JP2002530383A - イミノグアニジン誘導体、それらの製造方法及び薬剤としてのそれらの使用 - Google Patents
イミノグアニジン誘導体、それらの製造方法及び薬剤としてのそれらの使用Info
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Abstract
Description
の薬剤(医薬)としての使用及びそれらを含有する製薬組成物にある。
(I)の化合物は薬理学的活性を有し、従って薬剤として用いることができる。
これらは、ビトロネクチン受容体の拮抗薬及び細胞接着の阻害剤であり、破骨細
胞によって媒介される骨吸収を阻害する。従ってこれらは少なくとも部分的に望
ましくない骨吸収の増加によって引き起こされる病気(例えば骨粗鬆症)の治療
及び予防に好適である。 本発明の主題はまた、式(I)の化合物の製造方法、それらの特に薬剤として
の使用及びそれらを含有する製薬組成物にもある。
ロセスは、それを専門とする細胞によって媒介される。骨形成は骨芽細胞によっ
て無機基質が付着することの結果であり、骨吸収はこの骨基質が破骨細胞によっ
て溶解することの結果である。大部分の骨障害は、骨形成と骨吸収との間の均衡
が乱れることによって引き起こされる。骨粗鬆症は、この骨基質の乾式損失によ
って特徴付けられる。活性化された成熟破骨細胞は、骨基質に接着した後に、接
着した帯域の内側における蛋白質分解酵素及びプロトンの分泌によって骨を吸収
し、破骨細胞が骨から取れたときに骨の表面上に現れる凹み又は穴を結果として
もたらす。
媒介されることが示されている。インテグリンは、細胞/細胞及びより特定的に
は細胞/基質の接着プロセスを媒介する受容体の上科であり、特に血小板受容体
としてのαIIbβ3(フィブリノゲン)及びビトロネクチン受容体としてのαVβ3 を包含する。
物化基質上への破骨細胞の接着を阻害することができることが知られている(Ho
rtonら、Exp. Cell. Res.、1991、195、368)。蛇毒から単離されたペプチドで
あるエキスタチン(Echistatin)もまたRGD単位を含有し、骨への破骨細胞の
接着の阻害剤として報告されており、生体外で培養された組織(Satoら、J. Cel
l. Biol.、1990、111、1713)及びラットの生体内で培養された組織(Fischerら
、Endocrinology、1993、132、1411)における骨吸収の強力な阻害剤である。
癌細胞を含む数多くの細胞中に発現し、かくして本発明に従う式(I)の化合物
の多能性をもたらす。
なるものであり、細胞骨格の構築に寄与し、骨粗鬆症に関与する。大動脈の平滑
筋細胞中に発現するαVβ3受容体は、新生内膜に向けてのそれらの移動を刺激し
、これが動脈硬化症の形成及び血管形成術後の再狭窄の発生をもたらす(Brown
ら、Cardiovascular Res.、1994、28、1815)。
管の形成(血管形成)に寄与することができる。
き起こすことによって癌細胞の退縮をもたらすことができる(Brookら、Cell、1
994、79、1157)。
発血管形成プロセスを阻害する抗αVβ3抗体又はαVβ3受容体の拮抗薬を報告し
ている。この性質は、網膜症、特に糖尿病におけるものの治療に用いることがで
きる。
が、そして国際公開WO94/08577号パンフレットには置換ヘテロ環が、
フィブリノゲン受容体拮抗薬及び血小板凝集の阻害剤として記載されている。ヨ
ーロッパ特許公開第528586号公報及び同第528587号公報には、アミ
ノアルキル又はヘテロ環で置換されたフェニルアラニン誘導体が、そして国際公
開WO95/32710号パンフレットにはアリール誘導体が、破骨細胞による
骨吸収の阻害剤としての記載されている。国際公開WO96/00574号パン
フレットにはベンゾジアゼピンが、そして国際公開WO96/00730号パン
フレットにはフィブリノゲン受容体を阻害する化合物、特に窒素含有5員環に結
合したベンゾジアゼピンが、ビトロネクチン受容体の拮抗薬として記載されてい
る。ドイツ国特許公開第19654483号公報にはビトロネクチン受容体のチ
ロシン誘導拮抗薬が記載されている。ドイツ国特許公開第19629816.4
号公報にはビトロネクチン受容体の拮抗薬としてのシクロアルキル誘導体が特許
請求されている。さらなる研究から、式(I)のイミノグアニジン誘導体がビト
ロネクチン受容体の阻害剤として及び破骨細胞によって媒介される骨吸収の阻害
剤として顕著な活性を示すことを示すことができた。
体の形にある化合物並びにそれらの生理学上許容できる塩、及びそれらのプロド
ラッグにある:
素原子を有する非置換の若しくはR3で置換されたアルキル基を表わすか、或い
はR1とR2とが一緒になって−(CH2)p− (ここで、pは2、3、4、5、6、7、8又は9である) のような2〜9個の炭素原子を有する飽和又は不飽和二価アルキレン基を形成す
るかのいずれかであり、 前記二価アルキレン基は、非置換であってもよく、ハロゲン、(C1〜C6)−ア
ルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−アリ
ール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C14)−ヘ
テロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル、(C3〜
C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから選択される1種
以上の基で置換されていてもよく、 前記二価アルキレン基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個の窒素原子を含
有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合することができ、これら
炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、非置換であって
も1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は(C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−アルコキシ、(C5〜C14)−アリー
ル、(C5〜C14)−アリール−(C1〜C4)−アルキル、ハロゲン、トリフルオル
メチル、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、NH−((C1〜C4)−アルキル)、N((
C1〜C4)アルキル)2、NHCO−(C1〜C4)−アルキル又はCO−(C1〜C4)
−アルキル基を表わし、 R4は、水素原子、又は非置換の若しくはヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコ
キシ、(C1〜C4) −アルキル−SO2、NR9R9'及びN+R9R9'R9''Q- (ここで、R9、R9'及びR9''は互いに独立的に水素、(C1〜C6)−アルキル、
(C5〜C14)−アリール若しくは(C5〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル
基を表わし、 Q-は生理学上許容できるアニオンである) から選択される基で置換された(C1〜C6)−アルキル−CO−O−(C1〜C4)−
アルキル若しくは(C1〜C6)−アルキル基、又は次の基の内の1種:
COR6、SO2NHCO2R6、CONH2及びCONHR6 (ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)
−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C1 4 )−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C20)(モノ−、ビ−若しく
はトリ−)−シクロアルキル又は(C3〜C20)(モノ−、ビ−若しくはトリ−)−シ
クロアルキル−(C1〜C6)−アルキルを表わし、これらアリール又はヘテロアリ
ール基は非置換であっても1、2又は3個のR3基で置換されていてもよい) から選択される基を表わし、 R7は水素原子、(C1〜C6)−アルキル−O−CO−、ヒドロキシル、(C1〜
C6)−アルキル−O−CO−O−又はニトロを表わし、 R8は水素原子、ハロゲン原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキルオキ
シ基を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3であり、 フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位又はメタ
位にある]。
互いに独立的であり、同一であっても異なっていてもよい。
くは多不飽和であってよい。このことはまた、それらアルキル基が置換基を有す
る場合又はそれらが例えばアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルアルキル若
しくはヘテロアリールアルキル基のような別の基の置換基である場合にも当ては
まる。
、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル基、これらの基のn−異性体、イソプ
ロピル、イソブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチル
ペンチル、2,3,4−トリメチルヘキシル、sec−ブチル、t−ブチル、t
−ペンチルを意味する。好ましい基の中では、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル及びt−ブチルを挙げることができる。
,3−プロピレン、1,2−プロピレン(=1−メチルエチレン)、2,3−ブ
チレン(=1,2−ジメチルエチレン)、1,4−ブチレン又は1,6−ヘキシ
レンである。
しくは3−メチル−2−ブテニルのようなアルケニル基、又はエチニル、1−プ
ロピニル若しくはプロパルギルのようなアルキニル基である。
れらもまた直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい。これらは例えばビニレン
、プロペニレン、エチニレン又はプロピニレン基である。
は例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シ
クロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシ
ル、シクロドデシル、シクロテトラデシル又はシクロオクタデシル基であり、こ
れらは適宜に1〜4個の炭素原子を有するアルキルで置換されていてよい。置換
シクロアルキル基としては、4−メチルシクロヘキシル及び2,3−ジメチルシ
クロヘキシルを挙げることができる。
の位置において例えば1個以上のオキソ基及び/或いは1個の又は2個以上の同
一の若しくは異なるアルキル基、例えばメチル若しくはイソプロピル、好ましく
はメチルで置換されていてもよい。二又は三環式基の結合は、分子中のすべての
位置に配置されることができる。この結合は、橋渡し炭素原子又はその他の炭素
原子の内の1つに配置されることができる。この結合はまた、立体化学的観点か
らも任意の位置、例えばエキソ又はエンドを取ることができる。ビシクロアルキ
ル又はトリシクロアルキル基としては、カンファニル、ボルニル、アダマンチル
(例えば1−アダマンチル若しくは2−アダマンチル)、カラニル、エピイソボ
ルニル、エピボルニル、ノルボルニル又はノルピナニルを挙げることができる。
テロ環式(C5〜C14)−アリール基(=(C5〜C14)−ヘテロアリール基)、又は
・炭素環式(C6〜C14)−アリール基 を意味する。
リル、アントリル又はフルオレニル、特に1−ナフチル、2−ナフチル及びフェ
ニルを挙げることができる。
、(C1〜C8)−アルキル(特に(C1〜C4)−アルキル)、(C1〜C8)−アルコキ
シ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素及び臭素)、ニトロ、アミノ、トリフルオル
メチル、ヒドロキシル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、ア
ミノカルボニル、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、
ベンジル並びにベンジルオキシから選択される1個の又は2個以上の同一の若し
くは異なる基で置換されていてもよい。一般的に、本発明に従う式(I)の化合
物中にニトロ基は最大で2個まで用いることができる。
、3位及び4位が好ましい。フェニルが二置換されている場合、置換基は2,3
位、2,4位、2,5位、2,6位、3,4位又は3,5位にあることができる
。二置換フェニル基においては、2個の置換基が3,4位にあるのが好ましい。
,5位、2,3,6位、2,4,5位、2,4,6位又は3,4,5位である。
同様に、ナフチル基又はその他のアリール基は、任意の位置において置換される
ことができ、例えば1−ナフチル基は2、3、4、5、6、7及び8において、
2−ナフチル基は1、3、4、5、6及び7において、置換されることができる
。
テロ原子、特に窒素、酸素及び硫黄より成る群からの同一の又は異なるヘテロ原
子で置き換えられた単環式又は多環式芳香環系であることもできる。ヘテロ環式
(C5〜C14)−アリール基(=(C5〜C14)−ヘテロアリール基)の中では、2−
ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダ
ゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、イ
ソインドリル、インダゾリル、フタラジニル、キノリル、イソキノリル、キノキ
サリニル、キナゾリニル、シンノリニル、β−カルボリニル基、又はこれらの基
のベンゾ縮合、シクロペンタ縮合、シクロヘキサ縮合若しくはシクロヘプタ縮合
誘導体を挙げることができる。これらヘテロ環系は、炭素環系について前記した
のと同じ置換基で置換されていることができる。
3個のヘテロ原子、特に1又は2個のヘテロ原子を有する単環式又は二環式芳香
族系(これらは非置換であってもよく、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−ア
ルコキシ、フッ素、塩素、ニトロ、アミノ、トリフルオルメチル、ヒドロキシル
、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシ
及びベンジルのような基で置換されていてもよい)が好ましい。特に好ましくは
、N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子(特に1又は2個のヘテロ
原子)を有する単環式又は二環式5員〜10員芳香族系(これらは、(C1−C4)
−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、フェニル、フェノキシ、ベンジル及びベ
ンジルオキシのような1又は2個の置換基で置換されていてもよい)を挙げるこ
とができる。
成する場合、R1及びR2はそれらが結合している2個の窒素原子及びこれら2個
の窒素原子が結合しているグアニジンの中央の炭素原子と一緒になって、2位に
おいて基(CH2)m−C=N−NH基中の窒素原子に結合した1,3−ジアザヘテ
ロ環を形成する。
窒素原子において前記のように置換されていてもよく、かかる1,3−ジアザヘ
テロ環の例には、2−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−2−イミダゾリル基
、1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジニル基又は4,5,6,7−テ
トラヒドロ−1H−1,3−ジアゼピン−2−イル基を挙げることができる。
合、R1及びR2は、それらが結合している2個の窒素原子及びこれら2個の窒素
原子が結合しているグアニジンの中央の炭素原子と一緒になって、基(CH2)m−
CO−NH基の窒素原子に結合した二環式ヘテロ環を形成し、この環は前記のよ
うに置換されていてもよい。これらの(C2〜C9)−アルキレン基の炭素−炭素結
合において縮合した5〜7員環は、飽和、一不飽和、二不飽和又は芳香族である
ことができる。これらは、例えばシクロプロパン、シクロヘキサン、シクロヘキ
セン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタン又はベンゼンであることができる。
1,3a,4,5,6,6a−ヘキサヒドロ−1,3−ジアザペンタレン−2−
イル基、1H−2−ベンゾイミダゾリル基、3a,4,5,6,7,7a−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル基、4,5,6,7−テトラヒ
ドロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル基、4,7−ジヒドロ−1H−ベン
ゾイミダゾール−2−イル基又は1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−
イル基を挙げることができる。
、これらは互いに独立的に同一の又は異なるR3基で一置換又は二置換されてい
るのが好ましい。 R1及び/又はR2が置換アルキル基である場合、これらは互いに独立的に同一
の又は異なるR3基で一置換又は二置換されているのが好ましい。
又はS配置を示すことができる。 式(I)の化合物は、純粋なエナンチオマー若しくは純粋なジアステレオマー
の形、又はエナンチオマー混合物の形(例えばラセミ体の形)若しくはジアステ
レオマー混合物の形で存在することができる。 従って、本発明の主題は、純粋なエナンチオマー、これらエナンチオマーの混
合物、純粋なジアステレオマー及びこれらジアステレオマーの混合物にある。
の比のこれら立体異性体に関する。 式(I)の化合物は、適宜にE又はZ異性体の形で存在することができる。 従って、本発明の主題は、純粋なE異性体、純粋なZ異性体及び任意の比のE
/Z混合物にある。
(I)で示される形に加えて、イミノグアニジンが−N−N=C(NHR1)(NR2 R7)基の形で存在する形及び水素原子の様々な位置によって異なるすべての別の
形が考えられる。
様々なレジオ異性体に関する。従ってこれらは次の異性体を包含する:酸素が4
位にあり且つR8が3位にあるもの、酸素が4位にあり且つR8が2位にあるもの
、酸素が3位にあり且つR8が4位にあるもの、酸素が3位にあり且つR8が2位
にあるもの、酸素が3位にあり且つR8が5位にあるもの、酸素が3位にあり且
つR8が6位にあるもの。酸素が4位にあり且つR8が3位にあるものが好ましい
。
個々の異性体に分離することができる。ラセミ体は、キラル相クロマトグラフィ
ーのような従来の方法又は分割法によって2種のエナンチオマーに分離すること
ができる。
塩、即ち無毒性の塩、又は生理学上用いることができる塩である。
アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩又はカルシウム塩)並びに生理学上許容できる第四級アンモニウム
イオンと共に形成される塩並びにアンモニア及び生理学上許容できる有機アミン
(例えばトリエチルアミン、エタノールアミン又はトリス−(2−ヒドロキシエ
チル)アミン)との酸付加塩である。
酸、硫酸若しくは燐酸のような無機酸又は酢酸、トリフルオル酢酸、クエン酸、
安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、メタンスルホン酸若しくはp−トル
エンスルホン酸のような有機カルボン酸若しくはスルホン酸との付加塩を形成す
ることができる。
)の化合物はツヴィッターイオン(双性イオン)(ベタイン)の形で存在するこ
とができ、これらも同様に本発明に包含される。
)の化合物中に含有される生理学上許容できるアニオンQ-は、無毒性の生理学
上及び特に製薬上許容できる有機又は無機酸の一価アニオン又は多価アニオン同
等物、例えば前記の付加塩の形成について用いることができる前記の酸の内の1
つのアニオン又はアニオン同等物であるのが好ましい。Q-は例えば塩素アニオ
ン、硫酸アニオン、燐酸アニオン、酢酸アニオン、トリフルオル酢酸アニオン、
クエン酸アニオン、安息香酸アニオン、マレイン酸アニオン、フマル酸アニオン
、酒石酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン及びp−トルエンスルホン酸アニ
オンから選択される群のアニオン(又はアニオン同等物)の内の1種であること
ができる。
)の化合物を溶剤若しくは分散剤中で有機若しくは無機酸若しくは塩基と一緒に
することによって、又は別の塩からカチオン交換若しくはアニオン交換によって
、得ることができる。
ないが式(I)の化合物の化学的変性を後に実施するための中間体物質として又
は生理学上許容できる塩の製造のための出発物質として用いることはできる式(
I)の化合物のすべての塩をも包含する。
コールと共に形成される溶媒和物、並びに式(I)の化合物のすべての誘導体、
例えばエステル、プロドラッグ及びその他の生理学上許容できる誘導体、並びに
式(I)の化合物の代謝物質をも包含する。
化合物に転化させることができる式(I)の化合物のプロドラッグにある。式(I
)の化合物のプロドラッグ、即ち所望の態様において改善された性質を得るため
に式(I)の化合物が化学的に変性された誘導体は、当業者に周知である。
得るためには、次の文献を挙げることができる:Fleicherら、Advanced Drug De
livery Reviews、19、(1996)、115〜130;Design of Prodrugs、H. Bundgaard編
集、Elsevier、1985;H. Bundgaard、Drugs of the Future、16、(1991)、443;
Saulnierら、Bioorg. Med. Chem. Lett.、4、(1994)、1985;Safadiら、Pharmac
eutical Res.、10、(1993)、1350。
エステルの形のプロドラッグ; ・アミノ基及び特にグアニジン基のようなアシル化可能な窒素を含有する基につ
いてのアシル及びカルバメートの形のプロドラッグ: を挙げることができる。
原子上に配置される水素原子が1回以上、例えば2回、アシル基又はカルバメー
ト基で置換される。好ましいアシル又はカルバメート基の中では、基R10CO−
及びR11OCO−を挙げることができる: {ここで、R10は水素、(C1〜C18)−アルキル基、(C3〜C14)−シクロアルキ
ル、(C3〜C14)−シクロアルキル−(C1〜C8)−アルキル−、(C5−C14)−ア
リール基(その中の1〜5個の炭素原子がN、O若しくはSのようなヘテロ原子
で置き換えられていてよい)又は(C5〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ
ル(そのアリール部分中の1〜5個の炭素原子がN、O若しくはSのようなヘテ
ロ原子で置き換えられていてよい)であり、 R11はR10について示した意味の内の水素以外のものを有する}。
って2〜5個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子、より特定的には2個若しく
は3個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和二価アルキレン基 (これらアルキレン基は、非置換であってもよく、ハロゲン、(C1〜C6)−アル
キル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−アリー
ル−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C14)−ヘテ
ロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル、(C3〜C1 2 )−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから選択される1個の基
又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく、これら二価アルキ
レン基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個の窒素原子を含有する5〜7員ヘ
テロ環に炭素−炭素結合において結合することができ、これら炭素環及びヘテロ
環は、飽和であっても不飽和であってもよく、非置換であっても1又は2個のR 3 基で置換されていてもよい) を形成するかのいずれかであるのが好ましい。
CH2)p−基 (ここで、pは2、3、4若しくは5、好ましくは2、3若しくは4、より特定
的には2若しくは3である) (この基は、非置換であってもよく、ハロゲン、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜
C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C 6 )−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C14)−ヘテロアリール−
(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから選択される1個の基又は2個の同
一の若しくは異なる基で置換されていてもよく、 この−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個の窒素原子を含有
する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合することができ、これら炭
素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、非置換であっても
1又は2個のR3基で置換されていてもよく) を形成するかのいずれかであるのが好ましい。
ましい。 R4は、水素原子、又は1〜6個の炭素原子を有する非置換の若しくは(C1〜
C4)−アルコキシ、(C1〜C4) −アルキル−SO2及びNR9R9' (ここで、R9及びR9'は互いに独立的に水素若しくは(C1〜C4)−アルキルを
表わす) から選択される基で置換されたアルキル基であるのが好ましい。R4は全く特定
的には水素原子又は1〜4個の炭素原子を有する非置換の若しくは前記の基で置
換されたアルキル基である。 R5は水素原子又はCO2R6、SO2R6、SO2NHR6若しくはSO2NHCO 2 R6基であるのが好ましい。
基、3〜12個の炭素原子を有する(モノ−、ビ−若しくはトリ−)−シクロア
ルキル基又は(C3〜C12)−(モノ−、ビ−若しくはトリ−)−シクロアルキル
−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II):
置に配置されることができ、 qは0、1、2又は3、好ましくは0又は1、より特定的には0であり、 q'は0又は1である) の基であるのが好ましい。R6は、より特定的は、1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基、(C1〜C6)−アルキル基で一置換、二置換若しくは三置換されたフ
ェニル基、ナフチル基、アダマンチルメチル基又は式(II)においてqが0若し
くは1である基を表わす。R6は、特に、式(II)においてqが0又は1であり
且つq’が1である基、即ち非置換の又はオルト位、メタ位若しくはパラ位にお
いてR3で一置換されたベンジル基を表わす。
基であるのが好ましく、より特定的には水素又は2〜5個の炭素原子を有するア
ルキルオキシカルボニル、特に水素である。 R8は、水素、フッ素又はメトキシであるのが好ましく、より特定的には水素
原子である。 R12は水素又はメチルであるのが好ましい。
る。本発明の特定的な主題は、次式(I'):
原子を有する飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれか、よ
り特定的には水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2、3、4若しくは5、好ましくは2、3若しくは4、より特定
的には2若しくは3である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は、水素原子、又は1〜6個の炭素原子を有する非置換の若しくは(C1〜
C4)−アルコキシ、(C1〜C4) −アルキル−SO2及びNR9R9' (ここで、R9及びR9'は互いに独立的に水素若しくは(C1〜C6)−アルキルを
表わす) から選択される基で置換されたアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II):
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3である] の化合物(この式(I')の化合物は、単独の又は任意の比の混合物状のすべての
可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基
は酸素のパラ位又はメタ位にある)並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそ
れらのプロドラッグにある。
る飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれか、より特定的に
は水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2、3若しくは4である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II):
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3である 化合物(この式(I')の化合物は、単独の又は任意の比の混合物状のすべての可
能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は
酸素のパラ位又はメタ位にある)並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそれ
らのプロドラッグにある。
る飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれか、より特定的に
は水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2若しくは3である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II):
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは整数0、1又は2であり、 nは整数2である 化合物(この式(I')の化合物は、単独の又は任意の比の混合物状のすべての可
能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は
酸素のパラ位又はメタ位にある)並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそれ
らのプロドラッグにもある。
る不斉炭素がS配置にある化合物がある。
R6基であり、R6が前記の通り、特に−CH2Ph、−C(CH3)3又はCH2−ア
ダマンチルである化合物(この式(I)又は(I')の化合物は、単独の又は任意
の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アル
キル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位又はメタ位にある)並びにそれらの生
理学上許容できる塩及びそれらのプロドラッグにある。
R6基であり、R6が前記の通り、特に1〜6個の炭素原子を有するアルキル、又
は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基1個以上若しくはCF3基で置換され
たナフチル若しくはフェニルである化合物(この式(I)又は(I')の化合物は
、単独の又は任意の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり、フェニル
に隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位又はメタ位にある)
並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそれらのプロドラッグにある。
NHR6又はSO2NHCO2R6基であり、R6が前記の通り、特に−CH2Ph、
−C(CH3)3又はCH2−アダマンチルである化合物(この式(I)又は(I')の
化合物は、単独の又は任意の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり、
フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位又はメタ位
にある)並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそれらのプロドラッグにある
。
ドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモ
セリン、 ・O−[4−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]
−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル
]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]−2−メトキシフェニル]−N−[(フェニルメトキシ)
カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]−2−フルオルフェニル]−N−[(フェニルメトキシ)
カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]
−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモ
セリン、 ・O−[3−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[3−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル
]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒドラ
ゾノ]メチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリ
ン である式(I)の化合物並びにそれらの生理学上許容できる塩及びそれらのプロ
ドラッグにもある。
般的に、例えば収束性合成において、式(I)の化合物の逆行合成によって誘導
することができる2個以上のフラグメントを結合させることによって製造するこ
とができる。合成のそれぞれの段階において官能基が望ましくない反応若しくは
副反応をもたらすのを回避するために、合成の際に、これら官能基を前駆体の形
で導入してこれを次いで所望の官能基に転化させるか、又は合成のために適した
当業者に周知の保護基方策(例えばGreene、Wuts Protective Groups in Organi
c Synthesis、Wiley、1991を参照されたい)を用いることによって官能基を一時
的に保護するか、のいずれかが有利であったり必要であったりすることがある。
義され、また、官能基は適宜に前駆体の形又は保護された形にある) のアシル又はホルミルをそれ自体周知の態様で次式(IV):
官能基は適宜に前駆体の基の形又は保護された形にある) のアミノグアニジン又はアミノグアニジン誘導体と結合させ、前記の随意に前駆
体の形又は保護された形で存在する官能基を次いで式(I)の化合物中に存在す
る基に転化させることによって調製することができる。
合物との反応において用いることができる。この場合、遊離のアミノグアニジン
は、その場で又は別工程で塩基を用いて生成される。
導体)との反応は、それ自体周知の態様で、溶媒なしで又は有機プロトン系(し
かし不活性)溶媒中で実施される。この場合、エタノール又はブタノールのよう
な溶媒が用いられる。次いで反応混合物を処理し、所望ならば反応生成物を当技
術分野において周知の方法に従って精製する。
は次いで標準的な方法によって除去される。例えばt−ブチルエステル基はトリ
フルオル酢酸で処理することによってカルボン酸に転化され、ベンジル基は水素
化によって取り除かれ、フルオレニルメトキシカルボニル基もまた第2アミンの
存在下で取り除かれ、その他の反応、例えばアシル化反応は、標準的な方法によ
って実施される。必要ならば、生理学上許容できる塩への転化が当業者に周知の
方法によって実施される。
能化(即ち特にR5がCO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6 基を表わす場合)は、式(III)又は(I)の化合物の所で実施され、式(III)
の化合物の所で実施するのが好ましい。例えば、式(III)においてR5がCO2
R6である化合物を対応するアミンから得るためには、式X'−CO2R6(ここで
、X'は離脱性基、特にO−スクシン基又はハロゲンである)の化合物を反応さ
せる。式(III)においてR5がSO2R6である化合物を対応するアミンから得る
ためには、式R6SO2X'(ここで、X'は特にハロゲンである)の化合物を反応
させる。式(III)においてR5がSO2NHCO2R6である化合物を対応するア
ミンから得るためには、式X'SO2NHCO2R6(ここで、X'は特にハロゲン
である)の化合物を反応させるか、又は好ましくはR6−OHアルコールの存在
下で式ClSO2NCOのイソシアネートを作用させる。最後に、式(III)にお
いてR5がSO2NHR6である化合物を対応するアミンから得るためには、最初
にClSO2NCOタイプのイソシアネートをt−ブチルアルコールの存在下で
反応させ、次いで式R6Xのハロゲン化物を反応させ、最後にBOC基の脱保護
剤を作用させる。
物は、商品として入手することもでき、文献に記載された方法に従って調製する
こともでき、また、その類似形によって得ることもできる。式(III)の化合物
の調製を下記の反応式に図示するが、本発明はこれらの合成やこれら出発物質に
限定されるものではないと理解すべきである。本発明に従う式(I)の別の化合
物の製造のために本明細書に記載された合成に対して変更を構想することは当業
者にとって大して困難なことではない。従って、商品として入手できる式(V)
の化合物を式(VI)のハロゲン化誘導体(Arch. Pharm.、1995年、328、367に記
載)と縮合させることによって式(VII)の化合物を製造することができる。こ
の縮合は、例えばアセトニトリル又はその他の当業者に周知の求核置換を促進す
る媒体中で炭酸セシウムのような塩基の存在下で実施することができる。式(VI
I)の化合物は、式(III)においてR12がメチルである化合物の例である。
害、腫瘍の病気及び心臓血管の障害の治療又は予防における医薬として用いるこ
とができる。
ッグは、動物、好ましくは哺乳類、特に人間に、治療又は予防用の医薬として投
与することができる。これらは、それら単独で若しくは式(I)の1種以上の別
の化合物との混合物状で、又は製薬製剤(製薬組成物)の形で、投与することが
できる。前記製薬製剤は、活性成分としての有効量の式(I)の少なくとも1種
の化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ並び
に慣用の製薬上不活性な担体及び/又は添加剤を含有する、腸内又は非経口投与
を可能にするものである。
生理学上許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグにある。 本発明の主題はまた、前記の又は後記の病気の予防又は治療、例えば骨障害の
治療又は予防のための医薬の製造のための式(I)の化合物及び/又はそれらの
生理学上許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグの使用にもある。 本発明の主題はまた、活性成分としての有効量の式(I)の少なくとも1種の
化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ並びに
1種以上の通常の製薬上不活性な担体及び適宜に1種以上の通常の添加剤を含有
する、腸内又は非経口投与を可能にする製薬組成物にもある。
カプセル及びソフトカプセル、溶液、シロップ剤、乳剤、懸濁液又はエアロゾル
混合物の形で経口投与することができる。 しかしながら、直腸経路で例えば坐薬の形で、又は非経口で例えば注射溶液若
しくは点滴、マイクロカプセル若しくは植込み剤(体内埋植剤)の形で、又は皮
膚経路で例えば軟膏、溶液、顔料若しくは着色料の形で、又はその他の経路で例
えばエアロゾル若しくは鼻スプレーの形で、投与を行なうこともできる。
の化合物及び/又はそれらの生理学上許容できる塩及び/又はそれらのプロドラ
ッグに、製薬上不活性な有機又は無機担体が添加される。丸薬、錠剤、被覆錠剤
及びハードゼラチンカプセルの製造のためには、例えばラクトース、トウモロコ
シ澱粉又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等を用いることができ
る。ソフトゼラチンカプセル又は坐薬用の好適な担体は、例えば脂肪、ワックス
、半固体状又は液状ポリオール、天然又は変性油等である。溶液(例えば注射用
溶液)、乳剤又はシロップ剤の製造のための好適なビヒクルは、例えば水、アル
コール、グリセロール、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコース、植物油等で
ある。
酸とのコポリマーである。製薬製剤は通常、式(I)の化合物及び/又はそれら
の製薬上許容できる塩を0.5〜90重量%含有する。
潤滑剤、湿潤剤、安定剤、乳化剤、保存料、甘味料、着色料、風味剤若しくは芳
香剤、増粘剤、希釈剤、緩衝剤及び溶剤若しくは可溶化剤又は遅延放出効果を得
るための添加剤、並びに浸透圧を変えるための塩、コーティング剤、又は酸化防
止剤のような添加剤を含有させることができる。
容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグを含有させることもできる。さらに
、少なくとも1種の式(I)の化合物及び/又はそれらの生理学上許容できる塩
及び/又はそれらのプロドラッグに加えて、治療又は予防用途に用いることがで
きる1種以上のその他の活性成分をそれらに含有させることもできる。
許容できる塩及び/又はそれらのプロドラッグを0.2〜500mg含有させる
のが一般的であり、1〜200mg含有させるのが好ましい。
って例えば破骨細胞が骨表面に接着するのを阻害し、従って破骨細胞による骨吸
収を阻害することができる。式(I)の化合物の活性は、例えば、ビトロネクチ
ン受容体を含有する細胞に対するビトロネクチンの結合の阻害を測定する試験に
おいて、示すことができる。この試験についてのさらなる詳細は後に与える。
上許容できる塩及びそれらのプロドラッグは、細胞−細胞若しくは細胞−基質相
互作用のプロセスにおけるビトロネクチン受容体とそれらのリガンドとの間の相
互作用に関連した病気又はこのタイプの相互作用の阻害によって影響を受け得る
病気の治療及び予防に、或いはこのタイプの相互作用の阻害が望まれる場合の緩
和又は治療に、一般的に好適である。最初に説明したように、かかる相互作用は
骨吸収、血管形成又は血管平滑筋細胞の増殖において重要な役割を果たす。
骨粗鬆症、高カルシウム血症、骨減少症(例えば骨性転移によって引き起こされ
るもの)、歯の障害、例えば歯周炎、上皮小体機能亢進症、慢性関節リウマチに
おける関節周囲のびらん及びパジェット病である。さらに、式(I)の化合物は
、グルココルチコイドによる治療、ステロイド若しくはコルチコステロイド摂取
に関連した療法又は男性若しくは女性ホルモンの欠乏によって引き起こされる骨
障害を緩和、予防又は治療するために用いることができる。これらのすべての障
害は、骨の損失によって特徴付けられ、これは、骨形成と骨破壊との間の均衡の
欠如によって引き起こされ、破骨細胞による骨吸収を阻害することによって有利
に影響を及ぼすことができる。
I)の化合物及びそれらの生理学上許容できる塩及びそれらのプロドラッグは、
腫瘍成長や癌転移の阻害剤として、炎症の治療剤として、動脈硬化症や再狭窄の
ような心臓血管障害の治療若しくは予防用に、又は腎症若しくは例えば糖尿病性
網膜症のような網膜症の治療若しくは予防用にも用いられる。
をも有することができ、このことが本発明に従う化合物にこれらの受容体に関連
した病状を処置するために薬理学的に用いることができる特性を与える。
iew DNSP、8(4)、1995年5月、197〜205(必要ならばこの文献の内容を参照され
たい)に挙げられたもののような数多くの病気の予防又は治療に式(I)の化合
物を用いさせる。
処置されるべき人に応じて設定されなければならない。この薬量は、例えば、用
いる化合物や、処置されるべき病気の性状及び重さ、病気が重症又は慢性である
かどうか、又は予防的処置を行うのかどうかということ等に依存する。
囲、好ましくは0.1〜50mg/kgの範囲、特に0.1〜5mg/kgの範
囲にする。例えば、体重75kgの成人に対しては、1日の薬量を0.3〜0.
5mg/kgにすることを構想することができる。
の範囲、好ましくは0.05〜10mg/kgにする。
又は4回に分けて投与することができる。個々の挙動に応じて、適宜に薬量を多
くしたり少なくしたりすることが必要なことがある。
様でターゲットに輸送するためにこの別の活性成分のビヒクル又はキャリヤーと
しても用いられる(標的薬剤:Targeted Drug Delivery、R. C. Juliano、Handb
ook of Experimental Pharmacology、第100巻、G. V. R. Bornら編集、Springer
Verlagを参照されたい)。輸送することができる活性成分は特に、前記の病気
の治療又は予防のために用いられるものである。
めの診断剤として、或いはビトロネクチン受容体をブロックし又は細胞−細胞若
しくは細胞−基質相互作用に影響を及ぼすことが望まれる生化学的調査における
助剤として、用いることができる。これらはさらに、式(I)の化合物から例え
ば基又は官能基の変性又は導入によって得ることができるその他の化合物、特に
その他の活性成分を調製するための中間体としても用いることができる。
によって同定した。これらの化合物は、例えば酢酸又はトリフルオル酢酸を含有
する溶離剤を用いたクロマトグラフィーによって精製し、次いで乾燥させた場合
や、例えばt−ブチル保護基を除去するためにトリフルオル酢酸を用いた場合に
は、生成物を乾燥させた時の態様によっては溶離剤又は合成の最後の段階から由
来する酸を含有する場合があり、従ってその一部又は全部が用いた酸の塩の形、
例えば酢酸又はトリフルオル酢酸の塩の形にある場合がある。これらはまた、多
少なりとも水和されていることができる。
)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]
ホモセリン
メトキシ)カルボニル]ホモセリネート アセトニトリル50ミリリットル中の4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−
ブタノン(市販品)508mgとエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメトキ
シ)カルボニル]アミノ]ブタノエート1.47gと炭酸セシウムCs2CO32
.67gとから成る混合物を1時間30分加熱還流し、Cs2CO3を濾過し、ジ
クロルメタンで洗浄し、次いで減圧下で蒸発させて粗製生成物1.6gを得て、
これをシリカカラム(Kieselgel 60、40〜63μm)上でのクロマトグラフィ
ーでシクロヘキサン/酢酸エチルの比7/3の混合物で溶離させることによって
精製する。所期の物質900mgが得られた。
2、1585、1512cm-1(芳香族+アミドII)。
2−イル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カル
ボニル]ホモセリネート ブタノール20ミリリットル中の工程Aにおいて調製したケトン430mgと
4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン臭化水素酸塩54
9mgとから成る混合物を110℃の温度に2時間加熱し、次いで減圧下で蒸発
させて粗製生成物1.1gを得て、これをクロマトグラフィー(Kieselgel 60、
40〜63μm)でジクロルメタン/メタノールの比90/10の混合物で溶離
させることによって精製する。所期の物質500mgが得られた。
)(C=O);1675(S)、1605、1587、1512cm-1(C=N
+芳香族+アミドII)。
ル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル
]ホモセリン 前の工程で調製したエステル500mgをエタノール5ミリリットル中に含有
させた溶液に2N苛性ソーダ1ミリリットルを添加し、30分間加熱還流する。
減圧下で蒸発させた後に、得られたオイルを水中に取り出し、1N塩酸を添加す
ることによって中和する。この反応媒体を再び減圧下で蒸発させて粗製生成物6
40mgを得て、その一部(150mg)をクロマトグラフィー(Kieselgel 60
、40〜65μm)でCH2Cl2/メタノールの比80/20の混合物で溶離さ
せることによって精製する。所期の物質30mgがE/Z混合物(95/5)の
形で得られた。
アミドII)。 NMR(CD3OD) 1.94(s)、1.98(s)CH3−C=N;2.03(m、1H)、2.
34(m、1H)中央のCH2;2.62(m、2H)、2.83(m、2H)
=C−CH2−CH2−C=;3.73(s)、3.78(s)、4H、N−CH 2 −CH2−N;4.03(t、2H、Ph−O−CH 2−CH2−);4.23(
m、1H、-CH(CO2H)(NHZ));5.07(AB、CO2CH 2Ph);6
.81及び7.10(AA'BB'、Ph−O);7.32(m、芳香族5H)。
ル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン
て得られた)440mg及びアミノグアニジン塩酸塩342mgを用いて、操作
を実施する。クロマトグラフィー(溶離剤はCH2Cl2/MeOH/H2O/A
cOH、比90/10/1/1)の後に、所期の物質380mgがE/Z混合物
(85/15)の形で得られた。
5、1510cm-1(C=N+C=O+芳香族+アミドII)。 NMR(DMSO) 1.92(s)、2.01(s)CH3−C=N;2.08(m、1H)、2.
32(m、1H)中央のCH2;2.62(t)、2.85(t)=C−CH2−
CH2−C=;4.02(t、2H、Ph−O−CH 2−CH2−);4.32(
m、-CH(CO2H)(NHZ));5.07(AB、CO2CH 2Ph);6.81
及び7.08(AA'BB'、Ph−O);7.30(m、芳香族5H)。
)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル
]ホモセリン
ル)プロパナール190mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメトキ
シ)カルボニル]アミノ]ブタノエート530mg(工程A)を用い、次いで工
程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン臭化
水素酸塩92mgを用いて、操作を実施する。所期の物質20mgがE/Z混合
物(90/10)の形で得られた。
H)、2.68(m、2H)=C−CH2及び−CH2−Ph;3.29〜3.5
5 N−CH2−CH2−N;3,97(m、Ph−O−CH 2−CH2−及びCH
);5.01(bs、CO2CH 2Ph);6.60〜7.20(芳香族及びCH
=N);7.34(bs、芳香族);6.92(H移動性)。
ニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン
ル)プロパノール190mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメトキ
シ)カルボニル]アミノ]ブタノエート530mg(工程A)を用いて、操作を
実施する。所期の物質20mgがE/Z混合物(75/25)の形で得られた。
H)、2.65(m、2H)=C−CH2−CH2−C=;3,97(t、2H)
、3.89(m、1H)(Ph−O−CH 2−CH2−及びCH(CO2H)(NHZ
));5.00(s、CO2CH 2Ph);6.81及び7.20、6.81及び
7.18(AA'BB'分割された芳香族);7.34(m、芳香族);7.38
(t、部分的にマスクされた=CH−CH2);7.0〜8.0(m、移動性幅
広H)。
)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル
]ホモセリン
ル)−2−プロパノン800mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメ
トキシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート1.83g(工程A)を用い、次い
で工程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン
臭化水素酸塩718mgを用いて、操作を実施する。鹸化工程は、メタノール中
の苛性ソーダの存在下で実施する。所期の物質180mgがE/Z混合物(80
/20)の形で得られた。
9(m、1H)中央のCH2;3.42(s)、3.47(s)=C−CH2−C
=;3.55(bs)、3.68(s)N−CH2−CH2−N;3.88〜4.
05(m、3H、Ph−O−CH 2−CH2−+CH(CO2H)(NHZ));4.
99(s、CO2CH 2Ph);6.72、6.79、7.04、7.08(芳香
族AA'BB');6.92(bd)、6.58(m)COCHNH;7.33(
m、芳香族5H);7.74(m、移動性幅広H)。
)ヒドラゾノ]プロピル]−2−メトキシフェニル]−N−[(フェニルメトキ
シ)カルボニル]ホモセリン
メトキシフェニル)−2−プロパノン900mg及びエチル4−ブロム−2−[
[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート1.80g(工程A
)を用い、次いで工程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−
イルヒドラジン臭化水素酸塩1.47gを用いて、操作を実施する。鹸化工程は
、メタノール中の苛性ソーダの存在下で実施する。所期の物質20mgがE/Z
混合物(90/10)の形で得られた。
Ph−CH2−C=N;3.57 =N−CH2;3.67(s)Ph−OMe
;3.97(m、3H、Ph−O−CH 2−CH2−+CH(CO2H)(NHZ))
;5.00(bs、CO2CH 2Ph);6.69(dd)、6.75(d、J=
1.5)、6.80(d、J=9)(芳香族);7.07(d、=C−NH−C
H);7.33(b、芳香族);7.95(広がり、移動性H)。
)ヒドラゾノ]プロピル]−2−フルオルフェニル]−N−[(フェニルメトキ
シ)カルボニル]ホモセリン
ドロキシフェニル)−2−プロパノン515mg及びエチル4−ブロム−2−[
[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート1.05g(工程A
)を用い、次いで工程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−
イルヒドラジン臭化水素酸塩0.517gを用いて、操作を実施する。鹸化工程
は、メタノール中の苛性ソーダの存在下で実施する。所期の物質680mgがE
/Z混合物(80/20)の形で得られた。
H2;3.44(s)、3.50(s)=C−CH2−C=;3.58(bs)、
3.69(s)N−CH2−CH2−N;3.95(m、CH(CO2H)(NHZ)
);4.07(t、幅広)Ph−O−CH2−CH2−;5.00(s、CO2C
H 2Ph);6.90〜7.07(m、芳香族3H);7.33(m、芳香族5
H);7.96(m)、10.22(bs)移動性H。
ル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン
ル)−2−ブタノン390mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメト
キシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート818mg(工程A)を用いて、操作
を実施する。所期の物質180mgがE/Z混合物(50/50)の形で得られ
た。融点95〜100℃。
.55(m、部分的にマスク)、2.79(t、<2H)=C−CH2−CH2−
C=;3.98(m、3H)(Ph−O−CH 2−CH2−及びCH(CO2H)(N
HZ));5.01(s、CO2CH 2Ph);6.69(m、2H)、6.80
(dl、1H)、7.16(t、1H)(芳香族);7.34(m、芳香族5H
);7.74(m、移動性幅広H)。
)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]
ホモセリン
ル)−2−ブタノン390mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメト
キシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート818mg(工程A)を用い、次いで
工程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン臭
化水素酸塩380mgを用いて、操作を実施する。鹸化工程は、メタノール中の
苛性ソーダの存在下で実施する。所期の物質110mgがE/Z混合物(45/
55)の形で得られた。
3.49(bs)=N−CH2−;3.80〜4.10(3H、Ph−O−CH 2 −CH2−+CH(CO2H)(NHZ));5.01(s)、5.04(s)CO2
CH 2Ph;6.66(sl)H2;6.53〜6.80(H5及びH6);6
.87(d)=C−NH−CH;7.15(m、H4);7.35(m、幅広5
H、芳香族)。
ル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニ
ル]ホモセリン
ル)−2−プロパノン100mg及びエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメ
トキシ)カルボニル]アミノ]ブタノエート240mg(工程A)を用い、次い
で工程Bにおいて4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン
臭化水素酸塩131mgを用いて、操作を実施する。鹸化工程は、メタノール中
の苛性ソーダの存在下で実施する。所期の物質50mgがE/Z混合物の形で得
られた。
中央のCH2);3.45(bs)Ph−CH2C=N−;3.53(s)、3.
58(s、b)=N−CH 2;3.98(ml、Ph−O−CH2+CH(CO2H
)(NHZ));4.99(bs、CO2CH 2Ph);6.63〜6.76(3H
)、6.89(bs)、7.07(t)、7.17(dd、1H)芳香族H;7
.00(d、=C−NH−CH)。
ェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン
ェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリネート アセトニトリル10ミリリットル中の4−ヒドロキシベンゼンプロパノール3
06mgとエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミ
ノ]ブタノエート770mgとCs2CO3740mgとから成る混合物を45分
間加熱還流し、固体を濾過し、ジクロルメタンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で
蒸発させて粗製生成物1.5gを得て、これをシリカカラム(Kieselgel 60、4
0〜63μm)上でのクロマトグラフィーでジクロルメタン/メタノールの比9
5/5の混合物で溶離させることによって精製する。所期の物質440mgが得
られた。
C=O);1609、1602、1584、1508cm-1(芳香族+アミドII
)。
シ)カルボニル]ホモセリネート 前の工程で調製したアルコール245mgとPCC254mgとをジクロルメ
タン3ミリリットル中で周囲温度において30分間混合し、次いで追加のPCC
126mgを添加し、この反応媒体を15分間撹拌する。この反応媒体を減圧下
で蒸発させて粗製生成物800mgを得て、これをクロマトグラフィーで酢酸エ
チル/シクロヘキサンの比1:1の混合物で溶離させることによって精製する。
所期の物質100mgが得られた。
2、1585、1508、1492cm-1(芳香族+アミドII)。
ニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリネート ブタノール5ミリリットル中の工程Bで調製したアルデヒド302mgとアミ
ノグアニジン塩酸塩248mgとから成る混合物にPTSAの結晶をいくつか添
加したものを110℃の温度に15分間加熱し、次いで減圧下で蒸発させて粗製
生成物500mgを得て、これをクロマトグラフィー(Kieselgel 60、40〜6
3μm)でジクロルメタン/メタノールの比90/10の混合物で溶離させるこ
とによって精製する。所期の物質265mgが得られた。
、1721cm-1(max.)(C=O);1675(S、C=N);1636、1
610、1602、1585、1508、1489cm-1(C=N+芳香族+N
H2+アミドII)。
−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン 前の工程で調製したエステル255mgをエタノール5ミリリットル中に含有
させた溶液に2N苛性ソーダ560マイクロリットルを添加し、この反応媒体を
15分間加熱還流する。減圧下で蒸発させた後に、得られた粗製生成物320m
gをクロマトグラフィー(Kieselgel 60、40〜65μm)でジクロルメタン/
メタノール/水/酢酸の比90/10/1/1の混合物で溶離させることによっ
て精製する。所期の物質125mgがE/Z混合物の形で得られた。
33、1487cm-1(C=N+芳香族+アミドII)。 NMR(DMSO) 2.05(中央のCH2);2.49(マスク)、2.78(m)=C−CH 2−
CH 2−C=N;3.93(q、CH(CO2H)(NHZ));4.06(m、Ph
−O−CH 2);5.02(bs、CO2CH 2Ph);6.69(dt)、6.
76(bd)H4及びH6;6.74(bs、H2);7.15(t、H5);
7.35(l、芳香族H及びNH);7.48(t、−N=CH−CH2)。
ル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニ
ル]ホモセリン
−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン臭化水素酸塩を用いて、
操作を実施する。
2、1486cm-1(C=N+芳香族+アミドII)。 NMR(DMSO) 2.00〜2.15(中央のCH2);2.60〜3.65(8H、=C−CH 2 及び=N−CH 2);3.92(b、1H、CH(CO2H)(NHZ));4.05
(m、b、Ph−O−CH 2);5.02(s)、5.04(s)CO2CH 2P
h);6.60〜6.95(3H)、7.15(m、1H)芳香族H;7.35
(b、−N=CH−CH2及びPh−CH2)。
ヒドラゾノ]メチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン
メトキシ)カルボニル]ホモセリネート アセトニトリル100ミリリットル中の4−ヒドロキシベンゼンエタノール6
90mgとエチル4−ブロム−2−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミ
ノ]ブタノエート1.72gとCs2CO31.63gとから成る混合物を45分
間加熱還流し、固体を濾過し、ジクロルメタンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で
蒸発させて粗製生成物2.6gを得て、これをシリカカラム(Kieselgel 60、4
0〜63μm)上でのクロマトグラフィーでジクロルメタン/メタノールの比9
5/5の混合物で溶離させることによって精製する。所期の物質1.58gが得
られた。
C=O);1610、1582、1512cm-1(芳香族+アミドII)。
]ホモセリネート 前の工程で調製したアルコール1.31gとPCC1.41gとをジクロルメ
タン30ミリリットル中で周囲温度において1時間混合し、減圧下で蒸発させて
粗製生成物800mgを得て、これをクロマトグラフィーで酢酸エチル/シクロ
ヘキサンの比1:1の混合物で溶離させることによって精製する。予測された4
−ホルミルメチルフェニル化合物の代わりに4−ホルミルフェニル化合物に相当
する生成物575mgが得られた。
580、1510cm-1(芳香族+アミドII)。
ドラゾノ]メチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモ
セリネート ブタノール20ミリリットル中の工程Aで調製したアルデヒド160mgと4
,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルヒドラジン臭化水素酸塩83m
gとから成る混合物にPTSAの結晶をいくつか添加したものを110℃の温度
に15分間加熱し、次いで減圧下で蒸発させて粗製生成物253mgを得て、こ
れをクロマトグラフィー(Kieselgel 60、40〜63μm)でジクロルメタン/
メタノール/水酸化アンモニウムの比90/10/1の混合物で溶離させること
によって精製する。所期の物質190mgが得られた。
595、1568、1511cm-1(C=N+芳香族+アミドII)。
ノ]メチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン 前の工程で調製したエステル168mgをメタノール20ミリリットル中に含
有させた溶液に2N苛性ソーダ0.36ミリリットルを添加し、30分間加熱還
流する。減圧下で蒸発させた後に、得られた粗製生成物170mgをクロマトグ
ラフィー(Kieselgel 60、40〜3μm)でジクロルメタン/メタノール/水/
酢酸の比85/15/1/1の混合物で溶離させることによって精製する。所期
の物質150mgが得られた。融点132℃。
10cm-1(共役系+芳香族+アミドII)。 NMR(DMSO) 2.02(m)、2.13(m)中央のCH2;3.47(bs、4H)N−C
H 2−CH 2−N;3.93(m、交換後bt)CH(CO2H)(NHZ);6.9
7(bd)、7.08(d)移動性CH(CO2H)(NHZ);4.04(t、2
H、Ph−O−CH 2);5.01(bs、CO2CH 2Ph);6.88及び7
.57(AA'BB'フェニル);7.34(m、芳香族5H+移動性1H);7
.88(t、−N=CH−C=)。
プロトコル: 96個のウェル(孔)を有するMaxiSorpプレートを、1μg/ミリリットルキ
ストリン100マイクロリットル{コーティング用緩衝液:0.5M(炭酸塩)
/NaOH(pH9.6)中に希釈}で40℃において一晩コーティングする。
次の日に、ウェルを空にし、次いでリガンド(キストリン)を125rpmの穏
やかな撹拌下で周囲温度において1時間固着させる{固着用緩衝液:0.5%B
SA含有PBS(pH=7.4)}。これらのウェルを6回洗浄し{洗浄用緩衝
液:0.05%Tween 20含有PBS(pH7.7)}、次いで各ウェルに次のも
のをこの順序で添加する: ・インキュベーション緩衝液40マイクロリットル ・試験すべき物質の希釈溶液(この物質は、50:50のDMSO/水混合物中
に希釈した)10マイクロリットル ・ヒトαVβ3受容体{Pytelら、Methods Enzymol.(1987)、144を参照されたい
}(受容体のバッチに応じて及びリガンドに応じて適合させたインキュベーショ
ン緩衝液中に希釈)50マイクロリットル。 このリガンド、αVβ3受容体及び研究すべき物質を125rpmの穏やかな撹
拌下で周囲温度において3時間インキュベートする。
00マイクロリットルの存在下で125rpmの穏やかな撹拌下で周囲温度にお
いて2時間インキュベートする{4B12−HRP抗体をインキュベーション緩
衝液(50mMのトリス、pH7.4;0.5%のBSA;0.05%のTween
20;1mMのMnCl2;50μMのCaCl2;50μMのMgCl2;100
mMのNaCl)中に希釈する}。この希釈溶液は、受容体のバッチに応じて適
合するようにする。
owell Peroxidase Substrate System Kirkegaard;Ref cat 50-76-00)を用いて
リガンド−受容体結合の測定を実施する。 このキットは、基質のフラスコA(0.4g/リットル3,3’,5,5’−
テトラメチルベンジジン)及びフラスコB(クエン酸塩/クエン酸中0.02%
までのH2O2)を含有する。即時的に1容量のAを1容量のBと混合し、次いで
この反応混合物を100マイクロリットル/ウェルの割合で分配する。 キストリン/αVβ3について酵素反応を6〜10分間進展させ、次いで1M燐
酸100マイクロリットルを添加することによってその進展を停止させる。45
0nmにおいて光学密度を測定する。
。 各物質について、式IC50=(B0+Bmin)/2に従ってIC50を決定する。
ここで、B0は物質が何ら存在しない下での最大結合であり、Bminは最も高い濃
度で物質が存在する下での最少結合である。
Claims (19)
- 【請求項1】 次式(I): 【化1】 [ここで、R1及びR2は、それぞれが互いに独立的に水素原子又は1〜6個の炭
素原子を有する非置換の若しくはR3で置換されたアルキル基を表わすか、或い
はR1とR2とが一緒になって−(CH2)p− (ここで、pは2、3、4、5、6、7、8又は9である) のような2〜9個の炭素原子を有する飽和又は不飽和二価アルキレン基を形成す
るかのいずれかであり、 前記二価アルキレン基は、非置換であってもよく、ハロゲン、(C1〜C6)−ア
ルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−アリ
ール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C14)−ヘ
テロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル、(C3〜
C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから選択される1種
以上の基で置換されていてもよく、 前記二価アルキレン基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個の窒素原子を含
有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合することができ、これら
炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、非置換であって
も1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は(C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−アルコキシ、(C5〜C14)−アリー
ル、(C5〜C14)−アリール−(C1〜C4)−アルキル、ハロゲン、トリフルオル
メチル、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、NH−((C1〜C4)−アルキル)、N((
C1〜C4)アルキル)2、NHCO−(C1〜C4)−アルキル又はCO−(C1〜C4)
−アルキル基を表わし、 R4は、水素原子、又は非置換の若しくはヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコ
キシ、(C1〜C4) −アルキル−SO2、NR9R9'及びN+R9R9'R9''Q- (ここで、R9、R9'及びR9''は互いに独立的に水素、(C1〜C6)−アルキル、
(C5〜C14)−アリール若しくは(C5〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル
基を表わし、 Q-は生理学上許容できるアニオンである) から選択される基で置換された(C1〜C6)−アルキル−CO−O−(C1〜C4)−
アルキル若しくは(C1〜C6)−アルキル基、又は次の基の内の1種: 【化2】 (ここで、破線は結合の位置を表わす) を表わし、 R5は水素原子又はCOR6、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6、SO2NH
COR6、SO2NHCO2R6、CONH2及びCONHR6 (ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)
−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(C5〜C1 4 )−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C20)(モノ−、ビ−若しく
はトリ−)−シクロアルキル又は(C3〜C20)(モノ−、ビ−若しくはトリ−)−シ
クロアルキル−(C1〜C6)−アルキルを表わし、これらアリール又はヘテロアリ
ール基は非置換であっても1、2又は3個のR3基で置換されていてもよい) から選択される基を表わし、 R7は水素原子、(C1〜C6)−アルキル−O−CO−、ヒドロキシル、(C1〜
C6)−アルキル−O−CO−O−又はニトロを表わし、 R8は水素原子、ハロゲン又は1〜6個の炭素原子を有するアルキルオキシ基
を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3である] の化合物(この式(I)の化合物は、単独の若しくは任意の比の混合物状のすべ
ての可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジ
ン基は酸素のパラ位若しくはメタ位にある)又はそれらの生理学上許容できる塩
又はそれらのプロ薬剤(プロドラッグ)。 - 【請求項2】 次式(I'): 【化3】 [ここで、R1及びR2は、水素原子を表わすか又は一緒になって2〜5個の炭素
原子を有する飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれか、よ
り特定的には水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2、3、4若しくは5、好ましくは2、3若しくは4、より特定
的には2若しくは3である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は、水素原子、又は1〜6個の炭素原子を有する非置換の若しくは(C1〜
C4)−アルコキシ、(C1〜C4) −アルキル−SO2及びNR9R9' (ここで、R9及びR9'は互いに独立的に水素若しくは(C1〜C6)−アルキルを
表わす) から選択される基で置換されたアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II): 【化4】 (ここで、R3基は同一であっても異なっていてもよく、フェニル基の任意の位
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3であり、 この式(I')の化合物は、単独の若しくは任意の比の混合物状のすべての可能
な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸
素のパラ位若しくはメタ位にある] に相当する請求項1記載の式(I)の化合物又はそれらの生理学上許容できる塩
又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項3】 R1及びR2が水素原子を表わすか又は一緒になって2〜4個
の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれ
か、より特定的には水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2、3若しくは4である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II): 【化5】 (ここで、R3基は同一であっても異なっていてもよく、フェニル基の任意の位
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは0、1、2又は3であり、 nは整数1、2又は3である、 請求項2記載の式(I')の化合物(この式(I')の化合物は、単独の若しくは任
意の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(ア
ルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位若しくはメタ位にある)又はそれら
の生理学上許容できる塩又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項4】 R1及びR2が水素原子を表わすか又は一緒になって2〜3個
の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和二価アルキレン基を形成するかのいずれ
か、より特定的には水素原子を表わすか又は−(CH2)p−基 (ここで、pは2若しくは3である) を形成するかのいずれかであり、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、非置換であってもよく、ハロゲン、
(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6〜C14)−アリール、(C 6 〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、(C5〜C14)−ヘテロアリール、(
C5〜C14)−ヘテロアリール−(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C12)−シクロア
ルキル、(C3〜C12)−シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル及びオキソから
選択される1個の基又は2個の同一の若しくは異なる基で置換されていてもよく
、 前記アルキレン基又は−(CH2)p−基は、5〜7員炭素環又は1若しくは2個
の窒素原子を含有する5〜7員ヘテロ環に炭素−炭素結合において結合すること
ができ、これら炭素環及びヘテロ環は、飽和であっても不飽和であってもよく、
非置換であってもR3基、特に1又は2個のR3基で置換されていてもよく、 R3は1〜6個の炭素原子を有するアルキル又はアルキルオキシ基を表わし、 R4は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 R5は水素原子、CO2R6、SO2R6、SO2NHR6又はSO2NHCO2R6基
{ここで、R6は(C1〜C8)−アルキル基、非置換の若しくはR3で置換されたナ
フチル基、3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基又は(C3〜C12)−
シクロアルキル−(C1〜C6)−アルキル又は次式(II): 【化6】 (ここで、R3基は同一であっても異なっていてもよく、フェニル基の任意の位
置に配置されることができ、 q及びq'は0又は1である) の基である} を表わし、 R12は水素原子又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、 mは整数1又は2であり、 nは整数2である、 請求項2又は3記載の式(I')の化合物(この式(I')の化合物は、単独の若し
くは任意の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接し
た(アルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位若しくはメタ位にある)又は
それらの生理学上許容できる塩又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項5】 R5がCO2R6基であり、R6が請求項1記載の通り、特に−
CH2Ph、−C(CH3)3又はCH2−アダマンチルである、請求項1〜4のいず
れかに記載の式(I)若しくは(I')の化合物(この式(I)若しくは(I')の化
合物は、単独の若しくは任意の比の混合物状のすべての可能な異性体の形にあり
、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸素のパラ位若しくは
メタ位にある)又はそれらの生理学上許容できる塩又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項6】 R5がSO2R6基であり、R6が請求項1記載の通り、特に1
〜6個の炭素原子を有するアルキル、又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル
基1個以上若しくはCF3基で置換されたナフチル若しくはフェニルである、請
求項1〜4のいずれかに記載の式(I)若しくは(I')の化合物(この式(I)若
しくは(I')の化合物は、単独の若しくは任意の比の混合物状のすべての可能な
異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニジン基は酸素
のパラ位若しくはメタ位にある)又はそれらの生理学上許容できる塩又はそれら
のプロドラッグ。 - 【請求項7】 R5がSO2NHR6又はSO2NHCO2R6基であり、R6が
請求項1記載の通り、特に−CH2Ph、−C(CH3)3又はCH2−アダマンチル
である、請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)若しくは(I')の化合物(こ
の式(I)若しくは(I')の化合物は、単独の若しくは任意の比の混合物状のす
べての可能な異性体の形にあり、フェニルに隣接した(アルキル)イミノグアニ
ジン基は酸素のパラ位若しくはメタ位にある)又はそれらの生理学上許容できる
塩又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項8】 名称が ・O−[4−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモ
セリン、 ・O−[4−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]
−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル
]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]−2−メトキシフェニル]−N−[(フェニルメトキシ)
カルボニル]ホモセリン、 ・O−[4−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]−2−フルオルフェニル]−N−[(フェニルメトキシ)
カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]ブチル]フェニル]
−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]ブチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモ
セリン、 ・O−[3−[2−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[3−[3−[(アミノイミノメチル)ヒドラゾノ]プロピル]フェニル
]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリン、 ・O−[3−[3−[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒ
ドラゾノ]プロピル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホ
モセリン、 ・O−[4−[[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ヒドラ
ゾノ]メチル]フェニル]−N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]ホモセリ
ン である請求項1〜7のいずれかに記載の式(I)若しくは(I')の化合物又はそ
れらの生理学上許容できる塩又はそれらのプロドラッグ。 - 【請求項9】 式(I)の化合物の逆合成によって誘導することができる2
種以上のフラグメントを結合させることを含む、請求項1〜8のいずれかに記載
の式(I)の化合物の製造方法。 - 【請求項10】 次式(III): 【化7】 (ここで、R4、R5、R8、R12、n及びmは請求項1記載の通りであり、適宜
に官能基は前駆体の形又は保護された形にある) のアシル又はホルミルを次式(IV): 【化8】 (ここで、R1、R2及びR7は請求項1記載の通りであり、官能基は適宜に前駆
体の形又は保護された形にある) のアミノグアニジン又はアミノグアニジン誘導体と反応させ、前記の随意に前駆
体の形又は保護された形で存在する官能基を次いで式(I)の化合物中に存在す
る基に転化させる、請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 薬剤としての請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の
化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項12】 請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の少なくとも1
種の化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ並
びに1種以上の製薬上不活性な担体及び適宜に1種以上の通常の添加剤を含む製
薬組成物。 - 【請求項13】 ビトロネクチン受容体に対する拮抗活性を有する薬剤とし
ての請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物及び/又はその生理学上
許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項14】 骨吸収に対する阻害活性を有する薬剤又は骨粗鬆症の治療
若しくは予防のための薬剤としての請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の
化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項15】 腫瘍成長又は癌転移に対する阻害活性を有する薬剤として
の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物及び/又はその生理学上許
容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項16】 抗炎症活性を有する薬剤又は心臓血管障害、再狭窄、動脈
硬化症、腎症若しくは網膜症の治療若しくは予防用の薬剤としての請求項1〜8
のいずれかに記載の式(I)の化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び
/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項17】 骨粗鬆症の予防又は治療のための薬剤の製造に用いるため
の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物及び/又はその生理学上許
容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項18】 腫瘍成長又は癌転移を阻害するための薬剤の製造に用いる
ための請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物及び/又はその生理学
上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ。 - 【請求項19】 心臓血管障害、再狭窄、動脈硬化症、腎症又は網膜症の治
療又は予防用の薬剤の製造に用いるための請求項1〜8のいずれかに記載の式(
I)の化合物及び/又はその生理学上許容できる塩及び/又はそのプロドラッグ
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