JP2002532420A - 腸管完全性の維持および回復のための方法および組成物 - Google Patents
腸管完全性の維持および回復のための方法および組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
それを必要とする個体の腸管完全性を維持したり、その回復を強化するための方法であって、該個体に、少なくとも1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組み合わせてなる製剤を投与することからなる方法およびこの方法に用いるための製剤。
Description
【0001】 (技術分野) 本発明は、長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)を含有する経腸製剤、および
、腸管完全性を維持したり、その回復を強化する方法に関する。さらに詳しくは
、本発明は、腸管透過性を低下させ、損傷を受けた腸管細胞を回復させて、腸管
完全性を維持したり、その回復を強化するための製剤および方法に関する。
、腸管完全性を維持したり、その回復を強化する方法に関する。さらに詳しくは
、本発明は、腸管透過性を低下させ、損傷を受けた腸管細胞を回復させて、腸管
完全性を維持したり、その回復を強化するための製剤および方法に関する。
【0002】 (背景技術) いくつかの疾患状態は腸管透過性の上昇によって特徴付けられる。このような
疾患状態の例としては、大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、小児脂肪便症、
貧栄養(飢餓)、嚢胞性繊維症、壊死性腸炎、化学療法や放射線治療により生ずる
腸管損傷などが挙げられる。さらに、早産児の食物アレルギーおよび/または未
熟な腸管は、高い透過性に関連しており、早産児が異所性の栄養吸収を起こした
り、その循環系に内毒素や細菌類が移動しやすくなる。
疾患状態の例としては、大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、小児脂肪便症、
貧栄養(飢餓)、嚢胞性繊維症、壊死性腸炎、化学療法や放射線治療により生ずる
腸管損傷などが挙げられる。さらに、早産児の食物アレルギーおよび/または未
熟な腸管は、高い透過性に関連しており、早産児が異所性の栄養吸収を起こした
り、その循環系に内毒素や細菌類が移動しやすくなる。
【0003】 経腸製剤や組成物中におけるLCPUFAは公知である。米国特許第4,670,28
5号は、乳幼児用の製剤に用いるのに適した具体的な脂肪ブレンドを開示してい
る。この脂肪ブレンドは、少なくとも1種のC20またはC22のn-6系脂肪
酸および少なくとも1種のC20またはC22のn-3系脂肪酸を含有する。組
成物中に存在するC20またはC22のn-6系脂肪酸の合計量は、全脂肪酸の
約0.13〜約5.6重量%である。組成物中に存在するC20またはC22のn
-3系脂肪酸の合計量は、全脂肪酸の約0.013〜約4.44重量%である。こ
の特許は、脂肪酸を供給するのに卵脂質を用いることを開示している。
5号は、乳幼児用の製剤に用いるのに適した具体的な脂肪ブレンドを開示してい
る。この脂肪ブレンドは、少なくとも1種のC20またはC22のn-6系脂肪
酸および少なくとも1種のC20またはC22のn-3系脂肪酸を含有する。組
成物中に存在するC20またはC22のn-6系脂肪酸の合計量は、全脂肪酸の
約0.13〜約5.6重量%である。組成物中に存在するC20またはC22のn
-3系脂肪酸の合計量は、全脂肪酸の約0.013〜約4.44重量%である。こ
の特許は、脂肪酸を供給するのに卵脂質を用いることを開示している。
【0004】 米国特許第4,918,063号は、潰瘍および炎症性腸疾患の予防および治療用であ
るリン脂質および天然脂質の混合物を含有する製剤を開示している。この特許は
、実験動物モデルにおける潰瘍防止を提供するものとして、飽和または不飽和の
トリグリセリドおよび/またはステロールと共に、飽和または不飽和のリン脂質
の混合物を開示している。
るリン脂質および天然脂質の混合物を含有する製剤を開示している。この特許は
、実験動物モデルにおける潰瘍防止を提供するものとして、飽和または不飽和の
トリグリセリドおよび/またはステロールと共に、飽和または不飽和のリン脂質
の混合物を開示している。
【0005】 PCT国際出願公開第WO96/10922号は、アラキドン酸およびドコサヘキサエン
酸がリン脂質の形態で存在することを特徴とする、乳幼児用フォーミュラのため
の脂肪混合物を開示している。
酸がリン脂質の形態で存在することを特徴とする、乳幼児用フォーミュラのため
の脂肪混合物を開示している。
【0006】 欧州特許出願第0376628B1号は、単一のパルミチン酸油源としてランダム化パ
ーム油またはランダム化パームオレイン油を利用した全植物油脂肪ブレンドを開
示している。この組成物は、特に早産児または低出生時体重児のための乳幼児用
フォーミュラに特に有用であると開示されている。
ーム油またはランダム化パームオレイン油を利用した全植物油脂肪ブレンドを開
示している。この組成物は、特に早産児または低出生時体重児のための乳幼児用
フォーミュラに特に有用であると開示されている。
【0007】 (発明の開示) 本発明は、それを必要とする個体の腸管完全性を維持したり、その回復を強化
する方法であって、該個体に、少なくとも1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少
なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組み合わせてなる製剤を投
与することからなる方法と;この方法に用いるための製剤であって、少なくとも
1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と
有効量で組み合わせてなる製剤と;それを必要とする個体の腸管完全性を維持し
たり、その回復を強化するのに用いるための医薬品の製造における、少なくとも
1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と
有効量で組み合わせてなる使用とに関する。
する方法であって、該個体に、少なくとも1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少
なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組み合わせてなる製剤を投
与することからなる方法と;この方法に用いるための製剤であって、少なくとも
1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と
有効量で組み合わせてなる製剤と;それを必要とする個体の腸管完全性を維持し
たり、その回復を強化するのに用いるための医薬品の製造における、少なくとも
1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と
有効量で組み合わせてなる使用とに関する。
【0008】 (発明を実施するための形態) 本発明に有用な多価不飽和脂肪酸としては、少なくとも2個の炭素-炭素二重
結合を有する炭素数20またはそれ以上の脂肪酸が挙げられる。これらの脂肪酸
における二重結合の数および位置は、慣用的に用いられる命名法で示される。例
えば、アラキドン酸は、鎖長が炭素数20であり、分子の末端から数えて6番目
の炭素原子から始まる4個の二重結合を有する。従って、アラキドン酸は、C2 0 :4 n-6と呼ばれる。同様に、ドコサヘキサエン酸は、鎖長が炭素数22で
あり、分子の末端から数えて3番目の炭素原子から始まる6個の二重結合を有し
、C22:6 n-3と呼ばれる。
結合を有する炭素数20またはそれ以上の脂肪酸が挙げられる。これらの脂肪酸
における二重結合の数および位置は、慣用的に用いられる命名法で示される。例
えば、アラキドン酸は、鎖長が炭素数20であり、分子の末端から数えて6番目
の炭素原子から始まる4個の二重結合を有する。従って、アラキドン酸は、C2 0 :4 n-6と呼ばれる。同様に、ドコサヘキサエン酸は、鎖長が炭素数22で
あり、分子の末端から数えて3番目の炭素原子から始まる6個の二重結合を有し
、C22:6 n-3と呼ばれる。
【0009】 好ましくは、本発明に用いられるn-6系多価不飽和脂肪酸はアラキドン酸で
あり、本発明に用いられるn-3系多価不飽和脂肪酸はドコサヘキサエン酸であ
る
あり、本発明に用いられるn-3系多価不飽和脂肪酸はドコサヘキサエン酸であ
る
【0010】 本発明の方法は、腸管組織に対する細胞の損傷または破壊によって特徴付けら
れる1種またはそれ以上の障害を有する個体に、有効量の少なくとも1種のn-
6系多価不飽和脂肪酸および少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸を含有
する製剤を投与することからなる。n-6系多価不飽和脂肪酸の有効量は、体重
1kg当たり約5〜約61mg、好ましくは約10〜約51mgである。同様に
、n-3系多価不飽和脂肪酸の有効量は、体重1kg当たり約5〜約61mg、
好ましくは約5〜約51mgである。有効なアラキドン酸:ドコサヘキサエン酸
の割合は、約1:1〜2.5:1、好ましくは1:1〜2:1である。これは、
体重1kgの乳幼児に100kcal/kg/日を投与することに基づいている。
れる1種またはそれ以上の障害を有する個体に、有効量の少なくとも1種のn-
6系多価不飽和脂肪酸および少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸を含有
する製剤を投与することからなる。n-6系多価不飽和脂肪酸の有効量は、体重
1kg当たり約5〜約61mg、好ましくは約10〜約51mgである。同様に
、n-3系多価不飽和脂肪酸の有効量は、体重1kg当たり約5〜約61mg、
好ましくは約5〜約51mgである。有効なアラキドン酸:ドコサヘキサエン酸
の割合は、約1:1〜2.5:1、好ましくは1:1〜2:1である。これは、
体重1kgの乳幼児に100kcal/kg/日を投与することに基づいている。
【0011】 n-6系およびn-3系の多価不飽和脂肪酸の上記のような有効量を達成するた
めに、本発明の方法に用いる製剤は、約4〜約50mg/100mL、好ましく
は約8〜約41mg/100mLのn-6系多価不飽和脂肪酸を含有する必要があ
る。本発明の方法に用いる製剤は、約4〜約50mg/100mL、好ましくは
約4〜約41mg/100mLのn-3系多価不飽和脂肪酸を含有する必要がある
。また、有効なアラキドン酸:ドコサヘキサエン酸の割合は、1:1〜2.5:
1、好ましくは1:1〜2:1である。
めに、本発明の方法に用いる製剤は、約4〜約50mg/100mL、好ましく
は約8〜約41mg/100mLのn-6系多価不飽和脂肪酸を含有する必要があ
る。本発明の方法に用いる製剤は、約4〜約50mg/100mL、好ましくは
約4〜約41mg/100mLのn-3系多価不飽和脂肪酸を含有する必要がある
。また、有効なアラキドン酸:ドコサヘキサエン酸の割合は、1:1〜2.5:
1、好ましくは1:1〜2:1である。
【0012】 本発明は、腸管完全性を維持したり、その回復を強化する方法と;腸管完全性
を維持したり、その回復を強化するのに用いるための製剤と;腸管完全性を維持
したり、その回復を強化するのに用いるための医薬品の製造における、少なくと
も1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸
と有効量で組み合わせてなる使用とに関する。腸管完全性は、腸管透過性を上昇
させたり、腸管内で細胞の損傷または破壊を引き起こしたり、腸管内で内毒素血
症をもたらしうる細菌類の移動を引き起こしたりする多数の疾患状態で損なわれ
る。このように腸管完全性を損なわせる疾患状態としては、大腸炎、クローン病
、過敏性腸症候群、小児脂肪便症、貧栄養(飢餓)、嚢胞性繊維症、化学療法や放
射線治療により生じる損傷、食物アレルギーなどが挙げられる。早産児の場合、
未熟な腸管は、高い透過性とも関連しており、早産児が異所性の栄養吸収を起こ
したり、その循環系に内毒素や細菌類が移動しやすくなる。
を維持したり、その回復を強化するのに用いるための製剤と;腸管完全性を維持
したり、その回復を強化するのに用いるための医薬品の製造における、少なくと
も1種のn-6系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸
と有効量で組み合わせてなる使用とに関する。腸管完全性は、腸管透過性を上昇
させたり、腸管内で細胞の損傷または破壊を引き起こしたり、腸管内で内毒素血
症をもたらしうる細菌類の移動を引き起こしたりする多数の疾患状態で損なわれ
る。このように腸管完全性を損なわせる疾患状態としては、大腸炎、クローン病
、過敏性腸症候群、小児脂肪便症、貧栄養(飢餓)、嚢胞性繊維症、化学療法や放
射線治療により生じる損傷、食物アレルギーなどが挙げられる。早産児の場合、
未熟な腸管は、高い透過性とも関連しており、早産児が異所性の栄養吸収を起こ
したり、その循環系に内毒素や細菌類が移動しやすくなる。
【0013】 本発明の好ましい具体例は、乳幼児の腸管完全性を維持したり、その回復を強
化するための方法または製剤である。この方法は、乳幼児に、タンパク、炭水化
物、脂質、ならびに、有効量の少なくとも1種のn-6系多価不飽和脂肪酸およ
び少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸からなる栄養的に完全な乳幼児用
フォーミュラを腸管内投与することからなる。
化するための方法または製剤である。この方法は、乳幼児に、タンパク、炭水化
物、脂質、ならびに、有効量の少なくとも1種のn-6系多価不飽和脂肪酸およ
び少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸からなる栄養的に完全な乳幼児用
フォーミュラを腸管内投与することからなる。
【0014】 「乳幼児用フォーミュラ」なる用語は、当業者が容易に認識できる。最初は濃
縮状または粉末状であって、容易に供給できる状態に希釈または再構成する場合
、典型的な乳幼児用フォーミュラは、約60〜110g/Lの炭水化物、10〜
35g/Lのタンパクおよび20〜50g/Lの脂質、ならびにビタミン、ミネラ
ル、繊維、乳化剤などを含有する。このような乳幼児用フォーミュラには、治療
を必要とする乳幼児の腸管完全性を維持したり、その回復を強化したりするため
に、適当量のn-6系およびn-3系の多価不飽和脂肪酸を添加する。n-6系お
よびn-3系の多価不飽和脂肪酸を添加してもよい適当な市販の乳幼児用フォー
ミュラの例としては、ワイス・ニュートリショナルズ・インターナショナル(Wye
th Nutritionals International)から入手可能なS-26、S-26LBW、SM
Aなどが挙げられる。
縮状または粉末状であって、容易に供給できる状態に希釈または再構成する場合
、典型的な乳幼児用フォーミュラは、約60〜110g/Lの炭水化物、10〜
35g/Lのタンパクおよび20〜50g/Lの脂質、ならびにビタミン、ミネラ
ル、繊維、乳化剤などを含有する。このような乳幼児用フォーミュラには、治療
を必要とする乳幼児の腸管完全性を維持したり、その回復を強化したりするため
に、適当量のn-6系およびn-3系の多価不飽和脂肪酸を添加する。n-6系お
よびn-3系の多価不飽和脂肪酸を添加してもよい適当な市販の乳幼児用フォー
ミュラの例としては、ワイス・ニュートリショナルズ・インターナショナル(Wye
th Nutritionals International)から入手可能なS-26、S-26LBW、SM
Aなどが挙げられる。
【0015】 本発明に従って適当量のn-6系およびn-3系の多価不飽和脂肪酸を含有する
脂肪ブレンドの具体例を以下に示す。
脂肪ブレンドの具体例を以下に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】 本発明に用いるのに適した乳幼児用フォーミュラの具体例を以下に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】 (実施例) ここで、下記の具体的な実施例を参照することにより、本発明をさらに詳しく
説明する。
説明する。
【0022】 本発明の方法は、低酸素状態により誘発される腸管損傷の新生児ラットモデル
で試験した。腸管透過度が低下することは、内毒素血症が軽減され、腸管ホスホ
リパーゼ-2(PLA2)遺伝子の発現が低下することに関連している。PLA2
の低い発現レベルは、炎症カスケードの抑制性制御(down-regulation)を示して
いる。
で試験した。腸管透過度が低下することは、内毒素血症が軽減され、腸管ホスホ
リパーゼ-2(PLA2)遺伝子の発現が低下することに関連している。PLA2
の低い発現レベルは、炎症カスケードの抑制性制御(down-regulation)を示して
いる。
【0023】 動物モデル 妊娠終期にある妊娠したスプラーグ-ドーリー(Sprague-Dawley)ラットから仔
ラットを妊娠21日目に腹部切開により分娩させた。新生児ラットに経口胃経路
でフォーミュラ(S26-LBWフォーミュラ、バーモント州バーリントン(Burli
ngton)のワイス・ニュートリショナルズ・インターナショナル(Wyeth Nutrition
als International)から入手可能)0.1mLを、生後72時間だけ許容するにつ
れて容量を0.4mLまで増加させながら、3時間ごとに与えた。加えて、10
0%の窒素ガスを5.0秒間呼吸させた後、4℃の寒さに10分間曝露すること
により、毎日2回、動物に無酸素ストレスを与えた。このプロトコルを用いれば
、カプラン,エム・エス(Caplan, M.S.);ヘッドランド,イー(Hedlund, E.);
アドラー,エル(Adler, L.);およびシュエ,ダブリュー(Hsueh, W.)、「壊死性
腸炎の新生児ラットモデルにおける無酸素および給餌の役割(Role of Asphyxia
and Feeding in a Neonatal Rat Model of Necrotizing Enterocolitis)」、ペ
ディアトリック・パソロジー(Pedatr. Pathol.),14:1017-1028(1994)に記載され
ているように、70〜80%の動物が生後3〜4日目までに腹部の壊死を起こす
。
ラットを妊娠21日目に腹部切開により分娩させた。新生児ラットに経口胃経路
でフォーミュラ(S26-LBWフォーミュラ、バーモント州バーリントン(Burli
ngton)のワイス・ニュートリショナルズ・インターナショナル(Wyeth Nutrition
als International)から入手可能)0.1mLを、生後72時間だけ許容するにつ
れて容量を0.4mLまで増加させながら、3時間ごとに与えた。加えて、10
0%の窒素ガスを5.0秒間呼吸させた後、4℃の寒さに10分間曝露すること
により、毎日2回、動物に無酸素ストレスを与えた。このプロトコルを用いれば
、カプラン,エム・エス(Caplan, M.S.);ヘッドランド,イー(Hedlund, E.);
アドラー,エル(Adler, L.);およびシュエ,ダブリュー(Hsueh, W.)、「壊死性
腸炎の新生児ラットモデルにおける無酸素および給餌の役割(Role of Asphyxia
and Feeding in a Neonatal Rat Model of Necrotizing Enterocolitis)」、ペ
ディアトリック・パソロジー(Pedatr. Pathol.),14:1017-1028(1994)に記載され
ているように、70〜80%の動物が生後3〜4日目までに腹部の壊死を起こす
。
【0024】 治療グループ 2つの治療グループが存在した:早産児用フォーミュラ(フォーミュラA)およ
びLCPUFAを含む早産児用フォーミュラ(フォーミュラB)。フォーミュラB
に添加したLCPUFAは、アラキドン酸およびドコサヘキサエン酸であった。
LCPUFAは、下記の量で添加した:ドコサヘキエン酸20mg/100kc
alおよびアラキドン酸30mg/100kcal。この研究の第一要素は、腸
管損傷を調べることであり、検死時に肉眼的調査および組織病理学により確認し
た。肉眼的調査および組織病理学は、腸管損傷、成熟度および完全性の変化を特
徴付けた。この研究の第二要素は、腸管損傷、成熟度および完全性の変化を引き
起こす機構を究明することであった。下記の結果変数を測定した:内毒素血症お
よびPLA2。
びLCPUFAを含む早産児用フォーミュラ(フォーミュラB)。フォーミュラB
に添加したLCPUFAは、アラキドン酸およびドコサヘキサエン酸であった。
LCPUFAは、下記の量で添加した:ドコサヘキエン酸20mg/100kc
alおよびアラキドン酸30mg/100kcal。この研究の第一要素は、腸
管損傷を調べることであり、検死時に肉眼的調査および組織病理学により確認し
た。肉眼的調査および組織病理学は、腸管損傷、成熟度および完全性の変化を特
徴付けた。この研究の第二要素は、腸管損傷、成熟度および完全性の変化を引き
起こす機構を究明することであった。下記の結果変数を測定した:内毒素血症お
よびPLA2。
【0025】 腸管損傷 安楽死させた後、腸管損傷および成熟度を確認するために、腸管を肉眼的検査
および組織学的評価により評価した。
および組織学的評価により評価した。
【0026】 内毒素血症 メリーランド州ウォーカーズビル(Walkersville)のバイオホイッテカー(Biowh
ittaker)から市販されているカブトガニ血球抽出物(Limulus Amebocyte Lysate
;LAL)アッセイに規定される分光光度法を用いて、血漿内毒素を評価した。
ittaker)から市販されているカブトガニ血球抽出物(Limulus Amebocyte Lysate
;LAL)アッセイに規定される分光光度法を用いて、血漿内毒素を評価した。
【0027】 ホスホリパーゼA2 mRNAの発現 PLA2 mRNAの発現を定量するために、腸管ホモジネートから回収した
mRNAを用いて、競合PCRを行った。cRNAの系列希釈液を腸管RNAに
加え、すでに報告されている標準的な条件を用いて、PCR反応を行った。生成
物は、アガロースゲルにかけた後、ホスホイメージング密度を用いて定量した。
mRNAを用いて、競合PCRを行った。cRNAの系列希釈液を腸管RNAに
加え、すでに報告されている標準的な条件を用いて、PCR反応を行った。生成
物は、アガロースゲルにかけた後、ホスホイメージング密度を用いて定量した。
【0028】 統計学 グループ間の縦座標データの差は、イェーツ(Yates)補正を用いたカイ二乗分
析を用いて比較した。適当な場合には、連続変数間の差をスチューデントt検定
または分散分析を用いて比較した。p<0.05を有意であると見なした。
析を用いて比較した。適当な場合には、連続変数間の差をスチューデントt検定
または分散分析を用いて比較した。p<0.05を有意であると見なした。
【0029】 新生児ラットでは、LCPUFAを補給すると、LCPUFAを含まないフォ
ーミュラに比べて、虚血性腸管損傷の発生率(虚血性腸管損傷:対照17/24対
LCPUFA 8/24、3×2カイ二乗を用いてp=0.031)が低下した(表
1を参照)。動物は、典型的には生後48〜72時間に、腸管損傷の徴候、例え
ば、腹部膨張、前腹部壁の変色、血便、呼吸障害などを示した。
ーミュラに比べて、虚血性腸管損傷の発生率(虚血性腸管損傷:対照17/24対
LCPUFA 8/24、3×2カイ二乗を用いてp=0.031)が低下した(表
1を参照)。動物は、典型的には生後48〜72時間に、腸管損傷の徴候、例え
ば、腹部膨張、前腹部壁の変色、血便、呼吸障害などを示した。
【0030】
【表5】
【0031】 図1から明らかなように、48〜72時間に測定した血漿内毒素レベルは、L
CPUFA補給ラット(25±4EU/mL)の方が非補給ラット(276±39E
U/mL)に比べて血漿内毒血症の軽いことを示した。図2は、腸管PLA2 m
RNAの発現が、非補給ラット(組織1g当たり0.68±0.11分子)に比べて
、LCPUFA補給ラット(組織1g当たり0.41±0.09分子)の間で有意に
低いことを示している。さらに、腸管PAF受容体mRNAの発現もまた、LC
PUFA補給ラットの間で低かった(1.5±0.3対2.1±0.2;図3)。
CPUFA補給ラット(25±4EU/mL)の方が非補給ラット(276±39E
U/mL)に比べて血漿内毒血症の軽いことを示した。図2は、腸管PLA2 m
RNAの発現が、非補給ラット(組織1g当たり0.68±0.11分子)に比べて
、LCPUFA補給ラット(組織1g当たり0.41±0.09分子)の間で有意に
低いことを示している。さらに、腸管PAF受容体mRNAの発現もまた、LC
PUFA補給ラットの間で低かった(1.5±0.3対2.1±0.2;図3)。
【0032】 これらの結果は、LCPUFA補給が虚血性腸管障害の確立された新生児ラッ
トモデルにおける腸管損傷を低下させることを示している。さらに、これらのデ
ータは、LCPUFA補給の有利な効果として、腸管透過性の低下が挙げられる
ことを示している。腸管透過性の低下は、内毒素血症の軽減に関連していた。内
毒素血症は、細菌類および/または内毒素が腸管を越えて全身循環系に移動する
結果である。腸管PLA2 mRNAおよび腸管PAF受容体mRNAの発現が
同時に低いのは、内毒素により誘発される炎症性応答の低下を示すものであった
。
トモデルにおける腸管損傷を低下させることを示している。さらに、これらのデ
ータは、LCPUFA補給の有利な効果として、腸管透過性の低下が挙げられる
ことを示している。腸管透過性の低下は、内毒素血症の軽減に関連していた。内
毒素血症は、細菌類および/または内毒素が腸管を越えて全身循環系に移動する
結果である。腸管PLA2 mRNAおよび腸管PAF受容体mRNAの発現が
同時に低いのは、内毒素により誘発される炎症性応答の低下を示すものであった
。
【0033】 本発明は、その精神または本質的な属性から逸脱することなく、他の特定の形
態で具体化してもよい。従って、本発明の範囲を示すものとしては、上記記載よ
りむしろ添付された請求の範囲を参照すべきである。
態で具体化してもよい。従って、本発明の範囲を示すものとしては、上記記載よ
りむしろ添付された請求の範囲を参照すべきである。
【図1】 本発明の製剤を補給したラットの血漿内毒素レベルを補給してい
ないラットと比較した図である。
ないラットと比較した図である。
【図2】 腸管PLA2 mRNAの発現レベルに対する本発明の製剤の効
果を示す図である。
果を示す図である。
【図3】 腸管PAF受容体mRNAレベルに対する本発明のフォーミュラ
の効果を示す図である。
の効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マイケル・スコット・キャプラン アメリカ合衆国60035イリノイ州ハイラン ド・パーク、ヒラリー・レイン1331番 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 DA05 MA02 MA04 MA72 NA14 ZA66 ZB22 ZC41
Claims (21)
- 【請求項1】 それを必要とする個体の腸管完全性を維持したり、その回復
を強化するための方法であって、該個体に、少なくとも1種のn-6系多価不飽
和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組み合わせて
なる製剤を投与することからなる方法 - 【請求項2】 前記n-6系多価不飽和脂肪酸がアラキドン酸であり、前記
n-3系多価不飽和脂肪酸がドコサヘキサエン酸である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記製剤が乳幼児用フォーミュラである請求項1または2記
載の方法。 - 【請求項4】 前記製剤が4〜50mg/100mLの前記n-6系多価不飽
和脂肪酸および4〜50mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含有
する請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項5】 前記製剤が8〜41mg/100mLの前記n-6系多価不飽
和脂肪酸および4〜41mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含有
する請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3系
多価不飽和脂肪酸を1:1〜2.5:1の割合で含有する請求項1〜5のいずれ
か1項記載の方法。 - 【請求項7】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3系
多価不飽和脂肪酸を1:1〜2:1の割合で含有する請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 それを必要とする個体の腸管完全性を維持したり、その回復
を強化するのに用いるための製剤であって、少なくとも1種のn-6系多価不飽
和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組み合わせて
なる製剤。 - 【請求項9】 前記n-6系多価不飽和脂肪酸がアラキドン酸であり、前記
n-3系多価不飽和脂肪酸がドコサヘキサエン酸である請求項8記載の製剤。 - 【請求項10】 前記製剤が乳幼児用フォーミュラである請求項8または9
記載の製剤。 - 【請求項11】 前記製剤が4〜50mg/100mLの前記n-6系多価不
飽和脂肪酸および4〜50mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含
有する請求項8〜10のいずれか1項記載の製剤。 - 【請求項12】 前記製剤が8〜41mg/100mLの前記n-6系多価不
飽和脂肪酸および4〜41mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含
有する請求項11記載の製剤。 - 【請求項13】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3
系多価不飽和脂肪酸を1:1〜2.5:1の割合で含有する請求項8〜12のい
ずれか1項記載の製剤。 - 【請求項14】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3
系多価不飽和脂肪酸を1:1〜2:1の割合で含有する請求項13記載の製剤。 - 【請求項15】 それを必要とする個体の腸管完全性を維持したり、その回
復を強化するのに用いるための医薬品の製造における、少なくとも1種のn-6
系多価不飽和脂肪酸を少なくとも1種のn-3系多価不飽和脂肪酸と有効量で組
み合わせてなる使用。 - 【請求項16】 前記n-6系多価不飽和脂肪酸がアラキドン酸であり、前
記n-3系多価不飽和脂肪酸がドコサヘキサエン酸である請求項15記載の使用
。 - 【請求項17】 前記製剤が乳幼児用フォーミュラである請求項15または
16記載の使用。 - 【請求項18】 前記製剤が4〜50mg/100mLの前記n-6系多価不
飽和脂肪酸および4〜50mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含
有する請求項15〜17のいずれか1項記載の使用。 - 【請求項19】 前記製剤が8〜41mg/100mLの前記n-6系多価不
飽和脂肪酸および4〜41mg/100mLの前記n-3系多価不飽和脂肪酸を含
有する請求項18記載の使用。 - 【請求項20】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3
系多価不飽和脂肪酸を1:1〜2.5:1の割合で含有する請求項19記載の使
用。 - 【請求項21】 前記製剤が前記n-6系多価不飽和脂肪酸および前記n-3
系多価不飽和脂肪酸を1:1〜2:1の割合で含有する請求項20記載の使用。
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2001
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