JP2002535053A - ゴルフボールおよびその製造方法 - Google Patents

ゴルフボールおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2002535053A
JP2002535053A JP2000594527A JP2000594527A JP2002535053A JP 2002535053 A JP2002535053 A JP 2002535053A JP 2000594527 A JP2000594527 A JP 2000594527A JP 2000594527 A JP2000594527 A JP 2000594527A JP 2002535053 A JP2002535053 A JP 2002535053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf ball
range
cover layer
hardness
shore
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000594527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002535053A5 (ja
Inventor
サリヴァン,マイクル,ジェイ
ビネット,マーク
Original Assignee
スポルディング、スポーツ、ワールドワイド、インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スポルディング、スポーツ、ワールドワイド、インク filed Critical スポルディング、スポーツ、ワールドワイド、インク
Publication of JP2002535053A publication Critical patent/JP2002535053A/ja
Publication of JP2002535053A5 publication Critical patent/JP2002535053A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0023Covers
    • A63B37/0029Physical properties
    • A63B37/0031Hardness
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0023Covers
    • A63B37/0029Physical properties
    • A63B37/0034Deflection or compression
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0077Physical properties
    • A63B37/0078Coefficient of restitution
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0077Physical properties
    • A63B37/0088Frequency
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S273/00Amusement devices: games
    • Y10S273/20Weighted balls
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S273/00Amusement devices: games
    • Y10S273/22Ionomer

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、比較的ソフトなカバーおよびソフトなコアを有するゴルフボールに関する。該ソフトカバーと該ソフトコアを組み合わせると、約57以下のショアD硬度であり良好なプレイ「感触」を有しソフトな音を発するカバーを有し、70未満のPGA圧縮率等級(rating)であるゴルフボールが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は一般に、ゴルフボールに関連し、より詳細には2ピース構成を有する
ゴルフボールに関する。
【0002】発明の背景 ゴルフボールの、プレイ「感触(feel)」とスピン速度は、プレイに用いるゴル
フボールを選択する際に考慮する、特に重要な特徴である。プレイ「感触」とは
、プレーヤーにクラブのグリップを通して伝えられる、クラブとボールの接触の
特性および上質さ、並びに、クラブの面がボールとぶつかる時に発せられる音な
どの、主観的属性および客観的属性を含むものである。ボールが実現し得るスピ
ン速度は、特に熟練したゴルファーにとって非常に重要である。高いスピン速度
を実現し得る能力を有するゴルフボールは、PGA(プロゴルフ協会; Professional
Golf Association)に属するプロや、ハンディキャップの低いプレーヤーなどの
熟練したゴルファーに、ゴルフボールに対するコントロールを最大にする好条件
をもたらす。これは、グリーンへのアプローチへショットを打つ際に特に有利で
ある。このように、熟練度の高いゴルファーは一般に、高いスピン速度性能を示
すボールを優先し、最も典型的には、プレイのためには比較的ソフトにカバーさ
れたボールを選択するであろう。
【0003】 良質なプレイ感触と高いスピン速度という目的を達成するために、多くの熟練
したゴルファーは伝統的にバラタでカバーされたボールを選択する。バラタのカ
バーは、天然のものでも合成トランスポリイソプレンのものであっても、比較的
ソフトなボールカバーを実現し、良質なプレイ感触と高いスピン速度性能の双方
を典型的に提供するものである。しかしながら、バラタでカバーされたボールは
耐久性が低いという欠点を有する。普通に使用した場合でさえ、バラタカバーの
柔軟性によりカバー内での表面の切断が容易に起こり、それによりボールは、そ
れ以上プレイするには適さなくなってしまう。
【0004】 バラタでカバーされたボールに関連する問題点により、製造業者は、より耐久
性の高い他のカバー材料を発見することに力を入れてきた。ゴルフボールのカバ
ーに用いられ、成功を収めた特定のクラスの材料はイオノマー樹脂である。特定
のコポリマーおよび三元共重合体(terpolymer)の形状にあるイオノマー樹脂が、
ゴルフボールカバー材料において幅広く使用され、受け入れられてきた。
【0005】発明の概要 本発明の特徴の1つは、ソフトカバーとソフトコアを有するゴルフボールを提
供することである。
【0006】 本発明の別の特徴は、熟練したゴルファーがボールに対して高度のコントロー
ルを行うことを可能とする、高性能のスピン速度を有するゴルフボールを提供す
ることである。
【0007】 本発明のさらに別の特徴は、1ショットあたりのボールの飛距離を損なうこと
なくプレイ感触が改善されたゴルフボールを提供することである。
【0008】 本発明の利点は、ゴルフクラブとぶつかる際に心地よいソフトな音を発するゴ
ルフボールを提供することである。
【0009】 本発明の別の利点は、バラタでカバーされたボールと同程度にソフトであるか
またはよりソフトなカバーを有しながら、バラタでカバーされたボールよりも切
断耐久性が高いゴルフボールを提供するものである。
【0010】 本発明の最後の対象は、本明細書で記述した型のゴルフボールの製造方法であ
る。本発明の他の目的、特徴、利点および特性は、部分的には自明であり、また
部分的には以下の記載でより詳細に指摘される。
【0011】 本発明のこれらの態様および他の関連した態様は、比較的「ソフト」であり、
耐久性の高いゴルフボールを提供することにより実現される。このようなボール
は、1つの実施形態においては、約57以下のショアD硬度を有するカバーと共に
ソフトなコアを有し、PGA圧縮率(compression)が約62以下であるボールとなる。
別の実施態様においては、カバーは約54以下のショアD硬度を有し、約67以下のP
GA圧縮率を有するボールとなる。
【0012】 さらに別の実施形態においては、本発明のゴルフボールは、ショアD硬度が57
以下のカバーを有し、約21℃、1大気圧、50%相対湿度で少なくとも15時間にわ
たり維持した場合には、2400Hz以下の範囲にある一次最小値(primary minimum v
alue)を有する機械インピーダンスを示すものである。
【0013】発明の説明 本発明は、コアと該コアを取り巻くカバーを含んでなる2ピース構成を有する
ゴルフボールに関する。本発明はまた、そのようなゴルフボールの製造方法に関
する。本発明のゴルフボールは、該ボールを比較的「ソフト」なボールとする性
質を示し、1つの実施形態においては、該カバーは約57以下と測定されるショア
D硬度を有し、該ボールは約62以下のPGA圧縮率を有する。この実施形態において
は、カバーのショアD硬度は好ましくは20〜57の範囲にあり、40〜57の範囲がよ
り好ましく、45〜54の範囲が最も好ましい。場合により、カバーのショアD硬度
は20〜54および20〜50の範囲にあってもよい。この実施形態においてボールのPG
A圧縮率は10〜62の範囲にあり、20〜62の範囲がより好ましく、30〜60の範囲が
最も好ましい。
【0014】 別の実施形態においては、カバーのショアD硬度は約54以下と測定され、ボー
ルの有するPGA圧縮率は約67以下である。この実施形態においては、カバーのシ
ョアD硬度は好ましくは20〜54の範囲にあり、40〜54の範囲が最も好ましい。こ
の実施形態においてボールのPGA圧縮率は10〜67の範囲にあり、20〜67の範囲が
より好ましく、30〜62の範囲が最も好ましい。
【0015】 さらに別の実施形態においては、カバーは57以下であるショアD硬度を有し、
機械インピーダンス試験の直前に少なくとも15時間にわたり約21℃、1大気圧、
50%相対湿度の条件下にボールを維持した場合に、該ボールは、2400Hz以下の範
囲にあるボールの機械インピーダンスについての一次最小値を有する低い固有共
鳴振動数(natural resonant frequency)を示す。このボールのカバーは好ましく
は、20〜57の範囲にあるショアD硬度を有し、機械インピーダンスの一次最小値
は1800〜2400Hzの範囲、より好ましくは2000〜2400Hzの範囲にある。
【0016】 本発明の全ての実施形態において、ボールは0.730以上、好ましくは0.760以上
最も好ましくは0,770以上の反発係数(coefficient of restitution; COR)を有す
る。
【0017】 ボールのコアは、大部分は慣用の技術により成形する。またコア組成物は、慣
用の材料、例えばポリブタジエン、天然ゴム、EXACT(Exxon Chemical Co., Sadd
lebrook, New Jerseyより販売)やENGAGE(Dow Chemical Co., Midland, Michigan
より販売)などのメタロセン触媒ポリオレフィン、ポリウレタン、その他の熱可
塑性エラストマーまたは熱硬化性エラストマー、および1種以上の上記の材料を
互いに、および/または他のエラストマーと混合した混合物などに基づいている
。コアは好ましくは均質な組成物から形成され、また場合により二重または複数
の層を有してもよい。また、セル状構造をとるようにコアに気泡を生じさせても
よく、またコアに気泡を生じさせないでおいてもよい。
【0018】 ポリブタジエンは、ゴルフボールに比較的高い反発係数を与えるため、特に有
用なコア材料であることが判明している。好ましいベースエラストマーの分子量
の範囲は幅広く、約50,000〜約500,000である。ベースエラストマーは比較的高
い分子量を有することが好ましい。より好ましいベースエラストマーの分子量の
範囲は、約100,000〜約500,000である。コア組成物用のベースエラストマーとし
ては、cis-1-4-ポリブタジエンを用いるのが好ましい。場合により、ベースエラ
ストマーとして、cis-1-4-ポリブタジエンと他のエラストマーとをブレンドした
混合物を同様に用いてもよい。最も好ましくは、約100,000〜約500,000の重量平
均分子量を有するcis-1-4-ポリブタジエンを用いる。この様式に沿っては、Baye
r Corp., Germanyにより商標TAKTENE 220として製造、販売されている。ポリブ
タジエンおよびMuehlstein, Norwalk, Connecticutにより商標CARIFLEX 1220と
して製造、販売されているポリブタジエンが特に好ましいことが判明している。
さらに、コアは架橋した天然ゴム、EPDM、メタロセン触媒ポリオレフィン、また
は他の架橋し得るエラストマーを含んでもよい。
【0019】 ゴルフボールコアとしてポリブタジエンを用いる場合には、通常ポリブタジエ
ンを不飽和カルボン酸架橋剤と架橋させる。コア組成物の不飽和カルボン酸成分
は、典型的には、選択されたカルボン酸または酸と、金属(亜鉛、マグネシウム
、バリウム、カルシウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、カドミウム、鉛、
スズなど)の酸化物または炭酸塩との反応生成物である。好ましくは、亜鉛、マ
グネシウムおよびカドミウムなどの多価金属の酸化物、最も好ましくは酸化亜鉛
を使用する。
【0020】 コア組成物中で使用される不飽和カルボン酸の例としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ソルビン酸など、およびそれらの混合物が
挙げられる。好ましくは、酸成分はアクリル酸またはメタクリル酸のいずれかで
ある。通常、カルボン酸架橋剤はコア組成物中に、コア組成物の約5〜40重量部
、好ましくは15〜30重量部の量で含まれる。ジアクリル酸亜鉛(ZDA)は好ましい
型のカルボン酸架橋剤である。これらの不飽和カルボン酸およびそれらの金属塩
は一般に、エラストマー性ベースに可溶で、容易にその内部に分散し得る。
【0021】 ポリブタジエンは過酸化物などのフリーラジカル開始剤を用いて硬化させ得る
。コア組成物中に含まれるフリーラジカル開始剤は、硬化サイクルの間に分解す
る公知の重合開始剤(共架橋剤)のいずれかである。本明細書で用いる「フリーラ
ジカル開始剤」という用語は、ブレンドしたエラストマーと不飽和カルボン酸金
属塩との混合物に添加されると、不飽和カルボン酸金属塩によるエラストマーの
架橋を促進する化学物質を意味する。選択した開始剤の存在量は、重合開始剤と
しての触媒活性の要件によってのみ規定される。好適な開始剤としては、過酸化
物、過硫酸塩、アゾ化合物およびヒドラジドが挙げられる。本発明では、容易に
入手し得る過酸化物を、100重量部のエラストマーに対して、約0.1〜約10.0重量
部、好ましくは約0.3〜約3.0重量部の量で一般に使用する。
【0022】 本発明で用いるのに好適な過酸化物の例としては、ジクミルペルオキシド(dic
umyl peroxide)、4,4'-ビス(ブチルペルオキシ)吉草酸n-ブチル、1,1-ビス(t-ブ
チルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、ジ-t-ブチルペルオキシド
および2,5-ジ-(t-ブチルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンなど、およびこれら
の混合物が挙げられる。使用される開始剤の全量が、所望の特定の最終生成物お
よび用いられる特定の開始剤により変化し得ることは理解されよう。当業者は、
高度に架橋されたブタジエンゴムは、架橋の度合が低いゴムよりも硬化する傾向
にあることを認識するであろう。従って、開始剤をうまく使用することによりコ
アの硬度(consistency)を部分的に制御できる。
【0023】 このような市販の過酸化物の例としては、LUPERCO 230または231 XL(Atochem,
Lucidol Division, Buffalo, New Yorkより販売)およびTRIGONOX 17/40または2
9/40(Akzo Chemicals, Chicago, Illinoisより販売)が挙げられる。 当業者は、コアのポリブタジエンを硫黄硬化技術および公知の物質を用いても
同様に硬化させ得ることを認識するであろう。
【0024】 本発明のコア組成物は、さらに他の好適で併存し得る改変成分を含み得る。こ
れらの成分には、金属酸化物、脂肪酸およびジイソシアネートおよびポリプロピ
レン粉末樹脂が含まれるが、これらに限定されるものではない。例えば、ポリマ
ー性ジイソシアネートであるPAPI 94(Dow Chemical Co., Midland, Michiganよ
り販売)はゴム組成物の付加的な成分である。この成分は約0〜5phr(100重量比
あたりの部(parts per hundred weight ratio))の範囲でゴム組成物中に存在し
、水分のスカベンジャーとして機能する。さらに、ポリプロピレン粉末樹脂の添
加により、堅いコア(すなわち高いPGA圧縮率を示すコア)をもたらし、それによ
り、通常圧縮率または通常より低い圧縮率までコアをソフトにするために用いる
架橋用共剤の量を減少させ得ることが判明した。
【0025】 さらに、ポリプロピレン粉末樹脂などのオレフィンは、硬化の際に成形コアの
重量を増加させることなくコア組成物に添加できるので、ポリプロピレン粉末樹
脂の添加により、金属充填剤などのより高い比重の充填剤の添加を可能にする。
ポリブタジエンコア組成物において使用される架橋剤は比較的高価であるが高比
重充填剤は安価なので、ポリプロピレン粉末樹脂の添加により、重量および圧縮
率を維持または低下させながら、ゴルフボールコアのコストを実質的に低減でき
る。
【0026】 本発明での使用に適したポリプロピレン粉末は、約0.90g/cm3の比重、約4〜
約12の融解フロー速度(melt flow rate)、および99%を超える粉末が20メッシュ
の篩を通過する粒子サイズ分布を有する樹脂である。このようなポリプロピレン
粉末樹脂の例としては、6400 P、7000 P、および7200 Pという名称でAmoco Chem
ical Co., Chicago, Illinoisから市販されているものが挙げられる。一般に、1
00重量部のエラストマー毎に0〜約25重量部のポリプロピレン粉末を、本発明の
コア組成物中に含めてもよい。
【0027】 同様に種々のアクチベーターを本発明の組成物中に含めてもよい。例えば、酸
化亜鉛および/または酸化マグネシウムはポリブタジエンのためのアクチベータ
ーである。アクチベーターは、ゴム組成物の約2〜約30phrの範囲となり得る。
【0028】 また強化剤(reinforcement agent)を本発明のコア組成物中に含めてもよい。
ポリプロピレン粉末の比重は非常に低いので、配合したされたポリプロピレン粉
末により比較的軽い成形コアが作製される場合には、特定のコア重量制限に合致
させるために、比較的多量のより高い比重の充填剤を添加することが必要となる
であろう。上述の通り、安価な高比重の金属充填剤(粉砕炭酸カルシウムまたは
粉砕石灰(カルシウムおよびマグネシウムの炭酸塩の混合物)など)を比較的多量
に取り込むことにより、さらなる利点が得られるであろう。コア組成物において
使用されるこのような充填剤は、細かく分割されていなければならない。例えば
、炭酸カルシウムは一般に、アメリカ標準サイズの約30メッシュより小さく、好
ましくは約100メッシュよりも小さくなければならない。コア組成物に含まれる
付加的充填剤の量は、主に重量制限により決定され、好ましくはゴム組成物の約
10〜約100phrの量で含まれる。
【0029】 好ましい充填剤とは、安価で、高い相対容積を有し、ボールのコストを低減さ
せ、かつUSGA(合衆国ゴルフ協会)の重量制限である1.620オンスへ近づけるため
ボールの重量を増加させるよう機能するものである。しかしながら、より厚いカ
バー組成物をコアに適用して通常より大きい(すなわち、直径1.680インチを超え
る)ボールを作製する場合には、このような充填剤および改変剤の使用は、最大
重量制限である1.620オンスを満たすよう制限する必要があるであろう。あるい
は、粉砕フラッシュ(flash)充填剤を取り込んでもよく、好ましくは、カバーの
圧縮成形に由来する過剰フラッシュからのストックで20メッシュまで粉砕された
ものである。粉砕フラッシュの使用により、コア製造のコストは低減されるが、
ボールの硬度は増加する場合がある。コア組成物のための他の好適な充填剤には
、微粒子ポリプロピレン、ペカン殻粉末、硫酸バリウムおよび酸化亜鉛が含まれ
る。これらの材料は、仕上げるゴルフボールの重量を調節し、重量リミットであ
る1.620オンスに近づけるのを補助するために特に有用である。
【0030】 同様に、成形性および加工性を改善するよう機能する、脂肪酸または脂肪酸の
金属塩を組成物中に含めてもよい。一般に、約10〜約40個、好ましくは約15〜約
10個の炭素原子を有する遊離の脂肪酸を使用する。好適な脂肪酸の例としては、
ステアリン酸、リノール酸、およびこれらの混合物が挙げられる。好適な脂肪酸
の金属塩の例としては、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。コア組成物に含める場
合には、脂肪酸の金属塩はベースゴム(エラストマー)の約1〜約25phr、好まし
くは約2〜約20phrの量で含まれる。コア組成物が、ステアリン酸を脂肪酸付加
物としてゴム組成物の約2〜約5phrの量で含むのが好ましい。
【0031】 また、ジイソシアネートを場合によりコア組成物に含めてもよい。用いる場合
には、ジイソシアネートをゴム組成物の約0.2〜約5.0phrの量で含める。好適な
ジイソシアネートの例としては、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネートおよ
び当技術分野で公知の他の多官能イソシアネートが挙げられる。
【0032】 さらに、米国特許第4,844,471号に記載されたジアルキルスズ二脂肪酸、米国
特許第4,838,556号において開示された分散剤、および米国特許第4,852,884号に
記載されたジチオカルバメートもまた、本発明のポリブタジエン組成物中に取り
込み得る。このような添加物の具体的な型や量は、上記の特許に記載されており
、それらを参照により本明細書中に組み入れるものとする。
【0033】 ポリブタジエンを含む本発明のコア組成物は、一般に、ポリブタジエンおよび
ポリブタジエンと他のエラストマーとの混合物から選択されるベースエラストマ
ーを100重量部、および、ともにベースエラストマーに基づいて、少なくとも1
種の不飽和カルボン酸金属塩を15〜35phr、そしてフリーラジカル開始剤を0.0〜
10phr含んでなる。
【0034】 本発明の組成物を利用して固体ゴルフボールコアを作製する際には、成分を、
例えば2ロールミルまたは内部ミキサーを用いて、組成物が均一になるまで(通
常は約5〜約20分間にわたり)十分に混合させる。成分を添加する順序は大して
重要ではない。好ましいブレンドの順序は下記の通りである。
【0035】 エラストマー、ポリプロピレン粉末樹脂(所望の場合)、充填剤、亜鉛の塩、金
属酸化物、脂肪酸、および金属ジチオカルバメート(所望の場合)、界面活性剤(
所望の場合)、およびスズ二脂肪酸(所望の場合)を、内部ミキサー(BANBURY(Farr
el Corp.)ミキサーなど)中で約7分間にわたりブレンドする。混合の間の剪断の
結果、温度は約200°Fまで上昇する。次いで開始剤およびジイソシアネートを添
加し、温度が約220°Fになるまで混合を続ける。その際、バッチを2ロールミル
上へ排出し、約1分間混合した後シート状にして取り出す。
【0036】 シートを巻いて「ピッグ(pig)」とし、続いてBarwell前形成機(preformer)中
に入れ、スラグを作製する。次いでスラグを約320°Fで約14分間にわたり圧縮成
形にかける。成形後、成形コアを冷却するが、冷却は室温で約4時間放冷するか
、または冷水中で約1時間かけて行う。次に成形コアを、センタレス研削処理に
付し、それにより成形コアの薄層を取り除き、1.2〜1.6インチの直径を有する円
形コアを作製する。あるいは、円形とするために必要な研削を行わずに、コアを
成形状態(as-molded state)で使用する。
【0037】 好ましくは、種々の成分をブレンドする間に、組成物が初期重合温度に達しな
いような方法で混合を行う。
【0038】 通常、組成物の硬化性成分は、組成物を加熱して、約275°F〜約350°F(好ま
しくは通常約290°F〜約325°F)のオーダーまで温度を上昇させて硬化させるが
、その際、硬化と同時に組成物の成形も行う。組成物は、種々の成形技術のいず
れか(注入、圧縮または移送成形など)によりコア構造となし得る。硬化を促進さ
せるために必要な加熱時間は、通常は短く、一般に約10〜20分であるが、使用す
る特定の硬化剤に応じて変化する。ポリマーについてのフリーラジカル硬化剤に
関係する当業者は、特定のフリーラジカル剤のいずれについても、最適な結果を
もたらすために必要である硬化時間と温度の調整に精通している。
【0039】 成形後、コアを型から取り出し、場合によりその表面を処理して、カバーする
物質に対する表面接着性を増加させる。表面処理は当技術分野で知られた数種の
方法(コロナ放電、オゾン処理、サンドブラストなど)のいずれかで行うことがで
きる。好ましくは、表面処理は砥石車を用いた研削により行う。
【0040】 数種のコアの例を、以下の工程に従って調製した。2ロールミル中で組成物が
均一となるまでコア成分を十分に混合した。この混合工程は通常、約5〜20分間
にわたるものであった。成分を添加する順序は大して重要ではないことが判明し
た。バッチをミルからシートとして取り出した。シートを切断してストリップと
し、押出加工前形成機(extruder preformer)中に入れ、スラグを作製した。次に
、スラグを約320°Fで約14分間にわたり圧縮成形にかけた。成形後、コアを室内
の条件下で約4時間かけて冷却した。次に成形コアを、センタレス研削処理に付
し、それにより成形コアの薄層を取り除き、1.545〜1.57インチの直径を有する
円形コアを作製した。完成の際に、コアのサイズを測定し、いくつかの例では重
さを量り、試験して圧縮率およびCORを測定した。
【0041】 数種のコアの例を、以下の表1に示された配合により調製した。
【表1】
【0042】 本発明のゴルフボールのカバーは、イオノマー樹脂、他の熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミドエラストマー樹脂
、ポリアミドイオノマーコポリマー、および熱可塑性または熱硬化性メタロセン
触媒ポリオレフィン樹脂の中から選択される1種以上の樹脂を含んでなる軟質樹
脂材料に基づくものである。好ましくは、ボールのカバーは、1種以上の90〜10
0重量%のイオン性コポリマー(好ましくはアクリル酸エステル含有)イオン性樹
脂を含んでなる。1種以上のアクリル酸エステル含有イオン性コポリマーは、そ
れぞれ、 (a)2〜8個の炭素原子を有するオレフィン; (b)1〜21個の炭素原子を有するアクリル酸エステルのクラスの不飽和モノマ
ー;および、 (c)α,β-エチレン型不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸からなる群よ
り選択される少なくとも1種のメンバーを、酸部分が陽イオンで中和された状態
で含む酸、 の間の反応により形成される。
【0043】 20〜57または20〜54の範囲の上側にあるショアD硬度を有する本発明のゴルフ
ボールカバーを得るために、イオン性コポリマーまたはイオン性三元共重合体の
いずれかをカバー中で使用できる。しかしながら、低いショアD硬度等級(rating
)を有するよりソフトなカバーを有することが有用である場合には、カバーのイ
オノマーとしてイオン性三元共重合体のみを排他的に使用する必要がある。
【0044】 本発明のイオン性コポリマーおよび三元共重合体においては、それぞれ、オレ
フィンは好ましくはαオレフィンであり、酸は好ましくはアクリル酸またはメタ
クリル酸である。典型的には、イオン性コポリマーおよび三元共重合体は、約10
〜100%の範囲内の程度で酸部分が中和されている。
【0045】 特に好ましくは、ボールのカバーはイオノマー樹脂を含んでなり、該イオノマ
ー樹脂の95〜100重量%が1種以上のアクリル酸エステル含有イオン性コポリマ
ーであるものである。各アクリル酸エステル含有コポリマーは、好ましくは、エ
チレン、アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、メタクリル酸からな
る群より選択される少なくとも1種の酸、およびマレイン酸、フマル酸およびイ
タコン酸のハーフエステル、およびアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n-プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸2-
エチルヘキシル、および1-アクリル酸2-メトキシエチルからなる群より選択され
る少なくとも1種のコモノマーを含んでなる。
【0046】 本発明のゴルフボールのカバーを形成するために使用される1種以上のアクリ
ル酸エステル含有イオン性コポリマーは、それぞれ、1種のオレフィン、1種の
アクリル酸エステル、および1種の酸を含む。2種以上のアクリル酸エステル含
有イオン性コポリマーのブレンドにおいては、各コポリマーは、他のコポリマー
に含まれるものと同じかまたは異なるオレフィン、アクリル酸エステル、および
酸を含み得る。好ましくは、アクリル酸エステル含有イオン性コポリマーは三元
共重合体であるが、カバーの摩耗耐久性または他の好適な競技特性をモノマーが
実質的に減少させない場合には、付加的なモノマーをコポリマー中に混合するこ
とができる。
【0047】 所与のコポリマーについて、前述のオレフィンは、2〜8個の炭素原子を有す
るオレフィンからなる群より選択される。この群には限定するものではない例と
して、エチレン、プロピレン、ブテン-1、ヘキセン-1などが含まれる。好ましく
は、該オレフィンはエチレンである。
【0048】 前述のアクリル酸エステルは、1〜21個の炭素原子を有し、ソフトニングコモ
ノマーとして機能する不飽和モノマーである。そのようなアクリル酸エステルは
、好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、ア
クリル酸n-ブチル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、また
は1-アクリル酸2-メトキシエチルであるが、最も好ましくはアクリル酸メチルま
たはアクリル酸n-ブチルである。ソフトニングコモノマーの他の好適な型には、
n-ブチルビニルエーテル、n-ヘキシルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニル
エーテル、および2-メトキシエチルビニルエーテルからなる群より選択されるア
ルキルビニルエーテルである。
【0049】 前述の酸はモノカルボン酸またはジカルボン酸であり、好ましくは、メタクリ
ル酸、アクリル酸、エタクリル酸、α-クロロアクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸およびイタコン酸からなる群より選択される酸など、およびマレ
イン酸、フマル酸、およびイタコン酸などのハーフエステルである。コポリマー
の酸部分は、10〜100%が好適な陽イオンのいずれか(例えば、亜鉛、ナトリウム
、マグネシウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マンガン、ニッケル、クロ
ム、スズ、アルミニウムなど)で中和されている。中和のレベルが約20〜80%の
場合には、特に良好な結果が得られることが判明している。
【0050】 1以上のアクリル酸エステル含有イオン性コポリマー類は、各々が、典型的に
5〜64の範囲に入る個々のショア D硬度を有する。アクリル酸エステル含有イオ
ン性コポリマーまたはアクリル酸エステル含有イオン性コポリマーのブレンド全
体のショア D硬度は、1実施形態では57以下、および特にボールに対して優れた
競技特性を与えるための他の実施形態においては54以下である。アクリル酸エス
テル含有イオン性コポリマーまたはアクリル酸エステル含有イオン性コポリマー
ブレンドのショア D硬度が、より軟らかいカバーのゴルフボール用には54以下、
または幾分より硬いカバーのゴルフボール用には57以下の範囲にある場合に、素
晴らしい結果が得られることが見出されている。
【0051】 本発明のカバーは、0.730以上の範囲の反発係数を有するゴルフボールを製造
するようにコアを覆って形成される。より好適には、該ボールは0.760以上の範
囲の反発係数を有し、最も好適には、0.770以上である。ボールの反発係数は、
コアおよびカバー双方の特性に依存するであろう。
【0052】 本発明のゴルフボールで使用されるアクリル酸エステル含有イオン性コポリマ
ーは、ポリエチレン-メチルアクリル酸-アクリル酸ターポリマーなどの市販され
ているアクリル酸エステル含有酸性コポリマーを中和することによって得ること
ができる。かかる原料には、Exxon Chemical Co.から市販されているESCOR ATX
またはポリ(エチレン-ブチルアクリル酸-メタクリル酸)ターポリマーを含み、E.
I.duPont de Nemours,Inc.,Wilmington,Delawareから市販されているNUCRELを含
む。特に好適な市販の原料は、ESCOR ATX 320、ATX 325、ATX 310、ATX 350、な
らびにNUCREL 010およびNUCREL 035とこれらの原料のブレンドを含む。これら原
料およびそれらをブレンドしたものの酸部分は、周期表のI族、II族、IV-A族、
およびVIII-B族の金属から得られる1以上の様々な陽イオン塩と一緒に中和され
る。亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マン
ガン、およびニッケルの塩が特に好適である。中和の程度の範囲は、10〜100%
である。通常、中和の程度が高ければ高いほど、より硬く、より強いカバー材料
を生じる。本発明のゴルフボールカバーを形成するために使用することができる
市販の非中和酸性ターポリマーの特性の例を表2に示すが、これらに限定される
ものではない。
【0053】
【表2】
【0054】 本発明のゴルフボールを形成するために使用するイオノマー樹脂は、アクリル
酸エステル含有酸性コポリマーと様々な量の金属陽イオン塩を該コポリマー結晶
の融点より上の温度、例えば約200°F〜約500°Fの範囲の温度、好ましくは約25
0°F〜約350°Fの温度で、高せん断混合条件および約100psi〜10000psiの範囲の
圧力の下、反応させることによって製造される。中和イオン性コポリマー製造に
利用される金属陽イオン塩の量は、高酸コポリマーにおけるカルボン酸部分の所
望の割合を中和するのに充分量の金属陽イオンを提供するあらかじめ決められた
量である。しかしながら、該コポリマーは、当業者がポリマーはこの方法を用い
ると良好にはブレンドしないと認識する場合には、中和の後にブレンドしてもよ
い。
【0055】 本発明のカバーに使用するために適したポリウレタンは、熱可塑性および可塑
性の種類のポリウレタンを含む。本発明のために適する熱可塑性ポリウレタンの
特定の例としては、Miles,Inc.,Pittsburgh,Pennsylvaniaから市販されているTe
xinポリウレタン原料、Dow Plastics,Midland,MichiganからのPELLATHANEポリウ
レタン、およびCleveland,OhioのB.F.GoodrichからのESTANEポリウレタンが挙げ
られる。キャストし得るポリウレタンとしては、Miles,Inc.から市販されている
BAYDUR、およびAir Products,Allentown,Pennsylvanniaから市販されているAirt
hanesポリウレタンなどの材料が挙げられる。
【0056】 本発明のカバーで使用されるポリエステルエラストマーは、E.I.duPont de Ne
mours,Inc.,Wilmington,Delawareから市販されている商標HYTRELのもと販売され
ている原料を含む。好適なグレードには、ショア D硬度30のHYTREL3078、ショア
D硬度45のHYTREL4556、およびショア D硬度55のHYTREL5556などのポリエステル
エラストマーが含まれる。Elf Atochem S.A.,Franceによって商標PEBAXのもと市
販されているポリエステルアミドもまた本発明のカバー材料として使用するのに
好適である。
【0057】 適切な充填剤または添加物質もまた本発明のカバー組成物を製造するのに添加
することができる。添加物質には、染料(例えば、South Plainfield, New Jers
eyのWhitaker, Clark and Danielsによって販売されているULTRAMARINE BLUE)
および顔料、すなわち二酸化チタンなどの白色顔料(例えば、Keveira,Savannah
,Georgiaから市販されているUNITANE O-110)、酸化亜鉛および硫酸亜鉛、なら
びに蛍光顔料が含まれる。米国特許第4,884,814号で示されているように、ポリ
マーカバー組成物と共に使用される顔料および/または染料の量は、使用される
特定の塩基性イオノマー混合物、および使用される特定の顔料および/または染
料に依存する。ポリマーカバー組成物における顔料の濃度は、塩基性イオノマー
混合物の重量に基づいて、約1%〜約10%の範囲となり得る。より好適な範囲は
、塩基性イオノマー混合物の重量に基づいて、約1%〜約5%の範囲である。最も
好適な範囲は、塩基性イオノマー混合物の重量に基づいて、約1%〜約3%の範囲
である。本発明に従って使用するための最も好適な顔料は、二酸化チタンである
【0058】 さらに、白には様々な色合い、すなわち青白、黄白などがあるので、青白色の
外観にするためには微量の青い顔料をカバー原料組成物に添加することが可能で
ある。しかしながら、異なる色合いの白色が所望の場合には、所望の色を出すの
に必要な量の異なる顔料をカバー組成物に添加することができる。
【0059】 そのうえ、本発明の組成物の基本的な新規特性に影響を与えない融和性物質を
本発明のカバー組成物に添加することは、本発明の範囲内である。かかる物質の
中には、抗酸化剤(すなわち、Flexays,Akron,Ohioから市販されているSANTONOX
R)、静電気防止剤、安定剤、融和剤、および加工補助剤がある。本発明のカバ
ー組成物はまた、本発明のゴルフボールカバーによって生みだされる所望の特性
に支障をきたさないかぎり、可塑剤などの軟化剤、ならびに、ガラス繊維および
無機充填剤などの補強物質を添加することができる。
【0060】 さらに、米国特許第4,679,795号で開示されているような光学的増白剤もまた
本発明のカバー組成物の中に含むことが可能である。本発明に従って使用するこ
とができる好適な光学的増白剤の例は、Ciba-Geigy Chemical Company, Ardsley
, New Yorkによって販売されているUVITEX OBであり、UVITEX OBは2,5-ビス(5-t
ert-ブチル-2-ベンズオキサゾイル)-チオフェンと考えられる。本発明に従って
使用するための好適な他の光学的増白剤の例は以下の通りである:Sandoz, East
Hanover, New Jerseyによって販売されているLEUCOPURE EGM。LEUCOPURE EGMは
7-(2n-ナフトール(1,2-d)-トリアゾール-2イル)3フェニル-クマリンであると考
えられる。PHORWHITE K-20G2がMobay Chemical Corporation, Union Metro Park
, Union, New Jersey 07083によって販売されており、ピラゾリン誘導体である
と考えられている。Eastman Chemical Products, Inc., Kingsport, Tennessee
によって販売されているEASTOBRITE OB-1は4,4-ビス(-ベンズオキサゾリル(oxac
zoly))スチルベンであると考えられている。上述のUVITEXおよびEASTOBRITE OB-
1が本発明に従って使用するための好適な他の光学的増白剤である。
【0061】 さらに、多くの光学的増白剤は有色であるから、使用される光学的増白剤の割
合は、光学的増白剤がそれ自身顔料または染料として機能してしまわないように
過剰であってはいけない。
【0062】 本発明に従って使用することができる光学的増白剤の割合は、カバー原料とし
て使用されるポリマーの重量に基づいて、約0.01%〜約0.5%の範囲である。よ
り好適な範囲は、使用する特定の光学的増白剤の光学的特性およびそれが1部分
であるところのポリマー環境に応じて、約0.05%〜約0.25%の範囲、最も好適な
範囲は約0.01%〜約0.5%の範囲である。
【0063】 通常、添加物質はカバー組成物において使用されるイオノマーと混合して所望
の濃度のマスターバッチ(本明細書中ではMBと略記)が提供され、次に、添加物
質の所望量を提供するのに充分な量のマスターバッチをコポリマーブレンドと混
合する。
【0064】 本発明で使用するためのメタロセン触媒によるポリオレフィンは、単一部位メ
タロセン触媒を使用して製造されたポリマーである。典型的には、メタロセン触
媒を使用して製造されたポリマーは、狭い分子量分布および画一の分子構造を有
する。この方法で作られたポリマーは、特定の適用に対して好適なユニークな特
性を有するように目的に合わせて作ることができる。
【0065】 好適には、メタロセンポリマーはポリエチレンまたはエチレンとブテン、ヘキ
セン、オクテン、もしくはノルボルネンとのコポリマーである。また、ペンダン
ト基を、重合後反応によってポリマーの物理的または化学的特性を改変するため
にメタロセンポリマーに付加することができる。本発明のゴルフボールで有用な
メタロセンポリマーは、式: のメタロセンポリマーを含む。式中、R1は水素;R2は水素または1〜5個の炭素
原子の低級アルキル基からなる群の1以上のメンバー;R3は水素および1〜5個
の炭素原子の低級アルキル基からなる群の1以上のメンバー;R4は、R3およびR4 が組合わさって2環式のリングを形成することができるという条件付で、水素お
よび1〜10個の炭素原子のアルキル基、フェニル、1〜5個の水素原子がCOOH、
SO3H、NH2、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、OH、SH、ケイ素、低級アルキルエス
テルおよび低級アルキルエーテルからなる群の1以上のメンバーにより置換され
たフェニルからなる群より選択された1以上のメンバー;R5は水素、または炭素
環、芳香環もしくは複素環であり得る1〜5個の炭素原子からなる低級アルキル
基であり、また該ポリマーのxレンジは99〜55重量%、該ポリマーのyレンジは1
〜50重量%、該ポリマーのzレンジは0〜49重量%である。本発明で使用するた
めのメタロセン触媒によるポリオレフィンの特定の例には、Dow Chemical Corpo
ration, Midland, Michiganから市販されている商標ENGAGEのもと販売されてい
る物質、およびExxon Chemical Corporation, Houston, Texasから市販されてい
るEXACTが含まれる。
【0066】 本発明のゴルフボールは、ゴルフボールのコアを適所で覆うようにカバーを成
形することによって製造する。カバーは一般的に、直径約1.680インチおよび重
量約1.620オンスのゴルフボールを製造するために、球状のコア全体にカバー組
成物を圧縮成形または射出成形するなどの慣用の方法によって形成することがで
きる。本比較研究のために作られたゴルフボールはすべて1層性カバーの種類の
ものである。しかしながら、本発明は、本発明の組成物で形成される多層性カバ
ーの可能性を企図している。多層性のカバーの成形は、通常、加工条件および成
形されたカバーの均一性に合うように約3.0mmより大きな厚さを有するカバーを
適応させるように行う。これは、カバーを射出成形する場合、特に当てはまる。
圧縮成形する場合、1層性でより厚いカバーを成形するのが適切であろう。 圧縮成形する場合、最初にカバー組成物を約380°F〜450°Fで滑らかな表面の
半球の殻への注入によって形成する。該殻は、適切にくぼみを付けたゴルフボー
ルの型においてコアの周りに位置し、次に200〜300°Fで2〜10分間圧縮成形に
供し、続いて物質を一緒に融合させて結合したボールを形成するために50〜70°
Fで2〜10分間冷却した。
【0067】 射出成形の場合、カバー組成物は50〜100°Fの成形温度で一定時間ゴルフボー
ルの型の中心に位置するコアの周りに直接注入される。
【0068】 成形に引き続いて、ゴルフボールには任意でフラッシュトリミング(flash tri
mming)、プライミング(priming)、マーキング(marking)、フィニッシュコーティ
ング(finish coating)、および、例えば、米国特許第4,911,451号において開示
され公知である工程などの様々な仕上げ工程が施される。
【0069】 カバー材料のいくつかのバッチを、多量のトップグレードマスターバッチ顔料
/充填剤ブレンドと樹脂成分とを混合することによって調製した。カバー材料の
特定の配合を下記表4に示す:
【表4】
【0070】 様々なコアおよびカバー物質配合物から完全なゴルフボールが比較試験のため
に作られた。該ゴルフボールは、ゴルフボール成形においてコアを中心に置き、
コアの周りの適所にカバーを射出成形することによって作製された。
【0071】 このように作られたボールはサイズおよび重量を測定し、かつ、ショア D硬度
、圧縮率、およびCORをテストした。
【0072】 本発明の他の好適な形態は、ゴルフボールの製造方法である。該方法は、軟ら
かいゴルフボールのコアを得るステップおよびコアの周りに軟らかいカバーを形
成するステップを含む。該カバーは、(a)2〜8個の炭素原子を有するオレフィン
、(b)1〜21個の炭素原子を有するアクリル酸エステルのクラスの不飽和モノマー
、および(c)カチオンで中和される酸性基の一部と共にα、β-エチレン不飽和モ
ノまたはジカルボン酸からなる群より選択される酸から形成される90重量%より
多く1以上のアクリル酸エステル含有イオン性コポリマーを有するイオノマー樹
脂を含む。
【0073】 表1のコアと表4のカバーとの組み合わせ、ならびにこれらの組み合わせの試
験データを下記表5に示す。
【表5】
【0074】 「機械インピーダンス」という用語は、力をはたらかせる時、物体の他の点の
反応速度に対する同じ物体の1点にはたらく外力の比率として定義される。係る
機械インピーダンスは、飛行機、建物、橋などの構造物の振動特性を分析する際
に使用される。
【0075】 より単純に定義すると、機械インピーダンスは、物体への外部から賦課される
機械的振動に抵抗する物体(構造物)の傾向を表すパラメーターである。このよ
うに、比較的低い機械インピーダンスを有する物体は、比較的高い機械インピー
ダンスを有する物体よりもそれにはたらく機械的振動またはエネルギーによって
容易に影響を受ける。
【0076】 物体の機械インピーダンスは、物体に賦課される機械的振動の振動数に応じて
変化する。物体の機械インピーダンスが示す対応する局地的最小値の各々の振動
数を該物体の「固有振動数」または「固有共鳴」と呼ぶ。機械インピーダンスが
「最小値」の場合、物体に賦課される振動に対する抵抗は低く、その結果振動の
伝達は高くなることが理解されるだろう。言いかえれば、これらの最小のインピ
ーダンス振動数において、物体はより振動しやすくなる。
【0077】 振動源の振動数と物体の固有振動数またはそれらの調和振動派生物と一致する
場合、該物体は振動共鳴のためにより容易に振動するだろう。言いかえれば、振
動共鳴が、振動源のエネルギーを物体に伝達させ、それによって物体を動かす原
因となるだろう。係る振動共鳴の影響は、振動源の振動数が物体の一次または最
小の固有振動数である場合に最も顕著になるだろう。
【0078】 構造物においては、乗り物、建物、橋、および機械に関する様々な逸話によっ
て例示されているように、振動共鳴は、力強い振動を引き起こすことができ、も
し許容されるならば、制御不能な運動状態のために該構造物の破損が生じるとこ
ろまで及ぶかもしれない。振動共鳴によって引き起こされた構造物破損の古典的
な例は、ピュージェット湾に掛かるタコマ峡湾橋の「ギャロッピング・ガーティ
ー(Galloping Gertie)」とうまくあだ名をつけられた風による破損の例である
【0079】 したがって、あらゆる可能な振動源との振動共鳴を避ける観点で構造物を設計
することは確立されているエンジニアリング方式である。しかしながら、本発明
者らは、固有振動数もまた、スポーツ用具などを設計する際に使うことに利点が
あることを構想している。たとえば、ボールを打ったクラブフェースの固有振動
数とボールの固有振動数が一致することによってある程度の相乗的なはたらきの
結果を得ることができると考えられている。固有振動数と一致することによって
ボールに対して最も効果的なエネルギーの伝達が可能となり、そのようにしてよ
り質の高いプレイに対する可能性を増加させる。
【0080】 本発明および市販のゴルフボールの固有振動数および機械インピーダンスは研
究所の試験によって調べられた。該測定は振動数の正弦範囲(sine-sweep)に対
する加速応答の測定によって実施された。該試験の際に、対象のゴルフボールは
LOCTITE409接着剤を使用して振動機に接着した。同様に、1番目の振動加速度計
(PCB Piezotronics,Inc.,New Yorkから市販されているA353B17モデル)もまたゴ
ルフボールを接着した。該振動器を作動させ、10〜10000Hzの範囲で「正弦範囲
」の振動数において振動させた。2番目の振動加速度計は振動器に直接取り付け
て、1番目の振動加速度計といっしょに動的信号分析器(Hewlett Packard Co.,P
alo Alto,Californiaから市販されている35670Aモデル)にデータを送った。
【0081】 該信号分析器はゴルフボールの機械インピーダンスを計算することができ、分
析する振動数の範囲に渡ってこの測定値をプロットすることができた。ゴルフボ
ールの固有共鳴振動数は振動数分析器によって調べられたインピーダンス曲線に
生じた2番目に小さい値の振動数を観察することによって調べられた。1番小さ
い値は振動加速度計または振動器と接触させることから生ずる外力による波節共
鳴(node resonance)の結果である。1番目の最小値に関するこの測定は、固有
振動数を調べるための衝撃試験方法を使用して他のゴルフボールを試験すること
により得られるデータの比較によって行われる。該衝撃試験方法においては、ゴ
ルフボールをひもで吊るし、ボールを一方からハンマーで打つが、振動加速度計
による測定値はボールのその反対側で取得した。
【0082】
【表6】
【0083】 本発明のボールは2400Hz以下の振動数という一次最小値の機械インピーダンス
を有する。好適には、一次最小値の振動数は、1800〜2400Hzの範囲である。最も
好適には、一次最小値の振動数は、2000〜2400Hzの範囲である。
【0084】 カバーの硬さを測定するためのPGA圧縮率およびショア D硬度などの機械的特
性についての試験に供する場合、いくつかのボールが他のものと比べて相対的に
軟らかいことは容易に理解される。該圧縮特性は、典型的には「PGA圧縮率」と
して測定または報告されており、0〜200の等級としてゴルフボールの相対的な圧
縮率を比較した等級であり、圧縮率等級番号が低くなるほどゴルフボールは軟ら
かい。例えば、PGA圧縮率等級が50のボールはPGA圧縮率等級が100のボールより
軟らかい。実際問題としては、好適なトーナメント品質のボールは通常80〜100
の範囲の圧縮率等級を有するであろう。
【0085】 PGA圧縮率を測定するために標準的圧縮力をボールにはたらかせる。この力で
全くたわみを示さない(たわみが0.0インチ)ボールが等級200である一方、試験
最大値である0.200インチたわむボールが等級0である。変計量が0.001インチ増
加変化する毎にボールのPGA圧縮率等級は1ポイント低下する。したがって、0.1
インチ(100 X 0.001インチ)たわむボールはPGA圧縮率等級100(すなわち、200-1
00)を有し、0.110インチ(110 X 0.001インチ)たわむボールはPGA圧縮率等級90
(すなわち、200-110)を有する。
【0086】 PGA圧縮率を測定するために、ゴルフボールを上部および下部の鉄敷を有する
小型の圧縮機形態の装置に配置する。上部鉄敷は200ポンドのばね付き打ち抜き
型に支えられており、下部鉄敷はクランク機構によって約0.300インチの直線移
動の範囲を有する。それが開いた位置において、鉄敷間の間隙は試験球の挿入の
ために少なくとも0.100インチの隙間を与えるのに充分である。下部鉄敷がクラ
ンクによって引き上げられて該間隙が閉じている時、該装置は圧縮力をはたらか
し、上部鉄敷に荷重をかけるばねに対してボールを圧縮する。ばねの均衡点に到
達する時、上部鉄敷のたわみがマイクロメーターで測定される。上部鉄敷のたわ
みが0.100インチ未満でボールを試験する時、該ボールはPGA圧縮率「0」を有す
るとみなされる。現実問題としては、トーンメント品質のボールは、約80〜100
の圧縮率等級を有し、これは上部鉄敷が合計で0.100〜0.120インチたわんだ事を
意味する。
【0087】 ゴルフボールの圧縮率を測定するための他の装置が当業界で既知であり、これ
は改良型Riehle Compression Machineを含む。該Riehle装置は、元々、Riehle B
rothers Testing Machine Company,Philadelphia,Pennsylvaniaによって製造さ
れ、一定の初期荷重200ポンドにおけるボールの変形を測定することによってゴ
ルフボールの圧縮率を試験する際に使用するために適合させたものである。係る
装置を使用すると、Riehle圧縮率番号の61は0.061インチの荷重におけるたわみ
に相当する。したがって、大体同じ大きさのゴルフボールに関するPGA圧縮率とR
iehle圧縮率との間には関係がある。Riehle圧縮率が一般式: PGA圧縮率=160 - Riehle圧縮率 に従ってPGA圧縮率に対応していることが本発明者らによって調べられている。
【0088】 したがって、Riehle圧縮率80はPGA圧縮率80に相当し、Riehle圧縮率70はPGA圧
縮率90に相当し、Riehle圧縮率60はPGA圧縮率100に相当する。本発明の試験デー
タを報告するために、本発明者らの圧縮値すべてを初めはRiehle圧縮率として測
定し、次に本発明を通して報告するためにPGA圧縮率に変換した。
【0089】 ショア D硬度測定は通常ゴルフボールのカバーの硬さを測定するために使用さ
れる。本明細書中で使用されるように、「ショア D硬度」という用語はASTM D-2
240に従って、全ての測定が、平板の形態をしたカバー材料の平面サンプル上よ
りもむしろボールのカバーの球面上で行なわれるほかは、一般的に採用されるゴ
ルフボールカバーの測定である。これらの測定においては、ゴルフボールはコア
の周りの適所にカバーがあり完全に無傷である。ショア D硬度の測定をできるだ
け一律なものにするために、測定はゴルフボールカバーの「ランド(land)」領域
(すなわち、ディンプル間のカバーの部分上)で行なう。
【0090】 ボールの圧縮率は、打撃時のボールの競技可能性(playability)および打撃時
に生じる音または「カチッという音」にも影響を与えうる。同様に、圧縮率はボ
ールの「感触」(すなわち、軟らかく、敏感な感触)、特にチッピングおよびパ
ッティングの時の「感触」に影響を与えうる。圧縮率それ自体はゴルフボールの
飛行距離性能に関してほとんど関係がないが、圧縮率は打撃時のボールの競技可
能性に影響を与えうる。クラブフェースに対するボールの圧縮の程度およびカバ
ーの軟らかさは、所定のボールで達成することができる結果として生じるスピン
速度に強く影響する。一般的には、軟らかいカバーは硬いカバーよりも高いスピ
ン速度を生み出す。さらに、硬いコアは軟らかいコアよりも高いスピン速度を生
み出す。これは、打撃時に、軟らかいコアよりも硬いコアの方がはるかにクラブ
のフェースに対してボールのカバーを圧縮するという理由から、その結果、クラ
ブフェース上でのボールの「掴み」およびそれによる高いスピン速度をより生じ
る。実際、カバーは比較的硬いゴルフボールコアとクラブヘッドとの間で押しつ
ぶされる。軟らかいコアを使用する場合、カバーは硬いコアを使用する場合より
も非常に小さな圧縮応力下にあり、それゆえにクラブフェースと密接には接触し
ない。これにより、スピン速度がより低くなる。ボールの軟らかさは、絶対的な
決定因子ではないが、概して、ボールのスピン速度の潜在性に対して予測となる
【0091】 ゴルフボールのレジリエンスおよび反発係数は、インパクト前に対するインパ
クト直後の弾性球体の相対速度の比率、定数「e」として表されている。結果と
して、COR(「e」)は、0〜1の範囲で変化することができ、1は完璧なまたは完全
な弾性衝突に等しく、0は完璧なまたは完全な弾性のない衝突に等しい。
【0092】 CORは、クラブヘッドスピード、クラブヘッド容積、ボールの重量、ボールの
寸法および密度、スピン速度、弾道の角度、および表面の形態(すなわち、ディ
ンプルパターンおよびディンプルが適用されている範囲の面積)、ならびに環境
的条件(例えば、気温、湿度、気圧、風など)などの補助的因子といっしょにな
って、通常、打撃時のボールの移動距離を決定する。
【0093】 固体コアのボールにおけるCORは成形されたコアの組成およびカバーの組成と
相関関係にある。成形されたコアおよび/またはカバーは多層性ボールなどの1
以上の層からなることが可能である。糸巻きコアを含むボール(すなわち、液体
または固体の中心、弾性ゴムの巻付け、およびカバーを含むボール)では、反発
係数は中心およびカバーの組成と相関関係にあるばかりでなく、弾性ゴム状糸の
組成および張力とも相関関係にある。固体コアのボールの時と同様に、糸巻きコ
アのボールの中心およびカバーもまた1以上の層からなることができる。
【0094】 本発明の実施例においては、反発係数は、1秒あたり125±5フィートの速度(f
ps)でボールを水平に推進させ、かつ、通常は垂直で硬く平面状の金属板に向か
って125fpsに補正して、ボールが入ってくる速度および出て行く速度を電気的に
測定することによって測定した。速度は、Oehler Research,Inc. P.O.Box 9135,
Austin, Texas 78766から入手できる、物質が通過する時のタイミングパルス(t
iming pulse)を提供する1組のOehler Mark 55弾道スクリーンで測定された。該
スクリーンは36’’離れていて、反発壁から25.25’’および61.25’’の所に位
置する。ボール速度はスクリーン1からスクリーン2へ反発壁へ向かう途中の振動
を計ることによって測定し(ボールの平均速度は36’’以上)、次に同じ距離でス
クリーン2からスクリーン1への退出速度を計った。該反発壁は、垂直面から2度
傾いているので、ボールを発射する大砲の端に当たらないように少し下方にボー
ルが反発する。該反発壁は2.0インチの厚さの硬い金属である。
【0095】 上述のように、到来速度は125±5fpsにすべきであるが125fpsに補正した。COR
と前進または到来速度との間の相関関係が研究され、補正は、該CORがあたかも
ボールの到来速度が丁度125.0fpsであるかのごとく報告されるように±5fpsの範
囲に渡って行なわれている。
【0096】 該反発係数は、すべての市販のゴルフボールにおいて、該ボールがUSGAによっ
て確立されたボール性能基準内にある場合には、慎重に制御されなければならな
い。該USGA基準は、「規定の」ボールがUSGAマシーンで試験した時に75°Fの大
気中で1秒あたり255フィートを超える初速度を有することができないことを条件
として指定している。ボールの反発係数はボールの初速度に関係しているので、
改善された競技可能性(すなわち、スピンなど)を生み出すのに充分すぎるほど
の軟らかさ(すなわち、硬さ)を有する一方、初速度のUSGA制限に接近するよう
に充分に高い反発係数を有するボールを製造することが非常に好ましい。
【0097】 当業者にとって明らかであるように、本発明の様々な改良および適合が本発明
の意図および範囲から逸脱することなく容易に明らかとなるであろう。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月18日(2001.1.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショアD硬度が57以下である外側カバー層と固体コアとを含
    んでなる、PGA圧縮率が62以下であるゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記外側カバー層のショアD硬度が20〜54である、請求項1
    に記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】 前記外側カバー層のショアD硬度が20〜50である、請求項1
    に記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 前記外側カバー層の下にさらに内側カバー層を含んでなる、
    請求項1に記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 PGA圧縮率が約60以下である、請求項1に記載のゴルフボー
    ル。
  6. 【請求項6】 少なくとも0.730の反発係数を有する、請求項1に記載のゴ
    ルフボール。
  7. 【請求項7】 振動数試験の直前に15時間以上にわたり約21℃、1大気圧、
    50%相対湿度の条件下に維持した場合に、2400Hz以下の振動数範囲にある一次最
    小値(primary minimum value)を有する機械インピーダンスを有する、請求項1
    に記載のゴルフボール。
  8. 【請求項8】 1800〜2400Hzの振動数範囲にある一次最小値を有する機械イ
    ンピーダンスを有する、請求項2に記載のゴルフボール。
  9. 【請求項9】 前記外側カバー層がイオノマー性樹脂を含んでなる、請求項
    1に記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】 前記イオノマー性樹脂がアクリル酸エステルを含むもので
    あり、該エステルが以下の物質: 2〜8個の炭素原子を有するオレフィン、 1〜21個の炭素原子を有するアクリル酸エステルのクラスの不飽和モノマー、
    および、 α、β-エチレン型不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸からなる群より
    選択される少なくとも1種のメンバーを含む酸、 の反応により形成される、請求項9に記載のゴルフボール。
  11. 【請求項11】 前記外側カバー層のショアD硬度が20〜57の範囲にあり、
    前記ボールのPGA圧縮率が10〜62の範囲にある、請求項10に記載のゴルフボー
    ル。
  12. 【請求項12】 前記外側カバー層のショアD硬度が40〜57の範囲にあり、
    前記ボールのPGA圧縮率が20〜62の範囲にある、請求項10に記載のゴルフボー
    ル。
  13. 【請求項13】 前記外側カバー層のショアD硬度が45〜54の範囲にあり、
    前記ボールのPGA圧縮率が30〜60の範囲にある、請求項10に記載のゴルフボー
    ル。
  14. 【請求項14】 ショアD硬度が54以下である外側カバー層と固体コアを含
    んでなる、PGA圧縮率が67以下であるゴルフボール。
  15. 【請求項15】 前記外側カバー層のショアD硬度が20〜54である、請求項
    14に記載のゴルフボール。
  16. 【請求項16】 前記外側カバー層のショアD硬度が40〜54である、請求項
    14に記載のゴルフボール。
  17. 【請求項17】 前記外側カバー層の下にさらに内側カバー層を含んでなる
    、請求項14に記載のゴルフボール。
  18. 【請求項18】 PGA圧縮率が約62以下である、請求項14に記載のゴルフ
    ボール。
  19. 【請求項19】 少なくとも0.730の反発係数を有する、請求項14に記載
    のゴルフボール。
  20. 【請求項20】 振動数試験の直前に15時間以上にわたり約21℃、1大気圧
    、50%相対湿度の条件下に維持した場合に、2400Hz以下の振動数範囲にある一次
    最小値を有する機械インピーダンスを有する、請求項14に記載のゴルフボール
  21. 【請求項21】 1800〜2400Hzの振動数範囲にある一次最小値を有する機械
    インピーダンスを有する、請求項15に記載のゴルフボール。
  22. 【請求項22】 前記外側カバー層がイオノマー性樹脂を含んでなる、請求
    項14に記載のゴルフボール。
  23. 【請求項23】 前記外側カバー層のショアD硬度が20〜54の範囲にあり、
    前記ボールのPGA圧縮率が10〜67の範囲にある、請求項22に記載のゴルフボー
    ル。
  24. 【請求項24】 前記外側カバー層のショアD硬度が40〜54の範囲にあり、
    前記ボールのPGA圧縮率が20〜67の範囲にある、請求項22に記載のゴルフボー
    ル。
  25. 【請求項25】 ショアD硬度が57以下である外側カバー層と固体コアとを
    含んでなるゴルフボールであって、振動数試験の直前に15時間以上にわたり約21
    ℃、1大気圧、50%相対湿度の条件下に維持した場合に、2400Hz以下の振動数範
    囲にある一次最小値を有する機械インピーダンスを有する、上記ゴルフボール。
  26. 【請求項26】 前記一次最小値が1800〜2400Hzの範囲にある、請求項24
    に記載のゴルフボール。
  27. 【請求項27】 前記一次最小値が2000〜2400Hzの範囲にある、請求項24
    に記載のゴルフボール。
JP2000594527A 1999-01-25 2000-01-21 ゴルフボールおよびその製造方法 Pending JP2002535053A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/236,812 US6142886A (en) 1999-01-25 1999-01-25 Golf ball and method of manufacture
US09/236,812 1999-01-25
PCT/US2000/001509 WO2000043074A1 (en) 1999-01-25 2000-01-21 Golf ball and method of manufacture

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002535053A true JP2002535053A (ja) 2002-10-22
JP2002535053A5 JP2002535053A5 (ja) 2007-03-15

Family

ID=22891070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000594527A Pending JP2002535053A (ja) 1999-01-25 2000-01-21 ゴルフボールおよびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6142886A (ja)
JP (1) JP2002535053A (ja)
AU (1) AU757234B2 (ja)
CA (1) CA2358996A1 (ja)
GB (1) GB2362112B (ja)
WO (1) WO2000043074A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200270122A1 (en) * 2015-12-01 2020-08-27 Chirp Microsystems, Inc. Multi-cavity package for ultrasonic transducer acoustic mode control

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6435983B2 (en) * 1993-06-01 2002-08-20 Spalding Sports Worldwide, Inc. Ultimate control, reduced slippage golf ball
US6394913B1 (en) * 1993-06-01 2002-05-28 Spalding Sports Worldwide, Inc. Multi-layer golf ball
US6520870B2 (en) * 2000-07-13 2003-02-18 Spalding Sports Worldwide, Inc. Golf ball
US6622659B2 (en) * 2001-01-31 2003-09-23 Jw Pet Company, Inc. Spherical and spherical polyhedral skeletal animal toys
US6685580B2 (en) 2001-03-23 2004-02-03 Acushnet Company Three-layer cover for a golf ball including a thin dense layer
US6743123B2 (en) 2001-03-23 2004-06-01 Acushnet Company Golf ball having a high moment of inertia and low driver spin rate
JP3739668B2 (ja) * 2001-05-10 2006-01-25 横浜ゴム株式会社 ゴルフクラブヘッドの反発特性評価方法およびゴルフクラブ
US20030100383A1 (en) * 2001-11-15 2003-05-29 Jordan Michael D. Golf ball
JP2003180876A (ja) 2001-12-17 2003-07-02 Bridgestone Sports Co Ltd ツーピースゴルフボール
JP4116336B2 (ja) * 2002-06-07 2008-07-09 Sriスポーツ株式会社 ゴルフクラブヘッド
US7238122B2 (en) 2002-08-27 2007-07-03 Acushnet Company Ormocer composites for golf ball components
US7037965B2 (en) * 2002-08-27 2006-05-02 Acushnet Company Golf balls comprising glass ionomers, ormocers, or other hybrid organic/inorganic compositions
US6930150B2 (en) * 2002-08-29 2005-08-16 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for making polymer mixtures and compositions thereof
US7026399B2 (en) 2002-09-27 2006-04-11 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf ball incorporating a polymer network comprising silicone
US20060254531A1 (en) * 2005-05-13 2006-11-16 Jonathan Willinger Baffled treatball
US20100087274A1 (en) * 2008-10-06 2010-04-08 Callaway Golf Company Golf ball with very low compression and high cor
US7918748B2 (en) * 2008-10-06 2011-04-05 Callaway Golf Company Golf ball with very low compression and high COR
US8312844B2 (en) 2009-11-16 2012-11-20 Radio Systems Corporation Endoskeletal pet toy
US8876635B1 (en) 2010-10-11 2014-11-04 Callaway Golf Company Golf ball with dual core and thermoplastic polyurethane cover
US9050502B1 (en) 2010-04-30 2015-06-09 Callaway Golf Company Golf ball with dual polybutadiene cores and dual mantle layers
US8475298B2 (en) 2010-04-30 2013-07-02 Callaway Golf Company Golf ball having dual core deflection differential
US8956250B1 (en) 2011-11-21 2015-02-17 Callaway Golf Company Golf ball covers composed of PPDI-based thermoplastic polyurethane
US8992344B2 (en) 2011-12-27 2015-03-31 Nike, Inc. Golf ball with material-filled grooves
US8986136B2 (en) * 2011-12-27 2015-03-24 Nike Inc. Method of making golf ball with material-filled grooves
US8974318B1 (en) 2012-11-07 2015-03-10 Callaway Golf Company Golf ball having core composed of a highly neutralized polymer
US9005052B1 (en) 2013-01-13 2015-04-14 Callaway Golf Company Thermoplastic polyester elastomer golf ball cores
US20150196809A1 (en) * 2014-01-10 2015-07-16 Acushent Company Golf balls having particle-based foam center
US9789366B1 (en) 2016-09-28 2017-10-17 Callaway Golf Company Graphene core for a golf ball
US9278260B1 (en) 2015-04-17 2016-03-08 Callaway Golf Company Low compression three-piece golf ball with an aerodynamic drag rise at high speeds
US10010763B1 (en) 2016-09-23 2018-07-03 Callaway Gold Company Interior clay coatings for golf balls
US10086237B1 (en) 2016-09-28 2018-10-02 Callaway Golf Company Graphene and carbon nanotube reinforced golf ball
US10252114B1 (en) 2016-09-28 2019-04-09 Callaway Golf Company Graphene core for a golf ball with a soft cover
US10052524B1 (en) 2016-09-28 2018-08-21 Callaway Golf Company Process for incorporating graphene into a core of a golf ball
US10722755B1 (en) 2018-03-07 2020-07-28 Callaway Golf Company Graphene based golf ball coating
US10500445B1 (en) 2018-03-08 2019-12-10 Callaway Golf Company Graphene reinforced polymers for use in a golf ball
US10709937B1 (en) 2018-03-27 2020-07-14 Callaway Golf Company Golf ball core
US10603552B1 (en) 2018-06-15 2020-03-31 Callaway Golf Company Carbon black core for a golf ball

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4123061A (en) * 1976-05-20 1978-10-31 Acushnet Company Ball and process and composition of matter for production thereof
JPH0533071A (ja) * 1991-07-31 1993-02-09 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 水溶液からロジウムを分離、精製する方法
JPH08224328A (ja) * 1995-12-14 1996-09-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 打球具
JPH08332248A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Bridgestone Sports Co Ltd 糸巻きゴルフボール
US5803831A (en) * 1993-06-01 1998-09-08 Lisco Inc. Golf ball and method of making same
JPH10314342A (ja) * 1997-04-29 1998-12-02 Lisco Inc 多層コア、多層カバーゴルフボール

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4848770A (en) * 1986-10-20 1989-07-18 Wilson Sporting Goods Co. Three-piece solid golf ball
US4844471A (en) * 1987-12-24 1989-07-04 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Golf ball core composition including dialkyl tin difatty acid
US4838556A (en) * 1987-12-24 1989-06-13 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Golf ball core by addition of dispersing agents
US4852884A (en) * 1987-12-24 1989-08-01 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Use of metal carbamate accelerator in peroxide-cured golf ball center formulation
ES2071223T3 (es) * 1990-07-20 1995-06-16 Acushnet Co Pelota de golf de poliuretano.
US5971870A (en) * 1997-11-21 1999-10-26 Sullivan Michael J Golf ball with soft core
US5439227A (en) 1992-08-31 1995-08-08 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US6015356A (en) * 1997-01-13 2000-01-18 Lisco, Inc. Golf ball and method of producing same
US5833553A (en) * 1993-04-28 1998-11-10 Lisco, Inc. Golf ball

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4123061A (en) * 1976-05-20 1978-10-31 Acushnet Company Ball and process and composition of matter for production thereof
JPH0533071A (ja) * 1991-07-31 1993-02-09 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 水溶液からロジウムを分離、精製する方法
US5803831A (en) * 1993-06-01 1998-09-08 Lisco Inc. Golf ball and method of making same
JPH08332248A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Bridgestone Sports Co Ltd 糸巻きゴルフボール
JPH08224328A (ja) * 1995-12-14 1996-09-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 打球具
JPH10314342A (ja) * 1997-04-29 1998-12-02 Lisco Inc 多層コア、多層カバーゴルフボール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200270122A1 (en) * 2015-12-01 2020-08-27 Chirp Microsystems, Inc. Multi-cavity package for ultrasonic transducer acoustic mode control

Also Published As

Publication number Publication date
AU757234B2 (en) 2003-02-06
GB0117671D0 (en) 2001-09-12
GB2362112A (en) 2001-11-14
AU3348200A (en) 2000-08-07
GB2362112B (en) 2003-08-20
CA2358996A1 (en) 2000-07-27
US6142886A (en) 2000-11-07
WO2000043074A1 (en) 2000-07-27
US6368236B1 (en) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6368236B1 (en) Golf ball and method of manufacture
US6520871B1 (en) Multi-layer golf ball
US6425833B1 (en) Golf ball with soft core
US5971870A (en) Golf ball with soft core
US6083119A (en) Multi-layer golf ball
US6667001B2 (en) Method of producing a multi-layer golf ball
US6394913B1 (en) Multi-layer golf ball
US6315684B1 (en) Golf ball with soft core
US6325731B1 (en) Multi-layer golf ball
JP2003502123A (ja) 多層カバーを伴うゴルフボール
JP4796253B2 (ja) 軟質コア付きゴルフボール
US6319153B1 (en) Multi-layer golf ball
US6413172B1 (en) Golf ball with soft core
US6422953B1 (en) Golf ball
JP2002535054A (ja) 改善された耐熱性を備えたゴルフボール
US6612940B1 (en) Golf ball
CA2366400C (en) Improved multi-layer golf ball
US20030100384A1 (en) Golf ball comprising higher coefficient of restitution core and method of making same
JP2002533178A (ja) 低スピンゴルフボール
AU8328001A (en) Golf ball with soft core

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019