JP2002537647A - 希土類イオンをドープした窒化ガリウムおよび可視光発光を達成する方法および構造 - Google Patents

希土類イオンをドープした窒化ガリウムおよび可視光発光を達成する方法および構造

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JP2002537647A
JP2002537647A JP2000600286A JP2000600286A JP2002537647A JP 2002537647 A JP2002537647 A JP 2002537647A JP 2000600286 A JP2000600286 A JP 2000600286A JP 2000600286 A JP2000600286 A JP 2000600286A JP 2002537647 A JP2002537647 A JP 2002537647A
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ヘンリック、ジェイ.ロジコフスキー
ダブリュ.エム.ヤドウィジーンクザック
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オハイオ ユニバーシティー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のREイオンをドープしたGaN半導体結晶であって、その構造が少なくとも約1,000℃の温度でアニールされている結晶である。結果として、適切な励起により励起状態にある場合に、約380ナノメートル〜約1000ナノメートルの範囲にわたるルミネセンススペクトルを提供するように、その構造を適合させることが好ましい。本発明は、様々な光電子素子のいずれかでの使用に適した陰極ルミネセンスおよびエレクトロルミネセンスを作製する装置および方法も含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 本発明は一般に、希土類(RE)ドープ窒化ガリウム(GaN)、特に RE
イオンをドープした窒化ガリウムのルミネセンスに関する。近年、REドープ半
導体は、発光素子として見込みのある適用分野と、その特有の光学的性質および
電気的性質で、非常に関心を集めている。REルミネセンス は、ホストの種類
および周囲温度にほとんど依存しない。ErをドープしたGaNおよびAlN半
導体と、Oを共ドープしたGaN およびAlN半導体は、最も広範に研究され
ている。しかしながら、分子線エピタキシャル(MBE)および有機化学気相成
長(MOCVD)によるエピタキシャル成長中および成長後に、GaNおよびA
INに、イオン注入によってErおよびOをドープすると、1.54μmでの赤
外発光のみが表れる。さらに、酸素を共ドープすることなく、赤外ホトルミネセ
ンス(PL)スペクトルのみが、NdおよびErを注入したGaNから達成され
ている。
【0002】 最近、537nmおよび558nmで緑色の2つの輝線が、固体ソースMBE
によりサファイア基板上に成長させたERドープGaNから得られた。さらに、
その実験では、低強度青色発光の広いピーク480nm〜510nmを達成した
。しかしながら、その青色発光は低強度であるため、実用性はほとんどない。さ
らに、その実験では、約380nm〜約1000nmの範囲にわたるルミネセン
ススペクトルを達成することができなかった。
【0003】 REドープGaNに関連する公知の技術の欠点に照らして、工業での適用可能
性を高める、改良されたREドープGaN構造が必要とされる。特に、可視光電
子素子に用いる材料として適している、REドープGaN構造が必要とされる。
可視域光電子素子に用いる材料として適しているREドープGaN構造を作製す
る方法もまた必要とされている。
【0004】発明の概要 本発明は、前述の必要性のうち1つまたは複数を満たすものである。本発明の
構造の好ましい実施形態は、少なくとも1種のREイオンをドープしたGaN半
導体結晶を含み、その構造は少なくとも約1,000℃の温度でアニールされて
いる。このため、適切な励起によって励起状態にある場合、その構造は、約38
0ナノメートル〜約1000ナノメートルの範囲にわたるルミネセンススペクト
ルを提供するように適合されることが好ましい。
【0005】 GaNは、MBE、MOCVD、または従来の他の技術によって成長させるこ
とができる。例えば、REイオンをドープする前に、GaNをn型非ドープする
ことが可能である。本発明の他の実施形態では、シリコンならびにREイオンを
GaNにドープすることが可能である。
【0006】 その構造の一実施形態では、その成長プロセス中に、GaNにREイオンをド
ープする。代替方法として、当業者に公知のイオン注入技術を用いて、REイオ
ンをGaNに注入することが可能である。ドーピングの一例としては、GaN半
導体結晶を、GaN半導体結晶のエピタキシャル層の垂線に対して約10度の角
度をなすREイオンのビームでドープする。
【0007】 GaN半導体結晶のアニールは、NまたはNHの流れの下で行うことが好
ましい。GaN半導体結晶をアニールすることによって、REイオンのドーピン
グにより生じた可能性がある損傷が修復されることが好ましい。例えば、アニー
ルすることによって、REイオン注入により生じるGaN半導体結晶構造の損傷
が修復されることが好ましい。さらに、アニールによって、光学活性中心として
REイオンが組み込まれることが好ましい。
【0008】 本発明の好ましい方法および構造を用いて、本出願人はGaN中に注入された
希土類Dy、ErおよびTmの可視陰極ルミネセンスを観測した。その注入され
たサンプルに、気圧のNまたはNH中、温度1100℃、等時間隔の熱アニ
ール処理を施し、注入の損傷を回復し、その希土類イオンを活性化した。Dy 、Er3+、およびTm3+の内殻4fの遷移に対応する、固有のシャープ
な輝線は、380nm〜1000nmのスペクトル域で分解され、温度8.5K
〜411Kの範囲にわたって観側される。その陰極ルミネセンス発光は、温度に
こぐわずかに依存する。その結果、本発明の希土類ドープGaNエピタキシャル
層は、可視光電子素子の材料として適していることが示される。
【0009】 本発明は、様々な光電子素子のうちのいずれかでの使用に適した陰極ルミネセ
ンスおよびエレクトロルミネセンスを作製する装置および方法も含む。
【0010】 一般的に、陰極ルミネセンスを生じさせる方法は、(a)少なくとも1種の希
土類イオンのドーパントを有する窒化ガリウム結晶を得るステップであって、そ
の構造が少なくとも約1,000℃の温度でアニールされているステップと、(
b)その結晶が陰極ルミネセンスを生じるよう、電子ビームで窒化ガリウム結晶
を励起するステップとを含む。
【0011】 一般的に、エレクトロルミネセンスを生じさせる方法は、(a)少なくとも1
種の希土類イオンのドーパントを有する窒化ガリウム半導体結晶を得るステップ
であって、その構造が少なくとも約1,000℃の温度でアニールされているス
テップと、(b)その窒化ガリウム半導体結晶がエレクトロルミネセンスを生じ
るように、十分な強さの電界中に、窒化ガリウム半導体結晶を配置するステップ
とを含む。
【0012】 本発明は、本明細書で開示の構造および方法を用いて陰極ルミネセンスおよび
エレクトロルミネセンスを生じさせるための、光電子素子(例えば、レーザーお
よび発光ダイオード)などの素子も含む。
【0013】 本発明の素子および方法は、製造技術、機械装置および電子装置、応用プロト
コル、他には当技術分野で公知かつ用いられているものを使用して、作製するこ
とが可能である。
【0014】 本出願人等は、本発明の好ましい方法および構造を用いて、GaN中に注入し
た希土類SmおよびHoの可視陰極ルミネセンスもまた観側した。その注入され
たサンプルに、気圧のNまたはNH中、温度1100℃、等時間隔の熱アニ
ール処理を施し、注入の損傷を回復し、その希土類イオンを活性化した。Sm およびHo3+の内殻4fの遷移に対応する、固有のシャープな輝線は、4
00nm〜1000nmのスペクトル域で分解され、温度11K〜411Kの範
囲にわたって観側される。その陰極ルミネセンス発光は、ごくわずかに温度に依
存する。その結果、本発明の希土類ドープGaNエピタキシャル層は、可視光電
子素子の材料として適していることが再度示されている。
【0015】 本出願人はまた、本発明のNdドープGaNについて同様の結果を確認した。
さらに、他のすべての希土類イオンを、本発明に用いることが可能なことを理解
されたい。さらに、上述の新規な特徴および利点、本発明の他の目的および利点
は、以下に示す図面の説明および好ましい実施形態により明らかになる。
【0016】好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は、REイオンをドープしたGaNを含む可視光発光を達成するための
方法および構造に関する。
【0017】 本出願人等は、Dy、ErおよびTmを注入したGaNの陰極ルミネセンス(
CL)を観測した。注入されたREイオンによる十分な構造のルミネセンススペ
クトルは、約380nm〜1000nmの広いスペクトル域にわたって分解され
る。その陰極ルミネセンスは、9K〜411Kの温度範囲にわたって強い。
【0018】 これは、ごく低強度の青色発光および2種の緑色発光を表す、図1に示すSt
ecklおよびBirkhahnにより得られた結果と対照的である。EMCO
REおよびCREEによる直径2インチのサファイア基板の底面上に、この研究
に用いるGaN材料をMOCVDにより成長させた。このGaNは、高品質のn
型非ドープエピタキシャル層、および表Iに示す条件下において室温で、Dy、
ErおよびTmイオンを注入したシリコンドープエピタキシャル層である。表I
には、GaN層の厚さおよび電子濃度もまた示す。チャネリングを防ぐため、そ
の注入イオンビームは、GaNエピタキシャル層の垂線に対して10度の角度を
なす。模擬深さプロファイル、突出範囲およびピーク濃度をピアソン分布(表I
参照)を用いて計算した。GaNエピタキシャル層での注入プロファイルがほぼ
正方形に等しくなるように選択されたフルーエンス、3種のエネルギーで、ツリ
ウムを注入した。管状の炉内において気圧のNまたはNHの流れ(純度99
.999)の下、温度650℃〜1150℃で、近接キャップ法を用いて流量1
20cc/分で、このサンプルに等時間隔の熱アニール処理を施して(30分間
)、注入損傷を回復し、発光中心としてREイオンを組み込んだ。注入後にその
サンプルをアニールした後、GaNエピタキシャル層の存在を、X線回析(XR
D)スペクトルを測定することによって確認した。範囲約650℃〜900℃の
温度でアニールしたサンプルは、注入した不純物と関連するルミネセンスを示さ
ず、1000℃でアニールしたサンプルは弱い信号のみを示した。それによって
、1000℃未満の処理温度は、光学活性中心としてREイオンを組み込み、注
入損傷を回復するには低すぎることが示されている。1000℃を超える温度で
アニールしたサンプルのみ、強い可視CLスペクトルを有する。
【0019】
【表1】
【0020】 サンプル上に45度の角度で、電子銃(Electroscan EG5 V
SW)から電子ビームを入射することによって、低温保持装置により通常の真空
(約5×10−7トル)中にある陰極ルミネセンスを励起した。発せられた光を
、様々なホログラム格子を有するツェルニー・ターナー配置で操作される分光器
−モノクロメーター(ISAモデルHR−320)の入射スリット上に石英レン
ズにより集める。その光学信号は、UV/ARコーティングを有するPrinc
eton Instruments背面照射型CCDカメラモデルTEA−CC
D‐512TKによって検出し、コンピュータにより制御した。
【0021】 そのCLスペクトル(図2、図3および図4に示す)を、温度200K、同一
の励起条件で記録した。図2は、Dy3+注入GaN:Siスペクトル(1)お
よびGaNスペクトル(2)のCL発光スペクトルを示す。RE3+の遷移の大
部分は、3価REイオンの文献からのデータと比較することによって割り当てら
れている。これらの結果により、ドーパントイオンが3価状態で光学活性であっ
たことが示されている。輝線の一部はいくつかの遷移に割り当てられ、さらに詳
細な研究により、本発明者等の仮の割り当て(tentative assignment)が明らか
になるだろう。調べられた400nm〜950nmのスペクトル域において低強
度のラインを示すスペクトル(2)の拡大である、図2に差し込んだ図に示すよ
うに、CLスペクトルは多くの細いラインを示す。特有の希土類の輝線波長およ
び割り当てを表IIにまとめる。図3および4は、同様の手法で(非ドープGa
N中にただ注入したにすぎないTmを除いて)Er3+およびTm3+をドープ
したGaNのCLスペクトルを示す。上述のように、本発明者等は、非ドープG
aNおよびシリコンドープGaN中にRE3+を注入した。図3のGaN:Er
層スペクトル(2)と比較して、GaN:Si:Erの図3における発光スペク
トル(1)は強く、さらにシャープなラインを示す。DyドープGaNにより同
様の挙動が示される。様々な発光スペクトルは、GaNおよびGaN:Si中で
形成された様々な種類のDy3+およびEr3+中心から生じることが可能であ
る。すべてのスペクトル中に表れる694nmでのラインは、サファイア基板か
ら生じるCr3+輝線である。見たところ、サファイア基板中のCr3+の微量
の不純物は、GaNの希土類発光または他の励起メカニズムからの放射エネルギ
ー移動により効率的に励起される。本発明者等は、溶解されたKOH中、200
℃でエッチングすることによってGaN:ERエピタキシャル層を除去した後(
および、GaNを含まないサファイア基板面上で)、サファイア基板の陰極ルミ
ネセンススペクトルを記録した。サファイア上にGaN層が無いことを、Alの存在のみを示すXRD分析によって確認した。どちらの場合にも、サファ
イア発光スペクトルは694nmでのCr3+ラインのみを示した。
【0022】
【表2】
【0023】 半導体中に局在化したRE3+中心の励起状態の非放射再結合のメカニズムは
、多重フォノンの緩和過程およびエネルギー移動および交差緩和過程である。多
重フォノンの緩和過程の確率は、格子振動およびフォノン振動数分布に伴うカッ
プリングの種類に依存する。多くの研究の結果により、RE3+の4f電子の
イオンホスト格子相互作用については、弱いカップリングが特徴的であり、多重
フォノン放出遷移率(transition rate)は、1つ下の準位までのエネルギー差
におよそ指数関数的に依存することが明らかにされている。1つ下の状態までの
エネルギー差が十分に大きい場合には、非放射多重フォノン遷移率は、放射率と
比較してごくわずかである。これは、窒化物半導体中の大部分の希土類について
の状態である。Dy、Er、およびTmドープGaN陰極ルミネセンスの温度依
存性は、イオンおよび特定の4f遷移に応じて異なる。一般に、その温度消光は
弱く、本発明者等は411Kで強いCL発光を観測した(詳細な実験データおよ
び分析は他の場所に記載されている)。
【0024】 結論として、本発明者等の知る限りでは初めて、注入後に等時間隔で、気圧の
およびNH中、温度1100℃でアニールした後、GaN中に注入した希
土類Dy、Er、およびTmイオンを、近UV領域、近可視領域および近赤外領
域で発光する発光中心として活性化することができる。Dy3+、Er3+およ
びTm3+の内殻4fの遷移に対応する固有のシャープな輝線は、スペクトル
域380nm〜1000nmで分解され、9K〜411Kの温度範囲にわたって
観測される。その発光スペクトルによって、室温または高温で動作する、有望な
光電子素子にとって非常に重要な弱い温度依存性が示されている。GaN中のG
a部位は、GaN中の希土類イオンの最も有望な位置である。RE3+イオンの
外殻電子配置は、同一の5s5pである。REイオンが、RE3+の外殻電
子に関して等価なGaN中のGaに置き換わる場合、REイオンによりGaN中
に等電子トラップが生じる。上記の結論は、希土類金属すべての原子共有結合半
径(イオンRE3+)は、それに置換されるGaの原子半径よりも大きく、RE
原子の電気陰性度(1.1〜1.25)はそれに置換されるGa(1.81)よ
りも小さいという事実により裏付けられる。本発明者等は、III‐V族半導体
中のREイオンが様々な部位を占める(置換のみではなく)ことが可能であると
いう証拠を有する。それは、他の不純物または本来の欠陥を含むさらに複雑な中
心を生じさせることが可能である。
【0025】 希土類(RE)ドープ半導体は、発光素子として可能性のある適用分野と、そ
の特有の光学的性質および電気的性質で、非常に関心を集めている。希土類ルミ
ネセンスは、ホストの種類および周囲温度にほとんど依存しない。半導体に組み
込まれた希土類イオンの4f軌道は、電子殻内に非常に深く埋め込まれているた
め、自由イオンエネルギー準位と比較して、4f配置のエネルギー準位にはご
くわずかに摂動が起こる。RE発光中心の電子構造およびその電気活性、ならび
にその間接ホトルミネセンスおよびエレクトロルミネセンス励起メカニズムは、
依然として十分に理解されていない。希土類をドープしたIII‐V族半導体の
系統的な研究は、約20年前に開始された。ErドープGaNおよびAINの最
初の研究は、Wilson他により報告された。Er3+13/2 15/2 との間の遷移による1.54μmのホトルミネセンス(PL)、陰極ル
ミネセンス(CL)は、MBEおよびMOCVDによって成長させ、エピタキシ
ャル成長中および成長後にイオン注入によりドープしたGaNおよびAIN半導
体で観測された。最近、可視PL発光が、MBEによりサファイア上に成長させ
たErドープGaNから観測されている。MOCVDにより成長させ、Dy、E
rおよびTmを注入したGaNからのCL発光が光学域(optical range)38
0〜1000nmにわたって観測されている。
【0026】 本出願では、本発明者等はSmおよびHoを注入したGaNのCLの最初の観
測を報告する。3価希土類イオンによる十分な構造のルミネセンススペクトルは
、GaNホストから最小広帯域発光することなくまたは発光して、約380nm
〜1000nmの広いスペクトル域にわたって分解される。その陰極ルミネセン
スは、9K〜411Kの温度範囲にわたって強い。本発明者等は、GaN中のD
y、Er、TmからのCL発光について類似の挙動を最近報告した。
【0027】 EMCOREおよびCREEによる直径2インチサファイア基板のサファイア
基板の底面上に、この研究に用いるGaN材料をMOCVDにより成長させた。
このGaNは、室温でSmおよびHoを注入した高品質の非ドープn型エピタキ
シャル層である。表IIIに、エピタキシャル層の厚さ、電子濃度、および注入
条件を示す。チャネリングを防ぐため、その注入イオンビームは、GaNエピタ
キシャル層の垂線に対して10度の角度をなす。模擬深さプロファイル、突出範
囲およびピーク濃度を、ピアソン分布を用いて計算し、それを表IIIに示す。
GaNエピタキシャル層における注入プロファイルがほぼ正方形に等しくなるよ
うに選択されたフルーエンス、3種のエネルギーで、サマリウムおよびホルミウ
ムを注入した。管状の炉内において気圧のNまたはNHの流れ(純度99.
999)の下、温度650℃〜1150℃で、近接キャップ法を用いて流量12
0cc/分で、サンプルに等時間隔の熱アニール処理を施して(30分間)、注
入損傷を回復し、光学活性中心として希土類イオンを組み込んだ。1000℃を
超える温度でアニールしたサンプルのみ、強い可視CLスペクトルを有する。生
じたCL発光スペクトルは、発光中心としてのREイオンを組み込む最適なアニ
ール温度であると考えられる1100℃でアニールしたサンプルから得られる。
【0028】
【表3】
【0029】 SmおよびHoを注入した後に茶色に変化したサンプルが、アニール後にその
透明な外観を回復したため、そのGaNの向上した結晶性質は視覚的に明らかで
あった。アニールした後にGaNの結晶性質が回復されるGaN中に注入したP
、AsおよびBiについて、本発明者等が報告した同様の観測もまた、ラマンス
ペクトルの測定によって確認された。
【0030】 温度範囲8.5K〜411Kで動作する閉サイクルヘリウム低温保持装置によ
り冷却された、コールドフィンガー上にサンプルをのせた。サンプル上に45度
の角度で、電子銃(Electroscan EG5 VSW)から電子ビーム
を入射することによって、低温保持装置により通常の真空(約5×10−7トル
)中にあるCLを励起した(励起の深さは、電子加速電圧を125V〜5kVに
変化させることによって、容易に変えることができる)。発せられた光を、様々
なホログラム格子を有するツェルニー・ターナー配置で操作される分光器−モノ
クロメーター(ISAモデルHR−320)の入射スリット上に、石英レンズに
より集めた。その光学信号は、UV/ARコーティングを有するPrincet
on Instruments背面照射型CCDカメラモデルTEA−CCD‐
512TKによって検出し(スペクトル域180nm〜1080nm)、コンピ
ュータにより制御した。
【0031】 図5、図6および図7に示すCLスペクトルを、同一の励起条件および様々な
温度で記録した。11KでのSm3+ドープGaNおよびHo3+ドープGaN
のCL発光スペクトルはいずれも、357nm(3.473eV)での中性供与
体ピークに対して束縛励起子、および注入された希土類による強いシャープな輝
線を示す。図5は、11KでのSm3+注入GaNスペクトル(1)および20
0Kでのスペクトル(2)のCL発光スペクトルを示す。RE3+遷移の大部分
の割り当ては、3価希土類イオンの文献からのデータと比較することによって割
り当てられている。これらの結果により、ドーパントイオンが3価状態で活性で
あったことが示されている。特有の希土類輝線波長輝線の波長を表IVにまとめ
る。輝線の一部はいくつかの遷移に割り当てることが可能であり、さらに詳細な
研究により、本発明者等の仮の割り当てが明らかになるだろう。調べられた40
0nm〜1000nmのスペクトル域で低強度のラインを示すスペクトル(2)
の拡大である、図5に差し込んだ図に示すように、CLスペクトルは多くの細い
ラインを示す。
【0032】
【表4】
【0033】 図6は、温度の上昇に伴う、Sm3+ラインのCLスペクトルの変化を示す。
1として100Kスペクトルの667nmラインを取り、スペクトルを標準化し
た。このラインの強度は、温度と共にわずかに変化する。図7は、Ho3+をド
ープしたGaMのCLスペクトルを示す。11Kで記録したGaN:Hoの図7
における発光スペクトル(1)は強く、553nmおよび771.6nmで主な
2つのシャープなラインを示す。553nmでのそのラインは、長波長側で50
1nm、526nm、548nmおよび572nmでのごく僅かなピークを有す
る未分解ラインを含有すると本発明者等が考える広帯域を有する短波長側で一部
重なる。すべてのスペクトルに表れる694nmでのラインは、サファイア基板
から生じるCr3+発光ラインである。明らかに、サファイア基板中のCr3+ の微量不純物は、GaNの希土類発光からの放射エネルギー移動によって効率的
に励起される。本発明者等は、GaNを含まないサファイア基板面上で、サファ
イア基板の陰極ルミネセンススペクトルもまた記録した。そのサファイア発光ス
ペクトルは、このラインの短波長(660nm、673nm)側および長波長(
707nm、714nm)側に伴う弱いラインを有する694nmでのCr3+ ラインのみを示した。694nmCr3+ラインの短波長側での輝線は、656
nmおよび668nmで表れる非常に強いSm3+ラインと一部重なる。図5の
スペクトルから、これらのラインは、広い温度範囲にわたるサマリウムスペクト
ルにおける優勢なライン(dominant ones)であることを認識するのは容易であ
る。
【0034】 そのシャープなREイオン輝線の位置は、温度範囲11〜400Kにわたって
1meV未満シフトする。半導体中に局在化したRE3+中心の励起状態の非放
射再結合のメカニズムは、多重フォノンの緩和過程、交差緩和過程、およびエネ
ルギーの移動である。一般に、その温度消光は弱く、本発明者等は411Kで強
いCL発光を観測した。
【0035】 結論として、本発明者等の知る限りでは初めて、注入後に等時間隔で、気圧の
およびNH中、温度1100℃でアニールした後、GaN中に注入した希
土類SmおよびHoイオンを、可視領域および近赤外領域で発光する発光中心と
して活性化することができる。Sm3+およびHo3+の内殻4fの遷移に対
応する、固有のシャープな輝線は、スペクトル域380nm〜1000nmで分
解され、9K〜411Kの温度範囲にわたって観測される。RE3+の4f
遷移に対する、観測された輝線の仮の割り当てを表IVにまとめた。その発光ス
ペクトルは、室温または高温で動作する、有望な光電子素子にとって非常に重要
な弱い温度依存性を示す。
【0036】 新しく発見された、GaN中のRE3+イオンの光学活性には、さらに詳細な
研究およびいくつかの問題に対する解答が必要である。1つの非常に重要な問題
は、3価希土類イオンを、金属副格子上の置換部位および(または)格子間部位
で第III族窒化物AIN、GaNおよびInNに組み込む場合である。これま
でのところ、本発明者等は、第III族窒化物半導体中のREドーパントの電気
活性についての実験データを保持していない。六方晶のGaN結晶中で、そのG
a原子は、対称C3υの部位を占め、2つの別個の高対称性格子間位置もまたC 3υ 対称を有する。注入された放射性167Tm(167Erに崩壊)および 69 Yb(160Tmに崩壊)イオンの格子部位は、発光チャネリング技術を用
いて決定した。室温での注入の後、希土類原子は緩和されたGa置換部位を占め
る。Sm3+およびHo3+の遷移エネルギーは、他のホスト結晶から公知であ
り、したがって、遷移に割り当てられる(図および表IVを参照)。その準位は
、4f電子配置のスピン軌道カップリングによる。C3υ結晶対称では、J=
5/2、7/2、11/2および15/2(Sm3+)を有する状態は、3、4
、6および8(二重項)に分裂し、J=0、1、2、3、4、5、6、7、8(
Ho3+)を有する状態は、1、1、1、3、3、3、5、5、5、および7(
一重項)にそれぞれ分裂する。シャープなラインの4f光学スペクトルからの
、RE中心の対称情報を抽出することは困難である。というのは、多くの様々な
中心からの寄与が、それぞれの内部多様体遷移(inter-manifold transition)
範囲内で重ね合わされるからである。信頼性の高い情報は、ゼーマンの分極およ
び部位選択性励起分光学の研究(出版予定)から得られる。対称中心および最も
低いシュタルクの準位が、電子スピン共鳴(ESR)の研究および点電荷計算か
ら確実に得ることができる。
【0037】 様々な研究から、本発明者等は、InP中でInと置換されるYbにより等電
子トラップが生じることは知っている。GaN中のGa部位は、GaN中の希土
類イオンの最も有望な位置である。RE3+イオンの外殻電子配置は、同一(5
s25p6)である。REイオンが、RE3+の外殻電子に関して等価である第
III族窒化物半導体中にある縦の列第III族からの原子と置き換わる場合、
REイオンにより第III族窒化物中に等電子トラップが生じる。上記の結論は
、希土類金属すべての原子共有結合半径(イオンRE3+)が、それに置換され
るGaおよびAlの原子半径よりも大きいという事実により裏付けられる。RE
原子のポーリング電気陰性度(1.1〜1.25)は、それに置換されるGa(
1.81)およびAl(1.61)よりも小さい。本発明者等は、III‐V族
半導体中のREイオンが、様々な部位を占める(置換のみではなく)ことが可能
であるという証拠を有する。それは、他の不純物または本来の欠陥を含むさらに
複雑な中心を生じさせることが可能である。他の実験データにより、REイオン
はIII‐V族半導体中に電子または正孔トラップを生じさせることが示されて
いるが、本発明者等は、REイオンが供与体として働くのか、受容体として働く
のかについての証拠を全く持っていない。等電子「構造」不純物と呼ばれる希土
類等電子トラップは、空の4fn中心殻を有する。それは、これらの不純物を周
期表の典型元素の「単一」不純物と識別する。「単一」不純物は通常、ホスト結
晶の禁制ギャップで実行質量のような状態(effective-mass like states)のみ
を生じさせる。希土類「構造」不純物中に低い空の中心軌道が存在することによ
って、新たな励起および再結合現象が起こる。そのルミネセンス構造は、等電子
「構造」不純物のコアでの内殻配置4f‐4fの遷移から生じる。次に、光電子
工学の適用分野におけるREドーパントの将来性を決定することが可能な4f‐
4f遷移の励起過程を理解するのに、第III族窒化物中のRE中心の微視的構
造についての知識は極めて重要である。
【0038】 陰極ルミネセンスの励起メカニズムは、ホットエレクトロン、ならびにGaN
結晶中で生成した電子正孔対から4f電子系へのエネルギー移動による希土類
イオン(RE3+)の直接衝撃励起を含む。半導体中のRE3+の直接衝撃励起
メカニズム、新規なステップインパクトエレクトロルミネッセント素子(SIE
D)、およびステップフォトン増幅変換器(SPAC)が記述されている。その
第2プロセスは間違いなく、REが関係する「構造」の等電子中心を含む。その
等電子トラップは、電子または正孔トラップである。含まれる電荷がないため、
狭い範囲のセントラル・セル電位によって等電子中心は束縛状態を形成する。等
電子トラップが電子または正孔を捕獲した後、等電子トラップは負または正に帯
電し、クーロンの相互作用によって、束縛励起子を生じさせる逆の電荷の担体を
捕獲するだろう。エネルギー移動の3つの可能なメカニズムがある。第一のメカ
ニズムは、「構造」等電子中心に束縛された励起子から中心電子へのエネルギー
移動過程である。それは、「構造」不純物の中心電子と、励起子、有効質量の粒
子との間の静電摂動の結果として起こる。第二のメカニズムは、価電子帯(伝導
帯)において電子(正孔)および自由正孔(電子)により占められる「構造」等
電子トラップを含む、中心電子へのエネルギー移動である。第三のメカニズムは
、その過程で「構造」トラップ近くの自由励起子エネルギーが、局在化したコア
励起状態に与えられる非弾性散乱過程を経たエネルギー移動である。初期状態お
よび最終状態が共鳴である場合には、エネルギーのずれは、ある方法、例えばフ
ォノン放出または吸収によって分散しなくてはならない。原子中心の励起が、ホ
ストフォノンに強く結合する場合には、エネルギー移動の確率はおそらく高くな
るだろう。強いフォノン結合は、コア励起状態の下方への緩和が急速に生じ、そ
の結果、逆移動が防止されることを確認するのにもまた望ましい。しかしながら
、効率的に放射再結合するには、非放射多重フォノン放射によるコア脱励起を防
ぐため、フォノン結合は強くあるべきではない。この点に関しては、希土類「構
造」不純物は理想的であるように思われる。
【0039】 本明細書における好ましい実施形態は、網羅的または必要以上に本発明の範囲
を限定するものではない。当業者が本発明を実施することができるよう、本発明
の原理を説明するために、好ましい実施形態を選択および説明した。本発明の好
ましい実施形態を明らかにし、かつ説明すれば、本発明に影響を及ぼす変形形態
および修正を加えることが可能なことは当業者なら理解されよう。変形形態およ
び修正の多くは同一の結果を付与し、特許請求の範囲に記載する本発明の精神内
にあるだろう。したがって、特許請求の範囲により示されるようにのみ、本発明
を限定することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知のErドープGaN構造のルミネセンススペクトルのグラフである。
【図2】 本発明のDyドープGaN構造の好ましい実施形態のルミネセンススペクトル
のグラフである。
【図3】 本発明のErドープGaN構造の好ましい実施形態のルミネセンススペクトル
のグラフである。
【図4】 本発明のTmドープGaN構造の好ましい実施形態のルミネセンススペクトル
のグラフである。
【図5】 本発明のSmドープGaN構造の好ましい実施形態のルミネセンススペクトル
のグラフである。
【図6】 本発明のSmドープGaN構造の好ましい実施形態の温度の関数としてのルミ
ネセンススペクトルのグラフである。
【図7】 本発明のHoドープGaN構造の好ましい実施形態のルミネセンススペクトル
のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダブリュ.エム.ヤドウィジーンクザック アメリカ合衆国オハイオ州、アシンズ、キ ャリッジ、ヒル、ドライブ、503 Fターム(参考) 5F041 CA34 CA40 CA50 CA57 CA65 CA73 5F073 CA02 CB16 CB18 DA11 DA16

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の希土類イオンのドーパントを有する窒化ガリウム半導体結晶
    を含む構造であって、前記構造が少なくとも約1,000℃の温度でアニールさ
    れていることを特徴とする構造。
  2. 【請求項2】 前記窒化ガリウムをMBEまたはMOCVDにより成長させることを特徴とす
    る、請求項1に記載の構造。
  3. 【請求項3】 その成長プロセス中、前記窒化ガリウムに前記の少なくとも1種の希土類イオ
    ンをドープすることを特徴とする、請求項2に記載の構造。
  4. 【請求項4】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを窒化ガリウム中に注入することを特徴
    とする、請求項2に記載の構造。
  5. 【請求項5】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを注入することにより生じた前記窒化ガ
    リウム半導体結晶の損傷が、アニールすることによって実質的に修復されること
    を特徴とする、請求項4に記載の構造。
  6. 【請求項6】 適切な励起により励起状態にある場合に、約380ナノメートル〜約1000
    ナノメートルの範囲にわたるルミネセンススペクトルを付与するように、前記構
    造を適合させることを特徴とする、請求項1に記載の構造。
  7. 【請求項7】 前記窒化ガリウム半導体結晶に、前記窒化ガリウム半導体結晶のエピタキシャ
    ル層の垂線に対して約10度の角度をなす希土類イオンのビームをドープするこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の構造。
  8. 【請求項8】 前記窒化ガリウムが、n型非ドープであることを特徴とする、請求項1に記載
    の構造。
  9. 【請求項9】 前記窒化ガリウム半導体結晶が、シリコンをドープした結晶であることを特徴
    とする、請求項1に記載の構造。
  10. 【請求項10】 前記構造を、NまたはNHの流れの下でアニールしたことを特徴とする、
    請求項1に記載の構造。
  11. 【請求項11】 前記の少なくとも1種の希土類イオンが、Nd3+、Sm3+、Dy3+、H
    3+、Er3+、またはTm3+であることを特徴とする、請求項1に記載の
    構造。
  12. 【請求項12】 適切な励起により励起状態にある場合に、約380ナノメートル〜約1000
    ナノメートルのスペクトル範囲にわたるルミネセンススペクトルを付与するよう
    に適合させた構造であり、少なくとも1種の希土類イオンドーパントを有する窒
    化ガリウム半導体結晶を含む構造であって、前記構造に少なくとも約1,000
    ℃の温度で等時間隔の熱アニール処理を施すことを特徴とする構造。
  13. 【請求項13】 前記窒化ガリウムをMBEまたはMOCVDにより成長させることを特徴とす
    る、請求項12に記載の構造。
  14. 【請求項14】 その成長プロセス中、前記窒化ガリウムに前記の少なくとも1種の希土類イオ
    ンをドープすることを特徴とする、請求項13に記載の構造。
  15. 【請求項15】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを窒化ガリウム中に注入することを特徴
    とする、請求項13に記載の構造。
  16. 【請求項16】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを注入することにより生じた前記窒化ガ
    リウム半導体結晶の損傷が、アニールすることによって実質的に修復されること
    を特徴とする、請求項15に記載の構造。
  17. 【請求項17】 前記等時間隔の熱アニール処理がNまたはNHの流れの下で行われたこと
    を特徴とする、請求項12に記載の構造。
  18. 【請求項18】 前記窒化ガリウム半導体結晶に、前記窒化ガリウム半導体結晶のエピタキシャ
    ル層の垂線に対して約10度の角度をなす希土類イオンのビームをドープするこ
    とを特徴とする、請求項12に記載の構造。
  19. 【請求項19】 前記窒化ガリウムが、n型非ドープであることを特徴とする、請求項12に記
    載の構造。
  20. 【請求項20】 前記窒化ガリウム半導体結晶が、シリコンをドープした結晶であることを特徴
    とする、請求項12に記載の構造。
  21. 【請求項21】 前記の少なくとも1種の希土類イオンが、Nd3+、Sm3+、Dy3+、H
    3+、Er3+、またはTm3+であることを特徴とする、請求項12に記載
    の構造。
  22. 【請求項22】 適切な励起により励起状態にある場合に、約380ナノメートル〜約1000
    ナノメートルのスペクトル範囲にわたるルミネセンススペクトルを付与するよう
    に適合させた希土類ドープ半導体を作製する方法であって、前記方法が、 窒化ガリウム半導体結晶を成長させるステップと、 前記窒化ガリウム半導体結晶に少なくとも1種の希土類イオンをドープするス
    テップと、 窒化ガリウム半導体結晶を、少なくとも約1,000℃の温度でアニールする
    ステップとを含むことを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 前記窒化ガリウムをMBEまたはMOCVDにより成長させることを特徴とす
    る、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 その成長プロセス中、前記窒化ガリウムに前記の少なくとも1種の希土類イオ
    ンをドープすることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを、前記窒化ガリウム中に注入すること
    を特徴とする、請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記の少なくとも1種の希土類イオンを注入することにより生じた前記窒化ガ
    リウム半導体結晶の損傷が、アニールすることによって実質的に修復されること
    を特徴とする、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記アニールが、NまたはNHの流れの下で行われることを特徴とする、
    請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記窒化ガリウム半導体結晶に、前記窒化ガリウム半導体結晶のエピタキシャ
    ル層の垂線に対して約10度の角度をなす希土類イオンのビームをドープするこ
    とを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記窒化ガリウムが、n型非ドープであることを特徴とする、請求項22に記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 前記窒化ガリウム半導体結晶が、シリコンをドープした結晶であることを特徴
    とする、請求項22に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記の少なくとも1種の希土類イオンが、Nd3+、Sm 3+ 、Dy3+、Ho3+、Er3+、またはTm3+であることを特徴とする
    、請求項22に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記窒化ガリウム半導体結晶を、サファイア基板上で成長させることを特徴と
    する、請求項22に記載の方法。
  33. 【請求項33】 (a)少なくとも1種の希土類イオンドーパントを有する窒化ガリウム結晶を
    得るステップであって、前記構造が少なくとも約1,000℃の温度でアニール
    されているステップと、 (b)前記結晶が陰極ルミネセンスを生じるよう、前記窒化ガリウム結晶を電
    子ビームで励起するステップとを含むことを特徴とする陰極ルミネセンスを生成
    する方法。
  34. 【請求項34】 (a)少なくとも1種の希土類イオンドーパントを有する窒化ガリウム半導体
    結晶を得るステップであって、前記構造が少なくとも約1,000℃の温度でア
    ニールされているステップと、 (b)前記窒化ガリウム半導体結晶が陰極ルミネセンスを生じるよう、十分な
    強さの電解中に前記窒化ガリウム半導体結晶を配置するステップとを含むことを
    特徴とするエレクトロルミネセンスを生成する方法。
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