JP2002531068A - カンジダ・アルビカンスtfIIIA遺伝子(CatfIIIA)及びコードされるCATFIIIAタンパク質 - Google Patents

カンジダ・アルビカンスtfIIIA遺伝子(CatfIIIA)及びコードされるCATFIIIAタンパク質

Info

Publication number
JP2002531068A
JP2002531068A JP2000581204A JP2000581204A JP2002531068A JP 2002531068 A JP2002531068 A JP 2002531068A JP 2000581204 A JP2000581204 A JP 2000581204A JP 2000581204 A JP2000581204 A JP 2000581204A JP 2002531068 A JP2002531068 A JP 2002531068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequence
dna sequence
catfiiia
dna
polypeptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000581204A
Other languages
English (en)
Inventor
ボルドンパリエ フロランス
カミール シルヴィー
サントナク アンドレ
Original Assignee
アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム filed Critical アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム
Publication of JP2002531068A publication Critical patent/JP2002531068A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/37Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from fungi
    • C07K14/39Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from fungi from yeasts
    • C07K14/40Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from fungi from yeasts from Candida
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K48/00Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 この発明は、カンジダ・アルビカンス転写因子(以下、CATFIIIAという)及びその類似体並びに該タンパク質又は該タンパク質のポリペプチドアナログをコードするポリヌクレオチド(RNA、DNA)に関するものである。この発明は又、該ポリペプチド及びポリヌクレオチドの製造方法、それらの、抗真菌剤として利用することのできる該転写因子CATFIIIAの阻害剤の製造のための利用及び該阻害剤を含む医薬組成物にも関係する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、カンジダ・アルビカンス転写因子(以後、CATFIIIAと呼ぶ)
及びその類似体並びにこのタンパク質又はこのタンパク質のポリペプチド類似体
をコードするポリヌクレオチド(RNA、DNA)に関するものである。
【0002】 本発明は、これらのポリペプチド及びポリヌクレオチドの製造方法、カンジダ
・アルビカンスの転写機構の研究のための及び抗真菌剤として利用することので
きるこの転写因子CATFIIIAの阻害剤の製造のためのそれらの利用、及び
かかる阻害剤を含む医薬組成物にも関係する。
【0003】 それ故、本発明は、特に、カンジダ・アルビカンスの新規な転写因子及びこの
転写因子をコードするDNA配列、それらの製造方法及びそれらの利用に関係す
る。
【0004】 我々は、以後、次の略号をも使用する:アミノ酸にAA、核酸にNA、リボ核
酸にRNA、リボヌクレアーゼにRNアーゼ、デオキシリボ核酸にDNA、相補
的DNAにcDNA、塩基対にbp、ポリメラーゼ連鎖反応にPCR、カンジダ
・アルビカンスにCA又はカンジダa.及びサッカロミセス・セレビシエにSC
又はサッカロミセスc.。
【0005】 特定のスクリーニング技術を指す用語スクリーニング及びプライマーとして用
いられるオリゴヌクレオチドを指す用語プライマーも又用いる。
【0006】 用語ポリヌクレオチドは、以後、本発明のポリヌクレオチド即ち、本発明のC
ATFIIIA因子及び同じ転写因子機能を有するその同族体をコードするDN
A配列を(RNAも)指す。用語CAtfIIIは、上でポリヌクレオチドについ
て与えた意味を有する。
【0007】 用語ポリペプチドは、以後、本発明のポリペプチド即ち、本発明のCATFI
IIA因子及び以下で規定するその機能的類似体又は同族体(従って、同じ転写
因子機能を有する)を指す。用語CATFIIIは、上でポリペプチドに与えた
意味を有する。
【0008】 我々は、転写因子TFIIIAをコードする遺伝子をtfIIIA(又はtf
C2)と呼ぶが、CAtfIIIA(又は、CAtfC2)は、カンジダ・アルビ
カンスの転写因子CATFIIIAをコードする遺伝子を指す。
【0009】 公知の真菌感染症の範囲は、皮膚や爪への真菌の攻撃から一層重い内臓の真菌
症まで及ぶ。かかる感染症及びそれらから生じる病気例えば真菌症は、同定され
ている。静真菌性効果又は殺真菌性効果を有する抗真菌性物質が、これらの真菌
症の治療に用いられている。
【0010】 従って、本発明は、抗真菌性物質特に抗カンジダ・アルビカンス性物質の同定
に関係する。
【0011】 従って、本発明は、抗真菌剤として利用することのできる転写因子阻害剤に関
係する。カンジダ・アルビカンスは、人体に感染性疾患を引き起こす病原性酵母
である。病気を治療する手段を見出すことを目的として、細胞内標的を選択する
ことができ、転写因子TFIIIAは、これらの標的の1つであり得る。
【0012】 真核生物において、この因子は、RNAポリメラーゼIIIによる5SRNA遺
伝子の転写開始において鍵となる役割を演じている。特に、CAに類似の酵母で
あるSCについては、このSCは、因子TFIIIAの染色体遺伝子が破壊され
た場合には、追加の5SRNA源なしでは生存できず、この追加の5SRNAは
、因子TFIIIAの関与なしでプラスミドを用いて合成されるということが示
されている(参考:S.Camier, A.-M. Dechampesme, A.Sentenac./Proc.Natl.Aca
d.Sci.(1995) 92, 9338-9342)。
【0013】 tfIIInd遺伝子及び対応するTFIIIAタンパク質は、以下に示すよ
うに、生物学的な転写機構の調節に関与している。
【0014】 TFIIIタンパク質が1980年に最初にアフリカツメガエル卵母細胞から
転写因子として精製された[Segall等、J.Biol.Chem.,255, 11986-11991(1980)]
ので、TFIIIAにより行われる転写制御の機構を研究するのに、イン・ビボ
及びイン・ビトロの仕事が、アフリカツメガエルで行われてきた。アフリカツメ
ガエルTFIIIAが、5SRNA遺伝子の転写の開始に必要であること[Sakon
ji等、Cell 19, 13-25(1980)]及び5SRNA遺伝子の内部制御領域への結合に
必要であること[Bogenhagen等、Cell,19,27-35(1980)]が示されている。
【0015】 アフリカツメガエルのTfIIIAのcDNAのヌクレオチド配列及び対応す
るアミノ酸配列は、既に公開されている[Ginberg等、Cell 39,479-489(1984)]。
この遺伝子は、9つの亜鉛フィンガーを有するタンパク質をコードしており、1
つの亜鉛フィンガーは、亜鉛原子でリンクされた2つのシステインと2つのヒス
チジン(CYS2HIS2)(C2H2)を含む部分に対応するということは注意す
ることができる。この亜鉛フィンガー構造は、タンパク質のDNAへの結合ドメ
インを構成し、それ故、DNAに結合するタンパク質のグループ(DNA結合タ
ンパク質)に必須のドメインと考えられる。[Miller等、Embo J., 4, 1607-1614(
1985)]
【0016】 この亜鉛フィンガー構造をやはり有している他のDNAに結合する転写因子、
例えば、ヒトにおける、ヒトウィルムス腫瘍遺伝子のXT1[Gessier等、Nature
, 343, 774-778(1990)]、ヒト転写リプレッサーYY1[Shi等、Cell, 67, 377-3
88(1991)]、プロモーターcMYCと結合したMAZタンパク質[Bossone等、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 89, 7452-7456(1992)]が知られており又はsp1[Kuwahar
a等、J.Biol.Chem, 29, 8627-8631(1990)]も知られているということは注意され
得る。
【0017】 種々の生物例えば、ヒト(特に)、アフリカツメガエル又はカンジダ・アルビカ
ンスの研究は、TFIIIA転写因子のファミリーと呼べるものが存在し、それ
が下記の特徴を有することを示した: − それらは、RNAポリメラーゼIIIと結合し − それらは、9つの亜鉛フィンガーを有し − それらは、5SRNAをコードする遺伝子の転写に不可欠である。
【0018】 酵母のtfIIIA遺伝子(tfC2)によりコードされるタンパク質の公知の
必須の機能は、サッカロミセス・セレビシエの5SRNA遺伝子の転写を開始す
ることである(Camier等、Proc.Natl.Acad.Sci.Sa USA (1995) 92:9338-9342)。
【0019】 従って、本発明は、カンジダ・アルビカンスの転写因子CATFIIIAのタ
ンパク質をコードするDNA及びRNAポリヌクレオチドを単離すること及びそ
れらのヌクレオチド配列を示すことを可能にした。
【0020】 それ故、本発明の主題は、下記の群から選択するヌクレオチド配列を含む単離
されたポリヌクレオチドである: a)転写因子機能を有し且つ以下に示す配列SEQ ID NO:3と相同なアミノ酸配列
を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも50%又は少
なくとも60%の好ましくは少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチ
ド。 b)ポリヌクレオチドa)の相補的ポリヌクレオチド c)少なくとも15の連続するa)及びb)で規定したポリヌクレオチドの塩基
を含むポリヌクレオチド。 それ故、本発明の主題は、上で規定したポリヌクレオチドであり、このポリヌク
レオチドは、DNAである。
【0021】 それ故、本発明の主題は、上で規定したポリヌクレオチドであり、このポリヌ
クレオチドは、RNAである。
【0022】 本発明の一層正確な主題は、上で規定したポリヌクレオチドであり、ヌクレオ
チド配列SEQ ID NO:1を含む。
【0023】 従って、本発明は、カンジダ・アルビカンスの転写因子CATFIIIAをコ
ードするDNA配列を単離することを可能にした。
【0024】 本発明は又、CAtfIIIA遺伝子の核酸配列及びこの遺伝子によりコード
されるCATFIIIAタンパク質のアミノ酸配列を示すことをも可能にした。
【0025】 それ故、本発明の主題は、上記のポリヌクレオチドにより規定されるDNA配
列であり、このDNA配列が、カンジダ・アルビカンスの転写因子CATFII
IAの生物学的機能を有するタンパク質をコードするCAftIIIA遺伝子の
ものでありヌクレオチド配列SEQ ID NO:1を含むことを特徴とする。 それ故、本発明のSEQ ID NO:1等の配列は、2060ヌクレオチドを含む。
【0026】 本発明の正確な主題は、SEQ ID NO:1のヌクレオチド720で始まり、ヌクレ
オチド1955で終わる配列を有する上で規定したDNA配列である。 従って、かかる配列は、1236ヌクレオチドを含む。
【0027】 本発明の主題は、上で規定したアミノ酸配列SEQ ID NO:3をコードするCAt
fIIIA遺伝子のDNA配列でもある。 従って、配列SEQ ID NO:3は、412AAを含む。
【0028】 本発明の特別の主題は、上で規定した転写因子CATFIIIをコードするD
NA配列並びにそれにハイブリダイズし且つ/又はこの配列若しくはその断片と
有意の相同性を有し且つ同じ機能を有するDNA配列である。
【0029】 本発明の主題は又、転写因子CATFIIIAと同じ生物学的活性を有するタ
ンパク質をコードする少なくとも1つのヌクレオチドの抑制、挿入及び/又は置
換により導入された改変を含む上で規定したDNA配列でもある。
【0030】 本発明の特定の主題は、上で規定したDNA配列並びに該DNA配列と少なく
とも50%の又は60%の、好ましくは少なくとも70%のヌクレオチド配列相
同性を有するDNA配列である。
【0031】 それ故、本発明の主題は又、上で規定したDNA配列並びにAA配列が該DN
AによりコードされるAA配列と少なくとも40%の、特に45%の、又は少な
くとも50%の、むしろ少なくとも60%の、好ましくは少なくとも70%の相
同性を有する類似の機能のタンパク質をコードするDNA配列でもある。
【0032】 ハイブリダイズする配列とは、高、中又は低緊縮の標準的条件下で、上記のD
NA配列の1つとハイブリダイズし及び同じ転写因子機能を有するポリペプチド
をコードするDNA配列を含む。緊縮条件は、当業者に公知の条件下で実施され
るものである(Sambrook等、Molecular Cloning, Cold Spring Harbor Laborator
y Press, 1989に記載されたもの等)。かかる緊縮条件は、例えば、5×SSPE
;10×デンハート;100μg/mlssDNA;1%SDS溶液中での65
℃で18時間のハイブリダイゼーションとその後の2×SSC;0.05%SD
Sでの5分ずつ3回の洗浄及びその後の1×SSC;0.1%SDSでの15分
ずつ3回の65℃での洗浄である。高緊縮条件には、例えば、5×SSPE;1
0×デンハート;100μg/mlssDNA;1%SDS溶液中での65℃で
18時間のハイブリダイゼーションとその後の2×SSC;0.05%SDS溶
液での20分ずつ2回の65℃での洗浄及びその後の0.1%SSC;0.1%
SDS溶液での65℃で45分の最後の洗浄が含まれる。中緊縮条件には、例え
ば、0.2×SSC、0.1%SDS溶液での65℃で20分の最後の洗浄が含
まれる。
【0033】 有意な相同性を有する配列とは、上記のDNA配列の1つとの中位の又は高度
のヌクレオチド配列類似性を有し且つ同じ転写因子機能を有するタンパク質をコ
ードする配列を包含する。
【0034】 それ故、類似のDNA配列とは、カンジダ・アルビカンス以外の真菌特にSC
に属し得て且つカンジダ・アルビカンスCatfIIIA遺伝子のDNA配列と
類似し又は同一であるDNA配列を意味する。これらの類似のDNA配列は、カ
ンジダ・アルビカンスCatfIIIA遺伝子のDNA配列と必ずしも同一では
ない。ヌクレオチドレベルでの配列相同性は、中位か又は高くてよい。従って、
本発明は、特に、本発明のCAtfIIIA配列と少なくとも50%の、好まし
くは少なくとも60%の、一層好ましくは少なくとも70%のヌクレオチド配列
相同性を有するDNA配列に関係する。
【0035】 加えて、これらの類似のDNA配列は、CAtfIIIA遺伝子によりコードさ
れるタンパク質とアミノ酸配列レベルで同じタンパク質を必ずしもコードしない
。それ故、本発明は、特に、本発明のCAtfIIIAによりコードされるタン
パク質と少なくとも40%の、特に45%の、好ましくは少なくとも50%の、
一層好ましくは少なくとも60%の、尚一層好ましくは少なくとも70%のアミ
ノ酸配列相同性を有し相同であるといわれるタンパク質をコードするDNA配列
と関係する。
【0036】 本発明の遺伝子は、SEQ ID NO:1に示したように一本鎖DNA配列として表さ
れるが、本発明が、この一本鎖DNA配列の相補的DNA配列を含むこと及び互
いに相補的なこれらの2つのDNA配列により構成され二本鎖といわれるDNA
配列をも包含するということは理解される。
【0037】 上記のDNA配列は、アミノ酸配列SEQ ID NO:3に対応するアミノ酸をコード
するコドンの組合せの例であるが、本発明が、この同じアミノ酸配列SEQ ID NO:
3をコードするコドンの任意の他の自由な組合せを包含するということも理解さ
れる。
【0038】 ポリヌクレオチド特に上で規定したDNA配列、上記のような改変DNA配列
又は上で規定した相同なDNA配列の調製のために、当業者に公知の技術、特に
、Sambrook, J., Fritsh, E.F. 及びManiatis, T.(1989)の「Molecular cloning
: a laboratory manual」と題する本(Laboratory, Cold Spring Harbor NY)に記
載されたものを用いることができる。
【0039】 上で規定した相同なDNA配列は、特に、当業者に公知の方法により、例えば、
縮重ヌクレオチドプライマーを用いるPCR技術によりこれらのDNAを対応す
る真菌の遺伝子バンク又はcDNAバンクから増幅することよって単離すること
ができる。このcDNAも又、本発明の範囲内の研究される様々な種の真菌例え
ばカンジダ・アルビカンスから単離したmRNAから調製することができるが、
例えば、カンジダ・ステラトイデア、カンジダ・トロピカリス、カンジダ・パラ
プシロシス、カンジダ・クルセイ、カンジダ・シュードトロピカリス、カンジダ
・キラモンディ、カンジダ・グラブラタ、カンジダ・ルシアニアエ又はカンジダ
・ルゴサからも調製することができ、真菌例えば、サッカロミセス・セレビシエ
又はアスペルギルス又はクリプトコッカス及び特にアスペルギルス・フミガーツ
ス、コシディオイデス・イミティス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、ヒ
ストプラスマ・カプスラタム、ブラストミセス・デルマティティディス、パラコ
シディオイデス・ブラジリエンス及びスポロトリックス・シェンキイ型の真菌か
らも調製することができ、藻菌類綱又は真正菌類綱の真菌、詳細には、サブクラ
スの担子菌類、子嚢菌類、特に、半嚢菌類(酵母)及び不整子嚢菌目、裸胞子菌類
(gymnascales)(皮膚及び毛の真菌)、又は糸状不完全菌類のクラス、詳細には、
サブクラスの分生子菌類(conidiosporales)及び葉状体胞子菌目からも調製する
ことができ、これらの内には、次の種がある:ケカビ、クモノスカビ、コクシジ
オイデス、パラコクシジオイデス(ブラストミセス ブラジリエンシス)、エンド
ミセス(ブラストミセス)、アスペルギルス、ペニシリウム(スコプラリオプシス)
、白癬菌(クテノミセス)、表皮糸状菌、小胞子菌、ピエドライア、ルモデンドラ
ム、フィアロフォラ、スポロトリクム、クリプトコッカス、カンジダ、ゲオトリ
クム、トリコスポロン又はトロプスロシス。
【0040】 従って、本発明のポリヌクレオチドは、通常のクローニング及び配列決定法に
より例えば細胞から抽出した染色体DNAの断片からのクローニング及び配列決
定法により得ることができる。例えば、本発明のポリヌクレオチドを得るために
は、染色体DNA断片バンクを利用することができる。好ましくは17ヌクレオ
チド以上から構成され、部分配列から誘導される放射性エレメントにより標識し
たオリゴヌクレオチドに対応するプローブを調製することができる。従って、こ
のプローブのDNAと同一のDNAを含むクローンを緊縮条件下で同定すること
ができる。こうして同定された個々のクローンのオリジナル配列に由来する配列
決定用プライマーを用いる配列決定により、完全な遺伝子配列を決定するために
両方向に配列を拡張することができる。通常の効率的様式で、かかる配列決定を
、プラスミドから調製した変性した二本鎖DNAを用いて実施することができる
。かかる技術は、上記のManiatis, T. Fritsch, E.F.及びSambrookに記載されて
いる。(Laboratory Manual, Cold Spring Harbor, New York(1989)(特に、ハイ
ブリダイゼーションによるスクリーニング及び変性した二本鎖DNAからの配列
決定の章の1.90及び13.70)。
【0041】 本発明の範囲内で、カンジダ・アルビカンスの染色体DNA断片のバンクを、
特に、以下の実験部の実施例1で示すように用いることができる。
【0042】 本発明を実施した操作条件の詳細な説明を、以下に与える。
【0043】 本発明の非常に特別の主題は、転写因子機能CATFIIIAを有し及び上記
のDNA配列にコードされるアミノ酸配列SEQ ID NO:3を有するポリペプチド及
びこのポリペプチドの類似体である。
【0044】 ポリペプチド類似体とは、アミノ酸配列が、少なくとも1つのアミノ酸の置換、
抑制又は付加により改変されているが、同じ生物学的機能を保持しているポリペ
プチドと理解される。かかるポリペプチド類似体は、自然に生成され得るし又は
当業者に公知の技術を用いて、翻訳後修飾により生成することができ又は上記の
ように本発明のDNA配列の改変によっても生成することができる。これらの技
術の内で、当業者に公知の位置指定突然変異誘発(Kramer, W.等、Nucl.Acids Re
s., 12, 9441(1984);Kramer, W.及びFritz, H.J., Methods in Enzymology, 15 4 , 350(1987);Zoller, M.J.及びSmith, M. Methods in Enzymology, 100, 468(
1983))を特に挙げることができる。
【0045】 改変DNA合成は、上記のようにして、特に、公知の化学合成技術例えばリン酸
トリエステル法[Letsinger, R.L及びOgilvie, K.K., K.Am.CHEM.Soc., 91, 3350
(1969);Merrifield, R.B., Science, 150, 178(1968)]又はホスホアミダイト法
[Beaucage, S.L及びCaruthers, M.H., Tetrahedron Lett., 22, 1859(1981);Mc
BRIDE, L.J.及びCaruthers, M.H. Tetrahedron Lett., 24 245(1983)]を用いて
実施することができ、これらの方法の組合せによっても実施することができる。
【0046】 それ故、本発明のポリペプチドは、当業者に公知の技術を用いて、特に、部分
的に化学合成によって製造することができ、組換えDNA技術により、以下に示
す原核又は真核宿主細胞中で発現させることよっても製造することができる。
【0047】 本発明の特別の主題は、アミノ酸配列SEQ ID NO:3を有する組換えタンパク質
CATFIIIAの製造方法であって、上記のDNA配列を適当な宿主中で発現
させ、次いで、該組換えタンパク質を単離精製することをふくむ当該製造方法で
ある。
【0048】 本発明のポリペプチドを生成するためには、特に、当業者に公知の遺伝子工学
を利用する組換えDNA技術及び細胞培養法を利用することができる。次いで、
次の段階を実施することができる:先ず適当な遺伝子を用意し、次いで、この遺
伝子をベクターに組み込み、この遺伝子のキャリアーベクターを適当な宿主細胞
にトランスファーし、この遺伝子の発現によりそのポリペプチドを産生させ、そ
のポリペプチドを単離し、こうして生成されたポリペプチドを次いで精製する。
【0049】 本発明のポリヌクレオチドの発現により得られる本発明のポリペプチドを、当
業者に周知の方法例えば硫安又はエタノール沈殿、酸性条件下での抽出、アニオ
ン又はカチオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、
アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィ
ー及び高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によりトランスフォームした細
胞培養物から精製することができる。タンパク質がその単離精製の間に変性した
場合には、当業者に周知の技術を用いて、そのタンパク質を再生することができ
る。
【0050】 本発明によるDNA配列、特に、SEQ ID NO:SEQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2を
、当業者に公知の技術により、特に、化学合成により又は遺伝子バンク若しくは
cDNAバンクを合成オリゴヌクレオチドプローブを用いて公知のハイブリダイ
ゼーション技術によってスクリーニングし、そうして、単離した断片からDNA
を増幅することにより又はメッセンジャーRNA(mRNA)から逆転写酵素によ
り調製することができる。
【0051】 先ずmRNAを全RNAの抽出により単離し、次いで、これらのmRNAから逆
転写酵素によりcDNAを合成するこの技術の利点は、特に、たとえ非コード配
列がゲノムDNA中に存在しても、mRNAはイントロンを含まないという事実
に基づく。
【0052】 次いで、当業者に公知の通常のクローニング技術(特に、Sambrook, J. Friths
, E.F.及びManiatis, T.(1989)による「Molecular cloning: a laboratory manu
al」と題する本(Laboratory, Cold Spring Harbor NY)に記載されたもの)を行う
ことができる。
【0053】 これらの技術においては、断片を適当な市販のキットのプラスミドに挿入し、次
いで、こうして得られたプラスミドによって細菌株をトランスフォームすること
によりクローニングを行うことができる。特に、XL1Blue又はDH5al
pha大腸菌株を用いることができる。これらのクローンを、次いで、プラスミ
ドDNAを抽出するために、上記の当業者に公知の標準的技術(Sambrook, Frith
s及びManiatis)によって培養することができる。次いで、このプラスミドDNA
に含まれる増幅断片のDNA配列決定を行うことができる。
【0054】 本発明のポリペプチドを、本発明のポリヌクレオチド特に適当なプロモーター
配列が先行する本発明のポリペプチドをコードするDNA配列を含む宿主細胞で
の発現により得ることができる。宿主細胞は、原核細胞例えば大腸菌であっても
真核細胞例えば酵母(例えば、子嚢菌、その中にサッカロミセスがある)又は哺乳
動物細胞(例えば、Cos細胞)であってもよい。
【0055】 本発明の特別の主題は、上記のDNA配列を含む発現ベクターである。この発
現ベクターにおいて、かかるDNA配列は、それ故、特に、カンジダ・アルビカ
ンスの転写因子CATFIIIAの生物学的機能を有するタンパク質をコードす
るCAtfIIIA遺伝子の、ヌクレオチド配列SEQ ID NO:1を含むDNA配列
である。
【0056】 この発現ベクターにおいて、かかるDNA配列は、従って、一層特に、SEQ ID N
O:1のヌクレオチド720で始まり、ヌクレオチド1955で終わるDNA配列
である。
【0057】 この発現ベクターにおいて、かかるDNA配列は、従って、一層特に、上記のア
ミノ酸配列SEQ ID NO:3をコードするCAtfIIIA遺伝子のそれでもある。
【0058】 この発現ベクターにおいて、かかるDNA配列は、従って、上記の転写因子CA
TFIIIAをコードするDNA配列並びにそれとハイブリダイズし且つ/又は
この配列若しくはその断片と有意の相同性を有するDNA配列であり、又は、転
写因子CATFIIIAと同じ生物学的活性を有するタンパク質をコードする少
なくとも1つのヌクレオチドの抑制、挿入及び/若しくは置換により導入された
改変を含むDNA配列でもある。
【0059】 この発現ベクターにおいて、かかるDNA配列は、特に、上記のDNA配列並び
に、該DNA配列との少なくとも50%若しくは少なくとも60%の、好ましく
は少なくとも70%のヌクレオチド配列相同性を有する類似のDNA配列であり
、又はAA配列が該DNA配列によりコードされるAA配列との少なくとも40
%の、特に45%の、又は少なくとも50%の、むしろ少なくとも60%の、好
ましくは少なくとも70%の相同性を有するタンパク質をコードする類似のDN
A配列でもある。
【0060】 これらの発現ベクターは、適当なプロモーターの制御下でのタンパク質の発現を
可能にするベクターである。かかるベクターは、プラスミド、コスミド又はウイ
ルスDNAであってよい。原核細胞のためには、プロモーターは、例えば、la
cプロモーター、trpプロモーター、tacプロモーター、β−ラクタマーゼ
プロモーター又はPLプロモーターであってよい。酵母細胞用には、プロモータ
ーは、例えば、PGKプロモーター又はGALプロモーターであってよい。哺乳
動物細胞用には、プロモーターは、例えば、SV40プロモーター又はアデノウ
イルスプロモーターであってよい。
【0061】 バキュウロウイルス型のベクターも又、昆虫細胞における発現用に用いること
ができる。
【0062】 宿主細胞は、例えば、原核細胞又は真核細胞である。原核細胞は、例えば、大腸
菌、バチルス又はストレプトミセスである。真核宿主細胞は、酵母並びに高等生
物の細胞例えば哺乳動物細胞又は昆虫細胞を包含する。哺乳動物細胞は、例えば
、繊維芽細胞例えばCHO又はBHKハムスター細胞及びCosサル細胞である
。これらの昆虫細胞は、例えば、SF9細胞である。
【0063】 それ故、本発明は、本発明のポリヌクレオチド特にアミノ酸配列3をコードす
るDNA配列によりトランスフォームされた宿主細胞におけるCATFIIIA
をコードする本発明のポリヌクレオチドの発現を含む方法と関係する。かかる方
法の実施において、宿主細胞は、特に、真核細胞である。
【0064】 本発明の実施のために、用いるベクターは、例えば、pGEX又はpBADであ
ってよく、宿主細胞は、大腸菌であってよく(又は、例えばベクターpYX)、そ
して、宿主細胞は、特に、サッカロミセス・セレビシエであってよい。
【0065】 本発明の特別の主題は、上記のベクターでトランスフォームされた、本発明の
DNA配列を含む宿主細胞である。
【0066】 本発明の主題は、それ故、上記の本発明の組換えタンパク質の製造方法であり
、該方法においては、宿主細胞は、DH5alpha大腸菌若しくはXL1−B
lue大腸菌であり、又は特に、サッカロミセス・セレビシエである。
【0067】 上記の操作を実施する条件の詳細な説明は、以下の実験部において与えられる。
本発明の遺伝子が挿入されたプラスミドが、こうして得られ、次いで、宿主細胞
に導入されたこのプラスミドが、当業者に公知の通常の技術により得られる。
【0068】 本発明の非常に正確な主題は、番号I−2072でCNCMに寄託されたプラ
スミドである。
【0069】 それ故、それは、特に、本発明のCAtfIIIA遺伝子を含むXL1−Bl
ue/Yep24−Catfc2株に関係する。
【0070】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:1の配列720〜1955に対応する。
【0071】 本発明を実施する操作条件は、以下に、実験部で説明する。
【0072】 CAtfIIIA遺伝子によりコードされるTFIIIAタンパク質は、それ
故、転写因子である。実際、本発明の遺伝子によりコードされるTFIIIAタ
ンパク質は、DNAに結合するタンパク質としての生物学的役割を有しており、
転写因子として有用であろう。
【0073】 特に、本発明の遺伝子は、種々の組織で発現され、5SリボソームRNA遺伝子
の転写開始において重要な役割を演じている。これらの因子の研究は、転写調節
機構の分析においても有用であり得る。
【0074】 本発明の主題は、それ故、抗真菌性生成物をスクリーニングする方法であって
、上記の転写因子CATFIIIAの活性を、抗真菌特性を測定する必要のある
各生成物の存在下で測定する段階を含み、この活性に対する阻害効果を有する生
成物を選択することを特徴とする当該方法である。
【0075】 以下の実験部で示すカンジダ・アルビカンス及びサッカロミセス・セレビシエ
の転写因子の機能的同族体の本発明の範囲内の例証は、本発明の転写因子CAT
FIIIAの多くの応用を構想することを可能にする。
【0076】 特に、SCTFIIIAが細胞の生存に必須であるらしいという事実の故に、
この活性を阻害する物質は、抗真菌剤として(医薬として又は産業レベルで)利用
することができる。
【0077】 例えば、抗真菌性物質例えばカンジダ・アルビカンスに対して活性な物質をスク
リーニングするために、CATFIIIAの活性又はTFIIIA転写因子によ
り構成されるその機能的同族体の活性を、抗真菌特性を測定する必要のある各生
成物の存在下で測定し、この活性に対する阻害効果を有する生成物を選択する。
【0078】 かかるスクリーニングは、試験すべきアクチベーター又は潜在的阻害剤の存在
下で、TFIIIAの転写活性を測定することにより実施することができる。5
SRNAの転写は、例えば、適当な反応媒質中で5SRNAの合成を検出するこ
とによりイン・ビトロで直接測定することができる。
【0079】 この転写活性は又、細胞生存力試験により、イン・ビボでも測定することができ
る。例えば、転写活性を、CAtfIIIA遺伝子によりトランスフォームされ
たSCTFIIIAを発現しない変異型サッカロミセス・セレビシエ細胞におい
て、有利に測定することができる。
【0080】 この発明は又、TFIIIA転写因子を阻害する特性について上記のように選
択した生成物の、抗真菌剤の獲得のための利用をも包含する。
【0081】 本発明は、以下の本発明のCAtfIIIA遺伝子のクローニングを記載した
実験部を参照することにより一層理解されよう。
【0082】 本発明の主題は、従って、上記の抗真菌性生成物をスクリーニングする方法に
より選択した生成物の、抗真菌剤を得るための利用である。
【0083】 本発明の主題は、カンジダ・アルビカンスの転写因子CAtfIIIA遺伝子
又はこの遺伝子によりコードされる転写因子の、上で規定したカンジダ・アルビ
カンスの転写因子の阻害剤として利用される抗真菌特性を有する生成物の選択の
ための利用でもある。
【0084】 本発明の主題は又、少なくとも一の上記のカンジダ・アルビカンスの転写因子
の阻害剤を活性成分として含む医薬組成物でもある。
【0085】 かかる組成物は、特に、局所的及び全身性の真菌感染症の治療に有用である。 上記の医薬組成物は、経口、直腸、非経口経路で投与することができ、又は皮膚
又は粘膜への局所的適用のように局所的経路により投与することができ、又は注
射(静脈注射又は筋肉注射)により投与することができる。これらの組成物は、固
体でも液体でもよく、現在ヒトの医療で用いられているすべての医薬形態例えば
錠剤又は糖衣錠、ゼラチンカプセル、顆粒、坐薬、注射薬、軟膏、クリーム、ゲ
ル及びエアゾール製剤(これらは、通常の方法により製造される)において存在し
得る。活性成分は、これらの医薬組成物中で通常使用されている賦形剤例えばタ
ルク、アラビアゴム、ラクトース、澱粉、マグネシウムステアレート、ココアバ
ター、水性又は非水性ビヒクル、動植物起源の脂肪物質、パラフィン誘導体、グ
リコール、様々な湿潤剤、分散剤又は乳化剤及び防腐剤に組み込むことができる
【0086】 投与量は、使用する生成物、治療される患者及び問題の病気によって、変化し
得る。
【0087】 本発明の特別の主題は、従って、上記の組成物例えば抗真菌剤の利用である。
【0088】 本発明の主題は、動物に免疫応答を誘導する方法であって、この動物に、上記
の本発明のポリペプチド又は同じ機能を有するこのポリペプチドの断片を、この
動物を病気から保護する抗体を生成するために接種することを含む当該方法でも
ある。
【0089】 本発明の主題は、それ故、転写因子機能CATFIIIAを有する上記の本発
明のポリペプチド又は同じ機能を有し、本発明のポリヌクレオチドにより特に上
記のDNA配列によりコードされるこれらのポリペプチドの断片に対する抗体で
ある。
【0090】 本発明のポリペプチドは、従って、これらのポリペプチドに対する免疫特異的な
抗体を生成するための免役原として用いることができる。用語抗体は、等しく、
モノクローナル、ポリクローナル、キメラ、一本鎖、非ヒト抗体及びヒト抗体で
ある抗体並びに、Fab免疫グロブリンバンクの生成物を含むFab断片を指す。本
発明のポリペプチドに対して生成される抗体は、本発明のポリペプチド又はエピ
トープを有する断片、それらの類似体又は動物細胞(好ましくは、非ヒト動物細
胞)の投与により得られる(モノクローナル抗体の製造のための日常的プロトコー
ルを使用)。かかる抗体は、この分野で周知の方法(例えば、Antibodies, Labora
tory manual HarborDavid Larre編、Cold Spring Harbor laboratory編、1988な
る本に記載された方法)により製造することができる。
【0091】 本発明の非常に特別の主題は、従って、本発明のCATFIIIAタンパク質
又は同じ機能を有するこのタンパク質の断片に対する抗体である。
【0092】 本発明の主題は、CAtfIIIA転写因子遺伝子又は上記のこの遺伝子によ
りコードされる転写因子の、病原性酵母カンジダ・アルビカンスにより引き起こ
された病気の診断又は治療に用いることのできる組成物の製造ための利用でもあ
る。
【0093】 本発明は又、本発明のポリヌクレオチドの診断用試薬としての利用にも関係す
る。カンジダ・アルビカンスのTFIIIAタンパク質をコードする本発明のポ
リヌクレオチド又はその類似体の真核細胞特に哺乳動物細胞特にヒト細胞内での
検出は、病気を診断する手段を構成することができ:従って、本発明のかかるポ
リヌクレオチド、特に、DNA配列は、広範囲の技術によって、本発明のポリヌ
クレオチドの少なくとも一つを含む生物体が感染した真核細胞特に哺乳動物細胞
(一層特に、ヒト細胞)において検出することができる。診断手段としてのかかる
利用のための核酸は、感染細胞又は組織例えば骨、血液、筋肉、軟骨又は皮膚に
おいて検出することができる。この検出のために、ゲノムDNAを直接利用する
ことができ、又はPCRその他の増幅技術によって増幅することもできる。RN
A又はDNA及びcDNAも、同じ目的で利用することができる。増幅技術によ
り、真核生物特に哺乳動物一層特にヒトに存在する真菌の系統を、遺伝子型の分
析により特性決定することができる。欠失又は挿入を、増幅生成物の大きさの標
準配列の遺伝子型と比較しての変化により検出することができる。変異点を、増
幅したDNAと、放射性エレメントで標識した本発明のポリヌクレオチドの配列
とのハイブリダイゼーションにより同定することができる。それ故、好ましくは
、相補的配列を、二重鎖から区別することができる(ヌクレアーゼ消化に対する
抵抗性が低い)。これらのDNA配列の差異も又、ゲル中でのDNA断片の電気
泳動(変性剤を伴うか又は伴わない)における移動度の変化により、又は直接的D
NA配列決定により検出することができる(参考:Myers等、Science, 230:1242(
1985))。
【0094】 特定の位置での配列の変化は、RNアーゼI及びS1等のヌクレアーゼに対する
保護実験により又は化学的開裂法よっても示すことができる(参考:Cotton等、P
roc.Natl.Acad.Sci. USA, 85:4397-4401(1985))。
【0095】 変異又は多形を有する本発明のポリヌクレオチドの1つを含む細胞も又、特に、
セロタイプを測定することを可能にする多くの技術により検出することができる
。例えば、RT−PCR技術を用いて、突然変異を検出することができる。RT
−PCR技術を自動検出システム(例えば、GeneScan技術)と共に用いる
ことは、特に好ましい。RNA及びcDNAは、PCR又はRT−PCR技術で
用いることができる。例えば、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオ
チドの粗補的プライマーを用いて、突然変異を同定して分析することができる。
【0096】 それ故、プライマーを用いて、感染した個体から単離したDNAを増幅すること
ができる。この方法で、DNA配列中の変異を検出して、感染を診断し、感染性
因子のセロタイプ又は分類を決定するために利用することができる。かかる技術
は、当業者には標準的なものであり、特に、マニュアル「Current Protocols in
Molecular Biology」(Ausubel等編、John Wiley & Sons, Inc, 1995)に記載さ
れている。
【0097】 本発明は、それ故、病気好ましくは特にカンジダ・アルビカンスにより引き起
こされる真菌感染症例えば上記の真菌症を診断する方法に関係し、この方法は、
感染した個体から採取した試料から本発明のポリヌクレオチドの量の増加を測定
することを含む。かかるポリヌクレオチドは、特に、上記の本発明のDNA配列
を有する。
【0098】 ポリヌクレオチドの量の増加又は減少は、当業者に周知の技術例えば、特に、増
幅、PCR、RT PCR、ノーザンブロッティング又は他のハイブリダイゼー
ション技術により測定することができる。
【0099】 加えて、本発明による診断方法は、本発明のポリペプチドの、感染の存在を検出
するために用いる正常の非感染組織により構成される対照試料と比較して大きす
ぎる発現の検出よりなる。
【0100】 それ故、宿主細胞試料中で発現されたタンパク質の量を検出するために用いるこ
とのできる技術は、当業者に周知である。従って、例えば、放射免疫アッセイ又
は競争的結合技術、ウエスタンブロット分析及びELISA試験(上記のAusubel
参考)を挙げることができる。
【0101】 本発明の主題は又、真菌感染症の診断のためのキットであって、上記の本発明
によるDNA配列又は類似の機能を有する配列又はこの配列の機能的断片、この
配列によりコードされるポリペプチド又は同じ機能を有するポリペプチド断片又
はこのDNA配列によりコードされたかかるポリペプチド若しくはこのポリペプ
チドの断片に向けられた抗体を含む当該真菌感染症の診断のためのキットでもあ
る。
【0102】 従って、このキットは、上記の本発明によるDNA配列及び例えばDNA配列SE
Q ID NO:1若しくはこの配列の断片を含むことができ、SEQ ID NO:の配列720
〜1955を含むこともできる。
【0103】 かかるキットは又、本発明によるポリペプチド又はこのポリペプチドの断片、特
に、AA配列SEQ ID NO:3を有するタンパク質をも含むことができ、上記の抗体
をも含むことができる。
【0104】 かかるキットは、当業者に周知の方法により製造することができる。 本発明において示された配列SEQ ID NO:1〜9は、以下に記載する。 以下の実験部は、本発明を説明することを可能にするが、それを制限はしない。
【0105】実験部 実施例1 :CAtfIIIA遺伝子のクローニング及び配列決定 a)培養条件: 細菌のDH5alpha(Gibco BRL)又はXL1−Blue型K12(Stratage
ne)大腸菌株を、本発明のプラスミドの調製に使用した。この細菌の増殖を、通
常の条件に従って、水1リットル当たり10gのバクトリプトン、5gの酵母エ
キス及び10gのNaClを含み且つ100μg/mlのアンピシリン(SIGMA)
を含む液体LB培地中で実施した。
【0106】 コロニーを、固体LB+寒天+アンピシリン培地上に取り出してから、100m
lのLB培地中で培養し、OD(600nm)=0.8までインキュベートした。
インキュベーションを、37℃、常圧で、225rpmで撹拌しながら行った。
この株の生存力は、LB+アンピシリン(100μg/ml)培地で増殖した場合
に確認された。
【0107】 Blaアンピシリンに対する耐性の遺伝子は、CAtfIIIAの断片がクロー
ン化されるベクターの部分を形成するということに注意することができる。それ
故に、本発明のカンジダ・アルビカンスのtfIIIA遺伝子を含むプラスミド
を含む株の選択を、これらの株をアンピシリン(100μg/ml)を含むこの培
地で培養することにより行うことができる(かかる培地は、アンピシリン耐性遺
伝子を含む株の生存のみを許し、それ故、本発明のカンジダa.のtfIIIA
遺伝子を含む株のみ生存させる)。
【0108】 得られた株の保存のためには、15%のグリセロールを培地に加え:それ故、こ
れらの培養物は、懸濁培地LB+100μg/mlのアンピシリン+15%のグ
リセロール中で、OD(660nm=0.8)の細菌濃度でクリオチューブ中のア
リコートの形態で保存される(チューブ当たり1ml)。
【0109】 配列決定のために、以下に示すクローニング操作の各々に由来する幾つかの細菌
のプラスミドDNAを市販のキット(Qiagenプラスミドキット)を用いて調
製する。CAtfIIIA遺伝子の配列に対応する断片を、その二本鎖について
、当業者に公知の標準的技術によって配列決定を行う(ABI377XLシーケ
ンサー、Perkin Elmer社製、使用)。
【0110】 b)CAtfIIIA遺伝子のクローニング及び配列決定: 本発明の範囲内で、図1に示した転写因子CAをコードする遺伝子(即ち、SEQ I
D NO:1)は、カンジダ・アルビカンスの遺伝子断片バンクから単離された(Sangl
ard等、Antimicrobial agents and chemotherapy 39, 2378-2386,(1995))。
【0111】 この遺伝子の構造を、配列決定により同定した。 用いたストラテジーは、SCとCAは、類似した酵母であり、それらの遺伝子構
造は、相同であり得るという仮説に基づく。
【0112】 次いで、下記のプロセスを実施する: 本発明の範囲内で、カンジダ・アルビカンスゲノムの予備配列にアクセスするこ
とを可能にするスタンフォードインターネットサイトを用いることにより、S.
セレビシエtfIIIAと相同な配列の画分が同定された。この断片は、タンパ
ク質をコードするオープンリーディングフレーム(258bp)を含み、該タンパ
ク質について、2つの亜鉛フィンガー及びSCのTFIIIA因子に特徴的なセ
リン残基に富む領域を同定することができる。このオープンリーディングフレー
ムは、実際は、259ヌクレオチドを含む。カンジダ・アルビカンスに対応する
断片を増幅するために、2つのオリゴヌクレオチドをこの配列から選択した。こ
れらのオリゴヌクレオチドは、下記の通りである: INT CAND(SEQ ID NO:1の720〜740位に位置し、SEQ ID NO:4と
呼ばれる)及び 3’CAND(SEQ ID NO:1の955〜978位に位置し、SEQ ID NO:5と呼ば
れる)。 259塩基対の断片が、こうして得られる。
【0113】 CA細胞から当業者に公知の通常の方法により調製したCAゲノムDNAの断片
及び他方CA遺伝子バンクにて調製したCAゲノムDNAの断片を増幅すること
が可能であるということが最初にPCRにより確認された。これらのオリゴヌク
レオチドは、カンジダ・アルビカンスのゲノムDNAから、キット(Mega
Prime、Amersham)を用いて32P(リン32)で標識されたプローブを調製
するために、DNA断片を合成することをも可能にした。
【0114】 この断片を、ベクターYEp24(マルチコピー−Ura3)のBamHI部位に
クローン化したカンジダ・アルビカンスのゲノムのSau3A断片のバンクのス
クリーニングに用いた[Botstein等、Gene, 8, 17-24,(1979)]。
【0115】 上記の断片を含むベクターYEp24(選択遺伝子URA3を有するマルチコピ
ーベクター)でトランスフォームしたDH5alpha大腸菌を、LB+アンピ
シリン培地を含むディッシュ上に置いて37℃で培養した。次いで、ニトロセル
ロースフィルター上のレプリカを当業者に公知の技術により処理する[例えば、
0.5M NaOHで5分間;1M トリス−HCl(pH=7.5)で5分間;
1.5M NaCl/0.5M トリス−HCl(pH7.5)で]。
【0116】 乾燥に関しては、これらのフィルターを、10分間80℃においてから、UV(S
tratalinker)で固定する。予備ハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーシ
ョンを、0.5M NaPO4緩衝液(pH7.2);10mM EDTA;7%
SDSにて行う(参考:Church及びGilbert, PNAS 81:1991(1984))。
【0117】 プローブを、MegaPrime及び(α32P)dCTPキット(Amersham UK)
を用いて32Pで標識する。ハイブリダイゼーションを一晩65℃で行う。次い
で、これらのフィルターを、1%SDS、40mM NaPO(pH7.2)中
で各5分ずつ6回、65℃で洗浄し、次いで、それらを一晩オートラジオグラフ
ィーにかける。フィルター上での32Pで標識したプローブとのハイブリダイゼ
ーションは、ディッシュ中で再培養された幾つかの陽性クローンを、それらを単
離するために選択することを可能にした。個々のクローンが、こうして得られる
【0118】 本発明のCAtfIIIA遺伝子の異なるインサートを含む9、18及び47と
呼ばれる3つのタイプのクローンが、こうして得られ、PCR分析は、259b
pの断片の存在を確認した。
【0119】 カンジダ・アルビカンスのインサートを含むYEp24プラスミドを、これらの
コロニーから集めた。これらのプラスミドの各々の制限地図を確立し、これは、
すべてのインサートが、カンジダ・アルビカンスゲノムの同じ領域に由来するこ
とに注意することを可能にした。この領域の配列決定のために、下記のオリゴヌ
クレオチドを用いた: INT−Cand(SEQ ID NO:1の720〜740位に位置し、SEQ ID NO:4と
呼ばれる) 3’−Cand(SEQ ID NO:1の955〜978位に位置し、SEQ ID NO:5と呼
ばれる) Cont−Int(SEQ ID NO:1の719〜741位に位置し、SEQ ID NO:6と
呼ばれる) Can−Kor1(SEQ ID NO:1の1365〜1389位に位置し、SEQ ID NO:
7と呼ばれる) 及び、配列ABI377XL(Perkin Elmer)。この領域の配列決定は、下記の点
を明らかにすることを可能にした: 1)これらの3つのクローンは、すべて、唯一つのオープンリーディングフレー
ム(一つのタンパク質をコードする同じ配列を有する1236bpにわたって連
続している)を含む。 2)このオープンリーディングフレームは、サッカロミセス・セレビシエのTF
IIIA因子と有意の相同性を示す412AAのタンパク質をコードする。この
タンパク質の分析は、転写因子TFIIIAの特徴である9つの亜鉛フィンガー
部分を見出すことを可能にする、SCCATIIIAとTFIIIAのタンパク
質配列の比較は、50%の相同性と45%の同一性を示すことを可能にする。ア
ミノ酸翻訳に関しては、カンジダ・アルビカンスでは、CTGコドンがセリンに
翻訳されるという事実とカンジダ・アルビカンスのTFIIIA中には、2つの
CTGコドンがあるという事実を考慮した。
【0120】 下記に注意すべきである: − N末端部分のセリンリッチ領域の保存。 − SCに特徴的な8及び9亜鉛フィンガー間の非常に長い中間領域の存在。
【0121】 SCのTFIIIAタンパク質とカンジダ・アルビカンスのTFIIIAとの間
の配列の差異は、亜鉛フィンガー部分の外側のC末端部分に位置している。
【0122】 プロモーター領域とCATFIIIをコードする配列とを含むYEp24プラス
ミドを、大腸菌株XL1Blueにトランスフォームしてから、番号I−207
2でCNCM(Institut Pasteur 25 rue of Docteur ROUX 75015 Paris)に19
98年9月15日に寄託した。
【0123】実施例2 :tfIIIA遺伝子の発現 クローン9に含まれる断片を、制限酵素EcoRI及びXhoIにより認識され
る配列を含み、tfC2遺伝子とハイブリダイズするプライマーを用いるPCR
により増幅した。
【0124】 これらのプライマーは、下記の通りである: 5−EcoTF(SEQ ID NO:1の720〜732位に位置し、SEQ ID NO:8と呼
ばれる)及び 3’−XhoI(SEQ ID NO:1の1946〜1960位に位置し、SEQ ID NO:9
と呼ばれる)。
【0125】 次いで、ゲノムDNAのPCRによる増幅を、下記の様式で行った: 0.5μgのクローン9のDNAを、200ng/mlの各dNTP、各25μ
モル/lの割合の上記のプライマー、2mM MgCl、1×Pfu緩衝液、
5U Pfuポリメラーゼ(Perkin Elmer)を含む50μlの反応溶液に加える。
【0126】 この反応媒質を、30サイクルのPCRサイクル(各々は、94℃で30秒、次
いで、60℃で45秒、次いで、72℃で1分である)にかける。
【0127】 CATFIIIのコード配列を含む断片を、ベクターpYX122(CEN、H
IS3)及びpYX222(2ミクロン、HIS3)(R and D System)中にサブク
ローン化した。このプラスミドを用いて、サッカロミセス・セレビシエc.細胞
をトランスフォームした。YWRI(Mat alpha、can 1−100
、his 3−11、leu 2−3、112 trp 1−1、ura 3−
1、ade 2−1、tfC2:leu2+pJA230)、(Camier等、Proc.N
atl.Acad.Sci. 92.9338-9342, 1995)。
【0128】 上記と同じ方法によりトランスフォームした株は、HAタグを含むカンジダ・ア
ルビカンスの転写因子TFIIIAの発現を与える。
【0129】 それ故、上記の実験の実施は、下記の点を示す: 1)カンジダ・アルビカンスのTFIIIA因子の遺伝子が、実施例1で示した
ようにして得たクローン9、18及び47において単離された(ハイブリダイゼ
ーション技術を用いて、カンジダ・アルビカンスの遺伝子バンクから)。この遺
伝子の構造を、配列決定により同定した。 2)実施例1で得られたCAtfIIIA遺伝子のCATFIIIAタンパク質
は、412AAにより構成され、SCTFIIIA因子との高い相同性を示す。
このタンパク質は、N末端のSER残基に富む領域及び9つの亜鉛フィンガー部
分を含み、その配置は、SCのTFIIIAタンパク質のそれと同じである。 3)カンジダ・アルビカンスのTFIIIA因子の遺伝子のサブクローニングを
行い、この遺伝子は、SCプロモーターの制御下にあった。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/40 C12N 1/19 4C084 16/14 1/21 4C085 C12N 1/19 C12P 21/02 C 4H045 1/21 C12Q 1/02 C12P 21/02 G01N 33/15 Z C12Q 1/02 33/50 Z G01N 33/15 33/53 M 33/50 33/566 33/53 33/569 A 33/566 C12R 1:725) 33/569 C12N 15/00 ZNAA //(C12N 15/09 A C12R 1:725) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CR,CU,CZ,DM,EE,G D,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MA, MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,S G,SI,SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ ,VN,YU,ZA (72)発明者 アンドレ サントナク フランス国 エフ91191 ジフ スール イヴェット、バティマン 142 セア/サ クレイ、セルヴィス ド ビオシミ エ ジェネティク モレキュレル Fターム(参考) 2G045 AA25 AA28 AA40 CB21 DA12 DA13 DA14 DA36 DA77 FB02 FB03 FB04 4B024 AA01 AA13 BA49 BA80 CA04 CA11 DA06 DA12 EA04 GA11 HA01 HA03 HA15 4B063 QA01 QA18 QQ01 QQ07 QQ20 QR33 QR59 QR75 QR76 QR80 QS05 QS36 QX01 QX02 4B064 AG01 CA02 CA06 CA19 CC24 DA01 4B065 AA26X AA73Y AA80X AB01 BA02 CA24 CA44 4C084 AA17 NA14 ZB351 ZC202 ZC412 4C085 AA02 AA13 BA49 CC07 DD62 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA15 DA76 EA29 EA52 FA72 FA74

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の群から選択するヌクレオチド配列を含む単離されたポ
    リヌクレオチド: a)転写因子機能を有し且つ配列SEQ ID NO:3と相同なアミノ酸配列を有するポ
    リペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも50%の又は少なくとも
    60%の、好ましくは少なくとも70%の類似性を有するポリヌクレオチド b)ポリヌクレオチドa)の相補的ポリヌクレオチド c)a)及びb)に規定したポリヌクレオチドの少なくとも15の連続する塩基
    を含むポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 DNAである、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 RNAである、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ヌクレオチド配列SEQ ID NO:1を含む、請求項2で規定した
    ポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 ヌクレオチド配列SEQ ID NO:1を含むカンジダ・アルビカン
    スCATFIIIAの転写因子の生物学的機能を有するタンパク質をコードする
    CAtfIIIA遺伝子のDNA配列である、請求項1、2及び4で規定したD
    NA配列。
  6. 【請求項6】 SEQ ID NO:1のヌクレオチド720で始まり、ヌクレオチド
    1955で終わる配列を有する、請求項5に記載のDNA配列。
  7. 【請求項7】 アミノ酸配列SEQ ID NO:3(412AA)をコードする、請求
    項5又は6に記載のCAtfIIIA遺伝子のDNA配列。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7に記載の転写因子CATFIIIAをコードす
    るDNA配列並びにそれとハイブリダイズし且つ/又はこの配列若しくはその断
    片と有意の相同性を有し且つ同じ機能を有するDNA配列。
  9. 【請求項9】 転写因子CATFIIIAと同じ生物学的活性を有するタン
    パク質をコードする少なくとも1つのヌクレオチドの抑制、挿入及び/又は置換
    により導入された改変を含む、請求項5〜8に記載のDNA配列。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9の1つに記載のDNA配列並びに該DNA配
    列と少なくとも50%の又は少なくとも60%の、好ましくは少なくとも70%
    のヌクレオチド配列相同性を有するDNA配列
  11. 【請求項11】 請求項5〜10の1つに記載のDNA配列並びに該DNA
    配列によりコードされるAA配列とAA配列が少なくとも40%の、特に45%
    の、又は少なくとも50%の、むしろ少なくとも60%の、好ましくは少なくと
    も70%の相同性を有する類似の機能を有するタンパク質をコードするDNA配
    列。
  12. 【請求項12】 転写因子機能CAFTIIIAを有し且つ請求項5〜11
    の1つに記載のDNA配列によりコードされるアミノ酸配列SEQ ID NO:3を有す
    るポリペプチド及びこのポリペプチドの類似体。
  13. 【請求項13】 アミノ酸配列SEQ ID NO:3を有する組換えタンパク質CA
    TFIIIの製造方法であって、請求項5〜11の1つに記載のDNA配列を適
    当な宿主中で発現させ、次いで、該組換えタンパク質を単離精製することを含む
    当該製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項5〜11の1つに記載のDNA配列を含む発現ベク
    ター。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のベクターでトランスフォームした宿主
    細胞。
  16. 【請求項16】 宿主細胞がDH5alpha大腸菌又はXL1−Blue
    大腸菌である、請求項13に規定した方法。
  17. 【請求項17】 宿主細胞がサッカロミセス・セレビシエである、請求項1
    3に規定した方法。
  18. 【請求項18】 CNCMに、番号I−2072で寄託されたプラスミド。
  19. 【請求項19】 抗真菌性生成物をスクリーニングする方法であって、請求
    項12に規定したCATFIIIAの転写活性因子を、抗真菌特性を測定する必
    要のある各生成物の存在下で測定する段階を含み、この活性に対する阻害効果を
    有する生成物を選択することを特徴とする当該方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法により選択した生成物の、抗真菌
    剤を得るための利用。
  21. 【請求項21】 カンジダ・アルビカンスの転写因子CAtfIIIAの遺
    伝子の、又は請求項5〜12の1つに記載のこの遺伝子によりコードされる転写
    因子の、請求項19に記載の抗真菌特性を有する生成物の、カンジダ・アルビカ
    ンスの転写因子の阻害剤としての選択のための利用。
  22. 【請求項22】 請求項21に規定したカンジダ・アルビカンスの転写因子
    の少なくとも一の阻害剤を活性成分として含む医薬組成物。
  23. 【請求項23】 請求項22に規定した組成物の抗真菌剤としての利用。
  24. 【請求項24】 哺乳動物において免疫学的応答を誘導する方法であって、
    この哺乳動物に、請求項12に規定したポリペプチド又は同じ機能を有するこの
    ポリペプチドの断片を、この動物を病気に対して保護することを可能にする抗体
    の産生ために接種することを含む当該方法。
  25. 【請求項25】 請求項12に規定したポリペプチド又は同じ機能を有する
    このポリペプチドの断片に対する抗体。
  26. 【請求項26】 CAtfIIIA遺伝子の又は請求項5〜12の1つに記
    載のこの遺伝子によりコードされる転写因子の、病原性酵母カンジダ・アルビカ
    ンスにより引き起こされる病気の診断又は治療において用いることのできる組成
    物の製造のための利用。
  27. 【請求項27】 真菌感染症の診断用のキットであって、請求項5〜11の
    1つに規定したDNA配列又は類似の機能を有する配列又はこの配列の機能的断
    片、この配列によりコードされるポリペプチド又は同じ機能を有するポリペプチ
    ド断片又はこのDNA配列によりコードされるかかるポリペプチドに対する又は
    このポリペプチドの断片に対する抗体を含む当該キット。
JP2000581204A 1998-11-10 1999-11-09 カンジダ・アルビカンスtfIIIA遺伝子(CatfIIIA)及びコードされるCATFIIIAタンパク質 Withdrawn JP2002531068A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR98/14147 1998-11-10
FR9814147A FR2785619B1 (fr) 1998-11-10 1998-11-10 GENE tfIIIA DE CANDIDA ALBICANS (CatfIIIA) ET LA PROTEINE CODEE CATFIIIA
PCT/FR1999/002739 WO2000028037A1 (fr) 1998-11-10 1999-11-09 GENE tfIIIA DE CANDIDA ALBICANS (CatfIIIA) ET LA PROTEINE CODEE CATFIIIA

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002531068A true JP2002531068A (ja) 2002-09-24

Family

ID=9532586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000581204A Withdrawn JP2002531068A (ja) 1998-11-10 1999-11-09 カンジダ・アルビカンスtfIIIA遺伝子(CatfIIIA)及びコードされるCATFIIIAタンパク質

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050158778A1 (ja)
EP (1) EP1129197A1 (ja)
JP (1) JP2002531068A (ja)
AU (1) AU769683B2 (ja)
CA (1) CA2351017A1 (ja)
FR (1) FR2785619B1 (ja)
WO (1) WO2000028037A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022825A2 (de) * 2000-09-13 2002-03-21 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Das c. albicans tec1 gen (catec1) und das kodierte tec1p protein

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5863762A (en) * 1996-04-01 1999-01-26 Scriptgen Pharm Inc Nucleic acids encoding TFIIB transcription factor from candida albicans
US6747137B1 (en) * 1998-02-13 2004-06-08 Genome Therapeutics Corporation Nucleic acid sequences relating to Candida albicans for diagnostics and therapeutics

Also Published As

Publication number Publication date
EP1129197A1 (fr) 2001-09-05
AU1164600A (en) 2000-05-29
FR2785619B1 (fr) 2001-01-12
FR2785619A1 (fr) 2000-05-12
AU769683B2 (en) 2004-01-29
US20050158778A1 (en) 2005-07-21
WO2000028037A1 (fr) 2000-05-18
CA2351017A1 (fr) 2000-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bidard et al. The Saccharomyces cerevisiae FLO1 flocculation gene encodes for a cell surface protein
Rezaie et al. Characterization of a cDNA clone, encoding a 70 kDa heat shock protein from the dermatophyte pathogen Trichophyton rubrum
US6300067B1 (en) TFIIB transcription factor from Candida albicans and methods of screening for inhibitors of Candida albicans growth
JP2002531068A (ja) カンジダ・アルビカンスtfIIIA遺伝子(CatfIIIA)及びコードされるCATFIIIAタンパク質
Delgado et al. Profiling gene expression in Coccidioides posadasii
AU775543B2 (en) Novel candida albicans genes and proteins coded by said genes
JP2001526062A (ja) アスペルギルス・ニドゥランスの多剤耐性遺伝子atrC
WO1997036925A9 (en) Candida albicans tata-binding protein, nucleic acid and assays
JP3276050B2 (ja) オーレオバシジン感受性関連遺伝子
US6746837B2 (en) Multiple drug resistance gene atrD of aspergillus nidulans
WO1999055874A2 (en) Nucleic acids of the m antigen gene of histoplasma capsulatum, antigens, vaccines and antibodies, methods and kits for detecting histoplasmosis
US5705352A (en) Multiple drug resistance gene of Aspergillus fumigatus
AU773378B2 (en) Drug targets in candida albicans
US7018827B1 (en) Nucleic acids of the M antigen gene of Histoplasma capsulatum, antigens, vaccines and antibodies, methods and kits for detecting histoplasmas
AU767647B2 (en) htfIIIA human gene and coded hTFIIIA protein
JP2002543799A (ja) カンジダ・アルビカンス(Candidaalbicans)必須真菌特異的遺伝子の同定および抗真菌薬剤の発見におけるそれらの使用
CA2274984A1 (en) Candida albicans gene (csa1) encoding a mycelial surface antigen, and uses thereof
CN116003542A (zh) 生产柠檬酸的微生物及其构建方法和应用
WO2000009695A2 (en) Drug targets in candida albicans
WO2000077215A9 (en) Cdc68p CHROMATIN REMODELING FACTOR
JPH08270A (ja) 酵母凝集遺伝子flo8
JP2002281971A (ja) オーレオバシジン感受性遺伝子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109