JP2002535413A - ポリオール脂肪酸ポリエステルの合成方法 - Google Patents

ポリオール脂肪酸ポリエステルの合成方法

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JP2002535413A JP2000596016A JP2000596016A JP2002535413A JP 2002535413 A JP2002535413 A JP 2002535413A JP 2000596016 A JP2000596016 A JP 2000596016A JP 2000596016 A JP2000596016 A JP 2000596016A JP 2002535413 A JP2002535413 A JP 2002535413A
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Abstract

(57)【要約】 ポリオールのエステル交換によるポリオール脂肪酸ポリエステルの合成方法は、ポリオールを脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分と反応させ、本質的にすべてのポリオールが1個以上の脂肪酸低級アルキルエステルと反応している第1段階反応生成物を与える工程を含む。その方法は次にその第1段階反応生成物をさらにエステル交換するために、多段式カラムを採用する。部分エステル化ポリオール、脂肪酸低級アルキルエステルの第2部分、および触媒をカラムに送って、混合物を生成し、そして部分エステル化ポリオールと脂肪酸低級アルキルエステルのさらなるエステル交換を生じさせ、副生物として低級アルキルアルコールが生成される。得られた反応物と生成物の液体混合物は、部分エステル化ポリオールの脂肪酸低級アルキルエステルとのさらなる反応のために、隣接する段間の第1方向に向けてカラムを通す。スパージング用不活性ガスは、第1方向に向かう隣接段間の液体混合物の流れに対して向流となる隣接する段間の第2方向にむけてカラム中に送り込む。不活性ガスは、カラム反応器が、0.4/時間以上のカラム比を有するようガスが誘発する乱流を生じさせるために、液体混合物中に送り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、ポリオールのエステル交換によるポリオール脂肪酸ポリエステルの
合成方法およびメタノールの除去に不活性ガスを使用することに関する。より詳
細には、本発明は、物質移動を促進するためにカラム内流体の激しい撹拌を利用
する改良された不活性ガススパージング方法に関する。
【0002】 (発明の背景) ポリオールのエステル交換によるポリオール脂肪酸ポリエステルの合成方法は
、当業界ではよく知られている。たとえば、Rizzi他の米国特許第3,96
3,699号は、2つの主段階を含み、そのそれぞれをバッチ反応器で行う無溶
剤エステル交換法を開示している。第1段階では、ポリオール、脂肪酸低級アル
キルエステル、アルカリ金属脂肪酸セッケン、塩基性触媒の混合物を加熱して部
分エステル化ポリオールと未反応の出発原料との均一な融成物を生成する。第2
段階では、第1段階の反応生成物に過剰の脂肪酸低級アルキルエステルを加えて
ポリオール脂肪酸ポリエステルを製造する。Rizzi他は、さらに、反応副生
物として低級アルコールが生じ、反応を促進するためにはそのアルコール副生物
を除去するのが好ましいことを開示している。Rizzi他は、多くの除去技術
が当業界で知られていることを認めている。Rizzi他は、減圧除去が、不活
性ガスを用いても用いなくても両方とも、反応を促進することを見いだしたが、
大気圧下での単なる蒸留もまた十分であり得ることを指摘している。
【0003】 Volpenheinの米国特許第4,517,360号および同第4,51
8,772号は、より高級のポリオール脂肪酸ポリエステルを製造するさらに進
んだ無溶剤エステル交換法を開示している。米国特許第4,517,360号で
Volpenheinは、触媒として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、または
炭酸バリウムを用い、脂肪酸の、メチルエステル、2−メトキシエチルエステル
、またはベンジルエステルを使用することを開示している。米国特許第4,51
8,772号でVolpenheinは、2段階法の第1段階で、セッケン対ポ
リオールの約0.6:1から約1:1の好ましいモル比を使用することを開示し
ている。Volpenheinはまた、バッチ反応法を採用しており、エステル
交換反応を促進するには低級アルコール副生物を除去するのが有利なことを開示
している。
【0004】 Buterの米国特許第5,043,438号は、本質的に無溶剤の条件下で
ポリオールと脂肪酸低級アルキルエステルを反応させることによるポリオール脂
肪酸エステルの合成方法を開示している。Buterは、その方法が、予備反応
器および撹拌無しのカラム主反応器を採用し、該予備反応器の中の反応混合物が
、入っていく反応物の流れと、ポリオール転化率を1%またはそれより多く有し
て出ていく生成物の流れとの物質収支が定常状態にあることを開示している。こ
れは実施例においては、向流ストリッピングガス、すなわち窒素を用いる3トレ
イのカラム反応器であった。
【0005】 Schafermeyer他に発行された米国特許第5,767,257号は
、大気圧または大気圧以上の圧力を用いるポリオール脂肪酸ポリエステルの製造
方法を開示しており、参照により本明細書に組み込む。米国特許第5,767,
257号は、不活性ガスを反応器中にスパージングし、不活性ガスと反応器液体
の間の十分な物質移動表面域接触によって、低級アルキルアルコール副生物を反
応物の液体混合物から移すことができることを教示している。
【0006】 ポリオールポリエステルの製造方法に関するその他の米国特許としては、Wi
llemseに対する米国特許第5,231,199号、Bernhardtに
対する米国特許第5,158,796号、Volpenheinに対する米国特
許第5,518,772号等がある。
【0007】 1996年7月19日に出願された「Synthesis of Polyo
l Fatty Acid Polyesters Using Column
with Inert Gas Stripping」という名称のCorr
igan他に対する米国特許第5,945,529号は、スクロースポリエステ
ルの合成において不活性ガスストリッピングを使用することを論じており、参照
により本明細書に組み込む。
【0008】 Robert E. Treybalは「Mass−Transfer Op
erations」第3版(1980年)の139頁〜142頁でスパージング
を行う容器について論じており、これは参照により本明細書の一部を構成するも
のとする。
【0009】 ポリオールポリエステルの合成における低級アルキルアルコール(たとえばメ
タノール)の除去は、一般に、ポリオールの高度のエステル化を達成するために
望ましい。たとえば、スクロースヘプタエステルと脂肪酸メチルエステルからス
クロースオクタエステルを合成する平衡反応式によれば、多量のスクロースオク
タエステルを生成するためにはメタノールを除去することが必要である。
【0010】 メタノール等の低級アルキルアルコールの除去に関連する問題は、反応が工業
的な実用性に適するように大規模に起こる時は厄介になる。減圧源を利用してメ
タノール抽出を助けることはできるが、工業規模のポリオールポリエステルの合
成においては減圧の必要をなくすことが望まれる。さらに、大規模のカラム反応
器における液体反応物の定常圧力がガスの気泡を圧縮する傾向がある。その結果
おこる気泡の表面積減少によって、液体混合物からストリッピングガス中へのメ
タノールの物質移動が減少することになる。
【0011】 カラム反応器中の反応物滞留時間が長いほど、一般に、反応物および反応副生
物の液体混合物からのメタノールの移動が増加するものと期待される。しかしな
がら、工業規模の反応器中のより長い滞留時間は、コストの観点から望ましくな
い。
【0012】 ポリオール脂肪酸ポリエステルは、様々な応用分野でますます利用されつつあ
る。特に、多数の食物製品における低カロリー脂肪としてのポリオール脂肪酸ポ
リエステルの用途が大きく増加している。したがって、人が消費するのに適する
ポリオール脂肪酸ポリエステルの需要は急速に増加している。その結果、ポリオ
ール脂肪酸ポリエステルのより効率的で経済的な合成方法は必要かつ望ましいも
のである。したがって、科学者および技術者は、ポリオールポリエステルの合成
における液体混合物から低級アルキルアルコールを除去するための改良された方
法を探求している。
【0013】 (発明の概要) 今や、驚いたことに、不活性ガスを工業規模のポリオールポリエステル反応混
合物中で使用すれば、反応している相の物質移動を顕著に促進する乱流マイクロ
エディーの形成をもたらすことができることが見いだされた。とりわけ、ガス誘
発による乱流の形成が、液体反応混合物から不活性ガスへのメタノールの移動を
、大気圧および大気圧以上の反応圧下においてさえ、促進する効果があることが
見いだされた。そのうえ、そのメタノールの除去は、長い反応器滞留時間無しで
達成することができる。
【0014】 本発明の一態様によれば、スクロースオクタエステル等のポリオール脂肪酸ポ
リエステルの合成方法は、ポリオールが脂肪酸低級アルキルエステルと反応して
、ポリオールポリエステル、脂肪酸低級アルキルエステル、および低級アルキル
アルコール副生物を含む液体混合物を生成する工程と、その間、その液体混合物
中に不活性ガスをスパージする工程とを含む。不活性ガスは、ガス誘発による液
体混合物中の不活性ガスの乱流をもたらすのに十分なバルクのガス速度で液体混
合物中に送り込み、その中で、ガス誘発による乱流が、低級アルキルアルコール
の液体混合物からの移動を促進する。ポリオールの脂肪酸低級アルキルエステル
との反応は、約0と約15psig(約103kPa)の間の反応圧で起こり得
る。
【0015】 その反応は、0.4/時間以上、好ましくは、0.5/時間以上、より好まし
くは0.6/時間以上のカラム比を有する多段式カラム反応器中で起こり得る。
そのカラム比とは、カラムを通るガスの流速をカラム中に存在する反応中の液体
の量で除したものと定義され、あるいは、次式で示される。
【0016】
【数1】
【0017】 カラム中の液体量は、一般に、カラム中の反応液体の物質流速度に反応液体のカ
ラム中の滞留時間を掛けた積として算出することができる。
【0018】 一実施形態において、本発明は、ポリオール脂肪酸ポリエステル合成の2段階
法を提供する。その方法は、スクロース等のポリオールが脂肪酸低級アルキルエ
ステルの第1部分と反応して、ポリオールが約40%以上エステル化している第
1段階の反応生成物を与える第1段階を含む。その方法の第2段階では、第1段
階の反応生成物と脂肪酸低級アルキルエステルの第2部分が多段式カラム反応器
中で反応して、ポリオールポリエステル、脂肪酸低級アルキルエステル、および
低級アルキルアルコール副生物を含む液体混合物を生成する。この液体混合物は
、カラム反応器中の第1の方向に向かって通過し、一方、窒素等の不活性ガスは
、その液体混合物の流れとは向流となる第2の方向に送り込まれる。その不活性
ガスの流速は、カラム中の液体混合物の量に比例して、約0.4/時間以上、お
よび好ましくは約0.5/時間より大きいカラム比を与えるように選択する。
【0019】 好ましい実施形態においては、カラム反応生成物中のポリオールポリエステル
は、約95%以上、および好ましくは約97%以上がエステル化されたものであ
る。そのポリオールポリエステルは、約95%より大きい転化度を有することが
でき、反応生成物中のポリオールポリエステルの約60重量パーセント以上、よ
り好ましくは、約70%以上、およびさらにより好ましくは、約75%以上が完
全にエステル化したポリオールポリエステル(たとえば、ポリオールがスクロー
スの場合はスクロースオクタエステル)であることができる。カラム反応は、時
間あたり約1800ポンド(約816kg)以上、好ましくは、時間あたり約1
0,000ポンド(約4,546kg)以上の液体の流速で行うことができ、カ
ラム反応器中の液体混合物の滞留は、約3時間未満、およびより好ましくは約2
時間未満である。
【0020】 (詳細な説明) 本発明に従う方法は、ポリオールの無溶剤エステル交換によるポリオール脂肪
酸ポリエステルの合成に関する。本明細書で用いる場合、「ポリオール」という
用語は、2個以上の遊離のヒドロキシル基を含有するいかなる脂肪族または芳香
族化合物を含むことを意図している。本明細書で開示する方法を実施するにあた
って適当なポリオールを選ぶのは、単なる選択の問題である。たとえば、適当な
ポリオールは、以下の種類、すなわち、飽和および不飽和の直鎖および枝分かれ
鎖の線状脂肪族、複素環式脂肪族を含む飽和及び不飽和の環状脂肪族、複素環式
芳香族類を含む単核または多核芳香族類から選ぶことができる。炭水化物および
非毒性のグリコール類は好ましいポリオールである。本発明に使用するのに適す
る単糖類としては、たとえば、マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシ
ロース、リボース、アピオース、ラムノース、プシコース、フルクトース、ソル
ボース、タガトース、リブロース、キシルロース、およびエリトルロース等があ
る。本発明で使用するのに適するオリゴ糖類としては、たとえば、マルトース、
コージビオース、ニゲロース、セロビオース、ラクトース、メリビオース、ゲン
チオビオース、ツラノース、ルチノース、トレハロース、スクロース、およびラ
フィノース等がある。本発明で使用するのに適する多糖類としては、たとえば、
アミロース、グリコーゲン、セルロース、キチン、イヌリン、アガロース、ジラ
ン類(zylans)、マンナン、およびガラクタン類等がある。糖アルコール
類は厳密な意味で炭水化物ではないが、天然に発生する糖アルコール類は、炭水
化物と非常に密接に関係するのでそれらもまた本発明で使用するのに好ましい。
もっとも広範に自然界に分布しており、本発明で使用するのに適する糖アルコー
ル類は、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトールである。
【0021】 本発明で使用するのに適した特に好ましい原料の種類としては、単糖類、二糖
類、および糖アルコール類が含まれる。好ましい炭水化物類および糖アルコール
類としては、キシリトール、ソルビトール、およびスクロース等がある。糖エー
テル類およびポリエトキシグリセロール等のアルコキシド化したポリオール類も
また本発明で使用することができる。
【0022】 本発明の方法で反応物として採用する脂肪酸低級アルキルエステルとしては、
約8個以上の炭素原子を含有する、好ましくは、8個から22個の炭素原子を含
有する脂肪酸のメチルエステルまたはエチルエステルおよびそれらエステルの混
合物が挙げられる。適当なエステル類は、ジアゾアルカン類と脂肪酸の反応によ
って調製するか、または、油脂中に天然に発生する脂肪酸からアルコーリシスに
よって誘導することができる。本発明で使用するのに適する脂肪酸エステル類は
、飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸のどちらから誘導してもよい。好ましい飽和脂
肪酸の適当なものとしては、たとえば、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸、ベヘン酸、イソミリスチン酸、イソマルガリン酸、ミリスチン
酸、カプリル酸、およびアンチイソアラカジン酸等が挙げられる。好ましい不飽
和脂肪酸の適当なものとしては、たとえば、マレイン酸、リノール酸、リカン酸
、オレイン酸、リノレン酸、およびエリトロゲン酸等が挙げられる。大豆油、パ
ーム油、やし油、綿実油、および脂肪水素化なたね油等から誘導される脂肪酸混
合物は、本発明で使用するのに特に好ましい。メチルエステル類は、本明細書の
方法でそれらを使用するとポリオール脂肪酸ポリエステルの高い収率をもたらす
傾向があるので、本発明で使用するのに好ましい脂肪酸エステルである。
【0023】 本発明の方法においては、好ましくは、触媒を使用する。その触媒は、ポリオ
ールのエステル交換用として当業界で知られている多数の塩基性触媒のいずれで
あってもよい。好ましくは、その触媒は、ナトリウム、リチウム、または、カリ
ウムを含むアルカリ金属類、カルシウムまたはアルミニウム等のその他の金属類
、これら金属2つ以上の合金、または、これら金属の化合物からなる群から選ぶ
。これら金属の化合物としては、これらの金属の炭酸塩、重炭酸塩、アルコキシ
ド、もしくは水酸化物、またはそれらの混合物を含むがそれらに限定はされない
。本発明の方法のさらに好ましい実施形態においては、塩基性触媒は、ナトリウ
ムもしくはカリウムの炭酸塩、重炭酸塩、アルコキシド、もしくは水素化物、ま
たはこれら化合物2つ以上の混合物を含む。好ましくは、触媒は、ポリオールの
脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最初の反応と、多段式カラム中で行
われる、部分的にエステル化しているポリオールの第1段階反応生成物の脂肪酸
低級アルキルエステルの第2部分との引き続きの反応の両方において使用する。
【0024】 ポリオールと脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最初の反応は、たと
えば、Rizzi他の米国特許第3,963,699号およびVolpenhe
inの米国特許第4,517,360号および同第4,518,772号中で教
示している方法の第1段階で採用しているような当業界で知られている方法に従
って行ってもよい。これらの米国特許はすべて、参照により本明細書の一部を構
成するものとする。ポリオールの脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最
初のエステル交換反応で使用するポリオールおよび脂肪酸低級アルキルエステル
の反応物、使用する場合は、触媒および乳化剤の量は、当業界でRizzi他や
Volpenheinその他が従来使用したものでよい。好ましい実施形態にお
いては、ポリオールと脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最初の反応は
、ポリオール:脂肪酸低級アルキルエステルのモル比が約1:3から約1:7を
採用するが、約1:5のモル比が特に好ましい。ポリオール対触媒のモル比は、
好ましくは約1:0.01から約1:0.5の範囲であるが、約1:0.1のモ
ル比が好ましい。
【0025】 当業界でよく知られているように、ポリオールの脂肪酸低級アルキルエステル
の第1部分との最初の反応は、乳化剤の存在下で行ってもよい。乳化剤は、反応
物の性質が異種である結果としてポリオールと脂肪酸低級アルキルエステル反応
物が相容しないことを克服する助けとなる。適当な乳化剤としてはアルカリ金属
の脂肪酸セッケンがあり、約8個以上の炭素原子、好ましくは、約8個から約1
8個の炭素原子を有する飽和および不飽和脂肪酸のアルカリ金属塩を含む。した
がって、適当なアルカリ金属脂肪酸セッケンとしては、限定するものではないが
、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、リカン酸、パリナリ
ン酸、およびステアリン酸等の脂肪酸の、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、ルビジウム塩、およびセシウム塩が挙げられる。大豆油、ひまわり油、サフ
ラワー油、およびとうもろこし油から誘導される脂肪酸の混合物は、アルカリ金
属セッケン用として好ましい。代替として、またはアルカリ金属セッケンに追加
して、部分エステル化ポリオールを使用してポリオールを可溶化してもよく、そ
れによって、ポリオールを脂肪酸低級アルキルエステル反応物と共に液相に移動
できる。乳化剤は、好ましくは、ポリオール:乳化剤のモル比が約1:0.01
から約1:1の範囲となるのに十分な量で使用する。
【0026】 この反応は、本質的にすべてのポリオールが1個以上の脂肪酸低級アルキルエ
ステルと反応するまで、すなわち、本質的にすべてのポリオール分子がヒドロキ
シル基を1個以上エステル化するまで行う。好ましくは、この最初または第1段
階の反応の反応生成物は、未反応のポリオール、すなわち、ヒドロキシル基が全
くエステル化していないポリオールの含有量が、約2重量パーセント未満、より
好ましくは、未反応のポリオールが約1重量パーセント未満、最も好ましくは、
約0.5%未満である。この第1段階の反応生成物は、一般に、低度のエステル
生成物を含む。第1段階反応生成物中のポリオールの転化度、すなわち、エステ
ル基に転化したポリオールのヒドロキシル基の百分率は、好ましくは、約15パ
ーセントから約60パーセントの範囲であり、より好ましくは、約25パーセン
ト以上、さらに好ましくは、約50パーセントである。
【0027】 最初のエステル交換反応による低級アルキルアルコール副生物は、反応の速度
を増加するために除去すべきである。反応はある限定度までは進行するが、この
状態のときにアルコール副生物が反応混合物中に残留している場合は、その反応
速度は低下する。好ましい実施形態においては、低級アルキルアルコール副生物
は、たとえば、最初の反応を減圧下で行うかまたは反応器中に不活性ガススパー
ジングまたはストリッピングを備えて除去する。
【0028】 好ましくは、ポリオールと脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最初の
反応は、生成物の反応物との逆混合がある程度起こるタイプの反応器中で行う。
部分エステル化ポリオール生成物がポリオール反応物と逆混合すると、ポリオー
ル反応物が可溶化され、脂肪酸低級アルキルエステルと反応できる液相に、ポリ
オールが早く移動するほど、反応のこの段階は完了に向けてより早く進行する。
【0029】 望ましい逆混合を得るためには、最初のエステル交換は、Rizzi他および
その他が採用したようなバッチタイプの反応器中の半バッチ方式で行うことがで
きる。あるいは、最初のエステル交換は、直列に配置した1個または複数の連続
撹拌槽反応器中で行ってもよい。好ましくは、この最初の反応には1個または2
個の連続撹拌槽反応器を採用する。2個の連続撹拌槽反応器を採用するときは、
第1反応器から出てくる生成物は、未反応ポリオールを約5重量パーセント以下
含むことが好ましく、より好ましくは約2重量パーセント以下含む。
【0030】 さらなる代替の実施形態においては、最初のエステル交換は、反応物と生成物
の逆混合がある程度起こる多段式カラム反応器中で行う。その多段式カラム反応
器は、本発明の方法の後続する段階で使用する多段式カラム反応器とは別のもの
もまたその一部を形成していてもよい。逆混合を与える多段式カラムをポリオー
ルの最初の反応に使用するときは、多段式カラムの約2段から約6段が、ポリオ
ールと脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分との最初のエステル交換反応を行
うのに特に適している。当業者であれば、最初のエステル交換反応にカラム反応
器を採用する場合は、固体のポリオール反応物がカラムの運転を妨害するのを防
ぐために1つまたは複数の段階を踏まなければならないことを認識するであろう
。たとえば、固体のポリオール反応物は、そのポリオールをカラムに導入する前
に乳化および/または部分エステル化したポリオールで可溶化してもよい。ある
いは、ポリオールが導入されるカラムの第1段に、固体物質がカラムの次の段に
移るのを防ぐフィルターなどの措置をとることもできる。
【0031】 本発明の一実施形態に従えば、第1段階反応生成物は、次に、脂肪酸低級アル
キルエステルの第2部分と共に、さらなるエステル交換に向けて多段式カラム反
応器に供給される。上で述べたように、ポリオールの脂肪酸低級アルキルエステ
ルとのエステル交換反応が、ポリオール脂肪酸ポリエステルの生成だけではなく
、低級アルキルアルコール副生物の生成ももたらすことは当業界ではよく知られ
ている。脂肪酸メチルエステルを反応物として採用するときは、低級アルキルア
ルコール副生物はメタノールを含む。メタノール等の低級アルキルアルコール副
生物の除去が、特にスクロースのようなポリオールの高級エステルを製造すると
きの反応後期の段階において、さらなるエステル交換反応を促進することもまた
当業界ではよく知られている。本発明の方法においては、エステル交換反応中の
低級アルキルアルコール除去の改良が達成される。
【0032】 より具体的には、第1段階反応生成物からのポリオール脂肪酸ポリエステル生
成物の合成は、多段式カラム中で不活性ガスのスパージングによってもたらされ
る。カラムは、約0.4/時間以上、より好ましくは、約0.5/時間以上、さ
らにより好ましくは、0.6/時間以上のカラム比を与えるように運転する。
【0033】 ポリオールの高い転化(たとえば、スクロースの場合、スクロースの約60%
以上、より好ましくは約75%以上が完全にエステル化してスクロースオクタエ
ステルとなっており、有効ヒドロキシル位置の約95%がエステル化したことに
相当する)を達成するようにカラム反応器中で十分なガス誘発の撹拌を供給する
ためには、なくてはならない最小見かけガス速度が存在することがわかった。見
かけガス速度とは、スパージング不活性ガスのかさが、平均して、カラム反応器
中を通るスピードのことである。カラム中の高速のガスは、ガス速度が高いほど
カラム中のガスの滞留時間が短くなり、したがって、カラム中の液体混合物から
不活性ガスにメタノールが移動する時間が短くなり、不利であると考えられるが
、カラム中の早い見かけガス速度は十分なガス誘発撹拌を与え、その結果、減少
よりむしろ増大したスクロースオクタエステルへの転化が達成されることがわか
った。
【0034】 カラム反応器の設計に関していえば、上で定義したカラム比によって、カラム
中の不活性ガスの流速に対するカラム中の液体量の比が規定される。与えられた
カラムの大きさに対して、カラム中の不活性ガスの速度は、カラム比が、約0.
4/時間以上、好ましくは、約0.5/時間以上、さらにより好ましくは、約0
.6/時間以上となるように選ぶ必要があることがわかった。したがって、本発
明は、反応器の規模と関係なく、相対的に高いポリオールのポリオールポリエス
テルへの転化(たとえば、スクロースがスクロースオクタエステルになる)を可
能にする。
【0035】 図1に適当な多段式カラムの概略図を示す。図1で明らかなように、部分エス
テル化ポリオールを含む第1段階反応生成物および脂肪酸エステル反応物の第2
部分を、触媒と共に、略図の矢印1で示すカラムに送り込む。さらなるエステル
交換反応用の反応物は、個々にまたは分離してカラムに供給し、続いてそこで混
合するか、または、代わりに、その反応物は一緒にして1個または複数の共通の
入り口流から供給してもよい。エステル交換反応の残り用脂肪酸低級アルキルエ
ステルの全体量は、部分エステル化したポリオールの第1段階反応生成物および
触媒と共に、カラムの第1段に直接送り込むことができる。代わりに、脂肪酸低
級アルキルエステルの第3部分を、図1の矢印2で図示するカラムの両端の中間
にある1つまたは複数の段のところで、カラムに送り込んでもよく、それによっ
て、カラム両端の中間にある部分エステル化ポリオールとの反応用に追加のエス
テル反応物を供給できる。カラム中に加える脂肪酸アルキルエステルの第2部分
および追加部分は、最初の段階で使用した脂肪酸アルキルエステルの第1部分と
組み合わせて、エステル基対ポリオールのヒドロキシル基の合計モル比が1より
大となる量で供給する。ポリオールがスクロースを含み、脂肪酸アルキルエステ
ルがモノエステルのときは、エステル全体対スクロースのモル比は、好ましくは
、10:1以上である。
【0036】 同様に、触媒は、別にカラムに供給してもよいし、またはそれに代わって、部
分エステル化したポリオールおよび脂肪酸エステル反応物の1つまたは両方に、
それらをカラムに導入する前に、混ぜ合わせてもよい。
【0037】 不活性ガスもまたカラムに送り込むが、反応物の入り口から離れた場所が好ま
しい。たとえば、図1の矢印3によって図示しているように、不活性ガスは、好
ましくは、反応物と触媒を供給するのとは反対側のカラムの端に送り込み、それ
によって、不活性ガスとカラム内の液体との間に向流を生じさせる。図1の矢印
4によってさらに図示しているように、部分エステル化ポリオールと脂肪酸低級
アルキルエステルとの反応に由来するアルコール副生物を含有する不活性ガスは
、図1の矢印5によって示される液体のポリオールポリエステル反応生成物の除
去とは別々にして、カラムから除去する。不活性ガスとカラム中の液体の間の並
行流を採用することもできるが、向流の方が、低級アルキルアルコール副生物除
去の効率を増大するので好ましい。
【0038】 図解することだけを目的としており、図1に示すカラムは、6つのセグメント
または段を有している。実際は、段の数は、特定の反応物、触媒、反応条件、お
よびポリオールポリエステル生成物に所望される転化度等に応じて変化させるこ
とができる。実際には3から約18のセグメントまたは段、好ましくは、約4〜
6段を有するカラムが、高度のポリオール脂肪酸ポリエステルの製造には適して
いる。
【0039】 本発明の方法で採用する多段式カラムにおいて、それぞれのセグメントまたは
段は、セグメント板によって隣接する前の段から区切ることができ、各セグメン
ト板は、隣接する段間での第1の方向に液体が移動できる1個以上の通路、およ
び、隣接する段間の第2の方向にガスが移動できる1個以上の通路を備えること
ができ、その第2の方向は第1の方向に対して向流である。必須ではないが、そ
の通路は、隣接する段間での固体の移動を防ぐことが望ましい。本発明の方法に
おいて使用するのに適する多段式カラムの一実施形態を図2に概略の断面図で示
す。図2に関して、カラム10の図解部分は、複数の段A、B、C、Dを有して
いることを示す。それぞれの段は、セグメント板12によって相互に区切られて
いる。図2の実施形態において、各セグメント板には、目打ちまたは網目(si
eve hole)14が備えられており、それによって不活性ガスがそこを通
って上方に通過するのを可能にし、隣接する段間でのガスの移動に備えている。
カラムを移動する不活性ガスの圧力および/または流速によって、液体または固
体が網目14を通って隣接する段間を移動するのが防止される。
【0040】 図2に示す多段式カラムの隣接する段の間を液体が移動できる通路としては、
入口17および出口18のついた一連のオーバーフロー管/下降管16を備えて
いる。より詳細には、ある段の液体が管16のオーバーフロー部分の入り口17
が位置する高さに到達すると、液体は、その管16のオーバーフロー部分を通っ
てセグメント板を下に抜け隣接する段内の出口18のある管16の下降部分まで
流れる。オーバーフロー管16には、たとえば、溶解しないポリオール等の固体
がそこを通過するのを防ぐために、入口17のところにフィルタースクリーンま
たはそのようなものを取り付ける。図2に示すように、下降管の出口18は、好
ましくは、段の下部域に配置し、それによって、液体が各段でオーバーフロー管
の入口まで上に向かって流れるときに各段内で起こる気−液の接触の時間を増加
する。またこれも図2に示すように、隣接する段のオーバーフロー管/下降管は
、相互に離して配置し、それによって、個々の段内の下降出口18とオーバーフ
ロー入口17の間隔を増大している。この配置は、カラム中の気−液接触を増大
するのに寄与している。そのオーバーフロー管/下降管は、カラムの内側または
外側に設置することができる。
【0041】 察知できるように、網目14の大きさ、網目14の数、および網目14のパタ
ーンは、隣接する段間での所望される不活性ガスの流れに応じて変化させること
ができる。同様に、管16のオーバーフロー部分の高さ、管16の下降部分の長
さ、およびオーバーフロー管/下降管16の形と位置もまた、本発明の方法の範
囲内で変化させることができる。
【0042】 図2に示すものに代わる実施形態において、各セグメント板は、制限的な穴を
備えている場合がある。カラムの運転は、液体を1方向に流し、ガスをその反対
の方向に流すのと同時に、ガスの1方向への流れと液体のその反対方向への流れ
を制限して行う。隣接する段間で液体が第1の方向に移動し、ガスが第2の方向
に移動することを可能にする付加的な通路が当業界で知られており、本発明の方
法で採用する多段式カラムに使用するのに適している。
【0043】 本発明の方法の好ましい実施形態においては、第1段階反応生成物の部分エス
テル化ポリオール、脂肪酸低級アルキルエステルの第二部分、および触媒を、カ
ラムの1末端に送り込んで混合物をつくり、副生物として低級アルキルアルコー
ルの生成を伴って、部分エステル化ポリオールと低級アルキルエステルとのさら
なるエステル交換を生じさせる。得られた反応物と生成物の液体混合物は、次に
、隣接する段間の第1方向(図2の実施形態における下方向)に向けてカラムを
通過させると、それによって部分エステル化ポリオールの低級アルキルエステル
とのさらなる反応が起こる。スパージング用の窒素ガスは、隣接する段間の第2
方向(図2の実施形態における上方向)にむけてカラム中に送り込むと、各段内
の半径方向せん断撹拌を伴い、隣接段間の液体混合物の第1方向に向かう流れに
対する向流となる。ポリオール脂肪酸低級アルキルエステル反応に由来する低級
アルキルアルコール副生物は、液体混合物から不活性ガスに移動する。低級アル
キルアルコール副生物を除去すると、部分エステル化ポリオールの脂肪酸低級ア
ルキルエステルとのさらなる反応が促進される。
【0044】 低級アルキルアルコールの液相から気相への移動に十分作用する適当な分圧を
有する不活性ガスはいずれも採用できる。適当な不活性ガスとしては、窒素、二
酸化炭素、超加熱して蒸気化したアルカン類、または希ガス類(Ne、Xe等)
等がある。本発明の方法で使用するのに特に好ましい不活性ガスとしては、窒素
および脂肪族炭化水素類、たとえば、ヘキサンが挙げられる。
【0045】 気−液接触表面積を最大にし、次いで、液体の反応物−生成物混合物から不活
性ガスへの低級アルキルアルコール副生物の物質移動を最大にするため、不活性
ガスには、カラムの1個または複数の段、好ましくは、すべての段内で半径方向
のせん断力をひき起こすように、さらに、機械的撹拌を与えることができる。カ
ラム内のプラグ流と半径方向せん断撹拌の組み合わせは、液体混合物内の不活性
ガス気泡の大きさを減少し、ストリッピングガスとアルコール副生物を含有する
液体混合物の気−液接触の増加をもたらす。その結果として、不活性ガスに移動
するアルコール副生物の量が増加する。具体的にいうと、低級アルキルアルコー
ル副生物、すなわち、メタノールの分圧は、本発明の方法に従って減少し、それ
によって、アルコールの液体混合物から不活性ガスへの移動が促進される。好ま
しくは、多段式カラムの最終段におけるアルコール、すなわち、メタノールの分
圧は、約10mmHg未満まで、より好ましくは、約5mmHg未満まで、最も
好ましくは、約2mmHg未満まで、入ってくる不活性ガスによって減少させる
。機械的撹拌は、一連の連続撹拌槽反応器または半径方向せん断撹拌のないカラ
ムを採用した方法と比較すると、反応を促進して所望する程度まで完了させるた
めに必要な窒素ガスの量を減少することを助けることができる。カラムに供給す
る不活性ガス対液体反応物の適当な重量比は、約4:1未満、好ましくは、約3
:1未満、より好ましくは、約2.5:1未満、最も好ましくは約2:1以下の
範囲である。
【0046】 カラムは、カラムの各段に1個以上の撹拌機を備えているのが好ましい。より
好ましくは、カラムの各段には、液体混合物と不活性ガス間の接触表面積を増加
する半径方向のせん断力を与える1個以上の撹拌機を備える。カラム中の各セグ
メント内または段内の軸方向のせん断力を最小にすることもまた好ましい。カラ
ムの各セグメントまたは段の撹拌機は、したがって、不活性ガスを液体混合物に
分散して半径方向の混合を与えるのに役立つ。これによって、液体中の不活性ガ
ス気泡の平均サイズを、好ましくは、直径約5mm未満、より好ましくは、直径
約2mm以下に減少し、気−液接触表面積の量を増加し、これがひいては、低級
アルキルアルコールが液体混合物から不活性ガスへ物質移動する効率を増大する
【0047】 撹拌手段としては、駆動軸に並行で、カラムに沿って軸方向に広がるインペラ
羽根の形をしたものが好ましい。図2に示す多段式カラムの実施形態において、
各セグメントまたは段は、複数のインペラまたは撹拌機羽根22を備えておりそ
れらは中央軸24のまわりに配置してある。この中央軸24は、撹拌機羽根22
を回転して半径方向のせん断力を増加し、その結果、液体反応物−生成物混合物
とスパージング用不活性ガスの間の接触表面積を増大する。この撹拌機羽根また
はインペラ羽根は湾曲したものまたは平坦なものである。図2の実施形態で示す
撹拌機羽根22はエアレーション数を低くするために湾曲してある。好ましい実
施形態においては、撹拌機羽根は、撹拌方向、すなわち、回転方向に凹面形をし
ている。半径方向せん断撹拌は、好ましくは、約2.0未満、より好ましくは、
約1.0未満のエアレーション数をもたらす。ただし、エアレーション数(Ae
)は、(不活性ガス容量流速)/(撹拌機速度)/(撹拌機直径)として算出
する。察知されるように、段あたりの羽根の数、羽根表面の寸法および方向、な
らびに各セグメント内の羽根の位置等は、段内の半径方向せん断力の増加および
カラムの各セグメント内または段内の液体混合物と不活性ガス間の接触表面積を
増加するように変更することができる。好ましくは、約4個から約20個の撹拌
機羽根を各段に設置し、より好ましくは、約6個から約12個の撹拌機羽根を各
段に設置する。
【0048】 液体混合物中のガスの分散をさらに増加するため、多段式カラムの1個または
複数のセグメントまたは段に、隣接するセグメント板間に延びる1個または複数
のバッフルを取り付けることができる。好ましくは、多段式カラムの各セグメン
トまたは段は、それぞれの段を画定する隣接するセグメント板の間に伸びる複数
の垂直なバッフルを備えており、そのバッフルが、段内の液体混合物と不活性ガ
ス間の接触表面積の増加をもたらしている。たとえば、図2の実施形態において
は、一連の垂直バッフル26が各段に設置されており、隣接するセグメント板の
間に伸びている。そのバッフル26は、セグメント板の外周近くに配置されてい
る。垂直バッフルと羽根付き撹拌機の組み合わせは、液体混合物中の不活性ガス
の半径方向せん断力の増加をもたらし、低級アルキルアルコールの液体混合物か
ら不活性ガスへの移動を改良し、それによって、エステル交換反応を促進するの
に特に有利である。
【0049】 本発明の方法に従う多段式カラム内の反応材料の滞留時間は、従来の方法と比
較して短縮されており、それによって、本発明の方法の効率が向上している。反
応材料の滞留時間は、特定の反応物と反応器のパラメーター及び条件に応じて変
化するが、特にポリオールがスクロースである本発明の方法の好ましい実施形態
においては、約3時間未満の滞留時間が可能であり、好ましくは、約2時間未満
である。
【0050】 エステル交換反応に作用してそれを促進するためには、ポリオールの最初のエ
ステル交換と多段式カラム内でのさらなるエステル交換の両方において、反応を
、約110℃から180℃の範囲、より好ましくは、約120℃から約150℃
の範囲に昇温して行うことができるように、反応に熱を供給するのが好ましい。
1つの実施形態においては、この昇温は、それぞれの反応器の内容物をその場で
加熱して供給することができる。それの代わりに、または、それに加えて、1個
または複数のそれぞれの反応器への送り流を予熱し、それによって、ポリオール
、脂肪酸低級アルキルエステル、部分エステル化ポリオールおよび/または不活
性ガスを約120℃から約150℃の範囲の温度に予熱してもよい。加熱はまた
、液体を撹拌するときの摩擦エネルギーによってそれを加熱するのに十分な動力
を撹拌機の駆動に供給することにより達成することもできる。
【0051】 ポリオールのエステル交換の従来法においては、その反応は、低級アルキルア
ルコール副生物の液体ポリオールポリエステル生成物からの除去を促進するため
に減圧条件下で行ってきた。上述したように、ポリオールの最初のエステル交換
は、同様に減圧下で行えばよい。さらに、本発明の方法による多段式カラム中で
行うさらなるエステル交換も、同様に減圧条件下で行うことはできるが、多段式
カラムおよび本発明の方法の工程を使用すれば、半径方向せん断撹拌を与えた不
活性ガススパージング流の使用によって、その多段式カラム中のさらなるエステ
ル交換反応を、大気圧または大気圧以上の圧力においても、アルコールを液体生
成物から除去する能力を維持しながら、ひき起こすことを可能にする。実際は、
多段式カラム中で減圧条件よりも大気圧または大気圧以上の圧力を採用すること
は、低級アルキルアルコール副生物を除去して後の不活性ガスの処理において不
活性ガスからそれを回収するのをより効率よく行うために、本発明の方法に用い
るのに好ましい。その結果、不活性ガスの再生処理及び再使用が容易となる。し
たがって、本発明の方法を実施するためには、カラム中の反応圧(カラム最上部
の圧力)は、好ましくは、約760mmHgから約2500mmHgの範囲、よ
り好ましくは、約760mmHgから約1100mmHgの範囲である。一実施
形態においては、カラム最上部の圧力は、約0psigと約15psig(約1
03kPa)の間とすることができる。当業者であれば、カラムの底部の圧力は
、カラムの高さ、液面、およびそれに由来する圧力変化によって、それより高く
なることを理解するであろう。
【0052】 撹拌を備えた多段式カラムを採用する本発明の方法によってもたらされるさら
なる利点は、高粘度の液体をその中で使用できることであって、その間引き続き
所望される気−液接触と低級アルキルアルコールの液体から不活性ガスへの移動
が得られる。これはスクロース脂肪酸ポリエステルの製造において特に重要な利
点である。
【0053】 本発明の方法は、高い転化度のポリオール脂肪酸ポリエステルを製造するのに
特に有利である。たとえば、本発明の方法は、ポリオールのヒドロキシル基のエ
ステル基への転化が、80%以上、より好ましくは、90%より大であるが、多
くの場合95%より大きくなるように作用するために使用することができる。ポ
リオールがスクロースである本発明の好ましい実施形態において、そのスクロー
スポリエステル生成物は、95%より大きい転化度を有し、スクロースポリエス
テル生成物の60重量パーセント以上、より好ましくは、スクロースポリエステ
ル生成物の70重量パーセント以上、そしてさらにより好ましくは、スクロース
ポリエステル生成物の約75重量パーセント以上がスクロースオクタエステルで
ある。任意で、所望した生成物中にあるカラムから取り除いた部分エステル化ポ
リオール生成物を完全にエステル化した生成物から分離して、カラムの第1段ま
たは中間の段に再循環させ、追加の脂肪酸低級アルキルエステル反応物とさらに
反応させてもよい。
【0054】 本発明の方法のポリオール脂肪酸ポリエステル生成物は、最終製品とするため
に、従来の方法に従って、洗浄、乾燥、漂白、ろ過、分離、および/または、脱
臭等の処理工程を施し、および/または、その他の成分とブレンドしてもよい。
【0055】 本発明の方法のさらなる実施形態においては、低級アルキルアルコール副生物
を含有する不活性ガスは、カラムから除去し、さらに、本質的に全部のその低級
アルキルアルコールを不活性ガスから取り除く処理をする。本質的に全部のその
低級アルキルアルコールを不活性ガスから取り除くには、不活性ガス中の低級ア
ルコールの分圧がこの工程の後に、約10mmHg未満、好ましくは約5mmH
g未満、最も好ましくは約2mmHg未満まで減少することが必要である。本質
的に全部の低級アルキルアルコールをそこから取り除いた不活性ガスは、続いて
カラムに再循環させてもよい。その低級アルキルアルコールは、当業界で知られ
ている従来技術のいずれかを使用して不活性ガスから取り除けばよい。たとえば
、低級アルキルアルコールは、そのアルコールを含有する不活性ガスを冷却し、
冷却したものを、たとえば、カーボンブラック等の吸収剤物質中を通過させガス
からアルコールを吸収することによって、不活性ガスから取り除いてもよい。
【0056】 以下に本発明の方法の様々な特徴を説明するために実施例を示す。実施例およ
び本明細書の残部において、部および百分率は、他に特定しない限り重量による
ものである。
【0057】 (実施例) 以下の実施例は、様々な規模(カラム直径が3インチ(約7.6cm)、6イ
ンチ(約15.2cm)、12インチ(約30.5cm)、4フィート(約12
2cm)、9フィート(約274cm))における液体と不活性ガスの様々な流
速によるポリオールの転化反応を説明する。下記の表1に実施例を要約して示す
【0058】 各実施例において、反応は2段階で行われる。第1段階は連続して配置してあ
る2つの連続撹拌槽反応器(CSTR)中で行う。第1段階において、加えたス
クロース1モルに対して、脂肪酸メチルエステル約9モル、炭酸カリウム触媒約
0.1モル、およびカリウムセッケン約0.15モルを反応器に加える。その反
応は、反応混合物が約50%エステル化されるまで135℃で3時間〜4時間、
減圧下で行う。
【0059】 第1段階の終わりに、スクロース1モル当たり脂肪酸メチルエステルの追加の
2モルを反応混合物に加える。この時点で反応混合物を、上記の機械撹拌を有す
るカラム反応器に送り込む。
【0060】 第2段階においては、第1段階からの材料を、多段式カラム反応器の最上部に
連続的にポンプ輸送する。その液体はカラムを通って下方に移動し、底部で出て
いく。
【0061】 窒素ガスは、カラムの底部にポンプで送入され、液体中を上昇して最上部を抜
けて出ていく。液体中を上昇するとき、それは液体を激しく撹拌して微小規模で
接し、同時にメタノール副生物を除去する。カラムは、圧力約0〜15psig
(約103kPa)、温度約135℃、および滞留時間1〜3時間で運転する。
【0062】
【表1】
【0063】 実施例1〜3は直径3インチ(約7.6cm)カラムを用いて、実施例4〜7
は6インチ(約15.2cm)カラムを用いて、実施例8〜12は12インチ(
約30.5cm)のカラムを用いて、実施例13〜14は4フィート(約122
cm)カラムを用いて、実施例15は9フィート(約274cm)カラムを用い
て実施する。表1の実施例は、図3にグラフにより示してある。実施例1〜2お
よび実施例5〜15は、カラム比が0.4/時間以上であり、一方実施例3と実
施例4はカラム比が0.4/時間未満であることを表している。
【0064】 表1および図3から、カラム比が約0.4より大きいとき比較的高いレベルの
スクロースオクタエステルを達成できることがわかる。カラム比が約0.5より
大きいと、反応生成物中のスクロースポリエステルは、規模に関係なく、約60
%より多くがオクタエステルである。したがって、カラム反応器を設計するとき
は、この比を有利に使用することができる。
【0065】 さらに、表1と図3は、大方の予想に反して、カラム反応器中の液体滞留時間
の増加が、優れたオクタエステル含量を必ずしももたらさないことを示している
。たとえば、表1に掲げた3インチ(約7.6cm)カラムの3つの実施例は、
ガス流速対液体流速が1対1の比に対して、カラム生成物中のスクロースオクタ
エステルの百分率は、カラム比に伴って増加し、カラム中の液体滞留時間に伴っ
て減少することを表している。
【0066】 本明細書で提供した具体的および好ましい実施形態は、本発明を説明するため
に示すものであって本発明の方法の範囲を限定しようとするものではない。本発
明の請求範囲内でさらなる実施形態および利点が存在することは、当分野の通常
の技術者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
本発明の方法およびその利点は、添付する図面を見ればより完全に明らかとな
ろう。
【図1】 本発明に従って使用するのに適した多段式カラムの一実施形態の概略図である
【図2】 本発明に従って使用するのに適した多段式カラムの一部の概略断面図である。
【図3】 X軸にオクタエステルであるエステル化したスクロースの百分率を、Y軸にカ
ラム比を描いた本明細書中の表1のデータを表示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールのエステル交換によるポリオール脂肪酸ポリエス
    テルの合成方法であって、 カラム反応器中でポリオールを脂肪酸低級アルキルエステルと反応させて、ポ
    リオールポリエステル、脂肪酸低級アルキルエステル、および低級アルキルアル
    コール副生物を含む液体混合物を生成する工程と、 前記液体混合物中に、約0.4/時間以上のカラム比を与えるのに十分なバル
    クのガス速度で不活性ガスをスパージングする工程と、 を含むことを特徴とする合成方法。
  2. 【請求項2】 ポリオールを脂肪酸低級アルキルエステルと反応させる前記
    工程が大気圧以上の反応圧で行なわれることを特徴とする請求項1に記載の合成
    方法。
  3. 【請求項3】 反応圧が約0と約15psig(約103kPa)の間であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリオールを脂肪酸低級アルキルエステルと反応させる前記
    工程が連続反応プロセスであることを特徴とする請求項1に記載の合成方法。
  5. 【請求項5】 ポリオールを反応させる前記工程により約95%以上のポリ
    オールがエステル化を起こすことを特徴とする請求項2に記載の合成方法。
  6. 【請求項6】 ポリオールを反応させる前記工程により約97%以上のポリ
    オールがエステル化を起こすことを特徴とする請求項5に記載の合成方法。
  7. 【請求項7】 カラム比が0.5/時間以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の合成方法。
  8. 【請求項8】 前記反応が毎時約1800ポンド(約816kg)以上の液
    体混合物の流速を有することを特徴とする請求項7に記載の合成方法。
  9. 【請求項9】 前記反応が毎時約10,000ポンド(約4,546kg)
    以上の液体混合物の流速を有することを特徴とする請求項8に記載の合成方法。
  10. 【請求項10】 カラム比が0.6/時間以上であることを特徴とする請求
    項9に記載の合成方法。
  11. 【請求項11】 ポリオールのエステル交換によるポリオール脂肪酸ポリエ
    ステルの合成方法であって、 ポリオールを脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分と反応させて、前記ポリ
    オールが約40%以上エステル化された第1段階の反応生成物を与える工程と、 多段式カラム反応器を準備する工程と、 第1段階反応生成物および脂肪酸低級アルキルエステルの第2部分をカラム反
    応器に供給し、第1段階反応生成物と脂肪酸低級アルキルエステルの反応を引き
    起こして、ポリオールポリエステル、脂肪酸低級アルキルエステル、および低級
    アルキルアルコール副生物を含む液体混合物を生成する工程と、 カラム反応器の隣接する段間の第1方向に向けて前記液体混合物を通す工程と
    、 液体混合物の第1方向の流れに対して向流となる隣接する段間の第2方向に、
    不活性ガスをカラム中に送る工程であり、約0.4/時間以上のカラム比を与え
    るように不活性ガスを、カラム中に送る工程と、 を含むことを特徴とする合成方法。
  12. 【請求項12】 約0.5/時間以上のカラム比を与えるように不活性ガス
    をカラム中に送る工程を含むことを特徴とする請求項11に記載の合成方法。
  13. 【請求項13】 約0.6/時間以上のカラム比を与えるように不活性ガス
    をカラム中に送る工程を含むことを特徴とする請求項12に記載の合成方法。
  14. 【請求項14】 カラム反応生成物中のポリオールが約95%以上エステル
    化されることを特徴とする請求項11に記載の合成方法。
  15. 【請求項15】 カラム反応が毎時約1800ポンド(約816kg)以上
    の液体混合物の流速を有することを特徴とする請求項11に記載の合成方法。
  16. 【請求項16】 カラム反応器中における液体混合物の滞留時間が約3.0
    時間未満であることを特徴とする請求項15に記載の合成方法。
  17. 【請求項17】 前記反応が毎時約10,000ポンド(約4,546kg
    )以上の液体混合物の流速を有することを特徴とする請求項15に記載の合成方
    法。
  18. 【請求項18】 カラム反応器中における液体混合物の滞留時間が約2.0
    時間未満であることを特徴とする請求項17に記載の合成方法。
  19. 【請求項19】 スクロースのエステル交換によるスクロースポリエステル
    の合成方法であって、 スクロースを脂肪酸低級アルキルエステルの第1部分と反応させて、第1段階
    反応生成物を与える工程と、 多段式カラムを準備する工程と、 第1段階反応生成物および脂肪酸低級アルキルエステルの第2部分をカラム反
    応器に供給し、第1段階反応生成物と脂肪酸低級アルキルエステルの反応を引き
    起こして、スクロースポリエステル、脂肪酸低級アルキルエステル、および低級
    アルキルアルコール副生物を含む液体混合物を生成する工程と、 カラム反応器の隣接する段間の第1方向に向けて液体混合物を通す工程であり
    、前記カラムに通す液体の流速が毎時約10,000ポンド(約4,546kg
    )以上である工程と、 液体混合物の第1方向の流れに対して向流となる隣接する段間の第2方向に、
    不活性ガスをカラム中に送る工程であり、約0.6/時間より大きいカラム比を
    与えるように不活性ガスをカラム中に送る工程と、を含み、 カラム中の反応圧が大気圧以上であり、かつ、カラム反応生成物中のスクロー
    スポリエステルが約70%以上のスクロースオクタエステルを含むことを特徴と
    する合成方法。
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