JP2002524154A - 安全注射器 - Google Patents

安全注射器

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Abstract

(57)【要約】 注射が終了した後に針(60)を解放し、注射器の中に引込み、更にこの針を保持するための内部機構と、針突き刺し事故の危険を減少させるための注射器のバレル内に収まる中空のプランジャ(30)とを有する医療用の注入のための注射器(20)。中空のプランジャの内部は、最初に、流体がこの中空のプランジャの内部に入り込むのを防止するために、プランジャの前端壁(44)によって注射器の流体チャンバから水力学的に密封されている。プランジャから流体を放出するためにプランジャが押し下げられた後に、プランジャが更に押し下げられると、パンチタイプの切断部材がステムタイプの針保持部材のディスク状のフランジ部分とプランジャの前端壁とを切り離し、こうして、ばねが針および針保持部材を中空のプランジャに押込み、それからこの針および針保持部材をバレルの内部に引き込むことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、一般的には皮下注射器のような医療用注射器、特に、注射が行われ
た後にバレルおよび/またはプランジャに引き込まれるか、または押し込まれる
ので、エイズ、肝炎、そして他の伝染病を伝染させる恐れのある針突き刺し事故
を防止する、引込み可能な針を有するタイプの医療用注射器に関する。
【0002】 背景技術 過去において、引込み可能な針を備えた皮下注射器を設計するために、幾つか
の試みがなされた。このような装置の典型的な例は、米国特許第4,838,8
63号、第5,019,044号、第5,064,419号、第4,950,2
41号、および第4,978,343号に示されている。
【0003】 これらの特許の幾つかは、皮下注射器の中空のピストン内、または少なくとも
そのバレル内にある収容位置に針を移動させるようにバイアスをかけられている
ばねによって、あるいは手動によって、皮下注射器の中空のピストンまたはバレ
ルに引き込まれる針を関示している。このような装置の有効性および信頼性は、
もっぱら針を引き込むために用いられる機構の設計に依存しており、そしてこれ
らの機構のうちには、完全に針を引き込むことができなかったり、引込み位置に
針を保持し損なったりするものがある。
【0004】 本発明は、注射が行われた後に針が注射器の内部に引き込まれたとき、針の収
容区画として医療用注射器内における中空のプランジャを使用する、E.R.ガ
レスピーに与えられた先行の米国特許第5,180,370号に示されている設
計概念を、より発展させたものである。中空のプランジャの主要な利点の一つは
、プランジャがバレルの中に押し込まれるとき、針はプランジャの内部にある収
容位置または引込み位置に収めておくことができる点である。プランジャが中空
ではない他の特許では、針の引込みの後にプランジャはバレルの後端から突き出
したままにしなければならないか、あるいは幾つかの例では、プランジャの突出
部分はバレルの後端で折り取られなければならない。いずれの選択でも、針が引
き込まれた後に、ほぼ全てのプランジャをバレルの中に収容するよりも、望まし
くない。
【0005】 先行のガレスピー特許(米国特許第5,180,370号)と本発明はともに
、注射器の流体チャンバから中空のプランジャの内部を水封する積極的手段を供
する。
【0006】 上述の先行ガレスピー特許は、流体チャンバから中空のプランジャの内部を水
封するためにプランジャの前端に被せられる破断可能な被覆部材と、 プランジャから上記被覆部材を破断するか、または切り離して、針保持部材を解
放し、この保持部材を針とともにプランジャの中空の内部に送ることを可能にす
る環状の切断面 とを用いている。
【0007】 本発明は、 流体チャンバからプランジャの内部を封じるための確実な動作および高い信頼性
を備えている端末密封カバーまたは端末密封壁と、 この端末密封カバーを剪断し切り離すための改良された傾斜切刃と、 針がプランジャの内部にバイアス手段によって押し込まれそしてその中に留まる
ように、針保持組立体をバレルから剪断するかまたは切り離すための、プランジ
ャの前端上にある改良された傾斜切刃 とを用いている。
【0008】 先行のガレスピー特許以来、引込み可能な針に関して多くの追加特許が発行さ
れている。このような特許の典型的な例は、米国特許第5,188,599号(
ボティッチその他)、米国特許第5,190,526号(マレーその他)と、3
つの米国特許第5,267,961号、第5,389,076号および第5,4
23,758号(これら3つの特許全てはT.R.ショーに発行されている)で
ある。本発明は、プランジャの端末が閉じられる方法と、針がバレルの前端に保
持され、プランジャが押し下げられるときにこの前端から解放される方法とにお
いてともに、上記の特許と異なっている。
【0009】 発明の目的 単純でかつ高い信頼性を有し、針を迅速に引き込み、引込み位置に当該針を確
実に保持する、引込み可能な針を備えた皮下注射器を供することが、本発明の主
要な目的の1つである。
【0010】 本発明のもう一つの目的は、針がプランジャ内に引き込まれた後でも、プラン
ジャまたはピストンが注射器のバレル内において押し下げられた位置に止ってい
る、引込み可能な針を備えた皮下注射器を供することである。
【0011】 本発明のまたもう一つの目的は、針を注射器のプランジャ内の針収容チャンバ
に引き込むことを可能にするように、バレルから針を確実に解放する、確実な動
作および高い信頼性を備えている解放手段を有する皮下注射器を供することであ
る。
【0012】 本発明の更にもう一つの目的は、製造費がかさまず、かつ使用しやすい引込み
可能な針を備えた皮下注射器を供することである。
【0013】 本発明の更にまたもう一つの目的は、同じ一つのバレルに様々な寸法の針を簡
単に入れ換えて使用できる引込み可能な針を備えた皮下注射器を供することであ
る。
【0014】 以下の説明と添付の幾つかの図面によって、本発明の上述した目的とその他の
目的がより完全に明らかになるであろう。
【0015】 発明の概要 安全注射器には、 円筒形の壁、後端の開口部、前端の開口部、および内部に上記の両開口部の間に
延びている流体チャンバを有する、流体を収めるための中空のバレルと、 流体チャンバに流体を出入させるために、バレルの流体チャンバに装着され、そ
してバレルの前端および後端の開口部の間を軸方向にそって前後に移動できる中
空のプランジャであって、このプランジャはその中に軸方向の針収容チャンバを
含み、バレルの後端の開口部から延びている後端部分を有する中空のプランジャ
と、 バレルの後端から流体が漏出するのを防止するために、流体チャンバ内において
バレルの壁の内面に係合する、プランジャの周囲に延びている密封手段と、 流体チャンバから流体が針収容チャンバに入り込まないように、針収容チャンバ
を流体チャンバから水力学的に分離するために、その前端の近辺においてプラン
ジャに水密になるように取り付けられている遮断手段と、 一時的にバレルの前端に水密になるように装着される中空の針であって、プラン
ジャがバレルの前端に向かって移動させられるとき、針を通して流体を流出させ
られるように、流体チャンバと連絡している中空の針と、 流体が流体チャンバから放出され終わるまで、前方に伸長している位置に針を保
持するために、水密になるようにバレルおよび針に取り付けられている針保持手
段と、 バレル内において針保持手段と連結されているバイアス手段であって、針および
針保持手段をバレル内においては後方に移動させ、そして針収容チャンバの内部
においては引込み位置に移動させるバイアス手段と、 流体が流体チャンバから放出され終わった後に、バイアス手段によって針および
針保持手段が針収容チャンバに移動させられるように、バレルから針保持手段を
解放するために、針保持手段を破断するようになっている、プランジャの前端上
にある第1の環状パンチタイプの解放手段と、 針収容チャンバに針および針保持手段を収められるように、遮断手段を破断しそ
してプランジャの前端を開放するために、針保持手段の後端から後方に向かって
延びている第2の環状パンチタイプの解放手段 とが含まれる。
【0016】 好ましい幾つかの実施例の説明 幾つかの図面、特に図1および2を参照すると、医療用の注射器は一般的に参
照番号20を付して示されている。注射器20は、中空である円筒形のバレル2
2(図3にも示されている)を有し、このバレル22は、その後端が開放されて
おり、そして本体部分24と、この本体部分24より小さい直径の中空である前
端の延長部26とを有している。バレルはまたその後端に、注射器20の使用者
の指によってしっかりと握られる横方向のフランジ28を有している。
【0017】 中空のプランジャ30(図5および6にも示されている)は、バレル22の開
放されている後端に挿入され、その内部で軸方向に滑動可能である。プランジャ
30は、前端の近辺においてプランジャの周りを囲みバレルの本体部分24の内
面34を密封する、弾性のシール32を有する。このシール32は、プランジャ
30の前端の近辺にある環状の溝36(図6に示されている)に嵌め込まれる。
バレル22とプランジャ30とはともに、後に説明される注射器20の他の部分
と同様に、ポリプロピレンまたはこれに類似の材料のような耐放射線熱可塑性材
料を用いて、数個取り金型回転装置における、射出および印圧成形か、または射
出および圧縮成形か、または押出しおよび圧縮成形によって、作られることが好
ましい。
【0018】 プランジャ30は、環状のリブ42(図6に示されている)を受ける環状の溝
40によって、スナップ嵌めされている後端のキャップ38を有する。
【0019】 プランジャ30は、バレル22内においてプランジャを中心軸に心合せさせる
環状のリブまたは突起31を有する。このリブ31はまた、図4に示されている
バレル22の後端の近辺にある縮小直径部分25と接触すれば、プランジャ30
がバレル22から引き抜かれることを防止する役割を果たす。
【0020】 中空のプランジャ30の前端は、プランジャ30と一体の部分として成形され
ることが好ましい、円盤状の端末壁44によって密封される。端末壁44は、そ
の周囲に延びている環状のノッチ46を有しており、このノッチは、薄い隔膜部
分を形成し、また、後に説明される、プランジャからの端末壁44の切り離しを
容易にするノッチ効果を与える。
【0021】 ここで図7および8を参照すると、これらの図には、管状の胴部分50を有す
る中空のステム48と、このステム48の後端に一体成形されている、半径方向
外側に延びている環状のフランジまたはディスク52と、ステムの前端にあるね
じ部分54とが示されている。
【0022】 フランジ52は、端末壁44におけるノッチ46と類似しており環状の隔膜を
形成しノッチ効果を与える環状のノッチ55を有する。このノッチ55およびノ
ッチ効果によって、ステム48は容易にバレル22から切り離され、そしてステ
ム48はバレル22から開放される。代替として、環状のノッチ46および55
とこれらのノッチ効果は、図に示されているそれぞれの場所の反対側に配置する
こともできる。これらのノッチの主な目的は、プランジャ30が押し下げられる
とき、容易に切り離される薄い隔膜部分とノッチ効果を提供することである。こ
れらのノッチは、切断がなされるとき、切刃が薄い隔膜を貫通するように、それ
ぞれ環状の切刃78および80と円周方向において位置合わせされている。
【0023】 ここで図9を参照すると、この図には、然るべき接着剤によって針60が装着
されている針受口58を含む針組立体56が示されている。針受口58は、ステ
ム48のねじ部分54と螺合するねじ部分62を有している。この実施例におけ
るねじ山は、急角度に傾斜しており、「ルーア−ロック」構造として広く知られ
ている。針および受口の組立体56は、ステム48にねじ込まれ、一方、このス
テムは、好ましくは超音波接着によって、バレル22に装着される。
【0024】 バレル22へのステム48の超音波接着を可能にするために、フランジ52の
環状の隆起64が棚66に接触させられる。
【0025】 針受口58の環状の隆起59にスナップ嵌めされる、図10から12までの図
に示されているさやまたはキャップ68は、図1および13では鎖線で示されて
いることに、ここで留意すべきである。さや68はリブ70を有しており、この
リブによって、ステム48に針組立体56をねじ込むときに、さやを握持して容
易に回転させることができる。
【0026】 図12に示されているように、さや68は、リブ70の内側に数個の縦方向の
溝72を有している。これらの溝72は、図9に示されている針受口58から半
径方向外側に延びているフィン74とぴったり合うように、配置されている。さ
や68が針受口58にスナップ嵌めされるとき、さや68の後端の近くにあって
内側に向いている環状の溝76は、針受口58の隆起59にスナップ嵌めされ、
そして針受口をその位置に保持する。フィン74と溝72との嵌合によって、さ
や68および針組立体56は、ステム48のねじ部分54に針組立体56をねじ
込むためのユニットとして、一緒に回転させることが可能になる。針受口58の
内部は、ステム48のねじ部分54と螺合するねじ部分62を有する。
【0027】 所望の寸法の針組立体56を選択し、ステム48に装着することによって、様
々な寸法の針を交換して利用できることは、理解されよう。
【0028】 図13は、プランジャ30がステム48のフランジ52に接近している状態に
ある、図2に示されている注射器20の型の拡大図である。
【0029】 プランジャ30は、ある位置にまで押し下げられると、ステム48のフランジ
52を切り離す、鋭い環状の切刃78をその前端に有していることを、ここで留
意すべきである。同様に、ステム48のフランジ52も、プランジャ30の端末
壁44を切り離す切刃80を有している。
【0030】 これらの切刃78および80はともに注射器20の軸に垂直な平面に対して、
約5°の角度で傾斜している。プランジャ30が、ある距離を越えて前方に押し
下げられるとき、プランジャの端末壁44とフランジ52の双方に向けて集中さ
れた力と剪断作用を及ぼすために、この傾斜角が必要である。
【0031】 図13は、作動中において、前端がバレルの本体部分24の前端に接近してい
るときのプランジャ30を示している。液体薬剤がバレル22とプランジャ30
との間の液体チャンバ82に引き込まれていると仮定すれば、プランジャ30が
バレルの本体部分24の前端に接近しているときには、ほとんどの液体薬剤はす
でに患者に注入済みである。
【0032】 プランジャ30が更に前方に押し込まれると、プランジャ30の前端上にある
切刃78がフランジ52に接触してこれを切断し、これによってステム48を解
放し、図14に示されている圧縮ばね84によって、ステム48は後方に押し出
される。図13に見られるように、ステム48の解放前に、圧縮ばね84は、前
端の延長部26の内側における厚い部分として形成されている環状の保持帯86
とステム48のフランジ52との間に圧縮保持されている。
【0033】 プランジャがフランジ52を切り離した直後に、フランジ52の後端にある切
刃80がプランジャ30から前端の端末壁44を切り離し、図15に示されてい
るように、ステム48および針組立体56は、圧縮ばね84によって後方に押さ
れ、プランジャ30の中空の内部88に入ることができ、図16に示されている
ように、プランジャ30の中空の内部88の中で休止し、ここで、圧縮ばね84
によって、引込み位置に保たれる。プランジャ30がステムのフランジ52を切
り離すために押し下げられるとき、切刃78は環状のチャンネル90に入ること
ができ、このチャンネルは、プランジャ30の前進運動とフランジ52の撓みを
容易にするための隙間を提供し、更に液体チャンバ82からの残存液体薬剤を受
け入れる。
【0034】 ステム48および針組立体56とプランジャの端末壁44とを解放させる重要
な構成要素は、切刃78および80と、環状のノッチ46および55におけるノ
ッチ効果とであることを認識すべきである。これらの切刃は、圧縮ばね84によ
り後方に押されることによって、針60の引込みを可能にするために共働する。
切刃78および80のある平面が傾斜しているのは、これらの切刃がフランジ5
2および端末壁44に向けて集中された力および剪断作用を及ぼすことが主たる
理由であり、ノッチ46および55にノッチ効果を備え、そうすることによって
、より確実な動作と高い信頼性を有する針組立体56およびステム48の解放と
引込みとを実現する。環状の切刃80が環状の切刃78の内部に入れ子のように
嵌まり込んでいるのが見られ、図2から16までの図に示されている実施例では
、そのため、プランジャの端末壁44の切り離しのちょっと前に、ステムのフラ
ンジ52の切り離しが行われることになる。
【0035】 ここで図17を参照すると、本発明のもう一つの実施例は、プランジャ30a
にある複式傾斜角切刃78aおよび78bと、ステムのフランジ52aにある複
式傾斜角切刃80aおよび80bを示している。これらの切刃は、切刃78およ
び80と同じ機能を果たすが、異なる傾斜角構造を有している。
【0036】 図18に示されている更にもう一つの実施例は、ステムに装着されている切刃
80cの軸方向の長さがプランジャ30cにある切刃78cより長い、切刃78
cおよび80cを示している。そのために、フランジ52cの前に端末壁44c
が切り離され、解放されることになる。
【0037】 プランジャの内部を水密になるように注射器の流体チャンバから密封する手段
を備えている中空のプランジャを注射器が使用している限りは、本発明の範囲か
ら逸脱することなく他の針解放および引込み手段を用い得ることは、理解できよ
う。
【0038】 針保持要素や切刃のような様々な構成要素における細部の外形や比率は、添付
の図面に示されている幾つかの図と異なっていることもあり、構成要素は、本発
明の範囲から逸脱することなしに、当文書に開示されているものとは異なる様々
な代替の材料から作り得ることもまた、認識すべきである。
【0039】 これらのおよび様々な他の修正は、本発明の範囲から逸脱することなく、当文
書に示されそして説明されている実施例においてなされることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の注射器の側面図である。
【図2】 プランジャがほぼ押し下げられ、針がバレルの前端から突き出している状態に
おける、本発明の様々な作動部分を表す図1の注射器の軸方向断面図である。
【図3】 図2の注射器のバレルにおける拡大後端面図である。
【図4】 図3の線4−4にそって切断された、注射器のバレルの軸方向の拡大断面図で
ある。
【図5】 図2の注射器における中空のプランジャの拡大後端面図である。
【図6】 図5の線6−6にそって切断された、注射器の中空のプランジャの軸方向の拡
大断面図である。
【図7】 注射器のバレルの前端に近接して別個に取り付けられる中空のステムの拡大後
端面図である。
【図8】 図7の線8−8にそって切断された、中空のステムの軸方向の拡大断面図であ
る。
【図9】 針受口に取り付けられている針組立体の軸方向の拡大断面図である。
【図10】 針に被せられ、図9の針受口にスナップ嵌(ば)めされている中空の針キャッ
プの拡大後端面図である。
【図11】 図10の線11−11にそって切断された、中空の針キャップの部分的に破断
された軸方向の拡大断面図である。
【図12】 図11の線12−12にそって切断された、針キャップの断面図である。
【図13】 ステムおよび針組立体を解放して中空のプランジャ内に引き込ませるための解
放機構をより明瞭に表すために、図2に示された注射器を部分的に拡大した断面
図である。
【図14】 プランジャの端末がバレルからステムを分離し始めるのに充分な距離だけ、プ
ランジャが軸方向前方に移動させられている状態にある、図13と類似の部分拡
大断面図である。
【図15】 図14と部分断片的な拡大断面図であるが、プランジャは更に軸方向前方に移
動しているので、ステムの後端はすでに中空のプランジャの前端壁を離れステム
はすでにプランジャに移動し始めている。
【図16】 図2と類似している本発明の注射器の断面図であるが、ステムおよび針組立体
は圧縮スプリングによって完全にプランジャおよびバレル内に収められ、引込み
位置に保持されている。
【図17】 図14および15に類似していいる軸方向の部分拡大断面図であるが、複式傾
斜角切刃を有する、ステムおよび針組立体の解放機構のもう一つの実施例を示す
ものである。
【図18】 図14および15に類似していいる軸方向の部分拡大断面図であるが、ステム
をバレルから分離する前にプランジャの端末壁を切り離すように設計されている
、ステムおよび針組立体の解放機構の更にもう一つの実施例を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リー、 モリス、 エム. アメリカ合衆国 デラウェア州 19711 ニューアーク ディアー トラック レー ン 2 (72)発明者 ジレスピー、 エルゲン、 アール. アメリカ合衆国 オハイオ州 44704 カ ントン エヌ.イー. フリーダム アヴ ェニュー 353 Fターム(参考) 4C066 BB01 CC01 DD08 LL25 LL26

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全注射器であって、 − 円筒形の壁、後端の開口部、前端の開口部、および内部で両開口部の間に延
    びている流体チャンバを有する、流体を入れておくための中空のバレルと、 − 流体チャンバに流体を出入させるためにバレルの流体チャンバに装着され、
    バレルの前端および後端の開口部の間を軸方向にそって前後に移動できる中空の
    プランジャであって、該プランジャはその中に、針の引込み中に用いられる軸方
    向の針収容チャンバを含み、バレルの後端の開口部から延びている後端部分とバ
    レルの内部に位置している前端部分とを有する中空のプランジャと、 − プランジャの周囲に延びており、バレルの後端から流体が漏出するのを防止
    するために流体チャンバ内においてバレルの壁の内面に係合している密封手段と
    、 − 流体チャンバから流体が針収容チャンバに入り込まないように、プランジャ
    の前端に近くでプランジャの針収容チャンバを一時的に密封する第1の破断可能
    なディスクと、 − 前端および後端を有し、流体が流体チャンバから放出され終わるまで密封し
    てバレルに取り付けられている第2の破断可能なディスク部材をその後端におい
    て有する針保持部材と、 − バレルの前端において針保持部材内に密封して装着され、かつ前端から突き
    出している中空の針であって、該針を通して流体チャンバから流体を流出させら
    れるように該針の後端が流体チャンバと連通している中空の針と、 − プランジャの前端上にあり、流体が流体チャンバから放出され終わった後に
    バレルから針保持部材を解放するために該針保持部材上の第2の破断可能なディ
    スク部材を破断するようになっている第1の環状パンチタイプの解放手段と、 − 針収容チャンバに針および針保持部材を収められるように第1の破断可能な
    ディスクを破断し、プランジャの前端を開放するために針保持部材の後端におい
    て第2のディスク部材から後方に向かって延びている第2の環状パンチタイプの
    解放手段と、 よりなり、第1および第2の環状パンチタイプの解放手段はともに、破断可能な
    両ディスクに対してそれぞれ或る角度で傾斜している鋭い前縁を有しおり、その
    ため各前縁はそれぞれのディスクを貫通するときバレルまたはプランジャのいず
    れかから各破断可能なディスクをそれぞれ切り離すために集中された力と剪断作
    用とを及ぼし、さらに、 − バレル内において針保持部材と組合わされており、針および針保持部材をバ
    レル内においては後方に移動させ、針収容チャンバの内部においては引込み位置
    に移動させるバイアス手段を含む安全注射器。
  2. 【請求項2】 バイアス手段はバレル内におけるその前端にある圧縮ばねで
    ある請求項1に記載の安全注射器。
  3. 【請求項3】 針保持部材は第2の破断可能なディスク部材に固定して取り
    付けられている細長い管状のステムを有する請求項2に記載の安全注射器。
  4. 【請求項4】 圧縮ばねはステムを囲み、第2の破断可能なディスクとバレ
    ルの棚との間で圧縮保持されている請求項3に記載の安全注射器。
  5. 【請求項5】 ステムの前端に取り付けられている針受口を含み、該針受口
    内に軸方向にしっかりと保持されている針を有する請求項4に記載の安全注射器
  6. 【請求項6】 破断可能なディスクのうち少なくとも1つは、プランジャの
    かなり小さな圧力でもディスクを破断させることができるように、環状パンチタ
    イプの解放手段の1つと軸方向に位置合せされている環状のノッチを有している
    請求項1に記載の安全注射器。
  7. 【請求項7】 破断可能なディスクは双方とも、該両ディスクの破断を容易
    にするための薄い隔膜およびノッチ効果を形成する環状ノッチを有している請求
    項6に記載の安全注射器。
  8. 【請求項8】 圧縮ばねは、針の引込み後に針および針保持部材をプランジ
    ャの針収容チャンバ内およびバレル内に保持するようになっている請求項2に記
    載の安全注射器。
  9. 【請求項9】 環状の解放手段の前縁における、各破断可能なディスクに対
    する傾斜角は約5°である請求項1に記載の安全注射器。
  10. 【請求項10】 環状パンチタイプの解放手段はともにその前縁が複式傾斜
    角を有している請求項1に記載の安全注射器。
  11. 【請求項11】 第1および第2の破断可能なディスクを破断するのに必要
    なプランジャの力を減少させるため、該両ディスク上の破断可能な隔膜部分に向
    けて集中される荷重力を逐次的に課すように、第1および第2の環状パンチタイ
    プの解放手段はともに或る角度で傾斜している鋭い前縁を有している請求項1に
    記載の安全注射器。
  12. 【請求項12】 パンチタイプの両解放手段の前縁は、プランジャの前端で
    の解放手段の内径、および針保持部材の解放手段の外径において、鋭い前縁と最
    も高い位置とを確保する好ましくは45°の後退角をその壁部分全体にわたって
    有しており、針の解放時におけるディスクの破断を容易にするためにディスクノ
    ッチの隔膜の近くに配置される請求項1に記載の安全注射器。
  13. 【請求項13】 第1および第2の破断可能なディスクの逐次的破断を行う
    ために、一つの解放手段の軸方向の長さは他の解放手段のそれよりも長くなって
    いる請求項1に記載の安全注射器。
  14. 【請求項14】 第1のディスクの破断の前に第2のディスクの破断を引き
    起こすために、第1の解放手段は第2の解放手段よりも大きい軸方向の長さを有
    している請求項13に記載の安全注射器。
  15. 【請求項15】 針保持部材には一時的にバレルに装着される中空のステム
    と、捩り止め手段によって取り外し可能なようにステムに取り付けられ、したが
    って該ステム上の異なる寸法の針の互換性を与える針受口にしっかり保持された
    針とが含まれる請求項1に記載の安全注射器。
  16. 【請求項16】 ステムに対して針受口を回転させることによって該ステム
    との迅速な係合を行うために捩り止め手段には、ステムの前端におけるその外径
    上にありバレルの前端から突き出しているハイピッチ逆「ルーア−ロック」タイ
    プのねじ山と、針受口の内径にある整合ハイピッチ逆「ルーア−ロック」タイプ
    のねじ山とがある請求項15に記載の安全注射器。
  17. 【請求項17】 針受口および針をステムに取り付けたりまたはそこから取
    り外したりするとき針キャップおよび針受口の回転を容易にするために、針受口
    上で半径方向外側に延びているフィンとぴったり合う半径方向内側に面している
    溝を有し、その外側表面にリブを有している針キャップを含む請求項16に記載
    の安全注射器。
  18. 【請求項18】 安全注射器であって、 − 円筒形の壁、後端の開口部、前端の開口部、および内部で両開口部の間に延
    びている流体チャンバを有する、流体を入れておくための中空のバレルと、 − バレルに流体を出入させるためにバレル内に装着され、バレル内において軸
    方向に前後に移動できる中空のプランジャであって、該プランジャはその中に針
    引込み中に用いられる軸方向の針収容チャンバを含む中空のプランジャと、 − プランジャの周囲に延びていて、バレルの後端から流体が漏出するのを防止
    するためにバレルの壁の内面に滑動するように係合している密封手段と、 − 流体チャンバから流体が針収容チャンバに入り込まないように、プランジャ
    の前端に近接しているプランジャの針収容チャンバを一時的に密封する切離し可
    能な前端壁と、 − 前端と後端とを備えた細長い管状のステムを有する針保持組立体であって、
    後端で、バレルに水密になるように取り付けられている切離し可能なディスク部
    材を有する針保持組立体と、 − バレルの前端においてステムに水密になるように装着され、流体が流体チャ
    ンバから放出され終わるまで前端から突き出している中空の針であって、プラン
    ジャが押し下げられるとき、針を通して流体チャンバから流体が流出するように
    針の後端は流体チャンバと連通している中空の針と、 − プランジャの前端上にある第1の環状の切刃部材であって、流体が流体チャ
    ンバから放出され終わった後、バレルから針保持組立体を解放するために該針保
    持組立体上のディスク部材を切り離すようになっている第1の環状の切刃部材と
    、 − プランジャの針収容チャンバ内に針および針保持組立体を収められるように
    、プランジャの前端壁を切り離しかつプランジャの前端を開放するために、針保
    持組立体の後端でディスク部材から後方に向かって延びている第2の環状の切刃
    部材とよりなり、 第1および第2の切刃部材はともに、前端壁および切離し可能なディスク部材に
    対してそれぞれ或る角度で傾斜している鋭い前縁を有しおり、そのため各前縁は
    それぞれの前端壁またはディスク部材を切り離すときプランジャから前端壁をあ
    るいはバレルからディスク部材をそれぞれ分離するために集中された力と剪断作
    用とを及ぼし、さらに、 − バレル内で針保持組立体と組合わされている圧縮ばねであって、針および針
    保持組立体をバレル内では後方に移動させ、針収容チャンバの内部では引込み位
    置に移動させる圧縮ばねを含む安全注射器。
  19. 【請求項19】 第1の環状の切刃部材は第2の環状の切刃部材の外径の上
    に嵌め込まれるほど充分に大きな内径を有し、バレルから針保持組立体を解放す
    るようにディスク部材を切り離すために、第2の環状の切刃部材に対してプラン
    ジャとともに軸方向に前進し、それから更なるプランジャの前進運動によってプ
    ランジャの前端壁は第2の環状の切刃部材に向かって移動させられ、その結果、
    前端壁を切り離して端末開口部を形成し、こうして圧縮ばねによって針保持組立
    体および針が第1の環状の切刃部材を通って後方に移動し、次に端末開口部を通
    りプランジャの針収容チャンバに入ることができる請求項18に記載の安全注射
    器。
  20. 【請求項20】 圧縮ばねはステムを囲み、切離し可能なディスク部材とバ
    レルの棚との間で保持圧縮されている請求項18に記載の安全注射器。
  21. 【請求項21】 ステムの前端に取り付けられている針受口を含み、該針受
    口内に軸方向にしっかりと保持されている針を有する請求項18に記載の安全注
    射器。
  22. 【請求項22】 切離し可能なディスクは、プランジャのかなり小さな圧力
    でもディスクを切り離すことができるように、第1の環状の切刃部材と軸方向に
    位置合せされて、薄い隔膜およびノッチ効果を作り出す環状のノッチを有してい
    る請求項18に記載の安全注射器。
  23. 【請求項23】 切離し可能な前端壁は、プランジャのかなり小さな圧力で
    もプランジャの前端壁を切り離すことができるように、薄い隔膜およびノッチ効
    果を作り出す環状のノッチを有している請求項18に記載の安全注射器。
  24. 【請求項24】 圧縮ばねは針の引込み後に、針収容チャンバ内に針および
    針保持部材を保持するようになっている請求項18に記載の安全注射器。
  25. 【請求項25】 前端壁および切離し可能なディスクに対する第1および第
    2の切刃部材の前縁における傾斜角は、少なくとも5°である請求項18に記載
    の安全注射器。
  26. 【請求項26】 両切刃部材の前縁は複式角度で傾斜している請求項18に
    記載の安全注射器。
  27. 【請求項27】 第1および第2の破断可能なディスクの逐次的破断を行う
    ために、一つの切刃部材の軸方向の長さは、他方の切刃部材のそれよりも長くな
    っている請求項18に記載の安全注射器。
  28. 【請求項28】 第2の切刃部材がプランジャの前端壁を切り離す前にディ
    スクを切り離すために、第1の切刃部材は第2の切刃部材よりも大きい軸方向の
    長さを有している請求項18に記載の安全注射器。
  29. 【請求項29】 安全注射器であって、 − 円筒形の壁、後端の開口部、前端の開口部、および内部で両開口部の間に延
    びている流体チャンバを有する中空のバレルと、 − バレルに流体を出入させるためにバレル内に装着され、バレル内において軸
    方向に前後に移動できる中空のプランジャであって、該プランジャはその中に軸
    方向の針収容チャンバを含む中空のプランジャと、 − プランジャの周囲に延びていて、バレルの後端から流体が漏出するのを防止
    するためにバレルの壁の内面に滑動するように係合している密封手段と、 − 流体チャンバから流体が針収容チャンバに入り込まないように、プランジャ
    の前端に近接しているプランジャの針収容チャンバを密封する切離し可能な前端
    壁と、 − 軸方向に延びているステム部材を有する針保持組立体であって、該ステム部
    材から半径方向外側に向かって延びており、かつバレルに水密になるように取り
    付けられている切離し可能なディスク部材を有する針保持組立体と、 − ステム部材の前端に取り付けられ、バレルの前端に位置している針受口の中
    に水密になるように装着されている中空の針であって、該針は流体が流体チャン
    バから放出され終わるまでバレルの前端から突き出しており、プランジャが押し
    下げられるとき、該針を通して流体チャンバから流体が流出するように該針の後
    端は流体チャンバと連通している中空の針と、 − プランジャの前端上にある第1の環状の切刃部材であって、流体が流体チャ
    ンバから放出され終わった後、バレルから針保持組立体を解放するために該針保
    持組立体上のディスク部材を切り離すようになっている第1の環状の切刃部材と
    、 − プランジャの針収容チャンバ内に針および針保持組立体を収められるように
    、プランジャの前端壁を切り離しかつプランジャの前端を開放するために、針保
    持組立体の後端でディスク部材から後方に向かって延びている第2の環状の切刃
    部材とよりなり、 第1および第2の切刃部材はともに前端壁および切離し可能なディスク部材に対
    してそれぞれ或る角度で傾斜している鋭い前縁を有しおり、そのため各前縁はそ
    れぞれの前端壁またはディスク部材を切り離すときプランジャから前端壁をある
    いはバレルからディスク部材をそれぞれ分離するために集中された力と剪断作用
    とを及ぼし、さらに、 − バレル内で針保持組立体と組合わされているバイアス手段であって、針およ
    び針保持組立体をバレル内で後方に移動させ、針収容チャンバの内部において引
    込み位置に移動させるバイアス手段を含む 安全注射器。
  30. 【請求項30】 第1の環状の切刃部材は第2の環状の切刃部材の外径の上
    に嵌め込まれるほど充分に大きな内径を有し、バレルから針保持組立体を解放す
    るようにディスク部材を切り離すために、第2の環状の切刃部材に対してプラン
    ジャとともに軸方向に前進する請求項29に記載の安全注射器。
  31. 【請求項31】 第1の環状の切刃部材はプランジャと一体である請求項2
    9に記載の安全注射器。
  32. 【請求項32】 第2の環状の切刃部材はディスク部材と一体である請求項
    29に記載の安全注射器。
  33. 【請求項33】 環状のバレル窪みは、第1の環状の切刃部材からプランジ
    ャの前端に向けて集中された力と剪断作用によって、環状のノッチに隣接する環
    状の隔膜においてディスク部材が破断される余地を与えており、該環状のバレル
    窪みはまた、針の引込みシーケンス中におけるディスク部材の迅速かつ全面的な
    破断を容易にするために、ディスク部材のより容易な撓みの余地を与える請求項
    29に記載の安全注射器。
  34. 【請求項34】 環状のバレル窪みは残存薬剤の流体が針の引込み中に該針
    から噴射される事故を防止する余地を与える請求項29に記載の安全注射器。
  35. 【請求項35】 使用中にバレルからプランジャが外れるのを防止するため
    に、プランジャはバレルにスナップ嵌めされる周縁の突起を有する請求項29に
    記載の安全注射器。
  36. 【請求項36】 突起はプランジャの前端のほぼ近辺に配置されており、ま
    たプランジャおよびバレルの同心性を確保し、更に前端壁およびディスク部材そ
    れぞれの環状の隔膜に対する各環状の切刃部材の適宜な係合を確保するために、
    バレルの内径およびプランジャの外径とプランジャにある周縁の突起の直径とは
    、その寸法においてぴったりと合っている請求項29に記載の安全注射器。
  37. 【請求項37】 ステム上の切離し可能なディスク部材の外径とバレルの内
    径とはその寸法において合っており、それとともに、中空のプランジャの針収容
    チャンバ内へ針および針保持組立体を入れることを可能にする隔膜の適宜な切り
    離しを確実にするために、圧縮されたばねによって第2の環状の切刃部材はプラ
    ンジャの前端壁の隔膜と同心に保たれている請求項29に記載の安全注射器。
  38. 【請求項38】 安全注射器であって、 − 円筒形の壁、後端の開口部、前端の開口部、および内部で両開口部の間に延
    びている流体チャンバを有する、流体を入れておくための中空のバレルと、 − 流体チャンバに流体を出入させるためにバレルの流体チャンバに装着され、
    バレルの前端および後端の開口部の間を軸方向にそって前後に移動できる中空の
    プランジャであって、該プランジャはその中に軸方向の針収容チャンバを含み、
    バレルの後端の開口部から延びている後端部分を有する中空のプランジャと、 − プランジャの周囲に延びている密封手段であって、バレルの後端から流体が
    漏出するのを防止するために流体チャンバ内においてバレルの壁の内面に係合し
    ている密封手段と、 − 流体チャンバから流体が針収容チャンバに入り込まないように、流体チャン
    バから針収容チャンバを水力学的に分離するために、前端の近くでプランジャに
    水密になるように取り付けられている遮断手段と、 − 流体が流体チャンバから放出され終わるまでバレルに水密になるように一時
    的に取り付けられている針保持手段と、 − 針保持手段内に水密になるように装着されかつバレルの前端から突き出して
    いて、プランジャがバレルの前端に向かって動かされるとき、該針を通して流体
    チャンバから流体が流出させられるように流体チャンバが中空の針の内部と連通
    している中空の針と、 − バレル内において針保持手段と組合わされており、針および針保持手段をバ
    レル内においては後方に移動させ、針収容チャンバの内部においては引込み位置
    に移動させるバイアス手段と、 − プランジャの前端上にあり、流体が流体チャンバから放出され終わった後に
    バイアス手段が針および針保持組立体を針収容チャンバに向かって移動させるこ
    とができるように、バレルから針保持手段を解放するために該針保持手段を破断
    するようになっている第1の環状パンチタイプの解放手段と、 − 針収容チャンバに針および針保持手段を収められるように遮断手段を破断し
    、プランジャの前端を開放するために、針保持手段の後端から後方に向かって延
    びている第2の環状パンチタイプの解放手段とが含まれる安全注射器。
  39. 【請求項39】 針保持手段は針の後端にしっかりと保持され、バレルの前
    端の開口部で取り外し可能なように該針を保持する請求項38に記載の安全注射
    器。
  40. 【請求項40】 プランジャが押し下げられるにつれ流体チャンバから放出
    される全ての流体が確実に針を通してのみ出るように、針保持手段は、バレルの
    前端に水密になるように係合して横方向に延びる環状のフランジを有している管
    状部材である請求項38に記載の安全注射器。
  41. 【請求項41】 バレルは針保持手段を受け入れるために該バレルの前端に
    永続的にしっかりと保持されている縮小直径部分を有する請求項38に記載の安
    全注射器。
  42. 【請求項42】 針が引込み位置に移動した後に、針収容チャンバ内に該針
    を保持する手段を含む請求項38に記載の安全注射器。
  43. 【請求項43】 バレルの前端において伸長位置にあるとき針を覆うように
    針保持手段に取り外し可能なように取り付けられているさや手段を含む請求項3
    8に記載の安全注射器。
  44. 【請求項44】 バイアス手段は針が伸長位置においてバレルの前端から突
    き出している間は最大限に圧縮されている圧縮ばねであり、針が針収容チャンバ
    内の引込み位置に移動しているときは圧縮は少なくとも部分的に軽減されている
    請求項38に記載の安全注射器。
  45. 【請求項45】 遮断手段はプランジャの前端に近接して該プランジャを横
    断して延びている破断可能なディスク状の部材である請求項38に記載の安全注
    射器。
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