JP2002530655A - モータ電流特性解析における擬似特性を除去するためのシステム - Google Patents

モータ電流特性解析における擬似特性を除去するためのシステム

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JP2002530655A JP2000582847A JP2000582847A JP2002530655A JP 2002530655 A JP2002530655 A JP 2002530655A JP 2000582847 A JP2000582847 A JP 2000582847A JP 2000582847 A JP2000582847 A JP 2000582847A JP 2002530655 A JP2002530655 A JP 2002530655A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • G01R31/343Testing dynamo-electric machines in operation

Abstract

(57)【要約】 電気モータのモータ電流特性解析の過程で擬似信号を取り除くための方法が、モータの電気モデルを創り出し、モータの電圧と電流の同時測定値を得、電圧の測定値をモータモデルに適用して適用された電圧によりモータモデル中に生成される等価電流を決定し、この等価電流を電流測定値から減算して訂正されたモータ電流を生成し、この訂正されたモータ電流をモータ電流特性解析により処理することを含む。交流モータに対しては、この方法には、基本励起周波数に対応する信号を電圧測定値から抜き取って妨害電圧を生成し、この妨害電圧をモータモデルにより処理して対応する擬似電流信号を生成し、この擬似電流信号を測定された電流から減算して解析のための訂正されたモータ電流信号を得ることが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 この発明は一般的には電気モータを作動させることにおける故障検出に係り、
特に、このようなモータのモータ電流特性解析の過程で擬似の電流特性を除去す
るための方法に関する。
【0002】 モータ電流特性解析(MCSA)は、電気モータ自身に存在する可能性のある故障
状態ばかりでなく電気モータにより駆動される回転機に関連する機械的問題をも
モニターし、調査分析するための技術である。MCSAは、モータの結合構造、負荷
トルクまたは速度における変動がモータ電流に対応する変化を引き起こすという
事実に基づいている。モータ電流の変化の解釈を、モータまたは負荷の健全さに
関する結論を引き出すことに用いることができる。MCSA処理を論じている多数の
論文と特許が刊行されてきた。例えば、クリマン他の「誘導モータを作動させる
ことにおける壊れた回転子棒の非侵摺的検出」(エネルギー変換の分野における
IEEE会報、第3巻、第4号、1988年12月、873-879頁)(Kliman et al., "Noninva
sive Detection of Broken Rotor Bars in Operating Induction Motors," IEEE
Transaction on Energy Conversion, Vol. 3, No. 4, December 1988, pages 8
73-879)では、誘導モータを作動させることにおける壊れた回転子棒の非侵摺的
検出を論じている。同一の主題に関するもう一つの論文は、クリマン他の「モー
タ電流特性解析の方法」(電気機械および動力システム、第20号、1992年、463-
474頁)(Kliman et al., "Methods of Motor Current Signature Analysis," El
ectric Machines and Power Systems, No. 20, 1992, pages 463-474)である。
後者の論文は、同じ主題に関する多数の他の参照文献を記載している。これらの
論文のすべてが、モータかこのモータに接続された負荷のどちらかの故障状態を
同定するためにMCSAをどのように利用できるかを論じている。
【0003】 一般的に言って、多数のモータを利用するシステムの内の幾つかは、これらの
モータの内のどれか一つの変動と関係なく一定の電圧を維持できる堅い電圧源を
有しない。その結果、モータ電流特性解析は、実際は同一システムの他のモータ
から問題が生じているときに、ある問題を特定のモータについて同定してしまう
可能性がある。したがって、あるモータが、棒が壊れているかまたは他の故障が
生じているとして検出され、ラインから外され、そして、物理的試験では、故障
していないことが発見される可能性がある。このような誤った故障検出を表す信
号が、予測できずに現れたり消失したりして、時々「ゴースト」として言及され
る。
【0004】 発明の概要 モータ電流特性解析を用いてこの発明において認識された問題の一つは、電磁
的な干渉により、あるいは対象となるモータと同一の電圧源に接続される可能性
のある他の負荷により、モータ中に生成される擬似の特性である。これらの故障
を示す誤った表示は、船や、機関車や、車中で生成された動力を利用するその他
の乗り物で見い出されるような典型的な弱電圧システムで発生する偽信号がしば
しば原因となってなされる。したがって、動力システムの偽信号ないしはゴース
ト信号により引き起こされ、モータに関連する故障状態により生じたのではない
モータ電流の異常を同定し、取り除くことを可能にする方法を提供することは利
益があるであろう。
【0005】 従来のモータ電流特性解析においては、被動負荷がモータ電流の電流変動とし
て反映されるモータ軸のトルクまたは速度変動を生じるため、モータ電流の時間
関数またはスペクトルを検査してモータまたは被動負荷の健全さあるいは状態を
判定している。モータ電流信号は、特にモータ中に流れる電流の基本周波数振幅
と比べると、極めて小さい可能性がある。例えば、特性解析のために解析される
信号は、モータ電流の電力成分より100 DBも小さい可能性がある。MCSA(モータ
電流特性解析)では、状態をモニターするために用いられる変換器はモータ自身
であり、それは同時に負荷に対するエネルギー変換器としても機能している。 このことはデータ取得と処理の問題を提出するが、同一のまたは関連するバス母
線に他の大電力の変換器が存在し、それら自身の負荷を駆動し、またそれらの負
荷の特定の要求や特性に応答していることにより、状況は更に複雑になっている
。仮に母線が理想的であってライン周波数で一定の振幅と位相とを有する完全な
正弦波を維持しているとしたならば、擬似電流は生じないであろう。しかしなが
ら、大きなベース負荷を有する発電装置においてさえ、補助的な配電システムが
、変圧器、スイッチ、結線およびケーブル自身により、相当なインピーダンスを
有している。これらの問題は、船や、飛行機や機関車などの発電機が比較的小さ
く予想される負荷の大きさにぴったりと合っている可動発電装置や配電システム
において特に厳しいものである。そのうえ、このような装置においては、原動機
自体がモータに印加される電圧に変動を生じさせる可能性がある。
【0006】 擬似電圧すなわち妨害電圧の問題を解決しようとする従来の試みは、モータの
インピーダンスまたはアドミッタンスはラインの状態とは無関係であるべきであ
るという理論に関する問題に取り組んできた。この理論は、モータは能動素子と
いうよりも受動素子であるという誤った概念に基づいている。さらに、モータは
高度に非線型の能動素子であるという誤った概念に基づいている。伝統的な位相
毎の定常状態の等価回路ですらも、この等価回路は電圧と電流が比例するという
仮定に基づいているので、バス母線の即時的なインタフェースはできないであろ
う。
【0007】 この発明は、モータ軸の相対的運動やモータ磁束の変動によりモータ巻線に電
圧が生じ、かつこれらの変動は印加電圧に直接に関係しないかもしれないという
モータの能動的な性質を認めるものである。一般的に、この発明は、印加電圧の
変動により生じた擬似信号であるモータ電流特性成分を同定するためのモータの
電子モデルを用いることにより、電気モータのモータ電流特性解析の過程で擬似
信号を除去するための方法として説明される。この発明による方法は、モータの
電圧と電流の同時測定値を得、測定した電圧をモータモデルに印加してこの印加
された電圧によりモータモデル中に生じた等価電流を算定し、この等価電流を測
定された電流から減算して訂正されたモータ電流を得て、この訂正されたモータ
電流を従来のモータ電流特性解析により処理することを含んでいる。
【0008】 発明の詳細な説明 最初に図1を参照すると、交流電気誘導モータの伝統的な位相毎の定常状態の
等価回路が示されている。この伝統的な等価回路10は、一対の入力端子12,14
を有している。固定子巻線抵抗を表す抵抗器RSが、入力端子12と固定子漏洩イ
ンダクタンスを表す誘導器Lsとに接続されている。固定子と回転子の相互インダ
クタンスを表す別の誘導器Lmが、誘導器Lsと第2の入力端子14との間に接続さ
れている。回転子の漏洩インダクタンスを表す別の誘導器Lrと、回転子の抵抗を
表す抵抗器Rr/Sとが、これらの両者とも固定子に対して参照されたものであり、
相互インダクタンスLmに並列な直列回路状に接続されている。S項は単位スリッ
プあたりということを表す。印加電圧はVn、結果として生じるライン電流はIl
ある。図1に示された伝統的な等価回路は、モータのすべての能動的性質を無視
しており、モータ内のすべての反応は比例する電圧と電流の変化を生じるという
ことを仮定している。
【0009】 電気モータは能動的装置であるので、モータの運動または回転子の磁界変動に
より、しばしばライン電圧とは直接的に関係しない電圧が巻線内に生成される。
特に、図1の等価回路は、回転子または巻線の回転または併進運動の変動により
引き起こされる電圧の変化に対する補償を行わない。したがって、モータの等価
回路をより正確に表現するには、この能動的反応に対する考慮が必要である。
【0010】 以下の図2と3は、直流モータ電流特性解析に於ける擬似特性の除去に関し、
以下の図4〜7は、交流モータ電流特性解析に於ける擬似特性の除去に関する。
【0011】 図2は、永久磁石(PM)により励起されるこの発明の直流(dc)モータの等価
回路を図解している。この等価回路は説明のために永久磁石モータに対して示さ
れているが、他のタイプの直流モータもモデル化できる。同様な考え方が交流モ
ータに適用できるが、図4〜7について以下に論じるように、実施の形態におい
てまた詳細において異なる。この議論のために、モータの比較的小さい電機子イ
ンダクタンスは無視し、等価回路20は、モータの機械側21の慣性と電力吸収
負荷とを駆動する電流im(t)に比例するトルク源KTim(t)を含む。このモータに対
して、抵抗器Raは電機子と刷子の抵抗を表し、インダクタンスLaは電機子のイン
ダクタンスを表し、電圧定数とトルク定数は、KVを電圧定数、KTをトルク定数と
して、KVおよびKTで表される。モータの機械側は、速度入力N(t)と電圧発生器KT im(t)の両端間に印加される、結果として生じるトルクとにより表される。モ
ータモデルの電気側22では、電圧発生器はKVN(t)項により表される。電圧源
KVN(t)は、本質的に、軸速度に比例して電機子、巻線、整流子および刷子の等
価抵抗である逆起電力発生器である。
【0012】 この発明の実施の一形態においては、図2の等価回路は次のように解析される
。図2の軸速度が、検出すべきモータ電流特性を発生する負荷により変調された
と仮定した場合、軸速度は次の等式により与えられる。 N(t)=N0×[1+f(t)] ここで、N0は定常速度成分であり、f(t)は負荷の変動により生じた小さな速度変
動である。
【0013】 同様にして、供給バス母線23が相対的に柔らかで、別のモータへの負荷とな
る変動とトルクの結果としてライン電圧Ve(t)に多少の任意の変動を帰結した
と仮定した場合、モータ等価回路に印加されたライン電圧Ve(t)は、次の等式
で表されるように、多少の変動g(t)を伴った定常成分すなわち直流成分V0から成
る。 Ve(t)=V0×[1+g(t)] モータ等価回路に結果として生じる電流ie(t)が、上述した2個の等式を結合
することにより決定され、この2個の等式の結合により、その電流は、速度ある
いは電圧に何の変動も伴わずに生じる直流成分と、1つが所望のモータ電流特性
であり、他方が柔らかなバス母線に起因する擬似信号である2個の変動成分とを
有しているということが説明される。その結果生じる等式は次のように表現でき
る。 ie(t)=(ve(t)-vb(t))/Ra=(ve(t)-KVN0)/Ra+(V0/Ra)×g(t)−(KVN0/Ra)×f(t) (ve(t)-KVN0)/Raにより表される信号部分は電流の典型的な直流成分を表し、
表現(V0/Ra)×g(t)は印加電圧の変動により生成された擬似信号を表し、表現(KV N0/Ra)×f(t)は解析の対象であるモータ電流特性を表す。
【0014】 この発明の実施例においては、モータ電流特性解析の問題に対する解が、(「
訂正された」モータ電流を得るために)擬似電流信号成分を取り除いてから、電
圧変動を表す信号をモータのモデルに適用することにより測定された電流信号を
処理し、その結果を用いて電圧の変動により生じた擬似電流成分を推定し、この
擬似電流成分を測定された電流信号から減算して、その結果残留している訂正さ
れた電流乃至電流変動が、したがって、モータの負荷の変動または応答の変動の
ためであるとすることにより得られる。
【0015】 図2に示された直流モータモデルにおいては、この工程は、図3のブロックダ
イアグラムに示されるように、直流モータ24の電圧と電流を電圧センサ26お
よび電流センサ25を用いて測定し、電圧の定常状態の直流成分をステップ27
で除去して修正された電圧測定値を決定し、ステップ28で残留している(修正
された)電圧測定値を有効モータ抵抗Raで除算し、かつステップ29でその結果
をライン電流から減算して、その結果生じた訂正されたモータ電流特性をMCSAブ
ロック31で解析することにより、遂行される。実施例においては、上述した各
ステップはコンピュータ35により実行される。
【0016】 モータモデルを創るためには、モータのパラメータが分かるかまたは推定でき
なければならない。幸いなことに、この技術分野ではモータパラメータの推定方
法が周知である。例えば、カポリノ他の「誘導モータのパラメータ同定:種々の
アルゴリズムの比較」(ICEM '90、MIT、1990年8月)(Capolino et al., "Indu
ction Motor Parameter Identification: Comparison of Different Algorithms
", ICEM '90, MIT, August 1990)に数種類のテクニックが説明されている。信
号がライン周波数ではなく、小さい可能性があるので、詳細なあるいは正確なモ
ータのモデルがすべての場合に必要なのではなく、通常近似的な方法で十分であ
る。擬似信号は、モータ電流特性より小さくなるように減少させさえすればよい
【0017】 例えば、交流モータにおいては、除去すべきモータ電流成分はライン周波数で
はないのが通常であるので、例示の目的で交流誘導モータ33の等価回路を表す
図4に示すように、モデル30を単純に巻線抵抗と漏洩インダクタンスとから構
成してよい。この発明の擬似特性除去技術は他のタイプの交流モータに対して追
加的に用いることもできる。図4に示すように、推定するために、このモデルで
は、磁化インダクタンスLmですら無視してよい。
【0018】 さて、図5を参照すると、擬似のモータ電流特性を交流モータ33から除去す
るための、例えば、コンピュータ37のソフトウェアまたはハードウェアにより
実現される、一つの方法の実施例が図示されている。一つの実施例においては、
モータに接続されたライン上のモータ入力端子での電圧と電流の同一時刻のサン
プルが複数得られる。この複数の時間サンプルは所望の解決を得るのに十分な長
さとサンプリング頻度とを有している。後で評価するように、モニターした電圧
信号と電流信号とは、ブロック32および34でそれぞれ示した従来の電圧セン
サと電流センサを用いて得られたアナログ値である。実施例においては、例えば
、時間サンプルを得る測定した電圧信号と電流信号とはライン電圧信号とライン
電流信号である。
【0019】 図5において、モニターした電圧信号と電流信号とはV(t)およびi(t)として示
される。これらの信号のそれぞれは、一対のアナログデジタル(A/D)変換器36
および38の一方にそれぞれ印加される。A/D変換器36,38のデジタル化した電圧
信号と電流信号は、時間でサンプリングした電圧信号と電流信号であり、その後
デジタル記憶装置すなわちメモリブロック40および42にそれぞれ供給される
。実施例においては、波形の基本電圧成分が、次に、この信号を周波数スペクト
ルに変換する高速フーリエ変換ブロック44、このスペクトルから基本周波数の
電圧を同定するための基本周波数同定ブロック46、およびメモリブロック40
から得た記憶されたデジタル電圧信号から基本周波数成分を減算するための加算
ブロック48を有する抜き取り器45を用いて、デジタル化した電圧から抜き取
られる。かくして、基本成分は測定した電圧時間サンプルから除去される。加算
ブロック48から結果として生じる信号が、モータに印加される電圧の変動であ
り、おそらく電圧バス母線の緩やかな特性による妨害電圧である。次に、この電
圧変動は、擬似電流を決定するために、モータモデル、例えば図5に示されたモ
ータモデルであるブロック50に印加される。したがって、ブロック50の出力
信号が、印加電圧の変動により生じた擬似電流信号の推定値である。この擬似電
流信号は、次に、サンプル電流の電圧変動により生じた部分を減算するために、
同時にサンプリングされた測定電流i(t)のデジタル化されたものと加算する加算
ブロック52に印加される。その結果訂正されたモータ電流信号は、次に、ブロ
ック54に記憶させるか、ブロック56で示されるモータ電流特性解析回路で直
接処理される。
【0020】 高速フーリエ変換機能および基本抜き取り機能は、基本波形(基本周波数電圧)
を抜き取るフィルタ回路と置き換えることができる。例えば、米国特許明細書第
5,550,880号は、推定した最大の正弦波成分のアナログ減算を用いたモータ電流
信号処理器を記述している。この米国特許で用いられる処理は、高速フーリエ変
換と抜き取り回路とを置き換えるのに適用することができる。図6は等価機能ブ
ロックダイアグラムを示し、そこにおいてブロック58がこの特許のフィルタシ
ステムを表す。A/D変換が存在しない場合(すなわち、アナログ信号処理が用いら
れる場合)には、この処理は図7の簡略化した形態を取り、そこでブロック60
は基本周波数成分を抜き取り、その結果生じる信号を、例えば図4のモデルであ
ってよい、モータモデル62に印加する。
【0021】 図4のモデルは例示の目的で提出されているものである。すべての広く変化に
富むモデルと等価回路を用いることができる。ある特定の用途のための適切なモ
デルは、例えば、モータの動作環境、要求される精度の程度、パラメータに関し
て利用できる情報などの要素に左右される。図4に示した回路は、大半の適用場
面での擬似電流信号の推定値を提供するのに適しているが、このモデルの複雑化
のレベル、それが3相であるか単相か、およびパラメータ推定の精度が、バス母
線電圧変動の量と性質および要求される感度により左右される。必要な場合には
、(図示しない)より複雑なモデルを用いて、モータの出力側に負荷されるトル
クにより生じる電流の過渡的成分を説明することができる。
【0022】 明らかに、モニター乃至は測定したモータ電流信号から、電圧に作用する外部
電源により発生された電流特性の部分を除去するための方法として説明したもの
がモータに適用されたとする。その結果、この外部の電源からモータ電流特性解
析により生成された擬似信号は、そのモータ電流信号がモータ電流特性解析のた
めに処理される以前に除去される。この手続きは、このようなモータ電流解析に
おいて擬似信号の実在を同定する従来技術のシステムにおける問題を克服してい
る。
【0023】 この発明は現在望ましい実施例であると考えられるものについて述べたが、当
業者には種々の修正が明らかになるであろう。したがって、この発明は特定の開
示された実施例に限定されるものではなく、添付されたクレームの完全な精神と
範囲の中で解釈されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
この発明のより良い理解のために、添付の図面と共に解釈された以下の詳細な
説明を参照できる。図面の中で、
【図1】 交流モータの従来の位相毎の定常状態の等価回路である。
【図2】 直流モータの従来の等価回路である。
【図3】 本発明の一実施例による、直流モータから擬似のモータ電流特性を除去するた
めの方法のブロックダイアグラムである。
【図4】 交流モータの従来の簡略化したモデルである。
【図5】 本発明の他の実施例による、交流モータから擬似のモータ電流特性を除去する
ための方法のブロックダイアグラムである。
【図6】 本発明の別の実施例による、交流モータの電流信号から基本周波数成分を除去
するための方法の等価機能ブロックダイアグラムである。
【図7】 本発明の別の実施例による、モニターされた交流モータ電流から擬似信号を除
去するための処理の簡略化した機能ブロックダイアグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2G016 BA03 BA04 BB01 BB02 BC05 BD06 5H570 BB09 BB10 DD01 DD03 EE08 GG01 GG02 HB02 HB12 JJ03 JJ04 LL02 LL03 LL33 LL40 5H571 BB07 BB08 CC01 GG04 GG05 HD01 JJ03 JJ04 JJ30 LL02 LL22 LL23 MM20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モータのモータ電流特性解析の過程で擬似信号を除去す
    る方法であって、 前記モータの電圧と電流の同時測定値を求め、 前記電圧測定値を前記電気モータのモータモデルに適用して、前記電圧測定値
    によりモータモデル中に生じる等価電流を算出し、 この等価電流を前記電流測定値から減算して訂正されたモータ電流を生成し、 この訂正されたモータ電流をモータ電流特性解析により処理する、電気モータ
    のモータ電流特性解析における擬似信号除去方法。
  2. 【請求項2】 前記モータは直流モータであり、前記電圧測定値を前記モー
    タモデルに適用する前に、前記電圧測定値から直流成分を除去することを含む請
    求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記等価電流を算出することには、前記電圧測定値を前記モ
    ータの抵抗で除すことを含む請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記モータには交流モータを含み、前記電圧測定値には基本
    周波数が含まれ、さらに、前記基本周波数に対応する基本信号を前記電圧測定値
    から抜き取ることを含み、これにより妨害電圧を生成し、前記等価電流を算出す
    ることには、前記妨害電圧を前記モータモデルの等価電流の生成により処理する
    ことを含む請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記抜き取ることには、前記電圧測定値をアナログフィルタ
    に適用して前記基本周波数電圧を除去することが含まれる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 前記電圧測定値をデジタルのサンプリングされた電圧信号に
    変換することをさらに含み、前記基本信号を抜き取ることには、前記サンプリン
    グされた電圧信号をフーリエ変換し、前記基本信号を前記変換されたサンプリン
    グされた電圧信号から同定し、前記同定された基本信号を前記サンプリングされ
    た電圧信号から減算することを含む請求項4の方法。
  7. 【請求項7】 基本周波数を有する印加電圧により励起される交流電気モー
    タの測定された電流から擬似電流信号を除去することにより前記測定された電流
    のモータ電流特性解析を可能にする方法であって、 前記モータの電圧と電流の同時測定値を求め、 前記印加された基本周波数電圧に対応する電圧を前記電圧測定値から除去する
    ことにより、その結果妨害電圧を生成し 妨害電圧を前記モータに対応するモータモデルにより処理し、その結果擬似電
    流信号を生成し、 前記擬似電流信号を前記電流測定値から減算して訂正された電流を生成し、 前記訂正された電流をモータ電流特性解析に適用する、測定値から擬似電流信
    号を除去する方法。
  8. 【請求項8】 前記電圧測定値をデジタルのサンプリングされた電圧信号に
    変換することをさらに含み、前記除去には、前記サンプリングされた電圧信号を
    フーリエ変換し、前記変換されたサンプリングされた電圧信号から基本信号を同
    定し、前記同定された基本信号を前記サンプリングされた電圧信号から減算する
    ことが含まれる請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 除去には、前記電圧測定値をフィルタ回路に適用して前記基
    本周波数電圧を取り出し、前記基本周波数電圧を前記電圧測定値から減算するこ
    とが含まれる請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 前記モータモデルは前記モータのコンピュータシミュレー
    ションである請求項8の方法。
  11. 【請求項11】 電気モータのモータ電流特性解析の過程で生じる擬似信号
    を取り除くためのシステムであって、 前記モータの電圧と電流の同時測定値を得るためのセンサと、 コンピュータとを有し、このコンピュータが、 前記電圧測定値により前記モータモデル中に生じた等価電流を算定するために
    このコンピュータにより用いられるための前記モータの電子モデルと、 前記等価電流を前記電流測定値から減算して訂正されたモータ電流を生成する
    ための減算器と、 前記訂正されたモータ電流をモータ電流特性解析により処理するための処理器
    とを備えたシステム。
  12. 【請求項12】 前記モータが直流モータであり、前記コンピュータは、前
    記電圧の直流成分を前記電圧測定値から除去して修正された測定値を提供するた
    めの減算器をさらに有し、前記コンピュータは、前記電子モータモデル中で前記
    修正された電圧測定値を用いて前記等価電流を算定する請求項11のシステム。
  13. 【請求項13】 前記コンピュータは、前記修正された電圧測定値を前記モ
    ータの抵抗で除すことにより前記等価電流を算定する請求項12のシステム。
  14. 【請求項14】 前記モータには交流モータが含まれ、前記電圧測定値は基
    本周波数を有し、前記コンピュータは前記基本周波数に対応する基本信号を前記
    電圧測定値から抜き取って妨害電圧信号を生成するための抜き取り器をさらに有
    し、前記コンピュータは、前記モータモデル中で前記妨害電圧信号を用いて前記
    等価電流を生成する請求項11のシステム。
  15. 【請求項15】 前記抜き取り器は、アナログフィルタを含む請求項14の
    システム。
  16. 【請求項16】 前記電圧測定値をデジタルのサンプリングされた電圧信号
    に変換するアナログ・デジタル変換器をさらに有し、抜き取り器は、前記サンプ
    リングされた電圧信号をフーリエ変換し、前記変換されたサンプリングされた電
    圧信号から基本信号を同定し、前記同定された基本信号を前記サンプリングされ
    た電圧信号から減算するように適合されている請求項14のシステム。
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