JP2002527460A - 紫外線防止用組成物 - Google Patents

紫外線防止用組成物

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JP2002527460A JP2000576818A JP2000576818A JP2002527460A JP 2002527460 A JP2002527460 A JP 2002527460A JP 2000576818 A JP2000576818 A JP 2000576818A JP 2000576818 A JP2000576818 A JP 2000576818A JP 2002527460 A JP2002527460 A JP 2002527460A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、紫外線の有害な影響に対して防止効果を提供するのに有用な組成物に関する。該組成物は、優れた効率性、広域スペクトルのUVへの有効性及び光安定性を提供する。これらの組成物の使用方法もまた開示する。本組成物は:(a)有効量の、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種;(b)有効量の、アニリン誘導体であって、下記一般式(I)を有し、 【化1】 式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立に、H、R’、OR’、COOH、CHO、COOR’CN、SO2R’、SO2OR’、NO、アリール、OH、SH、NHR’、NR’2、SR’、I、Cl、F、Br、及びそれらの組合せから成る群から選択され;その際、R’は、C1〜C30の直鎖又は分枝状アルキル、又はアリールであり、;その際、R1、R2、R3、R4、及びR5は、共に、互いに架橋された環状構造を形成することができる;及び(c)好適なキャリア、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願のクロスリファレンス 本出願は、1998年10月16日に出願された出願番号09/174,30
7号のCPA出願である、1999年3月2日に出願された出願番号09/17
4,307号の一部継続出願である。
【0002】 技術分野 本発明は、優れた効率性、広域スペクトルのUVへの有効性、及び光安定性を
有する、紫外線の有害な影響に対する防止効果を提供するのに好適な組成物に関
する。組成物は、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種、アニ
リン誘導体及び好適なキャリアを含む。
【0003】 発明の背景 日光に曝すことが皮膚に数多くの危険をもたらす可能性があることはよく知ら
れている。これらの有害な影響は、日光浴ばかりでなく日常的な戸外の活動に関
連する日光への暴露の結果からも生じる可能性がある。日光への持続的な暴露に
よる主要な短期的障害は、主として約290nm〜約320nmの波長である中波長
(UVB)紫外線の結果である紅斑、すなわち日焼けである。しかしながら、長
期的には、皮膚の表面には悪性の変化がしばしば生じる。多数の疫学的研究によ
り、直射日光暴露とヒトの皮膚がんとの強い関連性が示されている。もうひとつ
の紫外線の長期的障害は、主として波長が約320nm〜約400nmである長波長
(UVA)紫外線に起因する皮膚の早期老化である。この状態は、ひび、毛細血
管拡張症、日光皮膚炎、斑状出血、及び弾力性の喪失のような身体的変化に加え
て、しわ及び皮膚の色素変化により特徴づけられる。紫外線への暴露による有害
反応については、デシモーン著、の「サンスクリーン製品とサンタン製品」(“
Sunscreen and Suntan Products")一般用医薬品ハンドブック(Handbook of No
nprescription Drugs)、第7版、26章、499〜511頁(米国薬剤師協会
薬学会、ワシントンD.C.;1982年発行);グローブ(Grove)及びフォ
ーブズ(Forbes)著の「長波長紫外線に対する日焼け止め剤の光防護作用の評価
法」(A Method for Evaluating the Photoprotection Action of Sunscreen Ag
ents Against UV−A Radiation)インターナショナル・ジャーナル・オブ・コス
メティック・サイエンス(International Journal of Cosmetic Science)4、
15〜24頁(1982年);及び米国特許第4,387,089号(デポロ(
DePolo)、1983年6月7日発行)に詳説されている。
【0004】 日光への暴露に関連する上述の障害の結果として、一般大衆の日焼け防止製品
市場への関心がかなり高まってきている。現在は、日光浴用の日焼け止め剤製品
ばかりでなく、さまざまな日焼け止め剤を含有するパーソナルケア製品、特に日
常的につける化粧品タイプの製品も存在する。「パーソナルケア製品」とは、皮
膚や毛髪を美しくし、手入れをするために配合されるものとして一般に認識され
る健康及び化粧用美容製品のことをいう。例えば、パーソナルケア製品には、日
焼け止め剤製品(例えば、ローション、スキンクリームなど)、化粧品、洗面用
化粧品、及び局所への使用を意図する店頭販売の医薬品が含まれる。
【0005】 しかしながら、多くの従来の日焼け止め剤製品は特に、広域スペクトルの紫外
線に対する有効な防止効果、すなわちUVB及びUVAの両方に対する防止効果
を提供することができないために不完全であった。現在、市販品で最も多いのは
、皮膚の日焼けを防止するような290nm〜320nmのUVB領域の紫外線を吸
収するのに効果的な日焼け止め剤製品である。それらは320nm〜400nmのU
VA領域の紫外線では吸収効果が低下し、皮膚の早期老化には無防備なままであ
る。この不足は、一部には市販され且つ全般的な使用を許されているUVAを吸
収する日焼け止め活性種の数が限られているせいである。このような日焼け止め
活性種の1つの部類には広域スペクトルの紫外線の防止を提供するジベンゾイル
メタン化合物が挙げられ、特に4−第3ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメ
タンもまた世界的な使用が認可されている。残念ながら、これらの日焼け止め剤
は、紫外線に暴露することで光によって分解し、そのためにそれらのUVA吸収
作用が低下する傾向にある。その結果、このような化合物を包含する日焼け止め
剤製品は、ジベンゾイルメタン化合物が本来、光安定性を欠くために典型的には
調合するのが更に困難である。これらの種類の日焼け止め剤を安定化させる1つ
の方法は、ジベンゾイルメタン化合物を安定するためにベンジリデンカンファー
日焼け止め剤を使用することを含めて、米国特許出願番号第07/929,61
2号(デックナー(Deckner)、1992年8月13日出願)に記載されている
。しかしながら、そのような組成物の中には、現在ヒトへの使用が世界的に認め
られていないものもある。
【0006】 したがって、ヒトの皮膚への紫外線の有害な影響に対して防止効果を提供する
のに好適な光安定性のある組成物に対するニーズがある。特に、パーソナルケア
業界では、安全且つ経済的な方法で、優れた光安定性、有効性を有し、且つ広域
スペクトルの紫外線への防止効果(すなわち、UVA及びUVB放射の両方に対
して)を提供する日焼け止め剤製品に対してニーズがある。
【0007】 同様に、自動車の手入れ、船舶の手入れ、家事、動物の世話及び被覆業界のよ
うなその他の分野でも、紫外線は望ましくない消耗や損傷を引き起こす。したが
って、日光に暴露される傾向がある種々の対象物及び/又は材料への紫外線の有
害な影響に対して防止効果を提供するのに好適で光に安定な組成物についてニー
ズは存在する。
【0008】 驚くべきことに今や、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種
、アニリン誘導体、及び好適なキャリアを含む本発明の組成物が、安全且つ経済
的な方法で、優れた光安定性、有効性及び紫外線防止効果(UVA及びUVBの
両方の防止を包含する)を提供することが見い出された。
【0009】 発明の要旨 本発明は、紫外線の有害な影響に対する防止効果を提供するのに好適な、以下
を含む組成物に関する: (a)有効量の、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種; (b)有効量のアニリン誘導体であって、下記式を有し
【0010】
【化3】
【0011】 式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立に、H、R’、OR’、CHO、
CN、SO2R’、SO2OR’、NO、アリール、OH、SH、NHR’、NR
2、SR’、I、Cl、F、Br、及びそれらの組合せから成る群から選択さ
れ;その際R’は、C1〜C30の直鎖又は分枝状アルキル、又はアリールであり
、;その際、R1、R2、R3、R4、及びR5は、共に、互いに架橋された環状構
造を形成することができるもの;及び (c)好適なキャリア。
【0012】 好ましい実施態様では、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性
種及びアニリン誘導体は「安全且つ有効な」量で存在し、UVAを吸収するジベ
ンゾイルメタン日焼け止め活性種対アニリン誘導体のモル比は、約8:1〜約1
:1、更に好ましくは約4:1〜約1:1、及び最も好ましくは約2:1〜約1
:1である。本発明はまた、そのような組成物を局所塗布することによって紫外
線の有害な影響からの皮膚への防止効果を提供するための方法にも関する。その
上、本発明は、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種を安定化
する方法にも関する。
【0013】 本発明の組成物は、紫外線の、特にヒトの皮膚への有害な影響に防止効果を提
供するのに有用である。これらの組成物の必須成分は下記に示す。更に本発明の
実施態様において有効なさまざまな任意の構成成分及び好ましい構成成分につい
ての非限定的な説明を含む。
【0014】 本発明は必要な成分又は任意の成分及び/又は本明細書に記載される制限のい
ずれかを含み、それらから成り、又は実質的にそれらから成り得る。
【0015】 すべてのパーセンテージ及び割合は指示がない限り重量をベースに計算されて
いる。すべてのパーセンテージは指示がない限り組成物全体をベースにして計算
されている。
【0016】 すべての分子量は重量平均分子量であり、単位はグラム/モルで表わされる。
【0017】 すべての成分濃度は指示がない限りその成分の活性濃度を基準とし、市販のそ
の成分の供給源に存在し得る溶媒、副産物、又はその他の不純物は除かれる。
【0018】 すべての測定は特に指定のない限り、およそ23℃の室温で行っている。
【0019】 本明細書において参考にしたすべての文書は、特許、特許明細書、及び出版物
を含めて、それらの全体を引用し本明細書に組み入れる。
【0020】 「安全且つ有効量」によって積極的な効果(例えば、光防護又は光安定性の改
善)を誘導するのに十分であるが、重篤な副作用(例えば、過度の毒性又はアレ
ルギー反応)を避けるのに十分低い、すなわち、健全な医学的判定の範囲内で、
理に適ったリスク対利益比を提供する化合物、成分、又は組成物(適用可能とし
ての)の量を意味する。
【0021】 「有効量」によって、積極的な効果(例えば、光防護又は光安定性の改善)を
十分誘導するのに十分である化合物、成分又は組成物(適用可能としての)の量
を意味する。
【0022】UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種 本発明の組成物は、約320nm〜約400nmの波長を有する紫外線を吸収する
、UVA吸収型ジベンゾイルメタン日焼け止め活性種を含む。UVAを吸収する
好ましいジベンゾイルメタン日焼け止め活性種は下記一般構造を有する。
【0023】
【化4】
【0024】 式中、R1は、H、OR、及びNRRから成る群から選択された置換基であり
、その際、各Rは、独立に、H、又はC1〜C20の直鎖又は分枝状アルキルであ
り、R2は、H又はOHから成る群から選択され、及びR3は、H又はC1〜C20
の直鎖又は分枝状アルキルから成る群から選択される。ジベンゾイルメタン発色
団が1,3−ジケトンとして表されたとしても、この表示は決してエノール型の
ようなその他の互換性型の官能基を除外しないことを理解すべきである。したが
って、1,3ジケトン型が指定される場合はいつでもあらゆるエノール互換体も
熟慮されており、本明細書に包含されることが理解される。ジベンゾイルメタン
発色団のこのような互換体エノール型は、以下の互換体構造で表すことができる
【0025】
【化5】
【0026】 式中、R1、R2、及びR3は上のとおりに定義する。このようなUVAを吸収
するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種の例については、米国特許第4,48
9,057号(ウェルターズ(Welters)ら、1984年12月18日発行)、
及び米国特許第4,387,089号(デポロ(Depolo)、1983年6月7日
発行);及び「日焼け止め剤:開発、評価、及び規制の状況」(Sunscreens:De
velopment, Evaluation, and Regulatory Aspects)(ロウ(N.J. Lowe)及びシ
ャース(N.A. Shaath)編集、マーセル・デッカー社(Marcel Dekker, Inc)、
1990年)に記載されている。
【0027】 好適なUVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種には、2−メチ
ルジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベ
ンゾイルメタン、4−第3ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベン
ゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4’−ジイソプロピ
ルベンゾイルメタン、4−第3ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2
−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル
−5−第3ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4
’−メトキシジベンゾイルメタン、2,6−ジメチル−4’第3ブチル−4’メ
トキシジベンゾイルメタン、及びそれらの混合物から成る群から選択されるもの
が含まれるが、これらに限定されない。UVAを吸収する好ましいジベンゾイル
メタン日焼け止め活性種には、4−第3ブチル−4’メトキシジベンゾイルメタ
ン、イソプロピルジベンゾイルメタン、及びそれらの混合物から成る群から選択
されるものが含まれる。UVAを吸収する更に好ましいジベンゾイルメタン日焼
け止め活性種は、4−第3ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンである。
【0028】 上記日焼け止め活性種、4−第3ブチル−4’メトキシジベンゾイルメタンは
、ブチルメトキシジベンゾイルメタン又アボベンゾン(Avobenzone)としても知
られ、商品名パーソル(Parsol)(登録商標)1789としてギバウダン−ロー
レ(Givaudan−Roure)(インターナショナル)S.A.(スイス、バーゼル)
から、及び商品名ユーソレックス(Eusolex)(登録商標)9020としてメル
ク社(Merck & Co., Inc.)(ニュージャージー州ホワイトハウスステーション
(Whitehouse Station))から市販されている。日焼け止め剤、4−イソプロピ
ルジベンゾイルメタンは、イソプロピルジベンゾイルメタンとしても知られてい
るが、メルク(Merck)より商品名ユーソレックス(Eusolex)8020として市
販されている。
【0029】 本発明のUVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種は、有効量で
、好ましくは安全で且つ有効な量で存在し、個々に又は該組成物に存在する可能
性のあるその他の紫外線防止活性種と組み合わせて、広域スペクトルの紫外線防
止作用を提供する。組成物は、組成物重量の好ましくは約0.01重量%〜約3
0重量%、更に好ましくは約0.1重量%〜約6重量%、及び最も好ましくは約
1重量%〜約3重量%のUVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種
を含有する。日焼け止め活性種の正確な量は、所望の太陽光線保護指数、すなわ
ち組成物の「SPF」やUVA防止作用の所望のレベルによって変化する。(S
PFは通常、紅斑に対する日焼け止め剤の光防護性の尺度として使用される。S
PFは、保護していない皮膚に最小の紅斑を生じるのに必要な紫外線エネルギー
に対する、同一人物の保護している皮膚に同一の最小の紅斑を生じるのに必要な
紫外線エネルギーの比率として定義される。米国官報(Federal Register)、4
3、第166号、38206〜38269頁、1978年8月25日)を参照の
こと。
【0030】アニリン誘導体 本発明の組成物はまた、下記式を有するアニリン誘導体も含む。
【0031】
【化6】
【0032】 式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立に、H、R’、OR’、CHO、
CN、SO2R’、SO2OR’、NO、アリール、OH、SH、NHR’、NR
2、SR’、I、Cl、F、Br、及びそれらの組合せから成る群から選択さ
れ;その際R’は、C1〜C30の直鎖又は分枝状アルキル、又はアリールであり
;その際、R1、R2、R3、R4、及びR5は共に、互いに架橋された環状構造を
形成することができる。
【0033】 本明細書で使用されるとき、「アルキル」は、直鎖、分枝状又は環状であって
もよく;置換されてもよく又は置換されなくてもよく;飽和、1つが不飽和(す
なわち、炭素鎖における1つの二重又は三重結合)、又は複数の不飽和(すなわ
ち炭素鎖における2つ以上の二重結合、炭素鎖における2つ以上の三重結合、炭
素鎖における1又はそれより多くの二重結合又は1又はそれより多くの三重結合
)であってもよい鎖を含有する炭素を意味する。時に指示がない限り、アルキル
は好ましくは以下のとおりである。好ましいアルキルは直鎖又は分枝鎖であり、
更に好ましくは、直鎖である。好ましいアルキルはモノ−、ジ−、又はトリ−の
、置換型又は非置換型であり、好ましくは置換されていない。好ましいアルキル
は、飽和されているか、又は不飽和が1つあり、もしそうであれば好ましくは二
重結合であり;更に好ましくはアルキルは飽和されている。好ましいアルキルは
、C1〜C30、更に好ましくはC1〜C10、又更に好ましくはC1〜C4であり、一
層更に好ましくはメチル、エチル及びt−ブチルであり、尚一層更に好ましくは
メチル及びエチルであり、及び最も好ましくはメチルである。
【0034】 したがって用語「置換されたアルキル」は、アルキルの定義に包含される。好
ましいアルキル置換基(すなわち、アルキル上の置換)には、エステル、ケトン
、アルデヒド、カルボン酸、ハロ、アリール、アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ
、シアノ、ニトロ、アミノ(モノ−及びジ置換アミノを含む)、チオール、及び
置換されたチオール及びトリフルオロメチルが挙げられる。更に好ましいアルキ
ル置換基は、エステル及びアリールである。
【0035】 本明細書で使用されるとき、用語「アルコキシ」は、上述した、酸素を介して
分子に結合されたアルキルラジカルを包含する。したがって、アルキルは、C1
〜C10のアルコキシを包含するだけでなく、メチレンジオキシ、エチレンジオキ
シ及びその他の類似の二官能性、又は多官能性アルコキシ置換基のような種も包
含する。このような多官能性置換基は分子内の種々の場所に連結することができ
、したがって架橋された種を形成することができる。例えば、ジオキソラン、ジ
オキサンなどのような種が具体的に熟慮される。
【0036】 本明細書で使用されるとき、「ハロ」はF、Cl、Br、及びIを意味する。
好ましい「ハロ」はF、Cl、及びBrであり、更に好ましくはF及びClであ
り、最も好ましくはFである。
【0037】 本明細書で使用されるとき、「アリール」又は「Ar」は、置換されなくても
よい又は置換されてもよい芳香環を意味する。好ましいアリールは、フェニル又
はナフチルであり、特にフェニルである。好ましいアリールは、モノ−、ジ−、
トリ−で置換されたもの又は置換されないものであり;更に好ましいアリールは
、モノ置換型又は非置換型であり、最も好ましいのは置換されていない。好まし
いアリール置換基には、エステル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、アルキル
、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、ニトロ及びトリフルオロメ
チルが挙げられる。更に好ましいアリール置換基はアルキル及びエステルである
。最も好ましいアリールは、置換されていないものであり、したがってフェニル
である。
【0038】 好ましくは、アニリン誘導体は:
【0039】 4−フェノキシアニリン
【0040】
【化7】
【0041】 2−ブチルアニリン
【0042】
【化8】
【0043】 3,4−(メチレンジオキシ)アニリン
【0044】
【化9】
【0045】 p−フェネチジン
【0046】
【化10】
【0047】 4−クロロ−2−メトキシ−5−メチルアニリン
【0048】
【化11】
【0049】 2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミン
【0050】
【化12】
【0051】 及びそれらの混合物から成る群から選択される。更に好ましくは、アニリン誘導
体は、4−フェノキシアニリン、2−ブチルアニリン、4−クロロ−2−メトキ
シ−5−メチルアニリン、及びそれらの混合物から成る群から選択される。好適
なアニリン誘導体は、アルドリッチ・ケミカル社(ウィスコンシン州、ミルウォ
ーキー)から市販されている。
【0052】 本発明のアニリン誘導体は、有効量で、好ましくは安全且つ有効な量で存在し
、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種の光分解を軽減する。
光分解は、言い換えると、通常のUV吸収法で測定することができるUV吸収能
の低下によって測定してもよい。好ましい組成物は、広帯域紫外線の所望のSP
F単位当り約2J/cm2例えば、SPF15の組成物について30J/cm2を照射し
た後、当初のUV吸収の少なくとも約75%、更に好ましくは少なくとも約85
%、及び最も好ましくは少なくとも約95%を保持する。好ましくは、アニリン
誘導体は、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種対アニリン誘
導体のモル比が、好ましくは約8:1〜約1:1、更に好ましくは約4:1〜約
1:1、及び最も好ましくは約2:1〜約1:1となるような量で存在する。
【0053】キャリア 本発明の組成物は、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種、
アニリン誘導体、及びいかなる任意成分に対して好適なキャリア又はビヒクルを
含む。好適なキャリアは当業者に周知であり、最終用途の適用に基づいて選択さ
れる。例えば、本発明のキャリアには、皮膚、毛髪、爪、動物の皮膚、毛皮、自
動車、織物、船舶への適用に好適なもの及びプラスチック、金属などに組込まれ
るのに好適なものが挙げられるが、これに限定されない。好ましくは、本発明の
キャリアは、皮膚(例えば、日焼け止め、クリーム、乳液、ローション、美顔用
パック、乳清など);毛髪及び毛皮(例えば、シャンプー、ヘアセット又はトリ
ートメントジェル又はローション、整髪/カール/固着カラー塗料又はローショ
ンなど);及び爪(例えば、光沢剤、トリートメントなど)への適用に好適であ
る。好ましい実施態様では、キャリアは、該キャリア及びその構成成分が、正し
い医学的判断の範囲内で過度の毒性、不和合性、不安定性、アレルギー反応など
を示すことなく、皮膚、毛髪、毛皮及び爪に接触させて使用するのに好適である
ことを意味する皮膚への適用に好適である。そのようなキャリアは、当業者には
周知であり、1又はそれより多くの適合する液体又は固体の増量希釈剤又は皮膚
、毛髪、毛皮、及び爪への適用に好適なビヒクルを包含することができる。キャ
リアの正確な量は、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種、ア
ニリン誘導体及び当業者がキャリアから区別されるとして分類したその他のいか
なる任意成分(例えば、その他の活性成分)のレベルに依存する。本発明の組成
物は、好ましくは組成物重量の約20重量%〜約99.8重量%、更に好ましく
は約50重量%〜約99重量%、及び最も好ましくは75重量%〜約95重量%
のキャリアを含む。
【0054】 本明細書のキャリア及び組成物は、エマルションを含めるがそれに限定されず
に多くの方法で配合することができる(エマルション技術において、組成物は「
分散相」及び「連続相」を包含し;前記分散相は小さな粒子又は液滴として連続
相中に懸濁するか、連続相によって囲まれている)。例えば、好適なエマルショ
ンには、水中油型エマルション、油中水型エマルション、水中油中水型エマルシ
ョン、油中水中油型エマルション、及びシリコーン中水中油型エマルションが含
まれる。好ましい組成物は、水中油型エマルションを含んでいる。
【0055】 本発明の組成物は、クリーム、ワックス、軟膏、ローション、乳剤、ムース、
ゲル、オイル、トニック、及びスプレーを含めてきわめてさまざまな製品形態に
配合することができる。好ましい組成物は、ローション、クリーム、ゲル、及び
スプレーに配合される。このような製品の形状は、手及び全身用ローション、コ
ールドクリーム、顔面用保湿剤、抗ニキビ製剤、局所鎮痛剤、ファンデーション
、アイシャドウ、口紅などを含むメーキャップ/化粧、及びコーティング(例え
ば、塗料、二ス、光沢剤、粘着剤など)、家事用品(例えば、洗浄剤、洗剤、布
地コンディショナーなど)、自動車及び船舶の手入れ用品(例えば、ワックスな
ど)、ヘアケア及びスタイリング製品(例えば、シャンプー、コンディショナー
、ジェル、ムース、スプレーなど)、動物の局所的な世話用品(例えば、シャン
プー、コンディショナー、皮膚のトリートメントなど)を含む数多くの適用に使
用してもよいが、これに限定されない。そのような製品に配合する必要のある追
加的な構成成分は、いずれも製品の種類によってさまざまであり、当業者であれ
ばごく普通に選び得る。
【0056】 本発明の組成物がエアゾールとして配合され、スプレー製品として皮膚に適用
されるならば、噴射剤が組成物に加えられる。好適な噴射剤の例には、クロロフ
ルオロ化した低分子量の炭化水素が含まれる。本明細書において有効な噴射剤に
ついての詳細な記載はサガリン(Sagarin)著のコスメティック・サイエンス・
アンド・テクノロジー(Cosmetics Science and Technology)、第2版、2巻、
443〜465頁(1972年)に見出される。
【0057】任意の成分 本発明の組成物は、それらが本発明の利点について容認できないような変更を
しないという条件で、所定の製品の種類に慣例的に使用されるような、その他の
さまざまな構成成分を含有し得る。
【0058】 好ましい実施態様では、組成物がヒトの皮膚に接触して存在すべきところでは
、任意成分は皮膚への適用に好適であるべきで、すなわち、上記組成物中に混合
したときに、正しい医学的の判断の範囲内で過度の毒性、不和合性、不安定性、
アレルギー反応などを示すことなく、ヒトの皮膚に接触させて使用するのに好適
である。CTFAコスメティック・イングレディエント・ハンドブック(CTFA C
osmetic Ingredient Handbook)、第2版(1992年)には、スキンケアに関
連する業界で通常使用されるさまざまな非限定的な化粧品及び医薬品の構成成分
が記載されており、それらは本発明の組成物への使用に好適である。このような
成分の例としては:研磨剤、吸収剤、香水などの美容的構成成分、顔料、着色剤
/着色料、精油、皮膚への刺激剤、収斂剤(例えば、丁子油、メンソール、カン
ファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチル乳酸塩、マンサク属の留出物)、
抗にきび剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルガー
バメート)、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加物、緩衝剤、充填剤、キレート
化剤、化学的添加物、着色料、化粧用収斂剤、化粧用殺生物剤、変性剤、薬用収
斂剤、外用鎮痛剤、皮膜形成剤または物質、例えば、上記組成物の皮膜形成性及
び直接染色性を補助するポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンの
コポリマー)、乳白剤、pH調整剤、噴射剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、スキ
ンブリーチング剤及びライトニング剤(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アス
コルビン酸、リン酸マグネシウムアスコルビル、アスコルビルグルコサミン)、
スキンコンディショニング剤(その他の及び閉鎖性のものを含めた保湿剤)、皮
膚鎮静剤及び/又は治療剤(例えば、パンテノール及び誘導体(例えば、エチル
パンテノール)、アロエ・ベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、
ビサボロール、及びグリチルリチン酸二カリウム)、皮膚処理剤、増粘剤及びビ
タミン及びその誘導体が挙げられる。
【0059】 本発明の組成物は、そのような任意成分の1又はそれより多くを含有し得る。
好ましい組成物は、UVB日焼け止め活性種、抗にきび活性種、ビタミン化合物
、皮膚処理剤、保湿剤、加湿剤、スキンコンディショナー、増粘剤、構成剤及び
乳化剤から選択される1つ又はそれより多くの材料を任意に含有する。
【0060】 しかしながら、本発明のいかなる実施態様においても、本明細書で有用な活性
種は、それらが提供する利益又は前提とされるそれらの作用様式によって分類す
ることができる。しかしながら、本明細書で有用な活性種はある場合によっては
複数の効果を与え、又は複数の作用様式を介して機能することを理解されたい。
それゆえ、本明細書での分類は、便宜上のことであって、特定の適用又は列記す
る適用に活性を限定しようとするものではない。
【0061】 (a)UVB日焼け止め活性種 本発明の組成物は約290nm〜約320nmの波長を有する1又はそれより多く
のUVB日焼け止め活性種を含んでもよい。本明細書において使用されるように
、UVB日焼け止め活性種とは、それ自体がUVB吸収性を所有する可能性があ
る、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種以外の活性種を意味
する。組成物は、安全且つ有効であり、独立して、又は組成物の中に存在してい
る可能性のあるその他の紫外線防止活性種と組み合わせてUVB防止作用を提供
する、上記UVB日焼け止め活性種の量を含み、組成物重量の好ましくは約0.
1〜約30重量%、更に好ましくは約0.5〜約25重量%、及び最も好ましく
は約1〜約20重量%である。
【0062】 さまざまなUVB日焼け止め活性種は、有機性日焼け止め活性種及び無機性物
理的日焼け止め剤(サンブロック)の両方を含み、本明細書における使用に好適
である。そのような日焼け止め活性種の非限定例は、米国特許第5,087,4
45号(ハフィー(Haffey)ら1992年2月11日発行);及び米国特許第5
,073,371号及び第5,073,372号(両方共ターナー(Turner)ら
、1991年12月17日発行)に記載されている。好適な物理的日光遮断の非
限定例は、CTFA国際化粧品成分事典、第6版(1995年)の1026〜2
8及び1103ページに記載されている。
【0063】 好ましいUVB日焼け止め活性種は、2−フェニル−ベンジミダゾール−5−
スルホン酸、オクチルメトキシケイ皮酸塩、TEAサリチレート、オクチルサリ
チレート、オクチルジメチルPABA、酸化亜鉛、二酸化チタン、及びそれらの
混合物から成る群から選択される。好ましい水溶性有機性日焼け止め活性種は、
2−フェニル−ベンジミダゾール−5−スルホン酸である一方、好ましい無機性
物理的日焼け止め剤(サンブロック)は酸化亜鉛、二酸化チタン、及びそれらの
混合物である。上記酸性日焼け止め剤の塩及び酸中和した形態も本明細書におい
て有効である。
【0064】 (b)抗にきび活性種 本発明の組成物は1又はそれより多くの抗にきび活性種を含み得る。有用な抗
にきび活性種の例には、レゾルシノール、イオウ、サリチル酸、エリスロマイシ
ン、亜鉛などが挙げられる。好適な抗にきび活性種の更なる例については、米国
特許第5,607,980号(マッカティ(McAtee)ら、1997年3月4日発
行)に更に詳しく記載されている。
【0065】 (c)ビタミン化合物 本発明の組成物はビタミン化合物、前駆体、及びその誘導体を含んでもよい。
このようなビタミン化合物は、天然の形状であっても合成形状であってもよい。
好適なビタミン化合物には、ビタミンA(例えば、ベータカロチン、レチノイン
酸、レチノール、レチノイド、レチニルパルミチン酸、レチニルプロプリオン酸
など)、ビタミンB(例えば、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、リボフラビン、
パントテン酸など)、ビタミンC(例えば、アスコルビン酸など)、ビタミンD
(例えば、エルゴステロール、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール
など)、ビタミンE(例えば、トコフェロールアセテートなど)、及びビタミン
K(例えば、フィトナジオン、メナジオン、フチオコールなど)が挙げられるが
、これに限定されない。
【0066】 特に、本発明の組成物は安全且つ有効量のビタミンB3化合物を含んでもよい
。ビタミンB3化合物は、参考として全体を本明細書に組み入れる1997年4
月11日に提出された米国同時係属出願出願番号08/834,010号(19
97年10月30日に公開された国際公開WO97/39733A1号に相当す
る)に記載されているように、皮膚の状態を調節するのに特に有用である。本発
明の組成物は、好ましくは約0.01%〜約50%、より好ましくは約0.1%
〜約10%、更により好ましくは約0.5%〜約10%、及び更により一層好ま
しくは約1%〜約5%、最も好ましくは約2%〜約5%のビタミンB3化合物を
含む。
【0067】 本明細書で使用されるとき、「ビタミンB3化合物」は、下記式を有する化合
物を意味し:
【0068】
【化13】
【0069】 式中、Rは−CONH2(すなわち、ニコチン酸アミド)、−COOH(すな
わち、ニコチン酸)又は−CH2OH(すなわち、ニコチニルアルコール);そ
の誘導体;及び前記いずれかの塩である。
【0070】 前記ビタミンB3化合物の典型的な誘導体としては、ニコチン酸の血管拡張作
用のないエステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエ
ステル、ニコチン酸N−オキシド及びニコチン酸アミドN−オキシド等を含むニ
コチン酸エステルが挙げられる。
【0071】 好適なビタミンB3化合物の例は、当業者に周知であり、数多くの業者、例え
ば、シグマ・ケミカル・カンパニー(ミズーリ州、セントルイス);ICNバイ
オメディカル社(カリフォルニア州、アービン)及びアルドリッチ・ケミカル・
カンパニー(ワイオミング州、ミルウォーキー)から市販されている。
【0072】 ビタミン化合物は実質的には純粋な材料として、又は天然(例えば、植物)原
料から好適な物理的及び/又は化学的分離をすることによって得られる抽出物と
して含まれてもよい。
【0073】 (d)皮膚処理剤 本発明の組成物は1又はそれより多くの皮膚処理剤を含有してもよい。好適な
皮膚処理剤は、皮膚のしわを防ぐこと、遅らせること、止めること及び/又は覆
すことに有効なものを包含する。好適な皮膚処理剤の例には、乳酸及びグリコー
ル酸のようなアルファ−ヒドロキシ酸及びサリチル酸のようなベータ−ヒドロキ
シ酸が挙げられるが、これに限定されない。
【0074】 (e)構成剤 本発明の組成物は、当該技術で周知の構成剤を含有してもよい。構成剤は、本
発明の水中油型エマルション内が特に好ましい。理論によって限定されるもので
はないが、構成剤は、組成物の安定性を与える組成物に流動学的特性を供給する
助けをすると考えられている。例えば、構成剤は液状結晶性ゲル網状組織構造の
形成を助ける傾向がある。構成剤はまた乳化剤又は界面活性剤としても機能して
よい。本発明の好ましい組成物は、約0.5〜約20%、更に好ましくは約1〜
約10%、最も好ましくは約1〜約5%の1又はそれより多くの構成剤を含む。
【0075】 本発明の好ましい構成剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコ
ール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、
平均約1〜約21のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリ
エチレングリコールエーテル、平均約1〜約5のエチレンオキシド単位を有する
セチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びそれらの混合物から
成る群から選択される。本発明の更に好ましい構成剤は、ステアリルアルコール
、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2のエチレンオキシド単位を
有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−
2)、平均約21のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリ
エチレングリコールエーテル(ステアレス−21)、平均約2のエチレンオキシ
ド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びそれ
らの混合物から成る群から選択される。更に一層好ましい構成剤は、ステアリン
酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコ
ール、ステアレス−2、ステアレス−21、及びそれらの混合物から成る群から
選択される。
【0076】 (f)増粘剤(濃厚剤及びゲル化剤を含む) 本発明の組成物は、好ましくは上記組成物の約0.1〜約5重量%、更に好ま
しくは約0.1〜約3重量%、及び最も好ましくは約0.25〜約2重量%の1
又はそれより多くの増粘剤を含み得る。
【0077】 非限定的な増粘剤の種類は以下から成る群から選択されるものが含まれる: (i)カルボン酸ポリマー これらのポリマーは、アクリル酸、置換型アクリル酸、及びこのようなアクリ
ル酸や置換型アクリル酸の塩及びエステルに由来する1つ以上のモノマーを含む
架橋した化合物であるが、ここで架橋剤は2つ以上の炭素間二重結合を含み、か
つ多価アルコールに由来する。本発明に有用なポリマーについては、米国特許第
5,087,445号(ハフィー(Haffey)ら、1992年2月11日発行);
米国特許第4,509,949号(ホワン(Huang)ら、1985年4月5日発
行);米国特許第2,798,053号(ブラウン(Brown)、1957年7月
2日発行);及びCTFA国際化粧品成分事典(CTFA International Cosmetic
Ingredient Dictionary)、第4版、12及び80頁(1991年)に更に完全
に記載されている。
【0078】 本明細書において有効な市販されるカルボン酸ポリマーの例には、スクロース
のアリルエーテル又はペンタエリトリトールと架橋したアクリル酸のホモポリマ
ーであるカルボマーが含まれる。このカルボマーはカルボポール(登録商標)9
00シリーズとして(例えば、カルボポール(登録商標)954)B.F.グッ
ドリッチ(B.F. Goodrich)より入手可能である。それに加えて、その他の好適
なカルボン酸重合剤には、C10〜30アルキルアクリレートと1又はそれより多く
のアクリル酸モノマー、メタクリル酸モノマー、又はそれらの短鎖の1つ(すな
わちC1-4アルコール)のエステルとのコポリマーが包含され、その際その架橋
剤はスクロースのアリルエーテル又はペンタエリトリトールである。これらのコ
ポリマーは、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマーとし
て知られ、通常、カルボポール(Carbopol)(登録商標)1342、カルボポー
ル(登録商標)1382、ペムレン(Pemulen)TR−1、及びペムレン(Pemul
en)TR−2としてB.F.グッドリッチ社(B.F. Goodrich)より市販されて
いる。換言すれば、本明細書中で有用なカルボン酸ポリマー増粘剤の例は、カル
ボマー、アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー及びそ
れらの混合物から成る群から選択されるものである。
【0079】 (ii)架橋ポリアクリレートポリマー 本発明の組成物は、カチオン及びノニオン系ポリマーを含む増粘剤又はゲル化
剤として有効な架橋ポリアクリレートポリマーを任意に含み得るが、カチオン系
ポリマーが一般に好ましい。有用な架橋したノニオン系のポリアクリレートポリ
マー及び架橋したカチオンのポリアクリレートポリマーの実施例については米国
特許第5,100,660号(ホウ(Hawe)ら、1992年3月31日発行);
米国特許第4,849,484号(ハード(Heard)、1989年7月18日発
行);米国特許第4,835,206号(ファラー(Farrar)ら、1989年5
月30日);米国特許第4,628,078号(グローバー(Glover)ら、19
86年12月9日発行);米国特許第4,599,379号(フレシャー(Fles
her)ら、1986年7月8日発行);及び欧州特許228,868号(ファラ
ー(Farrar)ら、1987年7月15日)に記載されている。
【0080】 (iii)ポリアクリルアミドポリマー 本発明の組成物は、ポリアクリルアミドポリマー、特に置換分岐又は非分岐
ポリマーを含めたノニオン系ポリアクリルアミドポリマーを任意に含み得る。こ
れらのポリアクリルアミドポリマーのうち最も好ましいのは、ノニオン系ポリマ
ー、所定のCTFA指定ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス7
であり、商品名セピゲル(Sepigel)305としてセピックコーポレーション(S
eppic Corporation)(ニュージャージー州フェアフィールド(Fairfield))よ
り市販されている。
【0081】 ここで有用なもうひとつのポリアクリルアミドポリマーには、アクリルアミド
と、アクリル酸で置換したアクリルアミド、及び置換したアクリル酸との多重ブ
ロックコポリマーがある。このような多重ブロックコポリマーの市販商品の例と
しては、リポケミカル社(Lipo Chemicals, Inc. ニュージャージー州パターソ
ン)のハイパン(Hypan)SR150H,SS500V,SS500W、SSS
A100Hが挙げられる。
【0082】 (iv)多糖類 多種多様な多糖類が本明細書で有用である。「多糖類」とは、反復する糖(す
なわち炭水化物)単位の主鎖を含有するゲル化剤をいう。多糖類ゲル化剤の例と
しては、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、プロピオ
ン酸カルボン酸セルロースアセテート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、
セルロース硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物から成る群から選択されるもの
が挙げられるが、これに限定されない。アルキル基を置換したセルロースもまた
本明細書で有用である。これらのポリマーにおいて、前記セルロースポリマーの
前記ヒドロキシ基は、ヒドロキシアルキル化(好ましくはヒドロキシエチル化又
はヒドロキシプロピル化)されてヒドロキシアルキル化セルロースを形成し、次
いで更にC10〜C30の直鎖又は分枝鎖アルキル基にエーテル結合を介して修飾さ
れる。典型的にはこれらのポリマーは、C10〜C30の直鎖又は分枝鎖アルコール
のヒドロキシアルキルセルロースとのエーテルである。本明細書で有用なアルキ
ル基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチ
ル、イソセチル、ココイル(すなわちココヤシ油のアルコールに由来するアルキ
ル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘ
ニル、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。アルキ
ルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好ましいものは、セチルアルコ
ールとヒドロキシエチルセルロースとのエーテルで、CTFA表記でセチルヒド
ロキシエチルセルロースという物質である。この物質は商品名ナトロゾル(登録
商標)CSプラス(CS Plus)としてアクアロンコーポレーション(Aqualon Cor
poration)、(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))より市販されてい
る。
【0083】 その他の有用な多糖類は、直鎖の(1−3)結合グルコース単位と3単位毎の
(1−6)結合グルコースを包含するスクレログルカンを含めて、市販製品で得
られる実施例は、マイケルメルシエプロダクト社(Michel Mercier Products In
c. )(ニュージャージー州マウンテインサイド(Mountainside))のクレアロ
ゲール(Clearogel)(登録商標)CS11である。
【0084】 (v)ゴム類 本明細書において有効なその他の増粘剤及びゲル化剤には、主として自然の供
給源から誘導される物質が含まれる。このようなゲル化剤の非限定的な例として
は、アカシア、アガー、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミ
ロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラゲナンカルシウム、カルニチン、カラ
ゲナン、デキストリン、ゼラチン、ゲランゴム、グアーゴム、ヒドロキシプロピ
ルトリモニウム塩化グアー、ヘクトライト、ヒアルロン酸、水酸化珪素、ヒドロ
キシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤゴム、ケルプ、イナ
ゴマメゴム、納豆ゴム、アルギン酸カリウム、カラゲナンカリウム、アルギン酸
プロピレングリコール、スクレロチンゴム、カルボキシメチルデキストランナト
リウム、カラゲナンナトリウム、トラガカントゴム、キサンタンゴム、及びその
混合物から成る群から選択される物質が挙げられる。
【0085】 本発明の好ましい組成物には、カルボン酸ポリマー、架橋ポリアクリレートポ
リマー、ポリアクリルアミドポリマー、及びそれらの混合物、更に好ましくはカ
ルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、及びそれらの混合物から成る
群から選択される増粘剤が含まれる。
【0086】 (g)保湿剤、加湿剤、及びスキンコンディショナー 好ましい組成物は任意に1又はそれより多くの保湿剤、加湿剤、又はスキンコ
ンディショナーを含む。様々なこれらの材料を用いることができ、それぞれは、
約0.01%〜約20%、更に好ましくは約0.1%〜約10%、最も好ましく
は約0.5%〜約7%のレベルで存在することができる。これらの材料には、グ
アニジン;グリコール酸およびグリコール酸塩の塩(例えば、アンモニウムおよ
び第四級アルキルアンモニウム);サリチル酸;乳酸および乳酸塩の塩(例えば
、アンモニウムおよび第四級アルキルアンモニウム)、種々のあらゆる形態のア
ロエベラ(例えば、アロエベラジェル);ソルビトール、グリセロール、ヘキサ
ントリオール、プロピレングリコール、ブチレングリコールおよびヘキシレング
リコールなどの多価アルコール;ポリエチレングリコール、糖およびデンプン;
糖およびデンプン誘導体(例えば、アルコキシ化グルコース);ヒアルロン酸;
ラクトアミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;およ
びそれらの混合物が挙げられる。本明細書において更に有効なものは、米国特許
第4,976,953号(オア(Orr)ら、1990年12月11日発行)に記
載されるプロポキシ化グリセロールである。
【0087】 更に有効なものは、さまざまなC1〜C30の糖類及び関連材料のモノエステル
及びポリエステルである。このようなエステルは糖、あるいは多価アルコール部
分及び一つ以上のカルボン酸部分に由来している。このようなエステル物質につ
いては、米国特許第2,831,854号、米国特許第4,005,196号(
ジャンダセク(Jandacek)、1977年1月25日発行);米国特許第4,00
5,195号(ジャンダセク(Jandacek)、1977年1月25日発行)、米国
特許第5,306,516号(レトン(Letton)ら、1994年4月26日発行
);米国特許第5,306,515号(レトン(Letton)ら、1994年4月2
6日発行);米国特許第5,305,514(レトン(Letton)ら、1994年
4月26日発行);米国特許第4,797,300号(ジャンダセク(Jandacek
)ら、1989年1月10日発行);米国特許第3,963,699号(リッツ
ィ(Rizzi)ら、1976年6月15日発行);米国特許第4,518,772
号(ボルペンハイン(Volpenhein)、1985年5月21日発行);及び米国特
許第4,517,360号(ボルペンハイン(Volpenhein)、1985年5月2
1日発行)に更に詳細に記載されている。
【0088】 (h)乳化剤 本発明の組成物は、例えば、相間の表面張力を減少し、エマルションの配合及
び安定性を改善する1又はそれより多くの乳化剤を含み得る。好適な乳化剤には
、きわめてさまざまなノニオン乳化剤、カチオン乳化剤、アニオン乳化剤、及び
双極性乳化剤が含まれる。マカッチャン(McCutcheon)著の「洗浄剤及び乳化剤
」(Detergents and Emulsifiers)、北米版(1986年)、アルレッド・パブ
リッシング・コーポレーション(Allured Publishing Corporation)出版;米国
特許第5,011,681号(チオッティ(Ciotti)ら、1991年4月30日
発行);米国特許第4,421,769号(ディクソン(Dixon)ら、1983
年12月20日1発行);及び米国特許第3,755,560号(ディカート(
Dickert)ら、1973年8月28日発行)を参照のこと。
【0089】 適する乳化剤種には、グリセリンのエステル、プロピレングリコールのエステ
ル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールの脂
肪酸エステル、ソルビトールのエステル、無水ソルビタンのエステル、カルボン
酸コポリマー、グルコースのエステル及びエーテル、エトキシ化エーテル、エト
キシ化アルコール、リン酸アルキル、リン酸ポリオキシエチレン脂肪族エーテル
、脂肪族アミド、アシルラクチレート、石鹸及びそれらの混合物が挙げられる。
【0090】 好適な乳化剤には、TEAステアレート、DEAオレス−3−ホスフェート、
ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)
、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ステアレス(steareth)−2、ス
テアレス−20、ステアレス−21、セテアレス(ceteareth)−20、PPG
−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス10、ポリソルベート8
0、セチルホスフェート、カリウムセチルホスフェート、ジエタノールアミンセ
チルホスフェート、ポリソルベート60、グリセリルステアレート、PEG−1
00ステアレート、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
好ましい乳化剤は、ステアレス−2、ステアレス−21、TEAステアレート、
ジエタノールアミンセチルホスフェート、カリウムセチルホスフェート、及びそ
れらの混合物である。上記乳化剤は、個々に又は2つもしくはそれより多い混合
物として使用され、本発明の組成物の約0.1〜約10%、更に好ましくは約0
.15〜約7%、及び最も好ましくは約0.25〜約5%含まれる。
【0091】紫外線からの防護を提供する方法 本発明の組成物は、好ましくはパーソナルケア製品において紫外線の有害な影
響に対して防止効果を提供するのに好適である。更に好ましくは、本発明の組成
物は、日焼け及び皮膚の早期老化を含めるがこれらに限定されない紫外線の有害
な影響から、ヒトの皮膚を保護するために提供する日焼け止め剤としての使用に
好適である。したがって、本発明は更に紫外線の有害な影響からヒトの皮膚を保
護する方法に関する。そのような方法は一般に、皮膚の表面に到達する紫外線の
量を弱める又は減じることを含んでいる。皮膚を紫外線から保護するためには、
安全で且つ有効(光防護的)な量の上記組成物を皮膚に局所的に適用する。「局
所適用」とは、本発明の組成物を塗布やスプレーすることなどによって皮膚の表
面上に適用することをいう。適用する正確な量は所望の紫外線防御レベルにより
変わり得る。典型的には皮膚1cm2当たり約0.5〜約25mgの組成物を適用す
る。
【0092】
【実施例】 以下の実施例は、本発明の技術的範囲における実施形態を更に説明及び明示す
る。本発明の精神及び範囲から逸脱することのない、それらの実施例と異なる多
数の例が可能であるので、本実施例は単に例証することを目的に示すものであり
、本発明を限定するものとして解釈されるべきものではない。
【0093】 次の日焼け止め剤製品は本発明の典型例である。
【0094】
【表1】
【0095】 適当な容器中にて混合しながら75oCに加熱して、水、カルボマー980又
はカルボマー954、アクリレートコポリマー、EDTA二ナトリウム、メチル
パラベン、及びグリセリンを混ぜ合わせることによって水性相を調製する。別の
容器にて混合しながら75oCに加熱して、オクチルメトキシケイ皮酸塩、オク
チルサリチレート、ミリスチン酸イソプロピル、プロピルパラベン、4−フェノ
キシアニリン、4−クロロ−2−メトキシ−5−メチルアニリン、4−t−ブチ
ル−4’−メトキシルジベンゾイルメタン、DEAオレス−3−ホスフェート、
ステアリン酸、セチルアルコール、及びセチルパルミテートを混ぜ合わせること
によって油相を調製する。次いで、剪断しながら油相を水性相の中に混合し、エ
マルションを形成する。剪断しながらエマルションを60oCに冷却し、トリエ
タノールアミンを加える。エマルションをゆっくり撹拌し、30〜35oCに冷
却して所望のように包装する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CN,JP,M X (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA Fターム(参考) 4C083 AC072 AC122 AC211 AC212 AC242 AC342 AC352 AC482 AC532 AC542 AC551 AC552 AC812 AC902 AD092 CC19 DD31 EE17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線の有害な影響に対する防止効果を提供するのに好適な
    組成物であって、前記組成物は: (a)有効量の、UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種; (b)有効量の、下記式を有するアニリン誘導体: 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立に、H、R’、OR’、CHO、
    CN、SO2R’、SO2OR’、NO、アリール、OH、SH、NHR’、NR
    2、SR’、I、Cl、F、Br、及びそれらの組合せから成る群から選択さ
    れ;その際、R’は、C1〜C30の直鎖又は分枝状アルキル、又はアリールであ
    り、;その際、R1、R2、R3、R4、及びR5は、共に、互いに架橋された環状
    構造を形成することができる);及び (c)適切なキャリア、を含む、前記組成物。
  2. 【請求項2】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種及び
    アニリン誘導体が、安全量において存在する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アニリン誘導体が、4−フェノキシアニリン、2−ブチルア
    ニリン、3,4−(メチレンジオキシ)アニリン、p−フェネチジン、2,4,
    6−トリメチル−1,3−フェニレンジアミン、4−クロロ−2−メトキシ−5
    −メチルアニリン、及びそれらの混合物から成る群から選択される請求項1また
    は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種が、
    2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロ
    ピルジベンゾイルメタン、4−t−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチ
    ルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4、4’−ジイ
    ソプロピルベンゾイルメタン、4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメ
    タン、2−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2
    −メチル−5−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ジメ
    チル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,6−ジメチル−4’−t−ブチ
    ル−4’メトキシジベンゾイルメタン、及びそれらの混合物から成る群から選択
    される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種が、
    4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、イソプロピルジベンゾイ
    ルメタン、及びそれらの混合物から成る群から選択される請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種が、
    4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンである請求項1ないし5の
    いずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 組成物が、組成物の約0.01重量%〜約30重量%のUV
    Aを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種を含む請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種対ア
    ニリン誘導体のモル比が約8:1〜約1:1である請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 紫外線の有害な影響に対する防止効果を提供するための方法
    であって、安全且つ有効量の請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物を
    皮膚に適用することを含む前記方法。
  10. 【請求項10】 UVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け止め活性種を
    安定化する方法であって、有効量のUVAを吸収するジベンゾイルメタン日焼け
    止め活性種と有効量の下記式を有するアニリン誘導体を組合せることを含む前記
    方法。 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立に、H、R’、OR’、CHO、
    CN、SO2R’、SO2OR’、NO、アリール、OH、SH、NHR’、NR
    2、SR’、I、Cl、F、Br、及びそれらの組合せから成る群から選択さ
    れ;その際R’は、C1〜C30の直鎖又は分枝状アルキル、又はアリールであり
    ;その際、R1、R2、R3、R4、及びR5は、共に互いに架橋された環状構造を
    形成することができる)
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