JP2002529319A - ホットメルト接着剤の包装方法および包装されたホットメルト接着剤 - Google Patents

ホットメルト接着剤の包装方法および包装されたホットメルト接着剤

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JP2002529319A JP2000564867A JP2000564867A JP2002529319A JP 2002529319 A JP2002529319 A JP 2002529319A JP 2000564867 A JP2000564867 A JP 2000564867A JP 2000564867 A JP2000564867 A JP 2000564867A JP 2002529319 A JP2002529319 A JP 2002529319A
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ethylene
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ミヒャエル・キク
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ライナー・フォーゲル
ゲラルト・ペトリー
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Abstract

(57)【要約】 内容物との同時溶融に適しており、接着剤組成物が混合工程により顕著な程度で悪影響されることなく溶融状態でそれと混合でき、通常の貯蔵温度で表面粘着性を有しない、開口を有する容器の中に、ホットメルト接着剤を包装する。容器は、50℃以下の温度で寸法的に安定であり。容器は、ホットメルト接着剤で充填される際にまたはその直後に冷却される。容器は充填後に完全に閉鎖される。本発明の方法は、通常温度で流動するホットメルト接着剤を包装するのに特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、容器が開口を通して溶融ホットメルト接着剤で充填される、内容物
と同時に溶融するのに適していて、接着剤組成物の性質が混合工程によってあま
り悪影響されずに溶融状態で混合され、通常の貯蔵温度、特に50℃までの温度
で表面粘着性を有さないホットメルト接着剤、特に感圧ホットメルト接着剤を開
口のある容器にパッケージングする(包装する)方法に関する。 そのような方法は、EP 0 469 564 B1(H.B. Fuller Licensin
g & Financing Inc.)から既知であり、以下にさらに詳細に記載している。
【0002】 (背景技術) ホットメルト接着剤は、加熱後に、すなわち溶融状態で材料の表面を効率よく
湿潤でき、冷却および硬化後にその表面に付着できる無溶剤型の接着剤である。
ホットメルト接着剤は、通常、接着成分、凝集成分および添加成分の物質の混合
物からなる。
【0003】 製造のために、成分を共に溶融し、混合し、次いで仕上げる。以下で詳細に記
載される仕上げ段階での独特の問題点は、いわゆる感圧ホットメルト接着剤、永
久的に粘着性である、すなわち室温でさえなお粘着性であるホットメルト接着剤
によって生じる。この種類の接着剤は、表面に押し付けるだけで、加熱すること
を要しないでまたは溶融することさえも要しないで、結合すべき表面の1つに付
着するから、いわゆる感圧ホットメルト接着剤または略語でPSAホットメルト
またはHMPSAと呼ばれている。
【0004】 より大きな包装の問題は、ホットメルト接着剤または感圧ホットメルト接着剤
が、冷間状態でさえ容器からゆっくりと流れ出すことができるほどの低い粘度を
、約20〜50℃の温度でさえ有する場合に生じる。この性質は「冷間流動(常
温流れ)」として知られている。この熱可塑性接着剤組成物は、120℃未満、
特に60〜105℃の比較的に低い軟化点を有する。したがって、包装に使用さ
れるフィルム、フィルムバブルまたはフィルムバッグは、常に、充填後に溶接に
よって封止されなければならない。この種類のホットメルト接着剤は、水平方向
に延在しているリムを有するケイ素化ポリプロピレンの平たいボウル中に装填さ
れうることが知られている。封止のために、ボウルと同じ材料のフィルムが適用
される。しかしながら、このボウルは、使用者によりホットメルト接着剤と同時
に溶融および加工するのに適していない。
【0005】 工業的に使用される感圧ホットメルト接着剤は、接着剤ポンプおよびノズルに
原料を供給する溶融用タンクで加熱されるブロック形態で供給され、接着剤は、
ボックスを包装するラップに適用されるか、接着テープ、本、赤ちゃん用使い捨
てオムツ、婦人用生理用品などの製造ならびに缶およびボトルのラベルに使用さ
れる。ホットメルト接着剤は、この種類の物品、特に非再使用の使い捨て物品の
構造用接着剤として使用される。ホットメルト接着剤は、製造される物品の種類
および接着される表面にしたがってさまざまな適用系で適用されうる。
【0006】 残念なことに、ホットメルト接着剤ブロックは、高い表面粘着性のために取り
扱いが困難であり、一般に高価であり、ホットメルト接着剤の除去後に処理され
なければならない特別な包装を要し、さらに溶融に比較的長い時間がかかる。
【0007】 感圧ホットメルトの使用を簡単にする多くの別の提案が知られている。ソーセ
ージ状容器に溶融接着剤を導入することが提唱されている(例えば、DE 24
13 575 A1、参照)。この容器が、充填工程の間、水によって外的に
冷却されるかまたは水に浸される条件下で、この容器は、容器の軟化温度より高
い接着剤温度において充填されうる。容器の構成物質は、溶融接着剤に溶解し、
かつ相溶性があるプラスチックまたはプラスチック組成物である。
【0008】 そのようなフィルム内の個々の部分を覆う利点は、互いに個々の「ソーセージ
」が付着しないことであり、この現象は、ブロッキングとして知られていて、室
温で粘着性である感圧ホットメルト接着剤の場合に非常に大きな問題になる。
【0009】 この工程は特別に変形した機械を必要とするので、必要とされる機械の高いコ
ストが欠点である。
【0010】 DE 24 13 575 A1から既知の方法の他の欠点は、フィルムに覆
われたホットメルト接着剤が気泡または気孔を含みうる危険性である。空気は、
接着剤配合物内または接着部分の端でさえも存在しうる。充填したバッグ内の比
較的多くの量の空気は、使用者の溶融用タンクから容易にまたは完全に除去でき
ず、基材に接着剤の不均一な塗布を引き起こす場合に適用ノズルに溶融ホットメ
ルト接着剤と共に通過しうる。したがって、この厄介な空気が漏れ出した後に、
特に多くの量の溶融接着剤が、ノズルによって適用され、例えば接着剤が使い捨
てオムツのプラスチックフィルムに適用される場合に、孔を溶融してフィルムに
し、オムツにダメージを与える。少なくとも、接着剤の適用を中断すると、接着
の問題を引き起こしうる。
【0011】 冒頭に記載の方法は、EP 0 469 564 B1(H.B. Fuller Licens
ig & Financing, Inc.)から既知である。この方法において、特に50〜100
℃の温度に加熱される可塑化接着剤組成物の一部分を、充填後に溶接されるプラ
スチックサックまたはバッグに溶融押出機から押し出す(第3頁第20行〜第4
頁第35行および第16頁第1〜55行)。サックまたはバッグは、接着剤組成
物と共に溶融され、溶融した接着剤組成物と混合されるプラスチックフィルムか
らなり、プラスチックフィルムの性質および使用量は、接着剤組成物をプラスチ
ックフィルムと混合する場合に、接着剤組成物の性質が悪影響を受けないように
選択される。200μm未満の厚さであるバッグ(第9頁第32行)を製造する
ために使用されるプラスチックフィルムは、容器の非自立壁を形成する。という
のは、壁がバッグの特定の内容物に順応し、順応すると考えられるからである。
したがって、充填および溶接後に、本来平らな方形バッグが、最も大きな可能な
容積を有する形状、すなわち枕の形状を採る。寸法安定性が乏しいために、バッ
グを閉鎖することは絶対的に欠くことができない。多くの工業的に使用されるホ
ットメルト接着剤の場合、ホットメルトが50℃までの通常の貯蔵温度で軟化す
る場合に、バッグの内容物が流れ出すので、同じホットメルト接着剤でバッグの
開口を閉鎖することはあまり簡単でない。そのような場合、この明細書で提案さ
れるように、バッグの開口を溶接しなければならない。
【0012】 残念なことには、溶接は、フィルム材料の選択が溶接可能なプラスチックフィ
ルムに限定される欠点を有する。
【0013】 既知の方法の他の欠点は、包装された容器を刻印またはラベルする困難である
。バッグの軟らかい寸法非安定性の壁を型押しすることは不可能であり、容器全
体が使用者の溶融用タンク中に処理されることになっているので、従来の紙ラベ
ルを張ることもできない。
【0014】 さらに、EP 0 469 564 B1は、酢酸ビニル10〜33%を含有
するエチレン/酢酸ビニルコポリマーからなるフィルムのバッグを使用すること
に関する。50μm未満の通常の厚さを有するこのようなフィルムは、製造工程
の間に非常に容易にフィルムが裂けるので、かなりの困難なしに製造することが
できない。この理由から、バッグは、ポリエチレンフィルムから製造され、ホッ
トメルト接着剤によって充填される。フィルム中のエチレン/酢酸ビニルの含量
は、かなり8%より低い。対照的に、エチレン/酢酸ビニルコポリマー含量が増
えたかなり厚いフィルムが使用される場合に、少なくとも、かなり苦労してのみ
、そのようなフィルムを溶接できるという問題が生じ、チューブを形成するフィ
ルムを溶接することによるバッグの常套の製造方法は、不可能であるか、または
経済的に不可能である。
【0015】 (発明が解決しようとする技術的課題およびその解決方法) 本発明が解決しようとする課題は、パッケージが接着剤を完全に包囲し、使用
者によって捨てる必要がなく、通常貯蔵温度で流動するホットメルト接着剤の包
装においてさえ、充填後に容器の開口を溶接する必要がない冒頭に述べた種類の
方法を提供することである。特に、安全性のかなりの改良が、冷間流動性を有す
る接着剤の輸送および貯蔵の両方において達成される。
【0016】 冒頭に述べた種類の方法において、本発明によって提供されるこの課題の解決
手段は、容器は、50℃以下の温度で寸法的に安定であり、容器は、ホットメル
ト接着剤で充填される際にまたはその直後に冷却され、容器は充填後に完全に閉
鎖されることを特徴とする。
【0017】 本明細書において、「寸法的安定性」という用語は、フィルム、チューブ状フ
ィルム、フィルムバブル、サックまたはネットと対照的に、内容物によって変形
しないので、容器の形状が容器の内容物に順応しない容器の性質を意味する。一
般に、「寸法的安定性」という用語は、容器が自立性壁を有することを意味する
。容器の壁が、エラストマー状であってさえよく、一時的に変形したとしても容
器は元の形状に戻る。
【0018】 ホットメルト接着剤の充填中に行われる本発明に従う容器の冷却は、容器壁に
おける小さいスポットまたは穴を除去するために、必要である。 本発明の方法は、通常のホットメルト接着剤を包装するために使用してよく、
いわゆる「冷間流動」のホットメルト接着剤を包装するのに特に好適である。
【0019】 容器を溶接する必要がないので、容器の構成材料の選択は溶接可能なプラスチ
ックに限定されない。 本発明の方法の他の利点は、接着剤で充填する容器に、付加的なコストの発生
無く、刻印を行えることである。このために、選択された文字/記号を、押出吹
込成形などによる容器の製造中に容器の壁に刻印することができる。
【0020】 本発明に従えば、ホットメルト接着剤で充填中に、容器を外的に、例えば水に
よって、冷却するので、ホットメルト接着剤の充填温度と実質的に等しいかまた
はそれよりも低い融点または軟化点を有する容器材料を使用することができる。
容器の壁に水を外的に噴霧してよく、あるいは充填中に、または充填後にさえさ
らに冷却するために、容器を水中に配置してもよい。
【0021】 閉鎖しない場合において特に、容器は首付きのボトルの形態にすることが好ま
しく、そうすると、容器に比較して、開口は、比較的小さい外方流動断面を有す
る。 容器が土台(地面)上に立った場合に容器が安定状態をとるような形状を、容
器の底が有する場合に、容器の開口が常に上方を向いていることを確実にするこ
とが特に容易である。
【0022】 他の態様において、容器の構成材料が、90℃以上で130℃以下の融点また
は軟化点を有する。
【0023】 本発明で使用する容器は、種々のプラスチックからできていてよい。容器は、
エチレン系ポリマー、例えば、エチレン/酢酸ビニル、エチレンアクリレート、
エチレンメタクリレート、エチレンメチルアクリレート、エチレンメチルメタク
リレート、高密度および低密度ポリエチレン、ポリエチレン混合物および化学的
変性ポリエチレン、エチレンと二不飽和モノマーのコポリマー、ポリブタジエン
ゴム、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート;熱可塑性ポリカーボネート、アタクチックポリプロピレンを含むア
タクチックポリ−α−オレフィンなど;熱可塑性ポリアクリルアミド、アクリロ
ニトリルおよび他のモノマー、例えばブタジエンおよびスチレンのホモポリマー
およびコポリマー、特にブロックコポリマー;ポリメチルペンテン、ポリフェニ
レンスルフィド、ポリウレタン;スチレン/アクリロニトリル、スチレン/ブタ
ジエンゴム、ポリフェニレンスルフィド、A−B−、A−B−A−、A−(B−
A)n−B−、および(A−B)n−Y−ブロックコポリマー型のエラストマー、 [ここで、Aブロックは芳香族ポリビニルブロック、とりわけスチレンを有して
なり、Bブロックは、部分的に水素化されていてよいゴム中央ブロック、とりわ
けブタジエンまたはイソプレンを有してなる。] ならびにこれら物質の混合物からなる群から選択してよい。しかし、包装された
接着剤の性質に対応する他の同様の材料を使用してもよい。
【0024】 使用するプラスチックは、ホットメルト接着剤の成分ではないが、容器の内容
物との同時溶融に適しており、混合工程により明らかな程度まで接着剤組成物の
性質に悪影響を与えることなく溶融段階において容器の成分と混合できるプラス
チックまたはプラスチック組成物であってよい。しかし、1つの好ましい態様に
おいて、容器の材料は、ホットメルト接着剤の実用的用途に必要とされる組成物
の成分から選択される。
【0025】 他の特に好ましい態様において、容器の内容物および容器材料の組成が、ホッ
トメルト接着剤の実用的用途に要求される組成に対応するような組成物で容器が
充填されている。言い換えれば、容器材料の性質および量は、装填される組成と
必要な接着剤組成との差に対応する。したがって、容器は、容器の内容物ととも
に、溶融後に感圧性ホットメルト接着剤を与えるホットメルト接着剤組成物から
なってよい。この場合に、容器材料が接着剤組成物の性質に悪影響する可能性は
ない。
【0026】 この場合に、特に適した容器材料が、酢酸ビニル含量10〜45%、特に15
〜30%、および軟化点80〜130℃のエチレン/酢酸ビニルコポリマーから
なる。エチレン/酢酸ビニルコポリマーのメルトインデックスが約1〜800、
特に20〜200であってよい。
【0027】 熱可塑性エラストマー、例えばスチレンブロックコポリマーも、容器の製造に
非常に適している。ポリイソプレンも同様である。 ポリマーの融点または軟化点があまりに高い場合に、他の接着剤成分、例えば
ワックスまたは可塑剤と混合することによって減少させることができる。
【0028】 容器の肉厚は、寸法的安定性を保証するために、および壁への刻印を可能にす
るために充分なものである必要がある。しかし、容器の肉厚は、使用者の溶融用
タンクにおける容器の内容物と容器材料との充分な混合を達成するために最小で
ある必要があり、もし容器材料が所望の接着剤組成物の成分からならない場合に
、接着剤性質に与える悪影響を最小にする必要がある。したがって、容器の肉厚
は0.3〜0.8mmであってよい。
【0029】 充填された容器の重量が200〜1000g、特に500〜600gである場
合にほとんどの用途について特に好ましことがわかっている。 他の好ましい態様において、容器の重量が、容器に収容されている接着剤組成
物の重量の1〜5重量%までである。このようにして容器材料が使用者の溶融用
タンクにおいておよびしたがって接着剤に特に迅速に分散するので、低い容器重
量が望ましい。
【0030】 通常に使用されるラップアラウンドケースおよび貯蔵空間の最適利用の点から
、容器が方形の断面、特に実質的に正方形の断面を有することが特に好ましい。
【0031】 容器を押出吹込成形によって製造し、直後に(すなわち、型から取り出すこと
なく)ホットメルト接着剤で充填することが好都合である。この方法において、
容器材料は、押出機のクロスヘッドにおいてフィルムバブルに賦形され、フィル
ムバブルは、遊離して下方向に現れ、第2工程において2部分の下型によって包
囲される。バブルの下末端は、締め付けられ、溶接されて、容器の底を形成する
。第3工程は、特に、容器が最終形状をとるように、吹込型の壁に対して高圧力
下でチューブを押し付けるインフレーション空気を導入することである。
【0032】 1つの好都合な態様において、文字/記号を、容器の製造中に容器壁の外側に
刻印する。文字/記号が吹込型の内壁に存在するので、刻印のために追加の工程
は必要とされない。 容器壁が波状構造または溝付き構造を有する場合に、同様の寸法的安定性に関
して容器の寸法的安定性の増加または肉厚の増加が達成される。この構造は、吹
込型の内壁を対応して構成することによって追加の工程無く、製造できる。
【0033】 例えば押出吹込成形によって接着剤組成物の或る1つの成分から容器を製造す
ることが困難であるならば、ホットメルト接着剤の複数の成分から容器を製造す
ることが推奨される。この場合に、いくつかの層からなる材料の組み合わせから
容器を製造することが特に好都合である。例えば、このような組み合わせは、ポ
リエチレンからなる薄い外層およびエチレン/酢酸ビニルコポリマーまたはホッ
トメルト接着剤の他の成分からなるより厚い内層を有してよい。外層は、可塑剤
に対するバリア層として付加的に働く。しかし、押出吹込成形によってエチレン
/酢酸ビニルコポリマーから全体的に容器を製造することも容易に可能である。
【0034】 完全に閉鎖された容器は、流動性(「冷間流動性」)ホットメルト接着剤で充
填する容器の転倒の場合に特に、好都合である。閉鎖の目的のために、容器が、
ボトル首を有するボトルであり、容器をホットメルト接着剤で充填した後に、ボ
トル首を締め付けることによってボトルの開口を閉鎖するようになっていてよい
。あるいは、容器にホットメルト接着剤を充填した後に、容器と同様の材料から
なることが好ましいストッパーで閉塞することによって開口を閉鎖してもよい。
【0035】 しかし、特に好ましい態様は、ホットメルト接着剤を導入した後に、必要に応
じて、容器の内容物を冷却した後に、充分な量の溶融容器材料を充填することに
よって開口を閉鎖することを特徴とする。空気または他の異物のポケットがない
安全なパックが迅速で簡単な手順で得られる。容器の開口が、アンダーカットボ
トル首であり、冷却後に、溶融容器材料から形成されたクロージャーを容器の内
容物の表面にしっかりと押し付け、知らないうちに除去できないことが特に好ま
しい。 最後に、本発明は、前記に記載された方法によって製造されている、包装され
たホットメルト接着剤にも関する。
【0036】 好適なホットメルト接着剤 ホットメルト接着剤組成物が容器用に選択した材料と相溶性であり、ユーザー
での使用において容器が溶融ホットメルト接着剤にたやすく溶融することができ
る場合は、本発明の方法は、実質的にあらゆる種類のホットメルト組成物の包装
に対して好適である。ホットメルト接着剤系は、接着剤を形成するために、可塑
剤、粘着付与剤、安定剤、ワックスおよびエキステンダーのような他の成分と混
合される多くの基礎ポリマーを含む。基礎ポリマーは主として、接着、強度およ
び温度挙動に関する接着剤層の特性を決定する。最も重要な基礎ポリマーは、ポ
リオレフィン、ポリアミドおよびポリウレタンである。
【0037】 ポリエチレンおよびポリ(エチレン-コ-ビニルアセテート)のようなオレフィ
ン性容器材料は、脂肪族および芳香族炭化水素ホットメルトと相溶性である。商
業的に入手可能なこの種のホットメルト組成物は、エチレン/ビニルアセテート
共重合体および非晶質プロピレン/α-オレフィン(APAO)を基材とするホ
ットメルト接着剤を含む。組成物はまた、スチレン/ブタジエン/スチレン(S
BS)-A-B-A-B-A-多重ブロック共重合体を基材とするホットメルト、ラジ
カルスチレン/ブタジエン/スチレン(SB)n共重合体を基材とする構造用ホ
ットメルト接着剤並びにスチレン/イソプレン/スチレン(SIS)およびA-
B-Aブロック共重合体を基材とする構造用ホットメルトを含み得る。他のポリ
マーは、ポリブテン、エチレン/アクリレート、エチレン/COおよびプロピレ
ン/ヘキセン共重合体を含む。
【0038】 ポリアミドを基材とするホットメルト接着剤もまた、本発明の方法により包装
することができ、この場合は、溶融時のホットメルト接着剤と相溶する対応ポリ
アミドの容器が好ましい。好適なポリアミドは、PA6,6、PA6,10、PA
6、とりわけジアミンと2量化脂肪酸とのポリアミド、特にエチレンジアミンと
2量化リノール酸とのポリアミドである。共重合体、例えばポリアミド/EVA
共重合体、ポリアミド/シロキサン共重合体、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ルアミド、ポリエステルアミドイミドおよびポリエーテルエステルアミドも、も
ちろん使用し得る。
【0039】 例えば、本発明の包装方法は、合成樹脂、ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、エチレン/ビニ
ルアセテート共重合体およびポリビニルアルコールといった重合体または共重合
体から製造されたホットメルト接着剤に適用し得る。
【0040】 本発明の方法は、重大な取扱い上の問題を持つホットメルトのために、例えば
室温時でさえ粘着性である上述したPSAホットメルトのために特に好都合であ
る。
【0041】 特別な例は、次の成分から製造されたホットメルト接着剤を含む: 1)ブロック共重合体、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/ブタジエン
/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン
/スチレン、スチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのような弾性ポリマー
; 2)エチレン/ビニルアセテートポリマー、他のエチレン/エステルおよび共
重合体、例えばエチレンメタクリレート、エチレン-n-ブチルアクリレートおよ
びエチレンアクリル酸; 3)ポリエチレンおよびポリプロピレンのようなポリオレフィン; 4)ポリビニルアセテートおよび共重合体; 5)ポリアクリレート;
【0042】 6)ポリアミド; 7)ポリエステル; 8)ポリビニルアルコールおよび共重合体; 9)ポリウレタン; 10)ポリスチレン; 11)ポリエポキシド; 12)ビニルモノマーとポリアルキレンオキシドポリマーとの共重合体; 13)フェノール-アルデヒド、ウレア-アルデヒド、メラミン-アルデヒドな
どのような樹脂含有アルデヒド。
【0043】 接着性改良のための成分、可塑剤、ワックス成分、希釈剤、安定剤、酸化防止
剤、染料およびフィラーもまた存在し得る。 接着性改良のための成分例として、次のものが挙げられる: 1)天然および変性樹脂、 2)ポリテルペン樹脂、 3)フェノール変性炭化水素樹脂、 4)脂肪族および芳香族炭化水素樹脂、 5)フタル酸エステル並びに 6)水素化炭化水素、水素化樹脂および水素化樹脂エステル。
【0044】 希釈剤の例は次のものを含む:液状ポリブテンまたはポリプロピレン、パラフ
ィンおよびミクロワックスのような石油ワックス、半液状ポリエチレン、水素化
動物性、魚性および植物性脂肪、鉱油並びに合成ワックスおよび炭化水素油。
【0045】 他の添加剤の例は文献中で見つけることができる。発明の開示を補足するため
に、熱可塑性ポリマー、粘着付与剤および可塑剤をその中に含む不安定なホット
メルト接着剤系についての EP 0 469 564 B1 中の詳細な記述が特に参照され、
それらの記述の内容は、本出願の部分に含まれる。
【0046】 (実施例) 本発明の具体的な実施例を、本発明の方法を実施する装置を図示した図1を参
照しながら以下で詳細に記載する。
【0047】 次の組成を有する感圧ホットメルト接着剤を溶融および混合用タンク1に導入
する: ポリマー: 30% 粘着付与性樹脂: 50% 可塑剤: 20% 。
【0048】 28%のビニルアセテート含量および40g/10分のメルトインデックスを
有する粒状EVA共重合体を供給ホッパー2から、ボトルの押出吹込成形のため
の装置の部分を形成する押出機3に送り出す。押出機3中で可塑化された顆粒物
は、クロスヘッド4内で自由に下方へ流出するバブル5に形成される。
【0049】 第2の工程において、バブル5を冷却用内孔付き吹込成形用二つ割り金型6に
よって取り囲み、ボトルの底を成形するためにバブルの下端をはさみ、溶接する
【0050】 第3の工程において、膨張スピゴット(図示せず)を差し込む。この膨張スピ
ゴットはボトルの首を成形し、突き出た残留物を喰い切り、5〜10barの圧
力下でバブルを吹込成形用金型の内部の壁に押し付ける膨張空気を導入する。
【0051】 方法の第4の工程において、このようにして成形されたボトルに、ポンプ7、
ライン8およびクロスヘッド4を介して感圧ホットメルト接着剤を充填する。
【0052】 第5の工程において、ボトルの首を易流動性または液体状のEVA共重合体を
さらに導入することにより閉鎖する。EVA共重合体は、上述の使用したボトル
材料と同じ組成を有する。EVA共重合体によって完全に囲まれ、包装されたホ
ットメルト接着剤9は、吹込成形用金型中で冷却し、金型を開けて取り出す。
【0053】 最後に、本発明の方法のいくつかの他の変形を以下に述べるが、他の変形もま
た可能である。以下に述べる変形は、非粘着性の感圧ホットメルト接着剤に関す
る。方法は以下の工程を含む。
【0054】 A.接着剤の特性に悪影響を与えることなく接着剤と共に溶融することができ
る前記接着剤のための溶融性容器の成形。この容器成形は、次の方法により行わ
れる: 1.押出または 2.熱成形または 3.射出成形または 4.吹込成形または 5.キャスティング。
【0055】 B.充填のため、コンベヤーベルト上に容器を固定しないで前記容器を配列す
ること。 C.以下のものを用いた前記容器の外部冷却: 1.噴霧水若しくは他の液体冷却用媒体または 2.冷却空気および/または 3.窒素またはCO2
【0056】 D.前記容器への溶融ホットメルト接着剤の充填。この工程は、容器材料の軟
化点以上の温度で行い、同時に容器を冷却する。 E.充填後、開口部のヒートシールによる容器の密封。 F.以下のものを満たした冷却浴中での溶融ホットメルトを充填した容器の冷
却: 1.水または 2.冷却塩水または 3.他の冷却媒体。
【0057】 G.冷却された容器の冷却浴からの取出し、その後の 1.冷却された容器の乾燥および 2.輸送ボックスへの容器の梱包。
【0058】 次いで、実際の使用のため前記容器は加熱されたタンク中で顧客によって溶融
され、小さな噴霧ノズル、ノズルまたは押出ダイを通じて適用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル・キク ドイツ連邦共和国デー−40764ランゲンフ ェルト、オットー−ハーン−シュトラーセ 66番 (72)発明者 ハインツ・レサー スイス、ツェーハー−5012シェーネンヴェ ルト、クロイツァッカーシュトラーセ37番 (72)発明者 ペーター・オルブリュック ドイツ連邦共和国デー−40883ラーティン ゲン、ジンケスブルッフ89番 (72)発明者 ライナー・フォーゲル ドイツ連邦共和国デー−40764ランゲンフ ェルト、ツァンダーヴェーク8番 (72)発明者 ゲラルト・ペトリー ドイツ連邦共和国デー−41836ヒュッケル ホーフェン、ハークブルッヒャー・シュト ラーセ9アー番 Fターム(参考) 3E056 AA12 BA02 CA08 DA05 EA03 FH03 4J040 DA031 DA131 DA141 DE031 DF001 DM011 EE051 EG001 EG041 JB01 MA10 PA30 QA09 QB04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物との同時溶融に適しており、接着剤組成物の性質が混
    合工程により顕著な程度で悪影響を受けることなく溶融状態で内容物と混合でき
    、通常の貯蔵温度、特に50℃までの温度で表面粘着性を有しない、開口を有す
    る容器の中に、ホットメルト接着剤、特に感圧性ホットメルト接着剤を包装する
    方法であって、 容器は、開口を通して溶融ホットメルト接着剤で充填され、容器は、50℃以
    下の温度で寸法的に安定であり、容器は、ホットメルト接着剤で充填される際に
    またはその直後に冷却され、容器は充填後に完全に閉鎖されることを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】 容器が、ボトル首を有するボトルである請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 容器が土台上に立った場合に容器が安定状態をとるような形
    状を、容器の底が有する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 容器の材料が、90℃以上で130℃以下の融点または軟化
    点を有する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 容器の材料が、エチレン系ポリマー、例えば、エチレン/酢
    酸ビニル、エチレンアクリレート、エチレンメタクリレート、エチレンメチルア
    クリレート、エチレンメチルメタクリレート、高密度および低密度ポリエチレン
    、ポリエチレン混合物および化学的変性ポリエチレン、エチレンと二不飽和モノ
    マーのコポリマー、ポリブタジエンゴム、ポリエステル、例えば、ポリエチレン
    テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート;熱可塑性ポリカーボネート、ア
    タクチックポリプロピレンを含むアタクチックポリ−α−オレフィンなど;熱可
    塑性ポリアクリルアミド、アクリロニトリルおよび他のモノマー、例えばブタジ
    エンおよびスチレンのホモポリマーおよびコポリマー、特にブロックコポリマー
    ;ポリメチルペンテン、ポリフェニレンスルフィド、ポリウレタン;スチレン/
    アクリロニトリル、スチレン/ブタジエンゴム、ポリフェニレンスルフィド、A
    −B−、A−B−A−、A−(B−A)n−B−、および(A−B)n−Y−ブロッ
    クコポリマー型のエラストマー、 [ここで、Aブロックは芳香族ポリビニルブロック、とりわけスチレンを有して
    なり、Bブロックは、部分的に水素化されていてよいゴム中央ブロック、とりわ
    けブタジエンまたはイソプレンを有してなる。] ならびにこれら物質の混合物からなる群から選択されるものである請求項1〜4
    のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 容器材料が、ホットメルト接着剤の実用的用途に要求される
    組成物の成分から選択される請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 容器の内容物および容器材料の組成が、ホットメルト接着剤
    の実用的用途に要求される組成に対応するような組成物で容器が充填されている
    請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 容器材料が、酢酸ビニル含量10〜45%、特に15〜30
    %、および軟化点80〜130℃のエチレン/酢酸ビニルコポリマーからなる請
    求項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 容器の肉厚が0.3〜0.8mmである請求項1〜8のいず
    れかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 充填された容器の重量が200〜1000gである請求項
    1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 容器の重量が、容器に収容されている接着剤組成物の重量
    の1〜5重量%までである請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 容器が方形の断面、特に実質的に正方形の断面を有する請
    求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 容器を押出吹込成形によって製造し、直後にホットメルト
    接着剤で充填する請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 文字/記号を、容器の製造中に容器壁の外側に刻印する請
    求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 容器壁が波状構造または溝付き構造を有する請求項1〜1
    4のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 容器がホットメルト接着剤のいくつかの成分からできてい
    る請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 容器が、いくつかの層からなる材料の組み合わせからでき
    ている請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 容器が、ボトル首を有するボトルであり、容器をホットメ
    ルト接着剤で充填した後に、ボトル首を締め付けることによってボトルの開口を
    閉鎖する請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 ホットメルト接着剤を導入した後に、ストッパーを挿入す
    ることによって開口を閉鎖する請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】 ホットメルト接着剤を導入した後に、および必要に応じて
    、容器の内容物を冷却した後に、充分な量の溶融容器材料を充填することによっ
    て開口を閉鎖する請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 容器の開口が、アンダーカットボトル首である請求項1〜
    20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のいずれかに記載の方法によって製造され
    た、包装されたホットメルト接着剤。
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