JP2002532890A - 偏光および波長の安定した超蛍光ソース - Google Patents

偏光および波長の安定した超蛍光ソース

Info

Publication number
JP2002532890A
JP2002532890A JP2000587414A JP2000587414A JP2002532890A JP 2002532890 A JP2002532890 A JP 2002532890A JP 2000587414 A JP2000587414 A JP 2000587414A JP 2000587414 A JP2000587414 A JP 2000587414A JP 2002532890 A JP2002532890 A JP 2002532890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarization
source
output
optical
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000587414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4194763B2 (ja
Inventor
ファルクイエ,ダリオ・ジィ
ディゴネット,マイケル・ジェイ・エフ
ショー,エイチ・ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leland Stanford Junior University
Original Assignee
Leland Stanford Junior University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leland Stanford Junior University filed Critical Leland Stanford Junior University
Publication of JP2002532890A publication Critical patent/JP2002532890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4194763B2 publication Critical patent/JP4194763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
    • H01S3/063Waveguide lasers, i.e. whereby the dimensions of the waveguide are of the order of the light wavelength
    • H01S3/067Fibre lasers
    • H01S3/06795Fibre lasers with superfluorescent emission, e.g. amplified spontaneous emission sources for fibre laser gyrometers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
    • H01S3/091Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping
    • H01S3/094Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light
    • H01S3/094042Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light of a fibre laser

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 超蛍光ファイバソース(SFS)の平均波長の不安定性は、ポンプソースからの光の偏光をランダム化するか、または偏光維持コンポーネントを使用することによって低減される。ある実施例では、ポンプソースの偏光をよりランダムにすることにより、SFSの平均波長の安定性はより大きくなり、出力平均波長は、ポンプ偏光状態の完全な回転に対して3ppmよりも良好に安定している。別の実施例では、装置を通じての光放射の偏光は、偏光維持ファイバおよびコンポーネントを使用することによって実質的に一定に保たれ、それによりSFSの平均波長安定性は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
発明の分野 この発明は、ファイバで増幅された自然放出(ASE)光源に関し、より特定
的には、ポンプ偏光における変化に対して安定した平均波長を有する超蛍光ファ
イバソースに関する。
【0002】 関連技術の説明 ファイバASE光源は、当該分野において周知である。ASEソースは、有利
には、複数の用途において、広帯域の(たとえば、10から30ナノメータのオ
ーダの)空間的にコヒーレントな光を与えるために使用されてきた。たとえば、
ASEソースは、光ファイバジャイロスコープへの入力としてレーザ光を与える
ために用いられてきた。例示の超蛍光ファイバソースの説明に関しては、「光波
技術誌」(“Journal of Lightwave Technology”)、第7巻、第5号、198
9年5月、IEEEによって刊行された、エマニュエル・デスルビル(Emmanuel
Desurvire)およびJ.R.シンプソン(J.R. Simpson)による「エルビウムを
ドープしたシングルモードファイバにおける自然放出の増幅」(“Amplificatio
n of Spontaneous Emission in Erbium-Doped Single-Mode Fibers”)と題する
文献を参照されたい。
【0003】 ASE光源は、典型的には、その断面(典型的にはコア)の一部がイオン性の
3価の希土類元素でドープされている、ある長さのシングルモードファイバを含
む。たとえば、ネオジム(Nd3+)およびエルビウム(Er3+)は、シングルモ
ードファイバのコアをドープして、それがレーザ媒質として働くようにするため
に使用されることのある希土類元素である。
【0004】 ファイバは、一方の端でポンプ入力信号を受ける。ポンプ信号は、典型的には
、波長λpを中心とする比較的狭いスペクトルを有するレーザ信号である。ファ
イバコア内のイオンは、波長λpの入力レーザ放射を吸収し、そのためこれらの
イオンの基底状態の電子は、イオンのより高いエネルギー状態に励起される。十
分なポンプパワーがファイバの端に入力されると、反転分布が生じ(すなわち、
より低いレーザ状態においてよりも、イオン内のより多くの電子が励起された状
態になる)、かなりの量の超蛍光が、ファイバの長さに沿って生成される。周知
のとおり、超蛍光(すなわち、異なった波長λsの光子の放出)は、励起された
状態からより低いレーザ状態への電子の自然な戻りによるものであって、波長λ s の光子が、励起された状態から基底状態への遷移中に放出されることによるも
のである。これらの光子は、ファイバを伝わっていくにつれ利得によって増幅さ
れ、増幅された自然放出(ASE)をもたらす。ファイバから波長λsで放射さ
れる光は、従来のレーザ光のように指向性の高い光である。しかしながら、従来
のレーザ(すなわち、光学共振器を組込むもの)の放出と異なったものにする、
この放出の主な特徴の1つは、超蛍光ファイバソースから放射される光のスペク
トル内容が、一般的には非常に広い(典型的には、数十ナノメートル)ことであ
る。この原理は、レーザ物理学において周知であり、数年間、エルビウム、ネオ
ジム、他の希土類がドープされたシリカベースのファイバにおいて経験的かつ理
論的に研究されている。
【0005】 ASEファイバソースから放射される光は、複数の用途を有する。たとえば、
ある用途では、ASEソースの出力は、光ファイバジャイロスコープに供給され
る。当業者にはよく理解されている理由のため、光ファイバジャイロスコープは
、安定性の高い波長を有する広帯域ソースで作動させるべきである。存在するこ
とが知られている広帯域ソースのさまざまなタイプのうち、特に、エルビウムを
ドープしたファイバからなる超蛍光ファイバソースは、これまで、慣性航法級の
光ファイバジャイロスコープの厳しい要件を満たす唯一の光源であった。エルビ
ウムをドープしたファイバソースの優れた平均波長の安定性および低いポンプパ
ワー要件とともに、エルビウムをドープしたファイバソースによって発生される
光の広い帯域幅は、そのようなソースが光ファイバジャイロスコープに使用され
る主な理由である。
【0006】 エルビウムをドープしたファイバにおいては、超蛍光ファイバソースの放出は
両方向性である。すなわち、エルビウムイオンにおける基底状態への電子の戻り
によって放射される光は、典型的には、ファイバの両端から放射される。カルマ
ン(Kalman)らに付与された米国特許番号第5,185,749号に記載される
ように、十分な長さのエルビウムをドープしたファイバについては、後方方向(
すなわち、ポンプ信号が伝搬するのとは反対の方向)に伝搬される光は、効率性
が非常に高い。したがって、ASEエルビウムドープトソースから放射される光
が、ファイバのポンプ入力端から(すなわち、後方伝搬方向に)放射されるよう
に、エルビウムをドープしたソースを実現することが有利である。
【0007】 ASEソースは、一般的には、2つの構成のうち1つにおいて実現される。第
1の構成、いわゆるシングルパスのASEソースでは、超蛍光ソース出力パワー
は、2つの方向に放射されるが、その1つは使用されない。第2の構成、いわゆ
るダブルパスASEソースでは、超蛍光ソース信号を反射するために、ドープさ
れたファイバの一方端にリフレクタが置かれ、それにより超蛍光信号が2回ファ
イバを通って送信されるようになる。ファイバは、超蛍光信号波長利得を示すの
で、ASE信号はさらに増幅される。ダブルパス構成の利点の1つは、それがよ
り強い信号を発生することである。ダブルパスASEソース構成はまた、1ポー
トにおいてのみ(すなわち、一方向に)出力を発生する。そのような構成の不利
益は、(たとえば、ソースとジャイロスコープとの間に位置する光学アイソレー
タの使用により)レイジングを防ぐためにジャイロスコープからのフィードバッ
ク光学信号が非常に低く保たれなければならないことである。
【0008】 光ファイバジャイロスコープの用途では、ソースの性能の決定的な尺度の1つ
は、ソース平均波長の安定性である(たとえば、キム(Kim)らに付与された米
国特許番号第5,355,216号を参照)。当該分野において周知のとおり、
ソース平均波長の安定性は、ジャイロスコープのスケールファクタの安定性に直
接つながる。スケールファクタを正確に知ることは、ジャイロスコープの回転速
度の精度の高い測定にとって決定的である。現在のところ、ポンプ波長、ポンプ
パワー、温度、およびジャイロスコープからの光フィードバックなどのシステム
パラメータの妥当な安定を仮定すると、ポンプパワー、ポンプ波長、温度、およ
び光フィードバックのレベルについて、各々100万分のいくつの単位までの平
均波長安定性を有する超蛍光ファイバソースが存在する。しかしながら、平均波
長における百万分の1よりも良好な全体的安定性が、いくつかの用途、特に高級
な光ファイバジャイロスコープについて所望される。
【0009】 偏光効果は、超蛍光ファイバソース(SFS)の平均波長の不安定性における
役割を果たすものとして近年示されている。SFS出力の平均波長の偏光依存性
は、J.L.ワグナー(J.L. Wagener)らによる数値モデル化により予測されて
きた(J.L.ワグナー、「光センサのためのエルビウムをドープした光ファイ
バソースおよび増幅器」(“Erbium doped fiber sources and amplifiers for
optical sensors,”)スタンフォード大学、応用物理学部、博士論文(1996
年3月)と、J.L.ワグナー、M.J.F.ディゴネット(M.J.F. Digonnet
)、およびH.J.ショー(H.J. Shaw)、「光ファイバジャイロスコープのた
めの高安定性ファイバ増幅器ソース」(“A High-Stability Fiber Amplifier S
ource for the Fiber Optic Gyroscope)光波技術誌第15巻1689−169
4(1997年9月)と、J.L.ワグナー、D.G.ファルクイエ(D.G. Falqu
ier)、M.J.F.ディゴネットおよびH.J.ショー、「エルビウムをドー
プしたファイバにおける偏光効果をモデル化するためのミューラー行列形式」(
“A Mueller Matrix Formalism for Modeling Polarization Effects in Erbium
-Doped Fiber,”)技術誌、第16巻、200−206(1998年2月)とを参
照、これらは引用によりここに援用される)。これらの研究は、SFSの平均波
長がポンプ偏光に僅かに依存することを示している。この理由は、以下の物理的
観点から説明可能である。ファイバホストにおけるエルビウム(またはNbもし
くは別の希土類などの別のドーパント)のイオンは、偏光に対する吸収および放
出の固有の異方性を経験する。たとえば、いくつかのエルビウムイオンは、他よ
りもより強く所与の偏光を吸収し、これに対応して、これらのエルビウムイオン
は、その放出に関連する好ましい偏光を有する。エルビウムをドープしたファイ
バが通常の態様で、すなわちレーザダイオードなどの高偏光状態のソースによっ
てポンピングされると、この効果は偏光依存性利得を生じる。これは、異なった
平均波長を有する出力ASE信号の直交する偏光成分をもたらし得る。
【0010】
【発明の概要】
この発明の第1の実施例は、実質的に非偏光である光放射を生成する光学ポン
プソースと、実質的に非偏光の光放射によってポンピングされる光学的に活性な
固体媒質(たとえば固体レーザ媒質)とを含む超蛍光ソースである。媒質は、少
なくとも2nmの半値全幅(FWHM)と、超蛍光ソースにおける偏光揺動に対
して(すなわち、その存在下でさえも)50ppm以内まで安定している平均波
長とを有する超蛍光を生成するよう選択された特性を有する。ある好ましい実施
例では、超蛍光は、超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下で3ppm以内まで
安定している平均波長を有する。好ましい実施例では、平均波長は、超蛍光ソー
スにおける複屈折変化の存在下で50ppm以内まで安定している。ある好まし
い実施例では、平均波長は、光学ポンプソースからの光放射の偏光変化の存在下
で50ppm以内まで安定している。
【0011】 この発明の別の実施例は、実質的に非偏光の光放射を生成する光学ポンプソー
スと、実質的に非偏光の光放射によってポンピングされる光学的に活性な固体媒
質(たとえばレーザ媒質)とを含む超蛍光ソースである。媒質は、少なくとも2
nmの半値全幅(FWHM)と、ポアンカレ球にわたる、ソースにおける偏光変
化の存在下でさえも50ppm以内まで安定している平均波長とを有する超蛍光
を生成するよう選択された特性を有する。
【0012】 さらに別の実施例は、実質的に非偏光の光放射を生成する光学ポンプソースを
含む超蛍光ソースである。光学ポンプソースは、それぞれの光出力を生成する複
数個のポンプと、複数個のポンプからそれぞれの光出力を受け、光出力を生成す
る偏光ミクサ(複数個のポンプからのそれぞれの光出力は、ミクサからの光出力
が実質的に非偏光であるように選択された偏光を有する)と、偏光ミクサからの
光出力を受ける減偏光子とを含む。実施例は、減偏光子からの出力によってポン
ピングされる光学的に活性な固体媒質(たとえばレーザ媒質)をさらに含み、媒
質は、少なくとも2nmの半値全幅(FWHM)と、超蛍光ソースにおける偏光
揺動の存在下で安定している平均波長とを有する超蛍光を生成するよう選択され
た特性を有する。好ましい実施例では、超蛍光ソースは、超蛍光ソースにおける
偏光揺動の存在下で500ppm以内まで安定している平均波長を有する。より
好ましい実施例では、平均波長は、超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下で1
00ppm以内まで安定している。さらにより好ましい実施例では、平均波長は
、超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下で50ppm以内まで安定している。
最も好ましい実施例では、平均波長は、超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下
で3ppm以内まで安定している。ある好ましい実施例では、その偏光が互いに
直交するように偏光が合成されているそれぞれの光出力を有する2つのポンプを
含む。好ましい実施例では、平均波長は、超蛍光ソースにおける複屈折変化の存
在下で500ppm以内まで安定している。ある好ましい実施例では、平均波長
は、光学ポンプソースからの光放射の偏光変化の存在下で500ppm以内まで
安定している。
【0013】 さらに別の好ましい実施例は、超蛍光を生成する方法であって、前記方法は、
異なった偏光を備えるそれぞれの光出力を有する複数個の光学ポンプを設けるス
テップと、それぞれの光出力を、光出力を生成する偏光ミクサを通るように向け
るステップ(ミクサからの光出力が実質的に非偏光であるように異なった偏光が
選択される)と、ミクサからの出力を減偏光するステップと、減偏光された出力
を光学的に活性な固体媒質(たとえばレーザ媒質)に注入するステップと、媒質
から、超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下で安定している平均波長を有する
超蛍光を発生するステップとを含む。好ましい実施例では、波長は、超蛍光ソー
スにおける偏光揺動の存在下で500ppm以内まで安定している。好ましい実
施例では、複数個の光学ポンプは、その偏光が互いに直交するように合成された
それぞれの光出力を有する2つのポンプを含む。
【0014】 さらに別の実施例は、超蛍光を生成する方法であって、前記方法は、第1の端
および第2の端を有する光学的に活性な媒質(たとえばレーザ媒質)を設けるス
テップと、第1の光学ポンプからの光出力で媒質の第1の端をポンピングする(
第1の光学ポンプからの出力は第1のパワーおよび第1の偏光を有する)ステッ
プと、第2の光学ポンプからの光出力で媒質の第2の端をポンピングする(第2
の光学ポンプからの出力は第2のパワーおよび第1の偏光と異なる第2の偏光を
有する)ステップとを含む。方法は、第1の平均波長および第1の偏光に平行な
偏光を有する第1のスペクトル成分と、第2の平均波長および第1の偏光に直交
する偏光を有する第2のスペクトル成分とを含む光出力を、媒質の端から発生す
るステップをさらに含む。この方法はまた、第1のスペクトル成分の平均波長と
第2のスペクトル成分の平均波長との差が実質的に低減されるように、第1のパ
ワーが第2のパワーに等しいならば存在するであろう偏光依存性利得を実質的に
低減するように第1のポンプパワーおよび第2のポンプパワーを選択するステッ
プを含む。好ましい実施例では、第1の偏光および第2の偏光は直交する。ある
好ましい実施例では、第2のパワーは第1のパワーよりも少なくなるように選択
される。
【0015】 この発明の別の実施例は、偏光した光出力を発生する光学ポンプを含む装置で
ある。ソースは、偏光した光出力を受ける光学的に活性の固体媒質(たとえばレ
ーザ媒質)をさらに含み、媒質は、媒質内の偏光依存性利得効果を低減するため
に等しい量のポンプパワーを受ける複屈折軸を有する。媒質は、すべての偏光に
ついて実質的に同じ平均波長を有する光出力を発生する。装置は、媒質から光出
力を受ける光ファイバジャイロスコープをさらに含む。
【0016】 この発明のさらに別の実施例は、超蛍光光出力を生成する方法であって、前記
方法は、ポンプソースから偏光した光学信号を出力する(偏光した光学信号は偏
光軸を有する)ステップと、偏光した光学信号を、複屈折軸を有する光学的に活
性な固体媒質(たとえばレーザ媒質)に入力するステップと、固体媒質がすべて
の偏光について実質的に同じ平均波長を有する超蛍光光出力を発生するように、
媒質内の偏光依存性利得効果を低減するために、偏光した光出力の偏光軸に対し
て約45度で固体媒質の複屈折軸を配向するステップとを含む。
【0017】 この発明のさらに別の実施例は、超蛍光ソースから超蛍光出力を生成する方法
であって、前記方法は、光出力を生成する光学ポンプを設けるステップと、第1
の出力信号および第2の出力信号を生成する偏光ミクサに光出力を向ける(2つ
の出力信号はそれぞれの強度および異なった偏光を有する)ステップとを含む。
第1の出力信号は、光学的に活性な固体媒質(たとえばレーザ媒質)の第1の端
に向けられ、第2の出力信号は、光学的に活性な固体媒質の第2の端に向けられ
る。超蛍光ソースにおける偏光揺動の存在下でさえもその平均波長が安定してい
る光出力を固体媒質の一方端から生成するために、偏光から実質的に独立した光
学利得が固体媒質において発生される。好ましい実施例では、偏光から実質的に
独立した利得は、第1および第2の出力信号の強度を選択することによって発生
される。
【0018】
【好ましい実施例の詳細な説明】
本発明は、光ファイバの形の光導波路に関連して以下に記載される。ここに記
載される実施例の多くにおいては、他の種類の光導波路が有利には光ファイバと
置換可能であることが理解される。ここで使用される「固体」という言葉は、光
ファイバなどの光導波路を含む。
【0019】 シリカなどのホスト中のエルビウムイオンの固有異方性と、レーザポンプソー
スの高い度合いの偏光とにより、偏光依存性利得が得られる。この効果は小さい
が、これは、複数のエルビウムをドープしたファイバ増幅器を利用する光通信シ
ステムにおいてかなり有害な効果を有し、これらの用途においては、利得の偏光
依存性は低減されるべきである。偏光依存性利得はまた、超蛍光ファイバソース
において有害な役割を果たすことがある。その理由は、偏光依存性利得により、
ソースの平均波長がポンプ偏光によって影響を受けることである。典型的には、
光ファイバジャイロスコープ内の回転感知コイルより前に、(光学経路の意味に
おいて)偏光子が置かれる。したがって、エルビウムをドープしたファイバに入
るポンプの偏光が、環境の変化の結果として変化する(ファイバの配向における
変動または温度の変動によって誘導されるファイバ複屈折における変化は、エル
ビウムをドープしたファイバにおける光の偏光の状態(SOP)を変える)場合
、ジャイロコイルに入る平均波長は変動し、ジャイロのスケールファクタも変動
する。前に論じたように、そのような効果は、100万分の1単位(ppm)で
の平均波長変動を有するSFSソースが必要とされるような、光ファイバジャイ
ロスコープ(FOG)用途、特に高級のジャイロにおいては非常に望ましくない
【0020】 この発明のある目的は、超蛍光ファイバソース(SFS)の平均波長の不安定
性を低減することである。この発明のある実施例では、超蛍光ファイバソースの
ポンプソースの偏光がよりランダムにされることにより、SFSの平均波長の安
定性がより大きくなる。ポンプソースの出力およびSFSにおける他の場所にお
ける1つ以上の減偏光子の使用は、偏光へのSFS出力スペクトル依存性を劇的
に低減し、それにより(たとえば、SFSにおける光学成分の複屈折の変化によ
る)超蛍光もしくはポンプ、またはその両方の偏光ドリフトは僅かなものとなる
。この発明の別の実施例では、装置を通じて光放射の偏光は、偏光維持ファイバ
およびコンポーネントによって実質的に一定に保たれ、それによりSFSの平均
波長の安定性の向上につながる。偏光維持コンポーネントの使用は、完全に非偏
光の出力を発生しないが、ポンプ偏光への依存性は全体として偏光ドリフトを排
除することによって除去されるので、これはソースの安定性にとっては重要では
ない。
【0021】 この発明の第1の実施例に関する実験データは、図1に示す設定を用いて収集
される。レーザダイオードなどの光学ポンプソース100は、出力ピグテール1
04が偏光コントローラ106にスプライスされ、偏光コントローラ106は、
波長分割多重化(WDM)ファイバカプラなどの光結合素子110にスプライス
される。光学ポンプソース100は、代替的に、1つ以上の発光ダイオード(L
ED)を含んでもよい。WDMカプラ110は、超蛍光の形の光出力を発生する
ことのできるドープされた光ファイバ118にスプライスされる。光ファイバ1
18は、好ましくは、二酸化シリコンのErがドープされたファイバである(こ
こに開示される実施例では、ネオジムなどの他の希土類を使用してもよい。)。
ここに報告される結果に関しては、ファイバは15メートルの長さであり、その
小信号吸収は、1480nmで12dB/mであり、1530nmで27dB/
mである。WDMカプラ110はさらに、アイソレータ124の入力ピグテール
120にスプライスされ、アイソレータ124は、出力ピグテール128がファ
イバ118からの光出力を減偏光子/光スペクトル分析器の組合せ(DOSA)
136に向ける。アイソレータ124は、DOSA136からの望ましくない光
フィードバックが、ドープされたファイバ118によって放射された超蛍光のス
ペクトルに影響することを防ぐ。
【0022】 この測定の目的のために、光スペクトル分析器(OSA)が、偏光依存性を示
さない、すなわち、光の同じスペクトルの異なった偏光がOSAに供給されるな
らば、OSAによって読出され供給されたスペクトルは同じであるということが
重要である。しかしながら、この測定に用いられるOSAは、いくらかの偏光依
存性を示した。すなわち、それは周波数依存の部分偏光子が先行する偏光独立O
SAとして働いた。この不所望の特性を排除するために、ファイバ減偏光子がO
SAの前に置かれた。以下に記載するように、ファイバ減偏光子は、45度の角
度で互いにスプライスされた2つの長さの高複屈折のファイバからなった。第1
のファイバ長さは1.5メートルであり、第2のファイバ長さは3メートルであ
った。DOSA136に供給されたスペクトル的に幅の広い光の偏光が変化され
るとき、DOSAによって読出されたスペクトルは変わらないままであり、それ
によりDOSAは偏光独立機器として働く。
【0023】 図1に示されるように、Erをドープしたファイバ118から出てくる超蛍光
出力信号は、アイソレータ124を通過し、その後にDOSA136によって検
出される。DOSA136からのデジタル化された出力は、コンピュータ140
によって記録およびディスプレイ可能であり、コンピュータ140はスペクトル
統計量を計算し、特にスペクトルの平均波長を計算する。データ収集速度は、こ
の設定が数秒おきに、新しいスペクトルを走査およびディスプレイし、次にその
平均波長を計算しディスプレイするように選択された。したがって、図1の設定
は、スペクトル出力の平均波長が経時的にモニタ可能である後方SFSポンピン
グ構成を含む。
【0024】 図2は、SFS平均波長が走査番号に対してプロットされている、図1の設定
で収集されたデータを示す。各データポイントをプロットに取込む前に、偏光コ
ントローラ106は、ポンプ放射の異なった偏光がドープされたファイバ118
に入るように調整された。偏光コントローラ106は、したがって、実質的にす
べての可能性あるポンプ偏光状態(または、ポアンカレ球上のすべての点)を与
えるように繰返し調整された。しかしながら、偏光コントローラ106は、たと
えば、走査から走査への固定量分偏光を変化させることによって規則的な系統だ
った方法で必ずしも変動されたわけではない。したがって、平均波長は、走査番
号でいかなる傾向も示さないものと予想される。
【0025】 図2における平均波長相対変動(すなわちΔλ/λ)の観察された範囲は、好
ましくは<1ppmである、高級光ファイバジャイロスコープに必要とされる平
均波長安定性より、はるかに大きい約110ppmである。したがって、ファイ
バ118に入る光の偏光の状態が比較的小さい割合のみ変化するとしても、SF
S平均波長はなおも1ppmよりも実質的により大きい量分変動するであろう。
そのような変化は、長い時間期間にわたって(1時間以上)容易に起こる可能性
がある、たとえば、環境における変化が、出力ピグテール104、WDMカプラ
110およびエルビウムをドープしたファイバ118などの、エルビウムをドー
プしたファイバ118の遠端とポンプソース100との光学リンクの任意の部分
の複屈折を変える可能性がある。したがって、環境要因がSFS平均波長におけ
る緩慢なドリフトを発生し、図1の装置が非常に安定した平均波長を必要とする
システムにおいて使用されるのを不適としてしまう可能性がある。
【0026】 本発明の第1の実施例に従って、図1に示す偏光コントローラ106は、図3
に例示されるように減偏光子300と置き換えられる。当該分野において周知で
あるように、減偏光子は、たとえば、経時的に急速にその偏光をスクランブルす
ることによって光源の偏光の状態をランダム化する装置である。代替的に、減偏
光子は、偏光の異なった状態を光学ソースの異なった周波数成分に与えて、それ
により光がもはや偏光の単一の状態を特徴としなくなり、偏光が波長の強力な関
数となるようにしてもよい。
【0027】 図3に示す実施例のWDMカプラ110は、有利には、偏光から独立した結合
率および損失を有し、このため減偏光子300からの減偏光されたポンプ光はそ
れがエルビウムをドープしたファイバ118に入るところでなおも減偏光されて
いる。その結果、ファイバ118内の偏光依存性利得は大きく低減され、(矢印
310によって示される点における)超蛍光光ファイバ118の出力は非偏光で
ある。言い換えれば、アイソレータ124とOSA136との間にさらなる偏光
子(図示せず)が挿入されるとすれば、OSAにおける出力スペクトルは、左か
ら右へのアイソレータ124の透過が偏光から独立していると仮定して、このさ
らなる偏光子の回転配向のすべてについて実質的に同一であるだろう。
【0028】 減偏光子300は、これに限られるものではないが、偏光スクランブラ(たと
えば高速PZT変調器)およびリオ減偏光子を含む、当該分野において公知の多
数の減偏光子を含み得る。他の種類の減偏光子は文献に論じられる。(たとえば
、A.D.カーシー(A.D. Kersey)およびA.ダンドリッジ(A. Dandridge)
による「単一モードファイバ偏光スクランブラ(“Monomode fiber polarizatio
n scrambler,”) Electron. Lett. 第23巻634−636、1987年6月
と、遅延線を備えるマッハ−ツェンダー干渉計を記載するK.タカダ(K.Takada
)、K.オカモト(K. Okamota)およびJ.ノダ(J. Noda)、「新しい光ファ
イバ減偏光子」(“New fiber-optic depolarizer”)光波技術誌、第4巻21
3−219、1986年2月とを参照)。その最も簡素な形では、PZTベース
の減偏光子は、まわりに光ファイバが巻かれたPZTリングを含み得る。セラミ
ックリングに印加された電圧は急速に変調され、リングのサイズを変動させ、そ
のため光の偏光がPZTリングに適切に整列している場合、光ファイバを通って
伝搬する光の偏光は時間とともに変動する。任意の入力偏光を減偏光するのに好
適なPZT減偏光子は、有利には、互いに直交する2つのPZTリングを含み得
る。
【0029】 図3の減偏光子300としてリオ減偏光子を用いて、以下に示す実験結果(図
4)を収集した。リオファイバ減偏光子は、一般的には、互いにスプライスされ
た2つの長さの高複屈折のファイバを含み(ここに報告される実験結果では、リ
オ減偏光子は1メートルの長さと1.5メートルの長さとを含んだ)、それらの
複屈折軸は互いに対して45°で配向された(たとえば、K.ボーム(K. Bohm
)、K.ピーターマン( K. Petermann)およびE.ウェイデル(E. Weidel)、
「複屈折シングルモードファイバを備えるリオ減偏光子の性能」(“Performanc
e of Lyot depolarizers with birefringent single-mode fibers,”) 光波技
術誌第1巻71−74、1983年3月参照)。リオファイバ減偏光子は、偏光
した光を、波長に強く依存する偏光の状態を備える光に変換する。たとえば、単
一の偏光を特徴とする30ナノメートル(nm)の広スペクトルは、リオ減偏光
子によって、たとえば、隣接する間隔が直交する偏光を有する、各々3nm幅の
10個の隣接するスペクトル間隔に変換可能である。
【0030】 したがって、光のスペクトルが十分広く、リオ減偏光子におけるファイバの長
さが十分長ければ、減偏光子による光出力は、いかなる2つの直交する直線偏光
においても同じパワーを担持し、これらの2つの偏光の平均波長は同一であるで
あろう。
【0031】 以下図4に示す結果に関し、ポンプソース100は高偏光状態であり、30d
Bより大きい消光比(2つの偏光が直交する、強度のより弱い偏光のパワーによ
って割られた強度のより強い偏光のパワー)を有した。減偏光子300を通過し
た後、ポンプ光は、以下に記載するように、約3dBまたはそれよりも良好な消
光比を有した。実験は、ポンプソースの消光比を約3dBに低減する減偏光子で
も、ファイバ118の光出力の平均波長安定性をかなり向上させるのに十分であ
るということを示す。
【0032】 前記記載は、図4Aおよび図4Bに例示される。「基線」と表示される図4A
は、図3の実施例と同様の図5の実施例を用いて一連の平均波長測定値を表わす
ものであるが、ただし、第1の偏光コントローラ106(ここではPC1と指定
される)がポンプソース100と減偏光子300との間に加えられている。減偏
光子300を通過した後、ポンプ光は、減偏光子の入力における光の偏光の状態
に依存する消光比を有した。いくつかの入力偏光については、すなわち、偏光コ
ントローラPC1のいくつかの配向については、減偏光子300の出力における
光は強く減偏光されている。しかしながら、偏光コントローラPC1の他の配向
については、減偏光子300を通過した後、ポンプ光は、たったの約3dBの消
光比を有していた。いかなるパラメータもこれらのテスト中には変化しておらず
、測定された平均波長の揺動はシステムノイズを表わす。図4Bのデータはまた
、図2の結果を生成するのに用いられた同じ方法論を用いて、図5の装置で収集
される。特に、偏光コントローラの配向は、減偏光子300に入射するポンプ偏
光における変化に伴う平均波長の変動の程度を決定するために、走査間で異なる
。図4Bでは、SFS平均波長における変動は、たったの約3ppmであり、こ
れは、減偏光子300の不在下において同じ光学ポンプソース100を用いて観
察された110ppmの変動(たとえば図2参照)に対するかなりの改良である
。さらに、この3ppmのレベルは、実験装置(たとえば図4A参照)に固有の
ノイズ以下であるように思われ、SFS安定性が、実際には3ppmよりもかな
り良好である可能性を示唆する。したがって、図4Aおよび図4Bから引出され
る結論の1つは、減偏光子300は、ファイバ118からの光出力を、ポンプ偏
光における摂動およびファイバピグテール104の複屈折における変化に大きく
感応しないようにするということである。ここに記載されるこの発明の好ましい
実施例では、平均波長が100ppm以内まで、より好ましくは50ppm以内
まで、さらにより好ましくは3ppm以内まで安定している光出力が生成される
【0033】 ポンプ光がリオ減偏光子を通過した後なおも約3dBに偏光している理由をこ
こで検討する。リオ減偏光子への任意の所与の直線偏光入力について、および減
偏光子の出力における任意の所与の直線偏光について、減偏光子の透過スペクト
ルf1は、図6の曲線(a)によって例示されるように、最大および最小のほぼ
周期的な連続を含む。図6の曲線(b)によって例示されるように、直交する出
力偏光に対する減偏光子の透過スペクトルf2も、透過スペクトルf1のものとは
連続していない、最大および最小のほぼ周期的な連続を含む。減偏光子に使用さ
れた複屈折ファイバの長さが増大すると、両スペクトルの最大間(または最小間
)の間隔は減少する。入力光の(直線)偏光を回転させた場合、f1およびf2
透過スペクトルは波長とともに単にシフトするが、そのそれぞれの形状は変化し
ないままである。図7に例示するように、SFSソースのためのポンプソースと
して通常使用されているものなどの半導体ソースによって放射された広帯域光は
、しばしば一連のモードを示す。図7のスペクトルを有するポンプ光がリオ減偏
光子に発射され、その光が図6の曲線(a)のそれと一致する偏光を有するなら
ば、光は減偏光子によってあまり減偏光されないであろう、なぜなら、光の周波
数成分のほとんどはその偏光を変えることなしに減偏光子によって透過されるか
らである。これが、部分的に偏光した光が、偏光子300の出力における偏光コ
ントローラPC1のある位置において観察される理由である。ある入力偏光につ
いては、ポンプ光は、偶然に、減偏光子の透過スペクトルと適度に一致しており
、光はあまり減偏光されていなかった。しかしながら、偏光コントローラPC1
の他の部分については、減偏光子300によって出力される光は、はるかに強く
減偏光されていた。
【0034】 この課題に対する可能な救済策は、強く減偏光された出力光を生ずる光のため
に入力偏光を選択することである。しかしながら、光が標準の低複屈折ファイバ
を介してリオ減偏光子に供給される場合、減偏光子に入る光の偏光の状態は、低
複屈折ファイバの複屈折における、環境的に誘導される変化によって異なる。好
ましい解決は、ポンプソースの所与のスペクトルについて、および起こり得る入
力偏光のすべてについて、減偏光子の透過スペクトルがその光スペクトルから大
きく異なるように減偏光子を形成する2つのファイバの長さを選択することであ
る。
【0035】 前述の困難を解決する別の方法は、減偏光子を使用し、図8に示すように、光
の偏光が減偏光子の高複屈折ファイバの軸に45°で整列した状態で、直線偏光
のポンプ光を減偏光子に直接結合する。この構成の第1の利益は、減偏光子へ入
射する光の偏光が固定しているので、第1の長さに対して45°の第2の長さの
高複屈折ファイバが必要とされないことである。そのような減偏光子1200(
図8)は、有利には、高複屈折ファイバ間の困難かつ僅かに損失のある45°の
スプライスの必要性をなくす、単一の長さの高複屈折ファイバからなる。減偏光
子1200は、有利にはポンプ100に突合わせ結合されてもよい。第2の利益
は、減偏光子1200に入る光の偏光の状態が、外部摂動に対して安定している
ことである。したがって、ポンプ光が減偏光している程度は、適時不変であり、
この減偏光されたポンプ光によってポンピングされるSFSの平均波長の安定性
は増大する。
【0036】 一般的には、WDMカプラ110および光学アイソレータ124の光学特性は
、ドープされたファイバ118から戻ってくる広帯域光のスペクトルおよび恐ら
くは平均波長に影響するであろう、偏光へのいくらかの依存性を示す。問題とな
る第1の場合として、「タイプI」偏光依存性が考えられる、すなわち、波長依
存性偏光依存性を有する結合率を有するWDMカプラが考えられる。この場合に
は、結合率は偏光の2つの直交する状態で異なっており、2つの直交する偏光に
おける結合率の比Rは、ASE光の帯域幅にわたってすべての周波数において同
じとは限らない。たとえば、1153nmにおいて、カプラは、所与の直線偏光
について98%を結合し、直交偏光について100%を結合する(比R=0.9
8)が、1555nmにおいては、カプラは、同じ第1の偏光について95%を
結合し、同じ直交偏光について99%を結合する(比R=0.95/0.99≒
0.96)。ドープされたファイバ118からの完全に非偏光のASE光がその
ようなカプラに発射されるならば、カプラによって透過される光(すなわち、カ
プラ110とアイソレータ124との点における)は、2つの偏光について異な
っているスペクトル形状を有する、なぜなら、カプラは2つの偏光に差動フィル
タ関数を与えているからである。したがって、カプラによって透過される光のス
ペクトルは、2つの偏光について異なった平均波長を有する。そのような光がた
とえばジャイロスコープコイルへの入力として使用される場合、かつカプラとジ
ャイロスコープコイルとの間のファイバの任意の部分の複屈折が変動する(たと
えば外部摂動のため)ならば、ジャイロコイルに発射されるスペクトル、および
したがってこのスペクトルの平均波長は、変動するであろうが、これは望ましく
ない。
【0037】 たとえば、(メリーランド州MillersvilleのGould Fiber Opticsによって製造
された)ここに表わされるデータを生成するために使用されたWDMカプラ11
0は、タイプIの挙動を示す。1.55μm領域における実質的に非偏光の広帯
域の光がそれに発射されるとき、カプラによって透過される光の直交する偏光の
平均波長における差は175ppmであると測定された。タイプIの偏光依存性
を有するカプラの効果を低減するために、図9Aの実施例に例示されるように、
リオ減偏光子などの第2の減偏光子302が、有利にはWDMカプラの下流に加
えられる。
【0038】 同じ一般的な懸念がアイソレータ124に関して生じる。アイソレータ124
の透過が偏光に依存し、かつこの偏光依存性が周波数の関数であるならば、アイ
ソレータ124は、2つの直交する偏光した光信号のスペクトル内容を異なった
ように修正するが、これは上述した理由から望ましくない。テストは、アイソレ
ータ124の透過の偏光依存性がカプラの結合率の偏光依存性ほど明らかではな
いということを示した。アイソレータ124の偏光依存性は、図9Aに例示する
ように、アイソレータ124の下流に第2の減偏光子302を置くことによって
低減される。
【0039】 次に、「タイプII」の偏光依存性を有するWDMカプラ、すなわち、波長依
存性が偏光から独立している結合率を有するWDMカプラを検討する。言い換え
れば、結合率は、偏光の2つの直交する状態について異なっているが、直交する
偏光の結合率の比Rは、ASE光の帯域幅にわたってすべての周波数において同
じである。ドープされたファイバ118からの完全に非偏光のASE光がそのよ
うなカプラに発射されるならば、カプラによって透過された光(すなわち、カプ
ラ110とアイソレータ124との間の点における)は、2つの前述の直交する
偏光の各々について同一であるスペクトルを有するが、ただし一方の偏光は他方
よりも大きいパワーを担持する。そのような光がジャイロスコープコイルへの入
力として使用され、かつカプラ110とジャイロコイルとの間のファイバの任意
の部分の複屈折が変動する場合、ジャイロスコープコイルへ発射されるパワーは
、Rが単位元からそれほど離れないのであれば大量ではないが変動するが、ジャ
イロへ発射される光の平均波長は、偏光から独立している。したがって、第2の
減偏光子302は、このタイプの偏光依存性を補正するのに必要とされない。同
様に、アイソレータ124の透過もタイプIIの偏光依存性を示すならば、アイ
ソレータ124は、それを通過する光の平均波長に影響せず、図9Aの第2の減
偏光子302は必要とされない。ある好ましい実施例では、SFSは、タイプI
Iの偏光依存性を有するWDMおよびアイソレータを使用する。
【0040】 要約すれば、アイソレータ124およびカプラ110の両方、ならびにエルビ
ウムをドープしたファイバ118とジャイロスコープへの入力偏光子との間に加
えられる任意の他のコンポーネントが弱いタイプIIの偏光依存性を示すならば
、第2の減偏光子302は必要とされない。しかしながら、これらのコンポーネ
ントの1つ以上が強いタイプIIの偏光を示すならば、すなわち、一方の偏光が
その直交する偏光よりもはるかに強く減衰されるならば、第2の減偏光子302
が必要とされる。他方で、アイソレータ124、カプラ110、または、エルビ
ウムをドープしたファイバ118とジャイロ入力偏光子との間に加えられる任意
の他のコンポーネントのいずれかがタイプIの偏光依存性を示すならば、第2の
減偏光子302が必要とされる。
【0041】 WDMカプラ110およびアイソレータ124の偏光依存性を低減することに
おける第2の減偏光子302の有効性を測定するために、図9Aの超蛍光ソース
のテストベッドが、それぞれ1.5メートルおよび3メートルの2つの高複屈折
ファイバ長さを有する減偏光子302を用いて構成された。このテストベッドは
図9Bに示される。ソースの光出力はOSA137に発射され、OSAによって
読出されたスペクトルは、コンピュータ140によって取込まれ分析された。O
SA137は、偏光依存性光スペクトル分析器であった、すなわち、それが発生
した光スペクトルは、それに発射された光の偏光に依存する。2つのさらなる偏
光コントローラ107および108(PC2およびPC3として指定される)が、
一方が減偏光子302の各側上になるように導入される(図9B参照)。OSA
137は、入力光の偏光に依存するスペクトルを発生するので、減偏光子302
がSFS118からの光を効果的に減偏光していなければ、OSAは、いずれか
の偏光コントローラ107または108の配向に依存するスペクトル平均波長を
読出すであろう。しかしながら、偏光コントローラ107および108のそれぞ
れの配向が変えられる場合(図4Cおよび図4D参照)、OSA137によって
測定されるSFSスペクトルの平均波長は、3ppmのシステムノイズ限界内に
あることが見出される。したがって、減偏光子302は、WDMカプラ110お
よびアイソレータ124によって導入されるSFSスペクトルの偏光依存性を効
果的に低減する。
【0042】 環境的摂動によるSFSの平均波長における変動を低減することにおける2つ
の減偏光子300および302の有効性をさらに評価するために、エルビウムを
ドープしたファイバ118を、図10に示すように、室温の水浴200内に置き
、10時間の間時間の関数としてソースの平均波長を記録した。この期間中、図
10のコンポーネントのいずれも調整しなかった。浴200の温度は調節されな
かったが、それは、このテストの実施中、最大±1℃、恐らく±0.5℃分のみ
変動した。図10のOSA137は、前述した、偏光依存性の機器である。この
テストの結果は、時間に対してプロットされたソースの平均波長の形で図11に
示される。図11は、いくつかの4ppmピークピークのオーダの短期変動と、
6ppmピークピークのオーダの長期変動とを示す。2つの減偏光子300およ
び302なしの同じファイバソースは、ある80分テストにおいて50ppmで
あると測定された、平均波長におけるかなりより大きいピークピーク変動を示し
た。結論は、2つの減偏光子300および302の使用が、ソース平均波長の全
体的安定性を実質的に向上させるということである。
【0043】 図9Cの実施例では、光出力は、光出力がジャイロスコープの回転感知コイル
(図示せず)に入る前に偏光子を通過するように、光ファイバジャイロスコープ
402の内部偏光要素(すなわち偏光子、図示せず)内に向けられる(ここに開
示される超蛍光ソースのすべては、有利には、光ファイバジャイロスコープへの
光入力として使用可能である。)。3つの減偏光子300、302、304が図
示されるが、これらの減偏光子のうち1つ、2つ、またはすべてが使用されても
よい。WDMカプラ110の結合率、WDMカプラ110の透過、およびアイソ
レータ124の透過が偏光独立であるならば、減偏光子300のみで十分である
かもしれない。減偏光子304は、ポンプ光をある方向に、通過するASEを他
の方向に減偏光する。減偏光子302は、出力信号を減偏光して、WDMカプラ
110およびアイソレータ124によって導入される偏光効果を除去する。しか
しながら、減偏光子302は偏光依存性利得に対して補正せず、そのためファイ
バ118に偏光依存性利得が存在しなければ、減偏光子300、減偏光子304
のいずれか、または両方の減偏光子が、この問題に対して補正するために減偏光
子302に加えて使用されなければならない。すべての減偏光子は、小さいが有
限の損失を導入する。減偏光子300、302および304が損失性がなく安価
になる範囲内で、それらの3つすべてを使用することが有利となる。
【0044】 ソース平均波長のポンプ偏光依存性を低減する別の方法は、実質的に同じスペ
クトルを有する2つ(またはそれ以上の)直線偏光のポンプソースで超蛍光ソー
スをポンピングすることである。図12Aに例示されるように、第1のポンプソ
ース1300および第2のポンプソース1310は、偏光ミクサ1320、すな
わち、第1の偏光を有する第1のポンプをポート1からポート3に結合し、第2
の偏光を有する第2のポンプをポート2から同じポート3に結合し、2つのポン
プ偏光がポート3において垂直になるようにする装置を介して多重化可能である
。この偏光ミクサは、たとえば、すべてファイバの偏光依存性カプラまたはファ
イバで編まれたバルク光学偏光カプラなどの偏光依存性カプラまたは偏光キュー
ブのいずれかであり得る。図12Aにおいて、ダッシュを付されたコンポーネン
トは、図3のその類似のコンポーネントと同様に機能するが、ただしダッシュを
付されたコンポーネント(出力ピグテール104′と、光カプラ110′と、ド
ープされたファイバ118′と、アイソレータピグテール120′および128
′)はすべて偏光を維持する(polarizaion maintaining)(代替的に、図12A
の出力ピグテール104′と、光カプラ110′と、ドープされたファイバ11
8′と、アイソレータピグテール120′および128′とは、非PMコンポー
ネントであってもよい。)。
【0045】 図12Aに示す実施例に加えて、2つの直交する偏光したポンプソースでエル
ビウムをドープしたファイバ(EDF)をポンピングすることに、同様に頼る実
施例を記載する。これらの実施例は、図12B、図12Cおよび図12Dに例示
され、前方にポンピングされる構成、ダブルパス構成、および、さらなるリオ減
偏光子を備えるダブルパス構成にそれぞれ対応する。
【0046】 2つの直線偏光ポンプソース1300、1310が偏光ミクサ1330で光学
的に合成される、前方超蛍光ソースが図12Bに例示される。図12Bの偏光ミ
クサ1330は、入力ファイバ1322、1324および出力ファイバ1326
、1328を有する偏光ファイバカプラとして示されるが、たとえば、キューブ
ビームスプリッタが偏光ミクサとして使用されてもよい。2つのポンプソース1
300、1310は、それぞれ入力ファイバ1322、1324に結合され、同
じパワーを運ぶ。入力ファイバ1322、1324は、有利にはPMファイバで
ある。2つのポンプソース1300、1310は、PMファイバ1322、13
24の異なった複屈折軸に沿って発射される。偏光ファイバカプラ1330は、
一方の偏光(たとえば、図12Bの平面における偏光)を伝送するが、主として
、直交する偏光(たとえば、図12Bの平面に垂直な偏光)を完全に結合する。
したがって、エルビウムをドープしたファイバ118に結合される出力ファイバ
1326は、等しいパワーの2つの直交する偏光成分を有するポンプ光を担持す
る。出力ファイバ1326と、それに光学的に接続されるエルビウムをドープし
たファイバ118とは必ずしもPMファイバではない。(ファイバ1328に対
応する出力ポートを使用してもよいし、使用しなくてもよい。)光学アイソレー
タ124は、望ましくない光フィードバックを低減する。ポンプソース1300
、1310からの2つのポンプ信号が入力ファイバ1322、1324を通る際
、信号の偏光の状態は、入力ファイバに沿ったすべての点において互いに直交し
たままである。したがって、エルビウムをドープしたファイバ118は、2つの
直交するポンプ信号でポンピングされ、エルビウムをドープしたファイバ118
の利得は偏光依存性がない。エルビウムをドープしたファイバ118の利得が偏
光依存性のない状態にするために、出力ファイバ1326における2つのポンプ
偏光は、同一のパワーを担持するべきである。理想的には、偏光ミクサ1330
は、ポンプソース1300のポンプ信号をファイバ1326内に完全に伝送し(
すなわち、この伝送T1は単位元である)、偏光ミクサ1330は、ポンプソー
ス1310のポンプ信号をファイバ1326内に完全に結合する(すなわち、こ
の伝送T2は単位元である)。しかしながら、いくつかの偏光ミクサは、たとえ
ば、偏光依存性損失または最適条件より低い設計のために、(しばしば僅かにの
みであるが)T2と異なるT1を示す。この場合には、ファイバ1322および1
324に発射されるポンプパワーが等しければ、出力ファイバ1326における
2つのポンプパワーは僅かに異なるであろう。この不均衡に対して補正するため
に、ファイバ1322および1324に発射されるポンプパワーの一方または両
方が、それに従って調整されなければならない。
【0047】 2つの直交して配向されるポンプソース1300、1310が、図12Cに例
示されるダブルパスSFS構成において使用される。このSFSがダブルパス構
成で動作するように、ダイクロイックリフレクタ1450がEDF118のポン
プ入力端に置かれる。ダイクロイックリフレクタ1450は、(1)ソースのA
SEスペクトル範囲の大部分(理想的にはすべて)にわたる高い反射係数(理想
的には100%)と、(2)ポンプ波長における高い透過係数(理想的には10
0%)とを有するよう設計される。やはり、偏光ミクサ1330は偏光ファイバ
カプラであるものとして例示されるが、キューブビームスプリッタを使用するこ
ともできる。図12Cの実施例は、より低いしきい値、より低いポンプパワー要
件、およびエルビウムをドープしたファイバのより短い必要とされる長さという
利点を提供する。ダイクロイックリフレクタ1450は、バルク光学装置、ファ
イバブラッグ光子リフレクタであってもよく、または、それは、EDF118の
ポンプ入力端に直接堆積される複数の誘電層を含んでもよい。(以下に論じる)
図12A、図12B、図12Cおよび図12DにおけるEDF118のポンプ出
力端は、たとえば、ある角度でファイバ118の端を研磨するかもしくは劈開す
ることにより、またはそれをコアレスのファイバにスプライスすることにより光
学的に終端をなす。ファイバ端の後には、(光学経路の意味において)光学アイ
ソレータ124が続く。図12Cに例示されるダブルパス超蛍光ソースの代替と
して、ダイクロイックリフレクタ1450が、WDMカプラ110′とアイソレ
ータ124の入力ピグテール120′との間に、図12Aの実施例において置か
れてもよいが、これは、EDF118′の左端を出力ポートにし、光学アイソレ
ータをその端に置くことを必要とするであろう。
【0048】 図12A、図12Bおよび図12Cに示す実施例の有効性は、多重化されたポ
ンプ信号の経路に減偏光子を置くことによって改良され得る。たとえば、図12
Aの場合には、減偏光子1460を、偏光ミクサ1320の出力ピグテール10
4′とWDMカプラ110′との間に置いてもよい。図12Bでは、減偏光子1
460を、偏光ミクサ1330とEDF118との間において置いてもよい。図
12Cの実施例では、減偏光子1460を、図12Dに例示するように偏光ミク
サ1330とダイクロイックリフレクタ1450との間に置いてもよい。(たと
えば、バルク光学の形またはファイバの形のいずれかのリオ減偏光子であり得る
)図12Dの減偏光子1460は、それを通る2つの直交するポンプ信号の各々
を減偏光する。減偏光子1460の役割は、各ポンプ信号におけるパワーを2つ
の直交する偏光軸上に均等に分配することであるが、これは2つのポンプソース
1300、1310が同じポンプパワーを生成しない場合には重要であろう。減
偏光子が使用されず(たとえば図12A、図12Bおよび図12C)、かつポン
プソース1300および1310が異なったパワーレベルを生成する場合、いく
らかの偏光依存性利得が存在するであろう。しかしながら、図12Dに示す実施
例では、減偏光子1460は、この残留の偏光依存性利得を低減し、したがって
ポンプソースの入力偏光へのSFSの平均波長の依存性および2つのポンプソー
ス間のパワーのいかなる差をも低減するように働く。
【0049】 代替的に、図13Aに例示するように、超蛍光ソースは、両方向にポンピング
されてもよく、すなわち、第1の偏光を有するポンプソース1410で一方端か
らポンピングされ、かつ第1のものと直交する第2の偏光を有するポンプソース
1420で他方端からポンピングされてもよい。有利には、ポンプソース141
0からの出力をアイソレータ1430に通過させてもよい。同様に、ポンプソー
ス1420からの出力を、ポンプソース1420とWDMカプラ110′との間
に位置決めされたアイソレータ(図示せず)に通過させてもよい。ポンプソース
1410においても1420においても、ポンプ光が適切な偏光で超蛍光ソース
に入るように、自由空間または高複屈折導波路を使用してポンプソースからのポ
ンプ光を超蛍光ファイバ118′にもたらすように注意をしなければならない。
この方法では、周波数成分ごとに、2つのポンプ信号の偏光は、本質的に、超蛍
光ソースの長さに沿って直交したままであることが重要である。この要件を満た
すためのある解決は、高ドーパント濃度を備える、標準シングルモードファイバ
、平面ジオメトリまたは一体化光導波路などの短い光導波路から超蛍光ソースを
作ることである。上述した直交要件を満たすための第2の解決は、高複屈折シン
グルモードファイバからEDFを作るか、または、高複屈折平面ジオメトリもし
くは高複屈折一体化光導波路を使用することである。この場合には、同じ方向ま
たは反対の方向のいずれかで、一方のポンプは導波路の遅軸に沿って、他方のポ
ンプは導波路の速軸に沿って発射される。高複屈折は、2つのポンプが導波路の
全長に沿って直交したままであることを確実にする。どちらの場合にも、2つの
ポンプソースのスペクトルは、同一である必要はない。実質的に同じ光学利得ス
ペクトルが導波路の複屈折軸の一方または他方のいずれかに沿って伝搬する光に
ついて生成されるようなものであれば、スペクトルは、実際には異なっていても
よい。
【0050】 図13Aのファイバ118′が同じパワーで反対方向に同時にポンピングされ
る場合でさえも、シミュレーションは、ファイバ118′からの前方および後方
ASE出力が、それらの平均波長差Δが0でないように依然としてわずかに偏光
していることを示す。たとえば、(直線偏光の)第1のポンプ1410からのポ
ンプ光がファイバ118′のx軸に沿って発射され、かつ(やはり直線偏光の)
第2のポンプ1420からの等しいパワーのポンプ光がy軸に沿って発射される
ならば、図13Aの左側に出ていくASE(ASE1)はx軸に沿ってわずかに
偏光しており、図13Aの右側に出ていくASE(ASE2)はy軸に沿ってわ
ずかに偏光している。この現象の物理的説明は、ASE1は、第1のポンプソー
ス1410によって生成された後方ASEと第2のポンプソース1420によっ
て生成された前方ASEの合計であるということである。後方ASEは常に前方
ASEよりも強度が強いので(ファイバが非常に短くなければである、その場合
にはそれらは同一である)、ASE1に対する最大の寄与は、第1のポンプソー
ス1410によって生成される後方ASEであり、ASE1はxに沿ってわずか
に偏光している。反対に、ASE2は、y偏光の第2のポンプソース1420に
よってほとんど生成され、その結果ASE2はy軸に沿ってわずかに偏光する。
したがって、ASE1およびASE2はどちらも0ではないΔを有する。これらの
論拠が示すように、Δ=0を有するASE放出を生成するために、一般的には、
両方向にポンピングすることは十分ではなく、図13Aの実施例に固有の残留非
対称を排除することが有利である。
【0051】 この残留非対称を排除するためのある方法は、2つのポンプソース1410、
1420のパワーにおける小さい差を導入することである。ポンプソース141
0、1420のパワーにおけるそのような差がこの非対称を排除することができ
るということは、以下の物理的な考察から理解可能である。ポンプソースの一方
が、たとえば第2のポンプソース1420が完全にオフにされる場合、ASE1
はx軸に沿ってなおもわずかに偏光しており、すなわちx軸に沿うその平均波長
<λx>は、y軸に沿ったその平均波長<λy>と異なっている。具体的には、<
λx>は<λy>よりわずかに短く、平均波長差Δ=<λx>−<λy>は負である
。他方で、第2のポンプソース1420がオンであり、第1のポンプソース14
10がオフであるならば、ASE1は第2のポンプソースによってもっぱら生成
されるが、これはASE1がy軸に沿ってわずかに偏光するようにy軸に沿って
偏光した。この場合には、y軸に沿ったASE1の平均波長<λy>は、x軸に沿
ったもの<λx>よりわずかに短く、差Δ=<λx>−<λy>は正である。要約
すれば、第1のポンプソース1410のパワーP1が有限であり、かつ第2のポ
ンプソース1420のパワーP2が0である場合、Δは負であり、これに対し、
1が0でありかつP2が有限である場合、Δは正である。つまり、Δ=0である
ようなパワーP1およびP2の特定の組合せがなければならないということである
【0052】 Δ=0を発生する適正なパワーP2(所与のパワーP1に対する)を選択する方
法は図13Bに例示される。図13Bおよび図13Cは、前述したワグナーによ
って開発されたファイバ増幅器コンピュータコード数値シミュレータで生成され
た。図13Bにおいて、出力ASE1(図13AのEDF118′の左側)につ
いての平均波長差Δは、30mWの一定のポンプパワーP1に対して、第2のポ
ンプソース1420によってEDF内に発射されるポンプパワーP2の関数とし
てプロットされる。平均波長差Δはppmで表わされ、すなわち、Δは、2つの
偏光の平均波長の平均に正規化される。さまざまな曲線が、異なった長さのED
F、すなわち2m、4m、6mおよび8mについて計算された。前記の物理的考
察から予測されるように、パワーP2がP1=30mW未満から30mWを超える
まで増大すると、平均波長差Δは、EDF118′のすべての長さについて負か
ら正になる。したがって、モデル化されたファイバ長さの各々について、Δをゼ
ロにする有限のポンプパワーP2が存在する。すべての場合において、このパワ
ーは、第1のポンプソースによって発射されるパワーP1(30mW)より低い
。図13Bは、第2のポンプソース1420によって発射されるパワーを適切に
選択することによって、第1のポンプソース1410に向かって放射される光を
完全に非偏光のものとすることができることを示す。
【0053】 図13Cにおいて、30mWのP1について、カプラ110′に入る出力AS
2が計算される。やはり、平均波長Δは、負から正になり、モデル化されたフ
ァイバ長さの各々について、第1のポンプソース(30mW)によって発射され
るパワーP1よりも高い、Δをゼロにする有限のポンプパワーP2が存在する。し
たがって、図13Cは、第2のポンプソース1420によって発射されたパワー
を適切に選択することにより、第2のポンプソース1420に向かって放射され
る光を完全に非偏光のものとすることができるということを示す。
【0054】 この発明の別の実施例に従うと、SFSからの出力の平均波長におけるシフト
は、光学ポンプソースの偏光の状態を固定し、かつファイバソースを通じて偏光
維持(PM)ファイバを使用することによって実質的に低減される。本出願に論
じられる光学的コンポーネントはすべて偏光維持であり、エルビウムをドープし
たファイバだけではないので、これは先行技術(たとえば、ディゴネットらに付
与された米国特許番号第5,701,318号参照)と異なる。
【0055】 そのような実施例の一例は、図14Aに例示され、ダッシュを付されたコンポ
ーネントは、図3のその類似のダッシュを付されていないコンポーネントとほぼ
同様に機能するが、ただしダッシュを付されたコンポーネント(出力ピグテール
104′と、光カプラ110′と、ドープされたファイバ118′と、アイソレ
ータピグテール120′および128′)はすべて偏光維持である。この実施例
では、光学ポンプソース100(好ましくはレーザダイオードである)からの出
力は、ピグテール104′のファイバ軸の1つに沿って発射される。したがって
、ポンプおよび超蛍光信号は、環境的条件にかかわらずこれらの軸と整列したま
まである。しかしながら、隣接する光ファイバコンポーネントは互いにスプライ
スされるので、この実施例は、これらのコンポーネントのファイバ軸の注意深い
整列を必要とする。この実施例では、SFSの出力における2つの固有の偏光は
、偏光依存性利得のために、わずかに異なったスペクトルを担持するが、これら
の2つのスペクトルは、ファイバ複屈折の外部摂動から独立しており、これによ
り(ジャイロスコープに入力され得る)スペクトル、およびスペクトル平均波長
は安定する。
【0056】 図14Bは、ドープされたファイバ118"が単一偏光ファイバを含む実施例
を例示する。光ファイバジャイロスコープ402内の入力偏光子(図示せず)に
対するファイバ128′の注意深い整列が必要とされる。代替的に、さらなる偏
光子420が、図14Cに示すように、ファイバ118′内に位置決めされても
よい。さらなる偏光子420の最適な位置は、ここに引用により援用される、M
.ディゴネットらに付与された米国特許番号第5,701,318号に従って計
算可能である。単一偏光ファイバの実施例および図14Cの実施例は、本質的に
直線偏光であるが、非偏光の構成と名目上同じであるパワーを備える超蛍光出力
を発生する。したがって、図14Cの実施例では、たとえば、光ファイバジャイ
ロスコープ402の入力偏光子を介して運ばれたパワーは効果的に2倍にされる
【0057】 図14A、図14Bおよび図14Cにおいて、ファイバ(118′、118"
)を移動する光の偏光状態は、偏光維持のまたは単一偏光のファイバで凍結され
、非偏光維持のSFSにおいて圧倒的であるポンプ偏光ドリフトという問題は実
質的に排除される。
【0058】 偏光維持のコンポーネントを利用するダブルパス構成が図15に示される。こ
の実施例では、図14A〜CのWDMカプラ110′は、ポンプソース1300
とEDF118′との間に位置決めされるダイクロイックリフレクタ1450と
置換される。ポンプソース1300によって放射される光は、直線偏光であり、
PMのエルビウムをドープしたファイバ118′の2つの複屈折軸のいずれか一
方に沿って発射される。光学アイソレータ124が、エルビウムをドープしたフ
ァイバ118′の出力端に置かれ、(たとえば、EDF118′からの出力が結
合される光学システムからの)反射光がEDFを振動させるのを防ぐ。アイソレ
ータ124は、出力光の偏光を保つために、有利にはPMファイバでつくられ、
その複屈折軸は、エルビウムをドープしたファイバ118′の複屈折軸と整列す
る。WDMカプラの必要をなくすことにより、装置のコストが低減され、図14
Aの実施例よりも短いファイバ118′とより低いポンプパワーが必要とされる
。図15の実施例が光ファイバジャイロスコープのための光源として使用される
場合、その出力偏光は、ジャイロスコープ回路の入力における偏光子と整列して
いるべきである。
【0059】 PMファイバを利用する後方出力構成が図16に示される。この実施例と図1
4Aの構成との主な差は、PM WDMカプラ110′の複屈折軸がPMのエル
ビウムをドープしたファイバの複屈折軸に対して45度で整列するように、PM
WDMカプラ110′の出力ピグテール1464がPMのエルビウムをドープ
したファイバ118′に結合される(たとえばスプライスされる)ことである。
WDMカプラ110′を出ると、ポンプ光は、PMのエルビウムをドープしたフ
ァイバ118′に入る。図14Aの場合のように、図16のEDF118′のポ
ンプ出力端の一方端1470は、たとえばある角度にファイバ端を研磨するか劈
開するかもしくはそれをコアレスのファイバにスプライスするか、またはそれを
光学アイソレータ(図示せず)に結合することによって光学的に終端をなす。
【0060】 ポンプ光は、EDF118′の複屈折軸へ等しいパワーで発射されるので、ポ
ンプ光の偏光の状態(SOP)は、ファイバ複屈折に依存するが典型的には数m
m以下の範囲内である周期Lbで、EDF118′に沿って周期的に変動する。
同様に、ファイバ118′内を移動するASE信号の周波数成分ごとのSOPも
また、Lbと異なる周期Lb′で(主に、ポンプおよび信号が異なった波長を有す
るため)、EDF118′に沿って周期的に変動する。したがって、EDF11
8′に沿ったいくつかの周期位置において、ASE信号の所与の周波数成分およ
びポンプ光は、平行の(直線または円)偏光を有し、EDF118′に沿った他
の、同様の周期位置において、ASE信号の所与の周波数成分およびポンプ光は
、直交する(直線または円)偏光を有する。周期が十分短ければ、すなわちファ
イバ118′の長さよりはるかに短ければ、この所与の周波数成分は、この周波
数成分に対して交互に平行のまたは直交する偏光したポンプ光による利得を経験
する。したがって、EDF118′に沿ったポンプ光の偏光における変動から生
ずる利得における変動は、平均され、ASE信号のこの所与の周波数成分は、P
DGを経験しない。この議論は、広帯域ASE信号のあらゆる周波数成分につい
て当てはまるので、図16のソースはPDGを経験せず、図16の装置は、すべ
ての偏光について同じ平均波長を有する広帯域ASE光を放射する。
【0061】 この原理は、EDF118′のポンプ出力端にダイクロイックリフレクタ14
50を加えることによってダブルパスソース構成に拡張可能である。図17に例
示されるように、図16のものに対するそのような構成の利点は、図17のダブ
ルパス特徴が、エルビウムをドープしたファイバ118′のより短い長さとより
低いポンプパワーとを可能にすることである。もし必要であれば、ダイクロイッ
クリフレクタ1450とレーザ1300における光学素子(たとえば、半導体レ
ーザの出力フェーセット)との間の光フィードバックから生じるEDF118′
のレイジングを防ぐために、有利には、光学アイソレータ(図示せず)をポンプ
ソース1300とWDMカプラ110′との間に置くことができる。別のダブル
パスの実施例が図18に示され、ダイクロイックリフレクタ1450はポンプソ
ース1300とEDF118′との間に置かれ、それによりWDMカプラの必要
性を排除し装置のコストを低減する。
【0062】 図19は、出力が、ポンプ偏光における変動および回路ファイバの環境的摂動
に対して安定している平均波長を有する別のSFSの実施例を示す。図19の光
学的コンポーネントのすべては、有利には、PMファイバからつくられる。たと
えば、図13Aの実施例と異なって、図19に示す実施例は、2つではなく1つ
のポンプソースを利用する。ポンプソース1300からの直線偏光の光は、第1
の光学アイソレータ124aを介してWDM偏光カプラ1480に送られ、WD
M偏光カプラ1480は、ポンプ光を2つの出力ポート1482、1484の一
方に向ける。偏光カプラ1480は、(1)ミクサ1480に入射するポンプ光
の一部が左側の出力ポート1482に結合され、ポンプ光のこの部分がパワーP 1 と、たとえば図19の平面において直線である偏光とを有し、かつ(2)残り
のポンプ光が右側の出力ポート1484に結合され、パワーP2と、左側の出力
ポート1482に入る光に直交する、すなわちこの例では図19の平面に垂直で
ある直線偏光とを有するように動作する。したがって、EDF118′は、互い
に直交する偏光したポンプ信号によって両方向にポンピングされる。ミクサ14
80の結合率、すなわち、比P2/(P1+P2)は、図13A、BおよびCに関
連して論じられた方法論に従って、EDF118′の右側からのASE出力が0
のΔ(すなわち、ポンプ光の偏光によって変動しない平均波長)を有するように
選択される。偏光ミクサ1480は、偏光依存の態様でASE信号の名目上0%
を結合するようであるべきである。この場合には、EDF118′の左手側から
のASE出力は、一般的には0ではないΔを有するが、第2の光学アイソレータ
124bがこの信号がミクサ1480に達するのを防ぎ、これはさもなくばミク
サ1480を通って漏れ、EDF118′の右側からのASE出力と組合さって
、0ではないΔを有する負所望の位相感応的出力スペクトルを発生してしまうで
あろう。
【0063】 図19の実施例の利点の1つは、単一のポンプソース1300のみが必要とさ
れることである。この結果コストは低くなり、2つのポンプソースが使用される
場合に起こり得る問題、すなわち、ポンプソースが異なった速度で「老化」(ag
ing)する可能性があるという問題を回避する。たとえば、図13Aの実施例に
おいて、2つのポンプソース1410および1420の出力パワーが時間が経つ
につれ異なった速度で劣化するならば、Δは時間が経つにつれ変動するであろう
。他方で、図19の実施例におけるポンプソース1300が老化すると、P1
よびP2の両方が時間が経つにつれ降下するが、それらの比は変わらないままで
あり、これはΔにおけるいかなる変化をも軽減する傾向にある。
【0064】 この発明のさらなる実施例は、図16、図17および図18と同じ原理に基づ
いている。EDFは依然として強い複屈折を示すが、今回は、EDFは標準の低
複屈折ファイバ(すなわち非PMファイバ)からなり、複屈折は、十分に小さい
直径を備える芯棒のまわりにEDFを曲げることによって誘導される。得られた
EDFコイルは、一方がコイルの面に垂直であり他方がコイルの面に平行である
2つの適切な軸を有する直線複屈折を示す。偏光したポンプは、等しいパワーが
これらの軸の各々に発射されるようなその偏光でコイルに発射される。たとえば
、図16の実施例においてのように、この複屈折コイルのビート長さは波長に依
存するので、ポンプの偏光およびASE信号の偏光は、異なった周期で、ファイ
バに沿って周期的に発展する。したがって、ASE信号は、それと直交し次にそ
れと平行するポンプと周期的にオーバーラップするが、これはPDGを低減する
。PDGの低減が実質的なものとなるために、ビート長さは、EDFの強信号吸
収長さと比べて短くなければならない、すなわち、曲げ半径は十分に小さいもの
でなければならない。同じ概念の別の実施例は、ファイバをコイル状に巻くだけ
でなくファイバをそれ自体の上に巻きつけることである。
【0065】 本発明の好ましい実施例が上に詳細に記載されたが、ここに記載される実施例
からある種の明らかな変形および逸脱が、この発明の精神および本質的な特徴か
ら逸脱することなしに可能であることは、当業者には理解されるであろう。たと
えば、ここに開示される実施例において、実施例を構成する光学的コンポーネン
トのいくつかまたはすべてが、これに限られるものではないが、偏光維持ファイ
バ、減偏光子、ファイバカプラ、アイソレータおよびエルビウムをドープしたフ
ァイバを含む、同じ機能を果たす等価の一体化された光学的コンポーネントと置
換可能であることが理解される。エルビウムをドープしたファイバは、適切な長
さおよびエルビウム濃度を有する、シリカまたは他の材料をベースとする一体化
された光導波路と置換可能である。別の例として、ここに開示されるファイバカ
プラは、周知の技術を用いて一体化された光導波路で構成されてもよい。このカ
プラが適切な特性、たとえばタイプII偏光依存性を示すように、これを設計す
るべく注意が払われるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光学ポンプの偏光が、光学ポンプの出力端に位置する偏光コント
ローラによって変えられるときの、超蛍光ファイバソースの平均波長における変
動を調査するための実験的設定の図である。
【図2】 図1に示す設定で収集されたデータの図である。
【図3】 減偏光子が光学ポンプの出力端において使用されることを除いて
、図1の設定と同様の実験的設定の図である。
【図4】 A〜Dは、偏光が図5および図9Bの実験的設定について変えら
れるときの、超蛍光ファイバソースの平均波長における変動を示すデータの図で
ある。
【図5】 偏光コントローラが光学ポンプの出力端に置かれている、光学ポ
ンプの偏光が変えられるときの、超蛍光ファイバソースからの平均波長の範囲を
調査するための実験的設定の図である。
【図6】 最大および最小のほぼ周期的な連続を含むリオ減偏光子からの典
型的透過スペクトルの図である。
【図7】 図6のリオ減偏光子の挙動を例示するための仮定の光源からのス
ペクトル出力の図である。
【図8】 直線偏光ポンプ光が高複屈折ファイバからつくられた減偏光子に
直接結合されている、外部摂動に対してその平均波長が安定している出力を有す
る実施例の図である。
【図9A】 リオ減偏光子などの第2の減偏光子が有利にはWDMカプラの
下流に加えられている実施例の図である。
【図9B】 偏光の関数として超蛍光ファイバソースからの平均波長の範囲
、特に、WDMが何らかの偏光依存性を有する場合のその範囲に対して波長分割
多重化(WDM)カプラが有し得る影響を調査するための実験的設定の図である
【図9C】 装置におけるさまざまな点に位置する最大3つの減偏光子と光
ファイバジャイロスコープとを含む実施例の図である。
【図10】 エルビウムをドープしたファイバが水浴に置かれている、温度
変動などの環境的摂動によるSFSの平均波長の変動を低減することにおける減
偏光子の有効性を評価するための実験的設定の図である。
【図11】 ソースの平均波長が時間に対してプロットされている、図10
の実験的設定で得られた実験結果の図である。
【図12A】 超蛍光ソースが、後方構成において実質的に同じスペクトル
および偏光を有する2つの直線偏光ポンプソースでポンピングされている、ソー
ス平均波長のポンプ偏光依存性を低減するための実施例の図である。
【図12B】 前方構成において2つの直線偏光ポンプソースを採用するソ
ース平均波長のポンプ偏光依存性を低減するための実施例の図である。
【図12C】 ダブルパス構成において2つの直線偏光ポンプソースを採用
するソース平均波長のポンプ偏光依存性を低減するための実施例の図である。
【図12D】 減偏光子が加えられているほかは図12Cの実施例と同様の
実施例の図である。
【図13A】 超蛍光ファイバソースが両方向にポンピングされる、ソース
平均波長のポンプ偏光依存性を低減するための実施例の図である。
【図13B】 左側のポンプのパワーが30mWに固定され、左から右へ移
動する増幅された自然放出(ASE)の偏光間の平均波長差が右側のポンプのパ
ワーの関数としてプロットされている、図13Aの実施例に対応するシミュレー
ションの結果の図である。
【図13C】 左側のポンプのパワーが30mWに固定され、右から左へ移
動する増幅された自然放出(ASE)の偏光間の平均波長差が右側のポンプのパ
ワーの関数としてプロットされている、図13Aの実施例に対応するシミュレー
ションの結果の図である。
【図14A】 偏光維持光学的コンポーネントを利用する超蛍光ファイバソ
ース(後方構成)からの安定したスペクトルおよび平均波長を発生するための実
施例の図である。
【図14B】 図14Aの偏光維持設計に基づく光ファイバジャイロスコー
プの実施例の図である。
【図14C】 偏光子が超蛍光ファイバに加えられているほかは図14Bの
ものと同様の光ファイバジャイロスコープの実施例の図である。
【図15】 偏光維持コンポーネントを利用する、ソース平均波長のポンプ
偏光依存性を低減するためのダブルパス構成の図である。
【図16】 複屈折軸がポンプの偏光に対して45度で整列しているWDM
カプラおよび偏光維持コンポーネントを利用する、ソース平均波長のポンプ偏光
依存性を低減するための後方ソース構成の図である。
【図17】 複屈折軸がポンプの偏光に対して45度で整列しているWDM
カプラおよび偏光維持コンポーネントを利用する、ソース平均波長のポンプ偏光
依存性を低減するためのダブルパスソース構成の図である。
【図18】 複屈折軸がポンプの偏光に対して45度で整列しているWDM
カプラおよび偏光維持コンポーネントを利用する、ソース平均波長のポンプ偏光
依存性を低減するための別のダブルパスソース構成の図である。
【図19】 単一のポンプソースを利用する超蛍光ソース平均波長のポンプ
偏光依存性を低減するための構成の図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月20日(2000.11.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】 図12A、図12Bおよび図12Cに示す実施例の有効性は、多重化されたポ
ンプ信号の経路に減偏光子を置くことによって改良され得る。たとえば、図12
Aの場合には、減偏光子1460(図12D参照)を、偏光ミクサ1320の出
力ピグテール104′とWDMカプラ110′との間に置いてもよい。図12B
では、減偏光子1460(図12D参照)を、偏光ミクサ1330とEDF11
8との間において置いてもよい。図12Cの実施例では、減偏光子1460(図
12D参照)を、図12Dに例示するように偏光ミクサ1330とダイクロイッ
クリフレクタ1450との間に置いてもよい。(たとえば、バルク光学の形また
はファイバの形のいずれかのリオ減偏光子であり得る)図12Dの減偏光子14
60は、それを通る2つの直交するポンプ信号の各々を減偏光する。減偏光子1
460の役割は、各ポンプ信号におけるパワーを2つの直交する偏光軸上に均等
に分配することであるが、これは2つのポンプソース1300、1310が同じ
ポンプパワーを生成しない場合には重要であろう。減偏光子が使用されず(たと
えば図12A、図12Bおよび図12C)、かつポンプソース1300および1
310が異なったパワーレベルを生成する場合、いくらかの偏光依存性利得が存
在するであろう。しかしながら、図12Dに示す実施例では、減偏光子1460
は、この残留の偏光依存性利得を低減し、したがってポンプソースの入力偏光へ
のSFSの平均波長の依存性および2つのポンプソース間のパワーのいかなる差
をも低減するように働く。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 3/094 H01S 3/094 S (31)優先権主張番号 60/113,220 (32)優先日 平成10年12月22日(1998.12.22) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/128,641 (32)優先日 平成11年4月9日(1999.4.9) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,IL,J P (72)発明者 ファルクイエ,ダリオ・ジィ アメリカ合衆国、94025 カリフォルニア 州、メンロ・パーク、ミドル・アベニュ、 1026、アパートメント・ディ (72)発明者 ディゴネット,マイケル・ジェイ・エフ アメリカ合衆国、94306 カリフォルニア 州、パロ・アルト、コーネル・ストリー ト、2090 (72)発明者 ショー,エイチ・ジョン アメリカ合衆国、94305 カリフォルニア 州、スタンフォード、アルバラド・ロウ、 719 Fターム(参考) 2F105 BB04 DD01 DE01 DE05 DE08 DE21 DE28 DE30 DF10 2H079 AA02 BA02 CA08 DA04 HA11 KA11 5F072 AB08 AB09 AK06 JJ05 LL17 MM02 PP07

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超蛍光ソースであって、 実質的に非偏光である光放射を生成する光学ポンプソースと、 実質的に非偏光の光放射によってポンピングされる固体レーザ媒質とを含み、
    前記媒質は、少なくとも2nmの半値全幅(FWHM)と、前記超蛍光ソースに
    おける偏光揺動に対して50ppm以内まで安定している平均波長とを有する超
    蛍光を生成するよう選択された特性を有する、超蛍光ソース。
  2. 【請求項2】 前記媒質からの超蛍光は、希土類イオンによって生成される
    、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  3. 【請求項3】 前記媒質からの超蛍光はエルビウムイオンによって生成され
    る、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  4. 【請求項4】 光放射を前記媒質に結合する光結合素子を含む、請求項3に
    記載の超蛍光ソース。
  5. 【請求項5】 前記光結合素子は、波長分割多重化(WDM)カプラである
    、請求項4に記載の超蛍光ソース。
  6. 【請求項6】 光フィードバックを低減するためにアイソレータを含む、請
    求項1に記載の超蛍光ソース。
  7. 【請求項7】 光ファイバジャイロスコープをさらに含み、前記超蛍光ソー
    スの超蛍光は前記ジャイロスコープに入力される、請求項3に記載の超蛍光ソー
    ス。
  8. 【請求項8】 前記光学ポンプソースは、 レーザと、 減偏光子とを含む、請求項3に記載の超蛍光ソース。
  9. 【請求項9】 前記減偏光子はリオ減偏光子である、請求項8に記載の超蛍
    光ソース。
  10. 【請求項10】 前記減偏光子はPZT変調器を含む、請求項8に記載の超
    蛍光ソース。
  11. 【請求項11】 前記レーザ媒質の出力側に第2の減偏光子をさらに含む、
    請求項8に記載の超蛍光ソース。
  12. 【請求項12】 超蛍光は、前記超蛍光ソースにおける揺動に対して3pp
    m以内まで安定している平均波長を有する、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  13. 【請求項13】 前記レーザは、レーザダイオードを含む、請求項8に記載
    の超蛍光ソース。
  14. 【請求項14】 前記固体媒質は光導波路を含む、請求項1に記載の超蛍光
    ソース。
  15. 【請求項15】 前記固体媒質は光ファイバを含む、請求項1に記載の超蛍
    光ソース。
  16. 【請求項16】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける複屈折変化に対し
    て50ppm以内まで安定している、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  17. 【請求項17】 平均波長は、前記光学ポンプソースからの光放射の偏光変
    化に対して50ppm以内まで安定している、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  18. 【請求項18】 前記光学ポンプソースは複数個のポンプを含み、前記複数
    個のポンプは、前記光学ポンプソースからの光放射が実質的に非偏光であるよう
    に選択された偏光を備える出力を有する、請求項1に記載の超蛍光ソース。
  19. 【請求項19】 前記複数個のポンプは、出力の偏光が互いに直交するよう
    にそれぞれの光出力が合成された2つのポンプを含む、請求項18に記載の超蛍
    光ソース。
  20. 【請求項20】 超蛍光ソースであって、 実質的に非偏光である光放射を生成する光学ポンプソースと、 実質的に非偏光の光放射によってポンピングされる固体レーザ媒質とを含み、
    前記媒質は、少なくとも2nmの半値全幅(FWHM)と、ポアンカレ球にわた
    る前記ソースにおける偏光変化に対して50ppm以内まで安定している平均波
    長とを有する超蛍光を生成するよう選択された特性を有する、超蛍光ソース。
  21. 【請求項21】 超蛍光ソースであって、 実質的に非偏光である光放射を生成する光学ポンプソースを含み、前記光学ポ
    ンプソースは、 それぞれの光出力を生成する複数個のポンプと、 前記複数個のポンプからのそれぞれの光出力を受け光出力を生成する偏光ミク
    サとを含み、前記複数個のポンプからのそれぞれの光出力は、前記ミクサからの
    光出力が実質的に非偏光であるように選択された偏光を有し、前記光学ポンプソ
    ースはさらに、 前記偏光ミクサからの光出力を受ける減偏光子を含み、前記超蛍光ソースはさ
    らに、 前記減偏光子からの出力によってポンピングされる固体レーザ媒質を含み、前
    記媒質は、少なくとも2nmの半値全幅(FWHM)と、前記超蛍光ソースにお
    ける偏光揺動に対して安定している平均波長とを有する超蛍光を生成するように
    選択された特性を有する、超蛍光ソース。
  22. 【請求項22】 前記減偏光子と前記媒質との間にダイクロイックリフレク
    タをさらに含む、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  23. 【請求項23】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して
    500ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  24. 【請求項24】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して
    100ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  25. 【請求項25】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して
    50ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  26. 【請求項26】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して
    3ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  27. 【請求項27】 前記複数個のポンプは、出力の偏光が互いに直交するよう
    に合成されたそれぞれの光出力を有する2つのポンプを含む、請求項21に記載
    の超蛍光ソース。
  28. 【請求項28】 前記媒質からの超蛍光は、エルビウムイオンによって生成
    される、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  29. 【請求項29】 前記レーザ媒質からの超蛍光は、希土類イオンによって生
    成される、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  30. 【請求項30】 光フィードバックを低減するためにアイソレータを含む、
    請求項21に記載の超蛍光ソース。
  31. 【請求項31】 光ファイバジャイロスコープをさらに含み、前記超蛍光ソ
    ースの超蛍光は前記ジャイロスコープに入力される、請求項21に記載の超蛍光
    ソース。
  32. 【請求項32】 前記複数個のポンプはレーザを含む、請求項21に記載の
    超蛍光ソース。
  33. 【請求項33】 前記減偏光子はリオ減偏光子である、請求項21に記載の
    超蛍光ソース。
  34. 【請求項34】 前記減偏光子はPZT変調器を含む、請求項21に記載の
    超蛍光ソース。
  35. 【請求項35】 前記固体媒質は光導波路を含む、請求項21に記載の超蛍
    光ソース。
  36. 【請求項36】 前記固体媒質は光ファイバを含む、請求項21に記載の超
    蛍光ソース。
  37. 【請求項37】 平均波長は、前記超蛍光ソースにおける複屈折変化に対し
    て500ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  38. 【請求項38】 平均波長は、前記光学ポンプソースからの光放射の偏光変
    化に対して500ppm以内まで安定している、請求項21に記載の超蛍光ソー
    ス。
  39. 【請求項39】 前記減偏光子と前記媒質との間にダイクロイックリフレク
    タをさらに含み、前記リフレクタは、前記媒質から後方に移動する光放射を前記
    媒質を通って反射し返す、請求項21に記載の超蛍光ソース。
  40. 【請求項40】 超蛍光を生成する方法であって、 複数個の光学ポンプを設けるステップを含み、ポンプは異なった偏光を備える
    それぞれの光出力を有し、さらに、 それぞれの光出力を、光出力を発生する偏光ミクサを通るように向けるステッ
    プを含み、異なった偏光は、ミクサからの光出力が実質的に非偏光であるように
    選択され、さらに、 ミクサからの出力を減偏光するステップと、 減偏光された出力を固体レーザ媒質に注入するステップと、 超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して安定している平均波長を有する超蛍光
    を媒質から発生するステップとを含む、方法。
  41. 【請求項41】 波長は、前記超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して50
    0ppm以内まで安定している、請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 超蛍光は、少なくとも2nmの半値全幅(FWHM)を有
    する、請求項40に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記減偏光するステップは、ミクサからの出力を減偏光子
    を通るよう向けるステップを含む、請求項40に記載の方法。
  44. 【請求項44】 複数個の光学ポンプは、偏光が互いに直交しているそれぞ
    れの光出力を有する2つのポンプを含む、請求項40に記載の方法。
  45. 【請求項45】 固体媒質は希土類イオンを含む、請求項40に記載の方法
  46. 【請求項46】 超蛍光を生成する方法であって、前記方法は、 第1の端および第2の端を有するレーザ媒質を設けるステップと、 第1の光学ポンプからの光出力で媒質の第1の端をポンピングするステップと
    を含み、第1の光学ポンプからの出力は、第1のパワーおよび第1の偏光を有し
    、前記方法はさらに、 第2の光学ポンプからの光出力で媒質の第2の端をポンピングするステップを
    含み、第2の光学ポンプからの出力は、第2のパワーと、第1の偏光と異なった
    第2の偏光とを有し、前記方法はさらに、 第1の平均波長および第1の偏光と平行な偏光を有する第1のスペクトル成
    分と、 第2の平均波長および第1の偏光と直交する偏光を有する第2のスペクトル
    成分とを含む光出力を媒質の第1の端から発生するステップと 第1のスペクトル成分の平均波長と第2のスペクトル成分の平均波長との差が
    実質的に低減されるように、第1のパワーが第2のパワーに等しいならば存在す
    るであろう偏光依存性利得を実質的に低減するように第1のポンプパワーおよび
    第2のポンプパワーを選択するステップとを含む、方法。
  47. 【請求項47】 第1の偏光と第2の偏光とは直交する、請求項46に記載
    の方法。
  48. 【請求項48】 第2のパワーは第1のパワーよりも小さくなるように選択
    される、請求項46に記載の方法。
  49. 【請求項49】 媒質は固体媒質である、請求項46に記載の方法。
  50. 【請求項50】 媒質は希土類元素を含む、請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】 媒質はエルビウムを含む、請求項49に記載の方法。
  52. 【請求項52】 第1の光学ポンプおよび第2の光学ポンプからのそれぞれ
    の出力を媒質に結合するステップを含む、請求項46に記載の方法。
  53. 【請求項53】 それぞれの出力は、偏光維持ファイバで媒質に結合される
    、請求項52に記載の方法。
  54. 【請求項54】 媒質の第1の端からの光出力を光学アイソレータを通るよ
    うに向けるステップを含む、請求項46に記載の方法。
  55. 【請求項55】 光学ポンプはレーザダイオードを含む、請求項46に記載
    の方法。
  56. 【請求項56】 媒質の第1の端からの光出力を光ファイバジャイロスコー
    プへと向けるステップを含む、請求項46に記載の方法。
  57. 【請求項57】 超蛍光ソースを含む装置であって、 偏光した光出力を発生する光学ポンプと、 偏光した光出力を受ける固体レーザ媒質とを含み、前記媒質は、前記媒質内の
    偏光依存性利得効果を低減するために等しい量のポンプパワーを受ける複屈折軸
    を有し、前記媒質は、すべての偏光について実質的に同じ平均波長を有する光出
    力を発生し、さらに、 前記媒質からの光出力を受ける光ファイバジャイロスコープを含む、装置。
  58. 【請求項58】 複屈折軸は、偏光した光出力の偏光に対して約45度で配
    向される、請求項57に記載の方法。
  59. 【請求項59】 超蛍光光出力を生成する方法であって、 ポンプソースから偏光した光学信号を出力するステップを含み、偏光した光学
    信号は偏光軸を有し、さらに、 偏光した光学信号を複屈折軸を有する固体レーザ媒質に入力するステップと、 固体媒質がすべての偏光について実質的に同じ平均波長を有する超蛍光光出力
    を発生するように、前記媒質内の偏光依存性利得効果を低減するために偏光した
    光出力の偏光軸に対して約45度で固体媒質の複屈折軸を配向するステップとを
    含む、方法。
  60. 【請求項60】 超蛍光ソースから超蛍光出力を生成する方法であって、 光出力を生成する光学ポンプを設けるステップと、 第1の出力信号および第2の出力信号を生成する偏光ミクサに光出力を向ける
    ステップとを含み、2つの出力信号は、それぞれの強度および異なった偏光を有
    し、さらに、 第1の出力信号を固体レーザ媒質の第1の端に向けるステップと、 第2の出力信号を媒質の第2の端に向けるステップと、 平均波長が超蛍光ソースにおける偏光揺動に対して安定している光出力を固体
    媒質の一方端から生成するために、固体媒質中で偏光から実質的に独立した光学
    利得を発生するステップとを含む、方法。
  61. 【請求項61】 第1の出力信号および第2の出力信号の強度を選択するこ
    とによって偏光から実質的に独立した利得が発生される、請求項60に記載の方
    法。
  62. 【請求項62】 光学ポンプは単一の光学ポンプである、請求項60に記載
    の方法。
  63. 【請求項63】 媒質の他方端からの出力を遮断するために光学アイソレー
    タを設けるステップを含む、請求項60に記載の方法。
JP2000587414A 1998-10-31 1999-10-29 偏光および波長の安定した超蛍光ソース Expired - Fee Related JP4194763B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10653298P 1998-10-31 1998-10-31
US10670998P 1998-11-02 1998-11-02
US11322098P 1998-12-22 1998-12-22
US12864199P 1999-04-09 1999-04-09
US60/106,532 1999-04-09
US60/106,709 1999-04-09
US60/128,641 1999-04-09
US60/113,220 1999-04-09
PCT/US1999/025482 WO2000035058A2 (en) 1998-10-31 1999-10-29 Polarization and wavelength stable superfluorescent sources

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002532890A true JP2002532890A (ja) 2002-10-02
JP4194763B2 JP4194763B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=27493523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000587414A Expired - Fee Related JP4194763B2 (ja) 1998-10-31 1999-10-29 偏光および波長の安定した超蛍光ソース

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1125346B1 (ja)
JP (1) JP4194763B2 (ja)
CA (2) CA2686812C (ja)
DE (1) DE69901911T2 (ja)
IL (1) IL141721A0 (ja)
WO (1) WO2000035058A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022044113A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429965B1 (en) 1998-11-02 2002-08-06 The Board Of Trustees The Leland Stanford Junior University Polarization and wavelength stable superfluorescent sources
JP2002198594A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Kyocera Corp 広帯域ase光源
US20040061863A1 (en) * 2002-08-20 2004-04-01 Digonnet Michel J.F. Fiber optic sensors with reduced noise
US7738109B2 (en) 2002-08-20 2010-06-15 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Fiber optic sensor using a Bragg fiber
CN100384036C (zh) * 2006-06-09 2008-04-23 中国科学院上海光学精密机械研究所 光纤偏振超荧光光源
CA2656420A1 (en) 2006-06-29 2008-01-03 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Fiber optic sensor using a bragg fiber
DE102007022561B4 (de) * 2007-05-14 2010-09-16 Meos Ag Aktiver Rotationssensor

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5875203A (en) * 1996-12-13 1999-02-23 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Stable fiber ASE sources incorporating spectral filtering

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022044113A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03
WO2022044113A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 日本電信電話株式会社 光増幅器励起装置
JP7417168B2 (ja) 2020-08-25 2024-01-18 日本電信電話株式会社 光増幅器励起装置

Also Published As

Publication number Publication date
IL141721A0 (en) 2002-03-10
CA2686812A1 (en) 2000-06-15
CA2343147A1 (en) 2000-06-15
CA2686812C (en) 2013-05-28
DE69901911T2 (de) 2003-01-23
EP1125346A2 (en) 2001-08-22
JP4194763B2 (ja) 2008-12-10
WO2000035058A3 (en) 2000-10-26
DE69901911D1 (de) 2002-07-25
CA2343147C (en) 2008-04-29
WO2000035058A2 (en) 2000-06-15
EP1125346B1 (en) 2002-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4964131A (en) Broadband optical fiber laser
US7120340B2 (en) Single polarization optical fiber laser and amplifier
US6049415A (en) Polarization maintaining fiber lasers and amplifiers
US5177562A (en) Stability compensated broadband source and fiber interferometer
US6429965B1 (en) Polarization and wavelength stable superfluorescent sources
JP4195051B2 (ja) 単方向性の超蛍光光源
US5108183A (en) Interferometer utilizing superfluorescent optical source
US6282016B1 (en) Polarization maintaining fiber lasers and amplifiers
US5185749A (en) Large signal three-level superfluorescent fiber sources
US6167066A (en) Linearly-polarized, single-frequency fiber lasers
JP4194763B2 (ja) 偏光および波長の安定した超蛍光ソース
JP4031187B2 (ja) 超蛍光光源
EP0366756B1 (en) Broadband optical fiber laser
CA2621112C (en) Polarization and wavelength stable superfluorescent sources
JP2620665B2 (ja) 広帯域源、広帯域源の用途および広帯域源の温度依存性を安定化させるための方法
Falquier et al. Polarized superfluorescent fiber sources
JP4809554B2 (ja) 半導体レーザモジュール及びこれを用いたラマン増幅器
Moeller LPG wavelength compensated, polarized, amplified, reduced rin, broadband fiber optic source for precision fiber optic gyroscopes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070123

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070326

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070625

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070702

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070725

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees