JP2002534770A - 機械式マイクロスイッチを動作させるための装置及び方法 - Google Patents

機械式マイクロスイッチを動作させるための装置及び方法

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JP2002534770A JP2000592843A JP2000592843A JP2002534770A JP 2002534770 A JP2002534770 A JP 2002534770A JP 2000592843 A JP2000592843 A JP 2000592843A JP 2000592843 A JP2000592843 A JP 2000592843A JP 2002534770 A JP2002534770 A JP 2002534770A
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cantilever
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H36/00Switches actuated by change of magnetic field or of electric field, e.g. by change of relative position of magnet and switch, by shielding
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • H01H2036/0093Micromechanical switches actuated by a change of the magnetic field

Abstract

(57)【要約】 マイクロメカニカルスイッチ(20)、及び磁石(50)を二つの位置の間で移動することによってマイクロメカニカルスイッチを開位置と閉位置との間で作動するための方法を提供する。磁石は磁束を発生し、この磁束は磁気的に伝導性の層(30、40、207、209)を通って移動する。磁気的に伝導性の層内の磁束は、接触エレメント(60)を強く引っ張って導電層(27、28、29、221、223)と接触させ、開放した電気接点を電気的に短絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロメカニカルスイッチ、及びマイクロメカニカルスイッチが
常開の位置とマイクロメカニカルスイッチが常閉の位置の二つの位置の間で永久
磁石を移動するマイクロメカニカルスイッチを作動するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
開位置と閉位置との間で作動する従来のマイクロスイッチは、静電力、弾性力
、又は熱によって誘導された力を使用してマイクロスイッチを作動する。従来の
静電作動式スイッチ及びリレーには過剰な電荷が発生し、これによりマイクロス
イッチを作動するのに必要な閉鎖力の大きさを経時的に変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、永久磁石を一つの位置の間で移動することによって常閉位置
と常開位置との間で作動するマイクロメカニカルスイッチを提供することである
【0004】 本発明の別の目的は、カンチレバーアームの自由単を第1導電層又は第2導電
層に向かって電磁的に引っ張って常開導電経路又は常閉導電経路を形成するマイ
クロメカニカルスイッチを提供することである。
【0005】 本発明の更に別の目的は、マイクロメカニカルスイッチの開閉に必要な外部か
ら作用する力を伝達するために磁力を使用するマイクロメカニカルスイッチを提
供することである。
【0006】 本発明の他の目的は、従来の集積回路加工技術を使用して製造できるマイクロ
メカニカルスイッチを提供することである。 本発明の更に他の目的は、スイッチ本体が置かれた外部環境から、導電経路を
完成する接触面が気密封止され且つ絶縁されたマイクロメカニカルスイッチを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の以上の及び他の目的は、マイクロメカニカルスイッチを常閉位置又は
常開位置に設定するために二つの位置の間で移動される磁石を持つマイクロメカ
ニカルスイッチによって達成される。本発明の一つの好ましい実施例では、磁石
は、第1導電層の一次開口部及び第2導電層の一次開口部によって少なくとも部
分的に形成されたスロット内で移動する。しかしながら、幾つかの他の様々な磁
石形体、経路形体、及び/又は機械的エレメントを使用して磁石を二つの位置の
間で移動できる。
【0008】 磁石を二つの位置の間で選択的に移動するためにアクチュエータが使用される
。このアクチュエータは、押しボタンスイッチであってもよいし、磁石を二つの
位置の間で移動するのに使用される任意の他の機械的スイッチであってもよい。
アクチュエータは、自動的に又は手動で作動できる。
【0009】 接触エレメントは、二つの異なる位置の間に移動自在に取り付けられている。
二つの異なる位置は、第1導電層の一つの二次開口部内の一つの位置、及び第2
導電層の別の二次開口部内の別の位置である。本発明の一つの好ましい実施例で
は、磁石が第1位置にある場合には、接触エレメントは第1導電層の二次開口部
内に位置決めされており、即ち架橋し、磁石が第2位置にある場合には、接触エ
レメントは第2導電層の二次開口部内に位置決めされており、即ち架橋する。
【0010】 接触エレメントは、カンチレバーアームの自由端に取り付けることができ、又
はカンチレバーアームの自由端と一体である。カンチレバーアームは、好ましく
は、第1導電層及び/又は第2導電層が支持された基材と同じ基材に固定された
固定端を有する。接触エレメントを第1導電層の二次開口部と第2導電層の二次
開口部との間で移動できるようにする適当な機械的構成を使用できるということ
は明らかである。
【0011】 本発明のマイクロメカニカルスイッチの開閉に使用される磁力は、他の従来の
マイクロメカニカルスイッチを作動するのに必要な他の従来の静電力、弾性力、
又は重力よりも数桁強い。マイクロメカニカルスイッチを常開位置と常閉位置と
の間で作動するのに移動自在の磁石を使用するマイクロメカニカルスイッチを提
供することが必要とされているということは明らかである。本発明の一つの好ま
しい実施例は、電磁力からの電磁的要求が第1導電層又は第2導電層を通して作
用する際、カンチレバーアームの自由端の接触エレメントを使用して第1導電層
又は第2導電層のいずれかに向かって移動することによって、このような必要を
満たす上で特に適している。
【0012】 本発明の目的及び本明細書中に亘って論じた本発明によるマイクロメカニカル
スイッチの特徴は、添付図面を参照して読むと更によく理解されるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3に概略に示すように、本発明の一つの好ましい実施例では、マイ
クロメカニカルスイッチ20は、好ましくは互いから絶縁された導電層30及び
導電層40を含む。以下に更に詳細に説明するように、磁石50を磁石第1部分
と磁石第2部分との間で移動し、マイクロメカニカルスイッチ20を常閉位置と
常開位置との間で作動する。
【0014】 導電層30は、図1及び図5に示すように、一次開口部35及び二次開口部3
7を持つ閉鎖経路31を形成する。導電層40は、図1及び図5に示すように、
一次開口部45及び二次開口部47を持つ閉鎖経路41を形成する。本発明の一
つの好ましい実施例では、一次開口部35及び二次開口部45は、スロット51
の少なくとも一部を形成する。磁石50は、導電層30及び導電層40に関して
移動自在に取り付けられている。磁石50は、図1に示すように、スロット51
内に移動自在に取り付けられているが、一次開口部35及び/又は一次開口部4
5の任意の他の適当な形状を使用して、磁石50が第1磁石位置と第2磁石位置
との間で移動する経路を形成できる。図1はスロット51を磁石50が移動する
直線状の経路として示すが、任意の他の適当な形状の経路を使用して磁石50を
その第1位置と第2位置との間で移動できるということは明らかである。更に、
磁石50、一次開口部35及び/又は一次開口部45の形状は、導電層30及び
/又は導電層40の異なるレイアウト及び設計の各々に合わせて変更できる。
【0015】 好ましくは、アクチュエータ55を使用して磁石50を第1磁石位置と第2磁
石位置との間で選択的に移動する。本発明による一つの好ましい実施例では、ア
クチュエータ55は、図1に破線で概略に示すように、プッシュロッド56を含
む。プッシュロッド56は、磁石50を導電層30及び/又は導電層40に関し
て移動するのに使用される任意の適当な機械的構造を有する。
【0016】 本発明による別の好ましい実施例では、アクチュエータ55は、磁石50に連
結された任意の適当な機械的装置を含む。独立した電気的、電気機械的、又は電
磁的装置を使用して磁石50を移動できるということもから明らかである。
【0017】 図1乃至図3に示すように、接触エレメント60が導電層30及び/又は導電
層40に関して移動自在に取り付けられている。接触エレメント60は、第1エ
レメント位置と第2エレメント位置との間で移動する。本発明の一つの好ましい
実施例では、接触エレメント60は、第1エレメント位置にある場合には、導電
層30を二次開口部35に亘って電気的に短絡し、接触エレメント60は、第2
エレメント位置にある場合には、導電層40を二次開口部47に亘って電気的に
短絡する。図2の矢印は、本発明の好ましい実施例による接触エレメント60の
移動方向を示す。
【0018】 図2に示すように、接触エレメント60は、上方に移動したとき、導電層30
を二次開口部37に亘って接触し、即ち架橋する。更に、図2に示すように、接
触エレメント60は、下方に移動したとき、導電層40を二次開口部47に亘っ
て接触し、即ち架橋する。閉鎖体経路31又は閉鎖体経路41を閉じる目的のた
め、導電層30、導電層40、二次開口部37、二次開口部47、及び/又は接
触エレメント60のこの他の適当な形状を使用して、導電層30を二次開口部3
7に亘って電気的に架橋し及びかくして短絡し、又は導電層40を二次開口部4
7に亘って電気的に架橋し及びかくして電気的短絡する同じ結果を得ることがで
きるということは明らかである。
【0019】 図1、図2、及び図5に示すように、本発明の一つの好ましい実施例では、導
電層30の少なくとも一次部分32が平面21内に位置決めされている。図1は
、導電層30の二次部分33を示す。図1乃至図3及び図5に示す実施例では、
メッキプロセスを使用して導電体を形成し、導電層30の一次部分32と二次部
分33との間を電気的に短絡することができる。図示のように、二次部分33は
、平面21から所定距離に離間された平面22内に位置決めされている。他の適
当な形状及び構成を使用して導電層30及び/又は導電層40を形成できるけれ
ども、接触エレメント60が第1エレメント位置と第2エレメント位置との間で
移動できる限り、図1乃至図3に示す実施例、又は任意の他の構造的に等価の適
当なレイアウト及び設計を使用できる。
【0020】 図1乃至図3に示すように、導電層30の一次部分32が一次開口部35を形
成し、導電層30の第2部分33が二次開口部37を形成する。更に、図1乃至
図3に示すように、スロット51は矩形形状であり、そのため一次開口部35及
び一次開口部45が互いに整合する。
【0021】 図1乃至図3に示す実施例では、接触エレメント60が第1エレメント位置に
ある場合には、接触エレメント60は少なくとも部分的に平面21内に位置決め
されており、接触エレメント60が第2エレメント位置にある場合には、接触エ
レメント60は少なくとも部分的に平面22内に位置決めされている。本明細書
中及び特許請求の範囲で使用されているように、接触エレメント60が少なくと
も部分的に平面21又は平面22内に位置決めされているというのは、接触エレ
メント60が第1エレメント位置にある場合には、導電層30を二次開口部37
に亘って接触し又は架橋し、及びかくして電気的に短絡すると同時に、接触エレ
メント60が導電層40の接触又は架橋、及びかくして電気的短絡を行わないと
いうことを意味する。同様に、このことは、接触エレメント60は第2位置にあ
る場合には導電層40を二次開口部47に亘って接触し又は架橋し、及びかくし
て電気的に短絡するが、導電層30の接触又は架橋、及びかくして電気的短絡を
行わないということを意味する。
【0022】 本発明による一つの好ましい実施例では、接触エレメント60は、カンチレバ
ーアーム65の自由端66に位置決めされたヘッド61を含む。自由端66とは
反対側のカンチレバーアーム65の固定端67は、好ましくは、基材25と直接
接触するように、導電層30及び/又は導電層40に関して固定されている。ヘ
ッド61は、二次開口部37に亘って導電層30と又は二次開口部47に亘って
導電層40と十分に接触する任意の適当な形状を備えているのがよい。カンチレ
バーアーム65により、接触エレメント60のヘッド61を図2に矢印で示すよ
うに垂直方向に第1エレメント位置と第2エレメント位置との間で移動できる。
【0023】 磁石50が第1磁石位置にある場合には、磁石50からの磁束が導電層30を
通って一次部分32から二次部分33まで移動する際に磁路を形成し、次いで二
次開口部33を横切る磁力を発生し、これにより、接触エレメント60を、導電
層に向かって、例えば図2に示すように上方に引っ張る。接触エレメント60が
導電層30と接触すると、二次開口部37に亘って電気的接触が生じる。磁石5
0が第2磁石位置にある場合には、磁石50からの磁束が導電層40を通って移
動する際に磁路を形成し、接触エレメント60を導電層40に向かって例えば図
2に示すように下方に引っ張る磁力を発生する。接触エレメント60が導電層4
0と接触すると、導電層40が二次開口部47に亘って電気的に短絡される。
【0024】 磁石50が第1磁石位置にあり、接触エレメント60が閉鎖体経路31を閉じ
ている場合には、導電層30が共通の接点27と常閉の接点29との間を電気的
に連通する。磁石50が第2磁石位置にあり、接触エレメント60が閉鎖体経路
41を閉じている場合には、導電層40が共通の接点27と常開の接点28との
間を電気的に連通する。かくして、磁石50を第1磁石位置と第2磁石位置との
間で移動することによって、及びこれと対応して接触エレメント60を移動する
ことによって、マイクロメカニカルスイッチ20を常開位置又は常閉位置のいず
れかで作動できる。磁石50の磁力は、マイクロメカニカルスイッチの作動に静
電力、弾力、又は重力を使用する従来のマイクロメカニカルスイッチよりも数桁
強くできる。導電層30の二次部分33を、平面21内の導電層40から所定距
離のところにある平面22内に位置決めすることにより、強い双方向開閉力を確
保するためにカンチレバーアーム65を使用でき、これによって、本発明のマイ
クロメカニカルスイッチ20は双投スイッチに特に適している。
【0025】 カンチレバーアーム65のカンチレバー設計により、カンチレバーアーム65
の長さに沿った熱膨張が、マイクロメカニカルスイッチ20を閉じる度毎に、特
に接触エレメント60のヘッド61が導電層30又は導電層40に当たって跳ね
返る場合に、電流のインラッシュ(in−rush)を適当に吸収する。図1乃
至図3に示すように、接触面積を減少し、及びこれによって固着力及び/又は静
電引っ張り力を減少するため、接触エレメント60のヘッド61に丸味が付けて
ある。
【0026】 本発明のマイクロメカニカルスイッチ20は、シリコンチップ設計の技術の当
業者に周知の従来の集積回路加工技術を使用して製造できる。図4乃至図11は
、本発明のマイクロメカニカルスイッチ20の製造に使用される様々な工程を示
す。
【0027】 図4に示すように、導電層30及び40は基材25上に取り付けられ、支持さ
れ、又は形成される。基材25は、任意の適当な従来のシリコンウェーハ材料で
できているのがよい。導電層30及び/又は導電層40は、二つのチタニウム(
Ti)層間に挟まれた金(Au)層でできているのがよい。図5は、導電層30
の一次部分32、導電層40、共通の接点27、常開接点28、及び常閉接点2
9のレイアウトの概略平面図を示す。
【0028】 図6は、一層のポリイミドを付着し、切断及び蝕刻、好ましくは傾斜蝕刻を行
った概略側面図を示す。 図7は、付着、切断、及び蝕刻を更に行い、カンチレバーアーム65及び接触
エレメント60を形成した後、更に蝕刻を行ってポリイミド及びTi及びAuの
部分を除去した、図2の構造の概略図を示す。図8は、図7に示す構造の概略平
面図を示す。次いで、この構造をNiFe等で及び次いでロジウム(Rh)で電
気メッキする。
【0029】 図9に示すように、構造を次いで光切断(photocut)し、カンチレバ
ーアーム65上のメッキバー及び金属を湿式蝕刻し、その結果カンチレバーアー
ム65は部分的に自由である。SiO2 をカットし、蝕刻を施してカンチレバー
アーム65のチップ部分を自由にする。この段階で、基材25を形成する第1ウ
ェーハ構造を完成する。
【0030】 次いで図10に示す上キャップ構造を製造する。ここでは、Ti及びAuを基
材26にメッキベースとしてブラケット付着させる。基材26は、薄いガラスウ
ェーハでできているのがよい。次いで、NiFe及びRhを電気メッキする。次
いで構造をストリップし、図11に示す形態にする。図2は、支持体70を使用
して基材25を基材26に関して構造的に支持する、結合された構造を示す。支
持体70は、任意の適当なハンダ、エポキシ、接着剤、又は当業者に周知の他の
適当なシーリング材料でできているのがよい。
【0031】 本発明の一つの好ましい実施例では、図1に示すように、マイクロメカニカル
スイッチ20の少なくとも一部の周囲に亘ってシール80を形成できる。このシ
ール80は、基材25及び基材26に結合して気密シールを形成できる適当なハ
ンダ、適当なエポキシ、又は任意の他の適当な接着剤でできているのがよい。本
発明の一つの好ましい実施例では、支持体70がシール80の少なくとも一部を
形成できる。シール80の形成に使用される材料は、好ましくは、マイクロメカ
ニカルスイッチ20の任意の必要な温度制限及びガス抜きの必要を満たす更に、
シール80の材料は、プッシュロッド56又は磁石50を機械的に移動する任意
の他の移動自在のエレメントを密封をなして取り囲むことができ、更にこれらを
移動できるようにする。シール80の特定の設計に応じて、導電層30及び/又
は導電層40を通る磁束は、気密シールを貫通でき、接触エレメント60を作動
できる。
【0032】 図12は、マイクロメカニカルスイッチ20の概略断面図である。図12では
、ヘッド61は中立位置で、例えば図1に示す位置で示してあり、この位置では
、接触エレメント60は、導電層30又は導電層40のいずれとも接触しない。
【0033】 図13は、本発明の別の好ましい実施例によるマイクロメカニカルスイッチ2
0のレイアウトを示す概略平面図である。 本発明のマイクロメカニカルスイッチ20を製造するための上文中に説明した
プロセス工程の代わりに又はこれらのプロセス工程に加えて、シリコン製マイク
ロ構造設計の当業者に周知の任意の他の適当な方法を使用できるということは明
らかである。
【0034】 本発明の一つの好ましい実施例によるマイクロメカニカルスイッチ20を作動
するための方法では、磁石50を第1磁石位置と第2磁石位置との間で選択的に
移動する。磁石50が第1磁石位置にある場合には、磁石50は、導電層30を
電磁的に短絡する磁束を発生し、これによって接触エレメント60を第1エレメ
ント位置に引き込むか或いはこの位置に位置決めする。この位置では、接触エレ
メント60が導電層30を二次開口部37に亘って電磁的に短絡し、導電層30
、共通接点27、及び常閉接点29を電気的に短絡する。磁石50が第2磁石位
置にある場合には、磁石50は、導電層40を電磁的に短絡する磁束を発生し、
これによって接触エレメント60を第2エレメント位置に引き込むか或いはこの
位置に位置決めする。この位置では、接触エレメント60が導電層40を二次開
口部47に亘って電磁的に短絡し、導電層40、共通接点27、及び常開接点2
8を電気的に短絡する。
【0035】 図14でわかるように、マイクロマシーンドスイッチ201の変形例は、ベー
ス層203から製造される。ベース層からカンチレバー65を蝕刻しカンチレバ
ー65及びそのヘッド60の上面205を図14のy軸方向で約0.0254m
m(1/1000インチ)即ち1ミル除去する。次いで、第1及び第2の穴を、
ベース層203を通してy軸方向にベース層203の上面205からカンチレバ
ーチップの下のその底面211まで蝕刻し、軟質磁性体製の第1及び第2のプラ
グ207、209で充填する。磁性体は、好ましくは、必然的ではないが、導電
製も備えている、例えばパーマロイである。図17から推論できるように単一の
プラグ245を使用できるが、磁束の戻り経路がないため、磁気の作用が幾分弱
い。第1及び第2のプラグは、夫々、底面211と隣接したその作動位置決めに
配置された場合、永久磁石50から磁束をそらすための磁気分路子として役立つ
。添付図面におけるエレメントの縮尺及び位置は一定ではないということは理解
されよう。これは、本発明の例示及び理解を容易にするための一助として行った
【0036】 プラグ207、209は、これらの間のZ軸方向空間により電気的に絶縁され
ているが、カンチレバーヘッド60が磁気引力の作用によって移動してプラグ2
07、209と接触したとき、カンチレバーヘッド60の第1横側217及び第
2横側219によってそのZ軸に沿って接触されるように離間されている。図1
5を更に参照すると、第1及び第2の電気リード221、223が第1及び第2
のプラグ207、209に夫々取り付けられており、カンチレバーヘッド60が
閉じた、開いた電気回路を表す。
【0037】 プラグは必ずしも導電性でなくてもよく、エレメントの適当な構造及び構成が
磁気回路をカンチレバーチップに作用する原動力について、及びカンチレバーチ
ップが架橋する電気回路を、図15に示すように物理的に別体の存在として位置
決めできるということは理解されよう。
【0038】 磁石50はプランジャー即ちプッシュロッド56上に配置されており、ばね2
37等で好ましくはベース層203の底面211から遠ざかる方向に押圧されて
いる。好ましい実施例では、磁石を約0.0381mm(約1・1/2ミル)移
動させるのが適当であると考えられている。
【0039】 上キャップ225は、上文中に論じたようにベース層203を適当にシールし
且つ離間する際、図14のSPSTスイッチ用のカバーとして役立つ。図16を
参照すると、キャップの別の実施例227は、対をなした電気接点229、23
1をそれ自体が有する。これらの接点は、ハンダパッド233、235への適当
な連結部である。この実施例では、上キャップ電気接点229、231は、カン
チレバーヘッド60とその通常の位置で、又は休止位置で接触するように配置さ
れ、これによって、本発明は、常開又は常閉の双極単投即ちDPSTスイッチ機
構として役立つ。
【0040】 図17を参照すると、スペーサ247をベース層203と上キャップとの間に
おいて組み立てたマイクロメカニカルスイッチ201を、次いで、本発明を便利
に使用するため、外側リード251を持つカバーケース249内に組み立てる。
このとき、マイクロメカニカルスイッチ201は、ベース層と磁石50との間の
気密層253によって更にシールされているのがよい。
【0041】 図14乃至図17の実施例は、永久磁石の移動が小さく、有効分路子構造を有
し、そのため、低コストで非常に効果的に気密封止可能なスイッチを基材の非常
に小さな部分を使用して形成できる。
【0042】 本発明の様々なエレメントは、形状、大きさ、材料、及び/又は構造を変更で
き、それでも、磁石50の移動に応じてマイクロメカニカルスイッチ20を開閉
することによって接触エレメント60を二つの位置の間で移動するということは
明らかである。
【0043】 以上の記載において、本発明をその特定の好ましい実施例に対関して説明した
が、多くの詳細は例示の目的で記載したものであって、本発明にはこの他の実施
例があり、本明細書中に説明した詳細のうちの特定のものは、本明細書の基本的
原理から逸脱することなく、大幅に変更できるということは当業者には明らかで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施例によるマイクロメカニカルスイッチの第1導電層、第
2導電層、磁石、共通接点、常開接点、及び常閉接点についてのレイアウトの概
略平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った概略断面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った概略断面図である。
【図4】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの概略断面図である。
【図5】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略平面図である。
【図6】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略断面図である。
【図7】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略断面図である。
【図8】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略平面図である。
【図9】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略断面図である。
【図10】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略断面図である。
【図11】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好ましい実施例
によるマイクロメカニカルスイッチの 概略平面図である。
【図12】 本発明の一つの好ましい実施例による、図2及び図3に示すカンチレバーアー
ムの接触エレメントを示す概略断面図である。
【図13】 本発明の別の好ましい実施例によるマイクロメカニカルスイッチのレイアウト
の概略平面図である。
【図14】 本発明の変形例のの概略斜視図である。
【図15】 別のリード配置を示す、図14と同様の実施例の平面図である。
【図16】 図14の実施例用の別態様の上キャップの斜視図である。
【図17】 マイクロメカニカルスイッチの変形例による商業的封入スイッチ製品の側断面
図である。
【符号の説明】
20 マイクロメカニカルスイッチ 30 導電層 31 閉鎖経路 35 一次開口部 37 二次開口部 40 導電層 41 閉鎖経路 45 一次開口部 47 二次開口部 50 磁石 51 スロット 55 アクチュエータ 56 プッシュロッド
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月26日(2001.7.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 機械式マイクロスイッチを動作させるための装置及び方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】 本発明は、機械式マイクロスイッチ、及び機械式マイクロスイッチが常開の位
置と機械式マイクロスイッチが常閉の位置の二つの位置の間で永久磁石を移動さ
せる、機械式マイクロスイッチを動作させるための方法に関する。
【従来の技術】 開位置と閉位置との間で作動する従来のマイクロスイッチは、静電力、弾性力
、又は熱によって誘導された力を使用し、マイクロスイッチを作動する。従来の
静電作動式のスイッチ及びリレーには過剰の電荷が発生し、これによりマイクロ
スイッチの動作に必要な閉鎖力の大きさが経時的に変化する。
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、永久磁石を二つの位置の間で移動することによって常閉位置
と常開位置との間で作動する機械式マイクロスイッチを提供することである。 本発明の別の目的は、カンチレバーアームの自由端を第1導電層又は第2導電
層に向かって電磁的に引き寄せて常開導電路又は常閉導電路を形成する機械式マ
イクロスイッチを提供することである。 本発明の更に別の目的は、機械式マイクロスイッチの開閉に必要な外部から作
用する力を伝達するために磁力を使用する機械式マイクロスイッチを提供するこ
とである。 本発明の他の目的は、従来の集積回路加工技術を使用して製造できる機械式マ
イクロスイッチを提供することである。 本発明の更に他の目的は、導電路を完成する接触面が、スイッチ本体が置かれ
た外部環境から気密シールされ且つ絶縁された機械式マイクロスイッチを提供す
ることである。
【課題を解決するための手段】 本発明の以上の及び他の目的は、機械式マイクロスイッチを常閉位置又は常開
位置に設定するために磁石を二つの位置の間で移動する機械式マイクロスイッチ
によって達成される。本発明の一つの好ましい実施例では、磁石は、少なくとも
一部が第1導電層及び第2導電層の一次開口部によって形成されるスロット内で
移動する。しかしながら、幾つかの他の様々な磁石形体、経路形体、及び/又は
機械的エレメントを使用して磁石を二つの位置の間で移動できる。 磁石を二つの位置の間で選択的に移動するため、アクチュエータを使用する。
このアクチュエータは、押しボタンスイッチであってもよいし、磁石を二つの位
置の間で移動するのに使用される任意の他の適当な機械式スイッチであってもよ
い。アクチュエータは、自動作動式であっても手動作動式であってもよい。 接触エレメントは、二つの異なる位置の間に移動自在に取り付けられている。
これらの位置のうちの一方の位置は、第1導電層の一つの二次開口部内の位置で
あり、他方の位置は、第2導電層内の別の二次開口部内の位置である。本発明の
一つの好ましい実施例では、磁石が第1位置にある場合には、接触エレメントは
、第1導電層の二次開口部内に位置決めされており即ちブリッジを形成し、磁石
が第2位置にある場合には、接触エレメントは、第2導電層の二次開口部内に位
置決めされており、即ちブリッジを形成する。 接触エレメントは、カンチレバーアームの自由端に取り付けることができ、又
はカンチレバーアームの自由端と一体である。カンチレバーアームは、好ましく
は、第1導電層及び/又は第2導電層が支持されているのと同じ基板に固定され
た固定端を有する。接触エレメントを第1導電層の二次開口部と第2導電層の二
次開口部との間で移動できるようにする適当な機械的構成を使用できるというこ
とは明らかである。 本発明の機械式マイクロスイッチの開閉に使用される磁力は、他の従来の機械
式マイクロスイッチを作動するのに必要な他の従来の静電力、弾性力、又は重力
よりも数桁強い。機械式マイクロスイッチを常開位置と常閉位置との間で作動す
るのに移動自在の磁石を使用する機械式マイクロスイッチを提供することが明ら
かに必要とされている。本発明の一つの好ましい実施例は、第1導電層又は第2
導電層を通して作用する電磁力からの電磁的要求があるとき、カンチレバーアー
ムの自由端の接触エレメントを使用して第1導電層又は第2導電層のいずれかに
向かって移動することによって、このような必要を満たす上で特に適している。 本発明の目的及び本明細書中に亘って論じた本発明による機械式マイクロスイ
ッチの特徴は、添付図面を参照して読むと更によく理解されるであろう。
【発明の実施の形態】 図1乃至図3に概略に示すように、本発明の一つの好ましい実施例では、機械
式マイクロスイッチ20は、好ましくは互いから絶縁された導電層30及び導電
層40を含む。以下に更に詳細に説明するように、磁石50を第1磁石位置と第
2磁石位置との間で移動し、機械式マイクロスイッチ20を常閉位置と常開位置
との間で作動する。 導電層30は、図1及び図5に示すように、一次開口部35及び二次開口部3
7を持つ閉鎖経路31を形成する。導電層40は、図1及び図5に示すように、
一次開口部45及び二次開口部47を持つ閉鎖経路41を形成する。本発明の一
つの好ましい実施例では、一次開口部35及び一次開口部45は、スロット51
の少なくとも一部を形成する。磁石50は、導電層30及び導電層40に関して
移動自在に取り付けられている。磁石50は、図1に示すようにスロット51内
に移動自在に取り付けられているが、磁石50が第1磁石位置と第2磁石位置と
の間で移動する経路を形成するのに一次開口部35及び/又は一次開口部45の
任意の他の適当な形状を使用できるということは明らかである。図1はスロット
51を磁石50が移動する直線状の経路として示すが、磁石50をその第1位置
と第2位置との間で移動するのに任意の他の適当な形状の経路を使用できるとい
うことは明らかである。更に、磁石50、一次開口部35及び/又は一次開口部
45の形状は、導電層30及び/又は導電層40の異なるレイアウト及び設計の
各々に合わせて変更できる。 好ましくは、アクチュエータ55を使用して磁石50を第1磁石位置と第2磁
石位置との間で選択的に移動する。本発明による一つの好ましい実施例では、ア
クチュエータ55は、図1に破線で概略に示すように、プッシュロッド56を含
む。プッシュロッド56は、磁石50を導電層30及び/又は導電層40に関し
て移動するのに使用される任意の適当な機械的構造を備えているのがよい。 本発明による別の好ましい実施例では、アクチュエータ55は、磁石50に連
結された任意の適当な機械的装置を含むのがよい。磁石50は、電気的、電気機
械的、又は電磁的な独立した装置を使用して移動できるということも明らかであ
る。 図1乃至図3に示すように、接触エレメント60が導電層30及び/又は導電
層40に関して移動自在に取り付けられている。接触エレメント60は、第1エ
レメント位置と第2エレメント位置との間で移動する。本発明の一つの好ましい
実施例では、接触エレメント60は、第1エレメント位置にある場合には、導電
層30を二次開口部37に亘って電気的に短絡し、第2エレメント位置にある場
合には、導電層40を二次開口部47に亘って電気的に短絡する。図2の矢印は
、本発明の好ましい実施例による接触エレメント60の移動方向を示す。 図2に示すように、接触エレメント60は、上方に移動したとき、導電層30
を二次開口部37に亘って接触し、即ちブリッジを形成する。更に、図2に示す
ように、接触エレメント60は、下方に移動したとき、導電層40を二次開口部
47に亘って接触し、即ちブリッジを形成する。閉鎖経路31又は閉鎖経路41
を閉じる目的のため、他の適当な形状の導電層30、導電層40、二次開口部3
7、二次開口部47、及び/又は接触エレメント60を使用して、導電層30を
二次開口部37に亘って電気的にブリッジ形成し及びかくして電気的に短絡し、
又は導電層40を二次開口部47に亘って電気的にブリッジ形成し及びかくして
電気的に短絡するのと同じ結果を得ることができるということは明らかである。 図1、図2、及び図5に示すように、本発明の一つの好ましい実施例では、導
電層30の少なくとも一次部分32が平面21内に位置決めされている。図1は
、導電層30の二次部分33を示す。図1乃至図3及び図5に示す実施例では、
メッキプロセスを使用して導電体を形成することにより、導電層30の一次部分
32と二次部分33との間を電気的に短絡できる。図示のように、二次部分33
は、平面21から所定距離離間された平面22内に位置決めされる。他の適当な
形状及び構成を使用して導電層30及び/又は導電層40を形成できるけれども
、接触エレメント60が第1エレメント位置と第2エレメント位置との間で移動
できる限り、図1乃至図3に示す実施例、又は任意の他の構造的に等価の適当な
レイアウト及び設計を使用できる。 図1乃至図3に示すように、導電層30の一次部分32が一次開口部35を形
成し、導電層30の第2部分33が二次開口部37を形成する。更に、図1乃至
図3に示すように、スロット51は矩形形状であり、そのため一次開口部35及
び一次開口部45は互いに整合する。 図1乃至図3に示す実施例では、接触エレメント60が第1エレメント位置に
ある場合には、接触エレメント60は少なくとも部分的に平面21内に位置決め
されており、接触エレメント60が第2エレメント位置にある場合には、接触エ
レメント60は少なくとも部分的に平面22内に位置決めされている。本明細書
中及び特許請求の範囲で使用されているように、接触エレメント60が少なくと
も部分的に平面21又は平面22内に位置決めされているというのは、接触エレ
メント60が第1エレメント位置にある場合には、導電層30を二次開口部37
に亘って接触し又はブリッジ形成し、及びかくして電気的に短絡すると同時に、
接触エレメント60が導電層40と接触せず又はブリッジ形成せず、及びかくし
て電気的に短絡しないということを意味する。同様に、このことは、接触エレメ
ント60が第2位置にある場合には導電層40を二次開口部47に亘って接触し
又はブリッジ形成し、及びかくして電気的に短絡するが、導電層30と接触せず
又はブリッジ形成せず、及びかくして電気的に短絡しないということを意味する
。 本発明による一つの好ましい実施例では、接触エレメント60は、カンチレバ
ーアーム65の自由端66に位置決めされたヘッド61を含む。自由端66とは
反対側のカンチレバーアーム65の固定端67は、好ましくは、導電層30及び
/又は導電層40に関し、基板25上に直接固定されている。ヘッド61は、二
次開口部37に亘って導電層30と又は二次開口部47に亘って導電層40と十
分に接触する任意の適当な形状を備えているのがよい。カンチレバーアーム65
により、接触エレメント60のヘッド61を、図2に矢印で示すように垂直方向
に第1エレメント位置と第2エレメント位置との間で移動できる。 磁石50が第1磁石位置にある場合には、磁石50からの磁束が導電層30を
通って一次部分32から二次部分33まで移動する際に磁路が形成され、次いで
二次開口部37を横切る電磁力が発生し、これにより、接触エレメント60を、
導電層30に向かって、例えば図2に示すように上方に引っ張る。接触エレメン
ト60が導電層30と接触すると、二次開口部37に亘って電気的接触が生じる
。磁石50が第2磁石位置にある場合には、磁石50からの磁束が導電層40を
通って移動する際に磁路が形成され、接触エレメント60を導電層40に向かっ
て、例えば図2に示すように下方に引っ張る電磁力が発生する。接触エレメント
60が導電層40と接触すると、導電層40が二次開口部47に亘って電気的に
短絡される。 磁石50が第1磁石位置にあり、接触エレメント60が閉鎖経路31を閉じて
いる場合には、導電層30が共通の接点27と常閉の接点29との間を電気的に
接続する。磁石50が第2磁石位置にあり、接触エレメント60が閉鎖経路41
を閉じている場合には、導電層40が共通の接点27と常開の接点28との間を
電気的に連通する。かくして、磁石50を第1磁石位置と第2磁石位置との間で
移動することによって、及びこれと対応して接触エレメント60を移動すること
によって、機械式マイクロスイッチ20を常開位置又は常閉位置のいずれかで作
動できる。磁石50の磁力は、機械式マイクロスイッチの作動に静電力、弾力、
又は重力を使用する従来の機械式マイクロスイッチよりも数桁強くできる。導電
層30の二次部分33を、平面21内の導電層40から所定距離のところにある
平面22内に位置決めすることにより、強い双方向開閉力を確保するためにカン
チレバーアーム65を使用でき、これによって、本発明の機械式マイクロスイッ
チ20は双投スイッチに特に適している。 カンチレバーアーム65のカンチレバー設計により、カンチレバーアーム65
の長さに沿った熱膨張が、機械式マイクロスイッチ20を閉じる度毎に、特に接
触エレメント60のヘッド61が導電層30又は導電層40に当たって跳ね返る
場合に、電流のインラッシュ(in−rush)を適当に吸収する。図1乃至図
3に示すように、接触面積を減少し、及びこれによって固着力及び/又は静電引
っ張り力を減少するため、接触エレメント60のヘッド61には丸味が付けてあ
る。 本発明の機械式マイクロスイッチ20は、シリコンチップ設計の技術の当業者
に周知の従来の集積回路加工技術を使用して製造できる。図4乃至図11は、本
発明の機械式マイクロスイッチ20の製造に使用される様々な工程を示す。 図4に示すように、導電層30及び40は基板25上に取り付けられ、支持さ
れ、又は形成される。基板25は、任意の適当な従来のシリコンウェーハ材料で
できているのがよい。導電層30及び/又は導電層40は、二つのチタニウム(
Ti)層間に挟まれた金(Au)層でできているのがよい。図5は、導電層30
の一次部分32、導電層40、共通の接点27、常開接点28、及び常閉接点2
9のレイアウトの概略平面図を示す。 図6は、一層のポリイミドを付着し、切断し、エッチング好ましくは傾斜エッ
チングを行った場合の側断面図を示す。 図7は、付着、切断、及びエッチングを更に行って、カンチレバーアーム65
及び接触エレメント60を形成した後、更にエッチングを行ってポリイミド及び
Ti及びAuの部分を除去した、図2の構造の概略図を示す。図8は、図7に示
す構造の概略平面図を示す。次いで、この構造をNiFe等を用いて、及び次い
でロジウム(Rh)を用いて電気メッキする。 図9に示すように、構造を次いで光切断(photocut)し、カンチレバ
ーアーム65上のメッキバー及び金属に湿式エッチングを施し、これによりカン
チレバーアーム65を部分的に自由にする。SiO2 を切断し、エッチングを
施し、カンチレバーアーム65のチップ部分を自由にする。この段階で、基板2
5を形成する第1ウェーハ構造が完成する。 次いで図10に示すような頂部キャップ構造を製造する。ここでは、Ti及び
Auを基板26にメッキベースとしてブランケット付着(blanket de
posit)させる。基板26は、薄いガラスウェーハでできているのがよい。
次いで、NiFe及びRhを電気メッキする。次いで構造をストリップし、図1
1に示す形態にする。図2は、支持体70を使用して基板25を基板26に関し
て構造的に支持する、結合された構造を示す。支持体70は、任意の適当なハン
ダ、エポキシ、接着剤、又は当業者に周知の他の適当なシーリング材料でできて
いるのがよい。 本発明の一つの好ましい実施例では、図1に示すように、機械式マイクロスイ
ッチ20の少なくとも一部の周囲に亘ってシール80を形成できる。このシール
80は、基板25及び基板26と結合して気密シールを形成できる適当なハンダ
、適当なエポキシ、又は任意の他の適当な接着剤でできているのがよい。本発明
の一つの好ましい実施例では、支持体70がシール80の少なくとも一部を形成
するのがよい。シール80の形成に使用される材料は、好ましくは、機械式マイ
クロスイッチ20の任意の必要な温度制限及びガス抜きの必要を満たす。更に、
シール80の材料は、磁石50を機械的に移動するプッシュロッド56又は任意
の他の移動自在のエレメントを密封をなして取り囲むことができ、更にこれらの
移動を可能にする。シール80の特定の設計に応じて、導電層30及び/又は導
電層40を通る磁束は、気密シールを貫通でき、接触エレメント60を作動でき
る。 図12は、機械式マイクロスイッチ20の概略断面図である。図12では、ヘ
ッド61は中立位置で、例えば図1に示す位置で示してあり、この位置では、接
触エレメント60は、導電層30又は導電層40のいずれとも接触していない。 図13は、本発明の別の好ましい実施例による機械式マイクロスイッチ20の
レイアウトを示す概略平面図である。 本発明の機械式マイクロスイッチ20を製造するための上文中に説明したプロ
セス工程の代わりに又はこれらのプロセス工程に加えて、シリコン製マイクロ構
造設計の当業者に周知の任意の他の適当な方法を使用できるということは明らか
である。 本発明の一つの好ましい実施例による機械式マイクロスイッチ20の動作方法
では、磁石50を第1磁石位置と第2磁石位置との間で選択的に移動する。磁石
50が第1磁石位置にある場合には、磁石50は、導電層30を電磁的に短絡す
る磁束を発生し、これによって接触エレメント60を第1エレメント位置に引き
込むか或いはこの位置に位置決めする。この位置では、接触エレメント60が導
電層30を二次開口部37に亘って電磁的に短絡し、導電層30、共通接点27
、及び常閉接点29を電気的に短絡する。磁石50が第2磁石位置にある場合に
は、磁石50は、導電層40を電磁的に短絡する磁束を発生し、これによって接
触エレメント60を第2エレメント位置に引き込むか或いはこの位置に位置決め
する。この位置では、接触エレメント60が導電層40を二次開口部47に亘っ
て電磁的に短絡し、導電層40、共通接点27、及び常開接点28を電気的に短
絡する。 図14でわかるように、微小加工により形成した(micro−machin
ed)スイッチ201の変形例は、ベース層203から製造される。このベース
層からカンチレバー65をエッチングにより形成し、図14のy軸方向で約0.
0254mm(1/1000インチ)即ち1ミルだけ除去することにより、カン
チレバー65及びそのヘッド60を上面205から離す。次いで、カンチレバー
チップの下でベース層203を通してベース層203の上面205からその下面
211まで第1及び第2の穴をy軸方向にエッチングにより形成し、軟磁性体製
の第1及び第2のプラグ207、209で充填する。磁性体は、好ましくは、必
然的ではないが、導電性も備えている、例えばパーマロイである。図17から推
論できるように単一のプラグ245を使用できるが、磁束の戻り経路がないため
、磁気の作用が幾分弱くなってしまう。第1及び第2のプラグ207、209は
、夫々、下面211と隣接したその作動位置に配置された場合、永久磁石50か
ら磁束をそらすための磁気分路子即ち磁気シャントとして役立つ。添付図面にお
けるエレメントの縮尺及び位置は、本発明の例示及び理解を容易にするための一
助として或る程度変えてあるということは理解されよう。 プラグ207、209は、これらの間のZ軸方向空間により電気的に絶縁され
ているが、カンチレバーヘッド60が磁気引力の作用によって移動してプラグ2
07、209と接触したとき、カンチレバーヘッド60の第1横側217及び第
2横側219によってそのZ軸に沿って接触されるように離間されている。図1
5を更に参照すると、第1及び第2の電気リード221、223が第1及び第2
のプラグ207、209に夫々取り付けられており、カンチレバーヘッド60が
閉じた、開いた電気回路を表す。 これらのプラグは必ずしも導電性でなくてもよく、エレメントを適当に形成し
、構成することにより、カンチレバーチップに動力を作用するための磁気回路、
及びカンチレバーチップをブリッジ接続する電気回路を、図15に示すように物
理的に別体の存在として位置決めできるということは理解されよう。 磁石50はプランジャー即ちプッシュロッド56上に配置されており、好まし
くはベース層203の底面211から遠ざかる方向にばね237等で押圧される
。好ましい実施例では、磁石を約0.0381mm(約1・1/2ミル)移動さ
せるのが適当であると考えられている。 頂部キャップ225は、上文中に論じたようにベース層203を適当にシール
し且つ離間する際、図14のSPSTスイッチ用のカバーとして役立つ。図16
を参照すると、キャップの別の実施例227は、対をなした電気接点229、2
31をそれ自体が有する。これらの接点は、ハンダパッド233、235への適
当な連結部である。この実施例では、頂部キャップの電気接点229、231は
、カンチレバーヘッド60とその通常の位置で、又は休止位置で接触するように
配置され、これによって、本発明は、常開又は常閉の双極単投即ちDPSTスイ
ッチ機構として役立つ。 図17を参照すると、ベース層203と頂部キャップとの間にスペーサ247
を置いて組み立てた機械式マイクロスイッチ201を、次いで、本発明を便利に
使用するため、外側リード251を持つカバーケース249内に組み立てる。こ
のとき、機械式マイクロスイッチ201は、ベース層と磁石50との間の気密層
253によって更にシールされているのがよい。 図14乃至図17の実施例は、永久磁石の移動が小さく、有効シャント構造を
有し、そのため、低コストで非常に効果的で気密シール可能なスイッチを、基板
の非常に小さな部分を使用して形成できる。 本発明の様々なエレメントは、形状、大きさ、材料、及び/又は構造を変更で
き、それでも、磁石50の移動に応じて機械式マイクロスイッチ20を開閉する
ことによって接触エレメント60を二つの位置の間で移動するということは明ら
かである。 以上の記載において、本発明をその特定の好ましい実施例に関して説明したが
、多くの詳細は例示の目的で記載したものであって、本発明にはこの他の実施例
があり、本明細書中に説明した詳細のうちの特定のものは、本発明の基本的原理
から逸脱することなく、大幅に変更できるということは当業者には明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施例による機械式マイクロスイッチの第1導
電層、第2導電層、磁石、共通接点、常開接点、及び常閉接点についてのレイア
ウトの概略平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った概略断面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った概略断面図である。
【図4】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略断面図である。
【図5】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略平面図である。
【図6】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略断面図である。
【図7】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略断面図である。
【図8】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略平面図である。
【図9】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの好
ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略断面図である。
【図10】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの
好ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略断面図である。
【図11】 集積回路を製造する際の異なる製造段階を示す本発明の一つの
好ましい実施例による機械式マイクロスイッチの概略平面図である。
【図12】 本発明の一つの好ましい実施例による、図2及び図3に示すカ
ンチレバーアームの接触エレメントを示す概略断面図である。
【図13】 本発明の別の好ましい実施例による機械式マイクロスイッチの
レイアウトの概略平面図である。
【図14】 本発明の変形例の概略斜視図である。
【図15】 別のリード配置を示す、図14と同様の実施例の平面図である
【図16】 図14の実施例用の別態様の頂部キャップの斜視図である。
【図17】 機械式マイクロスイッチの変形例による商業的封入スイッチ製
品の側断面図である。
【符号の説明】 20 機械式マイクロスイッチ 30 導電層 31 閉鎖経路 35 一次開口部 37 二次開口部 40 導電層 41 閉鎖経路 45 一次開口部 47 二次開口部 50 磁石 51 スロット 55 アクチュエータ 56 プッシュロッド
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械式マイクロスイッチにおいて、前記機械式マイクロスイ
    ッチは、 ベース層(203)であって、前記ベース層(203)は、互いに平行で反対
    側に位置する第1及び第2の大きな表面(205、211)を有し、かつ、前記
    第1の大きな表面からエッチングされたカンチレバー(65)を有し、前記カン
    チレバーは一つのアームと一つのヘッド(60)とを有する、前記ベース層と、 対をなした第1及び第2の電気リード(211、223)であって、前記第1
    及び第2の電気リードは、電気的に絶縁されているが、前記カンチレバーヘッド
    に接触すると電気的にブリッジされるように配置された、前記第1及び第2の電
    気リードと、 磁気的に且つ電気的に導体である表面を有する前記ヘッドと、 前記ベース層の前記第1及び第2の大きな表面の間に延在する磁気シャント(
    207、209)を有し、磁気フラックスを担持するときに前記ヘッド上に吸引
    力を働かせるように、前記カンチレバーの下方に位置する、前記ベース層と、 永久磁石(50)であって、前記永久磁石は、前記カンチレバーヘッドを前記
    電気リードに引寄せるために前記永久磁石から十分なフラックスを伝達するよう
    に、前記第2の大きな表面(211)と前記磁気シャントに十分に近い第1の位
    置において変位可能であり、且つ、前記カンチレバーヘッドを前記電気リードに
    引寄せるために十分なフラックスを伝達しないように、前記第2の大きな表面か
    ら十分に離れた間隔を置いた第2の位置で変位可能な、前記永久磁石と、 を有する、機械式マイクロスイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記磁
    気シャント(207)は、前記第1及び第2の大きな表面(205、211)の
    間で前記ベース層の本体を貫通する、前記機械式マイクロスイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、互いに
    間隔を置いて前記第1及び第2の磁気シャント(207、209)が位置する、
    前記機械式マイクロスイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記シ
    ャントは電気的に導電性である、前記機械式マイクロスイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記シ
    ャントは電気的に導電性である、前記機械式マイクロスイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、更に、
    前記第1及び第2の位置の間で前記磁石(50)を移動させるアクチュエーター
    機構(55)を有する、前記機械式マイクロスイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、更に、
    前記磁石(50)に作動可能に連結されたプッシュロッド(56)及びバイアス
    手段(237)を有する、前記機械式マイクロスイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、更に、
    前記第1の大きな表面(205)を密封し、且つ、前記カンチレバー(60、6
    5)の上方に延在する、頂部キャップ(225)を有する、前記機械式マイクロ
    スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、更に、
    前記頂部キャップ(225)と前記ベース層(203)の間にスペーサー(24
    7)を有する、前記機械式マイクロスイッチ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記
    頂部キャップ(225)は前記ベース層(203)に溶接密閉されている、前記
    機械式マイクロスイッチ。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記
    頂部キャップ(225)は対をなした第3及び第4の電気リード(229、23
    1)を有し、前記第3及び第4の電気リードは、電気的に絶縁されてはいるが、
    前記カンチレバーヘッド(60)に接触すると電気的にブリッジを形成するよう
    に配置されている、前記機械式マイクロスイッチ。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前記
    カンチレバーは前記第1及び第2の電気リード(221、223)又は前記第3
    及び第4の電気リード(233、235)のうちの一方に接触し、且つ、磁気の
    影響がないときには反対側の電気リードの対に接触しなりように、予め圧縮され
    ている、前記機械式マイクロスイッチ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記第1の位置にある前記磁石は、前記カンチレバーのプレストレスに打ち勝って
    、前記ヘッド(60)を常態で非接触の電気リードの前記対に引寄せるように、
    吸引力を発生させる、前記機械式マイクロスイッチ。
  14. 【請求項14】 機械式マイクロスイッチ(201)であって、前記機械式
    マイクロスイッチは、 ベース層(203)であって、前記ベース層は、x-z平面に平行で、かつ、
    互いに平行に反対側に位置する、第1及び第2の表面(205、211)と、前
    記x軸に沿って延在し、前記x軸に取りつけられた、カンチレバーを有し、前記
    カンチレバーは一つのアーム(65)と一つのヘッド(60)を有し、前記第1
    の大きな表面(205)の近傍に配置された、前記ベース層と、 電気的に絶縁されているが、前記カンチレバーヘッドに接触すると電気的にブ
    リッジを形成するように配置された、第1及び第2の電気リード(221、22
    3)と、 磁気的に及び電気的に導体である表面を有する前記ヘッドと、 z軸に沿って間隔を置いて配置され、且つ、実質的に前記カンチレバーヘッド
    の下方で前記y軸に沿って前記ベース層を貫通する、第1及び第2のソフト磁気
    シャント(207、209)を有する、前記ベース層と、 永久磁石(50)であって、前記永久磁石は、前記カンチレバーヘッドを前記
    電気リードに引寄せるために十分な磁気フラックスが前記永久磁石から伝達され
    るように、前記第2の大きな表面(211)と前記第1及び第2の磁気シャント
    に十分に近い第1の位置において、前記y軸に沿って移動自在に配置され、且つ
    、前記カンチレバーヘッドを前記電気リードに引寄せるために十分な磁気フラッ
    クスを伝達しないように、前記第2の大きな表面から十分に距離を置いた第2の
    位置に配置可能である、前記永久磁石と、 前記第1及び第2の位置の間で前記磁石を移動させるためのアクチュエーター
    機構(55)と、 前記第1の大きな表面を密封し、かつ、前記カンチレバーの上方に延在する、
    頂部キャップ(225)と、 を有する、機械式マイクロスイッチ。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、更
    に、前記ベース層(203)と頂部キャップ(225)と前記アクチュエーター
    機構(55)を囲み、且つ、前記ケーシングから延在する電気リード(251)
    を有する、ケーシング(249)を有し、前記電気リードは前記第1及び第2の
    電気リード(221、223)に連結されている、前記機械式マイクロスイッチ
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記頂部キャップ(225)は前記ベース層(203)に溶接密閉されている、前
    記機械式マイクロスイッチ。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記ベース層(203)は前記磁石(50)から溶接密閉されている、前記機械式
    マイクロスイッチ。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記磁石(207)及び電気回路(221、223)は独立している、前記機械式
    マイクロスイッチ。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記磁石(207)及び電気回路(221、223)は一体化されている、前記機
    械式マイクロスイッチ。
  20. 【請求項20】 請求項14に記載の機械式マイクロスイッチにおいて、前
    記ベース層(203)はシリコンである、前記機械式マイクロスイッチ。
  21. 【請求項21】 閉鎖位置と開放位置の間で作動するマイクロスイッチであ
    って、前記マイクロスイッチは、 第1の導電性層(30)であって、前記第1の導電性層は、第1の一次開口(
    35)と第1の二次開口(37)を有する第1の閉鎖通路(31)を形成する、
    前記第1の導電性層と、第2の導電性層(40)であって、前記第2の導電性層
    は、第2の一次開口(45)と第2の二次開口(47)を有する第2の閉鎖通路
    (41)を形成する、前記第2の導電性層を有し、前記第1の閉鎖通路は前記第
    2の閉鎖通路から導電的に絶縁されている、前記第1及び第2の導電性層と、 前記第1の閉鎖通路と前記第2の閉鎖通路に関して移動可能に搭載された磁石
    (50)であって、前記磁石は、前記第1の一次開口の内部の磁石第1位置と、
    前記第2の一次開口の内部の磁石第2位置の間で移動可能である、前記磁石と、 前記磁石第1位置と前記磁石第2位置の間で前記磁石を選択的に移動させるア
    クチュエーター(55)と、 前記第1の閉鎖通路と前記第2の閉鎖通路に関して移動可能に搭載されたコン
    タクト要素(60)であって、前記コンタクト要素は、前記コンタクト要素が前
    記第1の二次開口を通って前記第1の導電性層を電気的に短絡させる、要素第1
    位置と、前記コンタクト要素が前記第2の二次開口を通って前記第2の導電性層
    を電気的に短絡させる、要素第2位置の間で、移動自在である、前記コンタクト
    要素と、 を有する、マイクロスイッチ。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のマイクロスイッチにおいて、少なくと
    も前記第1の導電性層の第1の一次部分(32)が第1の平面(21)に位置し
    、前記第1の導電性層の第1の二次部分(33)が前記第1の平面から間隔を置
    いた第2の平面(22)に位置し、少なくとも前記第2の導電性層の第2の一次
    部分(42)は前記第1の平面の内部に位置する、前記マイクロスイッチ。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のマイクロスイッチにおいて、前記第1
    の一次開口は、前記第1の平面の内部の前記第1の導電性層の前記第1の一次部
    分によって形成され、前記第2の一次開口は、前記第1の平面の内部の前記第2
    の導電性層の前記第2の一次部分によって形成され、前記第1の一次開口と前記
    第2の一次開口は互いに整列している、前記マイクロスイッチ。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のマイクロスイッチにおいて、前記磁石
    は、前記第1の一次開口と前記第2の一次開口によって少なくとも部分的に形成
    されたスロット(51)の内部で滑動可能である、前記マイクロスイッチ。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載のマイクロスイッチにおいて、前記要素
    第1位置において前記コンタクト要素は、前記第1の平面の内部に少なくとも部
    分的に配置され、且つ、前記第2の平面の外部に配置され、前記要素第2位置に
    おいて前記コンタクト要素は、前記前記第2の平面の内部に少なくとも部分的に
    配置され、且つ、前記第1の平面の外部に配置されている、前記マイクロスイッ
    チ。
  26. 【請求項26】 請求項21に記載のマイクロスイッチにおいて、前記要素
    第1位置において前記コンタクト要素は、前記第1の二次開口を通って前記第1
    の導電性層を電磁気的に短絡させる第1の磁気フラックスを形成し、前記要素第
    2位置において前記コンタクト要素は、前記第2の二次開口を通って前記第2の
    導電性層を短絡させる第2の磁気フラックスを形成する、前記マイクロスイッチ
  27. 【請求項27】 請求項21に記載のマイクロスイッチにおいて、前記磁気
    第1位置において前記コンタクト要素は前記要素第1位置に位置し、前記磁気第
    2位置において前記コンタクト要素は前記要素第2位置に位置する、前記マイク
    ロスイッチ。
  28. 【請求項28】 請求項21に記載のマイクロスイッチにおいて、前記コン
    タクト要素は、カンチレバーアーム(65)の自由端に位置するヘッド(60)
    を有し、前記カンチレバーアームの固定端は前記自由端の反対側に位置し、前記
    固定端は前記第1の導電性層と前記第2の導電性層に関して固定されている、前
    記マイクロスイッチ。
  29. 【請求項29】 請求項21に記載のマイクロスイッチにおいて、更に、第
    1の基板(25)が前記第1の導電性層を支持する、前記マイクロスイッチ。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のマイクロスイッチにおいて、更に、前
    記第2の導電性層を支持する第2の基板(26)と、前記第1の基板から間隔を
    置いた位置で前記第2の基板を固定する支持構造を有する、前記マイクロスイッ
    チ。
  31. 【請求項31】 マイクロスイッチを動作させる方法において、前記方法は
    、 (a) 磁石第1位置と磁石第2位置の間で磁石(50)を選択的に移動させ
    る工程と、 (b)前記磁石が前記磁石第1位置に位置するとき、第1の導電性層(30)
    を電磁気的に短絡させる第1の磁気フラックスを生成し、前記第1の導電性層を
    電磁気的に短絡させる要素第1位置に可動コンタクト要素(60)を配置し、第
    1の共通コンタクト(27)と常閉コンタクト(29)に関して第1の導電性層
    を電気的に短絡させる工程と、 (c)前記磁石が前記磁石第2位置にあるとき、第2の導電性層(40)を電
    磁気的に短絡させる第2の磁気フラックスを生成し、前記第2の導電性層を電磁
    気的に短絡させる要素第2位置に前記可動コンタクト要素を配置し、第2共通コ
    ンタクトと常開コンタクト(28)に関して第2の導電性層を電気的に短絡させ
    る工程と、 を有する、マイクロスイッチを動作させる方法。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の方法において、押しボタンスイッチ(
    56)が前記磁石を前記磁石第1位置と前記磁石第2位置の間で選択的に移動さ
    せるように動作する、前記方法。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の方法において、前記磁石第1位置にお
    いて前記磁石は、前記第1の導電性層によって形成された第1の一次開口(35
    )の内部に配置される、前記方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の方法において、前記磁石第2位置にお
    いて前記磁石は、前記第2の導電性層によって形成された第2の一次開口(45
    )の内部に配置される、前記方法。
  35. 【請求項35】 請求項31に記載の方法において、前記磁石第1位置にお
    いて前記コンタクト要素は、前記第1の導電性層によって形成された第1の二次
    開口(37)の内部に電磁気的に引き込まれる、前記方法。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の方法において、前記磁石第2位置にお
    いて前記コンタクト要素は、前記第2の導電性層によって形成された第2の二次
    開口(47)の内部に電磁気的に引き込まれる、前記方法。
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