JP2002530355A - 炎症性疾患のための治療剤としてのαEβ7インテグリンのアンタゴニスト - Google Patents

炎症性疾患のための治療剤としてのαEβ7インテグリンのアンタゴニスト

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、炎症の処置および炎症の予防の方法を提供し、αEβ7に対するアンタゴニストを投与する工程を包含する。αEβ7の炎症性効果の減少において有効な物質についてスクリーニングする方法もまた提供され、これにより炎症性疾患を有しかつ投与される物質を有しないコントロール動物の炎症性組織細胞によって分泌される、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの量と比較した場合、その動物の炎症性組織細胞により分泌される、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの量の減少は、その物質がαEβ7の炎症性効果を減少するのに有効であることを示す。さらに、本発明は、αEβ7の炎症性効果を予防するのに有効である物質についてスクリーニングする方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、自己免疫疾患、アレルギー疾患、対宿主性移植片病および移植拒絶
反応の炎症応答を処置する方法に関する。特に、本発明は、αEβ7インテグリン
のアンタゴニストを投与することにより、自己免疫疾患、アレルギー疾患、対宿
主性移植片病および移植拒絶反応を処置および妨げるための方法を提供する。動
物モデルにおける自己免疫疾患、アレルギー疾患、対宿主性移植片病および移植
拒絶反応の炎症応答を減少および妨げることに効果的な物質をスクリーニングす
る方法をさらに提供する。
【0002】 (背景技術) 自己免疫の、ヒトにおいて起こる自己免疫炎症反応、および種々のマウスモデ
ルにおいて起こる自己免疫炎症反応の両方の、自己免疫炎症反応の病因は、誘導
の部位から炎症の部位へのリンパ球の往来に依存し得る(1−4)。このような
往来は現在、少なくとも部分的に、リンパ球の循環の際のインテグリンα4β7
内皮細胞におけるアドレッシン(addressin)MAdCAM−1との間
の相互作用により媒介されることが公知である(5−10)。組織への細胞の侵
入を支配するこの「ホーミング」相互作用は、その標的組織において細胞の維持
を保証するさらなる付着を分子−リガンド相互作用を伴なう(11)。
【0003】 最近の研究において、IL−2−/−マウスを無病原体環境において維持した
場合、有意な大腸炎が発達しなかったが、完全フロイントアジュバント中のTN
P置換タンパク質の腹腔内注射後、重篤な大腸炎が容易に、そして予測的に発達
すること誘導し得る(12)。このような誘導された大腸炎は、Th1 CD4
リンパ球駆動炎症であり、この炎症は、従来の環境において維持されたIL−2
−/−マウスにおいて発達する自発的な大腸炎と同様である(12−14)。
【0004】 慢性腸炎のこの実験モデルにおけるαEβ7の役割は、IL−2−/−モデルに
おいて分析された。本発明は、抗αEβ7の投与が、大腸炎を妨げることおよび抗
αEβ7が既存の炎症を無効にすることを示す。
【0005】 本発明は、αEβ7インテグリンのアンタゴニストを投与することにより、自己
免疫疾患、アレルギー疾患、対宿主性移植片病および移植拒絶反応における炎症
反応を妨げるおよび処置するための新規の方法を提供する。本発明はさらに、α E β7インテグリンの炎症効果を阻害するそれらの能力において、効果的な物質を
スクリーニングするための方法を提供する。
【0006】 (発明の要旨) 本発明は、被験体における炎症を処置する方法(αEβ7に対するアンタゴニス
トを被験体へ投与する工程を含む)を提供する。本発明はさらに、被験体におけ
る炎症を妨げる方法(αEβ7に対するアンタゴニストを被験体へ投与する工程を
含む)を提供する。
【0007】 確立した炎症性疾患を有する動物への物質を投与する工程;プロ炎症性サイト
カイン、炎症性サイトカインまたは炎症性ケモカインの分泌の量に関して、動物
由来の炎症性組織細胞をアッセイする工程を含む、αEβ7の炎症効果を減少する
のに効果的な物質をスクリーニングする方法もまた提供する。これにより、炎症
性疾患を有するコントロール動物の炎症性組織細胞および投与されるこの物質を
有しないコントロール動物炎症性組織細胞により分泌されるプロ炎症性(pro
inflammatory)サイトカイン、炎症性サイトカインまたは炎症性ケ
モカインの量と比較して、動物の炎症性組織細胞により分泌されるプロ炎症性サ
イトカイン、炎症性サイトカインまたは炎症性ケモカインの量の減少は、この物
質が、αEβ7の炎症効果を減少するのに効果的であることを示す。この方法は
さらに、炎症性組織へのαEβ7+炎症性細胞の接着/保持/流入の減少におけ
るαEβ7のアンタゴニストの効果を評価する工程を含み得る。
【0008】 さらに、本発明は、αEβ7の炎症効果を妨げることに効果的な物質のスクリー
ニングの方法を提供し、それは、以下を含む:炎症性疾患に感受性の動物にこの
物質を投与する工程;この動物を炎症応答を誘導する処置に供する工程;プロ炎
症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたは炎症性ケモカインの分泌量に関し
て、この動物由来の炎症性組織細胞をアッセイする工程。これにより、炎症性疾
患を有するコントロール動物および投与されるこの物質を有しないコントロール
動物の炎症性組織細胞により分泌されるプロ炎症性サイトカイン、炎症性サイト
カインまたは炎症性ケモカインの量の上昇と比較して、動物の炎症性組織細胞に
より分泌するプロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたは炎症性ケモカ
インの量の上昇の欠失は、この物質が、αEβ7の炎症効果を阻害することによっ
て炎症性疾患を妨げることに効果的であることを示す。この方法はさらに、炎症
性組織へのαEβ7+炎症性細胞の接着/保持/流入を減ずることにおいて、α
Eβ7のアンタゴニストの効果を評価する工程を含み得る。
【0009】 (好ましい実施形態の説明) 本発明は、本発明および本明細書中に含まれる実施例の好ましい実施形態の以
下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解され得る。
【0010】 本発明の化合物および方法が開示および記載される前には、この発明は、特定
のタンパク質または特定の方法に限定されていないことが理解されるべきである
。本明細書中で使用される用語法は記載する特定の実施形態のみの目的のためで
あり、そして制限されることを意味しないこともまた理解されるべきである。
【0011】 本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」
、「an」、および「the」は、その文脈が他に明白に指示されなければ、複
数形の対応物を含むことに注意しなければならない。
【0012】 本発明は、被験体における炎症を処置する方法(αEβ7に対するアンタゴニス
トを被験体に投与する工程を含む)を提供する。本発明はさらに、被験体におけ
る炎症を妨げる方法(αEβ7に対するアンタゴニストを被験体に投与する工程を
含む)を提供する。炎症応答は、少し例を挙げるなら、自己免疫疾患、アレルギ
ー疾患、対宿主性移植片病、または移植拒絶反応と関連し得る。
【0013】 本発明はまた、自己免疫疾患、アレルギー疾患、GvH病または移植拒絶反応
を有する被験体において、αEβ7インテグリンのアンタゴニストおよびその公知
のリガンドならびに将来のリガンドを炎症性疾患を処置または妨げるために十分
な量、投与することにより、炎症性細胞の活性化、流入および保持を妨げる方法
を提供する。
【0014】 本発明において、被験体は、任意の哺乳動物、好ましくは、ヒトであり得、そ
してマウス、ラット、モルモット、ブタ、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ヤ
ギ、サル、ウマおよびチンパンジーを含み得るが、これらに限定されない。
【0015】 本明細書中で使用される場合、「処置する」とは、患者の臨床的な状態におけ
る改善のことを記述する。この改善は、炎症応答の減少から炎症性疾患の完全な
回復までの範囲であり得る。
【0016】 本明細書中で使用される場合、「自己免疫疾患」とは、疾患の状態または症候
群のことを記述し、これにより、被験体の体が、副作用と共に被験体自身の体の
構成成分に対して機能不全性免疫応答を生じる。これは、B細胞の産生を含み得
る。このB細胞は、全ての抗原、アレルゲンまたは主要組織適合性(MHC)抗
原に特異性を有する抗体を産生するか、または、それは自己構成成分を認識し、
そして炎症の原因であるサイトカインを産生するT細胞保有レセプターの産生を
含み得る。自己免疫疾患の例は、潰瘍性大腸炎、クローン病、多発性硬化症、慢
性関節リウマチ、糖尿病、悪性貧血、自己免疫胃炎、乾癬、ベッヘト病(Bec
het’s disease)、ヴェーゲナー肉芽腫症、サルコイドーシス、自
己免疫性甲状腺炎、自己免疫性卵巣炎、水疱性類天疱瘡、天疱瘡(phemph
igus)、多発性内分泌腺症、スティル病、ランバート‐イートン筋無力症候
群、重症筋無力症、グッドパスチャー症候群、自己免疫精巣炎、自己免疫ブドウ
膜炎、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群および強直性脊椎炎を含む
が、これらに限定されない(15−22)。
【0017】 本明細書中で使用される場合、「アレルギー疾患」は、それによって、身体が
、環境抗原に対する免疫グロブリンE(IgE)抗体から構成され、アレルギー
症状を惹起する機能不全性の免疫応答を生ずる疾患状態または症候群を記載する
。アレルギー疾患の例としては、ぜん息、ブタクサ花粉症、食物物質に対するア
レルギー、アトピー性湿疹、過敏性肺炎、農夫肺、好酸球増多症候群、およびア
レルギー反応が挙げられるが、これらに限定されない(23〜25)。
【0018】 本明細書中で使用される場合、「対宿主性移植片」(GvH)病は、それによ
って、免疫応答が、移植された細胞によって開始され、有害な効果を伴って被験
体の身体に対して方向付けられる、疾患状態または症候群を記載する。GvH病
の例としては、骨髄移植後の急性および慢性のGvH病が挙げられるが、これら
に限定されない(26)。
【0019】 移植拒絶は、それによって、移植片レシピエントの身体が、移植された組織に
対する免疫応答を生じ、拒絶を生じる、疾患状態または症候群を記載する。移植
拒絶は、例えば、腎臓移植、心臓移植、肺移植または肝臓移植、ならびに任意の
他の移植された組織について生じ得る(27、32)。
【0020】 αE β7のアンタゴニストは、αE β7またはαE β7に結合するリガンドと特
異的に結合する抗体(ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体)であり得
る。抗イディオタイプ抗体および親和性成熟抗体もまた考えられる。αE β7
他のアンタゴニストとしては、αE β7産生のインヒビター、αE β7発現のイン
ヒビター、およびαE β7の活性化または結合をブロックするように設計された
分子が挙げられ得るが、これらに限定されない。アンタゴニストは、αE β7
活性、産生、発現、活性化および結合を阻害するタンパク質全体またはタンパク
質のフラグメントであり得る。例えば、αE β7結合をブロックする分子は、αE β7に対する細胞レセプターに結合する分子であり得る。αE β7の結晶構造お
よびそのリガンドであるE−カドヘリンは、αE β7−リガンド相互作用を破壊
し得る分子を設計するために利用され得る。
【0021】 句αE β7と「特異的に結合する」とは、タンパク質および他の生物製剤の不
均一な集団内にαE β7が存在することを決定付ける結合反応をいう。従って、
指定された条件下で、特定のタンパク質(例えば、αE β7またはαE β7に対す
る細胞レセプター)と結合した指定された抗体は、被験体に存在する他のタンパ
ク質に対して有意な量において結合しない。そのような条件下における抗体への
選択的結合は、特定のタンパク質に対する抗体の特異性について選択される抗体
を必要とし得る。種々の免疫アッセイフォーマットが、特定のタンパク質(例え
ば、αE β7またはαE β7に対する細胞レセプター)と選択的に結合する抗体を
選択するために使用され得る。例えば、固相ELISA免疫アッセイは、慣用的
に使用されて、タンパク質と選択的に免疫応答する抗体を選択する。選択的結合
を決定するために使用され得る免疫アッセイフォーマットおよび条件の記載につ
いては、HarlowおよびLane「Antibodies,A Labor
atory Manual」Cold Spring Harbor Publ
ications,New York(1988)を参照のこと。
【0022】 本発明の抗体は、任意の供給源に由来し得る。しかし、免疫グロブリン自体の
免疫原性を減少させるために、好ましくは、抗体は、ヒト起源であるか、または
他の種において生成され、そして実施例において記載されるようにヒトにおける
投与のために「ヒト化」された抗体である。本発明の抗体は、抗体の特異的抗原
と結合する能力を保持するフラグメントであり得る。例えば、αE β7結合活性
を維持する抗体フラグメント、ならびにαE β7結合活性(例えば、ホモダイマ
ー形成)を維持するが、レセプター−リガンド結合相互作用およびαE β7の活
性を阻害するように機能するαE β7フラグメントが、用語「抗体」の意味の内
に含まれる。そのような抗体およびフラグメントは、当該分野において公知の技
術によって、作製され得、そして本明細書中の実施例において示される方法に従
って、特異性および活性についてスクリーニングされ得る。例えば、抗体を産生
するための一般的な方法は、HarlowおよびLane「Antibodie
s,A Laboratory Manual」Cold Spring Ha
rbor Publications、New York、(1988)にて見
出され得る。
【0023】 本発明において、αE β7のアンタゴニストは、ヒト被験体に対して薬学的に
受容可能なキャリアにおいて、経口的または非経口的に投与され得る。このαE β7のアンタゴニストはまた、浣腸において、または吸入剤、鼻内スプレーもし
くは点眼剤として投与され得る。αE β7のアンタゴニストの経口投与または吸
入投与のための適切なキャリアは、ヒト被験体に対して薬学的に受容可能な一つ
以上のキャリアを含み得る。抗原の経口投与のために適切なキャリアは、矯味矯
臭剤、滑沢剤、懸濁剤として、または保護剤としても作用し得る一つ以上の物質
を含む。適切な固体キャリアとしては、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム、糖、デンプン、ゼラチン、セルロース、カルボキシポ
リメチレンまたはシクロデキストランが挙げられる。適切な液体キャリアは、水
、発熱物質を含まない生理食塩水、薬学的に受容されるオイル、またはこれらの
任意の混合物であり得る。その液体はまた、他の適切な薬学的添加物(例えば、
緩衝液、保存剤、矯味矯臭剤、粘性または浸透圧調節剤、安定剤または懸濁剤)
を含み得る。適切な液体キャリアの例には、pH調節ゲルとしてカルボキシポリ
メチレンを含む、種々の添加剤を伴うか、もしくは伴わない水を含む。この抗体
は、胃での分解を避けるために腸に抗原を放出する腸溶性カプセル内に含まれ得
る。アンタゴニストの非経口投与については、滅菌溶液または懸濁液が、添加剤
(例えば、オレイン酸エチルまたはミリスチン酸イソプロピル)を含み得る生理
食塩液において調製されて、例えば、皮下組織または筋内組織ならびに静脈内に
注射され得る。αE β7のアンタゴニストまたはそのリガンドは、胃での分解を
避けるために腸にインヒビターを放出する腸溶性カプセル内に含まれ得る。
【0024】 あるいは、αE β7のアンタゴニストは、天然のポリマーまたは合成ポリマー
のいずれかとともに直径4〜8μmの微小粒子内にマイクロカプセル化され得、
これは腸のリンパ組織を標的とし、そして4週間までの間インヒビターの徐放を
生ずる。
【0025】 ヒト被験体への抗原の経口投与に加えて、可溶形態においてαE β7に対する
アンタゴニストまたはそのリガンドが、体重1kg当り0.1mgと100mg
との間の単一投与量または複数投与量で代表的に非経口的に投与され、好ましい
投与量範囲は、1〜50mg/kgであり、そして最も好ましい投与量は2〜1
0mg/kgである。被験体は、1週間と52週間との間にわたってほぼ毎週、
単回注射としてαE β7に対する抗体を与えられ得る。経口投与については、5
00mg〜1000mgのαE β7に対する抗体が、POで与えられる。αE β7 に対する抗体を粒子形態において投与するために、500mg〜1000mgが
、4週間から8週間にわたる徐放について、記載されたようにマイクロカプセル
化され得る。この処置は、いつでも反復され得る(特に再発の場合)。特定の炎
症性疾患および患者の状態に依存して、維持投与量が、再発を防止するために投
与され得る。この投与量は、急性の状態から維持状態まで変動し得る炎症の性質
に依存して、1週間おきから毎月投与され得る。
【0026】 投与されるαE β7のアンタゴニストの量は、年齢、サイズ、体重、状態など
に基づき、個人間で変動する。当業者は、投与量は、開業医によって最良に最適
化されることを理解し、そして、投与量を決定するための方法が、例えば、Re
mingtonのPharmaceutical Scienceに記載される
【0027】 当該分野において公知であるように、自己免疫疾患、アレルギー疾患、GvH
病または移植を有すると診断された被験体における自己免疫疾患、アレルギー疾
患、GvH病または移植拒絶を処置する際の特定の用量のαE β7のアゴニスト
の投与の効力が、特定の徴候、症状を評価する標準的な方法および特定の疾患に
ついての客観的研究室試験によって決定され得る。例えば、1)被験体の再発の
頻度または重症度が、改善されていることが示される場合、2)その疾患の進行
が、安定化されていることが示される場合、または3)他の免疫抑制薬物適用の
使用に対する必要性が、適切なコントロール群との比較、および一般的な集団ま
たは特定の個人における疾患の通常の進行の知識に基づいて、低下している場合
、特定の処置は、有効であると考えられる。
【0028】 自己免疫疾患、アレルギー疾患、GvH病または移植拒絶を有することが知ら
れていない被験体において自己免疫疾患、アレルギー疾患、GvH病または移植
拒絶を予防する際のαE β7のアンタゴニストの効力は、当業者に公知のような
、標準的な徴候、症状および客観的研究室試験を評価することにより経時的に決
定され得る。この時間間隔は、自己免疫疾患またはアレルギー疾患の発達に関し
ては、長くてもよく(年/10年)、またはGvH病または移植拒絶の発達に関
しては、短くてもよい(週/月)。だれが自己免疫疾患またはアレルギー疾患の
発症の危険にあるかという決定は、この分野の臨床医に良く知られる特定の疾患
に対する公知の危険因子の現在の知識に基づいてなされる(例えば、疾患の特に
強い家族歴)。GvH病および移植拒絶について、移植手順を経験している患者
は、これらの疾患の発症の危険があると考えられる。
【0029】 本発明は、さらに、炎症を処置するための方法を提供し、その方法は、αE β 7 に対するアンタゴニストおよび別の治療剤を投与する工程を含む。本発明はま
た、炎症を予防するための方法を提供し、その方法は、αE β7に対するアンタ
ゴニストおよび別の治療剤を投与する工程を含む。
【0030】 他の治療剤としては、抗体(例えば、抗α4 β7Mab)、サイトカイン、免
疫抑制剤または免疫調節剤が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0031】 免疫抑制薬物適用の例としては、コルチコステロイド、モフェチル(Mofe
til)、細胞傷害剤(アザチオプリン、クロラムブシル、シクロホスファミド
、メトトレキセート、シクロスポリン、FK−506、6−MP)およびサリド
マイドが挙げられるが、これらに限定されない(27−28)。コルチコステロ
イドを用いる組み合わせ治療の例としては、低用量レジメン2.5〜20mg/
毎日または高用量レジメン0.5〜2mg/Kg/日のいずれかにおけるコルチ
コステロイドと組み合わせた、αE β7に対するインヒビターまたはそのリガン
ドの、経口的または静脈内投与が挙げられる。これはまた、任意の他のキャリア
(例えば、吸入剤または浣腸剤)におけるコルチコステロイドの使用を含む。ア
ザチオプリンを用いる組み合わせ治療の例は、1.25〜2.5mg/Kg/日
の経口投与である。シクロホスファミドを用いる組み合わせ治療の例は、1〜3
mg/kg/日の経口用量または10〜20mg/Kg/1〜3ヶ月毎の静脈内
用量である。メトトレキセートを用いる組み合わせ治療の例は、毎週2.5〜2
5mgの経口レジメンである。
【0032】 免疫調節剤の例としては、IVIG、リンパ球膜抗原に対する抗血清の投与(
すなわち、抗胸腺細胞血清(ATS)、抗胸腺グロブリン(ATG)、抗リンパ
球血清(ALS)、抗リンパ球グロブリン(ALG)、抗CD3、抗CD4、抗
CD8))、抗TNFα、抗IL−12、抗IFNγ、アンチセンスSTAT4
オリゴヌクレオチド、抗ICAM1、アンチセンスICAM−1オリゴヌクレオ
チド、抗CD40L、抗CD25(抗Tag)およびIL−10が挙げられるが
、これらに限定されない(29−30)。免疫調節剤は、疾患の急性の症状発現
を処置する、または患者を維持するための両方で投与され得る。
【0033】 自己免疫疾患、アレルギー性疾患、GvH病、または移植拒絶を有すると診断
された被験体における自己免疫疾患、アレルギー性疾患、GvH病、または移植
拒絶の治療において本明細書に記載される組み合わせ治療の投与の効力は、特定
の徴候、症状の評価の標準的な方法、および当該分野で公知の特定の疾患のため
の客観的な研究室での試験によって決定され得る。例えば、一般的な集団または
特定の個人における適切なコントロール群および疾患の正常な進行の知識との比
較に基づいて、1)被験体の再発の頻度または重篤度は、改善されることが示さ
れる、2)疾患の進行が安定化されることが示される、または3)他の免疫抑制
投薬の使用の必要性が減少され、次いで、特定の処置が効果的であると考えられ
る。
【0034】 自己免疫疾患、アレルギー性疾患、GvH病または移植拒絶を有することがわ
かっていない被験体における自己免疫疾患、アレルギー性疾患、GvH病、また
は移植拒絶を予防することにおける抗体、免疫抑制医薬、または免疫調製剤およ
びαEβ7のアンタゴニストとの組み合わせ治療の効力は、当業者に公知なように
、経時的に、標準的な徴候、症状、および客観的な研究室での試験を評価するこ
とによって決定され得る。この時間間隔は、自己免疫疾患またはアレルギー性疾
患の発症に関して大きく(年/10年)、またはGvH病または移植拒絶の発症
に関して短く(週/月)あり得る。誰が自己免疫疾患またはアレルギー性疾患の
発症の危険にあるかの決定は、この分野の臨床医に周知の特定の疾患についての
公知の危険因子の現在の知識(例えば、特に強力な疾患の家族歴)に基づいてな
される。GvH病および移植拒絶について、移植手順を経験する患者は、これら
の疾患の発症の危険にあると考えられる。
【0035】 本発明は、αEβ7抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物をさら
に提供する。「薬学的に受容可能な」は、生物学的にまたはその他の様式で所望
でない材料を意味し、すなわち、その材料は、いかなる所望でない生物学的効果
なしに、またはそれが含有される薬学的組成物のその他の成分とともに、有害な
様式で相互作用せずに、アンタゴニストとともに被験体に投与され得る。そのキ
ャリアは、当業者に理解されるように、活性成分の任意の分解を最小化するため
に、そして被験体における任意の有害な効果を最小化するために、当然に選択さ
れる。
【0036】 αEβ7アンタゴニストおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物もまた
提供され、ここで、そのアンタゴニストは、αEβ7抗体ではない。
【0037】 αEβ7抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物もまた提供され、
ここでそのキャリアは、ハイブリドーマ上清ではない。本発明において、薬学的
に受容可能なキャリアは、腹水ではない。
【0038】 別の実施形態において、本発明は、αEβ7抗体、第2抗炎症剤、および薬学的
に受容可能なキャリアを提供する。
【0039】 別の実施形態において、本発明は、以下の工程を包含するαEβ7の炎症効果を
減少するのに有効な物質をスクリーニングする方法を提供する:確立された炎症
性疾患を有する動物に物質を投与する工程;プロ炎症性サイトカイン、炎症性サ
イトカインまたはケモカインの分泌の量についてその動物からの炎症性組織細胞
をアッセイする工程であって、それにより投与される物質を有することなしに炎
症性疾患を有するコントロール動物の炎症性組織細胞によって分泌されるプロ炎
症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの量と比較して、その
動物の炎症性の組織細胞によって分泌されるプロ炎症性サイトカイン、炎症性サ
イトカインまたはケモカインの量の減少が、その物質がαEβ7の炎症性効果を減
少させることにおいて有効であることを示す工程。この方法は、αEβ7+炎症性
細胞の、炎症性組織への接着/保持/流入を減少させることにおけるαEβ7のア
ンタゴニストの効果を評価する工程をさらに包含し得る。確立された炎症性疾患
の炎症応答を減少させることにおいて有効である物質は、当業者によって認識さ
れるように、炎症性疾患の組織学的および臨床的徴候を減少または逆転させる物
質である。さらに、αEβ7炎症性細胞の接着、保持、または流入に対する物質の
効果を決定する工程を包含する独立した方法は、αEβ7のアンタゴニストを同定
するために使用され得る。
【0040】 炎症性組織細胞をアッセイするにおいて、いくつかの炎症性サイトカインおよ
びケモカインがアッセイされ得る。これらには、問題の炎症性疾患に依存してI
FN−γ、TNF−α、Il−4、IL−5、またはIL−12が含まれるが、
これらに限定されない。
【0041】 本発明によって、αEβ7の炎症性効果を予防するにおける効果的な物質をスク
リーニングする方法もまた提供される。この方法は、炎症性疾患に感受性である
動物に物質を投与する工程;その動物を炎症応答を誘導する処置に供する工程;
プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカイン、またはケモカインの分泌物の量
についてその動物からの炎症性組織細胞をアッセイする工程を包含し、それによ
り、炎症性疾患を有するが投与される物質を有さないコントロール動物の炎症性
組織細胞によって分泌されるプロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカイン、ま
たはケモカインの量の増加と比較しての、その動物の炎症性組織によって分泌さ
れるプロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカイン、またはケモカインの量の増
加の欠如が、その物質が、αEβ7の炎症性効果を阻害することによって炎症性疾
患を予防するにおいて有効であることを示す。その方法は、さらに、炎症性組織
へのαEβ7+炎症性細胞の接着/保持/流入を減少させることにおけるαEβ7
アンタゴニストの効果を評価する工程を包含する。さらに、αEβ7炎症性細胞の
接着、保持、または流入に対する物質の効果を決定する工程を包含する独立した
方法は、αEβ7のアンタゴニストを同定するために使用され得る。
【0042】 本発明のスクリーニング方法において、その炎症が産生される動物は、任意の
哺乳動物であり得、そしてマウス、ラット、モルモット、ハムスター、ウサギ、
ネコ、イヌ、ヤギ、サル、およびチンパンジーを含み得るが、これらに限定され
ない。炎症は、当該分野で公知の任意の方法によって動物において産生され得る
。例えば、その炎症は、その動物に有効量のハプテン試薬を導入することによっ
て産生され得る。ハプテン試薬は、キーホールリンペットヘモシアニンの2,4
,6−トリニトロフェノール結合体、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン
酸、2,4,6−ジニトロクロロベンゼン、およびその他のトリニトロフェニル
アミン化合物であり得るが、これらに限定されない。
【0043】 本発明はまた、αEβ7に対するアンタゴニストのためのインビトロスクリーニ
ング方法を提供する。インビトロ細胞接着研究は、αEβ7のそのリガンドへの結
合をブロックするための化学的に操作された化合物の効果を分析するために、ま
たは細胞活性化ならびにプロ炎症性サイトカインおよび炎症性サイトカイン産生
(29,31,33)を減少する能力を分析するために、使用され得る。細胞活
性化のためのマーカーの例には、CD25、CD45、CD69、およびL−セ
レクチンが含まれるが、これらに限定されない。
【0044】 粘膜固有層、リンパ節、脾臓、肝臓、皮膚、肺、関節、CNS、および炎症に
関与するその他の組織から得られる炎症性組織からの炎症誘発性および炎症性サ
イトカイン、およびケモカイン分泌の量をアッセイする方法もまた提供される。
これらの方法には、フローサイトメトリー、ELISA、PCR、逆転写酵素ポ
リメラーゼ連鎖反応、およびELISPOT、ノーザンブロット、サザンブロッ
ト、およびウエスタンブロット(31)が含まれるが、これらに限定されない。
サイトカインまたはケモカインの量の減少は、αEβ7のレベルで作用し得る物質
の存在を示す。
【0045】 本発明は、多数の改変および変更が当業者に明らかとなるので、例示としての
み意図される以下の実施例においてより特異的に記載される。
【0046】 (実施例) マウス 遺伝子ターゲッティング(34)によってIL−2欠損にしたマウスは、W.
Paul(NIAID,NIH)の好意により寄贈された。マウスのコロニーを
、ヘテロ接合性の親を繁殖させることによって生成し、そして誕生の4週間後に
、ホモ接合性のマウスを、記載されたように(12)、消化した尾断片(tai
l snips)から単離したDNAのPCR分析によって同定した。マウスを
、国立衛生研究所のBethesdaキャンパスにおける特定の病原を含まない
(SPF)動物施設に収容した。研究の前に、全てのマウスを、クラスII通気
室下で手袋で扱い、滅菌した食物を与え、そして自由に水を採らせ、そして毎週
交換された滅菌マイクロアイソレーター中で維持した。種々のマウスの選択した
組織を組織病理学およびエンドテープ試験のために回収した;盲腸および結腸を
寄生虫学のために回収した。このような組織は、マウスアデノウイルス、カルボ
シラス(carbocillus)、奇肢症、EDIM(乳児マウスの伝染性下
痢)、GDVII(George疾患、VII)、リンフォサイトメガロウイル
ス(lymphocytomegalovirus)、マウス肝炎ウイルス、M
ycoplasma、マウス肺炎ウイルス、レオウイルス、センダイウイルス(
sendavirus)、マウスサイトメガロウイルス、およびパルボウイルス
において陰性であった。4〜8週齢の両方の性のマウスを使用した。
【0047】 (αEβ7に対するヒト化マウス抗体の産生) 齧歯類モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体は、Junghansら
(36)、Brouwnら(37)、Kettleboroughら(38)に
示されるプロトコルに従って改変され得る。詳細には、齧歯類抗体は、当業者に
公知の組換えDNAプロトコルによって、齧歯類可変領域およびヒト重鎖および
軽鎖定常領域から構成されるキメラ齧歯類−ヒト抗体を構築することによって、
ヒト投与のために改変され得る。ヒト化齧歯類抗体に対する別のアプローチは、
齧歯類可変領域からの齧歯類相補性決定領域(CDR)を、ヒト可変領域に移植
することである。これらのアプローチのいずれかを使用することによって、齧歯
類抗体は、ヒト被験体への投与のためにヒト化され得る。
【0048】 (マウスの免疫化および処置) マウス(4〜8週)を、完全フロイントアジュバント中、キーホールリンペッ
トヘモシアニン(KLH)の2,4,6−トリニトロフェノール(TNP)結合
体で一旦免疫した。その結合体を、以下のように調製した:2.0mlの蒸留水
中で再構成した20mgのOVA(Pierce Chemical Co.,
Rockford,IL)を、2.0mlのホウ酸カリウム緩衝液(pH9.0
−9.3)に添加し、次いで、蒸留水中1mg/mlの3.0mlのTNBS(
J.Inman博士、NIAID,NIHから寄贈)溶液と混合させ、そして8
μlの1M Na2CO3を添加した;その混合物を、暗室に8時間室温で放置し
、そして12h、1×PBSにおいて透析し、その後結合体の濃度をBCAタン
パク質アッセイ試薬(Pierce Chemical Co.)によって決定
した。マウスに、Freund完全アジュバント(Sigma ImmunoC
hemicals,St.Louis,MO)中にて乳化した100μgのTN
P−OVAを腹腔内注射した。コントロールのために、マウスにフロイント完全
アジュバント中にて乳化したPBSを注射した。
【0049】 IL−2-/-マウスにおける大腸炎の発症におけるα4β7およびαEβ7の役割
を決定するために、後者に、0.5mgの抗α4β7(ラットIgG2a mAb
、クローンDATK32,Pharmingen)、抗αEβ7(ラットIgG2
a mAb、クローンM290、Pharmingen)mAbまたはラットI
gG2a κコントロールAb(Pharmingen)を、TNP−OVA免
疫化(0日)の1時間前に腹腔内投与し、そして同じ量のmAbを、マウスを屠
殺するまでの2、4、および6日目に再投与した。いくつかの研究において、以
前にTNP−OVAで免疫化し、そして大腸炎を発症させたマウスの群に、0.
5mgの抗αEβ7を、一日おきに3回注射し、そして最初の抗αEβ7mAb注射
から7日目に評価した。抗α4β7および抗αEβ7mAbで二重染色したLP細胞
のFACS分析により、抗α4β7と抗αEβ7との間の交差反応性が明らかになっ
た。
【0050】 (組織学的変化の段階付け) 結腸を、免疫したマウスから切開し、そして凍結切片の調製物に処理した。手
短に言うと、小切片(約3〜5mm)を、各組織から切り取り、そしてドライア
イスで冷却したO.C.T.Embedding Compound(Tiss
ue Tek;Miles Inc.,Elkhart,IN)中に浸した。包
理媒体の完全な凝固後、サンプルを−80℃で保存した。
【0051】 組織を、指定された時点で取り出し、低温保存し、固定化し、そしてパラフィ
ンに包理した。この包理した組織を切片化し、そしてヘマトキシリンおよびエノ
シン(American Histo Labs,Rockville,MD)
で染色した。この結腸の炎症の程度を、0〜4で半定量的に段階付けた(0、炎
症の徴候なし;1、非常に低レベルの単核細胞浸潤、および2、低レベルの単核
細胞浸潤;3、高レベルの単核細胞浸潤、高い血管密度、結腸壁の肥厚化;4、
経壁浸潤、杯細胞の損失、高い血管密度、結腸壁の肥厚化)。
【0052】 (IEL細胞および固有層細胞の単離) IEL細胞およびLP細胞の調製は、以前に記載されている(12)。手短に
言うと、デトリタスを、鉗子を用いて結腸管腔から圧搾し、この組織を、滅菌し
た鋏でミンスし、そして片を、100mmナイロンメッシュボウル上でHBSS
で洗浄して、残りのデトリタスおよび代謝物を除去した。その切り取った切片を
、0.1mM EDTAを含む25mM HEPES緩衝液(NIH Medi
a Unit)および10%FCS(BioWhittaler,Walker
sville,MD)を補充した、25mlのCa/Mgを含まない温(37℃
)HBSS培地(Biofluids,Inc.,Rockville,MD)
中で、37℃で20分間インキュベートすることによって、IELを遊離させた
。濾過した細胞を、Percoll勾配遠心分離によってリンパ球について富化
させた。結腸固有層リンパ球(LPL)単離のために、結腸のその残りの切片を
、ナイロンメッシュ上で洗浄し、25mM HEPES緩衝液、10%FCS、
400U/ml DNAse(Boehringer Mannheim Bi
ochemical,Indianapolis,IN)、400U/ml コ
ラーゲナーゼ(Boehringer Mannheim)を補充した、RPM
I1640培地(BioWhittaker)中に再懸濁し、そしてロッカー上
で37℃で1.5時間インキュベートした。得られた細胞懸濁液を、100mm
および40mmのナイロンメッシュフィルターで連続的にろ過し、次いで、25
mM HEPES緩衝液および10%FCSを補充した、RPMI1640中で
2回(2’)洗浄した。
【0053】 (インビトロ細胞刺激およびサイトカインアッセイ) 単離した細胞を、10% FCS、5% NCTC(M.A.Whittak
er Bioproducts)、1% ペニシリン/ストレプトマイシン/0
.25% ファンジソゾン(fungisozone)(GibcoBRL、G
aithersburg,MD)、2mM グルタミン(GibcoBRL)、
5×105M ME(Sigma Chemical Co.,St.Loui
s,MO)、および15mM HEPESを補充した、RPMI 1640中で
、1.0mlの最終容量あたり1×106細胞の密度で、刺激した。細胞を、可
溶性抗CD28(1μg/ml;Pharmingen)およびIL−2(50
U/ml;Chiron,San Diego,CA)を含む、プレートに結合
した抗CD−3(10μg/ml;Pharmingen)の存在下の24−ウ
ェル組織培養プレート(Costar,Cambridge,MA)において、
加湿6%CO2中、37℃で培養した。培養上清を、48時間後に収集し、そし
てアッセイまで−20℃で凍結させた。培養上清を、48時間に回収し、アッセ
イまでの間−20℃で凍結した。培養上清におけるIFN−γ産生を、Phar
mingenから入手した、コーティングAb、標準Abおよびビオチン化した
二次Ab、とZymed(South San Francisco,CA)か
ら入手したHRP−ストレプトアビジンとを組み合わせた、Pharminge
nプロトコルを使用するELISAによってアッセイした。
【0054】 (フローサイトメトリー) 回収したLPL、LELおよび脾細胞におけるT細胞表現型を特徴付けるため
に、マウス細胞表面決定基に対するAb(Pharmingen)を用いるフロ
ーサイトメトリー分析を使用した。この目的のために、細胞を、FACS緩衝液
(NIH Media Unit)中で2回洗浄し、FACS緩衝液中に107
細胞/mlで再懸濁し、そしてFACS管(Becton Dickinson
,Mountain View,CA)に移した。Abの非特異的FcR媒介結
合を防止するために、50〜100μg/mlの抗FcεR(2.4G2;Ph
armingen)を、各管に染色3分前に添加した。細胞懸濁液を、1μg/
mlの、FITC結合体化CD3、FITC結合体化CD4、PE結合体化CD
8、PE結合体化α4β7、ビオチン結合体化ICAM−1(CD54)、または
ビオチン結合体化CD69を用いて、氷上で30分間染色した。その後、ビオチ
ン結合体化Abで染色した細胞を、FACS緩衝液中で1回洗浄し、そして5μ
g/mlのストレプトアビジン−PEで30分間、氷上でインキュベートした。
染色した全ての細胞を、FACS緩衝液中で2回洗浄し、1×106細胞/ml
で再懸濁し、そしてFACSCAN分析器、Lysis IIソフトウェア(B
ecton Dickinson)上で試験した。非生存細胞を、前角(for
ward angle)カッターまたはヨードプロピジウムの取り込みで排除し
た。
【0055】 (統計学的分析) 差異の有意性についての記述統計学および試験は、StatWorksおよび
Microsoft Excel統計分析コンピュータープログラムを使用して
、スチューデントt検定によって評価した。
【0056】 (抗αEβ7mAbまたは抗α4β7mAbのいずれかによるTNP−OVA誘導
性結腸炎の処置は、LPLの細胞メンバーおよびIELの細胞メンバーの減少と
関連するが、脾細胞メンバーの増加に関連する) 新しく発生させたTNP−OVA/IL−2 −/−モデルの結腸炎における
、αEβ7 対 α4β7の役割を評価するために、無特定病原体条件下で維持した
IL−2 −/−マウスを、TNP−OVAで免疫し、そして上記のように、免
疫と同時に抗αEβ7mAbまたは抗α4β7mAbのいずれかを与えた。これによ
って、結腸炎を、無特定病原体環境下で維持されたIL−2 −/−マウスにお
いて誘導し、そしてαEβ7mAbの同時注射の影響を評価した。図1に示される
ように、重篤な結腸炎が、TNP−OVAを注射したマウスにおいて観察された
が、TNP−OVAを抗αEβ7mAbと同時注射した場合には、この結腸炎が予
防され、そして結腸粘膜の顕微鏡試験は、PBSを注射したマウスで観察された
試験と類似した。これは、結腸炎重篤度スコア(CSS)の有意な減少によって
反映される;TNP−OVAを注射したIL−2 −/−マウス、CSS:3〜
4 対 TNP−OVA+抗αEβ7を注射したIL−2 −/−マウス、CSS
:0〜2(表1)。さらに、この結腸炎の阻害は、αEβ7mAbを同時注射した
マウスにおける、LPLメンバーの4倍の減少およびIELメンバーの2倍の減
少に関連した(IL−2 −/−LPL:TNP−OVA;180±5×106
対 抗αEβ7を同時注射したTNP−OVA 6.5±0.6×106。IL
−2 −/−IEL:TNP−OVA;5.2±1.8×106 対 抗αEβ7
を同時注射したTNP−OVA;2.4±0.9×106)。興味深いことに、
細胞の総数を脾臓内で調べた場合に、わずかな総細胞数の増加が見られた(表1
)。同様に、結腸炎を樹立したマウスを、2回の抗αEβ7mAb注射で処置した
場合に、TNP−OVA−誘導性結腸炎は、有意に減少した;TNP−OVA
CSS:3〜4 対 TNP−OVA+抗αEβ7mAb注射 CSS:1〜2。
このモデルの結腸炎におけるα4β7の役割を評価するために、IL−2−/−マ
ウスに、TNP−OVAおよび抗α4β7を同時注射した。表1に示されるように
、抗αEβ7の注射はまた、IL−2 −/−マウスにおけるTNP−OVA誘導
性結腸炎の発生を予防した。従って、上記データは、抗αEβ7mAbの注射が、
IL−2 −/−マウスにおけるTNP−OVA誘導性結腸炎を予防し得るのみ
ならず、樹立した結腸炎を直接的に緩和し得ることをまた実証する。
【0057】 (IL−2 −/−マウスへの抗αEβ7mAbの投与は、LPL内の浸潤CD
4+T細胞の数を減少するが、脾臓内CD4+T細胞を増加する) CD4+T細胞は、IL−2 −/−マウスにおけるTNP−OVA誘導性結
腸炎の病理に関与する主要なエフェクター細胞であることが、以前に実証された
(12、17)。従って、抗αEβ7 対 抗α4β7の投与が、CD4+T細胞お
よびCD8+T細胞のリンパ器官の区画化に対する異なる効果を有するか否かを
観察することが興味深い。表1に示されるように、抗αEβ7mAbの注射は、L
P区画内の総細胞数の減少に最も関連した。これは、最も重篤な炎症が、結腸の
LP内に見出されるという以前の観察(ならびに本明細書中で表1および図1に
例証された観察)を反映する。さらに、図2に示されるように、抗αEβ7mAb
の注射は、LP CD4+リンパ球の5倍の減少を導いた;TNP−OVA 対
TNP−OVA+抗αEβ7におけるCD4+LPLの総数は、それぞれ、21
.7×106および4.7×106。IEL区画において、抗IEL処置は、CD
8+T細胞の穏やかな減少に関連した;TNP−OVA:4×106 対 TN
P−OVA+抗αEβ7:1.6×106(図3)。興味深いことに、IE区画内
のCD4+T細胞の総数は、IL−2 −/−マウス内への抗αEβ7mAb注射
によって、有意に変化されなかった。さらに、本発明者らは、同様に処置したI
L−2 +/+マウス内を分析した場合に、CD4+T細胞の総数における変化
は、評価したいずれの区画においても観察されなかった(表1)。
【0058】 抗αEβ7mAb処置後のTNP−OVAで免疫したIL−2 −/−マウスの
LPにおけるCD4+リンパ球の減少が、αEβ7+リンパ球の欠失、またはむし
ろリンパ球分布に対する効果に起因したか否かをさらに評価するために、末梢リ
ンパ器官内のT細胞数もまた、評価した。図4に示されるように、抗αEβ7の注
射は、脾臓内のCD4+T細胞数の有意な増加に関連した;TNP−OVA:1
3.5×106 対 TNP−OVA+抗αEβ7:32.4×106。腸間膜リン
パ節区画において、総CD4+T細胞数は、抗αEβ7を受けたか否かに関わらず
、TNP−OVA免疫IL−2 −/−マウスにおいて同様であった。
【0059】 (αEβ7mAbの投与は、LPL内のIFN−γ産生の減少を生じるが、脾臓
内でIFN−γ産生の増加を生じる) 慢性粘膜炎症の重篤度は、結腸炎の多くのマウスモデルにおける炎症性CD4
+T細胞によるIFN−γ産生のレベルに相関することが、現在十分に確証され
ているので、抗αEβ7mAbでの処置が、INF−γレベルに影響するか否かを
、さらに分析した。従って、最初の研究において、処置されたマウスから単離さ
れたLPLのINF−γ産生を、未処置マウスから単離されたLPLと比較した
。単離後、LPLを、抗CD3mAbおよび抗CD28mAbでインビトロで直
接的に刺激し、そして培養上清におけるおよびIFN−γ産生を分析した。図5
に実証されるように、抗αEβ7mAb処置したIL−2 −/−マウス由来のT
細胞は、未処置のTNV−OVA免疫マウスと比較した場合に、IFN−γの5
倍の減少を示した:TNP−OVA+抗αEβ7mAb:IFN−γ 46±15
U/ml 対 IFN−γ 225±72U/ml(p=0.003)。同様の
一連の研究において、処置IL−2 −/−マウス 対 未処置IL−2 −/
−マウスからの脾臓T細胞IFN−γ産生を評価した。図5に示されるように、
TNV−OVA免疫単独では、PBSを注射したコントロールIL−2 −/−
マウスと比較した場合に、脾臓T細胞におけるIFN−γ産生において3倍の増
加を誘導した。さらに、この脾臓INF−γの分泌の量は、TNP−OVAおよ
び抗αEβ7の同時注射後で、さらに高かった;TNP−OVA単独:IFN−γ
97±20U/ml 対 TNP−OVA+抗αEβ7mAb:IFN−γ 2
02±14U/ml、p=0.005。注目すべきは、上記条件下で、本発明者
らは、有意なIL−4産生を見出さなかった。
【0060】 上記データは、抗αEβ7mAbの投与が、結腸LPへのTh1サイトカイン経
路に関連付けられ(committed)、T細胞の流入および/または滞留を
防止することを示す。
【0061】 (抗αEβ7mAb処置は、TNP−OVA免疫IL−2 −/−マウスにおけ
るCD3+/CD54+LPLの蓄積を防止する) 接着分子の発現は、疑いなく、慢性粘膜炎症の誘導の間の重要な調節エレメン
トである。ICAM−1(CD54)は、免疫グロブリンスーパーファミリーの
1つのメンバーであり、これは、Th1媒介性炎症の間にT細胞を有意に上方制
御し、そしてそのリガンドVLA−1との結合が、T細胞接着を増強するのみな
らず、細胞内T細胞活性化を誘導することが例証されている(27−32)。さ
らに、IL−2 −/−マウスにおけるTNP−OVA誘導性炎症応答の特徴の
1つが、CD54およびCD69の誘導であることが、以前に示されている(2
1、26)。抗αEβ7mAb処置は、LP区画内でのIFN−γ産生の減少のみ
を導き、脾臓において導かないので、本発明者らは、このことが、上記のT細胞
活性化マーカーの発現に反映されるか否かを観察することに興味をもった。表2
に例証されるように、TNP−OVAおよび抗αEβ7の同時注射後に、TNP−
OVA単独と比較して、CD3+CD54+LPLの有意な減少が生じ(それぞ
れ、16.4×106および2.6×106)、そしてこれは、抗αEβ7処置後の
、CD54を発現するより少ない数のLPLによっても明らかであった。しかし
、脾臓内のCD54のT細胞発現を評価した場合、抗αEβ7処置後に、CD3+
CD54+リンパ球の顕著な増加が見られた;CD3+CD54+リンパ球の総
数、TNP−OVAおよび抗αEβ7mAbの同時注射後165.6×106 対 TNP−OVA単独注射後135×106。同様の知見が、別の(しかし、そ
れほど特徴付けられていない)活性化マーカーCD69の発現についても観察さ
れた(表2)。
【0062】 本発明のプロセスを、その特定の実施形態の特定の詳細に関して記載してきた
が、このような詳細が、それらが添付の特許請求の範囲に含まれる場合以外の、
およびそれらが添付の特許請求の範囲に含まれる程度への、本発明の範囲に対す
る限定としてみなされるべきでない。
【0063】 本出願を通して、種々の刊行物が参照される。これらの刊行物のその全体での
開示、ならびにこれらの刊行物に引用される参考文献が、本発明が関係する技術
の状態をより十分に記載するために、本出願への参考として本明細書によって援
用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1。抗αEβ7mAbの投与は、IL−2−/−マウスにおけるTNP−OV
A誘導大腸炎を、妨げかつ回復する。ヘマトキシリン/エオシン染色した結腸組
織の顕微鏡写真。A、PBSおよびラットIgG2aを注入したマウス由来の正
常結腸組織。B、CFAの状態でTNP−OVAで免疫化されたIL−2−/−
マウスの結腸粘膜およびラットIgG2aを共に同時注入されたIL−2−/−
マウスの結腸粘膜において見られる有意な単核細胞炎症。CおよびD、それぞれ
、CFAの状態でTNP−OVAを注入したマウスにおける抗αEβ7mAbの予
防的な養生法かまたは治療の養生法のいずれかの後の結腸粘膜の正常に近い外観
。100倍率。結果は、各群において3〜4匹のマウスから得られたデータを示
す。
【図2】 図2。抗αEβ7mAbでの処置後のCD4+LPLの漸減数。LPLを、フロ
ーサイトメトリーによりCD4+表現型およびCD8+表現型について単離し、
計数および分析した(実施例を参照のこと)。LPLの総数を、PBS+ラット
IgG2a(n=3;白棒)、CFAの状態のTNP−OVA+ラットIgG2
a(n=4;黒棒)およびCFA状態のTNP−OVA+抗aEb7(n=4;
点線棒)を注入したIL−2−/−マウスから分析した。*p<0.01。
【図3】 図3。抗αEβ7mAbでの処置後のCD4+およびCD8+IELの総数。I
ELを、フローサイトメトリーによりCD4+表現型およびCD8+表現型につ
いて単離し、計数および分析した(実施例を参照のこと)。IELの総数を、P
BS+ラットIgG2a(n=3;白棒)、CFAの状態のTNP−OVA+ラ
ットIgG2a(n=4;黒棒)およびCFA状態のTNP−OVA+抗αEβ7 (n=4;点線棒)を注入したIL−2−/−マウスから分析した。
【図4】 図4。αEβ7mAbでの処置後の脾臓内の、CD4+リンパ球の漸増数。脾臓
リンパ球を、フローサイトメトリーによりCD4+表現型およびCD8+表現型
について単離し、計数および分析した(実施例を参照のこと)。脾臓リンパ球の
総数は、PBS+ラットIgG2a(n=3;白棒)、CFAの状態のTNP−
OVA+ラットIgG2a(n=4;黒棒)およびCFA状態のTNP−OVA
+抗αEβ7(n=4;点線棒)を注入したIL−2−/−マウスから分析した。 * p<0.01。
【図5】 図5。抗αEβ7mAbでの処置後の脾臓のリンパ球の漸増のIFN−γ産生。
脾臓リンパ球をPBS+ラットIgG2a(n=3;白棒)、CFAの状態のT
NP−OVA+ラットIgG2a(n=4;黒棒)およびCFA状態のTNP−
OVA+抗αEβ7(n=4;点線棒)を注入したIL−2−/−マウスから単離
した。次いで、脾臓リンパ球を抗CD3+抗CD28を用いてインビトロで刺激
し、そして48時間後の細胞培養上清において、IFN−γ産生をELISAに
より分析した(実施例を参照のこと)。*p<0.01。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/02 A61P 29/00 29/00 101 101 37/06 37/06 37/08 37/08 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ラッドビクソン, ブジョーン アール. アイスランド国 220 ハフナーフジョー ファー, ハーバーフ 10 (72)発明者 ストロバー, ワレン アメリカ合衆国 メリーランド 20817, ベセスダ, ホワイティア ブールバー ド 8301 (72)発明者 エールハルト, ロルフ オー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94114, サン フランシスコ, サンチェズ ス トリート 1676 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA17 DA01 NA14 ZA592 ZA662 ZA962 ZB082 ZB112 ZB132 ZB152 4C085 AA13 BB31 CC03

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体における炎症を処置する方法であって、該被検体にα
    Eβ7に対するアンタゴニストを投与する工程を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記アンタゴニストが抗体である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記抗体がαEβ7 Mabである、請求項2に記載の方法
  4. 【請求項4】 前記炎症が炎症性腸疾患に関連している、請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記炎症が喘息に関連している、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記炎症が慢性関節リウマチに関連している、請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記炎症が自己免疫疾患に関連している、請求項1に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記炎症がアレルギーに関連している、請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記炎症が移植片拒絶に関連している、請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記炎症が対宿主性移植片病に関連している、請求項1に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 被検体における炎症を予防する方法であって、該被検体に
    αEβ7に対するアンタゴニストを投与する工程を包含する、方法。
  12. 【請求項12】 前記アンタゴニストが抗体である、請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記抗体がαEβ7 Mabである、請求項12に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記炎症が炎症性腸疾患に関連している、請求項11に記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 前記炎症が喘息に関連している、請求項11に記載の方法
  16. 【請求項16】 前記炎症が慢性関節リウマチに関連している、請求項11
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記炎症が自己免疫疾患に関連している、請求項11に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記炎症がアレルギーに関連している、請求項11に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 前記炎症が移植片拒絶に関連している、請求項11に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 前記炎症が対宿主性移植片病に関連している、請求項11
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 別の治療剤を投与する工程をさらに包含する、請求項1に
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記別の治療剤が抗体である、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記抗体がα4β7 Mabである、請求項22に記載の
    方法。
  24. 【請求項24】 前記別の治療剤がサイトカインである、請求項21に記載
    の方法。
  25. 【請求項25】 前記別の治療剤が免疫調節剤である、請求項21に記載の
    方法。
  26. 【請求項26】 別の治療剤を投与する工程をさらに包含する、請求項11
    に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記別の治療剤が抗体である、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記抗体がα4β7 Mabである、請求項27に記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 前記別の治療剤がサイトカインである、請求項26に記載
    の方法。
  30. 【請求項30】 前記別の治療剤が免疫調節剤である、請求項26に記載の
    方法。
  31. 【請求項31】 αEβ7の炎症性効果の減少に有効である物質についてス
    クリーニングする方法であって、以下: a)前記物質を確立された炎症性疾患を有する動物に対して投与する工程; b)プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの分泌量
    について前記動物由来の炎症性組織細胞をアッセイする工程であって、これによ
    り、炎症性疾患を有しかつ投与される物質を有しないコントロール動物の炎症性
    組織細胞によって分泌される、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインま
    たはケモカインの量と比較した場合、該動物の炎症性組織細胞により分泌される
    、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの量の減少は
    、該物質がαEβ7の炎症性効果を減少するのに有効であることを示す、工程; c)炎症性組織へのαEβ7+炎症性細胞の接着/保持/流入の減少における
    αEβ7のアンタゴニストの効果を評価する工程であって、減少は、該アンタゴ
    ニストがαEβ7のレベルで作用していることを示す、工程、 を包含する、方法。
  32. 【請求項32】 前記動物がハプテン試薬により生じる確立された炎症性疾
    患を有する、請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記ハプテン試薬がキーホールリンペットヘモシアニン(
    KLH)の2,4,6トリニトロフェノール(TNP)結合体である、請求項3
    2に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記動物がマウスである、請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 αEβ7の炎症性効果の予防に有効である物質についてス
    クリーニングする方法であって、以下: a)前記物質を炎症性疾患に感受性である動物に対して投与する工程; b)炎症応答を誘導する処置に該動物を供する工程;ならびに c)プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの分泌量
    について前記動物由来の炎症性組織細胞をアッセイする工程であって、これによ
    り、炎症性疾患を有しかつ投与される物質を有しないコントロール動物の炎症性
    組織細胞によって分泌される、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインま
    たはケモカインの量の増加と比較した場合、該動物の炎症性組織細胞により分泌
    される、プロ炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインまたはケモカインの量の
    増加の欠如は、該物質がαEβ7の炎症性効果を阻害することにより該炎症性疾患
    を予防するのに有効であることを示す、工程; d)炎症性組織へのαEβ7+炎症性細胞の接着/保持/流入の減少における
    αEβ7のアンタゴニストの効果を評価する工程、 を包含する、方法。
  36. 【請求項36】 前記動物がマウスである、請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記炎症応答を誘導する前記処置が有効量のハプテン試薬
    の導入である、請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ハプテン試薬がリンペットヘモシアニン(KLH)の
    2,4,6トリニトロフェノール(TNP)結合体である、請求項37に記載の
    方法。
  39. 【請求項39】 前記サイトカインがIFN−γである、請求項31に記載
    の方法。
  40. 【請求項40】 前記サイトカインがIFN−γである、請求項35に記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 αEβ7アンタゴニストおよび薬学的に受容可能なキャリ
    アを含む、組成物であって、ここで該アンタゴニストは抗αEβ7抗体ではない
    、組成物。
  42. 【請求項42】 αEβ7抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、
    組成物であって、ここで該キャリアはハイブリドーマ上清ではない、組成物。
  43. 【請求項43】 αEβ7抗体、第2の抗炎症性薬剤および薬学的に受容可
    能なキャリアを含む、組成物。
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