JP2002524212A - 新規創傷洗浄装置および方法 - Google Patents

新規創傷洗浄装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 創傷を洗浄するための方法であって、創傷洗浄溶液を含有する貯水ハウジングと貯水ハウジングに取り付け可能な排液手段とを含み、該排液手段が、加圧され分散された該溶液流を方向づけるためのノズルを形成する少なくとも1つのポートを有する方法について開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 創傷(本明細書において組織の任意の傷害または開口部を意味すると定義され
る)を管理および治療する際には、3つの主要な目的が存在する:(1)感染症の
予防、(2)機能の保存および/または回復、ならびに(3)審美的外観の保存お
よび/または回復。これらの目的のうち最も重要なものは感染症の予防である。
感染症の予防の成功は、治癒過程および他の2つの目的、機能および審美的外観
を保存および/または回復することができる程度に直接影響を与える。
【0002】 創傷の場合には、細菌の存在が感染症の一因である。細菌の種類ではなく細菌
の数が、創傷が感染症になるかどうかの重大な決定因子となることが知られてい
る。細菌の臨界レベルは組織1グラムあたり約105微生物数であることが実験証拠
から示唆される。このレベル未満では創傷は治癒し、組織1グラムあたり105細菌
数より多いレベルでは、創傷は感染症になることが多い。全ての外傷性創傷は、
治療のために創傷を医療施設に見せるときまでに汚染される(Dire, Daniel I [
1991]「A comparison of Wound Irrigation Solutions Used in the Emergency
Department」, Annals of Emergency Medicine 19(6): 704-708)。不潔な創傷
または6時間以内に治療されなかった創傷は、臨界レベルより高いレベルで細菌
に汚染される可能性が高い。創傷内および創傷付近の細菌数を低下させることが
感染症の回避および創傷治癒の促進のための認識され許容された手段である。
【0003】 創傷内に存在する細菌のレベルを低下させる、すなわち感染症の発現頻度を低
下させる助けをする創傷管理の別の手法が開発されている。病原菌を含む汚染物
質を導入することがある血餅、壊死組織片、不潔物質または他の外来物質を除去
するための創傷および創傷周辺部位の清浄化は創傷内および創傷付近の細菌のレ
ベルを低下させるのに重要である。壊死組織切除、切除および洗浄などの、医療
従事者によって現在使用されている数多くの創傷清浄手法がある。例えば、Sink
inson Craig Alan編(1989)、「Maximizing A Wound's Potential For Healing
」, Emergency Medicine Reports 10(11):83-89; Lammers, Richard L. (1991)
「Soft Tissue Procedures: principles of Wound Management,」 in Clinical
Procedures in Emergency Medicine, RobertsおよびHedges編、第二版、W. B. S
aunders Company, pp. 515-521; Cracroft, Davis (1987)「Minor Lacerations
and Abrasions,」 Emergency Medicine : A Comprehensive Review, Kravisおよ
びWarner編、第二版、Aspen Publishing Co., pp.107-110;ならびにMulliken, J
ohn B. (1984) 「Management of Wounds,」 in Emergency Medicine, May編、Jo
hn Wiley & Sons, pp.283-286参照。
【0004】 洗浄は汚染された開放性創傷を洗浄するための最も普通に使用される手法であ
る。
【0005】 洗浄は、創傷深度近辺および創傷深度内の遊離した失活組織、細菌繁殖部、血
餅、遊離した壊死組織片および異物を除去するために滅菌した溶液または流動物
を適用することを含む。任意の効果的な創傷洗浄方法および/または装置の2つの
重要な要素は、(1)十分な容量の滅菌した洗浄溶液の創傷への適用、および(2
)溶液を送達する際に効果的な分散パターンで適用される、汚染物質を効果的に
除去するのに十分な圧力の使用。容量に関しては、必要な洗浄溶液の量は創傷の
種類および汚染のレベルに依存する。大量の細菌を創傷に導入することがある外
傷(刺創および咬傷など)は1リットル以上の洗浄溶液を必要とすることがある
。Mulliken, 1989を参照。圧力に関しては、創傷から汚染物質を効果的に洗い流
すまたは除去するためには1平方インチあたり最低7ポンド(psi)の流圧が必要
であることが実証されている。望ましい限界値(例えば、25 psi以上)を超える
洗浄圧は、実際に、細菌および粒状物質を創傷のより深い部位に押し込むことが
あり、それによって洗浄過程の目的を損なうことがある。高圧洗浄は健康な組織
に損傷を与えたり、組織の防衛反応を損なったり、治癒を遅延することもある。
従って、効果的な創傷洗浄には、効果的な分散パターン、適当な圧力で創傷に送
達される十分な容量の洗浄溶液の使用および適用が必要である。
【0006】 バルブシリンジまたは重力流動洗浄装置は低圧で流動物を送達するので、創傷
から小さい粒状物質を除去する、または創傷の細菌数を十分に低下させるのには
効果的でない。バルブシリンジによる洗浄は約0.05 psiの圧力を生ずるが、感染
症を予防するほどには細菌の数または粒状の汚染物質を低下させない。静脈(IV
)用チューブを介して送達される洗浄液の流速は、折りたたみ式プラスチック製
IVバッグ周囲の血圧測定用カフを膨脹することによって増大することができる。
この方法はめんどうで、プランジャー型シリンジによって送達することができる
ものよりかなり洗浄圧が低くなる。
【0007】 プランジャー型シリンジは現在使用されている最も一般的な洗浄装置である。
プランジャー型シリンジの使用はシリンジの筒に滅菌した洗浄溶液を充填するこ
とと、プランジャーを押して1回の加圧溶液流を発生し、創傷内および創傷周囲
に1回の加圧溶液流を適用して汚染物質を除去および洗い流すこととを含む。こ
の装置には2つの顕著な欠点がある:(1)極めて少量の洗浄液の貯水(典型的に
は、35 cc容量の筒のシリンジ)、および(2)創傷への1回の濃縮された溶液流
の分散および適用に限定されること。結果として、ほとんどの場合において、十
分な量の洗浄溶液を創傷に適用するためには、シリンジに反復して充填しなけれ
ばならない。これは時間がかかり、実施しながら滅菌部位を維持しようとするの
が厄介である。この限界に対処する試みにおいて、生理食塩液の瓶に取り付けて
シリンジ筒を再充填する容易な手段となる弁システムを有するシリンジおよびIV
チューブからなるシステムを含む装置が開発された。(トラベノール圧洗浄セッ
ト(Travenol pressure irrigation set)、コード番号2D2113、またはイリゲッ
ト(irriget)、Ackrad Laboratories, Garwood, NJ)。さらに、米国特許第4,3
57,937号は、複数のシリンジからの液体流に選択的な容量および溶液流の強さを
与えるために適合された使い捨てで、手動で操作可能な医療用洗浄装置を記載し
ている。これらの装置は、上記に考察した洗浄のためにシリンジを使用する欠点
に十分に対処しておらず、使用の複雑さおよび費用のために臨床では普通使用さ
れない。
【0008】 プランジャー型シリンジで送達することができる水圧値はシリンジのプランジ
ャーにかかる力および取り付けられる針の内径によって異なる。中程度の圧力を
送達するプランジャー型シリンジ装置は35 ccシリンジに取り付けられた19ゲー
ジの針を使用して、7〜8 psiの範囲の水圧を生ずるか、19ゲージの針を取り付け
た30 mlのシリンジを使用して、典型的には約7 psiの洗浄圧を生ずる。12 ccの
シリンジに22ゲージの針を取り付けると約13 psiの圧力を送達する。このような
圧力は創傷の洗浄に有効であることが証明されているが、上記のように、このよ
うな装置は創傷に1回の溶液流しか適用しない。また、これらの記載した装置は
十分な容量の洗浄溶液を保持できないので、繰り返し再充填することが必要であ
り、これは時間がかかり、めんどうである。
【0009】 米国特許第5,071,104号は、洗浄用溶液を保持する貯水装置の近位に例えば血
圧測定用カフのような圧力袋を含む創傷洗浄装置および創傷を洗浄するための方
法を記載している。'104号特許の装置も、貯水装置から1本のノズルに溶液を伝
送するための可撓性の管状導管を含む。導管および貯水装置は、準備に時間がか
かり、使用が不便で、費用がかかる2部システムを形成する。
【0010】 米国特許第5,133,701号は、装置から一定の圧力で洗浄用溶液の1回の液体流が
排出されるように、貯水装置に力を提供するための加圧チャンバーを有する使い
捨て式加圧創傷洗浄装置を記載している。装置の洗浄剤内容物を排出する際に噴
射剤が使用される。この発明は噴射剤を必要とし、労働集約的で特殊な機械を必
要とする比較的精巧な製造および充填方法を含む。この装置も使用が不便で、費
用がかかる。
【0011】 本発明は、これまでに知られている装置および方法に関連する上記の欠点にう
まく対処しており、これらの既知の装置では実現されなかったある種の寄与およ
び利点を提供している。
【0012】発明の簡単な概要 本発明は、簡便で、効果的な手動式創傷洗浄のための新規で安価な方法およ
び装置に関する。一態様において、本発明は、十分な容量の洗浄溶液を含有する
標準的な貯水ハウジングのための、洗浄溶液が通過することができる複数のノズ
ルを有する排液手段を提供する。好ましい態様において、排液手段が取り付けら
れる貯水ハウジングは圧縮可能または圧搾可能である(例えば、生理食塩液が本
発明において利用可能であるプラスチック製の瓶)。本発明の装置を使用し、創
傷洗浄治療を提供する医師、医療従事者または他の人は貯水ハウジングを圧縮し
て、汚染物質、壊死組織片または例えば病原菌のような微生物を含む他の粒状物
質を除去するのに十分な圧力でノズルを介して洗浄溶液を放出することができる
【0013】 別の態様において、望ましい分散の洗浄溶液流を得るために細長いポートを使
用する。
【0014】 本発明の目的は、創傷を効果的に洗浄することによって感染症の発現を低下さ
せるのに十分な圧力で、分散した溶液流の十分な容量の洗浄溶液(貯水装置を再
充填することなく)を送達することができる、使用が容易で経済的な創傷洗浄方
法および装置を提供することである。
【0015】 本発明により、医療従事者は、介助を必要とすることなく、一方の手で洗浄溶
液の適用を容易に方向づけコントロールすることができ、洗浄をさらに容易にす
るために創傷を分離するなど他の行為のためにもう一方の手を自由にしておくこ
とができると考えられる。
【0016】発明の詳細な説明 本発明は、好ましい態様において、創傷を洗浄するための貯水ハウジングおよ
び排液手段を含む新規で簡便で安価且つ効果的な装置である。本発明はまた、本
発明の装置を使用する方法を含む。本発明の材料および方法により、初めて、適
当な容量、圧力および分散パターンを有する溶液流を有する創傷洗浄液流を創傷
に簡便且つ容易に適用することが可能となる。創傷洗浄装置を提供する従来の試
みとは異なり、本発明は、洗浄過程にわたって優れたコントロール性を医師に提
供する簡単さおよび能力において特に有利である。最適な条件下では、本発明の
装置および方法は訓練を積んだ救急技術者によって利用される。しかし、本発明
の簡単さおよび便利さのために、洗浄を実施する人の訓練レベルにかかわらず創
傷洗浄の有効性を大きく増加するために本発明を使用することができる。
【0017】 本発明はおそらく添付の図面を参照することによって最もよく理解される。図
1は、創傷洗浄用物質を含有することができる貯水装置を形成する壁1を有する圧
搾可能な貯水ハウジングを本発明の装置が備える本発明の一態様を示す。貯水装
置は、好ましくは、洗浄し、それによって創傷から粒状物質または他の汚染物質
を除去するための創傷洗浄用溶液として液状溶液(例えば、滅菌した生理食塩液
)を保持する。貯水ハウジングは、貯水装置をハウジングの外部と連絡する口部
または開口部を有する。貯水ハウジングの上部に開口部が配置され、貯水ハウジ
ングに排液手段2が取り付けられる。一態様において、排液手段は複数のポート3
を有し、各ポートは、貯水装置内の洗浄溶液が加圧され方向性のある様式で通過
する円形のノズルを形成する。本明細書に記載するように、本発明の他の態様は
、本発明に重要である有利な流体の分散を達成するためのスリットまたはスリッ
トの組み合わせおよび円形ポートを使用する。本明細書において使用するノズル
という用語は円形ポートまたはスリットなどの細長いポートを指す。本明細書に
おいて記載されるように、本発明の重要な特徴は、これらのノズルのユニークな
使用によって、創傷からの安全且つ迅速な回収を大幅に増加することができる効
果的な創傷洗浄を得るための適当な容量、圧力および分散パターンを有する洗浄
溶液流を容易に且つ便利に達成することである。
【0018】 本明細書において使用する「分散された」溶液流という言及は、溶液流が発出
する領域または溶液流が接触する領域が、シリンジを使用して得ることができる
領域より大きいことを意味する。一態様において、分散された溶液流は、多数の
ポートを使用して得ることができる。ポートは円形パターンなどの種々のパター
ンで提供することができる。または、分散された溶液流は、スリットなどの細長
いポートを使用して得ることができる。スリットを使用することによって、弧を
形成するスリット、または交差して「X」形状もしくは星形状を形成するスリッ
トを含む種々のパターンを利用することもできる。スリットと円形ポートの組み
合わせを使用することもできる。
【0019】 望ましい場合には、使い捨て式または再取り付け可能である離脱可能な保護シ
ールド4を蓋部に備えて、排液手段および貯水ハウジングの内容物を保護するこ
とができる。
【0020】 排液手段は本発明の特に有利な態様である。排液手段は貯水ハウジングに取り
付けることができる。排液手段は、例えば、貯水ハウジングの開口部とほぼ同じ
サイズの平坦または半球形ディスクであってもよい。一態様において、排液手段
は複数のポートを有してもよく、各ポートは、本発明の使用中に貯水装置の内容
物が直接通過することができる別個のノズルを形成する。ポートの各々は任意の
望ましいサイズであってもよく、好ましくは直径1/8インチより小さく、約10ゲ
ージの皮下針から約30ゲージの針のサイズを有し、最も好ましくは16ゲージの針
から25ゲージの針の範囲のサイズを有する。ノズル形成ポートの各々は、同じサ
イズであってもよく、またポートは異なるサイズおよび形状であってもよい。ポ
ートサイズが異なると、異なる圧力で排液手段から液体を排出することができる
。例えば、装置を通常の成人が圧搾した場合、16ゲージのポートは約6 psiの圧
力を有する溶液流を可能にし、25ゲージのポートは各ノズルから約20 psiまでの
圧力を提供する。
【0021】 好ましい態様において、各ポートは円錐形状で、排液手段を通過するノズルを
形成する。ノズルは、排液手段の内側面では直径が大きく、排液手段の外側面で
は直径が小さい。円錐形状のポートのこの態様を図2の5として示す。一態様にお
いて、円錐形状のノズルの壁は垂直から約60度の角度で形成される。有利なこと
に、各ノズルが円錐形状であることによって、水圧によりノズルに液体を充填し
ておくことができ、洗浄過程中に創傷が意図せず排液手段に接触するという好ま
しくない事象において装置の表面を潤滑化することができる。または、ポートは
、円錐形状の代わりに円筒形状であってもよい。
【0022】 ノズルは、特に望ましい結果のために洗浄行為を最適化するために、異なる構
造で形成されてもよい。例えば、1つのノズルデザインは19ゲージ(針サイズ)
の中央のノズルと、それを取り囲む円形に配置された並びを含み、ノズルの並び
によって形成される円は約1cmの直径を有する。円形に配置される並びは本発明
の一態様において、互いに均等に間隔をおいて配置される約8つのノズルからな
る。交互に形作られたこれらのノズルの少なくとも2つ、好ましくは4つは、排液
手段から発出される液体流が排液手段の表面から45〜85度の角度で方向付けられ
るように形成される。これらのポートの角度は、好ましくは、排液手段の表面か
ら75度から85度で、最も好ましくは約82度である。中央のノズルを含むノズルの
残りは上側表面から約90度の角度で溶液流を方向づける。好ましい構造により、
ノズルの各々からの82度の角度の溶液流は、排液手段の外側表面から約25cmの位
置で中央ノズルからの溶液流と交差することができる。
【0023】 別の態様において、排液手段は、より大きい溶液流圧(22ゲージの針サイズ)
を形成することができる小さいノズルサイズを含んでもよい。この態様は、好ま
しくは、上記の態様に記載するように、円形に配置される並びの外側または内側
に少なくとも1つのさらに別の円形に配置される並びを含む。円形に配置される
並びは、同心円形状に配置されるノズルを形成する。円形に配置される追加のノ
ズルの並びは洗浄過程に使用される洗浄溶液の容量を増加することができる。ま
たは、ノズルの直径を増加することにより、創傷部に方向付けられる洗浄溶液の
容量をより多くすることができる。好ましくは、円形に配置される追加の並びは
、約1 cm外側に中央のノズルから放射状に8つの追加のノズルを含む外側の並び
である。ノズルの数は、適宜、2つから24まで変わってもよい。外側の並びの最
も好ましくは少なくとも2つ、典型的には4つのノズルは、交互に、瓶を圧搾する
ことによって形成される圧力によって排液されるとき、約75〜85度の角度で含有
される溶液流を方向付ける。本発明の開示内容の恩恵を有する当業者によって理
解されるように、本明細書において考察する穴部を使用して形成されるものと本
質的に同じ分散パターンを得るために細長いポート(スリット)を使用すること
ができる。
【0024】 本発明の一態様はまた、ポートおよび貯水装置の内容物を汚染または早期排液
または漏れから保護するために、排液手段の上方に配置される離脱可能または部
分的に取り外し可能な保護シールドを含む。保護シールドは、排液手段の首部に
ネジ式で係合するスクリューキャップ、排液手段または貯水ハウジングの首部に
掛け金、フックまたは他の固着もしくは結合手段を使用して取り外し可能である
ように固定されるスナップ-オンキャップ、または「フリップ-トップ」キャップ
と普通に呼ばれるヒンジ付ふたを含んでもよい。ヒンジ付ふたは排液手段に永久
的に固定されても、ネジ式で係合されるスクリューキャップまたは保護シールド
の一部であってもよい。
【0025】 第2の種類の保護シールドは本発明の装置の構成要素として提供されてもよい
。この第2の種類の保護シールドは、装置の好ましくは排液手段と圧縮性貯水ハ
ウジングとの間に取り外し可能であるようにまたは永久的に固定される「バック
-スプラッシュ」保護シールドである。バック-スプラッシュ保護シールドにより
、創傷が排出された洗浄溶液と接触する際、創傷と混ざったり創傷からはねた人
体および/または動物の生体液の後方へのはねから医療従事者が保護される。
【0026】 貯水ハウジングの壁は、貯水装置に洗浄溶液を充填したとき、好ましくは、直
立するほど十分に硬い任意の材料から製造または成形されてもよい。典型的な態
様において、貯水ハウジングは、貯水ハウジングの壁を手で圧搾または圧縮して
貯水装置の内容物に圧力を加えることができるほどにしなやかである成形プラス
チックによって形成される。当技術分野において容易に理解されると思われる、
ゴム、積層またはプラスチックを裏打ちした紙、複合材料等を含む他の材料も貯
水ハウジングの壁に使用することができる。これらの材料は市販されている。好
ましい態様は、手で圧搾できるほど十分にしなやかで、圧縮または圧搾を加えな
いと元の形状に戻る弾性も有するプラスチック製材料を含む。
【0027】 貯水ハウジングの水平方向の断面形状は四角形、矩形、円筒形または望ましい
もしくはすでに利用されている他の幾何学的形状であってもよい。壁は一方の端
または他方の端方向に傾斜していてもよい。または、特定の用途に従い、特定の
用途に適合した他の形状が貯水ハウジングのために製造されてもよい。例えば、
貯水ハウジング壁の一部は一般的な砂時計形状のようにわずかに丸みを帯びてい
てもよく、または容易に手にフィットするために、または他の様式で貯水ハウジ
ングの取り扱いもしくは圧縮を容易にするための生物工学的考慮により成形され
てもよい。本発明のハウジングによって形成される貯水装置は、典型的には、約
100 ml〜1000 mlの容量、好ましくは約250 ml〜約750 mlの容量、最も好ましく
は約500 mlの容量を保持することができる。
【0028】 さらに、好ましい態様において、本発明の貯水ハウジングは一方の端部に口部
と口部の端部に形成された首部とを有する。貯水ハウジングの首部分は、一般に
、直径が、貯水ハウジングの直径または対角線の測定値より少なくともわずかに
小さい。貯水ハウジングの首部は、排液手段に固定するための、例えばネジのよ
うな結合手段を形成する。貯水ハウジングの首部は、好ましくは、貯水ハウジン
グと一体として成形されるが、別個に形成または成形されて、貯水ハウジングの
口部の端部に固定されてもよい。貯水ハウジングの首部に使用される材料は、貯
水ハウジング筒を製造するために使用される材料と同じであってもよい。
【0029】 または、首部分は異なる材料であってもよく、例えば、貯水ハウジング壁を形
成する圧縮可能な材料よりさらに硬く、頑強な材料であってもよい。例えば、首
部分を製造するために使用される材料は金属または硬質プラスチック等であって
もよい。
【0030】 排液手段を固定するためのネジもしくは掛け金または他の結合手段を有する首
部分を形成することができる。結合手段は首部分の外側面にあって、雄結合端を
形成してもよく、または内側面にあって首部分の雌結合端を形成してもよい。
【0031】 排液手段は、首部分に補足的で取り付け可能な結合手段を有してもよい。好ま
しい態様において、首部分および排液手段は、排液手段が貯水ハウジングの首部
分に取り外し可能であるようにおよび/またはネジ式で係合することができるよ
うにネジまたは溝を有してもよい。このスクリュー-トップデザインは入手可能
な洗浄溶液瓶に適合可能であるように製造することができる。従って、本発明の
排液手段は、望ましい場合には、スクリュー-キャップで交換可能であり、利用
時に洗浄溶液瓶が提供される。スクリュー-トップデザインは使用者にノズル-形
成ポートを有する貯水ハウジングを使用するか、または排液手段をネジ式に取り
外して洗浄溶液を注ぐもしくは交換する選択肢を提供する。
【0032】 別の排液手段の態様は、貯水ハウジングの口部に押し込むまたはくさびでとめ
ることができるストッパーを含む。ストッパーは、貯水ハウジングの開口部を介
して貯水装置内に完全に挿入されないようにすることによってストッパーの位置
付けを容易にする縁部を有してもよい。別の態様において、排液手段は、貯水ハ
ウジングの口部の放出に排液手段が適合するように、貯水ハウジングまたは貯水
ハウジングの首部分に直接固定することができる。この排液手段の放出適合性態
様は貯水ハウジングの一体部分として形成され、排液手段は貯水ハウジングと共
に成形されるかまたは排液手段は貯水ハウジングにヒートシール化される。別の
態様は、貯水ハウジングの口部の上方に保持される放出適合性排液手段であり、
結合リングが貯水ハウジングのネジ式首部にネジにより係合している。排液手段
は、ネジ式結合リングの溝または縁部に対応する、および係合するリブまたは溝
を有することによってその場に保持される。
【0033】 本発明の別の態様は、貯水装置に圧縮ガスを送達するための可撓性管を取り付
けるための吸込み口および取り付け部品を備える貯水ハウジングを含む。高圧洗
浄貯水装置は、外部圧力源に取り付けることができる圧搾可能な貯水ハウジング
の一態様を使用してもよい。病院、救急施設および他の医療クリニックまたは施
設において一般に利用可能な圧力源は1平方インチあたり0〜55ポンド(PSI)の
圧力を提供する。貯水装置は、可撓性管を介して、圧力源コネクタおよび本発明
の装置の貯水ハウジングに提供される取り付け部品に結合してもよい。外部の高
圧ガス源を貯水装置に供給することにより、医療従事者は一定の圧力で貯水装置
内に得られる洗浄溶液を排液することができると思われる。貯水装置を加圧する
空気の流動を停止するため、または排液手段から排出される洗浄溶液の流動を停
止するために吸込み口取り付け部品、貯水ハウジングおよび/または排液手段に
弁を導入することもできる。これにより、創傷洗浄過程が妨害されることによっ
て、望ましいときに使用者がコントロールすることができる。または、外部圧力
源が必要ないように、貯水装置自体を加圧してもよい。この態様では、望ましい
力で洗浄溶液を排出するための高圧ガスを含有するように貯水装置を製造しても
よい。例えば、ダイヤフラムによって高圧ガスを流体から分離してもよい。
【0034】 使用する洗浄溶液は水、生理食塩液または均衡塩類溶液であってもよい。溶液
は、好ましくは、滅菌されており、洗浄溶液の使用者または製造業者の判断によ
り、さらに、抗菌および/または抗真菌成分を含有してもよい。装置は、煮沸、
オートクレーブ、ガス滅菌等を含む既知の滅菌技法によって別個にまたは貯水ハ
ウジングと共に滅菌することができる。
【0035】 緩衝リンガー溶液または市販の均衡塩類溶液(例えば、Tis-U-Sol or Physio-
Sol)は生理学的に適合性であり、創傷洗浄方法に普通に使用される。
【0036】 現在創傷治療に最も普通に使用される防腐剤には以下が挙げられる: ポビドン-ヨード溶液(Betadine製剤)-担体であるポリビニルピロリドン(PV
P)にヨウ素を添加したもので、水溶性有機錯体;この組み合わせはヨードフォ
アと呼ばれる。Betadine製剤の標準溶液は10パーセントである。 ポビドン-ヨード外科用スクラブ(Betadineスクラブ)-ヨードフォアPVP-Iお
よび陰イオン界面活性剤(pH 4.5)。 pHisoHex-陰イオン界面活性剤、エントスルフォン(entsulfon)、ラノリンコ
レステロール、ワセリンおよびヘキサクロロフェンのエマルジョン(pH 5.5)。 Hi-Bi-clens-クロルヘキシジングルコネートプラススドシング(sudsing)塩基
(pH 5.1〜6.5)。 緑色の石鹸-オレイン酸カリウム、イソプロパノール、カカオ脂カリウム、石
鹸のチンキ剤。 Dakin's溶液0.2パーセント溶液次亜塩素酸塩溶液。 過酸化水素-酸化剤。 塩化ベンザルコニウム(Zephiran)-陽イオン界面活性剤として作用する4級ア
ンモニウム化合物。 非イオン性界面活性剤-プルロン酸F-68(Shur-Clens)およびポロキサマー(Po
loxamer)-188(Pharma Clens)-抗菌作用のない薬剤(pH 7.1)。
【0037】 上記の装置の説明により、本発明の装置を使用する方法は当業者によって容易
に理解され、適合されると思われる。貯水ハウジングに望ましい洗浄溶液が充填
される。洗浄溶液は充填前または充填後に滅菌される。貯水ハウジングおよび内
容物は滅菌した環境、例えば使用直前に開放される滅菌包装に保存可能である。
好ましい用途において、保護シールドが除去され、次いで貯水ハウジングを創傷
に向けて方向付けることができ、汚染物質または壊死組織を除去するための創傷
の洗浄を実施するために、望ましい方向および望ましい圧力で溶液を放出または
排出するために圧搾または圧縮することができる。下記に提供されている実施例
も参照のこと。
【0038】 記載されている排液手段は貯水ハウジングと別個に包装することができること
も理解されると思われる。排液手段は滅菌した環境で包装される。排液手段が貯
水ハウジングとは別個に提供される態様の好ましい用途において、例えば通常の
生理食塩液のような滅菌した洗浄溶液を含有する容易に入手可能で、圧搾可能な
洗浄瓶のキャップを本発明の排液手段と交換する。本発明の排液手段が取り付け
られたまたは係合された瓶を本明細書に記載するように使用することができる。
【0039】 重要なことに、表面積が小さい粒状物質(例えば、細菌)を創傷から除去する
には、表面積が大きい粒状物質(例えば、汚染物質、砂または草木)を除去する
より大きい力が必要であることが知られている。洗浄溶液の推奨される最低容量
は異なるが、汚染されている可能性のある中程度の大きさの創傷、例えば長さ3
〜6 cmおよび深さ2 cm未満の裂傷の場合には、200〜300 mlを使用しなければな
らない。さらに大きく、重度に汚染されている創傷には1〜2リットルの次数のさ
らに大量の容量が必要になることもある。洗浄は、少なくとも、眼に見える遊離
の粒状物質が全て除去されるまで、継続しなければならない。
【0040】 以下は、本発明を実施するための、最良の様式を含む手法を例示する実施例で
ある。この実施例は限定するものと考えられるべきではない。特に明記しない限
り、全ての割合は重量によるものであり、全ての溶媒混合の割合は容量によるも
のである。
【0041】実施例1-創傷洗浄方法 患者が創傷を当技術分野の熟練した医師または他の医療従事者に提示するとき
、その医師は、他の全ての致命的傷害を含めて、患者に生じている傷害の程度を
評価する。これらの致命的傷害に関する適切な行為を実施し、病歴を記録する。
実際の修復過程が開始されるまで、さらなる汚染を最小にするために、全ての創
傷を覆う。
【0042】 創傷の調査については、医師は、解剖学的部位の考慮、創傷の深度、例えば、
衝突による外傷、穿刺傷、咬傷、弾丸、鋭い物体による切り傷等の傷害の種類を
含むが、それらに限定されない組織傷害程度の詳細な評価を実施すると思われる
。この調査には、汚染の種類の決定、傷害の発生から来院までに経過した時間、
創傷の肉眼的汚染状況および感染症の高い発現頻度に関連する他の医学的要因(
例えば、糖尿病、AIDS患者および化学療法を受けている患者)が含まれると考え
られる。
【0043】 医療従事者の判断により、創傷洗浄方法が開始される前に創傷および周囲組織
を表面、局所または全身麻酔によって麻酔してもよい。
【0044】 一態様において、本発明の装置は記載のように貯水ハウジングに固定された排
液手段を備え、保護シールドが排液手段を覆う。本発明の装置を使用する医療従
事者は、保護シールドを除去して排液手段を露出してもよい。本発明の装置は使
用者が好むときはどちらかの手で保持することができる。通常、瓶を保持するよ
うに利き手で保持してもよい。こうすることによって、医療従事者は適宜創傷を
、好ましくは滅菌手袋によって保護したもう一方の手でやさしく開放して、創傷
の深部を露出することができる。
【0045】 創傷の深部が露出されたら、排液手段が固定された貯水ハウジングの末端部を
創傷に向けて方向づける。手動式または機械的に発生される圧力を貯水ハウジン
グに適用して排液手段のノズルを介して洗浄溶液を排出する。眼に見える全ての
汚染物質の痕跡が除去されるまで、創傷はこのように洗浄されるべきである。任
意の大きさの汚染されている可能性のある創傷は200〜300 mlの最低容量の洗浄
溶液で洗浄するべきである。重度に汚染されているまたはより大きい創傷は2〜3
リットルの洗浄溶液を必要とすることがある。医療従事者は、汚染物質の除去を
さらに介助するために創傷に対して排液手段から排出される洗浄溶液の角度を変
えてもよい。この角度の変更はまた、バック-スプラッシュの量を低下または増
加する。従って、バック-スプラッシュを低下させる方法で洗浄することが重要
であると思われる。バック-スプラッシュを最小にすることは、創傷面に対して
鋭角で洗浄することによって達成される。
【0046】 創傷の最初の洗浄の後、創傷の再調査を実施するべきである。創傷は、眼に見
える異物または汚染物質が残存していないことを確認するために基部まで調査す
べきである。異物または汚染物質が見られたら、洗浄過程を反復した後、再調査
するべきである。これを数サイクル継続してもよい。
【0047】 洗浄が終了したら、すなわち眼に見える汚染物質が残存していなかったら、創
傷を承認されている標準的な方法で修復する。
【0048】 本明細書に記載の実施例および態様は例示のためだけのものであり、それらを
鑑みて様々な改変または変更が当業者には示唆されるが、それらは本出願の精神
および範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に含まれることを理解すべきである
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧縮性の貯水ハウジングと、創傷に洗浄溶液の高圧流またはシャ
ワーを方向付けるためのノズルを形成する複数のポートを有する排液手段とを備
える本発明の創傷洗浄装置を示す。
【図2】 高圧洗浄溶液流を方向づけるノズルを形成する円錐形状のポート
デザインを例示する排液手段の断面図を示す。
【図3】 ガス源7から貯水装置1に高圧ガスを供給するための吸込み口6が
導入された本発明の貯水ハウジングの一態様を示す。吸込み口は、高圧ガス源か
ら貯水装置に高圧ガスを送達する送達管8に取り付けるための取り付け部品の一
部であってもよい。
【図4】 バック-スプラッシュ(後方への飛沫)保護シールド構成要素を
備える排液手段および貯水ハウジングを含む本発明の装置の態様を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HR,HU,ID,IL,I S,JP,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV ,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO, SG,SI,SK,SL,TR,TT,UA,UZ,V N,YU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の段階を含む、創傷を洗浄するための方法: (a)少なくとも1つのポートを備える排液手段が係合している圧縮性または
    高圧貯水ハウジングに滅菌した創傷洗浄溶液を提供する段階であって、該ポート
    が加圧された該溶液流を方向づけるためのノズルを形成し、1つもしくは複数の
    該ポートの形状および構造により分散された該溶液流が形成される段階、 (b)該創傷に向かって創傷洗浄溶液を排液するように排液手段および貯水
    ハウジングを方向づける段階、ならびに (c)該貯水ハウジングから該排液手段の1つもしくは複数の該ノズル形成
    ポートを介して該創傷洗浄溶液を排液して、該創傷に方向付けられた分散された
    創傷洗浄溶液流を形成する段階であって、該分散された溶液流が汚染物質を除去
    するのに十分な力で適用され、それによって該創傷を効果的に洗浄し、該溶液流
    が発出する領域または溶液流が接触する領域がシリンジを使用して実施すること
    ができる領域より広い段階。
  2. 【請求項2】 下記の段階を含む、創傷を洗浄するための方法: (a)少なくとも2つのポートを備える排液手段が係合している圧縮性または
    高圧貯水ハウジングに創傷洗浄溶液を提供する段階であって、該ポートが加圧さ
    れた該溶液流を方向づけるためのノズルを形成し、該ポートの形状および構造に
    より分散された該溶液流が形成される段階、 (b)該創傷に向かって創傷洗浄溶液を排液するように排液手段および貯水
    ハウジングを方向づける段階、ならびに (c)該貯水ハウジングから該排液手段の該ノズル形成ポートを介して該創
    傷洗浄溶液を排液して、該創傷に方向付けられた分散された該創傷洗浄溶液流を
    形成する段階であって、該分散された溶液流が汚染物質を除去するのに十分な力
    で適用され、それによって該創傷を効果的に洗浄し、該溶液流が発出する領域ま
    たは溶液流が接触する領域がシリンジを使用して実施することができる領域より
    広い段階。
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