JP2002536160A - 分離装置及び分離方法 - Google Patents

分離装置及び分離方法

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Abstract

(57)【要約】 分離装置は、せん断領域を含んだ給水チャネルと、供給流体の方向に直交して伸長した透過水通路(複数の通路)と、前記給水チャネルの前記せん断領域と、前記透過水通路(複数の通路)との間に位置決めされた多孔質媒体とを備える。分離方法は、供給流体中にせん断層を発生させることと、透過水を透過水通路内へ通過させることとから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は、米合衆国出願番号第60/117,972号の優先権を主張するもの
であり、本書に参照として組み入れてある。
【0002】
【発明の分野】
本発明は、流体中に懸濁した粒子を含んだ混合物からの粒子及び/または流体
の分離に関する。例えば、本発明は、流体から粒子を除去することによる流体の
浄化または透明化、流体から1つ以上のタイプ、サイズまたは種類の粒子を除去
することによる粒子の分離及び流体の一部を除去することによる1つ以上のタイ
プ、サイズまたは種類の粒子の凝縮に関する。
【0003】 本発明は、超微小濾過、限外濾過、ナノ濾過、逆浸透、及び、例えば、国際公
報第WO98/09717号に記載されている如きせん断分離における広範な粒
子及び流体に使用することが可能である。例えば、斯かる粒子は、生物工学的プ
ロセスや、化粧品製造プロセス及び医薬品製造プロセスに共通した生物学的流体
等の流体に懸濁した高分子、ミセル、脂肪体(Liposomes)またはバク
テリアである。別の例としては、斯かる粒子は、様々な金属加工作業から生じる
オイルに浮遊した金属破壊屑である。更に別の例としては、斯かる粒子は、製紙
工程の様々な工程から生じる水に懸濁した紙の繊維であり、または、オイル質の
廃棄物の洗浄中に生じる水に浮遊したオイル滴である。
【0004】
【発明の背景】
従来の分離の1つのタイプは「行き止まり(dead−end)」濾過である
。行き止まり濾過では、懸濁した粒子を含んだ流体が流路に沿って指向され、該
流路において多孔質膜等の多孔質のフィルタ媒体を流通させられる。この多孔質
膜の主たる特性はその孔サイズの分布である。孔サイズ分布に比較したら比較的
小さな粒子は流体と一緒に多孔質膜を通過してしまうが、孔サイズ分布に比較し
て比較的大きな粒子は多孔質膜の表面または該膜の孔内に保持されて、流体中に
懸濁した粒子の分離が行われる。大抵の粒子を保持するには大きく且つ大抵の粒
子を通過させるには小さなサイズを多孔質膜の遮断サイズと呼ぶ。
【0005】 粒子が多孔質媒体内またはその表面に堆積してくると(即ち、汚れ(foul
ing)として公知のプロセス)、多孔質膜の孔の有効サイズが低減してくる。
これにより多孔質膜を貫通する流れを維持するのに必要な動力を増大しなければ
ならなくなると共に、遮断サイズが変化してくる。汚れの結果であるこれら双方
は分離プロセスに重大な結果をもたらす。必要な動力の増大は分離プロセスのコ
ストを増大すると共に、遮断サイズの変化は分離プロセスの機能に影響を及ぼす
。多くの分離用途において、特に生物学的流体が関与した分離用途においては遮
断サイズの変化は従来の行き止まりフィルタの使用を効果のないものにしてしま
う。
【0006】 従来の分離の別のタイプは、「接線」または「クロスフロー」分離である。ク
ロスフロー分離は、行き止まり濾過における汚れによる有害な影響を軽減するこ
とが出来ると共に、場合によっては排除することができる。クロスフロー分離に
おいては、粒子と流体との混合物が通路またはチャネルを貫通するようにされ、
斯かる通路またはチャネルの壁が多孔質膜等の多孔質媒体を含んでいる。前記混
合物の一部(即ち、濃縮水)が多孔質膜に沿って接線方向に通過する一方で該混
合物の残りの部分(即ち、透過水またはろ液)が多孔質膜を通過して分離が行わ
れる。流れの一部を多孔質膜の表面に平行または接線方向に強制的に指向する目
的は多孔質膜の表面近傍において高せん断層を発生させて、様々な機構により行
き止まり濾過において発生する汚れを低減することである。
【0007】 効果的ではあるが、従来のクロスフロー分離に重大な問題がないというわけで
はない。1つの問題は、多孔質膜表面の流れの分布が均一でないことであり、特
に、給水流用の幅広の矩形のチャネルを備えた平らな板状の膜から成るクロスフ
ロー装置においてこの不均一な流れの分布が問題となる。従来のクロスフロー装
置の管状及び矩形のチャネル形態の双方に影響を及ぼす別の問題は、従来のクロ
スフロー装置で生じるせん断速度が十分に速くないために多孔質膜の供給(また
は上流)側に高度に濃縮した懸濁粒子の層が発生するのを防止できないことであ
る。この濃縮粒子の層はゲル層と呼ばれ、それにより生じる現象は濃度分極と呼
ばれる。ゲル層は、多孔質膜より小さな孔を備えたフィルタとして作用する。一
定のサイズの粒子を多孔質膜で保持した場合、遥かに小さな粒子はゲル層で保持
される。その結果、従来のクロスフロー装置及び方法ではサイズの差が1桁未満
の粒子は分離することが出来ない。
【0008】 斯かるゲル層はせん断速度を増大することで低減もしくは除去することが
可能である。せん断速度は、従来のクロスフロー装置では104程度の逆秒であ
るが、供給入口と濃縮水出口との間の圧力勾配を大きくすることで増大すること
が可能である。しかしながら、一般的にはせん断速度を実質的に増大することは
、供給入口から濃縮水出口までの圧力勾配を大きくすると装置の入口端で透過水
の流束が大きくなると共に、濃縮水出口での透過水流束が比較的小さくなること
から、実用的でないと考えられてきた。入口近傍で流束が大きくなるとせん断を
妨害して濃度分極を引き起こす一方で、出口での流束が小さいと多孔質膜の処理
高及び効率的利用が低減する。透過水出口下流のコントロールバルブにより透過
水流を制限することではこの問題を軽減することにはならない。バルブで透過水
流を制限すると多孔質膜の透過水側の圧力を均一に変化させるが、多孔質膜の上
流側に沿った大きな圧力勾配を著しく変化させることにはならない。従って、入
口近傍の透過水流束と出口近傍の透過水流束との差は残ったままである。透過水
流を大幅に制限すると、入口端での流束は十分に低減して濃度分極を起こさずに
済むが、出口端での透過水流束が逆流して多孔質膜の透過水側から濃縮水側へと
流れることになる。この現象はスターリング(Starling)流として公知
である。
【0009】 ゲル層は、また、せん断速度、多孔質膜特性及び分離中の懸濁液等の要因によ
り決定される臨界値より低く透過水流束を維持することで大幅に低減または除去
することが可能となる。膜を通しての圧力(TMP)を制御することで透過水流
束を制御することが可能であり、但し、TMPは膜の上流側の部位の圧力と巻く
の下流、即ち、透過水側の対応する点の圧力との差として定義することが可能で
ある。膜を通過する流束はTMPが増大すると増大する傾向にある。しかしなが
ら、流束の増大と共に汚れも増大する。故に、透過水流束とTMPとの間の関係
は全体として直線的ではない。従来のクロスフロー装置においては、TMPが増
大するに連れて、透過水流束が増大するが、TMPの増大の仕方に関係なく、透
過水流束が漸近的に最大に接近するに連れて増大の速度はゼロに接近する。
【0010】 TMPを制御する周知の方法は、透過水流体を十分に速い流量で透過水通路を
通して再循環させて、装置の入口端近傍の部分から装置の濃縮水端近傍の部分ま
での透過水通路内での圧力変化が膜の上流側に沿った対応する圧力降下と同じに
なるようにすることである。この方法は、米国特許第4,105,547号に記
載されており、再循環透過水流を起こすポンプのコストが追加で必要となる。透
過水を再循環させてTMPを均一に維持することの難しさは、一般的に透過水容
積の流量は濃縮水流量より非常に小さいので、再循環速度が非常に大きくなって
しまうことであり、または、透過水通路の断面積が非常に小さくて濃縮水側の圧
力降下と等しい圧力降下を成立させることが出来ないことである。
【0011】
【発明の概要】
本発明は、多くの改良された分離装置及び方法を提供する。例えば、本発明の
1態様によれば、分離装置は、供給流体流通する給水チャネルを備える。給水チ
ャネルはせん断領域を含み、該せん断領域は供給流体流の方向に一定の長さを有
する。分離装置は、また、透過水チャネルを1つだけ備え、該チャネルは給水チ
ャネルのせん断領域と作動関係にある。透過水通路は、全体として供給流体流の
方向に垂直に伸長する。透過水通路は、供給流体流の方向に一定の幅を有してお
り、該幅は給水チャネルのせん断領域の長さより小さくされる。分離装置は、更
に、給水チャネルのせん断領域と透過水通路との間に位置決めされた多孔質媒体
を備える。
【0012】 本発明の別の態様によれば、分離装置は、供給流体が流通する給水チャネルを
備える。給水チャネルは、せん断領域を含む。分離装置は、また、透過水通路を
1つだけ備え、該通路は給水チャネルのせん断領域と作動関係にある。透過水通
路は、全体として供給流体流の方向に垂直に伸長すると共に、供給流体流の方向
に一定の幅を有しており、該幅は約20mm未満にされる。分離装置は、更に、
給水チャネルのせん断領域と透過水通路との間に位置決めされた多孔質媒体を備
える。
【0013】 本発明の別の態様によれば、分離装置は、給水チャネルと、2つ以上の透過水
通路と、多孔質媒体とを備える。給水チャネルはせん断領域を含み、且つ、透過
水通路は給水チャネルのせん断領域と作動関係にある。更に、透過水通路は、少
なくとも、第1及び第2の透過水通路を含み、該通路は互いに隔離される。多孔
質媒体は、給水チャネルのせん断領域と透過水通路との間に位置決めされる。
【0014】 本発明の別の態様によれば、分離装置は、供給流体が流通する給水チャネルと
、透過水が流通する2つ以上の透過水通路とを備える。給水チャネルはせん断領
域を含み、且つ、透過水通路は給水チャネルのせん断領域と作動関係にある。分
離装置は、更に、少なくとも、第1及び第2の流/圧力制御装置を備える。第1
及び第2の流/圧力装置の各々は、1つの透過水を透過するように制御すると共
に、または、1つの透過水通路または1グループの透過水通路内の圧力を制御す
るように配置されており、斯かる制御は、別の透過水通路または別のグループの
透過水通路内の透過水流及び/または圧力から独立して行われる。分離装置は、
更に、多孔質媒体を含み、該多孔質媒体は供給室のせん断領域と透過水通路との
間に位置決めされる。
【0015】 本発明の別の態様によれば、分離方法は、供給流体中にせん断層を生成するこ
と、及び、透過水をせん断層から第1の透過水通路内へ通過させることから成る
。分離方法は、更に、透過水をせん断層から第1の透過水通路から隔離された第
2の透過水通路内へ通過させることから成る。
【0016】 本発明の別の態様によれば、分離方法は、供給流体中にせん断層を生成するこ
と、及び、透過水をせん断層から第1及び第2の透過水通路内へ通過させること
から成る。分離方法は、更に、第1及び第2の透過水通路内の透過水流及び/ま
たは圧力を互いに独立して制御することから成る。
【0017】 本発明の別の態様によれば、分離方法は、多孔質媒体のせん断領域でせん断層
を生成することから成る。分離方法は、更に、せん断領域の長さに沿って膜を通
した圧力(TMP)を独立して増分制御することを備える。
【0018】 本発明の1つ以上の態様を具現化した分離装置及び方法は従来の装置及び方法
より優れた多数の利点を提供する。例えば、実施態様の多くが従来の装置及び方
法の幾つかより遥かに高いせん断速度、即ち、1桁以上高いせん断速度で作動す
る。従って、これらの実施態様は多孔質媒体を著しく汚すことなく、且つ、多孔
質媒体に隣接してゲル層を形成することなく、より長い期間作動することができ
る。更に、実施態様の多くは、透過水流及び/または圧力を制御して、多孔質媒
体全体を非常に効率良く使用すると共に、高いせん断速度でも透過水処理を高め
ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施形態の説明】
1態様によれば、本発明は、供給入口と濃縮水出口との間のせん断領域におい
て高せん断層を生成して、ゲル層の形成を防止するのに十分大きなせん断速度で
作動する共に、多孔質膜の長さ方向のせん断領域内の透過水流または圧力、従っ
て、透過水を再循環することなくTMPを制御するクロスフロー分離装置及び方
法を提供する。供給流体は、該装置をたった一度だけ通過する時にせん断領域を
通過するように指向することが可能であり、または、多数回通過モードの場合に
は循環するようにすることが可能である。多孔質媒体は処理中の流体のタイプ及
び、例えば、超微小濾過、限外濾過、ナノ濾過、逆浸透、または、せん断分離等
の所望の分離タイプに適したものならいずれの分離媒体であっても良い。多孔質
媒体は、多孔質金属媒体、多孔質セラミック媒体、多孔質ガラス媒体、または、
多孔質高分子媒体を備えることが可能である。多孔質媒体の形態は、多孔質のシ
ートまたは管、織繊維ウェブまたは不織繊維ウェブ、繊維塊、または、多孔質膜
または半透膜とすることが可能である。好適な多孔質媒体には、高分子膜、織っ
た微細金属メッシュ及び多孔質金等の多孔質金属が含まれる。
【0020】 本発明を具現化した様々なクロスフロー装置及び方法では、大量の供給流を多
孔質表面を有した狭い間隙または多孔質壁を有した小径の管を通してせん断領域
に強制的に流すことで、例えば、500,000逆秒を超える、更には700,
000逆秒を超える高いせん断速度を発生させることが可能となる。大きな流量
を強制的に狭い間隙を貫通させると装置の供給入口と濃縮水出口との間のせん断
領域において大きな圧力降下が発生し、供給入口と濃縮水出口間の前記の如き大
きな差圧が存在することで、透過水流または圧力、従って、TMPの制御が好適
に行われる。本発明の1態様によれば、せん断領域近傍の透過水路は少なくとも
1つの透過水流通路、好適には複数の独立した透過水流通路に分割される。斯か
る通路は供給流の方向に概ね直交するような配向にされるのが好適である。透過
水流通路(または透過水流通路のグループ)は互いに隔離されて各透過水流通路
(またはグループ)内で透過水流または圧力が独立したものとなり、せん断領域
の全長に沿ってTMPが増分制御されるのが好適である。透過水通路内の透過水
流または圧力は、各透過水通路(またはグループ)に対するTMPがせん断領域
の全長に沿ったTMPの所望の関係と合致するように制御されるのが好適である
。例えば、せん断領域の全長に沿ってTMPを一定にする、即ち、TMPを均一
にすることが望ましい場合もあり、または、せん断領域に沿った1つ以上の部位
のTMPをその他の部位より高くしたり、または、低くしたりする、即ち、TM
Pを不均一にするのが望ましい場合がある。
【0021】 本発明を具現化したクロスフロー装置の一例の流路のスケッチを図1及び図2
に図示する。本装置10では、2つの全体として平らな、狭い間隙の供給(また
は濃縮水)チャネル12が図示されている。或いは、1つまたは3つ以上の給水
チャネルを使用することができる。例えば、より多数の供給シャネルを備えたク
ロスフロー装置を図示の構造を縦方向に繰り返し積み重ねて構成することができ
る。各チャネル12は、供給入口16と濃縮水出口18との間の間隙中にせん断
領域を含み、該せん断領域においては、図2に図示する如く流体が供給入口16
から濃縮水出口18へ流れる時に高せん断層が発生する。各狭い間隙は約0.0
7mm乃至約1.30mmの範囲の一定の高さ、好適には均一の高さを有する。
各給水チャネル12は、また、多孔質膜等の上部多孔質媒体20及び下部多孔質
媒体20を含むのが好適であり、斯かる多孔質媒体の各々は給水チャネル12の
せん断領域14において多孔質表面を画成して、図2に図示する如く、給水チャ
ネル12のせん断領域14を透過水通路22から分離する。或いは、各給水チャ
ネルにたった1つの多孔質媒体を配置することが可能である。供給マニホールド
を配置して1本の供給管から多数の給水チャネルへ流体を流すようにすることが
可能である。濃縮水マニホールドを配置して多数の濃縮水出口から1本の濃縮水
管へ流体を流すようにすることが可能である。
【0022】 給水チャネル12から多孔質膜20を貫通する流体は供給流の方向に直交する
ように配向されるのが好適である多数の透過水通路22の1つに流入する。各透
過水通路22は、1つの透過水通路22の供給流方向の横断スパン(即ち、透過
水通路の幅)が給水チャネル12のせん断領域14の全長の小セグメント、例え
ば、約75%未満、好適には約50%未満、より好適には25%未満、更に好適
には15%乃至10%未満を含むような寸法にされるのが好適である。従って、
各透過水通路22の上流即ち先端縁から下流即ち後端縁までの給水チャネル12
に沿った差圧は比較的小さなものとなる。透過水通路22の幅はそれぞれに変え
ることが可能であるが、幅は均一であるのが好適であり、約2mm以下から約1
5mm以上の範囲にあるのが好適である。各透過水通路22の幅は、透過水通路
22の先端縁から後端縁までのTMPの差が好適には約10psi程度以下、よ
り好適には約1psi程度となるような寸法にすること可能である。
【0023】 透過水流または圧力は様々に制御することが可能である。例えば、透過水通路
からの透過水流を1組の流及び/または圧力制御装置に指向することが可能であ
る。斯かる流及び/または圧力制御装置は任意の適当な方法に構成することが可
能であり、例えば、制流子またはバルブとして構成することも含む。精密な制御
をする必要がない場合には固定または可動オリフィスまたは細管等の制流子が好
適である。好適には、流/圧力制御装置は、図1に図示する如き1組の流制御バ
ルブを備える。各透過水通路22を異なる流制御バルブ24に接続することが可
能である。しかしながら、供給圧力がおなじ透過水通路22a、22b、・・・
22i、22jを共通の流制御バルブ24a・・・24jと一緒にグループ化す
ることが好適である。例示の実施例では、供給入口16の下流の同一距離から透
過水を取る全ての透過水通路22a、22b、・・・22i、22jの流は同一
の制御バルブ24a・・・24jへ指向される。故に、制御バルブ24の数はた
った1つの多孔質膜20kらの透過水が分割される透過水通路22の数と等しく
なる。(図を簡単にするために、図1では最初と最後の制御バルブ24a、24
jのみを図示する。)或いは、1つの透過水通路と1つ以上の下流の透過水通路
、例えば、2つの隣接した透過水通路22a、22bとを同一の制御バルブに連
結することが可能である。各流制御バルブ24a・・・24jの出口に共通の透
過水マニホールド26を供給することが可能である。
【0024】 各流制御バルブ24を(手動または流/圧力制御装置に連結することが可能で
あり、且つ、制御機構の一部としてフィードバックを使用することも、または、
使用しないことも可能な制御システムにより)調整して透過水通路22内の流ま
たは圧力を所望の流または圧力に、及び、従って、透過水通路22に関係した多
孔質膜20を横断するTMPを所望のTMPに維持する。異なる透過水通路22
に異なる透過水流または透過水圧力を提供することが可能である。制御バルブ1
0を調整して各透過水通路22内にせん断領域14の全長に沿って略均一なTM
Pを発生する透過水流または圧力を提供するのが好適である。しかしながら、制
御バルブ10を調整してせん断領域14の全長に沿って不均一のTMPを提供す
ることが可能である。更に、初期のTMPが均一であってもまたは不均一であっ
ても、制御バルブ10を時間が経つに連れて透過水通路22内の透過水流または
圧力を変動するように調整して、例えば、多孔質膜の透過性の変化を補償するよ
うにすることが可能である。
【0025】 本発明を具現化したクロスフロー装置の従来のクロスフロー装置に対する1つ
の利点は、透過水流れ/圧力またはTMPの制御の信頼性を維持しつつ、より高
いせん断速度を発生することが可能となることである。これにより、粒子を分離
する多孔質膜の孔サイズ分布及び/または国際公報第WO98/09717に記
載された如く多孔質膜特性とは独立して粒子を分離するせん断効果を利用して、
ゲル層の干渉をなくして分離を達成することが出来る。せん断速度が非常に大き
なことから、上記の分離を達成する透過水流量は従来のクロスフローで達成でき
るものより数桁大きくなる。
【0026】 本発明を具現化したクロスフロー装置の従来のクロスフロー装置に対する別の
利点は、供給流路の全長に亘って局部的に透過水流の制御ができることである。
この局部制御の空間的分解能は透過水通路の幅に合致し、該幅は所望なだけ狭く
することができる。透過水通路の幅が狭くなればなる程、空間的分解のが大きく
なると共に、流制御バルブ数も大きくなる。
【0027】 本発明を具現化したクロスフロー装置30の別の例を図3及び図4に図示する
。このクロスフロー装置30は、試験組織構成の一部として配置することが可能
であり、試験取り付け具32及びフィルタ要素34を含むことが可能である。
【0028】 試験取り付け具32は、供給入口38と濃縮水出口40との間に伸長した給水
チャネル36を含む。給水チャネル36は、狭い間隙44中にせん断領域42を
含む。斯かる間隙44は、密封した間隙断面のみならず、フィルタ要素34の多
孔質膜46の表面と、該多孔質膜46の反対の取り付け壁48との間では均一で
安定した高さをして、確実に流の読みが直接間隙44間の圧力降下に関係するよ
うにするのが好適である。間隙の幅及び長さは、本発明の範囲を逸脱しなければ
、様々な寸法にすることが可能である。高さは、約0.07mm乃至約1.30
mmの範囲にあるのが好適である。例示の実施例では、間隙44の長さは約17
.6mmであり、幅は約40mmであり、且つ、高さは約0.178mmである
【0029】 試験取り付け具32はさまざまに構成することが可能である。例えば、試験取
り付け具32は、堅牢なポリマー及び例えばステンレススチール等の金属等の構
造的に堅牢な材料から構成した上部ハウジング部50及び下部ハウジング部52
を含むことが可能である。上部ハウジング部50は、供給入口38及び濃縮水出
口40を含むことが可能である。下部ハウジング部52は、透過水出口54及び
透過水ポートOリング58を含むことが可能である。下部ハウジング部52は、
また、フィルタ要素34の構造的保全性を高めると共に、均一な間隙44を提供
する一助をなす。
【0030】 フィルタ要素34は、支持プレート60を含むのが好適である。多孔質膜支持
2は支持プレート60上に配置されると共に、多孔質膜46は多孔質膜支持62
上に配置される。多孔質膜支持62及び多孔質膜46の双方が、例えば、好適に
は溶剤結合で支持プレート60に永久固定されると共に、好適には支持プレート
60の全寸法方向に伸長して確実に間隙44において流れの混乱が起きないよう
にされる。支持プレート60、多孔質膜支持62及び多孔質膜46の各々は、様
々な適当な材料から形成することが可能である。例示した実施例では、支持プレ
ート60は、堅牢な金属またはポリスルホンプレート等の高分子材料から成り、
多孔質膜支持62は、織ったまたは不織の高分子シートまたはメッシュから成り
、及び、多孔質膜46は、ポールコーポレーション(Pall Corpora
tion)製の如き35psiKL及び0.152mm厚さのナイロン66膜等
の高分子膜から成ることか可能である。多孔質膜は、本実施例には好適な多孔質
媒体であるが、織ったまたは不織の高分子シートまたは多孔質金属シートを含ん
だその他の多孔質媒体も適している。
【0031】 例示の実施例のクロスフロー装置30は、せん断領域に42に関係したたった
1つの透過水通路64を有する。斯かる透過水通路64は、供給流の方向に概ね
直交するように伸長するのが好適であり、間隙44の長さに比較して先端縁から
後端縁までの幅が比較的狭くされる。例えば、透過水通路64の幅は、好適には
間隙44の長さの約75%未満であり、より好適には約60%未満である。透過
水通路64の相対的長さを制限することで透過水通路64内の透過水流及び/ま
たは圧力の制御が容易になる。従って、透過水流/圧力制御装置を省略すること
が可能となる。間隙44は、流入する供給流を真っ直ぐにするのに十分な距離透
過水通路64の先端縁の上流に伸長するのが好適である。例えば、例示の実施例
では、透過水通路64の先端縁は間隙入口から約5mmであり、透過水通路64
の後端縁は間隙出口から約2mmである。
【0032】 透過水通路64は、任意の適切な方法で図1及び図2に図示した連続した矩形
のチャネルとして形成することが可能である。図3及び図4に例示した実施例で
は、透過水通路64は支持プレート60に形成されると共に、互いに隣接して平
行に配置された幾つかのスロットを備える。スロットの数及び寸法はさまざまに
することが可能であるが、例示の実施例では、約30の隣接したスロットがあり
、該スロットは約0.64mm離されており、各スロットの幅は約0.64mm
であり、長さは10.75mmである。スロットの総面積は約0.0004平方
メートルであり、該総面積は、流束速度計算に使用する尺度である。スロットは
、支持プレート60の表面下に伸びるダクト66により流体接続されて透過水通
路64を形成する。透過水マニホールド68が透過水ダクト66から下部ハウジ
ング部52の透過水付属品を貫通して透過水出口54mで伸びる。
【0033】 前記の試験組織構成は、更に、例えば、3.81cm(1.5インチ)の3ク
ランプ取り付けポートにより取り付けられたクロスフロー装置30の直ぐ上流及
び直ぐ下流の圧力センサを含むことが可能である。低圧力降下配管は、供給圧力
センサと取り付け具間隙44との間及び濃縮水圧力センサと取り付け具間隙44
との間に伸長して、実質的に該間隙44により圧力降下が確実に生じるようにす
るのが好適である。圧力センサの下流にダイヤフラムバルブを取り付けて間隙4
4間の流量及び圧力降下を調節することが可能である。給水は遠心ポンプにより
熱交換器を通して供給して温度が均一な給水を提供するようにすることが可能で
あり、且つ、該給水温度を給水圧力センサの直ぐ上流で監視することが可能であ
る。ダイヤフラムバルブを透過水出口54に取り付けてTMP及び透過水流/圧
力を制御すると共に、透過水圧力センサを透過水バルブの上流に取り付けるのが
好適である。
【0034】 図3及び図4に図示したクロスフロー装置30を任意の適当な方法で分析する
ことが可能であり、例えば、2つの圧力降下値を使用してクロスフロー装置30
を特徴付けることが可能である。第1は、間隙44に沿った総供給圧力降下(P
G)である。所定の間隙高さ及び長さと流体特性では、PGは壁せん断速度によ
り決定され、壁せん断速度は均一な間隙44の全長にそって略一定である。第2
は、透過水通路64間に伸びる間隙長の一部に沿った供給圧力降下(PM)であ
る。P1が透過水通路64の先端縁における圧力、且つ、P2が透過水通路64
の後端縁における圧力とした場合で、PM=P1−P2であれば、TMPを計算
するには、透過水通路の供給圧力PFをPF=P2+(0.5)(PM)と定義
する。TMPはPF−PPに等しくなる、但し、PPは透過水圧力である。
【0035】 図3及び図4に図示したクロスフロー装置30及び前記試験組織構成は、広範
な種類の流体に使用することが可能である。1つの例は原料スキムミルクの濾過
である。しかしながら、この例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0036】 例 図3及び図4に図示したクロスフロー装置30及び該クロスフロー装置30を
組み込んだ前記試験組織構成を使用して約52.8℃(華氏127度)の原料ス
キムミルクを濾過した。7×105逆秒のせん断速度を発生する間隙44に沿っ
た目標圧力降下PGは20psiであった。
【0037】 試運転を開始する前に条件を設定して多孔質膜がスターリングフローの逆圧力
で破壊されるのを防止すると共に、多孔質膜の早期汚れを防止するようにした。
目標供給ミルク流量は、試験取り付け具の上流のドレイン用バイパス(bypa
ss−to−drain)内で目標流量、圧力及び温度に確立した。試験取り付
け具を水で事前に暖めると共に、濃縮水バルブを目標圧力降下PGの半分が発生
するように設定した。次いで、供給ミルク圧力をPGの半分に下げ、試験取り付
け具への水流を停止し、且つ、ミルク流を試験取り付け具内へ進路を変換した。
透過水バルブを極僅か開いて若干の透過水を流して透過水圧力を下げると共に、
スターリングフロー背圧を下げた。直後に、濃縮水バルブを開いて目標間隙圧力
降下PGを提供することで、総供給流量が約4リットル/分になった。透過水流
を監視すると共に、透過水バルブを調整して目標投下水速度を維持した。実験の
過程で透過水速度を上昇させて時間を延長して維持した。実験は約6時間後に終
了すると共に、認められる多孔質膜の汚れは殆どなかった。
【0038】 図5及び図6は試験結果を示す。流束及び汚れデータの結論は、原料スキムミ
ルクの濾過を2130LMH(リットル/m2時)の流束速度で無限に継続する
ことが可能であった、または、流束速度を更に増大することが可能であったと言
うことである。
【0039】 上記例は、また、小さな透過水チャネル内のTMPまたは投下水流/圧力を制
御しつつ、非常に高いせん断速度クロスフロー装置に加えることが出来ること、
及び、非常に高いせん断速度により多孔質膜の汚れを著しく低減させるか、また
は、防止できて、これによりゲル層の形成をなくすと共に、多孔質膜特性をさら
に十分に分離工程に利用することができることを示す。
【0040】 上記例は、また、供給流量、せん断速度及び間隙圧力降下が非常に高くても、
好適には供給流方向に直交するような向きにされた低抵抗透過水チャネル及びバ
ルブ等の透過水流及び圧力を制御する装置を使用することでクロスフロー装置に
おいてTMPを実際的かつ信頼性を持って制御することが可能となることを示す
【0041】 更に、上記例は、幾つかの修正を施すことが可能である。例えば、一連の幾何
学的に平行な透過水チャネルを間隙の全長の大部分または全部に亘って伸長する
ように構成することが可能である。透過水チャネルの幅を増減させて、例えば、
特に始動時のスターリングフローに取り組むとか、または、前記の供給流体中に
おける強度または汚れ傾向等の膜の特性に取り組むようにすることが可能である
。多数のクロスフロー間隙を平行に構成すると共に、同一の透過水圧力を有した
前記間隙に関係した透過水チャネルを供給するようにするか、または、マニホー
ルドで共通の制御バルブへ集配することも可能である。上記に説明した如く、追
加のクロスフロー間隙及び間隙及び透過水通路群を供給流容積の利点を生かすよ
うに直列に構成することも、または、ブースターポンプを個々の群の間に追加し
て構成することも可能である。
【0042】 本発明の態様を平らなクロスフロー装置に関連させて説明してきたが、本発明
は、該特徴に限定されるものではない。当業者であれば、特に前記の教示したこ
とを鑑みれば、修正をしたり、代替例を利用できることは自明である。例えば、
円筒状または管状クロスフロー装置及び方法も本発明の様々な態様を具現化する
ことが可能である。
【0043】 円筒状クロスフロー装置80の1例をを図7及び図8に例示する。該円筒状ク
ロスフロー装置80は、円筒状カートリッジ82を備えており、該カートリッジ
は、不透過性の円筒状シェル84及び該シェル84内に位置決めした分離パック
86を含む。分離パック85は、中央スプール88及び1つ以上の分離リーフ9
0を備えており、該リーフは前記すプール88の周りに巻きつけられて隣接する
リーフ90間に狭い間隙92を画成し、該隣接するリーフは給水チャネルのせん
断領域94としての役割を果たす。供給流体流はカートリッジ82の第1端部内
へ指向され、分離パック86の第1端部内へ流入して、幅狭の給水チャネルせん
断領域94に沿った間隙92を軸線方向に貫通して、分離パック86の第2端部
まで流れる。分離パック86は、シェル84内で、例えば、ポリウレタン等の注
封材料96で封止されるのが好適である。注封材料96は供給流体が、例えば、
シェル84と分離パック86との間の間隙等の制御されない間隙に沿って分離パ
ック86をバイパスするのを防止する。その他の封止機構が、例えば、国際出願
番号第PCT/US/0509号に開示されており、該国際出願は参考として本
書に組み入れられている。或いは、前記カートリッジ内の狭い間隙に類似した狭
い外側間隙を最外側リーフ(複数のリーフ)とシェルとの間に画成するように分
離パック及びシェルを配置して、前記間隙と連繋する多孔質媒体上にせん断領域
を設ける。
【0044】 分離パック86は、供給流体流を透過水流及び濃縮水流に分離する。透過水流
及び濃縮水流派は、濃縮水流から透過水流を隔離する円筒状カートリッジ92か
ら任意の適当な方法で流出する。例示の実施例では、透過水流は、分離パック8
6の第2端部からシェル84を貫通して伸長する透過水出口導管98を介して円
筒状カートリッジ82を流出するのが好適である。濃縮水流は、分離パック86
の第2端部からスラスト格子100を貫通して伸長して、円筒状カートリッジ8
2の開放した第2端部を介して流出するのが好適である。スラスト格子100は
、分離リーフ90に接触するのが好適であり、且つ、分離パック86の第1端部
から第2端部までの給水チャネルを介した供給流体圧力降下による濃縮水流から
のスラストに反作用する。スラスト格子100は様々に構成することが可能であ
り、好適にはシェル84に取り付けられて、スラスト力をシェル84に伝達する
と共に、加わった力を維持、低減し、且つ、分離リーフ90を適所に維持する一
助となる。しかしながら、スラスト格子100を例えば、スプール88の端部等
の任意のその他の適当な部位において分離パック86の第2端部に取り付けるこ
とが可能である。
【0045】 分離パックは様々に構成することが可能である。例えば、例示の実施例では、
分離パック86は、中央の透過水収集スプール88及び1つ以上の分離リーフ9
0を備えており、該分離リーフは、好適には螺旋状に、前記スプール88に連結
されると共に巻きつけられる。図9に図示する如く、スプール88は、渦巻き状
の形状を有して1つ以上の螺旋状に巻きつけられた分離リーフ90を中央で支持
するのが好適である。スプール88は、また、1つ以上の通路(図示なし)を含
んで透過水を分離リーフ90から透過水出口導管98まで流体連絡させる。
【0046】 図10乃至図12に図示する如く、各分離リーフ90は、透過水グリッド10
2、多孔質膜等の多孔質媒体104及び透過水グリッド102の各端部に取り付
けられたヘッダ106、108を含み、前記多孔質グリッド102は透過水グリ
ッド102の対向する広域面の各々に取り付けられるのが好適である。透過水グ
リッド102は、比較的薄い方が好適であると共に、十分な可撓性を有してリー
フ90がスプール88及びその他のリーフ90の周りに巻きつけられるのを可能
にする。透過水グリッド102は、高分子材料から成るのが好適であり、押し出
し品、巻締押し出し品、巻締フィルム、射出成形構造体等の成形構造体、または
、あまり好適ではないが、機械加工グリッドとして形成することが可能である。
【0047】 透過水グリッド102は、複数の平行なリブ110を含むのが好適であり、該
平行はリブは、透過水溝等の複数の透過水チャネル102を画成する。透過水リ
ブ110及び透過水溝112は、供給流体方向に略直交するように配向されるの
が好適である。各透過水溝112は、好適には断面積が十分に大きくて、前記溝
に沿った透過水流による外側端から内側端までの圧力降下が、多孔質膜104を
介しての圧力降下または分離パック86の給水端から濃縮水端までの圧力降下に
比較して比較的小さくなる。透過水グリッド102は、また、先端縁及び後端縁
114、116を有するのが好適であり、該先端縁及び後端縁は、給水流が分離
パック86内へ円滑に移行し、且つ、濃縮水流が分離パック86から円滑に移行
するようなプロフィールにされる。更に、透過水グリッド102は、多孔質媒体
104を取り付けることが可能なポケットを画成する双方の広域面上の1つ以上
のステップ118を有することが可能である。ステップ118は、多孔質媒体1
04が2つ以上の層を含む場合には好適である。
【0048】 多孔質媒体104は、好適には、少なくとも1つの支持または不支持の多孔質
膜を含んだ1つ以上の層を備えることが可能であり、該多孔質媒体は、任意の適
当な方法で透過水グリッド102に取り付けられる。1つの膜を透過水グリッド
102の各広域面に、該膜を溶剤または接着剤結合またはヒートシールを含んだ
任意の適当な方法でリブ110及びステップ118に取り付け且つ封止すること
で固着することが可能である。リブ110への取り付けにより、多孔質膜104
を背圧に対して支持することが可能となり、多孔質膜がうねるのを防止され、給
水チャネル間隙の高さを低くすることが可能となる。更に、多孔質膜104をリ
ブ110に取り付けることで、透過水グリッド102内で透過水溝112の各々
が隔離される。多孔質膜104をポケット内でステップ118に固着することに
より、膜102が先端縁及び後端縁114、116の表面と略面一になって、流
の不連続及び流体流による膜の損傷が防止される。或いは、透過水グリッドにス
テップを設けなくても良く、多孔質膜は給水チャネルの狭い間隙の外側へ伸長す
ることが可能であると共に、先端縁及び後端縁のプロフィール表面に結合するこ
とが可能である。
【0049】 多孔質媒体が2つ以上の層を備える場合には、追加の層を追加のステップにと
りつける、または、先端縁及び後端縁のプロフィールに連結することが可能であ
る。隣接した媒体層は、また、透過水が媒体層を貫通するのを可能にする任意の
適当な方法で互いに接合される。例えば、隣接した媒体層は、連続的にまたは周
期的に、例えば、透過水溝に平行なストリップに連結して、媒体層間で給水方法
に透過水が再循環するのを禁止すると共に、該再循環は、禁止されなければ、背
圧により多孔質媒体をうねらせるように作用する。好適には、最外側媒体層は、
任意の適当な方法で取り付けられて、給水チャネル間隙に連繋する略平らな媒体
表面となるようにされる。
【0050】 ヘッダー106、108は、透過水グリッド102の各端に取り付けることが
可能であり、好適には、多孔質媒体104は、また、ヘッダー106、108に
取り付けられる。例えば、ヘッダー106、108は透過可能なグリッド102
と同様な方法で段付きにすることが可能であり、多孔質媒体104の1つ以上の
層を透過水グリッド102に関して前記した如く、ヘッダー106、108のポ
ケット内に固着することがかのうである。或いは、多孔質媒体は、任意のその他
の適当な方法でヘッダーに固着することで可能である。例えば、多孔質媒体を透
過可能なグリッドを超えてヘッダーの上部または下部表面上へ伸長することが可
能であり、そこにおいて前記多孔質媒体が取り付けられる。ヘッダー106、1
08は、例えば、高分子材料等の透過水グリッド102と同一の材料から形成す
ることが可能である。多孔質媒体104を溶剤接着により取りつける場合には、
透過水グリッド102及びヘッダ106、108の双方を高分子材料から構成す
ることが可能であり、該高分子材料は、前記多孔質媒体104に比較して、溶剤
に優先的に溶解する。
【0051】 スプール88から隔置されたヘッダー106、即ち外側ヘッダーはめくらヘッ
ダーあり、透過水溝112または溝のグループで終端することが可能であり、該
溝はリブ110及び多孔質媒体104により画成される。めくらヘッダー106
は、各透過水溝112または透過水のグループを互いから隔離する方法で透過水
グリッド102及び多孔質媒体104に接合されるのが好適である。スプール8
8に最も近いヘッダー108、即ち、内側ヘッダーは、スプール88に連結され
て透過水が透過水グリッド102内の透過水溝112からスプール88内の透過水
通路まで、従って、透過水出口導管98まで流れるようにされる。例えば、内側
ヘッダー108は、前記グリッド102内の透過水溝112または透過水溝のグ
ループと前記スプール88内の透過水通路間を連絡する1つ以上の通路を含むこ
とが可能である。
【0052】 各透過水溝または透過水溝のグループの透過水流/圧力を制御する装置は、分
離カートリッジと様々に作動関係にすることが可能である。例えば、制御装置は
分離カートリッジの外側にあっても良い。透過水グリッドの透過水溝または溝の
グループはそれぞれ内側ヘッダーの対応する隔離された透過水通路と連絡するこ
とが可能であり、該透過水通路は、代わって、スプールの対応する隔離された透
過水通路とそれぞれ連絡することが可能である。スプール通路は、代わって、そ
れぞれたった一つの出口透過水導管の別々の透過水出口導管または隔離された透
過水通路と連絡することが可能である。個々の透過水流は、次いで、流/圧力制
御装置、例えば、別々のカートリッジに対して外側のバルブに接続すると共に、
共通のマニホールドに送られるようにすることが可能である。
【0053】 別の代替例として、制御装置をスプール内に配置することが可能である。個々
の透過水溝または溝のグループに対向した個々の透過水流は、内側ヘッダーから
スプール内のそれぞれの流/圧力制御装置まで流れる。透過水流は、制御装置か
ら共通の通路、従って、前記たった1つの透過水出口導管まで流れる。更に別の
代替例として、流/圧力制御装置を透過水グリッド内、または、透過水グリッド
とヘッダーとの間に配置することが可能である。制御装置から流れる透過水は、
次いで、ヘッダ及びスプールの共通の通路及び、従って、透過水出口導管へ供給
される。
【0054】 図12及び図13に例示した実施例では、制御装置120が内側ヘッダー10
8内に配置されると共に、好適にはオリフィスまたは細管等の制流子を備えるの
が好適である。1つの制流子120は各透過水溝112または透過水溝のグルー
プと連絡する。各制流子120は、対応する透過水溝(複数の溝)112内に透
過水溝(複数の溝)の多孔質媒体を横断する所望のTMPを提供する流量または
圧力を提供するようなサイズにすることが可能である。透過水溝112または透
過水溝のグループは、制流子120を通して平行に接続されるのが好適である。
透過水流は、内側ヘッダー108内の制流子120からスプール88内の共通の
通路、従って、透過水出口導管98へ供給するようにすることが可能である。
【0055】 スプール88に連結された前記1つ以上の分離リーフ90の各々の内側ヘッダ
ー108が透過水グリッド102からスプール88へ透過水を連絡することで、
分離リーフ90がスプール88の周りに巻きつけられる。該リーフ90はスプー
ル88から隔置されると共に、互いに隔置し合って図10に図示した如き狭い給
水間隙92を形成し、該間隙は給水室のせん断領域を含む。給水間隙は、約0.
07mm以下乃至約1.30mm以上の範囲、より好適には約0.12mm乃至
約0.38mmの範囲の高さ、より好適には均一の高さを有するのが好適である
【0056】 前記間隙高さを維持するために、スペーサを各分離リーフと関係させることが
可能である。該スペーサは、様々に配置することが可能である。例えば、スペー
サは、さまざまな形状にされたスタンドオフを備え、該スタンドオフは、透過水
グリッドから外側方向に向いており、且つ、図14Aに図示した如く、多孔性媒
体104、または、透過水グリッドと一体化される。或いは、スペーサは、メッ
シュまたは波形フィルム等の多孔質層124を備え、該多孔質層は給水間隙92
内で多孔質媒体104間に配置され、前記波が図14Bに図示した如く軸線方向
に伸長する。しかしながら、間隙高さは、前記間隙92内のリーフ90とスプー
ル88間及び隣接したリーフ90間で平行に軸線方向に配置された隔置したロッ
ド126により維持されるのが好適である。前記ロッド126は、様々な横断面
にすることが可能であり、例えば、円形または矩形である。前記ロッドは、図1
4Cに図示する如く、隣接する多孔質媒体104間で透過水グリッド102の先
端縁114から後端縁116まで伸長するのが好適である。前記ロッド126は
、高分子材料または高分子を被覆した金属またはガラスから形成することが可能
であり、且つ、例えば、ルームラップ配列に取り付けられ、取り付け後にはトリ
ミングがなされる。前記ロッド126は、例えば、分離リーフ90がスプロール
88周りに巻きつけられる前に、多孔質媒体104に溶剤結合されるのが好適で
ある。或いは、ロッド126は、分離リーフ90がスプール88の周りに巻きつ
けられた後に該リーフに溶剤結合されるのが好適である。このように、ロッド1
26をロッド126を双方の隣接した多孔質媒体104に取り付けることが可能
である。更に別の代替例として、ロッドを1つまたは双方の膜に接着剤で結合す
るかまたは溶接する。巻き付けた合成組立体は、高度の構造保全性を有している
が、ロッドを隣接したリーフ90多孔質媒体に結合することで組立体の強度を上
げると共にスラスト格子100を省略することが出来る。
【0057】 円筒状クロスフロー装置80の例示した実施例は、透過水出口導管98に連結
した1つ以上の透過水通路112を有したスプール88を含むが、その他の実施
例は異なるように構成することが可能である。例えば、スプールに一切の透過性
通路を設けないようにすることが可能であり、例えば、スプールを堅牢な構造体
とするか、または、完全に排除してしまうことが可能である。螺旋上に巻きつけ
た別々のリーフまたは複数のリーフは、1つ以上のめくら内側ヘッダー及び各分
離したリーフの透過水グリッドの透過水溝と流体連絡した1つ以上の透過水通路
を有した1つ以上の外側ヘッダーとを含むことが可能である。各外側ヘッダーを
円筒状シェルに直接連結することが可能であり、且つ、透過水流を外側ヘッダー
からシェルを介して1組の外部透過水流/圧力制御装置まで供給するようにする
ことが可能である。或いは、前記流/圧力制御装置を各外側ヘッダー内でシェル
と各外側ヘッダーとの間でシェル内にまたは透過水グリッド内に配置することが
可能である。
【0058】 合成構成の分離リーフを有したクロスフロー装置は高度の構造保全性を提供す
ると共に、矩形クロスフロー装置及び円筒状クロスフロー装置で使用することが
可能である。例えば、図15及び図16に図示した本発明を具現化した矩形のク
ロスフローカートリッジ130、130'は、1重ねの分離リーフ132を含み
、各々が図10乃至図12に図示した分離リーフ90に類似している。分離リー
フ132は、隣接したリーフ132のヘッダーがそれらの先端縁及び後端縁を整
合させて、且つ、狭い矩形間隙134が隣接したリーフ132間にせん断領域1
36を含むようにして互いの上に載せられるように積み重ねられる。ヘッダー上
にスタンドオフをまたはヘッダー間にシムを設けて給水間隙134を画成するこ
とが可能である。ロッドまたは多孔質媒体スタンドオフ等のスペーサをリーフ1
32間の給水間隙に設けた場合には、前記ヘッダースタンドオフまたはシムはス
ペーサと略同一の高さとすることが可能である。或いはまたは追加して、透過水
グリッドを形成して、構造上の剛性を十分なものとしてスペーサの数を低減する
か、または、排除して、多孔質膜及び透過水グリッド上の負荷を低減するように
することが可能である。1重ねにされた分離リーフ132は任意の適当な方法で
構造的に接合されるが、斯かる方法には、外部ハウジングまたはフレームによる
方法、タイロッド、ボルトまたは延びたねじ等の構造部材による方法、熱または
超音波溶接等の溶接による方法、及び/または接着剤または溶剤結合等の結合に
よる方法が含まれる。
【0059】 矩形クロスフローカートリッジ130、130'の透過水グリッド、多孔質膜
及びヘッダーは円筒状のクロスフローカートリッジ80について説明した透過水
グリッド、多孔質膜及びヘッダーと略類似するようにすることが可能である。し
かしながら、好適には、矩形クロスフローカートリッジ130、130'の透過
水グリッドの双方の端のヘッダーは1つ以上の通路を有して透過水を透過水溝ま
たは溝のグループへ離れるように指向する。透過水流/圧力制御装置を、円筒状
クロスフローカートリッジに関して前記に説明したものと類似の様々な方法で矩
形クロスフローカートリッジ130、130'と作動関係にすることが可能であ
る。
【0060】 図15及び図16に例示した実施例では、各対向するヘッダーが1グループの
透過水溝からの透過水流を結合して透過水チャネルを形成し、透過水チャネルを
透過水流/圧力制御装置から上流で結合された1つまたは好適には2つ以上の透
過水溝流として画成することが可能である。透過水チャネルは、互いに隔離され
ると共に独立しているのが好適である。例えば、図17A乃至図17Dに図示す
る如く、矩形クロスフローカートリッジの各ヘッダー138は1つのスロット1
42内の4つの透過水溝140の透過水流を結合して1つのチャネル144を形
成すると共に、各ヘッダー138は4つのチャネル144を有する。或いは、よ
り多くのまたはより少ない透過水溝を1つのチャネル内に形成することも可能で
あり、及び、より多くのまたはより少ないチャネルを各ヘッダー内に配置するよ
うにすることが可能である。更に、異なるチャネルを異なる数の透過水溝から形
成することが可能であり、且つ、異なるヘッダーが異なる数のチャネルを有する
ことが可能である。任意の1つのヘッダー138のチャネル144及び対応する
透過水溝140は互いに隔離されると共に独立させるのが好適である。更に、分
離リーフ132の一端のヘッダー138のチャネル144及び対応する透過水溝
140は、分離リーフ132の対向端のヘッダー138のチャネル及び透過水溝
から隔離されると共に独立させるのが好適である。或いは、対向するヘッダーの
対応するチャネルを同一の透過水溝と連絡させることが可能である。図17A乃
至17Dに図示したヘッダー138等のヘッダーが矩形クロスフローカートリッ
ジの文脈で説明される場合には、円筒状のクロスフローカートリッジ等の異なる
形状を備えたクロスフローカートリッジにおいても使用することが可能である。
【0061】 透過水流/圧力制御装置148はオリフィスまたは細管等の制流子を備えるこ
とが可能であり、図17A乃至17Dに図示した如く、チャネルスロット142
とチャネル出口との間の各ヘッダ138内に配置される。チャネル出口は共通透
過水出口導管に平行に供給することが可能である。しかしながら、図15及び図
16に例示の実施例では、分離リーフ132のチャネル144は、例えば、給水
間隙134に沿ったチャネル144の部位に従って、チャネル番号1、チャネル
番号2等に対応する、例えば、8つのグループにグループ化される。同じように
位置したチャネル144は、前記1重ねの分離リーフ132の高さに沿って伸長
することが可能な共通の透過水ダクト150へ供給される。透過水ダクト150
は互いに隔離されるのが好適であり、例えば、全ての第1チャネル、第2チャネ
ル等から透過水を収集する透過水ダクト150はその他の透過水ダクト150か
ら隔離去れる。透過水は、図15及び図16に例示した如く、様々な方法で透過
水ダクト150から取水される。別体の透過水ダクト150の1つの利点は、同
じように位置したチャネル144から収集した透過水を独立して分析できること
である。好適には、透過水ダクト150中の透過水流は1つの透過水出口導管の
下流で結合される。
【0062】 図18に例示した実施例は、複数、例えば、2つの矩形のクロスフローカート
リッジ130を備え、該カートリッジはそれぞれの透過水ダクト150と平行に
接続される。或いは、該カートリッジは、透過水ダクトと直列にまたは様々な直
列/平行配列に接続することが可能である。供給流体は、共通の圧力源から複数
のカートリッジ130に平行に指向されるのが好適である。しかしながら、第1
のカートリッジを流出する時で、給水流の下流の第2カートリッジに流入する前
に供給流体の圧力を上げて、第1カートリッジ内の給水入口乃至濃縮水出口間の
圧力を補償するようする。例えば、ポンプを給水流において前記第1及び第2カ
ートリッジ間に位置決めすることが可能である。カートリッジの様々な直列及び
/並列配置を矩形クロスフローカートリッジの文脈において議論しているが、こ
れらの配置は異なる形状のカートリッジに設けることが可能であり、斯かる形状
には、例えば、円筒形状が含まれる。
【0063】 複数のカートリッジ130の各々はその他のカートリッジと略同一であるのが
好適である。これにより、同一の透過水流/圧力(及びTMP)が様々なカート
リッジ130の対応する透過水チャネル130に対応して発生され、カートリッ
ジ130の対応するチャネルからバランスの取れた略等しい流が生じる。各矩形
クロスフローカートリッジ130は、透過水流/圧力制御装置がカートリッジの
外側に配置されることを除いて図15に図示の矩形クロスフローカートリッジ1
30に類似させることが可能である。図18の矩形クロスフローカートリッジ1
30のヘッダーは、制流子146が省略され、且つ、制流子として機能しない透
過水通路140または透過水チャネルのグループがチャネルスロットからチャネ
ル出口まで、従って、対応する透過水ダクト150まで伸長することを除いて、
前記カートリッジ130が図17A乃至図17Dに図示したものと類似なものと
することが可能である。透過水ダクト150は、第1矩形クロスフローカートリ
ッジ130のn番目のチャネルから透過水を収集する透過水ダクト150が第2
矩形クロスフローカートリッジ130のn番目のチャネルから透過水を収集する
透過水ダクト150に平行に接続されるように配置するのが好適である。平行に
配置された透過水ダクト150は、矩形クロスフローカートリッジ130の外側
にある制御バルブ等の1組の透過水流/圧力制御装置152に供給されるのが好
適である。透過水制御バルブ154は、例えば、制御スキッド上に取り付けるこ
とが可能であると共に、各制御バルブの出口は共通の透過水出口154へ平行に
供給される。或いは、透過水流/圧力制御装置は、透過水ダクト、または前記に
説明したその他の任意の部位の1つまたは双方のクロスフローカートリッジに取
りつけられることが可能である。
【0064】 矩形クロスフローカートリッジの各々は、供給流を円形断面配管から矩形カー
トリッジの給水入口まで移行すると共に、矩形カートリッジの濃縮水出口から円
形断面の濃縮水配管まで濃縮水を移行するフレームまたはハウジング(図示なし
)内に収容することが可能である。そらせ板(図示なし)をハウジング内に設け
て、流体流を移行ゾーン内で分配することが可能である。ハウジング及び矩形ク
ロスフローカートリッジ間の界面はシール(図示なし)を備えて形成されて、供
給流体が給水間隙のせん断領域をバイパスせず且つ透過水から供給流体及び濃縮
水を隔離するようにされる。スラスト格子(図示なし)を矩形クロスフローカー
トリッジの濃縮水出口側の分離リーフに対向するように位置決めすると共に、カ
ートリッジ、より好適にはハウジングに接続することが可能である。
【0065】 クロスフロー装置170の別の例を図19乃至図21に表す。この装置では、
少なくとも1つのフィルタ要素172、好適には積み重ねた2つ以上のフィルタ要
素がハウジング内に配置される。核フィルタ要素172は、少なくとも1つの多
孔質媒体174、好適には2つの多孔質媒体174を有し、該媒体は透過水通路
176に重なる。フィルタ要素172は、任意の適当な方法でハウジング内に配
置することが可能であり、例えば、ハウジング内に、または、マニホールドを備
えた自己収容積み重ね配置として配置されて、多孔質媒体174と作動関係にあ
るせん断領域180を有した狭い間隙178を含む給水チャネルを画成する。斯
かる間隙178は、約0.03mm以下ないし1.30mm以上の範囲の高さを
有するのが好適である。前記間隙は、空隙であっても良く、または、供給流体を
流通可能なメッシュまたは波形材料等の任意の多孔質材料またはチャネル材料か
ら成ることが可能である。例示の実施例では、給水チャネルは、中央給水入口1
79と周辺濃縮水出口との間に伸長し、供給流体は積み重ねたフィルタ要素17
2を内側から外側へ向かって流通するように指向される。内側から外側に向かっ
た流は、フィルタ要素が給水入口と濃縮水出口間の差圧を散逸させるのに特に好
適である。或いは、供給流体を前記積み重ねたフィルタ要素を介して外側から内
側へ向かって指向することも可能である。本発明の別の態様によれば、フィルタ
要素172は、せん断領域180と作動関係にある透過水通路176をたった1
つ含み、該透過水通路176は、給水流の方向の幅が約40mmにされる。該幅
を40mmに制限することで透過水通路内での透過水流/圧力の制御が容易にな
る。従って、透過水流/圧力制御装置は省略することが可能である。透過水通路
は空隙とすることも、または、多孔質またはチャネル材料から成るようにするこ
とも可能である。透過水通路は空隙とすることも、または、透過水が流通する透
過質材料とすることも可能である。フィルタ要素172からの透過水は共通の透
過水マニホールド182に供給すると共に、透過水出口184へ指向することが
可能である。透過水マニホールドは、フィルタ要素に沿った任意の部位に配置す
ることが可能であると共に、任意の適当な方向へ伸長して透過水通路から透過水
を収集すると共に、透過水出口へ指向することが可能である。
【0066】 上記の例示の実施例では、各フィルタ要素172は、中空で、全体押して円形
の形状を備える。しかしながら、フィルタ要素は、任意の適当な形状を有するこ
とが可能であり、斯かる形状には、例えば、中空で矩形、例えば、方形の形状、ま
たは、三角形の形状、または楕円形の形状またはその他の任意の閉鎖形状が含ま
れる。或いは、フィルタ要素は、既に説明した分離リーフの形状の如き非多角形
の形状を有することも可能である。更に、別の代替例として、供給流体は、1つ
の平らなフィルタ要素に隣接した間隙にそって指向され、中央で供給されるのが
好適である。しかしながら、中空の円形を含んだ中空の多角形の形状が、供給流
体が、複数の次元に、例えば、x及びyカルテシアン(Cartesian)次
元の双方に流通することが可能となることから好適である。これにより、クロス
フロー装置170に作用する力のバランスがより良くなると共に、ハウジングを
軽量で構造的に複雑でない物とすることが可能となる。全体として、繰り返しパ
ターンの任意の多次元形状を使用することが可能となる。
【0067】 更に、フィルタ要素172は、様々に作製することが可能である。例えば、例
示の実施例では、多孔質媒体174を支持プレート186上に支持することが可
能である。支持プレート186は、上記に説明した透過水グリッドに類似の方法
で、プロフィールされた先端縁188、プロフィールされた後端縁190及び該
先端縁及び後端縁188、190間に伸長した複数のリブ192を含んで作製す
ることが可能である。リブ192は、開口部194を含んで、透過水が透過水通
路176内で透過水マニホールド182に連結した半径方向に伸長した透過水ダ
クト196まで流れるのを可能にする。各支持プレートは、2つ以上の透過水ダ
クトを含むことが可能であり、透過水マニホールドは、好適には対称的に積み重
ねたフィルタ要素に取り付けられた対応する数の軸線方向の導管を含むことが可
能である。該マニホールド導管は、次いで、透過水出口に透過したドレインのみ
ならず積み重ねたフィルタ要素を構造的に支持することが可能である。
【0068】 例示の実施例の透過水通路176の幅は、約40mm未満であり、好適には2
0mm未満、約15mm未満、約10mm未満、約5mm未満、または、約1m
m以下でさえも良い。幅を制限することで透過水流/圧力の制御が容易になると
共に、バルブ、細管またはオリフィス等の透過水制御装置の必要性を排除するこ
とができる。しかしながら、クロスフロー装置、例えば、透過水ダクトまたは透
過水導管等に透過水制御装置を配置するようにすることも可能である。
【0069】 透過水通路176上に載る多孔質媒体174は、多孔質膜支持のみならず多孔
質膜を含んだ上記に説明した多孔質媒体の任意のものを含むことが可能である。
例示した実施例は、多孔質膜及び多孔質膜支持の双方を含むが、実施例によって
は、前記透過質膜支持を省略することが可能である。更に、多孔質媒体174を
上記に説明した如く、溶剤結合方法を含んだ方法で支持プレート186へ結合す
ることが可能である。
【0070】 本発明の本態様を具現化したクロスフロー装置は、給水入口と濃縮水出口との
差圧が低くとも、非常に高いせん断速度、簡単且つ効果的透過水制御及び供給流
体の循環が殆どまたはまったく無くとも効果的な分離を提供する。更に、構造が
複雑にならない。更に、2つ以上のクロスフロー装置を直列、平行、または、様
々な直列/平行配列に接続することが可能である。更に、これらの配列は、作動
中に修正することが可能であり、例えば、始動時にはスターリングフローを防止
するように、または長時間作動させた後では、差圧増加に対応するように修正す
ることが可能である。
【0071】 本発明の様々な態様を多数の実施例を参照して説明してきた。しかしながら、
本発明は、それらの実施例に限定されるものではない。例えば、前記実施例のい
ずれかの特徴の1つ以上を他の実施例の特徴の1つ以上とを本発明の範囲を逸脱
することなく結合することが可能である。更に、前記実施例のいずれかの特徴の
1つ以上を本発明の範囲を逸脱することなく修正または省略することが可能であ
る。因って、本発明の様々な態様は、冒頭の特許請求の範囲に規定される如く、
本発明の趣旨及び範囲内に含まれる全ての修正を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クロスフロー装置の略図である。
【図2】 図1のクロスフロー装置の断面図である。
【図3】 別のクロスフロー装置の断面図である。
【図4】 図3のクロスフロー装置の一部拡大図である。
【図5】 流束対時間のグラフである。
【図6】 圧力対時間のグラフである。
【図7】 別のクロスフロー装置の一部破断図である。
【図8】 図7のクロスフロー装置の断面図である。
【図9】 分離リーフをスプールの周りに巻きつける前の図7のクロスフロ
ー装置の分離パックの端面図である。
【図10】 図7のクロスフロー装置の分離リーフの斜視図である。
【図11】 図10の分離リーフの外側部分の一部断面斜視図である。
【図12】 図10の分離リーフの内側部分の一部断面斜視図である。
【図13】 図12の分離リーフの内側部分の一部断面斜視図であり、分解
した透過水グリッド及び内側ヘッダーを示す。
【図14】 図14A乃至Dは、多孔質媒体間のスペーサを図示した部分正
面図である。
【図15】 追加のクロスフロー装置の斜視図である。
【図16】 追加のクロスフロー装置の斜視図である。
【図17】 図17A乃至17Dは、それぞれ、組み付けられた状態と分解
された状態における、図15及び図16のクロスフロー装置の分離リーフの端部
を示す部分斜視図である。
【図18】 クロスフロー装置の組立体の斜視図である。
【図19】 別のクロスフロー装置の概略図である。
【図20】 図19のクロスフロー装置の積み重ねたフィルタ要素の頂面図
である。
【図21】 図20の積み重ねたフィルタ要素の一部断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ミラー,ジョン・ディー アメリカ合衆国ニューヨーク州14850,イ サカ,クライン・ロード 511 (72)発明者 ゲイベル,スティーヴン・エイ アメリカ合衆国ニューヨーク州13045,コ ートランド,プロスペクト・テラス 31 (72)発明者 サムソン,マーク カナダ国ケベック ジェイ0ヴイ 2ビー 0,セント・プラシッド,シュマン・デ・ セードル 701 Fターム(参考) 4D006 GA03 GA04 GA06 HA77 KA12 KE03Q KE07Q MC54 PA01 PB15 PB24 PC25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給流体の方向に、一定の長さのせん断流域を含んだ、給水
    チャネルと、 前記給水チャネルの前記せん断領域と作動関係にあるただ1つの透過水通路で
    あって、前記供給流体の方向に概ね直交するように伸長すると共に、前記供給流
    体の方向における幅が、前記給水チャネルの前記せん断領域の長さより短いただ
    1つの透過水通路と、 前記給水通路の前記せん断領域と、前記透過水通路との間に位置決めされた多
    孔質媒体とを備えたことを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 せん断領域を含んだ給水チャネルと、 該給水チャネルの前記せん断領域と作動関係にある複数の透過水通路であって
    、互いに隔離された少なくとも第1及び第2の透過水通路を含んだ複数の透過水
    通路と、 前記給水通路の前記せん断領域と、前記透過水通路との間に位置決めされた多
    孔質媒体とを備えたことを特徴とする分離装置。
  3. 【請求項3】 せん断領域を含んだ給水チャネルと、 該給水チャネルの前記せん断領域と作動関係にある複数の透過水通路と、 少なくとも第1及び第2の流/圧力制御装置であって、各制御装置が、少なく
    とも1つの透過水通路内の透過水流または圧力を別の透過水通路の透過水流また
    は圧力とは独立して制御するように配置された少なくとも第1及び第2の流/圧
    力制御装置と、 前記給水通路の前記せん断領域と、前記透過水通路との間に位置決めされた多
    孔質媒体とを備えたことを特徴とする分離装置。
  4. 【請求項4】 せん断流域を含んだ給水チャネルと、 前記給水チャネルの前記せん断領域と作動関係にあるただ1つの透過水通路で
    あって、前記給水チャネル内の供給流体の方向に概ね直交するように伸長すると
    共に、前記供給流体の方向における幅が約20mm未満であるただ1つの透過水
    通路と、 前記給水通路の前記せん断領域と、前記透過水通路との間に位置決めされた多
    孔質媒体とを備えたことを特徴とする分離装置。
  5. 【請求項5】 供給流体中にせん断層を発生させる工程と、 透過水を前記せん断層から第1の透過水通路内へ通過させると共に、前記せん
    断領域から前記第1の透過水通路から隔離された第2透過水通路内へ通過させる
    工程と、 から成る、分離方法。
  6. 【請求項6】 供給流体中にせん断層を発生させる工程と、 透過水を前記せん断層から第1及び第2の透過水通路内へ通過させる工程と、 前記第1及び第2の透過水通路内の透過水流/圧力を互いから独立して制御す
    る工程と、 から成る、分離方法。
  7. 【請求項7】 せん断領域中の多孔質媒体でせん断層を発生させる工程と、 前記せん断領域の全長に沿ってTMPを独立して増分制御する工程と、 から成る、分離方法。
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