JP2002531715A - 布地/織物柔軟剤としての過酸素漂白剤の使用 - Google Patents

布地/織物柔軟剤としての過酸素漂白剤の使用

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JP2002531715A
JP2002531715A JP2000585363A JP2000585363A JP2002531715A JP 2002531715 A JP2002531715 A JP 2002531715A JP 2000585363 A JP2000585363 A JP 2000585363A JP 2000585363 A JP2000585363 A JP 2000585363A JP 2002531715 A JP2002531715 A JP 2002531715A
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ラソ,フロリアーナ
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サルチネッリ、ルカ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、布地および/または織物に柔軟性をもたらすように前記布地および/または織物を処理するための組成物中の布地/織物柔軟化用原料としての過酸素漂白剤の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、布地および/または織物を処理するための組成物中の布地/織物柔
軟剤としての過酸素漂白剤の使用に関する。
【0002】 発明の背景 合成繊維または天然繊維およびそれらの混合物から製造されるカーペットは、
床敷物として住宅用途および業務用途において一般に用いられる。カーペットの
製造において、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ウール、コットン、あるい
は絨毯の場合シルクでさえあるような様々なタイプの繊維を用いることができる
【0003】 しかし、天然繊維製または合成繊維製であろうとなかろうと、カーペットはす
べて、多くの家庭用品と接触すると汚れがちで染みがちである。食品、油脂、オ
イル、飲料、特にコーヒー、茶およびソフトドリンク、特に酸性染料を含有する
ものは、カーペット上に見苦しい多くは黒っぽい染みを生じさせうる。繊維は、
汚物粒子、クレー、埃、すなわち、カーペットの繊維に接触するに至り接着する
粒子状汚れ全般の結果として汚されることにもなりうる。これらの粒子状汚れは
、斑点の形を取るのではなく汚れの拡散層の形を取って現れることが多く、扉近
辺部分におけるカーペットの集中的な使用の結果として扉近辺などの、いわゆる
「往来の激しい領域」において特に蓄積しがちである。所定の処理プロセスのた
めに必要とされる総合的なクリーニング性能に加えて、カーペットのケアにおけ
る主要なもう一つの問題は衛生に関することである。実際、カーペットの表面上
の微生物汚染を減少させるか、あるいは防ぎさえすることが重要である。これは
、ペットのいる家の中、ホテル内あるいは細菌などの微生物の存在を最小にして
おくべきである病院および他のヘルスケア施設内で特に重要である。
【0004】 カーペットの処理のための組成物は技術上既に知られている。例えば、EP−
A−第822,249号において開示された界面活性剤およびポリビニルピロリ
ドンに基づくカーペットクリーニング組成物がある。
【0005】 しかし、こうした組成物は顧客の視点からは十分に満足ではない。特に、カー
ペットの表面がより柔軟な心地がするようにカーペットを処理するための組成物
を顧客が多くの場合探し求めていることは顧客調査から周知のことである。
【0006】 従って、本発明の目的は、組成物で処理されたカーペットに柔軟性をもたらす
カーペットを処理するための組成物を提供することである。
【0007】 カーペットを処理するための組成物中の布地/織物柔軟化用原料としての過酸
素漂白剤の使用によって上述した目的を達成できることが今見出された。
【0008】 本発明による組成物の利点は、組成物が優れた総合的なクリーニング性能をも
たらすことである。より有利には、本発明による組成物は、両方がカーペット全
体の染みまたはカーペットの局所的な染みを浄化するために用いられる時に優れ
たクリーニング性能をもたらす。
【0009】 有利には、優れたクリーニング性能は、特にいわゆる「往来の激しい部分」に
おける漂白可能な染みを含む様々なタイプの染みおび汚れに関して得られる。
【0010】 本発明の別の利点は、本明細書において記載された組成物がすべてのカーペッ
トタイプ、特に繊細な天然繊維に利用可能であり、すべてのカーペット染料タイ
プ、特にカーペット中で用いられる影響されやすい天然染料に対して安全でもあ
ることである。
【0011】 本発明のもう一つの利点は、カーペットに加えて他の織物、例えば、室内装飾
用品またはカーシートカバー、ならびに布地(例えば、衣類、カーテン、ドレー
プ、シーツと枕カバー、バスリネン、テーブルクロス、寝袋およびテントなど)
にも柔軟性がもたらされることである。
【0012】 本明細書において記載された組成物のなおもう一つの利点は、カーペットに損
傷を引き起こさずに組成物をカーペット上に直接塗布できることである。
【0013】 発明の概要 本発明は、布地および/または織物に柔軟性をもたらすように前記布地および
/または織物を処理するための組成物中の布地/織物柔軟化用原料としての過酸
素漂白剤の使用を包含する。
【0014】 発明の詳細な説明 組成物 本発明による組成物は、固体または液体のいずれかとして配合することができ
る。組成物を固体、例えば、粒状組成物または粉末組成物として配合する場合、
処理しようとする布地および/または織物、好ましくはカーペット上に組成物を
直接塗布することができるか、あるいは適切な溶媒、典型的には水で使用前に希
釈することができる。
【0015】 液状組成物は使用の便利性のために本明細書において好ましい。ゲル状および
ペースト状を含む液体として組成物を配合する場合、組成物は水性組成物として
好ましくは配合されるが、必ずしも水性組成物として配合される必要はない。好
ましい水性組成物は、全組成物の重量に対して好ましくは60%〜98%、より
好ましくは80%〜95%、最も好ましくは85%〜90%の量で水を含んでな
る。
【0016】 本発明による液状組成物のpHは、典型的には1〜14であることが可能であ
る。好ましい実施形態において、推奨pH範囲は、1〜10、好ましくは2〜8
の間、より好ましくは3〜7の間、なおより好ましくは4.5〜7の間、最も好
ましくは3.5〜6.5の間である。実際、意外にも、クリーニング性能がこれ
らの好ましいpH範囲において更に改善されることが見出された。これらの好ま
しいpH範囲は、過酸化水素が存在する時、過酸化水素の安定性にも寄与する。
従って、本明細書における組成物は、適宜pHを調節するために酸あるいは塩基
またはそれらの混合物を更に含んでなることが可能である。
【0017】 本明細書における好ましい酸として、有機酸あるいは無機酸またはそれらの混
合物がある。好ましい有機酸は、酢酸あるいはクエン酸またはそれらの混合物で
ある。好ましい無機酸は、硫酸あるいは燐酸またはそれらの混合物である。本明
細書において用いられる特に好ましい酸は無機酸であり、硫酸は最も好ましい。
【0018】 こうした酸が存在する時、その典型的なレベルは、全組成物の重量に対して0
.01%〜1.0%、好ましくは0.05%〜0.8%、最も好ましくは0.1
%〜0.5%のレベルである。
【0019】 本明細書において用いられる塩基は、有機塩基または無機塩基であることが可
能である。本明細書において用いるために適する塩基として、水酸化ナトリウム
、水酸化カリウムおよび/または水酸化リチウムなどの苛性アルカリ、および/
または酸化ナトリウムおよび/または酸化カリウムなどのアルカリ金属酸化物あ
るいはそれらの混合物がある。好ましい塩基は苛性アルカリであり、より好まし
くは水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムである。
【0020】 他の適する塩基には、アンモニア、炭酸アンモニウムおよび炭酸水素塩が挙げ
られる。
【0021】 こうした塩基が存在する時、その典型的なレベルは、全組成物の重量に対して
0.01%〜1.0%、好ましくは0.05%〜0.8%、最も好ましくは0.
1%〜0.5%のレベルである。
【0022】 布地/織物柔軟化用原料 過酸素漂白剤は、布地および/または織物に柔軟性をもたらすように布地およ
び/または織物、好ましくはカーペットを処理するための組成物中で布地/織物
柔軟剤として用いられる。
【0023】 本明細書において用いられる適する過酸素漂白剤は、過酸化水素、水溶性の過
酸化水素源、有機または無機の過酸、ヒドロペルオキシド、ジアシルペルオキシ
ドおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0024】 本明細書において用いられる過酸化水素源とは、水に接触している時にパーヒ
ドロキシルイオンを生じるあらゆる化合物を意味する。本明細書において用いる
ために適する水溶性の過酸化水素源は、過炭酸塩、過硼酸塩、過珪酸塩およびそ
れらの混合物からなる群から選択される。
【0025】 本明細書において用いるために適するジアシルペルオキシドは、脂肪族、芳香
族および脂肪族−芳香族のジアシルペルオキシドおよびそれらの混合物からなる
群から選択される。
【0026】 本明細書において用いるために適する脂肪族ジアシルペルオキシドとして、ジ
ラウリルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジミリストイルペルオキシ
ドまたはそれらの混合物がある。本明細書において用いるために適する芳香族ジ
アシルペルオキシドとして、例えばベンゾイルペルオキシドがある。本明細書に
おいて用いるために適する脂肪族−芳香族ジアシルペルオキシドとして、例えば
ラウロイルベンゾイルペルオキシドがある。こうしたジアシルペルオキシドは、
あらゆる洗濯用途において用いられた時に優れた漂白性能をもたらしつつ布地お
よび色に対して特に安全であるという利点を有する。
【0027】 本明細書において用いるために適する有機または無機の過酸は、モノ過硫酸塩
などの過硫酸塩、ジペルオキシドデカン二酸(DPDA)などのペルオキシ酸、
過フタル酸マグネシウム、過ラウリン酸、過安息香酸、アルキル過安息香酸およ
びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0028】 本明細書において用いるために適するヒドロペルオキシドは、t−ブチルヒド
ロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、2,4,4−トリメチルフェニル
−2−ヒドロペルオキシド、ジ−イソプロピルベンゼン−モノヒドロペルオキシ
ド、t−アミルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチル−ヘキサン−2,5−ジ
ヒドロペルオキシドおよびそれらの混合物からなる群から選択される。こうした
ヒドロペルオキシドは、あらゆる洗濯用途において用いられた時に優れた漂白性
能をもたらしつつ布地および色に対して特に安全であるという利点を有する。
【0029】 本明細書において好ましい過酸素漂白剤は、過酸化水素、水溶性の過酸化水素
源、有機または無機の過酸、ヒドロペルオキシド、ジアシルペルオキシドおよび
それらの混合物からなる群から選択される。本明細書においてより好ましい過酸
素漂白剤は、過酸化水素、水溶性の過酸化水素源、ジアシルペルオキシドおよび
それらの混合物からなる群から選択される。本明細書においてなおより好ましい
過酸素漂白剤は、過酸化水素、水溶性の過酸化水素源、脂肪族ジアシルペルオキ
シド、芳香族ジアシルペルオキシド、脂肪族−芳香族ジアシルペルオキシドおよ
びそれらの混合物からなる群から選択される。本明細書において最も好ましい過
酸素漂白剤は、過酸化水素、水溶性の過酸化水素源またはそれらの混合物である
【0030】 本明細書における液状組成物は、全組成物の重量に対して典型的には0.01
%〜20%、好ましくは0.5%〜10%、より好ましくは1%〜7%の過酸素
漂白剤を含んでなる。
【0031】 「柔軟性」とは、以下で概説する柔軟化性能試験法によって定義されるような
柔軟性能を本明細書において意味する。本明細書において記載された組成物の使
用によってもたらされる柔軟性は、種々の異なる仕方、例えば、柔軟触感、柔軟
感触、柔軟外観、柔軟組織、滑らかさ、ふわふわ感、回復ふわふわ感、低い刺激
感、低いざらざら感、低いきめ粗さ、低い粗雑感、パイル水洗効果および/また
は山積み効果で顧客によって感じ取られる。
【0032】 布地および/または織物上の組成物の柔軟化性能は、以下の柔軟化性能試験法
によって評価することができる。本発明による布地/織物柔軟化用原料を含んで
なる組成物を最初に25cm×25cmのカーペット片上に液状で塗布し、好ま
しくは噴霧し、1分〜1時間、好ましくは30分カーペット片上で作用させ、そ
の後、カーペットを5秒〜15秒、好ましくは10秒にわたって標準Hoove
r(登録商標)真空掃除機で真空浄化する。上述した処理を五回繰り返し、その
後、カーペット片をパネリストが評価し、上述したやり方であるが布地/織物柔
軟化用原料を含まない組成物で処理された類似のカーペット片の柔軟性と比べて
柔軟性を採点する。
【0033】 本発明は、上述した布地/織物柔軟化用原料を含んでなる組成物を布地および
/または織物を処理するために用いる時、この組成物で処理された布地および/
または織物に柔軟性がもたらされるとうい発見に基づいている。柔軟性は、天然
繊維、例えば、ウール、シルクおよび/またはコットン、ならびに合成繊維、例
えば、ポリアミドまたはポリエステルを有する布地および/または織物、あるい
は混合天然繊維および/または合成繊維を有する布地および/または織物の処理
後に観察することができる。
【0034】 「天然繊維」とは、主要部分が例えば、ウールおよびシルク中のケラチンポリ
ペプチド、あるいは例えば、コットンおよびジュート中のセルロース分子からな
る繊維、あるいは天然起源をもつその他の天然繊維、あるいはそれらの混合物を
意味する。
【0035】 「布地」とは、衣類、カーテン、ドレープ、シーツと枕カバー、バスリネン、
テーブルクロス、寝袋およびテントなどを意味する。
【0036】 「織物」とは、カーペット、絨毯、室内装飾用品およびカーシートカバーなど
を意味する。
【0037】 理論によって縛られたくないが、本明細書において記載された組成物で処理さ
れる布地および/または織物にもたらされる柔軟性が布地/織物柔軟化用原料に
よって生じる三つの推測された効果の一つ以上のおかげであることが観察されて
いる。
【0038】 第1の効果は、布地/織物柔軟化用原料によって生じる繊維可塑化である。「
繊維可塑化」とは、過酸素漂白剤の僅かな極性のために過酸素漂白剤が布地/織
物繊維を形成する高分子間に容易に浸透でき、この高分子を結合させる傾向があ
る分子内引力に一時的に打ち勝ち、よってこの高分子のポリマー鎖の移動度を高
めることを意味する。第1の効果は、天然繊維を有する布地/織物、合成繊維を
有する布地および/または織物、ならびに混合天然繊維および合成繊維を有する
布地および/または織物において観察することができる。
【0039】 第2の効果は繊維の膨潤である。「繊維の膨潤」とは、布地/織物繊維内の過
酸素漂白剤によって放出された気体状態における分子、好ましくは酸素ガスの放
出のために高分子のまわりで体積が増え、よって高分子の移動度を高める、すな
わち、捻り/平行移動の自由をもたらすことを意味する。第2の効果は、合成繊
維を有する布地および/または織物ならびに混合天然繊維および合成繊維を有す
る布地および/または織物において支配的である。
【0040】 第3の効果は一時的な繊維変性である。「一時的な繊維変性」とは、布地/織
物繊維を連結する分子内/分子間結合および/または引力、例えば、ウール布地
および/または織物を構成するケラチン蛋白質のシステイン部分を連結する二硫
化物ブリッジが、好ましくはその酸化特性により過酸素漂白剤によって酸化され
、よって結合および/または引力を一時的に伸ばす/破壊すると共に、前記分子
内/分子間結合および/または引力の一時的な緩和をもたらすことを意味する。
この一時的な緩和は繊維の構造の可逆的な変化につながる。その変化によって、
繊維は互いに対してより自由に動くことが可能となる。第3の効果は、天然繊維
を有する布地および/または織物ならびに混合天然繊維および合成繊維を有する
布地および/または織物において支配的である。
【0041】 過酸素漂白剤は、布地および/または織物を処理するための組成物中の布地/
織物柔軟化用原料として用いられる。好ましくは、過酸素漂白剤は、カーペット
、絨毯、室内装飾用品およびカーシートカバーなどの織物を処理するための組成
物中の布地/織物柔軟化用原料として用いられる。なおより好ましくは、過酸素
漂白剤は、カーペットおよび絨毯などを処理するための組成物中の布地/織物柔
軟化用原料として用いられる。最も好ましくは、過酸素漂白剤は、カーペットを
処理するための組成物中の布地/織物柔軟化用原料として用いられる。
【0042】 過酸素漂白剤、好ましくは過酸化水素の存在は、本発明の組成物の優れたクリ
ーニング(特に漂白可能な染みに関するもの)および衛生性の利点にも寄与する
【0043】 実際、過酸素漂白剤を含んでなる組成物は、拡散汚れ(例えば、粒子状および
/または油脂/油性染み)および他のタイプの染みまたは汚れ、すなわち、漂白
可能な染み(コーヒー、飲料、食品)のような斑点染みおよび/または血液のよ
うな酵素性染みに関する優れたクリーニング性能をもたらす。この優れたクリー
ニング性能は、種々のタイプの布地および/または織物に関してもたらされる。
【0044】 「粒子状染み」とは、あらゆる布地および/または織物上で見られる粒子状の
性質のあらゆる汚れまたは染み、例えば、クレー、汚物、埃、泥およびコンクリ
ートなどを本明細書において意味する。
【0045】 「油脂/油性染み」とは、あらゆる布地および/または織物上で見られる油脂
/油性の性質のあらゆる汚れまたは染み、例えば、メーキャップ、リップスティ
ック、汚れたモータ油と鉱油、マヨネーズおよびスパゲッティソースのような油
脂性食品を本明細書において意味する。
【0046】 「漂白可能な染み」とは、あらゆる布地および/または織物上で見られる漂白
剤に影響されやすい原料を含有するあらゆる汚れまたは染み、例えば、コーヒー
または茶を本明細書において意味する。
【0047】 「酵素性染み」とは、あらゆる布地および/または織物上で見られる酵素の性
質のあらゆる汚れまたは染み、例えば、草を本明細書において意味する。
【0048】 汚れた布地および/または織物、例えば、カーペット上の所定の組成物のクリ
ーニング性能は、以下の試験方法によって評価することが可能である。本発明に
よる布地/織物柔軟化用原料を含んでなる組成物を最初にカーペットの染みの付
いた部分上に液状で塗布し、好ましくは噴霧し、1分〜60分、好ましくは30
分カーペットの染みの付いた部分上で作用させ、その後、カーペットを真空浄化
する。この試験において用いられる典型的な汚れは、草、汚れたモータ油、茶、
コーヒー、埃および/またはマヨネーズであることが可能である。クリーニング
性能は、目視採点によって評価することが可能である。
【0049】 任意の原料 本明細書における組成物は、従来の布地/織物クリーニング原料をさらに含ん
でなることが可能である。好ましくは、本明細書における組成物は、再汚れ防止
剤、界面活性剤、安定剤、キレート化剤、ビルダー系、ラジカル捕捉剤、香料、
染料、泡抑制剤、酵素、光漂白剤、漂白活性剤およびその他の副次剤などの多く
の別の化合物をさらに含んでなることが可能である。
【0050】 再汚れ防止剤 任意であるが非常に好ましい原料として、本発明による組成物は再汚れ防止剤
を含んでなることが可能である。
【0051】 必要な再汚れ防止特性を有するあらゆる再汚れ防止剤を用いることができる。
【0052】 「再汚れ防止特性」とは、本発明による組成物で浄化された布地および/また
は織物、好ましくは、カーペットが後続のクリーニング作業(例えば、真空クリ
ーニングおよびブラッシングなどの機械的カーペットクリーニングあるいは化学
的手段によるカーペットクリーニング)においてより効果的に浄化されることを
意味する。特に、再汚れ防止剤を含有していない組成物で布地および/または織
物を浄化する場合に対して、同じか良好でさえあるクリーニングを達成するため
に、より少ない努力および/またはより少ない製品しか布地および/または織物
に加える必要がないことを意味する。
【0053】 適する再汚れ防止剤には再汚れ防止ポリマーが含まれる。
【0054】 適する再汚れ防止ポリマーにはポリアミンN−オキシドポリマーが含まれる。
【0055】 本明細書において用いるために適するポリアミンN−オキシドポリマーは、少
なくとも一個のN−オキシド基(N−O基)を含む式R−Ax−Pによる。
【0056】 式中、Pは、N−O基がそれに結合できる、および/またはN−O基が重合可
能な単位の一部を形成できる重合可能な単位である。
【0057】 Aは、以下の構造の一つである。
【0058】
【化1】
【0059】 xは0または1である。
【0060】 Rは、N−O基がRに結合できる、あるいはN−O基の窒素がRの一部である
脂肪族基、エトキシ化脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環式基、脂環式基またはそれ
らのあらゆる組合せ基である。
【0061】 「N−O基」とは、以下の一般構造の一つを意味する。
【0062】
【化2】
【0063】 式中、R1、R2、R3は、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環式基、脂環式基また
はそれらのあらゆる組合せ基である。x、yおよびzは0または1である。N−
O基の窒素は、前述した基のいずれかに結合できるか、あるいは前述した基のい
ずれかの一部を形成できる。
【0064】 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であると共に、布地/織物クリー
ニングの利点および/または布地/織物再汚れ防止の利点を布地/織物クリーニ
ング組成物にもたらすかぎり、重合可能なあらゆる単位Pを用いることができる
。好ましい重合可能な単位Pとして、ビニル、アルキレン、エステル、エーテル
、アミド、イミド、アクリレートおよびそれらの混合単位がある。より好ましい
重合可能な単位Pはビニルである。
【0065】 好ましいポリアミドN−オキシドポリマーは、Rが、N−O基の窒素がそれら
の基に結合できるか、あるいはN−O基がそれらの基の一部であるピリジン、ピ
ロール、イミダゾールまたはそれらの誘導体などのヘテロ環式基であるものであ
る。最も好ましいポリアミンN−オキシドポリマーは、Rがピリジンであるもの
である。
【0066】 ポリアミンN−オキシドポリマーは、殆どあらゆる重合度で得ることができる
。平均分子量は、典型的には1,000〜100,000、より好ましくは5,
000〜100,000、最も好ましくは5,000〜25,000の範囲内で
ある。
【0067】 適するポリアミンN−オキシドポリマーは、ポリビニルピリジン−N−オキシ
ドポリマーである。ここで重合可能な単位Pはビニルであり、x=0であり、R
は、N−O基の窒素がその一部であるピリジンである。
【0068】 適するポリビニルピリジン−N−オキシドポリマーは、ヘキスト(Hoech
st)から商品名Hoe S4268(登録商標)で、およびレイリーインダス
トリーズ(Reilly Industries Inc.)から商品名PVN
Oで市販されている。
【0069】 適する再汚れ防止ポリマーには、汚れ分散ポリカルボキシレートポリマーまた
は汚れ分散ポリアミンポリマーも含まれる。
【0070】 ポリアクリレートならびに無水マレイン酸および/またはアクリル酸のコポリ
マーなどを含むホモポリマーまたはコポリマーのポリアクリル酸またはそれらの
塩などの、当業者に対して知られているあらゆる汚れ分散ポリカルボキシレート
ポリマーを本発明に従って用いることができる。実際、こうした汚れ分散ポリカ
ルボキシレートポリマーは、好ましくは酸の形態をとっている適する不飽和モノ
マーの重合または共重合によって製造することができる。適する高分子ポリカル
ボキシレートを生成させるために重合できる不飽和モノマー酸には、アクリル酸
、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸
、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。ビニルメチ
ルエーテル、スチレン、エチレンなどの、カルボキシレート基を含まないモノマ
ーセグメントの本明細書における高分子カルボキシレート中の存在は、こうした
セグメントが40重量%より多くを構成しないかぎり適する。
【0071】 本明細書において用いられる特に適する高分子ポリカルボキシレートはアクリ
ル酸から誘導することができる。本明細書において有用であるこうしたアクリル
酸系ポリマーは、重合されたアクリル酸の水溶性塩である。酸の形態をとってい
るこうしたポリマーの平均分子量は、好ましくは2,000〜10,000、よ
り好ましくは4,000〜7,000、最も好ましくは4,000〜5,000
の範囲である。こうしたアクリル酸ポリマーの水溶性塩には、例えば、アルキル
金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩を挙げることができる。この
タイプの可溶性ポリマーは公知の材料である。洗浄組成物中でのこのタイプのポ
リアクリレートの使用は、1967年3月7日発行のジール(Diehl)によ
る米国特許第3,308,067号において開示されている。
【0072】 アクリル酸/マレイン酸系コポリマーも好ましい汚れ分散ポリカルボキシルポ
リマーとして用いることができる。こうした材料には、アクリル酸とマレイン酸
のコポリマーの水溶性塩が挙げられる。酸の形態をとっているこうしたコポリマ
ーの平均分子量は、好ましくは2,000〜100,000、より好ましくは5
,000〜75,000、最も好ましくは7,000〜65,000の範囲であ
る。こうしたポリマー中のアクリレート対マレェートセグメントの比は、一般に
30:1〜1:1、より好ましくは10:1〜2:1の範囲である。こうしたア
クリル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩には、例えば、アルキル金属塩、ア
ンモニウム塩および置換アンモニウム塩を挙げることができる。このタイプの可
溶性アクリレート/マレェートコポリマーは、1982年12月15日発行の欧
州特許出願第66915号に記載されている公知の材料である。平均分子量が7
0,000のマレイン酸/アクリル酸のコポリマーは特に好ましい。こうしたコ
ポリマーは、ビーエーエスエフ(BASF)から商品名SOKALAN(登録商
標)CP5で市販されている。
【0073】 当業者に対して知られているあらゆる汚れ分散ポリアミンポリマーも本明細書
において用いることができる。本明細書において用いるために特に適するポリア
ミンポリマーはアルコキシ化ポリアミンである。こうした材料は、以下の反復単
位を有する実験的構造の分子として便利に表すことができる。
【0074】
【化3】
【0075】 および
【0076】
【化4】
【0077】 式中、Rは、通常は炭素原子数2〜6のヒドロカルビル基である。R1はC1
20炭化水素であることが可能である。アルコキシ基は、エトキシおよびプロポ
キシなどである。yは、2〜30、最も好ましくは10〜20である。nは少な
くとも2、好ましくは2〜20、最も好ましくは3〜5の整数である。X−は、
ハロゲン化物または硫酸メチルなどの、第四化反応から生じるアニオンである。
【0078】 本明細書において用いるために最も非常に好ましいポリアミンは、いわゆるエ
トキシ化ポリエチレンアミン、すなわちエチレンオキシドとエチレンイミンとの
重合反応生成物であり、以下の一般式を有する。
【0079】
【化5】
【0080】 y=2〜30、好ましくは15である時、nは1〜30、好ましくは4である
。エトキシ化ポリエチレンアミン、特にエトキシ化テトラエチレンペンタアミン
および第四化エトキシ化ヘキサメチレンジアミンは本明細書において用いるため
に特に好ましい。
【0081】 適する他の再汚れ防止ポリマーには、(a)(i)少なくとも2の重合度を有
するポリオキシエチレンセグメントあるいは(ii)2〜10の重合度を有する
オキシプロピレンまたはポリオキシプロピレンセグメントあるいは(iii)オ
キシエチレン単位と1〜約30個のオキシプロピレン単位とを含んでなるオキシ
アルキレン単位の混合単位(この混合単位は、好ましくは少なくとも約25%の
オキシエチレン単位、より好ましくは、特に親水性成分が約20〜30個のオキ
シプロピレン単位を有する場合、少なくとも約50%のオキシエチレン単位を含
んでなる親水性成分が、従来のポリエステル合成繊維表面上に汚れ剥離剤が沈着
するとこうした表面の親水性度を高めるために十分大きい親水性度を有するよう
に十分な量のオキシエチレン単位を含む)から本質的になる一種以上の非イオン
親水性成分(この親水セグメントは、それがエーテル連結によって各末端で隣接
部分に結合されていないかぎり、オキシプロピレンを全く包含しない)、あるい
は(b)(i)C3オキシアルキレンテレフタレートセグメント、(ii)C4
6アルキレンあるいはオキシC4〜C6アルキレンセグメントまたはそれらの混
合セグメント、(iii)少なくとも2の重合度を有するポリ(ビニルエステル
)セグメント(好ましくはポリ酢酸ビニル)あるいは(iv)C1〜C4アルキル
エーテルあるいはC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基またはそれらの混合基
(この置換基は、従来のポリエステル合成繊維表面上に沈着すると共に、繊維表
面の親水性度を高めるために一旦こうした従来の合成繊維表面に密着すると十分
なレベルのヒドロキシルを保持するために、この置換基が十分なレベルのC1
4アルキルエーテルおよび/またはC4ヒドロキシアルキルエーテル単位を有す
るように、C1〜C4アルキルエーテルあるいは両親媒性であるC4ヒドロキシア
ルキルエーテルセルロース誘導体またはそれらの混合基の形をとって存在する)
を含んでなる一種以上の疎水性成分(この疎水性成分がオキシエチレンレンテレ
フタレートも含んでなる場合、オキシエチレンレンテレフタレート対C3オキシ
アルキレンテレフタレート単位の比は約2:1以下である)、あるいは(a)お
よび(b)の組合せを有する再汚れ防止ポリマーが挙げられる。
【0082】 典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメントは、約1〜約20
0、好ましくは3〜150、より好ましくは6〜約100の重合度を有する。但
し、より高いレベルを用いることができる。適するオキシC4〜C6アルキレン疎
水セグメントには、1988年1月26日発行のゴセリンク(Gosselin
k)による米国特許第4,721,580号において開示されたような、MO3
S(CH2nOCH2CH2O−(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整
数である)などの高分子汚れ剥離剤の末端封止が挙げられるが、それらに限定さ
れない。
【0083】 本発明において有用な再汚れ防止ポリマーには、ヒドロキシエーテルセルロー
スポリマーなどのセルロース誘導体およびエチレンテレフタレートまたはプロピ
レンテレフタレートとエチレンオキシドテレフタレートまたはプロピレンオキシ
ドテレフタレートとのコポリマーブロックなども挙げられる。こうした再汚れ防
止ポリマーは市販されており、それにはMETHOCEL(登録商標)(Dow
)などのセルロースのヒドロキシエーテルが挙げられる。本明細書において用い
るためのセルロース系再汚れ防止ポリマーには、C1〜C4アルキルセルロースお
よびC4ヒドロキシアルキルセルロースからなる群から選択されるものも挙げら
れる。1976年12月28日発行のニコル(Nicol)らによる米国特許第
4,000,093号を参照すること。
【0084】 ポリ(ビニルエステル)疎水セグメントによって特徴付けられる再汚れ防止ポ
リマーには、ポリ(ビニルエステル)のグラフトコポリマー、例えば、ポリエチ
レンオキシド主鎖などのポリアルキレンオキシド主鎖上にグラフトされたC1
6ビニルエステル、好ましくはポリ(酢酸ビニル)が挙げられる。1987年
4月22日発行のクッド(Kud)らによる欧州特許出願第0,219,048
号を参照すること。この種の市販されている再汚れ防止ポリマーには、ビーエー
エスエフ(BASF)から入手できるSOKALANタイプの材料、例えば、S
okalan HP−22(登録商標)が挙げられる。
【0085】 好ましい再汚れ防止ポリマーの一つのタイプは、エチレンテレフタレートとポ
リエチレンオキシド(PEO)テレフタレートのランダムブロックを有するコポ
リマーである。再汚れ防止ポリマーの分子量は、約25,000〜約55,00
0の範囲内である。1976年5月25日発行のヘイズ(Hays)による米国
特許第3,959,230号および1975年7月8日発行のバサドール(Ba
sadur)による米国特許第3,893,929号を参照すること。
【0086】 もう一つの好ましい再汚れ防止ポリマーは、ポリオキシエチレンテレフタレー
ト単位90〜80重量%と合わせてエチレンテレフタレート単位10〜15重量
%を含むエチレンテレフタレート単位の反復単位を有するポリエステルであり、
それは平均分子量300〜5,000のポリオキシエチレングリコールから誘導
される。このポリマーの例には、市販されている材料であるZELCON512
6(登録商標)(デュポン(Dupont)製)およびMILEASE T(登
録商標)(アイシーアイ(ICI)製)が挙げられる。1987年10月27日
発行のゴセリンク(Gosselink)による米国特許第4,702,857
号も参照すること。
【0087】 もう一つの好ましい再汚れ防止ポリマー剤は、テレフタロイルのオリゴマーエ
ステル主鎖、オキシアルキレンオキシ反復単位および前記主鎖に共有結合された
末端部分からなる実質的に直鎖のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である
。これらの再汚れ防止ポリマーは、1990年11月6日発行のシーベル(J.
J.Scheibel)およびゴセリンク(E.P.Gosselink)によ
る米国特許第4,968,451号に詳しく記載されている。適する他の再汚れ
防止ポリマーには、1987年12月8日発行のゴセリンク(Gosselin
k)らによる米国特許第4,711,730号のテレフタレートポリエステル、
1988年1月26日発行のゴセリンク(Gosselink)による米国特許
第4,721,580号のアニオン末端封止オリゴマーエステルおよび1987
年10月27日発行の米国特許第4,702,875号のブロックポリエステル
オリゴマー化合物が挙げられる。
【0088】 好ましい再汚れ防止ポリマーには、アニオン、特にスルホアロイルの末端封止
テレフタレートエステルを開示している1989年10月31日発行のマルドナ
ド(Maldonado)らによる米国特許第4,877,896号の汚れ剥離
剤も挙げられる。
【0089】 なおもう一つの好ましい再汚れ防止剤は、テレフタロイル単位、スルホイソテ
レフタロイル単位、オキシエチレンオキシ単位およびオキシ−1,2−プロピレ
ン単位の反復単位を有するオリゴマーである。反復単位は、オリゴマーの主鎖を
形成し、好ましくは変成イセチオネート末端封止で停止されている。この種の特
に好ましい再汚れ防止剤は、約1個のスルホイソフタロイル単位、五個のテレフ
タロイル単位、約1.7〜約1.8の比のオキシエチレンオキシ単位とオキシ−
1,2−プロピレン単位および2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホ
ン酸ナトリウムの二個の末端封止単位を含んでなる。この再汚れ防止剤は、オリ
ゴマーの約0.5〜約20重量%の、キシレンスルホネート、クメンスルホネー
ト、トルエンスルホネートおよびそれらの混合物からなる群から好ましくは選択
される結晶性低下安定剤も含んでなる。1995年5月16日発行のゴセリンク
(Gosselink)らによる米国特許第5,415,807号を参照するこ
と。
【0090】 液状組成物は、全組成物の重量に対して0.01%〜10%、好ましくは0.
01%〜5%、より好ましくは0.05%〜2%の再汚れ防止剤を含んでなるこ
とが可能である。
【0091】 好ましい再汚れ防止剤は再汚れ防止ポリマーである。より好ましい再汚れ防止
剤はポリアミンN−オキシドポリマーである。なおより好ましい再汚れ防止剤は
ポリビニルピリジン−N−オキシドポリマーである。本明細書における組成物中
で有用な最も好ましい再汚れ防止剤はポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド
)である。
【0092】 本明細書における組成物中に再汚れ防止剤を添加すると、組成物の再汚れ防止
剤特性を強化する。さらに、再汚れ防止剤が存在する時、それらの再汚れ防止剤
は本発明の優れた総合的なクリーニング性能にさらに寄与する。
【0093】 揮発性有機化合物 任意であるが非常に好ましい原料として、本発明による組成物は揮発性有機化
合物(VOC)を含んでなることが可能である。
【0094】 本明細書における組成物は、全組成物の重量に対して典型的には90%以下、
好ましくは0.1%〜20%、より好ましくは0.5%〜10%、最も好ましく
は1%〜5%の揮発性有機化合物を含んでなることが可能である。
【0095】 本明細書において用いるために適する揮発性有機化合物には、脂肪族および/
または芳香族アルコール、グリコールエーテルおよび/またはそれらの誘導体、
ポリオールならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0096】 本明細書において用いられる適する芳香族アルコールは式R1−OHによる。
式中、R1は、炭素原子数1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜
10のアルキル置換または非アルキル置換のアリール基である。本明細書におい
て用いられる適する芳香族アルコールはベンジルアルコールである。
【0097】 本明細書において用いられる適する脂肪族アルコールは式R2−OHによる。
式中、R2は、炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは2〜
6の直鎖または分岐の飽和または不飽和炭化水素鎖である。炭素原子数2〜4、
最も好ましくは炭素原子数4の脂肪族アルコールは本明細書において非常に好ま
しい。本明細書において用いられる適する脂肪族アルコールには、2−オクタノ
ール、デカノール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコール、エタノール
および/またはメタノールのような直鎖アルコールが挙げられる。エタノール、
イソプロピルアルコールまたはそれらの混合物は本明細書において非常に好まし
い。
【0098】 エタノールは、エリダニアイタリア(Eridania Italia)から
その化学名で商業的に入手することができる。
【0099】 イソプロパノールは、メルク(Merck/BDH Italia)からその
化学名で商業的に入手することができる。
【0100】 本明細書において用いられる適するグリコールエーテルおよび/またはそれら
の誘導体には、モノグリコールエーテルおよび/またはそれらの誘導体、ポリグ
リコールエーテルおよび/またはそれらの誘導体ならびにそれらの混合物が挙げ
られる。
【0101】 本明細書において用いられる適するモノグリコールエーテルおよびそれらの誘
導体には、n−ブトキシプロパノール(n−BP)、水溶性CELLOSOLV
E(登録商標)溶媒またはそれらの混合物が挙げられる。好ましいCELLOS
OL溶媒には、プロポキシエチルアセテート塩(すなわち、Propyl Ce
llosolveアセテート塩(登録商標))、エタノール−2−ブトキシホス
フェート塩(すなわち、Butyl Cellosolveホスフェート塩(登
録商標))、2−(ヘキシロキシ)エタノール(すなわち、2−ヘキシルCel
losolve(登録商標))、2−エトキシエタノール(すなわち、2−エチ
ルCellosolve(登録商標))、2−ブトキシエタノール(すなわち、
2−ブチルCellosolve(登録商標))またはそれらの混合物が挙げら
れる。
【0102】 本明細書において用いられる適するポリグリコールエーテルおよびそれらの誘
導体には、n−ブトキシプロポキシプロパノール(n−BPP)、ブチルトリグ
リコールエーテル(BTGE)、ブチルジグリコールエーテル(BDGE)、水
溶性CARBITOL(登録商標)溶媒またはそれらの混合物が挙げられる。
【0103】 好ましい水溶性CARBITOL(登録商標)溶媒は、2−(2−アルコキシ
エトキシ)エタノール種、2−(2−アルコキシエトキシ)プロパノール種およ
び/または2−(2−アルコキシエトキシ)ブタノール種の化合物において、ア
ルコキシ基がエチル、プロピルまたはブチルから誘導される化合物である。好ま
しい水溶性カルビトールは、ブチルカルビトール(登録商標)としても知られて
いる2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。
【0104】 好ましいグリコールエーテルおよび/またはそれらの誘導体は、2−エトキシ
エタノール、2−ブトキシエタノール、n−ブトキシプロポキシプロパノール、
ブチルカルビトール(登録商標)またはそれらの混合物である。
【0105】 本明細書において用いられる適するポリオール溶媒は、ジオールのような少な
くとも2個のヒドロキシル基(−OH)を有するポリオールである。本明細書に
おいて用いられる適するジオールには、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール
、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、メチル−2,4−ペン
タンジオールまたはまたはそれらの混合物が挙げられる。
【0106】 揮発性有機化合物が存在する時、それらの揮発性有機化合物は本発明の優れた
総合的なクリーニング性能にさらに寄与する。さらに、本明細書における組成物
中に揮発性有機化合物を添加すると、組成物の衛生化特性も改善する。
【0107】 界面活性剤 本発明による好ましい組成物は、典型的には、界面活性剤または界面活性剤の
混合物を含んでなる。
【0108】 本明細書における組成物は、全組成物の重量に対して典型的には50%以下、
好ましくは0.1%〜20%、より好ましくは0.5%〜10%、最も好ましく
は1%〜5%の界面活性剤を含んでなることが可能である。
【0109】 こうした界面活性剤は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、双性イオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤およびそれらの混合物を含
め、技術上周知されているものから選択することができる。
【0110】 本明細書において用いられる特に適する界面活性剤はアニオン界面活性剤であ
る。このアニオン界面活性剤は、種々のタイプの染みに関する本発明の組成物の
優れた染み除去性能にさらに寄与するので本明細書において好ましい。さらに、
それらのアニオン界面活性剤は、布地および/または織物上に固着せず、よって
再汚れを減少させる。
【0111】 適するアニオン界面活性剤には、サルコシネート界面活性剤、アルキルスルフ
ェート界面活性剤、アルキルスルホネート界面活性剤、アルキルグリセロールス
ルフェート界面活性剤およびアルキルグリセロールスルホネート界面活性剤が挙
げられる。
【0112】 本明細書において用いられる特に適するサルコシネート界面活性剤には、酸お
よび/または塩の形態をとっているアシルサルコシネートまたはその混合物、好
ましくは以下の式を有する長鎖アシルサルコシネートが挙げられる。
【0113】
【化6】
【0114】 式中、Mは、水素またはカチオン部分であり、Rは、炭素原子数11〜15、
好ましくは11〜13のアルキル基である。好ましいMは、水素およびアルカリ
金属塩、特にナトリウムおよびカリウムである。このアシルサルコシネート界面
活性剤は、天然脂肪酸とアミノ酸サルコシン(N−メチルグリシン)から誘導さ
れる。こうしたアシルサルコシネート界面活性剤は、塩の水溶液として、あるい
は粉末として酸の形態で用いるために適する。天然脂肪酸の誘導体であるため、
このアシルサルコシネートは、急速且つ完全に生分解すると共に良好な皮膚適合
性を有する。
【0115】 従って、本明細書において用いられる特に好ましい長鎖アシルサルコシネート
には、C12アシルサルコシネート、すなわち、上式によるアシルサルコシネート
(式中、Mは水素であり、Rは炭素原子数11のアルキル基である)、N−ラウ
ロイルサルコシン酸ナトリウム、すなわち、上式によるアシルサルコシネート(
式中、Mはナトリウムであり、Rは炭素原子数11のアルキル基である)および
14アシルサルコシネート(すなわち、上式によるアシルサルコシネート(式中
、Mは水素であり、Rは炭素原子数13のアルキル基である))が挙げられる。
N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウムは、例えば、ハンプシャー(Hamps
hire)によって供給されるHamposyl L−30(登録商標)または
クロダ(Croda)によって供給されるCrodasinic LS30(登
録商標)として市販されている。C14アシルサルコシネートは、例えば、ハンプ
シャー(Hampshire)によって供給されるHamposyl M−30
(登録商標)またはクロダ(Croda)によって供給されるCrodasin
ic MS30(登録商標)として市販されている。
【0116】 本明細書において用いるために適するアルキルスルホネートには、式RSO3
Mの水溶性塩または酸が挙げられ、式中、Rは、C6〜C20直鎖または分岐、飽
和または不飽和のアルキル基、好ましくはC8〜C18アルキル基、より好ましく
はC10〜C16アルキル基であり、Mは、Hまたはカチオン、例えば、アルキル金
属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、あるいはアンモニウ
ムまたは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−およびトリメチル−
アンモニウムカチオンならびにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ンなどのアルキルアミンから誘導されるテトラメチルアンモニウムカチオン、ジ
メチルピペルジニウムカチオンおよび第四アンモニウムカチオンなどの第四アン
モニウムカチオンならびにそれらの混合物など)である。
【0117】 C14〜C16アルキルスルホネートの例は、ヘキスト(Hoechst)から入
手できるHostapur(登録商標)SASである。
【0118】 本明細書において用いるために適するアルキルスルフェート界面活性剤は、式
1SO4Mによる。式中、R1は、炭素原子数6〜20、好ましくは8〜18、
より好ましくは10〜16の直鎖または分岐アルキル基、アルキル基中に6〜1
8個の炭素原子を含むアルキルフェニル基であり、Mは、Hまたはカチオン、例
えば、アルキル金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カル
シウムおよびマグネシウムなど)、あるいはアンモニウムまたは置換アンモニウ
ム(例えば、メチル−、ジメチル−およびトリメチル−アンモニウムカチオンな
らびにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン
から誘導されるテトラメチルアンモニウムカチオン、ジメチルピペルジニウムカ
チオンおよび第四アンモニウムカチオンなどの第四アンモニウムカチオンならび
にそれらの混合物など)である。
【0119】 「直鎖アルキルスルフェートまたはスルホネート」とは、非置換アルキルスル
フェートまたはスルホネートであって、アルキル鎖が6〜20個の炭素原子、好
ましくは8〜18個の炭素原子、より好ましくは10〜16個の炭素原子を含ん
でなり、このアルキル鎖が一つの末端でスルフェート化またはスルホン化されて
いるものを本明細書において意味する。
【0120】 「分岐スルホネートまたはスルフェート」とは、6〜20個の総炭素原子、好
ましくは8〜18個の総炭素原子、より好ましくは10〜16個の総炭素原子を
有するアルキル鎖であって、アルキル主鎖が少なくとももう一つのアルキル鎖で
置換され、一つの末端でスルフェート化またはスルホン化されているものを本明
細書において意味する。
【0121】 本明細書において用いられる特に好ましい分岐アルキルスルフェートは、Is
alchem123AS(登録商標)のような10〜14個の総炭素原子を含む
ものである。エニケム(Enichem)から市販されているIsalchem
123AS(登録商標)は、94%分岐であるC12〜C13界面活性剤である。こ
の材料は、CH3−(CH2m−CH(CH2OSO3Na)−(CH2n−CH3 (式中、n+m=8〜9)として記載することができる。同様に好ましいアルキ
ルスルフェートは、アルキル鎖が合計で12個の炭素原子を含んでなるアルキル
スルフェート、すなわち、2−ブチルオクチル硫酸ナトリウムである。こうした
アルキルスルフェートは、コンデア(Condea)から商品名Isofol(
登録商標)12Sで市販されている。特に適する直鎖アルキルスルホネートには
、ヘキスト(Hoechst)から市販されているHostapur(登録商標
)SASのようなC12〜C16パラフィンスルホネートが挙げられる。
【0122】 適する非イオン界面活性剤にはアミンオキシド界面活性剤が含まれる。適する
アミンオキシド界面活性剤は式R123NOによる。式中、R1、R2およびR3 の各々は独立して、炭素原子数1〜30、好ましくは1〜20の飽和、置換また
は非置換、直鎖または分岐のアルキル基、およびそれらの混合基である。
【0123】 本発明により用いられる特に好ましいアミンオキシド界面活性剤は、式R123NOを有するアミンオキシド界面活性剤である。式中、R1は、炭素原子数1
〜30、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜16の飽和、直鎖または分岐
のアルキル基であり、R2およびR3は独立して、炭素原子1〜4、好ましくは1
〜3の置換または非置換、直鎖または分岐のアルキル基であり、より好ましくは
メチル基である。本明細書において用いられる好ましいアミンオキシド界面活性
剤は、ピュアカット(pure-cut)アミンオキシド界面活性剤、すなわち、異なる
鎖長のアミンオキシド界面活性剤の混合物とは対照的な純粋単一アミンオキシド
界面活性剤、例えば、C8N,N−ジメチルアミンオキシドである。
【0124】 本明細書において用いるために適するアミンオキシド界面活性剤は、例えば、
ピュアカットC8アミンオキシド、ピュアカットC10アミンオキシド、ピュアカ
ットC14アミンオキシド、ナチュラルブレンドC8〜C10アミンオキシドおよび
ナチュラルブレンドC12〜C16アミンオキシドである。こうしたアミンオキシド
界面活性剤は、ヘキスト(Hoechst)またはステファン(Stephan
)から商業的に入手することができる。
【0125】 本明細書において用いるために適する非イオン界面活性剤には、あらゆるエト
キシ化C6〜C24脂肪アルコール非イオン界面活性剤、アルキルプロポキシレー
トおよびそれらの混合物、脂肪酸C6〜C24アルカノールアミド、C6〜C20ポリ
エチルグリコールエーテル、分子量1000〜80000のポリエチレングリコ
ール、グルコースアミド、アルキルピロリドンも挙げられる。
【0126】 本明細書において用いるために適するカチオン界面活性剤には、式R123
4+の第四アンモニウム化合物が挙げられる。式中、R1、R2およびR3はメ
チル基であり、R4はC1215アルキル基であるか、あるいはR1はエチルまたは
ヒドロキシエチル基であり、R2およびR3はメチル基であり、R4はC1215
ルキル基である。
【0127】 適する双性イオン界面活性剤は双性イオンベタイン界面活性剤である。本明細
書において用いるために適する双性イオンベタイン界面活性剤は、比較的広いp
H範囲で同じ分子上にカチオン親水基、すなわち第四アンモニウム基、およびア
ニオン親水基の両方を含む。典型的なアニオン親水基は、カルボキシレートおよ
びスルホネートである。但し、スルフェートおよびホスホネートなどのような他
の基を用いることができる。本明細書において用いられる双性イオンベタイン界
面活性剤に関する一般式は次の式である。
【0128】
【化7】 R1−N+(R2)(R3)R4-
【0129】 式中、R1は疎水基であり、R2は、水素、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアル
キルまたは他の置換C1〜C6アルキル基であり、R3は、R2にも接続してNと合
わせて環構造を形成できるC1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキルまたは他の置
換C1〜C6アルキル基、またはC1〜C6スルホネート基であり、R4は、カチオ
ン窒素原子を親水基に接続する部分であり、典型的には、アルキレン、ヒドロキ
シアルキレンまたは炭素原子数1〜10のポリアルコキシ基であり、Xはカルボ
キシレートまたはスルホネート基である親水基である。
【0130】 好ましい疎水性R1は、アミド基、エステル基などの連結基を含むことができ
る脂肪族または芳香族、飽和または不飽和、置換または非置換の炭化水素鎖であ
る。より好ましいR1は、炭素原子数1〜24、好ましくは8〜18、より好ま
しくは10〜16のアルキル基である。これらの単純なアルキル基はコストおよ
び安定性の理由で好ましい。しかし、疎水基R1は、Ra−C(O)−NH−(C
(Rb2mのアミド基であることも可能である。式中、Raは、炭素原子数8〜
20以下、好ましくは18以下、より好ましくは16以下の脂肪族または芳香族
、飽和または不飽和、置換または非置換の炭化水素鎖、好ましくはアルキル基で
あり、Rbは、水素およびヒドロキシ基からなる群から選択され、mは、1〜4
、好ましくは2〜3、より好ましくは3であり、あらゆる(C(Rb2)部分に
は一個以下のヒドロキシ基がある。
【0131】 好ましいR2は、水素またはC1〜C3アルキルであり、より好ましくはメチル
である。好ましいR3は、C1〜C4スルホネート基、あるいはC1〜C3アルキル
基であり、より好ましくはメチルである。好ましいR4は(CH2nであり、式
中、nは1〜10、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3の整数である。
【0132】 ベタイン/スルホベタインの一般的な幾つかの例は、米国特許第2,082,
275号、第2,702,279号および第2,255,082号に記載されて
いる。これらの特許は本明細書中に引例として包含する。
【0133】 特に適するアルキルジメチルベタインの例には、ココナッツ−ジメチルベタイ
ン、ラウリルジメチルベタイン、デシルジメチルベタイン、2−(N−デシル−
N,N−ジメチル−アンモニア)アセテート、2−(N−ココN,N−ジメチル
アモニオ)アセテート、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベタ
イン、セチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタインが挙げられる。例
えば、ココナッツ−ジメチルベタインは、セピック(Seppic)から商品名
Amonyl265(登録商標)で市販されている。ラウリルベタインは、アル
ブライトアンドウィルソン(Albright & Wilson)から商品名
Empigen BB/L(登録商標)で市販されている。
【0134】 アミドベタインの例には、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベ
タインまたはC10〜C14脂肪アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレン)スル
ホベタインが挙げられる。例えば、C10〜C14脂肪アシルアミドプロピレン(ヒ
ドロプロピレン)スルホベタインは、シェレックスカンパニー(Sherex
Company)から商品名「Varion CAS(登録商標)スルホベタイ
ン」で市販されている。
【0135】 ベタインの別の例は、ローヌ・プーラン(Rohne−Poulenc)から
Mirataine H2C−HA(登録商標)で市販されているラウリル−イ
ミノ−ジプロピネートである。
【0136】 本明細書において用いるために好ましい界面活性剤は、アニオン界面活性剤あ
るいは双性イオン界面活性剤またはそれらの混合物であり、より好ましい界面活
性剤は、サルコシネート界面活性剤、アルキルスルホネート界面活性剤、アルキ
ルスルフェート界面活性剤、アルキルグリセロールスルフェート界面活性剤、ア
ルキルグリセロールスルホネート界面活性剤または双性イオンベタイン界面活性
剤およびそれらの混合物であり、なおより好ましい界面活性剤は、サルコシネー
ト界面活性剤、アルキルスルホネート界面活性剤、アルキルスルフェート界面活
性剤、または双性イオンベタイン界面活性剤およびそれらの混合物であり、本明
細書において最も好ましい界面活性剤はアルキルサルコシネート界面活性剤であ
る。
【0137】 本明細書において記載されたようなN−ビニルポリマーおよび/またはポリア
ミンN−オキシドポリマーが存在する時、それらは、界面活性剤、好ましくはア
ニオン界面活性剤および/または双性イオン界面活性剤、最も好ましくはサルコ
シネート界面活性剤が存在する時、それらの界面活性剤の活性を高めることが可
能である。この活性の増加は、N−ビニルポリマーおよび/またはポリアミンN
−オキシドポリマーと界面活性剤、好ましくはアニオン界面活性剤および/また
は双性イオン界面活性剤、最も好ましくはサルコシネート界面活性剤との相互作
用によると考えられる。この活性の増加は、本明細書における組成物の総合的な
クリーニング性能にさらに寄与する。
【0138】 安定剤 本発明の組成物は、ヒドロキシピリジン、N−オキシドまたはそれらの誘導体
およびそれらの混合物からなる群から選択される安定剤をさらに含んでなること
が可能である。
【0139】 適するヒドロキシピリジンN−オキシドまたはそれらの誘導体は以下の式によ
る。
【0140】
【化8】
【0141】 式中、Xは窒素であり、Yは、次の基、すなわち、酸素、−CHO、−OH−
、−(CH2n−COOHの一つであり、式中、nは0〜20、好ましくは0〜
10、より好ましくは0であり、Yは好ましくは酸素である。従って、本明細書
において用いられる特に好ましいヒドロキシピリジンN−オキシドまたはそれら
の誘導体は、2−ヒドロキシピリジンN−オキシドである。
【0142】 ヒドロキシピリジンN−オキシドまたはそれらの誘導体は、シグマ(Sigm
a)から商業的に入手することが可能である。
【0143】 本明細書における組成物は、全組成物の重量に対して典型的には2%以下、好ま
しくは0.001%〜1%、より好ましくは0.001%〜0.5%のヒドロキ
シピリジンN−オキシドまたはそれらの誘導体あるいはそれらの混合物を含んで
なることが可能である。
【0144】 キレート化剤 本発明の組成物は、キレート化剤をさらに含んでなることが可能である。
【0145】 適するキレート化剤は当業者に対して知られているものである。特に適するキ
レート化剤には、例えば、ホスホネートキレート化剤、多官能基置換芳香族キレ
ート化剤、アミノカルボキシレートキレート化剤、エチレンジアミンN,N’−
ジコハク酸のような他のキレート化剤およびそれらの混合物が挙げられる。
【0146】 本明細書における組成物は、全組成物の重量に対して典型的には4%以下、好
ましくは0.001%〜1%、より好ましくは0.001%〜0.5%のキレー
ト化剤を含んでなることが可能である。
【0147】 本明細書において用いられる適するホスホネートキレート化剤には、エチドロ
ン酸(ethydron)、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、および
アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)を含むアミノホスホネート化
合物、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレ
ンホスホネート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネートならびにジエチ
レントリアミンペンタメチレンホスホネートを挙げることができる。ホスホネー
ト化合物は、酸の形態をとって、あるいは酸官能基の一部または全部上の異なる
カチオンの塩として存在することが可能である。本明細書において用いられる好
ましいホスホネートキレート化剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホス
ホネート(DETPMP)である。こうしたホスホネートキレート化剤は、モン
サント(Monsanto)から商品名DEQUEST(登録商標)で市販され
ている。
【0148】 多官能基置換芳香族キレート化剤も、本明細書における組成物中で有用である
ことが可能である。1974年5月21日発行のコナー(Conor)らによる
米国特許第3,812,044号を参照すること。酸の形態をとっているこのタ
イプの好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンな
どのジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0149】 本明細書において用いるために好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジ
アミンN,N’−ジコハク酸、あるいはそのアルカリ金属塩またはアルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩または置換アンモニウム塩あるいはそれらの混合物であ
る。エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、特に(S,S)異性体は、198
7年11月3日発行のハートマン(Hartman)およびパーキンス(Per
kins)による米国特許第4,704,233号に広く記載されている。エチ
レンジアミンN,N’−ジコハク酸は、例えば、パーマーリサーチラボラトリー
ズ(Palmer Research Laboratories)から商品名
ssEDD(登録商標)で市販されている。
【0150】 本明細書において用いられる適するアミノカルボキシレートキレート化剤には
、エチレンジアミンテトラアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート
、ジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチル
エチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミン
テトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミンヘキサ−アセテート、エタノ
ールジグリシン、酸の形態をとっているか、あるいはアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩および置換アンモニウム塩の形態をとっているプロピレンジアミン四酢酸
(PDTA)およびメチルグリシン二酢酸(MGDA)が挙げられる。本明細書
において用いられる特に適するアミノカルボキシレートは、ジエチレントリアミ
ン五酢酸(DTPA)である。
【0151】 本明細書において用いられる他の適するキレート化剤には、以下の式によるサ
リチル酸あるいはその誘導体、またはその混合物が挙げられる。
【0152】
【化9】
【0153】 式中、Xは炭素であり、Yは、次の基、すなわち、−CHO、−OH、−(C
2n−COOHの一つであり、好ましくは−(CH2n−COOHである。n
は0〜20、好ましくは0〜10の整数であり、より好ましくは0である。サリ
チル酸およびその誘導体は、酸の形態をとって、あるいは例えばナトリウム塩な
どの塩の形態をとって用いることが可能である。
【0154】 サリチル酸は本明細書において特に好ましく、それはローヌ・プーラン(Rh
one Poulenc)から商業的に入手することができる。
【0155】 漂白活性剤 本明細書における組成物は、任意の原料として漂白活性剤をさらに含んでなる
ことが可能である。
【0156】 「漂白活性剤」とは、過酸化水素と反応して過酸を生成させる化合物を本明細
書において意味する。こうして生成した過酸は活性化漂白剤を構成する。本明細
書において用いられる適する漂白活性剤には、エステル、アミド、イミドまたは
酸無水物のクラスに属するものが挙げられる。このタイプの適する化合物の例は
、英国特許GB第1,586,769号およびGB第2,143,231号にお
いて開示されており、小球状にそれらの化合物を形成する方法は、欧州公報特許
出願EP−A−第62,523号に記載されている。本明細書において用いられ
るこうした化合物の適する例は、例えば、米国特許第4,818,425号に記
載されたようなテトラアセチルエチレンジアミン(TEAD)、3,5,5トリ
メチルヘキサノイロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジペルオキシドデカン
酸、例えば、米国特許第4,259,201号に記載されたようなペルオキシア
ジピン酸のノニルアミド、およびn−ノナノイロキシベンゼンスルホネート(N
OBS)である。置換または非置換のベンゾイルカプロラクタム、オクタノイル
カプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、ヘキサノイルカプロラクタム、デ
カノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ホルミルカプロラク
タム、アセチルカプロラクタム、プロパノイルカプロラクタム、ブタノイルカプ
ロラクタム、ペンタノイルカプロラクタムまたはそれらの混合物からなる群から
選択されるN−アシルカプロラクタムも適する。関心がある漂白活性剤の特定の
ファミリーはEP第624,154号において開示されており、アセチルトリエ
チルシトレート(ATC)はそのファミリー内で特に好ましい。アセチルトリエ
チルシトレートは、最終的にクエン酸とアルコールに分解するので環境に優しい
という利点を有する。さらに、アセチルトリエチルシトレートは、貯蔵に際して
組成物において良好な加水分解安定性を有すると共に、それは効率的な漂白活性
剤である。
【0157】 本発明による組成物は、全組成物の重量に対して30%以下、好ましくは1%
〜20%、より好ましくは2%〜10%の漂白活性剤を含んでなることが可能で
ある。
【0158】 ビルダー 本発明による組成物はビルダー系をさらに含んでなることが可能である。技術
上知られている従来のあらゆるビルダー系は本明細書において用いるために適す
る。
【0159】 本明細書において用いるために適するビルダーは、式R−CH(COOH)C
2(COOH)のコハク酸の誘導体が挙げられる。式中、Rは、C10〜20、好
ましくはC12〜16アルキルまたはアルケニルであるか、あるいはRは、ヒドロキ
シル、スルホ、スルホキシルまたはスルホン置換基で置換することが可能である
。特定の例には、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチル
スクシネート、2−ドデセニルスクシネート、2−テトラデセニルスクシネート
が挙げられる。適するビルダーは、好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩を含む水溶性塩の形態で用いら
れる。
【0160】 適する他のビルダーは、オキソジコハク酸と米国特許第4,663,071号
に記載されたようなタルトレートモノコハク酸とタルトレートジコハク酸との混
合物である。
【0161】 本明細書において用いるための適する別のビルダーは、飽和または不飽和C1018脂肪酸を含む脂肪酸ビルダーおよび対応する石鹸である。好ましい飽和化学
種は、アルキル鎖中に12〜16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和脂肪酸
はオレイン酸である。
【0162】 本明細書における組成物は、全組成物の重量に対して10%以下、好ましくは
1%〜7%のビルダー系を含んでなることが可能である。
【0163】 ラジカル捕捉剤 本明細書における組成物は、もう一つの任意の原料としてラジカル捕捉剤を含
んでなることが可能である。
【0164】 本明細書において用いるために適するラジカル捕捉剤には、周知の置換モノま
たはジヒドロキシベンゼンおよびそれらの誘導体、アルキル−およびアリールカ
ルボキシレートおよびそれらの混合物が挙げられる。本明細書において用いるた
めに好ましいラジカル捕捉剤には、ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン(BHT
)、p−ヒドロキシ−トルエン、ヒドロキノン(HQ)、ジ−t−ブチルヒドロ
キノン(DTBHQ)、モノ−t−ブチルヒドロキノン(MTBHQ)、t−ブ
チル−ヒドロキシアニソール(BHA)、p−ヒドロキシ−アニソール、安息香
酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシテレフタル酸、トル
イル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、4−アリル−カテコール、4−ア
セチル−カテコール、2−メトキシ−フェノール、2−エトキシ−フェノール、
2−メトキシ−4−(2−プロペニル)フェノール、3,4−ジヒドロキシベン
ズアルデヒド、2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド、ベンジルアミン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタ
ン、t−ブチル−ヒドロキシ−アニリン、p−ヒドロキシアニリンおよびn−プ
ロピル−ガレートが挙げられる。
【0165】 例えば、シェル(Shell)から商品名IONOL CP(登録商標)で市
販されているジ−t−ブチルヒドロキシトルエン、および/またはt−ブチル−
ヒドロキシアニソールおよび/またはプロピルガレートは本明細書において用い
るために非常に好ましい。
【0166】 ラジカル捕捉剤は、本明細書における過酸素漂白剤含有組成物の安定性にさら
に寄与する。
【0167】 本発明における組成物は、全組成物の重量に対して典型的には5%以下、好ま
しくは0.002%〜1.5%、より好ましくは0.002%〜0.5%のラジ
カル捕捉剤を含んでなることが可能である。
【0168】 カーペットの処理 典型的には、カーペットは、前述したような液状組成物または固体組成物、好
ましくは液状組成物を塗布することにより処理される。
【0169】 本発明による組成物は、原液形態または希釈型形態のいずれかで、処理しよう
とするカーペットに塗布することができ、これは、液状組成物または固体組成物
のいずれかである組成物に当てはまる。
【0170】 「希釈型形態」とは、本明細書において前述したように、布地および/または
織物、好ましくはカーペットを処理するための組成物を好ましくは水でユーザー
が希釈できることを本明細書において意味する。本明細書における組成物は、1
50倍以下、好ましくは50倍以下、より好ましくは25倍以下に希釈すること
が可能である。
【0171】 「原液形態で」は、布地および/または織物、好ましくはカーペットを処理す
るための組成物を全く希釈せずに、処理しようとするカーペット上に直接塗布す
る、すなわち、本明細書における組成物を本明細書に記載したようにカーペット
上に塗布すると解されるべきである。
【0172】 好ましくは、カーペットの処理は、本組成物を液状で、好ましくは液体原液状
でカーペットの表面に塗布する工程と、本組成物をカーペット上で乾かす工程と
を含んでなる。より好ましくは、この処理は、本組成物を液状で、好ましくは液
体原液状でカーペットの表面に塗布する工程と、本組成物をカーペット上で乾か
す工程と、最終的に本組成物をカーペットから除去する工程とを含んでなる。
【0173】 「液体状で」とは、本明細書において前述したように、布地および/または織
物、好ましくはカーペットを処理するための液状組成物をそれ自体原液形態で、
あるいは希釈型形態で使用できると共に、本明細書において記載された固体組成
物、例えば、粉末を、使用前、すなわち、カーペットに塗布する前に適切な溶媒
、典型的には水に溶解することを意味する。
【0174】 本組成物は、1500マイクロメートル未満、好ましくは1000マイクロメ
ートル未満、より好ましくは750マイクロメートル未満、なおより好ましくは
500マイクロメートル未満、最も好ましくは350マイクロメートル〜10マ
イクロメートルの平均径D(v、0.9)を伴った粒子サイズ分布を有する小滴
のスプレーの形でカーペット上に塗布される。
【0175】 小滴サイズ分布に関する「1500マイクロメートル未満の平均径D(v、0
.9)」とは、分配された小滴のスプレーの90%(体積単位で表現して)が1
500マイクロメートル未満の小滴の直径を有することを意味する。例えば、1
500マイクロメートル未満のD(v、0.9)は、直径が1500マイクロメ
ートル未満である小滴によって全スプレー体積の90%が分配されることを示す
【0176】 小滴のスプレーの粒子サイズ分布は、以後に詳述する手順に従って決定するこ
とができる。
【0177】 適する試験装置は、レンズが1000mmで最大粒子サイズ範囲が3475マ
イクロメートルのMalvern Mastersizer S LongBe
d(登録商標)である。Malvern Mastersizer S Lon
gBed(登録商標)は、スプレーフローに適応するために21cmの開口(レ
ンズ間)を備える。Malvern(登録商標)のすべての読みにおいて、レン
ズ表面は、スプレーの汚れがない状態でなければならない。現在のセットアップ
手順において、ノズルからレーザーまでの距離を8cmで固定した。これはレン
ズの汚れを最小にするためである。8cmの距離で、レーザー中心をスプレーコ
ーンに置くようにスプレーをレーザービームに向けた。噴霧された組成物ごとに
少なくとも3回の読みを行って、小滴のスプレーの粒子サイズ分布を決定した。
本発明による試験において用いられた噴霧器は電動噴霧器であった。バッテリー
駆動システムを用い、外部電源からの3.9ボルト直流(vdc)にスプレーヘ
ッドを保持することにより「フルチャージ」試験を一定にしておいた。これは、
一定のスプレー力を確保するためである。本明細書において用いられた基準噴霧
器はハンドレバー操作噴霧器である。ハンドレバーシステムは、別個の三名によ
って再現性に対して試験されなければならない。力に対抗してレバーを始動する
異なる能力について、これらの三名を選択した。すなわち、小さい能力に女性、
強い指力の女性および中間能力の男性であった。
【0178】 本明細書において定義されたように小滴のスプレーを送出するようにされたあ
らゆるコンテナは本明細書において用いるために適する。本明細書において必要
とされるような小滴のスプレーを形成することを確実にするために、従来の単一
開口スプレーヘッドに幾つかの改良を加えることができる。本明細書において用
いられる適するコンテナ(「スプレー式ディスペンサー」とも呼ぶ)は、本明細
書において定義されたような小滴のスプレーを生じさせるために組成物を分配す
る「分配開口」とも呼ばれる少なくとも一個の開口、あるいは複数の開口を有す
る共通的特徴を共有する。
【0179】 これらのスプレー式ディスペンサーは、手で操作、あるいは電気的に操作する
ことが可能である。典型的な手操作スプレー式ディスペンサーには、ポンプ操作
式またはレバー操作式が挙げられる。実際、スプレー式ディスペンサーヘッド付
きのこうしたコンテナにおいて、コンテナーに収容された組成物は、ユーザーが
ポンプ機構を始動する時にユーザーによってポンプ機構に伝達されるエネルギー
を介してスプレー式ディスペンサーヘッドを通して送られるか、あるいは電動ポ
ンプに向けられる。組成物を送出するための手段が電動ポンプと、伸ばされてい
るか、伸ばすことが可能であり、少なくとも一個の分配開口を有するスプレーア
ームとを備えて、動作中、電動ポンプによってスプレーアームを通してコンテナ
から組成物を分配開口に送り出すコンテナーを用いることが本明細書において好
ましい。可撓性コネクタによってスプレーアームがコンテナと連通していること
が好ましい。スプレーアームはその長さに沿って配置された一つのノズルまたは
多数のノズルを備えることが可能である。スプレーアームによって、組成物をど
こに噴霧するかを制御することがより容易となる。電動ポンプは、例えば、ギア
ポンプ、インペラポンプ、ピストンポンプ、スクリューポンプ、蠕動ポンプ、ダ
イアフラムポンプ、あるいは他のあらゆる小形ポンプであることが可能である。
本明細書において用いるための電動ポンプの非常に好ましい実施形態において、
ポンプは、典型的な速度が6000rpm〜12000rpmの間であるギアポ
ンプである。電動ポンプは、典型的には1〜20mN.m.の間のトルクを発生
させる電動モータなどの手段によって駆動される。次に電動モータには電源を供
給しなければならない。電源は、電気的にメインであることが可能であるか(任
意に変圧器を介して)、あるいは使い捨てバッテリーまたは蓄電池であることが
可能である。スプレーアームは、剛直にしか伸びないことが可能である。しかし
、こうしたスプレーアームは、しまい込むのが難しい可能性があり、スプレーア
ームは好ましくは伸縮構成または折り曲げ構成のいずれかによって延伸可能であ
る。
【0180】 本発明による布地および/または織物、好ましくはカーペットを処理するため
の組成物の塗布される量は、染みまたは汚れの激しさに応じて決まる。頑固な染
みの場合、染みの完全な除去を確実にするために、一回を超える塗布を必要とす
ることがある。
【0181】 本発明による組成物を塗布することによって処理されるべき面積は、あらゆる
サイズであることが可能である。実際、本発明によるカーペット処理用の組成物
を用いて、一部分全体あるいは、より好ましくはカーペット全体を処理すること
が可能である。
【0182】 好ましくは、本発明によるカーペットの処理において、前述したような組成物
をカーペット上に塗布する工程には、最終の任意の除去工程以外に手動作業を要
する工程が後に続く必要はない。実際、本明細書における組成物によって、こす
る、および/またはブラシ掛けするなどの手動作業を全く必要とせずに優れたク
リーニング性能が可能となる。本発明の利点は、本組成物をカーペット上に塗布
すると直ぐに本組成物のクリーニング作用が始まることである。
【0183】 本発明の好ましい実施形態において、組成物は、典型的には2時間未満、好ま
しくは1時間未満、より好ましくは40分未満、なおより好ましくは1〜30分
、最も好ましくは1〜20分にわたりカーペット上で乾かされる。
【0184】 「乾かす」とは、カーペット上に分配された組成物の初期量の少なくとも40
%、好ましくは少なくとも60%が蒸発のために失われる段階を本明細書におい
て意味する。
【0185】 実際、本発明の好ましい実施形態において、好ましくは汚物と混じった組成物
が乾燥残渣に変わるまで液状組成物は乾かされる。より好ましくは、その後、本
組成物はカーペットから除去される。なおより好ましくは、本組成物は、機械的
に、最も好ましくは、真空クリーニングによって除去される。これは、例えば、
標準Hoover(登録商標)1300W真空機械のような市販されているいず
れかの真空掃除機の助けによって行うことができる。
【0186】 本発明によると、本明細書における組成物は、布地および/または織物からの
染みおよび汚れの除去と、臭いの除去のために用いることができる。さらに、本
発明による組成物は、布地および/または織物からの微小昆虫を衛生化し、除去
し、および/または駆除するために用いることができる。
【0187】 実施例 以下の実施例は本発明を説明している。表示した比率(特に明記しないかぎり
重量%である)で表示した原料を混ぜることによって組成物を製造する。
【0188】
【表1】
【0189】
【表2】
【0190】
【表3】
【0191】 PVPはポリビニルピロリドンである。 PVNOは、レイリー(Reilly)から市販されているポリ(4−ビニルピ
リジン−N−オキシド)である。 PV/AAは、N−ビニルピロリドンと商品名Sokalan(登録商標)PG
310で市販されているアクリル酸である。 PVPVIは、商品名Sokalan(登録商標)PG55で市販されているN
−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマーである。 サルコシネートは、クロダ(Croda)から商品名Crodasinic L
S30(登録商標)で市販されているN−ラウロイルサルコシン酸ナトリウムで
ある。 BHTは、ブチル化ヒドロキシトルエンである。 AMCPは、商品名SokalanCP5(登録商標)で市販されているアクリ
ル酸/マレイン酸系コポリマーである。 キレート化剤*は、商品名DEQUEST(登録商標)で市販されているホスホ
ネートキレート化剤である。 NaCnAsはアルキル硫酸ナトリウムである。 PAは、平均分子量12,000のエトキシ化テトラエチレンペンタアミンであ
る。
【0192】 上で例示した組成物は、好ましくは、前述したMalvern Master
sizer S LongBed(登録商標)で測定した時に200〜400マ
イクロメートルである平均径D(v、0.9)を伴った粒子サイズ分布を有する
小滴のスプレーを送出するようにされたコンテナ中に包装される。用いられる好
ましいコンテナは電動噴霧器である。
【0193】 上の実施例における組成物は、組成物で処理された布地および/または織物、
好ましくはカーペットに、柔軟性と、粒子状汚れ、油脂/油性汚れおよび/また
は酵素性汚れ、ならびにコーヒーおよび茶などのような漂白可能な染みなどの他
のタイプの汚れに関する優れたクリーニング性能とをもたらす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 マソッティ,ヴァレンティーナ イタリア国、40053 カサレッキオ、ディ、 レノ、ヴィア、ペルティーニ 5 (72)発明者 ラソ,フロリアーナ イタリア国、00166 ローマ、ヴィア、グ レゴリオ、デシモプリモ、57/8 (72)発明者 リッチ,カルロ イタリア国、00151 ローマ、ヴィア、ダ ンテ、デ、ブラシ 70 (72)発明者 サルチネッリ、ルカ イタリア国、90142 パレルモ、ヴィア、 タオン、デ、レヴェル 64 Fターム(参考) 3B154 AA02 AA03 AA07 AA08 AB20 AB34 BA03 BA23 BB34 BB39 BD03 BD07 BD17 BE05 BF06 BF12 DA09 4H003 AB10 AB27 AC13 BA12 BA20 DA01 DA04 EA20 EA21 EB04 EB07 EB24 EB28 EB30 EB32 EB34 ED02 EE04 FA22 FA42 4L031 AB32 AB34 AB35 AB36 BA08 CA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地および/または織物に柔軟性をもたらすように前記布地
    および/または織物を処理するための組成物中の布地/織物柔軟化用原料として
    の過酸素漂白剤の使用。
  2. 【請求項2】 前記組成物が液体である、請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記組成物を前記布地および/または織物の表面に塗布し、
    前記組成物を前記布地および/または織物上で乾かすことにより前記布地および
    /または織物を処理する、請求項2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 1500マイクロメートル未満の平均径D(v、0.9)を
    伴った粒子サイズ分布を有する小滴のスプレーの形で前記組成物を前記布地およ
    び/または織物上に送出する、請求項2または3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記組成物が全組成物の0.01重量%〜20重量%の過酸
    素漂白剤を含んでなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記過酸素漂白剤が過酸化水素あるいは水溶性の過酸化水素
    源またはそれらの混合物である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用
  7. 【請求項7】 前記組成物が酸あるいは塩基またはそれらの混合物をさらに
    含んでなる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記組成物が従来の布地/織物クリーニング原料をさらに含
    んでなる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の使用。
  9. 【請求項9】 カーペット、絨毯、室内装飾用品およびカーシートカバーな
    どの織物を処理するための、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物中
    の布地および/または織物柔軟化用原料としての過酸素漂白剤の使用。
  10. 【請求項10】 カーペットおよび絨毯などを処理するための、請求項1な
    いし9のいずれか1項に記載の組成物中の布地および/または織物柔軟化用原料
    としての過酸素漂白剤の使用。
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