JP2002528205A - 傾斜した支持体を有する超音波変換器、およびその製造方法 - Google Patents

傾斜した支持体を有する超音波変換器、およびその製造方法

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JP2002528205A
JP2002528205A JP2000578807A JP2000578807A JP2002528205A JP 2002528205 A JP2002528205 A JP 2002528205A JP 2000578807 A JP2000578807 A JP 2000578807A JP 2000578807 A JP2000578807 A JP 2000578807A JP 2002528205 A JP2002528205 A JP 2002528205A
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ホワイト,デイビッド・エイ
ママイェク,ドナルド・エス
ボーティシア,リチャード・エイ
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Abstract

(57)【要約】 一実施形態において、超音波撮像アセンブリ(80)は、縦軸(88)と、近位端(86)と、受け入れ部(90)を形成した遠位端(84)とを有するハウジング(80)を含む。撮像アセンブリは、中心軸(62)および中心軸に対して所望の角度(106)に位置付けられた撮像表面(66)を備える変換器パッケージ(60)を備える。変換器パッケージ(60)は、中心軸が一般に縦軸と直角になるように、少なくとも部分的に受け入れ部内に配設されている。この配置は、かなり大きな割合の超音波信号が撮像アセンブリの周囲のさや(120)を通過することを可能にし、アセンブリとアセンブリの変化を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、一般に超音波撮像カテーテルに関し、より詳細には、改善された超
音波撮像アセンブリおよびそれを製作する方法に関する。
【0002】 血管および周囲の組織の血管内撮像は、医学分野の広い範囲で大きな利益であ
りつづけている。血管内撮像カテーテルの特に成功した設計を図1に示す。カテ
ーテル10は、超音波変換器14を備える回転可能な撮像アセンブリ12を使用
しており、アセンブリは柔軟な駆動ケーブルの遠位端へ付けられる。柔軟なさや
18が患者に挿入され、また、駆動ケーブルおよび撮像アセンブリはさやに挿入
される。変換器は、超音波信号を送信し、良く知られた技術によってビデオ画像
を生成するために回転させられる。
【0003】 画像を生成するために、変換器により送信された超音波信号20を(矢印22
で示すように)さやを通過させ、組織または流体から反射させることが望ましい
。しかしながら、変換器により典型的に送信された超音波信号の一部は、(矢印
24で示すように)さやにより反射する。典型的に反射される信号の量は、信号
とさやとの間の入射角が約90度である場合に最大である。したがって、図1に
示すように、さやに対して変換器を傾けて、それにより反射される信号の量を減
少させることが望ましい。
【0004】 変換器に角度を付けることは、典型的には、アセンブリに穴16を所望の角度
で形成することである。しかしながら、特にそのような小型のアセンブリの中で
の角度のある穴の形成は障害が存在する。例えば、角度のある穴は、穴の形成技
術により一般的には不規則性を引き起こす。変換器はしばしば手により置かれ、
固定される。それは、その他の点では同一のアセンブリの変換器の配置において
変化をもたらす可能性がある。
【0005】 したがって、さやに対して適切な角度に配置された堅固に取り付けられた変換
器を備える撮像アセンブリを提供することが望ましい。さらに、製造がより容易
であり、アセンブリからアセンブリへのより大きな一様性を有する撮像アセンブ
リを提供することが望ましい。
【0006】 (発明の概要) 本発明は、典型的な超音波撮像アセンブリおよびそれを製作する方法を提供す
る。本発明の撮像アセンブリは、さやから反射される超音波信号の量を少なくす
るように適切な角度に変換器の位置を決めすることができるとともに、変換器ア
センブリどうしの互いの一様性を改善する機械加工された傾斜した変換器パッケ
ージを備える。
【0007】 本発明の典型的な一実施態様において、超音波撮像アセンブリは、遠位端と、
近位端と、縦軸とを有するハウジングを備える。遠位端は受け入れ部を備えてい
る。撮像アセンブリは、中心軸および中心軸に対して所望の角度に撮像表面を配
置する変換器パッケージを備える。変換器パッケージは、中心軸が一般に縦軸に
直角になるように、受け入れ部内に少なくとも部分的に配置される。好ましくは
、撮像表面は縦軸と同軸ではない。この方法では、撮像表面は、超音波信号の比
較的大きな割合が撮像アセンブリの周囲のさやを通り抜けるのを許すように配置
される。ハウジングの縦軸に一般に直角に配置された中心軸を有する変換器パッ
ケージの使用は、縦軸に一般に直角な受け入れ部を使用することができる。この
方法で、アセンブリとアセンブリの変化は縮小され、一部でハウジング内に角度
を持つ穴を製作する必要性が除去される。
【0008】 本発明の一態様では、撮像表面は概して楕円形の形状を有する。別の態様では
、変換器パッケージが、環状の配置の変換器要素を備える。変換器パッケージが
変換器要素、および本発明の範囲内の様々な異形を有する撮像表面を備えること
は当業者により評価されるだろう。
【0009】 特定の一態様では、中心軸と撮像表面との間の所望の角度が、約30度と約1
50度の間、より好ましくは約75度と約105度の間である。この方法では、
撮像表面が、さやを通る超音波信号の伝達を許すために適切な角度で配置される
。さらに、一般にハウジングの縦軸に直角な中心軸を有する変換器パッケージに
対して、縦軸と撮像表面との間の角度は約+60度と約−60度の間である。
【0010】 一態様では、ハウジングがステンレス鋼からなり、電気伝導性材料をメッキさ
れてもよい。例えばハウジングは、金、銀、さらには銅の上にニッケルその上に
金などでメッキされるかもしれない。好ましくは、ハウジングの近位端は駆動ケ
ーブルに接続するために使用される。この方法で、撮像アセンブリはその操作中
に回転することができる。
【0011】 別の態様では、受け入れ部は一般に内壁を有する円筒形の受け入れ部である。
好ましくは、変換器パッケージは内壁と接触するために受け入れ部内に配置され
る。この方法で、受け入れ部内での望まれない変換器パッケージの動きを縮小す
るか除去するのを支援する固い許容誤差を維持できる。
【0012】 一態様では、変換器パッケージは、変換器要素に動作可能に付けられた少なく
とも1つの整合層(matching layer)を有する。代替として、変
換器パッケージは、整合層および裏当て層(backing layer)との
間に、動作可能に付けられた変換器要素を備える。本発明の範囲内で多数の整合
層を使用すること、または整合層を使用しないことは当業者に評価されるであろ
う。特別の一態様では、裏当て層が電気的に伝導性である。代替として、裏当て
層は電気的に伝導性ではない。
【0013】 さらに別の態様では、撮像アセンブリは遠位端に配置される注封部を有する。
注封部は、材料が変換器パッケージと、好ましくは裏当て層に接するように、電
気伝導性材料を充填するために使用される。
【0014】 本発明は、典型的な超音波撮像カテーテルをさらに提供する。撮像カテーテル
は、表面上は前述のような撮像アセンブリおよび近位端に接続された駆動ケーブ
ルを備える。
【0015】 本発明はまた、超音波撮像アセンブリを製作する典型的な方法を提供する。典
型的な一方法では、第1の変換器パッケージは撮像表面を備えている。切断装置
が設けられており、また第1の変換器パッケージは、撮像表面が切断装置に対し
て所望の角度をなすように配置される。本方法は、中心軸を有する第2の変換器
パッケージを形成する切断装置により、第1の変換器パッケージを切断すること
を含む。中心軸は、撮像表面に関して所望の角度をなす。本方法は、遠位端と、
近位端と、縦軸とを有し、遠位端に受け入れ部を有するハウジングを設けること
を含む。第2の変換器パッケージは、中心軸が一般に縦軸に対して直角になるよ
うに、受け入れ部内に少なくとも部分的に配置されるように配置される。この方
法では、第2の変換器パッケージは機械加工された角度を有するので、縦軸に一
般に直角な受け入れ部の使用が可能となる。一態様では、中心軸間と撮像表面と
の間の所望の角度が、約30度と約150度の間である。代替として、所望の角
度は、約75度と約105度の間である。
【0016】 本発明の一態様では、切断装置が、カッティング・ブレード、コア・ドリルな
どのドリル、レーザ、エンド・ミルなどからなる一群の切断装置から選択される
。別の態様では、受け入れ部および第2の変換器パッケージは概して円筒形であ
る。さらに別の態様では、第2の変換器パッケージは概して円筒状であり、撮像
表面は、概して楕円形である。
【0017】 特定の一態様では、方法は、電気リード線取付け点を設けるために整合層の一
部を除去するステップを備える。一態様では、リード線取付け点が第2の変換器
パッケージの最近位点になるように配置される。
【0018】 本発明は、超音波変換器パッケージを製造する方法をさらに提供する。そのよ
うな方法の1つは、変換器要素の第1と第2の表面へ動作可能に取り付けられた
第1および第2の電極を有する変換器要素を形成することを含む。整合層は、第
1の電極に動作可能に付けられ、また、支持材料は、第2の電極に動作可能に付
けられる。レーザ、好ましくはエキシマ・レーザが、所望の領域を除去するため
に整合層の所望の領域上に整列させられる。この方法で、リード線が第1の電極
に電気的に接続できるようにレーザによる除去が正確に切欠きを作成する。
【0019】 一態様では、レーザが、第2の所望の領域を除去するために、支持材料に位置
する第2の所望の領域上に整列させられる。本方法の一態様では、第1の電極が
見えるまで、所望の領域が除去される。同様に、レーザは第2の電極が見えるま
で、第2の所望の領域を除去するために動作させられる。別の態様では、レーザ
は整合層を除去するに十分であって、第1の電極を除去するのには不十分な力レ
ベルで所望のパルス数だけ動作させられる。
【0020】 本発明の他の特徴および利点は好ましい実施形態が付随する図面を参照にして
詳細に述べてきた以下の図で明らかになるであろう。
【0021】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 図2A〜2Bは、整合層42、変換器要素44、および支持材料46を備える
第1の変換器パッケージ40を示す。変換器要素44は圧電複合材料、圧電セラ
ミックス(PZTなどの)、圧電プラスチックなどを含む材料などで構成されて
いる。第1の電極48、および第2の電極50が、変換器要素44の両側に動作
可能に取り付けられる。電極48および50は、図2Aに示すように典型的に変
換器要素44の一全体表面を覆う。しかしながら、電極48および50は、変換
器要素44のより小さい部分あるいはより大きな部分を覆うこともある。電極4
8および50は、好ましくは金、チタニウム上の金、ニッケル上の金、クロム上
の金などを含んでいる。図2Bに示すように、整合層42、電極48および50
を備えた変換器要素44、および支持材料46は、エポキシまたは同様のもので
積み重ねられた形状に動作可能に接続される。第1の変換器パッケージ40はそ
の後、図3に関連して説明したステップにより加工される。
【0022】 図3Aに示すように、第1の変換器パッケージ40は切断装置56に対して角
度54で配置される。切断装置56は、カッティング・ブレード、コア・ドリル
などのドリル、レーザ、エンド・ミルなどでよい。特定の一実施形態では、切断
装置56が、約0.0254cm(0.010インチ(1000分の10インチ
))から約0.127cm(0.050インチ(1000分の50インチ))の
間の幅を有するエンド・ミルを備える。第1の変換器パッケージ40が切断装置
56に対して角度54で配置され、切断装置56は、第1の変換器パッケージ4
0を図3Aで破線で示した切り線58に沿って切断する。これによって図3Bに
示した第2の変換器パッケージ60を形成する。
【0023】 第2の変換器パッケージ60は中心軸62および撮像表面66を有する。中心
軸62は、典型的には切断装置56により形成された切断58と共軸である。切
断装置56が円筒形の切断装置であるか、または円筒形の切断58とするように
使用される場合、第2の変換器パッケージ60は図3Cに示されるような円筒形
の横断面を有する。角度54によって、撮像表面66は図3Dで示すような楕円
の形状を有することになる。別の実施形態(示されていない)では、撮像表面6
6が円形の形状を有するように第2の変換器パッケージを形成してもよい。第2
の変換器パッケージ60は、図4とともに説明するように、ハウジング受け入れ
部の中へ第2の変換器パッケージ60を挿入する前または後で除去することがで
きる余分な部分64を有している。
【0024】 次に図4A〜4Bに転じて、典型的な撮像カテーテルで形成された典型的な撮
像アセンブリについて説明する。図4Aは、ハウジング82を有する撮像アセン
ブリ80を示す。ハウジング82は遠位端84、近位端86および縦軸88を有
する。ハウジング82は好ましくは電気伝導性材料をメッキされたステンレス鋼
からなる。例えばハウジング82は、金、銀、銅の上にニッケルその上に金など
をメッキされる。ハウジング82を電気伝導性材料でめっきすると、例えば変換
器要素44のマイナスまたはグランド接続として使用することができる電気伝導
性の表面を有するハウジング82とすることができる。ハウジング82は、遠位
端84に形成された受け入れ部90を備える。図の4Aに示すように、受け入れ
部90は第2の変換器パッケージ60で満たされる。受け入れ部90への第2の
変換器パッケージ60の挿入前または後で、支持材料46の余分な部分64が取
り除かれ、遠位端84が滑らかな表面とされる。
【0025】 撮像アセンブリ80は、駆動ケーブル92に動作可能に取り付けられる。好ま
しくは、破線110で示すようなエポキシで近位端84へ駆動ケーブル92を動
作可能に取り付ける。特定の一実施形態では、駆動ケーブル92は、ミニ同軸ケ
ーブル96の周囲のカウンタワウンド(counterwound)94を含む
。本発明により使用された典型的な駆動ケーブルは、さらにその完全な開示がこ
こで参照により関連付けられる「Integrated Coaxial Tr
ansmission Line and Flexible Drive C
able」と言う名称の米国特許出願第09/017578号にさらに記載され
る。ミニ同軸ケーブル96は、絶縁リード線100を取り囲んでいるシールド9
8を備える。図4Aに示すように、シールド98は、絶縁リード線100を引き
出して折り返される。絶縁リード線100は、変換器44へ接続するリード線1
02を取り出すために絶縁が剥がされる。図4Aで示されるように、リード線1
02は、好ましくは取付け点104により第1の電極48に接続される。取付け
点104は電気伝導性のエポキシ樹脂(銀エポキシ樹脂など)などを備えること
もある。
【0026】 図3に関連して示すように、第2の変換器パッケージ60は中心軸62に対し
て所望の角度で撮像表面66を位置決めできるように製造された。好ましくは、
図4Aに示す所望の角度106は、約30度と約150度の間であり、より好ま
しくは約75と約105度の間である。図4Aに示す実施形態で、注封部108
がハウジングの遠位端84に形成される。注封部108は、銀エポキシ樹脂、金
エポキシ樹脂、導電性シリコン、導電性ウレタンなどの電気伝導性の材料で好ま
しくは充填される。このようにして、導電性材料が充填された注封部108が支
持材料46に接することになる。電気伝導性の支持材料46を有する第2の変換
器パッケージ60のために、注封部108は支持材料46とハウジング82の表
面との間に機械的な関係と同様に電気的な関係も提供する。そのような注封部1
08は、第2の変換器パッケージ60と受け入れ部90との間の厳しい許容差に
対して電気的および機械的な接続を形成するのに必要である。
【0027】 前に示したように、ハウジング82は好ましくは電気伝導性の材料でメッキさ
れる。銀エポキシ樹脂または金エポキシ樹脂、または導電性シリコン、導電性ウ
レタンなどの電気伝導性エポキシ樹脂110を使用することによって、第2の電
極50、支持材料46、導電性材料で満たされた注封部108、遠位ハウジング
82、シールド98の間で電気伝導性のパスが確立される。図4Aに示す実施形
態に対しては、第2の電極50と負の接続が行われる。リード線102は取付け
点104から第1の電極48への正の電気的な接続を行う。代替として、極性は
本発明の範囲内で逆にしてもよい。
【0028】 図4Bは、撮像アセンブリ80の上面図を示す。リード線102が変換器44
の最近位部分に動作可能に付けられて示される。この実施形態では、撮像表面6
6の形状は楕円である。図6の例により示すように、撮像表面66のさまざまな
形状、および取付け点104の異なる位置が本発明の範囲内で使用されてもよい
ことを当業者には理解されたい。
【0029】 図5に示すように、本発明の撮像アセンブリ80は、撮像アセンブリ80が配
置されるさや120に対して適切な角度を有する撮像表面66を備える。このよ
うにして、さや120により反射されるものに比べて大きな割合の超音波信号が
さや120を通過する。
【0030】 遠位端82での受け入れ部90の製造もさらに有利である。例えば、図1に示
される遠位ハウジングは、機械加工の限界によるのこぎり歯形状を有する。遠位
ハウジングを製作するのに用いられる機械は、典型的にハウジングの縦軸に対し
て正しい角度の切断工具を有する。角度のついた穴を機械加工するために、機械
工は受け入れ部断面より小さな断面を有するエンド・ミルを典型的に使用する。
機械工はエンド・ミルを中へ入れ、ハウジングが進められるにつれ何度も切断す
る。結果としてできた角度のある穴は典型的にぎざぎざとなるかまたはのこぎり
でひかれた状態になり、そこに置かれた変換器パッケージの近位から遠位への移
動を引き起こす。
【0031】 対照的に、受け入れ部90はぎざぎざをいれられるかまたはのこぎりでひかれ
た状態の受け入れ部を生産せずに、単一のカットまたはストロークで製作するこ
とができる。使用される切断装置も所望の受け入れ部90と同じ断面を有するこ
とができる。一般にハウジングの縦軸88に直角な滑らかな側面を持つ受け入れ
部90は、穿孔、フライス加工、切削などを含む様々な技術により達成されるこ
とができる。
【0032】 さらに、第2の変換器パッケージ60の製造中に所望の角度106を生成させ
てたので、ステンレス鋼のハウジング82中に受け入れ部90を形成している間
に、所望の角度を厳重にモニターする必要性をさけることができ、アセンブリど
うしのよりよい一様性が達成される。
【0033】 第2の変換器パッケージの代替の実施形態について図6に関連して説明する。
例えば、図6Aは、楕円形の撮像表面130を有する第2の変換器パッケージ1
60を示し、および図6Bは一般に形状が矩形であるような撮像表面130を示
す。様々な形状の撮像表面130が本発明の範囲内で使用されることがあること
を当業者には理解されたい。さらに、第2の変換器パッケージは、図6Cおよび
その完全な開示は参照によりここに関連付けられる「Annular Arra
y Ultrasound Catheter」という名称の米国特許出願第0
9/017580号でさらに記載されるような変換器要素の環状の配置を備える
【0034】 図2〜4で示されるような1つの整合層42を有する第2の変換器パッケージ
60だけでなく、本発明の範囲内で整合層の数が変わることがあることを当業者
には理解されたい。例えば、図6Dに示すように、第2の変換器パッケージ16
0は、第1および第2の整合層132および134、変換器要素136および裏
当て層138を有してもよい。
【0035】 図4に示すように、ある実施形態では、変換器要素44へのおよび変換器要素
44からの電気信号の送信を許すためにリード線102を第1の電極48に取り
付けることが望ましい。図7および8に関連して説明するように、本発明は、第
1の電極48に取り付けるのに使用するリード線102のために切欠き140を
作成する典型的な方法を提供する。
【0036】 図7Aおよび7Bは、リード線102が取付け点104により第1の電極48
に付けられるのを許す整合層42内に形成された切欠き140を示す。図7A〜
7Cは、第1の変換器パッケージ40の中で形成される切欠き140を描写して
いるが、切欠き140は、本発明の範囲内で第2の変換器パッケージの製造の後
にも形成することができる。さらに、切欠き140が単一の整合層42の中で形
成されていることを示しているが、切欠き140は1つ以上の整合層を採用した
変換器パッケージの実施形態の複数の整合層にわたり形成することができる。
【0037】 典型的には、変換器パッケージ40の小さなサイズのために切欠き140の形
成は問題がある。さらに、ナイフかカミソリ刀などの手による切欠き140の生
成は、同じパッケージ40の切欠き140のサイズの間に多様性を引き起こす可
能性がある。さらに、例えば図7Cに示すような星形の電極150と接触する切
欠き140を作成する場合のような、いくつかの実施形態では切欠き140を正
確に位置付けることが望ましい。
【0038】 これらの問題のうちの少なくともいくつかを克服し、および切欠き140を正
確に作成するために、図8に示されるシステムが使用される。システム200は
、切欠き140を作成するためにレーザ160を、好ましくはエキシマ・レーザ
160を使用する。エキシマ・レーザ160は整合層42を備える材料の結合を
分離させるように作動する。さらに、レーザ160は整合層42を第1の電極4
8に接着するために使用される樹脂またはエポキシ樹脂(示されていない)を削
除するためにも使用できる。このようにして、リード線102を取り付けるため
に電極48を露出することができる。
【0039】 本発明の少なくとも一部は、レーザ除去により所望のサイズを有する切欠き1
40を正確に作成することができるという認識を含む。整合層42は望ましくな
い超音波の反射の量を減少させるように動作するので、リード線102の取り付
けに必要なだけの整合層42を取り除くようにすることが望ましい。所望のサイ
ズの切欠き140をつくるために整合層42の材料の適切な量が融除されるよう
に、レーザ160の動作レベルを設定することができる。レーザ160は多くの
変換器パッケージ40の切欠き140の製造の一様性をより良くする。
【0040】 レーザ160は、さらに整合層42上の所望の位置で切欠き140を作成する
ことができる。この方法では、切欠き140は受け入れ部90中に第2の変換器
パッケージを正確に整列させることを支援するために使用することができる。例
えば、図4Bに示される実施形態で、第2の変換器パッケージ60の最上位点に
切欠き140が作成される。その後切欠き140が第2の変化器パッケージ60
の最近位点にあるように第2の変換器パッケージ60を受け入れ部90内に位置
決めすることにより、前方に傾斜した撮像表面66を達成することができる。
【0041】 例によって、エポキシ樹脂で満たされた銀、エポキシ樹脂または接着剤を満た
された他のものなどを備える整合層42に対して、レーザ160は、約0.00
0762cm(0.0003インチ)から約0.01778cm(0.007イ
ンチ)の厚さである整合層を除去するために、約1.0ジュール/平方センチメ
ートル(J/cm2)で動作する、約0.25ナノセカンドの持続の約10から
約50パルスで動作される。同様に、整合層42を第1の電極48に接続するエ
ポキシ樹脂を除去するエネルギ・レベルは約1から約1.4J/cm2である。
しかしながら、第1の電極48に使用された金などの金属を除去するために必要
なエネルギ・レベルはかなり高い。例えば、金は除去されるために約7〜約20
J/cm2を必要とする。そのような除去エネルギの差は、第1の電極48に損
害をもたらさずに、整合層42およびエポキシ樹脂の除去を保証するのに十分な
エネルギー・レベルでレーザ160を動作させることができる。この方法で、整
合層42を完全に除去するために要求されたエネルギー・レベルおよびパルスで
レーザ160を動作させるパルスの数を計算して、整合層42の除去を行うこと
ができる。整合層42の完全な除去を保証するように付加パルスを使用すること
ができるが、電極48への損傷を避けるに十分低いパワー・レベルとする。代替
として、レーザ160は、視覚的な検査で電極48が露出されるまで動作させる
ことができる。
【0042】 同様に、図8で示すように、レーザ160は支持材料46の切欠き170を形
成するために使用することができる。支持材料46が導電性でない場合には、切
欠き170は特に有用だろう。この方法では、切欠き170は電極50に電気的
に接触させるために使用することができる。除去された支持材料46の量を最小
にする角度で切欠き170を生成することが望ましい。
【0043】 本発明については、第1の電極48を露出するために形成された切欠き140
とともに説明しており、代替の方法が、本発明の範囲内でリード線102を第1
の電極48に取り付けるために使用されることもあることを当業者には理解され
たい。例えば、それらの完全な開示が参照によりここに関連付けられる、「PZ
T Off−Aperture Bonding Technique(att
orney reference No.12553−007100)」という
題の米国出願第09/127994号に記載された穴外への取付け技術、および
「Off Aperture Electrical Connection
for Ultrasonic Transducer」(Attorney
Reference No.12553−007600)という題の米国出願第
09/127089号が使用されることがある。
【0044】 以上本発明について詳細に説明した。しかしながら、変更および修正が行なわ
れることを理解されたい。例えば、切欠き140を生成するためのレーザでの除
去の使用は、それらの完全な開示が参照によりここに関連付けられる、「Met
hod of Turning Ultrasonic Transducer Matching Layer」と題する米国出願第09/127694号に
記載されたものを含む変換器の配置の広い範囲に適用することができる。したが
って、この発明の範囲および内容は上記の説明により制限されない。より正確に
言えば、範囲および内容は次の請求項により定義されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 典型的な撮像カテーテルを示す図である。
【図2】 本発明による変換器パッケージを示す図である。
【図3】 本発明による変換器パッケージを製作する方法を示す図とパッケージの断面図
である。
【図4】 本発明による典型的な撮像カテーテルの側断面図(A)と図4Aで示されたカ
テーテルの上全体図(B)である。
【図5】 さやに入った本発明による典型的な撮像カテーテルの側断面図である。
【図6】 本発明による代替の変換器パッケージの上全体図である。
【図7A】 電極への電気リード線の取付けを許す、変換器パッケージ内で形成された切欠
きを示す図である。
【図7B】 電極への電気リード線の取付けを許す、変換器パッケージ内で形成された切欠
きを示す図である。
【図7C】 本発明の変換器パッケージで使用した代替の電極を示す。
【図8】 図7の変換器パッケージでのレーザ除去の切欠きを示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 17/00 330 H04R 17/00 332Y 332 G01S 7/52 A (72)発明者 ママイェク,ドナルド・エス アメリカ合衆国・94040・カリフォルニア 州・マウンテン ビュー・トゥルーメン アベニュ・3395 (72)発明者 ボーティシア,リチャード・エイ アメリカ合衆国・94306・カリフォルニア 州・パロ アルト・ウェバーリイ ストリ ート・3382 Fターム(参考) 4C301 AA02 BB28 BB30 DD01 EE13 EE20 FF09 GA03 GA07 GA15 GB05 GB14 GB16 GB18 GB19 GB22 GB24 GB33 GB40 5D019 BB10 BB28 EE01 EE02 FF04 GG01 HH03 5J083 AA02 AB17 AC11 AC32 AD13 AE10 CA24 CA35 CA50 CB03 CB18

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠位端と、近位端と、縦軸とを有し、前記遠位端に受け入れ
    部を形成しているハウジングと、 中心軸、及び前記中心軸に対して所望の角度をなす撮像表面を有する変換器パ
    ッケージと を備える超音波撮像アセンブリであって、 前記中心軸が前記縦軸に対してほぼ直角になるように前記変換器パッケージが
    前記受け入れ部内に少なくとも部分的に配設されている超音波撮像アセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記撮像表面が、前記縦軸と同軸でない請求項1に記載の撮
    像アセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記撮像表面が、概して楕円形の形状を有する請求項1に記
    載の撮像アセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記所望の角度が、約30度と約150度の間である請求項
    1に記載の撮像アセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記所望の角度が、約75度と約105度の間である請求項
    1に記載の撮像アセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングが、電気伝導性材料でめっきされたステンレ
    ス鋼からなる請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記近位端が、駆動ケーブルと接続するように構成される請
    求項1に記載の撮像アセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記受け入れ部が、内壁を有する概して円筒形の受け入れ部
    である請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記変換器パッケージが、前記内壁に接触するように前記受
    け入れ部内に配設されている請求項8に記載の撮像アセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記変換器パッケージが、変換器要素に動作可能に取り付
    けられた少なくとも1つの整合層を備える請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記変換器パッケージが、整合層と裏当て層の間に動作可
    能に取り付けられた変換器要素を備える請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記裏当て層が電気伝導性である請求項11に記載の撮像
    アセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記変換器パッケージが、変換器要素の環状の配置を備え
    る請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  14. 【請求項14】 前記ハウジングは、さらに前記遠位が端に注封部を備え、
    前記材料が前記変換器パッケージと接触するように前記注封部に電気伝導性材料
    を充填するように構成される請求項1に記載の撮像アセンブリ。
  15. 【請求項15】 遠位端と、近位端と、縦軸とを有し、前記遠位端が受け入
    れ部を備えているハウジングと、 中心軸、及び前記中心軸に対して所望の角度をなす撮像表面を有し、前記中心
    軸が前記縦軸に対して概して直角になるように、前記受け入れ部内に少なくとも
    部分的に配設されている変換器パッケージと を備える撮像アセンブリ、及び 前記近位端に結合された駆動ケーブル を備える超音波撮像カテーテル。
  16. 【請求項16】 前記所望の角度が、約30度と約150度の間である請求
    項15に記載の撮像カテーテル。
  17. 【請求項17】 前記所望の角度が、約75度と約105度の間である請求
    項1に記載の撮像カテーテル。
  18. 【請求項18】 撮像表面を備える第1の変換器パッケージを形成するステ
    ップと、 切断装置を用意するステップと、 前記撮像表面が前記切断装置に関して所望の角度をなすように前記第1の変換
    器パッケージを位置決めするステップと、 前記撮像表面に対して所望の角度をなす中心軸を備えた第2の変換器パッケー
    ジを形成するために切断装置により第1の変換器パッケージを切断するステップ
    と、 遠位端と、近位端と、縦軸とを有し、前記の遠位端が受け入れ部を備えている
    ハウジングを形成するステップと、 前記中心軸が前記縦軸に対して概して直角になるように、前記受け入れ部内に
    少なくとも部分的に配設されるように前記第2の変換器パッケージを位置決めす
    るステップと を含む超音波撮像アセンブリを製作する方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の変換器パッケージが、変換器要素および少なく
    とも1つの整合層を備える請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の変換器パッケージが、変換器要素、整合層、お
    よび裏当て層を備える請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記切断装置が、カッティング・ブレード、ドリル、レー
    ザ、エンド・ミル、およびコア・ドリルからなる一群の切断装置から選択される
    請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記所望の角度が、約30度と約150度の間である請求
    項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記所望の角度が、約75度と約105度の間である請求
    項18に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記受け入れ部および前記第2の変換器パッケージが、概
    して円筒形である請求項18に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の変換器パッケージが概して円筒形であって、前
    記撮像表面が概して楕円形である請求項18に記載の方法。
  26. 【請求項26】 電気リード線の取付け点を設けるために前記整合層の一部
    を除去するステップをさらに備える請求項19に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の変換器パッケージの位置決めステップが、前記
    電気リード線の取付け点を前記第2の変換器パッケージの最近位端に整列させる
    ステップをさらに備える請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記変換器要素の第1および第2の表面に動作可能に取り
    付けられた第1および第2の電極を備える変換器要素を設けるステップと、それ
    ぞれ 前記第1の電極に整合層を動作可能に取り付けるステップと、 前記第2の電極に裏当て層を動作可能に取り付けるステップと、 前記整合層の所望の部分上にレーザを整列させるステップと、 前記レーザにより前記所望の部分を融除するステップと を含む超音波変換器パッケージを製造する方法。
  29. 【請求項29】 前記融除するステップが、前記第1の電極が見えるまで前
    記整合層の所望の部分を融除するステップを備える請求項28に記載の変換器パ
    ッケージを製造する方法。
  30. 【請求項30】 前記レーザを整列させるステップが、エキシマ・レーザを
    整列させるステップを備える請求項28に記載の変換器パッケージを製造する方
    法。
  31. 【請求項31】 前記融除するステップが、前記整合層を融除するのに十分
    であって、前記電極を融除するに不十分である力レベルで所望のパルス数の前記
    レーザを操作するステップを備える請求項28に記載の変換器パッケージを製造
    する方法。
  32. 【請求項32】 前記支持面に位置する第2の所望の部分上に前記レーザを
    整列させるステップと、前記第2の所望の部分を前記レーザにより融除するステ
    ップとをさらに含む請求項28に記載の変換器パッケージを製造する方法。
  33. 【請求項33】 前記第2の所望の部分を融除するステップが、前記第2の
    電極が見えるまで前記第2の所望の部分を融除するステップを備える請求項32
    に記載の変換器パッケージを製造する方法。
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