JP2002535029A - 外科開創器、組織安定化装置及びこれらに関連した方法 - Google Patents

外科開創器、組織安定化装置及びこれらに関連した方法

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JP2002535029A JP2000594389A JP2000594389A JP2002535029A JP 2002535029 A JP2002535029 A JP 2002535029A JP 2000594389 A JP2000594389 A JP 2000594389A JP 2000594389 A JP2000594389 A JP 2000594389A JP 2002535029 A JP2002535029 A JP 2002535029A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、外科開創器及び手術処置の間で身体の所定領域を安定化させる装置に関する。より詳しくは、外科開創器及び安定化装置は、最小侵入の冠状動脈バイパス移植手術処置と連係して使用され、そのような手術処置のため互いに使用するよう特に構成される。開創器は、外科医がアーム又は開創器のラックセグメントのいずれかに安定化アームを位置決めすることを可能にする外側レールシステムと、コネクターとを備え、該コネクターは、開創器に対するコネクターの回転、安定化アームの回転、並びに、単一ノブ即ちアクチュエータの作動時にコネクターに対する安定化アームの回転及び摺動運動を解放可能に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術処置の間に身体の所定領域を安定化させるための外科開創器及
び装置に関する。より詳しくは、最小侵入形態の冠状動脈バイパス移植手術の処
置と関連して使用される外科開創器及び安定化装置に関する。更に詳しくは、そ
のような手術処置のため、互いに対して使用するように構成された外科開創器及
び安定化装置に関する。
【0002】
【従来技術】
心臓血管系の病気は毎年数百万人もの人々に影響を及ぼし、アメリカ合衆国及
び世界中の多数の人々の死因となっている。心臓血管系の病気の特に行き渡った
形態は、アテローム性動脈硬化症(冠状動脈病)、又は、心臓に導く心臓血管系
の臨界点における血液流れの制限を形成する他の条件により引き起こされた心臓
への血液の減少を含んでいる。
【0003】 そのような遮蔽又は制限を取り扱うための一つの技術が、冠状動脈バイパス移
植処置、より一般には、心臓バイパス手術として知られている手術処置である。
遮断又は狭められた冠状動脈のバイパス移植による手術修正処置は、おそらくは
、特に多数の移植が必要とされるとき、まだなお今日実行される最も一般的な処
理であろう。
【0004】 冠状動脈バイパス移植処置では、外科医は、動脈の一端部を移植するため身体
の別の部分から血管の一部分を取り除くか、或いは、他方の端部を動脈供給に取
り付けられた状態にしておく間に、動脈の一端部を取り除き当該一端部を障害物
を越えて接続する。身体の別の部分からの血管を使用するとき、外科医は、障害
物を迂回する位置で、この部分を設置する。いずれの場合においても、その目的
は、心臓への正常な血液の流れを取り戻すためである。
【0005】 加えて、この技術を使用するとき、外科医は、胸の中央部に長い切れ込みを作
り、胸骨を鋸で切り、胸骨の2つの半部分を広げ、心臓が停止され、移植が当該
場所で縫合されている間に身体の残りの部分に酸素を含んだ血液を循環し続ける
ため手術患者を心肺バイパス装置に接続する。しかし、そのような処置は取り扱
いのための一つの共通の技術であり、当該処置は、非常に長く、外傷性で、かな
り高価であり、心臓、中枢神経系及び血液の供給に損傷を与え得るものである。
【0006】 例えば経皮経管冠状動脈形成術などの介入技術は、幾つかの理由のため、冠状
動脈アテローム性硬化症の治療のため選択される方法として評判を得てきた。経
皮的アプローチは、特に、例えば伏在静脈移植などの同一源の組織を利用するバ
イパス移植と比較したとき、患者への外傷及び回復時間をより少なくさせる最小
侵入技術である。また、患者は、移植の提供箇所において、しばしば胸骨切開術
及び吻合術より悪化し得る併発症を被る。
【0007】 PTCA処置はしばしば成功するが、例えば再狭窄症又は血栓症および塞栓症
が発生し得る。再狭窄された血管は、しばしば修正のため外科的介入を必要とし
得る。従来の冠状動脈バイパス手術処置のような再狭窄症の外科的修正は、心臓
が停止されること、及び、手術中に患者が心肺バイパス装置上に置かれることを
必要とする。
【0008】 近年では、及び、費用、危険性及び患者への外傷を減少しようとする努力がな
れているとき、医師は、肋間及び内視鏡の手術箇所へのアクセスなど、心臓への
最小侵入手術アプローチに専念する。そのような処置に関しては、手術処置の間
、心臓は鼓動している。かくして、任意形態の心肺バイパスに対する必要性は存
在せず、患者をそのようなバイパス装置に接続することを必要とする大掛かりな
手術処置を実行する必要もない。
【0009】 しかしながら、鼓動する心臓に最小侵入バイパス移植を実行しようとする当該
試みは、手術処置の細心の注意を要する性質、減少した手術フィールドを通った
適切なアクセスの欠如、及び、移植箇所で、組織の運動を適切に安定化し減少さ
せる方法の欠如のため、長ったらしくて危険で且つ困難なものであると考えられ
てきた。これらの処置は心臓の筋肉が鼓動し続ける間に実行されるので、外科医
が移植物を当該箇所で縫合しようとしている間に、血液は流れ続け、心臓は3次
元的に運動し続ける。また、当該移植物を設置する外科的処置は、きわめて小さ
い血管を通して当該処置の間に動き続ける組織へ一連の縫合をなすことを必要と
する。これらの縫合は、移植物が当該位置で動かず漏出しないように、完全にし
っかりと配置されることを必要とする。
【0010】 米国特許番号5,730,757号には、内部乳房動脈の解剖用のアクセスプ
ラットフォームが開示されている。説明されたアクセスプラットフォームは、ス
プレッダー部材に連結された第1及び第2のブレードと第1のブレードに連結さ
れた支持パッドとを持ち、該スプレッダー部材はこれらのブレードを横方向に離
れるよう一緒に動かす。ねじれ部材は、第1のブレード及びスプレッダー部材に
作動可能に連結され、該第1のブレードをいずれかの方向に垂直変位させるため
使用される。かくして、外科医の作業空間及び内部乳房動脈の解剖用の視角的ア
クセスが増加される。ブレードに連結された組織開創器は、切れ込みの回りの柔
らかい組織を外科医の作業領域から離して引っ張るため使用される。更には、ア
クセスプラットフォームは、心臓安定器具を取り付けるため使用可能なポートを
備えることができる。
【0011】 フェラリらに付与された米特許番号5,875,782号及びベネッティらに
付与された米国特許番号5,894,843号には、鼓動する心臓上で手術処置
を可能にするため患者の心臓又は他の組織上の所定領域を安定化させるための装
置が説明されている。これらの装置は、2つの細長いプロング及び細長いハンド
ルを有する、分岐部材を備える。ハンドル区分は、人が該ハンドル区分を握るこ
とを必要とされないようにリブ開創器に移動可能に取り付けることができる。開
示された一つの実施例では、該装置は、安定化力が心臓に対して適用され、手術
処置の間に心臓の収縮が目標箇所で垂直運動及び水平運動のいずれも引き起こさ
ないように、十分に心臓の表面に対して当該位置で分岐部材を保持するための装
置を更に備えている。
【0012】 ボルストらに付与された米国特許番号5,836,311号に、鼓動する心臓
上で手術処置を可能にするため患者の心臓又は他の組織の所定領域を安定化させ
るための装置が開示されている。当該装置は、吸引圧力を使用して心臓表面に装
着された複数の吸引部材をその上に有する単一脚又は分岐部材を供える。この放
置のアーム部分は、人がハンドル区分を握る必要がなく、吸引装置が心臓表面に
抗する位置に固定されるように、リブ開創器又は他の外科機器に移動可能に装着
することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従って、例えば心臓などの身体の所定領域を安定化させるための新しいシステ
ム及び該システムに関連する装置、並びに、これらに関連する方法を提供するこ
とが望まれている。従来技術の装置と比較したとき、複雑さがより少なく、より
ユーザフレンドリーであるシステム及びこれに関連した装置を提供することが特
に望まれている。そのようなシステム及びこれに係る装置は、従来技術の装置よ
り構造上簡単であり、より低コストであるのが好ましい。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、身体の所定領域を開創し、安定化し、又は、巧みに操作するための
システムを特徴とする。本システムは、外科開創器、安定化アーム又は装置、及
び、組織支持又は安定化装置、並びに、これらに関連して使用される方法を包含
する。更に特徴とするものは、手術器具、例えば、隔膜開創器、弁開創器、手術
処置の間に使用するための軽量の吸引装置(light or suction device)のうち
任意のものを支持するシステムである。本文中で特徴付けられる安定化システム
及びこれらに関連する機器及び装置は、手術処置の間に心臓が鼓動したままであ
るオフポンプ(off-pump)冠状動脈バイパス移植処置を実行する際の使用に対し
て特に有利である。本発明の一つの利点は、開創器のアーム上、更に好ましくは
開創器のラックセグメント上の外側レールシステムの使用に係る。外側レールシ
ステムの使用は、安定化アームを開創器に任意の所望位置で取り付けることを可
能にし、安定化アームを、アームの端部から接触しながら摺動させたり、或いは
、特に幾つかの特定の位置で取り付けたりする必要がない。加えて、本発明のス
レッドは、外科医により容易に操作される単一ノブにより制御される全範囲の運
動を可能にする。
【0015】 一般的な態様では、本発明の安定化システムは、患者の所定領域を安定化させ
るため使用されるのが好ましい。このシステムは、好ましくは、開創器、所定領
域を局所的に安定化させるための安定化装置、及び、安定化装置を開創器に機能
的に固定する安定化アームを備える。開創器は、好ましくは、2つのアーム及び
ラックセグメントを有するレールシステムを備える。ラックセグメントは、2つ
のアームを互いから選択された間隔で隔て、該2つのアームを所望の固定関係に
維持するように、該2つのアームを連結する。本発明の好ましい形態では、2つ
のアーム及びラックセグメントは、所望位置で安定化アームのコネクターを受け
入れるように構成される。
【0016】 安定化装置は、ホースシュー(horseshoe)又は吸引形式の装置も使用できる
が、マサチューセッツ、ケンブリッジのジンザイム(Genzyme)社により販売さ
れている、コーン・カルディアック・スタビライザー(Cohn Cardiac Stailizer
)として一般に知られている形式の装置を備えるのが好ましい。安定化装置の好
ましい形態は、開口が中央に配置された平坦表面を有する、略四角即ち矩形状に
形成された部材である。この開口は、外科医が鼓動する心臓の組織に吻合又は他
の処理を施すときに通過する領域である。安定化装置は、好ましくは2つの部品
部材であり、一旦、吻合が完了すると、これらの部品は、当該装置を吻合部の周
りから取り外すため分離することができる。より完全には後述されるように、可
撓性テープが組織を通って縫合され、次に安定化装置を貫通する。一旦、安定化
装置が組織と接触した所望の配位及び位置に位置決めされると、次に可撓性テー
プは、安定化装置の開口を通って楽に引っ張られ、組織の所定領域の運動全体を
最小にするシステムを提供する。
【0017】 安定化アームは、好ましくは、第1の端部を有する細長いハンドル及びコネク
ターを備え、安定化装置を細長いハンドルの第1の端部に解放可能に接続する。
この接続は、安定化装置を、患者の組織の所定領域と接触する所望の位置に、枢
動可能且つ摺動可能に移動することを可能にする。安定化アームは、好ましくは
、開創器アーム及び/又は開創器のラックセグメント上のレールの少なくとも1
つに該安定化アームを取り外し可能に固定するためハンドルセグメントに沿って
摺動可能な取り付け機構即ちスレッド部材を更に備える。
【0018】 本発明の一態様によれば、開創器のアームは、その頂部表面において前部エッ
ジ及びステップを備えて構成され、実質的にその長さ全体に沿って、細長いレー
ル表面を形成する。このステップは、好ましくは、前部エッジから所定の安定し
た距離だけ間隔を隔てられ、開創器の連結セグメント即ちラックセグメント上に
更に配置される。また、安定化アームは、好ましくは、アーム又は開創器のラッ
クセグメントのうち1つ又はそれ以上における任意の所望位置で、前部エッジ及
びステップと解放可能に係合するように構成された取り付け機構即ちスレッド部
材を備える。この取り付け機構は、アーム又は開創器のラックセグメント上のス
テップ及び前部エッジと選択的に係合するためのレバーを備え、これによって取
り付け機構はアーム又はラックセグメントに取り外し可能且つ摺動可能に固定さ
れる。
【0019】 本発明の別の実施形態では、2つのアーム、ラックセグメント及び複数の胸骨
ブレードを備え、少なくとも1つのブレードが各アームから下方に延在する、外
科開創器を特徴とする。各ブレードは、アームの底部表面に隣接した上側区分と
、アームの末端に延在する下側区分を備える。アームの底部表面のスロットは、
アーム上のブレードの配置を容易にするため、その前部エッジに隣接したテーパ
ー形成された表面を備える。初期配置及び処置後の引き続く殺菌処理のためブレ
ードを容易に取り外すことを可能にすると共に当該処置の間にアームの底部表面
上にブレードを動かないよう保持するため、リップ表面が、アームの底部表面上
のスロットに隣接して配置される。
【0020】 本発明の更に別の態様では、ユーザが、単一ノブを巧みに操作することにより
開創器に対するスレッド部材の回転を可能にすると共に、開創器及び患者に対し
て摺動及び固定関係で安定化アームを保持することを可能にするスレッド部材即
ち取り付け機構を設けたことを特徴とする。更には、スレッド部材の底部区分上
のレバーが、スレッド部材をアーム及び開創器のラックセグメントに沿って摺動
可能且つ固定的に配置することを可能にする。これらの特徴の各々は、外科医の
手術領域への視界が不必要に妨害されないことを確実にすると共に、ユーザが安
定化アーム及び安定化装置のための最適位置を決定することを可能にする。加え
て、これらの特徴は、本発明が、本発明の構成要素のシステム設定及び配位の多
用途性の故に多数の異なる医療処置で使用することを可能にする。
【0021】 以下、本発明の他の態様及び実施形態を、より完全に説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の性質及び所望の目的についてのより完全な理解のため、添付図面と連
係して以下の詳細な説明が参照される。添付図面では、同じ参照番号が、幾つか
の図面を通して対応する構成部品を示している。
【0023】 ここで、同様の参照番号が同様の構成要素に示す図面に亘って様々な図を参照
すると、例えば、医師が患者に手術作業即ち処置を実行することを可能にするた
め、患者の心臓又は他の組織の所定領域などの身体の所定領域の安定化に寄与す
るための本発明に係る安定化システム100の好ましい形態及び代替形態の様々
な図が示されている。安定化システム100は、胸骨切開術又は小サイズ胸骨切
開術の切傷を通して鼓動する心臓上への単一又は多重の血管のオフポンプ冠状動
脈バイパス手術と連係されたとき、特に有用である。
【0024】 外科医は、特定領域における心臓の運動を減少するように、手術処置が生じる
ところの領域で心臓上で僅かな接触力即ち圧縮力を印加するため安定化システム
100を使用することができる。本発明の好ましい形態では、安定化システム1
00は、抑制力及び安定化力の組み合わせを使用して心臓の表面を安定化させる
ように可撓性テープ又は縫合糸若しくは他の機械的手段と組み合わせて使用され
る。幾つかの処置では、血管を塞ぐためニードル及び縫合糸を使用して動脈回り
に牽引用の縫合糸を配置するという利点を奏する。これらの縫合糸は、血管を通
した血液の流れが選択的に抑制されるように安定化装置に装着され得る。
【0025】 患者の心臓を安定化させるシステムは、様々な心臓縫合技術即ち処理にとって
特に有用である。この形式の処置の一例は、バイパス移植用の吻合術のパーフォ
ーマンスである。この形式の処置では、医師は、心臓表面上で動いている血管に
約1mmのところである血管の周囲を縫合しようとする。本発明を使用する別の
領域は、脳手術、心臓弁手術、又は、安定性が悲惨な結果を避ける上できわめて
重要であるか、或いは、正確に画成された手術フィールドを持つことが望ましい
他の形式の血管手術にある。当業者は、本発明は心臓手術に有利に適しているが
、所定領域の組織の安定化又は分離が望ましい身体上又は身体内の任意の位置で
使用することができることを認めよう。これは、肝臓、腎臓、膀胱、胃、腸、脳
、血管及び他の柔らかい組織の手術を含むが、これらに限定されるものではない
。更に加えて、後述するように、本システムの支持構成部品は、任意の外科器具
又は装置が手術処置の間に自立することができるように適合可能であることを当
業者は認めよう。
【0026】 特に、図1乃至4を参照すると、本発明に係る安定化システム100は、開創
器102、安定化サブシステム即ち安定化アーム104及び安定化装置106を
備える。開創器102は、安定化アーム104がこれに固定することができるよ
うに特に構成されている。開創器102は、好ましくは、アーム区分112及び
ラックセグメント114を有する剛性L形状部材110を備える。開創器102
は、L形状部材110と移動可能に連係されるハンドル118を有する可動第2
アーム区分116も備える。
【0027】 安定化アームシステム即ちサブシステム104は、好ましくは、開創器102
と安定化装置106とを連結する細長いハンドル区分180を備える。ハンドル
区分180は、好ましくは、安定化装置106を枢動可能且つ取り外し可能に保
持するため末端コネクター181を有する第1端部を備える。ハンドル区分18
0は、例えば取り付け機構即ちスレッド部材140などのコネクターによって開
創器102に取り付け可能である。ハンドル区分180の基端部即ち第2端部は
、好ましくは、ノブ184を備える。このノブは、ハンドル区分180の基端部
上でノブ184を巧みに操作することによって、安定化装置106の運動を、ハ
ンドル区分180に対して枢動及び/又は固定することを可能にするためハンド
ル区分180に対して回転可能である。この構成は、安定化装置106を、末端
コネクター181に取り付け可能且つそこから取り外し可能にさせる。
【0028】 安定化装置106の好ましい形態は、一般に、その中に開口即ち窓領域190
を有する矩形形状である。安定化装置106は、好ましくは、略平面である第1
の表面192を備え、安定化装置と所定領域の組織即ち患者の心臓との間の係合
を容易にするためその上にテクスチャー形成された表面を備えてもよい。安定化
装置106の第2の表面194は、好ましくは、該表面から延在するポスト部材
196を備える。ポスト部材196は、好ましくは、ハンドル区分180の第1
の端部上の末端コネクター181によって解放可能且つ回転可能に係合される。
【0029】 手短に上述したように、開創器102は、好ましくは、第2のアーム区分11
6に配置されたハンドル118を備え、ハンドル118は、2つのアーム区分1
12、116を互いに対して変位させるため回転可能とされている。本発明の好
ましい形態では、ハンドル118の回転は、一対のポスト即ちピニオン119を
、ラックセグメント114の外側エッジ121bに配置された歯115と連続的
に係合させ、第1のアーム112及び第2のアーム116の間の距離を増加又は
減少させる。図示のように、ハンドルは、アーム及びラックセグメントに隣接し
て開創器に配置されたスロット内に適合する、その底部上の突起177を備え、
該突起は、アーム及びラックセグメントに隣接して開創器内に配置されたスロッ
トに適合し、一旦アームが所望の位置にあると、ユーザがハンドルを当該位置に
固定することを可能にする。この特徴は、開創器が、多数の処置のため比較的長
い時間期間に亘って再使用されるところで特に有用である。開創器のピニオン及
び歯が、患者の胸からの圧力に起因して次第に磨耗するからである。磨耗が生じ
たとき、アーム又はハンドルが固定位置で保持されない限り、胸骨からの圧力は
、これらのアームを互いに向かって移動させる。特定の例示の実施形態では、ラ
ックセグメント114は、当業者に知られているようなフィノチェッチ(finoch
etti)形式のラックで構成される。ハンドル118と連係して、ラックセグメン
ト114及び可動の第2アーム116は、アームセグメント112、116を互
いに対して変位させるためのラックピニオン形式の手段を形成する。図示のよう
に、この形式のラックセグメント114は、ポスト119又は、第2のアームセ
グメント116のハンドル118と作動的に接触して配置された、類似の歯係合
部材と係合する、複数の側面方向に延在する歯部材115を備える。様々な機構
が、ラックセグメント114に沿って第2アームセグメント116を移動させる
ため使用してもよいと予想される。例えば、ギア機構、スライド及び固定機構若
しくは類似の構成は、第1アーム112に対する第2アーム116の分離及び固
定を達成するため使用してもよい。しかし、第1及び第2のアームセグメント1
12及び116を、平行、鈍角又は鋭角をなすよう配置された態様で、互いに向
かって或いは互いから離れるように選択的に変位させるため当業者に知られてい
る任意の多数の手段を用いて開創器102を構成又は設計することも本発明の範
囲内にある。
【0030】 少なくとも1つのアームセグメント、好ましくは各々のアームセグメント11
2、116とラックセグメント114とは、該アームの各々の前部エッジと、ラ
ックセグメントとが互いに面するように開創器102の各エレメントの内側表面
に沿って延在する前部エッジ表面120a、120b及び120cを有するよう
に構成される。開創器102は、開創器102の第1及び第2のアーム112、
116の外側表面に沿って延在する外側エッジ表面121a、121b及び12
1cを備えるのが好ましい。ステップ表面122a、122b及び122cは、
第1及び第2のアーム112、116の頂部表面に沿って各々延在する。第1及
び第2のアームとラックセグメントとの各表面の前部エッジに対して間隔を隔て
た関係にあるラックセグメント114は、開創器のアーム及びラックセグメント
上の細長いリップ又は外側レイル表面を形成する。ステップ表面122a−cは
、好ましくは、前部エッジから後方に予め設定された距離のところに配置され、
各アーム及びラックセグメント上でその前部エッジに対し鋭角をなす。後述する
ように、アームの頂部表面及びラックセグメント上の前部エッジ表面120a−
c及びステップ表面122a−cは、互いに面するよう特に配置、構成され、取
り付け機構即ちスレッド部材140は、第1及び第2のアーム112、116並
びにラックセグメント114の各々の上において、前部エッジ表面(120a、
120b又は120c)とこれに連係するステップ表面(122a、122b又
は122c)とを係合させることによって、開創器102に容易に固定すること
ができる。
【0031】 本発明の好ましい形態の上面図にも示されるように、ステップ表面122a及
び122cに隣接する第1及び第2のアームセグメントの前部エッジ表面120
a及び120cは、第1及び第2アームの中央ポイントが、第1及び第2アーム
112、116の内側及び外側端部のいずれか又は両方の距離より大きい距離だ
け互いから間隔を隔てられるように僅かに凹状の配位を持つのが好ましい。その
上、各アームの外側エッジ表面121a及び121cは、開創器102が患者の
胸を押し広げるとき、患者の胸を広げる量を増加させるため第1及び第2アーム
を引き離す運動が強められるように同じアームの前部エッジ表面120a及び1
20cより大きい曲率を持つのが好ましい。従って、引き離された第1及び第2
アーム112、116の間の与えられた距離において、アームの外側表面の中央
ポイントは、本発明の好ましい形態に係る略楕円二枚貝殻形状に起因して、ラッ
クセグメントに隣接した端部又はラックセグメント114から最も遠い端部にお
いてより更に遠い距離だけ引き離されるであろう。この形状の利点は、外科医用
の最も共通した作業領域が同じ引き離し量に対して従来の開創器より大きくなる
ように、エッジに沿ってというより中央部でより幅広い患者の胸骨の開口を外科
医に提供するということである。
【0032】 加えて、図面に示されるように、アーム112、116の各々の頂部表面は、
好ましくは、各アームの長さ方向に略垂直に延在する複数のスロット123を備
える。これらのスロット123は、ステップ表面122a及び122cを通して
、前部エッジ表面120a及び120cから延在し、第1及び第2のアーム11
2、116の各々の上にある外側エッジ表面121a及び121cに夫々至る。
これらのスロット123は、各アーム112、116の前部エッジ表面120a
及び120cを通って延在するように形成され、スレッド部材140が該スロッ
トを通って移動することを可能にし、それと共にスロット内に位置された任意の
縫合糸を切断し及びこれと干渉しないようにされる。更に加えて、スロット12
3の各々は、スロットと連通し且つアームを通って延在する貫通孔124を備え
るのが好ましい。本発明の好ましい使用法では、スロット123は、患者の心膜
を通してつなぎ合わされた縫合糸を位置決めするため使用され、これにより、患
者の心臓をより良く露出するため縫合糸により該心膜又は他の組織が引っ込めら
れ、外科医の視線外部に保持される。本発明の好ましい形態によれば、縫合糸又
はクランプは外科医の作業領域外部に保持される。アームの頂部及び底部表面に
隣接した貫通孔124の部分は、縫合糸を保持するため使用されるクランプ又は
他の器具の末端部が、当該処置の間に配置され、その中に維持されるようにテー
パー状に形成されるのが好ましい。器具の末端部を貫通孔124内に配置するこ
とを可能にすることによって、縫合糸は、当該処置の間に固定位置に保持され、
該器具を持ち上げ、縫合糸を再クランプし又はクランプを解除し、クランプを通
して縫合糸を引っ張り、次に、それが貫通孔に残っている間に、クランプを閉じ
ることによって任意時刻で必要に応じて調整される。加えて、外科医は、当該処
置の間に開創器のあり得る無関係の運動を最小にするように患者に開創器を縫合
するためこれらの貫通孔を使用することができると考えられる。
【0033】 本発明の一例としての実施形態では、開創器102上にある第1及び第2アー
ム112、116の各々の底部表面は、それらに取り付けられた取り外し可能な
胸骨ブレード130を備える。各ブレード130は、特定の処置のため並びに開
創器102及びブレード130の再消毒のため望まれる通りにブレード130の
選択的位置決め及び間隔取りを可能とすることによって、完全サイズ又は小サイ
ズの胸骨切開術の処置において開創器の使用を容易にするように移動可能である
。図示のように、ブレード130は、アーム112及び116の底部表面に沿っ
て位置決めされ、アームに関して水平及び垂直方向に枢動するのが好ましい。ブ
レード130は、第1及び第2アーム112、116の底部表面上の細長い隆起
スロット132の中に摺動可能である。ブレード130は、限定された距離、さ
る環で旋回され、患者の胸骨の輪郭に沿って収縮力又は圧力を均等に分布させる
ように、スロット132内に選択的に位置決めされる。各ブレード130の上側
区分134は、特に開創器内へのブレードの挿入を容易にするように形成されて
いる。特に、ブレード130の上側区分134は、上方に延在し且つ略引き伸ば
された形状のリップ部材136が第1及び第2アーム112、116の底部表面
上に配置された隆起スロット132内に収容されるように形成される。この表面
は、隆起スロット内に配置された更なるスロット139内で摺動する、膨らんだ
ボール部材137を更に備える。このボール部材は、更なるスロット139を超
えて摺動されるように僅かに押し下げられており、これによって開創器の初期配
置の間、ブレードが挿入位置で各アームに沿ってほとんど直線的に延在するよう
に配置される。これらのアームが引っ込められるとき、内側及び最外側のブレー
ドは、引っ込み位置に移動し、僅かに湾曲した形状を帯びる。本発明の好ましい
形態では、この引っ込み位置は、患者の解剖学的構造に近似され、患者の胸骨の
圧力がブレード間で均等に分布することを可能にする。ボール部材、更なるスロ
ット及び隆起スロットの使用は、これらのブレードが、一時的に直線形状を呈し
、より低いプロフィールを提供して引っ込みエッジを維持するため僅かに上昇す
ることを可能にする。一旦、ブレードが胸骨に挿入されると、挿入の間の圧力の
僅かな解放によって、ボール部材が更なるスロットの最内側端部に戻ることが可
能となり、該ブレードは、垂直及び水平方向に僅かに枢動し、その結果、該ブレ
ードは引っ込み位置の僅かに湾曲した形状に従い、患者の胸骨を開創するため最
適なてこ作用を提供する。ブレード130の上側区分134は、第1及び第2ア
ーム112、116の略底部表面に沿って延在すると共に、ブレード130がア
ーム112及び116の前部エッジ表面120a及び120cの内側に短い距離
延在するように配置される。ブレード130は、患者の胸骨と容易に係合するよ
うに開創器の底部表面の下方に延在するため、湾曲した態様でブレード130の
上側区分134から下方に延在する下側区分138も備える。下側区分は、好ま
しくは、第1及び第2のアーム112、116の外側エッジ表面121に向かっ
て短い距離、後方に湾曲し、全体的にC又はL形状を有するブレード130を形
成し、それに隣接する患者の胸骨の位置決め及び保持を容易にする。そのため、
第1及び第2アームの変位と連係するブレード130は、その結果、手術処置の
ため組織、骨等の所望の開創を可能にする。
【0034】 安定化サブシステム即ち本発明の安定化アーム104は、好ましくは、開創器
102及び安定化装置106と相互作用する、細長いハンドルセグメント160
を備える。ハンドルセグメント180は、好ましくは、安定化装置106をその
上に枢動可能且つ取り外し可能に保持するためその末端部上に末端コネクター1
81を備える剛性管状部材である。ハンドルセグメント180は、取り付け機構
即ちスレッド部材140などのコネクターによって開創器102に装着可能であ
る。ハンドルセグメント180の基端部は、好ましくは、可動ノブ184と、そ
の上にある固定ノブ186と、を備える。可能ノブ184は、ハンドルセグメン
ト180を貫通し、末端コネクター181まで延在する細長いロッドに接続され
る。安定化装置106がハンドルセグメント180の末端コネクター181に接
続されたとき、ユーザが、この固定ノブ186を巧みに操作することによって、
安定化装置106を回転させることを可能にするため、固定ノブ186は、ハン
ドルセグメント180上の可動ノブ184の基部に近いところに固定される。
【0035】 図示のように、末端コネクター181は、略球根状部材からなり、該部材は、
その少なくとも1つの側部を通って延在する細長いスロット187を有する。ス
ロット187は、安定化装置を安定化アーム104に容易に取り付け、且つ、取
り外したりすることを可能にするため、安定化装置106のポスト部材196が
該スロットを側面方向に通過することを可能にするようサイズが定められている
。更に加えて、ポスト部材196上の球根形状及びスロット187のこれと相補
的な形状を使用することは、安定化装置がハンドルセグメントの回りに枢動、回
転することを可能にし、よって、外科医が、安定化装置106を所望位置に、及
び、患者の心臓の任意表面の近傍に配置することを可能にする。安定化装置10
6は、ハンドルセグメント及び/又は固定ノブに対して可動ノブ184を回転さ
せることによって、ハンドルセグメント180に対して所望位置に固定される。
このとき、細長いロッドの一部分が、ハンドルセグメント180の外側表面に対
して移動し、末端コネクター181へと延び、安定化装置104のポスト部材1
96と接触、係合する。末端コネクターに対する細長いロッドのこの移動は、ポ
スト部材を、末端コネクターの下側リップ表面189に対し押圧させる。末端コ
ネクター181の好ましい略西洋なし形状は、末端コネクター181及びポスト
部材196の間の接続を最適化し、安定化装置106が末端コネクター196内
で選択的に保持されることを可能にし、それと共に、心臓用途でこの装置を使用
するため必要となる枢動運動及び回転運動を可能にする。この心臓用途では、空
間がなかなか確保することができず、当該装置は、過度の実験作業無しに外科医
の必要事項を用立てるほど多用途でなければならない。
【0036】 好ましい実施形態の安定化アーム104は、該アームに作動的に連結されたス
レッド部材140も備える。スレッド部材140は、巧みな操作を最小にする必
要がある一方で、外科医が安定化装置106のための多重軸位置決め能力を持つ
ように形成される。例示の実施形態では、スレッド部材140の底区分は、前部
エッジリップ150、可動第2リップ152及びアクチュエータレバー154を
備える。アクチュエータレバー154は、ピン158によって第2リップ152
内の細長いスロットに枢動的に連結されている。このピン158は、好ましくは
、アクチュエータレバー154の運動が、第2リップ152を前部エッジリップ
150に向かって移動させたり該エッジリップから離れて移動させるようにアク
チュエータレバー154の回転軸に対してオフセットされる。前部エッジリップ
150は、このリップの内側が、開創器の前部エッジ表面120a〜120cの
任意の形状および形態に概ね従うように形成される。前部エッジリップ150は
、アームの前部エッジ表面120a〜120c及び/又は開創器のラックセグメ
ントの下で後方に延在する一部分も備える。それにより、前部エッジリップ15
0は、開創器102の前部エッジ表面120a、120b又は120cのうち任
意のものの任意位置で容易に鋭角をなして固定される鋭角表面を形成するのが好
ましい。
【0037】 図面にも示されている通り、スレッド部材140の第2リップ152は、開創
器のステップ表面122a〜122cの任意の凹側部と選択的に係合するため、
前部エッジリップから後方にある距離のところに、スレッド部材140の底部に
配置された半円形又は長方形に形成された部材である。第2のリップ152は、
スレッド部材140の内側表面151が、前部エッジ表面120a〜120c及
びこれと連係する開創器のステップ表面122a〜122cの間で開創器102
の頂部表面上に亘って弧状に延在し、該表面上に横たわるように概ね形成される
。第2リップ152は、スレッド第2リップ152と内側表面151との間に鋭
角のステップ表面係合角度をなし、選択されたステップ表面120a、120b
又は120cを確実に保持するため、スレッド部材140の底部側に摺動可能に
取り付けられ、アクチュエータレバー154の回転に応答して移動可能とされる
【0038】 当業者ならば、開創器の前部エッジ表面及びステップ表面122a〜122c
上にスレッド部材140を取り外し可能に固定するため当該技術分野で利用可能
な多数の手段が存在することを理解するであろう。例えば、ウィングナット又は
類似の螺合形式の構成を使用することができる。該構成では、ウィングナットが
開創器のステップの垂直表面上に作用する。しかし、好ましい実施形態のアクチ
ュエータレバー154の使用は、該アクチュエータレバー154の単一回の手動
操作によりスレッド部材140を開創器102上の任意の所望位置に装着するた
めの迅速且つ簡単な手段を外科医に提供する。更に加えて、アクチュエータレバ
ー154の移動距離は、好ましくは、開創器102へのスレッド部材140の単
一手動装着を更に容易にするため約180度より小さくなるように選択される。
更に加えて、アクチュエータレバー154は、好ましくは、外科医の作業フィー
ルド即ち視角に干渉しないように、開創器102の外側エッジ表面121a〜1
21cに隣接するスレッド部材140の側に位置決めされる。
【0039】 代替実施形態では、カム形状部材は、上述した第2リップ152の代わりにス
レッド部材の底部表面上に配置することができる。カム形状部材は、周辺部の少
なくとも一部分に平坦領域を備えて形成された略円状部材として形成することが
できる。スレッド部材を本実施形態の開創器上に配置するため、アクチュエータ
レバーは、カムが回転され、カムの平坦側部がスレッド前部エッジリップに対面
するように回転させることができる。スレッド部材が開創器上に配置された後、
アクチュエータレバーは再び回転され、その結果、カムの湾曲部分は、開創器ス
テップの垂直表面と接触するに至り、これと係合する。
【0040】 上述したように、カムの回転は、アクチュエータレバーの回転によって達成さ
れ、該アクチュエータレバーは、カムが、開創器の頂部表面及びステップと完全
に接触し、又は、部分的に接触し、又は、間隔を隔てられる、様々な位置の間で
移動可能である。しかし、カムがスプリングで負荷をかけられ、その結果、アク
チュエータレバーが外科医により保持されないとき、自動的に回転して開創器ス
テップと接触するように構成することも本発明の範囲内にある。換言すれば、カ
ムは、カムの湾曲部分がスレッド前部エッジリップと対面するように偏倚される
【0041】 カム即ち第2のリップが本発明の好ましい特徴と両立する任意の幾何学的形態
又は形状を持つことも本発明の範囲内にある。例えば、これらの好ましい特徴の
幾つかは、スレッド部材140を開創器102の上に取り外し可能に装着したり
、該スレッド部材を開創器102から取り外すときの容易さ及び多用途さに関連
する。例えば、開創器のラックセグメント114の上にスレッド部材140を取
り付ける能力を提供するため、スレッド部材を開創器102のアームの両端部を
摺動して付けたり及び離すことを必要とすることなく、スレッド部材を直接的に
取り付けたり及び取り外したりしてもよい。更には、アーム及びラックセグメン
トのうち任意の一つにスレッド部材140を一時的に取り付け、次に、スレッド
部材を最終的な所望位置に摺動可能とする能力は、現在のところ入手可能な開創
器を越える利点である。これは、アクチュエータの中央位置で、アクチュエータ
レバーが、開創器上のスレッド部材の保持を引き起こすと共に、それらの間の摺
動運動を可能とする、本発明の好ましい形態で特に真実である。次に、アクチュ
エータレバーは、スレッド部材及び従って開創器上の所望位置にある安定化アー
ムを固定するため係合位置に移動させられる。
【0042】 本発明の好ましい実施形態では、スレッド部材140は、ノブ160、安定化
アームクランプ162、スレッドピンクランプ166及びその中のねじ切りロッ
ド170を有する上側区分も備える。スレッド部材140のこの部分は、安定化
アーム104の水平及び垂直方向が組み合わさった回転運動を外科医に提供し、
並びに、ハンドルセグメント180の摺動及び回転運動を可能とし、これらの運
動の全ては、手術フィールドの周辺部に沿って配置された単一ノブ160の作動
により有利に制御される。
【0043】 スレッドピン158は、スレッド部材の底区分の一部分から上方に延在し、前
部エッジリップ150、第2リップ152及び上述したアクチュエータレバー1
54を備える底区分と、後述する上側区分との間の回転における第1の軸即ち垂
直軸を形成する。この構成は、スレッド部材の底区分が、スレッド部材がアーム
及び/又は開創器のラックセグメントに沿った位置に固定されるか否かに拘わり
なく、スレッド部材140の上側区分に対して回転することを可能とする。更に
加えて、この配位は、好ましくは、スレッド部材の上側区分を、図示のように開
創器の前部エッジの直接上方に配置させる。この配位は、スレッド部材の運動範
囲及び従って安定化アームの運動範囲を増加させ、究極的には、多用途性及び安
定化装置の運動の範囲を有意に増加させる。例えば、スレッド部材140及び安
定化アーム104の回転は、ユーザが、ハンドルセグメント164を含むアパー
チャ164が開創器102の前部エッジ120の内側に延在することを可能にす
ることによって、アーム及び/又はラックセグメントの下方に安定化装置106
を位置決めすることを可能にする。この配位は、心臓の後端表面が作動されてい
る状況、並びに、心臓の選択された位置が手術フィールドの側部に巧みに操作さ
れている状況において、特に有用である。この種の配位は、ハンドルセグメント
が、アーム又はラックセグメントの幅方向に対し垂直より大きい角度をなして配
位されることを必要とする。スレッドピンは、更に本発明の多用途性を増加させ
るため、交互に、スレッド部材の上側区分をアーム及びラックセグメントの前部
エッジから内側に延在させるように角度をなして配置されてもよい。スレッドピ
ン158は、スレッド部材140上のスレッドピンクランプ166の左右の区分
に形成された凹部即ちポケット168内に回転可能に受け入れられる。このよう
にして、及び、後述されるように、スレッド部材14の上側区分は、スレッドピ
ン158の回りを外科医によって回転可能とされ、患者の心臓上の所望の所定領
域における安定化アーム104及び安定化装置106の回転位置決めを容易にす
る。
【0044】 スレッド部材140上の安定化アームクランプ162の左右区分は、その中に
貫通アパーチャ164を形成するように構成される。このアパーチャ164は、
手術フィールドへのハンドルセグメント180のアプローチの角度を減少させる
ため、ノブ160及びねじ切りロッド170の回転軸即ち水平軸からオフセット
されるのが好ましい。図示のように、好ましい形態は、ノブ160の回転軸の上
方にアパーチャ164を配位する。外科医により望まれる場合には、アパーチャ
164及び従ってハンドルセグメント180は、ハンドルセグメントがより小さ
い角度で手術フィールドに接近するようにノブの回転軸の下方に位置決めされる
。アパーチャ164は、その中に、安定化アーム104のハンドルセグメント1
80を摺動可能に且つ回転可能に受け入れる。安定化アームクランプ162は、
ハンドルセグメントをねじ切りロッド170の長さ方向軸の回りに回転可能とさ
せ、並びに、アパーチャ164に対して別個に回転可能且つ摺動可能とさせるた
め、ねじ切りロッド170の回りに回転可能に配置される。安定化アームクラン
プ162とスレッドピンクランプ166との間の回転表面は、クランプのこれら
の表面の各々にポーカーチップ(poker chip)形式の表面を形成するように、そ
の表面上に複数の互いに相補的な隆起部及び谷部を持つのが好ましい。この種の
表面の使用は、ノブ160及びねじ切りロッド170が安定化アームクランプ1
62に対してハンドルセグメントを回転させるため克服しなければならない追加
の摩擦源を提供することによって中程度又は完全に締められるとき、スレッドピ
ンクランプ166に対して安定化アームクランプ162の回転運動を制限するの
が好ましい。更に加えて、この種の表面の使用は、ノブ160が完全に締められ
ていないとき、外科医がハンドルセグメント180の回転及び摺動運動に対する
摩擦抵抗をなおも克服することができると共に、安定化アームクランプ162の
回転運動を防止することによって安定化装置16の木目細かい位置決めを容易に
する。
【0045】 本発明の好ましい形態は、ノブ160に動かないよう装着され且つノブ160
とスレッドピンクランプ166の外側表面167との間に延在するねじ切りロッ
ド170を備える。このようにして、及び、後述するように、安定化アームクラ
ンプ162及びかくして安定化アーム104のハンドルセグメント180は、相
対運動が防止される完全に係合された位置までノブ160が回転される前にねじ
切りロッド170の回りを外科医によって回転可能とされる。その上、ハンドル
セグメント180は、例えば本文中で説明される単一ノブなどの作動部材又は単
一レバー若しくはハンドルの巧みな操作により、安定化装置106の位置決めを
容易にするためアパーチャ164を通って安定化アームクランプ162に対して
摺動し及び/又は回転することができる。
【0046】 ノブ160は、ねじ切りロッド170の一端部に固定され、該ロッドの他方の
端部は、スレッドピンクランプ166の外側区分167と係合する。スレッドピ
ンクランプ166及び安定化アームクランプ162は、ねじ切りロッド170の
回りを回転可能に各々配置され、これにより圧縮制御される。かくして、一方向
(例えば時計回り)のノブ160の回転は、スレッドピン158及びハンドルセ
グメント180の各々に夫々クランプするように、互いに向かってこれらのクラ
ンプの各々の左右区分を移動させる(即ち、クランプを圧縮させる)。スレッド
ピンクランプ166によるスレッドピン158の圧縮は、スレッド部材140の
上側区分に対するスレッド部材140の底区分の回転運動を制限し、開創器10
2に対する安定化アーム104の略水平運動を制限する。安定化クランプ162
によるハンドルセグメント180の圧縮は、アパーチャ164を通過するハンド
ルセグメント180の回転及び摺動運動を防止し、よって、安定化装置106を
スレッド部材140及び開創器102に対して固定位置に保持させ、開創器10
2に対する安定化アーム104の略垂直運動を制限する。同様に、安定化アーム
クランプ162とスレッドピンクランプ166の間の回転運動は、完全に係合さ
れた位置にノブ160を締め上げることによって制限される。反対方向(例えば
反時計回り)のノブの回転は、これらのクランク162及び166を、分離させ
、該クランプをスレッドピン158及び/又はねじ切りロッド170の回りを回
転可能にさせる。本発明の好ましい形態では、これらのクランプの各々は、その
中にスプリング部材(図示せず)を備え、ノブがこの位置に回転されるとき、こ
れらのクランプの分離を容易にする。更に加えて、ハンドルセグメント180は
、安定化アームクランプ162内部を摺動し、アパーチャ164を通って回転す
ることができる。当業者ならば、ノブ160が、スレッドピン158の回りの回
転抵抗を増加させ、アパーチャ内のハンドルセグメント180の摺動及び/又は
回転への抵抗を、そのような回転及び/又は摺動を完全に防止することなく増加
させるように、クランプする方向に回転することができることを理解されよう。
これは、外科医による安定化装置106の正確な位置決めを容易にするためなさ
れる。その上、クランプ162及び166は、ノブ184の初期回転が、スレッ
ドピン158又はハンドルセグメント180のいずれか一方を、スレッドピン1
58又はハンドルセグメント180の他方の解放以前に、最初に解放することが
できるように構成されてもよい。加えて、クランプ162及び166は、スレッ
ドピクランプ166に対する安定化アームクランプ162の回転を初期には可能
とするか或いは防止するように構成されてもよい。その後、クランプ162又は
166は、スレッドピン158及びハンドルセグメント180を同時に又は順次
に解放することができる。本発明の好ましい形態がノブとして本文中で説明され
たが、レバー又は類似の作動部材が、開創器102に対する安定化装置106の
所望の配位を達成するため使用することができることも考えられる。
【0047】 本発明の好ましい態様に係る安定化システム100の使用法は、図面を参照し
つつ次の説明から最も良く理解することができる。次の説明は、特に冠状動脈バ
イパス移植手術処置に関連して、安定化システムの使用法を参照するが、本発明
の安定化システムの使用法は、そのような使用例に限定されない。
【0048】 手術処置のため患者を適切に準備し位置決めし、安定化システムの使用法を進
める上で必要とされるこれらの行動を仕上げた後、開創器102のアーム112
及び116は、ブレード130の上側部分134が互いに略当接するように閉じ
られる。次に外科医は、切り口に隣接してブレードの各々の下側区分138を位
置決めし、開創器を押し下げ、或いは、そうでなければ、ブレードが切り口を通
って押され、胸骨を通り過ぎるようブレード及び患者を巧みに操作する。
【0049】 開創器を挿入した後、外科医は、第2のアームセグメント116のハンドル1
18を回転させることによって、2つの開創器アームセグメント112、116
を互いに対して変位させる。外科医が患者の胸骨を開放するとき、その下側に横
たわる接続組織も解放し、患者の心臓を取り囲む心膜を開放する。心臓を視角化
するため、心臓を取り囲む心膜が、該心膜を通る縫合糸(図示せず)により引っ
込められ、次に、開創器アーム上のスロット123を通して縫合糸を縫い合わせ
、該縫合糸が手術フィールドから間隔を隔てられることを確実にする。上述した
ように、縫合糸を保持するクランプ(図示せず)は、クランプ器具の末端部が貫
通孔124内にあるように、スロット内に配置される。これは、縫合糸及びクラ
ンプが、引き続く処置のための外科医の使用スペース外に配置されることを可能
にする。1つ又はそれ以上の血管上でバイパス移植処置を実行するため所望の視
野を形成し心臓を目に見えるように判断できるよう患者の胸骨を更に開放する、
引き続く作業の後、外科医は、開創器アームセグメント112、116のうち一
つ又はラックセグメント114に、特定の処置のための視野の妨害を最小にする
一方で最良のアクセスを提供すると予期される位置に、安定化アーム104を取
り付ける。
【0050】 このバイパス移植処置は、心臓の背部即ち後側を含む心臓のほとんど任意表面
上のその動脈又は支脈を対象にすることができることが理解されるべきである。
このため、安定化アームを、ラックセグメント114、又は、開創器のアーム1
12及び116のいずれか一つに取り付ける能力を持つことは、特別な利点を奏
することができる。本発明の好ましい形態に関しては、安定化アーム104は、
手術フィールドの両側部に沿ってだけではなく、ラックセグメント114上の手
術フィールドの頂部近傍に配置することができる。開創器102は、開創器のス
ロートが患者の首に面し外科医が患者の一方の側に典型的に位置すると共に看護
婦が患者の他方の側に位置し、機器類が当該処置を通して患者の身体と交差する
ように身体上に配置される。そのため、本発明の好ましい形態では、外科医は、
どの表面が当該処置と干渉せず且つ心臓の所望表面への最良のアクセスを提供す
るかを決定して追加の表面を選択する。
【0051】 安定化アーム104を開創器102上に取り付けるため、外科医は、第2リッ
プ152が非係合位置にあり、スレッド部材140の前部エッジリップ150か
ら間隔を隔てられるように、スレッドアクチュエータレバー154を回転させる
。スレッド部材140をこのように構成した後、外科医は、選択されたアーム又
はラックセグメントの前部エッジに亘って前部エッジリップ150を位置決めす
ることによって、アーム112及び116、又は、ラックセグメント114の多
数の利用可能な任意位置で、開創器102上のスレッド部材140を位置決めす
る。スレッド部材140の好ましい形態では、外科医は、開創器の全長さに沿っ
てスレッド部材を摺動させる必要がなく、即ち、限定された数の所定位置から選
択する必要があるが所望位置にスレッド部材140を直接配置することができる
。このようにして、外科医は、ラックセグメント114又は開創器102のアー
ム112、116上の任意場所に、スレッド部材140を取り外し可能に配置す
ることができる。このとき、スレッド部材140がこれらの所定領域のうち任意
領域に最初に位置決めされた状態で開創器を最初に組み付ける必要はない。この
構成の利点は、外科医が、スレッド部材140を、究極的に欲するところに近い
と予想される位置に最初に配置することができるということである。当該処置の
間、より良いアクセスを提供するため異なる配置が必要とされる場合、外科医は
、スレッド部材140を以前に選択されたアーム及びラックセグメントのうちい
ずれかに沿って所望位置まで摺動させ、或いは、スレッド部材140を開創器か
ら取り外し、特定の処置のためアーム及びラックセグメント上のどの位置が最良
のアクセスを提供するかを見るため様々な位置を試みる。加えて、そのようなス
レッド構成は、スレッド部材140を位置決めしている間に開創器を通過し得る
任意の縫合糸を切断し或いは干渉することをスレッド部材140に関して懸念す
る必要無しに、外科医が、一定の外科処置を実行することを可能にする。更には
、多数の血管が多数の表面上で機能しているところで該表面へのアクセスが所望
されている場合、スレッド部材の配位を、当該処置の特定部分の必要性と適合す
るように容易に調整することができる。
【0052】 次に、外科医は、開創器102の所望領域上の前部エッジ表面120a、12
0b又は120cに亘ってスレッド部材140の前部エッジリップ150を位置
決めし、次に、スレッドアクチュエータレバー154を所望通りに部分的或いは
完全に回転させ、それにより第2リップ152が開創器102の対応するステッ
プ表面122a〜cの垂直延在表面と接触し係合することによってスレッド部材
を当該場所に固定する。一旦、外科医が開創器上にスレッド部材を配置するとき
、可動ノブ184を緩め、固定ノブ186を回転し、並びに、スレッド部材上の
ノブ160を緩め、一時的な所望位置に安定化装置106及び安定化アーム10
4を配位することによって、心臓表面に沿った究極的な所望位置の近傍に安定化
装置106を最初に位置決めする。このプロセスは、心臓の所望位置又は領域で
安定化装置106の位置を修正する必要があるときはいつでもしばしば繰り返さ
れることを理解するべきである。
【0053】 その後、外科医は、ノブ160を緩め、スレッドピン158の回りでスレッド
部材140の頂部を回転し、ハンドルセグメント180を、スレッド部材140
に対して長さ方向及び/又は回転方向に移動させ、安定化されるべき心臓の所定
領域に対して安定化装置106を位置決めするように、安定化アーム162のク
ランプ貫通孔164内にハンドルセグメントを配置する。一旦、外科医が患者の
心臓上の安定化装置106の位置に満足すると、外科医は、安定化アーム104
及び安定化装置106が残りの当該処置を通してこの所望位置に確実に維持され
るよう、ノブ160及び184を堅く締め上げる。一旦、安定化装置106が心
臓の所定領域と所望の接触関係に至ると、外科医は、ねじ切りロッド及びスレッ
ドピンの回りの更なる回転を防止し、アパーチャ内のハンドルセグメントの摺動
を防止するように安定化アーム140のノブ160を堅く締め上げる。外科医は
、ハンドルセグメントの末端コネクター181と、安定化装置106のポスト部
材196との間の接続を堅くするようにハンドルセグメント180のノブ184
を締め上げ、安定化アーム104の端部回りの安定化装置106の更なる運動を
防止する。
【0054】 移植処置を完成した後、次に外科医は、本質的に上述したステップを逆転させ
ることによって、安定化アーム104及び安定化装置106を取り外す。或いは
、外科医は、アクチュエータレバー154を単に解放し、手術フィールドから全
ての安定化アーム及び安定化装置を取り外してもよい。同様にして、アクチュエ
ータレバーは、係合位置及び非係合位置の間の位置に移動させられ、引き続く処
置が実行され又は新しい安定化装置が装着される間に安定化アームが通り道の外
部へと移動させられる。
【0055】 前述の説明では、本発明の安定化システムは、安定化装置をクランプし支持す
るという観点で説明された。しかし、多数の手術器具の任意のものを例えば隔膜
又は弁の開創器などの開創器に取り外し可能に固定するように当該システムを構
成することも本発明の範囲内にある。加えて、一時に一つの安定化アームが使用
されるものとして説明されたが、複数即ち多数の安定化アームを開創器に固定す
ることも本発明の範囲内にある。例えば、一つの安定化アームを、隔膜開創器、
及び、組織安定化装置又は吸引装置を支持するため用意された別の安定化アーム
を支持するため提供することができる。
【0056】 本発明の好ましい実施形態が特定の用語を使用して説明されたが、そのような
説明は例示の目的のためにのみ用いられたものであり、本発明の請求の範囲の精
神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形をなし得ることが理解さ
れるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の態様に係る、身体の所定領域の安定化を援助する安定
化システムの、明瞭さのためハンドルを取り外した状態の斜視図である。
【図2】 図2は、本発明の安定化システムの、明瞭さのためハンドルを取り外した状態
における斜視図であり、スレッド部材が開創器のラックセグメントに配置されて
いる図である。
【図3】 図3Aは、図1の安定化システムの底部斜視図である。 図3Bは、図1の安定化システムの底部等角図である。
【図4】 図4は、図1のライン4−4に沿って概略取られたラックセグメントの断面図
である。
【図5】 図5は、図1のライン5−5に沿って概略取られたアーム区分の断面図である
【図6】 図6A、6B及び6Cは、本発明の安定化アーム及び安定化装置の様々な立面
図である。
【図7】 図7は、図6Aのライン7−7に沿って概略取られた、本発明の安定化アーム
のスレッド部材における頂部の断面図である。
【図8】 図8は、本発明の安定化アームのスレッド部材の底部の側面図である。
【図9】 図9は、本発明の安定化アームのスレッド部材の底部の底面図である。
【図10】 図10は、ブレードを取り外した状態における本発明の開創器の底面図である
【図11】 図11は、ブレードを備えた本発明の開創器の端面図である。
【図12】 図12は、ブレードがアームの隆起スロット内に挿入された状態における、図
3のライン12−12に沿って概略取られた断面図である。
【図13】 図13Aは、本発明のブレード部材の頂部斜視図である。 図13Bは、本発明のブレード部材の底部斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW (72)発明者 チャールズ,カーク・ダブリュー アメリカ合衆国ジョージア州30168,オー ステル,ブロッサム・レーン 1725 (72)発明者 スタウト,ジェフリー・ティー アメリカ合衆国ジョージア州30106,オー ステル,シェレル・コート 4416 (72)発明者 ナルバンディアン,サロ アメリカ合衆国ジョージア州30306,アト ランタ,ロサンゼルス・アベニュー 893 (72)発明者 ズォニツァー,スティーブン・ジェイ アメリカ合衆国ジョージア州30312,アト ランタ,サウス・イースト,ルーミス・ア ベニュー 450 Fターム(参考) 4C060 AA02 MM24 MM25

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術処置で使用するためのシステムであって、 複数の開創器アーム、及び、これらの開創器アームと連結されたセグメントを
    有し、且つ、該複数の開創器アームが互いに対して移動可能である、開創器と、 前記開創器に対して作動的に位置決め可能であり、且つ、医療処置の間に医療
    装置を所望の位置に保持するようにサイズが定められている、安定化アームと、 前記開創器アームの各々と、前記開創器の前記連結されたセグメントとに選択
    的に取り付け可能なコネクターと、 を含む、前記システム。
  2. 【請求項2】 前記コネクターは、前記開創器アームの各々及び前記連結セ
    グメントの少なくとも一部分に沿って摺動可能である、請求項1に記載のシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記開創器アームの各々及び前記連結セグメントは、頂部表
    面及びその上に形成された細長い隆起部材を有し、前記コネクターは、それらに
    沿って前記開創器アームの各々及び前記連結セグメント上で摺動可能である、請
    求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記開創器は、頂部表面と、前記複数の開創器及び前記連結
    部材のうち少なくとも1つの頂部表面に沿って細長く外側に突出した部材と、を
    備え、前記コネクターは該開創器の該頂部表面上に該突出部材を取り付け可能で
    ある、請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記外側に突出する部材は、前記複数の開創器アーム及び前
    記連結部材のうち少なくとも1つに沿って実質的に延在する細長いレールであり
    、前記コネクターはそれらに沿って取り外し可能に摺動自在である、請求項4に
    記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記コネクターは、前記開創器アームの各々及び前記開創器
    の前記連結セグメントから前記安定化アームを係合及び非係合させるため係合位
    置及び非係合位置の間で移動可能な第1の部材をその上に備え、前記コネクター
    の少なくとも一部分は、該第1の部材の前記係合位置及び非係合位置において前
    記開創器に対して回転可能である、請求項1に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1の部材は、前記開創器アームの各々及び前記開創器
    の前記連結セグメントから前記安定化アームを係合及び非係合させるため係合位
    置及び非係合位置の間で移動可能であり、前記コネクターは、前記第1の部材の
    部分的な非係合位置で、前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結部材
    に対して摺動可能であり、該第1の部材の前記係合位置で前記開創器アームの各
    々及び前記開創器の前記連結部材に対して摺動不能に接触した状態で固定係合さ
    れる、請求項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記コネクターは、前記安定化アームに対して該コネクター
    を係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の部
    材をその上に備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係合
    位置において前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結セグメントに沿
    って移動可能である、請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記コネクターは、前記安定化アームに対して該コネクター
    を係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の部
    材を備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係合位置にお
    いて前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結セグメントの少なくとも
    一部分に沿って摺動可能である、請求項1に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 手術処置で使用するためのシステムであって、 複数の開創器アーム及びこれらの開創器アームを連結するセグメントを有し、
    且つ、該複数の開創器アームは互いに対して移動可能である、開創器と、 前記開創器に対して作動的に位置決め可能であり、且つ、医療処置の間に医療
    装置を所望の位置に保持するようにサイズが定められている、安定化アームと、 前記開創器の前記連結セグメント上の固定位置に装着可能であり、且つ、前記
    医療処置の間に前記医療装置を所望の位置に保持するように前記安定化アームと
    相互作用する、コネクターと、 を含む、前記システム。
  11. 【請求項11】 前記コネクターは、前記開創器の前記連結セメントの少な
    くとも一部分と係合及び非係合するため係合位置及び非係合位置の間で移動可能
    な第1の部材をその上に備え、前記コネクターの少なくとも一部分は、該第1の
    部材の前記係合位置及び非係合位置において前記開創器に対して回転可能である
    、請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記コネクターは、前記安定化アームから該コネクターを
    係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の部材
    をその上に備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係合位
    置において前記開創器の前記連結セグメントに対して回転可能である、請求項1
    0に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記コネクターは、前記連結セグメントの実質的な長さ全
    体に沿って摺動可能である、請求項10に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記連結セグメントは、頂部表面及びその上に形成された
    細長い隆起部材を有し、前記コネクターは、それらに沿って摺動可能である、請
    求項10に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記開創器の連結セグメントは、頂部表面と、該頂部表面
    に沿って外側に突出した部材と、を備え、前記コネクターは、該連結セグメント
    の該突出部材の所望位置に直接取り付け可能である、請求項10に記載のシステ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記コネクターは、前記開創器の前記連結セグメントを係
    合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第1の部材を
    その上に備え、前記コネクターの少なくとも一部分は、該第1の部材の前記係合
    位置及び非係合位置において前記開創器に対して回転可能である、請求項10に
    記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記第1の部材は、前記開創器の前記連結セグメントを係
    合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能であり、前記コ
    ネクターは、前記第1の部材の非係合位置で、前記開創器の前記連結部材に対し
    て摺動可能であり、該第1の部材の前記係合位置で前記連結部材に対して固定係
    合される、請求項16に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記コネクターは、前記安定化アームに対して該コネクタ
    ーを係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の
    部材をその上に備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係
    合位置において前記開創器の前記連結セグメントに沿って移動可能である、請求
    項10に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記第2の部材は、前記コネクターを係合及び非係合させ
    るため係合位置及び非係合位置の間で移動可能であり、前記コネクターは、前記
    第2の部材の係合位置及び非係合位置で、前記開創器の前記連結部材の少なくと
    も一部分に沿って摺動可能である、請求項18に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 手術処置で使用するためのシステムであって、 側面方向に延在し且つ互いに対して移動可能な複数のアームを有する開創器で
    あって、該開創器は頂部表面を備え、これらのアームは、外側に突出するレール
    をその上に備える、前記開創器と、 医療処置の間に医療装置を所望の位置に保持するため前記開創器に対して作動
    的に位置決め可能である、安定化アームと、 前記開創器の各アーム上に形成された前記レールに装着可能なコネクターと、 を含む、前記システム。
  21. 【請求項21】 前記開創器は、前記アームを作動的に連結する連結セグメ
    ントを更に備え、前記コネクターは、前記アームの各々及び前記連結セグメント
    の実質的な長さ全体に沿って摺動可能である、請求項20に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記開創器は、前記アームを作動的に連結する連結セグメ
    ントを更に備え、前記コネクターは、前記コネクター上で第1の部材が作動する
    とき前記アームの各々のレール及び前記連結セグメント上に沿って選択的に取り
    付け可能である、請求項20に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記開創器は、前記アームを作動的に連結する連結セグメ
    ント、並びに、前記レールをその上に形成するため、前記複数のアーム及び前記
    連結部材の少なくとも1つに沿って外側に突出する部材、及び、これに対応して
    該複数のアーム及び該連結部材の第1の表面に沿って延在するリップを更に備え
    、前記コネクターは、前記突出部材及び前記リップと解放可能に係合することに
    よって、前記開創器に取り付け可能である、請求項20に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 手術器具を支持するためのシステムであって、 開創器と、 前記手術器具を前記開創器に固定する手術器具支持部と、 を含み、 前記手術器具支持部は、 (a) 第1の区分及び第2の区分を有するコネクターと、 (b) 前記第1の区分は、該区分に沿った所望の位置で前記開創器と解放可能
    に係合し、前記第2の区分は、手術器具と解放可能に係合し、該第2の区分は前
    記第1の区分に対して回転可能であり、前記手術器具は、該第2の区分に対して
    移動可能であり、 (c) 係合位置及び非係合位置の間で移動可能な作動部材であって、該作動部
    材が該係合位置にあるとき、前記第1の区分に対する前記第2の区分の回転が防
    止され、該第2の区分に対する前記手術器具の移動が防止される、前記作動部材
    と、 を備える、前記システム。
  25. 【請求項25】 前記作動部材は、第1の区分係合クランプと、手術器具係
    合クランプとの間に延在する単一の回転軸を有する、請求項24に記載のシステ
    ム。
  26. 【請求項26】 前記開創器は、複数のアームと、その上のラックセグメン
    トとを備え、前記コネクターは、該アームの各々と該ラックセグメントとに取り
    付け可能である、請求項24に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記コネクターは、前記複数のアーム及び前記開創器のラ
    ックセグメント上に配置された細長いレールに沿って摺動可能である、請求項2
    6に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記作動部材は、第1の区分係合クランプと、手術器具係
    合クランプとの間に延在する単一の回転軸を有し、該第1の区分係合クランプと
    該手術器具係合クランプは、互いに対して回転可能である、請求項20に記載の
    システム。
  29. 【請求項29】 手術器具を支持するためのシステムであって、 開創器と、 前記手術器具を前記開創器に固定する手術器具支持部と、 を含み、 前記手術器具支持部は、 第1のクランプ区分及び第2のクランプ区分を有するコネクターであって、該
    第1のクランプ区分は、該区分に沿った所望の位置で前記開創器と解放可能に係
    合し、前記第2のクランプ区分は、手術器具と解放可能に係合し、該第2のクラ
    ンプ区分は前記第1のクランプ区分に対して回転可能であり、前記手術器具は、
    該第2の区分に対して移動可能である、前記コネクターと、 係合位置及び非係合位置の間で移動可能な作動部材であって、該作動部材が該
    係合位置にあるとき、前記第1のクランプ区分に対する前記第2のクランプ区分
    の回転が防止され、該第2のクランプ区分に対する前記手術器具の移動が防止さ
    れる、前記作動部材と、 を備える、前記システム。
  30. 【請求項30】 前記作動部材が前記非係合位置にあるとき、前記第1のク
    ランプ区分に対する前記第2のクランプ区分の回転が可能とされ、該第2のクラ
    ンプ区分に対する前記手術器具の移動が可能とされる、請求項29に記載のシス
    テム。
  31. 【請求項31】 前記作動部材は、ノブと、前記第1のクランプ区分と、前
    記第2のクランプ区分との間に延在する、単一の回転軸を有する、請求項29に
    記載のシステム。
  32. 【請求項32】 前記開創器は、複数のアーム及びラックセグメントを備え
    、前記コネクターは、作動部材が、約180度より少ない回転弧を描いて回転す
    るとき、前記各アーム及びラックセグメントの少なくとも1つに取り付け可能で
    ある、請求項29に記載のシステム。
  33. 【請求項33】 前記コネクターは、前記複数のアーム及び前記開創器の前
    記ラックセグメントの少なくとも1つに沿って摺動可能である、請求項32に記
    載のシステム。
  34. 【請求項34】 前記作動部材は、第1区分係合クランプと、手術器具係合
    クランプとの間に延在し、該第1区分係合クランプと、該手術器具係合クランプ
    とは互いに対して回転可能である、請求項29に記載のシステム。
  35. 【請求項35】 手術器具を支持するためのシステムであって、 開創器と、 前記手術器具を前記開創器に固定する手術器具支持部と、 を含み、 前記手術器具は、 第1の区分及び第2の区分を有するコネクターであって、該第1の区分は、該
    区分に沿った所望の位置で前記開創器と解放可能に係合し、前記第2の区分は、
    該区分に沿った所望の位置で手術器具と解放可能に係合し、該第2の区分は前記
    第1の区分に対して回転可能であり、前記手術器具は、該第2の区分に対して移
    動可能である、前記コネクターと、 係合位置及び非係合位置の間で移動可能な作動部材であって、該作動部材が該
    非係合位置にあるとき、前記第1の区分に対する前記第2の区分の回転が可能と
    され、該第2の区分に対する前記手術器具の移動が可能とされる、前記作動部材
    と、 を備える、前記システム。
  36. 【請求項36】 前記コネクターは、その中にアパーチャを備え、前記手術
    器具は、該アパーチャ内に保持され、該手術器具は前記作動部材の非係合位置に
    おいて該アパーチャ内で回転可能且つ摺動可能であり、該作動部材の係合位置に
    おいて回転及び摺動が防止される、請求項35に記載のシステム。
  37. 【請求項37】 前記作動部材は、係合位置及び非係合位置の間を移動可能
    である、ねじ切り部材であり、該ねじ切り部材の回転は、該係合位置及び非係合
    位置の間で該作動部材を移動させる、請求項35に記載のシステム。
  38. 【請求項38】 前記システムは、該係合位置及び非係合位置の間で移動可
    能な作動レバーを更に備え、前記コネクターは、前記開創器に沿って摺動可能に
    該開創器に接続可能とされる、請求項35に記載のシステム。
  39. 【請求項39】 前記作動レバーは、前記係合位置及び非係合位置の間を約
    180度より少ない角度で回転可能である、請求項38に記載のシステム。
  40. 【請求項40】 患者の所定領域を安定化させるためのシステムであって、 開創器と、 所望の前記所定領域に隣接した配置のための安定化装置と、 前記安定化装置を前記開創器に固定する安定化アームと、 を備え、 前記開創器は、 2つのアーム、及び、該2つのアームを互いから選択された間隔で隔てるため
    連結し該2つのアームを所望の固定関係で維持するラックセグメントを備え、該
    2つのアームの少なくとも1つは、該アームに接続された安定化アームを、その
    上の外部レール表面上で取り外し可能に受け入れるように構成され、 前記安定化アームは、 第1の端部及び第2の端部を有する細長いハンドルであって、該第1の端部は
    、その上で安定化装置と係合するためサイズが定められ、該安定化装置は、前記
    患者の所定領域と接触するように構成される、前記ハンドルと、 前記安定化装置が所望位置まで移動可能となるように該安定化装置を前記細長
    いハンドルの第1の端部に接続するためのコネクターであって、該安定化装置は
    、前記患者の所定領域及び前記安定化アームの第2の端部上の可動部材と係合し
    、該可動部材の作動時に該安定化アームの第1の端部への該安定化装置の固定接
    続及び可動接続を可能にする、前記コネクターと、 を備える、前記システム。
  41. 【請求項41】 手術処置で使用するためのシステムであって、 側面方向に延在する複数のアーム及び該アームを連結するセグメントを有する
    開創器であって、該複数のアームは、互いに対して移動可能で、且つ、該アーム
    上に頂部表面及び上方に突出するレールを備える、前記開創器と、 医療処置の間に医療装置を所望の位置に保持するため前記開創器に対して作動
    的に位置決め可能な安定化アームと、 前記開創器の各アーム上に形成された前記レールに装着可能なコネクターと、 を含む、前記システム。
  42. 【請求項42】 各々のアームは、細長い前部エッジと、該前部エッジと間
    隔を隔てられて平行関係にあるステップと、を備えて構成され、 前記安定化アームは、該アームと連係されたコネクターを備え、該コネクター
    の一部分は、各アームの少なくとも1つの少なくとも一部分に形成された前記前
    部エッジと解放可能に係合するように構成され、前記コネクターは、前記ステッ
    プの表面の少なくとも一部分と選択的に係合するための更なる部材を備え、これ
    により前記安定化アームが、前記開創器の前記アームの1つ又はそれ以上と取り
    外し可能に固定される、請求項41に記載のシステム。
  43. 【請求項43】 前記連結セグメントは、前部エッジ、及び、該セグメント
    の表面上にステップを備えて構成され、該ステップは、該前部エッジから間隔を
    隔てられ、前記安定化アームの一部分は、前記連結セグメントの前部エッジと解
    放可能に係合し、前記コネクターは、該連結セグメントで前記ステップの表面と
    係合するための更なる部材を備え、それにより前記安定化アームが該連結セグメ
    ントに取り外し可能に固定される、請求項42に記載のシステム。
  44. 【請求項44】 前記コネクターの更なる部材は、該コネクターが前記開創
    器の前記アームの1つ又はそれ以上に摺動可能に固定されるように、前記ステッ
    プの表面と選択的に係合するための可動部材である、請求項42に記載のシステ
    ム。
  45. 【請求項45】 前記コネクターの更なる部材は、該コネクターが前記開創
    器の前記アームの1つ又はそれ以上に取り外し可能に固定されるように、前記ス
    テップの鋭角をなす表面と選択的に係合するための可動部材である、請求項42
    に記載のシステム。
  46. 【請求項46】 前記更なる部材は、前記安定化アーム上でレバー部材が作
    動するとき移動可能であり、該レバー部材は、係合位置及び非係合位置の間を約
    180度より小さい角度で移動可能である、請求項42に記載のシステム。
  47. 【請求項47】 前記前部エッジ係合部材は、前記アームの1つ又はそれ以
    上の該前部エッジと解放可能に係合するため鋭角をなす部材である、請求項42
    に記載のシステム。
  48. 【請求項48】 前記コネクターは、その上に第1及び第2のリップを備え
    、これらのリップは、前記前部エッジの鋭角をなす表面及び前記アームのレール
    のステップ表面と係合し、該コネクターがそれらに沿って摺動することを可能と
    する、請求項41に記載のシステム。
  49. 【請求項49】 前記安定化アームは、第1の端部及び第2の端部を有する
    細長いハンドルセグメントを備え、該第1の端部は、前記患者の所定領域と接触
    するため構成された安定化装置と係合するようにサイズが定められ、 安定化装置を所望位置まで移動できるように、前記安定化装置を前記細長いハ
    ンドルの第1の端部に接続するための末端コネクターであって、可動部材が前記
    安定化アームの第2の端部上に配置され、該可動部材の作動時に前記安定化アー
    ムの第1の端部で前記安定化装置の固定接続及び可動接続を可能にする、前記末
    端コネクターを更に備える、請求項41に記載のシステム。
  50. 【請求項50】 手術処置で使用するためのシステムであって、 複数の開創器アーム、及び、これらの開創器アームと連結されたセグメントを
    有する開創器であって、該複数の開創器アームが互いに対して移動可能であり、
    該アーム及び該連結セグメントはその上に内側エッジを各々備える、前記開創器
    と、 前記開創器に対して作動的に位置決め可能であり、且つ、医療処置の間に医療
    装置を所望の位置に保持するようにサイズが定められている、安定化アームと、 前記開創器上に選択的に取り付け可能なコネクターであって、該コネクターは
    長さ方向軸を有する枢動部材を備え、該枢動部材の長さ方向軸は、該コネクター
    が取り付けられたとき前記内側エッジに略垂直となるように配位される、前記コ
    ネクターと、 を含む、前記システム。
  51. 【請求項51】 手術処置で使用するためのシステムであって、 複数の開創器アーム、及び、これらの開創器アームと連結されたセグメントを
    有する開創器であって、該複数の開創器アームが互いに対して移動可能であり、
    該アーム及び該連結セグメントはその上に内側エッジを各々備える、前記開創器
    と、 前記開創器に対して作動的に位置決め可能であり、且つ、医療処置の間に医療
    装置を所望の位置に保持するようにサイズが定められている、安定化アームと、 前記開創器上に選択的に取り付け可能なコネクターであって、該コネクターは
    長さ方向軸の回りを移動可能であり、該長さ方向軸は、該コネクターが前記開創
    器に取り付けられたとき該開創器の前記エッジと略整列される、前記コネクター
    と、 を含む、前記システム。
  52. 【請求項52】 前記コネクターは、前記開創器アームの各々及び前記開創
    器の前記連結セグメントから前記安定化アームを係合及び非係合させるため係合
    位置及び非係合位置の間で移動可能な第1の部材をその上に備え、前記コネクタ
    ーの少なくとも一部分は、該第1の部材の前記係合位置及び非係合位置において
    前記開創器に対して回転可能である、請求項51に記載のシステム。
  53. 【請求項53】 前記第1の部材は、前記開創器アームの各々及び前記開創
    器の前記連結セグメントから前記安定化アームを係合及び非係合させるため係合
    位置及び非係合位置の間で移動可能であり、前記コネクターは、前記第1の部材
    の部分的な非係合位置で、前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結部
    材に対して摺動可能であり、該第1の部材の前記係合位置で前記開創器アームの
    各々及び前記開創器の前記連結部材に対して摺動不能に接触した状態で固定係合
    される、請求項52に記載のシステム。
  54. 【請求項54】 前記コネクターは、前記安定化アームに対して該コネクタ
    ーを係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の
    部材をその上に備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係
    合位置において前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結セグメントに
    沿って移動可能である、請求項53に記載のシステム。
  55. 【請求項55】 前記コネクターは、前記安定化アームに対して該コネクタ
    ーを係合及び非係合させるため係合位置及び非係合位置の間で移動可能な第2の
    部材を備え、前記コネクターは、該第2の部材の前記係合位置及び非係合位置に
    おいて前記開創器アームの各々及び前記開創器の前記連結セグメントの少なくと
    も一部分に沿って摺動可能である、請求項51に記載のシステム。
  56. 【請求項56】 手術器具を支持するためのシステムであって、 互いに面した前部エッジを有する複数のアームを備える開創器と、 前記手術器具を前記開創器に固定する手術器具支持部と、 を含み、 前記手術器具支持部は、 (a) 第1の区分及び第2の区分を有するコネクターと、 (b) 前記第1の区分は、該区分に沿った所望の位置で前記開創器と解放可能
    に係合し、前記第2の区分は、手術器具と解放可能に係合し、該第2の区分は第
    1の軸の回りに前記第1の区分に対して回転可能であり、前記手術器具は、該第
    2の区分に対して移動可能であり、該第1の軸は前記アームの前部エッジと整列
    される、前記システム。
  57. 【請求項57】 係合位置及び非係合位置の間で移動可能である、前記コネ
    クター上の作動部材を更に備え、該作動部材が該係合位置にあるとき、前記第1
    の区分に対する前記第2の区分の回転が防止され、該第2の区分に対する前記手
    術器具の移動が防止される、請求項56に記載のシステム。
  58. 【請求項58】 前記作動部材は、第1の区分係合クランプと、手術器具係
    合クランプとの間に延在する水平回転軸を有し、前記第1の軸は該水平回転軸と
    略平行である、請求項56に記載のシステム。
  59. 【請求項59】 前記開創器は、前記複数のアームと、その上のラックセグ
    メントとを備え、前記コネクターは、該アームの各々と該ラックセグメントとに
    取り付け可能である、請求項56に記載のシステム。
  60. 【請求項60】 手術処置で使用するためのシステムであって、 複数の開創器アーム、及び、これらの開創器アームと連結されたセグメントを
    有し、且つ、該複数の開創器アームが互いに対して移動可能で頂部表面及び底部
    表面を備える、開創器と、 前記アームの前記底部表面上に形成された複数の隆起スロットと、 上側表面を有する複数のブレードであって、該ブレードの該上側表面は、前記
    隆起スロットと摺動可能に接触するようにサイズが定められ、それらの間の垂直
    及び水平運動を可能にする、前記複数のブレードと、 を含む、前記システム。
  61. 【請求項61】 前記アームの前記底部表面は、前記隆起スロット内に配置
    された複数の更なるスロットを備え、前記ブレードは、該更なるスロットと摺動
    可能に接触するようにサイズが定められている隆起部材を更に備える、請求項6
    0に記載のシステム。
  62. 【請求項62】 前記隆起部材は、前記ブレードの前記上側表面に対して押
    下可能である、請求項61に記載のシステム。
  63. 【請求項63】 前記複数のブレードは、前記隆起スロット内に摺動可能で
    あり、前記ブレードは、前記アームの前記頂部表面から間隔を隔てられている、
    請求項62に記載のシステム。
  64. 【請求項64】 手術器具を支持するためのシステムであって、 開創器と、 前記手術器具を前記開創器に固定する手術器具支持部と、 を含み、 前記手術器具支持部は、 第1のクランプ区分、第2のクランプ区分及び前記手術器具を内部に受け入れ
    るようにサイズが定められたアパーチャを有するコネクターであって、該第1の
    クランプ区分は、該区分に沿った所望の位置で前記開創器と解放可能に係合し、
    前記第2のクランプ区分は、手術器具と解放可能に係合し、該第2のクランプ区
    分は前記第1のクランプ区分に対して回転可能であり、前記手術器具は、該第2
    のクランプ区分に対して移動可能であり、該第2のクランプ区分の該第1のクラ
    ンプ区分に対する回転への抵抗は、該手術器具の該第2のクランプ区分に対する
    移動への抵抗より大きい、前記コネクターと、 略水平軸に沿って配位され、且つ、係合位置及び非係合位置の間で移動可能な
    作動部材であって、該作動部材が該係合位置にあるとき、前記第1のクランプ区
    分に対する前記第2のクランプ区分の回転が防止され、該第2のクランプ区分に
    対する前記手術器具の移動が防止され、前記アパーチャが前記略水平軸からオフ
    セットされる、前記作動部材と、 を備える、前記システム。
  65. 【請求項65】 前記作動部材が前記非係合位置にあるとき、前記第1のク
    ランプ区分に対する前記第2のクランプ区分の回転が可能とされ、該第2のクラ
    ンプ区分に対する前記手術器具の移動が可能とされる、請求項64に記載のシス
    テム。
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