JP2002533100A - 家畜給餌用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 家畜給餌用具で、梱包された飼料梱（２）用の供給路（１）、飼料梱（２）から梱包材を取り除く手段（３）、該飼料梱（２）の飼料を食べ易い形状にする手段（４）、及び食べ易い形状に成った該飼料を給餌される家畜の給餌槽に供給する手段（５）を備える。該飼料梱（２）は、完全自動処理される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の前文に記載された用具に関する。そのような用具で、粗
質食料、貯蔵生牧草或いは濃縮液が家畜に与えられる。この場合、粗質食料と貯
蔵生牧草は、通常、プラスティック梱包材による略円筒状飼料梱の形態で供給さ
れる。通常、手作業で該梱包材を取り除いた後に、家畜が該飼料梱を食べること
ができる。

【０００２】 本発明は、改良された用具を供給することを目的とする。本発明によれば、こ
の目的は請求項１の特徴部分に記載された手段によって達成される。この様に、
複数の飼料梱が完全自動で処理される。

【０００３】 本発明は、図面を参照して更に詳細に説明される。

【０００４】 図１は、本発明による用具の側面図であり、該用具は、梱包された（例えば、
円柱状の）飼料梱２用の傾斜供給路１、飼料梱２から該梱包材を取り除く手段３
、該飼料梱２の飼料を食べ易い形状にする手段４、及び食べ易い形状に成った該
飼料を給餌される該家畜の給餌槽（不図示）に供給する手段５を備える。

【０００５】 該供給路１には、飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３に毎回少なくとも
一つの飼料梱２を供給する、円筒の一部分から成る回動要素７が設けられており
、該要素７は制御要素６により回動可能である。該制御要素６は水圧シリンダで
構成されてもよく、その一端は該供給路１に接続され、その他端は該要素７に接
続されている。該シリンダ６（手動或いは、例えばコンピュータ制御により、自
動運転される）を往復運動させることにより、該要素７は、該供給路１にある該
飼料梱２の最も右側の一つが止められる図１に示されている第１位置と最も右側
の飼料梱２が解放される第２位置の間で回動可能であり、それにより、飼料梱２
が飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３に転がり込める。該要素７の第２位
置においては、該供給路１内にあるその他の飼料梱２は止められている。該要素
７が該第１位置に戻った時、該供給路１内にあるその他の飼料梱２が右に移動す
る。

【０００６】 飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３には、一つの梱包された飼料梱２を
毎回受け取り、且つ該梱包材が取り除かれた飼料梱２を該飼料梱２の飼料を食べ
易い形状にする該手段４に供給し、制御要素８により傾斜可能な床要素９が設け
られている。該制御要素８は水圧シリンダで構成されてもよく、その一端は該用
具に接続され、その他端は該床要素９に接続されている。該シリンダ８（手動或
いは、例えばコンピュータ制御により、自動運転される）を往復運動させること
により、該要素９は、該飼料梱２が止められる図１に示されている第１位置と該
飼料梱２が解放される第２位置の間で傾斜可能であり、それにより、飼料梱２が
、該飼料梱２の飼料を食べ易い形状にする該手段４に転がり込める。該要素９が
該第１位置に戻った時、該供給路１から次の飼料梱２を受け入れ可能である。

【０００７】 飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３に、該梱包材を切断する手段が設け
られている。この構成は、図１の該用具の矢視ＩＩ−ＩＩによる横断面図である
図２を参照して更に詳細に説明される。該飼料梱２の該梱包材に対し或いは該飼
料梱２の該梱包材を囲って引っ張り状態にできる切断要素１０が、該飼料梱２の
より大きな部分を囲って伸びている。この様にするために、例えば切断糸のよう
な該切断手段１０は、一端が第１モータ１１に接続され他端が第２モータ１２に
接続されている。該飼料梱２の各角部において、該切断糸１０に曲がり部が形成
されている。各曲がり部において、該切断糸はばね要素１３を介して枠１４から
吊られている。モータ１１、１２が、ばね要素１３のばね作用に抗して該切断糸
１０を引っ張り状態にすることができる。該ばね要素１３により、切断後には該
切断糸１０は該飼料梱２から緩められる。

【０００８】 本発明の実施例に於いては、該切断糸１０は、該切断糸１０を加熱する手段（
不図示）に接続されても良い。これは切断処理に効果的である。切断は、該切断
糸１０を例えばモータ１１、１２によって往復運動させることによっても可能で
ある。

【０００９】 図１に示す実施例に於いて、飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３に、該
飼料梱２を回転させる手段、例えばモータ１５によって駆動されるローラ１６で
構成される手段、が設けられている。特に円柱状の飼料梱２の場合には、該梱包
材の除去が該飼料梱２を回転させることで簡易化される。

【００１０】 更に、飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３に、該飼料梱２から該梱包材
を剥ぎ取る手段が設けられている。この手段は、互いにほぼ接し且つ相反する方
向に回転可能な二つの円柱ローラ１７を備えている。飼料梱２から切り離された
該梱包材は、これらのローラ１７で把持され、該飼料梱２を回転させながら該飼
料梱２から剥ぎ取られる。これらローラ１７は、飼料梱２が該供給路１から転が
り出るのを妨げない様にシリンダ１８により移動可能なように、該枠１４に取り
付けられている。最後に、飼料梱２から該梱包材を取り除く該手段３には、例え
ばこれらローラ１７の近辺に配置された取り出しフード１９で構成される、該梱
包材を排出する装置１９が設けられている。

【００１１】 該飼料梱２の飼料を食べ易い形状にする該手段４は、公知の一列の協働する複
数の切断要素２０を備えている。更に、不図示の実施例において、該飼料梱２の
飼料を食べ易い形状にする該手段４は、多数の回転カッタ或いは多数の回転ナイ
フを備えている。望ましくは、該飼料梱２は、飼料を切断し易い位置に向けられ
る。

【００１２】 食べ易い形状に成った該飼料を給餌槽に供給する該手段５は、制御可能なノズ
ル２１を備えている。該ノズル２１（手動或いは、例えばコンピュータにより自
動で、回転或いは移動する）により、該飼料が様々な複数の給餌槽（不図示）に
分配される。該ノズル２１は、該飼料中の金属片のような食用不適な物質を捕ら
える手段を備えている。該手段は、磁石２２（或いは電磁石又は回転具）を備え
ている。該磁石２２はノズルに直接取り付けられているので、食用不適な物質が
効果的に除去される。

【００１３】 梱包された飼料梱２から該梱包材を取り除く該装置は、上記該給餌用具とは独
立して使用可能であり、且つ他の用途に用いられる梱包或いは他の種類の梱包に
も使用可能である。

【００１４】 該用具全体（及び同様にその部品）は、（例えば、コンピュータ或いは他の制
御装置によって）自動制御或いは手動操作される。更に、該用具全体（及び同様
にその部品）は、移動可能に設計されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明による用具の側面図である。

【図２】 図２は、図１の該用具の矢視ＩＩ−ＩＩによる横断面図である。

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 家畜給餌用具で、該用具は梱包された飼料梱（２）用の供給
   開口及び／又は供給路（１）、飼料梱（２）から該梱包材を取り除く手段（３）
   、該飼料梱（２）の飼料を食べ易い形状にする手段（４）、及び食べ易い形状に
   成った該飼料を給餌される該家畜の給餌槽に供給する手段（５）を備えることを
   特徴とする。
2. 【請求項２】 請求項１記載の用具で、該供給路（１）には、飼料梱（２）
   から該梱包材を取り除く該手段（３）に毎回少なくとも一つの飼料梱（２）を供
   給する制御可能な手段（６、７）が設けられていることを特徴とする。
3. 【請求項３】 請求項２記載の用具で、飼料梱（２）から該梱包材を取り除
   く該手段（３）に毎回少なくとも一つの飼料梱（２）を供給する該手段（６、７
   ）が、円筒の一部分から成る回動要素（７）を備えることを特徴とする。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３の何れかに記載の用具で、飼料梱（２
   ）から該梱包材を取り除く該手段（３）には、一つの梱包された飼料梱（２）を
   毎回受け取り、且つ該梱包材が取り除かれた飼料梱（２）を該飼料梱（２）の飼
   料を食べ易い形状にする該手段（４）に供給する制御可能な手段（８、９）が設
   けられていることを特徴とする。
5. 【請求項５】 請求項４記載の用具で、一つの梱包された飼料梱（２）を毎
   回受け取り、且つ該梱包材が取り除かれた飼料梱（２）を該飼料梱（２）の飼料
   を食べ易い形状にする該手段（４）に供給する該手段（８、９）が、傾斜可能な
   床要素（９）を備えることを特徴とする。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項５の何れかに記載の用具で、飼料梱（２
   ）から該梱包材を取り除く該手段（３）に、該梱包材を切断する手段が設けられ
   ていることを特徴とする。
7. 【請求項７】 請求項４記載の用具で、該梱包材を切断する該手段が、該飼
   料梱（２）のより大きな部分を囲って伸びる例えば切断糸のような切断要素（１
   ０）を備えることを特徴とする。
8. 【請求項８】 請求項７記載の用具で、該切断要素（１０）が、該飼料梱（
   ２）の該梱包材に対し或いは該飼料梱（２）の該梱包材を囲って該切断要素（１
   ０）を引っ張り状態にするための手段（１１、１２、１３）に接続されているこ
   とを特徴とする。
9. 【請求項９】 請求項８記載の用具で、該切断要素（１０）を引っ張り状態
   にするための該手段（１１、１２、１３）が、該切断要素（１０）の一端に接続
   された第１モータ（１１）及び該切断要素（１０）の他端に接続された第２モー
   タ（１２）を備え、該切断要素（１０）には少なくとも一カ所に曲がり部が形成
   され、該曲がり部がばね要素（１３）を介して枠（１４）から吊られていること
   を特徴とする。
10. 【請求項１０】 請求項７から請求項９の何れかに記載の用具で、該切断要
    素（１０）が、該切断要素（１０）を加熱する及び／又は往復運動させる手段に
    接続されていることを特徴とする。
11. 【請求項１１】 請求項１から請求項１０の何れかに記載の用具で、飼料梱
    （２）から該梱包材を取り除く該手段（３）に、該飼料梱（２）を回転させる手
    段（１５、１６）が設けられていることを特徴とする。
12. 【請求項１２】 請求項１から請求項１１の何れかに記載の用具で、飼料梱
    （２）から該梱包材を取り除く該手段（３）に、該飼料梱（２）から該梱包材を
    剥ぎ取る手段が設けられていることを特徴とする。
13. 【請求項１３】 請求項１２記載の用具で、該飼料梱（２）から該梱包材を
    剥ぎ取る手段が、互いにほぼ接し且つ相反する方向に回転可能な二つの円柱ロー
    ラ（１７）を備えることを特徴とする。
14. 【請求項１４】 請求項１から請求項１３の何れかに記載の用具で、飼料梱
    （２）から該梱包材を取り除く該手段（３）に、該梱包材を排出する装置（１９
    ）が設けられていることを特徴とする。
15. 【請求項１５】 請求項１から請求項１４の何れかに記載の用具で、該飼料
    梱（２）の飼料を食べ易い形状にする該手段（４）が、少なくとも一つの回転カ
    ッタ或いは少なくとも一つの回転ナイフを備えることを特徴とする。
16. 【請求項１６】 請求項１から請求項１４の何れかに記載の用具で、該飼料
    梱（２）の飼料を食べ易い形状にする該手段（４）が、少なくとも一列の複数の
    切断要素（２０）を備えることを特徴とする。
17. 【請求項１７】 請求項１から請求項１６の何れかに記載の用具で、食べ易
    い形状に成った該飼料を給餌槽に供給する該手段（５）が、制御可能なノズル（
    ２１）を備えることを特徴とする。
18. 【請求項１８】 請求項１７記載の用具で、該ノズル（２１）が、該飼料中
    の食用不適な物質を捕らえる手段を備えることを特徴とする。
19. 【請求項１９】 請求項１８記載の用具で、該飼料中の食用不適切な物質を
    捕らえる該手段が、磁石（２２）及び／又は電磁石及び／又は回転具を備えるこ
    とを特徴とする。
20. 【請求項２０】 請求項１から請求項１９の何れかに記載の用具で、該用具
    が移動可能に設計されていることを特徴とする。
21. 【請求項２１】 請求項１から請求項２０の何れかに記載の用具の構成部分
    として使用されるのに適した、梱包された飼料梱から該梱包材を取り除く装置。