JP2002530421A - 平滑筋細胞増殖の阻害剤としてのアセタールベンジルマルトシド - Google Patents

平滑筋細胞増殖の阻害剤としてのアセタールベンジルマルトシド

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JP2002530421A
JP2002530421A JP2000583924A JP2000583924A JP2002530421A JP 2002530421 A JP2002530421 A JP 2002530421A JP 2000583924 A JP2000583924 A JP 2000583924A JP 2000583924 A JP2000583924 A JP 2000583924A JP 2002530421 A JP2002530421 A JP 2002530421A
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スコット・クリスティアン・メイヤー
ポール・ジェフリー・ドリングズ
ロバート・エメット・マクデビット
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アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、構造(I)(ここで、X、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは請求項および記載において与えられた意味を有する)を有する式(I)の平滑筋細胞増殖阻害剤を提供する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、平滑筋細胞増殖阻害薬としての、ならびに、過剰な平滑筋増殖によ
り特徴付けられる再狭窄などの疾患および状態を治療するための治療組成物とし
ての置換4’,6’−アセタールベンジルマルトシドの使用に関する。
【0002】 (背景技術) 血管形成術および静脈バイパス術などのすべての形態の血管再構築は、最終的
には平滑筋細胞(SMC)増殖および引き続いて多量の細胞外マトリクスの沈着に
至る損傷に対する応答をもたらす(クラウズ,エイ・ダブリュー(Clowes, A.W.)
;レイディ,エム・エイ(Reidy, M.A.)、ジャーナル・オブ・ヴァスキュラー・
サージェリー(J. Vasc. Surg.),1991,13,885)。これらの事象は、アテローム性
動脈硬化症(レインズ,イー・ダブリュー(Raines, E.W.);ロス,アール(Ross,
R.)、ブリティッシュ・ハート・ジャーナル(Br. Heart J.),1993,69(補遺)S.30)
および移植後の動脈硬化症(アイシック,エフ・エフ(Isik, F.F.);マクドナル
ド,ティー・オー(McDonald, T.O.);ファーガソン,エム(Ferguson, M.);ヤマ
ナカ,イー(Yamanaka,E.);ゴードン(Gordon)、アメリカン・ジャーナル・オブ
・パソロジー(Am. J. Pathol.),1992,141,1139)の病因における中心的な過程で
もある。血管形成術後の再狭窄の場合、薬理学的な干渉によりSMC増殖を調節
する臨床的に適切な解決法は、これまでとらえ所がないままであった(ハーマン
,ジェイ・ピー・アール(Herrman, J.P.R.);ハーマンズ,ダブリュー・アール
・エム(Hermans, W.R.M.);ヴォス,ジェイ(Vos, J.);セロイス,ピー・ダブリ
ュー(Serruys, P.W.)、ドラッグズ(Drugs),1993,4,18および249)。選択的なSM
C増殖阻害への成功したアプローチは、内皮細胞の修復または他の細胞の正常な
増殖および機能を干渉してはならない(ワイスバーグ,ピー・エル(Weissburg, P
.L.);グレーンジャー,ディー・ジェイ(Grainger, D.J.);シャナハン,シー・
エム(Shanahan, C.M.);メトカーフ,ジェイ・シー(Metcalfe, J.C.)、カーディ
オバスキュラー・リサーチ(Cardiovascular Res.),1993,27,1191)。
【0003】 グリコサミノグリカンヘパリンおよびヘパラン硫酸は、SMC増殖の内生的阻
害薬であり、また、内皮細胞増殖を促進することができる(カステロット,ジェ
イ・ジェイ・ジュニア(Castellot, J.J.Jr.);ライト,ティー・シー(Wright, T
.C.);カルノフスキー,エム・ジェイ(Karnovsky, M.J.)、セミナーズ・イン・
トロンボシス・アンド・ヘモスタシス(Seminars in Thrombosis and Hemostasis
),1987,13,489)。しかし、ヘパリン、ヘパリンフラグメント、化学修飾へパリン
、低分子量ヘパリン、およびアニオン性多糖類を真似た他のヘパリンの十分な臨
床的有用性は、様々な製剤の不均質性と結びついた他の薬理学的な傾向(特に、
抗血液凝固作用から生じる過剰な出血)により低下しうる(ボーマン,エス(Borma
n, S.)、ケミカル・アンド・エンジニアリング・ニューズ(Chemical and Engine
ering News),1993,6月28日,27)。
【0004】 PCT特許出願公開第WO 96/14325号は、平滑筋細胞増殖阻害薬としてのアシ
ル化ベンジルグリコシドを開示している。本発明の化合物は、糖骨格上の置換基
が異なる点で異なる。
【0005】 ゼハヴィ,ユー(Zehavi, U.);ヘルヒマン,エム(Herchman, M.)、カーボハイ
ドレート・リサーチ(Carbohyd. Res.),1986,151,371は、グリコーゲン合成反応
における受容体としての研究用ポリマーに結合した4-カルボキシ-2-ニトロベ
ンジル4-O-α-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノシドを開示している
。本発明の化合物は、ベンジル基上の置換基が異なり、かつ用途(平滑筋増殖抑
制)が異なる点で異なる。
【0006】 米国特許第5,498,775号、PCT出願公開第WO 96/14324号および米国特許第5,
464,827号は、過剰な平滑筋増殖により特徴付けられる疾患および状態を治療す
るための平滑筋細胞増殖阻害薬としてのポリアニオン性ベンジルグリコシドまた
はシクロデキストリンを記載している。β-シクロデキストリンテトラデカ硫酸
エステルが平滑筋細胞増殖阻害薬および再狭窄の有効な阻害薬として記載されて
いる(レイリー,シー・エフ(Reilly, C.F.);フジタ,ティー(Fujita, T.);マ
ックフォール,アール・シー(McFall, R.C.);スタビリート,アイ・アイ(Stabi
lito, I.I.);ワイ-サイ,イー(Wai-se, E.);ジョンソン,アール・ジー(Johns
on,R.G.)、ドラッグ・デベロップメント・リサーチ(Drug Development Researc
h),1993,29,137)。米国特許第5,019,562号は、望ましくない細胞または組織増殖
に関連した病的状態を治療するためのシクロデキストリンのアニオン性誘導体を
開示している。PCT出願公開第WO 93/09790号は、糖残基1個当たり少なくと
も2個のアニオン残基を有するシクロデキストリンの増殖抑制性ポリアニオン性
誘導体を開示している。マイネッツバーガー(Meinetsberger)(欧州特許出願公開
第EP 312087 A2号および第EP 312086 A2号)は、硫酸化ビス-アルドン酸アミドの
抗血栓性および抗凝血性を記載している。米国特許第4,431,637号は、補体系の
調節薬としてのポリ硫酸化フェノール性グリコシドを開示している。本発明の化
合物は、当該化合物が(a)ヘパリン、硫酸化シクロデキストリン、または硫酸化
ラクトビオン酸二量体と何ら構造的な類似点を有しないベンジルグリコシルアミ
ドであり、(b)わずか2個の隣接する糖残基を有し(二糖類であり)、(c)明確な
構造を有し、かつ(d)硫酸化されていない点で全ての従来技術と異なる。
【0007】 (発明の開示) 本発明は、式I:
【化19】
【0008】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり;
【0009】 Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
キシアシル、
【化20】 であり;
【0010】 R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり;
【0011】 Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14
【化21】 であり;
【0012】 R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
または三置換されていてもよい)であり;
【0013】 R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
ルであり; n=0−3; p=0−6] で示されるベンジルマルトシドまたはその医薬上許容される塩を提供する。
【0014】 アルキルは、直鎖ならびに分枝鎖部分の両方を包含する。ハロゲンは、臭素、
塩素、フッ素およびヨウ素を意味する。本発明の化合物が一度ならず同じ部分を
含有する基を含有する場合(すなわち、Rが−NRの場合)、該部分の
各々は同じであっても異なっていてもよい。
【0015】 医薬上許容される塩は、有機酸および無機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデ
ル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンス
ルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
カンファースルホン酸、および同様に公知の許容される酸から形成することがで
きる。塩は、有機塩基および無機塩基から形成してもよく、好ましくはアルカリ
金属塩、例えば、ナトリウム塩、リチウム塩またはカリウム塩である。酸付加塩
は、Yが窒素であるか、あるいは式Iで示される化合物が塩基性窒素を有する場
合に製造することができる。塩基付加塩は、典型的には、式Iで示される化合物
がヒドロキシル基を有する場合に製造することができる。
【0016】 本発明の化合物は不斉炭素原子を有する場合があり、本発明の化合物の一部は
1個またはそれ以上の不斉中心を有し、それゆえ、光学異性体およびジアステレ
オマーを生じる場合がある。式Iには立体化学に関して示されていないが、本発
明は、かかる光学異性体およびジアステレオマー;ならびに、ラセミ体としての
、また、分割されたエナンチオマー的に純粋なRおよびS立体異性体;ならびに
、RおよびS立体異性体の他の混合物;ならびに、それらの医薬上許容される塩
を包含する。
【0017】 本発明の好ましい化合物は、式I
【化22】
【0018】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり;
【0019】 Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子4−12個のカルボアル
コキシアシル、
【化23】 であり;
【0020】 R、R、RおよびRは各々、独立して、水素または炭素原子2−7個
のアシルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり;
【0021】 Rは水素、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR、−
NR14、−NHCO14、−NHSO14
【化24】 であり;
【0022】 R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
または三置換されていてもよい)であり;
【0023】 R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
ルであり; n=0−3; p=0−6] で示されるベンジルマルトシドまたはその医薬上許容される塩である。
【0024】 本発明のより好ましい化合物は、式I
【化25】
【0025】 [式中、 XはOであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
または三置換されている)またはRで置換されたピリジルであり;
【0026】 Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子4−12個のカルボアル
コキシアシル、
【化26】 であり;
【0027】 R、R、RおよびRは各々、独立して、水素または炭素原子2−7個
のアシルであり; Rは水素であり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、−CNまたはハロゲンであり;
【0028】 Rは水素、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR、−
NR14、−NHCO14、−NHSO14
【化27】 であり;
【0029】 R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
または三置換されていてもよい)であり;
【0030】 R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、ハロゲンまたはフェニル基(こ
こで、フェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアル
コキシまたはハロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキルまたはフルオレニルであり; n=0−3; p=0−6] で示されるベンジルマルトシドまたはその医薬上許容される塩である。
【0031】 本発明の特に好ましい化合物は: N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−エチリデン)−β−D−マルト
シルオキシメチル]−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩
; (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−(4,6−O−エチ
リデン−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メ
チル]−2−クロロフェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6−O−
ベンゾイル−4−O−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−エチリデン−
α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フ
ェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0032】 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−プロピリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容さ
れる塩; N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−プロピリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドま
たはその医薬上許容される塩; N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスル
ホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0033】 N−(5−{[2,3,2’,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6’−O
−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マルトシル]
−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミドまたはその医薬上
許容される塩; N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまた
はその医薬上許容される塩; N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−エチリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたは
その医薬上許容される塩;
【0034】 N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ニトロ)−ベンジリデン
−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミドまたは
その医薬上許容される塩; N−(5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(4−ニトロ)−ベン
ジリデン−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−(4−クロロ)−ベンジリデン
−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミドまたは
その医薬上許容される塩;
【0035】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(4−クロロ)−ベン
ジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−イソブチリデン−β−D−マル
トシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容
される塩; N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−イソブチリデン−β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド
またはその医薬上許容される塩;
【0036】 N−{5−[(4’,6’−O−((1R)−2−フェニル−エチリデン)−
β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミ
ドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−2−フェ
ニル−エチリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フ
ェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−シアノ−プロ
ピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−アセトアミ
ドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−3−シア
ノプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}−2−クロロ−フェ
ニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0037】 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−エトキシ−プ
ロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−アセトア
ミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−3−エト
キシプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}−2−クロロ−フ
ェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ピリジンメチリデン)−
β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミドまたはそ
の医薬上許容される塩;
【0038】 安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンゾイルオキシ)−3−
(7,8−ジヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3
,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩
; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)
−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容され
る塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−2,2’,3,3’,6−ペ
ンタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−クロロ−
フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0039】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドま
たはその医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6−O−
ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニルメ
チレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−グルコピラノシル]−オキシ]メ
チル]−フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(5−メトキシ−1,5−ジ
オキソペンチル)−4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グ
ルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−フェニル]
アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0040】 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシドまたはその医薬上許容される塩; 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−
ベンジリデン−β−D−マルトシドまたはその医薬上許容される塩; (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル−2,3−ジ−O−アセ
チル−6−O−ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O
−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノ
シドまたはその医薬上許容される塩;
【0041】 ニコチン酸6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8
−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3
]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラ
ン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル4−[2,3−ジ−O−
アセチル−4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−
β−D−グルコピラノシド2,3−ジアセテート6−(3−ピリジンカルボキシ
レート)またはその医薬上許容される塩; 4−メトキシ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオ
キシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[
3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ
−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される
塩;
【0042】 4−メトキシ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−
4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−
ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)
−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される
塩; 4−クロロ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキ
シ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3
,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩
; 4−クロロ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4
−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘ
キサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩
【0043】 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−クロロ−3−ニトロベ
ンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラ
ノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミ
ドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(2,2’,3,−トリ−O−アセチル−6−O−(4−クロロ
−3−ニトロベンゾイル)−4’,6’−O−(ベンジリデン)−β−D−マル
トシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル)−アセトアミドまたはその
医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−シアノベンゾイル)−
4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドまたはその
医薬上許容される塩;
【0044】 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−ニトロベンゾイル)−
4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドまたはその
医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(3−トリフルオロメチルベ
ンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラ
ノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]−メチル]フェニル]アセトア
ミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(2−ヨード)−ベ
ンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(3−ヨード)−ベ
ンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0045】 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−(4−ヨード−ベンゾイ
ル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; (R)−N−[−2−クロロ−5−[[[6−O−(フェニルアセチル)−4
−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドまたはその
医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−4−O−
[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニル−メチレン)−α−D−
グルコピラノシル]−6−O−(フェニルアセチル)−β−D−グルコピラノシ
ル]−オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩
【0046】 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−エチル−
カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−プロピル
−カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
ニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; ジフェニル−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)
−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2
−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テト
ラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩;
【0047】 ジフェニル−酢酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4−ク
ロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘキサ
ヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−テト
ラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−ク
ロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサ
ヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,
5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその
医薬上許容される塩; (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−
アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ
−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−
6−イルオキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその
医薬上許容される塩;
【0048】 ニコチン酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−
(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d]
[1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒド
ロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; ニコチン酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−
ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ
−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−テトラヒド
ロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; (R)−N−[5−[[[6−O−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4−O−
[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−
グルコピラノシル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]アセトアミドまた
はその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−マルトシル)−オキシ−
メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される
塩; N−アセチル−{5−[(2,2’,3,3’,6−ペンタ−O−アセチル−
4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2
−メチル−フェニル}アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスル
ホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−メチル−フェニル)
−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0049】 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまた
はその医薬上許容される塩; (R)−N−[2−クロロ−5−[[[4−O−[4’,6’−O−(フェニ
ルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキ
シ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミドまたはその医薬上許容さ
れる塩; (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−[4’,6’−O−
(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシ
ル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]−3−ピリジンカルボキサミドま
たはその医薬上許容される塩;
【0050】 フラン−2−カルボン酸{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アミドまたはその
医薬上許容される塩; フラン−2−カルボン酸{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベ
ンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル
}−アミドまたはその医薬上許容される塩; N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エンアミドまたはその医
薬上許容される塩; N−{2−クロロ−5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリ
デン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エ
ンアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0051】 5−(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル−2−クロロ−フェニルアミンまたはその医薬上許容さ
れる塩; (4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シドまたはその医薬上許容される塩; 安息香酸1−O−(4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン
−6−デオキシ−β−D−マルト−6−イルエステルまたはその医薬上許容され
る塩; 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドまたは
その医薬上許容される塩;
【0052】 4−ベンゾイル−N−{5−[(6−ベンゾイル−オキシ−4’,6’−O−
ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−安息香酸アミドまたはその医薬上許容される塩; 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(
2−ヨード)−ベンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−ク
ロロ−フェニル}−ベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(
3−ヨード−ベンゾイル)−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−ク
ロロ−フェニル}−ベンズアミドまたはその医薬上許容される塩;
【0053】 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−(4−
ヨード−ベンゾイル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2
−クロロ−フェニル}−安息香酸アミドまたはその医薬上許容される塩; (1−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル−カルバモイル}エチル)−カルバミン
酸9H−フルオレン−9イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; N−(9H−フルオレン−9イルメトキシカルボニル)−N’−{5−[(6
−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−アラニンアミドまたはその医薬
上許容される塩;
【0054】 N’−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−アラニン
アミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセトアミドまたはその医
薬上許容される塩; N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセ
トアミドまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステルまたはそ
の医薬上許容される塩;
【0055】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メ
チルエステルまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(6−O−(3−ベンジル−1−オキソ−プロピル)−4’,6
’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ
−フェニル}−カルバミン酸メチルエステルまたはその医薬上許容される塩; N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミドまたはその医薬
上許容される塩;
【0056】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミドま
たはその医薬上許容される塩; N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミドま
たはその医薬上許容される塩; 6−[−6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルスルファニル)−4,5−
ジヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルオキシ
]−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン
−7,8−ジオールまたはその医薬上許容される塩; (4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル)6−O−ベンゾイル−4’,6’−O
−ベンゾイル−4’,6’,−O−ベンジリデン−1−チオ−β−D−マルトシ
ドまたはその医薬上許容される塩である。
【0057】 本発明の化合物は、下記のスキームに従って、市販の原料から、あるいは文献
記載の方法を用いて製造することができる原料から製造した。このスキームは、
本発明の代表的な化合物の製造を示す。
【0058】 アセトブロモマルトース1を、−40℃〜還流温度の範囲内の温度で、アセト
ニトリル、ジクロロメタン、エーテル、トルエンまたはニトロメタンなどの非プ
ロトン溶媒中、臭化第二水銀、シアン化第二水銀、銀トリフラートまたは過塩素
酸銀などの触媒の存在下で、ベンジルアルコール2とカップリングさせて、グリ
コシド3を得る(スキーム1)。このグリコシド形成は、ジクロロメタンなどの溶
媒中における臭化亜鉛とのシュミット(Schmidt)のトリクロロアセトイミデート
カップリングを用いても行うことができる。3のニトロ基を周囲温度〜還流温度
で、酢酸エチルなどの極性非プロトン溶媒中、塩化第一スズなどの還元剤で還元
して、アニリノ化合物4を得ることができる。4を0℃〜周囲温度の範囲内の温
度で、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランなどの非プロトン溶媒中、トリ
エチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのアミン塩基の存在下で、
あるいは、(立体障害のある系では)水素化ナトリウムなどの強塩基を用いて、酸
塩化物とカップリングさせて、目的化合物5を得ることができる。全アセチル化
された化合物5は、周囲温度〜還流温度の範囲内の温度で、メタノール中におけ
る触媒量のナトリウムメトキシドまたはメタノール中における水酸化ナトリウム
水溶液を用いて、そのヘプタヒドロキシ化合物6に変換することができる。
【0059】 スキーム2で示されるように、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性溶
媒中において60℃で、適当なアルデヒドジメチルまたはジエチルアセタールお
よびp−トルエンスルホン酸一水化物またはカンファースルホン酸のような酸供
給源を用いて、アセタール(7)をヘプタヒドロキシ化合物(6)の二糖のC−
4’,6’位で形成させた。困難な場合、アルデヒドおよび硫酸をDMF中、高
温で用いて生成物アセタールを得ることができる。この時点で、テトラヒドロフ
ランおよび障害塩基2,4,6−コリジンの1:1混合物中における酸塩化物を
最初に−40℃から一晩で周囲温度までで用いて、6位の第一級アルコールを選
択的にアシル化して、化合物(8)を得た。二糖の残りの4個の第二級アルコー
ルを次いで、ジクロロメタンのような溶媒中において無水酢酸およびトリエチル
アミンで保護して、全アセチル化した化合物(9)を得ることができる。
【0060】 一方、アセタール(7)は最初、ジクロロメタンのような溶媒中において塩化
トシルおよびピリジンを用いてトシレートに変換でき(スキーム3);得られる
中間産物を次いで、上記のように全アセチル化して化合物(10)を得る。6位
のトシレートの全置換によって(ギ酸ナトリウムでのアルコール形成、次いで、
ベンジル2,2,2−トリクロロアセトイミデートでのエーテル形成)、エーテ
ル結合が分子のこの部位に組み込まれる。次いで、1Mエーテル性HClのよう
な強酸条件下でベンジリデンアセタールを除去して化合物(11)を得る。次い
で、以前に記載された条件を用いるか、または高温(60℃)でベンゼン中にお
いてアルデヒドおよび酸供給物を用いて、新たなアセタールをC−4’,6’位
置で形成させる。最後に、メタノール中の触媒的ナトリウムメトキシドまたはメ
タノール中の水性水酸化ナトリムを用いて、周囲温度〜還元温度で4個の第二級
アセテートを除去してヒドロキシ化合物(12)を得る。
【0061】
【化28】
【0062】 R=Bzの場合、
【化29】
【0063】 R=Bnの場合、
【化30】
【0064】 本発明の化合物は、増殖抑制薬として有用である。下記の方法は、評価した化
合物が平滑筋細胞増殖を阻害する能力を測定する標準的な薬理学的試験法におけ
る本発明の代表的な化合物の評価を示す。
【0065】 Hチミジン導入を用いる細胞増殖に対する化合物の作用 ヒトおよびブタの平滑筋細胞を、半集密的(sub-confluent)条件下における初
期継代(一般に第3〜7継代)で試験した。16mm(24ウェル)マルチウェル培
養皿を用いて、10%ウシ胎児血清および2%抗生物質/抗真菌薬を補足した培
地199中で培養物を増殖した。半集密的になれば、これら細胞を、実験プロト
コルを開始する前の24〜48時間、無血清合成培地(AIM-V;ギブコ(Gibco
))に入れた。
【0066】 一般に、化合物はプレインキュベーションが長いほど効果的であるということ
が分かっているが、化合物、Hチミジンおよび血清/増殖因子を、血清不付与
同調細胞に加えることにより方法を開始し、それに応じて結果を報告する。
【0067】 化合物を50倍の希釈率で各ウェルに加え(20μL/ウェル)、プレートを5
%CO中、37℃で24〜36時間インキュベートした。化合物を、まず、5
0%エタノールに溶解し、培地中に系列希釈した。化合物を1〜100μMの濃
度で所定の手順により評価した。対照として、第II級のブタ腸粘膜ヘパリン(ナ
トリウム塩)を、すべての細胞調製物中、0.1〜100μg/mLの濃度で所定
の手順により評価した。
【0068】 試験法の終了時に、プレートを氷上に載置し、氷冷リン酸緩衝食塩水(PBS)
で3回洗浄し、氷冷10%トリクロロ酢酸(TCA)中で30分間インキュベート
して、酸溶解プロテインを除去した。溶液を、0.4N HCl(500μL/バイ
アル、NaOHを中和する)を含有するシンチレーションバイアルに移し、各ウ
ェルを水(500μL)で2回すすぎ、全容量を2mL/バイアルとした。
【0069】 データを対照および実験試料の両方について3通り得た。対照(100%)デー
タは、増殖因子または血清による刺激の結果として最大限に刺激された細胞から
得た。実験データは、増殖因子または血清で最大限に刺激され、かつ化合物で処
理された細胞から得た。データは、IC50として、下記の表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】 本発明の化合物は、過剰な平滑筋細胞増殖(平滑筋細胞過増殖)により特徴付け
られる疾患を治療または阻害するのに有用である。これらの化合物は、特に、血
管再構築手術および移植(例えば、バルーン血管形成術、血管移植手術、冠動脈
バイパス手術および心臓移植)から最も頻繁に生じる平滑筋細胞過増殖により特
徴付けられる過増殖性血管疾患(例えば、再狭窄)を治療するのに有用である。好
ましくない「細胞性」血管増殖が存在する他の疾患状態としては、高血圧、喘息
およびうっ血性心不全が挙げられる。また、本発明の化合物は、血管形成の阻害
薬としても有用である。新しい毛細血管が形成される過程である血管形成(新血
管新生)は、主に、慢性炎症および悪性腫瘍を含む数多くの病理学的事象にとっ
て重要である。それゆえ、本発明の化合物は、抗新生物薬として有用である。
【0074】 本発明の化合物は、そのままで、あるいは投与用の医薬用担体を用いて、製剤
することができる。その割合は、化合物の溶解度および化学的性質、選択された
投与の経路、ならびに標準的な薬理学的プラクティスにより決定される。医薬用
担体は、固形または液状のいずれであってもよい。
【0075】 固形担体としては、香味剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤
、圧縮助剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ以上の
物質を挙げることができる。それはカプセル化材料とすることもできる。散剤の
場合、担体は、細かく粉砕された固形物であり、やはり細かく粉砕された有効成
分と混合されている。錠剤の場合、有効成分は、必要な圧縮特性を有する担体と
適当な割合で混合され、所望の形状および寸法に圧縮成形される。散剤および錠
剤は、好ましくは99%までの有効成分を含有する。適当な固形担体としては、
例えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、
デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリジン、低融点ワックスおよび
イオン交換樹脂が挙げられる。
【0076】 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤および加圧組成
物を製造するのに用いられる。有効成分は、医薬上許容される液状担体、例えば
、水、有機溶剤、両方の混合物、または医薬上許容される油脂などに溶解または
懸濁することができる。液状担体は、他の適当な医薬用添加物、例えば、可溶化
剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、甘味剤、香味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘
度調節剤、安定剤または浸透圧調節剤などを含有することができる。経口および
非経口投与用の液状担体の適当な例としては、水(上記のような添加物(例えば、
セルロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液)を
部分的に含有する)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール(例えば
、グリコール)を含む)およびそれらの誘導体、レシチン、ならびに油(例えば、
分別ヤシ油および落花生油)が挙げられる。非経口投与の場合、担体は、オレイ
ン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルなどの油状エステルとすることもで
きる。滅菌液状担体は、非経口投与用の無菌液状組成物に有用である。加圧組成
物用の液状担体は、ハロゲン化炭化水素または他の医薬上許容される噴射剤とす
ることができる。
【0077】 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内ま
たは皮下への注射により利用することができる。無菌液剤は、静脈内に投与する
こともできる。本発明の化合物は、液状または固形のいずれかの組成物形態で経
口的に投与することもできる。
【0078】 本発明の化合物は、従来の坐剤の形態で直腸内または膣内に投与してもよい。
鼻腔内または気管支内への吸入法または吹込法により投与する場合、本発明の化
合物は、水溶液または半水溶液に製剤すればよい。これらは、次いで、エアロゾ
ルの形態で利用することができる。本発明の化合物は、活性化合物および担体を
含有する経皮パッチ剤の使用により、経皮的に投与してもよい。ただし、この担
体は、活性化合物に不活性であり、皮膚に非毒性であり、また、皮膚を介した血
流中への全身吸収用薬剤の送達を可能にするものとする。かかる担体は、クリー
ム剤および軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤、ならびに閉鎖用具など、かなり多くの
形態を取りうる。クリーム剤および軟膏剤は、粘稠な液体や、水中油型または油
中水型のいずれの半固体乳濁液であってもよい。有効成分を含有するワセリンま
たは親水ワセリンに分散した吸収性粉末からなるペースト剤も適当である。様々
な閉鎖用具、例えば、必要に応じて担体と共に有効成分を含有する貯蔵部を覆う
半透膜や、有効成分を含有するマトリクスなどを用いて、有効成分を血流中に放
出させてもよい。他の閉鎖用具は文献に公知である。
【0079】 用量に関する要件は、採用する特定の組成物、投与の経路、現れる症状の重篤
度、および治療する特定の患者によって変化する。標準的な薬理学的試験法で得
られた結果に基いて、活性化合物の計画的な一日量は、非経口的に(好ましくは
、静脈内に)投与される0.1〜10mg/kgである。計画的な経口投与の一日
量は、約10倍多い。静脈内投与は、急性血管損傷(すなわち、バルーン血管形
成術または移植)後には、約5〜30日間続けられるが、慢性障害の治療の場合
には、より長い期間にわたって続けられると思われる。治療は、一般的には、上
記化合物の至適な投与量より少ない低用量から開始される。その後、かかる状況
下で至適な効果が得られるまで、用量を増大させる。経口的、非経口的、経鼻ま
たは気管支内投与用の正確な用量は、治療する個々の患者に係る経験に基いて、
投与する医師により決定される。好ましくは、上記医薬組成物は単位剤形であり
、例えば、錠剤またはカプセル剤として提供される。かかる剤形では、上記組成
物は、適当量の有効成分を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、包装さ
れた組成物、例えば、分包散剤、バイアル、アンプル、充填済シリンジまたは含
液薬袋とすることができる。単位剤形は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自
体とすることもできるし、あるいは、かかる組成物を適当数の包装形態とするこ
ともできる。
【0080】 実施例1 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−エチリデン)−β−D−マルト
シルオキシメチル]−フェニル}−アセトアミド 工程1 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−β−D−マルトシドヘプタアセテート 新たに蒸留したCHCN(239mL)中における4−クロロ−3−ニトロ
ベンジルアルコール(6.70g,35.7ミリモル)およびHgBr(14
.2g,39.3ミリモル)の攪拌溶液に、Hg(CN)(9.02g,35
.7ミリモル)を一度に加えた。0.5時間後、アセトブロモマルトース(25
.0g,35.7ミリモル)を加え、混合物を室温で18時間攪拌した。次いで
、HO:ブライン(1:1,100mL)の混合物で反応をクエンチし、10
%CHCl:EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Mg
SO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(10:90〜80:20
EtOAc:石油エーテル勾配)による精製により、51.9g(90%)の
標題化合物をガラス状油状物として得、それをEtO:石油エーテルから再結
晶化して、ガラス状の白色固体を得た。融点107−111℃;H NMR (
CDCl) δ 2.00(s,3H),2.02(s,3H),2.03,(
s,3H),2.04(s,6H),2.11(s,3H),2.15(s,3
H),3.70(ddd,J=2.9,4.2,9.7Hz,1H),3.94
−3.98(m,1H),4.01−4.07(m,2H),4.20−4.2
8(m,2H),4.54(dd,J=2.9,12.3Hz,1H),4.6
3−4.68(m,2H),4.84−4.94(m,3H),5.06(t,
J=10.1Hz,1H),5.26(t,J=9.2Hz,1H),5.36
(dd,J=9.7,10.3Hz,1H),5.42(d,J=4.2Hz,
1H),7.43(dd,J=2.2,8.3Hz,1H),7.53(d,J
=8.3Hz,1H),7.83(d,J=2.0Hz,1H);IR(KBr
)3450,2950,1755,1550,1375,1230および105
0cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z823/825(M+N
),828/830(M+Na);元素分析結果C3340ClNO 20 の計算値:C,49.17;H,5.00;N,1.74,実測値:C,4
9.16;H,4.88;N,1.71
【0081】 工程2 2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチ
ル)−フェニルアミン EtOAc(479mL)中における4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−β
−D−マルトシドヘプタアセテート(19.3g,23.9ミリモル)および塩
化スズ(II)二水化物(37.7g,167ミリモル)を含有する溶液を2時
間還流した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で注意深くクエン
チし(塩基性まで)、EtOAc(250mL)で希釈し、0.5時間攪拌し、
濾過した。二相濾液を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出
物を乾燥させ(NaSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(0
〜12% アセトン/CHCl勾配)による精製により、17.8g(96%
)の2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメ
チル)−フェニルアミンをガラス状固体として得た。融点78−79℃;HN
MR(CDCl)δ2.00(s,9H),2.026(s,3H),2.0
32(s,3H),2.11(s,3H),2.16(s,3H),3.00−
5.00(bs,2H),3.64−3.68(m,1H),3.97(ddd
,J=2.4,4.2,10.1Hz,1H),4.02−4.07(m,2H
),4.24(dd,J=2.2,3.7,1H),4.27(dd,J=2.
6,4.0Hz,1H),4.50−4.57(m,3H),4.74(d,J
=12.1Hz,1H),4.83−4.90(m,2H),5.05(t,J
=10.1Hz,1H),5.22(t,J=9.2Hz,1H),5.35(
dd,J=9.7,10.5Hz,1H),5.42(d,J=4.0Hz,1
H),6.62(dd,J=2.0,8.1Hz,1H),6.76(d,J=
2.0Hz,1H),7.21(d,J=8.1,1H);IR(KBr)34
50,3350,2950,1755,1650,1425,1375,123
0および1050cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z776/
778(M+H),798/800(M+Na);元素分析結果 C33 42 ClNO18の計算値:C,51.07;H,5.45;N,1.80,実
測値:C,50.94;H,5.52;N,1.60
【0082】 工程3 N−[2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキ
シメチル)−フェニル]−アセトアミド THF(265mL)中における2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−
β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミン(20.6g,26.5
ミリモル)およびトリエチルアミン(8.13mL,58.3ミリモル)の攪拌
溶液に0℃にて、塩化アセチル(2.26mL,31.8ミリモル)を滴下した
。該温度で0.5時間後、室温に温め、さらに6時間攪拌した。この時点で、反
応物を濃縮し、EtOAc(700mL)中に溶解した。該有機溶液を1N H
Cl(70mL)、飽和NaHCO水溶液(70mL)およびブライン(70
mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(MgSO)。濃縮後、残渣をフラッシュ
クロマトグラフィー(20:80〜100:0 EtOAc:石油エーテル勾配
)によって精製して生成物をガラス状固体として得た(16.2g,75%)。
融点84−86℃;H NMR(CDCl)δ2.00(s,6H),2.
020(s,3H),2.027(s,3H),2.03(s,3H),2.1
1(s,3H),2.16(s,3H),2.24(s,3H),3.66−3
.69(m,1H),3.94−3.98(m,1H),4.00−4.06(
m,2H),4.22−4.28(m,2H),4.50−4.61(m,3H
),4.80−4.91(m,3H),5.05(t,J=10.1Hz,1H
),5.22(t,J=9.2Hz,1H),5.35(dd,J=9.4,1
0.5Hz,1H),5.41(d,J=4.0Hz,1H),6.99(dd
,J=2.0,8.1Hz,1H),7.34(d,J=8.1Hz,1H),
7.62(s,1H),8.32(s,1H);IR(KBr)3400,29
50,1750,1690,1600,1540,1425,1375,123
0および1050cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z818/
820(M+H),840(M+Na);元素分析結果 C3544Cl
NO19の計算値:C,51.38;H,5.42;N,1.71,実測値:C
,51.03;H,5.36;N,1.59
【0083】 工程4 N−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル]
−アセトアミド MeOH(27.6ml)中におけるN−[2−クロロ−5−(ヘプタ−O−
アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(
0.945g,1.12ミリモル)およびMeOH中の25重量%NaOMe(
19.2μL,0.336ミリモル)を含有する溶液を2.5時間還流した。反
応物を室温に冷却し、濃縮し、得られた残渣をEtOでトリチュレートして生
成物を泡沫として得た(0.583g,99%)。H NMR(DMSO−d )δ2.07(s,3H),3.03−3.16(m,2H),3.19−3
.49(m,7H),3.55−3.62(m,2H),3.67−3.73(
m,1H),4.28(d,J=7.7Hz,1H),4.33−5.76(b
s,7H),4.67(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),
5.01(d,J=3.7Hz,1H),7.21(dd,J=1.8,8.1
Hz,1H),7.44(d,J=8.1Hz,1H),7.64(d,J=1
.5Hz,1H),9.33−9.69(bs,1H);IR(KBr)340
0,2900,1680,1600,1540,1430,1375,1310
,1150および1035cm−1,質量スペクトル[(+)ESI],m/z
524/526(M+H),546(M+Na);元素分析結果 C21 0ClNO12・1.0MeOHの計算値:C,47.53;H,6.16;
N,2.52.実測値:C,47.94;H,6.34;N,2.42
【0084】 工程5 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−エチリデン)−β−D−マルト
シルオキシメチル]−フェニル}−アセトアミド DMF(12.5mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(β−D−マルト
シル−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(0.500g,0.954
ミリモル)の攪拌溶液に室温にて、アセトアルデヒドジメチルアセタール(0.
202mL,1.91ミリモル)を滴下し、次いで、TsOH・HO(0.0
907g,0.477ミリモル)を滴下した。反応混合物を60℃に6時間加熱
し、次いで、該温度でさらに0.5時間加熱しながらKCO(0.0659
g,0.477ミリモル)でクエンチした。この時点で、溶液を熱濾過し、高真
空を用いて溶媒を蒸留して除いた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80
:2:1 EtOAc:EtOH:HO)によって精製して生成物をオフホワ
イト粉末として得た(0.323g,62%)。融点144−146℃;
NMR(DMSO−d)δ1.22(d,J=5.1Hz,3H),2.07
(s,3H),3.05−3.11(m,1H),3.11(t,J=9.4H
z,1H),3.25−3.37(m,3),3.39−3.58(m,5H)
,3.65−3.71(m,1H),3.92(dd,J=4.8,9.9Hz
,1H),4.28(d,J=7.7Hz,1H),4.65(t,J=5.7
Hz,1H),4.67(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.22,2H)
,4.69(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),5.09(d,J=4.
0Hz,1H),5.23(t,J=5.7Hz,2H),5.47(d,J=
3.5Hz,1H),5.57(d,J=6.6Hz,1H),7.22(dd
,J=1.8,8.3Hz,1H),7.44(d,J=8.3Hz,1H),
7.65(s,1H),9.52(s,1H);IR(KBr)3400,29
10,2880,1675,1600,1535,1450,1420,137
5, 1310,1150,1120,1060および1020cm−1;質量
スペクトル[(+)FAB],m/z 550/552(M+H),572/
574(M+Na);元素分析結果 C2332ClNO12・1.0H
Oの計算値:C,48.64;H,6.03;N,2.47,実測値:C,48
.55;H,5.90;N,2.41
【0085】 実施例2 (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−(4,6−O−エチ
リデン−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メ
チル]−2−クロロフェニル]アセトアミド THF(4.0mL)中におけるN−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O
−エチリデン)−β−D−マルトシルオキシメチル]−フェニル}−アセトアミ
ド(0.323g,0.587ミリモル)の攪拌溶液に−40℃にて、コリジン
(4.0mL,30.3ミリモル)を滴下し、次いでBzCl(0.0818m
L,0.704ミリモル)を滴下した。該温度で2時間後、室温に温め、さらに
18時間攪拌した。この時点で、高真空を用いて溶媒を蒸留して除き、残渣をE
tOAc(200mL)で希釈した。該層を1N HCl(20mL)、飽和N
aHCO(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで、乾燥さ
せた(MgSO)。濃縮後、油状残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1%
〜11% MeOH:CHCl勾配)によって精製し、再結晶化して(EtO
Ac:EtO)生成物を白色ガラス状固体として得た(0.209g,54%
)。融点166−169℃;H NMR(DMSO−d)δ1.19(d,
J=5.1Hz,3H),2.04(s,3H),3.09(t,J=9.4H
z,1H),3.14−3.21(m,1H),3.27−3.36(m,2H
),3.45−3.52(m,2H),3.52−3.60(m,2H),3.
73(ddd,J=1.5,5.1,9.4Hz,1H),3.89(dd,J
=4.8,9.9Hz,1H),4.30(dd,J=5.5,12.1Hz,
1H),4.38(d,J=7.7Hz,1H),4.53−4.61(m,2
H),4.65(q,J=5.1,1H),4.73(d,J=12.5Hz,
1H),5.07(d,J=4.0Hz,1H),5.28(d,J=5.3H
z,1H),5.34(d,J=5.3Hz,1H),5.55(d,J=2.
9Hz,1H),5.77(d,J=5.9Hz,1H),7.18(dd,J
=2.0,8.1Hz,1H),7.40(d,J=8.1Hz,1H),7.
50−7.55(m,2H),7.62−7.68(m,2H),7.96−8
.00(m,2H),9.50(s,1H);IR(KBr)3450,336
0,2990,2910,2860,1725,1750,1600,1520
,1450,1420,1385,1375,1260,1230,1130,
1110,1075,1055および1020cm−1;質量スペクトル[(+
)FAB],m/z 654/656(M+H),676/678(M+Na
,692/694(M+K);元素分析結果C3036ClNO1
計算値:C,55.09;H,5.55;N,2.14,実測値:C,54.7
6;H,5.40;N,2.00
【0086】 実施例3 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6−O−
ベンゾイル−4−O−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−エチリデン−
α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フ
ェニル]アセトアミド CHCl(6mL)中における(R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾ
イル−4−O−(4,6−O−エチリデン−α−D−グルコピラノシル)−β−
D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]アセトアミド
(0.086g,0.131ミリモル)およびトリエチルアミン(0.161m
L,1.15ミリモル)の攪拌溶液に室温にて、無水酢酸(0.0544mL,
0.576ミリモル)を滴下し、次いで触媒量のDMAP(0.0064g,0
.0524ミリモル)を滴下した。18時間後、混合物をEtOAc(200m
L)で希釈した。該層を1N HCl(20mL)、飽和NaHCO水溶液(
20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(Na
)。濃縮後、残渣を分取プレートクロマトグラフィー(10:90 MeO
H:CHCl)によって精製して白色の生成物を得た(0.071g,66%
)。融点 >87℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.13(d,J
=4.8Hz,3H),1.92(s,3H),1.95(s,3H),1.9
7(s,3H),1.99(s,3H),2.05(s,3H),3.31−3
.39(m,1H),3.55−3.67(m,3H),4.10−4.19(
m,2H),4.41(dd,J=3.1,12.3Hz,1H),4.54(
d,J=12.7Hz,1H),4.64−4.74(m,3H),4.77(
dd,J=8.3,9.4Hz,1H),4.82(dd,J=4.0,10.
1Hz,1H),4.89(d,J=7.9Hz,1H),5.18(t,J=
9.7Hz,1H),5.29(d,J=4.2Hz,1H),5.33(t,
J=9.0Hz,1H),7.04(dd,J=1.5,8.1Hz,1H),
7.41(d,J=8.1Hz,1H),7.55(t,J=7.7Hz,2H
),7.61(s,1H),7.68(t,J=7.5Hz,1H),8.01
−8.07(m,2H),9.45(s,1H);IR(KBr)3410,2
940,2850,1755,1690,1590,1530,1440,14
20,1370,1240,1135,1060および1030cm−1;質量
スペクトル[(+)FAB],m/z 822/824(M+H),844/
846(M+Na);元素分析結果 C3844ClNO17・1.5H
Oの計算値:C,53.74;H,5.58;N,1.65,実測値:C,53
.69;H,5.14;N,1.57
【0087】 実施例4 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−プロピリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミド プロピオンアルデヒドジエチルアセタールおよび実施例1の工程5に類似の手
法を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキ
シメチル)−フェニル]−アセトアミドから白色固体として調製した(0.30
9g,57%)。 融点 >64℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ
0.86(t,J=7.5Hz,3H),1.48−1.58(m,2H),2
.07(s,3H),3.04−3.14(m,2H),3.25−3.58(
m,8H),3.68(dd,J=6.2,10.5Hz,1H),3.95(
dd,J=4.6,9.9Hz,1H),4.28(d,J=7.7Hz,1H
),4.48(t,J=5.1Hz,1H),4.65(t,J=5.9Hz,
1H),4.67(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.
08(d,J=4.0Hz,1H),5.20(d,J=5.3Hz,1H),
5.24(d,J=5.3Hz,1H),5.48(d,J=3.3Hz,1H
),5.57(d,J=6.6Hz,1H),7.22(dd,J=1.8,8
.3Hz,1H),7.44(d,J=8.3Hz,1H),7.65(s,1
H),9.52(s,1H);IR(KBr)3400,2980,2920,
2840,1675,1580,1530,1460,1425,1375,1
310,1275,1150,1060および1020cm−1;質量スペクト
ル[(+)FAB],m/z 586/588(M+Na);元素分析結果
2434ClNO12・1.0HOの計算値:C,49.53;H,6.
23;N,2.41,実測値:C,49.89;H,6.38;N,2.19
【0088】 実施例5 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−プロピリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 実施例2と類似の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4
’,6’−O−プロピリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェ
ニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.140g,47%)。
融点 >88℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ0.84(t,J
=7.5Hz,3H),1.45−1.57(m,2H),2.04(s,3H
),3.08(t,J=5.1Hz,1H),3.17(dd,J=8.3,1
3.2Hz,1H),3.26−3.37(m,2H),3.45−3.59(
m,4H),3.70−3.77(m,1H),3.91(dd,J=4.6,
9.7Hz,1H),4.30(dd,J=5.3,12.1Hz,1H),4
.38(d,J=7.7Hz,1H),4.43(t,J=4.8Hz,1H)
,4.53−4.61(m,2H),4.73(d,J=12.3Hz,1H)
,5.07(d,J=3.5Hz,1H),5.25(d,J=5.3Hz,1
H),5.34(d,J=5.1Hz,1H),5.56(d,J=2.2Hz
,1H),5.77(d,J=5.9Hz,1H),7.18(d,J=8.1
Hz,1H),7.39(d,J=8.3Hz,1H),7.53(t,J=7
.7Hz,2H),7.61−7.68(m,2H),7.98(d,J=7.
5Hz,2H),9.45(s,1H);IR(KBr)3410,2970,
2920,2860,1720,1675,1590,1530,1450,1
420,1375,1270,1060,1020および720cm−1;質量
スペクトル[(−)FAB],m/z 666(M−H);元素分析結果 C 3138ClNO13の計算値:C,55.73;H,5.73;N,2.0
9,実測値:C,55.67;H,5.71;N,2.09
【0089】 実施例6 N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスル
ホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミド 工程1 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)
−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド DMF(325mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシ
ル−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(14.15g,27.0ミリ
モル)の攪拌溶液に室温にて、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(8.11
mL,54.0ミリモル)を滴下し、次いで、TsOH・HO(2.57g,
13.5ミリモル)を滴下した。反応混合物を60℃に加熱し、次いで、該温度
でさらに0.5時間加熱しながらKCO(1.87g,13.5ミリモル)
でクエンチした。この時点で、溶液を熱濾過し、高真空を用いて溶媒を蒸留して
除いた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80:2:1〜20:2:1
EtOAc:EtOH:HO勾配)によって精製して生成物を白色固体として
得た(10.8g,65%)。 融点143−147℃H NMR (DMS
O−d)δ2.08(s,3H),3.07−3.12(m,1H),3.2
8−3.50(m,5H),3.51−3.60(m,2H),3.64−3.
75(m,3H),4.10−4.12(m,1H),4.30(d,J=7.
9Hz,1H),4.67(t,5.9Hz,1H),4.68(ABq,J=
12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1H
),5.25(d,J=5.1Hz,1H),5.30(d,J=5.3Hz,
1H),5.51(d,J=3.3Hz,1H),5.57(s,1H),5.
63(d,J=6.8Hz,1H),7.22(dd,J=1.5,8.3Hz
,1H),7.35−7.38(m,3H),7.42−7.46(m,3H)
,7.66(s,1H),9.53(s,1H);IR(KBr)3500,3
410,2910,2850,1700,1600,1550,1440,14
25,1375,1310,1230,1150,1070および1030cm −1 ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 634(M+Na);元素
分析結果 C2834ClNO12・1.0HOの計算値:C,53.38
;H,5.76;N,2.22,実測値:C,53.58;H,5.62;N,
2.25
【0090】 工程2 N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスル
ホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミド 0℃にて、ピリジン(6.0mL)中におけるN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミド(1.81g,2.96ミリモル)の攪拌溶液に、CH
(3.75mL)中におけるp−トルエンスルホニルクロリド(0.686
g,3.60ミリモル)の溶液を加えた。2時間後、さらにCHCl(3.
75mL)中におけるp−トルエンスルホニルクロリド(0.686g,3.6
0ミリモル)を加え、溶液を0℃で2時間攪拌した。反応を氷冷したHO(5
0mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和Na
HCO水溶液(2x)、飽和CuSO水溶液(2x)、ブライン(2x)で
連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(5−10% MeOH:CHCl勾配)による精製により、無色
の固体を得た(0.930g,41%)。融点105−120℃;H NMR
(DMSO−d)δ2.08(s,3H),2.33(s,3H),3.04
−3.09(m,1H),3.27−3.45(m,4H),3.49−3.5
3(m,1H),3.60−3.65(m,3H),3.95(d,1H),4
.13(dd,1H),4.29−4.33(m,2H),4.46(d,1H
),4.62(d,1H),5.05(d,1H),5.33−5.35(m,
2H),5.55(d,1H),5.57(s,1H),5.75(d,1H)
,7.18(d,1H),7.35−7.47(m,8H),7.78(d,2
H),9.53(s,1H);質量スペクトル[(+)ESI],m/z 76
6/768(M+H),783/785(M+NH;元素分析結果 C 3540NClO14S・HOの計算値:C,53.60;H,5.40;
N,1.79,実測値:C,53.46;H,5.18;N,1.80
【0091】 実施例7 N−(5−{[2,3,2’,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6’−O
−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マルトシル]
−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミド 実施例3に類似の手法を用いて、標題化合物をN−(5−{[4’,6’−O
−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マルトシル]
−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミドから無色固体とし
て調製した(0.942g,99%)。融点116−122℃;H NMR(
DMSO−d)δ1.91(s,3H),1.92(s,3H),1.96(
s,3H),2.00(s,3H),2.08(s,3H),2.29(s,3
H),3.68(dd,1H),3.77(t,1H),3.85(t,1H)
,3.90(t,1H),3.97−4.00(m,1H),4.21(dd,
1H),4.32(s,2H),4.39(d,1H),4.56(d,1H)
,4.60(d,1H),4.78(d,1H),4.86(dd,1H),5
.17−5.30(m,3H),5.65(s,1H),7.03(d,1H)
,7.34−7.41(m,7H),7.46(d,1H),7.59(s,1
H),7.80(d,2H),9.52(s,1H);質量スペクトル[(+)
ESI],m/z 934/936(M+H);元素分析結果 C4348 NClO18Sの計算値:C,55.27;H,5.17;N,1.50,実測
値:C,55.07;H,5.05;N,1.47
【0092】 実施例8 N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 工程1 N−{5−[(2,2’,3,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
ニル}−アセトアミド EtOH:DMSO:HO(2:2:1,21.9mL)中おけるN−(5
−{[2,3,2’,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6’−O−ベンジリ
デン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−
メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミド(1.021g,1.093
ミリモル)およびギ酸ナトリウム(0.1858g,2.732ミリモル)を含
有する溶液を100℃で2日間加熱した。反応物を周囲温度に冷却し、10%C
Cl:EtOAc(100mL)で希釈し、ブライン(3x)で洗浄し、
乾燥させ(MgSO)、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1、
2および3% MeOH:CHCl勾配)による精製により、標題化合物を無
色固体として得た(0.446g,52%)。H NMR(DMSO−d
δ1.93(s,3H),1.95(s,3H),1.98(s,3H),2.
01(s,3H),2.08(s,3H),3.68−3.99(m,7H),
4.19−4.22(m,1H),4.57(d,J=12.7Hz,1H),
4.64−4.87(m,4H),5.00(br.s,1H),5.21−5
.33(m,3H),5.63(s,1H),7.08(dd,J=8.3,1
.8Hz,1H),7.38(s,5H),7.47(d,J=8.2Hz,1
H),7.64(s,1H),9.53(s,1H)
【0093】 工程2 N−{5−[(2,2’,3,3’−テトラ−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]
−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 周囲温度にて、10% CHCl:ベンゼン(10mL)中におけるN−
{5−[(2,2’,3,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6’−O−ベン
ジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
−アセトアミド(0.221g,0.283ミリモル)およびベンジル2,2,
2−トリクロロアセトイミデート(0.105mL,0.567ミリモル)を含
有する攪拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸(1滴)を加えた。16時間
後、反応物を5%MeOH:CHCl(10mL)で希釈し、5%MeOH:
CHClで溶出する1”シリカゲルパッドで濾過し、真空濃縮した。フラッシ
ュクロマトグラフィー(1および2% MeOH:CHCl勾配)による精製
により、標題化合物を無色固体として得た(0.134g,54%)。H N
MR(DMSO−d)δ1.94(s,3H),1.96(s,3H),1.
98(s,3H),2.01(s,3H),2.07(s,3H),3.69−
4.07(m,8H),4.54−4.59(m,3H),4.69−4.77
(m,2H),4.82−4.86(m,2H),5.23−5.34(m,3
H),5.61(s,1H),7.09(dd,J=8.3,1.7Hz,1H
),7.27−7.37(m,10H),7.46(d,J=8.2Hz,1H
),7.65(s,1H),9.52(s,1H)
【0094】 工程3 N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(2,2
’,3,3’−テトラ−O−アセチル−6−O−ベンジル−4’,6’−O−ベ
ンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル
}−アセトアミドから無色固体として調製した(0.085g,65%)。融点
98−105℃;H NMR(DMSO−d)δ2.06(s,3H),3
.09−3.11(m,1H),3.28−3.75(m,10H),3.99
(dd,1H),4.33(d,J=7.7Hz,1H),4.50(s,1H
),4.51(s,1H),4.66(ABq,J=12.6Hz,Δδ=0.
08,2H),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.30(d,J=9
.0Hz,1H),5.31(d,J=9.0Hz,1H),5.56−5.5
7(m,2H),5.70(d,J=6.6Hz,1H),7.21−7.38
(m,9H),7.42−7.45(m,3H),7.66(s,1H),9.
52(s,1H);質量スペクトル[(+)FAB],m/z 724(M+H
;元素分析結果 C3540NClO120.5HOの計算値:C,5
9.11;H,5.81;N,1.97,実測値:C,59.12;H,5.7
6;N,1.98
【0095】 実施例9 N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−エチリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 工程1 N−{5−[(2,2’,3,3’−テトラ−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセ
トアミド 周囲温度にて、MeOH(5mL)中におけるN−{5−[(2,2’,3,
3’−テトラ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリ
デン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ア
セトアミド(0.202g,0.232ミリモル)の攪拌溶液に1Mエーテル性
HClを加えた。2時間後、反応物を飽和NaHCO水溶液(25mL)でク
エンチし、HO(25mL)で希釈し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(Na SO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(5% MeOH:CH
Cl)による精製により、標題化合物を得た(0.136g,75%)。
NMR(DMSO−d)δ1.92(s,3H),1.95(s,6H),
2.00(s,3H),2.07(s,3H),3.49−3.56(m,4H
),3.75−3.94(m,4H),4.50−4.59(m,5H),4.
67−4.76(m,2H),4.83(d,J=7.9Hz,1H),5.0
6−5.13(m,1H),5.21−5.29(m,2H),5.44(d,
J=6.0Hz,1H),7.08(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),
7.26−7.36(m,5H),7.45(d,J=8.2Hz,1H),7
.64(s,1H),9.52(s,1H)
【0096】 工程2 N−{5−[(2,2’,3,3’−テトラ−O−アセチル−6−O−ベンジ
ル−4’,6’−O−エチリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−
2−クロロ−フェニル}−アセトアミド ベンゼン(6.3mL)中におけるN−{5−[(2,2’,3,3’−テト
ラ−O−アセチル−6−O−ベンジル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル
]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド(0.274g,0.350ミリモ
ル)、プロピオンアルデヒド(45.5μL,0.630ミリモル)およびカン
ファースルホン酸(18.3mg,0.0787ミリモル)を含有する攪拌溶液
を水のDean−Stark共沸除去を用いて還流した。2.5時間後、反応物
を室温に冷却し、NaHCO(25mL)でクエンチし、EtOAcで抽出し
、乾燥させた(NaSO)。フラッシュクロマトグラフィー(1、2および
3%MeOH:CHCl勾配)による精製により、標題化合物を得た(0.3
46g,96%)。H NMR(DMSO−d)δ0.82(t,3H),
1.48−1.53(m,2H),1.92(s,3H),1.95(s,3H
),1.97(s,3H),2.01(s,3H),2.07(s,3H),3
.41−3.48(m,1H),3.60−3.64(m,2H),3.71−
4.03(m,5H),4.49−4.69(m,4H),4.70−4.85
(m,4H),5.14−5.32(m,3H),7.07−7.36(m,6
H),7.46(d,J=8.2Hz,1H),7.64(s,1H),9.5
2(s,1H)
【0097】 工程3 N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−エチリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド MeOH(5.3mL)中におけるN−{5−[(2,2’,3,3’−テト
ラ−O−アセチル−6−O−ベンジル−4’,6’−O−エチリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド(0
.217g,0.264ミリモル)およびMeOH中の25重量%NaOMe(
0.0285g,0.132ミリモル)を含有する溶液を3時間還流した。反応
物を室温に冷却し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(10%MeOH
/CHCl勾配)による精製により、生成物を白色固体として得た(0.1
00g,58%)。融点182−185℃;H NMR(DMSO−d)δ
0.85(t,J=7.5Hz,3H),1.21−1.55(m,2H),2
.05(s,3H),3.05−3.13(m,2H),3.24−3.70(
m,9H),3.83(dd,J=9.8,4.7Hz,1H),4.30(d
,J=7.7Hz,1H),4.43−4.49(m,3H),4.63(AB
q,J=12.4Hz,Δδ=0.07,2H),5.07(d,J=3.5H
z,1H),5.24(d,J=5.3Hz,1H),5.31(d,J=5.
3Hz,1H),5.55(d,J=2.6Hz,1H),5.65(d,J=
6.6Hz,1H),7.17−7.34(m,6H),7.41(d,J=8
.3Hz,1H),7.63(s,1H),9.55(s,1H) 質量スペク
トル[(+)ESI]671(M+NH;元素分析結果C3140NC
lO12の計算値:C,56.92;H,6.16;N,2.14,実測値:C
,56.69;H,6.33;N,1.99
【0098】 実施例10 N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ニトロ)−ベンジリデン
−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミド DMF(30mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル
−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(0.500g,0.954ミリ
モル)の攪拌溶液に室温にて、3−ニトロ−ベンズアルデヒドジメチルアセター
ル(0.752g,3.82ミリモル)を加え、次いでCSA(0.111g,
0.477ミリモル)を加えた。反応混合物を60℃に18時間加熱し、TLC
によって約35%完了であった。さらに0.5当量のCSA(0.111g)を
加え、90℃で3時間加熱した。次いで、さらに0.5時間60℃で加熱しなが
ら、反応物をKCO(0.132g,0.954ミリモル)でクエンチした
。この時点で、溶液を熱濾過し、高真空を用いる蒸留によって溶媒を除いた。残
渣をフラッシュクロマトグラフィー(40:2:1〜20:2:1 EtOAc
:EtOH:HO勾配)により精製して生成物を白色固体として得た(0.2
62g,42%)。融点221−223℃;H NMR(DMSO−d)δ
2.07(s,3H),3.06−3.12(m,1H),3.26−3.49
(m,5H),3.49−3.62(m,2H),3.68−3.77(m,3
H),4.11−4.20(m,1H),4.30(d,J=7.7Hz,1H
),4.67(t,J=5.7Hz,1H),4.68(ABq,J=12.3
Hz,Δδ=0.22,2H),5.16(d,J=3.7Hz,1H),5.
25(d,J=4.8Hz,1H),5.36(d,J=4.8Hz,1H),
5.49(d,J=3.1Hz,1H),5.62(d,J=6.6Hz,1H
),5.74(s,1H),7.22(dd,J=1.8,8.1Hz,1H)
,7.44(d,J=8.3Hz,1H),7.65(s,1H),7.73(
d,J=8.8Hz,2H),8.25(dt,J=2.2,9.0Hz,2H
),9.52(s,1H);IR(KBr)3410,2910,2870,1
670,1610,1590,1530,1440,1420,1355,13
20,1265,1140,1075および1035cm−1;質量スペクトル
[(−)FAB],m/z655(M−H);元素分析結果C2833Cl
14の計算値:C,51.19;H,5.06;N,4.26,実測値:
C,50.87;H,4.87;N,4.32
【0099】 実施例11 N−(5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(4−ニトロ)−ベン
ジリデン−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミド 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−(2−クロロ−5−{[4’,6
’−O−(4−ニトロ)−ベンジリデン−β−D−マルトシル]−オキシ−メチ
ル}−フェニル)−アセトアミドから白色固体として調製した(0.080g,
35%)。融点>167℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ2.0
4(s,3H),3.15−3.22(m,1H),3.37−3.43(m,
2H),3.51(td,J=2.9,8.8Hz,1H),3.57−3.6
4(m,3H),3.70−3.78(m,2H),4.09(dd,J=4.
6,9.9Hz,1H),4.35(dd,J=5.1,12.3Hz,1H)
,4.39(d,J=7.7Hz,1H),4.57−4.63(m,1H),
4.65(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H),5.15(d
,J=4.0Hz,1H),5.36(d,J=5.3Hz,1H),5.41
(d,J=5.3Hz,1H),5.57(d,J=3.1Hz,1H),5.
70(s,1H),5.81(d,J=6.2Hz,1H),7.19(dd,
J=1.8,8.1Hz,1H),7.40(d,J=8.1Hz,1H),7
.50−7.56(m,2H),7.62−7.72(m,4H),7.97−
8.01(m,2H),8.24(dt,J=2.4,9.2Hz,2H),9
.45(s,1H);IR(KBr)3410,2850,1725,1660
,1610,1590,1530,1445,1420,1355,1270,
1120,1075,1025および715cm−1;質量スペクトル[(+)
FAB],m/z783(M+Na);元素分析結果C3537ClN 15・ 1.0HOの計算値:C,53.95;H,5.05;N,3.60,
実測値:C,53.86;H,4.75;N,3.51
【0100】 実施例12 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−(4−クロロ)−ベンジリデン
−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミド p−クロロ−ベンズアルデヒドジメチルアセタールおよび実施例10の手法を
用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシメ
チル)−フェニル]−アセトアミドから白色ガラス状物質として調製した(0.
315g,51%)。融点>97℃(分解);H NMR(DMSO−d
δ2.07(s,3H),3.09(t,J=8.8Hz,1H),3.28−
3.48(m,5H),3.49−3.61(m,2H),3.61−3.75
(m,3H),4.11(d,J=5.3Hz,1H),4.30(d,J=7
.7Hz,1H),4.63−4.72(bs,1H),4.68(ABq,J
=12.3Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1
H),5.21−5.36(bs,2H),5.47−5.53(bs,1H)
,5.57−5.66(bs,1H),5.59(s,1H),7.22(dd
,J=2.0,8.3Hz,1H),7.42−7.48(m,5H),7.6
5(s,1H),9.52(s,1H);IR(KBr)3390,2920,
2850,1670,1590,1530,1500,1450,1420,1
365,1300,1140,1070,1030および815cm−1;質量
スペクトル[(+)FAB],m/z 668(M+Na);元素分析結果C 2833ClNO12・0.5HOの計算値:C,51.31;H,5.
23;N,2.14,実測値:C,51.13;H,5.44;N,1.92
【0101】 実施例13 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(4−クロロ)−ベン
ジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
−アセトアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4
’,6’−O−(4−クロロ)−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ
−メチル]−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.15
8g,50%)。融点>182℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ
2.05(s,3H),3.15−3.22(m,1H),3.28−3.43
(m,2H),3.48−3.63(m,4H),3.67−3.73(m,1
H),3.73−3.78(m,1H),4.03−4.07(m,1H),4
.32−4.37(m,1H),4.39(d,J=7.9Hz,1H),4.
57−4.63(m,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0
.14,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1H),5.36(dd,J
=2.6,5.1Hz,2H),5.54(s,1H),5.56(d,J=3
.1Hz,1H),5.79(d,J=6.4Hz,1H),7.19(dd,
J=2.0,8.3Hz,1H),7.40(d,J=8.3Hz,1H),7
.43(s,4H),7.53(t,J=7.9Hz,2H),7.63−7.
68(m,2H),7.99(dd,J=0.9,7.9Hz,2H),9.5
0(s,1H);IR(KBr)3450,3380,2960,2900,2
860,1730,1700,1665,1590,1530,1495,14
40,1415,1365,1310,1280,1140,1075,105
0,1035,1015,820および720cm−1;質量スペクトル[(+
)FAB],m/z 750(M+H),772(M+Na);元素分析結
果C3537ClNO13の計算値:C,56.01;H,4.97;N,
1.87,実測値:C,55.67;H,4.91;N,1.87
【0102】 実施例14 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−イソブチリデン−β−D−マル
トシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミド イソブチルアルデヒドジエチルアセタールおよび実施例10の手法を用いて、
標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシメチル)−
フェニル]−アセトアミドから白色固体として調製した(0.250g,45%
)。融点>122℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ0.87(d
d,J=5.5,6.6Hz,6H),1.68−1.78(m,1H),2.
07(s,3H),3.04−3.13(m,2H),3.24−3.55(m
,8H),3.68(dd,J=6.2,10.5Hz,1H),3.97(d
d,J=4.6,9.7Hz,1H),4.27(s,1H),4.28(d,
J=3.7Hz,1H),4.65(t,J=5.9Hz,1H),4.67(
ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.06(d,J=4.
0Hz,1H),5.17(d,J=5.3Hz,1H),5.24(d,J=
5.3Hz,1H),5.50(d,J=3.3Hz,1H),5.59(d,
J=6.6Hz,1H),7.22(dd,J=1.5,7.9Hz,1H),
7.44(d,J=8.3Hz,1H),7.65(s,1H),9.52(s
,1H);IR(KBr)3420,2960,2910,2830,1670
,1590,1530,1460,1420,1370,1310,1255,
1145,1080,1055および1030cm−1;質量スペクトル[(−
)ESI],m/z 576(M−H);元素分析結果C2536ClNO 12・ 0.5HOの計算値:C,51.15;H,6.35;N,2.39,
実測値:C,51.06;H,6.56;N,2.45
【0103】 実施例15 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−イソブチリデン−β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4’,6
’−O−イソブチリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル
}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.079g,41%)。融点
>123℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ0.85(t,J=6
.4Hz,6H),1.66−1.75(m,1H),2.05(s,3H),
3.07(t,J=9.4Hz,1H),3.15−3.21(m,1H),3
.26−3.36(m,2H),3.46−3.60(m,4H),3.72−
3.77(m,1H),3.92(dd,J=4.8,10.1Hz,1H),
4.23(d,J=4.8Hz,1H),4.30(dd,J=5.1,12.
1Hz,1H),4.38(d,J=7.7Hz,1H),4.57(d,J=
10.5Hz,1H),4.64(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.14
,2H),5.06(d,J=4.0Hz,1H),5.21(d,J=4.8
Hz,1H),5.34(d,J=5.1Hz,1H),5.57(d,J=2
.2Hz,1H),5.76(d,J=5.9Hz,1H),7.18(dd,
J=1.5,8.3Hz,1H),7.40(d,J=8.3Hz,1H),7
.53(t,J=7.9Hz,2H),7.61−7.68(m,2H),7.
96−8.01(m,2H),9.50(s,1H);IR(KBr)3410
,2960,2910,2840,1725,1660,1610,1590,
1530,1440,1425,1375,1270,1080,1055,1
025および715cm−1;質量スペクトル[(−)APCI],m/z 6
81.0/683.1(M),元素分析結果C3240ClNO13・1.0
Oの計算値:C,54.90;H,6.05;N,2.00,実測値:C,
54.95;H,5.90;N,1.94
【0104】 実施例16 N−{5−[(4’,6’−O−((1R)−2−フェニル−エチリデン)−
β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミ
ド フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールおよび実施例10の手法を用い
て、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシメチル
)−フェニル]−アセトアミドから白色固体として調製した(0.210g,3
5%)。融点>106℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ2.07
(s,3H),2.81(dd,J=6.4,14.1,1H),2.91(d
d,J=4.0,14.1Hz,1H),3.04−3.11(m,1H),3
.16(t,J=9.4Hz,1H),3.26−3.54(m,7H),3.
58(td,J=5.1,10.1Hz,1H),3.65−3.72(m,1
H),3.93(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),4.29(d,J=
7.7Hz,1H),4.65(t,J=5.9Hz,1H),4.67(AB
q,J=12.3Hz,Δδ=0.22,2H),4.75(dd,J=4.2
,6.2Hz,1H),5.09(d,J=3.7Hz,1H),5.23(d
d,J=5.3,10.1Hz,2H),5.47(d,J=3.5Hz,1H
),5.57(d,J=6.6Hz,1H),7.17−7.30(m,6H)
,7.44(d,J=8.1Hz,1H),7.65(s,1H),9.52(
s,1H);IR(KBr)3400,2920,2850,1670,159
0,1530,1450,1420,1375,1310,1250,1150
,1130,1060,1025および750cm−1;質量スペクトル[(+
)FAB],m/z 648(M+Na);元素分析結果C2936ClN
12・2.75HOの計算値:C,51.56;H,6.19;N,2.0
7,実測値:C,51.47;H,5.52;N,2.13
【0105】 実施例17 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−2−フェ
ニル−エチリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フ
ェニル}−アセトアミド 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O−((
1R)−2−フェニル−エチリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]
−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(1.2
5g,63%)。融点153−156℃;H NMR(DMSO−d)δ2
.05(s,3H),2.78(dd,J=6.2,14.1Hz,1H),2
.89(dd,J=4.2,14.3Hz,1H),3.10−3.21(m,
2H),3.26−3.37(m,2H),3.47−3.64(m,4H),
3.71−3.77(m,1H),3.89(dd,J=4.8,9.9Hz,
1H),4.31(dd,J=5.3,12.1Hz,1H),4.38(d,
J=7.7Hz,1H),4.53−4.60(m,2H),4.68−4.7
7(m,2H),5.07(d,J=4.0Hz,1H),5.27(d,J=
5.5Hz,1H),5.34(d,J=5.3Hz,1H),5.55(d,
J=2.9Hz,1H),5.77(d,J=6.2Hz,1H),7.16−
7.28(m,6H),7.40(d,J=8.1Hz,1H),7.52(t
,J=7.7Hz,2H),7.62−7.67(m,2H),7.98(dd
,J=0.7,7.9Hz,2H),9.50(s,1H);IR(KBr)3
480,3370,2910,1725,1695,1590,1525,14
50,1425,1380,1355,1310,1275,1250,123
5,1140,1120,1075,1050,1035および715cm−1 ;質量スペクトル[(−)FAB],m/z 728(M−H);元素分析結
果C3640ClNO13の計算値:C,59.22;H,5.52;N,1
.92,実測値:C,58.93;H,5.45;N,1.86
【0106】 実施例18 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−シアノ−プロ
ピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−アセトアミ
ド 3−シアノプロピオンアルデヒドジメチルアセタールおよび実施例10の手法
を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシ
メチル)−フェニル]−アセトアミドから黄褐色固体として調製した(0.10
1g,18%)。融点185−188℃;H NMR(DMSO−d)δ1
.82−1.89(m,2H),2.07(s,3H),2.47−2.55(
m,2H),3.04−3.11(m,1H),3.15(t,J=9.2Hz
,1H),3.24−3.59(m,8H),3.65−3.71(m,1H)
,3.99(dd,J=4.6,9.9Hz,1H),4.28(d,J=7.
7Hz,1H),4.62−4.67(m,2H),4.67(ABq,J=1
2.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.10(d,J=3.7Hz,1H)
,5.24(dd,J=5.3,7.2Hz,2H),5.48(d,J=3.
3Hz,1H),5.58(d,J=6.6Hz,1H),7.22(d,J=
1.8,8.1Hz,1H),7.44(8.1Hz,1H),7.65(s,
1H),9.52(s,1H);IR(KBr)3540,3410,3120
,2930,2850,2230,1685,1590,1540,1450,
1425,1420,1370,1320,1255,1150,1130,1
100,1065,1050,1020,995および890cm−1;質量ス
ペクトル[(+)FAB],m/z 611(M+Na);元素分析結果C 33ClN12・0.5HOの計算値:C,50.21;H,5.7
3;N,4.68,実測値:C,50.32;H,5.51;N,4.84
【0107】 実施例19 N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−3−シア
ノプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}−2−クロロ−フェ
ニル}−アセトアミド 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4’,6
’−O−((1R)−3−シアノ−プロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ
)−メチル]−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.0
38g,46%)。融点164−166℃;H NMR(DMSO−d)δ
1.79−1.86(m,2H),2.04(s,3H),2.48−2.52
(m,2H),3.13(t,J=9.2Hz,1H),3.14−3.20(
m,1H),3.27−3.40(m,2H),3.46−3.60(m,4H
),3.71−3.77(m,1H),3.93(dd,J=4.6,9.9H
z,1H),4.30(dd,J=5.3,12.1Hz,1H),4.38(
d,J=7.9Hz,1H),4.55−4.62(m,2H),4.64(A
Bq,J=12.5Hz,Δδ=0.14,2H),5.08(d,J=3.7
Hz,1H),5.28(d,J=5.1Hz,1H),5.35(d,J=5
.3Hz,1H),5.55(d,J=2.9Hz,1H),5.77(d,J
=6.2Hz,1H),7.18(dd,J=1.5,8.1Hz,1H),7
.40(d,J=8.1Hz,1H),7.53(t,J=7.9Hz,2H)
,7.62−7.68(m,2H),7.98(dd,J=1.5,8.3Hz
,2H),9.50(s,1H);IR(KBr)3450,3380,332
0,2920,2880,2240,1725,1710,1670,1610
,1590,1530,1440,1420,1370,1310,1275,
1125,1100,1060,1030,1020および720cm−1;質
量スペクトル[(−)FAB],m/z 691(M−H);元素分析結果C 3237ClN13の計算値:C,55.45;H,5.38;N,4.
04,実測値:C,55.25;H,5.44;N,3.90
【0108】 実施例20 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−エトキシ−プ
ロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−アセトア
ミド 3−クロロプロピオンアルデヒドジエチルアセタールおよび実施例10の手法
を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシ
メチル)−フェニル]−アセトアミドから白色固体として調製した(0.080
g,14%)。融点149.5−153℃;H NMR(DMSO−d)δ
1.08(t,J=7.0Hz,3H),1.70−1.81(m,2H),2
.07(s,3H),2.44−2.54(m,2H),3.04−3.17(
m,2H),3.24−3.60(m,10H),3.64−3.71(m,1
H),3.95(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),4.28(d,J=
7.7Hz,1H),4.63(dd,J=5.7,9.7Hz,2H),4.
67(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.22,2H),5.09(d,J
=3.7Hz,1H),5.19(d,J=5.3Hz,1H),5.23(d
,J=5.3Hz,1H),5.46(d,J=3.3Hz,1H),5.56
(d,J=6.6Hz,1H),7.22(dd,J=1.8,8.1Hz,1
H),7.44(d,J=8.3Hz,1H),7.65(s,1H),9.5
1(s,1H);IR(KBr)3500,3420,2970,2920,2
840,1690,1590,1530,1440,1420,1370,13
20,1250,1110,1070および1020cm−1;質量スペクトル
[(−)FAB],m/z606(M−H);元素分析結果C2638Cl
NO13・1.5HOの計算値:C,49.17;H,6.51;N,2.2
1,実測値:C,48.89;H,5.93;N,2.27
【0109】 実施例21 N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−3−エト
キシプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}−2−クロロ−フ
ェニル}−アセトアミド 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4’,6
’−O−((1R)−3−エトキシ−プロピリデン)−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−フェニル}−アセトアミドからオフホワイトの固体として調製
した(0.015g,26%)。融点>94℃(分解);H NMR(DMS
O−d)δ1.07(t,J=7.0Hz,3H),1.69−1.78(m
,2H),2.04(s,3H),2.44−2.54(m,2H),3.09
(t,J=9.7Hz,1H),3.14−3.21(m,1H),3.26−
3.42(m,4H),3.45−3.60(m,4H),3.71−3.76
(m,1H),3.91(dd,J=4.4,9.7Hz,1H),4.30(
dd,J=5.3,12.3Hz,1H),4.37(d,J=7.7Hz,1
H),4.54−4.61(m,2H),4.64(ABq,J=12.5Hz
,Δδ=0.14,2H),5.07(d,J=4.0Hz,1H),5.25
(d,J=5.3Hz,1H),5.34(d,J=5.3Hz,1H),5.
55(d,J=2.6Hz,1H),5.77(d,J=6.2Hz,1H),
7.18(d,J=8.3Hz,1H),7.40(d,J=8.1Hz,1H
),7.53(t,J=7.9Hz,2H),7.62−7.68(m,2H)
,7.98(d,J=7.2Hz,2H),9.50(s,1H);IR(KB
r)3410,2910,2850,1720,1670,1590,1530
,1440,1420,1370,1280,1115,1060,1025お
よび720cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 734(M+
Na);元素分析結果C3342ClNO14・4.0HOの計算値:C
,50.54;H,6.43;N,1.79,実測値:C,50.22;H,5
.28;N,1.77
【0110】 実施例22 N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ピリジンメチリデン)−
β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミド DMF(25mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル
−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(0.500g,0.954ミリ
モル)の攪拌溶液に室温にて、4−ピリジンカルボキシアルデヒド(0.446
mL,4.67ミリモル)、次いで濃HSO(0.105mL,3.78ミ
リモル)を加えた。反応混合物を110℃に18時間加熱した。次いで、さらに
0.5時間60℃で加熱しながら、反応物をKCO(1.40g,10.1
ミリモル)でクエンチした。この時点で、溶液を熱濾過し、高真空を用いて溶媒
を蒸留して除いた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80:6:3〜5:
2:1 EtOAc:EtOH:HO勾配)によって精製して生成物を黄色固
体として得た(0.050g,9%)。融点>112℃(分解);H NMR
(DMSO−d)δ2.07(s,3H),3.05−3.13(m,1H)
,3.27−3.49(m,4H),3.49−3.62(m,3H),3.6
6−3.75(m,3H),4.14(dd,J=12.5,17.5Hz,1
H),4.29(d,J=7.7Hz,1H),4.67(t,J=5.9Hz
,1H),4.67(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.22,2H),5
.16(d,J=3.7Hz,1H),5.25(d,J=5.3Hz,1H)
,5.35(d,J=4.8Hz,1H),5.50(d,J=3.3Hz,1
H),5.61−5.65(m,2H),7.22(dd,J=1.8,8.3
Hz,1H),7.42−7.47(m,3H),7.65(s,1H),8.
60(d,J=5.9Hz,2H),9.52(s,1H);IR(KBr)3
390,2920,2830,1670,1620,1590,1530,14
50,1420,1380,1310,1270,1245,1180,114
5,1075,1055,1030および755cm−1;質量スペクトル[(
−)FAB],m/z 611(M−H);元素分析結果C2733ClN 12・4.25HOの計算値:C,47.03;H,6.07;N,4.
06,実測値:C,46.63;H,5.00;N,3.60
【0111】 実施例23 安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンゾイルオキシ)−3−
(7,8−ジヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3
,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例2の手法を用いて、標題化合物をN−(2−クロロ−5−{[4’,6
’−O−(4−ピリジンメチリデン)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル
}−フェニル)−アセトアミドからオフホワイトの固体として調製した(0.0
25g,46%)。融点260−261.5℃;H NMR(DMSO−d )δ2.04(s,3H),3.15−3.22(m,1H),3.25−3.
43(m,2H),3.51(td,J=2.9,8.8Hz,1H),3.5
5−3.64(m,3H),3.68−3.77(m,2H),4.07(dd
,J=4.6,9.7Hz,1H),4.34(dd,J=5.3,12.3H
z,1H),4.39(d,J=7.7Hz,1H),4.56−4.62(m
,1H),4.65(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H),5
.15(d,J=4.0Hz,1H),5.35(d,J=5.3Hz,1H)
,5.39(d,J=5.1Hz,1H),5.56(d,J=3.1Hz,1
H),5.58(s,1H),5.79(d,J=6.2Hz,1H),7.1
8(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.38−7.45(m,3H)
,7.53(t,J=7.9Hz,2H),7.62−7.68(m,2H),
7.97−8.01(m,2H),8.59(d,J=4.6Hz,2H),9
.49(s,1H);IR(KBr)3460,3310,3240,2910
,2830,1725,1665,1620,1590,1530,1420,
1375,1275,1140,1075,1055,1030および715c
−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 717(M+H),73
9(M+Na);元素分析結果C3437ClN13・1.5HOの
計算値:C,54.88;H,5.42;N,3.76,実測値:C,54.5
5;H,4.98;N,3.68
【0112】 実施例24 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)
−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド DMF(325mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシ
ル−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(14.15g,27.0ミリ
モル)の攪拌溶液に室温にて、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(8.11
mL,54.0ミリモル)を滴下し、次いでTsOH・HO(2.57g,1
3.5ミリモル)を滴下した。反応混合物を60℃に6時間加熱し、次いで、該
温度でさらに0.5時間加熱しながらKCO(1.87g,13.5ミリモ
ル)でクエンチした。この時点で、溶液を熱濾過し、高真空を用いて溶媒を蒸留
して除いた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80:2:1〜20:2:
1 EtOAc:EtOH:HO勾配)により精製して生成物を白色固体とし
て得た(10.8g,65%)。融点143−147℃;H NMR(DMS
O−d)δ2.08(s,3H),3.07−3.12(m,1H),3.2
8−3.50(m,5H),3.51−3.60(m,2H),3.64−3.
75(m,3H),4.10−4.12(m,1H),4.30(d,J=7.
9Hz,1H),4.67(t,5.9Hz,1H),4.68(ABq,J=
12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1H
),5.25(d,J=5.1Hz,1H),5.30(d,J=5.3Hz,
1H),5.51(d,J=3.3Hz,1H),5.57(s,1H),5.
63(d,J=6.8Hz,1H),7.22(dd,J=1.5,8.3Hz
,1H),7.35−7.38(m,3H),7.42−7.46(m,3H)
,7.66(s,1H),9.53(s,1H);IR(KBr)3500,3
410,2910,2850,1700,1600,1550,1440,14
25,1375,1310,1230,1150,1070および1030cm −1 ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 634(M+Na)+;元素
分析結果C2834ClNO12・1.0HOの計算値:C,53.38;
H,5.76;N,2.22,実測値:C,53.58;H,5.62;N,2
.25
【0113】 実施例25 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−2,2’,3,3’,6−ペ
ンタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−クロロ−
フェニル}−アセトアミド DMF(5mL)中におけるN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−
β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミ
ド(0.230g,0.376ミリモル)およびトリエチルアミン(0.576
mL,4.14ミリモル)の攪拌溶液に室温にて、無水酢酸(0.195mL,
2.07ミリモル)を滴下し、次いで、触媒量のDMAP(0.023g,0.
188ミリモル)を滴下した。18時間後、混合物を濃縮し、得られた残渣をE
tOAc(100mL)で希釈した。該層を1N HCl(10mL)、飽和N
aHCO水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで乾
燥させた(NaSO)。濃縮後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1
0:90〜80:20 EtOAc:石油エーテル勾配)により精製して生成物
をオフホワイトの固体として得た(0.181g,59%)。融点99−102
℃;H NMR(DMSO−d)δ1.92(s,3H),1.94(s,
3H),1.97(s,3H),1.98(s,3H),1.99(s,3H)
,2.08(s,3H),3.67−3.75(m,1H),3.89(t,J
=9.4Hz,1H),3.95−4.04(m,3H),4.12−4.19
(m,2H),4.39(dd,J=1.5,11.9Hz,1H),4.54
(d,J=12.7Hz,1H),4.68−4.74(m,2H),4.85
−4.89(m,2H),5.24(t,J=10.1Hz,1H),5.28
(d,J=4.0Hz,1H),5.32(d,J=9.4Hz,1H),5.
62(s,1H),7.07(dd,J=1.8,8.1Hz,1H),7.3
6(s,5H),7.45(d,J=8.3Hz,1H),7.62(s,1H
),9.50(s,1H);IR(KBr)3390,2920,2850,1
755,1690,1600,1530,1410,1375,1230および
1050cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 822(M+H
,844(M+Na);元素分析結果C3844ClNO17・1.0
Oの計算値:C,54.32;H,5.52;N,1.67,実測値:C,
54.68;H,5.44;N,1.57
【0114】 実施例26 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミドから白色固体として調製した(4.04g,69%)。融点
185−187℃;H NMR(DMSO−d)δ2.05(s,3H),
3.16−3.22(m,1H),3.32−3.42(m,2H),3.48
−3.64(m,4H),3.71(dd,J=4.8,9.7Hz,1H),
3.74−3.79(m,1H),4.05(dd,J=4.8,10.3Hz
,1H),4.35(dd,J=5.3,12.3Hz,1H),4.39(d
,J=7.7Hz,1H),4.58−4.63(m,1H),4.65(AB
q,J=12.5Hz,Δδ=0.14,2H),5.14(d,4.0Hz,
1H),5.34(t,J=5.1Hz,2H),5.52(s,1H),5.
57(d,J=3.1Hz,1H),5.79(d,J=6.2Hz,1H),
7.19(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.32−7.38(m,
3H),7.38−7.45(m,3H),7.51−7.55(m,2H),
7.63−7.68(m,2H),7.98−8.01(m,2H),9.49
(s,1H);IR(KBr)3380,3290,2890,2870,17
30,1670,1600,1540,1440,1420,1375,127
5,1070,1050,1025,975,および710cm−1;質量スペ
クトル[(+)FAB],m/z 716/718(M+H),738/74
0(M+Na);元素分析結果C3538ClNO13の計算値:C,58
.70;H,5.35;N,1.96,実測値:C,58.53;H,5.36
;N,1.94
【0115】 実施例27 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6−O−
ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニルメ
チレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]
−メチル]−フェニル]アセトアミド 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(6−O−ベン
ゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル−オキシ)−メチ
ル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドからガラス状白色固体として調製
した(0.048g,86%)。融点101−104℃;H NMR(DMS
O−d)δ1.94(s,3H),1.95(s,3H),1.98(s,3
H),1.99(s,3H),2.05(s,3H),3.61(t,J=9.
7Hz,1H),3.70−3.76(m,1H),3.80(dd,J=4.
6Hz,1H),3.86(t,J=9.4Hz,1H),4.13−4.22
(m,2H),4.46(dd,J=3.7,12.5Hz,1H),4.64
(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),4.68(d,J=1
0.5Hz,1H),4.79(dd,J=8.1,9.4Hz,1H),4.
87−4.91(m,2H),5.27(t,J=9.9Hz,1H),5.3
3−5.38(m,2H),5.54(s,1H),7.04(dd,J=1.
8,8.1Hz,1H),7.28−7.36(m,5H),7.41(d,J
=8.3Hz,1H),7.52−7.57(m,2H),7.61(s,1H
),7.65−7.71(m,1H),8.03−8.07(m,2H),9.
48(s,1H);IR(KBr)3400,2950,2850,1755,
1600,1540,1440,1420,1375,1240,1070およ
び1030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 884(M+
H),906(M+Na);元素分析結果C4346ClNO17の計算
値:C,58.41;H,5.24;N,1.58,実測値:C,58.24;
H,5.31;N,1.59
【0116】 実施例28 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(5−メトキシ−1,5−ジ
オキソペンチル)−4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グ
ルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−フェニル]
アセトアミド 酸塩化物としてメチル−4−(クロロホルミル)−ブチレートおよび実施例2
に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリ
デン−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセ
トアミドから白色泡沫として調製した(0.149g,50%)。融点79−8
1℃;H NMR(CDCl)δ1.90−1.98(m,2H),2.1
3(s,3H),2.35−2.43(m,4H),3.41(t,J=9.4
Hz,1H),3.47−3.73(m,6H),3.65(s,3H),3.
82−3.89(m,2H),3.93(t,d=9.4Hz,1H),4.0
6−4.26(bs,1H),4.20(dd,J=4.6,12.3Hz,1
H),4.28(q,J=5.1,10.5Hz,1H),4.34−4.40
(m,2H),4.70(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.23,2H)
,4.76−4.94(bs,1H),5.04(d,J=4.0Hz,1H)
,5.20−5.36(bs,1H),5.47(s,1H),7.01(dd
,J=1.8,8.6Hz,1H),7.30(d,J=8.3Hz,1H),
7.33−7.35(m,3H),7.46−7.48(m,2H),7.64
(s,1H),8.32(s,1H);IR(KBr)3400,2930,2
880,1735,1600,1540,1450,1420,1375,13
10,1250,1200,1160,1070および1025cm−1;質量
スペクトル[(+)FAB],m/z 740(M+H),762(M+Na
;元素分析結果C3442ClNO15・1.0HOの計算値:C,5
3.86;H,5.85;N,1.85,実測値:C,53.51;H,5.8
0;N,1.73
【0117】 実施例29 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシド 工程1 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−β−D−マルトシド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物を4−クロロ−3−ニト
ロ−ベンジル−β−D−マルトシドヘプタアセテートから黄色粉末として調製し
た(1.04g,97%)。融点168−169℃;H NMR(DMSO−
)δ3.03−3.13(m,2H),3.20−3.38(m,4H),
3.41−3.49(m,3H),3.55−3.64(m,2H),3.68
−3.75(m,1H),4.00−5.50(bs,7H),4.31(d,
J=7.7Hz,1H),4.79(ABq,J=13.6Hz,Δδ=0.1
7,2H),5.00(d,J=3.7Hz,1H),7.70−7.78(m
,2H),8.09(d,J=1.8Hz,1H);IR(KBr)3380,
2900,1720,1625,1550,1365,1140,1080およ
び1030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 533/53
5(M+Na);元素分析結果C1926ClNO13・1.0HOの計
算値:C,43.07;H,5.33;N,2.64,実測値:C,43.11
;H,5.23;N,2.58
【0118】 工程2 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物を4−クロロ−3−ニトロ−ベ
ンジル−β−D−マルトシドから黄色固体として調製した(0.869g,74
%)。融点>122℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ3.11(
dd,J=4.8,8.8Hz,1H),3.30−3.42(m,4H),3
.46(dd,J=3.3,9.0Hz,1H),3.49−3.60(m,2
H),3.64−3.75(m,3H),4.12(dd,J=2.9,8.1
Hz,1H),4.33(d,J=7.7Hz,1H),4.65(t,J=5
.7Hz,1H),4.80(ABq,J=13.6Hz,Δδ=0.16,2
H),5.14(d,J=4.0Hz,1H),5.29(d,J=5.1Hz
,1H),5.34(d,J=5.1Hz,1H),5.53(d,J=3.1
Hz,1H),5.57(s,1H),5.62(d,J=6.6Hz,1H)
,7.34−7.38(m,3H),7.42−7.46(m,2H),7.7
0−7.77(m,2H),8.10(d,J=1.6Hz,1H);IR(K
Br)3390,2920,2870,1625,1610,1590,155
0,1440,1420,1360,1200,1140,1070,および1
030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 600/602(
M+H),622/624(M+Na);元素分析結果C2630ClN
13・0.5HOの計算値:C,51.28;H,5.13;N,2.30
,実測値:C,51.13;H,5.21;N,2.30
【0119】 実施例30 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−
ベンジリデン−β−D−マルトシド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を4−クロロ−3−ニトロ−ベン
ジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシドからオフホワイトの
ガラス状物質として調製した(0.155g,49%)。融点111−114℃
H NMR(DMSO−d)δ3.19−3.26(m,1H),3.2
8−3.43(m,2H),3.51−3.65(m,4H),3.68−3.
75(m,1H),3.77−3.81(m,1H),4.04(dd,J=4
.6,9.9Hz,1H),4.34(dd,J=5.1,12.3Hz,1H
),4.45(d,J=7.9Hz,1H),4.59(d,J=12.3Hz
,1H),4.79(ABq,J=13.6Hz,Δδ=0.10,2H),5
.14(d,J=3.7Hz,1H),5.35(d,J=5.3Hz,1H)
,5.46(d,J=5.1Hz,1H),5.52(s,1H),5.60(
d,J=3.1Hz,1H),5.80(d,J=6.2Hz,1H),7.3
3−7.37(m,3H),7.39−7.43(m,2H),7.50−7.
55(m,2H),7.63−7.68(m,1H),7.68−7.73(m
,2H),7.97(dd,J=1.1,8.1Hz,2H),8.08(s,
1H);IR(KBr)3400,2910,2860,1725,1610,
1540,1440,1360,1325,1275,1070および1025
cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 704(M+H),7
26(M+Na);元素分析結果C3334ClNO14・1.0HOの
計算値:C,54.89;H,5.03;N,1.94,実測値:C,54.7
2;H,4.56;N,1.91
【0120】 実施例31 (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル−2,3−ジ−O−アセ
チル−6−O−ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O
−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノ
シド 実施例25と類似の手法を用いて、標題化合物を4−クロロ−3−ニトロ−ベ
ンジル−6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シドからオフホワイトの固体として調製した(0.0773g,84%)。融点
138−140℃;H NMR(DMSO−d)δ1.95(s,3H),
1.96(s,3H),1.98(s,3H),1.99(s,3H),3.6
1(t,J=9.4Hz,1H),3.69−3.77(m,1H),3.79
(dd,J=4.6,9.4Hz,1H),3.86(t,J=9.4Hz,1
H),4.13−4.25(m,2H),4.44(dd,J=3.5,12.
3Hz,1H),4.66−4.69(m,1H),4.71(d,J=13.
6Hz,1H),4.80−4.84(m,2H),4.89(dd,J=4.
2,10.3Hz,1H),4.96(d,J=7.9Hz,1H),5.27
(t,J=9.9Hz,1H),5.34−5.40(m,2H),5.54(
s,1H),7.27−7.37(m,5H),7.51−7.56(m2H)
,7.57(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.65−7.70(m
,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.93(d,J=2.0
Hz,1H),8.01−8.05(m,2H);IR(KBr)3440,2
950,2830,1755,1620,1550,1440,1410,13
70,1320,1240,1160,1120,1070,1030および9
90cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 872(M+H) ,894(M+Na);元素分析結果C4142ClNO18・0.5H
Oの計算値:C,55.88;H,4.92;N,1.59,実測値:C,55
.90;H,4.80;N,1.56
【0121】 実施例32 ニコチン酸6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8
−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3
]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラ
ン−2−イルメチルエステル 塩化ニコチノイル塩酸塩および実施例2に類似の手法(フラッシュクロマトグ
ラフィーで直接、化合物を精製することを除く)を用いて、標題化合物を4−ク
ロロ−3−ニトロ−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シドから白色泡沫として調製した(0.211g,45%)。融点>105℃(
分解);H NMR(DMSO−d)δ3.21−3.28(m,1H),
3.32−3.42(m,2H),3.51−3.60(m,3H),3.65
(t,J=9.2Hz,1H),3.67−3.74(m,1H),3.78−
3.83(m,1H),4.01−4.06(m,1H),4.38(dd,J
=5.1,12.3Hz,1H),4.45(d,J=7.9Hz,1H),4
.58−4.64(m,1H),4.79(ABq,J=13.6Hz,Δδ=
0.09,2H),5.17(d,J=3.7Hz,1H),5.35(d,J
=5.3Hz,1H),5.46(d,J=5.3Hz,1H),5.52(s
,1H),5.61(d,J=3.1Hz,1H),5.82(d,J=6.2
Hz,1H),7.34−7.37(m,3H),7.39−7.43(m,2
H),7.54−7.59(m,1H),7.68−7.71(m,2H),8
.08(d,J=1.3Hz,1H),8.31(d,J=7.9Hz,1H)
,8.78−8.88(bs,1H),9.05−9.19(bs,1H);I
R(KBr)3400,2900,2870,1725,1600,1540,
1440,1410,1360,1285,1070,1030,740および
690cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 705/707(
M+H);元素分析結果C3233ClN14・1.0HOの計算値
:C,53.15;H,4.88;N,3.87,実測値:C,53.33;H
,4.78;N,3.72
【0122】 実施例33 (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル4−[2,3−ジ−O−
アセチル−4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−
β−D−グルコピラノシド2,3−ジアセテート6−(3−ピリジンカルボキシ
レート) 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物をニコチン酸6−(4−クロロ
−3−ニトロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル
−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ
)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルか
ら白色泡沫として調製した(0.123g,95%)。融点>101℃(分解)
H NMR(DMSO−d)δ1.95(s,3H),1.96(s,3
H),1.98(s,3H),1.99(s,3H),3.64(t,J=9.
4Hz,1H),3.69−3.81(m,2H),3.87(t,J=9.4
Hz,1H),4.17(dd,J=3.1,5.7Hz,1H),4.27(
t,J=9.4Hz,1H),4.47(dd,J=4.0,12.5Hz,1
H),4.69−4.75(m,2H),4.80−4.91(m,3H),4
.96(d,J=8.1Hz,1H),5.26(t,J=10.1Hz,1H
),5.33−5.39(m,2H),5.55(s,1H),7.29−7.
36(m,5H),7.55−7.59(m,2H),7.72(d,J=8.
3Hz,1H),7.93(d,J=2.0Hz,1H),8.36(dt,J
=2.2,7.9Hz,1H),8.84(dd,J=1.8,4.8Hz,1
H),9.16(dd,J=0.9,2.2Hz,1H);IR(KBr)34
40,2930,2860,1755,1600,1540,1420,137
5,1280,1240,1140,1070,1060,1030および99
5cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 873/875(M+
H),895/897(M+Na);元素分析結果C4041ClN 18・ 1.25HOの計算値:C,53.64;H,4.89;N,3.13
,実測値:C,53.46;H,4.51;N,2.96
【0123】 実施例34 4−メトキシ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオ
キシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[
3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ
−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル p−アニソイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を
N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)−
メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色泡沫として調製した
(0.284g,47%)。融点>117℃(分解);H NMR(DMSO
−d)δ2.05(s,3H),3.15−3.21(m,1H),3.35
(d,J=9.4Hz,1H),3.35−3.42(m,1H),3.48−
3.61(m,4H),3.67−3.76(m,2H),3.82(s,3H
),4.05(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),4.29(dd,J=
5.5,12.3Hz,1H),4.38(d,J=7.9Hz,1H),4.
55−4.60(m,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0
.14,2H),5.13(d,J=3.7Hz,1H),5.34(dd,J
=4.0,5.3Hz,2H),5.52(s,1H),5.56(d,J=2
.9Hz,1H),5.77(d,J=6.2Hz,1H),7.02−7.0
6(m,2H),7.19(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.33
−7.37(m,3H),7.39−7.44(m,3H),7.64(s,1
H),7.94(dt,J=2.9,9.9Hz,2H),9.50(s,1H
);IR(KBr)3410,3000,2910,2880,1720,16
10,1580,1530,1515,1450,1420,1375,125
5,1160,1070および1025cm−1;質量スペクトル[(+)FA
B],m/z 746/748(M+H),768/770(M+Na)
784/786(M+K);元素分析結果C3640ClNO14・2.0
Oの計算値:C,55.28;H,5.67;N,1.79,実測値:C,
55.38;H,5.28;N,1.72
【0124】 実施例35 4−メトキシ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−
4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−
ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)
−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物を4−メトキシ−安息香酸6−
(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒド
ロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキ
シン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−
イルメチルエステルから白色泡沫として調製した(0.142g,81%)。融
点>110℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.94(s,3H
),1.95(s,3H),1.98(s,3H),1.99(s,3H),2
.06(s,3H),3.61(t,J=9.7Hz,1H),3.68−3.
75(m,1H),3.80(dd,J=4.6,9.4Hz,1H),3.8
2(s,3H),3.82−3.89(m,1H),4.11−4.16(m,
1H),4.17(q,9.7Hz,1H),4.40(dd,J=3.3,1
2.3Hz,1H),4.63(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.15,
2H),4.64(d,J=10.8Hz,1H),4.77(dd,J=7.
9,9.4Hz,1H),4.86−4.91(m,2H),5.26(t,J
=9.9Hz,1H),5.32−5.38(m,2H),5.54(s,1H
),7.06(dt,J=2.9,9.7Hz,3H),7.29−7.37(
m,5H),7.42(d,J=8.1Hz,1H),7.61(s,1H),
7.99(dt,J=2.9,9.9Hz,2H),9.49(s,1H);I
R(KBr)3400,2950,2840,1755,1700,1600,
1580,1535,1515,1450,1420,1375,1240,1
165,1110,1070,1055および1030cm−1;質量スペクト
ル[(+)FAB],m/z 914/916(M+H),936/938(
M+Na);元素分析結果C4448ClNO18・1.0HOの計算値
:C,56.68;H,5.41;N,1.50,実測値:C,56.37;H
,5.08;N,1.48
【0125】 実施例36 4−クロロ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキ
シ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3
,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 4−クロロベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色泡沫として調
製した(0.372g,61%)。融点>113℃(分解);H NMR(D
MSO−d)δ2.05(s,3H),3.16−3.21(m,1H),3
.28−3.41(m,2H),3.48−3.62(m,4H),3.69(
dd,J=5.1,9.9Hz,1H),3.76(ddd,J=1.5,4.
6,9.4Hz,1H),4.04(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),
4.33−4.40(m,2H),4.55−4.60(m,2H),4.73
(d,J=12.5Hz,1H),5.13(d,J=4.0Hz,1H),5
.35(t,J=5.3Hz,2H),5.52(s,1H),5.58(d,
J=2.9Hz,1H),5.81(d,J=6.2Hz,1H),7.19(
dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.33−7.37(m,3H),7
.38−7.43(m,3H),7.59(dt,J=2.4,9.2Hz,2
H),7.64(s,1H),7.99(dt,J=2.4,9.0Hz,2H
),9.50(s,1H);IR(KBr)3410,2910,2870,1
725,1590,1530,1440,1420,1375,1270,10
70,1025および760cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/
z 750/752/754(M+H),772(M+Na),788/7
90/792(M+K);元素分析結果C3537ClNO13・1.5
Oの計算値:C,54.06;H,5.18;N,1.80,実測値:C,
53.76;H,4.78;N,1.77
【0126】 実施例37 4−クロロ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4
−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘ
キサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−
テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物を4−クロロ−安息香酸6−(
3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロ
キシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシ
ン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イ
ルメチルエステルから白色泡沫として調製した(0.225g,72%)。融点
114−115℃;H NMR(DMSO−d)δ1.94(s,3H),
1.95(s,3H),1.98(s,3H),1.99(s,3H),2.0
5(s,3H),3.62(t,J=9.2Hz,1H),3.68−3.74
(m,1H),3.79(dd,J=4.2,9.2Hz,1H),3.86(
t,J=9.4Hz,1H),4.13−4.19(m,1H),4.18(q
,J=9.4,1H),4.47(dd,J=3.5,12.3Hz,1H),
4.63(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),4.66(d
,J=10.8Hz,1H),4.79(dd,J=8.1,9.2Hz,1H
),4.86−4.91(m,2H),5.26(t,J=9.9Hz,1H)
,5.32−5.38(m,2H),5.54(s,1H),7.05(dd,
J=1.8,8.3Hz,1H),7.27−7.31(m,2H),7.32
−7.36(m,3H),7.42(d,J=8.3Hz,1H),7.58−
7.63(m,3H),8.02−8.06(m,2H),9.49(s,1H
);IR(KBr)3410,2950,2860,1755,1690,16
00,1530,1450,1420,1375,1260,1140,107
0,1055および1030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/
z 918/920/922(M+H),940/942/944(M+Na
;元素分析結果C4345ClNO17・1.0HOの計算値:C,
55.13;H,5.06;N,1.50,実測値:C,54.77;H,4.
73;N,1.45
【0127】 実施例38 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−クロロ−3−ニトロベ
ンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラ
ノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミ
ド 4−クロロ−3−ニトロベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用
いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マ
ルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色
固体として調製した(0.158g,52%)。H NMR(DMSO−d )δ2.13(s,3H),3.41(見かけt,J=9.4Hz,1H),3
.55−3.69(m,6H),3.77(見かけt,J=9.0Hz,1H)
,3.87−3.97(m,3H),4.29(dd,J=10.5,4.8H
z,1H),4.41(d,J=7.7Hz,1H),4.47(dd,J=1
2.1,5.3Hz,1H),4.60(d,J=12.7Hz,2H),4.
72(dd,J=12.0,2.0Hz,1H),4.84(d,J=12.5
Hz,1H),5.08(d,J=3.7Hz,1H),5.14(bs,1H
),5.47(s,1H),6.99(dd,J=8.3,2.0Hz,1H)
,7.29(d,J=8.3Hz,1H),7.32−7.44(m,3H),
7.45−7.47(m,2H),7.60(s,1H),7.64(d,J=
8.6Hz,1H),8.16(dd,J=8.3,2.0Hz,1H),8.
34(s,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H);IR(KBr)3
400,2900,1750,1660,1275および1075cm−1;質
量スペクトル[(+)FAB],m/z 795/797/799(M+H) ,817/819/821(M+Na);元素分析結果C3536l2 15・1.0HOの計算値:C,51.67;H,4.71;N,3.4
4,実測値:C,51.87;H,4.84;N,3.60
【0128】 実施例39 N−{5−[(2,2’,3,−トリ−O−アセチル−6−O−(4−クロロ
−3−ニトロベンゾイル)−4’,6’−O−(ベンジリデン)−β−D−マル
トシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル)−アセトアミド 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物を(R)−N−[2−クロロ−
5−[[[6−O−(4−クロロ−3−ニトロベンゾイル)−4−O−[4,6
O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラ
ノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドから白色固体として調製した
H NMR(CDCl)δ2.04(s,3H),2.05(s,3H)
,2.06(s,3H),2.22(s,3H),3.11(d,J=3.7H
z,1H),3.62(m,4H),3.81−3.99(m,2H),4.2
9(dd,J=10.3,4.8Hz,1H),4.48−4.61(m,3H
),4.98(dd,J=10.3,3.7Hz,1H),5.35(d,J=
4.0Hz,1H),5.44−5.52(m,2H),6.99(dd,J=
8.1,2.0Hz,1H),7.31−7.42(m,6H),7.58−7
.59(m,2H),7.63(d,J=8.3Hz,1H),8.14(dd
,J=8.3,2.0Hz,1H),8.31(bs,1H),8.51(d,
J=2.0Hz,1H);IR(KBr)3400,2900,1750,16
60,1275および1075cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m
/z 921/923/925(M+H),943/945/947(M+N
a);元素分析結果C4142Cl18の計算値:C,53.43
;H,4.59;N,3.04,実測値:C,52.88;H,5.11;N,
2.59
【0129】 実施例40 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−シアノベンゾイル)−
4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミド 4−シアノベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調
製した。融点143−145℃;H NMR(DMSO−d)δ2.04(
s,3H),3.17−3.22(m,2H),3.28−3.41(m,3H
),3.48−3.80(m,5H),4.03(dd,J=9.4,5.1H
z,1H),4.38−4.42(m,2H),4.62(d,J=10.8H
z,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.13,2H),
5.14(d,J=4.80Hz,2H),5.35(見かけt,J=5.3H
z,2H),5.52(s,1H),5.59(d,J=2.9Hz,1H),
5.83(d,J=6.0Hz,1H),7.19(dd,J=8.3,2.0
Hz,1H),7.34−7.39(m,3H),7.39−7.42(m,2
H),7.63(s,1H),8.0(d,J=8.8Hz,2H),8.13
(d,J=8.8Hz,2H),9.49(s,1H);IR(KBr)340
0,2900,1725,1660,1275および1075cm−1;質量ス
ペクトル[(−)FAB],m/z 739/741(M−H);元素分析結
果C3637ClN13・0.5HOの計算値:C,57.64;H,
5.11;N,3.73,実測値:C,57.47;H,5.08;N,3.5
【0130】 実施例41 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−ニトロベンゾイル)−
4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミド 4−ニトロベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調
製した。H NMR(CDCl)δ2.14(s,3H),3.41(見か
けt,J=9.2Hz,1H),3.54−3.69(m,5H),3.84−
3.99(m,5H),4.30(dd,J=10.1,5.1Hz,1H),
4.41(d,J=7.7Hz,1H),4.50(dd,J=7.5,4.6
Hz,2H),4.72(dd,J=12.1,1.3Hz,1H),4.73
(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.21,2H),4.85(d,J=3
.4Hz,2H),5.47(s,1H),6.97−7.0(m,1H),7
.29(d,J=2.9Hz,1H),7.32−7.36(m,3H),7.
44−7.52(m,2H),7.60(bs,1H),8.20(d,J=9
.0Hz,2H),8.29(d,J=9.0Hz,2H),8.36(bs,
1H);IR(KBr)3400,2900,1725,1660,1275お
よび1075cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 761/7
63(M+H),783/785(M+Na);元素分析結果C3537 ClN15・2.0HOの計算値:C,52.74;H,5.18;N,
3.51,実測値:C,52.92;H,5.07;N,3.45
【0131】 実施例42 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(3−トリフルオロメチルベ
ンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニル−メチレン)−α−D−グルコピ
ラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトア
ミド 3−トリフルオロ−メチルベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を
用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白
色固体として調製した。融点194℃;H NMR(CDCl)δ2.11
(s,3H),3.40(見かけt,J=9.4Hz,1H),3.53−3.
68(m,5H),3.77(見かけt,J=8.8Hz,1H),3.88−
3.93(m,2H),3.97(見かけt,J=9.4Hz,1H),4.3
0(dd,J=10.3,5.1Hz,1H),4.40(d,J=7.7Hz
,1H),4.71(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),4
.73(d,J=11,Hz,1H),5.08(d,J=3.7Hz,2H)
,5.46(s,1H),6.95(dd,J=8.34,1.8Hz,1H)
,7.26(d,J=8.3,Hz,1H),7.30−7.34(m,3H)
,7.43−7.47(m,2H),7.60(bt,7Hz,2H),7.8
1(bd,J=7.7Hz,1H),8.22(bd,J=8.0Hz,1H)
,8.32(bd,J=9.2Hz,2H);IR(KBr)3400,290
0,1725,1660,1250および1075cm−1;質量スペクトル[
(+)FAB],m/z 784/786(M+H),806/808(M+
Na);元素分析結果C3639ClNF13・1.0HOの計算値
:C,53.91;H,4.90;N,1.75,実測値:C,54.19;H
,4.67;N,1.75
【0132】 実施例43 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(2−ヨード)−ベ
ンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル)
−アセトアミド o−ヨードベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調
製した。融点140−143℃;H NMR(DMSO−d)δ2.05(
s,3H),3.15−3.17(m,1H),3.28−3.65(m,6H
),3.75−3.79(m,3H),4.14(dd,J=9.1Hz,1H
),4.35(dd,J=12.1,5.7Hz,1H),4.40(d,J=
7.9,1H),4.62(d,J=10.8,Hz,1H),4.66(AB
q,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H),5.15(d,J=4.0H
z,1H),5.36(t,J=5.3Hz,2H),5.55(s,1H),
5.60(d,J=2.64Hz,1H),5.87(d,J=6.2Hz,1
H),7.18(dd,J=8.1,2.00Hz,1H),7.26−7.3
0(m,1H),7.34−7.50(m,6H),7.51−7.53(m,
1H),7.63(s,1H),7.78(dd,J=7.9,1.5Hz,1
H),8.02(dd,J=7.9,1.1Hz,1H),9.50(s,1H
);IR(KBr)3400,2930,1750,1550,1245および
1075cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z 842/844
(M+H)+,859/861(M+NH;元素分析結果C3537
lINO13.1.0HOの計算値:C,48.84;H,4.53;N,1
.66,実測値:C,48.59.;H,4.28;N,1.58
【0133】 実施例44 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(3−ヨード)−ベ
ンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
−アセトアミド m−ヨードベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調
製した。融点175−177℃;H NMR(DMSO−d)δ2.05(
s,3H),3.15−3.20(m,2H),3.32−3.42(m,2H
),3.50−3.61(m,4H),3.70−3.77(m,2H),4.
00−4.09(m,2H),4.34(dd,J=12.1,5.7Hz,1
H),4.40(d,J=7.9Hz,1H),4.62(d,J=10.5,
Hz,1H),4.66(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H)
,5.14(d,J=4.0Hz,1H),5.35(見かけ,J=5.7Hz
,2H),5.53(s,1H),5.57(d,J=2.9Hz,1H),5
.79(d,J=6.4Hz,1H),7.01(dd,J=8.3,1.8H
z,1H),7.32−7.37(m,3H),7.40−7.42(m,2H
),7.65(s,1H),7.99−8.03(m,2H),8.26(t,
J=1.8Hz,1H),9.50(s,1H);IR(KBr)3400,2
930,1700,1250および1075cm−1;質量スペクトル[(−)
FAB],m/z 840(M−H);元素分析結果C3537ClNO ・ 1.0HOの計算値:C,48.88;H,4.57;N,1.63,実
測値:C,49.02;H,4.49;N,1.54
【0134】 実施例45 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−(4−ヨード−ベンゾイ
ル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミド p−ヨードベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキ
シ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調
製した(0.410g,60%)。融点>187℃(分解);H NMR(D
MSO−d)δ2.05(s,3H),3.15−3.22(m,1H),3
.28−3.42(m,2H),3.48−3.62(m,4H),3.66−
3.73(m,1H),3.75(ddd,J=1.5,4.8,9.7Hz,
1H),4.01−4.06(m,1H),4.35(dd,J=5.3,12
.3Hz,1H),4.39(d,J=7.7Hz,1H),4.57(d,J
=10.3Hz,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.1
4,2H),5.12(d,J=4.0Hz,1H),5.35(t,J=5.
3Hz,2H),5.52(s,1H),5.58(d,J=2.9Hz,1H
),5.81(d,J=6.2Hz,1H),7.19(dd,J=1.8,8
.1Hz,1H),7.33−7.38(m,3H),7.38−7.43(m
,3H),7.64(s,1H),7.73(dt,J=2.0,8.8Hz,
2H),7.91(dt,J=2.2,8.8Hz,2H),9.50(s,1
H);IR(KBr)3420,3270,2920,2880,1725,1
660,1590,1530,1450,1425,1385,1375,12
80,1140,1110,1070,1050,1030,1005および7
50cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 864/866(M
+Na);元素分析結果C3537ClINO13の計算値:C,49.9
3;H,4.43;N,1.66,実測値:C,49.65;H,4.51;N
,1.77
【0135】 実施例46 (R)−N−[−2−クロロ−5−[[[6−O−(フェニルアセチル)−4
−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β
−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]アセトアミド フェニルアセチルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物
をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)
−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色ガラス状物質とし
て調製した(0.249g,42%)。融点>98℃(分解);H NMR(
DMSO−d)δ2.08(s,3H),3.08−3.13(m,1H),
3.27−3.49(m,4H),3.54(dd,J=5.3,9.2Hz,
1H),3.56−3.63(m,2H),3.66(dd,J=4.4,9.
4Hz,1H),3.71(s,2H),4.06(dd,J=4.4,9.4
Hz,1H),4.12(dd,J=5.7,12.3Hz,1H),4.32
(d,J=7.7Hz,1H),4.37(d,J=11.0Hz,1H),4
.58(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.16,2H),5.02(d,
J=3.7Hz,1H),5.32(d,J=5.3Hz,1H),5.35(
d,J=5.3Hz,1H),5.55(s,1H),5.57(d,J=2.
9Hz,1H),5.83(6.2Hz,1H),7.18−7.31(m,6
H),7.34−7.36(m,3H),7.41−7.46(m,3H),7
.65(s,1H),9.53(s,1H);IR(KBr)3390,291
0,2880,1740,1670,1590,1535,1460,1420
,1375,1310,1250,1140,1070および1025cm−1 ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 730/732(M+H),7
52/754(M+Na);768/770(M+K);元素分析結果C 40ClNO13・2.0HOの計算値:C,56.43;H,5.79
;N,1.83,実測値:C,56.62;H,5.35;N,1.79
【0136】 実施例47 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−4−O−
[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グ
ルコピラノシル]−6−O−(フェニルアセチル)−β−D−グルコピラノシル
]−オキシ]メチル]フェニル]アセトアミド 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物を(R)−N−[−2−クロロ
−5−[[[6−O−(フェニルアセチル)−4−O−[4,6−O−(フェニ
ルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキ
シ]メチル]フェニル]アセトアミドから白色泡沫として調製した(0.125
g,73%)。融点>98℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.
93(s,3H),1.94(s,3H),1.97(s,3H),1.99(
s,3H),2.08(s,3H),3.69−3.78(m,4H),3.8
6−3.94(m,2H),4.01(ddd,J=2.6,4.4,9.7H
z,1H),4.10(d,J=5.3Hz,1H),4.20(dd,J=5
.1,12.3Hz,1H),4.44−4.50(m,2H),4.63−4
.70(m,2H),4.83(d,J=8.1Hz,1H),4.88(dd
,J=4.2,10.3Hz,1H),5.21−5.27(m,2H),5.
30(t,J=9.2Hz,1H),5.61(s,1H),7.05(dd,
J=1.8,8.1Hz,1H),7.19−7.30(m,5H),7.35
(s,5H),7.45(d,J=8.3Hz,1H),7.62(s,1H)
,9.51(s,1H);IR(KBr)3400,3030,2940,28
40,1755,1690,1600,1530,1445,1420,137
5,1240,1140,1060および1030cm−1;質量スペクトル[
(+)FAB],m/z 898/900(M+H),920/922(M+
Na);元素分析結果C4448ClNO17・1.75HOの計算値:
C,56.84;H,5.58;N,1.51,実測値:C,56.44;H,
5.11;N,1.59
【0137】 実施例48 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−エチル−
カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−アセトアミド ヒドロシンナモイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合
物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ
)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製
した(0.352g,63%)。融点192−193℃;H NMR(DMS
O−d)δ2.06(s,3H),2.66(t,J=7.7Hz,2H),
2.84(t,J=7.7Hz,2H),3.08−3.16(m,1H),3
.33−3.49(m,4H),3.53−3.59(m,2H),3.61−
3.72(m,2H),4.05−4.12(m,2H),4.32−4.37
(m,2H),4.62(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.16,2H)
,5.09(d,J=4.0Hz,1H),5.35(d,J=5.1Hz,1
H),5.33(d,J=5.3Hz,1H),5.54−5.58(m,1H
),5.56(s,1H),5.82(d,J=6.2Hz,1H),7.12
−7.18(m,1H),7.18−7.26(m,5H),7.34−7.4
0(m,3H),7.42−7.46(m,3H),7.65(s,1H),9
.51(s,1H);IR(KBr)3560,3390,3260,3080
,2900,2880,1745,1660,1590,1540,1450,
1425,1370,1320,1280,1200,1180,1140,1
070,1050,1025,970,755および695cm−1;質量スペ
クトル[(+)FAB],m/z 744(M+H),766(M+Na) ;元素分析結果C3742ClNO13の計算値:C,59.72;H,5.
69;N,1.88,実測値:C,59.75;H,5.75;N,2.03
【0138】 実施例49 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−プロピル
−カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
ニル}−アセトアミド 4−フェニルブチリルクロリド(4−フェニル酪酸およびオキサリルクロリド
から調製された)および実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5
−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]
−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.2
10g,68%)。融点184−185℃;H NMR(DMSO−d)δ
1.77−1.86(m,2H),2.07(s,3H),2.34(t,J=
7.2Hz,2H),2.58(t,J=7.5Hz,2H),3.08−3.
16(m,1H),3.29−3.51(m,4H),3.53−3.73(m
,4H),4.07−4.14(m,2H),4.33−4.38(m,2H)
,4.62(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.16,2H),5.09(
d,J=4.0Hz,1H),5.28−5.37(bs,2H),5.56(
s,2H),5.82(d,J=5.3Hz,1H),7.13−7.19(m
,4H),7.21−7.27(m,2H),7.33−7.37(m,3H)
,7.40−7.46(m,3H),7.63(s,1H),9.51(s,1
H);IR(KBr)3560,3390,3260,3080,2930,2
900,2880,1745,1665,1590,1540,1450,14
20,1370,1320,1275,1175,1140,1070,105
0,1025および690cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z
780/782(M+Na);元素分析結果C3844ClNO13の計
算値:C,60.20;H,5.85;N,1.85,実測値:C,60.13
;H,5.73;N,1.99
【0139】 実施例50 ジフェニル−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)
−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2
−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テト
ラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル ジフェニルアセチルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合
物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ
)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色泡沫として調製
した(0.510g,77%)。融点>106℃(分解);H NMR(DM
SO−d)δ2.08(s,3H),3.03−3.09(m,1H),3.
26−3.38(m,3H),3.41−3.47(m,1H),3.51−3
.62(m,3H),3.66−3.73(m,1H),4.02−4.07(
m,1H),4.15(q,J=6.2Hz,1H),4.27(d,J=7.
7Hz,1H),4.46(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.15,2H
),4.50(d,J=10.8Hz,1H),4.90(d,J=4.0Hz
,1H),5.27(s,1H),5.31(d,J=5.3Hz,1H),5
.35(d,J=5.3Hz,1H),5.54−5.56(m,2H),5.
81(d,J=6.4Hz,1H),7.14(dd,J=1.8,8.3Hz
,1H),7.19−7.25(m,2H),7.25−7.34(m,8H)
,7.34−7.38(m,3H),7.40−7.45(m,3H),7.6
1(s,1H),9.52(s,1H);IR(KBr)3400,3050,
2900,2860,1730,1680,1600,1530,1500,1
450,1420,1375,1310,1275,1240,1150,10
70,1025,750および690cm−1;質量スペクトル[(+)FAB
],m/z 806/808(M+H),828/830(M+Na),8
44/846(M+K);元素分析結果C4244ClNO13・1.0H
Oの計算値:C,61.20;H,5.63;N,1.70,実測値:C,6
1.17;H,5.48;N,1.59
【0140】 実施例51 ジフェニル−酢酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4−ク
ロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘキサ
ヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−テト
ラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物をジフェニル−酢酸6−(3−
アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ
−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−
6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメ
チルエステルから白色泡沫として調製した(0.289g,76%)。融点>9
9℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.92(s,3H),1.
94(s,3H),1.96(s,3H),1.99(s,3H),2.08(
s,3H),3.66(t,J=9.9Hz,1H),3.72−3.78(m
,1H),3.78(t,J=9.0Hz,1H),3.87(t,J=9.7
Hz,1H),3.98−4.05(m,2H),4.18−4.24(m,1
H),4.44(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.16,2H),4.6
1−4.67(m,2H),4.80(d,J=7.9Hz,1H),4.88
(dd,J=4.2,10.3Hz,1H),5.16(d,J=4.0Hz,
1H),5.22(t,J=9.9Hz,1H),5.29(t,J=9.2H
z,1H),5.31(s,1H),5.60(s,1H),6.99(dd,
J=1.5,8.1Hz,1H),7.20−7.25(m,2H),7.27
−7.35(m,8H),7.35(s,5H),7.43(d,J=8.1H
z,1H),7.59(s,1H),9.51(s,1H);IR(KBr)3
410,3070,3025,2930,2860,1755,1690,16
00,1525,1450,1410,1375,1240,1140,105
5および1030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 974
(M+H),996(M+Na);元素分析結果C5052ClNO17・ 1.25HOの計算値:C,60.24;H,5.51;N,1.40,実
測値:C,59.97;H,5.10;N,1.37
【0141】 実施例52 (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−ク
ロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサ
ヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,
5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 3,4−ジメトキシフェニルアセチルクロリドおよび実施例2に類似の手法を
用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白
色泡沫として調製した(0.316g,49%)。融点>116℃(分解); H NMR(DMSO−d)δ2.07(s,3H),3.07−3.14(
m,1H),3.28−3.50(m,6H),3.52−3.65(m,4H
),3.67(s,3H),3.68(s,3H),4.07(dd,J=4.
4,9.7Hz,1H),4.11(dd,J=5.5,12.3Hz,1H)
,4.31−4.38(m,2H),4.58(ABq,J=12.3Hz,Δ
δ=0.16,2H),4.99(d,J=3.7Hz,1H),5.34(d
d,J=5.3,9.2Hz,2H),5.55(s,1H),5.57(d,
J=2.9Hz,1H),5.82(d,J=6.2Hz,1H),6.76(
dd,J=2.0,8.3Hz,1H),6.82(d,J=8.3Hz,1H
),6.85(d,J=2.0Hz,1H),7.18(dd,J=2.0,8
.3Hz,1H),7.34−7.37(m,3H),7.41−7.46(m
,3H),7.64(s,1H),9.53(s,1H);IR(KBr)34
10,2920,1735,1675,1600,1520,1450,142
0,1375,1265,1230,1140,1070および1025cm ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 790/792(M+H)
元素分析結果C3844ClNO15・0.5HOの計算値:C,57.1
1;H,5.68;N,1.75,実測値:C,56.95;H,5.55;N
,1.71
【0142】 実施例53 (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−
アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ
−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−
6−イルオキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物を(3,4−ジメトキシ−フェ
ニル)−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−
(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d]
[1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒド
ロ−ピラン−2−イルメチルエステルから白色泡沫として調製した(0.105
g,89%)。融点>98℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.
92(s,3H),1.94(s,3H),1.97(s,3H),1.99(
s,3H),2.07(s,3H),3.62−3.77(m,4H),3.6
6(s,3H),3.67(s,3H),3.89(t,J=9.2Hz,2H
),3.99−4.03(m,1H),4.10(dd,J=10.5,16.
0Hz,1H),4.19(dd,J=4.4,11.9Hz,1H),4.4
4−4.50(m,2H),4.64−4.70(m,2H),4.84(d,
J=8.1Hz,1H),4.87(dd,J=4.0,10.1Hz,1H)
,5.21(d,J=3.7Hz,1H),5.25(d,J=9.9Hz,1
H),5.30(t,J=9.2Hz,1H),5.62(s,1H),6.7
7(dd,J=1.8,8.1Hz,1H),6.81(d,J=8.3Hz,
1H),6.86(d,J=1.8Hz,1H),7.04(dd,J=1.8
,8.3Hz,1H),7.35(s,5H),7.44(d,J=8.1Hz
,1H),7.61(s,1H),9.51(s,1H);IR(KBr)33
70,2930,2860,1755,1690,1600,1520,145
0,1420,1370,1240,1140,1055および1030cm ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 958/960(M+H)
980/982(M+Na);元素分析結果C4652ClNO19・1.
75HOの計算値:C,55.81;H,5.65;N,1.41,実測値:
C,55.60;H,5.14;N,1.38
【0143】 実施例54 ニコチン酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−
(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d]
[1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒド
ロ−ピラン−2−イルメチルエステル 塩化ニコチノイル塩酸塩および実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を
N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)−
メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色固体として調製した
(0.278g,47%)。融点>133℃(分解);H NMR(DMSO
−d)δ2.04(s,3H),3.16−3.23(m,1H),3.36
(d,J=9.4Hz,1H),3.36−3.42(m,1H),3.48−
3.61(m,3H),3.63(t,J=9.4Hz,1H),3.68−3
.75(m,1H),3.76−3.80(m,1H),4.04(dd,J=
4.6,9.9Hz,1H),4.36−4.41(m,2H),4.64(d
,J=10.5Hz,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0
.14,2H),5.16(d,J=4.0Hz,1H),5.35(dd,J
=4.0,5.1Hz,2H),5.52(s,1H),5.58(d,J=2
.9Hz,1H),5.82(d,J=6.2Hz,1H),7.19(dd,
J=1.8,8.3Hz,1H),7.34−7.38(m,3H),7.39
−7.43(m,3H),7.57(ddd,J=0.7,4.8,7.9Hz
,1H),7.64(s,1H),8.33(dt,J=2.0,7.9Hz,
1H),8.82(dd,J=1.8,4.8Hz,1H),9.12(d,J
=2.2Hz,1H),9.49(s,1H);IR(KBr)3410,29
10,2870,1730,1625,1600,1530,1455,142
5,1380,1290,1130,1110,1070,1025,740お
よび690cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 717/71
9(M+H);元素分析結果C3437ClN13・1.0HOの計
算値:C,55.55;H,5.35;N,3.81,実測値:C,55.55
;H,5.30;N,3.78
【0144】 実施例55 ニコチン酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−
ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ
−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−テトラヒド
ロ−ピラン−2−イルメチルエステル 実施例25に類似の手法を用いて、標題化合物をニコチン酸6−(3−アセチ
ルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−
フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イ
ルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエ
ステルから白色泡沫として調製した(0.157g,73%)。融点>112℃
(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.94(s,3H),1.95
(s,3H),1.98(s,3H),1.99(s,3H),2.05(s,
3H),3.64(t,J=9.4Hz,1H),3.69−3.76(m,1
H),3.79(dd,J=4.2,9.2Hz,1H),3.87(t,J=
9.4Hz,1H),4.13−4.19(m,1H),4.26(t,J=9
.4Hz,1H),4.48(dd,J=4.0,12.3Hz,1H),4.
64(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),4.71−4.7
6(m,1H),4.82(dd,J=8.1,9.2Hz,1H),4.87
−4.92(m,2H),5.26(t,J=10.1Hz,1H),5.32
−5.38(m,2H),5.55(s,1H),7.04(dd,J=1.8
,8.1Hz,1H),7.29−7.36(m,5H),7.42(d,J=
8.1Hz,1H),7.58(dd,J=4.8,8.1Hz,1H),7.
61(s,1H),8.39(dt,J=2.0,7.9Hz,1H),8.8
4(dd,J=1.5,4.6Hz,1H),9.17−9.19(m,1H)
,9.49(s,1H);IR(KBr)3410,2940,2860,17
55,1690,1600,1530,1450,1420,1380,129
0,1240,1140,1055,1030および995cm−1;質量スペ
クトル[(+)FAB],m/z 885(M+H),907(M+Na) ;元素分析結果C4245ClN17・1.0HOの計算値:C,55
.85;H,5.24;N,3.10,実測値:C,55.61;H,4.89
;N,2.99
【0145】 実施例56 (R)−N−[5−[[[6−O−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4−O−
[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−
グルコピラノシル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]アセトアミド p−ベンゾイルベンゾイルクロリド(p−ベンゾイル安息香酸およびオキサリ
ルクロリドから調製された)および実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物
をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオキシ)
−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドから白色粉末として調製し
た(0.347g,52%)。融点>117℃(分解);H NMR(DMS
O−d)δ2.03(s,3H),3.17−3.23(m,1H),3.2
7−3.43(m,2H),3.49−3.66(m,4H),3.70−3.
82(m,2H),4.08(4.8,10.1Hz,1H),4.39−4.
44(m,2H),4.64(d,J=10.5Hz,1H),4.66(AB
q,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H),5.16(d,J=4.0H
z,1H),5.36(t,J=5.3Hz,2H),5.53(s,1H),
5.60(d,J=2.9Hz,1H),5.83(d,J=6.2Hz,1H
),7.20(dd,J=1.8,8.1Hz,1H),7.33−7.37(
m,3H),7.39−7.43(m,3H),7.54−7.59(m,2H
),7.65(s,1H),7.67−7.73(m,1H),7.73−7.
77(m,2H),7.82−7.86(m,2H),8.13−8.17(m
,2H),9.49(s,1H);IR(KBr)3410,3080,291
0,2850,1725,1660,1600,1530,1450,1420
,1400,1365,1270,1140,1070および1025cm−1 ;質量スペクトル[(−)ESI],m/z 818.1(M−H);元素分
析結果C4242ClNO14・0.5HOの計算値:C,60.83;H
,5.23;N,1.69,実測値:C,60.71;H,5.28;N,1.
61
【0146】 実施例57 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミド 工程1 5−[(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−
2−メチル−1−ニトロベンゼン 実施例1の工程1に類似の手法を用いて、標題化合物を4−メチル−3−ニト
ロベンジルアルコールおよびアセトブロモマルトースから無色固体として調製し
た(8.02g,53%)。融点68−74℃;H NMR(DMSO−d )δ1.93(s,3H),1.94(s,3H),1.95(s,3H),1
.96(s,3H),1.97(s,3H),2.012(s,3H),2.0
7(s,3H),3.93−4.01(m,4H),4.13−4.21(m,
2H),4.37(d,2H),4.64−4.90(m,5H),4.97(
t,1H),5.20(dd,1H),5.27−5.33(m,2H),7.
48(d,1H),7.52(d,1H),7.88(s,1H).IR(KB
r)2950,1750,1230および1050cm−1,質量スペクトル[
(+FAB)],m/z 808(M+H)元素分析結果C3443NO の計算値:C,51.98;H,5.52;N,1.78.実測値:C,51
.59;H,5.45;N,1.86
【0147】 工程2 5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシルオキシメチル)−2−メチ
ルフェニルアミン 実施例1の工程2に類似の手法を用いて、標題化合物を5−(ヘプタ−O−ア
セチル−β−D−マルトシルオキシメチル)−2−メチル−1−ニトロベンゼン
から白色泡沫として調製Hした(5.39g,79%)。H NMR(DMS
O−d)δ1.93(s,3H),1.94(s,3H),1.95(s,3
H),1.97(s,3H),1.98(s,3H),2.03(s.6H),
2.10(s,3H),3.93−4.03(m,4H),4.14−4.23
(m,2H),4.32−4.41(m,2H),4.58(d,1H),4.
68(t,1H),4.76−4.88(m,4H),4.98(t,1H),
5.22(t,1H),5.28−5.31(m,2H),6.37(d,2H
),6.49(s,1H),6.87(d,1H)
【0148】 工程3 N−[5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシルオキシメチル)−2
−メチルフェニル]アセトアミド 実施例1の工程3に類似の手法を用いて、標題化合物を5−(ヘプタ−O−ア
セチル−β−D−マルトシルオキシメチル)−2−メチルフェニルアミンから白
色泡沫として調製した(6.60g,91%)。H NMR(DMSO−d )δ1.93(s,3H),1.94(s,3H),1.95(s,3H),1
.979(s,3H),1.984(s,3H),2.03(s,3H),2.
10(s,3H),2.18(s,3H),3.94−4.02(m,4H),
4.14−4.24(m,2H),4.40(d,1H),4.48(d,1H
),4.67−4.74(m2H),4.81−4.89(m2H),4.98
(t,1H),5.19−5.32(m,3H),6.98(d,1H),7.
17(d,1H),7.33(s,1H),9.27(s,1H)
【0149】 工程4 N−[5−(β−D−マルトシルオキシ−メチル)−2−メチル−フェニル]
−アセトアミド MeOH(198mL)中におけるN−[5−(ヘプタ−O−アセチル−β−
D−マルトシルオキシメチル)−2−メチルフェニル]アセトアミド(6.60
g,8.27ミリモル)およびMeOH中の25重量%NaOMe(0.893
g,4.14ミリモル)を含有する溶液を2.5時間還流した。反応物を室温に
冷却し、濃縮しての生成物を白色泡沫として得た(4.09g,98%)。該物
質をいずれの付加的な精製にも付さずに使用した。 分析試料は、逆相HPLC(C18,15%CHCN/HO)により、白
色固体として得られた。融点115℃;H NMR(DMSO−d)δ2.
03(s,3H),2.16(s,3H),3.04−3.09(m,2H),
3.21−3.56(m,7H),3.57−3.62(m,2H),3.70
−3.73(m,1H),4.26(d,1H),4.48−4.54(m,3
H),4.76(d,1H),4.86−4.89(m,2H),5.01(d
,1H),5.17(d,1H),5.42(d,1H),5.49(d,1H
),7.10(d,1H),7.15(d,1H),7.35(s,1H),9
.28(s,1H).IR(KBr)3375,2900,1670および10
25cm−1,質量スペクトル[(+)FAB],m/z 504(M+H) ,526(M+Na).元素分析結果C2233NO12・0.5HOの
計算値:C,51.56;H,6.67;N,2.73.実測値:C,51.7
8;H,6.81;N,2.75
【0150】 工程5 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミド N−{5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェ
ニル}−アセトアミド(1.88g,3.83ミリモル)、ベンズアルデヒドジ
メチルアセタール(0.807mL,5.36ミリモル)およびp−トルエンス
ルホン酸一水化物(72.7mg,0.383ミリモル)を含有する溶液を60
℃で加熱した。4時間後、さらにベンズアルデヒドジメチルアセタール(0.4
03mL,2.68ミリモル)およびp−トルエンスルホン酸一水化物(36.
4mg,0.192ミリモル)を加え、反応物を60℃で16時間加熱した。反
応物にKCOを加え、加熱を0.5時間続けた。熱溶液を濾過し、濾液を濃
縮した。逆相HPLC(C18,15%CHCN:HO)による精製により
、標題化合物を白色固体として得た(1.26g、56%)。融点190−19
7℃;H NMR(DMSO−d)δ2.04(s,3H),2.16(s
,3H),3.08(t,1H),3.35−3.40(m,3H),3.45
(t,1H),3.53−3.59(m,2H),3.64−3.75(m,3
H),4.11(dd,J=5.1,2.4Hz,1H),4.28(d,1H
),4.50(d,1H),4.67(t,1H),4.77(d,1H),5
.13(d,1H),5.21(br.s,1H),5.29(br.s,1H
),5.49(br.s,1H),5.57(s,1H),5.61(br.s
,1H),7.10(d,1H),7.16(d,1H),7.34−7.38
(m,4H),7.42−7.45(s,2H),9.28(s,1H);IR
(KBr)3400,2900,1650および1075cm−1;質量スペク
トル[(+)ESI],m/z 609(M+NH4),614(M+Na) ;元素分析結果C2937NO12・0.5HOの計算値:C,57.9
9;H,6.30;N,2.37,実測値:C,57.80;H,6.39;N
,2.50.実測値:C,57.85;H,6.33;N,2.27
【0151】 実施例58 N−アセチル−{5−[(2,2’,3,3’,6−ペンタ−O−アセチル−
4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2
−メチル−フェニル}アセトアミド 0℃にて、N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシ
ル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミド(0.406
g,0.686ミリモル)、ピリジン(1.66mL,20.6ミリモル)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(0.768g,6.86ミリモル)を含有する
攪拌溶液に、無水酢酸(1.28mL,13.7ミリモル)を滴下した。6時間
後、反応物を最終的に室温まで温め、溶液をジエチルエーテル(100mL)で
希釈し、HO(2x)、飽和NaHCO水溶液(2x)、飽和CuSO
溶液(2x)、ブライン(2x)で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO
、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(3、4および5%MeOH:CH
Cl勾配)による精製により、CHCl:石油エーテルからの結晶化後に
白色固体を得た(0.194g、34%)。融点97℃;H NMR(DMS
O−d)δ1.90(s,3H),1.92(s,3H),1.98(s,3
H),1.99(s,3H),2.06(s,3H),2.08(s,3H),
2.13(s,3H),2.17(s,3H),3.71−3.80(m,2H
),3.95−4.02(m,2H),4.12−4.18(m,2H),4.
39(dd,J=9.9,2.2Hz,1H),4.56(d,1H),4.6
7−4.75(m,2H),4.86−4.90(m,2H),5.22−5,
33(m,3H),5.61(s,1H),7.11(s,1H),7.24(
d,1H),7.34(d,1H),7.36(s,5H);IR(KBr)3
450,2900,1750および1240cm−1;質量スペクトル[(+)
FAB],m/z 844(M+H),866(M+Na);元素分析結果
4149NO18の計算値:C,58.36;H,5.85;N,1.66
,実測値:C,57.99;H,5.76;N,1.67
【0152】 実施例59 N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスル
ホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−メチル−フェニル)
−アセトアミド 0℃にて、ピリジン(2.4mL)中におけるN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェ
ニル}−アセトアミド(0.711g,1.20ミリモル)の攪拌溶液に、CH Cl(1.5mL)中におけるp−トルエンスルホニルクロリド(0.27
5g,1.44ミリモル)の溶液を加えた。2時間後、さらにCHCl(1
.5mL)中におけるp−トルエンスルホニルクロリド(0.275g,1.4
4ミリモル)を加え、溶液を0℃で2時間攪拌した。反応物を氷冷したHO(
50mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を飽和N
aHCO水溶液(2x)、飽和CuSO水溶液(2x)、ブライン(2x)
で連続的に洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。逆相HPLC(C1
8,50%CHCN:HO)による精製により、無色の固体を得た(0.4
21g,47%)。融点115−121℃;H NMR(DMSO−d)δ
2.05(s,3H),2.17(s,3H),2.33(s,3H),3.0
5(t,1H),3.24−3.44(m,4H),3.52(t,1H),3
.58−3.62(m,3H),3.95(d,1H),4.13(dd,1H
),4.28(d,1H),4.33(d,1H),4.41(d,1H),4
.59(d,1H),5.05(d,1H),5.57(s,1H),7.06
(d,1H),7.16(d,1H),7.33−7.47(m,8H),7.
78(d,2H),9.29(s,1H);IR(KBr)3375,2900
,1650,1350,1175および1075cm−1;質量スペクトル[(
+)FAB],m/z 746(M+H),768(M+Na);元素分析
結果C3643NO14S・HOの計算値:C,56.61;H,5.94
;N,1.83,実測値:C,56.61;H,5.77;N,1.80
【0153】 実施例60 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド 周囲温度にて、DMF(10mL)中におけるフェノール(0.0784g,
0.833ミリモル)の攪拌溶液に、カリウム−t−ブトキシド(0.0982
g,0.833ミリモル)を加えた。0.5時間後、反応物にDMF(4mL)
中におけるN−(5−{[2,3,2’,3’−テトラ−O−アセチル−4’,
6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マル
トシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミド(0.3
89g,0.417ミリモル)の溶液を加え、反応物を65℃で3時間加熱した
。反応物を周囲温度に冷却し、HO(40mL)でクエンチし、EtOAcで
抽出し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。粗生成物をMeOH(10mL
)中に溶解し、65℃にて3時間、MeOH中の25重量%NaOMe(45m
g)で処理した。反応物を周囲温度に冷却し、濃縮した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(5および10% MeOH:CHCl勾配)による精製により、標
題化合物を固体として得た(0.149g、39%)。H NMR(DMSO
−d)δ2.05(s,3H),3.13−3.19(m,1H),3.27
−3.40(m,2H),3.44−3.66(m,5H),3.70−3.7
3(m,2H),4.14(dd,J=10.8,4.4Hz,1H),4.2
3(d,J=10.9Hz,1H),4.39(d,J=7.7Hz,1H),
4.64(ABq,J=12.3Hz,Δδ=0.08,2H),5.16(d
,J=3.7Hz,1H),5.28(d,J=5.1Hz,1H),5.33
(d,J=5.3Hz,1H),5.47(s,1H),5.56(d,J=3
.3Hz,1H),5.67(d,J=6.4Hz,1H),6.90−6.9
7(m,3H),7.20(dd,J=8.2,1.9Hz,1H),7.25
−7.29(m,2H),7.32−7.36(m,5H),7.42(d,J
=8.3Hz,1H),7.65(s,1H),9.50(s,1H);IR(
KBr)3400,2900,1650および1070cm−1;質量スペクト
ル[(+)FAB],m/z 710(M+Na);元素分析結果C34 NClO12の計算値:C,59.34;H,5.57;N,2.03,実測
値:C,58.96;H,5.78;N,2.16
【0154】 実施例61 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[4−O−[4’,6’−O−(フェニ
ルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキ
シ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミド 工程1 N−[2−クロロ−5−[[[2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−β−D
−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミ
ド THF(3mL)中における2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−
D−マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミン(0.200g,0.258
ミリモル)およびトリエチルアミン(0.119mL,0.851ミリモル)の
攪拌溶液に0℃にて、塩酸ニコチノイル塩酸塩(0.0551mg,0.310
ミリモル)を加えた。該温度で0.5時間後、室温に温め、さらに18時間攪拌
した。この時点で、固体を濾過し、付加的なTHF(10mL)で洗浄した。次
いで、濾液を濃縮し、EtOAc(100mL)中に溶解した。該有機溶液をH O(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(N
SO)。濃縮後、残渣を分取プレートクロマトグラフィー(10:90
MeOH:CHCl)により精製して生成物を白色泡沫として得た(0.18
3g,80%)。融点83−86℃;H NMR(CDCl)δ1.99(
s,3H),2.00(s,3H),2.02(s,3H),2.03(s,3
H),2.04(s,3H),2.10(s,3H),2.16(s,3H),
3.67−3.72(m,1H),3.93−3.98(m,1H),4.04
(dd,J=2.2,11.9Hz,2H),4.25(dt,J=3.7,1
2.5Hz,2H),4.53(dd,J=2.9,12.3Hz,1H),4
.60(d,J=7.7Hz,1H),4.64(d,J=12.5Hz,1H
),4.83−4.93(m,3H),5.05(t,J=10.1Hz,1H
),5.23(t,J=9.4Hz,1H),5.34(dd,J=9.7,1
0.5Hz,1H),5.41(d,J=4.2Hz,1H),7.07(dd
,J=2.0Hz,1H),7.41(d,J=8.1Hz,1H),7.48
(ddd,J=0.9,4.8,7.9Hz,1H),8.23(ddd,J=
1.5,2.2,7.9Hz,1H),8.43(s,1H),8.48(d,
J=2.0Hz,1H),8.82(dd,J=1.5,4.8Hz,1H),
9.15(dd,J=0.7,2.2Hz,1H);IR(KBr)3400,
2950,1755,1675,1600,1550,1420,1375,1
235および1050cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 8
81(M+H),903(M+Na);元素分析結果C3945ClN19・2.0HOの計算値:C,51.07;H,5.38;N,3.05
,実測値:C,50.80;H,4.83;N,2.89
【0155】 工程2 N−[2−クロロ−5−[[(4−O−α−D−グルコピラノシル−β−D−
グルコピラノシル)オキシ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5
−[[[2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オ
キシ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミドから白色泡沫として調
製した(1.97g,57%)。融点>106℃(分解);H NMR(DM
SO−d)δ3.02−3.13(m,2H),3.19−3.29(m,2
H),3.31−3.39(m,1H),3.39−3.50(m,3H),3
.55−3.63(m,2H),3.70−3.76(m,1H),4.09(
q,J=5.3Hz,1H),4.31(d,J=7.9Hz,1H),4.4
9−4.55(m,2H),4.60(d,J=12.5Hz,1H),4.8
4−4.91(m,3H),5.01(d,J=3.7Hz,1H),5.26
(d,J=5.1Hz,1H),5.43(d,J=6.4Hz,1H),5.
52(d,J=3.1Hz,1H),7.35(dd,J=2.0,8.3Hz
,1H),7.54(d,J=8.1Hz,1H),7.56−7.60(m,
2H),8.31(dt,J=2.0,7.9Hz,1H),8.77(dd,
J=1.5,4.8Hz,1H),9.12−9.14(m,1H),10.3
4(s,1H);IR(KBr)3390,2910,2320,1660,1
590,1525,1475,1450,1420,1360,1310,11
90,1140,1080および1030cm−1;質量スペクトル[(+)F
AB],m/z 587(M+H),609(M+Na),元素分析結果C 2531ClN12・1.5HOの計算値:C,48.90;H,5.
58;N,4.56,実測値:C,49.18;H,5.52;N,4.32
【0156】 工程3 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[4−O−[4’,6’−O−(フェニ
ルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキ
シ]メチル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−[[
(4−O−α−D−グルコピラノシル−β−D−グルコピラノシル)オキシ]メ
チル]フェニル]−3−ピリジンカルボキサミドから白色固体として調製した(
1.25g,57%)。融点208−210℃;1H NMR(DMSO−d )δ3.08−3.15(m,1H),3.30−3.42(m,4H),3.
42−3.51(m,1H),3.51−3.60(m,2H),3.64−3
.76(m,3H),4.12(dd,J=3.3,8.6Hz,1H),4.
33(d,J=7.7Hz,1H),4.68(t,J=5.7Hz,1H),
4.74(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d
,J=3.7Hz,1H),5.30(t,J=4.4Hz,2H),5.52
(d,J=3.3Hz,1H),5.57(s,1H),5.63(d,J=6
.6Hz,1H),7.34−7.38(m,4H),7.42−7.46(m
,2H),7.54(d,J=8.3Hz,1H),7.55−7.60(m,
2H),8.31(dt,J=1.8,7.9Hz,1H),8.77(dd,
J=1.8,4.8Hz,1H),9.13(dd,J=0.7,2.2Hz,
1H),10.34(s,1H);IR(KBr)3530,3400,292
0,2830,1680,1590,1540,1460,1420,1380
,1320,1275,1150,1120,1070および1025cm−1 ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 675/677(M+H),6
97/699(M+Na);元素分析結果C3235ClN12・0.
5HOの計算値:C,56.18;H,5.30;N,4.09,実測値:C
,56.31;H,5.13;N,4.19
【0157】 実施例62 (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−[4’,6’−O−
(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシ
ル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]−3−ピリジンカルボキサミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を(R)−N−[2−クロロ−5
−[[[4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノ
シル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]−3−ピリジ
ンカルボキサミドからオフホワイトのガラス状固体として調製した(0.628
g,44%)。融点190−193℃;H NMR(DMSO−d)δ3.
17−3.24(m,1H),3.30−3.43(m,2H),3.50−3
.64(m,4H),3.68−3.76(m,1H),3.78(ddd,J
=1.5,5.1,9.7Hz,1H),4.50(dd,J=4.8,9.9
Hz,1H),4.36(dd,J=5.1,12.1Hz,1H),4.43
(d,J=7.7Hz,1H),4.59−4.64(m,1H),4.71(
ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),5.14(d,J=3.
7Hz,1H),5.35(d,J=5.1Hz,1H),5.39(d,J=
5.3Hz,1H),5.52(s,1H),5.59(d,J=3.1Hz,
1H),5.80(d,J=6.4Hz,1H),7.31−7.37(m,4
H),7.39−7.43(m,2H),7.51(dd,J=5.9,7.9
Hz,3H),7.54−7.58(m,2H),7.60−7.66(m,1
H),7.98(dd,J=1.1,8.1Hz,2H),8.29(dt,J
=1.8,7.9Hz,1H),8.77(dd,J=1.8,4.8Hz,1
H),9.11(d,J=2.0Hz,1H),10.31(s,1H);IR
(KBr)3410,3080,2900,2850,1720,1680,1
590,1530,1440,1420,1375,1320,1275,10
70,1025,755および710cm−1;質量スペクトル[(+)FAB
],m/z 779/781(M+H),801/803(M+Na);元
素分析結果C3939ClN13・0.5HOの計算値:C,59.4
3;H,5.12;N,3.55,実施例:C,59.34;H,4.91;N
,3.45
【0158】 実施例63 フラン−2−カルボン酸{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アミド 工程1 フラン−2−カルボン酸{5−[(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘ
プタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フ
ェニル}−アミド 実施例1の工程3に類似の手法を用いて、標題化合物を2−クロロ−5−(ヘ
プタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミンか
ら白色泡沫として調製した(1.47g,94%)。融点>85℃(分解); H NMR(DMSO−d)δ1.93(s,6H),1.94(s,3H)
,1.969(s,3H),1.972(s,3H),2.01(s,3H),
2.07(s,3H),3.92−4.02(m,4H),4.12−4.23
(m,2H),4.38(dd,J=2.2,12.1Hz,1H),4.67
(ABq,J=13.0Hz,Δδ=0.15,2H),4.73(dd,J=
7.9,9.4Hz,1H),4.83−4.90(m,2H),4.97(t
,J=9.7Hz,1H),5.21(t,J=10.1Hz,1H),5.2
7(d,J=4.2Hz,1H),5.31(d,J=9.2Hz,1H),6
.70(q,J=1.8Hz,1H),7.18(dd,J=2.0,8.3H
z,1H),7.32(d,J=3.5Hz,1H),7.53(d,J=8.
1Hz,1H),7.57(d,J=2.0Hz,1H),7.93−7.95
(m,1H),9.84(s,1H);IR(KBr)3390,3130,2
950,1755,1690,1590,1530,1445,1420,13
75,1320,1230,1140および1040cm−1;質量スペクトル
[(+)FAB],m/z 870(M+H),892(M+Na),元素
分析結果C3844ClNO20・1.0HOの計算値:C,51.39;
H,5.22;N,1.58,実測値:C,51.00;H,4.93;N,1
.51
【0159】 工程2 フラン−2−カルボン酸{2−クロロ−5−[(β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−フェニル}−アミド MeOH(41ml)中におけるフラン−2−カルボン酸{5−[(2,2’
,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−
オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−アミド(1.36g,1.56ミリ
モル)およびMeOH中の25重量%NaOMe(26.8μL,0.468ミ
リモル)を含有する溶液を室温で18時間攪拌した。この時点で、混合物を濃縮
し、得られた残渣をEtOでトリチュレートして生成物を白色泡沫として得た
(0.890g,99%)。融点>127℃(分解);H NMR(DMSO
−d)δ3.01−3.12(m,2H),3.21(dd,J=3.7,9
.7Hz,1H),3.24−3.29(m,1H),3.29−3.38(m
,2H),3.38−3.50(m,3H),3.54−3.63(m,2H)
,3.73(d,J=12.3Hz,1H),4.30(d,J=7.7Hz,
1H),4.45−4.58(m,2H),4.71(ABq,J=12.5H
z,Δδ=0.22,2H),4.83−4.93(bs,2H),5.01(
d,J=4.0Hz,1H),5.18−5.32(bs,1H),5.34−
5.58(bs,2H),6.69(dd,J=1.5,3.3Hz,1H),
7.26−7.33(m,2H),7.50(d,J=8.3Hz,1H),7
.62(d,J=2.0Hz,1H),7.92−7.94(m,1H),9.
82−9.94(bs,1H);IR(KBr)3400,2920,2880
,1675,1590,1530,1445,1425,1365,1315,
1140,1080,1030および755cm−1;質量スペクトル[(+)
FAB],m/z 598/600(M+Na),元素分析結果C2430 ClNO13・0.5HOの計算値:C,49.28;H,5.34;N,2
.39,実測値:C,49.06;H,5.34;N,2.21
【0160】 工程3 フラン−2−カルボン酸{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−
マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をフラン−2−カルボン酸{2
−クロロ−5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ア
ミドから白色固体として調製した(0.352g,63%)。融点224−22
6℃;H NMR(DMSO−d)δ3.07−3.14(m,1H),3
.27−3.42(m,4H),3.42−3.49(m,1H),3.51−
3.59(m,2H),3.63−3.76(m,3H),4.11(dd,J
=2.4,7.9Hz,1H),4.32(d,J=7.7Hz,1H),4.
67(t,J=5.9Hz,1H),4.72(ABq,J=12.5Hz,Δ
δ=0.22,2H),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.29(t
,J=6.2Hz,2H),5.51(d,J=3.3Hz,1H),5.57
(s,1H),5.62(d,J=6.8Hz,1H),6.68−6.72(
M,1H),7.30−7.34(m,2H),7.34−7.38(m,3H
),7.41−7.46(m,2H),7.52(d,J=8.1Hz,1H)
,7.62(s,1H),7.94(t,J=0.9Hz,1H),9.88(
s,1H);IR(KBr)3390,2920,2850,1680,160
0,1590,1530,1455,1430,1385,1320,1280
,1140,1070,1050,1025および750cm−1;質量スペク
トル[(−)FAB],m/z 662(M−H);元素分析結果C31 ClNO13・1.0HOの計算値:C,54.59;H,5.32;N,
2.05,実測値:C,54.82;H,4.91;N,2.03
【0161】 実施例64 フラン−2−カルボン酸{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベ
ンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル
}−アミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をフラン−2−カルボン酸{5−
[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]
−2−クロロ−フェニル}−アミドから白色固体として調製した(0.130g
,47%)。融点>142℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ3.
16−3.23(m,1H),3.27−3.42(m,2H),3.49−3
.64(m,4H),3.71(dd,J=5.1,10.1Hz,1H),3
.75−3.80(m,1H),4.05(dd,J=4.8,9.9Hz,1
H),4.36(dd,J=5.3,12.3Hz,1H),4.42(d,J
=7.9Hz,1H),4.58−4.63(m,2H),4.78(d,J=
12.7Hz,1H),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.34(d
,J=5.3Hz,1H),5.38(d,J=5.3Hz,1H),5.52
(s,1H),5.58(d,J=2.9Hz,1H),5.79(d,J=6
.2Hz,1H),6.69(q,J=1.8Hz,1H),7.26−7.3
2(m,2H),7.33−7.38(m,3H),7.38−7.44(m,
2H),7.47(d,J=8.3Hz,1H),7.51(t,J=7.9H
z,2H),7.61(d,J=2.0Hz,1H),7.61−7.66(m
,1H),7.93(dd,J=0.7,2.6Hz,1H),7.99(dd
,J=5.3,7.0Hz,2H),9.85(s,1H);IR(KBr)3
460,3380,3140,3080,2880,1730,1660,15
90,1535,1445,1425,1375,1320,1275,114
0,1120,1075,1025,980および715cm−1;質量スペク
トル[(+)ESI],m/z 768(M+H),790(M+Na)
元素分析結果C3838ClNO14・1.0HOの計算値:C,58.0
5;H,5.13;N,1.78,実測値:C,57.96;H,4.93;N
,1.76
【0162】 実施例65 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エンアミド 工程1 N−[2−クロロ−5−[[[2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−β−D
−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]−4−ペンテンアミド CHCl(3mL)中における4−ペンテン酸(57.9μL,0.56
7ミリモル)およびDMF(触媒量)の攪拌溶液に室温にて、オキサリルクロリ
ド(49.4μL,0.567ミリモル)を滴下した。該温度で5分後、さらに
10分間、40℃に加熱した。これにより、酸塩化物出発物質の調製を完了した
。この時点で、NaH(0.0206g,0.515ミリモル)およびCH
(3mL)の第2の攪拌溶液に室温にて、2−クロロ−5−(ヘプタ−O−
アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミン(0.400
mg,0.515ミリモル)を加えた。10分後、酸塩化物溶液を該溶液に滴下
した。反応物を室温で1時間攪拌し、次いで、EtOAc(100mL)で希釈
した。該層を1N HCl(10mL)、飽和NaHCO(10mL)および
ブライン(10mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(MgSO)。濃縮後、油
状残渣をフラッシュクロマトグラフィー(10:90〜70:30 EtOAc
:石油エーテル勾配)によって精製して生成物を白色泡沫として得た(0.32
1g,73%)。融点>68℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1
.93(s,3H),1.94(s,6H),1.969(s,3H),1.9
72(s,3H),2.01(s,3H),2.08(s,3H),2.29−
2.36(m,2H),2.44−2.49(m,2H),3.92−4.02
(m,4H),4.13−4.22(m,2H),4.38(d,J=10.1
Hz,1H),4.53(d,J=12.7Hz,1H),4.69−4.75
(m,2H),4.84(d,J=3.7Hz,1H),4.87(d,J=2
.9Hz,1H),4.94−5.01(m,2H),5.07(dd,J=2
.0,17.4Hz,1H),5.21(t,J=9.7Hz,1H),5.2
7(d,J=3.7Hz,1H),5.31(d,J=8.8Hz,1H),5
.80−5.91(m,1H),7.08(dd,J=2.0,8.3Hz,1
H),7.46(d,J=8.1Hz,1H),7.61(s,1H),9.4
9(s,1H);IR(KBr)3400,2950,1755,1690,1
630,1590,1525,1420,1370,1235および1050c
−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 858/860(M+H) ,880/882(M+Na),元素分析結果C3848ClNO19
0.5HOの計算値:C,52.63;H,5.69;N,1.62,実測値
:C,52.65;H,5.66;N,1.59
【0163】 工程2 N−{2−クロロ−5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェ
ニル}−ペンタ−4−エニルアミド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5
−[[[2,3,6−トリ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オ
キシ]メチル]フェニル]−4−ペンテンアミドからオフホワイトの固体として
調製した(0.0614g,93%)。融点>103℃(分解);H NMR
(DMSO−d)δ2.30−2.37(m,2H),2.43−2.49(
m,2H),3.02−3.10(m,2H),3.19−3.28(m,2H
),3.30−3.49(m,5H),3.54−3.63(m,2H),3.
72(d,J=10.8Hz,1H),4.28(d,J=7.7Hz,1H)
,4.40−4.67(m,2H),4.54(d,J=12.3Hz,1H)
,4.72−4.96(m,2H),4.80(d,J=12.3Hz,1H)
,4.96−5.04(m,2H),5.08(dd,J=1.5,17.1H
z,1H),5.13−5.33(bs,1H),5.33−5.59(bs,
2H),5.80−5.92(m,1H),7.22(dd,J=1.5,8.
1Hz,1H),7.44(d,J=8.1Hz,1H),7.63(s,1H
),9.51(s,1H);IR(KBr)3400,2910,1665,1
590,1530,1440,1420,1370,1310,1140,10
70,and1035cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 5
64/566(M+H),586/588(M+Na),元素分析結果C 34ClNO12の計算値:C,51.11;H,6.06;N,2.48
,実測値:C,51.17;H,6.06;N,2.36
【0164】 工程3 N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エンアミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(
β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エニルア
ミドから白色粉末として調製した(0.102g,88%)。融点191−19
3℃;H NMR(DMSO−d)δ2.30−2.37(m,2H),2
.43−2.49(m,2H),3.06−3.13(m,1H),3.28−
3.33(m,1H),3.34−3.41(m,3H),3.43−3.49
(m,1H),3.51−3.60(m,2H),3.64−3.75(m,3
H),4.11(dd,J=2.9,8.1Hz,1H),4.30(d,J=
7.7Hz,1H),4.67(t,J=5.9Hz,1H),4.68(AB
q,J=12.3Hz,Δδ=0.22,2H),4.99(dd,J=2.0
,10.3Hz,1H),5.08(dd,J=1.8,17.1Hz,1H)
,5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.25(d,J=5.3Hz,1
H),5.30(d,J=5.3Hz,1H),5.51(d,J=3.3Hz
,1H),5.57(s,1H),5.63(d,J=6.6Hz,1H),5
.81−5.91(m,1H),7.23(dd,J=2.0,8.3Hz,1
H),7.34−7.38(m,3H),7.42−7.47(m,3H),7
.64(d,J=1.5Hz,1H),9.51(s,1H);IR(KBr)
3410,2900,2870,1670,1640,1590,1535,1
445,1420,1375,1370,1325,1310,1270,11
50,1070および1030cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m
/z 652/654(M+H),674/676(M+Na);元素分析
結果C3138ClNO12の計算値:C,57.10;H,5.87;N,
2.15,実測値:C,56.76;H,5.81;N,2.31
【0165】 実施例66 N−{2−クロロ−5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリ
デン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エ
ンアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(4
’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェ
ニル}−ペンタ−4−エンアミドから白色固体として調製した(1.10g,8
4%)。融点>110℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ2.28
−2.35(m,2H),2.41−2.46(m,2H),3.16−3.2
3(m,1H),3.28−3.43(m,2H),3.48−3.64(m,
4H),3.68−3.73(m,1H),3.73−3.79(m,1H),
4.03−4.08(m,1H),4.33−4.38(m,1H),4.39
(d,J=7.7Hz,1H),4.58−4.63(m,1H),4.65(
ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.14,2H),4.95−4.99(m
,1H),5.06(dd,J=2.0,17.4Hz,1H),5.13(d
,J=4.0Hz,1H),5.35(t,J=4.8Hz,2H),5.52
(s,1H),5.57(d,J=2.9Hz,1H),5.80(d,J=6
.4Hz,1H),5.81−5.90(m,1H),7.20(dd,J=2
.0,8.1Hz,1H),7.33−7.37(m,3H),7.38−7.
43(m,3H),7.50−7.55(m,2H),7.62(d,J=1.
5Hz,1H),7.63−7.68(m,1H),7.99(dd,J=1.
1,8.3Hz,2H),9.49(s,1H);IR(KBr)3400,3
270,3080,2910,2880,1725,1660,1590,15
30,1445,1425,1375,1325,1275,1140,107
0,1025,990および715cm−1;質量スペクトル[(+)FAB]
,m/z 756/758(M+H),778/780(M+Na);元素
分析結果C3842ClNO13・0.5HOの計算値:C,59.65;
H,5.66;N,1.83,実測値:C,59.73;H,5.64;N,1
.75
【0166】 実施例67 5−(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル−2−クロロ−フェニルアミン THF:HO(1:1,50mL)中におけるN−{2−クロロ−5−[(
6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−
オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エンアミド(0.681g,0.
901ミリモル)の攪拌溶液に室温にて、ヨウ素(0.685g,2.70ミリ
モル)を加えた。該温度で5分後、茶色が透明になるまで固体Na
クエンチした。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、ブライン(10m
L)で洗浄し、次いで乾燥させた(NaSO)。濃縮後、油状残渣をフラッ
シュクロマトグラフィー(1:99〜13:87 MeOH:CHCl勾配)
によって精製して生成物を白色固体として得た(0.483g,80%)。融点
168−171℃;H NMR(DMSO−d)δ3.17(t,J=8.
3Hz,1H),3.31−3.43(m,2H),3.48−3.63(m,
4H),3.68−3.77(m,2H),4.05(dd,J=4.8,9.
9Hz,1H),4.32−4.38(m,2H),4.52(ABq,J=1
1.9Hz,Δδ=0.18,2H),4.61(d,J=10.5Hz,1H
),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.22−5.32(bs,3H
),5.32−5.39(bs,1H),5.52(s,1H),5.57(s
,1H),5.76−5.83(bs,1H),6.53(dd,J=1.8,
8.1Hz,1H),6.75(d,J=2.0Hz,1H),7.08(7.
9Hz,1H),7.33−7.37(m,3H),7.38−7.44(m,
2H),7.51−7.56(m,2H),7.63−7.68(m,1H),
8.00(dd,J=0.7,7.9Hz,2H);IR(KBr)3390,
2920,2860,1730,1620,1590,1495,1440,1
430,1370,1315,1270,1070,1025,1000,an
d710cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 674/676
(M+H),696/698(M+Na);元素分析結果C3336Cl
NO12・1.0HOの計算値:C,57.27;H,5.53;N,2.0
2,実測値:C,57.28;H,5.39;N,1.99
【0167】 実施例68 (4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シド 工程1 (4−クロロ−ベンジル)−2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−
O−アセチル−β−D−マルトシド 4−クロロ−ベンジルアルコールおよび実施例1の工程1に類似の手法を用い
て、標題化合物をアセトブロモマルトースから白色針状物質として調製した(3
.96g,73%)。融点138−141℃;H NMR(DMSO−d
δ1.994(s,3H),1.999(s,3H),2.00(s,3H),
2.025(s,3H),2.029(s,3H),2.10(s,3H),2
.16(s,3H),3.66(ddd,J=2.9,4.4,9.9Hz,1
H),3.96(ddd,J=2.4,4.0,10.1Hz,1H),4.0
0−4.07(m,2H),4.21−4.28(m,2H),4.51(dd
,J=2.9,12.3Hz,1H),4.56(d,J=2.4Hz,1H)
,4.58(d,J=6.8Hz,1H),4.80−4.92(m,3H),
5.05(t,J=9.9Hz,1H),5.22(t,J=9.2Hz,1H
),5.35(dd,J=9.4,10.3Hz,1H),5.41(d,J=
4.0Hz,1H),7.21(d,J=8.6Hz,2H),7.32(d,
J=8.3Hz,2H);IR(KBr)3480,2960,2880,17
55,1650,1610,1495,1440,1375,1335,124
0,1170,1135,1050,935,910,820および615cm −1 ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 761/763(M+H) ,783/785(M+Na),元素分析結果C334118の計算
値:C,52.08;H,5.43;N,0.00,実測値:C,51.88;
H,5.37;N,0.01
【0168】 工程2 (4−クロロ−ベンジル)−β−D−マルトシド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物を(4−クロロ−ベンジ
ル)−2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−
マルトシドから白色泡沫として調製した(1.55g,95%)。融点>102
℃分解);H NMR(DMSO−d)δ3.02−3.11(m,2H)
,3.19−3.26(m,2H),3.29−3.36(m,2H),3.3
7−3.49(m,3H),3.54−3.64(m,2H),3.72(d,
J=11.0Hz,1H),4.27(d,J=7.7Hz,1H),4.39
−4.65(bs,2H),4.69(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.
20,2H),4.76−5.03(bs,1H),5.01(d,J=3.7
Hz,1H),5.10−5.63(bs,4H),7.37−7.43(m,
4H);IR(KBr)3340,2920,2890,1625,1600,
1490,1450,1400,1365,1150,1075,1030およ
び820cm−;質量スペクトル[(+)ESI],m/z 484.4/4
86.4(M+NH,元素分析結果C1927ClO11・0.5H
O:C,47.96;H,5.93;N,0.00,実測値:C,47.62;
H,5.82;N,0.24
【0169】 工程3 (4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
シド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物を(4−クロロ−ベンジル)−
β−D−マルトシドから白色泡沫として形成した(1.20g,65%)。融点
187−188℃;H NMR(DMSO−d)δ3.10(t,J=8.
3Hz,1H),3.27−3.41(m,4H),3.46(t,J=8.8
Hz,1H),3.51−3.59(m,2H),3.64−3.75(m,3
H),4.12(dd,J=3.1,8.1Hz,1H),4.29(d,J=
7.7Hz,1H),4.62−4.71(bs,1H),4.70(ABq,
J=12.5Hz,Δδ=0.20,2H),5.14(d,J=3.7Hz,
1H),5.21−5.36(bs,2H),5.47−5.55(bs,1H
),5.57(s,1H),5.59−5.67(bs,1H),7.34−7
.39(m,3H),7.39−7.46(m,6H);IR(KBr)357
0,3430,3080,2870,1615,1495,1450,1435
,1375,1360,1340,1255,1160,1120,1070,
1030,1000および755cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],
m/z 555/557(M+H),572/574(M+NH,11
26/1128(2M+NH;元素分析結果C2631ClO11の計
算値:C,56.27;H,5.63;N,0.00,実測値:C,56.09
;H,5.73;N,0.23
【0170】 実施例69 安息香酸1−O−(4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン
−6−デオキシ−β−D−マルト−6−イルエステル 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を(4−クロロ)−ベンジル−4
’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシドから白色固体として調製した
(0.800g,66%)。融点>110℃(分解);H NMR(DMSO
−d)δ3.16−3.23(m,1H),3.27−3.43(m,2H)
,3.49−3.64(m,4H),3.68−3.78(m,2H),4.0
2−4.08(m,1H),4.35(dd,J=5.5,12.5Hz,1H
),4.39(d,J=7.9Hz,1H),4.57−4.62(m,1H)
,4.67(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.14,2H),5.14(
d,J=3.7Hz,1H),5.36(dd,J=5.1,10.5Hz,2
H),5.52(s,1H),5.58(d,J=2.9Hz,1H),5.8
0(d,J=6.2Hz,1H),7.33−7.43(m,9H),7.53
(t,J=7.5Hz,2H),7.66(td,J=1.1,7.7Hz,1
H),7.99(dd,J=0.9,8.1Hz,2H);IR(KBr)34
10,2890,1725,1630,1610,1495,1440,138
0,1320,1275,1075,1025および710cm−1;質量スペ
クトル[(−)FAB],m/z 657/659(M−H);元素分析結果
3335ClO12・1.0HOの計算値:C,58.54;H,5.5
1;N,0.00,実測値:C,58.75;H,5.36;N,0.14
【0171】 実施例70 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミド 工程1 4−ベンゾイル−N−{2−クロロ−5−[(2,2’,3,3’,4’,6
,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フ
ェニル}−ベンズアミド p−ベンゾイル安息香酸および実施例65に類似の手法を用いて、標題化合物
を2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチ
ル)−フェニルアミンから白色泡沫として調製した(0.240g,94%)。
融点>84℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.93(s,3H
),1.94(s,6H),1.97(s,6H),2.01(s,3H),2
.08(s,3H),3.93−4.03(m,4H),4.15(dd,J=
4.6,12.3Hz,1H),4.21(dd,J=4.6,12.1Hz,
1H),4.39(dd,J=2.2,11.9Hz,1H),4.70(AB
q,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),4.74(dd,J=8.1
,9.7Hz,1H),4.86(dd,J=4.0,10.5Hz,1H),
4.90(d,J=8.1Hz,1H),4.98(t,J=9.7Hz,1H
),5.21(dd,J=9.7,10.5Hz,1H),5.28(d,J=
4.0Hz,1H),5.31(dd,J=8.6,9.4Hz,1H),7.
22(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.52(d,J=2.0Hz
,1H),7.55−7.62(m,3H),7.69−7.74(m,1H)
,7.76−7.80(m,2H),7.85−7.88(m,2H),8.1
1−8.14(m,2H),10.30(s,1H);IR(KBr)3400
,3010,2950,1755,1675,1650,1590,1530,
1440,1420,1370,1230,1130および1040cm−1
質量スペクトル[(+)FAB],m/z 984/986(M+H),10
06/1008(M+Na),元素分析結果C4750ClNO20の計算
値:C,57.35;H,5.12;N,1.42,実測値:C,57.11;
H,5.03;N,1.32
【0172】 工程2 4−ベンゾイル−N−{2−クロロ−5−[3,4−ジヒドロキシ−6−ヒド
ロキシメチル−5−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−テ
トラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキ
シメチル]−フェニル}−ベンズアミド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物を4−ベンゾイル−N−
{2−クロロ−5−[(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−ア
セチル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ベンズアミド
からオフホワイトのガラス状固体として調製した(1.50g,95%)。融点
>131℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ3.02−3.32(
m,4H),3.32−3.40(m,2H),3.40−3.50(m,3H
),3.55−3.64(m,2H),3.73(d,J=10.8Hz,1H
),4.31(d,J=7.9Hz,1H),4.48−4.53(bs,1H
),4.53−4.59(bs,1H),4.61(d,J=12.5Hz,1
H),4.83−4.92(m,3H),5.02(d,J=4.0Hz,1H
),5.21−5.31(bs,1H),5.36−5.48(bs,1H),
5.48−5.56(bs,1H),7.32(dd,J=2.0,8.3Hz
,1H),7.53(d,J=8.1Hz,1H),7.56−7.62(m,
3H),7.69−7.74(m,1H),7.78(dd,J=1.3,8.
3Hz,2H),7.86(d,J=8.6Hz,2H),8.14(d,J=
8.6Hz,2H),10.33(s,1H);IR(KBr)3410,29
10,1660,1590,1530,1440,1420,1370,132
5,1275,1140,1100,1080,1030,910および710
cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 690/692(M+H
,712/714(M+Na),元素分析結果C3336ClNO13・ 1.0HOの計算値:C,55.97;H,5.41;N,1.98,実測
値:C,55.98;H,5.36;N,1.97
【0173】 工程3 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マ
ルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物を4−ベンゾイル−N−{2−
クロロ−5−[3,4−ジヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−5−(3,4,
5−トリヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル
オキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル]−フェニル}−ベン
ズアミドから白色固体として調製した(1.07g,66%)。融点208−2
11℃;H NMR(DMSO−d)δ3.09−3.15(m,1H),
3.29−3.42(m,4H),3.47(td,J=3.1,8.8Hz,
1H),3.52−3.60(m,2H),3.64−3.76(m,3H),
4.12(dd,J=3.1,8.3Hz,1H),4.34(d,J=7.7
Hz,1H),4.68(t,J=7.5Hz,1H),4.75(ABq,J
=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1
H),5.30(dd,J=1.8,5.3Hz,2H),5.52(d,J=
3.3Hz,1H),5.57(s,1H),5.63(d,J=6.6Hz,
1H),7.34−7.38(m,4H),7.42−7.46(m,2H),
7.55(d,J=8.1Hz,1H),7.56−7.62(m,3H),7
.69−7.74(m,1H),7.76−7.80(m,2H),7.87(
d,J=8.3Hz,2H),8.14(d,J=8.3Hz,2H),10.
33(s,1H);IR(KBr)3410,3070,2920,2860,
1655,1590,1530,1445,1425,1380,1330,1
275,1145,1070,1030,1000,910および700cm ;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 778/780(M+H)
800/802(M+Na);元素分析結果C4040ClNO13・0.
5HOの計算値:C,61.03;H,5.25;N,1.78,実測値:C
,61.11;H,4.86;N,1.74
【0174】 実施例71 4−ベンゾイル−N−{5−[(6−ベンゾイル−オキシ−4’,6’−O−
ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−安息香酸アミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を4−ベンゾイル−N−{5−[
(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−
2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドから白色固体として調製した(0.35
2g,63%)。融点>135℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ
3.18−3.24(m,1H),3.32−3.43(m,2H),3.50
−3.65(m,4H),3.72(td,J=5.3,10.1Hz,1H)
,3.77−3.82(m,1H),4.05(dd,J=4.8,10.1H
z,1H),4.36(dd,J=4.8,12.1Hz,1H),4.43(
d,J=7.9Hz,1H),4.62(d,J=10.3Hz,1H),4.
72(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.14,2H),5.14(d,J
=3.7Hz,1H),5.32−5.37(m,1H),5.40(d,J=
4.4Hz,1H),5.52(s,1H),5.59(s,1H),5.80
(d,J=5.5Hz,1H),7.31−7.37(m,4H),7.39−
7.43(m,2H),7.48−7.53(m,3H),7.56−7.66
(m,4H),7.71(tt,J=1.1,6.8Hz,1H),7.77(
dd,J=1.1,7.9Hz,2H),7.85(d,J=8.6Hz,2H
),7.99(dd,J=0.9,8.1Hz,2H),8.12(d,J=8
.6Hz,2H),10.33(s,1H);IR(KBr)3420,308
0,2850,1720,1660,1600,1530,1440,1420
,1370,1320,1275,1140,1070,1030および715
cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 882(M+H),9
04/906(M+Na);元素分析結果C4744ClNO14・1.0
Oの計算値:C,62.70;H,5.15;N,1.56,実測値:C,
62.83;H,5.02;N,1.70
【0175】 実施例72 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(
2−ヨード)−ベンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−ク
ロロ−フェニル}−ベンズアミド o−I−BzClおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を4−ベ
ンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル
)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドから白色固体と
して調製した(0.145g,32%)。融点>122℃(分解);H NM
R(DMSO−d)δ3.16−3.23(m,1H),3.28−3.45
(m,2H),3.49−3.67(m,4H),3.75(dd,J=4.8
,7.5Hz,1H),3.78−3.84(m,1H),4.14(dd,J
=4.6,9.7Hz,1H),4.36(dd,J=5.5,12.1Hz,
1H),4.44(d,J=7.7Hz,1H),4.61−4.67(m,1
H),4.73(ABq,J=12.7Hz,Δδ=0.15,2H),5.1
6(d,J=4.0Hz,1H),5.38(dd,J=5.3,10.5Hz
,2H),5.55(s,1H),5.60(d,J=2.6Hz,1H),5
.88(d,J=6.2Hz,1H),7.26(td,J=1.8,7.9H
z,1H),7.31−7.38(m,4H),7.40−7.45(m,2H
),7.48−7.53(m,2H),7.56−7.62(m,3H),7.
71(tt,J=1.3,6.8Hz,1H),7.75−7.79(m,3H
),7.85(dd,J=1.8,6.6Hz,2H),8.00(dd,J=
1.1,8.1Hz,1H),8.12(dd,J=1.8,6.6Hz,2H
),10.30(s,1H);IR(KBr)3410,3070,2850,
1730,1655,1590,1525,1440,1420,1375,1
280,1250,1140,1070,1025および705cm−1;質量
スペクトル[(+)FAB],m/z 1008(M+H),1030(M+
Na);元素分析結果C4743ClINO14・0.5HOの計算値:
C,55.50;H,4.36;N,1.38,実測値:C,55.14;H,
4.22;N,1.36
【0176】 実施例73 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(
3−ヨード−ベンゾイル)−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−ク
ロロ−フェニル}−ベンズアミド m−I−BzCl(m−I−安息香酸およびオキサリルクロリドから調製され
た)および実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を4−ベンゾイル−N−
{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メ
チル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドから白色固体として調製した(
0.244g,54%)。融点185−188.5℃;H NMR(DMSO
−d)δ3.18−3.24(m,1H),3.27−3.43(m,2H)
,3.50−3.63(m,4H),3.71(td,J=4.6,9.9Hz
,1H),3.77−3.82(m,1H),4.06(dd,J=4.8,9
.9Hz,1H),4.35(dd,J=5.5,12.1Hz,1H),4.
44(d,J=7.7Hz,1H),4.61−4.67(m,1H),4.7
3(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.13,2H),5.14(d,J=
4.0Hz,1H),5.34(d,J=5.3Hz,1H),5.39(d,
J=5.1Hz,1H),5.53(s,1H),5.58(d,J=2.9H
z,1H),5.79(d,J=6.2Hz,1H),7.31(d,J=7.
9Hz,1H),7.33−7.37(m,4H),7.38−7.43(m,
2H),7.51(d,J=8.1Hz,1H),7.56−7.62(m,3
H),7.71(tt,J=1.3,6.8Hz,1H),7.76−7.80
(m,2H),7.85(dd,J=1.8,6.6Hz,2H),7.99(
dt,J=1.5,7.7Hz,2H),8.11(dd,J=1.8,6.8
Hz,2H),8.25(t,J=1.8Hz,1H),10.29(s,1H
);IR(KBr)3410,3080,2910,2850,1725,16
50,1590,1570,1530,1440,1420,1375,128
0,1255,1140,1070,1030,750および700cm−1
質量スペクトル[(+)FAB],m/z 1030(M+Na);元素分析
結果C4743ClINO14・0.5HOの計算値:C,55.50;H
,4.36;N,1.38,実測値:C,55.13;H,4.15;N,1.
38
【0177】 実施例74 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−(4−
ヨード−ベンゾイル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2
−クロロ−フェニル}−安息香酸アミド p−ヨードベンゾイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化
合物を4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドか
ら白色固体として調製した(0.378g,59%)。融点>151℃(分解)
H NMR(DMSO−d)δ3.18−3.24(m,1H),3.3
2−3.42(m,2H),3.49−3.63(m,4H),3.71(td
,J=4.8,9.9Hz,1H),3.78(ddd,J=1.1,4.6,
9.2Hz,1H),4.04(dd,J=4.8,9.9Hz,1H),4.
35(dd,J=4.8,12.1Hz,1H),4.42(d,J=7.7H
z,1H),4.59(d,J=10.8Hz,1H),4.72(ABq,J
=12.7Hz,Δδ=0.13,2H),5.13(d,J=4.0Hz,1
H),5.34(d,J=5.3Hz,1H),5.39(d,J=5.1Hz
,1H),5.52(s,1H),5.59(d,J=2.4Hz,1H),5
.82(d,J=5.9Hz,1H),7.31−7.37(m,4H),7.
38−7.42(m,2H),7.51(d,J=8.3Hz,1H),7.5
6−7.61(m,3H),7.69−7.75(m,3H),7.76−7.
79(m,2H),7.85(d,J=8.6Hz,2H),7.89(d,J
=8.6Hz,2H),8.12(d,J=8.6Hz,2H),10.30(
s,1H);IR(KBr)3420,3080,2890,2840,172
5,1655,1590,1530,1440,1420,1380,1365
,1325,1280,1160,1120,1070,1030,1005,
750および700cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 10
30/1032(M+Na);元素分析結果C4743ClINO14の計
算値:C,55.01;H,4.42;N,1.36,実測値:C,54.99
;H,4.38;N,1.40
【0178】 実施例75 (1−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル−カルバモイル}エチル)−カルバミン
酸9H−フルオレン−9イルメチルエステル 工程1 N−{2−クロロ−5−[(2,2’,3,3’,4’,6,6’)−ヘプタ
−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチル]−フェニル}−(9H−
フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−L−アラニンアミド N−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−L−アラニ
ンおよび実施例65の工程1に類似の手法を用いて、標題化合物を2−クロロ−
5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル
アミンから白色泡沫として調製した(2.50g,36%)。融点>96℃(分
解);H NMR(DMSO−d)δ1.33(dd,J=7.2Hz,3
H),1.918(s,3H),1.919(s,3H),1.94(s,3H
),1.966(s,3H),1.97(s,3H),2.01(s,3H),
2.07(s,3H),3.91−4.02(m,4H),4.12−4.24
(m,3H),4.24−4.34(m,3H),4.34−4.40(m,1
H),4.53(d,J=12.7Hz,1H),4.68−4.75(m,2
H),4.84(d,J=4.0Hz,1H),4.86(d,J=2.6Hz
,1H),4.97(t,J=9.7Hz,1H),5.21(t,J=9.7
Hz,1H),5.27(d,J=3.7Hz,1H),5.27−5.32(
m,1H),7.08(dd,J=1.8,8.1Hz,1H),7.32(t
,J=7.2Hz,2H),7.40(t,J=7.5Hz,2H),7.47
(d,J=8.1Hz,1H),7.69−7.78(m,4H),7.88(
d,J=7.5Hz,2H),9.42(s,1H);IR(KBr)3360
,3010,2950,1755,1590,1535,1440,1420,
1370,1230,1050および755cm−1;質量スペクトル[(+)
ESI],m/z 1069.2(M+H),1086.2/1088.2(
M+NH,元素分析結果C5157ClN21・3.5HOの計
算値:C,54.09;H,5.70;N,2.47,実測値:C,53.67
;H,5.11;N,2.34
【0179】 工程2 N−[2−クロロ−5−(β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル]
−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−L−アラニンアミド MeOH(10mL)中におけるKCN(0.032g,0.491ミリモル
)の攪拌溶液に0℃にて、(1−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β
−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル−カルバモイル
}エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9イルメチルエステル(1.05
g,0.982ミリモル)を加えた。反応混合物を該温度で24時間攪拌し、次
いで濃縮した。得られた残渣をTHF:飽和NaHCO水溶液(1:1,20
mL)で希釈し、次いで、Fmoc−Cl(0.170g,0.658ミリモル
)を加えた。該溶液を室温で0.5時間攪拌し、得られた混合物を濾過して、形
成された固体を除去した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(80:2:1〜4:2:1 EtOAc:EtOH:HO)により精製して
生成物を得(0.600g,79%)、さらに精製することなくそれを次工程に
用いた。
【0180】 工程3 (1−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル−カルバモイル}エチル)−カルバミン
酸9H−フルオレン−9イルメチルエステル 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−[2−クロロ−5−(β
−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル]−(9H−フルオレン−9−イ
ルメトキシカルボニル)−L−アラニンアミドからオフホワイトの固体として調
製した(0.295g,41%)。融点>190℃(分解);H NMR(D
MSO−d)δ1.34(d,J=7.0Hz,3H),3.06−3.14
(m,1H),3.28−3.42(m,3H),3.41(td,J=2.2
,9.2Hz,1H),3.51−3.60(m,2H),3.64−3.76
(m,4H),4.11(dd,J=2.4,7.7Hz,1H),4.22(
t,J=6.6Hz,1H),4.26−4.35(m,4H),4.67(t
,J=5.7Hz,1H),4.69(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.
22,2H),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.26(d,J=4
.8Hz,1H),5.31(d,J=5.1Hz,1H),5.52(d,J
=2.6Hz,1H),5.57(s,1H),5.64(d,J=6.2Hz
,1H),7.24(d,J=7.7Hz,1H),7.28−7.48(m,
10H),7.69−7.79(m,4H),7.88(d,J=7.5Hz,
2H),9.46(s,1H);IR(KBr)3390,3080,2920
,2870,2350,1705,1590,1525,1445,1420,
1375,1340,1310,1255,1140,1070,1030およ
び740cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z 880(M+N
H4);元素分析結果C4447ClN14・1.0HOの計算値:
C,59.96;H,5.60;N,3.18,実測値:C,60.23;H,
5.53;N,3.45
【0181】 実施例76 N−(9H−フルオレン−9イルメトキシカルボニル)−N’−{5−[(6
−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−アラニンアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を(1−{5−[(4’,6’−
O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フ
ェニルカルバモイル}エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9イルメチル
エステルから白色固体として調製した(0.083g,62%)。融点224−
226℃;H NMR(DMSO−d)δ1.32(d,J=7.2Hz,
3H),3.19(t,J=8.3Hz,1H),3.26−3.37(m,4
H),3.48−3.63(m,3H),3.70(dd,J=5.1,9.9
Hz,1H),3.73−3.78(m,1H),4.05(dd,J=4.8
,9.9Hz,1H),4.21(t,J=6.8Hz,1H),4.24−4
.38(m,3H),4.40(d,J=7.7Hz,1H),4.56−4.
63(m,1H),4.65(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.15,2
H),5.13(d,J=3.7Hz,1H),5.27−5.41(bs,2
H),5.52(s,1H),5.54−5.61(bs,1H),5.75−
5.84(bs,1H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),7.28−
7.37(m,5H),7.37−7.45(m,5H),7.51(t,J=
7.9Hz,2H),7.63(t,J=7.5Hz,1H),7.68−7.
77(m,4H),7.88(d,J=7.7Hz,2H),7.98(d,J
=7.2Hz,2H),9.43(s,1H);IR(KBr)3400,30
80,2920,2850,1725,1590,1530,1440,142
0,1375,1320,1275,1070,1025,745および715
cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 989/991(M+N
a);元素分析結果C5151ClN15・1.0HOの計算値:C
,62.16;H,5.42;N,2.84,実測値:C,61.99;H,5
.23;N,3.06
【0182】 実施例77 N’−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−アラニン
アミド DMF(10mL)中における20%ピペリジン(2.00mL,20.2ミ
リモル)の攪拌溶液に室温にて、N−(9H−フルオレン−9イルメトキシカル
ボニル)−N’−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデ
ン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−
アラニンアミド(0.300g,0.256ミリモル)を加えた。該温度で2時
間後、溶液を高真空下で濃縮した。残渣を分取プレートクロマトグラフィー(1
0:2:1 EtOAc:EtOH:HO)により精製して生成物をオフホワ
イトの固体として得た(0.018g,78%)。融点131−133℃;
NMR(DMSO−d)δ1.26(d,J=7.0Hz,3H),3.1
5−3.22(m,1H),3.26−3.42(m,5H),3.47−3.
64(m,4H),3.70(dd,J=4.6,9.7Hz,1H),3.7
3−3.79(m,1H),4.05(dd,J=4.8,9.9Hz,1H)
,4.35(dd,J=5.1,12.1Hz,1H),4.40(d,J=7
.7Hz,1H),4.60(d,J=12.7Hz,1H),4.66(AB
q,J=12.3Hz,Δδ=0.14,2H),5.13(d,J=3.7H
z,1H),5.34(dd,J=0.9,5.3Hz,2H),5.52(s
,1H),5.57(d,J=2.9Hz,1H),5.80(d,J=6.2
Hz,1H),7.15(dd,J=2.0,8.1Hz,1H),7.33−
7.38(m,3H),7.38−7.45(m,3H),7.53(t,J=
7.7Hz,2H),7.63−7.68(m,2H),7.98(d,J=1
.3Hz,1H),8.00(s,1H),8.20(s,1H);IR(KB
r)3410,2920,2850,1720,1625,1590,1525
,1445,1420,1375,1275,1070,1025および715
cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 745(M+H),7
67(M+Na);元素分析結果C3641ClN13・2.0H
の計算値:C,55.35;H,5.81;N,3.59,実測値:C,55.
63;H,5.77;N,3.23
【0183】 実施例78 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセトアミド 工程1 N−[5−(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−
β−D−マルトシル)−オキシ−メチル−2−クロロ−フェニル]−N−メチル
−アセトアミド THF(2.0mL)中におけるN−[2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセ
チル−β−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニル]−アセトアミド(0.
100g,0.122ミリモル)の攪拌溶液に−78℃にて、NaHMSA(0
.183mL,THF中1.0M)を加えた。該温度で0.5時間後、ヨウ化メ
チル(0.0152mL,0.244ミリモル)を加え、反応物を室温に2時間
温めた。この時点で、反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、1N HC
l(10mL)、飽和NaHCO水溶液(10mL)およびブライン(10m
L)で洗浄し、次いで乾燥させた(MgSO)。濃縮後、得られた油状残渣を
50:50 EtOAc:石油エーテルを溶出液として用いる分取プレートクロ
マトグラフィーによって精製して、生成物を白色泡沫として得た(0.0408
g,40%)。融点>252℃(分解);H NMR(CDCl)δ1.8
1(s,3H),2.00(s,3H),2.01(s,6H),2.02(s
,3H),2.04(s,3H),2.10(s,3H),2.15(s,3H
),3.19(d,J=2.9Hz,3H),3.67−3.72(m,1H)
,3.94−3.99(m,1H),4.03(t,J=9.4Hz,1H),
4.07(d,J=2.2Hz,1H),4.21−4.28(m,2H),4
.54(dd,J=2.9,12.3Hz,1H),4.59(d,J=11.
6Hz,1H),4.64(d,J=7.5Hz,1H),4.83−4.93
(m,3H),5.06(t,J=10.1Hz,1H),5.26(td,J
=3.3,9.0Hz,1H),5.36(t,J=9.7Hz,1H),5.
42(d,J=4.0Hz,1H),7.20(d,J=2.0Hz,1H),
7.24(dt,J=2.0,8.1Hz,1H),7.47(dd,J=1.
1,8.1Hz,1H);IR(KBr)3470,2950,1755,16
20,1480,1420,1380,1230,1140および1045cm −1 ;質量スペクトル[(+)ESI],m/z 832(M+H),元素分
析結果C3646ClNO19・1.5HOの計算値:C,50.32;H
,5.75;N,1.63,実測値:C,50.17;H,5.38;N,1.
67
【0184】 工程2 N−{2−クロロ−5−[(β−D−マルトシル)−オキシメチル]−フェニ
ル}−N−メチル−アセトアミド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物をN−[5−(2,2’
,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−
オキシ−メチル−2−クロロ−フェニル]−N−メチル−アセトアミドから白色
固体として調製した(0.475g,99%)。融点>96℃(分解);
NMR(DMSO−d)δ1.67(s,3H),3.05(d,J=1.1
Hz,3H),3.06−3.14(m,1H),3.18−3.28(m,2
H),3.30−3.38(m,2H),3.38−3.49(m,4H),3
.53−3.63(m,2H),3.68−3.75(m,1H),4.28(
dd,J=7.9,9.7Hz,1H),4.48−4.53(m,2H),4
.62(dd,J=3.3,13.2Hz,1H),4.84(d,J=13.
0Hz,1H),4.89(dd,J=5.5,7.7Hz,2H),5.01
(d,J=3.7Hz,1H),5.30(dd,J=4.8,7.7Hz,1
H),5.42(dd,J=2.4,6.2Hz,1H),5.52(d,J=
3.1Hz,1H),7.43(dt,J=1.8,8.1Hz,1H),7.
57(s,1H),7.60(d,J=8.3Hz,1H);IR(KBr)3
400,3000,2910,1645,1580,1480,1420,13
85,1320,1255,1195,1145,1120,1075,103
5および755cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 538(
M+H),560(M+Na),元素分析結果C2232ClNO12
1.0HOの計算値:C,47.53;H,6.16;N,2.52,実測値
:C,47.18;H,6.01;N,2.38
【0185】 工程3 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセトアミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{2−クロロ−5−[(
β−D−マルトシル)−オキシメチル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミ
ドから白色泡沫として調製した(0.315g,63%)。融点>125℃(分
解);H NMR(DMSO−d)δ1.68(d,J=1.3Hz,3H
),3.06(d,J=1.3Hz,3H),3.09−3.16(m,1H)
,3.28−3.42(m,4H),3.42−3.50(m,1H),3.5
0−3.60(m,2H),3.64−3.75(m,3H),4.09−4.
14(m,1H),4.30(dd,J=7.7,10.3Hz,1H),4.
60−4.69(m,2H),4.85(d,J=13.2Hz,1H),5.
14(d,J=4.0Hz,1H),5.30(d,J=5.1Hz,1H),
5.33(dd,J=5.1,7.9Hz,1H),5.53(d,J=3.3
Hz,1H),5.57(s,1H),5.63(dd,J=2.9,6.8H
z,1H),7.34−7.38(m,3H),7.41−7.46(m,3H
),7.58(s,1H),7.60(d,J=8.3Hz,1H);IR(K
Br)3410,2920,2860,1640,1610,1580,148
0,1440,1410,1380,1320,1185,1150,1070
,1030,955および755cm−1;質量スペクトル[(−)FAB],
m/z 624(M−H);元素分析結果C2936ClNO12・2.5
Oの計算値:C,51.90;H,6.16;N,2.09,実測値:C,
51.92;H,5.48;N,2.09
【0186】 実施例79 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセ
トアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニ
ル}−N−メチル−アセトアミドから白色固体として調製した(0.087g,
37%)。融点180−183℃;H NMR(DMSO−d)δ1.64
(d,J=4.0Hz,3H),3.02(s,3H),3.17−3.25(
m,1H),3.35(d,J=9.4Hz,1H),3.37−3.43(m
,1H),3.49−3.65(m,4H),3.70(dd,J=4.6,9
.9Hz,1H),3.73−3.79(m,1H),4.04(d,J=5.
1,9.9Hz,1H),4.34(ddd,J=2.4,4.8,12.1H
z,1H),4.41(dd,J=7.9,10.1Hz,1H),4.58(
d,J=11.4Hz,1H),4.72(ABq,J=12.5Hz,Δδ=
0.12,2H),5.14(d,J=3.7Hz,1H),5.34(d,J
=4.8Hz,1H),5.43(dd,J=5.3,7.2Hz,1H),5
.52(s,1H),5.59(d,J=2.6Hz,1H),5.79(dd
,J=2.0,5.7Hz,1H),7.33−7.37(m,3H),7.3
8−7.43(m,3H),7.50−7.55(m,3H),7.56(d,
J=8.3Hz,1H),7.63−7.68(m,1H),7.96−8.0
0(m,2H);IR(KBr)3495,3400,3090,2930,2
890,1730,1645,1600,1575,1480,1445,14
20,1385,1360,1320,1270,1200,1160,111
0,1070,1050,1020,985および715cm−1;質量スペク
トル[(+)FAB],m/z 730(M+H),752(M+Na)
元素分析結果C3640ClNO13・HOの計算値:C,59.22;H
,5.52;N,1.92,実測値:C,59.02;H,5.50;N,1.
79
【0187】 実施例80 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル 工程1 N−{5−[(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル
−β−D−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミ
ン酸メチルエステル THF(18mL)中における2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β
−D−マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミン(1.40g,1.80ミ
リモル)の攪拌溶液に0℃にて、NaH(0.108g,2.70ミリモル)を
加えた。該温度で10分後、クロロギ酸メチル(0.167mL,2.16ミリ
モル)を加え、次いで反応物を室温に3時間温めた。この時点で、反応物を濃縮
し、残渣をEtOAc(300mL)で希釈した。該溶液を1N HCl(30
mL)、飽和NaHCO水溶液(30mL)およびブライン(30mL)で洗
浄し、次いで乾燥させた(MgSO)。濃縮後、得られた油状残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(2:98〜10:90 アセトン:CHCl勾配)に
よって精製して生成物を白色泡沫として得た(1.33g,88%)。融点>7
9℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1.93(s,3H),1.
94(s,6H),1.970(s,3H),1.973(s,3H),2.0
1(s,3H),2.08(s,3H),3.64(s,3H),3.91−4
.03(m,4H),4.12−4.23(m,2H),4.38(dd,J=
1.8,11.9Hz,1H),4.54(d,J=12.7Hz,1H),4
.69−4.75(m,2H),4.83−4.88(m,2H),4.97(
t,J=9.7Hz,1H),5.21(dd,J=9.7,10.3Hz,1
H),5.27(d,J=3.7Hz,1H),5.30(dd,J=8.6,
9.2Hz,1H),7.07(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.
44(d,J=8.1Hz,1H),7.48(d,J=1.8Hz,1H),
9.08(s,1H);IR(KBr)3420,2950,1755,159
0,1530,1450,1420,1375,1230,1130および10
40cm−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 834(M+H) ,856(M+Na),元素分析結果C3544ClNO20・0.5H
Oの計算値:C,49.86;H,5.38;N,1.66,実測値:C,49
.68;H,5.14;N,1.58
【0188】 工程2 {2−クロロ−5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル
}−カルバミン酸メチルエステル 実施例63の工程2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(2,
2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル
)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステルか
ら白色泡沫として調製した(0.753g,99%)。融点>109℃(分解)
H NMR(DMSO−d)δ3.01−3.11(m,2H),3.1
9−3.27(m,2H),3.28−3.38(m,2H),3.38−3.
50(m,3H),3.52−3.64(m,2H),3.64(s,3H),
3.72(d,J=11.2Hz,1H),4.28(d,J=7.9Hz,1
H),4.44−4.57(m,2H),4.67(ABq,J=12.5Hz
,Δδ=0.22,2H),4.83−4.96(bs,2H),5.01(d
,J=4.0Hz,1H),5.16−5.32(bs,1H),5.34−5
.58(bs,2H),7.21(dd,J=2.0,8.1Hz,1H),7
.43(d,J=8.1Hz,1H),7.53(d,J=1.8Hz,1H)
,9.07(s,1H);IR(KBr)3420,2920,1725,15
90,1530,1450,1425,1370,1310,1255,123
0,1140,1070および1030cm−1;質量スペクトル[(+)FA
B],m/z 562/564(M+Na),元素分析結果C2130Cl
NO13・0.5HOの計算値:C,45.95;H,5.69;N,2.5
5,実測値:C,45.81;H,5.82;N,2.39
【0189】 工程3 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物を{2−クロロ−5−[(β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−カルバミン酸メチルエステ
ルから白色固体として調製した(0.552g,71%)。融点142−145
℃;H NMR(DMSO−d)δ3.06−3.13(m,1H),3.
28−3.41(m,4H),3.46(td,J=2.4,8.8Hz,1H
),3.50−3.61(m,2H),3.65(s,3H),3.65−3.
75(m,3H),4.11(dd,J=3.1,8.1Hz,1H),4.3
0(d,J=7.7Hz,1H),4.64−4.69(m,1H),4.68
(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.22,2H),5.14(d,J=3
.7Hz,1H),5.26(d,J=5.1Hz,1H),5.30(d,J
=4.8Hz,1H),5.51(d,J=2.9Hz,1H),5.57(s
,1H),5.63(d,J=6.4Hz,1H),7.22(dd,J=2.
0,8.1Hz,1H),7.34−7.38(m,3H),7.41−7.4
6(m,3H),7.54(d,J=1.8Hz,1H),9.07(s,1H
);IR(KBr)3530,3410,2920,2850,1730,15
90,1535,1450,1420,1375,1310,1250,123
0,1145,1075,1030および1000cm−1;質量スペクトル[
(+)FAB],m/z 650/652(M+Na);元素分析結果C2834ClNO13・0.5HOの計算値:C,52.79;H,5.54;
N,2.20,実測値:C,52.85;H,5.77;N,2.11
【0190】 実施例81 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メ
チルエステル 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
ニル}−カルバミン酸メチルエステルから白色固体として調製した(0.407
g,71%)。融点>103℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ3
.16−3.22(m,1H),3.27−3.42(m,2H),3.48−
3.63(m,4H),3.63(s,3H),3.70(dd,J=5.1,
10.1Hz,1H),3.73−3.79(m,1H),4.05(dd,J
=4.8,9.9Hz,1H),4.35(dd,J=5.1,12.1Hz,
1H),4.40(d,J=7.7Hz,1H),4.58−4.63(m,1
H),4.66(ABq,J=12.5Hz,Δδ=0.14,2H),5.1
4(d,J=4.0Hz,1H),5.35(dd,J=5.3,8.3Hz,
2H),5.52(s,1H),5.57(d,J=3.1Hz,1H),5.
80(d,J=6.2Hz,1H),7.19(dd,J=2.0,8.1Hz
,1H),7.33−7.43(m,6H),7.50−7.55(m,3H)
,7.63−7.68(m,1H),8.00(dd,J=1.1,8.1Hz
,2H),9.05(s,1H);IR(KBr)3420,3080,292
0,2860,1725,1640,1590,1530,1445,1425
,1370,1320,1275,1220,1140,1070,1025お
よび720cm−1;質量スペクトル[(+)ESI],m/z 732/73
4(M+H),754/756(M+Na);元素分析結果C3548
lNO14の計算値:C,57.42;H,5.23;N,1.91,実測値:
C,57.17;H,5.26;N,1.81
【0191】 実施例82 N−{5−[(6−O−(3−ベンジル−1−オキソ−プロピル)−4’,6
’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ
−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル ヒドロシンナモイルクロリドおよび実施例2に類似の手法を用いて、標題化合
物をN−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オ
キシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステルから白
色固体として調製した(0.152g,42%)。融点>93℃(分解);
NMR(DMSO−d)δ2.66(t,J=7.7Hz,2H),2.8
4(t,J=7.7Hz,2H),3.08−3.16(m,1H),3.27
−3.49(m,4H),3.53−3.60(m,2H),3.62−3.7
2(m,2H),3.63(s,3H),4.05−4.13(m,2H),4
.31−4.37(m,2H),4.63(ABq,J=12.5Hz,Δδ=
0.15,2H),5.09(d,J=3.7Hz,1H),5.34(t,J
=5.5Hz,2H),5.55−5.58(m,2H),5.82(d,J=
6.2Hz,1H),7.12−7.18(m,1H),7.18−7.27(
m,5H),7.34−7.39(m,3H),7.41−7.46(m,3H
),7.54(d,J=1.8Hz,1H),9.07(s,1H);IR(K
Br)3410,3080,3030,2920,2850,1735,159
0,1530,1450,1425,1375,1310,1250,1220
,1145,1070,1030,750および700cm−1;質量スペクト
ル[(−)ESI],m/z 758(M−H);元素分析結果C3742 ClNO14・1.0HOの計算値:C,57.11;H,5.70;N,1
.80,実測値:C,57.30;H,5.52;N,1.77
【0192】 実施例83 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミド 工程1 N−{5−[(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル
−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタン
スルホンアミド NaH(0.0467g,1.17ミリモル)およびCHCl(10mL
)の攪拌溶液に室温にて、2−クロロ−5−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−
マルトシル−オキシメチル)−フェニルアミン(0.755mg,0.973ミ
リモル)を加えた。10分後、MsCl(0.0906mL,1.17ミリモル
)を該溶液に滴下し、反応物を室温で18時間攪拌した。さらに2.4当量のM
sClを加え、室温で144時間攪拌し続けた。反応は約25%しか完了しなか
ったので、24時間還流した。次いで、さらに2.4当量のMsClを加え、1
20時間還流し続けた。得られた溶液を濃縮し、次いでEtOAc(200mL
)で希釈した。該層を1N HCl(20mL)、飽和NaHCO(20mL
)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで乾燥させた(MgSO)。濃
縮後、油状残渣をフラッシュクロマトグラフィー(10:90〜60:40 ア
セトン:ヘキサン勾配)により精製して生成物を白色泡沫として得た(0.42
3g,51%)。融点>73℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ1
.93(d,J=1.8Hz,3H),1.94(d,J=1.8Hz,3H)
,1.95(d,J=1.5Hz,3H),1.97(d,J=0.9Hz,6
H),2.01(d,J=1.5Hz,3H),2.08(d,J=1.5Hz
,3H),3.02(d,J=1.3Hz,3H),3.90−4.04(m,
4H),4.11−4.23(m,2H),4.38(d,J=11.6Hz,
1H),4.56(d,J=12.7Hz,1H),4.68−4.77(m,
2H),4.82−4.89(m,2H),4.97(t,J=9.7Hz,1
H),5.20(t,J=9.4Hz,1H),5.27(d,J=3.1Hz
,1H),5.27−5.34(m,1H),7.15(d,J=8.3Hz,
1H),7.35(s,1H),7.50(dd,J=1.5,8.3Hz,1
H),9.47(s,1H);IR(KBr)3480,3260,3010,
2950,1755,1590,1495,1420,1375,1355,1
230,1140,1045,975,900および755cm−1;質量スペ
クトル[(+)FAB],m/z 854(M+H),876(M+Na) ,元素分析結果C3444ClNO20S・1.25HOの計算値:C,4
6.58;H,5.35;N,1.60,実測値:C,46.22;H,4.9
3;N,1.49
【0193】 工程2 N−{5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
ニル}−メタンスルホンアミドナトリウム塩 MeOH中の1.3当量の25重量%NaOMe(スルホンアミド酸性度のた
め)および実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[
(2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マル
トシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
から白色固体として調製した(0.310g,71%)。融点>189℃(分解
);H NMR(DMSO−d)δ2.54(s,3H),3.05(t,
J=8.1Hz,2H),3.16(s,1H),3.18−3.24(m,2
H),3.27−3.42(m,2H),3.42−3.51(m,2H),3
.53−3.63(m,2H),3.72(d,J=11.2Hz,1H),4
.24(d,J=7.7Hz,1H),4.44−4.54(bs,1H),4
.50(ABq,J=11.6Hz,Δδ=0.24,2H),4.54−4.
60(bs,1H),4.80−4.93(bs,2H),5.01(d,J=
3.7Hz,1H),5.09−5.18(bs,1H),5.27−5.55
(bs,2H),6.47(dd,J=2.0,7.9Hz,1H),7.05
(d,J=7.9Hz,1H),7.19(d,J=2.0Hz,1H);IR
(KBr)3410,2920,1630,1590,1475,1420,1
375,1310,1215,1140,1110,1075および1020c
−1;質量スペクトル[(+)FAB],m/z 582(M+Na),元
素分析結果C2029ClNO13S・Na・3.5HOの計算値:C,37
.24;H,5.63;N,2.17,実測値:C,37.00;H,5.10
;N,2.13
【0194】 工程3 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(β−D−マル
トシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
ナトリウム塩から白色固体として調製した(0.198g,55%)。融点>9
3℃(分解);H NMR(DMSO−d)δ3.05(s,3H),3.
07−3.14(m,1H),32.6−3.42(m,4H),3.42−3
.48(m,1H),3.50−3.59(m,2H),3.63−3.75(
m,3H),4.11(d,J=5.4Hz,1H),4.30(d,J=7.
7Hz,1H),4.66(t,J=6.6Hz,1H),4.71(ABq,
J=12.7Hz,Δδ=0.19,2H),5.14(d,J=3.7Hz,
1H),5.29(t,J=4.2Hz,2H),5.51(d,J=3.1H
z,1H),5.57(s,1H),5.63(d,J=6.6Hz,1H),
7.30(dd,J=1.8,8.1Hz,1H),7.34−7.39(m,
3H),7.42−7.47(m,3H),7.49(d,J=8.1Hz,1
H),9.44(s,1H);IR(KBr)3410,2910,2840,
1630,1590,1495,1445,1385,1345,1235,1
160,1070,1025,990および755cm−1;質量スペクトル[
(−)FAB],m/z 646(M−H);元素分析結果C2734Cl
NO13S・2.0HOの計算値:C,47.40;H,5.60;N,2.
05,実測値:C,47.09;H,4.99;N,1.98
【0195】 実施例84 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミド 工程1 α−ブロモ−2−ニトロ−p−トルニトリル CCl(50mL)中における4−メチル−2−ニトロベンゾリトリル(2
.04g,12.6ミリモル)、N−ブロモスクシンイミド(2.24g,12
.6ミリモル)およびアゾビスイソブチロニトリル(0.103g,0.630
ミリモル)を含有する攪拌混合物に300ワットの投光照明を2時間照射した。
反応物をCHCl(50ml)で希釈し、濾過し、濃縮した。フラッシュク
ロマトグラフィー(35および40% エーテル/石油エーテル勾配)による精
製により、標題化合物を黄色油状物として得た(1.44g、47%)。
NMR(DMSO−d)δ4.90(s,2H),8.05(dd,J=8.
0,1.5Hz,1H),8.18(d,J=8.0,1H),8.52(s,
1H)
【0196】 工程2 α−ヒドロキシ−2−ニトロ−p−トルニトリル エタノール:水(4:1,25mL)中におけるα−ブロモ−2−ニトロ−p
−トルニトリル(1.228g,5.095ミリモル)およびギ酸ナトリウム(
0.8664g,12.74ミリモル)を含有する攪拌溶液を2時間還流した。
反応物を室温に冷却し、20% CHCl/EtOAcで希釈し、HO(
3x)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラ
フィー(1、2および3% MeOH/CHCl勾配)による精製により、標
題化合物を白色固体として得た(0.695g、77%)。H NMR(DM
SO−d)δ4.71(d,2H),5.75(t,1H),7.89(dd
,J=7.9Hz,1H),8.14(d,J=7.9Hz,1H),8.32
(s,1H)
【0197】 工程3 5−[(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−
2−シアノ−1−ニトロベンゼン 周囲温度にて、新たに蒸留したCHCN(34mL)中におけるアセトブロ
モマルトース(2.39g,3.41ミリモル)、α−ヒドロキシ−2−ニトロ
−p−トルニトリル(0.789g,4.43ミリモル)およびHgBr(1
.60g,4.43ミリモル)の攪拌溶液にHg(CN)(1.12g,4.
43ミリモル)を一度に加えた。16時間後、ブライン(50mL)を加え、混
合物を10% CHCl/EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブ
ライン(3x)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。フラッシュクロ
マトグラフィー(1、2および3% MeOH/CHCl勾配)による精製に
より、標題化合物を泡沫として得た(1.941g、71%)。分析試料は、E
tOAc/ヘキサンからの結晶化、次いで、EtOHからの再結晶化によって無
色固体として得られた。融点155−157℃;H NMR(DMSO−d )δ1.93(s,3H),1.94(s,3H),1.97(s,3H),1
.99(s,3H),2.01(s,3H),2.06(s,3H),3.93
−4.01(m,4H),4.36(d,J=11.0Hz,1H),4.77
(dd,J=9.6,8.0Hz,1H),4.83−4.88(m,2H),
4.93−5.00(m,3H),5.21(dd,J=10.3,9.7Hz
,1H),5.27(d,J=3.7Hz,1H),5.30−5.34(m,
1H),7.84(dd,J=7.9,1.5Hz,1H),8.18(d,J
=7.9Hz,1H),8.27(s,1H).IR(KBr)3450,29
50,2225,1750,1225および1050cm−1.質量スペクトル
[(+)FAB]m/z 797(M+H) 元素分析結果C344020の計算値:C,51.26;H,5.06;N,3.52.実測値:C,
51.06;H,5.02;N,3.31
【0198】 工程4 5−[(ヘプタ−O−アセチル−β−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−
シアノ−フェニルアミン 2−プロパノール(7mL)中における5−[(ヘプタ−O−アセチル−β−
D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−1−ニトロベンゼン(1.
491g,1.872ミリモル)、鉄粉末(0.3658g,6.550ミリモ
ル)および氷酢酸(7mL)を含有する攪拌混合物を75℃で2時間加熱した。
反応物に活性炭を加え、熱溶液をsulka plocパッドによりEtOAcですすいで
濾過した。濾液をHO(3x)、飽和NaHCO水溶液(3x)で洗浄し、
乾燥させ(NaSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1、2
および3% MeOH/CHCl勾配)による精製により、標題化合物を得た
(1.04g、72%)。H NMR(DMSO−d)δ1.94(s,3
H),1.95(s,3H),1.96(s,3H),1.98(s,6H),
2.02(s,3H),2.09(s,3H),3.95−4.02(m,4H
),4.14−4.22(m,2H),4.36−4.40(m,1H),4.
56(ABq,J=13.2Hz,Δδ=0.09,2H),4.72(dd,
J=9.4,8.2Hz,1H),4.98(t,J=9.7Hz,1H),5
.19−5.37(m,3H),6.06(s,1H),6.49(dd,J=
8.1,1.0Hz,1H),6.66(s,1H),7.36(d,J=8.
1Hz,1H) 質量スペクトル[(+)FAB],m/z767(M+H)
【0199】 工程5 N−{5−[(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチ
ル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミド 周囲温度にて、CHCl(3.6mL)中における5−[(ヘプタ−O−
アセチル−β−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニルアミン
(0.280g,0.365ミリモル)の溶液に、60%NaH/ミネラルオイ
ル(14.6mg,0.365ミリモル)を加え、反応物を0.5時間攪拌した
。反応物に塩化アセチル(31.3μL,0.438ミリモル)を加え、反応物
を16時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(25mL)でクエンチ
し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、
濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1、2および3% MeOH/CH
Cl勾配)による精製により、標題化合物を得た(0.249g、84%)。
分析試料は、EtOAc/ヘキサンからの結晶化によって無色固体として得られ
た。融点85−95℃;H NMR(DMSO−d)δ1.93(s,3H
),1.94(s,3H),1.95(s,3H),1.97(s,6H),2
.01(s,3H),2.07(s,3H),2.08(s,3H),3.92
−4.01(m,4H),4.13−4.21(m,2H),4.37(dd,
J=12.0,2.1Hz,1H),4.73(ABq,J=13.8Hz,Δ
δ=0.07,2H),4.73(dd,J=9.5,8.0Hz,1H),4
.84−4.89(m,2H),4.97(t,J=9.8Hz,1H),5.
21(dd,J=10.3,9.7Hz,1H),5.27−5.33(m,2
H),7.21(dd,J=8.0,1.4Hz,1H),7.48(s,1H
),7.78(d,J=8.0Hz,1H),10.15(s,1H).IR(
KBr)3400,2950,2225,1750,1240および1050c
−1.質量スペクトル[(+)ESI],m/z 809(M+H) 元素
分析結果C364419の計算値:C,53.47;H,5.84;N
,3.46.実測値:C,53.55;H,5.41;N,3.40
【0200】 工程6 N−{5−[(β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェ
ニル}−アセトアミド 周囲温度にて、MeOH(70mL)中におけるN−{2−シアノ−[5−(
2,2’,3,3’,4’,6,6’−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルト
シル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミド(2.31g,2.86
ミリモル)の攪拌溶液にシアン化カリウム(92.9mg,1.43ミリモル)
を一度に加えた。3時間後、反応物を真空下で濃縮した。分取HPLC(C18
,20% CHCN:HO)による精製により、標題化合物を得た(1.1
8g、80%)。H NMR(DMSO−d)δ2.08(s,3H),3
.03−3.17(m,2H),3.20−3.49(m,7H),3.50−
3.64(m,2H),3.71−3.75(m,1H),4.31(d,J=
7.6Hz,1H),4.51−4.55(m,2H),4.64−4.78(
m,3H),4.88−5.00(m,2H),5.02(d,J=3.7Hz
,1H),5.29−5.53(m,3H),7.38(dd,J=8.1,1
.1Hz,1H),7.56(s,1H),7.77(d,J=8.1Hz,1
H),7.80(s,1H)
【0201】 工程7 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキ
シ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミド 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(β−D−マル
トシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミドから固体
として調製した(0.682g,57%)。H NMR(DMSO−d)δ
2.09(s,3H),3.13−3.16(m,2H),3.35−3.73
(m,9H),4.12−4.13(m,1H),4.34(d,J=7.8H
z,1H),4.65−4.70(m,2H),4.91(d,J=13.6H
z,1H),5.15(d,J=3.8Hz,1H),5.32(m,2H),
5.55−5.58(m,3H),7.36−7.47(m,6H),7.56
(s,1H),7.78(d,J=8.2Hz,1H),10.17(s,1H
【0202】 工程8 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセトアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェ
ニル}−アセトアミドから白色固体として調製した(0.173g,49%)。
融点122−129℃;H NMR(DMSO−d)δ2.05(s,3H
),3.21(t,1H),3.34−3.41(m,2H),3.53−3.
64(m,4H),3.71−3.77(m,2H),4.03(dd,1H)
,4.34(dd,J=12.2,4.9Hz,1H),4.42(d,J=7
.7Hz,1H),4.59(d,1H),4.75(ABq,J=13.7H
z,Δδ=0.06,2H),5.14(d,J=4.0Hz,1H),5.3
5(br.s,1H),5.41(br.s,1H),5.52(s,1H),
5.58(br.s,1H),5.82(br.s,1H),7.34−7.3
7(m,4H),7.40−7.42(m,2H),7.51−7.54(m,
3H),7.65(t,1H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.
97−8.00(m,2H),10.13(s,1H);IR(KBr)340
0,2900,2200,1710,1275および1065cm−1;質量ス
ペクトル[(+)ESI],m/z 724(M+NH;元素分析結果C 363813・0.5HOの計算値:C,60.42;H,5.49
N,3.91,実測値:C,60.36;H,5.22;N,3.91
【0203】 実施例85 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D
−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物をN−{5−[(4’,6’−O
−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェ
ニル}−アセトアミドから無色固体として調製した(1.30g,60%)。融
点193−198℃;H NMR(DMSO−d)δ2.00(s,3H)
,2.15(s,3H),3.17(t,J=8.4Hz,1H),3.34−
3.40(m,2H),3.48−3.62(m,4H),3.69−3.77
(m,2H),4.06(dd,1H),4.33−4.38(m,2H),4
.60(ABq,J=11.9Hz,Δδ=0.08,2H),4.61(d,
J=10.5Hz,1H),5.14(d,J=4.0Hz,1H),5.33
(br.s,2H),5.52(s,1H),5.56(br.s,1H),5
.79(br.s,1H),7.06(dd,1H),7.11(d,J=7.
9Hz,1H),7.34−7.37(m,4H),7.40−7.43(m,
2H),7.51−7.55(m,2H),7.63−7.68(m,1H),
7.99−8.01(m,2H),9.26(s,1H);IR(KBr)32
50,2900,1725,1650,1275および1070cm−1;質量
スペクトル[(+)ESI],m/z 696(M+H);元素分析結果C 41NO13の計算値:C,62.15;H,5.94;N,2.01,実
測値:C,62.20;H,6.02;N,2.04
【0204】 実施例86 6−[−6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルスルファニル)−4,5−
ジヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルオキシ
]−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン
−7,8−ジオール 工程1 (4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル)−ヘプタ−O−アセチル−1−チオ−
β−D−マルトシド アセトン(20ml)中におけるヘプタ−O−アセチル−1−チオ−β−マル
トース(2.0g,3.065ミリモル)の攪拌溶液に、4−クロロ−3−ニト
ロベンジルブロミド(0.844mg,3.37ミリモル)および水(10ml
)中における炭酸カリウム(0.423mg,3.065ミリモル)の溶液を加
えた。混合物を還流下で30分間沸騰させ、冷却し、濃縮した。残渣をジクロロ
メタンで抽出し、合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(Mg
SO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(40%−60% EtO
Ac/石油エーテル勾配)による精製により、標題化合物を白色固体として得た
(1.588g、63%)。融点73−75℃;H NMR(CDCl)δ
1.99(s,3H),2.00(s,3H),2.02(s,3H),2.0
3(s,6H),2.11(s,3H),2.15(s,3H),3.61−3
.64(m,1H),3.80(d,J=13.6Hz,1H),3.94−4
.00(m,3H),4.08(dd,J=12.3,2.4Hz,1H),4
.18−4.27(m,2H),4.36(d,J=9.9Hz,1H),4.
50(dd,J=12.1,2.6Hz,1H),4.85(dd,J=10.
5,4.0Hz,1H),4.90(見かけt,J=9.9Hz,1H),5.
05(見かけt,J=9.9Hz,1H),5.23(見かけt,J=9.2H
z,1H),5.34(見かけt,J=9.7Hz,1H),5.40(d,J
=4.0Hz,1H),7.47(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7
.51(d,J=8.4Hz,1H),7.87(d,J=2.0,Hz,1H
).IR(KBr)3500,2950,1750,1250および1050c
−1,質量スペクトル[(+)FAB],m/z 822(M+H),84
4(M+Na).元素分析結果C3340ClNO19Sの計算値:C,4
8.21;H,4.90;N,1.70.実測値:C,47.75;H,4.8
6;N,1.65
【0205】 工程2 (4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル)−1−デオキシ−1−チオ−β−D−
マルトシド 実施例1の工程4に類似の手法を用いて、標題化合物を(4−クロロ−3−ニ
トロ−ベンジル)−ヘプタ−O−アセチル−1−チオ−β−D−マルトシドから
白色固体として調製した(0.513g,99%)。融点90−93℃;
NMR(DMSO−d)δ3.03−3.74(m,,11H),3.80(
d,J=6.2Hz,1H),3.86(d,J=13.4Hz,1H),4.
01−4.08(m,2H),4.58(bd,2H),4.98(bd,3H
),5.20−5.67(bs,3H),7.65−7.72(m,2H),8
.03(d,J=1.76Hz,1H).IR(KBr)3400,2930,
1550,1300および1075cm−1,質量スペクトル[(−)FAB]
,m/z 526(M−H) 元素分析結果C1926ClNO12SH Oの計算値:C,41.80;H,5.13;N,2.56.実測値:C,41
.35;H,4.89;N,2.40
【0206】 工程3 6−[−6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルスルファニル)−4,5−
ジヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルオキシ
]−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン
−7,8−ジオール 実施例24に類似の手法を用いて、標題化合物を(4−クロロ−3−ニトロ−
ベンジル)−1−デオキシ−1−チオ−β−D−マルトシドから白色固体として
調製した。融点120−122℃;H NMR(DMSO−d)δ3.07
−3.24(m,2H),3.24−3.43(m,3H),3.47−3.5
8(m,3H),3.64−3.75(m,3H),3.95(ABq,J=1
3.4Hz,Δδ=0.12,2H),4.08−4.13(m,2H),4.
77(t,J=5.5Hz,1H),5.12(d,J=3.95Hz,1H)
,5.28(d,J=5.3,Hz,1H),5.31(d,J=5.3,Hz
,1H),5.56(m,2H),5.65(d,J=6.4,Hz,1H),
7.35−7.40(m,3H),7.42−7.46(m,2H),7.66
−7.71(m,2H),8.04(d,J=1.76Hz,1H);IR(K
Br)3450,2930,1550,1300および1075cm−1;質量
スペクトル[(−)FAB],m/z 614(M−H);元素分析結果C 30ClNO12Sの計算値:C,49.96;H,5.1;N,2.24
,実測値:C,49.42;H,4.78;N,2.26
【0207】 実施例87 (4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル)6−O−ベンゾイル−4’,6’−O
−ベンゾイル−4’,6’,−O−ベンジリデン−1−チオ−β−D−マルトシ
ド 実施例2に類似の手法を用いて、標題化合物を6−[−6−(4−クロロ−3
−ニトロ−ベンジルスルファニル)−4,5−ジヒドロキシ−2−ヒドロキシメ
チル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルオキシ]−2−フェニル−ヘキサヒドロ
−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7,8−ジオールから白色固体
として調製した。融点105−107℃;H NMR(DMSO)δ3.17
−3.23(m,1H),3.27−3.42(m,2H),3.46−3.5
1(m,1H),3.53−3.62(m,3H),3.69−3.76(m,
2H),3.91(q,J=14.1Hz,2H),4.06(dd,J=10
.3,4.8Hz,1H),4.28−4.34(m,2H),4.62(d,
J=10.5Hz,1H),5.13(d,J=3.7Hz,1H),5.34
(d,J=5.3Hz,1H),5.41(d,J=6.2Hz,1H),5.
53(s,1H),5.64(d,J=2.9Hz,1H),5.80(d,J
=6.1Hz,1H),7.31(m,3H),7.40−7.43(m,2H
),7.47(t,J=5.7Hz,2H),7.59−7.65(m,3H)
,7.95−7.98(m,3H);IR(KBr)3400,2930,17
45,1550,1255および1075cm−1;質量スペクトル[(+)F
AB],m/z 720(M+H),742(M+Na);元素分析結果C 3334ClNO13Sの計算値:C,55.04;H,4.76;N,1.
95,実測値:C,55.36;H,4.89;N,1.91
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ポール・ジェフリー・ドリングズ アメリカ合衆国18940ペンシルベニア州ニ ュータウン、イーグル・ロード1012番 (72)発明者 ロバート・エメット・マクデビット アメリカ合衆国08873ニュージャージー州 サマーセット、ホーワース・プレイス232 番 Fターム(参考) 4C057 AA03 AA18 BB03 DD03 JJ23 KK01 4C086 AA01 AA02 AA03 EA07 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA94 ZB21 ZB26 ZC41

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造: 【化1】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
    素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
    子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
    、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
    または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
    ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり; Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
    炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
    原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化2】 であり; R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
    シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
    る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
    原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
    ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化3】 であり; R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
    ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
    ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
    基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
    子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
    または三置換されていてもよい)であり; R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
    、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
    部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
    ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
    ルであり; n=0−3; p=0−6] を有する式Iの化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 【請求項2】 Rが水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子4−12
    個のカルボアルコキシアシル、 【化4】 であり; R、R、RおよびRが各々、独立して、水素または炭素原子2−7個
    のアシルであり; Rが水素、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR、−
    NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化5】 である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. 【請求項3】 XがOであり; Rが炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭素
    原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原子
    2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル、
    炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二ま
    たは三置換されている)またはRで置換されたピリジルであり; Rが水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化6】 であり; R、R、RおよびRが各々、独立して、水素または炭素原子2−7個
    のアシルであり; Rが水素であり; Rが水素、炭素原子1−6個のアルキル、−CNまたはハロゲンであり; R13が水素、炭素原子1−6個のアルキル、ハロゲンまたはフェニル基(こ
    こで、フェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアル
    コキシまたはハロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R16が炭素原子1−6個のアルキルまたはフルオレニルである請求項2記載
    の化合物またはその医薬上許容される塩。
  4. 【請求項4】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−プロ
    ピリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}
    −アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−ベンジ
    リデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−
    アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 N−(5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(
    4−ニトロ)−ベンジリデン−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−
    クロロ−フェニル)−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項
    1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−イ
    ソブチリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
    ル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物
  8. 【請求項8】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(
    (1R)−2−フェニル−エチリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル
    ]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩であ
    る請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(
    (1R)−3−シアノプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}
    −2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である
    請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベン
    ゾイルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−ヘキ
    サヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]−ジオキシン−6−イルオキシ)−
    4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたは
    その医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−
    ベンジリデン−β−D−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニ
    ル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物
  12. 【請求項12】 (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(3−
    トリフルオロメチルベンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニル−メチレン
    )−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]−メチ
    ル]−フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O
    −(2−ヨード)−ベンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2
    −クロロ−フェニル)−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求
    項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 (R)−N−[−2−クロロ−5−[[[6−O−(フ
    ェニルアセチル)−4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グ
    ルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]ア
    セトアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O
    −フェニル−エチル−カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]
    −2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩である
    請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベン
    ジリデン−6−O−(2−ヨード)−ベンゾイル−β−D−マルトシル)−オキ
    シ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドまたはその医薬上許容さ
    れる塩である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】 N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−
    ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニ
    ル}−カルバミン酸メチルエステルまたはその医薬上許容される塩である請求項
    1記載の化合物。
  18. 【請求項18】 (4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル) 6−O−ベン
    ゾイル−4’,6’−O−ベンゾイル−4’,6’,−O−ベンジリデン−1−
    チオ−β−D−マルトシドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の
    化合物。
  19. 【請求項19】 a) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−エ
    チリデン)−β−D−マルトシルオキシメチル]−フェニル}−アセトアミドま
    たはその医薬上許容される塩; b) (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−(4,6−O
    −エチリデン−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキ
    シ]メチル]−2−クロロフェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される
    塩; c) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6
    −O−ベンゾイル−4−O−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
    デン−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチ
    ル]フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; d) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−プロピリデン−β−D−
    マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上
    許容される塩; e) N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエ
    ンスルホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェ
    ニル)−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; f) N−(5−{[2,3,2’,3’−テトラ−O−アセチル−4’,6
    ’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トルエンスルホニル)−β−D−マルト
    シル]−オキシ−メチル}−2−クロロ−フェニル)−アセトアミドまたはその
    医薬上許容される塩; g) N−{5−[(6−O−ベンジル−4’,6’−O−エチリデン−β−
    D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミド
    またはその医薬上許容される塩; h) N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ニトロ)−ベンジ
    リデン−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミド
    またはその医薬上許容される塩; i) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−(4−クロロ)−ベンジ
    リデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミド
    またはその医薬上許容される塩; j) N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−(4−クロロ)
    −ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェ
    ニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; k) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−イソブチリデン−β−D
    −マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬
    上許容される塩; l) N−{5−[(4’,6’−O−((1R)−2−フェニル−エチリデ
    ン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセ
    トアミドまたはその医薬上許容される塩; m) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−シアノ
    −プロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−アセ
    トアミドまたはその医薬上許容される塩; n) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−((1R)−3−エトキ
    シ−プロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ)−メチル]−フェニル}−ア
    セトアミドまたはその医薬上許容される塩; o) N−{5−{[6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−((1R)−3
    −エトキシプロピリデン)−β−D−マルトシルオキシ]−メチル}−2−クロ
    ロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; p) N−(2−クロロ−5−{[4’,6’−O−(4−ピリジンメチリデ
    ン)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−フェニル)−アセトアミドま
    たはその医薬上許容される塩; q) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシルオ
    キシ)−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許
    容される塩; r) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−2,2’,3,3’,
    6−ペンタ−O−アセチル−β−D−マルトシル−オキシ)−メチル]−2−ク
    ロロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; s) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−6
    −O−ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェ
    ニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−グルコピラノシル]−オキ
    シ]メチル]−フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; t) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(5−メトキシ−1,
    5−ジオキソペンチル)−4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−
    D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−フェ
    ニル]アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; u) 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−
    β−D−マルトシドまたはその医薬上許容される塩; v) 4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル−6−O−ベンゾイル−4’,6’
    −O−ベンジリデン−β−D−マルトシドまたはその医薬上許容される塩; w) (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル−2,3−ジ−O
    −アセチル−6−O−ベンゾイル−4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,
    6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコ
    ピラノシドまたはその医薬上許容される塩; x) ニコチン酸6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルオキシ)−3−(
    7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][
    1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ
    −ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; y) (R)−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)メチル 4−[2,3−
    ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノ
    シル]−β−D−グルコピラノシド2,3−ジアセテート6−(3−ピリジンカ
    ルボキシレート)またはその医薬上許容される塩; z) 4−メトキシ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベン
    ジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピ
    ラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒド
    ロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容
    される塩; aa) 4−メトキシ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチル
    アミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フ
    ェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イル
    オキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許
    容される塩; bb) 4−クロロ−安息香酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベン
    ジルオキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピ
    ラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒド
    ロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容
    される塩; cc) 4−クロロ−安息香酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルア
    ミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェ
    ニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオ
    キシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容
    される塩; dd) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−クロロ−3−
    ニトロベンゾイル)−4−O−[4,6O−(フェニルメチレン)−α−D−グ
    ルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]フェニル]ア
    セトアミドまたはその医薬上許容される塩; ee) N−{5−[(2,2’,3,−トリ−O−アセチル−6−O−(4
    −クロロ−3−ニトロベンゾイル)−4’,6’−O−(ベンジリデン)−β−
    D−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル)−アセトアミドま
    たはその医薬上許容される塩; ff) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−シアノベンゾ
    イル)−4−O−[4,6O−(フェニル−メチレン)−α−D−グルコピラノ
    シル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−フェニル]−アセトア
    ミドまたはその医薬上許容される塩; gg) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[6−O−(4−ニトロベンゾ
    イル)−4−O−[4,6O−(フェニル−メチレン)−α−D−グルコピラノ
    シル]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−フェニル]−アセトア
    ミドまたはその医薬上許容される塩; hh) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(3−ヨー
    ド)−ベンゾイル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フ
    ェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; ii) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−(4−ヨード−
    ベンゾイル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ
    −フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; jj) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[2,3−ジ−O−アセチル−
    4−O−[2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−(フェニル−メチレン)−
    α−D−グルコピラノシル]−6−O−(フェニルアセチル)−β−D−グルコ
    ピラノシル]−オキシ]メチル]フェニル]アセトアミドまたはその医薬上許容
    される塩; kk) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−
    プロピル−カルボキシル−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロ
    ロ−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; ll) ジフェニル−酢酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジル
    オキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ
    [3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキ
    シ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容され
    る塩; mm) ジフェニル−酢酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ
    −4−クロロ−ベンジル−オキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニ
    ル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキ
    シ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容さ
    れる塩; nn) (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸6−(3−アセチルアミノ
    −4−クロロ−ベンジル−オキシ)−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニ
    ル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキ
    シ)−4,5−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル
    またはその医薬上許容される塩; oo) (3,4−ジメトキシ−フェニル)−酢酸4,5−ジアセトキシ−6
    −(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジア
    セトキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d]−[1,3]ジ
    オキシン−6−イルオキシ)−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル
    またはその医薬上許容される塩; pp) ニコチン酸6−(3−アセチルアミノ−4−クロロ−ベンジルオキシ
    )−3−(7,8−ジヒドロキシ−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,
    2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−4,5−ジヒドロキシ−テ
    トラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; qq) ニコチン酸4,5−ジアセトキシ−6−(3−アセチルアミノ−4−
    クロロ−ベンジルオキシ)−3−(7,8−ジアセトキシ−2−フェニル−ヘキ
    サヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イルオキシ)−テ
    トラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステルまたはその医薬上許容される塩; rr) (R)−N−[5−[[[6−O−(4−ベンゾイルベンゾイル)−
    4−O−[4,6−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−
    β−D−グルコピラノシル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]−アセト
    アミドまたはその医薬上許容される塩; ss) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−マルトシル)−
    オキシ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセトアミドまたはその医薬上許
    容される塩; tt) N−アセチル−{5−[(2,2’,3,3’,6−ペンタ−O−ア
    セチル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチ
    ル]−2−メチル−フェニル}アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; uu) N−(5−{[4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−(4−トル
    エンスルホニル)−β−D−マルトシル]−オキシ−メチル}−2−メチル−フ
    ェニル)−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; vv) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−6−O−フェニル−
    β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アセトア
    ミドまたはその医薬上許容される塩; ww) (R)−N−[2−クロロ−5−[[[4−O−[4’,6’−O−
    (フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコピラノシ
    ル]オキシ]メチル]フェニル]−3−ピリジン−カルボキサミドまたはその医
    薬上許容される塩; xx) (R)−N−[5−[[[6−O−ベンゾイル−4−O−[4’,6
    ’−O−(フェニルメチレン)−α−D−グルコピラノシル]−β−D−グルコ
    ピラノシル]オキシ]メチル]−2−クロロフェニル]−3−ピリジンカルボキ
    サミドまたはその医薬上許容される塩; yy) フラン−2−カルボン酸{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−
    β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−アミドま
    たはその医薬上許容される塩; zz) フラン−2−カルボン酸{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’
    −O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−
    フェニル}−アミドまたはその医薬上許容される塩; aaa) N−{2−クロロ−5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−
    D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペンタ−4−エンアミドま
    たはその医薬上許容される塩; bbb) N−{2−クロロ−5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O
    −ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−フェニル}−ペン
    タ−4−エンアミドまたはその医薬上許容される塩; ccc) 5−(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−
    D−マルトシル)−オキシ−メチル−2−クロロ−フェニルアミンまたはその医
    薬上許容される塩; ddd) (4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−
    D−マルトシドまたはその医薬上許容される塩; eee) 安息香酸1−O−(4−クロロ)−ベンジル−4’,6’−O−ベ
    ンジリデン−6−デオキシ−β−D−マルト−6−イルエステルまたはその医薬
    上許容される塩; fff) 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−
    β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−ベンズア
    ミドまたはその医薬上許容される塩; ggg) 4−ベンゾイル−N−{5−[(6−ベンゾイル−オキシ−4’,
    6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロ
    ロ−フェニル}−安息香酸アミドまたはその医薬上許容される塩; hhh) 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−
    6−O−(3−ヨード−ベンゾイル)−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル
    ]−2−クロロ−フェニル}−ベンズアミドまたはその医薬上許容される塩; iii) 4−ベンゾイル−N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−
    6−(4−ヨード−ベンゾイル)−オキシ−β−D−マルトシル)−オキシ−メ
    チル]−2−クロロ−フェニル}−安息香酸アミドまたはその医薬上許容される
    塩; jjj) (1−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
    シル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル−カルバモイル}エチル)−
    カルバミン酸9H−フルオレン−9イルメチルエステルまたはその医薬上許容さ
    れる塩; kkk) N−(9H−フルオレン−9イルメトキシカルボニル)−N’−{
    5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルト
    シル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L−アラニンアミドまた
    はその医薬上許容される塩; lll) N’−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリ
    デン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−L
    −アラニンアミドまたはその医薬上許容される塩; mmm) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシ
    ル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メチル−アセトアミドま
    たはその医薬上許容される塩; nnn) N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデ
    ン−β−D−マルトシル)−オキシメチル]−2−クロロ−フェニル}−N−メ
    チル−アセトアミドまたはその医薬上許容される塩; ooo) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシ
    ル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステ
    ルまたはその医薬上許容される塩; ppp) N−{5−[(6−O−(3−ベンジル−1−オキソ−プロピル)
    −4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−
    2−クロロ−フェニル}−カルバミン酸メチルエステルまたはその医薬上許容さ
    れる塩; qqq) N−{5−[(4’,6’−O−ベンジリデン−β−D−マルトシ
    ル)−オキシ−メチル]−2−クロロ−フェニル}−メタンスルホンアミドまた
    はその医薬上許容される塩; rrr) N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデ
    ン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−シアノ−フェニル}−アセ
    トアミドまたはその医薬上許容される塩; sss) N−{5−[(6−O−ベンゾイル−4’,6’−O−ベンジリデ
    ン−β−D−マルトシル)−オキシ−メチル]−2−メチル−フェニル}−アセ
    トアミドまたはその医薬上許容される塩; ttt) 6−[−6−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルスルファニル)
    −4,5−ジヒドロキシ−2−ヒドロキシ−メチル−テトラヒドロ−ピラン−3
    −イルオキシ]−2−フェニル−ヘキサヒドロ−ピラノ[3,2−d][1,3
    ]ジオキシン−7,8−ジオールまたはその医薬上許容される塩 である請求項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】 必要がある哺乳動物において高増殖性血管障害を治療また
    は阻害する方法であって、哺乳動物に有効量の構造: 【化7】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
    素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
    子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
    、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
    または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
    ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり; Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
    炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
    原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化8】 であり; R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
    シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
    る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
    原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
    ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化9】 であり; R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
    ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
    ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
    基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
    子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
    または三置換されていてもよい)であり; R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
    、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
    部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
    ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
    ルであり; n=0−3; p=0−6] を有する式Iの化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とす
    る方法。
  21. 【請求項21】 必要がある哺乳動物において再狭窄を治療または阻害する
    方法であって、哺乳動物に有効量の構造: 【化10】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
    素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
    子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
    、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
    または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
    ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり; Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
    炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
    原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化11】 であり; R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
    シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
    る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
    原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
    ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化12】 であり; R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
    ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
    ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
    基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
    子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
    または三置換されていてもよい)であり; R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
    、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
    部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
    ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
    ルであり; n=0−3; p=0−6] を有する式Iの化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とす
    る方法。
  22. 【請求項22】 再狭窄が血管形成術、血管再構築術または臓器もしくは組
    織移植の結果生じる請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 必要がある哺乳動物において悪性腫瘍、肉腫または新生物
    組織における血管形成を阻害する方法であって、哺乳動物に有効量の構造: 【化13】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
    素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
    子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
    、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
    または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
    ル、Rで置換されたチエニルおよびRで置換されたチアゾリルであり; Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
    炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
    原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化14】 であり; R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
    シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
    る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
    原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
    ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化15】 であり; R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
    ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
    ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
    基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
    子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
    または三置換されていてもよい)であり; R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
    、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
    部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
    ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
    ルであり; n=0−3; p=0−6] を有する式Iの化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とす
    る方法。
  24. 【請求項24】 構造: 【化16】 [式中、 XはOまたはSであり; Rは、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のハロアルキル、炭
    素原子1−6個のニトロアルキル、炭素原子1−6個のシアノアルキル、炭素原
    子2−12個のアルコキシアルキル、Rで一、二または三置換されたフェニル
    、炭素原子7−10個のフェニルアルキル(ここで、フェニル環はRで一、二
    または三置換されている)、Rで置換されたピリジル、Rで置換されたフリ
    ル、Rで置換されたチエニルおよびR8で置換されたチアゾリルであり; Rは、水素、炭素原子2−6個のアシル、炭素原子2−6個のハロアシル、
    炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素原子2−7個のシアノアシルまたは炭素
    原子3−8個のトリフルオロメチルアシル、炭素原子4−12個のカルボアルコ
    キシアシル、 【化17】 であり; R、R、RおよびRは各々、独立して、水素、炭素原子2−7個のア
    シル、ベンゾイル(ここで、フェニル部分はRで一、二または三置換されてい
    る)、炭素原子2−7個のハロアシル、炭素原子2−7個のニトロアシル、炭素
    原子2−7個のシアノアシルまたは炭素原子3−8個のトリフルオロメチルアシ
    ルであり; Rは水素、メチルまたはフェニルであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFであり; Rは水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、
    フェニル、−CN、−NO、ハロゲン、−CF、−NHR、−NR 、−NR14、−NHCO14、−NHSO14、 【化18】 であり; R10、R11およびR12は各々、独立して、水素、炭素原子1−6個のア
    ルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ、フェニル、−CN、−NO、ハロゲ
    ン、−CF、炭素原子2−7個のアシルまたはベンゾイル(ここで、フェニル
    基またはベンゾイル基のフェニル部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原
    子1−6個のアルコキシ、−CN、−NO、ハロゲンまたは−CFで一、二
    または三置換されていてもよい)であり; R13は水素、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシ
    、−CN、−NO、ハロゲン、−CFまたはフェニル基(ここで、フェニル
    部分は、炭素原子1−6個のアルキル、炭素原子1−6個のアルコキシまたはハ
    ロゲンで一、二または三置換されていてもよい)であり; R14は炭素原子1−6個のアルキルであり; R15は水素、炭素原子2−7個のアシル、ベンゾイルまたは−CO16 であり; R16は炭素原子1−6個のアルキル、ベンジル、フェニルまたはフルオレニ
    ルであり; n=0−3; p=0−6] を有する式Iの化合物またはその医薬上許容される塩および医薬担体を含んでな
    る医薬組成物。
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