JP2002539049A

JP2002539049A - 耐力波形アセンブリ

Info

Publication number: JP2002539049A
Application number: JP2000605495A
Authority: JP
Inventors: モーガン・オー・オギルヴィー，ジュニア; ポール・エム・ワットレイ; マイケル・ダブリュー・オルヴェイ
Original assignee: デザイン・パレッツ，インコーポレーテッド
Priority date: 1999-03-18
Filing date: 2000-03-17
Publication date: 2002-11-19
Anticipated expiration: 2020-03-17
Also published as: DE60011248D1; JP4772967B2; CA2367691C; NZ514913A; CN1348421A; KR100716317B1; IL145313A; CN1170738C; EP1163160A1; KR20020018187A; MXPA01009364A; HK1046122A1; IL145313A0; AU3896100A; CA2367691A1; ATE268296T1; US6029582A; ES2222195T3; HK1046122B; BR0009475A

Abstract

(57)【要約】本発明は耐力波形アセンブリ（１０）であり、波形板紙から作られたパレット又はダンネージ支持具を組み立てることができるので、環境への悪影響を最小にし、それが組み立てられる前にはスペースをほとんど占めず、製造、貯蔵および輸送コストを効果的に削減する。この波形板紙アセンブリは、１又はそれより多いダイカットされ刻み目の付けられた波形板紙ピースとして発送して貯蔵でき、これらのピースは容易に相互連結して完全なパレット又はダンネージ支持具アセンブリを形成できるので、過度の体積を削除できる。好ましくは、本発明の板紙は、低い水蒸気通気率(MVTR)、優れた接着性およびリサイクル性をさらに有する。本発明は、波形板紙の半製品から折り畳み自在に組み立てられた上部及び下部フレーム部材を用いる。各フレーム部材は、ロックスロットを備えたリブ（３５０）を有する。上部及び下部フレーム部材は寸法を異ならせることもできるが、好ましい形態ではほぼ同じ要素を用いることで、これらの半製品の製造及びこの波形構造を形成するのに必要な折り曲げ工程が簡単になる。各フレーム部材を折り畳み可能に組み立てた後、上部フレーム部材は下部フレーム部材に対して９０゜回転され、下部フレーム部材上に上下逆に置かれる。下部フレーム部材のリブ（３５０ｔ）は上部フレーム部材のリブ（３５０ｂ）のロックスロットにロックし、上部フレーム部材のリブは下部フレーム部材のリブのロックスロットにロックする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の背景１．発明の技術分野本発明は、一般に耐負荷力(load force resisting)波形アセンブリに関し、特
に、環境への悪影響を最小にし、それが組み立てられる前にはスペースをほとん
ど占めず、製造、貯蔵および輸送コストを効果的に削減する波形板紙で組み立て
られたパレット又はダンネージ支持具に関する。この波形板紙アセンブリは、１
又はそれより多いダイカットされ刻み目の付けられた波形板紙ピースとして発送
して貯蔵でき、これらのピースは容易に相互連結して完全なパレット又はダンネ
ージ支持具アセンブリを形成できるので、過度の体積を削除できる。好ましい形
態では、これらのピースの２以上が、入れ子にされ共に接着されてアセンブリを
形成する。また、本発明の板紙は低い水蒸気通気率(MVTR)、優れた接着性および
リサイクル性を有するのが好ましい。

【０００２】２．関連技術の説明容器、箱などのような波形構造は、当該技術では知られている。好ましい負荷
支持強度、リサイクル性、コスト効率性及び組み立ての簡単さを含めてその意図
する目的に対して良好に働く実際的な波形パレット及びダンネージ支持具は知ら
れていない。加えて、パレット及びダンネージ支持具の両方として機能できる波
形アセンブリは、そのような構成が有効であるにも関わらず、知られていない。
両方のアセンブリは同様の機能を行うので、荷重支持仕様と衝撃緩和仕様を含め
て、新規な波形パレット設計の製造に有効な構造的な特徴は、全く無理なく新規
な波形ダンネージ支持具で説明される。過度に単純化した説明では、本発明のパ
レットは、輸送される製品の間に置かれるときにはダンネージ支持具として使用
できる。パレットは、製品の間にエッジを下にして起立させ、パレットの厚みの
クッション性障壁を設けることができる。

【０００３】特にパレットに関しては、主に物質を大量に扱う方法として使用される。一般
に、パレットは上昇した平坦な表面を含み、床から十分な距離にて容器や小包を
支持してそれらの下にフォークリフトのフォークが挿入できるようにし、それに
よって、積み荷を支持するパレットをあちらこちらへ移動できる。製品を輸送す
る目的の場合、パレットを使用して商品を運ぶのは、簡単で経済的で効率的な方
法である。商品はパレット上に積み上げることができ、それをフォークリフトで
扱う。そのようにして、さらに多くの商品を各輸送路にて運び、人間の労力を節
約し、適当な場所に商品を容易に積むことができる。たいていのパレットは、木製であったり現在もそうである。過去においては、
大部分のパレットは特に軟材から組み立てられた。開発されつつある板紙構成の
新しい技術の前における利用可能な材料のうち、軟材は強度とコスト両方の最高
のバランスを与えた。しかしながら、従来の木製パレットの使用者はいくつかの問題に直面している
。木製パレットの製作及び修理のコストは、パレットによる発送のコスト効果を
落とす程上昇している。さらに、何も載っていない木製パレットは保管用のスペ
ースを相当必要とし、何も載っていないパレットを再使用するために鉄道又はト
ラックで輸送するのは特にコストが高い。

【０００４】コストを削減する努力として、多くの木製パレット製造者は、より低級な乾燥
していない又は処理していない用材（一般に「パレット用材(pallet lumber）」
として知られている）を使用することに頼ってきた。一般に、パレット用材は粗
い仕上げが施され、ひび割れ、反りなどが起こりやすい。さらに、このような粗
い仕上げは、とげが危険であり、食物を扱う用途を含めていくつかの使用に対し
ては適していない。また、このような低級の用材は容易に割れ又は壊れてパレッ
トが機能しなくなる。従来の種類のパレットは、可能ならば運送業者が再使用できるように使用後に
運送業者に戻さなければならないか、又は適当な方法でパレットを処分しなけれ
ばならない。さらに、木製パレットはかさばるので、保管し運送業者に戻すのは
不便である。損傷した木製パレットは、一般には埋め立て地や他の廃棄物処分場
に持っていくことはできない。むしろ、それらは処分する前に細切れにするか又
は燃やすかして削減しなければならない。くぎや他の金属の留め具は、細切れ作
業が行われる前にパレットの木材から除去しなければならないので、細切れ化は
大きな問題であり、パレット削減のコストを高くする。同じ理由で、ますます厳
格な環境規制により使用済みのパレットの焼却がしばしば妨げられる。

【０００５】従来の木とくぎのパレットの処分は、パレットを汚染する化学的又は生化学的
な物質にこれらのパレットがさらされる場合には、さらに深刻な問題を生じる。
とういのは、パレットの汚染された部分は、焼却によっては破壊できないからで
ある。パレットの汚染された部分は、しばしば、危険な廃棄物の埋め立て地に廃
棄しなければならず、この処分も不便であり高費用を要する。近年は森林資源も減少してきているので、プラスチックと金属から組み立てら
れるパレットが開発されてきた。プラスチックと金属から作られたパレットの利
点はより大きな耐圧強度であるというのは真実であるが、環境保護の観点から、
これら２つの異なる種類のパレット材料は、環境保全の要件をもはや満たさない
。加えて、プラスチックと金属のパレットのより重いパレット材料は、重量が輸
送コストの計算の基礎となっている場合には経済的な効率を満足しない。それら
が作られた後は、プラスチックと金属のパレットの完成品は、木製のものよりも
大きなスペースを占め、保管及び輸送コストが相当高くなる。したがって、軽量で、低廉で、強く、滑らかな外面を有し、木やパラスチック
や金属でない代替材料から形成されたパレットに対する必要性が長らく認められ
てきていた。

【０００６】現在、容易に再製造して再生波形板紙にできる波形板紙箱のような再生利用で
きる材料に対する要求が存在する。リサイクル性は将来の大規模なコスト効率性
を与える。板紙は大部分は同じ材料であり（リサイクルプロセスにおいては許容
可能な僅かな量の接着剤と印刷インクを除いて）、いくつかの個別の場所（例え
ば、倉庫、工場、小売店など）にて容易に収集できる。ある場合には、適切な手
段（例えば、ひもで縛るとか収縮包装など）を用いてパレットに取り付けできる
いくつかの波形容器（例えば箱）を支持するのにパレットが使用される。よって
、くっ付いている波形容器と同じ材料ストリームにてリサイクルできるパレット
を提供するのが望ましい。数年にわたって木製パレットを板紙から組み立てられたものに置き換える種々
の試みがなされてきた。しかしながら、これまでの板紙パレットは、木製パレッ
トほど頑丈ではなく、広く受け入れられたものはない。近年では、かさばり且つ
高価な木製パレットを波形板紙シート（間紙(slip-sheets）と称される）に置き
換える試みも為されてきた。これらの間紙は、単に１枚の波形板紙から成り、そ
の上に積み上げられる商品の寸法よりも僅かに大きい。この間紙は、積み上げら
れた商品の重量を支持できないことが多く、また常に適切な水平面上にて支持さ
れなければならない。波形板材料の余分の縁エッジを設けることにより、その上
に載っているシートや商品を掴んで床の周辺又は専用のリフトトラック上にスラ
イドすることができる。

【０００７】間紙は多くの産業の状況においてコストの節約に資してきたが、パレットに載
せた発送に完全に取って代わるには単純に適してはいない。例えば、重い荷を載
せた間紙が、いっぱいに荷を載せた有蓋貨車又はトラックトレーラーの戸口に直
接隣接して置かれた場合には、困難に遭遇する。そのように置かれた場合には、
リフトトラック機構は、間紙をリフトトラック上に引っ張るのに十分な部分を掴
むことができない。不適切に掴まれた間紙は、しばしば引き裂かれる。このこと
により、多くの場合、シートから荷を降ろすべく荷台から商品を移動させ、次に
商品をシート上に再度積み上げてリフトトラックにより搬送する必要が生じる。完全な波形(all-corrugated)板紙パレットは、該パレット上に載っているどん
な波形容器と共にでもリサイクルできるので、非常に望ましい。倉庫や小売店（
例えばショッピングセンターなど）においては、波形の廃物を圧縮して保管する
ための個別の圧縮機を設けることが知られている。このような廃物は、回収して
新たな波形材料にリサイクルできる。上述の設計に加えて、木の板の代わりに波
形板紙の層を使用して木製パレットの設計をまねることにより完全波形板紙パレ
ットを製造するいくつかの試みが他の人により為されてきた。このようなパレッ
トは、木製パレットと同等の強度を達成しようとしたので重く高価であり、該パ
レットは波形材料から成るいくつかの層（例えば１６層）から成り得る。

【０００８】実際のパレット設計における別の要求は、パレットが湿気や水に対して適当な
耐性を有することである。倉庫、荷積みドック、トラック、車両などにおいては
、みずのこぼれ、雨及び凝縮が存在し得る。多くの場合、パレットは、水浸しの
危険が起こってパレットを少量の停留水中に置いたままにするような場所に近接
して置かれ得る。従来技術の波形板紙パレットは、このような湿気状態を適切に
耐えるものではない。さらに、紙の芯(core)、木及び紙パルプから成る別のパレ
ット設計は、このような条件下ではしばしば崩壊する。従来のパレットの多くの欠点を克服でき、かつ、変換又は再製造された紙製品
から作られる新規な波形板紙パレットの設計が望まれる。たいていの用途では、
波形板紙は、通常はダイカットされて波形構造を形成する層状構造である。それ
は、ライナー板のシート間に挟まれた縦みぞ彫りの波形中間物から成る。最も簡
単な三枚合わせの構造は、「ダブルフェイス(double face）」として知られてい
る。ほんの１９９０年には、多くのライナー板が、まったく未使用で長い繊維か
ら成る軟材のクラフト紙パルプから作られた。しかしながら、今日、これらの板
のグレードは、再生利用された古い波形容器（ＯＣＣ）のかなり大きな部分を含
み、多くは１００％ＯＣＣから作られる。

【０００９】国のあちこちで、世界の他の所でさえ、廃棄物処理用の埋め立てスペースが急
速に容量に達しつつある。２０００年までに、紙と板紙の製品が地方自治体の固
体廃物ストリームの４０．９％まで突出し、２０１０年までにほぼ４２％にまで
上がるかもしれない。政府の新たな規制と環境に対する公衆の関心の高まりが、
固体廃物ストリームからこれらの物質を除去する圧力となってきた。紙の廃物を
削減する最も広く利用されている方法は、リサイクル（再生利用）である。

【００１０】ＯＣＣは、効率的なリサイクル使用の歴史を有する。政府の指令および自ら課
した産業目標の時代の前でさえ、北米ではほぼ５０％のＯＣＣがリサイクルされ
た。今日の回収率は約６２％である。２０００年までに７０％のレベルに達する
ことが期待されている。今日、たいていのこれらリサイクルされる材料は、長期
契約に基づいて小売チェーン店や工場から製粉所(mills）に直接行く。残りは、
地方自治体の歩道縁石サイドの収集および紙くず業者から生ずる。あるＯＣＣは
固いボール紙の製造において使用され、あるものはさらに漂白されて上質紙の製
造において使用されるが、たいていのＯＣＣは、波形中間体(medium)およびライ
ナー板を製造するのに再度使用される。「再パルプ化(repulping）」とは、乾燥
した又は圧縮されたパルプ繊維を水スラッシュ(slush）、スラリー又は懸濁中に
拡散する任意の機械的動作をいう。この動作は、スラリーをポンプで汲み上げる
ことを可能にするのにちょうど十分であり得、又は全ての繊維を完全に分離して
拡散するのに十分であり得る。典型的なリサイクルプロセスでは、ＯＣＣから成
る梱包が、再パルプ化器(repulper)に送り込まれ、そこで材料が分解されてひど
い汚れが取り除かれる。得られた原料は、圧力スクリーンとサイクロンクリーナ
ーを通してポンプで送られて大きすぎる物質や有害物を除去する。リバースクリ
ーナーが、プラスチック、STYROFOAM(登録商標）又は他の軽量の汚染物を除去す
る。波形箱をアセンブルするのに初めに使用された接着剤、ステープル、ワック
ス及びテープは除去しなければならない。

【００１１】未処理のＯＣＣは通常はリサイクルについて問題を起こさない。しかしながら
、板紙はしばしば処理され又はコーティングされてその性能を高める、これらの
コーティングにより紙がリサイクル不可となる。例えば、波形板紙は、しばしば
カーテン(curtain）コーティング、ワックス浸透、積層、サイズ塗布または水性
コーティングにより処理され、研磨性を低減し且つ油と湿気に対する耐性を与え
る。水蒸気通気率（ＭＶＴＲ）は、規定の時間の間に制御された温度および指定
された大気圧において水蒸気が製品を通過できる製品の能力を記述するのに使用
される科学的な測定値である。ワックスのようなコーティングは板紙の耐湿気特
性を強めるが、ワックスコーティング工程は費用が高く、しばしば板紙をリサイ
クル不能にする。パレットの組み立てでは、過度の湿気増加により波形板紙パレットは使用中に
その完全な状態を失って機能不全となり得、このことは潜在的に大きな経済損失
となり得る。一般に、伝統的な解決策は、板紙を用いた積層板として又はパレッ
トを囲む袋としてプラスチック膜を伴う。両方の解決策は費用が高いか又は労力
コストが追加され、パレットのリサイクル性を大きく減じるか又は除外する。し
たがって、当該技術においては、パレットのリサイクル性を損なうことなく必要
な高い耐湿気性を与え得るコーティングに対する必要性が存在する。

【００１２】波形板紙パレットのＭＶＴＲは、板紙上のコーティングに依存するだけでなく
、コーティングが施される方法にも依存する。例えばロッドコーター(coater)や
ブレードコーターのようなコーティング用途での伝統的な方法では、コーティン
グ厚の変動が生じ得、これがコーティングのＭＶＴＲにおける変動を生じさせる
。この問題に対する典型的な解決策は、単に板紙に塗布するコーティング量を増
すことであった。この解決策は高費用であり、また、直線的にかつ板紙ウエブ(w
eb）の至る所で一貫してコーティングされた製品は得られない。

【００１３】次に、従来のダンネージ支持具についてみると、ダンネージ支持具アセンブリ
は、産業上の物品をある場所から別の場所に輸送する場合にしばしば使用される
。一般に、公知のダンネージ支持具アセンブリは、堅固なフレームに固定された
ダンネージ支持具部材を含む。ダンネージ支持具部材自体は、エラストマー材料
から形成され、輸送のためにダンネージに係合して支持するのに適合した表面を
有する。もちろん、ダンネージ支持具部材の弾性は、輸送中にダンネージの震動
及び振動から別途生じる得る損傷からダンネージを保護する。ダンネージ用のいくつかの公知の運送容器、特に、自動車エンジンのような重
い工業部品用の運送容器がある。一般に、これらの公知の運送容器は、管状スチ
ールのような堅固な物質で組み立てられたフレームを含む。さらに、各容器は、
通常はいくつかの工業部品を輸送するように設計される。一般に、これらのエラストマーダンネージ支持具部材は、樹脂と反応するポリ
イソシアネートから形成される。反応自体は型の中で行われ、それにより、形状
がダンネージ支持具部材に従った型が、その部分を所望の最終形状に形成する。
さらに、このようなダンネージ支持具部材は、輸送される特定のダンネージとし
てカスタム製造され得る。

【００１４】しかしながら、公知のダンネージ支持具の有効な使用の後の処分は、木とプラ
スチックの損傷したパレットに関する問題とは違った問題を引き起こす。ポリイ
ソシアネートと樹脂により形成されたエラストマー材料は、リサイクルできず、
その代わり、埋め立て地かその同等地にて処分しなければならない。このような
処分は高費用であるのみならず、環境に対して潜在的に危険でもある。米国産業は、フォームダンネージ支持具およびポリスチレンとその他のフォー
ムを含む梱包材料を排除する方向に動いてきたが、これは主にこの主の梱包材料
の環境への悪影響ゆえであり、したがって、リサイクル可能なダンネージ支持具
を提供する方向に努力が向けられている。ダンネージ支持具を利用する産業は変
わっており、家具産業から自動車産業に広がっている。運送されるどのような製
品でも、ある種のダンネージ支持具アセンブリによってひっかき傷やへこみやそ
の他の形態の損傷から保護され得る。

【００１５】一般に、ダンネージ支持具として使用されるべく形成されたエラストマー材料
は、スポンジ状の異性体材料である。したがって、一旦一定の間隔を置いたダン
ネージ支持具部材の間に製品が押し込められると、スポンジ状のエラストマー材
料が僅かに圧縮してダンネージへの衝撃を緩和する。従来のダンネージ支持具ア
センブリの別の欠点は、輸送中に運送容器がしばしば強い衝撃を受けることであ
る。このことは特に列車が運送容器を輸送する場合に当てはまる。そのような状
況では、スポンジ状のダンネージ支持具部材は輸送中にぼろぼろになるかさもな
ければすり減ることが知られている。エラストマー材料がこのようにすり減った
りぼろぼろになったりするのは、ダンネージへの損傷を与え得るので許されない
。よって、組み立てた際にパレット又はダンネージ支持具の両方として使用でき
、環境汚染と輸送費用の両方を最小にでき、それが組み立てられる前にはほとん
どスペースを占めず、製造および保管コストを効果的に節約できる波形板から成
る耐力性の波形構造に対する必要性が存在することが分かる。好ましくは、本発
明の波形板紙パレットとダンネージ支持具アセンブリは、低い水蒸気通気率、優
れた接着性およびリサイクル性を有する。主に本発明が関わるのは、このような
波形構造の提供である。

【００１６】発明の概要簡潔に記すと、本発明はその好適な態様において波形板紙の半製品(blank）か
ら折り畳み自在に組み立てられた上部及び下部フレーム部材を含んだ耐力アセン
ブリを形成する。各フレーム部材は、ロックスロットを備えたリブを含む。上部
及び下部フレーム部材は寸法を異ならせることもできるが、好ましい形態ではほ
ぼ同じ要素を用いることで、これらの半製品の製造及びこの波形構造を形成する
のに必要な折り曲げ工程が簡単になる。各フレーム部材を折り畳み自在に組み立
てた後、上部フレーム部材は下部フレーム部材に対して９０゜回転され、下部フ
レーム部材上に上下逆に置かれる。下部フレーム部材のリブは上部フレーム部材
のリブのロックスロットにロックし、上部フレーム部材のリブは下部フレーム部
材のリブのロックスロットにロックする。この波形アセンブリの波形板紙は、ライナー板の２つのシート間に中間体を含
むか又は多層状とすることを含めて多くの実施態様を含み得、また種々の縦みぞ
彫りの設計を組み込み得る。縦みぞ彫りのサイズと厚さは、強度と柔軟性の特定
要求を満たすべく注文に応じることができる。好ましくは、パレットにアセンブ
ルされた耐力波形構造は、フォークリフトの操作性のために四方から入れること
ができ、また、アセンブルされた形態又は平坦な半製品の形態にてエンドユーザ
ーに送ることができる。パレットとして形成された本アセンブリは、床の上に容
器などを支持する積に荷支持アセンブリと称するのがさらに適切である。

【００１７】パレットとして組み立てられ使用される本発明は、従来の固定パレットの使用
に係る多くの欠点を解消する。このパレットは、波形板紙のような相対的に安価
な材料から構成され、また、板紙のリサイクル性の障害とならない接着剤(glue)
のような従来の接着剤(adhesive)により一緒に固定され、そのため、このパレッ
トは、リサイクル可能であり、地方自治体の埋め立て地に処分でき、製造が安価
であるままである。また、本発明の波形パレットは、製品のこぼれや損傷による
汚染の場合にも処分するのが容易である。というのは、組み立て材料の全ては生
物分解性があり、又はさらに分解することなく焼却できるからである。波形パレ
ットは軽量であり、かつ大きな構造強度を有する。よって、本発明の波形パレッ
トは、作業者が伝統的な木とくぎのパレットの重さを扱う必要がないという点で
、支持又は積み上げなければならない部品を収容又は支持するための組立ライン
の仕事に適する。さらに、製造者は、通常はコストが高すぎるので汚染によるパ
レットの処分又は破壊を要する作業には使用できないような軽量プラスチックパ
レットを設ける費用は掛からない。パレットを形成するこの波形アセンブリのこれらの利点は、ダンネージ支持具
を形成するアセンブリに同等に当てはまる。ダンネージ支持具が２以上の表面の
間に配置されるとき、本発明は、定置又は輸送移動中にこれらの表面が互いの方
向に向かうときに発生する力に抗する。

【００１８】したがって、本発明の主目的は、その強度と耐久力を最大にする一方で可能な
最小コストを有する使い捨て可能で且つリサイクル可能な波形板紙耐力構造を提
供することである。本発明の別の目的は、単に例えば波形板紙と接着剤のような軽量シート材料か
ら作ることができる使い捨て可能なパレット又はダンネージ支持具アセンブリを
提供することである。さらに、本発明の別の目的は、フォークリフトのフォークを入れるべく下部フ
レーム部材より十分高くパレットの上部フレーム部材を支持するための、波形材
料から構成されたリブを提供することである。本発明のさらなる目的は、積み荷の重量又は掛かった力を均一に散らすよう配
置されたリブを備えたパレット及びダンネージ支持具アセンブリを提供すること
である。本発明の別の目的は、移動又は運送中に積み荷又はそれが受ける力を支持し且
つ横に折り重ならず又は曲がらないパレット及びダンネージ支持具アセンブリを
組み立てることである。本発明の別の目的は、製品のリサイクルをなお可能としつつ、板紙アセンブリ
のＭＶＴＲを低減させるコーティングを有する板紙構造を提供することである。本発明のこれら及びその他の目的、特徴並びに利点は、添付の図面と共に以下
の明細書を読めば更に明らかとなるであろう。

【００１９】好ましい実施態様の詳細な説明簡潔に記すと、本発明の好ましい形態では、高い耐湿気性を有するパレット及
びダンネージ支持具の両方として使用できる耐力波形板紙アセンブリが与えられ
、このアセンブリは、２つの平坦でダイカットされた半製品から折り畳み自在に
組み立てられて、例えば、フォークリフトのフォークがその下に挿入できるほど
十分に床から距離を置いて容器又は小包を支持するための一般に平坦な上部面を
有するパレットを形成し、その結果、積み荷を支持するパレットをあちらこちら
に移動できる。このパレット構造は、環境への悪影響を事実上排除し、従来のパ
レット構造に係る運送業者の輸送費用を最小にする。好ましい実施態様の以下の詳細な説明は、パレットとして形成された耐力波形
アセンブリを主に参照するが、一般にパレットなる用語の使用は、ダンネージ支
持具アセンブリなる用語と置き換えることができる。というのは、両者の構造が
類似しているからである。パレットの構造とダンネージ支持具アセンブリの構造
が異なる場合には、説明中に特別な注意が為される。

【００２０】以下、いくつかの図を通して同じ参照番号は同じ部品を表している図面を詳細
に参照すると、図１は、本発明により製造された構築済みのパレット１０を示し
、一般にこのパレット１０は、下部フレーム部材１２と上部フレーム部材１４を
含み、これらの部材両方とも半製品から折り畳み自在に組み立てられる。好ましくは、パレット１０は底部半製品２０と頂部半製品２２を折り畳むこと
により組み立てられ、これらの半製品はそれぞれ図２と図３により好ましい形態
として示される。半製品２０、２２は、波形板紙の平坦なシートから公知の技術
によってダイカットされ刻み目が入れられるが、この材料については後にさらに
詳細に説明する。

【００２１】本発明は２つの半製品を含むのが好ましいのであるが、自身の上に折り畳まれ
た単一の半製品がこの耐力アセンブリを構成することもできる。１つの半製品の
半分の各々は、下記説明する底部及び頂部半製品２０、２２のいくつかの要素を
組み込むことができ、これらの半分が他方の上にて折り畳まれる。アセンブリ１
０の別の実施態様では、３以上の別々の半製品が折り畳み自在に組み立てられて
アセンブリ１０を形成できる。この実施態様では、２以上の半製品が、説明した
底部及び／又は頂部半製品２０、２２の異なるピースを形成し得る。底部及び頂部半製品２０、２２の両方を含む種々の要素は形態及び機能におい
て類似しているのが好ましいので、半製品２０、２２の組成についての記載の大
部分は、特に底部半製品２０のみを参照する。両方の半製品２０、２２は類似し
ているので、底部及び頂部半製品２０、２２の両方に対して類似した要素を示す
のに１つの参照番号を使用する。例えば本発明１０の折り畳み自在構造を説明す
る際に半製品２０、２２両方における類似要素間の明確さが要求される場合には
、２つの要素間のこのような差は、参照番号の次の文字「ｂ」と「ｔ」の使用と
伴い、このようにして底部半製品要素と頂部半製品要素を参照する。説明と図面
を参照すれば、底部及び頂部半製品２０、２２の両方を含む類似要素は類似の仕
方で設計されることが分かる。明瞭にするため、パレット１０の詳細な説明を２つの節、すなわち「アセンブ
リ半製品」と「アセンブリ構成」に分ける。

【００２２】アセンブリ半製品底部半製品２０は波形板紙から構成されるのが好ましい。ここで使用されてい
るように、「板紙」はシート形態のセルロース繊維のウエブを示す。用語「板紙
」は異なる厚さの紙及び板紙を含む。好ましい板紙は、ライナー板として公知の
重さの未使用クラフト板紙である。その繊維は一般により頑丈でありその板は不
純物が少ないので、リサイクルされた板よりも強い。当該技術ではよく知られて
いるように、苛性ソーダと硫化ナトリウムを用いた化学料理方法がクラフト板紙
を作り出しているので、様々な用途のために種々の添加物と処理を行って製造し
た多くの異なる種類のクラフト板紙が存在する。パレットも、再処理された板紙
、すなわち未使用でないクラフト板紙を利用し得る。

【００２３】表面処理が変換プロセスの一部として使用され、使用されている板紙の表面特
性を変え得る。典型的な表面処理プロセスは、基質(substrate）の湿潤性を変え
ること、適用される材料の接着性を改善すること、又は蓄積された静電荷を除去
することを伴う。表面処理技術は、次の処理工程のための板紙表面の準備におい
て重要な役割を果たしうる。本発明のパレット板紙の製造においては、板紙は火
炎処理手段を通して送られ得、そこでコーティングされるべき表面が１以上のガ
スバーナーにより炎を当てられて緩い繊維と破片を焼き払い、紙における水成分
を低下させる。本発明の火炎処理はいくつかの利点を有する。最も重要なことは
、例えば水蒸気(moisture)障壁の連続コーティングの障害となり得る緩い繊維及
びその他の表面物質を焼き払うことにより、より上質な紙表面が得られることで
ある。緩い繊維は、もしそれが火炎処理により除去されないならば、コーティン
グを妨害し、さらに水蒸気がコーティングを通過して板に入るための導管を与え
てしまう。このプロセス（通常「ウィッキング」(wicking）という）は、コーテ
ィングを通して緩いファイバーに沿って水蒸気を引き付けて板紙に入れる。この
ことが板紙を弱めるだけでなく、水蒸気障壁として効果の劣った板紙製品を与え
る。さらに、波形板紙のコーティングを通って水蒸気がウィッキングすることを防
止することにより、及び厳しい湿気又は水に浸かった状態において水蒸気がコー
ティングに浸透することを防止することにより、湿った状態での波形パレットの
究極の強度に関して火炎処理は非常に重要である。

【００２４】他の表面処理に対する火炎処理の利点は、オゾン、ピンホール、及び板の裏の
望ましくない処理から開放されていることである。さらに、コロナにより発生さ
れた熱が、望んだよりもずっと繊維を乾燥させてそれらを膨張させ得る。板紙は、予備ヒーターから一連のローラーを通ってコーティング手段に送られ
得る。現在の主要な４種のコーティングプロセスとして、ブロードコーティング
、空気ナイフコーティング、ロールコーティングおよびロッドコーティングがあ
る。ブレードコーティングと空気ナイフコーティングは、ラインで又は板紙機械
から外れて実行され得る。ロッドコーティングは、通常は板紙機械から「外れて
(off）」行われ、完全なコーティング又は第１のコーティングとすることができ
、第１のコーティングの場合はブレード若しくは空気ナイフ工程による「機械か
ら外れた(off-machine）」コーティングが続いて行われる。４つのコーティング
方法全てが使用できるが、驚くべきことに空気ナイフコーティングが最も一貫し
たコーティングを生じることが分かった。空気ナイフコーティング工程では、コーティング混合物は、金属ローラーによ
り塗布され、機械を横切って延びる金属ブレード中のスロットからの薄く平坦な
空気噴射により分配される。これに対し、ブレードコーティングでは、この混合
物はローラーにより表面に塗布されて薄く水平なコーティングを与える。過度の
コーティングは、薄く柔軟な金属ブレードが表面を滑る際に除去される。

【００２５】このパレットの板紙上で使用される好ましいコーティング組成は、水拡散性（
水に拡散できる）ポリマー懸濁であり、好ましくは２０％〜４０％の固体を含む
。好ましいコーティング組成は、ポリエステル樹脂、好ましくはポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）又はポリプロピレンの水拡散(aqueous d
ispersion)である。別の好ましい水拡散性ポリマーは、参考としてここに援用したSalsman への米
国特許第４，９７７，１９１号に記載のような水溶性の又は水拡散性のポリエス
テル樹脂である。特に、米国特許第４，９７７，１９１号は、水溶性又は水拡散
性ポリエステル樹脂を記載しており、これは、２０〜５０重量％の廃棄テレフタ
レートポリマー(waste terephthalate polymer）、１０〜４０重量％の少なくと
も１つのグリコール、及び５〜２５重量％の少なくとも１つのオキシアルキル化
ポリオール(oxyalkylated polyol）から成る反応生成物を含む。

【００２６】別の好ましい水拡散性ポリマーは、参考としてここに援用したSalsman への米
国特許第５，２８１，６３０号に記載のような硫酸化(sulfonated)水溶性又は水
拡散性ポリエステル樹脂組成である。特に、米国特許第５，２８１，６３０号は
、硫酸化水溶性又は水拡散性ポリエステル樹脂を記載しており、これは、２０〜
５０重量％のテレフタレートポリマー、１０〜４０重量％の少なくとも１つのグ
リコール及び５〜２５重量％の少なくとも１つのオキシアルキル化ポリオールか
ら成る反応生成物を含み、ヒドロキシアルキ官能性(hydroxyalky functionality
）を有するプリポリマー樹脂を作る。さらに、このプリポリマー樹脂は、１００
ｇのプリポリマー樹脂当たり約０．１０モル〜約０．５０モルのα，β−エチレ
ン不飽和ジカルボン酸と反応し、このようにしてα，β−エチレン不飽和ジカル
ボン酸の残りにより終結して(terminated)製造された樹脂は、α，β−エチレン
不飽和ジカルボン酸の残りの１モル当たり約０．５モル〜約１．５モルの亜硫酸
塩と反応して硫酸化終結(sulfonated-terminated）樹脂を製造する。さらに別の水拡散性ポリマーは、参考としてここに援用したSalsman への米国
特許第５，７２６，２７７号に記載されたコーティングである。特に、米国特許
第５，７２６，２７７号はコーティング組成を記載し、これは、少なくとも５０
重量％の廃棄テレフタレートポリマーおよび解糖触媒の存在下にてオキシアルキ
ル化ポリオールを含んだグリコールの混合物から成る反応物を含む。この反応生
成物は、二官能性の有機酸とさらに反応する。グリコールに対する酸の重量比は
、６：１から１：２の範囲にある。

【００２７】上記の例は好ましい水拡散性ポリマーコーティング組成として与えられている
が、他の水拡散性ポリマーも、本パレット上での使用に適している。限定を意図
するのではなく単に例として、別の好ましい水拡散性の組成が、参考としてここ
に援用したDate他への米国特許第４，１０４，２２２号に記載されている。米国
特許第４，１０４，２２２号は、直鎖状ポリエステル樹脂の拡散を記載しており
、これは、直鎖状ポリエステル樹脂を高級アルコール／エチレンオキシド付加型
の界面活性剤と混合し、混合物を溶融し、そして得られた溶融物をアルカリの水
溶液に撹拌しながら注ぐことにより溶融物を拡散することによって得られる。特
に、この拡散は、直鎖状ポリエステル樹脂を高級アルコール／エチレンオキシド
付加型の界面活性剤と混合し、混合物を溶融し、そして得られた溶融物をアルカ
ノールアミンの水溶液に撹拌しながら７０℃〜９５℃の温度にて注ぐことにより
溶融物を拡散することによって得られる。このアルカノールアミンは、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノメチルエタノ
ールアミン、モノエチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、プロパ
ノールアミン、ブタノールアミン、ペンタノールアミン、Ｎ−フェニルエタノー
ルアミン、及びグリセリンのアルキロールアミン(alkylolamine)から成る群から
選択される。このアルカノールアミンは、水溶液中に０．２〜０．５重量％の量
にて存在し、上記高級アルコール／エチレンオキシド付加型の界面活性剤は、少
なくとも８つの炭素原子から成るアルキル基、アルキル置換フェノール又はモノ
アシルソルビタンを有する高級アルコールのエチレンオキシド付加生成物であり
、この界面活性剤は、少なくとも１２のＨＬＢ値を有する。

【００２８】別に、例としてAllen への米国特許第４，５２８，３２１号は、水に混合しな
い(water immiscible)液体中での水溶性又は水膨張性(water swellable）ポリマ
ー粒子の拡散を開示しており、これは、水に混合しない液体中での逆位相(rever
se phase）重合により行われており、Ｃ４−１２アルキレングリコールモノエー
テル、それらのＣ１−４アルカノエート(alkanoates)、Ｃ６−１２ポリアルキレ
ングリコールモノエーテル及びそれらのＣ１−４アルカノエートから選択された
非イオン性化合物を含む。当業者ならば、種々のコーティングが異なる耐熱性と引張り強さを有するであ
ろうことは理解するであろう。過度の実験をすることなく所与の用途に適するコ
ーティングを選択するのは、当該技術の範囲内にある。コーティングされて仕上げられた製品では、板紙に対するコーティングの接着
は、本質的にそれらが分離し得ない、すなわち実際に剥がれ落ち得ないようなも
のである。板紙の繊維は、コーティングが板紙から剥がれる前に分離する。本パレット半製品をコーティングするのに使用される好適な紙コーティング方
法及び装置は、参考して援用した米国特許出願シリアルＮｏ．０８／１９５，１
７２「Paper Coating Method and Apparatus」に記載されている。

【００２９】別法として、パレットはコンポジット積層板材料から組み立てることができる
。この材料は、板紙又はクラフト紙のウエブとバイオリエンテッド(bioriented)
ポリエステルのようなプラスチック膜のウエブを１対のニップローラーのニップ
に通し、溶融したプラスチック含浸接着剤を紙とプラスチック膜ウエブの間に押
し出し、それにより、溶融プラスチック剤の一部が紙ウエブの一部に部分的に含
浸して紙ウエブの一部となり、プラスチック剤の一部が紙ウエブ表面の外側に延
びて新たな固定化面を形成し、この上にプラスチック膜が支持されて堅固に接着
されることにより製造される。好ましくは、図２の底部半製品２０は、底部パネル３０と底部折り畳み自在コ
ラムパネル４０、５０、６０、７０を含む。折り畳み自在に組み立てる際には、
半製品２０の底部パネル３０は、床表面とは一般に平行にそれに近接したままで
あるが、折り畳み自在コラムパネル４０、５０、６０、７０は、立ち上がって床
表面に対して一般に垂直な垂直リブを形成する。底部半製品２０が折り畳み自在
にアセンブルされる場合には、それはパレット１０の下部フレーム部材１２を形
成する。一般に、底部半製品２０は、形状が矩形であり、第１および第２エンド
３２、３４と第１および第２サイド３６、３８で囲まれる。

【００３０】以下の記載では、長さ、幅および厚さの符号は、パレット１０のいくつかの要
素間での方向で変わり得ることに注意すべきである。例えば、底部半製品２０は
、サイド３６、３８の長さに等しい長さ、エンド３２、３４の長さに等しい長さ
、および底部半製品２０を含む半製品の厚さに等しい厚さを有するものとして示
され説明されている。さらに、底部半製品２０の種々の要素を記載する際には、
ある要素は、例えば（サイド３６、３８の代わりに）エンド３２、３４に平行に
延びる長さ、および（エンド３２、３４の代わりに）サイド３６、３８に平行に
延びる幅を有するものとして記載できる。加えて、時々、要素の厚さは、半製品
２０の厚さの意味での厚さではなく、半製品２０の長さ又は幅の方向における寸
法に関し得る。底部半製品２０の第１、第２、第３及び第４底部折り畳み自在コラムパネル４
０、５０、６０、７０が示されており、各々は、３つの別々のコラムパネル領域
を含む。例えば、第１底部折り畳み自在コラムパネル４０は、コラムパネル領域
４２、４４、４６を含む。

【００３１】底部半製品２０の底部パネル３０は、頂部面と底部面を有し、図２に示された
ように、エッジパネル８１、８９、ジャッキ(jack)パネル８３、８７及びミドル
パネル８５を含む。本発明のアセンブリ１０への操作の際には、底部パネル３０
の頂部面は、アセンブリされた発明の内部にて上方に向き、底部面は地面又はア
センブリが載る他の表面の上に置かれる。図２は、アセンブルされていない又は
折り畳まれていない底部半製品２０を示し、よって同一面内における折り畳み自
在コラムパネル４０、５０、６０、７０と底部パネル３０の要素を示す。エッジ
パネル８１は、エッジフラップ１０２、１０４を含み、左から右に第１エンド３
２から第１コラムパネル領域４２、４４及びエッジフラップ１０２、１０４に広
がる。ジャッキパネル８３は、２つのジャッキフラップ１２２、１２４を含み、また
、組み立てられたパネル１０を持ち上げる床ジャッキの使用のために、切除され
た２つのジャッキ通路１２６、１２８を有する。ジャッキパネル８３は、コラム
パネル領域４２、４４、４６とジャッキフラップ１２２、１２４及び第２コラム
パネル５０の間に広がる。切り抜き１１２、１１４は、それぞれエッジフラップ
１０２、１０４とジャッキフラップ１２２、１２４の間にある。

【００３２】ミドルパネル８５は、一般に同一の４つのフラップ、すなわちミドルフラップ
１４２、１４４、１５２、１５４を含む。ミドルパネル８５は、第２と第３コラ
ムパネル５０、６０の間でかつフラップ１４２、１４４のエッジからフラップ１
５２、１５４のエッジまで広がる。ジャッキパネル８３とミドルプラップ１４２
、１４４の間には、切り抜き１３２、１３４がそれぞれ存在する。ジャッキパネル１８７は、２つのジャッキフラップ１７２、１７４を含み、切
除された２つのジャッキ通路１７６、１７８を有する。ジャッキパネル８７は、
第３コラムパネル６０と第４コラムパネル７０及びジャッキフラップ１７２、１
７４の間に広がる。ミドルフラップ１５２、１５４とジャッキパネル８７の間に
は、切り抜き１６２、１６４がそれぞれ存在する。エッジパネル８９は、第４底部コラムパネル７０とエッジフラップ１９２、１
９４のエッジの両方からエンド３４まで広がる。ジャッキフラップ１７２、１７
４とエッジフラップ１９２、１９４の間には、切り抜き１８２、１８４がそれぞ
れ存在する。

【００３３】本発明のパレットとダンネージアセンブリはどちらも、ジャッキ通路を有する
ジャッキパネル８３、８７を含むことを要しない。というのは、ジャッキパネル
８３、８７は、ジャッキを挿入するための開口を備えることなく全体を完全なも
のとできるからである。さらに、下記「アセンブリ構成」に記載のように、各パ
ネルに関連するフラップの数は変わり得る。最小の場合には、隣接するパネルが
必要とするのは、ただ１つのフラップであり、これがどちらかのパネルから延び
、それによりコラムパネルが上方に延びるリブ内にロックできる。例えば、図２
に示されるように、隣接するパネル８１、８３は、それら両方の間にてエッジパ
ネル８１とジャッキパネル８３からそれぞれ延びる４つのフラップ１０２、１０
４、１２２、１２４を有する。隣接するパネル８３、８５は、それら両方の間に
てミドルパネル８５から延びる２つのフラップ１４２、１４４を有する。さらに
、別の実施態様では、パネル８１、８３のどちらかから延びるただ１つのフラッ
プ及びパネル８３、８５のどちらかから延びるただ１つのフラップが、コラムパ
ネル４０、５０をそれぞれリブに入れてロックするのに必要とされる。後に説明
するように、隣接するパネル間のこの少なくとも１つのフラップは、フラップロ
ックアセンブリを含む。

【００３４】好ましくは、底部及び頂部半製品２０、２２は、２等分の垂直及び水平線の両
方に対して対称的である。２等分の各線の両側における底部半製品２０の類似要
素は、一般に同一な互いの鏡像である。さらに、第１及び第２コラムパネル４０
、５０は、一般に同一である。よって、簡潔にするため、エッジパネル８１、第
１コラムパネル４０、ジャッキパネル８３及びミドルパネル８５のみを以下にお
いて詳細に説明する。コラム５０、６０、７０、ジャッキパネル８７及びエッジ
パネル８９は記載したものと同様の構成であることが分かるであろう。図４に示されているように、エッジパネル８１は、コラムパネル領域４２、４
４及び４６の間に延びる２つのエッジフラップ１０２、１０４を有する。エッジ
フラップ１０２は、エッジエンド１０３と底部半製品２０がカットされたサイド
スリット１０１、１０５とにより定められる。エッジフラップ１０４は、エッジ
エンド１０８とサイドスリット１０７、１０９とにより定められる。底部半製品
２０のエンド３２の反対側のエッジパネル８１のエンドは、刻み目ライン２０２
、２４２、２８２をさらに含む。サイドスリット１０１、１０５、１０７、１０
９と刻み目ライン２０２、２４２、２８２は、エッジパネル８１を第１コラムパ
ネル４０から区別する。好ましくは、刻み目ライン２０２、２４２、２８２は、
底部半製品２０の第１及び第２サイド３６、３８に対して垂直な直線内に存する
。エッジパネル８１の別の実施態様では、エッジパネル８１はエッジフラップ１
０２、１０４を組み込まず、切り抜き１１２、１１４が、刻み目ライン２０２、
２４２、２８２の延長を含んだ直線までエッジパネル８１内に延びる。

【００３５】第１コラムパネル４０は、コラムパネル領域４２、４４、４６を含む。折り畳
み自在コラムパネル４０は、コラムパネル領域４２の刻み目ライン２０２、２０
４の間の幅として示されている幅Ｗ_COLを有し、よって、各パネル領域４２、４
４、４６はＷ_COLに等しい幅を有する。図５に示されているように、コラムパネ
ル領域４２は、サイド３６のサイド部分２０６、刻み目ライン２０２、２０４、
スリット１０１及び切り抜き１１２のサイドカット１１１により囲まれた第１コ
ラムパネル４０の部分である。好ましくは、刻み目ライン２０２、２０４は平行
であり、刻み目ライン２０２とスリット１０１は実質的に互いに垂直である一方
、刻み目ライン２０４とサイドカット１１１の角度は９０゜より大きく、この角
度αは、パレット１０のアセンブリの際にエッジフラップ１０２に対するジャッ
キフラップ１２２のロック関係を付与するものである。

【００３６】上記指摘したように、アセンブリ１０の実施態様は、隣接するパネル間にてた
だ１つのフラップを含み得、その際には少なくとも１つのフラップがフラップロ
ックアセンブリを含み、このフラップロックアセンブリ１３７、１３９は後に説
明するがジャッキフラップ１２２に組み込まれて示されている。よって、図５を
参照すると、エッジパネル８１が隣接するパネル８１、８３間にただ１つのフラ
ップを有し、そのフラップがエッジフラップ１０２の位置にてエッジパネル８１
から延びるものであったならば、そのフラップはロックアセンブリ１３７、１３
９を有するジャッキフラップ１２２のように大きな部品となったであろう。さら
に、この実施態様では、刻み目ライン２０４とサイドカット１１１は、実質的に
互いに垂直である一方、図５の刻み目ライン２０４とサイドカット１１１とで示
された角度αは、刻み目ライン２０２とスリット１０１との間に存在し、刻み目
ライン２０２とスリット１０１とのこの角度も、ジャッキフラップ１２２が存在
しないので、ジャッキパネル８３に対してエッジパネルから延びる該フラップの
ロック関係を付与する。

【００３７】一般に、ロック開口２１０は、コラムパネル領域４２内の中心にある。好まし
くは、ロック開口２１０は、サイド部分２０６に近接したサイド２１１の反対の
ロック開口２１０のサイドに位置したロックスロット２１２を組み込む。ロック
スロット２１２は、ロック開口２１０の長さを越えた長さだけ延びる。コラムパ
ネル領域４２は、刻み目ライン２２２、２２４の間の幅Ｗ_RTPをコラム頂部パネ
ル２２０をさらに含み、これはパネル領域４２の幅の長さに及ぶが、ロック開口
２１０で中断している。好ましくは、コラム頂部パネル２２０は、パネル領域４
２をコラム頂部パネル２２０に隣接したコラムサイドパネル３０２、３０４にさ
らに分割する。

【００３８】コラムパネル領域４２を折り畳み操作する際には、刻み目ライン２０２、２０
４は共に引っ張られ、図９に示されるように底部パネル３０の平坦面から上方に
リブ頂部パネル２２０を持ち上げる一方、刻み目ライン２２２、２２４は壊れて
約９０゜に折り畳まれる。（図９は、第４コラムパネル７０のコラムパネル領域
７２を示し、この領域７２はコラムパネル領域４２と同一である。）コラムサイ
ドパネル３０２、３０４は、刻み目ライン２０２、２０４とリブ頂部パネル２２
０の間に持ち上がる。この構成では、コラムサイドパネル３０２、３０４は、リ
ブサイド３０２、３０４を形成する。リブサイド３０２、３０４は、サイドエッ
ジを有する。ロック開口２１０は、一般に平坦な切欠きを有し、該切欠きは、リ
ブ頂部パネル２２０の中間にて底部出っ張りを有し、該リブ頂部パネル２２０は
、折り畳み中に一緒にされるロック開口２１０の隣接するサイドエッジ２１４、
２１６を含む。ロックスロット２１２は、切欠きの底部出っ張りより下に下がる
。というのは、ロックスロット２１２は、ロック開口２１０のサイドエッジ２１
４、２１６の間で定められるロック開口２１０の長さを越えた長さだけ延びるか
らである。

【００３９】図６に示されるように、コラムパネル領域４４は、スリット１０５、切り抜き
１１２のサイドカット１１３、刻み目ライン２４２、２４４、スリット１０７お
よび切り抜き１１４のサイドカット１１５により囲まれた第１コラムパネル４０
の部分である。好ましくは、刻み目ライン２４２、２４４は平行であり、サイド
スリット１０５、１０７は刻み目ライン２４２に対して実質的に垂直である一方
、刻み目ライン２４４とナイフカット１１３、１１５との角度βは９０゜より大
きく、これもパレット１０のアセンブリの際にはエッジフラップ１０２、１０４
に対するジャッキフラップ１２２、１４２のロック関係をそれぞれ付与する。刻み目ライン２４２、２４４の長さを４つの等しい区分に分離するライン（第
２交差ラインは刻み目ライン２４２、２４４を半分に切る）において刻み目レイ
ン２４２、２４４に垂直に延びる第１及び第３交差ラインの両方に沿った一般に
その中心に、２つのロックスロット２５２、２５４があり、両方ともロック開口
２１０のロックスロット２１２と一般に同一である。コラムパネル領域４４は、
刻み目ライン２５４、２５６の間にコラム頂部パネル２６０をさらに含み、それ
はパネル領域４４の長さに亘って広がり、ロックスロット２５２、２５４で中断
される。

【００４０】コラムパネル領域４４を折り畳み操作する際は、刻み目ライン２４２、２４４
は一緒にされ、底部パネル３０の平坦面から上方にコラム頂部パネル２６０を持
ち上げる。ロックスロット２５２、２５４は、リブ頂部パネル２６０内に垂直ス
ロットカットを与える。好ましくは、コラムパネル領域４４のロックスロット２
５２、２５４とコラム頂部パネル２６０の方向は、コラムパネル領域４２のロッ
クスロット２１２とコラム頂部パネル２２０と整列し、それにより、リブ頂部パ
ネル２２０、２６０とロックスロット２１２、２５２、２５４は、折り畳みの際
に構造の連続性を与える。図１０に示されたコラムパネル領域４２、４４の別の実施態様では、図５及び
図６に示されたようなロックスロット２５２は、３つのロックスロット部分３１
２、３１４、３１６と置き換えられる。ロックスロット２１２のそれを越えたコ
ラムパネル領域４２のロック開口２１０は、図１０に示されたパネル領域４２の
実施態様から除去されている。ロックスロット部分３１２、３１４、３１６が連
結された単一の開口を形成する場合には、ロックスロット部分３１２、３１４、
３１６はロックスロット２５２に類似の固定開口を形成する。ロックスロット部
分３１４は、ロックスロット３１２、３１６の幅より広い。さらに、コラムパネ
ル領域４４のロックスロット部分３１２、３１６は、それぞれある長さだけ延び
て刻み目ライン２４２、２４４に接触する。

【００４１】図７は、ジャッキフラップ１２２、１２４とジャッキ通路１２６、１２８を有
するジャッキパネル８３を示す。好ましくは、ジャッキフラップ１２２は、ヘッ
ドエッジ１３１、曲げられるサイドエッジ１３３、１３５及びジャッキフラップ
ロックアセンブリ１３７、１３９を含む。好ましくは、ヘッドエッジ１３１は、
エッジフラップ１０２のエッジエンド１０３よりも短い。サイドエッジ１３３、
１３５は、エッジヘッド１３１からすそ広がりとなり、それらの間は鈍角を形成
する。好ましくは、サイドエッジ１３３、１３５は、地点ｐを越えて延び、この
地点では、サイドエッジ１３３上の地点ｐとサイドエッジ１３５上の地点ｐとの
間のラインｐｐが、エッジフラップ１０２のエッジエンド１０３の長さに等しい
。

【００４２】ジャッキフラップ１２２の基部には、フラップロックアセンブリ１３７、１３
９があり、フラップロックアセンブリ１３７、１３９を形成する切り抜きは、切
り抜き１１２に組み込まれている。図５に示されているように、アセンブリ１３
９は好ましくはロックタブ１５３を含むのが好ましく、その下にはＷ_TABの幅を
有した切欠き１５７があり、この幅は、底部パネル３０の厚さの２倍にほぼ等し
い。切欠き１５７の切欠きサイド１５５と第１サイド３６との距離はＬ₁₁₁とし
て示されている。エッジフラップ１０２のサイドスリット１０１とサイド３６と
の距離はＬ₁₀₁として示されている。後の「アセンブリ構成」にさらに説明され
ているように、コラムパネル領域４２がリブ部分３４０に折り畳まれる際には、
スリット１０１に近接したリブ部分３４０の上方に延びるコラムサイドパネル３
０２が、切欠き１５７に滑らかに適合すべきである。角度αを伴うコラムサイド
パネル（パネル３０４）ではないコラムサイドパネル（図５に示されたパネル３
０２）のみが切欠き１５７に係合するのが好ましいことに留意すべきである。切
欠き１５７は、曲げられるサイドカット１１１を伴い、これはロックタブ１５３
が切欠き１５７内にコラムサイドパネル３０４を含むのを難しくする。好ましく
は、距離Ｌ₁₁₁は距離Ｌ₁₀₁にほぼ等しい。Ｌ₁₀₁と比べてかりに短い距離Ｌ₁₁ ₁ を伴う実施態様では、スリット１０１に近接したリブ部分３４０のエッジは、
切欠きサイド１５５に対してしわくちゃになり、切欠き１５７内に滑らかに置か
れないであろう。代わりに、Ｌ₁₀₁に比べてかりに増大した距離Ｌ₁₁₁の実施態
様では、ロックタブ１５３は、スリット１０１に近接したリブ部分３４０のエッ
ジを開放自在に捕らえることが全くできない。

【００４３】図８に示されたミドルパネル８５は、４つのミドルフラップ１４２、１４４、
１５２、１５４を含む。各ミドルフラップは、上記詳細に説明したジャッキフラ
ップ１２２と一般に同一である。ミドルフラップ１４２、１４４、１５２、１５
４は、ジャッキフラップ１２２が行うのと同じロック目的及び機能を行うが、ミ
ドルフラップ１４２は、ジャッキフラップ１２２が行うようにエッジフラップ上
をスライドせず、ジャッキパネル８３の一部の上をスライドする。図８に示され
た切り抜き１３２は、ほぼエッジフラップ１０２の面積だけ切り抜き１１２より
も大きい。第２コラムパネル５０がコラムパネル４０と同様に折り畳まれ、高め
られたリブを作る際には、ミドルフラップ１４２は、上方にジャッキパネル８３
の上に延ばされ、ミドルフラップ１４２のヘッドエッジ１４１は、図７に示され
たジャッキ開口１２６のエッジ１２７に向かって移動してそれに近接して置かれ
る。Ｄ_JP（図７）として示された切り抜き１３２とエンド１２７との距離は、Ｄ _JP として示されたミドルフラップ１４２の長さにほぼ等しいので、ヘッドエッジ
１４１はエッジ１２７に隣接するのが好ましい。よって、記載された底部半製品２０は、複数の一般に同一の折り畳み自在コラ
ムパネル領域、フラップ及び切り抜き部分を含む。

【００４４】図３に示された頂部半製品２２は、底部半製品２０とほぼ同一のレイアウトを
有するが、頂部半製品２２は、好ましい底部半製品２０が有するようなジャッキ
通路を有しない。頂部半製品２２の底部パネル３０は、頂部面と底部面を有する
。本発明のアセンブリ１０にする操作の際には、底部パネル３０の頂部面は、ア
センブルされた発明の外部にて上方に向き、底部面は、アセンブルされた発明の
内部にて下方に向く。頂部半製品２２の底部パネル３０の頂部及び底部面に対す
るこの関係は、底部半製品２０の底部パネル３０の頂部及び底部面の方向と反対
である。というのは、アセンブリ１０の組み立ての際には、頂部半製品２２は、
底部半製品２０の上でひっくり返されるからである。別法として、図１０に示された底部半製品２０から組み立てられたパレットは
、図３の頂部半製品２２とはわずかに異なる頂部半製品２２を含む。この頂部半
製品２２は、図１１に示されている。図示されているように、頂部半製品２２の
第１、第２、第３及び第４頂部折り畳み自在コラムパネル４０、５０、６０、７
０のロックスロットは、同一のロック開口４１０を含む。ロック開口４１０の方
向のみが異なる。上記説明したように、頂部及び底部半製品２０、２２の両方と
も、２等分の垂直及び水平線の両方に対して対称であるのが好ましい。ロック開
口４１０の方向は、頂部半製品２２の水平２等分線の異なるサイド間で垂直に変
わる(flip)。

【００４５】半円サイド４１２、水平平坦サイド４１４、４１６、４１８、垂直平坦サイド
４２２、４２４、および弧状サイド４２６、４２８は、ロック開口４１０を定め
る。好ましい形態では、ロック開口４１０は、ロック開口４１０の２等分の垂直
線について同一である。弧状サイド４２６、４２８は、コラム領域４４に示され
ているように切欠き４３２、４３４を形成する。アセンブリ１０がパレットとして形成される際には、底部及び頂部半製品２０
、２２は従来の４０インチ×４８インチパレットを折り畳み自在に製造するサイ
ズを有するのが好ましい。このような構成では、使用される波形板紙の厚さに依
存して、各半製品２０、２２の好ましい寸法は、底部半製品２０では４０インチ
×７７．２５インチであり、頂部半製品２２では４８インチ×６９．２５インチ
である。下記「アセンブリ構成」に記載されているように、これらの寸法は、底
部半製品２０に対して９０゜に頂部半製品２２を方向づけた後に半製品２０、２
２を折り畳み底部半製品２０の上に頂部半製品２２をアセンブルする際には、４
０インチ×４８インチのパレット１０である。

【００４６】コラムパネル、コラムパネル領域、ジャッキ通路などの数と形状を含めて、こ
のパレット１０の各要素の数及び一般形状は、このパレットの別の実施態様間で
変わりうる。例えば、底部パネル２０は６つのコラムパネルを含み得る。図２に
示された４つを越えたこれら２つのコラムパネルは、１つが第１及び第２コラム
パネル４０、５０間に配置され、１つが第３及び第４コラムパネル６０、７０間
に配置される。各々は、それぞれ最も近い第１及び第４コラムパネルとして形状
を有し方向づけられる。好ましくは、底部及び頂部折り畳み自在コラムパネルの各々に対するロックス
ロットの数は、対向する半製品２０、２２を含むコラムパネルの数に等しい。す
なわち、頂部半製品２２が８つの折り畳み自在コラムパネルを含むならば、底部
半製品の各コラムパネルは８つのロックスロットを有する。エッジパネル８１、８９はエッジフラップを必要としないし、底部パネル２０
のジャッキパネル８３、８７はジャッキ通路１２６、１２８、１７６、１７８を
有する必要はない。

【００４７】アセンブリ構成下記詳細に説明するように、半製品２０、２２は折り畳み自在に組み立てられ
て積み荷支持アセンブリ１０を形成する。図９は、部分的にアセンブルされた構
成におけるパレット１０の底部半製品２０を示す。底部半製品２０の折り畳みは
特定の順序に従う必要はないが、底部半製品２０の折り畳みは第１サイド３２か
ら第２サイド３４に記載する。第１折り畳み自在コラムパネル４０は折り畳まれて、底部パネル３０に対して
一般に垂直な面として持ち上がるリブとなるが、これは、コラムパネル領域４２
、４４、４６をそれぞれの刻み目ライン２０２、２０４、２４２、２４４及び２
８２、２８４について底部パネル３０から上方に折り畳むことにより行われる。
第１折り畳み自在コラムパネル４０がリブとしての形状を取り始める際には、コ
ラムパネル領域４２のコラム頂部パネル２２０が、刻み目ライン２２２、２２４
について折り畳まれてリブ頂部パネル２２０となる。このリブ頂部パネル２２０
は、底部パネル３０の面に一般に平行な面内に存する。各パネル領域４４、４６
の各コラム頂部パネルは、同様に折り畳まれる。刻み目ライン２０２、２４２、２８２がそれぞれ刻み目ライン２０４、２４４
、２８４により接近して運ばれつつ、コラムパネル４０がパネル３０から上方に
続けて折り畳たまれる。好ましくは、刻み目ラインの各組は互いに隣接し（例え
ば、刻み目ライン２０２は刻み目ライン２０４と隣接し）、コラムパネル４０に
幾分でも三角形の外観を与える。というのは、例えばリブ頂部パネル２２０の幅
Ｗ_RTPは、図１２に示されるように板紙半製品ＴＰＢの厚さの２倍よりも大きい
のが好ましいからである。

【００４８】図１２は、折り畳まれたリブ部分３４０の側面図を示し、このリブ部分３４０
は、折り畳まれたパネル領域４２である。リブ部分３４０は、ここでは上方に延
びているパネル３０２、３０４のコラムサイドパネル３０２、３０４のサイドエ
ッジ３４２を有する。パネル領域４４、４６は、同様にサイドエッジを有するリ
ブ部分３４０を形成する。リブ４０が折り畳まれる際には、ジャッキフラップ１２２、１２４が切り抜き
１１２、１１４の上をエッジフラップ１０２、１０４に向けて移動されることが
必要である。ジャッキフラップ１２２、１２４は、エッジフラップ１０２、１０
４の上をスライドするのが好ましい。

【００４９】再度図５を参照すると、フラップロックアセンブリ１３９は、切欠き１５７を
有し、その幅Ｗ_TABは底部パネル３０の厚さＴ_PBの２倍にほぼ等しいのが好まし
い。ジャッキフラップ１２２がパレット１０の組み立ての際にエッジフラップ１
０２の上に折り畳み自在にスライドする場合には、コラムパネル領域４２（図１
２）のサイドコラムパネル３０２の上方に延びるサイドエッジ３４２が、各フラ
ップアングル(angled)サイドエッジ１３３、１３５（図７）上の地点ｐにてまず
ジャッキフラップアングルサイドエッジ１３３、１３５と接触する。ヘッドエッ
ジ１３１をエッジフラップ１０２を横切ってさらに押すと、コラムパネル領域４
２のコラムサイドパネル３０２のサイドエッジ３４２とフラップアングルサイド
エッジ１３３、１３５は、コラムサイドパネル３０２のサイドエッジ３４２がフ
ラップロックアセンブリ１３９の切欠き内に位置するまで変形が開始する。この
地点では、ジャッキフラップ１２２は、エッジフラップ１０２の上にてロック位
置にある。ジャッキフラップ１２４も同様にロックされ、図９に示されるような
３つのリブ部分３４０を含んだロックされた最終の起立リブ３５０を与える。第２コラムパネル５０は、ちょうどコラムパネル４０と同じように折り畳まれ
てリブとなる。エッジパネル８１の上へのジャッキフラップ１２２、１２４のロ
ックと同様に、ミドルフラップ１４２、１４４も切り抜き１３２、１３４いっぱ
いに及び、ジャッキパネル８３上に折り畳まれる。全てのリブが直立した構成に
てロックされて下部フレーム１２（図９）を作るまで、この工程が繰り返される
。

【００５０】頂部半製品２２を含んだアセンブリ１０の頂部半製品２２は、底部半製品２０
について上記記載したように折り畳まれてロックされた構成となる。頂部半製品
２２に対するこのロック工程は繰り返されて、アセンブリ１０の上部フレーム１
４を与える。下部及び上部フレーム１２、１４の折り畳まれた構成は、フラップロックアセ
ンブリにより展開に抗して開放自在に固定される。下部及び上部フレーム１２、
１４の折り畳まれた構成は、フレーム固定の固定手段により展開に抗してしっか
り固定され得る。例えば、フレーム固定の固定手段は、エッジフラップ１０２、
１０４の頂部面、又はジャッキフラップ１２２、１２４の底部面、又はその両方
の上に配置された接着剤から成ることができ、ジャッキフラップ１２２、１２４
上にエッジフラップ１０２、１０４の位置を接着固定することにより、リブをそ
の折り畳まれた状態にてしっかり固定できる。他のフレーム固定の固定手段とし
ては、テープ、ステープルなどがある。

【００５１】図１０及び図１１に示された実施態様の底部及び頂部半製品２０、２２も、上
記説明と同様に折り畳まれる。底部及び頂部半製品が折り畳まれた後、アセンブリ１０は、底部又は頂部半製
品をもう一方の半製品に対して９０゜回転させることにより形成される。次に、
頂部半製品２２は上下逆にされるので、リブ３５０ｔは、底部半製品２０の下方
に延びるリブ３５０ｂに向かって下方に延びる。次に、半製品２０、２２は、一
方の半製品上の各リブのロックスロットがもう一方の半製品のリブのロックスロ
ットに係合するように一緒にされる。図１に示されるように、半製品は相互に９
０゜回転されるので、上部フレームリブ３５０ｔと下部フレームリブ３５０ｂは
、リブの十字に交差した行及び列を形成する。

【００５２】図１３は、組み立てられた半製品又はダンネージアセンブリ１０を示す。頂部
パネル４２のコラムパネル４０ｔにより形成されたリブは、底部コラムパネル４
０ｂ、５０ｂ、６０ｂ、７０ｂのコラムパネル領域４６ｂ、５６ｂ、６６ｂ、７
６ｂにより形成されたリブ部分のロックスロットにそれぞれ係合する。下部及び上部フレーム１２、１４のアセンブルされた構成は、相互連結ロック
スロットにより分離に抗して開放自在に固定される。下部及び上部フレーム１２
、１４のアセンブルされた構成は、アセンブリ固定の固定手段により分離に抗し
てしっかり固定され得る。例えば、アセンブリ固定の固定手段は、各パネル領域
のリブ頂部パネルの頂部面上に配置された接着剤から成ることができ、例えば下
部フレーム１２の底部パネル３０に対して上部フレーム１４の各リブ頂部パネル
をしっかりと固定できる。他のアセンブリ固定の固定手段としては、テープ、ス
テープルなどがある。

【００５３】図１４〜１６は、図１０の底部半製品２０及び図１１の頂部半製品２２から組
み立てられたアセンブリ１０の相互連結ロックスロットを示す。図１４は、底部
半製品２２のリブ部分３４０ｂを示す。図１０と図１４を参照すると、アセンブ
ルされたロックスロット２５２は、ロックスロット部分３１２（図示せず）、３
１４、３１６を含む。スロット部分３１４の最も低い地点とスロット部分３１６
の最も高い地点との距離はＤ_LSとして示されている。図１５は、頂部半製品２０
のリブ部分３４０ｔを示す。図１１と図１５を参照すると、ロック開口４１０は
、半円サイド４１２、水平平坦サイド４１８、垂直平坦サイド４２４及び弧状サ
イド４２８を含む。切欠き４５０はロック開口４１０により作られる。リブ部分
３４０ｔにおける切欠き４５０は種々の仕方で形成でき、切欠き４５０内にリブ
部分３４０ｂを開放自在に固定するような形状を有する。従って、切欠き４５０
は、半円４１２又は平坦部分４１８、４２４又は弧状サイド４２８により形成す
る必要はない。好ましくは、Ｄ_LAとして示された平坦サイド４１８の長さはＤ_LSに等しい。こ
のように、図１４のリブ部分３４０ｂが上下逆にされて図１５のリブ部分３４０
ｔと係合される際、ロック開口４１０がリブ３４０ｂのロックスロット２５２と
係合する。好ましくは、高さＤ_LSを有するリブ部分３４０ｂの固定幅は、切欠き
４５０にぴったり適合し、図１６に示されるように、ロック開口４１０の弧状サ
イド４２８の突出部を突出させることにより、切欠き４５０内に開放自在に固定
される。

【００５４】本発明はその好適な形態にて開示されてきたのであるが、本発明の思想及び範
囲並びに請求の範囲に記載のものと等価なものから逸脱することなく多くの変更
、追加又は削除をここで行うことができることは当業者には明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の折り畳み自在な波形板紙耐力アセンブリを、好ましい形態によりその
アセンブルされた構成にて示す。

【図２】本発明の好ましい形態による波形板紙底部半製品を示す。

【図３】本発明の好ましい形態による波形板紙頂部半製品を示す。

【図４】図２の半製品における好ましいエッジパネル及び底部折り畳み自在コラムパネ
ルを示す。

【図５】図４の折り畳み自在コラムパネルの好ましいサイドコラムパネル領域を示す。

【図６】図４の折り畳み自在コラムパネルの好ましいミドルコラムパネル領域を示す。

【図７】図２の半製品における好ましいジャッキパネルを示す。

【図８】図２の半製品における好ましいミドルパネルを示す。

【図９】アセンブルされた構成における本発明の底部フレーム部材の斜視図である。

【図１０】本発明の別の好ましい形態による波形板紙底部半製品を示す。

【図１１】本発明の別の好ましい形態による波形板紙頂部半製品を示す。

【図１２】本発明の好ましいリブ部の側面図である。

【図１３】本発明の一つの実施態様によりアセンブルされた耐力アセンブリの斜視図であ
る。

【図１４】本発明のリブ部のロックスロットの斜視図である。

【図１５】本発明の別のリブ部のロックスロットの斜視図であり、このリブ部は、本アセ
ンブリを組み立てる際に図１４のリブ部と係合する。

【図１６】図１４と図１５のリブ部の係合の側面図である。

【符合の説明】

１０パレット（アセンブリ）１２下部フレーム部材１４上部フレーム部材２０底部半製品３０底部パネル３２第１エンド３４第２エンド３６第１サイド３８第２サイド４０、５０、６０、７０底部折り畳み自在コラムパネル４２、４４、４６コラムパネル領域８１、８９エッジパネル８３、８７ジャッキパネル８５ミドルパネル１０２、１０４、１９２、１９４エッジフラップ１２２、１２４、１７２、１７４ジャッキフラップ１２６、１２８ジャッキ通路１１２、１１４、１３２、１３４、１６２、１６４、１８２、１８４切り
抜き１４２、１４４、１５２、１５４ミドルフラップ２０２、２０４、２４２、２４４、２８２、２８４刻み目ライン１０１、１０５、１０７、１０９サイドスリット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ポール・エム・ワットレイアメリカ合衆国アラバマ州 35213 バーミンガムジャクソンブールヴァード 3805 (72)発明者マイケル・ダブリュー・オルヴェイアメリカ合衆国ジョージア州 30213 フェアバーンゴードンストリート 4790 Ｆターム(参考） 3E063 AA04 BA10 CA03 CA13 CA25 EE03 GG03 GG05 【要約の続き】立てた後、上部フレーム部材は下部フレーム部材に対して９０゜回転され、下部フレーム部材上に上下逆に置かれる。下部フレーム部材のリブ（３５０ｔ）は上部フレーム部材のリブ（３５０ｂ）のロックスロットにロックし、上部フレーム部材のリブは下部フレーム部材のリブのロックスロットにロックする。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一般に平坦な半製品から折り畳み自在に組み立てられた耐力
波形アセンブリであって、前記半製品は折り畳みの際の頂部及び底部のエンド及
びサイドを有し、前記アセンブリは、（ａ）第１頂部及び底部ジャッキパネルと第２頂部及び底部ジャッキパネルであ
って、前記頂部及び底部ジャッキパネルの各々が、半製品のそれぞれの頂部及び
底部エンドに隣接している、前記第１頂部及び底部ジャッキパネルと第２頂部及
び底部ジャッキパネル、（ｂ）頂部及び底部ミドルパネルであって、前記頂部及び底部ミドルパネルの各
々が、それぞれの頂部及び底部ジャッキパネルに隣接しかつそれらの間にある、
前記頂部及び底部ミドルパネル、（ｃ）隣接するジャッキ及びミドルパネルの各対のうちの少なくとも１つのパネ
ルから延びるフラップ、（ｄ）複数の頂部及び底部コラムであって、各コラムは隣接するそれぞれの頂部
及び底部パネルの間にあり、前記各コラムはロックスロットを有し、前記頂部コ
ラムは前記底部コラムに対して垂直な角度にて配置される、前記複数の頂部及び
底部コラム、を含み、折り畳みの際に、隣接するパネルのうちの少なくとも１つのものから延びる隣
接パネルの各対の前記フラップが、隣接パネルのうちのもう一方のものに係合し
、前記頂部及び底部コラムが、前記それぞれの頂部及び底部パネルから一般に垂
直な面内で延び、前記頂部及び底部コラムが、それぞれ頂部及び底部リブを形成
し、前記各リブが、サイドエッジを備えるリブサイドと頂部リブパネルを有し、
そして前記頂部及び底部リブが、前記ロックスロットの位置にて互いに係合する、上
記耐力波形アセンブリ。
【請求項２】前記フラップの各々が、ヘッドエッジ、アングルサイドエッ
ジおよび少なくとも１つのロックアセンブリにより形成され、そして折り畳みの際に、前記リブは、隣接フラップの前記ロックアセンブリに係合す
る少なくとも１つのリブサイドのサイドエッジにより、直立した構成にて開放自
在にロックされる、請求項１記載の波形アセンブリ。
【請求項３】一般に平坦な半製品から折り畳み自在に組み立てられた耐力
波形アセンブリであって、前記半製品は折り畳みの際の頂部及び底部のエンド及
びサイドを有し、前記アセンブリは、（ａ）第１頂部及び底部エッジパネルと第２頂部及び底部エッジパネルであって
、前記頂部及び底部エッジパネルの各々が、半製品のそれぞれの頂部及び底部エ
ンドに隣接している、前記第１頂部及び底部エッジパネルと第２頂部及び底部エ
ッジパネル、（ｂ）第１頂部及び底部ジャッキパネルと第２頂部及び底部ジャッキパネルであ
って、前記頂部及び底部ジャッキパネルの各々が、それぞれの頂部及び底部エッ
ジパネルに隣接している、前記第１頂部及び底部ジャッキパネルと第２頂部及び
底部ジャッキパネル、（ｃ）頂部及び底部ミドルパネルであって、前記頂部及び底部ミドルパネルの各
々が、それぞれの頂部及び底部ジャッキパネルに隣接しかつそれらの間にある、
前記頂部及び底部ミドルパネル、（ｄ）隣接するエッジ及びジャッキパネルの各対、及び隣接するジャッキ及びミ
ドルパネルの各対のうちの少なくとも１つのパネルから延びるフラップ、（ｅ）複数の頂部及び底部コラムであって、各コラムが、隣接するそれぞれの頂
部及び底部パネルの間にあり、前記コラムの各々がロックスロットを有し、前記
頂部コラムが前記底部コラムに対して垂直な角度にて配置される、前記複数の頂
部及び底部コラム、を含み、折り畳みの際に、隣接パネルのうちの少なくとも１つから延びる隣接パネルの
各対の前記フラップが、隣接パネルのうちのもう一方のものと係合し、前記頂部
及び底部コラムが、前記それぞれの頂部及び底部パネルから一般に垂直面内にて
延び、前記頂部及び底部コラムが、それぞれ頂部及び底部リブを形成し、前記リ
ブの各々が、サイドエッジを備えるリブサイドと頂部リブパネルを有し、そして前記頂部及び底部リブが、前記ロックスロットの位置にて互いに係合する、上
記耐力波形アセンブリ。
【請求項４】波形アセンブリが耐水コーティングでコーティングされる、
請求項３記載の波形アセンブリ。
【請求項５】前記耐水コーティングが、水分散性のポリマー懸濁である、
請求項４記載の波形アセンブリ。
【請求項６】半製品中の切り抜きにより互いに分離された頂部リブの各々
に対して少なくとも２つの頂部リブ領域が存在し、半製品中の切り抜きにより互
いに分離された底部リブの各々に対して少なくとも２つの底部リブ領域が存在す
る、請求項３記載の波形アセンブリ。
【請求項７】リブの少なくとも１つのリブ領域が、隣接パネルのうちの少
なくとも１つから延びる前記フラップにより同一リブのうちの他方のリブ領域か
らさらに分離される、請求項６記載の波形アセンブリ。
【請求項８】前記頂部及び底部リブの前記リブ領域は、実質的に同一の幅
である、請求項７記載の波形アセンブリ。
【請求項９】隣接パネルのうちの少なくとも１つから延びる各フラップが
、実質的に同じ形状であり、前記フラップの各々は、ヘッドエッジ、アングルサ
イドエッジ及び少なくとも１つのロックアセンブリにより形成され、そして折り畳みの際に、前記リブは、隣接するフラップの前記ロックアセンブリに係
合する少なくとも１つのリブサイドのサイドエッジにより直立構成にて開放自在
にロックされる、請求項８記載の波形アセンブリ。
【請求項１０】前記フラップの各々の前記ロックアセンブリの各々が、前
記ヘッドエッジから離れた各アングルサイドエッジにおいて形成されたロックタ
ブと切り欠きを含み、折り畳みの際に、前記ロックの各々の前記ロックタブが、リブの少なくとも１
つのリブ領域の少なくとも１つのリブサイドのサイドエッジとスライド自在に接
触し、前記サイドエッジを通り、前記サイドエッジが、前記フラップの前記ロッ
クアセンブリの前記切り欠きにスライドして入る、請求項９記載の波形アセンブ
リ。
【請求項１１】一般に平坦な頂部及び底部半製品から折り畳み自在に組み
立てられた耐力波形アセンブリであって、前記頂部及び底部半製品はエンド及び
サイドを有し、前記アセンブリは、（ａ）第１頂部及び底部エッジパネルと第２頂部及び底部エッジパネルであって
、前記エッジパネルの各々が、半製品のそれぞれのエンドに隣接し、前記エッジ
パネルの各々が、少なくとも１つのエッジフラップを有し、前記エッジフラップ
の各々が、半製品のそれぞれのエンドから内方向に向いている、前記第１頂部及
び底部エッジパネルと第２頂部及び底部エッジパネル、（ｂ）第１頂部及び底部ジャッキパネルと第２頂部及び底部ジャッキパネルであ
って、前記ジャッキパネルの各々が、それぞれのエッジパネルに隣接し、前記ジ
ャッキパネルの各々が、少なくとも１つのジャッキフラップを有し、前記ジャッ
キフラップの各々が、それぞれのエッジパネルに隣接している、前記第１頂部及
び底部ジャッキパネルと第２頂部及び底部ジャッキパネル、（ｃ）頂部及び底部ミドルパネルであって、前記ミドルパネルの各々が、それぞ
れのジャッキパネルの間にあり、前記ミドルパネルの各々が、それぞれのジャッ
キパネル各々に隣接する少なくとも１つのミドルフラップを有する、前記頂部及
び底部ミドルパネル、（ｄ）複数の頂部及び底部コラムであって、各コラムが、隣接するそれぞれの頂
部及び底部パネルの間にあり、前記コラムの各々がロックスロットを有し、前記
頂部コラムが前記底部コラムに対して垂直な角度にて配置される、前記複数の頂
部及び底部コラム、を含み、前記頂部及び底部コラムパネルの各々が、複数のコラムパネル領域を有し、前
記コラムパネル領域の各々が、少なくとも１つの前記ロックスロットを有し、前
記コラムパネル領域が、半製品中の切り抜きにより互いに分離され、前記ジャッキフラップと前記ミドルフラップの各々が、ヘッドエッジ、アング
ルサイドエッジ及び少なくとも１つのロックアセンブリにより形成され、折り畳みの際に、前記ジャッキフラップが、それぞれのエッジパネルと係合し
、前記ミドルフラップが、それぞれのジャッキパネルと係合し、前記頂部及び底
部コラムが、前記それぞれの頂部及び底部パネルから一般に垂直面内にて延び、
前記頂部及び底部コラムが、頂部及び底部リブをそれぞれ形成し、前記リブの各
々が、サイドエッジを備えるリブサイドと頂部リブパネルを有し、前記プラップが、第１固定手段によりそれぞれのパネルに固定され、前記頂部及び底部リブが、前記ロックスロットの位置にて互いに係合し、そし
て前記頂部及び底部リブが、第２固定手段により互いに固定される、上記耐力波
形アセンブリ。
【請求項１２】各底部ジャッキパネルが、少なくとも１つの開口を有し、
アセンブリ及びその上の任意の積み荷を持ち上げるためのジャッキヘッドの挿入
を可能にした、請求項１１記載の波形アセンブリ。
【請求項１３】第１固定手段が、１以上の前記フラップをそれぞれの係合
パネルに接着固定する、請求項１１記載の波形アセンブリ。
【請求項１４】第２固定手段が、前記頂部リブを底部パネルに、底部リブ
を頂部パネルに接着固定する、請求項１１記載の波形アセンブリ。
【請求項１５】波形アセンブリが耐水コーティングでコーティングされる
、請求項１１記載の波形アセンブリ。
【請求項１６】前記耐水コーティングが水分散性のポリマー懸濁である、
請求項１５記載の波形アセンブリ。
【請求項１７】前記ジャッキ及びミドルフラップの前記ロックアセンブリ
の各々が、前記ヘッドエッジから離れた各アングルサイドエッジにおいて形成さ
れたロックタブと切欠きを含み、折り畳みの際に、前記ジャッキ及びミドルフラップの前記ロックタブが、前記
リブ領域の各々の少なくとも１つのリブサイドのサイドエッジにスライド自在に
接触し、前記サイドエッジを通り、前記エッジが前記ジャッキ及びミドルフラッ
プの前記ロックアセンブリの前記切欠きにスライドして入る、請求項１１記載の
波形アセンブリ。
【請求項１８】エンド及びサイドを有する少なくとも１つの一般に平坦な
半製品から折り畳み自在に組み立てられた耐力波形アセンブリを製造する方法で
あって、前記半製品は、第１頂部及び底部エッジパネルと第２頂部及び底部エッ
ジパネルをさらに含み、前記エッジパネルの各々が、半製品のそれぞれのエンド
、第１頂部及び底部ジャッキパネル及び第２頂部及び底部ジャッキパネルに隣接
し、前記ジャッキパネルの各々が、それぞれのエッジパネルに隣接し、前記ジャ
ッキパネルの各々が、少なくとも１つのジャッキフラップを有し、前記ジャッキ
フラップの各々が、それぞれのエッジパネル、頂部及び底部ミドルパネルに隣接
し、前記ミドルパネルの各々が、それぞれのジャッキパネルの間にあり、前記ミ
ドルパネルの各々が、それぞれのジャッキパネルの各々に隣接した少なくとも１
つのミドルフラップを有し、前記ジャッキフラップと前記ミドルフラップの各々
が、ヘッドエッジ、アングルサイドエッジ及び少なくとも１つのロックアセンブ
リにより形成され、そして複数の頂部及び底部コラムの各コラムは、隣接する頂
部及び底部パネルの各々の間にあり、その各コラムは、隣接するそれぞれの頂部
及び底部パネルの間にあり、前記コラムの各々が、ロックスロットを有し、前記
頂部コラムが、前記底部コラムに垂直な角度にて配置される上記方法において、
（ａ）前記ジャッキフラップをそれぞれのエッジパネルと係合させ、前記ミドル
フラップをそれぞれのジャッキパネルと係合させ、前記頂部及び底部コラムは、
前記それぞれの頂部及び底部パネルから一般に垂直面内にて延び、前記リブの各
々は、少なくとも１つの半製品における切り抜きにより互いに分離された少なく
とも２つのリブ領域を形成し、前記リブ領域は、サイドエッジを備えるリブサイ
ドと頂部リブパネルを有し、（ｂ）隣接フラップの前記ロックアセンブリに係合する少なくとも１つのリブサ
イドのサイドエッジにより、前記リブ領域を直立構成にて開放自在にロックさせ
、そして（ｃ）前記底部リブ領域の上に前記頂部リブ領域を配置し、その際に前記頂部及
び底部リブ領域が、前記ロックスロットの位置にて互いに係合する、上記方法。
【請求項１９】前記ロックアセンブリの各々が、前記ヘッドエッジから離
れた各アングルサイドエッジにおいて形成されたロックタブと切欠きを含み、ま
た、前記リブ領域を解放自在にロックする工程（ｂ）は、前記ロックアセンブリ
の各々の前記ロックタブが、リブの少なくとも１つのリブ領域の少なくとも１つ
のリブサイドのサイドエッジにスライド自在に接触して、前記サイドエッジを通
り、前記サイドエッジが、前記ジャッキ及びミドルフラップの前記ロックアセン
ブリの前記切欠きにスライドして入るように、前記リブ領域を折り畳むことをさ
らに含む、請求項１８記載の方法。
【請求項２０】半製品の平坦なコラムから折り畳み自在に組み立てられた
上方に延びるリブの方向をロックするためのロックアセンブリであって、前記ロ
ックアセンブリは、平坦なコラムの両側に第１及び第２パネルと前記第１又は第
２パネルの１つから延びるフラップを含み、前記フラップが、ロックタブと切欠
きを伴い、前記第１及び第２パネルを互いの方向に折り畳む際に、コラムが、折
り畳まれて上方に延びるリブとなり、該リブは、サイドエッジを備えるリブサイ
ドを有し、また、前記フラップの前記ロックタブが、１つのリブサイドのサイド
エッジにスライド自在に接触し、次に前記サイドエッジを通過し、すぐに前記エ
ッジが、前記フラップの前記ロックアセンブリの前記切欠きにスライドして入る
、上記ロックアセンブリ。