JP2002535516A - 中心コードを備えるラバーコアスペーサ - Google Patents

中心コードを備えるラバーコアスペーサ

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JP2002535516A
JP2002535516A JP2000593820A JP2000593820A JP2002535516A JP 2002535516 A JP2002535516 A JP 2002535516A JP 2000593820 A JP2000593820 A JP 2000593820A JP 2000593820 A JP2000593820 A JP 2000593820A JP 2002535516 A JP2002535516 A JP 2002535516A
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ディーン、ロバート・ジェイ
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エーエフジー・インダストリーズ・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中心コードを備えるラバーコアスペーサ 【解決手段】２枚の窓ガラスが、コアスペーサ(１０)に強度を付与するために長手方向内部に延出する中心に配列されたガラス繊維製コードを備えるEPDMラバーまたは他の硬質ラバー材料製のいわゆるコアスペーサ(１０)によって分かたれる。このEPDMラバーの処方は、硬質ラバーと窓ガラスの間の接着剤として使用されるホットメルト型ブチルと化学的に両立する。ガラス繊維製コード(２４)は、非伸長性なので、コアスペーサ(１０)最初に製造されても、後になってから２枚の窓ガラス(３２，３４)の間に定置されても、変形したり破損したりすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 この発明については、1999年1月14日の出願に係るUS仮特許出願第60／115,953
号に基づいて優先権を主張するものである。
【０００２】 技術分野 この発明は、絶縁ガラス部品、特に窓ガラス同士を分かつコアスペーサに関す
る。
【０００３】 背景技術 絶縁ガラスは通常コアスペーサによって縁部に沿って一緒に接合された少なく
とも２枚の窓ガラスから製造される。先行技術には、数タイプのソフトで容易に
圧縮される合成発泡体が存在する。それらの模範的なものは1998年9月15日Lafon
d氏に付与されたUS特許第5,806,272号に示されるスペーサである。
【０００４】 しかしながら、そのような発泡体コアは圧縮容易性のために安定性が最低であ
る。更には、そのような発泡体スペーサは、長手方向に容易に伸長するので、こ
れを窓枠に挿入する前、挿入中、または挿入後に変形したり、一部が破壊するこ
とがある。
【０００５】 発泡体コアスペーサの別の難点はこれらがホットメルト型ブチルと化学的に相
互作用することがよくあるので、美しさという観点からは受け入れ難いしみによ
る変色の原因となることである。そのような化学反応は更には接着力の変化、発
泡体スペーサの収縮或いは膨張のような様々な他の諸問題の原因をなす。収縮が
発生するたびに、スペーサは窓ガラス同士が接合されるコーナー部から引っ張ら
れる傾向がある。同様に、もしも膨張が起きるとスペーサは形が悪くなり魅力が
ないように見える。
【０００６】 発明の概要 硬質のEPDMラバースペーサは、中心に配置されたガラス繊維製の伸長しないコ
ードまたはスペーサに強度を付与する類似の材料製のコードを備える。更に、こ
のEPDMラバーの処方は接着剤として、また、水蒸気に対するバリアーとして用い
られるホットメルト型ブチルと化学的に両立する。異なる会社によって製造され
るホットメルト型ブチルの間には多くの相違点があるけれども、化学的両立性を
保証するEPDMラバーを処方することが重要である。
【０００７】 この発明のキーとなる利点は、オーブンプレス中の圧縮時、包装時、輸送時お
よび窓枠内挿入時の発泡体コアスペーサの安定性の改善である。上記のすべての
状況において、この硬質のラバーコアスペーサは、先行技術のスペーサの発泡体
に較べて、有意な圧縮を受けることが少ない。
【０００８】 この発明の別の利点は、ガラス繊維製コードをラバーコアスペーサに組み込む
ので、スペーサ部品の最初の製造段階、スペーサのコイル形成段階、完成スペー
サを２枚の窓ガラスの間に配置する段階においてスペーサの伸長が発生しないこ
とである。同様にまた、スペーサを加熱、冷却しても、スペーサ内に非伸長性の
ガラス繊維製コードが組み込まれるために、使用中にスペーサの変形や破壊は、
結果として一切発生しない。もちろん現実世界においては、強力且つ充分な引っ
張りの力が作用すれば、あらゆる物は破壊するまで伸長されることが可能である
。そのような意味合いにおいては、ガラス繊維製コードはノーマルな使用状態の
下では、非伸長性である。
【０００９】 この発明の更に別の利点は、コアスペーサ中のEPDMラバーの化学的組成が、取
るに足りないものを除けば、ホットメルト型ブチルと反応しないことである。し
たがって、この発明のこの特徴によって、しみによる変色、接着力の変化、収縮
、膨張等の化学変化、およびその他の化学反応が起きるたびに先行技術の発泡体
コアスペーサに固有のすべての難点を防ぐことができる。
【００１０】 発明の実施モード 図1に上部面１２、底部面１４、短い側面１６、長い側面１８および、２つの
斜めに切除されたコーナー部２お、２２を備える非円形状のラバーコアスペーサ
１０の第1の具体例が示される。中心に配置されたガラス繊維製コード２４が、
前記スペーサが製造される際に前記ラバーコアスペーサ中に埋設される。スペー
サ１０の好ましいラバーの処方は、充填材を備えるエチレンプロピレンジエンモ
ノマー(ethylene propylene diene monomer)(EPDM)重合体である。しかしながら
、その他の硬質のラバー材料も適切である。
【００１１】 高さHは、スペーサ用に選択される幅によって変動する。したがって、高さHは
、小さい方が１／４インチから３／４インチまで、またはそれ以上の範囲に亘る
ことができる。
【００１２】 コード２４は、シリンダー形状をなし、スペーサ１０の内部において有効であ
るためにコード２４のために充分な少なくとも０．０１インチの直径を備える。
しかしながら、好ましい直径は、０．０２インチである。
【００１３】 図２においては、第１のホットメルト型ブチル接着剤２６が、上部面１２と底
部面１４の周辺だけに付与すれば充分ではあるが、コアスペーサ１０の３つの側
部面１２、１４、１６とコーナー部２０、２２の周辺に付与される。この第１の
接着剤２６は、コアスペーサ１０を上部の窓ガラス３２と底部の窓ガラス３４の
間に接着する。第１の接着剤２６が配置された後、乾燥剤３８がコアスペーサ１
０に隣接して配置され、前記乾燥剤は、窓ガラス３２と窓ガラス３４の間に乾燥
剤３８を保持するために乾燥剤３８の２つの面、好ましくは３つの面に付与され
る第２のホットメルト型ブチル接着剤２８によって窓ガラス３２と３４の間にこ
れらから間隔を置いて収容される。乾燥剤３８は、窓ガラス３２と３４の間のす
べての水分を吸収するための薬剤であり、窓ガラス３２と３４とを分かつスペー
スに向かって一方の面４０が開放される。乾燥剤は当技術分野に周知であり、多
くのタイプのものが適切である。
【００１４】 図３には、第２の具体例が分解組立図において示され、乾燥剤３８は、第２の
接着剤２８が、水蒸気バリアー３０をコアスペーサ１０と乾燥剤３８の間におい
て定位置に保持することを助けるために、切除コーナー部４６と４８を備える。
水蒸気バリアー３０は、第２の接着剤２８の両端部に埋設された金属メッキを施
したプラスチックフィルムであることができる。コアスペーサ１０は、長い側面
部１８を除くすべての側面部を第１の接着剤２６によって包囲されたままである
。図１、図２に示される第１の具体例のように、２枚の窓ガラス３２、３４は、
コアスペーサ１０によって離されて保持され、他方においては、乾燥剤３８がス
ペース内のあらゆる水分を吸収する。
【００１５】 図４のＡには、第３の具体例が示されており、スペーサ１０は、図１‐２の第
１の具体例に見られるコーナー部２０、２２よりも長く切除されたコーナー部２
０ａと２２ａを備える。
【００１６】 図４のＢには、第４の具体例が示されており、スペーサ１０のコーナー部２０
ｂと２２ｂは、図１‐図２の第１の具体例に見られる側面部１６の代わりに、１
つの点１６ｂに合致する。
【００１７】 図４のＣから図４のＧには、別の具体例が示されており、これから説明しよう
とする目的のための空白部を形成するために、スペーサ１０の上部面１２と底部
面１４にパターンが切り込まれる。
【００１８】 図４のＣには、第５の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２と
底部面１４にそれぞれ三角形の切り込み１２ｃと１４ｃを有する。
【００１９】 図４のＤには、第６の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２と
底部面１４にそれぞれ複数の鋸歯１２ｄと１４ｄを有する。
【００２０】 図４のＥには、第７の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２と
底部面１４にそれぞれ波型の凹部１２ｅと１４ｅを有する。
【００２１】 図４のＦには、第８の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２と
底部面１４にそれぞれ深い溝１２ｆと１４ｆを有する。
【００２２】 図４のＧには、第９の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２と
底部面１４にそれぞれ複数の浅い溝１２ｇと１４ｇを有する。
【００２３】 図４のＨには、第１０の具体例が示されており、スペーサ１０は、上部面１２
と底部面１４にそれぞれ広い凹部１２ｈと１４ｈを有する。しかしながら、図４
のＨのスペーサ１０は、図４のＡ‐図４のＧに示される具体例とは異なり、切除
されたコーナー部を持たない。
【００２４】 図４のＣの切り込み１２ｃと１４ｃ、図４のＤの歯１２ｄと１４ｄ、図４のＥ
の凹部１２ｅと１４ｅ、図４のＦの溝１２ｆと１４ｆ、図４のＧのチャンネル１
２ｇと１４ｇ、および、図４のＨの凹部１２ｈと１４ｈの目的は、図１〜３の 第１の接着剤２６が、図１〜３のスペーサ１０と窓ガラス３２、３４によりよく
接着することが可能なように、空白部を充填することである。
【００２５】 図４のＩには、第１１の具体例が示されており、スペーサ１０は、コード２４
が中心に配置された長方形断面を有する。斜めに切除されたコーナー部や切り込
み部がない点に注目すべきである。
【００２６】 図５には、第１２具体例が示されており、第３のホットメルト型ブチル接着剤
５０が、水蒸気バリアー３０を、その両端部において窓ガラス３２と３４に対し
て直角をなすように配列するために、第１の接着剤２６と水蒸気バリアー３０の
間に用いられる。使用される第２の接着剤２８の総量は、図３の第２具体例に使
用される総量よりも少ない。第３の接着剤５０は、未だキュアリングされないシ
リコンまたはウレタンであって差し支えない。
【００２７】 同様にまた、図３の斜めの切除コーナー部４６と４８に代えて、図５の第１２
具体例は、小さい正方形の切断コーナー部４６ａと４８ａを有するので、乾燥剤
３８は、上部窓ガラス３２と底部窓ガラス３４とそれぞれ追加的な摩擦係合をも
たらす上部５４と底部５６を残す。この第１２具体例は、６辺形のスペーサ１０
は、図１〜３の第１および第２具体例に示すスペーサ１０と同じ大きさを備える
。
【００２８】 第３の接着剤５０にキュアリングを施すために熱が付与されると、図５の部品
全体は、キュアリングされた第３の接着剤５０が、第２の接着剤２６、金属メッ
キを施した水蒸気バリアー３０および両窓ガラス３２、３４に強固に接着するの
で、より構造的な一体性を備える。
【００２９】 図６には、図１、図２の第１の具体例が、図示を容易にするために第２の接着
剤２８と乾燥剤３８を伴わずに示される。スペーサ１０は、その上部１２におい
て上部窓ガラス３２に接着され、また、その底部１４において底部窓ガラス３４
に接着される。対をなす窓ガラス３２と３４は、互いに平行であるが、内部間隙
部５２によって離間されて、完全に絶縁されたガラス部品を形成する。スペーサ
１０は、気密態様で窓ガラス３２、３４の全周縁部に亘って延出する。コーナー
部４２においてスペーサ１０が９０度曲げられるとコーナー部４２に或る曲率が
発生するが、スペーサ１０が切断されると、９０度の角度をなす鋭いコーナー部
４２を形成することが可能になる。スペーサを切断する場合は、外側コーナー部
の空白部が図２、３および５の具体例に示すように、接着剤２６で充填し直され
る。スペーサ１０だけを切断することが必要なだけであって、その他の材料、例
えば、図２における第２の接着剤２８と乾燥剤３８、または、図３における同じ
２つの材料と水蒸気バリアー３０、または、図５において最後に示す３つの材料
と接着剤５０を切除する必要はない点に注目すべきである。したがって、内部に
延出する非伸長性ガラス繊維製コード２４が、その構造的一体性を維持すること
を可能にする。このように、絶縁ガラス部品全体が損なわれることなく維持され
るので、ガラス窓３２と３４の間には水蒸気が侵入することがない。
【００３０】 上記の種々の具体例は限定的ではないが、この発明の技術的範囲と精神の枠内
において多様に改変できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の第１の具体例の斜視図。
【図２】 第１具体例の側部立面図。
【図３】 第２の具体例の分解、組立て側部立面図。
【図４】 図４のＡは、第３の具体例の側部立面図。 図４のＢは、第４の具体例の側部立面図。 図４のＣは、第５の具体例の側部立面図。 図４のＤは、第６の具体例の側部立面図。 図４のＥは、第７の具体例の側部立面図。 図４のＦは、第８の具体例の側部立面図。 図４のＧは、第９の具体例の側部立面図。 図４のＨは、第１０の具体例の側部立面図。 図４のＩは、第１１の具体例の側部立面図。
【図５】 第１２の具体例の組立て分解側部立面図。
【図６】 第１の具体例の斜視図。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年５月１７日（２００１．５．１７）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＪＰ，Ｍ Ｘ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内部空隙によって分離された一対の平行な窓ガラスと、 スペーサの中心に配置され、スペーサの構造的一体性を維持すべくスペーサ中
    に埋設された非伸長性コードを備えるコアスペーサとを備え、 スペーサおよびコードは、周縁部を巡って延出し、気密の態様で窓ガラスの間
    のコーナー部を周回して絶縁部品を形成する、 内部空隙を有する絶縁部品。
  2. 【請求項２】 前記コアスペーサは、１／４〜３／４インチの高さを有し、
    前記コードは、少なくとも約０．０１インチの直径を有する請求項１記載の絶縁
    部品。
  3. 【請求項３】 前記の平行な窓ガラスは、フラットなシートであり、 前記のコアスペーサは、非円形断面をなしており、 前記コードは、円筒形をなす、 請求項１記載の絶縁部品。
  4. 【請求項４】 前記のフラットなシートは、ガラス製であり、 前記コアスペーサは、ラバー製であり、 前記コードは、ガラス繊維製である、 請求項３記載の絶縁部品。
  5. 【請求項５】 対をなす平行な窓ガラスの間にコアスペーサを接着するため
    にコアスペーサの少なくとも２つの側部を巡って付与される第１の接着剤を更に
    備える請求項１記載の絶縁部品。
  6. 【請求項６】 コアスペーサに隣接して配置され、対をなす平行な窓ガラス
    の間に離間して配置される乾燥剤と、 対をなす平行な窓ガラスの間に乾燥剤を保持するために、乾燥剤の少なくとも
    ２つの側部を巡って付与される第２の接着剤と、 を更に備える請求項５記載の絶縁部品。
  7. 【請求項７】 コアスペーサと乾燥剤との間に定置される水蒸気バリアーを
    更に備える請求項６記載の絶縁部品。
  8. 【請求項８】 水蒸気バリアーをその両端部において、対をなす平行な窓ガ
    ラスに対して直角に配列するために第１の接着剤と水蒸気バリアーの間に付与さ
    れる第３の接着剤を更に備える請求項７記載の絶縁部品。
  9. 【請求項９】 前記コアスペーサは、上部辺、底部辺、他の２辺、および、
    少なくとも２つの切除コーナー部を備える６辺形である請求項１記載の絶縁部品
    。
  10. 【請求項１０】 コアスペーサの前記上部辺と底部辺は、それらの部位に空
    白部を形成する切除パターンを備える請求項９記載の絶縁部品。
  11. 【請求項１１】 前記パターンは、複数の浅いチャンネルである請求項１０
    記載の絶縁部品。
JP2000593820A 1999-01-14 2000-01-14 中心コードを備えるラバーコアスペーサ Pending JP2002535516A (ja)

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US60/115,953 1999-10-20
US09/421,504 1999-10-20
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