JP2002527209A - 無外傷性の血液回収システム - Google Patents
無外傷性の血液回収システムInfo
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Abstract
Description
の利益を主張する。
的処置の間における血液組織および心臓組織への外傷の可能性を低減する、血液
を吸い込む 回収システムおよび方法に関する。
置部位すなわち手術部位から血液を除去して、外科医が身体およびその器官を明
瞭に見えるようにするために行われる。また、開心術などの処置の間にも、血液
は左心室から除去されるように回収される。何れかの部位から除去された血液は
、「手術血液」と呼ばれることが多い。
「吸込み」ラインすなわち「吸い込み管」ライン内で吸込みを行うために、一定
の速度または回転速度で操作されるローラ(roller)・ポンプである。こ
れらのローラ・ポンプは、高レベルの圧力または高レベルの吸込みの何れかを検
出する能力に欠けている。これらのポンプは、ライン内における空気と液体との
相対的な量を検出する方法または装置を有してもいない。
ラスチック管である吸込みラインを駆動したり真空にしたりすることにより手術
部位から除去される。血液の量や、手術部位から血液を除去できる速度を高める
ために、灌流技師はローラ・ポンプの速度を高め、それによって吸込みラインの
末端の吸込み先端部での吸込み量を増加させる。逆に、ローラ・ポンプ速度を低
下させると、手術部位から特定量の血液を除去することができる吸込みおよび速
度を低下させることになる。
とが知られている。まず、血液回収に現在用いられているシステムは、通常、ラ
イン内における気体の有無とは無関係に、高い負圧で動作する。そのため、ライ
ンまたは管の中に血液がほとんどなく、大量の空気または気体があると思われる
場合であっても、回収装置は高圧で吸込みを継続する。空気と混合された血液の
吸込みは、血液のみの吸込みよりも遙かに大きい溶血を引き起こし得る。したが
って、より大量の血液をより急速に吸い込むためにローラ・ポンプ速度を上昇さ
せることは、吸込みライン内により多くの空気を運び込んで、ライン内の血液と
反応させ、それによって血液により大きな損傷を与える可能性が高い。このよう
に、血液除去に現在技術のローラ・ポンプを使用することは、手術部位からの血
液の急速除去に関する好適な吸込みレベルと、血液に対する損傷の可能性との間
の妥協になる。すなわち、灌流技師がローラ・ポンプ速度を低下させれば、外科
医は手術部位における血液のあらゆる大きな貯留を除去するのに長時間を要し、
それによって手術が長引き、手術の結果が好ましくなくなる可能性が高まる。し
かし、手術に消費される時間を削減するために速度を上昇させることは、血液の
損傷につながり得る。
があり、これも溶血につながり得る。これは、現在の装置が高圧で動作し続ける
ために生ずる。したがって、吸込み先端部内の継続的な負圧から生ずる組織への
損傷を回避するために、吸込みを止めるか、手術部位から吸込み先端部を外して
、吸込みライン内に空気を直接吸い込めるようにする。吸込みを止めると、ライ
ンを通してライン内の血液を更に動かすために利用可能なあらゆる負圧がもはや
掛からないので、血液が停滞することを許容する。
らの装置は、血液を押し出すために血液で満たされた管を圧縮し、それによって
血液細胞を破壊または損傷し得る。
圧で使用される。吸込み先端部またはカニューレが組織または全血液溶液に接触
すると、負圧が突然上昇する。負圧の上昇はずり変形を生じさせ、回収場所で血
液を傷つける。すなわち溶血の危険を高める。
傷し得る。現在、心臓の損傷は、吸込みレベルが約180mmHgに達したとき
など、所定の作動レベルで、空気に対して開く三方弁を吸込みライン内で利用す
ることを介して回避されるものと期待されている。作動圧レベルに達すると、弁
が開いて空気をライン内に流れ込ませ、吸込みレベルが作動レベルをほぼ超える
ことを防止する。しかし、空気の導入は、心臓への損傷の可能性が低減するもの
の、潜在的に血液を損傷し得る直接的な空気・血液界面を作り出すので、前述の
三方弁は吸込みが多すぎるという問題に対する完全な改善策ではない。
的に参照して本願に援用される、次の米国特許に開示されたものを含む。第3,
834,388号(Sauer)、第4,062,360号(Bentley)
、第4,205,677号(Engstrom)、第4,416,658号(N
umazawa et al.)、第4,435,170号(Laszczow
er)、第4,540,399号(Litzie et al.)、第4,59
9,093号(Steg,Jr)、第4,692,097号(Siposs)、
第4,706,687号(Rogers et al.)、第4,735,60
6号(Davison)、第4,828,543号(Weiss et al.
)、第4,838,281号(Rogers et al.)、第4,976,
682号(Lane et al.)、第5,055,198号(Shetti
gar)、第5,195,995号(Walker)、第5,354,268号
(Peterson et al.)、第5,385,540号(Abbott
et al.)、第5,401,255号(Sutherland et a
l.)、第5,411,472号(Steg,Jr. et al.)、第5,
423,738号(Robinson et al.)、第5,441,482
号(Clague et al.)、第5,520,652号(Peterso
n)、第5,531,712号(Malcolm et al.)、第5,64
5,531号(Thompson et al.)、第5,573,502号(
LeCocq et al.)、第5,571,081号(Adhoute)、
および第5,588,816号(Abbott et al.)。
除去システムおよび方法を保有することが望ましいであろう。特に、時宜を得た
かつ完璧な方法で血液除去の必要性を依然として満たしながら、灌流技師または
他の使用者が低い負圧での継続的な吸込みを用いることを可能にする、手術血液
の除去システムおよび方法を保有することが望ましいであろう。
ることが、本発明の目的である。
テムを提供することが、本発明の別の目的である。
新しく有用な方法を提供することが、本発明の更に別の目的である。
する自動制御システムおよび自動制御方法が、本発明の前記目的の達成を可能に
する。本発明に係るシステムは、低い負圧での継続的な吸込みを提供し、吸込み
ライン内で検知された圧力に応じてローラ・ポンプ速度を調節することにより、
操作者が一定の所定圧力を維持することを可能にする。本発明に係るシステムは
、吸込みライン内の空気対血液比率を検出するために、圧力センサまたはモニタ
、ポンプ、および気泡または空気センサを有する。本発明のシステムは、検知さ
れた圧力および/または検知された空気対血液比率に応じて、ポンプ速度を自動
的に調節する、圧力センサ、ポンプおよび空気センサに接続された処理手段も有
し、ポンプ速度を手動で調節するために、やはり処理手段に接続されたディスプ
レイおよび適切な手動制御装置を有する場合もある。
液を除去するのに適した吸込みレベルを継続的に維持するために、圧力および空
気対血液比率を検知して、それに応じてポンプ速度を調節することを提供する。
特に、該システムは、現在の血液回収システムによって提供される単一速度、高
圧ではなく、必要に応じてポンプ速度を変化させる、低圧レベルでの継続的吸込
みを維持するために、検知された空気対血液比率を用いてポンプ速度を所望のレ
ベルに調節する。
空気比率検出、自動モードの変形などの1つまたは複数のモードで操作可能にな
り、フィルタリング特性を含み得る。
術の間にどのように用いられるかを、概略図で示している。患者の胸腔(房室)
12は、左心房(L.A.)16、右心房(R.A.)18、および左心室(L
.V.)20、右心室(R.V.)22を含む、患者の心臓14と共に示されて
いる。端部に吸込み先端部26を有する吸込みライン24は、心臓14の左心房
16から、その心室に入る血液を除去するための血液回収システム10に延伸し
ている。同様に、端部に吸込み先端部30を有する第2の吸込みライン28は、
胸腔12から、胸腔12内または手術部位の何れかにおける血液貯留を除去する
ための血液回収システム10に延伸している。ライン24、28の基端部は、血
液回収システム10に取り付けられている。本発明はあらゆる血液回収システム
に適用することができるが、かかるシステムの動作の特定かつ包括的な詳細なら
びにその詳細な構成について、以前に参照して1998年3月4日出願のMic
hael P. Petersenの仮特許出願第60/076,765号に援
用した、「CSS 990 Operator and Reference Manual」Rev.A00において
説明されている、Medtronic CSS 990心臓麻痺安全システムを参照する。
、28は、圧力モニタ42、44にそれぞれ、ローラ・ポンプまたは蠕動ポンプ
(peristaltic pump)であってもよいポンプ46、48にそれぞれ、および気泡検
出器または空気検出器(センサ)50、52にそれぞれ入る。気泡検出器50、
52を通過した後に、血液は個々の血液回収器54、56に送られる。
れぞれ、ライン60、62、64、66、68、70および72を介して、コン
ピュータ60、マイクロプロセッサまたは他のプロセッサに電気的に接続される
。コンピュータ60は、それぞれライン78および80を介して、コンピュータ
・モニタまたは他のあらゆる既知の表示装置であってもよい、ディスプレイ74
および、ロータリ制御ノブなどの適切な手動ポンプ速度の制御装置76に、それ
ぞれ接続される場合もあり、ポンプ46および48の個々のマニュアル制御を所
望のように可能にする。すなわち、ディスプレイ74は、吸込みライン24、2
8の一方または両方、ならびにそれぞれのラインに関連づけられた個々のモニタ
、ポンプおよびセンサに相対的な動作パラメータを表示するように構成できる。
同様に、制御装置76は、ラインのそれぞれについて個別の制御装置を含む場合
があり、ラインのそれぞれを個々に制御することを可能にする。ディスプレイ7
4は、当該技術分野においてよく知られているように、数値データおよび/また
はグラフィック・データの両方を同時にかつ所望の計測単位で提供するように構
成できる。そして、このように血液回収システム10の動作性能は、ポンプ速度
、ライン圧、回収血液量、または血液回収システム10の動作および患者に関連
した他のあらゆる所望のパラメータなどのパラメータを含め、所望のように視覚
的および聴覚的に表示できる。聴覚的表示は、たとえば特定な所定の警告条件の
聴覚的指示を提供するために行ってもよい。
24、28内の空気の存在を検知するように動作する。この情報はコンピュータ
60に提供され、現在のポンプ速度と共に、修正されたポンプ速度が計算されて
ポンプ46、48に提供される。
可能にする。センサ50、52は、ライン24、28内の空気の有無を検出する
。システム空気センサは、ライン内の空気または液体を継続的に検出する。空気
/血液比率は、経時的にセンサ出力を積分する適切なアルゴリズムによって求め
られる。積分パラメータとして正確な時間を用いる代わりに、ポンプ速度の関数
としての時間を用いることができる。空気対血液比率が高いときには、負圧は低
いままである。空気対血液比率が低下すると、必要に応じてコンピュータ60か
らポンプ46、48に適切な信号を適用することにより、負圧は自動的に増加さ
れる。負圧は、空気対血液の所定値に達するまで、すなわち、空気対血液比率が
レベルオフするか再び上昇し始めるまで、あるいは負圧、すなわち吸込みレベル
が何らかの所定のまたは使用者設定の負圧限界に達するまで増加されてもよい。
の血液および少量の空気があるときには、圧力は高い。計測された空気対血液比
率に対する血液回収システム10の自動的反応は、吸込み中の溶血を最小にする
ことを支援する。血液回収システム10は、吸込みライン24、28内に空気が
ある状態で、安定した低レベルの負圧を安全に維持できるので、高圧で動作して
いるか停止されているかの何れかである現在のシステムとは異なり、血液回収シ
ステム10は常に運転したままにすることができる。血液回収システム10を用
いると、血液は常時管内を移動し続け、そのため停滞を防止するのに役立つ。こ
れを達成するために、血液回収システム10は、操作者が制御装置76を使用し
て手動で流速を調節することで、手動で操作できる。また、血液回収システム1
0は、所定の一定圧力を維持するために、必要に応じてポンプ速度または流速の
何れかを調節することにより圧力が一定に維持されるように、自動的に動作する
ように設定できる。
る負圧の突然の上昇があり得る。この形態の損傷は、やはり本発明により回避で
きる。まず、空気センサ50または52が空気対血液比率の低下、したがって血
液の増加を検出すると、ポンプ速度が次第に上昇する。ポンプ速度が次第に上昇
することは、吸込みが次第に上昇することにつながり、それによって血液のずり
変形および潜在的な損傷を緩和する。これは、本発明を用いた自動的手動モード
で達成できる。まず、血液回収システム10の操作者は、たとえば1分当たり0
から400ミリリットルの範囲内に所望の流速を設定することができる。通常、
使用者は、制御装置76を操作して流速を所望のレベルに調節して、最初の低吸
込み速度を作り出すが、これは1分当たり約50ミリリットルになる場合がある
。適切な吸込みライン用のポンプの動作は、吸込みラインを通過する空気量の減
少が検出されるまで、この速度で継続する。所定時間にわたる空気流の所定の減
少、たとえば少なくとも1秒間に10パーセントの減少が検出されると、付随す
る血液流の10パーセントの増加があったことになる。ポンプ46または48は
、流速および血液除去速度を、たとえば1分当たり175ミリリットルに上昇さ
せるために、その速度を上げるようコンピュータ60によって命令される。そし
て、この流速は、センサ50、52によって検出された空気の割合が所定の量、
たとえば50%だけ減少するまで維持される。この時点で、流速は、コンピュー
タ60から適切なポンプ46、48への適切な信号によって自動的に下げられる
。
動的に設定できることを意図している。コンピュータ60は、操作者が圧力警戒
レベルと圧力警報レベルの両方を設定することを可能にするようにプログラムで
きる。吸込みライン内の圧力が圧力警戒レベルに達すると、血液回収システム1
0は可聴警戒トーンまたは点滅警戒光の何れかあるいは両方を提供することがで
きる。同様に、警報レベルに達すると、ポンプは、適切な圧力モニタから圧力信
号を受信していた、コンピュータ60からの適切な命令によって自動的に遮断さ
れる。また、警報トーンを発生させることができ、かつ/または警報光を点滅さ
せることができる。両方の場合に、信号は、異常な圧力状態、たとえば、吸込み
ラインが捻れたり詰まったりすることにより引き起こされる状態に達したとの通
知を、操作者に提供する。
ック材料で通常は形成されている現在の先端部とは異なり、組織の損傷および突
然の圧力上昇の両方を防止するのに役立つ、柔軟な先端部から形成される吸込み
先端部またはカニューレ26および/または30を含む。
は自動モードを含む、多数の操作モードで操作することができる。手動モードの
操作においては、吸込みレベルは、制御ノブを回すことによるポンプ速度の手動
調節を介して、使用者によって制御される。本発明の血液回収システムは、ライ
ン内の圧力(吸込み)を監視して、操作者に、高い真空レベルの警戒(たとえば
、可聴警報は鳴るがポンピングは継続する)および/または警報(可聴警報が鳴
りモータが停止する)を設定する選択を可能にする。負圧が真空警戒レベルまた
は警報レベルを超えると、真空警戒または警報が発生する。
御することを可能にする。これは、当該技術分野においてよく知られているよう
に、同等の設備の多くの形態を採ることができる、制御装置76上のロータ・ノ
ブのような適切な制御装置を用いて、所望の圧力レベルを設定することにより達
成される。そして、血液回収システム10は、圧力センサを用いてライン内の圧
力を監視し、所望の圧力を維持するために必要とされるような、そのラインに関
するポンプ速度を調節する。すなわち、ライン内の流速を調節することにより圧
力を調節する。対照的に、手動モードでは、使用者はポンプ速度を設定すること
により所望の流速を設定する。一定真空モードにおいては、圧力レベルが所定で
あり、流速および、したがってポンプ速度は、所定の吸込みレベルを得るために
変えられる。圧力により制御することが望ましい、心臓または脳の中の小さい空
間からの血液の除去など、特定の臨床的状況が存在する。
の低ポンプ速度値を設定し、それによって真空圧力を非常に低いレベルに維持す
る。このとき、吸込み先端部の配置にかかわらず、非常にわずかの溶血しかなく
、低レベルの吸込みによる組織外傷も防止されるであろう。空気センサによって
検出される空気量の減少によって、血液流の増加が検出されると、コンピュータ
は、適切なアルゴリズム(「血液到着」アルゴリズム)を介してそれを検出し、
ポンピング速度の上昇を開始させる。「血液到着検出」方法は、吸込みライン内
のライン圧力を監視することにより血液を検出する。吸込みライン内で血液のレ
ベルが上昇すると、モニタは圧力レベルの上昇を検出する。このように、システ
ムは、より多くの血液が存在するときには吸込み速度を上昇させながら、空気が
存在するときには低速で吸い込むので、溶血の防止を補助する。
ル、たとえば50%を検出しなければ、システムは低速および低吸込みレベルに
戻る。空気検出器が所定のレベルまたはそれよりも多い血液を検出すれば、シス
テムは、全ての血液を送り出して、空気検出器が吸込み流内における所定レベル
、たとえば少なくとも98%の空気を示すまで、高ポンピング速度を、したがっ
て高流速を維持する。この後に、ポンプは、そのポンピング流速を低レベルに低
下させるように命令される。すなわち、ローラ・ポンプが使用されている場合に
は、わずかな速度にまで速度を落とす。このモードにおいても、高真空レベル警
戒および/または警報を用いることができるであろう。この自動モードにおいて
は、自動で溶血は低減されて組織は保護されるので、灌流技師は、血液の除去で
はなく、最も重要な役割である心臓麻痺溶液の送出に集中することができる。
、すなわち吸い込んでいないときには低速(またはゼロ速度)で、急速吸い込み
には高速で操作されることを定めるように、コンピュータをプログラムすること
ができる。速度の変化は、正しい継続時間にわたって正しい時間に制御される。
上記の操作方法に関する可能な変形は、自動モードが開始されたときに、操作者
が低速またはポンピング流速ポイントを選択することを可能にすることを含む。
このポイントは予め設定できるであろう。予め設定される値は、ソフトウエアに
よって設定できるか、使用者設定可能とするかの何れかの場合がある。また、流
れを瞬間的に遮断するために、吸込み先端部に手動操作スイッチを設けることが
できるであろう。その流れの遮断は、今度は吸込みの増加として圧力センサによ
って検出されるであろう。そして、コンピュータ60は、流速を上げるようにポ
ンプに指示するであろう。これは、外科医が吸込み器の速度を直接上げることを
可能にするであろう。
して予め設定されるか、あるいはこれらの両方の組み合わせの何れかにすること
ができる(すなわち、1分間に1リットルまたは100mmHgの吸込みを超え
ない)。予め設定される値は、ソフトウエアによって設定できるか、使用者設定
可能かの何れかの場合がある。
合の両方に依存する。この方法は、10秒間にわたって高速で運転するなどの単
純な工程とすることができるか、または、ライン内に何もないことを示す吸込み
降下まで、高速で運転するなどの吸込みを制御することにより制御できるかの何
れかの場合がある。また、制御パラメータは、ラインが98%空気になるまで高
速でポンプを運転するなど、ライン内で検出される空気または液体の量とするこ
とができるであろう。最後に、圧力および流速を制御するために、上記のいくつ
かまたは全ての組み合わせを用いることができるであろう。
は高ポンプ速度から低ポンプ速度への移行は、機器上のまたは遠隔(カニューレ
上のボタンなど)スイッチ(おそらく、プッシュ・ボタン)の操作によって、灌
流技師または外科医が手動で開始できるであろう。
制御するために使用することを可能にする、様々のモードの間で使用者が切り換
えることを可能にするであろう、単一のスイッチを提供できるであろう。たとえ
ば、単一のスイッチを、手動モード、一定圧力モード、および自動モードの間で
切り換えるために用いることができるであろう。あるいは、使用者が所望の操作
モードを選択することを可能にするために、制御装置76上に個別のボタンを設
けることができるであろう。
とが理解されるであろう。システム・ノイズは様々の雑音源から発生し得るが、
最も大きな雑音源は、ローラと管内の液体との間の相互作用から生ずるものであ
る。このノイズを削減するために、ローパス・フィルタを使用することができる
が、櫛形フィルタが好ましい。
には自明であろう。それらは全て本発明の主旨および範囲の中に入るものである
。本発明に係るシステムは、本明細書において示したように二重吸込みシステム
である必要はなく、1本または複数の吸込みラインを有するシステムも添付の特
許請求の範囲内に入ることが理解されるであろう。更に、本発明は開心術に言及
して説明してきたが、他の臨床的用途にも有用な場合があることが理解されるで
あろう。また、所定の応答レベルならびに所定の流速および圧力レベルは、患者
の年齢や手術部位の組織などの様々な患者の要因に基づいて変わることが理解さ
れるであろう。したがって、出願人は、本発明が添付の特許請求の範囲によって
のみ限定されることを意図している。
Claims (25)
- 【請求項1】 真空下で手術血液を移送する方法であって、 手術血液内に入る吸込み先端部を有する吸込みラインを提供すること、 前記吸込みラインにかかる負圧を吸込み血液に掛けること、 前記吸込みライン内の空気対血液比率を検知すること、 前記検知された空気対血液比率の所定の変化に反応して前記負圧のレベルを調
節すること、 を含む方法。 - 【請求項2】 前記所定の変化は、約10%の前記空気対血液比率の低下で
あり、前記負圧レベルはそれを上昇させることにより調節される請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】 前記負圧レベルを調節した後に、前記空気対血液比率を継続
的に監視して、前記空気対血液比率が所定の最大空気対血液比率に達したときに
、前記吸込みラインにかかる前記負圧を低下させることを更に含む請求項2に記
載の方法。 - 【請求項4】 前記所定の最大空気対血液レベルは98%である請求項3に
記載の方法。 - 【請求項5】 前記所定の最大空気対血液比率に達したときに、前記負圧レ
ベルは所定の最小負圧レベルに調節される請求項3に記載の方法。 - 【請求項6】 前記所定の最小負圧レベルは、1分当たり約50ミリリット
ルである請求項3に記載の方法。 - 【請求項7】 前記所定の変化は前記空気対血液比率の上昇であり、前記負
圧はそれを低下させることにより調節される請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 所定の最小負圧レベルを定めることを含む請求項7に記載の
方法。 - 【請求項9】 前記所定の最小吸込みレベルは、1分当たり約50ミリリッ
トルである請求項7に記載の方法。 - 【請求項10】 手術中に手術部位から血液を除去する方法であって、 所定の所望の負圧レベルを定めること、 吸込みラインでの吸込みを前記手術部位において提供すること、 前記吸込みラインにおける前記圧力レベルを監視すること、 前記監視された負圧の変化に反応して、前記吸込みライン内の圧力を調節する
こと、 を含む方法。 - 【請求項11】 前記吸込みは、前記吸込みラインに取り付けられたローラ
・ポンプによって提供される請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記調節は、前記ローラ・ポンプの速度を変えることによ
り提供される、請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 前記監視された圧力の前記変化は前記圧力レベルの低下で
あり、前記吸込みライン内の前記圧力は、前記ローラ・ポンプの前記速度を上昇
させることにより調節される請求項11に記載の方法。 - 【請求項14】 前記監視された圧力の前記変化は前記圧力レベルの上昇で
あり、前記吸込みライン内の前記圧力は、前記ローラ・ポンプの前記速度を低下
させることにより調節される請求項11に記載の方法。 - 【請求項15】 手術中に溶血および組織の損傷を減少させる方法であって
、 負圧がかけられた吸込みラインで血液を回収すること、 前記吸込みライン内の空気対血液比率を監視すること、 前記空気対血液比率の監視された変化に反応して、前記負圧を調節すること、 を含む方法。 - 【請求項16】 前記監視された変化は前記空気対血液比率の上昇であり、
前記負圧はそれに反応して低下する請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 前記監視された変化は前記空気対血液比率の低下であり、
前記負圧はそれに反応して上昇する請求項15に記載の方法。 - 【請求項18】 手術中における血液回収システムにおいて、 端部に吸込み先端部を有する少なくとも1本の吸込みラインと、 前記吸込みラインに取り付けられ、その内部の圧力を計測する圧力モニタであ
って、前記吸込みライン内の前記圧力を示す圧力指示信号を生成する圧力モニタ
と、 前記吸込み先端部で血液を回収するために、前記吸込みラインに負圧を供給す
るポンプと、 前記吸込みライン内の空気の存在および量を検出する空気センサであって、前
記吸込みライン内の前記空気対血液比率を示す空気対血液比率信号を生成する空
気センサと、 前記圧力モニタと前記空気センサとに取り付けられた処理手段であって、前記
圧力モニタから圧力信号を受信して、前記空気センサからの前記空気対血液信号
から、前記ライン内における前記空気対血液比率を求める処理手段と、 を含む血液回収システム。 - 【請求項19】 前記圧力指示信号および前記空気対血液比率信号を表示す
るディスプレイを更に含む、請求項18に記載のシステム。 - 【請求項20】 前記処理手段は、前記空気対血液比率が上昇したときに、
前記吸込みライン内の前記負圧を低下させるために、前記ポンプに信号を供給す
る手段を更に含む請求項18に記載のシステム。 - 【請求項21】 前記ポンプはローラ・ポンプであり、前記吸込みライン内
の前記負圧は、前記ローラ・ポンプの毎分回転数を上昇させることにより上昇さ
せられる請求項20に記載のシステム。 - 【請求項22】 前記ポンプによって生成された前記負圧を調節する制御装
置を含む請求項18に記載のシステム。 - 【請求項23】 前記圧力指示信号および前記空気対血液比率信号を表示す
るディスプレイを含む請求項22に記載のシステム。 - 【請求項24】 前記処理手段は、前記空気対血液比率が低下したときに、
前記吸込みライン内の前記負圧を上昇させるために、前記ポンプに信号を供給す
る手段を更に含む請求項18に記載のシステム。 - 【請求項25】 前記ポンプはローラ・ポンプであり、前記吸込みライン内
の前記負圧は前記ローラ・ポンプの毎分回転数を低減することにより低下される
請求項24に記載のシステム。
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