JP2002528437A - イソキノリン誘導体 - Google Patents

イソキノリン誘導体

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JP2002528437A
JP2002528437A JP2000578287A JP2000578287A JP2002528437A JP 2002528437 A JP2002528437 A JP 2002528437A JP 2000578287 A JP2000578287 A JP 2000578287A JP 2000578287 A JP2000578287 A JP 2000578287A JP 2002528437 A JP2002528437 A JP 2002528437A
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クリストファー・ノーバート・ジョンソン
ジェフリー・ステンプ
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems

Abstract

(57)【要約】 式(I): 【化1】 (I) [式中:Rは、水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC 1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C −4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C 1−4アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホンアミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC −4アルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1−4アルキル、またはアリールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH(ここに、RおよびRは各々、独立して、水素原子またはC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6アザシクロアルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、pは0または1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(ここに、Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す)から選択される置換基を示し;Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し;RおよびRはそれぞれ独立してC1−4アルキル基を示し;qは1または2であり;Aは式(a)、(b)、(c)または(d)である]で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規なテトラヒドロイソキノリン誘導体、それらの製法、それらを
含有する医薬組成物および治療におけるドーパミンD受容体のモジュレーター
として、特に抗精神病薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】 (背景技術) 米国特許第5,294,621号は、式:
【化7】
【0003】 [式中、
【化8】 は置換されていてもよいチエニルまたは置換されていてもよいフェニル環であり
;R、RおよびRは、各々、とりわけ水素であり;Xは、とりわけ(CH NRCOであり;mは2−4であり;Arは置換されていてもよい複
素環式環または置換されていてもよいフェニル環である] で示されるテトラヒドロピリジン誘導体を記載している。該化合物は、抗不整脈
剤として有用であると言われている。
【0004】 EPA431,580は、式:
【化9】 [式中、RはOR、NRまたはN(OR)Rであり、RおよびR はとりわけ水素、低級アルキル、アロイルまたはヘテロアロイルであり;mは
0、1または2であり;Rは水素、アリールまたは種々のヘテロアリール基で
あり;nは0または1−4であり;Rは:
【化10】 である] で示される化合物を記載している。該化合物は、抗精神病薬、抗高血圧薬として
有用なドーパミン作動性薬剤であり、高プロラクチン血症に関連する病状および
いくつかの中枢神経系障害の治療に有用であると言われている。
【0005】 WO95/10513は、エストロゲンアゴニストとしてベンゾチオフェン誘
導体および関連化合物を記載している。
【0006】 発明者らは、この度、ドーパミン受容体、特にD受容体に対するアフィニテ
ィーを有し、よって、D受容体の調節が有益である病状の治療において、例え
ば、抗精神病薬としての可能性がある一連のテトラヒドロイソキノリン誘導体を
見出した。
【0007】 (発明の開示) 第一の態様において、本発明は式(I):
【化11】 式(I)
【0008】 [式中: Rは、水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペン
タフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4 アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C 3−6 シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4
ルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニ
ルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル
、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4 アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホン
アミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリール
スルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4
ルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1− アルキル、またはアリールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH 、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH(ここに、RおよびRは各々、独立して、水素原
子またはC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6アザシクロア
ルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、p
は0または1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(ここに、Ar
置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−
員の芳香族複素環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す)から選択
される置換基を示し;
【0009】 Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し; RおよびRはそれぞれ独立してC1−4アルキル基を示し; qは1または2であり; Aは式(a)、(b)、(c)または(d)で示される基:
【化12】 (式中、Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5
−もしくは6−員の芳香族複素環式環、または置換されていてもよい二環式環系
を示し; ArおよびArは各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環また
は置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し;
【0010】 Yは結合、−NHCO−、−CONH−、−CH−または−(CH (CH−を示し、ここに、YはO、S、SOまたはCOを示し、m
およびnは各々、m+nの和が0または1であるように0または1を示し;但し
、Aが式(a)の基を示す場合、カルボキサミド部分に対してオルト位でArに
存在するいずれかの置換基は必ず、水素またはメトキシ基であり; rおよびsは独立して、rおよびsの和が1ないし4の整数になるように0な
いし3の整数を示し; Vは結合、OまたはSを示す)] で示される化合物またはその塩を提供する。
【0011】 (発明を実施するための最良の形態) 上記の式(I)の化合物において、アルキル基または部分は直鎖または分枝鎖
であってもよい。使用できるアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、n
−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびそのいずれかの分枝異性体、例え
ば、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチルなどを包含する。
【0012】 RがアリールC1−4アルコキシ、アリールスルホニル、アリールスルホニ
ルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、ア
リールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4アルキル、アリールカ
ルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1−4アルキルまたはア
リールC1−4アルカノイル基である場合、アリール部分は、置換されていても
よいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−員の複素環式環か
ら選択されうる。基Rにおいて、アリール部分は、水素、ハロゲン、アミノ、
シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、C1−4ジアルキルアミ
ノ、C1−4アルキルアミド、C1−4アルカノイルまたはRNCO(こ
こに、RおよびRの各々が独立して水素原子またはC1−4アルキル基を示
す)から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよい。
【0013】 式(I)の化合物中に存在するハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であってもよい。 qが2の場合、置換基Rは同一であるかまたは異なっていてもよい。 基Ar、Ar、ArまたはArのいずれかに関して定義されたような置
換されていてもよい5−または6−員の複素環式芳香族環は、O、NまたはSか
ら選択される1から4個のヘテロ原子を含有しうる。環が2−4個のヘテロ原子
を含有する場合、1つは、好ましくは、O、NおよびSから選択され、残りのへ
テロ原子は、好ましくはNである。5および6−員複素環式基の例には、フリル
、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジア
ゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジル
、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピラジニルおよびピラゾリ
ルが包含される。
【0014】 Arに関する二環式、例えば、二環式芳香族または複素環式芳香族環系の例に
は、ナフチル、インダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、
ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソキサ
ゾリル、ベンゾイソチアゾリル、キノリニル、キノキソリニル、キナゾリニル、
シンノリニル、イソキノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル、ピロロ[
3,2−b]ピリジル、ピロロ[3,2−c]ピリジル、チエノ[3,2−b]
チオフェニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−キノリニル、2,3−ジヒドロ
−3−オキソ−4H−ベンゾオキサジニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3
H−インドリルが包含される。
【0015】 環Ar、ArまたはArは各々、独立して、水素またはハロゲン原子、あ
るいはヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、C1−4アルキレンジオキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルキ
ルスルホニル、C1−4アルキルスルフィニル、C1−4アルキルチオ、R
N(R10)−、R10NSO−、R10N−、R10NC
O−またはRCON(R10)−基(ここに、RおよびR10の各々が独立
して、水素原子またはC1−4アルキル基を示すか、またはR10が一緒に
なって、C3−6アルキレン鎖を形成する)から選択される1以上の置換基によ
って置換されていてもよい。
【0016】 別法で、ArおよびArは、C1−2アルキルまたはR10N−基(こ
こに、RおよびR10は上記のとおりである)によって置換されていてもよい
1以上の上記の5−または6−員複素環式環によって置換されていてもよい。 基ArおよびArにおいて、互いにオルト位の置換基が連結して、5−また
は6−員環を形成してもよい。
【0017】 薬剤に使用する場合、式(I)の塩が生理学上許容されるべきであることは明
らかであろう。適当な生理学上許容される塩は、当業者に明らかであり、例えば
、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸;および有機酸
、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香
酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸を
用いて形成される酸付加塩を包含する。他の生理学上許容されない塩、例えば、
蓚酸塩を、例えば、式(I)の化合物の単離に用いてもよく、それは本発明の範
囲に含まれる。また、式(I)の化合物の溶媒和物および水和物も本発明の範囲
内に含まれる。
【0018】 式(I)のある特定の化合物は、1当量以上の酸と酸付加塩を形成し得る。本
発明は、その範囲内に、全ての可能な化学量論的およに非化学量論的形態を包含
する。 式(I)の化合物は、シクロヘキシル環の配置に関して、シス−およびトラン
ス−異性体の形態で存在することができる。Aが基(c)を示す場合、化合物は
、二重結合の周囲の幾何異性体として存在していてもよい。本発明は、その範囲
内に混合物を含むかかる異性体の全てを含む。好ましくは、本発明の化合物は、
シクロヘキシル環に関してトランス配置である。Aが基(c)を示す式(I)の
化合物の場合、二重結合のトランス幾何配置が好ましい。
【0019】 式(I)の化合物において、好ましくは、Rは水素原子またはハロゲン原子
、メチル、シアノ、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、またはトリフ
ルオロメトキシ基から選択される置換基を示す。シアノ基、テトラヒドロイソキ
ノリン環の6−もしくは7−位にあるシアノ基が特に好ましい。好ましくは、q
は1である。Rは好ましくは、水素原子である。好ましくは、RおよびR はメチル基である。 基Aは好ましくは、式(a)または(c)である。(a)に関して、Arの好
ましい例は、置換されていてもよいインドリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジル、シンノリニル、キノリニル、ベンゾ[b]フラニルまたはピロロピリジル
を包含する。(c)に関して、好ましい例は、置換されていてもよいフェニル基
である。
【0020】 また、好ましくは、環Ar、ArまたはArは各々、独立して、水素また
はハロゲン原子、シアノ、メトキシ、メチレンジオキシ、アセチル、アセチルア
ミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルアミノスルホニル、
メチルスルホニルアミノまたはメチルアミノカルボニル基から選択される1以上
の置換基によって置換されていてもよい。 式(I)の化合物に包含されるある特定の置換された複素環式芳香族環系は、
1以上の互変体形態で存在していてもよい。本発明は、その範囲内に混合物を含
む全てのかかる互変体形態を包含する。
【0021】 本発明の特定の化合物は、特に例示されているものを包含し、下記に挙げる。
これらの化合物は、それらの遊離塩基の形態またはその生理学上許容される塩の
形態、特に、一塩酸塩またはモノメシレート塩であってもよい。
【0022】 本発明は、また: (a)式(II):
【化13】 式(II) [式中、R、R、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(III): A−COX 式(III) [式中、Aは上記のとおりであり、Xはハロゲン原子または活性化エステルの残
基である] で示される化合物と反応させるか;
【0023】 (b)式(I)の化合物を調製するには、一酸化炭素および触媒、例えば、ト
ランス−ビス−トリフェニルホスフィンパラジウム(II)ブロミドの存在下で
式(II)の化合物を化合物A−BrまたはA−IまたはA−OSOCF
反応させるか; (c)RがAr−Zであって、Zが結合である式(I)の化合物を調製す
るには、式(IV):
【化14】 式(IV) [式中、R、R、RおよびAは上記のとおりであり、1のR1aは基W(
ここに、Wはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である
か、またはWはホウ素誘導体、例えば、ボロン酸官能基B(OH)またはトリ
アルキルスタンニルのような金属官能基、例えば、SnBu、ハロゲン化亜鉛
またはハロゲン化マグネシウムから選択される基Mである)を示し、qが2であ
る場合、他のR1aはRである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか;
【0024】 (d)RがAr−Zであって、ZがOまたはSである式(I)の化合物を
調製するには、式(V):
【化15】 式(V) [式中、R、R、RおよびAは上記のとおりであり、1のR1bは基ZH
を示し、qが2である場合、他のR1bはRを示す] で示される化合物を基Arを導入するための試薬と反応させるか;
【0025】 (e)Yが結合である式(I)の化合物を調製するには、式(VI):
【化16】 式(VI) [式中、R、R、R、R、Ar、Wおよびqは上記のとおりである]
で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか;
【0026】 (f)式(I)の1の化合物を式(I)の異なる化合物に相互変換し、例えば
、(i)Rが水素を示す式(I)の化合物をアルキル化するか、(ii)1の
をアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへ変換するか、または(
iii)Rをヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニル
オキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへ変換するか;(iv)Yが
Sを示す化合物をYがSOを示す化合物へ変換するか、または(v)YをCO
からCHへ変換し; (g)常法、例えば、クロマトグラフィーまたは結晶化によって、式(I)の
化合物のシス−およびトランス−異性体を分離し、 その後、式(I)の塩を形成させてもよいことを特徴とする式(I)の化合物
の製法を提供する。
【0027】 工程(a)はアミド結合の形成のための常法によってもたらされてもよい。X
が活性化エステルの残基である場合、これは、例えば、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドのようなカルボジイミドと共に形成さ
れてもよい。該反応は、ジクロロメタンのような溶媒中で行ってもよい。
【0028】 工程(c)による式(IV)の化合物とArとの反応、または工程(e
)による式(VI)の化合物とAr−Wとの反応は、遷移金属、例えば、二
塩化ビス−トリフェニルホスフィンパラジウムまたはテトラキス−トリフェニル
ホスフィンパラジウム(0)のようなパラジウム触媒の存在下でもたらされても
よい。MがB(OH)のようなボロン酸官能基を示す場合、反応は、塩基性条
件下、例えば、ジオキサンのような適当な溶媒中における水性炭酸ナトリウムを
用いて行われてもよい。Mがトリアルキルスタンニルである場合、反応は、キシ
レンまたはジオキサンのような不活性溶媒中、所望によりLiClの存在下で行
われてもよい。Mがハロゲン化亜鉛またはハロゲン化マグネシウムである場合、
反応は、テトラヒドロフランのような非プロトン性溶媒中でもたらされてもよい
。置換基Wは、好ましくは、臭素のようなハロゲン原子、またはトリフルオロメ
チルスルホニルオキシのようなスルホニルオキシ基であり;Wは、好ましくは
トリアルキルスタンニルまたはB(OH)のような基Mである。
【0029】 工程(d)において、基Arを導入するための試薬は、好ましくは、式Ar −Hal(ここに、Halはハロゲン原子である)の化合物である。ジメチル
ホルムアミドのような溶媒中、炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応を行っ
てもよい。 工程(f)による相互変換反応は、当該分野で周知の方法を用いて行ってもよ
い。
【0030】 式(II)の化合物は、式(VII):
【化17】 式(VII) [式中、R、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物の対応するケトンへの変換、次いで、還元的アミノ化によって
調製してもよい。これは、(i)水性酸の存在下でのケタールのケトンへの変換
;次いで(ii)RNHまたは酢酸アンモニウムを還元剤の存在下で用いる
ケトンの還元的アミノ化について当該分野で周知の方法によって行ってもよい。
使用できる適当な還元剤は、酸性条件下または触媒的水素添加下で水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウムを包含する。都合のよいことには、反応をメタノール、エタノールま
たはジクロロエタンのような溶媒中で行うことができる。
【0031】 式(VII)の化合物は、それ自体、式(VIII):
【化18】 式(VIII) [式中、R、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(IX):
【化19】 式(IX) で示される化合物と還元剤の存在下で反応させることによって調製してもよい。
使用できる適当な還元剤は、酸性条件下または触媒的水素添加下で水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウムを包含する。都合のよいことには、反応をエタノールまたはジクロロ
エタンのような溶媒中で行うことができる。
【0032】 式(II)の化合物の個々のシス−およびトランス−異性体は、シス−または
トランス−4−アミノ−シクロヘキサン酢酸(T.P. Johnsonら、J. Med. Chem.
1997, (20), 279-290)から出発し、次いで、当該分野で周知の方法を用いて官
能基相互交換および/または保護して、式(X):
【化20】 式(X) [式中、Rは上記のとおりであり、Pは保護基、例えば、トリフルオロアセチ
ルまたはtert−ブトキシカルボニルである] で示される化合物の個々のシス−またはトランス−異性体を得ることによって調
製してもよい。上記のような還元剤の存在下における式(X)の化合物と式(V
III)の化合物とのその後の反応、次いで、標準方法を用いる脱保護により、
が上記のとおりである式(II)の化合物の個々の異性体を得る。
【0033】 式(III)の化合物は既知であるか、または標準方法を用いて調製できる。 式(IV)、(V)または(VI)の化合物は、上記の(a)、(b)、(c
)および(d)と類似の工程によって調製してもよい。化合物Ar、Ar およびArHalは、商業上入手可能であるか、または標準方法によっ
て調製できる。式(VIII)の化合物は文献において既知であるか、または既
知の方法によって調製できる。式(IX)の化合物は、同様に、文献において既
知である。
【0034】 式(I)の化合物は、ドーパミン受容体、特にD受容体に対してアフィニテ
ィーを示すことが見出され、かかる受容体の調節を必要とする病態、例えば、精
神病の治療に有用であると予想される。式(I)の化合物は、また、ドーパミン
よりもD受容体に対して大きいアフィニティーを有することが見出された
。現在、入手可能な抗精神病薬(神経弛緩薬)の治療効果は、一般に、D受容
体の遮断を経て作用すると考えられるが;該メカニズムは、また、多くの神経弛
緩薬と関連した望ましくない錐体外路副作用(eps)の原因であると考えられ
る。理論に縛られることなく、近年特徴付けられたドーパミンD受容体の遮断
は有意なepsを伴わずに有益な抗精神病活性を生じさせ得ることが示唆された
(例えば、Sokoloffら、Nature, 1990; 347: 146-151;およびSchwartzら、Clin
ical Neuropharmacology,Vol16, No.4, 295-314, 1993参照)。本発明の好まし
い化合物は、したがって、ドーパミンD受容体よりドーパミンD受容体に対
して高いアフィニティーを有する化合物である(かかるアフィニティーは、標準
的な方法、例えば、クローン化ドーパミン受容体を用いて測定できる)。該化合
物は、有益には、D受容体の選択的モジュレーターとして使用してもよい。
【0035】 式(I)の化合物は、例えば、精神分裂病、分裂情動障害、精神病性鬱病、躁
病、躁病および妄想障害の治療において、抗精神病薬として使用できる可能性が
ある。さらに、それらは、パーキンソン病、特にL−DOPAおよびおそらくド
ーパミン作動性アゴニストのような化合物を用いるパーキンソン病の治療の補助
的治療として、長期間の使用においてこれらの治療によって経験される副作用を
減少させるために有益である(例えば、Schwartzら、Brain Res. Reviews, 1998
, 26, 236-242参照)。D受容体の局在性から、該化合物がD受容体が関与
することが示唆されている物質濫用の治療に有益であることも考えられた(例え
ば、Levant, 1997, Pharmacol. Rev., 49, 231-252参照)。かかる物質濫用の例
は、アルコール、コカインおよびニコチン中毒を包含する。該化合物によって治
療されうる他の病状は、パーキンソン病、神経弛緩薬によって誘発されるパーキ
ンソン症候群および遅発性ジスキネジアのようなジスキネジー障害;鬱病;不安
、アルツハイマー病のような記憶障害を包含する認識障害、摂食障害、性的不全
、睡眠障害、嘔吐、運動障害、強迫神経障害、健忘症、攻撃性、自閉症、眩暈、
痴呆、概日リズム障害および胃部運動性障害、例えば、IBSを包含する。
【0036】 したがって、さらなる態様において、本発明は、ドーパミンD受容体の調節
を必要とする病状、例えば、精神分裂病のような精神病の治療法であって、その
必要のある対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩を
投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明は、また、ドーパミンD受容体の調節を必要とする病状、例えば、精
神分裂病のような精神病の治療薬の製造における式(I)の化合物またはその生
理学上許容される塩の使用を提供する。 したがって、さらなる態様において、本発明は、ドーパミンD受容体の調節
を必要とする病状、例えば、精神分裂病のような精神病の治療法であって、その
必要のある対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学上許容される塩を
投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明は、また、ドーパミンD受容体の調節を必要とする病状、例えば、精
神分裂病のような精神病の治療薬の製造における式(I)の化合物またはその生
理学上許容される塩の使用を提供する。
【0037】 本発明によるDアンタゴニストの好ましい使用は、精神分裂病のような精神
病の治療における。
【0038】 薬剤における使用の場合、本発明の化合物は、通常、標準的な医薬組成物とし
て投与される。したがって、本発明は、さらなる態様において、式(I)の新規
な化合物またはその生理学上許容される塩と生理学上許容される担体を含んでな
る医薬組成物を提供する。 式(I)の化合物は、いずれかの都合のよい方法、例えば、経口、非経口、バ
ッカル、舌下、鼻、直腸または経皮投与によって、それに適応した医薬組成物に
よって投与してもよい。
【0039】 経口投与される場合に活性な式(I)の化合物およびそれらの生理学上許容さ
れる塩は、液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョン、錠
剤、カプセルおよびロゼンジとして処方できる。 液体製剤は、一般に、適当な液体担体、例えば、水、エタノールまたはグリセ
リンのような水性溶媒あるいはポリエチレングリコールまたは油のような非水性
溶媒中の化合物または生理学上許容される塩の懸濁液または溶液からなる。また
、製剤は、懸濁化剤、防腐剤、フレーバーまたは着色料を含有していてもよい。
【0040】 錠剤の形態の組成物は、固形製剤の調製に慣用的に使用されるいずれかの適当
な医薬担体を用いて調製できる。かかる担体の例は、ステアリン酸マグネシウム
、デンプン、ラクトース、シュークロースおよびセルロースを包含する。 カプセルの形態の組成物は、慣用のカプセルに包む手法を用いて調製できる。
例えば、活性成分を含有するペレットは、標準的な担体を用いて調製でき、次い
で、ハードゼラチンカプセルに充填でき;別法では、分散液または懸濁液をいず
れかの適当な医薬担体、例えば、水性ゴム、セルロース、ケイ酸塩または油を用
いて調製でき、次いで、分散液または懸濁液をソフトゼラチンカプセル中に充填
できる。
【0041】 典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または非経口的に許容される油、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油また
はゴマ油中における化合物または生理学上許容される塩の溶液または懸濁液から
なる。別法では、溶液を凍結乾燥でき、次いで、投与直前に適当な溶媒で復元で
きる。
【0042】 鼻投与のための組成物は、都合のよいことには、エーロゾル、滴剤、ゲルおよ
び粉剤として処方してもよい。エーロゾル製剤は、典型的には、生理学上許容さ
れる水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または希薄な懸濁液を含み、通常
、噴霧装置で使用するためのカートリッジまたは詰め替え用品の形態をとること
ができる密封した容器中の滅菌形態で一回の投与量または複数の投与量で提供さ
れる。別法では、密閉した容器は、単一投与量鼻吸入器のような単一の投薬装置
または容器の内容物が空になるとすぐに処分することが意図された測定器付きバ
ルブを備え付けたエーロゾルディスペンサーであってもよい。投薬形態がエーロ
ゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気のような圧縮ガスまたはフル
オロクロロ炭化水素のような有機プロペラントであり得るプロペラントを含有す
るであろう。エーロゾル投薬形態は、また、ポンプ噴霧器の形態をとることがで
きる。
【0043】 バッカルまたは舌下投与に適する組成物は、活性成分が砂糖およびアラビアゴ
ム、トラガカントゴム、またはゼラチンおよびグリセリンのような担体と処方さ
れる錠剤、ロゼンジおよび香錠を包含する。 直腸投与用組成物は、都合のよいことには、ココアバターのような通常の坐剤
基部を含有する坐剤の形態である。 経皮投与に適する組成物は、軟膏、ゲルおよびばんそこうを包含する。 好ましくは、組成物は、錠剤、カプセルまたはアンプルのような単位投与形態
である。
【0044】 経口投与のための各投薬単位は、好ましくは、1〜250mg(非経口投与の
場合、好ましくは0.1〜25mgを含有する)の式(I)の化合物または遊離
の塩基として計算されたその生理学上許容される塩を含有する。 本発明の生理学上許容される化合物は、通常、例えば、式(I)の化合物また
は遊離の塩基として計算されたその生理学上許容される塩の1mg〜500mg
、好ましくは10mg〜400mg、例えば、10〜250mgの経口投与量ま
たは0.1mg〜100mg、好ましくは0.1mg〜50mg、例えば、1〜
25mgの静脈内、皮下または筋内投与量で、該化合物を一日に1〜4回投与す
る一日の投与計画(成人患者用)で投与されるであろう。適当には、化合物は、
連続的治療の期間、例えば、1週間以上投与されるであろう。
【0045】 生物学的試験方法 選択的にヒトDドーパミン受容体に結合する化合物の能力をクローン化した
受容体へのそれらの結合を測定することによって明らかにできる。CHO細胞に
おいて発現したヒトDドーパミン受容体に結合する[125I]ヨードスルピ
リド(iodosulpride)の置換に関する試験化合物の阻害定数(Ki)を以下のよ
うに決定した。細胞系統は、細菌、真菌およびマイコプラズマの混入がないこと
が明らかにされ、各貯蔵物を液体窒素中で凍結保存した。培養物は、単層として
かまたは標準細胞培養培地中の懸濁液中で生育させた。細胞は、削り取ることに
よって(単層から)かまたは遠心分離(懸濁培地から)によって回収し、リン酸
緩衝化セーライン中に懸濁させることによって2〜3回洗浄し、次いで、遠心分
離によって収集した。細胞ペレットを−40℃で凍結保存した。粗細胞膜をホモ
ジナイズ、次いで高速遠心分離によって調製し、クローン化された受容体のキャ
ラクタリゼーションを放射性リガンド結合によって達成した。
【0046】 CHO細胞膜の調製 細胞ペレットを室温で穏やかに解凍し、約20容量の氷冷した50mMトリス
塩(pH7.4@37℃)、20mM EDTA、0.2Mシュークロース中に
再懸濁した。懸濁液をUltra−Turraxを用いて最高速度で15秒間ホ
モジナイズした。ホモジネートをSorvall RC5C遠心分離器中、4℃
にて18,000r.p.m.で20分間遠心分離した。膜ペレットを氷冷した
50mMトリス塩(pH7.4@37℃)中にUltra−Turraxを用い
て再懸濁し、Sorvall RC5C中、4℃にて18,000r.p.m.
で15分間再び遠心分離した。膜を2回以上、氷冷した50mMトリス塩(pH
7.4@37℃)で洗浄した。最終的なペレットを50mMトリス塩(pH7.
4@37℃)中に再懸濁し、タンパク質含量をウシ血清アルブミンを標準として
用いて測定した(Bradford, M. M.(1976) Anal. Biochem. 72, 248-254)。
【0047】 クローン化ドーパミン受容体における結合実験 粗細胞膜を0.1nM[125I]ヨードスルピリド(〜2000Ci/ミリ
モル;Amersham, U.K.)および50mMトリス塩(pH7.4@37℃)、12
0mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、1mM MgCl、0
.1%(w/v)ウシ血清アルブミンを含有するバッファー中の試験化合物と共
に、全容量1mlで37℃で30分間インキュベートした。インキュベーション
後、Brandel Cell Harvesterを用いて試料をろ過し、氷冷
した50mMトリス塩(pH7.4@37℃)、120mM NaCl、5mM
KCl、2mM CaCl、1mM MgClで3回洗浄した。フィルター上
の放射能をCobraガンマカウンター(Canberra Packard)を用いて測定した
。非特異的結合は、100μMヨードスルピリドの存在下でのインキュベーショ
ン後に残存する放射性リガンド結合として定義付た。競合曲線のために、14種
類の濃度(半対数希釈)の競合する冷却した薬物を用いた。競合曲線は、可能な
かぎりいつも同時に、1、2または3種類のサイトモデルに適合できる非線形最
小二乗適合法を用いて解析した。 該方法によって試験した実施例1の化合物は、ヒトクローン化ドーパミンD 受容体において7.0−8.0の範囲のpKi値を有した。
【0048】 クローン化ドーパミン受容体における機能的活性 ヒトD2およびヒトD3受容体における化合物の機能的活性(すなわち、アゴ
ニズムまたはアンタゴニズム)は、Cytosensor Microphys
iometer(McConnell HMら、Science 1992 257 1906-1912)を用いて測定
してもよい。Microphysiometer実験において、細胞(hD2
CHOまたはhD3 CHO)を12mm トランスウェルインサート(Transwe
ll inserts(Costar))中に胎仔ウシ血清(FCS)含有培地中300000細
胞/カップにて播いた。細胞を5%CO中、37℃で6時間インキュベートし
た後、FCS不含培地に交換した。さらに16−18時間後、カップをCyto
sensor Microphysiometer(Molecular Devices)のセン
サーチャンバー中に充填し、チャンバーをランニング培地(2mMグルタミンお
よび44mM NaClを含有する重炭酸塩不含ダルベッコ修飾イーグル培地)
を用いて流速100μl/分で灌流させた。各ポンプ循環を90秒続けた。Cy
tosoftプログラムを用いて、ポンプは最初の60秒間オンにし、酸性化率
を68〜88秒に決定した。試験化合物は、ランニング培地で希釈した。アゴニ
スト活性を決定するための実験において、細胞を半時間の間隔をおいて濃度を高
くした推定アゴニストに曝露した(hD2の場合4.5分、hD3の場合7.5
分)。7種類の濃度の推定アゴニストを用いた。各推定アゴニスト濃度に対する
酸性化率のピークを決定し、濃度−応答曲線をRobofitを用いて作成した
(Tilford, N.S., Bowen, W.P. & Baxter, G.S. Br. J. Pharmacol. (1995) in
press)。アンタゴニスト能力を決定するための実験においては、最大濃度より
低い適用量のキンピロール(quinpirole)(hD2細胞の場合100nM、hD
3細胞の場合30nM)で5回、30分間隔で細胞を処理した後、最も低濃度の
推定アンタゴニストに曝露した。次の30分間隔の終わりに、細胞を再びキンピ
ロールで処理した(アンタゴニストの連続した存在下で)後、次に高い濃度のア
ンタゴニストに曝露した。全部で5種類の濃度のアンタゴニストを各実験に用い
た。各アゴニスト濃度に対する酸性化率のピークを決定し、濃度−阻害曲線をR
obofitを用いて作成した。
【0049】 医薬処方 以下に、標準的な方法を用いて調製され得る本発明による典型的な医薬処方を
示す。 IV輸液 式(I)の化合物 1−40mg バッファー pH約7まで 溶媒/錯化剤 100mlまで
【0050】 濃縮塊注射 式(I)の化合物 1−40mg バッファー pH約7まで 補助溶媒 5mlまで バッファー:適当なバッファーは、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム/塩
酸を包含する。 溶媒:典型的には水であるが、シクロデキストリン(1−100mg)および
補助溶媒、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびアル
コールも包含する。
【0051】 錠剤 化合物 1−40mg 希釈剤/充填剤 50−250mg 結合剤 5−25mg 崩壊剤 5−50mg 潤滑剤 1−5mg シクロデキストリン 1−100mg *シクロデキストリンを包含してもよい 希釈剤:例えば、微晶質セルロース、ラクトース、デンプン 結合剤:例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス 崩壊剤:例えば、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン 潤滑剤:例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリルフマル酸ナトリウム
【0052】 経口懸濁液 化合物 1−40mg 懸濁化剤 0.1−10mg 希釈剤 20−60mg 防腐剤 0.01−1.0mg バッファー pH約5−8まで 補助溶媒 0−40mg フレーバー 0.01−1.0mg 着色料 0.001−0.1mg 懸濁化剤:例えば、キサンタンガム、微晶質セルロース 希釈剤:例えば、ソルビトール溶液、典型的には水 防腐剤:例えば、安息香酸ナトリウム バッファー:例えば、クエン酸塩 補助溶媒:例えば、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、シクロデキストリン
【0053】 本発明は、さらに、以下の限定しない実施例によって説明される。 記載例1 トランス−2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ
)シクロヘキシル)酢酸,メチルエステル トランス−(4−アミノ)シクロヘキシル酢酸硫酸水素塩(T.P.Johnstonら、
J. Med. Chem., 1977, 20(2), 279-290)(27.0g、106ミリモル)、濃
SO(3ml)およびメタノール(300ml)の混合物を還流温度で5
時間攪拌した。得られた溶液をろ過し、ろ液を真空中で蒸発させて茶色の油状物
を得た(36g)。該物質、トリエチルアミン(36ml;26.1g、259
ミリモル)、ジクロロメタン(600ml)およびジ−t−ブチルジカルボネー
ト(25.5g、117ミリモル)の混合物を20℃で18時間攪拌した。得ら
れた溶液を飽和水性NaHCO(500ml)およびジクロロメタン(3x2
00ml)の間に分配し、合わせた抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空中
で蒸発させて標題化合物を無色の固体として得た(24.6g、86%)。1 H NMR (CDCl3)δ:1.08 (4H, m), 1.43 (9H, s), 1.76 (3H, m), 2.00 (2H, m),
2.20 (2H, d, J = 7 Hz), 3.37 (1H, m), 3.66 (3H, s), 4.39 (1H, br s)
【0054】 記載例2 トランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミ
ノ)シクロヘキシル)アセトアルデヒド トランス−2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ
)シクロヘキシル)酢酸,メチルエステル(46.0g、170ミリモル)の乾
燥トルエン(920ml)中攪拌溶液に、−78℃にてアルゴン下で、水素化ジ
−イソブチルアルミニウム(1M;285ml;285ミリモル)の溶液を0.
5時間にわたって滴下した。得られた溶液をさらに0.3時間攪拌し、トルエン
(50ml)中におけるメタノール(28ml)の混合物を用いてクエンチし、
次いで、飽和水性酒石酸カリウムナトリウム(1.2L)中に注ぎ入れた。得ら
れた混合物をエーテル(4x1L)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ
(NaSO)、真空中で蒸発させてロウ状の固体を得、シリカゲルを用い、
10−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出してそれを精製して、標題化合物を無
色の固体として得た(21.77g、53%)。1 H NMR (CDCl3)δ:1.12 (4H, m), 1.44 (9H, s), 1.78 (3H, m), 2.00 (2H, m),
2.33 (2H, dd, J = 7, 2 Hz), 3.37 (1H, m), 4.40 (1H, m), 9.75 (1H, m)
【0055】 記載例3 α,α−ジメチルフェニルアセトニトリル ヨードメタン(48g,0.34mol)を、フェニルアセトニトリル(10
g,0.085mol)、水酸化ナトリウム(13.6g,0.34mol)、
ジメチルスルホキシド(80ml)および水(13.6ml)の混合物に、氷冷
しながら滴下した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで、水(5
00ml)中に注いだ。混合物をジエチルエーテル(2x300ml)で抽出し
、一緒にした有機抽出物を水(3x100ml)で洗浄し、乾燥させ(Na
で)、減圧蒸発させて無色油状物質(12.42g,100%)を得た。1 H NMR (CDCl3) δ : 1.72 (6H, s), 7.20-7.55 (5H, m).
【0056】 記載例4 2−メチル−2−フェニルプロピルアミン アルゴン下、周囲温度において無水ジエチルエーテル(245ml)中の水素
化アルミニウムリチウム(4.85g,0.128mol)の撹拌されている懸
濁液に、無水ジエチルエーテル(105ml)中のα,α−ジメチルフェニルア
セトニトリルを0.5時間かけて滴下した。得られた混合物を3時間還流させて
加熱し、室温まで冷却し、水(4.6ml)、15%水酸化ナトリウム水溶液(
4.6ml)、次いで、水(13.8ml)を順次滴下して処理した。混合物を
1.5時間撹拌し、濾過し、濾液を乾燥させ(NaSOで)、エーテル(1
00ml)中1N塩化水素で処理した。沈殿固体を濾過し、乾燥させて標記化合
物を塩酸塩として得た(9.4g,52%)。1 H NMR (DMSO) δ: 1.36 (6H, s), 3.00 (2H, s), 7.15-7.45 (5H, m), 7.98 (3
H, br s).
【0057】 記載例5 4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン 2−メチル−2−フェニルプロピルアミン(7g,0.047mol)および
96%ギ酸(11ml)の混合物を200℃までゆっくりと加熱し、この温度で
1.25時間保ち、その間に過剰のギ酸および水を留去した。160℃にてこの
混合物を、あらかじめ170〜180℃で1時間加熱しておいたポリリン酸(5
1g)および五酸化リン(10.5g)の混合物に添加した。得られた混合物を
175℃で2時間加熱し、次いで、わずかに冷却し、撹拌しながら水(500m
l)に注いだ。混合物を酢酸エチルで洗浄し、水相を40%水酸化ナトリウム水
溶液で塩基性にし、ジクロロメタン(3x200ml)で抽出した。一緒にした
ハロゲン化有機抽出物を乾燥させ(NaSOで)、減圧蒸発させて標記化合
物を褐色油状物質として得た(5.95g,79%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 160 (MH+). C11H13N 計算値 159.1 H NMr (CDCl3) δ: 1.24 (6H, s), 3.60 (2H, m), 7.20-7.50 (4H, m), 8.37 (
1H, m).
【0058】 記載例6 4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン アルゴン下において、水素化ホウ素ナトリウム(2.66g,0.0733m
ol)を、エタノール(100ml)中の4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ
イソキノリン(5.9g,0.037mol)の撹拌されている溶液に滴下した
。得られた混合物を室温で18時間撹拌し、水(400ml)を注意深く添加し
、混合物を酢酸エチル(3x200ml)で抽出した。一緒にした抽出物を水洗
し、5N塩酸(3x50ml)中に抽出した。一緒にした抽出物を酢酸エチルで
洗浄し、40%水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン(3x1
00ml)中に抽出した。一緒にした抽出物を乾燥させ(NaSOで)、減
圧蒸発させて標記化合物をオレンジ色油状物質として得た(4.15g,70%
)。 質量スペクトル(API+): 実測値 162 (MH+). C11H15N 計算値 161.1 H NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, s), 2.87 (2H, s), 4.01 (2H s), 6.90-7.40 (
4H, m)
【0059】 記載例7 トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)
アミノ)シクロヘキシル)エチル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン 1,2−ジクロロエタン(100ml)中のトランス−2−(1−(4−(N
−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアルデ
ヒド(3.26g,0.0135mol)、4,4−ジメチル−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン(2.21g,0.0137mol)およびトリア
セトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.31g,0.0203mol)の混合物
を室温で3時間撹拌した。得られた溶液を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(300
ml)およびジクロロメタン(100ml)間に分配させた。有機層を乾燥させ
(NaSOで)、減圧蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−20%酢酸エチ
ルのグラジエントで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、標記化合
物を無色油状物質として得た(3.95g,76%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 387 (MH+). C24H38N2O2. 計算値 3561 H NMR (CDCl3) δ: 0.95-1.20 (4H, m), 1.20 - 1.35 (1H, br m), 1.29 (6H,
s), 1.44 (9H, s), 1.40-1.55 (2H, m), 1.80 (2H, m), 1.98 (2H, m), 2.38 (
2H, s), 2.45 (2H, t, J = 7Hz), 3.40 (1H, br m), 3.55 (2H, s), 4.35 (1H,
m), 6.95-7.35 (4H, m).
【0060】 記載例8 トランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−4,4
−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル
)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン(3.9g,0.010mol)、トリフルオロ酢酸(
25ml)およびジクロロメタン(100ml)の混合物を40℃で0.5時間
撹拌した。得られた溶液を減圧蒸発させ、残渣を水(200ml)および酢酸エ
チル(200ml)間に分配させた。水層を2N水酸化ナトリウムで塩基性にし
、ジクロロメタン(3x100ml)中に抽出した。一緒にした抽出物を乾燥さ
せ(NaSOで)、減圧蒸発させて標記化合物を無色油状物質として得た(
2.52g,88%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 287 (MH+). C19H30N2 計算値 2861 H NMR (CDCl3) δ: 0.80 - 1.20 (4H, m), 1.20 - 1.40 (1H, m), 1.29 (6H, m
), 1.55 (4H, m), 1.70 - 1.95 (4H, m), 2.39 (2H, s), 2.46 (2H, t, J = 8 H
z), 2.59 (1H, m), 3.55 (2H, s), 6.90 - 7.35 (4H, m).
【0061】 記載例9 α,α−ジメチル−(4−ブロモ)フェニルアセトニトリル 記載例3の方法を用いて、4−ブロモフェニルアセトニトリル(15g,0.
0765mol)から調製して、うす赤橙色油状物質として得た(16.51g
,94%)。1 H NMR (CDCI3) δ: 1.71 (6H, m), 7.35 (2H, d, J = 9Hz), 7.52 (2H, d, J =
9Hz)
【0062】 記載例10 2−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロピルアミン 記載例4の方法を用いて、α,α−ジメチル−(4−ブロモ)フェニルアセト
ニトリル(16g,0.0676mol)から調製して、標記化合物を塩酸塩と
して得た(16.87g,89%)。1 H NMR (CDCI3) δ: 1.23 (6H, s), 2.89 (2H, s), 7.27 (2H, d, J = 9 Hz), 7
.43 (2H, d, J = 9Hz), 7.77 (3H, br s).
【0063】 記載例11 7−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン 記載例5の方法を用いて、2−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロピル
アミン(8.32g,0.0365mol)から調製し、無色固体として得た(
3.7g,43%)。 質量分析(API+): 実測値 238 (MH+). C11H12 79BrN 計算値 237.1 H NMR (CDCI3) d: 1.22 (6H, s), 3.62 (2H, m), 7.23 (1H, d, J = 8Hz), 7.
41 (1H, d, J = 2 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 2, 8 Hz), 8.31 (1H, m).
【0064】 記載例12 7−ブロモ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 記載例6の方法を用いて、7−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ
イソキノリン(3.7g,0.0155mol)から調製し、黄色油状物質とし
て得た(2.81g,76%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 240 (MH+). C11H14 79BrN 計算値 239.1 H NMR (CDCI3) δ: 1.24 (6H, s), 2.82 (2H, s), 3.96 (2H, s), 7.10-7.30 (
3H, m).
【0065】 記載例13 N−tert−ブチルオキシカルボニル−7−ブロモ−4,4−ジメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン ジクロロメタン(10ml)中のジ−tert−ブチルジカルボン酸(2.9
9g,0.0137mol)を、アルゴン下、0℃において、ジクロロメタン(
40ml)中の7−ブロモ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン(3.0g,0.0125mol)およびトリエチルアミン(1.
9ml,0.0138mol)の撹拌されている溶液に0.16時間かけて滴下
した。反応混合物を放置して室温まで温め、一晩撹拌した。混合物を水(100
ml)、5%クエン酸(2x50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥
させ(NaSOで)、減圧蒸発させて標記化合物をオレンジ色油状物質とし
て得た(4.2g,100%)。1 H NMR (CDCl3) δ 特に 1.27 (6H, s), 1.88 (9H, s), 3.39 (2H, s) 4.59 (2H
, s), 7.05 7.35 (3H, m).
【0066】 記載例14 7−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン N−メチルピロリジノン(120ml)中のN−tert−ブチルオキシカル
ボニル−7−ブロモ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン(4.2g,0.01236mol)およびシアン化銅(I)(2.2g
,0.0247mol)の混合物を、激しく還流させながら2時間加熱した。混
合物を冷却後、0.880アンモニア(300ml)および水(300ml)中
に注ぎ、酢酸エチル(4x200ml)中に抽出した。一緒にした有機抽出物を
1:1 0.880アンモニア:水(3x150ml)、水(3x200ml)
、次いで、ブライン(150ml)で洗浄し、乾燥させた(NaSOで)。
溶媒を減圧除去して標記化合物をうす褐色固体として得た(1.99g,86%
)。1 H NMR (CDCl3) δ 特に: 1.28 (6H, s), 1.75 (1H, br s), 2.87 (2H, s), 4
.01 (2H, s), 7.20-7.45 (3H, m).
【0067】 記載例15 トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミ
ノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン 記載例7の方法を用いて、7−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン(1.8g,0.01mol)おおびトランス−2−
(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシ
ル)アセトアルデヒド(2.3g,0.01mol)から調製して、うす黄色油
状物質として得た(1.65g,40%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 412 (MH+). C25H37N3O2 計算値 411. 1 H NMR (CDCl3) δ: 0.95-1.20 (4H, m), 1.20-1.40 (1H, m), 1.29 (6H, s),
1.40-1.55 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.79 (2H, m), 1.98 (2H, m), 2.40 (2H, s
), 2.48 (2H, t, J=7Hz), 3.36 (1H, br m), 3.56 (2H, s), 4.35 (1H, m), 7.2
0-7.50 (3H, m).
【0068】 記載例16 トランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シ
アノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 記載例8の方法を用いて、トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert
−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−4,
4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(1.65g,0.
004mol)から調製して、うす緑色ゴム状物質として得た(1.05g,8
5%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 312 (MH+). C20H29N3 計算値 3111 H NMR (CDCl3) δ: 0.85-1.20 (4H, m), 1.29 (6H, s), 1.35-1.55 (5H, m),
1.65-1.90 (4H, m), 2.40 (2H, s), 2.51 (2H, t, J=7Hz), 2.60 (1H, m), 3.56
(2H, s), 7.20-7.45 (3H, m).
【0069】 記載例17 α,α−ジメチル−(3−メトキシ)フェニルアセトニトリル 記載例3の方法を用いて、3−メトキシフェニルアセトニトリル(50g,0
.34mol)から、黄色油状物質として調製した(58.7g,99%)。1 H NMR (CDCl3) d: 1.71 (6H, s), 3.82 (3H, s), 6.80 (1H, dd, J = 2, 8 Hz
), 7.00 (2H, m), 7.30 (1H, m).
【0070】 記載例18 2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロピルアミン 記載例4の方法を用いて、α,α−ジメチル−(3−メトキシ)フェニルアセ
トニトリル(58.7g,0.335mol)から標記化合物を塩酸塩として調
製した(56g,78%)。1 H NMR (DMSO d6) δ: 1.34 (6H, s), 3.00 (2H, s), 3.76 (3H, s), 6.85 (1H,
m), 6.95 (2H, m), 7.30 (1H, m), 7.90 (3H, br s).
【0071】 記載例19 4,4−ジメチル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 2−(3−メトキシフェニル)−2−メチルプロピルアミン(7.5g,0.
042mol)、40%水性ホルムアルデヒド(3.2g,0.043mol)
および水(3.2ml)を室温で3時間撹拌し、次いで、スチームバス上で0.
5時間加熱した。冷却後、混合物を水(100ml)およびジクロロメタン(5
0ml)間に分配させ、水層をジクロロメタン(3x50ml)で抽出した。一
緒にした抽出物を乾燥させ(NaSOで)、減圧蒸発させた。残渣を水(3
.6ml)および濃塩酸(5ml)と混合し、アルゴン下、スチームバス上で2
時間加熱した。冷却後、水(300ml)を添加し、混合物をジクロロメタン(
2x50ml)で洗浄した。水層を固体炭酸カリウムで塩基性にし、ジクロロメ
タン(3x75ml)中に抽出した。一緒にした抽出物を乾燥させ(NaSO で)、減圧蒸発させて標記化合物をうす黄色油状物質として得た(6.5g,
85%)。 質量スペクトル(API+): 実測値 192 (MH+) C12H17NO 計算値 191.1 H NMR (CDCl3) δ: 1.21 (6H, s), 1.76 (1H, br s), 2.80 (2H, s), 3.78 (3
H, s), 3.95 (2H, s), 6.65 (1H, dd, J=2, 8Hz), 6.75-6.95 (2H, m).
【0072】 記載例20 4,4−ジメチル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン 4,4−ジメチル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン(23.9g,0.125mol)および48%臭化水素酸水溶液(158m
l)の混合物を、激しく還流させながら4時間加熱した。反応混合物を冷却し、
減圧蒸発させた。残渣をジエチルエーテル(20ml)、1:1 ジエチルエー
テル:THF(20ml)、次いでジエチルエーテル(3x20ml)で粉砕し
、減圧乾燥させて標記化合物を臭化水素酸塩として得た(17.5g,53%)
。 質量スペクトル(API+): 実測値 178(MH+). C11H15NO 計算値 1771 H NMR (DMSO d6) δ: 1.31 (6H, s), 3.20 (2H, s), 4.15 (2H, s), 6.70 (1H
, dd, J=2,8Hz), 6.80 (1H,d, J=2Hz), 6.95 (1H, d, J=8Hz) 8.90 (2H, br s),
9.40 (1H, br s).
【0073】 記載例21 N−tert−ブチルオキシカルボニル−4,4−ジメチル−6−トリフルオロ
メチルスルホニルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 4,4−ジメチル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン臭化水素酸塩(25.5g,0.0988mol)、ジ−tert−ブチル
ジ炭酸(22.15g,0.101mol)、トリエチルアミン(15.48m
l,0.111mol)、水(56ml)およびテトラヒドロフラン(176m
l)の混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して約50mlとし、
ジクロロメタン(500ml)および水(500ml)間に分配させた。有機層
を乾燥させ(NaSOで)、減圧蒸発させた。残渣をジクロロメタン(25
0ml)に溶解し、トリエチルアミン(21ml,0.151mol)を添加し
、撹拌し、5℃まで冷却し、温度が10℃未満に維持されるような速度で無水ト
リフルオロメタンスルホン酸(23ml,0.136mol)を添加した。添加
完了後、混合物をジクロロメタンおよび炭酸水素ナトリウム飽和溶液(250m
l)間に分配させた。水相をさらにジクロロメタン(3x100ml)で抽出し
た。一緒にした有機抽出物を水(250ml)、ブライン(250ml)で洗浄
し、乾燥させ(NaSO)、減圧蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−10
%酢酸エチルのグラジエントを用いて溶離するシリカゲル(500g)クロマト
グラフィーに供して、標記化合物を黄色油状物質(40g,99%)として得た
1 H NMR (CDCl3) δ : 1.26 (6H, s), 1.49 (9H, s), 3.42 (2H, s), 4.63 (2H
, s), 6.90-7.20 (3H, m).
【0074】 記載例22 N−tert−ブチルオキシカルボニル−6−シアノ−4,4−ジメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.10g,0.
0035mol)を、アルゴン下において、無水ジメチルホルムアミド(280
ml)中のN−tert−ブチルオキシカルボニル−4,4−ジメチル−6−ト
リフルオロメチルスルホニルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン(36.37g,0.089mol)およびシアン化亜鉛(10.44g,0
.089mol)の懸濁液に添加した。得られた混合物を100℃で4時間加熱
し、冷却し、水(800ml)中に注いだ。混合物をケイソウ土で濾過し、フィ
ルターケークを酢酸エチルで洗浄した。二層となった濾液を分離し、水層を酢酸
エチル中(4x500ml)に抽出した。一緒にした有機抽出物を水(3x25
0ml)、ブライン(250ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSOで)、減
圧蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0−15%酢酸エチルのグラジエントを用い
て溶離するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、標記化合物を無色油状物質
(21.75g,85%)として得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, s), 1.50 (9H, s), 3.40 (2H, s), 4.65 (2H,
s), 7.15 (1H, d, J=8Hz) 7.43 (1H, dd, J=8Hz), 7.70 (1H, m).
【0075】 記載例23 6−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 記載例8の方法を用いて、N−tert−ブチルオキシカルボニル−6−シア
ノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(21.7
5g,0.076mol)から調製した(13.84g,98%)。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, s), 1.80 (1H, s), 2.86 (2H, s), 4.04 (2H,
s), 7.05 (1H, d, J=8Hz), 7.40 (1H, dd, J=2, 8Hz), 7.60 (1H, d, J=2Hz)
【0076】 記載例24 トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)
アミノ)シクロヘキシル)エチル)−6−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン 記載例7の方法を用いて、6−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン(5.44g,0.0292mol)から無色油状物
質として調製し(13g)、さらに精製せずに使用した。 質量スペクトル(API+): 実測値 412 (MH+). C25H37N3O2 計算値 4111 H NMR (CDCl3) δ: 0.9-1.15 (4H, m), 1.2-1.35 (1H, m), 1.29 (6H, s), 1
.35-1.55 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.75 (2H, m), 1.97 (2H, m), 2.39 (2H, s)
, 2.47 (2H, t, J=7Hz), 3.36 (1H, m), 3.66 (2H, s), 4.35 (1H, m), 7.07 (1
H, d, J=8Hz), 7.36 (1H, dd, J=2,8Hz), 7.58 (1H, d, J=2Hz).
【0077】 記載例25 トランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル−6−シア
ノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 記載例8の方法を用いて、トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert
−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−6−シアノ−
4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(記載例22に
おいて調製された全材料)から無色固体として得て(10g)、さらに精製せず
に使用した。1 H NMR (CDCl3) δ: 0.90-1.20(4H, m), 1.29 (6H, s), 1.30-1.55 (5H, m), 1
.65-1.90 (4H, m), 2.40 (2H, s), 2.49 (2H, t, J=7Hz), 2.62 (1H, m), 3.59
(1H, s), 7.08 (1H, d, J=8Hz), 7.36 (1H, dd, J=2, 8Hz), 7.58 (1H, d, J=2H
z).
【0078】 下表に掲載された実施例の化合物はすべて、下記の一般的方法を用いて調製さ
れた: 適当なトランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)
−6−シアノ−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
(0.35mmol)、適当な酸(0.35mmol)、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.35mmol)、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン(5ml)の混
合物を16時間振盪した。次いで、重炭酸ナトリウム飽和溶液を添加し、混合物
を0.25時間振盪した。有機層を、ヘキサン中50−100%酢酸エチルおよ
び酢酸エチル中0−10%メタノールのグラジエントで溶離するシリカゲルクロ
マトグラフィーに供して標記化合物を得た。
【0079】
【化21】
【0080】
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 401/12 C07D 401/12 471/04 102 471/04 102 (72)発明者 クリストファー・ノーバート・ジョンソン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ジェフリー・ステンプ イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ Fターム(参考) 4C034 AB10 4C063 AA01 BB09 CC15 DD06 DD14 EE01 4C065 AA04 BB04 CC01 DD02 EE02 HH01 JJ01 KK09 LL01 PP19 QQ04 QQ05 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC30 CB05 GA07 MA01 MA04 ZA18 ZC41 【要約の続き】 ールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH 、RCON(R)(CH、RNCO (CHまたはRNSO(CH(こ こに、RおよびRは各々、独立して、水素原子また はC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6 アザシクロアルカンまたはC3−6(2−オキ ソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、pは0また は1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(こ こに、Arは置換されていてもよいフェニル環または 置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素 環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す) から選択される置換基を示し;Rは水素原子またはC1−4 アルキル基を示し;RおよびRはそれぞれ独 立してC1−4アルキル基を示し;qは1または2であ り;Aは式(a)、(b)、(c)または(d)であ る]で示される化合物。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 式(I) [式中: Rは、水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオ
    ロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペン
    タフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4 アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C 3−6 シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4
    ルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニ
    ルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル
    、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4 アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホン
    アミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリール
    スルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4
    ルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1− アルキル、またはアリールC1−4アルカノイル基;基ROCO(CH 、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH(ここに、RおよびRは各々、独立して、水素原
    子またはC1−4アルキル基を示すか、またはRはC3−6アザシクロア
    ルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、p
    は0または1ないし4の整数を示す);または基Ar−Z(ここに、Ar
    置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−もしくは6−
    員の芳香族複素環式環を示し、Zは結合、O、SまたはCHを示す)から選択
    される置換基を示し; Rは水素原子またはC1−4アルキル基を示し; RおよびRはそれぞれ独立してC1−4アルキル基を示し; qは1または2であり; Aは式(a)、(b)、(c)または(d)で示される基: 【化2】 (式中、Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5
    −もしくは6−員の芳香族複素環式環、または置換されていてもよい二環式環系
    を示し; ArおよびArは各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環また
    は置換されていてもよい5−もしくは6−員の芳香族複素環式環を示し; Yは結合、−NHCO−、−CONH−、−CH−または−(CH (CH−を示し、ここに、YはO、S、SOまたはCOを示し、m
    およびnは各々、m+nの和が0または1であるように0または1を示し;但し
    、Aが式(a)の基を示す場合、カルボキサミド部分に対してオルト位でArに
    存在するいずれかの置換基は必ず、水素またはメトキシ基であり; rおよびsは独立して、rおよびsの和が1ないし4の整数になるように0な
    いし3の整数を示し; Vは結合、OまたはSを示す)] で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 qが1を示す請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Ar、ArまたはArが各々、独立して、水素または
    ハロゲン原子、シアノ、メトキシ、メチレンジオキシ、アセチル、アセチルアミ
    ノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルアミノスルホニル、メ
    チルスルホニルアミノまたはメチルアミノカルボニル基から選択される1以上の
    置換基によって置換されていてもよい上記請求項のいずれか1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】 トランス−(E)−6−シアノ−4,4−ジメチル−2−[
    2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シク
    ロヘキシル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン; トランス−6−シアノ−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−(4−キ
    ノリニル)カルボキシアミド)シクロヘキシル)エチル]−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン; トランス−(E)−7−シアノ−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−
    (3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチ
    ル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン; トランス−(E)−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−(3−(4−
    フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル]−1,2
    ,3,4−テトラヒドロイソキノリン; トランス−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−(3−インドリル)ア
    セチルアミド)シクロヘキシル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン; トランス−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−(2−インドリル)カ
    ルボキシアミド)シクロヘキシル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン; トランス−4,4−ジメチル−2−[2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3
    −b]ピリジル)カルボキシアミド)シクロヘキシル)エチル]−1,2,3,
    4−テトラヒドロイソキノリン である式(I)の化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】 (a)式(II) 【化3】 式(II) [式中、R、R、R、Rおよびqは上記のとおりである] で示される化合物を式(III): A−COX 式(III) [式中、Aは上記のとおりであり、Xはハロゲン原子または活性化エステルの残
    基である] で示される化合物と反応させるか; (b)式(I)の化合物を調製するには、一酸化炭素および触媒の存在下で式
    (II)の化合物を化合物A−BrまたはA−IまたはA−OSOCFと反
    応させるか; (c)RがAr−Zであって、Zが結合である式(I)の化合物を調製す
    るには、式(IV): 【化4】 式(IV) [式中、A、R、R、Rおよびqは上記のとおりであり、1のR1aは基
    W(ここに、Wはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基で
    あるか、またはWは、ホウ素誘導体または金属官能基から選択される基Mである
    )を示し、qが2である場合、他のR1aはRである] で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
    ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
    ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか; (d)RがAr−Zであって、ZがOまたはSである式(I)の化合物を
    調製するには、式(V): 【化5】 式(V) 式(V) [式中、A、R、R、Rおよびqは上記のとおりであり、1のR1bは基
    ZHを示し、qが2である場合、他のR1bはRを示す] で示される化合物を基Arを導入するための試薬と反応させるか; (e)Yが結合である式(I)の化合物を調製するには、式(VI): 【化6】 式(VI) [式中、R、R、R、R、q、ArおよびWは上記のとおりである]
    で示される化合物を化合物Ar−W(ここに、Wが基Mである場合、W
    ハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であり、またはWが
    ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、W は基Mである)と反応させるか; (f)式(I)の1の化合物を式(I)の異なる化合物に相互変換し、例えば
    、(i)Rが水素を示す式(I)の化合物をアルキル化するか、(ii)1の
    をアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへ変換するか、または(
    iii)Rをヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニル
    オキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへ変換するか;(iv)Yが
    Sを示す化合物をYがSOである化合物へ変換するか、または(v)YをCO
    からCHへ変換し; (g)常法によって、式(I)の化合物のシス−およびトランス−異性体を分
    離し、 その後、式(I)の塩を形成させてもよいことを特徴とする式(I)の化合物
    の製法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の式(I)の化合物ま
    たはその生理学上許容される塩およびその生理学上許容される担体を含んでなる
    医薬組成物。
  7. 【請求項7】 ドーパミン受容体の調節を必要とする病状の治療のための薬
    剤の製造における請求項1ないし6のいずれか1項記載の式(I)の化合物また
    はその生理学上許容される塩の使用。
  8. 【請求項8】 ドーパミン受容体がドーパミンD受容体である請求項7記
    載の使用。
  9. 【請求項9】 ドーパミンアンタゴニストが必要とされる請求項7または8
    記載の使用。
  10. 【請求項10】 病状が精神病である請求項7ないし9のいずれか1項記載
    の使用。
  11. 【請求項11】 精神病が精神分裂病である請求項10記載の使用。
  12. 【請求項12】 有効量の請求項1記載の式(I)の化合物またはその生理
    学上許容される塩をドーパミン受容体の調節が必要な対象に投与することを特徴
    とするドーパミン受容体の調節が必要な病状の治療法。
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