JP2002526677A - プレスセクションおよびプレスセクション用シュープレス - Google Patents
プレスセクションおよびプレスセクション用シュープレスInfo
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- JP2002526677A JP2002526677A JP2000574340A JP2000574340A JP2002526677A JP 2002526677 A JP2002526677 A JP 2002526677A JP 2000574340 A JP2000574340 A JP 2000574340A JP 2000574340 A JP2000574340 A JP 2000574340A JP 2002526677 A JP2002526677 A JP 2002526677A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F3/00—Press section of machines for making continuous webs of paper
- D21F3/02—Wet presses
- D21F3/0209—Wet presses with extended press nip
- D21F3/0218—Shoe presses
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F3/00—Press section of machines for making continuous webs of paper
- D21F3/02—Wet presses
- D21F3/0281—Wet presses in combination with a dryer roll
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- Paper (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
幅広プレスニップを備えたシュープレスを有する、繊維質材料からなるウェブ1を製造する機械のプレスセクションにおいて、シュープレスが、円筒状プレス本体6を備えた回転可能なカウンタロール2と、プレス本体6と協働する凹状面を備えたプレスシュー3と、プレスシュー3と摺動接触しながらプレスニップを通って移動する不透過性ベルト4と、ガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブ1と接触してプレスニップを通って移動する抄紙用具5とを有し、抄紙用具5は、流体を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、幅広プレスニップにおいてウェブ1に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段9と、伝熱手段9を加熱する熱源10とを有する。カウンタロール2は伝熱手段9を形成し、プレス本体6を包囲するスリーブを有する。本発明は又、プレスセクションとシューカレンダとを備えた処理セクションに関する。
Description
【0001】 (技術分野) 本発明は、1つ以上のプレスを有し、該プレスのうちの少なくとも1つが幅広
プレスニップを備えたシュープレスである、繊維質材料からなる連続ウェブを製
造する機械のプレスセクションにおいて、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記プレス本体と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシューと、 該プレスシューの凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動する不
透過性ベルトと、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具(クロージング:clothing)とを有し、該抄紙用具
は、流体を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するプレスセ
クションに関する。
プレスニップを備えたシュープレスである、繊維質材料からなる連続ウェブを製
造する機械のプレスセクションにおいて、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記プレス本体と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシューと、 該プレスシューの凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動する不
透過性ベルトと、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具(クロージング:clothing)とを有し、該抄紙用具
は、流体を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するプレスセ
クションに関する。
【0002】 本発明はまた、1つ以上のプレスを有し、該プレスのうちの少なくとも1つが
ロールプレスである、繊維質材料からなる連続ウェブを製造する機械のプレスセ
クションにおいて、 回転可能な第1プレスロールと、 該第1プレスロールとのプレスニップを形成する回転可能な第2プレスロール
とを有し、少なくとも第1プレスロールが円筒状のプレス本体を備え、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具とを有し、該抄紙用具は、流体を受け入れかつ抄紙
用具と一緒に流体を運び出し、 プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するプレスセ
クションに関する。
ロールプレスである、繊維質材料からなる連続ウェブを製造する機械のプレスセ
クションにおいて、 回転可能な第1プレスロールと、 該第1プレスロールとのプレスニップを形成する回転可能な第2プレスロール
とを有し、少なくとも第1プレスロールが円筒状のプレス本体を備え、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具とを有し、該抄紙用具は、流体を受け入れかつ抄紙
用具と一緒に流体を運び出し、 プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するプレスセ
クションに関する。
【0003】 本発明はまた、繊維質材料からなる連続ウェブを製造する機械のプレスセクシ
ョン用の幅広プレスニップを備えたシュープレスにおいて、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記プレス本体と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシューと、 該プレスシューの凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動する不
透過性ベルトと、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具とを有し、該抄紙用具は、流体を受け入れかつ抄紙
用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するシュープ
レスに関する。
ョン用の幅広プレスニップを備えたシュープレスにおいて、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記プレス本体と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシューと、 該プレスシューの凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動する不
透過性ベルトと、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブと接触してプレスニッ
プを通って移動する抄紙用具とを有し、該抄紙用具は、流体を受け入れかつ抄紙
用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有するシュープ
レスに関する。
【0004】 本発明はまた、少なくとも1つのロールカレンダを有する、繊維質材料からな
る連続ウェブの形状および/または表面を変える機械的処理機の処理セクション
であって、 回転可能な第1ロールと、 該第1ロールとのニップを形成する回転可能な第2ロールとを有し、少なくと
も第1ロールが円筒状本体を備え、 前記ニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有する処理セク
ションに関する。
る連続ウェブの形状および/または表面を変える機械的処理機の処理セクション
であって、 回転可能な第1ロールと、 該第1ロールとのニップを形成する回転可能な第2ロールとを有し、少なくと
も第1ロールが円筒状本体を備え、 前記ニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを更に有する処理セク
ションに関する。
【0005】 本発明はまた、幅広プレスニップを備えた少なくとも1つのシューカレンダを
有する、繊維質材料からなる連続ウェブの形状および/または表面を変える機械
的処理機の処理セクションであって、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記円筒状本体とニップ形成協働する凹状面を備えたシューと、 該シューの凹状面と摺動接触しながら幅広ニップを通って移動する不透過性ベ
ルトと、 幅広ニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを有する処理セクショ
ンに関する。
有する、繊維質材料からなる連続ウェブの形状および/または表面を変える機械
的処理機の処理セクションであって、 円筒状プレス本体を備えた回転可能なカウンタロールと、 前記円筒状本体とニップ形成協働する凹状面を備えたシューと、 該シューの凹状面と摺動接触しながら幅広ニップを通って移動する不透過性ベ
ルトと、 幅広ニップにおいてウェブに熱を連続的に伝達する可動伝熱手段と、 該伝熱手段を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源とを有する処理セクショ
ンに関する。
【0006】 (背景技術) 湿紙ウェブをプレスセクションで高温でプレスすると、多くの有益な効果が得
られることが証明されている。衝撃乾燥または衝撃プレス等の衝撃技術として知
られている技術が、最初にスウェーデン国特許第SE-7803672-0号(対応する米国
特許第4,324,613号)に開示された。慣用形式のプレスニップのシリンダの場合
、該特許に開示された方法に使用される頂圧力は3〜8Mpaの範囲内にあり、表
面温度は150〜350℃の範囲内にある。しかしながら、このようなプレスニ
ップでの滞留時間は数ミリ秒に過ぎず、これは、高温プレスの優れた効果の全利
益を得るには短か過ぎる。従って、熱処理のための滞留時間を大幅に延長するよ
うにニップが延長された加熱シュープレスにおいて、その後に衝撃乾燥を利用す
ることが提案されている。
られることが証明されている。衝撃乾燥または衝撃プレス等の衝撃技術として知
られている技術が、最初にスウェーデン国特許第SE-7803672-0号(対応する米国
特許第4,324,613号)に開示された。慣用形式のプレスニップのシリンダの場合
、該特許に開示された方法に使用される頂圧力は3〜8Mpaの範囲内にあり、表
面温度は150〜350℃の範囲内にある。しかしながら、このようなプレスニ
ップでの滞留時間は数ミリ秒に過ぎず、これは、高温プレスの優れた効果の全利
益を得るには短か過ぎる。従って、熱処理のための滞留時間を大幅に延長するよ
うにニップが延長された加熱シュープレスにおいて、その後に衝撃乾燥を利用す
ることが提案されている。
【0007】 衝撃乾燥では、ウェブへの極めて高い熱流を与えるため、高温および高圧が短
時間の間結合される。鋼ロールまたは鋳鉄ロールの包絡面(envelope surface)
は2〜8MW/m2の範囲内の最大熱流を有し、このため、極めて高い脱水速度が得
られる。これらの高脱水速度、従って高乾燥固体含有量( high dry solids content)の基礎を形成するメカニズムは、未だ完全には解明されていない。考
えられている1つの理論は、繊維質ウェブに最も近い伝熱要素の熱い表面の近傍
に生じる蒸気の膨張によって、繊維質ウェブ中に残留する水分の排除が助けられ
るからであるというものである。もう1つの理論は、ウェブがニップを出るとき
に迅速に蒸発される高温(>100℃)の水との結合時の高温により低粘度の水
が発生され、従って圧力が大気圧まで低下するため、高乾燥固体含有量が得られ
るからであるというものである。
時間の間結合される。鋼ロールまたは鋳鉄ロールの包絡面(envelope surface)
は2〜8MW/m2の範囲内の最大熱流を有し、このため、極めて高い脱水速度が得
られる。これらの高脱水速度、従って高乾燥固体含有量( high dry solids content)の基礎を形成するメカニズムは、未だ完全には解明されていない。考
えられている1つの理論は、繊維質ウェブに最も近い伝熱要素の熱い表面の近傍
に生じる蒸気の膨張によって、繊維質ウェブ中に残留する水分の排除が助けられ
るからであるというものである。もう1つの理論は、ウェブがニップを出るとき
に迅速に蒸発される高温(>100℃)の水との結合時の高温により低粘度の水
が発生され、従って圧力が大気圧まで低下するため、高乾燥固体含有量が得られ
るからであるというものである。
【0008】 上記スウェーデン国特許第SE-7803672-0号によれば、バーナが、2つの回転ロ
ールをもつプレスの一方のロールに熱を供給する。この熱は、プレスニップの直
前のロールの包絡面に供給される。この特許明細書には、ロールに低熱伝導率の
表面層を設け、ロールが高温を維持できるようにすることが開示されている。
ールをもつプレスの一方のロールに熱を供給する。この熱は、プレスニップの直
前のロールの包絡面に供給される。この特許明細書には、ロールに低熱伝導率の
表面層を設け、ロールが高温を維持できるようにすることが開示されている。
【0009】 米国特許第4,738,752号には、繊維質ウェブが、回転可能なプレスロールまた
は複数のガイドロールの回りのループ内を通る金属ベルトにより形成される熱い
表面に遭遇する構成の延長された加熱プレスニップが開示されている。プレスロ
ールまたはベルトは、熱源により加熱される。プレスロールには、第1同軸層と
、該第1層の回りに配置されかつ第1層の熱伝導率より大きい熱伝導率をもつ第
2同軸層を設けることができる。第1層はセラミックで構成し、これに対し第2
外側層は0.0127〜1.27cmの厚さをもつ金属で構成できる。両層は互い
に緊密に接触し、一体本体を形成する。
は複数のガイドロールの回りのループ内を通る金属ベルトにより形成される熱い
表面に遭遇する構成の延長された加熱プレスニップが開示されている。プレスロ
ールまたはベルトは、熱源により加熱される。プレスロールには、第1同軸層と
、該第1層の回りに配置されかつ第1層の熱伝導率より大きい熱伝導率をもつ第
2同軸層を設けることができる。第1層はセラミックで構成し、これに対し第2
外側層は0.0127〜1.27cmの厚さをもつ金属で構成できる。両層は互い
に緊密に接触し、一体本体を形成する。
【0010】 上記既知の形式のロールが外側から加熱されると、外側層は、該外側層の内部
に配置された単一または複数の層(該層は、次の内側層に強固に結合されている
)より熱くなる。従って、外側層は内側層より大きく拡大し、このため、2つの
層の間に応力が発生する。ロールが均質であるならば、外側部分と内側部分(こ
れらの部分間の移行部には特別な境界は存在しない)との間の拡大および応力に
同じ差が生じる。このような応力差の結果として生じるロールの損傷を低減させ
るため、ロールの初期加熱はゆっくり行わなくてはならない。他の問題は、ロー
ルの包絡面に沿っておよび両端壁において同じ温度を維持することが困難なため
、機械方向を横切ってロールの幾何学的形状を維持することが困難なことである
。これらの構造要素は互いに自由に独立して拡大できないため、これらの構造要
素間にはかなりの応力も生じ、かつ包絡面は機械方向を横切って外方または内方
に弧状の形状になる。ロールの内側層すなわち内側部分はまた、供給された熱エ
ネルギの幾分かを吸収するので、加熱コストは高くなる。
に配置された単一または複数の層(該層は、次の内側層に強固に結合されている
)より熱くなる。従って、外側層は内側層より大きく拡大し、このため、2つの
層の間に応力が発生する。ロールが均質であるならば、外側部分と内側部分(こ
れらの部分間の移行部には特別な境界は存在しない)との間の拡大および応力に
同じ差が生じる。このような応力差の結果として生じるロールの損傷を低減させ
るため、ロールの初期加熱はゆっくり行わなくてはならない。他の問題は、ロー
ルの包絡面に沿っておよび両端壁において同じ温度を維持することが困難なため
、機械方向を横切ってロールの幾何学的形状を維持することが困難なことである
。これらの構造要素は互いに自由に独立して拡大できないため、これらの構造要
素間にはかなりの応力も生じ、かつ包絡面は機械方向を横切って外方または内方
に弧状の形状になる。ロールの内側層すなわち内側部分はまた、供給された熱エ
ネルギの幾分かを吸収するので、加熱コストは高くなる。
【0011】 伝熱手段として金属ベルトを使用することによる1つの欠点は、金属ベルトを
、少なくとも2つのロールをもつループに配置しなければならず、このため嵩張
る形状を構成することである。ベルトの表面をドクターで浄化できるようにする
ため、カウンタロールはドクターの前方でベルトのループの内側に配置しなけれ
ばならない。他の欠点は、或る剥離特性(release properties)および或る伝熱
特性を達成するのに、通常、ベルトを層でコーティングできないことである。 上記多くの問題は、ロールプレスおよびウェブに熱を供給するカレンダにも存
在する。
、少なくとも2つのロールをもつループに配置しなければならず、このため嵩張
る形状を構成することである。ベルトの表面をドクターで浄化できるようにする
ため、カウンタロールはドクターの前方でベルトのループの内側に配置しなけれ
ばならない。他の欠点は、或る剥離特性(release properties)および或る伝熱
特性を達成するのに、通常、ベルトを層でコーティングできないことである。 上記多くの問題は、ロールプレスおよびウェブに熱を供給するカレンダにも存
在する。
【0012】 (発明の開示) 本発明の目的は、上記問題を本質的に低減させることおよび改善された伝熱手
段を提供することにある。 本発明による前記プレスセクション、処理セクションおよびシュープレスは、
前記カウンタロール、第1プレスロールおよび第1ロールが、それぞれ、前記伝
熱手段を形成しかつ円筒状本体を包囲するスリーブを有することに特徴を有する
。 ウェブの乾燥時に、本発明の改善された伝熱手段は、衝撃乾燥の有益な効果を
、従来可能であったよりも一層効率的に使用できる。
段を提供することにある。 本発明による前記プレスセクション、処理セクションおよびシュープレスは、
前記カウンタロール、第1プレスロールおよび第1ロールが、それぞれ、前記伝
熱手段を形成しかつ円筒状本体を包囲するスリーブを有することに特徴を有する
。 ウェブの乾燥時に、本発明の改善された伝熱手段は、衝撃乾燥の有益な効果を
、従来可能であったよりも一層効率的に使用できる。
【0013】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図1および図2は、例えばセルロース繊維材料の連続ウェブ1の製造機のプレ
スセクションに含まれる幅広プレスニップを備えたシュープレスの部品を概略的
に示す。本発明は、紙または厚紙を製造するそれぞれ紙または厚紙製造機に適用
するのが特に好ましいが、これらへの用途に限定されるものではない。製紙機は
、例えば新聞紙等の軟質紙または印刷紙または他のあらゆる種類の紙を製造する
ように設計できる。シュープレスは、回転可能にジャーナル支持されたカウンタ
ロール2と、プレスシュー3と、不透過性可撓ベルト4と、抄紙用具(クロージ
ング)5とを有し、該抄紙用具5は、ウェブ1と直接接触しかつ該ウェブからの
液状およびガス状の流体を受け入れかつ該流体をプレスニップから運び出すこと
ができる。
スセクションに含まれる幅広プレスニップを備えたシュープレスの部品を概略的
に示す。本発明は、紙または厚紙を製造するそれぞれ紙または厚紙製造機に適用
するのが特に好ましいが、これらへの用途に限定されるものではない。製紙機は
、例えば新聞紙等の軟質紙または印刷紙または他のあらゆる種類の紙を製造する
ように設計できる。シュープレスは、回転可能にジャーナル支持されたカウンタ
ロール2と、プレスシュー3と、不透過性可撓ベルト4と、抄紙用具(クロージ
ング)5とを有し、該抄紙用具5は、ウェブ1と直接接触しかつ該ウェブからの
液状およびガス状の流体を受け入れかつ該流体をプレスニップから運び出すこと
ができる。
【0014】 カウンタロール2は安定性のある円筒状プレス本体6を有し、該プレス本体6
は、カウンタロール2をベアリングハウジング(図示せず)内に回転ジャーナル
支持するための軸ジャーナル30を有している。プレス本体6は、回転軸線11
の回りで回転しかつ円形断面をもつ包絡面を有している。プレスシュー3は凹状
面7を有し、該凹状面7は、幅広プレスニップを得るべく対応する凸状プレス本
体6と圧力発生協働する。ベルト4は、凹状面7と摺動接触しながらプレスニッ
プを通過する。図示の実施形態では、シュープレスには、前記プレスシュー3と
、回転周方向端部8に強固に取り付けられたベルト4とを備えたシュープレスロ
ールが設けられている。或いは、可撓ベルトは複数のロールの回りのループ内を
走行しかつこのループ内にプレスシューを取り付けるように構成できる。
は、カウンタロール2をベアリングハウジング(図示せず)内に回転ジャーナル
支持するための軸ジャーナル30を有している。プレス本体6は、回転軸線11
の回りで回転しかつ円形断面をもつ包絡面を有している。プレスシュー3は凹状
面7を有し、該凹状面7は、幅広プレスニップを得るべく対応する凸状プレス本
体6と圧力発生協働する。ベルト4は、凹状面7と摺動接触しながらプレスニッ
プを通過する。図示の実施形態では、シュープレスには、前記プレスシュー3と
、回転周方向端部8に強固に取り付けられたベルト4とを備えたシュープレスロ
ールが設けられている。或いは、可撓ベルトは複数のロールの回りのループ内を
走行しかつこのループ内にプレスシューを取り付けるように構成できる。
【0015】 シュープレスの抄紙用具5は、複数のガイドロール(図示せず)の回りで幅広
プレスニップを通ってループ内を走行する。ウェブ1は抄紙用具5によってプレ
スニップまで運ばれ、プレスニップを通過後は抄紙用具5から分離される。或い
は、ウェブは、プレスニップに入る前にオープンドロー内を走行するように構成
できる。抄紙用具5は、通常はプレスフェルトからなるが、貫通孔および該貫通
孔の間に凹部が設けられた透過性ベルト、または適当な深さ、形状および長さを
もつ凹部が設けられた不透過性ベルトを使用することもできる。前記凹部は、ウ
ェブ1に対面する側面に配置される。前記開口および凹部は、ウェブから液体を
受け入れて、プレスニップから運び出すように構成される。開口および凹部はま
た、ウェブの嵩を増大させる構造的外観をウェブに付与する。透過性ベルトまた
は不透過性ベルトの代わりに、ウェブに対面しない側面にシーリング層が設けら
れた開ワイヤまたは閉ワイヤを使用することもできる。
プレスニップを通ってループ内を走行する。ウェブ1は抄紙用具5によってプレ
スニップまで運ばれ、プレスニップを通過後は抄紙用具5から分離される。或い
は、ウェブは、プレスニップに入る前にオープンドロー内を走行するように構成
できる。抄紙用具5は、通常はプレスフェルトからなるが、貫通孔および該貫通
孔の間に凹部が設けられた透過性ベルト、または適当な深さ、形状および長さを
もつ凹部が設けられた不透過性ベルトを使用することもできる。前記凹部は、ウ
ェブ1に対面する側面に配置される。前記開口および凹部は、ウェブから液体を
受け入れて、プレスニップから運び出すように構成される。開口および凹部はま
た、ウェブの嵩を増大させる構造的外観をウェブに付与する。透過性ベルトまた
は不透過性ベルトの代わりに、ウェブに対面しない側面にシーリング層が設けら
れた開ワイヤまたは閉ワイヤを使用することもできる。
【0016】 また、シュープレスは、ウェブ1が幅広プレスニップを通過するときにウェブ
1に熱を連続的に伝達する可動手段9と、プレスニップの前の所定位置、例えば
プレスニップの前の約30〜330°、好ましくは30〜120°の位置に配置
される熱源10とを有し、該熱源10は、始動時に伝熱手段9を所望の作動温度
まで連続的に加熱し、かつ作動中にこの作動温度を維持する。熱源は固定するか
、例えば振動等の態様で移動させることもできる。
1に熱を連続的に伝達する可動手段9と、プレスニップの前の所定位置、例えば
プレスニップの前の約30〜330°、好ましくは30〜120°の位置に配置
される熱源10とを有し、該熱源10は、始動時に伝熱手段9を所望の作動温度
まで連続的に加熱し、かつ作動中にこの作動温度を維持する。熱源は固定するか
、例えば振動等の態様で移動させることもできる。
【0017】 本発明によれば、カウンタロール2は、伝熱手段9を形成しかつプレスニップ
で作用する円筒状のプレス本体6の軸線方向部分の全体を少なくとも包囲するス
リーブを有し、該スリーブは、これに好ましくない応力を発生させることなく、
プレスニップ前の前記加熱中にプレス本体6に対して自由に拡大できる。スリー
ブ9は内面17および外面18を有し、内面17は、プレスニップのゾーン内で
プレス本体6と接触するように配置されている。従ってスリーブ9は、加熱が行
われるプレスニップの外側で、円筒状プレス本体6に対して軸線方向および半径
方向へのスリーブ9の自由拡大を妨げるいかなる機械的連結または接着または他
のこのような永久的連結もされず、これにより、スリーブ9に好ましくない応力
が発生することがない。
で作用する円筒状のプレス本体6の軸線方向部分の全体を少なくとも包囲するス
リーブを有し、該スリーブは、これに好ましくない応力を発生させることなく、
プレスニップ前の前記加熱中にプレス本体6に対して自由に拡大できる。スリー
ブ9は内面17および外面18を有し、内面17は、プレスニップのゾーン内で
プレス本体6と接触するように配置されている。従ってスリーブ9は、加熱が行
われるプレスニップの外側で、円筒状プレス本体6に対して軸線方向および半径
方向へのスリーブ9の自由拡大を妨げるいかなる機械的連結または接着または他
のこのような永久的連結もされず、これにより、スリーブ9に好ましくない応力
が発生することがない。
【0018】 円筒状プレス本体6の端面には、平らな円形リング12が取り付けられる。こ
れらのリング12は、図3から明らかなように、スリーブ9の軸線方向端ストッ
プ13を形成するために、円筒状プレス本体6の外径より幾分大きい。作動中で
も、加熱により軸線方向に拡大しているスリーブ9はこれらの端ストップ13の
一方または両方と接触しないため、スリーブに軸線方向応力が発生することがな
く、従ってスリーブの真直性が確保される。
れらのリング12は、図3から明らかなように、スリーブ9の軸線方向端ストッ
プ13を形成するために、円筒状プレス本体6の外径より幾分大きい。作動中で
も、加熱により軸線方向に拡大しているスリーブ9はこれらの端ストップ13の
一方または両方と接触しないため、スリーブに軸線方向応力が発生することがな
く、従ってスリーブの真直性が確保される。
【0019】 従って、スリーブ9は、あらゆる方向において全く永久ロックされることがな
く、このため、加熱中に円筒状プレス本体6に対して軸線方向および半径方向の
両方向に応力を生じさせることなく拡大できる。作動中、プレス本体6は、該プ
レス本体6とプレスシュー3との圧力発生協働時に、プレスニップ内の接触点1
4でスリーブ9を確実に押圧するように配置され、プレス本体6とスリーブ9と
の対向面間の前記接触点14に充分な摩擦力を発生し、これにより、スリーブ9
は、接触点でプレス本体6と同じ速度でプレス本体6により強制回転される。
く、このため、加熱中に円筒状プレス本体6に対して軸線方向および半径方向の
両方向に応力を生じさせることなく拡大できる。作動中、プレス本体6は、該プ
レス本体6とプレスシュー3との圧力発生協働時に、プレスニップ内の接触点1
4でスリーブ9を確実に押圧するように配置され、プレス本体6とスリーブ9と
の対向面間の前記接触点14に充分な摩擦力を発生し、これにより、スリーブ9
は、接触点でプレス本体6と同じ速度でプレス本体6により強制回転される。
【0020】 スリーブ9は、均質に、すなわち層構造に構成するのではなく、全体を同じ材
料で形成するか、2つ以上の異なる材料からなる干渉性層(coherent layers:
これらのうちの少なくとも1つの層は、他の単一または複数の層の少なくとも支
持体として機能する)で構成できる。 スリーブ9は、形状安定性のある剛性スリーブの形態にするか、形状安定性の
ない可撓スリーブの形態に構成できる。
料で形成するか、2つ以上の異なる材料からなる干渉性層(coherent layers:
これらのうちの少なくとも1つの層は、他の単一または複数の層の少なくとも支
持体として機能する)で構成できる。 スリーブ9は、形状安定性のある剛性スリーブの形態にするか、形状安定性の
ない可撓スリーブの形態に構成できる。
【0021】 図1〜図3には、スリーブ9が、形状安定性のある円筒状の剛性スリーブとし
て概略的に示されており、その外面18は一定の円形断面を有しかつ剛性スリー
ブの包絡面を形成する。また、内面17は一定の円形断面を有しかつ包絡面18
と同心状をなしている。しかしながら、剛性スリーブ9の直径は、プレス本体6
の直径に比べて大きく誇張して示されている。かくして、図1〜図3に示すスリ
ーブ9は、該スリーブの平行端面間のあらゆる任意断面における内面17と外面
18との間で測定した一定の肉厚を有している。スリーブ9の肉厚は各特定用途
に基いて選択され、スリーブの所望の特性を変えることができる。スリーブの肉
厚は、スリーブが剛性および形状安定性、すなわち少なくとも自立性を有し、従
ってスリーブを平らな支持体上に置いたときにスリーブが全周に亘ってその半径
を保持し、非円形の形状に崩れてしまわないことを確保できるのに充分な大きさ
を有する。スリーブ9は、組立および作動中に通常の応力によって顕著に変形し
ないように剛性があり、形状安定性があるのが好ましい。剛性スリーブ9は、プ
レスニップにおいて、種々の構造要素間の半径差により生じることがある過大応
力を受けないように充分に大きい肉厚を有する。
て概略的に示されており、その外面18は一定の円形断面を有しかつ剛性スリー
ブの包絡面を形成する。また、内面17は一定の円形断面を有しかつ包絡面18
と同心状をなしている。しかしながら、剛性スリーブ9の直径は、プレス本体6
の直径に比べて大きく誇張して示されている。かくして、図1〜図3に示すスリ
ーブ9は、該スリーブの平行端面間のあらゆる任意断面における内面17と外面
18との間で測定した一定の肉厚を有している。スリーブ9の肉厚は各特定用途
に基いて選択され、スリーブの所望の特性を変えることができる。スリーブの肉
厚は、スリーブが剛性および形状安定性、すなわち少なくとも自立性を有し、従
ってスリーブを平らな支持体上に置いたときにスリーブが全周に亘ってその半径
を保持し、非円形の形状に崩れてしまわないことを確保できるのに充分な大きさ
を有する。スリーブ9は、組立および作動中に通常の応力によって顕著に変形し
ないように剛性があり、形状安定性があるのが好ましい。剛性スリーブ9は、プ
レスニップにおいて、種々の構造要素間の半径差により生じることがある過大応
力を受けないように充分に大きい肉厚を有する。
【0022】 作動中、剛性スリーブ9は、プレス本体6の回転軸線すなわち中心軸線11に
対して偏心している、スリーブ9自体の回転軸線すなわち中心軸線15の回りで
回転する。両軸線11、15間の距離は、プレス本体6の外径とスリーブ9の内
径との差の1/2、すなわち半径差に等しい。始動位置において、プレスシュー
3およびカウンタロール2が前記直径差に等しい距離だけ互いに垂直に変位して
いるとき、スリーブ9はプレス本体6上に吊下げられ、従ってその中心軸線15
はプレス本体6の中心軸線11より下方に位置する。
対して偏心している、スリーブ9自体の回転軸線すなわち中心軸線15の回りで
回転する。両軸線11、15間の距離は、プレス本体6の外径とスリーブ9の内
径との差の1/2、すなわち半径差に等しい。始動位置において、プレスシュー
3およびカウンタロール2が前記直径差に等しい距離だけ互いに垂直に変位して
いるとき、スリーブ9はプレス本体6上に吊下げられ、従ってその中心軸線15
はプレス本体6の中心軸線11より下方に位置する。
【0023】 プレスシュー3の凹状面7は、円筒状剛性スリーブ9の半径に適合する半径を
有している。スリーブ9は剛性および安定性が高ため、プレス本体からの影響を
受けて押圧機能を獲得する。すなわち、非常に短い接触点でのプレス本体からの
圧力は、回転方向で見て前後に拡大されてスリーブを介してプレスニップに伝達
されるため、プレスニップの長さはシューの幅とほぼ同じ長さになる。剛性スリ
ーブ9がプレスシュー3を通るとき、通過セクションには、スリーブの内径とプ
レス本体の外径との差の結果として僅かな変形が生じる。しかしながら、この僅
かな変形は、プレスニップを通過後に圧力が加えられなくなるや否や消滅し、剛
性スリーブはこの荷重に耐え得る充分な厚さを有しているので、剛性スリーブに
はいかなる破壊応力も生じない。かくして、剛性スリーブは、本願明細書に定義
されているような「形状安定性(form-stable)」の特性を依然として満たして
いる。別の構成として、剛性スリーブの壁を非常に薄く作り、これにより壁がプ
レス本体の形状に倣い、壁の材料が永久変形を受けることなくこの変形に耐え得
るように構成できる。
有している。スリーブ9は剛性および安定性が高ため、プレス本体からの影響を
受けて押圧機能を獲得する。すなわち、非常に短い接触点でのプレス本体からの
圧力は、回転方向で見て前後に拡大されてスリーブを介してプレスニップに伝達
されるため、プレスニップの長さはシューの幅とほぼ同じ長さになる。剛性スリ
ーブ9がプレスシュー3を通るとき、通過セクションには、スリーブの内径とプ
レス本体の外径との差の結果として僅かな変形が生じる。しかしながら、この僅
かな変形は、プレスニップを通過後に圧力が加えられなくなるや否や消滅し、剛
性スリーブはこの荷重に耐え得る充分な厚さを有しているので、剛性スリーブに
はいかなる破壊応力も生じない。かくして、剛性スリーブは、本願明細書に定義
されているような「形状安定性(form-stable)」の特性を依然として満たして
いる。別の構成として、剛性スリーブの壁を非常に薄く作り、これにより壁がプ
レス本体の形状に倣い、壁の材料が永久変形を受けることなくこの変形に耐え得
るように構成できる。
【0024】 スリーブ9の内部に自由空間16が存在するため、プレス本体6により消費さ
れる熱量は極く僅かである。空気を収容しているこの空間16は、作動中、三日
月の形状をなしている。スリーブ9からプレス本体6への熱伝達は、プレスニッ
プの接触点14内で行われる過ぎない。しかしながら、ここで消費される熱量は
いずれにせよ少量である。なぜならば、この接触面は周囲のうちの非常に小さい
割合を形成するに過ぎないこと、および熱は一方の表面から他方の表面に伝達さ
れるという事実のためである。プレスニップの始点でのスリーブの熱い表面の温
度は、一般に150〜400℃の範囲内にある。 円筒状の剛性スリーブ9は作動中に円形を維持するため、スリーブ9とヒータ
10との距離が一定であれば、一定の作動温度が維持される。
れる熱量は極く僅かである。空気を収容しているこの空間16は、作動中、三日
月の形状をなしている。スリーブ9からプレス本体6への熱伝達は、プレスニッ
プの接触点14内で行われる過ぎない。しかしながら、ここで消費される熱量は
いずれにせよ少量である。なぜならば、この接触面は周囲のうちの非常に小さい
割合を形成するに過ぎないこと、および熱は一方の表面から他方の表面に伝達さ
れるという事実のためである。プレスニップの始点でのスリーブの熱い表面の温
度は、一般に150〜400℃の範囲内にある。 円筒状の剛性スリーブ9は作動中に円形を維持するため、スリーブ9とヒータ
10との距離が一定であれば、一定の作動温度が維持される。
【0025】 図4は剛性スリーブ9の他の実施形態を示す。スリーブ9の内面17には複数
の無端溝19が設けられている。これらの無端溝19は軸線方向に均一に分布さ
れかつ内周面に配置され対応カム31を形成している。カム31の円筒状面は、
スリーブの肉厚を決定するスリーブの内面17を形成する。このような溝では、
プレス本体6との接触面は、図示の実施形態で約50%減少し、従ってプレス本
体に伝達される熱量も減少する。従って、溝が設けられたこのようなスリーブは
エネルギの観点からおよび始動時の加熱の観点から優れている。なぜならば、プ
レス本体6が悪影響を受けることなくより迅速に加熱されるからである。スリー
ブ9は、図3の実施形態で説明したように、ストップを形成するリング12によ
りプレス本体6に対して保持される。
の無端溝19が設けられている。これらの無端溝19は軸線方向に均一に分布さ
れかつ内周面に配置され対応カム31を形成している。カム31の円筒状面は、
スリーブの肉厚を決定するスリーブの内面17を形成する。このような溝では、
プレス本体6との接触面は、図示の実施形態で約50%減少し、従ってプレス本
体に伝達される熱量も減少する。従って、溝が設けられたこのようなスリーブは
エネルギの観点からおよび始動時の加熱の観点から優れている。なぜならば、プ
レス本体6が悪影響を受けることなくより迅速に加熱されるからである。スリー
ブ9は、図3の実施形態で説明したように、ストップを形成するリング12によ
りプレス本体6に対して保持される。
【0026】 図5は、円筒状の包絡面18およびキャンバ状(反った形状)の内面17を備
えた剛性スリーブ9の他の実施形態を示す。プレス本体6も同様にキャンバ状外
面を有し、これにより、1つの同じ長手方向断面で見た空間16は、一定に維持
される。かくして、いかなる機械的ストップをも必要としないで、プレス本体に
対するスリーブの軸線方向案内を行うことができる。かくして、スリーブの厚さ
はその全長に亘って変化し、中央部で最小になる。厚さの変化は、本願で特定さ
れた厚さの値および間隙内にある。
えた剛性スリーブ9の他の実施形態を示す。プレス本体6も同様にキャンバ状外
面を有し、これにより、1つの同じ長手方向断面で見た空間16は、一定に維持
される。かくして、いかなる機械的ストップをも必要としないで、プレス本体に
対するスリーブの軸線方向案内を行うことができる。かくして、スリーブの厚さ
はその全長に亘って変化し、中央部で最小になる。厚さの変化は、本願で特定さ
れた厚さの値および間隙内にある。
【0027】 図6は剛性スリーブ9の他の実施形態を示し、スリーブ9の一端には半径方向
内方を向いたフランジ20が設けられるように設計されている。次に、プレス本
体6の一端面に円形リング12が取り付けられる。リング12は、スリーブのフ
ランジ20を受け入れる周方向凹部21を備え、該凹部21は、スリーブ9をプ
レス本体6上に保持すると同時に、スリーブ9が、完全に自由な他端部に向かっ
てプレス本体6に対して自由に拡大することを可能にする。フランジ20とスト
ップ22との間またはフランジ20とプレス本体6との間には小さいギャップが
存在し、スリーブ9がプレス本体9に対して周方向に移動することを可能にして
いる。
内方を向いたフランジ20が設けられるように設計されている。次に、プレス本
体6の一端面に円形リング12が取り付けられる。リング12は、スリーブのフ
ランジ20を受け入れる周方向凹部21を備え、該凹部21は、スリーブ9をプ
レス本体6上に保持すると同時に、スリーブ9が、完全に自由な他端部に向かっ
てプレス本体6に対して自由に拡大することを可能にする。フランジ20とスト
ップ22との間またはフランジ20とプレス本体6との間には小さいギャップが
存在し、スリーブ9がプレス本体9に対して周方向に移動することを可能にして
いる。
【0028】 図7および図7aは、剛性スリーブ9の他の実施形態を示す。スリーブ9の内
面には、該内面に沿って形成された凹部23が設けられ、該凹部23内に、スリ
ーブ9の軸線方向ストップとして機能する平らなリング24が受け入れられる。
リング24はプレス本体6に強固に取り付けられる。
面には、該内面に沿って形成された凹部23が設けられ、該凹部23内に、スリ
ーブ9の軸線方向ストップとして機能する平らなリング24が受け入れられる。
リング24はプレス本体6に強固に取り付けられる。
【0029】 図8および図8aは、剛性スリーブ9の他の実施形態を示す。スリーブ9の両
端部には平らなリング25が強固に取り付けられている。リング25はスリーブ
9の両端部の凹部26内に適当に挿入され、かつスリーブ9の内径より小さい内
径を有し、これによりプレス本体6上にスリーブ9を保持するストップ27が得
られる。スリーブ9はプレス本体6より幾分長く、このため、各ストップリング
25とプレス本体6の対向端面との間には小さい空間が形成される。
端部には平らなリング25が強固に取り付けられている。リング25はスリーブ
9の両端部の凹部26内に適当に挿入され、かつスリーブ9の内径より小さい内
径を有し、これによりプレス本体6上にスリーブ9を保持するストップ27が得
られる。スリーブ9はプレス本体6より幾分長く、このため、各ストップリング
25とプレス本体6の対向端面との間には小さい空間が形成される。
【0030】 図9および図9aは、カウンタロールのプレス本体6および剛性スリーブ9の
他の実施形態を示す。プレス本体6の両端部には外歯を備えた歯付きリング32
が設けられ、かつスリーブ9の内面17には内歯を備えた歯付きリング33が設
けられており、プレスニップの領域内で噛合い係合することができる。プレスに
を通過後は、両歯は互いに係合しなくなる。かくして、スリーブ9はギア係合に
より回転されるのに対し、前に説明したスリーブは、プレスニップにおいて出合
う両表面間の摩擦係合により駆動される。別の構成として、スリーブ9の歯付き
リングをスリーブの両端面に取り付けることができ、この場合には、プレス本体
の歯付きリングもその両端面(図示せず)に取り付けられる。もう1つの実施形
態(図示せず)によれば、スリーブの一端に歯付きリングが設けられ、該歯付き
リングは外部駆動部材の歯付き要素と係合される。この場合、スリーブの他端部
にも同様な駆動構造が設けられる。加熱時にスリーブに好ましくない応力が生じ
ないようにするため、歯付きリング33は、図8に示したスリーブのリング25
と同様に、スリーブと同じまたはほぼ同じ線膨張係数を有する。
他の実施形態を示す。プレス本体6の両端部には外歯を備えた歯付きリング32
が設けられ、かつスリーブ9の内面17には内歯を備えた歯付きリング33が設
けられており、プレスニップの領域内で噛合い係合することができる。プレスに
を通過後は、両歯は互いに係合しなくなる。かくして、スリーブ9はギア係合に
より回転されるのに対し、前に説明したスリーブは、プレスニップにおいて出合
う両表面間の摩擦係合により駆動される。別の構成として、スリーブ9の歯付き
リングをスリーブの両端面に取り付けることができ、この場合には、プレス本体
の歯付きリングもその両端面(図示せず)に取り付けられる。もう1つの実施形
態(図示せず)によれば、スリーブの一端に歯付きリングが設けられ、該歯付き
リングは外部駆動部材の歯付き要素と係合される。この場合、スリーブの他端部
にも同様な駆動構造が設けられる。加熱時にスリーブに好ましくない応力が生じ
ないようにするため、歯付きリング33は、図8に示したスリーブのリング25
と同様に、スリーブと同じまたはほぼ同じ線膨張係数を有する。
【0031】 図10および図10aは、可撓性を有するスリーブ9の一実施形態を示す。可
撓性スリーブ9の両端部には、周方向係合部分35を形成すべく軸線方向スロッ
ト34が設けられている。周方向係合部分35の歯付きリング36はプレス本体
6に配置され、プレスニップの領域内で係合される。 剛性スリーブ9の肉厚は、一般に5〜100mm、好ましくは15〜40mmであ
る。 剛性スリーブ9の内径とプレス本体6の外径との間の差は、室温で測定したと
き、一般に0.01〜100mm、好ましくは0.5〜10mmである。作動中、剛
性スリーブが熱くなると、この直径差が大きくなることは当然である。
撓性スリーブ9の両端部には、周方向係合部分35を形成すべく軸線方向スロッ
ト34が設けられている。周方向係合部分35の歯付きリング36はプレス本体
6に配置され、プレスニップの領域内で係合される。 剛性スリーブ9の肉厚は、一般に5〜100mm、好ましくは15〜40mmであ
る。 剛性スリーブ9の内径とプレス本体6の外径との間の差は、室温で測定したと
き、一般に0.01〜100mm、好ましくは0.5〜10mmである。作動中、剛
性スリーブが熱くなると、この直径差が大きくなることは当然である。
【0032】 スリーブ9の肉厚が小さいほど、高い応力が生じることなく、より迅速に高い
表面温度が得られる。なぜならば、半径方向に加熱すべき質量が対応して小さく
なるからである。 剛性スリーブ9の肉厚を充分に厚くすることにより、ウェブと接触するスリー
ブの表面を、例えばドクターにより浄化される慣用のプレスロールと同様に処理
できる。 剛性スリーブ9が幾つかの層からなるとき、1つの層は、周方向として安定化
キャリヤとして機能するキャリヤ層である。例えば所望の特性(単一または複数
)をもつ表面装置が設けられるキャリヤ層の肉厚は充分に大きくする。
表面温度が得られる。なぜならば、半径方向に加熱すべき質量が対応して小さく
なるからである。 剛性スリーブ9の肉厚を充分に厚くすることにより、ウェブと接触するスリー
ブの表面を、例えばドクターにより浄化される慣用のプレスロールと同様に処理
できる。 剛性スリーブ9が幾つかの層からなるとき、1つの層は、周方向として安定化
キャリヤとして機能するキャリヤ層である。例えば所望の特性(単一または複数
)をもつ表面装置が設けられるキャリヤ層の肉厚は充分に大きくする。
【0033】 キャリヤ層の外面には、適当な材料からなる表面層を設け、円筒状スリーブ9
の表面に所望の剥離特性および/または所望の熱伝導率を付与することができる
。ウェブへの熱の供給を制御し、これによりウェブの層剥離を防止するには特定
の熱伝導率が望まれる。層剥離は、ウェブがプレスニップを出るときに、ウェブ
中の蒸気圧力が、ウェブを一体に保持する力が耐え得るよりも大きくなることに
より生じる現象である。
の表面に所望の剥離特性および/または所望の熱伝導率を付与することができる
。ウェブへの熱の供給を制御し、これによりウェブの層剥離を防止するには特定
の熱伝導率が望まれる。層剥離は、ウェブがプレスニップを出るときに、ウェブ
中の蒸気圧力が、ウェブを一体に保持する力が耐え得るよりも大きくなることに
より生じる現象である。
【0034】 円筒状プレス本体6の外面には1つ以上の適当な材料からなる表面層を設け、
これにより、プレス本体6の耐摩耗性および/または耐食性を増大させ、および
/またはプレスニップ内でスリーブ9から円筒状プレス本体6に伝達される熱量
を一層低減させる断熱を行うことができる。これとは別にまたはこれに加えて、
スリーブ9の内面には表面層等を設けることができる。
これにより、プレス本体6の耐摩耗性および/または耐食性を増大させ、および
/またはプレスニップ内でスリーブ9から円筒状プレス本体6に伝達される熱量
を一層低減させる断熱を行うことができる。これとは別にまたはこれに加えて、
スリーブ9の内面には表面層等を設けることができる。
【0035】 上記所望の剥離特性および所望の熱伝導率を有する表面層を形成するのに適し
た材料として、酸化アルミニウム、酸化クロム、および酸化ジルコニウムをベー
スとするセラミックがある。耐摩耗性を増大させるのに適した材料として、タン
グステンカーバイド、クロムカーバイドおよびクロム鋼がある。耐食性を増大さ
せるのに適した材料として、ニッケル、クロムおよびコバルトをベースとする合
金がある。適当な断熱材料として、酸化ジルコニウムをベースとするセラミック
がある。均質スリーブ(すなわち層構造でないスリーブ)としておよび少なくと
も2つの層からなるスリーブのキャリヤ層として適した材料には、ノジュラー鋳
鉄、鋳鋼および溶接可能な高強度構造鋼がある。
た材料として、酸化アルミニウム、酸化クロム、および酸化ジルコニウムをベー
スとするセラミックがある。耐摩耗性を増大させるのに適した材料として、タン
グステンカーバイド、クロムカーバイドおよびクロム鋼がある。耐食性を増大さ
せるのに適した材料として、ニッケル、クロムおよびコバルトをベースとする合
金がある。適当な断熱材料として、酸化ジルコニウムをベースとするセラミック
がある。均質スリーブ(すなわち層構造でないスリーブ)としておよび少なくと
も2つの層からなるスリーブのキャリヤ層として適した材料には、ノジュラー鋳
鉄、鋳鋼および溶接可能な高強度構造鋼がある。
【0036】 可撓性スリーブは、一般に0.4〜5.0mm、好ましくは0.8〜2.3mmの
肉厚を有する。可撓性スリーブの内面の周長とプレス本体の外面の周長との間の
差は、室温で測定して、一般に、0〜100πmm、好ましくは0.1π〜10π
mmである。作動中で、可撓性スリーブ9が熱いときには、この内周部と外周部と
の差は、当然にかなり大きくなる。スリーブ9は可撓性を有するので、浄化ドク
ターは、スリーブがプレス本体に向かって曲ることができ、従ってカウンタ支持
体として機能するように適当な位置に配置できる。剛性スリーブと同様に、可撓
性スリーブは2つ以上の層で構成できる。
肉厚を有する。可撓性スリーブの内面の周長とプレス本体の外面の周長との間の
差は、室温で測定して、一般に、0〜100πmm、好ましくは0.1π〜10π
mmである。作動中で、可撓性スリーブ9が熱いときには、この内周部と外周部と
の差は、当然にかなり大きくなる。スリーブ9は可撓性を有するので、浄化ドク
ターは、スリーブがプレス本体に向かって曲ることができ、従ってカウンタ支持
体として機能するように適当な位置に配置できる。剛性スリーブと同様に、可撓
性スリーブは2つ以上の層で構成できる。
【0037】 実際には誘導ヒータが好ましいが、任意の適当な熱源10を使用できる。他の
熱源の例として、電気ヒータ、赤外線ヒータ、レーザヒータおよびガスバーナが
ある。 対称ウェブを得るには、プレスに、上記形式または他の構造のスリーブで反転
形のスリーブを適宜設け、これにより、スリーブが下方位置に配置されて熱を繊
維質ウェブの他方の側面に伝達するように構成できる。
熱源の例として、電気ヒータ、赤外線ヒータ、レーザヒータおよびガスバーナが
ある。 対称ウェブを得るには、プレスに、上記形式または他の構造のスリーブで反転
形のスリーブを適宜設け、これにより、スリーブが下方位置に配置されて熱を繊
維質ウェブの他方の側面に伝達するように構成できる。
【0038】 シュープレスのプレス本体は本発明に従って改造された中実ロールと呼ばれる
ロールで構成できるが、曲率補償形ロールを使用することもできる。熱いスリー
ブと曲率補償形ロールとの間の接触領域は小さいので、ロールには殆ど熱が伝達
されない。ロール内のオイルから充分な熱が奪取され、これによりオイルが最適
温度に維持され、従ってオイルの粘度が最適に維持されるため、ロールの満足の
いく機能を達成できる。 プレスニップ前のウェブの温度は、フェルトループ内におよび/またはウェブ
の自由側面に近接して1つ以上の蒸気ボックスを配置することにより高めること
ができる。
ロールで構成できるが、曲率補償形ロールを使用することもできる。熱いスリー
ブと曲率補償形ロールとの間の接触領域は小さいので、ロールには殆ど熱が伝達
されない。ロール内のオイルから充分な熱が奪取され、これによりオイルが最適
温度に維持され、従ってオイルの粘度が最適に維持されるため、ロールの満足の
いく機能を達成できる。 プレスニップ前のウェブの温度は、フェルトループ内におよび/またはウェブ
の自由側面に近接して1つ以上の蒸気ボックスを配置することにより高めること
ができる。
【0039】 図11は、例えばセルロース繊維材料からなる連続ウェブを製造する機械のプ
レスセクションに含まれるロールプレスの一部を概略的に示すものである。ロー
ルプレスは、回転可能にジャーナル支持された第1(または上方の)プレスロー
ル102と、同じく回転可能にジャーナル支持された第2(または下方の)プレ
スロール103と、抄紙用具(クロージング)105とを有している。抄紙用具
105はウェブ101と直接接触しかつウェブからの液状またはガス状の流体を
受け入れて、該流体を、両プレスロールにより形成されるプレスニップから運び
出すことができる。上方のプレスロール102は安定した円筒状のプレス本体1
06を有し、該プレス本体106は、ベアリングハウジング内でプレスロール1
02を回転ジャーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。
残部については、プレス本体106は、シュープレスに関連して前述したのと同
様に配置されかつ設計されている。同様に、抄紙用具105も、前述と同様に配
置されかつ設計されている。ロールプレスは、可動スリーブ形伝熱手段109お
よび熱源110を有し、これらも、シュープレスに関連して前述したのと同様に
配置されかつ設計されている。
レスセクションに含まれるロールプレスの一部を概略的に示すものである。ロー
ルプレスは、回転可能にジャーナル支持された第1(または上方の)プレスロー
ル102と、同じく回転可能にジャーナル支持された第2(または下方の)プレ
スロール103と、抄紙用具(クロージング)105とを有している。抄紙用具
105はウェブ101と直接接触しかつウェブからの液状またはガス状の流体を
受け入れて、該流体を、両プレスロールにより形成されるプレスニップから運び
出すことができる。上方のプレスロール102は安定した円筒状のプレス本体1
06を有し、該プレス本体106は、ベアリングハウジング内でプレスロール1
02を回転ジャーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。
残部については、プレス本体106は、シュープレスに関連して前述したのと同
様に配置されかつ設計されている。同様に、抄紙用具105も、前述と同様に配
置されかつ設計されている。ロールプレスは、可動スリーブ形伝熱手段109お
よび熱源110を有し、これらも、シュープレスに関連して前述したのと同様に
配置されかつ設計されている。
【0040】 図12は、機械の処理セクションに含まれるロールカレンダを概略的に示すも
のであり、ここでは、例えば紙または厚紙ウェブ等の連続ウェブ201が、1つ
以上のニップにおいて形状および/または表面を変化させる機械的処理を受ける
。ウェブは、コーティングされたウェブまたは非コーティングウェブのいずれで
もよい。後者の場合には、機械は、例えば巻上げ装置の上流側に、製紙機の一部
として含めることができる。ロールカレンダは、回転可能にジャーナル支持され
た第1(または上方の)ロール202と、同じく回転可能にジャーナル支持され
た第2(または下方の)ロール203とを有し、これらの両ロールは互いにロー
ルニップを形成する。上方のロール202は安定した円筒状本体206を有し、
該円筒状本体206は、ベアリングハウジング内で上方のロール102を回転ジ
ャーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。残部について
は、円筒状本体206は、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置され
かつ設計されている。ロールカレンダは、可動スリーブ形伝熱手段209および
熱源210を有し、これらも、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置
されかつ設計されている。
のであり、ここでは、例えば紙または厚紙ウェブ等の連続ウェブ201が、1つ
以上のニップにおいて形状および/または表面を変化させる機械的処理を受ける
。ウェブは、コーティングされたウェブまたは非コーティングウェブのいずれで
もよい。後者の場合には、機械は、例えば巻上げ装置の上流側に、製紙機の一部
として含めることができる。ロールカレンダは、回転可能にジャーナル支持され
た第1(または上方の)ロール202と、同じく回転可能にジャーナル支持され
た第2(または下方の)ロール203とを有し、これらの両ロールは互いにロー
ルニップを形成する。上方のロール202は安定した円筒状本体206を有し、
該円筒状本体206は、ベアリングハウジング内で上方のロール102を回転ジ
ャーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。残部について
は、円筒状本体206は、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置され
かつ設計されている。ロールカレンダは、可動スリーブ形伝熱手段209および
熱源210を有し、これらも、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置
されかつ設計されている。
【0041】 図13は、例えば紙または厚紙ウェブ等の連続ウェブ301が、1つ以上のニ
ップにおいて形状および/または表面を変化させる機械的処理を受ける機械の処
理セクションに含まれる幅広ニップを備えたシューカレンダの一部を概略的に示
す。ウェブは、コーティングされたウェブまたは非コーティングウェブのいずれ
でもよい。後者の場合には、機械は、例えば巻上げ装置の上流側に、製紙機の一
部として含めることができる。シューカレンダは、回転可能にジャーナル支持さ
れたカウンタロール302と、シュー303と、不透過性可撓ベルト304とを
有している。カウンタロール302は、安定した円筒状本体306を有し、該円
筒状本体306は、ベアリングハウジング内でカウンタロール302を回転ジャ
ーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。残部については
、円筒状本体306は、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置されか
つ設計されている。
ップにおいて形状および/または表面を変化させる機械的処理を受ける機械の処
理セクションに含まれる幅広ニップを備えたシューカレンダの一部を概略的に示
す。ウェブは、コーティングされたウェブまたは非コーティングウェブのいずれ
でもよい。後者の場合には、機械は、例えば巻上げ装置の上流側に、製紙機の一
部として含めることができる。シューカレンダは、回転可能にジャーナル支持さ
れたカウンタロール302と、シュー303と、不透過性可撓ベルト304とを
有している。カウンタロール302は、安定した円筒状本体306を有し、該円
筒状本体306は、ベアリングハウジング内でカウンタロール302を回転ジャ
ーナル支持するための軸ジャーナル(図示せず)を備えている。残部については
、円筒状本体306は、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置されか
つ設計されている。
【0042】 シュー303は、カウンタロール302の対応する凸状本体306と協働して
幅広ニップを得るための凹状面307を有している。可撓性ベルト304は、シ
ューの凹状面307と摺動接触しながらニップを通って移動する。図示の実施形
態では、シューカレンダには、前記シュー303と、回転可能な周方向端部(図
示せず)が強固に取り付けられたベルト304とを備えたロールが設けられてい
る。或いは、可撓性ベルトは、複数のロールの回りのループ内を移動するように
構成でき、この場合には、シューはこのループ内に取り付けられる。また、シュ
ーカレンダは、可動スリーブ形伝熱手段309および熱源310を有し、これら
も、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置されかつ設計されている。
幅広ニップを得るための凹状面307を有している。可撓性ベルト304は、シ
ューの凹状面307と摺動接触しながらニップを通って移動する。図示の実施形
態では、シューカレンダには、前記シュー303と、回転可能な周方向端部(図
示せず)が強固に取り付けられたベルト304とを備えたロールが設けられてい
る。或いは、可撓性ベルトは、複数のロールの回りのループ内を移動するように
構成でき、この場合には、シューはこのループ内に取り付けられる。また、シュ
ーカレンダは、可動スリーブ形伝熱手段309および熱源310を有し、これら
も、シュープレスに関連して前述したのと同様に配置されかつ設計されている。
【0043】 ウェブ接触要素203、209および304、309、およびロールカレンダ
およびシューカレンダのウェブ接触要素の表面は、シュープレスに関連して前述
した基本概念に従って、およびニップを通って移動する各特定連続ウェブに熱を
供給しながら行われるカレンダリングの各特定形式を考察して構成されかつ設計
される。前記考察はカレンダリング技術の当業者に良く知られており、例えば、
Valmet Corporation(フィンランド)により市販されているOptiDwell(商標)
形式のシューカレンダに基いたものがある。
およびシューカレンダのウェブ接触要素の表面は、シュープレスに関連して前述
した基本概念に従って、およびニップを通って移動する各特定連続ウェブに熱を
供給しながら行われるカレンダリングの各特定形式を考察して構成されかつ設計
される。前記考察はカレンダリング技術の当業者に良く知られており、例えば、
Valmet Corporation(フィンランド)により市販されているOptiDwell(商標)
形式のシューカレンダに基いたものがある。
【図1】 シュープレスの斜視図であり、該シュープレスのカウンタロールは剛性スリー
ブを有し、その直径は大きく誇張して示されている。
ブを有し、その直径は大きく誇張して示されている。
【図2】 図1のシュープレスを通る断面図である。
【図3】 図1のカウンタロールの一部およびそのスリーブを通る断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態による剛性スリーブをもつカウンタロールを示す断面図
である。
である。
【図5】 本発明の第3実施形態による剛性スリーブを備えたカウンタロールおよびキャ
ンバ状プレスロールを示す断面図である。
ンバ状プレスロールを示す断面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態による剛性スリーブを備えたカウンタロールの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】 本発明の第5実施形態による剛性スリーブを備えたカウンタロールの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】 本発明の第6実施形態による剛性スリーブを備えたカウンタロールの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8a】 本発明の第6実施形態による剛性スリーブを備えたカウンタロールの一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】 スリーブおよびプレス本体の両方の協働歯付き要素によるギア作動をする本発
明の第7実施形態による剛性スリーブを備えた図1と同様なシュープレスを示す
斜視図である。
明の第7実施形態による剛性スリーブを備えた図1と同様なシュープレスを示す
斜視図である。
【図9a】 図9の円で囲んだ部分の拡大詳細図である。
【図10】 協働歯付き要素によるギア作動をする本発明の更に別の実施形態による可撓性
スリーブを備えた図9と同様なシュープレスを示す斜視図である。
スリーブを備えた図9と同様なシュープレスを示す斜視図である。
【図10a】 図10の円で囲んだ部分の拡大詳細図である。
【図11】 本発明によるロールプレスを示す端面図である。
【図12】 本発明によるロールカレンダを示す端面図である。
【図13】 本発明によるシューカレンダを示す端面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルゲッソン レイフ エリック スウェーデン エス−65346 カルルスタ ッド アッカス ヴェーグ 5 (72)発明者 ヤンソン ケイル スーネ エヴァルド スウェーデン エス−66731 フォルシャ ガ スレートヴェーゲン 30 (72)発明者 キリアン アンナ マリン カタリナ スウェーデン エス−65222 カルルスタ ッド ヴェルムランドスガタン 9 (72)発明者 ニカンデル ヤン ウィルヘルム スウェーデン エス−65226 カルルスタ ッド ローセンバードスガタン 3アー (72)発明者 セーフマン ニールス エリック スウェーデン エス−65461 カルルスタ ッド スンネガタン 14 (72)発明者 トルンクヴィスト ケント ロジャー スウェーデン エス−65636 カルルスタ ッド バンヨガタン 21エー Fターム(参考) 4L055 CE78 CE90 FA08 FA20
Claims (67)
- 【請求項1】 1つ以上のプレスを有し、該プレスのうちの少なくとも1つ
が幅広プレスニップを備えたシュープレスである、繊維質材料からなる連続ウェ
ブ(1)を製造する機械のプレスセクションであって、 円筒状プレス本体(6)を備えた回転可能なカウンタロール(2)と、 前記プレス本体(6)と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシュー(3)
と、 該プレスシュー(3)の凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動
する不透過性ベルト(4)と、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブ(1)と接触してプレ
スニップを通って移動する抄紙用具(5)とを有し、該抄紙用具(5)は、流体
を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブ(1)に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段
(9)と、 該伝熱手段(9)を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源(10)とを更に
有するプレスセクションにおいて、 前記カウンタロール(2)が、前記伝熱手段(9)を形成しかつプレス本体(
6)を包囲するスリーブを有していることを特徴とするプレスセクション。 - 【請求項2】 前記ウェブ(1)は、前記スリーブおよび抄紙用具(5)と
直接接触してプレスニップを通って移動するように配置されていることを特徴と
する請求項1に記載のプレスセクション。 - 【請求項3】 前記スリーブ(9)は、プレス本体(6)との間に緩い関係
をなしてプレス本体(6)を包囲するように配置され、これにより、スリーブ(
9)は、プレスニップの前での前記加熱中にプレス本体(6)に対してあらゆる
方向に自由に拡大できることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレ
スセクション。 - 【請求項4】 前記スリーブ(9)は、円形断面を有する包絡面(18)を
備えた形状安定性のある剛性スリーブであり、該剛性スリーブは、所定の一定肉
厚または軸線方向に変化する肉厚を有していることを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれか1項に記載のプレスセクション。 - 【請求項5】 前記剛性スリーブ(9)の肉厚は、5〜100mm、好ましく
は15〜40mmの範囲内にあることを特徴とする請求項3記載のプレスセクショ
ン。 - 【請求項6】 前記剛性スリーブ(9)の内径は、0.01〜100mm、好
ましくは0.5〜10mmであり、室温で測定したプレス本体(6)の外径より大
きいことを特徴とする請求項4または請求項5記載のプレスセクション。 - 【請求項7】 前記スリーブ(9)は、所定の一定肉厚を有する可撓性スリ
ーブであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のプレスセ
クション。 - 【請求項8】 前記剛性スリーブ(9)の肉厚は、0.4〜5mm、好ましく
は0.8〜2.3mmの範囲内にあることを特徴とする請求項7記載のプレスセク
ション。 - 【請求項9】 前記可撓性スリーブ(9)の内面の周長は、0〜100πmm
、好ましくは0.1π〜10πmmであり、プレス本体(6)の外面の周長より大
きいことを特徴とする請求項7または請求項8記載のプレスセクション。 - 【請求項10】 前記スリーブ(9)は均質であることを特徴とする請求項
1〜請求項9のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項11】 前記スリーブ(9)は2つ以上の層からなり、これらのう
ちの1つの層は形状安定性のあるキャリヤ層であることを特徴とする請求項1〜
請求項9のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項12】 前記スリーブ(9)の外面には、所望の剥離能力および/
または所望の熱伝導率を有する材料からなる表面層が設けられていることを特徴
とする請求項11記載のプレスセクション。 - 【請求項13】 前記プレス本体(6)の外面および/またはスリーブ(9
)の内面(17)は、高い耐摩耗性および/または高い耐食性をもつ材料からな
る表面層を有していることを特徴とする請求項11または請求項12記載のプレ
スセクション。 - 【請求項14】 前記プレス本体(6)の外面および/またはスリーブ(9
)の内面(17)は、断熱体を形成する材料からなる表面層を有していることを
特徴とする請求項11〜請求項13のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項15】 前記スリーブ(9)の内面には、小さい接触面を介してス
リーブの内面からプレス本体(6)への熱伝達を低減させるべく配置された、複
数の軸線方向に均一に分布された周方向溝(19)が設けられていることを特徴
とする請求項1〜請求項14のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項16】 前記プレス本体(6)はキャンバ状であり、スリーブ(9
)の内面(17)はプレス本体(6)に従ってキャンバ状に形成されていること
を特徴とする請求項1〜請求項15のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項17】 前記プレス本体(6)は、プレスシュー(3)とプレス本
体(6)とが圧力発生協働すると、プレスニップ内の接触点(14)でスリーブ
(9)を確実に押圧して、プレス本体(6)とスリーブ(9)との対向面間の前
記接触点(14)で充分な摩擦力を発生し、これによりスリーブ(9)が、前記
接触点でのプレス本体(6)と同じ速度でプレス本体(6)により強制回転され
ることを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれか1項記載のプレスセクショ
ン。 - 【請求項18】 前記スリーブ(9)およびプレス本体(6)には、プレス
ニップの領域内においてのみ互いに係合し、該係合領域内でプレス本体(6)と
同じ速度でスリーブ(9)を駆動するように配置された協働歯要素(32、33
)が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか1項記載
のプレスセクション。 - 【請求項19】 前記カウンタロール(2)の少なくとも一端にはストップ
要素(13;22;27)が配置されており、スリーブ(9)を、プレス本体(
6)上で軸線方向に保持すると同時に加熱時にスリーブ(9)の自由な軸線方向
拡大を許容することを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれか1項記載のプ
レスセクション。 - 【請求項20】 前記可撓性スリーブ(9)の両端部の周囲には軸線方向ス
ロット(34)が設けられており、プレス本体(6)の両端部には、プレスニッ
プの領域内においてのみスリーブ(9)のスロット(34)と係合して、前記係
合領域内でプレス本体(6)と同じ速度でスリーブ(9)を駆動するように配置
された歯要素(36)が設けられていることを特徴とする請求項7〜請求項16
のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項21】 請求項1〜請求項20の任意の1項に従って設計された第
2スリーブ形シュープレスを有し、同じ態様で押圧する間に熱でウェブの反対側
を処理すべく、ウェブ(1)の反対側の位置のスリーブは反転されていることを
特徴とする請求項1〜請求項20のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項22】 1つ以上のプレスを有し、該プレスのうちの少なくとも1
つがロールプレスである、繊維質材料からなる連続ウェブ(101)を製造する
機械のプレスセクションであって、 回転可能な第1プレスロール(102)と、 該第1プレスロール(102)とのプレスニップを形成する回転可能な第2プ
レスロール(103)とを有し、少なくとも第1プレスロール(102)が円筒
状のプレス本体(106)を備え、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブ(101)と接触して
プレスニップを通って移動する抄紙用具(105)とを有し、該抄紙用具(10
5)は、流体を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、 プレスニップにおいてウェブ(101)に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段
(109)と、 該伝熱手段(109)を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源(110)と
を更に有するプレスセクションにおいて、前記第1プレスロール(102)が、
前記伝熱手段(109)を形成しかつプレス本体(106)を包囲するスリーブ
を有していることを特徴とするプレスセクション。 - 【請求項23】 前記ウェブ(101)は、前記スリーブ(109)および
抄紙用具(105)と直接接触してプレスニップを通って移動するように配置さ
れていることを特徴とする請求項22記載のプレスセクション。 - 【請求項24】 前記スリーブ(109)は、プレス本体(106)との間
に緩い関係をなしてプレス本体(106)を包囲するように配置され、これによ
り、スリーブ(109)は、プレスニップの前での前記加熱中にプレス本体(1
06)に対してあらゆる方向に自由に拡大できることを特徴とする請求項22ま
たは請求項23記載のプレスセクション。 - 【請求項25】 前記スリーブ(109)は、円形断面を有する包絡面を備
えた形状安定性のある剛性スリーブであり、該剛性スリーブは、所定の一定肉厚
または軸線方向に変化する肉厚を有していることを特徴とする請求項22〜請求
項24のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項26】 前記剛性スリーブ(109)の肉厚は、5〜100mm、好
ましくは15〜40mmの範囲内にあることを特徴とする請求項25記載のプレス
セクション。 - 【請求項27】 前記剛性スリーブ(109)の内径は、0.01〜100
mm、好ましくは0.5〜10mmであり、室温で測定したプレス本体(106)の
外径より大きいことを特徴とする請求項25または請求項26記載のプレスセク
ション。 - 【請求項28】 前記スリーブ(109)は、所定の一定肉厚を有する可撓
性スリーブであることを特徴とする請求項22〜請求項24のいずれか1項記載
のプレスセクション。 - 【請求項29】 前記剛性スリーブ(109)の肉厚は、0.4〜5mm、好
ましくは0.8〜2.3mmの範囲内にあることを特徴とする請求項28記載のプ
レスセクション。 - 【請求項30】 前記可撓性スリーブ(109)の内面の周長は、0〜10
0πmm、好ましくは0.1π〜10πmmであり、プレス本体(106)の外面の
周長より大きいことを特徴とする請求項28または請求項29記載のプレスセク
ション。 - 【請求項31】 前記スリーブ(109)は均質であることを特徴とする請
求項22〜請求項30のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項32】 前記スリーブ(109)は2つ以上の層からなり、これら
のうちの1つの層は形状安定性のあるキャリヤ層であることを特徴とする請求項
22〜請求項30のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項33】 前記スリーブ(109)の外面には、所望の剥離能力およ
び/または所望の熱伝導率を有する材料からなる表面層が設けられていることを
特徴とする請求項32記載のプレスセクション。 - 【請求項34】 前記プレス本体(106)の外面および/またはスリーブ
の内面は、高い耐摩耗性および/または高い耐食性をもつ材料からなる表面層を
有していることを特徴とする請求項32または請求項33記載のプレスセクショ
ン。 - 【請求項35】 前記プレス本体(106)の外面および/またはスリーブ
(109)の内面は、断熱体を形成する材料からなる表面層を有していることを
特徴とする請求項32〜請求項34のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項36】 前記スリーブ(109)の内面には、小さい接触面を介し
てスリーブの内面からプレス本体(106)への熱伝達を低減させるべく配置さ
れた、複数の軸線方向に均一に分布された周方向溝が設けられていることを特徴
とする請求項22〜請求項35のいずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項37】 前記プレス本体(106)はキャンバ状であり、スリーブ
(109)の内面はプレス本体(106)に従ってキャンバ状に形成されている
ことを特徴とする請求項22〜請求項36のいずれか1項記載のプレスセクショ
ン。 - 【請求項38】 前記プレス本体(106)は、第2プレスロール(103
)とプレス本体(106)とが圧力発生協働すると、プレスニップ内の接触点で
スリーブ(109)を確実に押圧して、プレス本体(106)とスリーブ(10
9)との対向面間の前記接触点で充分な摩擦力を発生し、これによりスリーブ(
109)が、前記接触点でのプレス本体(106)と同じ速度でプレス本体(1
06)により強制回転されることを特徴とする請求項22〜請求項37のいずれ
か1項記載のプレスセクション。 - 【請求項39】 前記スリーブ(109)およびプレス本体(106)には
、プレスニップの領域内においてのみ互いに係合し、該係合領域内でプレス本体
(106)と同じ速度でスリーブ(109)を駆動するように配置された協働歯
要素が設けられていることを特徴とする請求項22〜請求項38のいずれか1項
記載のプレスセクション。 - 【請求項40】 前記第1プレスロール(102)の少なくとも一端にはス
トップ要素が配置されており、スリーブ(109)を、プレス本体(106)上
で軸線方向に保持すると同時に加熱時にスリーブ(109)の自由な軸線方向拡
大を許容することを特徴とする請求項22〜請求項39のいずれか1項記載のプ
レスセクション。 - 【請求項41】 前記可撓性スリーブ(109)の両端部の周囲には軸線方
向スロットが設けられており、プレス本体(106)の両端部には、プレスニッ
プの領域内においてのみスリーブ(109)のスロットと係合して、前記係合領
域内でプレス本体(106)と同じ速度でスリーブ(109)を駆動するように
配置された歯要素が設けられていることを特徴とする請求項28〜請求項37の
いずれか1項記載のプレスセクション。 - 【請求項42】 請求項23〜請求項41の任意の1項に従って設計された
第2スリーブ形ロールプレスを有し、同じ態様で押圧する間に熱でウェブの反対
側を処理すべく、ウェブ(101)の反対側の位置のスリーブは反転されている
ことを特徴とする請求項23〜請求項41のいずれか1項記載のプレスセクショ
ン。 - 【請求項43】 繊維質材料からなる連続ウェブを製造する機械のプレスセ
クション用の幅広プレスニップを備えたシュープレスであって、 円筒状プレス本体(6)を備えた回転可能なカウンタロール(2)と、 前記プレス本体(6)と圧力発生協働する凹状面を備えたプレスシュー(3)
と、 該プレスシュー(3)の凹状面と摺動接触しながらプレスニップを通って移動
する不透過性ベルト(4)と、 複数のガイドロールの回りのループ内を通りかつウェブ(1)と接触してプレ
スニップを通って移動する抄紙用具(5)とを有し、該抄紙用具(5)は、流体
を受け入れかつ抄紙用具と一緒に流体を運び出し、 幅広プレスニップにおいてウェブ(1)に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段
(9)と、 該伝熱手段(9)を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源(10)とを更に
有するシュープレスにおいて、前記カウンタロール(2)が、前記伝熱手段(9
)を形成しかつプレス本体(6)を包囲するスリーブを有していることを特徴と
するシュープレス。 - 【請求項44】 前記ウェブ(1)は、前記スリーブおよび抄紙用具(5)
と直接接触してプレスニップを通って移動するように配置されていることを特徴
とする請求項43記載のシュープレス。 - 【請求項45】 前記スリーブ(9)は、プレス本体(6)との間に緩い関
係をなしてプレス本体(6)を包囲するように配置され、これにより、スリーブ
(9)は、プレスニップの前での前記加熱中にプレス本体(6)に対してあらゆ
る方向に自由に拡大できることを特徴とする請求項43または請求項44記載の
シュープレス。 - 【請求項46】 前記スリーブ(9)は、円形断面を有する包絡面(18)
を備えた形状安定性のある剛性スリーブであり、該剛性スリーブは、所定の一定
肉厚または軸線方向に変化する肉厚を有していることを特徴とする請求項43〜
請求項45のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項47】 前記剛性スリーブ(9)の肉厚は、5〜100mm、好まし
くは15〜40mmの範囲内にあることを特徴とする請求項46記載のシュープレ
ス。 - 【請求項48】 前記剛性スリーブ(9)の内径は、0.01〜100mm、
好ましくは0.5〜10mmであり、室温で測定したプレス本体(6)の外径より
大きいことを特徴とする請求項46または請求項47記載のシュープレス。 - 【請求項49】 前記スリーブ(9)は、所定の一定肉厚を有する可撓性ス
リーブであることを特徴とする請求項43〜請求項45のいずれか1項記載のシ
ュープレス。 - 【請求項50】 前記剛性スリーブ(9)の肉厚は、0.4〜5mm、好まし
くは0.8〜2.3mmの範囲内にあることを特徴とする請求項49記載のシュー
プレス。 - 【請求項51】 前記可撓性スリーブ(9)の内面の周長は、0〜100π
mm、好ましくは0.1π〜10πmmであり、プレス本体(6)の外面の周長より
大きいことを特徴とする請求項49または請求項50記載のシュープレス。 - 【請求項52】 前記スリーブ(9)は均質であることを特徴とする請求項
43〜請求項51のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項53】 前記スリーブ(9)は2つ以上の層からなり、これらのう
ちの1つの層は形状安定性のあるキャリヤ層であることを特徴とする請求項43
〜請求項51のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項54】 前記スリーブ(9)の外面には、所望の剥離能力および/
または所望の熱伝導率を有する材料からなる表面層が設けられていることを特徴
とする請求項53記載のシュープレス。 - 【請求項55】 前記プレス本体(6)の外面および/またはスリーブ(9
)の内面(17)は、高い耐摩耗性および/または高い耐食性をもつ材料からな
る表面層を有していることを特徴とする請求項53または請求項54記載のシュ
ープレス。 - 【請求項56】 前記プレス本体(6)の外面および/またはスリーブ(9
)の内面(17)は、断熱体を形成する材料からなる表面層を有していることを
特徴とする請求項53〜請求項55のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項57】 前記スリーブ(9)の内面には、小さい接触領域を介して
スリーブの内面からプレス本体(6)への熱伝達を低減させるべく配置された、
複数の軸線方向に均一に分布された周方向溝(19)が設けられていることを特
徴とする請求項43〜請求項56のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項58】 前記プレス本体(6)はキャンバ状であり、スリーブ(9
)の内面(17)はプレス本体(6)に従ってキャンバ状に形成されていること
を特徴とする請求項43〜請求項57のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項59】 前記プレス本体(6)は、プレスシュー(3)とプレス本
体(6)とが圧力発生協働すると、プレスニップ内の接触点(14)でスリーブ
(9)を確実に押圧して、プレス本体(6)とスリーブ(9)との対向面間の前
記接触点(14)で充分な摩擦力を発生し、これによりスリーブ(9)が、前記
接触点でのプレス本体(6)と同じ速度でプレス本体(6)により強制回転され
ることを特徴とする請求項43〜請求項58のいずれか1項記載のシュープレス
。 - 【請求項60】 前記スリーブ(9)およびプレス本体(6)には、プレス
ニップの領域内においてのみ互いに係合し、該係合領域内でプレス本体(6)と
同じ速度でスリーブ(9)を駆動するように配置された協働歯要素(32、33
)が設けられていることを特徴とする請求項43〜請求項59のいずれか1項記
載のシュープレス。 - 【請求項61】 前記カウンタロール(2)の少なくとも一端にはストップ
要素(13;22;27)が配置されており、スリーブ(9)を、プレス本体(
6)上で軸線方向に保持すると同時に加熱時にスリーブ(9)の自由な軸線方向
拡大を許容することを特徴とする請求項43〜請求項60のいずれか1項記載の
シュープレス。 - 【請求項62】 前記可撓性スリーブ(9)の両端部の周囲には軸線方向ス
ロット(34)が設けられており、プレス本体(6)の両端部には、プレスニッ
プの領域内においてのみスリーブ(9)のスロット(34)と係合して、前記係
合領域内でプレス本体(6)と同じ速度でスリーブ(9)を駆動するように配置
された歯要素(36)が設けられていることを特徴とする請求項49〜請求項5
8のいずれか1項記載のシュープレス。 - 【請求項63】 回転可能な円筒状プレス本体(6)を有する、幅広ニップ
を備えたシュープレス用カウンタロール(2)において、請求項43〜請求項6
9のいずれか1項記載のスリーブ(9)を有することを特徴とするカウンタロー
ル。 - 【請求項64】 少なくとも1つのロールカレンダを有する、繊維質材料か
らなる連続ウェブ(201)の形状および/または表面を変える機械的処理機の
処理セクションであって、 回転可能な第1ロール(202)と、 該第1ロール(202)とのニップを形成する回転可能な第2ロール(203
)とを有し、少なくとも第1ロール(202)が円筒状本体(206)を備え、 前記ニップにおいてウェブ(201)に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段(
209)と、 該伝熱手段(209)を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源(210)と
を更に有する処理セクションにおいて、前記第1ロール(202)が、前記伝熱
手段(209)を形成しかつ円筒状本体(206)を包囲するスリーブを有して
いることを特徴とする処理セクション。 - 【請求項65】 前記第1ロール(202)およびそのスリーブ(209)
および円筒状本体(206)は、請求項24〜請求項41のいずれか1項記載の
プレスセクションに従って設計され、配置されかつ設けられていることを特徴と
する請求項64記載の処理セクション。 - 【請求項66】 幅広プレスニップを備えた少なくとも1つのシューカレン
ダを有する、繊維質材料からなる連続ウェブ(301)の形状および/または表
面を変える機械的処理機の処理セクションであって、 円筒状プレス本体(306)を備えた回転可能なカウンタロール(302)と
、 前記円筒状本体(306)とニップ形成協働する凹状面を備えたシュー(30
3)と、 該シュー(303)の凹状面と摺動接触しながら幅広ニップを通って移動する
不透過性ベルト(304)と、 幅広ニップにおいてウェブ(301)に熱を連続的に伝達する可動伝熱手段(
309)と、 該伝熱手段(309)を連続的に加熱する少なくとも1つの熱源(310)と
を有する処理セクションにおいて、前記カウンタロール(302)が、前記伝熱
手段(309)を形成しかつ円筒状本体(306)を包囲するスリーブを有して
いることを特徴とする処理セクション。 - 【請求項67】 前記カウンタロール(302)およびそのスリーブ(30
9)および円筒状本体(306)は、請求項24〜41のいずれか1項記載のプ
レスセクションに従って設計され、配置されかつ設けられていることを特徴とす
る請求項66記載の処理セクション。
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