JP2002532069A - 開花の制御 - Google Patents

開花の制御

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JP2002532069A JP2000585411A JP2000585411A JP2002532069A JP 2002532069 A JP2002532069 A JP 2002532069A JP 2000585411 A JP2000585411 A JP 2000585411A JP 2000585411 A JP2000585411 A JP 2000585411A JP 2002532069 A JP2002532069 A JP 2002532069A
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キャンディス・クレア・シェルドン
パスカル・ペレ
クリストファー・アンドリュー・ヘリウェル
ディーン・トーマス・ラウズ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物の開花および生殖の制御、並びに特に開花を誘導または抑制する物質および方法に関する。本発明は、開花の誘導特に早期開花のイニシエーションに、開花の遅延もしくは抑制に、または開花期の操作に有用な単離された核酸分子を提供する。最初の態様において、本発明はMADSボックスを含む単離された核酸分子を提供し、それは植物の開花期を変化させることができる。好ましくは、本発明の核酸分子は、FLOWERING LOCUS F(FLF)遺伝子に対応するヌクレオチド配列を含む。該核酸分子はゲノムDNA、cDNA、またはメッセンジャーRNAであってよい。本発明は、鑑賞用花、野菜、果実、穀物、グラス、樹木、および他の顕花植物種を含むがこれらに限定されない任意の双子葉植物または単子葉植物種に応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、植物の開花および生殖の制御、特に開花を誘導または抑制するため
の物質および方法に関する。本発明は、開花を誘導、特に早期開花をイニシエー
トするために、開花を遅延もしくは抑制するために、または開花期を操作するた
めに有用な単離された核酸分子を提供する。
【0002】 (発明の詳細な開示) 植物における開花のイニシエーションは、生理的な齢または植物成長調節物質
のレベルのような内的シグナルに応答して起こり、日長または低温のような環境
条件の変化に起因し得る。様々な植物種において重要な要因は、光周期としても
知られる日長であることは周知である。広く使用されるモデル植物種Arabidopsi
s thalianaのいくつかのエコタイプを含む多くの植物種において、開花は長日光
周期によって、または低温の期間(バーナリゼーション)によって促進される (Na
pp-Zinn,1985)。
【0003】 園芸および圃場作物植物の両方における開花の制御は、農業産業における主要
な問題であり、林業においても問題である。植物の不斉一な開花が起こると、植
物の収量の重大な喪失という結果となり得る;これは圃場育成および温室育成植
物の両方に当てはまる。該問題は、圃場育成植物にとって特に深刻である。圃場
育成植物は頻繁に異常または不時条件にさらされ、不適当な時期の開花の誘導と
いう結果となり得る。効率的な植物生産は、花粉ドナーおよび花粉レセプター植
物の間の開花期の同時性を要する。そして特に温室育成植物にとって、市場機会
を最大化するために特に重要である。
【0004】 植物の開花を調節するための現行の利用可能な方法は、高価、労働力過大であ
り、植物成長調節物質の使用、並びに/または制御された栽培型および制御され
た環境成長条件を要する。結果として、当技術分野では、開花期を制御するため
のより有効な、費用対効果のよい方法が必要である。これらの方法は、園芸植物
、特に切花産業において使用される園芸植物、並びに野菜、穀物および他の作物
の両方を含む様々な商業的に重要な植物種について利用可能である。
【0005】 MADSボックス遺伝子として知られる遺伝子のクラスは、MADSボックス
として知られる、特徴的な保存DNA結合ドメインを含むタンパク質をコードし
ている。それは、ある場合、CC(A/T)GGのDNAモチーフに結合する
ことが示されている。該MADSボックス遺伝子は、酵母および哺乳動物で最初
に同定された転写因子のクラスをコードしている。 続いて、類似の転写因子が、Arabidopsis thaliana、Antirrhinum majus、ト
マト、タバコ、ペチュニア、トウモロコシ、Pinus種およびEucalyptus種を含む
広範囲の植物において同定された。植物において、該MADSボックス遺伝子は
「Kドメイン」を有する。Kドメインは、ケラチンタンパク質のコイルドコイル
メインに似て、タンパク質/タンパク質相互作用に関係し、(I)ドメインおよび
カルボキシル末端(C)ドメインの間に挟まっている。植物において、MADSボ
ックス遺伝子の主要な役割は、花序分裂組織同一性、並びに花器同一性および発
達を指定することである。あるMADボックス遺伝子が、根および栄養発達にお
いて役割を有すると考えられている。
【0006】 われわれは、モデル植物Arabidopsis thalianaにおける開花期の制御の役割を
果たすMADSボックスを含む核酸配列を同定した。開花に及ぼす影響は、該核
酸配列の発現の程度に依存する。
【0007】 (発明の要約) 最初の態様において、本発明は、MADSボックスを含む単離された核酸分子
を提供する。それは、植物の開花期を変化させることができる。 1つの好ましい実施態様において、本発明は、植物の開花を遅延させることの
可能な単離された核酸分子を提供する。好ましくは、植物における該核酸分子の
発現は、プロモーター配列の制御の下でのセンス配向において、該植物の開花を
遅延させることが可能である。
【0008】 第2の好ましい実施態様において、本発明の単離された核酸は、植物の開花を
早めることができる。好ましくは植物において、プロモーター配列の制御の下で
のアンチセンス配向における該核酸分子の発現は、該植物の開花を早めることが
できる。 好ましくは、本発明の核酸分子は、FLOWERING LOCUS F (FLF)遺伝子に対応す
る核酸配列を含む。該核酸分子は、ゲノムDNA、cDNA、またはメッセンジ
ャーRNAであってよい。
【0009】 より好ましくは、該核酸分子は、配列番号1、2、4、および6ないし15の
いずれかに表されるヌクレオチド配列、もしくは少なくとも低ストリンジェント
なハイブリダイゼーション条件下でそれらとハイブリダイズすることのできる核
酸分子、または少なくとも配列番号1、2、4および6ないし15のいずれかと
少なくと70%の配列同一性を有する核酸分子を含む。ハイブリダイズする能力
および%配列同一性を評価する方法は、当技術分野では周知である。さらにより
好ましくは、該核酸分子は、高ストリンジェントな条件下でそれらとハイブリダ
イズすることのでき、または少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90
%配列同一性を有する。これらの配列の1またはそれ以上と少なくとも70%、
好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%配列同一性を有
する核酸も、本発明の範囲に入る。
【0010】 第2の態様において、本発明は、本発明の核酸分子を含むベクターを提供する
。該ベクターは、ウイルス、バクテリオファージ、プラスミド、またはバクテリ
アであってよい。特に好ましい実施態様において、該ベクターは、アグロバクテ
リウム属のバクテリア、特にAgrobacterium tumefaciensにおいて存在するT−
DNAベクターである。 第3の態様において、本発明は、本発明の核酸で形質転換された植物細胞を提
供する。 第4の態様において、本発明は、本発明の核酸分子で形質転換された植物を提
供する。
【0011】 第5の態様において、本発明は、標的植物の開花期を変化させることのできる
核酸分子を単離する方法を提供し、本発明の核酸分子またはその機能部分をハイ
ブリダイゼーションプローブまたはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)プライマーと
して使用し、さらに要すればハイブリダイゼーションを検出する段階を含む。適
当な方法は当技術分野で周知である。例えば、われわれは、本明細書に記載した
アラビドプシスFLF配列が、Brassica napusから相同配列を単離するために使
用可能であることを示した。
【0012】 第6の態様において、本発明はFLFポリペプチドを提供する。好ましくは、
該ポリペプチドは、本発明の核酸分子によってコードされているポリペプチドで
ある。より好ましくは該ポリペプチドは、配列番号3、5、および16ないし3
0のいずれかに示したアミノ酸配列を有するか、またはそれらと少なくとも70
%同一の配列を有する。
【0013】 該ポリペプチドは、簡便な宿主、例えば、Escherichia coli.等のバクテリア
宿主におけるFLF核酸分子の発現によって生産され得る。ポリペプチドに対す
るモノクローナル抗体を含む抗体は、日常的な方法を使用して産生され得る。F
LFポリペプチドに対する抗体が本発明の範囲に入ることは明白に理解される。
そのような抗体は、高または低レベルのFLFポリペプチドの発現について植物
をスクリーニングするために有用である。適当なスクリーニング方法は、ウェス
タンブロッティングまたは様々な形のイムノアッセイ、例えばラジオイムノアッ
セイ、ELISA、および化学発光または蛍光検出イムノアッセイを含む。
【0014】 本発明の核酸に関連する遺伝子のような植物の発達段階を制御する遺伝子は、
進化の間高度に保存されている。結果的に、本発明の核酸分子および方法は、種
が単子葉植物または双子葉植物であろうと、すべての植物種に利用可能である。
故に、本発明は、鑑賞植物、園芸植物、農作物および樹木種を含むがこれらに限
定されない顕花植物に一般的に応用可能である。外生DNAをこれらのすべての
型の植物に導入し、植物組織をインビトロで培養し、植物細胞または組織を全植
物体(whole plant)に再生する方法は、当技術分野で既知である。商業的に有用
な品種のさらなる作出および選抜の方法も、周知である。植物のタイプによって
、開花を早め、すなわち早期開花を誘導し、開花を同時にし、開花を遅延させま
たは開花を抑制することは、望ましい場合がある。
【0015】 例えば、多くの野菜植物において、ライグラス等の牧草において、またはサト
ウキビにおいて開花を抑制または遅延させることは望ましい。早期開花の誘導に
よって開花を早めることは、多くの作物種、ワタ等、および園芸的な種において
望ましい。 われわれは、驚くべきことに、本発明の核酸分子の発現の程度に比例して開花
が遅延され、早期開花がこの核酸分子の発現を減少させることによって誘導され
ることを見出した。
【0016】 第6の態様において、本発明は、植物の開花を遅延させる方法を提供し、該方
法は、本発明の核酸分子を植物の細胞に導入し(要すれば該核酸分子の発現は誘
導可能なプロモーターの制御の下にある)、さらに該核酸分子を過剰発現させる
段階を含む。好ましくは該プロモーターは、組織特異的プロモーターである。
【0017】 好ましくは開花は、通常の開花期より少なくとも5日、好ましくは少なくとも
20日、より好ましくは少なくとも30日遅延される。最も好ましくは、開花は
、少なくとも40ないし50日遅延される。少なくともいくつかの種において、
開花の完全な抑制を達成することが可能であってよい。このことはさらに植物の
不稔性を誘導する方法を提供する。
【0018】 第7の態様によれば、本発明は植物における早期開花を誘導する方法を提供し
、該方法は、本発明の核酸分子の植物における発現の程度を減少させる段階を含
む。該減少は、標的植物をアンチセンス核酸配列、転写後の遺伝子サイレンシン
グ、リボザイム切断、転位性因子(transposable element)もしくはトランスポゾ
ンを使用する該核酸配列の崩壊によって形質転換することを含むがこれらに限定
されない、任意の簡便な手段によって、またはバーナリゼーションのような手法
によって達成され得る。当業者は、所望の特定の植物種について最も適当な手法
を容易に選択することができる。要すれば、本発明の方法は他の処理、外生ジベ
レリン等によって補足され得る。
【0019】 好ましくは、開花は、通常の開花期より少なくとも5日早く、より好ましくは
少なくとも10日、最も好ましくは通常の開花期より少なくとも15日早い。 われわれは、FLFの発現の程度、およびその後の開花期を、開花期に影響す
ることが知られている遺伝子(FCA、FVE、FPA、LD、FLD、および
VRN2を含むがこれらに限定されない)の活性を変更することによって変化さ
せることができることを見出した。さらに、本発明の第6および第7の態様の両
方において、開花期に影響する1またはそれ以上の付加的な遺伝子の活性の変更
、またはバーナリゼーションによって、FLFの発現の程度を変更するさらなる
方法が提供される。
【0020】 第8の態様によれば本発明は、植物の栄養的なおよび/または花の表現型を変
更する方法を提供し、それは、FLF遺伝子の発現のレベル増大させ、それによ
って植物におけるジベレリンの生産または活性のレベルを変更する段階を含む。
【0021】 好ましくは、栄養的または花の表現型的な特徴は、ジベレリン酸生産または活
性によって調節される。より好ましくは、該特徴は、植物の構造(architecture)
または稔性に関連する。例えば、本発明のこの態様の方法を使用するジベレリン
酸生産および/または活性の変更は、矮性または不稔性植物を生産するために使
用され得る。1つの特定の好ましい実施態様において、本発明は不稔性植物を提
供する。第2の好ましい実施態様において、本発明は矮性植物を提供し;より好
ましくは該植物はコムギ植物である。
【0022】 本発明のいくつかの実施態様において、本発明の核酸分子は、該核酸分子の発
現を調節することのできるプロモーター配列に操作可能なように連結されており
;より好ましくは該プロモーター配列は、真核細胞、最も好ましくは植物細胞に
おける発現を調節するように適応されている。本発明の核酸分子は、転写終結配
列にも操作可能なように連結され得る。
【0023】 適当なプロモーター配列は、当技術分野において周知であり、CaMV35S
プロモーター、NOSプロモーター、オクトピンシンターゼ(OCS)プロモータ
ー、サブクローバ萎縮ウイルスプロモーターおよびAlabidopsis thalianaユビキ
チン遺伝子プロモーターを含むがこれらに限定されない。当業者は、所望の目的
に最も適当なプロモーターを容易に選択することができる。特に、ある目的のた
めに、誘導可能なプロモーターが望ましくあり得、これらは当技術分野で周知で
ある。植物細胞において活性のある適当な転写終結配列も、周知であり、バクテ
リア、真菌、ウイルス、動物または植物起源であってよい。
【0024】 本発明における使用にとって特に適当な適当な転写ターミネーターは、Agroba
cterium tumefaciensのノパリンシンターゼ(NOS)遺伝子転写ターミネーター
、カリフラワーモザイクウィルス(CaMV)35S遺伝子の転写ターミネーター
配列、トウモロコシからのzein遺伝子転写ターミネーター配列、およびRubisco
小サブユニット(SSU)遺伝子転写ターミネーター配列またはサブクローバー萎
縮ウィルス(SCSV)遺伝子配列転写ターミネーターを含む。
【0025】 本発明の核酸分子は、植物細胞または組織に任意の適当な方法によって導入さ
れ得る。外生DNAを植物組織に導入する(形質転換)様々な方法が既知である。
これらは、プロトプラストへの直接的なDNAの取り込み(Krens et al, 1982;
Paszkowski et al, 1984)、プロトプラストへのポリエチレングリコール仲介取
り込み(Armstrong et al, 1990)、電気穿孔法(Fromm et al, 1985)、DNAのマ
イクロインジェクション(Crossway et al, 1986)、組織外植体または細胞のマイ
クロプロジェクタイルボンバードメント(Christou et al,1988; Sanford, 1993)
、またはアグロバクテリウムからの植物組織へのT−DNA仲介送達を含むがこ
れらに限定されない。 代表的なT−DNAベクター系は、後記の引用文献に記載されている:An et
al(1985); Herrera-Estrella et al(1983a,b); Herrera-Estrella et al(1985)
。これらの形質転換方法は、植物組織培養に応用可能であり、または全植物体に
使用され得る(インプランタ形質転換)。さらに当業者は、与えられた如何なる植
物に対しても最も適当な方法を選択することができる。
【0026】 器官形成であれ胚形成であれ、その後のクローン増殖の可能な任意な植物組織
が、本発明のベクターによって形質転換され得る。形質転換される種に最も適当
なクローン増殖系によって、選択される特定の組織は様々である。適当な組織標
的は、全植物体、リーフディスク、花粉、胚、子葉、胚軸、大胚軸体、カルス組
織、存在する分裂組織(例えば、頂端分裂組織、えき芽、および根分裂組織)、な
らびに誘導された分裂組織(例えば、子葉分裂および下胚軸分裂組織)を含む。
【0027】 本発明のベクターは、優性の選択マーカーをさらに含み、細胞選抜および植物
育種を容易にする。様々な適当なマーカーが当技術分野で既知であり、NPTI
I遺伝子、抗生物質(ハイグロマイシンまたはアンシピリン等)または除草剤(ホ
スヒノスリシンまたはグリホサート等)に対する抵抗性をコードしている遺伝子
;ストレス耐性を付与するポリペプチド(スーパーオキシドジムスターゼ等)をコ
ードしている遺伝子;または視覚的に検出可能なマーカー(緑色蛍光タンパク質
またはβグルクロニダーゼ等)を含むがこれらに限定されない。当業者は、特定
の場合における使用のために最も適当なマーカーを容易に選択することができる
【0028】 本発明は、装飾用花、野菜、果実、穀物、草(grass)、樹木および他の顕花植
物種を含むがこれらに限定されない任意の双子葉殖物または単子葉植物に対して
応用可能である。好ましくは該植物は、キク、バラ、ガーベラ、カーネーション
、チューリップ、マメ科植物(ダイズ等)、シュガービート、レタス、ワタ、ナタ
ネ、コリアンダー、Lolium、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、イネ、牧草、Ph
alaris、Canola、および他のBrassica種、Linola種、サトウキビ、Eucalyptus種
、マツおよびポプラを含む群から選択される。森林植物も本発明の範囲に含まれ
る。
【0029】 本明細書において、「含む(comprising)」の語は「含むがこれらに限定されな
い(including but not limited to)」および「含む(comprises)」の語は同じ意味
であることが明確に理解される。 本明細書で使用される「開花期」の語は、植物において花器の分裂組織が、例え
ば、光学顕微鏡によってまたは裸眼によって、最初に視覚的に検出される時期を
意味する。測定される開花期は、花器分裂組織の分化およびその後の視覚的手段
の使用を可能とする細胞分裂における細胞プロセスが起こるのに要する時間を含
む。「開花期」の語は、特定の化学的、物理的または環境の刺激(植物成長調節物
質、光周期または温度型等、植物のバーナリゼーションを含む)の適用による植
物における開花の誘導の後、視覚的に測定されるように栄養的分裂組織から花器
分裂組織へ移行が起こる時期をも含む。または、開花は、植物における内的発達
シグナルに応答して誘導され得る。当業者は、そのような化学的、物理的または
環境の刺激または内的発達シグナルの特定の性質を知っている。
【0030】 「開花期を変化させる」は、花の分裂組織が最初に視覚的に植物において検出さ
れる時期が、増加、減少、または変更もしくは調節されることを意味する。さら
に開花は遅延され、早められ、阻害され、抑制され、または同時化され得る。 「分裂組織」の語は、細胞が急速な有糸分裂、続いて葉、根、茎、花芽または他
の植物器官などの器官に発達する原基を形成することのできる細胞型への分化を
経験し、または経験することのできる植物組織を意味する。
【0031】 「栄養的分裂組織」の語は、分化プロセスが、葉、葉柄、包葉、茎もしくは根等
の栄養器官、または非生殖器官に発達する細胞型を生産する分裂組織を意味する
。 「花の分裂組織」は、分化プロセスが、花序分裂組織、二次的花序分裂組織、花
器、または有性生殖器官[該分裂組織もしくは器官は、発達したとき、生殖およ
び非生殖組織の両方(葯、雄蘂、柱頭、卵、心皮、花弁およびがく片を含むがこ
れらに限定されない)を含み得る]に発達する細胞型を生産する分裂組織を意味す
る。
【0032】 「由来する」の語は、特定の完全なものまたは完全なものの群が、本明細書で
特定される特定の生物または種から起源することを意味するが、そのもとから必
ずしも直接的に得られるわけではない。 本明細書で言及するハイブリダイゼーションの代表的な低または高ストリンジ
ェントな条件とは、後記の通りである: 高ストリンジェント:50%ホルムアミド中の42℃でのハイブリダイゼーショ
ン、3×SSC、0.1%SDS、20×Dehardt's、50μg/mlサケ精子
DNA終夜、そして最後に42℃で0.1×SSC、0.1%SDS洗浄。 低ストリンジェント:50%ホルムアミド中の28℃でのハイブリダイゼーショ
ン、3×SSC、0.1%SDS、20×Dehardt's、50μg/mlサケ精子
DNA終夜、そして最後に室温で0.1×SSC、0.1%SDS洗浄。
【0033】 ヌクレオチド配列の「相同物」は、配列内の1またはそれ以上のヌクレオチドの
置換、挿入、欠失、または再配列の存在にかかわらず、本発明の核酸分子と実質
的に同じである単離された核酸分子またはその相補的ヌクレオチド配列を意味す
る。
【0034】 ヌクレオチド配列の「類似物」は、通常は単離された核酸分子に存在しない任意
の非ヌクレオチド構成要素、例えば、炭水化物、放射性ヌクレオチドを含む放射
性化学物質、ジゴキシゲニン、アルカリホスファターゼ、もしくはホースラディ
ッシュペルオキシダーゼを含むがこれに限定されないレポーター分子の存在にか
かわらず、本発明の核酸分子と実質的に同じである単離された核酸分子またはそ
の相補的核酸を意味する。
【0035】 核酸配列の「誘導体」は、該分子またはその一部に対して有意な配列類似性を含
む任意の単離された核酸分子を意味する。当業者は、本発明のヌクレオチド配列
が突然変異誘発に服し、1またはそれ以上の単一または複数ヌクレオチド置換、
欠失および/または挿入を生産し得ることを理解する。本発明のヌクレオチド配
列のヌクレオチド挿入誘導体は、5’および3’末端融合体並びに単一または複
数ヌクレオチドまたはヌクレオチド類似物の配列間挿入を含む。挿入ヌクレオチ
ド配列変異体は、1またはそれ以上のヌクレオチドまたはヌクレオチド類似物が
、該配列のヌクレオチド配列の予め決定された位置(しかしランダム挿入もあり
得る)に導入されているものである;得られた産物の適当なスクリーニングが実
施される。欠失変異体は、ヌクレオチド配列からの1またはそれ以上のヌクレオ
チドの除去を特徴とする。置換ヌクレオチド変異体は、配列中の少なくとも1つ
のヌクレオチドが除去され、異なるヌクレオチド類似物がその場所に挿入された
ものである。
【0036】 本明細書における「遺伝子」の記載は、最も広い意味として理解されるべきであ
り: (i)転写および/または翻訳調節配列および/またはコード領域および/または
非翻訳配列(すなわち、イントロンおよび5’および3’非翻訳配列)を含む、古
典的なゲノム配列; (ii) 要すれば付加的に該遺伝子の5’または3’非翻訳配列を含む、コード領
域(すなわちエキソン)に対応するmRNAまたはcDNA;または (iii)インビトロで生産され、コード領域および/または該遺伝子の5’または
3’非翻訳配列のすべてまたは一部を含む、増幅されたDNA断片または他の組
換え核酸分子 を含む。
【0037】 「遺伝子」の語は、機能産物のすべてまたは一部をコードしている合成または融
合分子を記載するためにも使用される。機能産物は、ヌクレオチドの配列を含み
、または、機能ポリペプチド、特に本発明のFLFポリペプチドまたはその相同
物、類似物もしくは誘導体をコードしているヌクレオチドの配列に相補的なもの
である。 本明細書の実施例のある場合、FLF遺伝子は遺伝子Bを意味する。これらの
2つの用語は同意語である
【0038】 (図面の簡単な説明) 図1は、野生型C24(左)、発芽後70日における晩生開花T−DNA標識さ
れたflf変異体(中)、および栄養抽だい(vegetative bolts)によってドーム状
の形状を示す、150日におけるflf変異体(右)。 バーは5cmである。
【0039】 図2は、晩生開花表現型を有する2つのT−DNA挿入の分離を示す。 A.EcoRIで消化しNPTII遺伝子で探索した、早生(E)、晩生(L)およ
び極晩生(VL)に分離するT集団から単離されたゲノムDNA。 B.FLF遺伝子座に連鎖した2つのT−DNA挿入の物理的マップ。それらの
配向を示す。EcoRI部位はRI標識されている;LBおよびRBは、それぞ
れT−DNAのレフトおよびライトボーダーを表す。三角印はT−DNAのライ
トの30bpの欠失の位置を表す。矢印は該遺伝子の転写の向きを表す。
【0040】 C.遺伝子Aおよび遺伝子B遺伝子座を含むアラビドプシス変異体DNAの27
kbの領域の表示。T−DNA挿入の位置を示す。フランキング植物DNAから
のDNA断片(プローブ2および3)を、cDNAクローンを単離するためにプ
ローブとして使用した。HindIII(H)、BamHI(B)およびEco
RI(RI)制限酵素部位を示す。遺伝子Aおよび遺伝子Bの位置が示され、そ
れらの転写方向を、矢印で示す。
【0041】 D.T−DNA挿入の位置にわたる、図2Cのプローブ1および2によって野生
型C24のゲノムライブラリーから単離された、6.5kbおよび6.8kbの
BamHI断片。制限部位は図2Cの通りである。 図3は、30日齢の野生型C24植物(レーン1)、ヘミ接合体(レーン2)
およびホモ接合体(レーン3)flf変異体植物における遺伝子Aおよび遺伝子
Bの発現レベルを示す。
【0042】 図4は、C24における35S::FLFのT1トランスジェニック植物(左
)およびLandsberg erecta(右)エコタイプを示す写真である。C24トランスジ
ェニックは、早生開花(後)または晩生開花(前)のいずれかであった。Landsb
erg erectaトランスジェニックは、晩生開花(左)または通常開花(右)のいずれか
であった。
【0043】 図5は、FLF遺伝子構造およびFLF転写物の発現パターンを示す。 A.イントロンの位置および大きさ、並びにMADSボックス、介在するドメイ
ン(I)、Kドメイン(K)およびカルボキシル末端ドメイン(C)の位置を示す、F
LF遺伝子のゲノム構造。ラインの下の数は、各エキソンにおける塩基対の数を
表す。 B.C24植物におけるFLFのmRNAの発現のパターン:インビトロ育成栄
養植物からの根(R)およびロゼット葉(RL)、1および5cmの間の抽だい茎(bol
t stem)を有する土壌育成植物からの芝生状の葉(cauline leaves)(CL)、抽だ
い茎 (BS)、花茎茎頂(floral apex)およびつぼみ(B)。成熟花(F)および長角
果(S)を他の植物から採集した。植物を、16時間の光周期条件で育成した。B−
FについてのRNAゲルブロットを、線形化し、MADSボックス領域を除去し
たFLF(遺伝子B)cDNAクローンから転写されたリボプローブによって探索
した。B−Fにおいて臭化エチジウム染色リボゾームバンドをローディングコン
トロールとして示す。
【0044】 C.C24植物の大多数が抽だいしたとき(これらの成長条件下で50日)までの、
10日ごとに収穫した(数で表す)、C24植物またはflf変異体全植物体におけ
るFLFのmRNAの発現レベル。 D.21日間8時間蛍光灯光周期で育成し、その後、第21の光周期の終了時、同じ
条件(SD;レーン1、2、7、8)に保つか、または継続暗黒(CD;レーン3、
4、9、10)にもしくは継続光(CL;レーン5、6、11、12)に移動した
、C24(レーン1−6)およびflf(レーン7−12)植物のFLFのmRNA
の発現。 植物を次の光周期が開始するであろう直前(明け方;レーン1、3、5、7、9
、11)、または光周期の終わりの直前(日暮れ;レーン2、4、6、8、10、
12)に収穫した。転写レベルは、光周期の開始時にやや高かったが、このパタ
ーンは変異体においては変わらなかった。
【0045】 E.ジベレリン酸(GA)処理およびバーナリゼーションが、C24(レーン1
−3)およびflf変異体(レーン4−6)実生におけるFLF転写へ及ぼす影響
。RNAを、無処理(C;レーン1および4)、10−5MのGAを含む培地で
育成または4℃3週間の前処理をした(V;レーン3および6)12日齢の実生
から単離した。 F.抽だい後すぐ収穫した、C24および早生開花アンチセンスメチルトランス
フェラーゼ系統10.5(T3世代)のロゼット葉におけるFLF発現。
【0046】 図6について: A.EcoRIで消化し、Acの3’領域についてのプローブによって探索した
、EcoRIで消化したそれぞれflf、efSL3(M2)、efSL4(M2)
およびC24植物から単離したゲノムDNA。flf試料についてのDNAを、
第3のT−DNAバンド、すなわち約8kbの該バンドを含む植物から抽出した
。この第3のバンドの存在は開花期に影響がなかったので、無関係である。 B.プローブがプローブ4である他は、Aと同様である(図2C参照)。efSL
3(M2)およびefSL4(M2)試料についてのDNAを、ネオ晩生および早生
開花変異体を含む大量のM2植物から抽出した。いくつかの2.7kbバンドが
、これらのDNA抽出物中に存在する。それぞれの早生開花植物から単離された
他のDNAは、2.7kbのバンドを含まない。 C.イントロンIにおけるAc挿入の位置。該ヌクレオチドの位置を、後記でA
TGのAをヌクレオチド1として、後記に記載する。 D.C24(レーン1)、flf(レーン2)、efSL3(レーン3)、efSL4
(レーン4)の15日齢のロゼット葉におけるFLF遺伝子の発現レベル。M2早
生開花変異体はまさに抽だいを始めようとしており、一方、他の植物は栄養成長
のままであった。臭化エチジウム染色リボゾームバンドはローディングコントロ
ールとして示す。
【0047】 図7は、ネオ晩生植物からのゲルブロットを示す。 A.ゲノムDNAを6つのネオ晩生変異体植物からおよびefSL3(M2)、e
fSL4(M2)、flfおよびC24植物から単離し、EcoRIで消化した。
DNAゲルブロットをAcの3’領域によって探索した。 B.全RNAを、6つのネオ晩生植物、flfおよびC24からのロゼットおよ
び芝生状の葉(cauline leaves)の混合物から単離した。RNAゲルブロットを図
5のように探索した。臭化エチジウム染色リボゾームバンドをローディングコン
トロールとして示す。
【0048】 図8は、エコタイプおよび晩生開花変異体におけるFLF遺伝子の発現を示す
。 全RNAを12日齢実生から単離し、RNAゲルブロットを図5におけるよう
に探索する。臭化エチジウムリボゾームバンドをA−Cにおいてローディングコ
ントロールとして示す。 A.いくつかの様々なアラビドプシスエコタイプにおける発現。 B.Landsberg erecta(L.er)およびERI(L.er.-FRISf2)またはFLC(L.er.-F
LCSf2,L.er.-FLCCol)遺伝子座のいずれかにおいて晩生対立遺伝子を含むLandsbe
rg erecta系統における発現。 C.L.er.エコタイプ(fca、fve、fpa、gi、co、fha、fwa、
fd、fe、ft)またはWs(Id)のいずれかにおける晩生開花変異体におけ
る発現。変異体vrn1およびvrn2は、fcaバックグラウンドにおいて単
離され、vrn1のみが、fca変異体遺伝子座から分離された。
【0049】 図9は、Brassica napusからのFLF様配列のゲノム配列の一部を示す。エキ
ソンおよび翻訳産物の推測される配列を示している。 図10は、Brassica napusのFLF様配列の推測された翻訳産物(トップライ
ン)、およびArabidopsis thalianaからの推測されたFLF翻訳産物の比較を示
す。同一なアミノ酸(|)、高度に保存されたアミノ酸(:)および保存されたアミノ
酸(.)を示している。
【0050】 (発明の詳細な開示) 本発明を後記の非限定的な実施例および図面を記載することによって詳細に記
載する。 全般的な方法 植物材料および成長条件 アラビドプシスを50%の砂および50%の壌土の混合物を含むポット、また
は無菌的に修正Murashige and Skoog(MS)培地(Langridge, 1957)を含む試験チ
ューブもしくはペトリ皿において成長させた。他に言及しない場合、すべての植
物を21℃または23℃、長日条件(16時間明期、8時間暗期)下の人工的に照
明したキャビネットにおいて、200μMm−2−1の強さのクールホワイト
蛍光灯を使用して成長させた。 3、4または8週間4℃の暗黒下で種子を発芽させることによって、植物をバ
ーナリゼーションした。この低温処理の後、実生を23℃の長日光周期条件に移
動し、茎の伸長(抽だい)が観察されるまでの時間として測定される開花するため
の時間を測定し、それは高温における最初の日から開始する。
【0051】 アラビドプシス形質転換 アラビドプシスを、flf変異体および遺伝子Aトランスジェニック植物を作
出するために、根形質転換(Valvelkens et al., 1988)によって、または遺伝子
Bトランスジェニック植物のためにインプランタ形質転換(Bechtold et al, 199
3)によって形質転換させた。晩生開花変異体(flf)は、早生開花エコタイプC
24の修飾バイナリーベクターpBinΔAc(Finnegan et al,1993)による形
質転換中に生じた。このベクターは、転写方向と逆配向に、βグルクロニダーゼ
遺伝子の非翻訳リーダー内に挿入された欠失したトウモロコシAc転位性因子(t
ransposable element)と一緒に、ノパリンシンターゼ(NOS)プロモーターの制
御の下のネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(NPTII)遺伝子を含む
【0052】 実施例1 晩生開花表現型に関連する変異体遺伝子座の同定 Ac転位性因子(transposable element)を含むT−DNA構築物によるArabid
opsis thalianaエコタイプC24の形質転換の後、カナマイシン抵抗性のT
物をそれぞれ自家授粉させ、T後代を親のC24植物より有意に遅く開花する
ファミリーにスクリーニングした。 ファミリー14−58の植物のいくつかは、C24コントロール植物の30日
に対して70日後に開花した。ファミリー14−58からの自殖晩生開花T
物の後代の分離分析は、15の「早生」開花植物(開花期30日)と比較して、53
の「晩生」(開花期>70日)を示した。この結果は、3:1分離割合(χ=0.
313 P>0.5)と適合し、単一突然変異の結果である晩生開花表現型と矛
盾しない。われわれは、この変異体遺伝子座をFLOWERIG LOCUS F(FLF)と命名
した。
【0053】 分離後代内で晩生開花植物はさらに2つのクラスに分類し得る;「晩生」、70
ないし90日の間の開花、および「極晩生」、150日より遅く開花。「極晩生」植
物のあるものは、1年間の成長の後も開花しなかった。図1に示される「極晩生」
flf変異体は、非形質転換C24と類似する速度で葉を生じ、開花時にC24
よりも、より多くの葉を有していた。数ヶ月の成長の後、ロゼット葉の間の節間
から抽だいが起こった。これらの抽だいは、およそ2ないし3cm伸長し、空間
的なロゼット構造を形成し、ドーム様外観の変異体植物を生じ、これはfld変
異体について記載されたものと類似していた(Chu and Yang, 1998)。 観察された晩生開花表現型は、以前報告された晩生開花変異体およびエコタイ
プ(Koornneef et al, 1991)のいずれよりもより極端であった。後代検定は、自
殖「極晩生」は、「極晩生」後代のみを生じ、一方、自殖「晩生」は、極晩生、晩生お
よび早生開花植物について1:2:1に分離した。この分離パターンは、遺伝子産物
のレベルに比例して開花が遅れる半優性突然変異と矛盾しない。
【0054】 実施例2 ゲノムライブラリーの構築およびスクリーニング flf変異体のゲノムライブラリーを、全植物体DNAを制限酵素Sau3A
Iで部分的に消化し、ファージベクターλEMBL4にライゲートすることによ
って構築した。得られたライブラリーを、NPTII遺伝子(Feinberg and Voge
lstein, 1983)の32P−dCTP標識プローブを使用してスクリーニングした
。4つの正のファージクローンを精製し制限マッピングした。これらのT−DN
Aの挿入部位の側方の植物DNAは全部で27kbにわたっていた。続いてこれ
らのフランキング植物DNAから単離された2.3kbのBamHI−EcoR
Iおよび2.7kbのEcoRI断片(それぞれプローブ1および2、図2C)
を、野生型アラビドプシスC24のゲノムライブラリー(BamHI消化DNA
から作成されλEMBL4にクローン化された)を探索するために使用した。プ
ローブ1は、T−DNA挿入部位にわたる6.5kbの植物DNAを含むゲノム
クローンにハイブリダイズし、プローブ2は、6.8kbの隣接配列を含むゲノ
ムクローンにハイブリダイズした。
【0055】 実施例3 FLF遺伝子の単離 2つのT−DNAは極晩生開花表現型を分離する。 極晩生開花表現型は、サザン分析によって同定可能な2つのT−DNAバンド
を分離する。これらを、バンド1および5と命名する。サザンブロッティングは
、バンド1および5が、逆向きで、隣接していることを示す: RB←LB LB→RB 1 5 (LB、レフトボーダー;RB、ライトボーダー) 配列分析と合わせて、バンドのサイズは、小さい方のバンド(バンド5)を、F
LF遺伝子に最も接近させている。 組換え近交系を使用して、FLF領域は、RFLPマーカー447から4cMの
染色体5のトップにマッピングされた。これにより、FLF遺伝子は、アラビド
プシスのエコタイプにおいて開花期を制御することが知られている遺伝子である
FLCの近傍にあることがわかった。
【0056】 T−DNA挿入の位置の周辺の変異体からのゲノムDNAの27kbのセグメ
ントをマッピングした。該変異体におけるT−DNA挿入の周辺の13kbに渡
るC24ゲノムクローンを、配列決定した。T−DNA挿入のいずれかの側の2
つのプローブを、cDNAライブラリーをスクリーニングするために使用した。
C24ゲノムクローンからの4.6kbのEcoRI/BamHI断片(T−D
NA挿入部位の「上流」の4.4kbの配列、およびT−DNA挿入部位の「下流」
の0.2kbを含む)を、cDNAクローンを単離するために使用し、転写領域
として「遺伝子A」を同定した。T−DNA挿入の0.4kb「下流」ないし3.
1kb「下流」の領域に渡る、2.7kbのEcoRI断片を、cDNAクローン
を単利するために使用し、転写領域として「遺伝子B」を同定した。
【0057】 エコタイプC24およびWsの間の遺伝子間領域配列の部分の比較によって、
およそ200bpの配列、遺伝子Aの終止コドンの「ライト」まで420bpおよ
びT−DNA挿入の「レフト」まで120bpの、C24のDNAへの挿入が明ら
かになった。該配列は、C24野生型およびflf変異体の両方に存在する。該
200bpの挿入は、アラビドプシスミトコンドリアゲノムのORF167と1
00%の相同性を示す。PCR分析によって、われわれは、この配列はLandsber
g erectaおよびColumbiaエコタイプに不存在であることを示した。この挿入され
たDNAセグメントの意味は知られていない。すべての領域のマップを図2Bに
示す。
【0058】 実施例4 cDNAライブラリー T−DNAに近接して連鎖している発現された遺伝子を同定するために、T−
DNA挿入部位の周辺の植物DNAに対するプローブ(プローブ2および3、図
2C)を使用して、3つのアラビドプシスcDNAライブラリー(Elledge et al,
1991; Weigel et al, 1992; Newman et al, 1994)をスクリーニングした。2つ
のクラスのcDNAクローンが単離された。これらをそれぞれ遺伝子Aおよび遺
伝子Bと命名する。遺伝子Bは、後にFLFと再命名された。2つの遺伝子Aの
cDNAを4.6kbのEcoRI−BamHI断片(プローブ3、図2C)によ
って200000λ是クローンのスクリーンから単離した;しかし、2.7kb
のEcoRI断片(プローブ3、図2C)によってはクローンは単離されなかった
。遺伝子AのcDNAを、ファージから部位特異的組換えによってCREタンパ
ク質(E.coli系統BNN132によって提供された)およびベクター内のlox部位(Elledg
e et al, 1991)を使用してサブクローン化する。より大きい、ほとんど全長の遺
伝子AのcDNAをpBluescript SK(-)(Stratagene)にさらにサブクローン化す
る。次に、全長の遺伝子AのcDNAをLandsberg erectaの花のcDNAライブ
ラリーのスクリーニングによって単離する(Weigel et al, 1992)。
【0059】 単離されたcDNAに対応する変異体および野生型ゲノムクローンをも、pBlu
escript SK(-)に、より小さい断片としてサブクローン化する。いずれのcDN
Aライブラリーからも、プローブ2(図2C)によってcDNAクローンが単離さ
れなかったので、第3のライブラリーをスクリーニングした。4つの全長の遺伝
子BのcDNAクローンを、様々な組織および発達段階からのλPPL2のcD
NAライブラリーから単離した(Newman et al, 1994)。すべてのcDNA並びに
変異体および野生型のゲノムクローンを両鎖において、蛍光プライマー(Brumbau
gh et al, 1988)を使用してジデオキシ鎖ターミネーション法(Sanger et al, 19
77)によって配列決定した。University of Wisconsin GCGソフトウェアーパ
ッケージを配列分析のために使用した(Devereux et al, 1984)。ヌクレオチドお
よび予測されたタンパク質配列を使用して、すべての相同配列についてGenBank
データベースを探索し;発見されなかった。
【0060】 実施例5 35S::遺伝子Aプラスミドの構築 最初に単離された遺伝子AのcDNAクローンの大部分は、開始コドンのAT
GのATを欠いていたので、オリゴヌクレオチドを用いた変異導入を実施し、不
存在ヌクレオチドを含むcDNAの5’末端から、200bpの断片を作成した
。2つのオリゴヌクレオチドをApplied Biosystems DNA Synthesizerにおいて合
成しそれは:
【化1】 であった。
【0061】 太字で示したヌクレオチドは、プライマー内のSacIIおよびHpaI制限
部位の位置を示す。増幅反応を、2μMの各オリゴヌクレオチドプライマー、鋳
型としての200bpのHindIII切断cDNA、0.2単位のTaqポリ
メラーゼおよび125μMの各4のデオキシヌクレオチドを含む10μl最終容
量の中で実施した。この増幅のための条件は次の通りである:95℃2分、15
秒の変性95℃からなる5サイクル、30秒の40℃におけるアニーリング、1
分間の72℃における重合、続いてアニーリング温度を50℃15秒に上げ最終
的に30℃1分の25サイクル。得られた200bpのPCR断片を、もとのc
DNAプラスミドにおいてSacIIおよびHapI部位にクローン化し、増幅
過程中に突然変異が導入されなかったことを確認するために配列決定した。
【0062】 センスバイナリー構築物を全長cDNAをEcoRIおよびSacIIによっ
て消化することによって作成し、末端をDNAポリメラーゼIのクレノー断片を
使用して陥凹末端を平滑末端化し、放出された1.4kb断片を発現ベクターp
DH51(Pietrzak et al, 1986)のSmaI部位にライゲートした。これによっ
て、Ca35Sプロモーターの制御の下でのFLFのcDNAの発現が可能とな
る。所望の配向のcDNAを含む組換えプラスミドを、EcoRIで切断し、バ
イナリーベクターpBin19(Becvan, 1984)のライトおよびレフトボーダー配
列の間にクローン化する。該バイナリー構築物を、pRK2013をヘルパープラスミ
ドとして使用し、三親交配(triparental mating)によって、Agrobacterium tume
faciens系統AGL1(Lazo et al, 1991)に送達した。野生型C24植物の根を
、NPTII遺伝子をトランスジェニック植物を同定するための選択マーカーと
して使用して、形質転換した。
【0063】 実施例6 35::遺伝子Bプラスミドの構築 CaMVの35Sプロモーターの制御の下での遺伝子Bを含むバイナリー構築
物を、XhoI/SpeI消化PCR産物[遺伝子BのcDNAクローンを鋳型
として使用し、下記:
【化2】 のプライマー(ここで制限部位を太字で示し、遺伝子BのcDNAにハイブリダ
イズする配列にアンダーラインを付する)と共に、実施例5に記載の方法と類似
の方法を使用して増幅した]をCaMV35Sプロモーターを含むXhoI/S
peI消化pART7(Gleaves, 1992)にクローニングすることによって作成し
た。そして、35S::遺伝子BカセットをNotIを使用してpART27(G
leaves, 1992)にサブクローン化し、A. tumefaciens系統GV3101(Koncz an
d Schell, 1986)に前記のように導入した。トランスジェニック植物をインプラ
ンタ形質転換(Bechthold et al, 1993)によって作出した。
【0064】 実施例7 DNAゲルブロット分析 全ゲノムDNAを、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)法(Dea
n et al, 1992)に従って、またはMcNellis et al. (1998)によって記載のように
単離した。2−3μgのDNAを適当な制限酵素によって消化し、0.8%アガ
ロースゲル上で電気泳動し、Hybond N+膜(Southern,1975)にブロッティングした
。プローブを、ランダムプライマー法(Feinberg and Vogelstein, 1983)を使用
して32P−dCTPによって標識した。 NPTIIプローブを、前記のように作成した。3’AcプローブはSphI
断片(Lawrence et al, 1993)であり、プローブ4を:
【化3】 のプライマーと共に野生型ゲノムクローンを増幅することによって作成した。 これは、MADSボックスを欠いた、プローブ2配列の570bpのサブセッ
トをもたらし、クロスハイブリダイゼーションを除いた。
【0065】 実施例8 RNA抽出およびRNAゲルブロッティング分析 全RNAをおよそ1gの植物組織から、Longemann et al.(1987)の方法にした
がって抽出した。10−20μgの全RNAを2.2Mホルムアルデヒド/アガ
ロースゲル上で電気泳動し、Hybond N ナイロンフィルターにブロッティングし
た。線形化された遺伝子Aまたは遺伝子Bプラスミド鋳型(遺伝子Aの完全なc
DNAを含み、線形にされた遺伝子BのMADSボックスを除去した)のT7ま
たはSP6ポリメラーゼ転写を使用して、アンチセンス32P−dUTP標識リ
ボプローブを作成した。フィルターは、Dolferus et al(1994)によって記載のよ
うにハイブリダイズさせ、0.1×SSC、0.1%のSDSの最終溶液によっ
て65℃で洗浄した。遺伝子Aノーザンブロッティングのために、前記で記載の
ように(Dolferus et al, 1994)、RNアーゼAによってフィルターを処理し、リ
ボゾームの捕捉を避けることが必要であった。該フィルターを、phosphorimager
(Molecular Dynamics, USA)を使用してシグナル強度を定量するために、りん光
フィルター(phosphor filter)にさらした。RNAサイズマーカーを、遺伝子A
および遺伝子B転写物のサイズを決定するために使用した。
【0066】 実施例9 RFLPマッピング 64の組換え近交系からのDNA(Lister and Dean, 1993)を、BamHIに
よって消化し、遺伝子Aをプローブとしてサザンブロッティングを実施した。配
列決定プログラムを68のマッピングされたマーカーについてのRFLPデータ
を有するデーターと比較するために使用した。遺伝子Aの精密なマッピングを、
Landsberg erectaおよび該flf変異体の交雑から得られたF2植物からのDN
Aを使用して実施した。62のFDNAのHpaI消化物を、染色体5のRF
LPマーカー447(Chang et al., 1988)によって探索した。制限断片長多型(
RFLP)が、ゲノムDNAのBamHIによる消化および遺伝子AのcDNA
による探索によって、親系統、Landsberg erectaおよびColumbiaの間に見出され
た。
【0067】 実施例10 2つの逆向きの隣接したT−DNAの挿入が、半優性晩生開花変異
体を生じる 晩生開花T親のDNAゲルブロッティング分析は、5つのT−DNAの挿入
を示した。図2Aは、このT親に由来する自殖の、ヘミ接合体変異体植物の1
6の分離する後代植物のDNAゲルブロットを示す。全70の後代の中で、2つ
の挿入だけが、晩生開花表現型(バンド1および5)の分離を示した;「晩生」植
物はこれらの2つのT−DNAについてヘミ接合であり、「極晩生」植物は同じ2
つの挿入についてホモ接合であった。2つの連鎖したT−DNAは、非形質転換
C24への戻し交雑によって他のT−DNA挿入から分離された。2つのT−D
NA挿入のみを含む植物(図2A、バンド1および5)を、DNAゲルブロッティ
ング分析によって同定し、さらなる分析は、2つの挿入は隣接しており、逆の配
向であることを示した(図2B)。T−DNA構築物のセグメントおよびAcに由
来するプローブを使用するDNAゲルブロッティング分析は、Ac転位性因子(t
ransposable element)の移動は起こらなかったを示した。
【0068】 2つの連鎖したT−DNA挿入のみを含む晩生開花植物からのゲノムDNAラ
イブラリーを、NPTIIプローブによってスクリーニングし、T−DNA挿入
の部位に渡るDNAセグメントを単離した。3つのオーバーラップするクローン
をT−DNAのレフト側から単離した。ライト側から単離された1つのクローン
と一緒に、これらの最も長いものを、図2Cに記載する。これらのクローンは、
T−DNA挿入の部位に渡る27kbの植物DNAの全部を示した。C24ゲノ
ムクローンを、ゲノムDNAライブラリー(全アラビドプシスDNAを制限酵素
BamHIで消化し、消化物をファージベクターλEMBL4にライゲートする
ことによって調製した)から、プローブ1および2を使用して単離した(図2C)
。挿入部位に渡る6.5kbのBamHI断片および挿入部位の下流の6.8k
bのBamHI断片を含むクローンの特性をあらわす(図2D)。ゲノムDNA配
列、cDNA配列および予測されたタンパク質配列を、配列番号1、配列番号2
および配列番号3にそれぞれ示す。ゲノムDNA配列は約2kbのプロモーター
配列および6つのイントロンを含む。
【0069】 FLF領域の染色体での位置を、64のF9組換え近交系およびいくつかの既
知のマーカーについてのデーターを使用して決定した(Lister and Dean, 1993)
。Mapmakerプログラムは、FLF領域を染色体5のトップ、RFLPマーカー4
47から4cMに位置付け、それは、花のイニシエーションの調節に関連する(S
hannon and Meeks-Wagner, 1991; Lee et al, 1994b; Koornneef et al, 1994;
Sung et al, 1992)3つの他の遺伝子、TFL、FLCおよびEMF1の付近に
位置している。
【0070】 実施例11 T−DNA挿入体の両端に隣接する2個の遺伝子はflf突然変異体において
高い発現性を有する T−DNA挿入部位全体にわたる植物DNAにおける転写活性領域は、T−D
NAのいずれかの側から誘導されたプローブ(プローブ2および3、図2C)で
cDNAライブラリーをスクリーニングすることにより同定された。2つのオー
バーラップ部分長cDNAクローンをプローブ3により単離した。約1.5kbの
挿入体を含む完全長cDNAクローンを、第2cDNAライブラリーのスクリー
ニングにより単離した。1.0kbの挿入体を含む4つの同一完全長cDNAクロ
ーンをプローブ2により単離した。cDNAおよびゲノム配列を比較することに
より、T−DNAが2つの転写領域、すなわち遺伝子Aのポリアデニル化部位の
591bp下流および遺伝子Bの開始コドンの2.3kb上流間に挿入されたことが
示された。突然変異体およびC24ゲノム配列を比較すると、挿入部位のすぐ下
流に30bp欠失が示されたが、それ以上差異は同定され得なかった。
【0071】 いずれの遺伝子もT−DNAの挿入による破壊を被らなかったため、われわれ
は、遺伝子の発現が突然変異体において変化されるか否かを調査した。図3Aは
、エコタイプC24、および同一条件下で成長させたヘミおよびホモ接合flf
突然変異植物の30日齢葉組織から単離されたRNAを用いて遂行されたRNA
ゲルブロットを示す。図3に示されている通り、遺伝子Aまたは遺伝子Bのいず
れかに特異的なアンチセンスリボプローブは、両遺伝子ともエコタイプC24に
おける場合よりもflfホモ接合葉組織の方でより高度に発現され、1.5kb遺
伝子A転写物は突然変異体において約10倍高く発現され、1.0kb遺伝子B転
写物はホモ接合突然変異体において約2倍過剰発現されることを示した。ヘミ接
合突然変異体は、両遺伝子の中間的な発現レベルを有する。提案された機構によ
り制限されることを全く望まないわれわれは、Acエレメントを完備するT−D
NAの挿入によりこの過剰発現が誘発されたものと考える。
【0072】 実施例12 遺伝子Bを過剰発現するトランスジェニック植物は開花期が変化させられてい
る どの遺伝子が晩生開花表現型に関与しているかを測定するために、われわれは
、CaMV 35Sプロモーターの制御下いずれかの遺伝子を含む構築物により
C24を形質転換した。遺伝子A構築物をもつ49のトランスジェニック系が生
成され、開花期をT2生成で評価した。トランスジェニック系の大多数は、野生
型開花期からの変異を全く示さなかった。しかしながら、数種の系ではやや開花
期が遅れた。表1に示されている通り、トランスジェニック系のうちの4つがC
24野生型より顕著に開花が遅れた。しかしながら、開花までの時間および遺伝
子A発現レベル間に相関関係は無かった。遺伝子B構築物をもつ23のトランス
ジェニック系が生成され、C24と比べた開花期の差異はT1生成、すなわち1
次形質転換体において明らかであった。17のT1植物は非形質転換C24(3
0日)よりも早くに(15−25日の範囲)開花した。これらのうち8つは完全
または部分的不稔性を示した。4つはC24とほぼ同時に開花し、2つは90日
後にも開花していなかった。2つの早生開花T1植物のカナマイシン耐性後代、
および2つの晩生開花T1植物からのロゼット葉における遺伝子BmRNA転写
物のレベルを調べると、全トランスジェニック植物における高レベルの遺伝子B
発現が示された。
【0073】
【表1】
【0074】 トランスジェニックおよびflf突然変異体種子をMSプレート+50μg/m
lカナマイシンにおいて発芽させ、C24種子をMSプレートにおいて発芽させ
た。少なくとも20の12日実生を個々の植木鉢に移植し、蛍光灯下23℃で成
長させた(16時間明所、8時間暗所で)。開花期を茎伸長までの日数として記
録した。全RNAを14日インビトロ成長実生から抽出し、FLF発現レベルの
定量に使用した。
【0075】
【表2】
【0076】 植物内形質転換植物から採取された形質転換体種子を、50μg/mlカナマイ
シン含有MSプレートにおいて選別した。カナマイシン耐性T1実生を20日目
に土壌に移した。遺伝子B転写物のレベルを、B2およびB5に関するカナマイ
シン耐性T2植物において、およびT1晩生開花植物(B11、B12、B36
、B45)の若葉から測定した。n.d.:検出不可能。
【0077】 遺伝子Bの過剰発現により2種の全く反対の表現型が得られたことは驚くべき
ことである。これを明らかにするために、われわれは、エコタイプ Landsberg e
rectaにおける35Sプロモーターの制御下遺伝子Bを含むトランスジェニック
植物を作出した。作出された24のT1系のうち、野生型Landsberg erectaより
早く開花したものは無かった。Landsberg erectaの場合の25日と比べて、12
は70日後にも抽だいしておらず、3つは約40日後に抽だいした。40日後に
抽だいした3種の系のうち2種は、開花異常および部分的不稔性を呈した。全R
NAを2種の非開花T1植物(B36、B45、表1)のロゼット葉から単離し
たところ、両方とも高い導入遺伝子発現レベルを呈した。
【0078】 従って、Landsberg erectaでは、遺伝子Bの過剰発現により開花期の遅延が誘
発され、C24では開花期の遅延が誘発されるか、または植物の顕著に早い開花
を誘発する。これは、支配的な負の効果または転写後遺伝子サイレンシングの一
形態により伝達され得る。この点を明確にするためにタンパク質発現レベルの分
析が遂行されている。恐らく、2エコタイプの遺伝的バックグラウンドにおける
差異がエコタイプ間で観察される差異に関与していると思われる。
【0079】 これらの結果は、遺伝子Bの過剰発現により晩生開花が誘発され、遺伝子Aは
開花期にほとんど影響を及ぼさないことを示しており、遺伝子Bの過剰発現が晩
生開花flf表現型の最も可能性の高い誘因であること、およびこの遺伝子が開
花の用量依存的リプレッサーをコードすることが示されている。以後、遺伝子B
をFLFと称す。
【0080】 実施例13 アンチセンス構築物 アンチセンス植物構築物は、CaMV35Sプロモーターの制御下アンチセン
スFLF遺伝子構築物を用いて生成された。35S::FLFアンチセンスバイ
ナリー構築物は、35S::FLF構築物に関して記載されたプライマー
【化4】 により増幅されたEcoRI/SpeI消化PCR産物のクローニングにより生
成された。これによりMADSボックスの下流領域が増幅されたため、アンチセ
ンス構築物はMADSボックス領域を欠いている。PCR産物をpART7およ
びpBART27(pART27の誘導体である)にクローン化し、トランスジ
ェニック植物を上記要領で生成させたが、ただしBar遺伝子を選択マーカーと
して使用した。
【0081】 25のT1 C24トランスジェニック植物は、アンチセンス配向でFLF遺
伝子の3’末端が35Sプロモーターの制御下にある構築物(35S::FLF
AS)により生成された。T1植物のほぼ半分は、非形質転換株の場合の30日
と比べて、20日間の成長前に開花していた。
【0082】 トランスジェニック植物をC24およびColumbiaエコタイプにおいて作成した
。Columbiaエコタイプで作成された6つのT1植物のうち、3つが野生型Columb
iaより早期に抽だいした。野生型C24植物は約30日目に抽だいし、野生型Co
lumbia植物は約20日目に抽だいする。
【0083】 これらの結果は、アンチセンス構築物が、恐らくはFLF転写物レベルを低減
化することにより開花期間を減少させるべく作用することを示している。
【0084】 3つのT2 C24アンチセンス系からの早生開花植物のRNAゲルブロット
分析は、FLF転写物レベルが非形質転換C24における場合よりもかなり低い
ことを示しており、アンチセンス構築物がFLF転写物レベルを減少させること
により開花期間を短くすべく作用していることが確認された。
【0085】 実施例14 FLF遺伝子は新規MADSボックス遺伝子である FLFcDNA配列は、MADSボックス遺伝子として知られている転写因子
のクラスと強い相同性を有する。FLF配列は、M−I−KドメインにおけるM
ADS遺伝子AGL14との非常に高い類似性を示すが、全cDNA配列にわた
ってCAL(CAULIFLOWER)およびAP1(APETALA1)とさ
らに大きな類似性を示す。MADSボックス、Iドメイン、KドメインおよびC
末端ドメインの位置は、図5Aに示されている。Kドメインは、他の植物MAD
S遺伝子を有するものの典型である。FLF遺伝子のゲノム配列(配列番号1)
およびcDNA配列(配列番号2)を比較すると、6イントロンの存在が示され
、イントロンIは3.5kbであった。推測されたタンパク質(配列番号3)は1
96アミノ酸長であり、ほとんどのMADSボックス遺伝子によりコードされる
タンパク質より短い。
【0086】 現在までに報告されている植物発生におけるMADSボックス遺伝子の主たる
役割の1つは、花器官同一性を指定することである。MADSボックス遺伝子に
関する他の役割には、根の構造および植物の成長を指定することが含まれる。F
LFが開花時間の制御におけるその役割に加えて他の役割をも有するか否かを調
べるため、われわれは一組織範囲におけるその発現を調べた。図5Bは、栄養成
長ロゼット葉におけるFLF遺伝子の高い発現性を確認しており、根における強
い発現性および花組織におけるさらに低い発現性を示していることから、FLF
遺伝子に関するさらに別の役割があり得ることが示唆されている。根の表現型は
トランスジェニック系では全く観察されていない。しかしながら、若干の系は稔
性が低減化していたことから、C24系における花粉の欠如またはLandsberg er
ecta系における異常心皮により誘発されると思われる。しかしながら、早生Ac
植物(後記参照)はこれらの表現型を示さなかったので、これがFLF遺伝子の
発現における変化により誘発されるか否かは不明である。
【0087】 FLF遺伝子の発現は、栄養成長ロゼット葉における場合よりも栄養成長後組
織における場合の方が低い。われわれは、FLF遺伝子の発現レベルの低減化が
開花への推移を随伴する可能性を調べた。C24植物の大多数が抽だいしてしま
う段階(50日)まで、播種後10日毎にC24およびflf全植物体からRN
Aを単離した。FLF遺伝子の発現がこれらの植物において不変のままであった
ことから(図5C)、FLF遺伝子の発現レベルの低下が実際に開花への推移を
伴う場合、それはごく僅かの細胞でのみ起こるに違いないと思われる。
【0088】 flf突然変異体は、Schafferら(1988)により報告された1hy突然変
異体との若干の類似性を示す。それらは両方とも遺伝子に隣接した外来DNAの
挿入により誘発された(半)優性晩生開花突然変異体である。野生型植物の場合
LHY遺伝子は明け方前後の僅か数時間のみ発現され、1hy突然変異体の場合
LHY遺伝子は24時間を通して発現される。flfおよび1hy間に類似性が
あるため、われわれは、8時間光周期の明け方および日暮れ時に採取されたC2
4およびflf組織におけるFLF遺伝子の発現を調べた。2時点間における遺
伝子発現にある程度の差異はあったが、突然変異体においてこのパターンの変化
は無かった。
【0089】 実施例15 flf突然変異体の晩生開花表現型はバーナリゼーションまたはジベレリン酸
処理により抑制される 若干の晩生開花突然変異体およびエコタイプでは、発芽中の種子の低温処理(
バーナリゼーション)により早生開花が誘導され(Napp‐Zinn、1985)、2
1日間4℃処理は、開花までの時間を最短にするためのバーナリゼーション必要
条件を満たしている(Bagnall、1992)。ヘミ接合およびホモ接合flf突
然変異体の開花までの時間に対するバーナリゼーションの作用は表2に示されて
いる。
【0090】
【表3】
【0091】 flf突然変異体および野生型C24の種子20個を、試験管中MS培地で防
腐処置をして成長させ、4℃で4または8週間露出させた。非バーナリゼーショ
ン化植物を土壌で成長させた(20cm鉢につき20植物)。次いで、植物を全て
蛍光灯下(16時間照明、8時間暗所)23℃で成長させた。データは、バーナ
リゼーション期間を除外し、茎伸長までの平均日数(±標準誤差)として示され
ている。
【0092】 4℃で28日間処理の結果、開花時間はかなり減少した。しかしながら、ヘミ
接合体およびホモ接合体の両方におけるバーナリゼーション応答を満たしてC2
4対照の場合と類似した開花期をもたらすのに、4℃で8週間を必要とした。こ
れは、FLF遺伝子発現およびバーナリゼーション誘導経路の一成分間に相互作
用があることを示している。
【0093】 バーナリゼーションされたかまたは未処理対照である12日齢C24実生から
RNAを抽出し、FLF遺伝子特異プローブによりプローブした。図5Eは、非
バーナリゼーション化実生と比較したバーナリゼーション化実生におけるFLF
発現の劇的な減少を示しており、バーナリゼーションシグナル伝達経路の一成分
がFLF遺伝子発現を制御することを示唆している。第1日は種子を栽培室へ移
した日である。flf突然変異植物において、転写物のレベルは3週間バーナリ
ゼーションされた実生では低下したが、C24で観察された低レベルには至らず
、その一部のみの早生開花特性と一致していた。
【0094】 8週間バーナリゼーションされたFLF突然変異植物では、FLF転写が大き
く低下しており、開花期の多大な減少と一致していた。
【0095】 Arabidopsisの他の晩生開花バーナリゼーション応答性突然変異体およびエコ
タイプの場合と同様、flf突然変異植物は、早生開花によりジベレリン酸(G
)適用に応答した。全部で2週間の間2日毎に1μgのGAで処理された
4週齢flfホモ接合体は、未処理植物の場合20週間よりも遅れるのと比べて
、最終GA適用の2週間後には開花した。しかしながら、1μgのGAで4
週齢植物を1回処理してもflfの開花誘導に十分ではなかったが、このGA 量は晩生開花fca突然変異体(Bagnall、1992)の早生開花を誘導したこ
とから、flfは開花誘導にさらに多量のGAを必要とすることが示唆された
。FLF遺伝子の発現に対するバーナリゼーションの劇的効果とは対照的に、C
24またはflf実生を10−5モルGAに暴露してもFLF遺伝子発現には
全く影響を及ぼさなかった。
【0096】 実施例16 T−DNA内に存在するAcエレメントの動きは開花期の変化を誘発する 2種の早生開花植物(efSL3およびefSL4と称されるM1植物)が、
flf突然変異植物からの膨れた種子を含む一種子ロットから同定された。両植
物とも、30日後に開花したC24より早く、18日後には開花した。T−DN
A配列およびフランキングゲノム配列内からのプライマーを用いたPCR分析に
より、これらの早生開花植物はflf突然変異体から誘導されたもので、混入物
質ではないことが確認された。
【0097】 flf突然変異体に存在する縦列T−DNAは各々Acエレメントを含んでお
り、われわれは、Acの動きが早生開花表現型の誘因である可能性を考慮した。
efSL3およびefSL4の個々の早生開花M2後代からDNAを単離し、E
coRIで消化し、Acの3’領域によりプローブした。図6Aは、Acの動き
を示す、早生開花植物における新規2.1kbバンドの出現を示している。T−D
NA内に存在する2つのもとのAcバンドが維持されていることは、Acエレメ
ントがなおそれらのもとの位置に残存していることを示す。
【0098】 Acの新たな位置を測定するために、われわれがプローブ4による類似DNA
ゲルブロットをプローブしたところ(図2C)、FLF遺伝子のプロモーター、
MADSドメインおよびイントロンIの一部を含む2.7kb EcoRI断片のサ
イズの変化が示された(図6B)。3’Ac断片のサイズ(2.1kb)は、Ac
エレメントがEcoRI部位付近に挿入され、Acの3’末端がEcoRI部位
に最も近いことを示していた。Acの3’末端におけるプライマーおよび2.7k
b EcoRI断片のいずれかの端にあるEcoRI部位付近のプライマーを用い
たPCRにより、AcがefSL3のFLF遺伝子のイントロンI内に挿入され
たことが示された。PCR産物の配列決定により、Acエレメントの正確な挿入
点が測定された(図6C)。早生開花M2植物のロゼット葉およびC24および
flf植物の同等サイズのロゼット葉からRNAを単離し、FLF遺伝子特異的
リボプローブによりプローブした。図5dに示されている通り、FLF遺伝子発
現はC24発現レベルの約5%に低減化された。Acの存在により転写物の転写
効率、RNA安定性またはスプライシング効率が低減化されるため、正常にスプ
ライシングされたmRNAの量が減少する結果、早生開花が誘導されると思われ
る。
【0099】 実施例17 イントロンIからAcを削除することにより、開花は遅延され、FLF転写物
レベルは高められる M1 efSL3植物の20の後代を成長させ、それらの開花期を記録した。
15のM2植物は18日目に開花し、それらのM1親植物と同じであった。しか
しながら、5植物はそれらの親植物より開花は遅れた。これらの晩生開花植物を
「ネオ晩生開花植物(neo-lates)」と名付けることにより、それらをもとの晩
生開花flf突然変異植物と区別した。それらの抽だいまでのおおよその日数は
、50日(3.2)、50日(3.4)、60日(3.5)、85日(3.5)、1
00日(3.1)であった。efSL4のM2後代では、36の植物がそれらの
M1親植物と同時に開花したが、一ネオ晩生開花植物、4.6は38日目に開花
した。個々の植物からDNAを単離し、3’Acによりプローブした(図7A)
。ネオ晩生開花植物は全て2.1kbバンドの存在についてヘミ接合性であると思
われることから、イントロンIにおけるAcの存在についてヘミ接合性であるこ
とがわかった。場合によって(3.1、3.2、3.3)、図7Aにおける新たな
バンドの出現が示すところでは、Acエレメントは新しい部位に再配置されてい
た。
【0100】 各ネオ晩生開花植物でイントロンIにおける1コピーのAcが削除されたこと
を立証するため、Ac挿入部位の両端に隣接する、イントロンI配列から誘導さ
れたプライマーを用いてPCRが遂行された。どの場合も、PCR産物が生成さ
れたことから、少なくとも1コピーのAcが削除されたことがわかる。図7Aに
おける2.1kbバンドの存在は、Acの少なくとも一コピーがイントロンIに残
存していることを示すため、各植物はイントロンIにおけるAcの存在について
ヘミ接合性であることがわかる。
【0101】 ネオ晩生開花植物4.6は、FLF(遺伝子B)に最も近いT−DNA内にお
けるAcエレメントの喪失についてホモ接合性である。われわれは、4.6種子
が由来するM1早生開花親植物のセクターがこのAcエレメントについてヘミ接
合性であったはずであると考えており、植物4.6はこのAcエレメントの喪失
に関するホモ接合性分離体である。M1植物efSL3のM2後代がこの位置に
おけるAcの存在に関してホモ接合性であるため、恐らくこのAcエレメントの
喪失は、イントロン1におけるAcの挿入をもたらす事象とは関係の無い事象で
あったと考えられる。
【0102】 ネオ晩生開花植物の約80日齢ロゼット葉から全RNAを抽出し、遺伝子B発
現レベルを、flfの80日ロゼットおよび茎生葉およびC24の25日ロゼッ
ト葉の場合と比較した。全ネオ晩生開花植物において、転写物レベルは早生開花
親植物の場合よりも高かったが、flf突然変異体の場合よりは低く、晩生対立
遺伝子についてヘミ接合性であるそれらと一致している。
【0103】 すなわち、FLF(遺伝子B)のイントロンIへAcエレメントを挿入すると
、FLF(遺伝子B)転写物レベルは大きく低減化され、早生開花が誘発され、
そしてイントロンIからAcを削除することにより、FLF(遺伝子B)転写物
の発現が回復する結果、開花は遅延される。これにより、晩生開花flf突然変
異体におけるFLF(遺伝子B)の過剰発現が晩生開花表現型の誘因である抗い
難い証拠が提供される。
【0104】 実施例18 FLF遺伝子の発現は既知開花期遺伝子により制御される 開花制御におけるFLF遺伝子の役割をさらに理解するため、われわれは一連
のArabidopsisエコタイプおよび晩生開花突然変異体におけるその発現を調べた
。図8Aは、様々なエコタイプにおけるFLF遺伝子の発現を示す。興味深いこ
とに、FLF遺伝子は、FRI座(PitztalおよびC24)に晩生対立遺伝子を
有するエコタイプでのみ高度に発現され、FRI座(Columbia、Ws、Landsberg
erecta)に早生対立遺伝子を伴うエコタイプではなく、C24で特に高度に発現
される。
【0105】 この実験で使用されるPitztal種子供給源が晩生開花Pitztal品種ではなかった
ことに注目すべきである。晩生開花Pitztal品種におけるFLF発現の後続分析
は、非常に高い発現レベル、すなわちC24の場合の約3倍を示した。これは、
Pitztalが開花までにC24の3倍長くかかる(約30日と比べて約90日)と
いう観察結果とまさしく相関関係を示している。
【0106】 これをさらに調べるため、われわれは、FRIまたはFLCの晩生対立遺伝子
を伴うLandsberg erectaエコタイプにおけるFLF遺伝子の発現を調べた(図8
B)。またFLFは、晩生FRIsf2対立遺伝子を伴うLandsberg erectaの系
で発現される。しかしながら、それはまた晩生FLCsf2およびFLCCol 対立遺伝子を含む系でも発現される。Landsberg erecta−FLCColはエコタ
イプColumbiaと同じFRIおよびFLC遺伝子型(FRIearly、FLClate
を有するが、ColumbiaではなくLandsberg erecta−FLCColで依然として発
現が行なわれるため、この植物におけるFLF遺伝子の発現は興味深い。このこ
とは、Landsberg erectaおよびColumbiaでは第3の未知の遺伝子座が異なること
、およびこの座はFLC座の晩生対立遺伝子と連係して、FRIの晩生対立遺伝
子の非存在下においてFLF遺伝子の発現を誘導し得ることを示唆している。
【0107】 晩生開花突然変異体の多くは Landsberg erectaエコタイプにあり、われわれ
は注意してFLF遺伝子がこれらの突然変異体においてアップレギュレーション
されているか否かを調べた。図8Cは、FLF遺伝子が、Landsberg erectaエコ
タイプおよび Wsエコタイプのldにおいてfcaおよびfve突然変異体では
アップレギュレーションされており、fpaおよびfd突然変異体では僅かにア
ップレギュレーションされているが、試験された他の晩生開花突然変異体では全
くアップレギュレーションされていないことを示している。FLFはまた、Colu
mbiaエコタイプにおけるfld突然変異体でアップレギュレーションされている
。これらのデータは、FCA、FVE、FPA、LD、FDおよびFLD遺伝子
の野生型対立遺伝子の機能がFLF遺伝子をダウンレギュレーションすることを
立証している。
【0108】 われわれは、これらの突然変異体の少なくとも1種、fcaにおけるFLF転
写物レベルが高い場合、実施例13からのFLFアンチセンス構築物を用いてf
ca突然変異体におけるFLF転写物レベルおよび突然変異体の開花期間の両方
を減少させることにより、晩生開花表現型の誘因となることを示した。われわれ
はまた、28日バーナリゼーション期間が6突然変異体全部においてFLF転写
物を減らし、開花期間を減らすのに十分であることを示した。すなわち、低温処
理は、これらの座の突然変異により誘発されるFLC遺伝子のアップレギュレー
ションの克服、および開花の遅延の克服を可能にする。
【0109】 われわれはまた、バーナリゼーションに対する応答が低下した、突然変異体v
rn1およびvrn2におけるFLF遺伝子の発現に注目した。両突然変異体と
もfca突然変異体バックグラウンドで単離されたが、fcaおよびvrn2が
密接に結合しているためfcavrn2二重突然変異体のみが現在利用可能であ
る。vrn1におけるFLF遺伝子発現の増加は全く検出され得なかったが、v
rn2fca二重突然変異体ではfca突然変異体レベルを凌ぐレベルでFLF
遺伝子発現が増加していたことから、バーナリゼーション応答での何らかの役割
とは関係無く、野生型VRN2遺伝子は、FLC発現を抑制することにより開花
を促進すべく作用すると考えられる。fca vrn1は、fcaと類似した開
花期間および類似したFLC転写物レベルを有する。fca vrn1およびf
ca vrn2は両方とも、fcaの場合よりもバーナリゼーションに応じた開
花期間の減少が少なく、この点はFLC転写物レベルにおける減少が少ないこと
と適合する。これは、野生型VRN1およびVRN2遺伝子が、FLC遺伝子の
バーナリゼーション誘導ダウンレギュレーションの伝達に関与していることを示
す。われわれの成長条件では、fca突然変異体から分離されたvrn1は晩生
開花であり、開花期間またはFLC転写物レベルに対する変化に関して、バーナ
リゼーション応答をほとんど示さない。これは、VRN1遺伝子がFLC独立経
路およびFLC依存的バーナリゼーション経路において活性であり得ることを示
す。
【0110】 メチル化レベルが低減化された(Finneganら、1996)早生開花植物ではF
LF遺伝子の発現が低減化されることから(図5F)、メチル化がFLF遺伝子
またはFLFの調節因子である遺伝子の発現制御においてある一定の役割を演じ
得ることが示唆される。
【0111】 バーナリゼーションまたはバーナリゼーションシグナル伝達経路におけるある
成分は、FLF転写を抑制するかまたはFLF mRNA分解を増加させるべく
作用する。C24は強いバーナリゼーション応答を有し、3週間バーナリゼーシ
ョンされた植物は非バーナリゼーション植物の約半分の時間で開花する。4週間
のバーナリゼーション期間により、flf開花期は幾分減少するが、開花をC2
4期間に戻すのには8週間を要する。flf突然変異体の開花期に対する短いバ
ーナリゼーション期間のこの不完全な効果は、flfにおける転写物レベルの不
完全な減少と相関関係を示す。これは、高いレベルのFLF転写物および恐らく
はFLFタンパク質により、バーナリゼーションに応じて生成された開花プロモ
ーターがタイトレーション(滴定)されることを示唆する。バーナリゼーション
期間が長いとき、プロモーターがさらに多く生産され得、高いFLF転写物レベ
ルが克服され得る。
【0112】 他のエコタイプ、例えばWs、Landsberg erectaおよびColumbiaは、バーナリ
ゼーションに対してほとんど応答を示さない。C24との良好な応答を与える条
件と類似した条件下では、他のエコタイプは僅か1または2日早く開花する。わ
れわれは、これらのエコタイプが非常に低いFLF転写物レベルを有し、バーナ
リゼーションによってもあまりそれ以上は減少され得ないことに注目している。
【0113】 Pitztalは、強いバーナリゼーション応答を有し、高いFLF転写物レベルを
有する晩生開花エコタイプである。バーナリゼーションは、これらの植物におけ
るFLF転写物レベルを減少させると予測される。バーナリゼーションはこのエ
コタイプにおけるFLF転写物レベルを減少させ、バーナリゼーション期間がさ
らに長い場合FLF転写物が比例的に大きく減少することになり、開花期の減少
と相関関係を示す。
【0114】 flf突然変異体は、開花を早めるのに長いGA処理を必要とする。これは、
高レベルのFLF転写物(および恐らくはFLFタンパク質)がGAを除去する
かまたはGA作用を低下させるべく作用し得ることを示している。FLFはMA
DSボックス転写因子であるため、それは、直接的または間接的にGAの異化作
用に関与する遺伝子を活性化するか、またはGAシグナル伝達に関与する遺伝子
の発現を変化することによりそれを行い得る。
【0115】 FLF転写物レベルに対するGA処理の効果が欠如するということは、GAが
ELFの下流または別の経路により作用することを示している。すなわち、 バーナリゼーション→→FLF転写物の減少→→GA→→開花 または バーナリゼーション→→FLF転写物の減少→→開花 ?→→GA→→開花 ただしFLFは通常VERNおよびGA間の経路を遮断すべく作用する。
【0116】 組織特異的発現 C24エコタイプの異なる組織におけるFLFの発現レベルを調べた。栄養成
長葉、根、花芽および成熟花において高度発現が観察された。茎生葉および薹茎
では低レベルの発現であり、緑色長角果では非常に低い発現レベルであった。C
24ロゼット葉および「頂端」、すなわち可能な限り多くの葉および根が除去さ
れた後に残存する組織からRNAを単離した。この組織は非常に小さい葉および
頂端分裂組織を含む。これら2つの組織型間に発現レベルの差異は無かった。
【0117】 flf突然変異体においてFLFの発現は栄養成長組織におけるC24の場合
の2倍であり、花組織における発現は比較的大きかった(C24レベルの約3倍
)。
【0118】 Columbiaエコタイプでは、栄養成長組織の発現レベルはC24と比べて非常に
低く、花組織ではC24とほぼ同レベルの発現であった。
【0119】 これは、FLF遺伝子の栄養成長および花転写の単独制御であり得ることを示
している。
【0120】 発生的発現 FLFは開花のリプレッサーであると思われるため、その発現パターンに関す
る一予測は、開花への移行前または移行に伴ってそれが減少し得るというもので
ある。MS培地で成長させ、10日毎に採取した全植物体からRNAを抽出した
。これらの条件下ではC24植物の50%が50日後に抽だいしていた。C24
またはflf突然変異体におけるFLF転写物レベルに変化は全く無かった。こ
れは、開花への移行に伴ってFLF転写物レベルに減少がある場合、それは非常
に僅かの細胞で起こるはずであることを示している。またこの結果は、成長の進
んだ葉では転写レベルに全く減少は無い、すなわち葉が成長するのに応じて転写
物が希釈されるわけではないことを示唆している。
【0121】 概日応答 C24およびflf植物を、21日間8時間の蛍光光周期で成長させ、この状
態で維持するかまたは連続明所または連続暗所に移した。8時間光周期となった
はずの過程の開始または最終時に採取した植物からRNAを抽出した。どの場合
も、早い時点では発現性が僅かに高くなったことから、微妙な概日応答が示唆さ
れる。突然変異体およびC24間に発現パターンの差異は全く無かった。
【0122】 実施例19 Brassica napus FLF相同体の単離 MADSボックス領域を欠くFLFプローブによるBrassica napusゲノムライ
ブラリーの低ストリンジェントなスクリーニングの結果、スクリーニングされた
合計72000から18の強度ハイブリダイズ性プラークが単離された。低スト
リンジェント条件は、50%ホルムアミド、3×SSC、0.1%SDS、20
×Denhardt's、50μg/mlサケ精液DNA中一夜28℃でハイブリダイゼーシ
ョンであり、室温で0.1×SSC、0.1%SDSの最終洗浄液により洗浄した
。これらのプラークを精製し、選抜したものを上記実施例4と同様配列決定した
【0123】 Brassica napusFLF様遺伝子の部分的ゲノム配列を配列番号4に示し、推定
される翻訳産物のアミノ酸配列を配列番号5に示す。エキソンの位置および対応
する翻訳産物の配列を示す部分的ゲノム配列を図9に示し、図10においてBras
sica napus遺伝子からの推定される翻訳産物の配列を、Arabidopsis thalianaF
LFからの対応する産物と比較する。推定されるFLFタンパク質配列において
79%同一性および83%類似性を有する、高度保存域が存在する(ユニバーシ
ティー・オブ・ウィスコンシン、ジェネティクス・コンピューター・グループの
ソフトウェアパッケージバージョン9.1により測定された、デフォルトパラメ
ーターを使用)。
【0124】 cDNAライブラリーをBrassica napusから生産し、ArabidopsisからのFL
F cDNAとのハイブリダイゼーションを用いて10のcDNAクローンを単
離した。出発RNAをBrassica napus、Colombus品種の葉から単離した。mRN
A精製キット(アマーシャム・ファーマシア・バイオテク)を用いてポリ(A)
+mRNAを単離した。EcoRIアームを伴うラムダ‐ジプロックスベクター
(ギブコBRL)においてスーパースクリプト・チョイス・システムcDNA合
成キット(ギブコBRL)を用いることにより、cDNAライブラリーを構築し
た。ライブラリーの1次力価は約500000pfuであった。コーディング領域
の最初の2エキソンを伴わないArabidopsis FLF cDNAを用いて、1次ラ
イブラリーからの約200000プラークをスクリーニングした。スクリーニン
グは、高ストリンジェンシーで行なわれた。第1ラウンドで13のプラークを採
取し、これらのうち、第2ラウンドの高ストリンジェンシーでのスクリーニング
により10が陽性として確認された。これらのプラークを精製し、cDNAを含
むプラスミドを各クローンから切除した。各クローンの完全ヌクレオチド配列を
測定し、これから各クローンによりコード化されるアミノ酸配列を推定した。多
重配列アラインメントを用いることにより、クローン間の関係を測定した。アミ
ノ酸およびヌクレオチド配列の両データからクローンが5種の異なる遺伝子から
の転写物を代表するという結論に達した。
【0125】 cDNA配列および推定アミノ酸配列は、配列番号6〜15および配列番号1
6〜23にそれぞれ示されている。これらの配列は恐らく次のようにグループ分
けされる5遺伝子を表すと思われる: 12.1/16.1 15.1/16.2/18.2 11.2 14.1/18.1/20.1 11.3 図9における部分的ゲノム配列および翻訳は、cDNA12.1/16.1に対応
する。
【0126】 実施例20 FLFタンパク質の発現および免疫検出 FLFタンパク質は、細菌発現タンパク質に対して産生された抗体を用いるウ
ェスタンブロットで検出され得る。 最初の80N−末端アミノ酸残基を欠き、枠内N−末端ヒスチジン標識を有す
る先端切除FLFタンパク質は、pET 22b+発現ベクター(ノヴァゲン)
を用いてE.coli株BL21[DE3]で過剰発現された。1mlの一夜細菌
培養物を、50μg/mlアンピシリン含有LBブロス100mlに加え、培養物を
37℃で0.6のOD600nmに成長させた。次いで、100μlの1モルIPTG
を加え、培養物をさらに4時間成長させた後、タンパク質単離用に採取した。ヒ
スチジン標識タンパク質を、テイロン金属親和樹脂(クロンテク)を用いて精製
した。抗体を産生させるため精製タンパク質をウサギに注射した(Harlowおよび
Lane、1988)。
【0127】 12日齢Arabidopsis植物を、液体窒素中で粉砕し、抽出緩衝液(0.1モルN
aPO、pH7.2、1ミリモルEDTA)中でホモジナイズした。2分間1
6000gでの遠心分離により不溶性物質を沈澱させた。即座に、3分の1体積
の6×SDS試料緩衝液(0.5モルのトリス、pH6.8、10%SDS、0.
6モルDTT、0.012%ブロモフェノールブルー)中で5分間上清を煮沸し
た。2×SDS試料緩衝液(0.167モルのトリス、pH6.8、3.3%SD
S、0.2モルのDTT、0.004%ブロモフェノールブルー)中でホモジナイ
ズし、5分間煮沸することにより、不溶性タンパク質を抽出した。タンパク質抽
出物(1レーンにつき50μg)を変性12%ポリアクリルアミドゲルで分離し
た後、プロトランニトロセルロース膜(シュライヒェルおよびシュエル)にブロ
ッティングした。ブロットを、1:1000希釈の免疫前血清または1:300
0希釈のFLFポリクローナル抗血清とインキュベーションした。1:2000
に希釈した第2抗体によりECLウエスタン・ブロッティング分析システム(ア
マーシャム)を用いて、免疫反応性タンパク質を可視化した。ブロットを2〜1
0分間X線フィルム(フジRX)に暴露した。
【0128】 FLFタンパク質の量は、C24およびPitztalエコタイプおよびflf突然
変異体において35日の低温処理後劇的に減少した。flf突然変異体における
減少は、2種のエコタイプの場合ほど大きくはなく、この発見は、開花期および
FLF RNA転写の両方に関するわれわれの結果と一致していた。Landsberg e
rectaエコタイプまたはefSL4機能喪失突然変異型におけるFLFタンパク
質は非常に少なく、これもまたRNAデータと一致していた。これらの結果は、
タンパク質発現がRNA発現と平行していること、およびRNA転写物レベルに
見られる差異がタンパク質レベルに反映されていることを示す。
【0129】 これらの結果はまた、FLFタンパク質に対して指向した抗体を用いるイムノ
アッセイを用いることにより、このタンパク質の低または高レベル発現性を有す
る植物が同定され、所望の特性を有する株が選択され得ることを立証している。
また、かかるイムノアッセイを用いることにより、細菌または他の宿主における
タンパク質の組換え発現がモニターされ得る。
【0130】 実施例21 Brassica napusにおける開花期に対するFLFによる形質転換の効果 カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)35Sプロモーターの制御下Arab
idopsis FLF cDNAを含むカセットを、ベクターpWBVec8中に挿入
した。このベクターは、同じくCaMV 35S遺伝子の制御下、HPT遺伝子
を含み、抗生物質ハイグロマイシンに対する耐性を付与する。Agrobacterium tu
mefaciens株AGL1において、このプラスミドを用いることにより、Brassica
napus品種BLN1239胚軸外植体を形質転換し、植物を再生させた。ハイグ
ロマイシン耐性T植物を土壌に移した。形質転換実験開始の約4ヶ月後、植物
を噴霧台に置いた小さな植木鉢に移し、約4週間後、植物を大きな鉢に植え替え
、温室内に置いた。
【0131】 植物を21の独立カルスから再生させた。各カルスから再生された植物を全て
ここではファミリーと称し、各ファミリーは1またはそれ以上の独立形質転換事
象を示す。
【0132】 植物の形態をモニターし、結果を表3に要約する。
【0133】
【表4】
【表5】
【0134】 これらの植物は一連の開花期を呈し、組織培養で開花したり噴霧台に置かれて
いる間に開花する植物もあれば、2ヶ月より長くかかる植物もあった。CaMV
35S::FLF導入遺伝子に特異的なプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反
応(PCR)分析を遂行することにより、どの推定トランスジェニック植物が導
入遺伝子を含むかを測定した。また、抗体試験(ウェスタン分析)を実施するこ
とにより、どの植物がArabidopsis FLFタンパク質を含むかを測定した。抗体
は、使用された条件下ではどのBrassicaタンパク質とも交差反応しない。PCR
および抗体試験は単独実験であったが、2試験間には明確な相関関係がある。
【0135】 表4はこれらの結果を要約している。
【0136】
【表6】
【0137】 大型鉢へ植え付けた日を第1日と称する。花植物は、つぼみまたは開花を有す
るものである。
【0138】 実験の組織培養段階であるため、野生型開花期制御は実験には全く含まれ得な
いが、早生開花植物は、試験では導入遺伝子および Arabidopsis FLFタンパ
ク質の存在について陰性であったため、野生型植物の開花期前後に開花したもの
と仮定するのは当然である。すなわち、トランスジェニック系の中には、最も早
生の開花系の少なくとも6週間後に開花したものもある。また、開花までの時間
の遅延は、花蕾が現れる前の植物成長による葉数の増加により証明された。
【0139】 この実施例は、FLFによる形質転換を用いることにより、開花期が修正され
得ることを立証している。当業界における専門家であれば、これらの発見を他の
種の植物にも適用できるはずである。
【0140】 実施例22 Arabidopsis thalianaからのFLF様分子 Arabidopsisゲノム配列データベースの検索により、FLFタンパク質と高度
の相同性を有する5種の推定MADSボックスコード化遺伝子が明らかにされた
。FLF−LIKE1と命名されたこれらの遺伝子の1つは、染色体1 BAC
F22K20(AC002291)で見出され、それぞれFLF−LIKE2、
3、4および5と命名された他の4種は、2つの隣接する染色体5 P1クロー
ンMXK3およびMQN23(AB019236およびAB013395)にお
いてクラスターで見出される。
【0141】 FLF−LIKEタンパク質のアミノ酸配列が後記に示されており、アミノ酸
は太字で記載したFLFタンパク質の対応するアミノ酸と同一である。
【0142】
【化5】
【0143】 完全長FLFタンパク質配列とFLF−LIKEタンパク質の完全長推定アミ
ノ酸配列のアラインメントは、FLF−LIKE1について65.3%同一性(
86.7%類似性)、FLF−LIKE2について61.2%同一性(84.2%
類似性)、FLF−LIKE3について60.7%同一性(84.2%類似性)、
FLF−LIKE4について60.7%同一性(85.2%類似性)およびFLF
−LIKE5について56.1%同一性(86.2%類似性)を示した。対照的
に、FLFと非常に類似している公表されたArabidopsis MADSボックスタン
パク質は、AGL14(Rounsleyら、1995)の場合42.9%同一性(66.
3%類似性)、CAL(CAULIFLOWER、Kempinら、1995)につい
て40.3%同一性(75.5%類似性)およびAP1(APETALA1、Mand
elら、1992)について38.8%同一性(74.0%類似性)を示すに過ぎな
い(同一性および類似性の%はウィスコンシン・パッケージ・バージョン10.
0により測定、ジェネティクス・コンピューター・グループ(GCG)、マディ
ソン、ウィスコンシン、デフォルトパラメーターを使用)。
【0144】 RT PCRに基く方法を用いて染色体1 FLF−様遺伝子(FLF−LIK
E1)からのcDNAを単離した。第1鎖cDNAは、5μgのCol−0全R
NAから生成された。製造会社の使用説明書に従い20μl体積でスーパースク
リプトII(ギブコBRL)を用いて反応が行なわれた。プライマー:
【化6】 をもつ鋳型として1μlの第1鎖cDNA合成反応物を用いるPCRによりFL
F−LIKE1転写物を増幅した。EcoRIおよびBamHI制限部位には各
々下線が付されている。増幅反応は、2.5マイクロモルの各オリゴヌクレオチ
ドプライマー、1.0単位のアンプリタック・ポリメラーゼ(パーキン・エルマ
ー)および4種のデオキシヌクレオチド各々250マイクロモルを含む40μl
の最終体積中で行なわれた。増幅条件は次の通りであった:2分間94℃、94
℃で15秒変性、55℃で15秒間アニーリングおよび72℃で1分間ポリマー
化から成る40サイクル、および72℃で4分間最終伸長後、温度を25℃に低
下させた。キアクイック(QIAquick)PCR精製キット(キアゲン)を用いてP
CR産物を精製し、制限酵素EcoRI/BamHIで消化し、pBIISK+
ベクター(ストラタジーン)の対応する制限部位へ連結させた。製造会社の使用
説明書に従いアプライド・バイオシステムズ・ビッグ・ダイ・ターミネーター配
列決定混合物を伴う普遍的プライマーの使用により陽性コロニーを配列決定し、
アプライド・バイオシステムズ377配列決定装置(パーキン・エルマー)を用
いて分析した。得られたcDNA配列を、Arabidopsisゲノム配列(BAC F2
2K20、AC002291)と比較した。配列分析にはユニバーシティー・オ
ブ・ウィスコンシンGCGソフトウェアパッケージを使用した。
【0145】 EcoRI/KpnI消化PCR産物を、CaMV35Sプロモーター含有E
coRI/KpnI pART7ベクター(Gleave、1992)へクローニング
することにより、CaMV 35Sプロモーターの制御下FLF−LIKE1 c
DNA含有バイナリー構築物を生成した。プライマー:
【化7】 をもつ鋳型として200pgのFLF−LIKE1 cDNAクローンを用いてP
CR産物を増幅した。EcoRIおよびKpnI制限部位にはそれぞれ下線が付
されている。増幅反応は上記と同様に行なわれた。クローン化PCR産物を配列
決定することにより、増幅進行中に突然変異は全く導入されなかったことを確実
にした。次いで、NotI(Gleave、1992)を用いて35S::FLF−L
IKE1カセットをpART27へサブクローニングし、Agrobacterium tumefa
ciens株GV3101へ電気穿孔により導入した。植物内形質転換(Bechtoldら
、1993)によりトランスジェニック植物が生成され、選択マーカーとしてN
PTII遺伝子を用いることによりトランスジェニック植物を同定した。
【0146】 35S::FLF−LIKE1構築物を、Arabidopsis thalianaエコタイプ L
andsberg erectaおよびC24へ形質転換した。個々のT系20を各エコタイ
プについて選択し、これらのうち約半分が晩生開花表現型を示した。Landsberg
erectaバックグラウンドでは、20のT植物中12が発芽後3−4週間で抽だ
いし、非形質転換野生型植物の抽だい期と一致していた。他の8植物は、発芽後
約7−8週間まで抽だいしなかった。同様に、C24形質転換系の場合、20植
物のうち9植物が発芽後約4−5週間で抽だいし、野生型C24植物の抽だい期
と一致しており、他の11のT系は発芽後8−10週間まで抽だいしなかった
。これらのデータは、われわれがFLFに関して示したものと同様に、FLF−
LIKE1遺伝子がArabidopsis thaliana植物での過剰発現時に開花を遅延させ
得ることを示している。さらに、報告された他のFLF−LIKE遺伝子の過剰
発現は、開花期に対してFLFおよびFLF−LIKE1遺伝子の両方に見出さ
れる効果と類似した効果を有すると思われ、特にFLF−LIKE1はFLFよ
りも他のFLF−LIKE遺伝子の方と高い相同性を示すと考えられる。
【0147】 実施例23 FLFは、若干の発生プロセスにおいてジベレリン酸(GA)活性を調節する FLF転写物の過剰発現の表現型効果を、35S::FLFトランスジェニッ
クArabidopsis thalianaにおいて調べた。使用されたエコタイプおよび調べられ
たT1植物の数は下記に示されている。変更されていることが見出された表現型
特性の多くは、GAにより制御または調節される成長過程と関連していることが
知られている。これらには、花粉形成、葉の拡張、葉柄角度の減少、および突起
様構造形成が含まれる。植物の中には不稔性のものもあれば、矮性表現型に特有
な抽だい高および節間長の減少、または矮性表現型に伴う変色を示すものもある
ことは特に注目に値した。
【0148】 晩生開花flf突然変異体は、野生型植物よりも早生開花の誘導にかなり多く
のGAを必要とすることから、FLF遺伝子産物はGAまたはGA活性を除去す
べく作用し得ると思われる。高レベルのFLF転写物を発現するトランスジェニ
ック植物で観察される表現型異常の多くはGAレベルまたは活性の変化に起因し
得るため、FLFのこの機能は、開花促進に関するGA活性の制御だけでなくG
Aの他の役割に関するGA活性の制御でもあると思われる。このため、FLF遺
伝子は、植物成長の他局面、例えば、限定されるわけではないが、植物構造およ
び/または稔性の制御におけるGA活性の調節に有用であり得る。
【0149】 先の実施例で検討された開花期に対する効果と同様、FLFコーディング配列
の過剰発現はまた、下記で概説されている、若干の栄養成長および花の表現型を
もたらした。
【0150】 C24エコタイプ(24 T1 植物) 一早生開花植物(#6)は、植物におけるGA生産の停止ではなく低減化によ
り誘発される、GA半矮性に典型的な、半矮性(抽だい高の減少、節間長の減少
)の外観を呈していた。この植物は不稔性であった。
【0151】 幾つかの植物(#6、9、10、16、19、22、23)は部分的または完
全な不稔性を呈した。これらの植物の幾つかでは、葯が裂開しなかったと思われ
、花粉が全く見られなかった。
【0152】 Landsberg erectaエコタイプ(24 T1植物) 2植物(#59、63)は、不稔性であるかまたはごく僅かしか種子を生じな
かった。これらの植物は、緑色を帯びた縮小サイズの花弁、および突起様構造(
トリコーム)(「毛茸」)を伴う異常形状の心皮を有する、明らかな花の異常を
有していた。正常なArabidopsisの心皮は突起様構造を有しない。
【0153】 まだ開花していない植物の中には葉の大きさが縮小していたものもあり、正常
より直径の短いロゼット葉が付いていた(#40、42、62)。晩生開花植物
の多く(#36、37、38、40、42、62)は通常より濃い緑色をしてい
た。GA欠失矮性植物は濃緑色である。晩生開花植物の多くは葉が隆起している
領域を呈していたことから、葉の拡張は各方向へ同等に行われているわけではな
いと思われた。多くの植物は葉柄角度の減少を呈していた、すなわち葉は平らで
あった。
【0154】 Landsberg erecta.−FLCSf2(17 T1植物) 2植物は半矮性の外観を呈していた(#26,28)。これらの植物は稔性が
低下していた。一植物(#25)は非常に僅かの種子しか生じなかった。この植
物は、緑色を帯びた縮小サイズの花弁、および突起様構造を伴う異常形状の心皮
を伴う、明らかな花の異常を有していた。
【0155】 まだ開花していない一植物(#32)は、非常に小さいロゼット葉(直径〜1
5mm)を有する。他は小さくてもそれほど極端ではない(#100、103)。
晩生開花植物の1つ(#102)は、通常より濃い緑色であった。晩生開花植物
の多くは葉が隆起している領域を呈していたことから、この場合も葉の拡張は各
方向へ同等に行われているわけではないと思われた。多くの植物は葉柄角度が減
少していた。
【0156】 Landsberg erecta−FLISf2(35 T1植物) 一植物(#47)は半矮性の外観を呈していた。この植物は稔性が低下してい
た。一植物(#89)は非常に僅かの種子しか生じなかった。この植物は、緑色
を帯びた縮小サイズの花弁、および突起様構造を伴う異常形状の心皮という、明
らかな花の異常を有していた。晩生開花植物の幾つか(#48、56)は通常よ
り濃い緑色であった。まだ開花していない2植物(#97、98)は、非常に小
さいロゼット葉(直径〜15mm)を有する。他は小さくてもそれほど極端ではな
い(#51、53、78、93、95、96)。
【0157】 晩生開花植物の多くは葉が隆起している領域を呈していたことから、葉の拡張
は各方向へ同等に行われているわけではないと思われた。多くの植物は葉柄角度
が減少していた。
【0158】 Ac生成早生開花突然変異体におけるさらに別の表現型異常 Acをイントロン1へ挿入することにより生成された早生開花突然変異体では
、それらの葉に存する突起様構造数が低下している。
【0159】 当業界の専門家にとって、本発明が明瞭性および理解を目的としてある程度詳
細に説明されており、この明細書に開示された発明概念の範囲から逸脱すること
無くここに記載された実施態様および方法に様々な修飾および変化が加えられ得
ることは当然のことである。
【0160】 ここに引用されている参考文献は、後の頁に列挙されており、出典明示により
本明細書の一部とする。
【0161】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0162】
【配列表】
配列表 (1)一般的情報 (i)出願人: (A)名称:コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダスト リアル リサーチ オーガニゼーション (B)通り:ライムストーン アベニュー (C)都市:キャンベル (D)州:オーストラリアン キャピタル テリトリー (E)国:オーストラリア (F)郵便番号(GIP):2612 (ii)発明の名称:開花の制御 (iii)配列の数:3 (iv)コンピューター読み取り可能形式: (A)媒体型:フロッピー(登録商標)ディスク (B)コンピューター:IBM PC 互換性 (C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:PatentIn Release #1.0, Version #1.30 (EPO) (2)配列番号1の情報: (i)配列の特性: (A)配列の長さ:7968塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:DNA(ゲノム) (iii)ハイポセティカル配列:NO (iv)アンチセンス:NO (vi)起源: (A)生物名:Arabidopsis thaliana (xi)配列番号1の記載:
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】 (2)配列番号2の情報: (i)配列の特性: (A)配列の長さ:943塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (iii)ハイポセティカル配列:NO (iv)アンチセンス:NO (vi)起源: (A)生物名:Arabidopsis thaliana (xi)配列番号2の記載:
【表20】 (2)配列番号3の情報: (i)配列の特性: (A)配列の長さ:196アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:タンパク質 (iii)ハイポセティカル配列:NO (iv)アンチセンス:NO (vi)起源: (A)生物名:Arabidopsis thaliana (xi)配列番号3の記載:
【表21】 配列番号4 5 6ないし25
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、野生型C24(左)、発芽後70日における晩生開花T−
DNA標識されたflf変異体(中)、および栄養抽だい(vegetative bolts)によ
ってドーム状の形状を示す、150日におけるflf変異体(右)。 バーは5cmである。
【図2】 図2は、晩生開花表現型を有する2つのT−DNA挿入の分離を
示す。 A.EcoRIで消化しNPTII遺伝子で探索した、早生(E)、晩生(L)およ
び極晩生(VL)に分離するT集団から単離されたゲノムDNA。 B.FLF遺伝子座に連鎖した2つのT−DNA挿入の物理的マップ。それらの
配向を示す。EcoRI部位はRI標識されている;LBおよびRBは、それぞ
れT−DNAのレフトおよびライトボーダーを表す。三角印はT−DNAのライ
トの30bpの欠失の位置を表す。矢印は該遺伝子の転写の向きを表す。 C.遺伝子Aおよび遺伝子B遺伝子座を含むアラビドプシス変異体DNAの27
kbの領域の表示。T−DNA挿入の位置を示す。フランキング植物DNAから
のDNA断片(プローブ2および3)を、cDNAクローンを単離するためにプ
ローブとして使用した。HindIII(H)、BamHI(B)およびEco
RI(RI)制限酵素部位を示す。遺伝子Aおよび遺伝子Bの位置が示され、そ
れらの転写方向を、矢印で示す。 D.T−DNA挿入の位置にわたる、図2Cのプローブ1および2によって野生
型C24のゲノムライブラリーから単離された、6.5kbおよび6.8kbの
BamHI断片。制限部位は図2Cの通りである。
【図3】 図3は、30日齢の野生型C24植物(レーン1)、ヘミ接合体
(レーン2)およびホモ接合体(レーン3)flf変異体植物における遺伝子A
および遺伝子Bの発現レベルを示す。
【図4】 図4は、C24における35S::FLFのT1トランスジェニ
ック植物(左)およびLandsberg erecta(右)エコタイプを示す写真である。C2
4トランスジェニックは、早生開花(後)または晩生開花(前)のいずれかであ
った。Landsberg erectaトランスジェニックは、晩生開花(左)または通常開花(
右)のいずれかであった。
【図5】 図5は、FLF遺伝子構造およびFLF転写物の発現パターンを
示す。 A.イントロンの位置および大きさ、並びにMADSボックス、介在するドメイ
ン(I)、Kドメイン(K)およびカルボキシル末端ドメイン(C)の位置を示す、F
LF遺伝子のゲノム構造。ラインの下の数は、各エキソンにおける塩基対の数を
表す。 B.C24植物におけるFLFのmRNAの発現のパターン:インビトロ育成栄
養植物からの根(R)およびロゼット葉(RL)、1および5cmの間の抽だい茎(bol
t stem)を有する土壌育成植物からの芝生状の葉(cauline leaves)(CL)、抽だ
い茎 (BS)、花茎茎頂(floral apex)およびつぼみ(B)。成熟花(F)および長角
果(S)を他の植物から採集した。植物を、16時間の光周期条件で育成した。B−
FについてのRNAゲルブロットを、線形化し、MADSボックス領域を除去し
たFLF(遺伝子B)cDNAクローンから転写されたリボプローブによって探索
した。B−Fにおいて臭化エチジウム染色リボゾームバンドをローディングコン
トロールとして示す。 C.C24植物の大多数が抽だいしたとき(これらの成長条件下で50日)までの、
10日ごとに収穫した(数で表す)、C24植物またはflf変異体全植物体におけ
るFLFのmRNAの発現レベル。 D.21日間8時間蛍光灯光周期で育成し、その後、第21の光周期の終了時、同じ
条件(SD;レーン1、2、7、8)に保つか、または継続暗黒(CD;レーン3、
4、9、10)にもしくは継続光(CL;レーン5、6、11、12)に移動した
、C24(レーン1−6)およびflf(レーン7−12)植物のFLFのmRNA
の発現。 植物を次の光周期が開始するであろう直前(明け方;レーン1、3、5、7、9
、11)、または光周期の終わりの直前(日暮れ;レーン2、4、6、8、10、
12)に収穫した。転写レベルは、光周期の開始時にやや高かったが、このパタ
ーンは変異体においては変わらなかった。 E.ジベレリン酸(GA)処理およびバーナリゼーションが、C24(レーン1
−3)およびflf変異体(レーン4−6)実生におけるFLF転写へ及ぼす影響
。RNAを、無処理(C;レーン1および4)、10−5MのGAを含む培地で
育成または4℃3週間の前処理をした(V;レーン3および6)12日齢の実生
から単離した。 F.抽だい後すぐ収穫した、C24および早生開花アンチセンスメチルトランス
フェラーゼ系統10.5(T3世代)のロゼット葉におけるFLF発現。
【図6】 図6について: A.EcoRIで消化し、Acの3’領域についてのプローブによって探索した
、EcoRIで消化したそれぞれflf、efSL3(M2)、efSL4(M2)
およびC24植物から単離したゲノムDNA。flf試料についてのDNAを、
第3のT−DNAバンド、すなわち約8kbの該バンドを含む植物から抽出した
。この第3のバンドの存在は開花期に影響がなく、無関係であった。 B.プローブがプローブ4である他は、Aと同様である(図2C参照)。efSL
3(M2)およびefSL4(M2)試料についてのDNAを、ネオ晩生および早生
開花変異体を含む大量のM2植物から抽出した。いくつかの2.7kbバンドが
、これらのDNA抽出物中に存在する。それぞれの早生開花植物から単離された
他のDNAは、2.7kbのバンドを含まない。 C.イントロンIにおけるAc挿入の位置。該ヌクレオチドの位置を、後記でA
TGのAをヌクレオチド1として、後記に記載する。 D.C24(レーン1)、flf(レーン2)、efSL3(レーン3)、efSL4
(レーン4)の15日齢のロゼット葉におけるFLF遺伝子の発現レベル。M2早
生開花変異体はまさに抽だいを始めようとしており、一方、他の植物は栄養成長
のままであった。臭化エチジウム染色リボゾームバンドはローディングコントロ
ールとして示す。
【図7】 図7は、ネオ晩生植物からのゲルブロットを示す。 A.ゲノムDNAを6つのネオ晩生変異体植物からおよびefSL3(M2)、e
fSL4(M2)、flfおよびC24植物から単離し、EcoRIで消化した。
DNAゲルブロットをAcの3’領域によって探索した。 B.全RNAを、6つのネオ晩生植物、flfおよびC24からのロゼットおよ
び芝生状の葉(cauline leaves)の混合物から単離した。RNAゲルブロットを図
5のように探索した。臭化エチジウム染色リボゾームバンドをローディングコン
トロールとして示す。
【図8】 図8は、エコタイプおよび晩生開花変異体におけるFLF遺伝子
の発現を示す。 全RNAを12日齢実生から単離し、RNAゲルブロットを図5におけるよう
に探索する。臭化エチジウムリボゾームバンドをA−Cにおいてローディングコ
ントロールとして示す。 A.いくつかの様々なアラビドプシスエコタイプにおける発現。 B.Landsberg erecta(L.er)およびERI(L.er.-FRISf2)またはFLC(L.er.-F
LCSf2,L.er.-FLCCol)遺伝子座のいずれかにおいて晩生対立遺伝子を含むLandsbe
rg erecta系統における発現。 C.L.er.エコタイプ(fca、fve、fpa、gi、co、fha、fwa、
fd、fe、ft)またはWs(Id)のいずれかにおける晩生開花変異体におけ
る発現。変異体vrn1およびvrn2は、fcaバックグラウンドにおいて単
離され、vrn1のみが、fca変異体遺伝子座から分離された。
【図9】 図9は、Brassica napusからのFLF様配列のゲノム配列の一部
を示す。エキソンおよび翻訳産物の推測される配列を示している。
【図10】 図10は、Brassica napusのFLF様配列の推測された翻訳産
物(トップライン)、およびArabidopsis thalianaからの推測されたFLF翻訳産
物の比較を示す。同一なアミノ酸(|)、高度に保存されたアミノ酸(:)および保存
されたアミノ酸(.)を示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月9日(2000.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項22】 植物が天然に存在する集団の構成員である、請求項20に
記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月25日(2001.10.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】 実施例5 35S::遺伝子Aプラスミドの構築 最初に単離された遺伝子AのcDNAクローンの大部分は、開始コドンのAT
GのATを欠いていたので、オリゴヌクレオチドを用いた変異導入を実施し、不
存在ヌクレオチドを含むcDNAの5’末端から、200bpの断片を作成した
。2つのオリゴヌクレオチドをApplied Biosystems DNA Synthesizerにおいて合
成しそれは:
【化1】 (上からそれぞれ配列番号31および32) であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】 実施例6 35::遺伝子Bプラスミドの構築 CaMVの35Sプロモーターの制御の下での遺伝子Bを含むバイナリー構築
物を、XhoI/SpeI消化PCR産物[遺伝子BのcDNAクローンを鋳型
として使用し、下記:
【化2】 (上からそれぞれ配列番号33および34) のプライマー(ここで制限部位を太字で示し、遺伝子BのcDNAにハイブリダ
イズする配列にアンダーラインを付する)と共に、実施例5に記載の方法と類似
の方法を使用して増幅した]をCaMV35Sプロモーターを含むXhoI/S
peI消化pART7(Gleaves, 1992)にクローニングすることによって作成し
た。そして、35S::遺伝子BカセットをNotIを使用してpART27(G
leaves, 1992)にサブクローン化し、A. tumefaciens系統GV3101(Koncz an
d Schell, 1986)に前記のように導入した。トランスジェニック植物をインプラ
ンタ形質転換(Bechthold et al, 1993)によって作出した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】 実施例7 DNAゲルブロット分析 全ゲノムDNAを、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)法(Dea
n et al, 1992)に従って、またはMcNellis et al. (1998)によって記載のように
単離した。2−3μgのDNAを適当な制限酵素によって消化し、0.8%アガ
ロースゲル上で電気泳動し、Hybond N+膜(Southern,1975)にブロッティングした
。プローブを、ランダムプライマー法(Feinberg and Vogelstein, 1983)を使用
して32P−dCTPによって標識した。 NPTIIプローブを、前記のように作成した。3’AcプローブはSphI
断片(Lawrence et al, 1993)であり、プローブ4を:
【化3】 (上からそれぞれ配列番号35および36) のプライマーと共に野生型ゲノムクローンを増幅することによって作成した。 これは、MADSボックスを欠いた、プローブ2配列の570bpのサブセッ
トをもたらし、クロスハイブリダイゼーションを除いた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】 実施例13 アンチセンス構築物 アンチセンス植物構築物は、CaMV35Sプロモーターの制御下アンチセン
スFLF遺伝子構築物を用いて生成された。35S::FLFアンチセンスバイ
ナリー構築物は、35S::FLF構築物に関して記載されたプライマー
【化4】 (上からそれぞれ配列番号37および38) により増幅されたEcoRI/SpeI消化PCR産物のクローニングにより生
成された。これによりMADSボックスの下流領域が増幅されたため、アンチセ
ンス構築物はMADSボックス領域を欠いている。PCR産物をpART7およ
びpBART27(pART27の誘導体である)にクローン化し、トランスジ
ェニック植物を上記要領で生成させたが、ただしBar遺伝子を選択マーカーと
して使用した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】 cDNA配列および推定アミノ酸配列は、配列番号6〜15および配列番号1
6〜25にそれぞれ示されている。これらの配列は恐らく次のようにグループ分
けされる5遺伝子を表すと思われる: 12.1/16.1 15.1/16.2/18.2 11.2 14.1/18.1/20.1 11.3 図9における部分的ゲノム配列および翻訳は、cDNA12.1/16.1に対応
する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正内容】
【0144】 RT PCRに基く方法を用いて染色体1 FLF−様遺伝子(FLF−LIK
E1)からのcDNAを単離した。第1鎖cDNAは、5μgのCol−0全R
NAから生成された。製造会社の使用説明書に従い20μl体積でスーパースク
リプトII(ギブコBRL)を用いて反応が行なわれた。プライマー:
【化6】 (上からそれぞれ配列番号39および40) をもつ鋳型として1μlの第1鎖cDNA合成反応物を用いるPCRによりFL
F−LIKE1転写物を増幅した。EcoRIおよびBamHI制限部位には各
々下線が付されている。増幅反応は、2.5マイクロモルの各オリゴヌクレオチ
ドプライマー、1.0単位のアンプリタック・ポリメラーゼ(パーキン・エルマ
ー)および4種のデオキシヌクレオチド各々250マイクロモルを含む40μl
の最終体積中で行なわれた。増幅条件は次の通りであった:2分間94℃、94
℃で15秒変性、55℃で15秒間アニーリングおよび72℃で1分間ポリマー
化から成る40サイクル、および72℃で4分間最終伸長後、温度を25℃に低
下させた。キアクイック(QIAquick)PCR精製キット(キアゲン)を用いてP
CR産物を精製し、制限酵素EcoRI/BamHIで消化し、pBIISK+
ベクター(ストラタジーン)の対応する制限部位へ連結させた。製造会社の使用
説明書に従いアプライド・バイオシステムズ・ビッグ・ダイ・ターミネーター配
列決定混合物を伴う普遍的プライマーの使用により陽性コロニーを配列決定し、
アプライド・バイオシステムズ377配列決定装置(パーキン・エルマー)を用
いて分析した。得られたcDNA配列を、Arabidopsisゲノム配列(BAC F2
2K20、AC002291)と比較した。配列分析にはユニバーシティー・オ
ブ・ウィスコンシンGCGソフトウェアパッケージを使用した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正内容】
【0145】 EcoRI/KpnI消化PCR産物を、CaMV35Sプロモーター含有E
coRI/KpnI pART7ベクター(Gleave、1992)へクローニング
することにより、CaMV 35Sプロモーターの制御下FLF−LIKE1 c
DNA含有バイナリー構築物を生成した。プライマー:
【化7】 (上からそれぞれ配列番号41および42) をもつ鋳型として200pgのFLF−LIKE1 cDNAクローンを用いてP
CR産物を増幅した。EcoRIおよびKpnI制限部位にはそれぞれ下線が付
されている。増幅反応は上記と同様に行なわれた。クローン化PCR産物を配列
決定することにより、増幅進行中に突然変異は全く導入されなかったことを確実
にした。次いで、NotI(Gleave、1992)を用いて35S::FLF−L
IKE1カセットをpART27へサブクローニングし、Agrobacterium tumefa
ciens株GV3101へ電気穿孔により導入した。植物内形質転換(Bechtoldら
、1993)によりトランスジェニック植物が生成され、選択マーカーとしてN
PTII遺伝子を用いることによりトランスジェニック植物を同定した。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0162
【補正方法】変更
【補正内容】
【0162】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization <120> Control of Flowering <130> FP14527 <140> JP 2000-585411 <141> 2001-06-01 <150> PCT/AU99/01079 <151> 1999-12-02 <160> 42 <170> PatentIn version 3.0 <210> 1 <211> 7968 <212> DNA <213> Arabidopsis thaliana <400> 1 ggatccaaga aataatttca tatggggcac agttaaaaaa aaaacaataa aatgataata 60 gtaaggcttg aacttgggtt gatgtgaggc actattaagt aaaaagccat tgtactactt 120 acattttaac tacataatgt taacttatat aatatttatt gaattcagta tagggcacat 180 gccctatcca tgactaacgt gagtccgccc tgatagcgag taagaaacga gcaaaggaat 240 gcaaattatg tgaatactat acaccaacag tgtagacatg tagctacaat gcggcaatgt 300 taaaaataaa ctcaaattgg tttggaggga acaacctaat gcttataagt acacttttgt 360 ggtaaataca atccaattga aagtctttgt aggtttggtt tggtccaatg aaattgtatg 420 cgagttgagt aaaataacct tagttcaaaa cattagatat gtaatggtct agatacgatg 480 gtagccaaag atttgggtta aatttagaat aaagatcaaa gaacaaatga ctgacttcct 540 tatgtgtgtt tgtttatgta aagtcttaac tcgtgtcttg ccaaattaat 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600 tgtctcacca ggacaaatct ccgacatcaa tcttccggta acgctcccac tgcttaatta 660 gtcaccttta atcggcgaat aaataaaatc caaaacatat aactaaaaca aacaagatgt 720 gtaattatcc ccttgtaaag ggtgtacgtt gtataatcta tactctctct ccggctcgag 780 aggcttcggg tgtaaaacta tttcagattt atgtaagata gaaaatctat gcaagacact 840 ttcaa 845 <210> 14 <211> 825 <212> DNA <213> Brassica napus <400> 14 cggcgagagt tgaaaccgaa tctcaggatc aaattagggc acaaaggctt ctcggagaca 60 gaagccatgg gaagaaagaa actagagatc aagcgaattg agaacaaaag tagccgacaa 120 gtcaccttct ccaaacgacg caatggtctc atcgagaaag ctcgtcagct ttcagttctc 180 tgcgatgcat ccgtcgctct tctcgttgtc tcagcctccg gcaagcttta caacttctcc 240 gccggcgata acctggtcaa gatccttgat cgatatggaa aacaacatgc tgatgatctt 300 aaagctctgg atcttcagtc aaaagctccg aagtatggtt cacaccatga gctactagag 360 cttgtcgaaa gtaagcttgt ggaatcaaat tctgatgtaa gcgtcgactc cctcgttcag 420 ctggaggacc accttgagac tgccctctcc gtaactagag ctaggaagac agaactaatg 480 ttgaagcttg ttgatagcct caaagaaaag gagaaattgc tgaaagaaga gaaccagggt 540 ttggctagcc agatggagaa gaataatctt gcgggagccg aagctgataa aatggagatg 600 tcacctggac aaatctctga catcaatcgt ccggtaactc tccgactgct ttattagcca 660 ccttaagtcc aaaacttgtg actaaaaaca aaaataagtt atcgaactat tcccctataa 720 gggtgaacgt tgtatatctt cattctctct ggctgagaga ccccgtgtgt aaaactatgg 780 ttagatttaa gtaaaaatat atatttaaga catactaaaa aaaaa 825 <210> 15 <211> 891 <212> DNA <213> Brassica napus <400> 15 tccggctagt ggaaaccgga cctcaagatc aaattagggc gcaaagcact gttggagaca 60 gaagccatgg ggaggaagaa acttgaaatc aagcgaattg agaacaaaag tagccgacaa 120 gttaccttct ctaaacgacg caacggtctc atcgagaaag ctcgtcagct ttccgttctc 180 tgtgacgcat ccgtcgctct tcttgtcgtc tccgcctccg ggaaactcta cagcttctcc 240 tccggtgata acctggtcaa gatccttgat cgatatggaa agcaacatga tgatgatctt 300 aaagccttgg atcgtcagtc aaaagctttg gactgtggtt cacaccatga gctactggaa 360 cttgtggaaa gcaagcttga ggaatcaaat gtcgataatg taagtgtggg ttccctggtt 420 cagctggagg aacaccttga gaacgccctc tccgtaacaa gagctaggaa gacagaacta 480 atgttgaagc ttgtcgagaa ccttaaagaa aaggagaagt tgctggaaga 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primer <400> 37 cggaattctc acacgaataa ggtac 25 <210> 38 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial <220> <223> synthesised DNA antisense primer <400> 38 ggactagtgg tcaagatcct tgatc 25 <210> 39 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial <220> <223> synthesised DNA primer <400> 39 attgaattcg ggcataaccc ttatcggaga tttg 34 <210> 40 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial <220> <223> synthesised DNA primer <400> 40 aacggatccg ttgatgatgg tggctaattg agcag 35 <210> 41 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial <220> <223> synthesised DNA primer <400> 41 attgaattcg ggcataaccc ttatcggaga tttg 34 <210> 42 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial <220> <223> synthesised DNA primer <400> 42 ctagtggtac cgttgatgat ggtggctaat tgagc 35
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 G01N 33/53 D 4H045 G01N 33/48 M 33/53 33/566 C12N 15/00 ZNAA 33/566 5/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 パスカル・ペレ Pascual PEREZ フランス、エフ−63107オビエール、アヴ ニュ・ドゥ・ランデ24番、カンプ・ウニヴ ェルシテール・デ・セゾー、ラボラトワー ル・ドゥ・ビオロジー・セリュレール・ エ・モレキュレール (72)発明者 ジョアン・エリザベス・バーン オーストラリア2602オーストラリアン・キ ャピタル・テリトリー、ワトソン、エイ・ ベケット・ストリート84番 (72)発明者 ウィリアム・ジェイムズ・ピーコック オーストラリア2600オーストラリアン・キ ャピタル・テリトリー、ディーキン、ブラ ッシー・ストリート16番 (72)発明者 エリザベス・ソールズベリ・デニス オーストラリア2600オーストラリアン・キ ャピタル・テリトリー、ディーキン、ホー プトゥーン・サーキット100番 (72)発明者 キャンディス・クレア・シェルドン オーストラリア2620ニュー・サウス・ウェ ールズ州サットン、クォーツ・ストリート 1番 (72)発明者 パスカル・ペレ フランス、エフ−63107オビエール、アヴ ニュ・ドゥ・ランデ24番、カンプ・ウニヴ ェルシテール・デ・セゾー、ラボラトワー ル・ドゥ・ビオロジー・セリュレール・ エ・モレキュレール (72)発明者 クリストファー・アンドリュー・ヘリウェ ル オーストラリア2617オーストラリアン・キ ャピタル・テリトリー、カリーン、ビンガ ム・サーキット25エイ番 (72)発明者 ディーン・トーマス・ラウズ オーストラリア2615オーストラリアン・キ ャピタル・テリトリー、マグレガー、オズ バーン・ドライブ131番 Fターム(参考) 2B030 AA02 AA03 AB04 AD20 CA06 CA17 CA19 CB02 CD03 CD07 CD09 2G045 AA31 AA40 CB20 DA12 DA13 DA14 DA36 FB01 FB02 FB03 4B024 AA08 BA47 BA79 CA01 DA01 GA11 GA17 HA20 4B063 QA20 QQ04 QQ53 QQ79 QQ96 QR32 QR48 QR55 QS33 QS34 QX01 4B065 AA88X AA89Y AB01 AC20 BA01 CA24 CA25 CA53 4H045 AA11 AA50 CA30 DA30 EA05 FA74

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の開花期を変化させることができる、MADSボックス
    を含む単離された核酸分子。
  2. 【請求項2】 プロモーター配列の制御の下でセンス配向である、植物にお
    ける核酸分子の発現が、植物の開花を遅延させることのできる、請求項1に記載
    の単離された核酸分子。
  3. 【請求項3】 植物の開花を早めることができる、請求項1に記載の単離さ
    れた核酸分子。
  4. 【請求項4】 プロモーター配列の制御の下でアンチセンス配向である、植
    物における核酸分子の発現が、植物の開花を早めることのできる、請求項3に記
    載の単離された核酸分子。
  5. 【請求項5】 FLOWERING LOCUS F(FLF)遺伝子に対応するヌクレオチド配列
    を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子、またはそれらに由来するPCR
    プライマーもしくは生物学的に活性のある断片。
  6. 【請求項6】 (a)配列番号1、2、4、および6ないし15のいずれかに
    示すヌクレオチド配列; (b)少なくとも低ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件でそれらとハ
    イブリダイズすることができる核酸分子;または (c)(a)に示した配列と少なくとも70%の配列同一性を有する核酸分子 を含む請求項1に記載の核酸分子。
  7. 【請求項7】 核酸分子が、 (a) 高ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件で、配列番号1、2、4
    、および6ないし15のいずれかに示すヌクレオチド配列と、ハイブリダイズす
    ることができ;または (b)請求項6(a)に示した配列と少なくとも80%の配列同一性を有する 請求項6に記載の核酸分子。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸分子を含むベクタ
    ー。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸で形質転換された
    植物細胞。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸分子で形質転換
    された植物。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸分子、またはそ
    れらの機能部分を、ハイブリダイゼーションプローブまたはポリメラーゼ連鎖反
    応(PCR)プライマーとして使用し、要すればハイブリダイゼーションを検出す
    る段階を含む、標的植物の開花期を変化させることができる核酸分子を単離する
    方法。
  12. 【請求項12】 核酸分子が、少なくとも低ストリンジェントなハイブリダ
    イゼーション条件で、配列番号1、2、4、および6ないし15のいずれかに示
    すヌクレオチド配列とハイブリダイズすることのできる、請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 植物の細胞に請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸分
    子を導入し(要すれば、核酸分子のそのような発現は、誘導可能なプロモーター
    の制御下にある)、そして該核酸分子を過剰発現させる段階を含む、植物の開花
    を遅延させる方法。
  14. 【請求項14】 植物において、請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸
    分子の発現の程度を減少させる段階を含む、植物の早期開花を誘導する方法。
  15. 【請求項15】 FLF遺伝子の発現のレベルを増大させ、それによって植
    物におけるジベレリンの生産または活性のレベルを変更する段階を含む、植物の
    栄養的なおよび/または花の表現型を変更する方法。
  16. 【請求項16】 FLF遺伝子の発現のレベルを増大させまたは減少させる
    段階を含む、植物のバーナリゼーションに対する応答を変更する方法。
  17. 【請求項17】 FLF遺伝子が、請求項1ないし7のいずれかに記載の核
    酸分子を含む、請求項15または請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし7のいずれかに記載の核酸分子によってコ
    ードされているポリペプチド。
  19. 【請求項19】 配列番号3、5、および16ないし30のいずれかに示す
    アミノ酸配列を含み、またはそれらと少なくとも70%の配列同一性を有する、
    FLFポリペプチド。
  20. 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載のポリペプチドに対す
    る抗体。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の抗体を使用する段階を含む、FLFポ
    リペプチドの発現のレベルを検定する方法。
  22. 【請求項22】 植物におけるFLF mRNAまたはFLFポリペプチド
    のレベルを測定する段階を含む、FLFの低または高レベルの発現によって植物
    を選抜する方法。
  23. 【請求項23】 植物が天然に存在する集団の構成員である、請求項21に
    記載の方法。
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