JP2002523674A - パルス発生用電子回路構成 - Google Patents

パルス発生用電子回路構成

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JP2002523674A JP2000566573A JP2000566573A JP2002523674A JP 2002523674 A JP2002523674 A JP 2002523674A JP 2000566573 A JP2000566573 A JP 2000566573A JP 2000566573 A JP2000566573 A JP 2000566573A JP 2002523674 A JP2002523674 A JP 2002523674A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に内燃エンジンにおいて点火スパークを発生するために電流/電圧パルスを発生するための方法、及びそのための電子回路に関する。該回路は、直流電圧源(1)、直流電圧源(1)の極(2、3)に特に、これから距離を置いて接続される少なくとも1つの充電アキュムレータ(4)、特に第一のコンデンサ(4)、少なくとも1つの制御可能なスイッチング素子(5)及び発生するパルスにより制御される少なくとも1つの装置(6)を備える。前記回路は、また、少なくとも1つのスイッチング素子(5)、特に制御可能なスイッチング素子(5)及びパルス制御の装置(6)と直列に接続される少なくとも1つの他のアキュムレータ(7)、特に第二のコンデンサ(7)も備える。このようにして、前記回路を、少なくとも1つのスイッチング素子を通じて充電アキュムレータ(4)の極(2、3)に接続することができる。他のアキュムレータ(7)のうち少なくとも1つの充電/放電プロセス中に電気出力を前記装置(6)に伝送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔技術分野〕 本発明は、直流電圧源、該直流電圧源の極に接続される少なくとも1つの充電
エネルギー・アキュムレータ、特に第一のコンデンサ、少なくとも1つのパイロ
ット/トリガ可能スイッチング素子および発生したパルスによって操作される少
なくとも1つの装置を備える、電流/電圧パルス発生用の電子回路構成に関する
ものである。
【0002】 〔背景技術〕 この種の回路構成は、特に、例えば燃焼エンジンにおいて混合気体を点火する
ために点火スパークを発生するためのパルスの生成に使用される。 別の応用は、例えば、レーザー・ダイオードのパルス操作を可能にするものま
たはリラクタンス・モーターをパイロットまたは駆動/トリガするものである。
一般的に言って、この種の回路構成は、どのような種類のものでも装置が電流ま
たは電圧パルスによって操作される場合にはいつでも採用できる。個々の用途に
応じて、パルスは低電圧または高電圧パルスとすることができる。
【0003】 特に点火スパークの発生に関しては、例えば脈動的にエネルギー蓄積コンデン
サを充電しその後変圧器の一次巻線を通じてサイリスタなどパイロット/トリガ
可能スイッチング素子を使って充電プロセス中蓄積された電荷を短絡する方法が
一般的に知られている。この短絡により発生する電流/電圧パルスは、変圧器に
おいてキロボルト程度に昇圧されるので、電圧を変圧器の二次コイルでタップで
き、これにより、スパークが電気アーク・ギャップ例えばスパーク・プラグにア
ークを形成することができる。このスパークは、その後、エンジンの燃焼室の混
合気体を点火する役割を果たす。
【0004】 コンデンサのパルス状放電について説明される原理に従って機能する回路は、
例えば米国特許第5 245 965号および欧州特許第0 378 714号により既知である。 この種の回路は、全て、エネルギー蓄積コンデンサの充電時間が放電時間に比
べて相対的に長いという共通の欠点を有する。すなわち、各点火パルスにより最
大限の点火エネルギーを与えるという要件のために、達成可能なパルス・シーケ
ンスが上限で限定される。
【0005】 例えば、6気筒自動車のエンジンにおいて、最高6000rpmのために1秒
あたり300の点火パルスが必要とされるとする。言い換えると、3.3ミリ秒
ごとに点火パルス1つを発生しなければならない。このように1から1.5ミリ
秒までの間の短いエネルギー蓄積コンデンサの充電時間が要求されるため、必要
とされるエネルギー源は非常に低い内部抵抗を有し、回路と結合して高電力を供
給しなければならない。
【0006】 既知の点火システムのさらなる短所は、エネルギー蓄積コンデンサの放電プロ
セスにおいて点火スパークを発生するので、スパーク発生後このようにして形成
される電気アークにそれ以上エネルギーを送ることができないので、スパークの
持続時間が通常わずか100−300μ秒にすぎないことである。特に燃焼エン
ジンの部分負荷作動において、このことは、特に不完全燃焼およびより多くの汚
染物質の排出を導く可能性がある。
【0007】 本発明の目的は、本発明に従った回路を例えば点火システムに使用するとき、
点火スパーク発生後定常電気アークにエネルギーを持続的に送って、非常に変動
的な燃焼条件においても、例えばスタートアップ中または全負荷中にクリーンな
低排出燃焼を行えるように、パルス発生後この回路により操作される装置にエネ
ルギーを持続的に送ることができるエネルギー効率のよい電流/電圧パルス発生
用の電子回路を提供することである。本発明のさらなる目的は、最大限のエネル
ギー離脱時でも従来の回路より高いパルス周波数を可能にすることである。
【0008】 〔発明の概要〕 この問題は、本発明により、特に第一のコンデンサとして開発され、直流電圧
源(例えば、バッテリー)に接続される少なくとも1つの充電エネルギー・アキ
ュムレータの他に、電子回路が、少なくとも1つのさらなるエネルギー・アキュ
ムレータ、特に少なくとも1つのスイッチング素子、特にパイロット/トリガ可
能なスイッチング素子およびパルス操作される装置と直列に接続され、少なくと
も1つのスイッチング素子を通じて充電エネルギー・アキュムレータの極と接続
できる第二のコンデンサを備えて、これにより、少なくとも1つのさらなるエネ
ルギー・アキュムレータの充電及び/又は放電プロセスにおいて電力を前記装置
に伝送することができるようにして解決される。
【0009】 この種の回路構成は、充電エネルギー・アキュムレータ、すなわち特に第一の
コンデンサの電荷が所望の接続装置を通じてさらなるエネルギー・アキュムレー
タ、例えば第二のコンデンサに送られるように、スイッチング素子のパイロット
/トリガ後パルスを発生できるようにする。 第一の望ましい実施形態に従って、エネルギー・アキュムレータまたは付加的
エネルギー・アキュムレータに伝送される電荷は、例えば、持続的パルス発生の
ために充電エネルギー・アキュムレータとさらなるエネルギー・アキュムレータ
のうち1つまたはそれ以上との間の電位差を増加させるために使用することがで
きる。
【0010】 このために、回路は、1つまたはそれ以上のエネルギー・アキュムレータの極
性が切換え可能であるように設計される。エネルギー・アキュムレータは充電エ
ネルギー・アキュムレータおよび上記のさらなるエネルギー・アキュムレータの
うちの1つまたはそれ以上のどちらも可能である。 スイッチオーバーは、回路構成の電気回路内において電流の流れの方向におけ
る1つまたはそれ以上のエネルギー・アキュムレータの接続極の順番を反転でき
ることにより簡単に行うことができる。この切換え可能性/反転可能性により、
切換え可能エネルギー・アキュムレータに存在する電荷の極性を、他のエネルギ
ー・アキュムレータに対して相対的に変化させることができる。
【0011】 充電エネルギー・アキュムレータからさらなるエネルギー・アキュムレータへ
のパルス状の電荷移動中、さらなるエネルギー・アキュムレータを最大で充電エ
ネルギー・アキュムレータの電圧まで充電することができる。電荷が移送された
ら、一般的に言って、さらなるエネルギー・アキュムレータの電荷が散逸しない
限り、充電エネルギー・アキュムレータとさらなるエネルギー・アキュムレータ
の間の電位差がなくなる。
【0012】 上に説明したスイッチオーバーのため、充電エネルギー・アキュムレータとさ
らなるエネルギー・アキュムレータの間の電位差は、スイッチオーバー後、最大
で、充電エネルギー・アキュムレータに存在する電圧の二倍に相当する。 スイッチの作動により、パルス状の電荷移動が発生する場合、装置は人工的に
上げられた電圧で、従ってより高い電力消費量で操作することができる。等電位
化が生じた後、エネルギー・アキュムレータの極性は、次のパルスを発生するた
めに再びスイッチオーバーされる。
【0013】 充電エネルギー・アキュムレータとさらなるエネルギー・アキュムレータの間
の完全な等電位化が実際に生じるか否かは、充電時定数およびスイッチオーバー
のタイミングに大きく依存しており、スイッチオーバーのタイミングは、装置を
操作する際の所望のパルス周波数に依存する。従って、電圧増加の規模はこれら
のパラメータの関数であり、さらにエネルギー・アキュムレータからパルス操作
の装置にどの程度の電荷が追加的に供給されるかに依存する。数十%の電圧増加
が現実的である。
【0014】 パルス操作される装置は、従って、充電エネルギー・アキュムレータの電圧よ
り大きい電圧で単純に操作することができるので、より低い作動電圧で充分とす
ることができる。 電圧増加は、さらなるエネルギー・アキュムレータの少なくとも1つの初期充
電後しか可能でないので、最初の充電プロセス中電荷がパルス操作の装置を流れ
なければさらに有利である。これは、例えば、バイパス回路により実現すること
ができ、電荷がパルス操作される装置を流れると最初のパルスの電圧で装置を安
全に操作することが保証できない場合にはこれが必要となる可能性がある。しか
し、バイパス回路は、通常は非常に高い容量を有する充電エネルギー・アキュム
レータが電圧源から高い充電時定数で充電され、かつこのエネルギー・アキュム
レータの最初の充電と同時に、さらなるエネルギー・アキュムレータも同様に高
い時定数で充電することができる場合には、不要とすることができる。この場合
、パルスは発生せず、さらなるエネルギー・アキュムレータは装置を通じて低速
で充電される。
【0015】 回路において所望の数のエネルギー・アキュムレータの切換えが可能であるこ
とは、インダクタンスを有する装置が使用されるとき、例えば発生パルスのマイ
ナスの半波長における減少磁界の結果相互誘導電圧が生じる場合、相互インダク
タンス電圧を使用して共鳴装置の効果的な交流電圧パルス操作を実現するために
装置およびエネルギー・アキュムレータに存在する全ての部分電圧を最大加算的
直列で接続できる、というさらなる利点を呈する。
【0016】 さらに、上記のエネルギー・アキュムレータは、単なるアキュムレータ素子で
あるだけでなく、1つの配列、特にコンデンサなどアキュムレータ素子の直列及
び/又は並列接続であるうることに言及しておかなければならない。 代替のまたは同時的実施形態において、さらなるエネルギー・アキュムレータ
に伝送される電荷は、最初のパルス発生後、その後のパルスを発生するためある
いはパルス操作の装置に直流または交流エネルギーの形で追加的エネルギーを供
給するために使用することもできる。このようにして供給されるエネルギー・ア
キュムレータのうち少なくとも1つは、その充電プロセスおよび放電プロセスの
両方においてパルス操作の装置にエネルギーの全部または一部を供給する。
【0017】 特に燃焼エンジンの点火システムの例において、本発明に従った電子回路を使
用するために、発生したアークにより多くのエネルギーを供給するかまたは次の
スパークを発火することができる。従って、追加的エネルギー・アキュムレータ
の充電および放電の両方において点火スパークを発生でき、次の点火スパーク前
に完全な充電/放電サイクルが経過するまで待つ必要がないので、スパークの持
続時間が調節可能であるか、またはエンジンの最大速度を増大できる。
【0018】 本発明による配列において、回路構成がさらなるエネルギー・アキュムレータ
の各々の充電用の電気回路および放電用の電気回路の両方を有し、これが特に相
互に異なれば、さらに有利である。この場合、さらなるエネルギー・アキュムレ
ータの各々は、両方の電気回路の一部を形成する電気回路の部分に配列されなけ
ればならない。さらに、パルス操作の装置も充電電気回路および放電電気回路の
両方に位置する電気回路部分に配列される場合、さらなるエネルギー・アキュム
レータのうち1つの充電プロセスおよび放電プロセスの両方において、非常に簡
単に、伝送される電荷がパルス操作の装置を通過してこれをパイロットするよう
にできる。
【0019】 上に説明する配列において、さらなるエネルギー・アキュムレータのうち1つ
またはいくつかのエネルギー・アキュムレータの充電および放電の両方において
電荷が同じ方向に装置をパルス状に通過すれば、特に有利である。 これによって、パルス操作の装置の極性が充電プロセスおよび放電プロセスの
両方において同じままであることが保証される。
【0020】 その代わりに、第一のパルス操作の装置を充電回路の中に配置し、第二のパル
ス操作の装置を放電回路の中に配置することができる。この種の配列は、1つま
たはそれ以上のエネルギー・アキュムレータの充電および放電中様々なパルス操
作の装置をパイロット/駆動することを可能にする。例えば、この場合、リラク
タンス・モーターまたは他のモーターの異なる通電巻線を次々にパイロットする
ことが考えられる。当然、各々の場合にさらなる装置を充電回路および放電回路
に配置することができる。
【0021】 また、1つの応用においては、さらなるエネルギー・アキュムレータの充電サ
イクル中に第一のスパーク・プラグを発火させ、同じエネルギー・アキュムレー
タの放電サイクル中第二のスパーク・プラグを発火させることが考えられる。別
の応用においては、例えばレーザー・ダイオード配列において単一のレーザー・
ダイオードの反復周波数を下げることができるように異なるレーザー・ダイオー
ドをパルスにより交互にパイロット/トリガすることができる。これは、ダイオ
ードまたはパルス操作の装置一般の寿命にプラスの効果を持つ。
【0022】 各場合において充電および放電回路が少なくとも1つできれば2つの開閉素子
を有し、これらが特にパイロット/トリガ可能であれば、特に有利である。パイ
ロット/トリガ可能スイッチング素子を使えば、さらなるエネルギー・アキュム
レータのパルス状充電と放電を交互に行うことが可能である。パイロット/トリ
ガは、例えばプログラム可能にすることができ、特にモーター/エンジン電子制
御システムにより実施することができる。
【0023】 この場合、エネルギー・アキュムレータの充電および放電の両方において電流
が常に同じ方向にパルス操作の装置を流れる場合、エネルギーを一定の極性でさ
らにパルス操作の装置に供給することができる。 交互のサイクルでパルス操作の装置にさらに供給されるエネルギーの量は、本
発明による回路構成により変動させることができる。これは、エネルギー・アキ
ュムレータの充電と放電の間で、充電限界または放電限界に達する前にスイッチ
オーバーが生じることにより可能になる。供給されるエネルギーは、エネルギー
・アキュムレータの中の電荷が充電限界または放電限界に接近した程度の関数と
して調節できる。従って、エネルギーの量は、主に、スイッチオーバーの時点に
エネルギー・アキュムレータに存在する電圧の差から生じる。
【0024】 従って、最大エネルギー供給は、スイッチオーバーの時点に充電限界または放
電限界に達するとき与えられる。 燃焼エンジンの点火において本発明による回路構成を応用する場合、これは、
電気アークがまず高電圧発火パルスにより発生し、その後、定常電気アークを使
って、エネルギー・アキュムレータの充電と放電を交互に行うことによりエネル
ギー供給を支配的な電気アーク条件に適合させることができることを意味する。
特に希薄混合エンジンにおいてまたは燃焼室に強い乱れが生じる場合、より大き
いエネルギーを電気アークに供給できれば有利である。
【0025】 例えば最適なエネルギー供給のために電荷が充電および放電中パルス操作の装
置を常に同じ方向に流れるようにするために、各電気回路における電荷の流れの
経路を、例えばダイオードにより決定することができる。このために、1つの望
ましい実施形態においては、整流器配列をエネルギー・アキュムレータと直列に
配置し、パルス操作の装置を前記の整流器配列の直流電圧タッピング点の間に配
置することができる。
【0026】 方向を決定するために使用されるダイオードはレーザー・ダイオードとするこ
とができるので、本発明による回路構成を使って、レーザー・ダイオードを付加
的なパルス操作の装置と簡単に組み合わせることが可能になる。 複数のダイオードを使用することができるので、例えば、充電および放電プロ
セス中異なる光のスペクトルが放射されるように異なる放射スペクトルを持つレ
ーザー・ダイオードを選択することができる。
【0027】 ダイオード使用の対案として、パイロット/トリガ可能スイッチング素子によ
り各電気回路における電荷の流れの経路を決定することも可能である。例えばエ
ネルギー・アキュムレータの充電プロセス中、エネルギー・アキュムレータの充
電回路に配置される全てのパイロット/トリガ可能スイッチはまず閉じられ、同
時に放電回路に配置される全てのスイッチは開かれる。その後、パイロット/ト
リガ可能スイッチを交互に開閉して、充電と放電を交互に行うことができる。
【0028】 すでに例として何度か述べたとおり、本発明に従った回路構成の望ましい使用
法の1つは、燃焼エンジンのために点火スパークを与えることである。このため
に、パルスにより操作される装置として変圧器が考えられ、その一次コイルをエ
ネルギー・アキュムレータのうち少なくとも1つの充電パルスが通過する。充電
プロセス中に発生する電流/電圧パルスは、変圧器の助けにより高電圧に昇圧さ
れ、この高電圧を二次コイルでタッピングすることができる。この高電圧パルス
は、その後、混合気体に点火するスパーク・プラグに送られる。
【0029】 一般的に言って、変換された高電圧パルスを電離気体を点火するために使用す
ることが可能である。従って、スパーク・プラグの代わりに、本発明による回路
構成を持つ例えば蛍光管またはネオン管を作動させることができる。その後、常
光管において知られているちらつきがもはや人間の目では感知できない高い周波
数でこれをパイロットすることができる。このように高い周波数のために、変圧
器の典型的な50Hzのディザが排除される。また、スパーク・エロージョンに
おいて一般的なように流体においてスパークを発生することも考えられる。
【0030】 上に述べたとおり、本発明による電子回路構成を使って、点火スパークがアー
クを形成した後定常電気アークにさらなるエネルギーを供給することができる。
このエネルギーは直流及び/又は交流エネルギーとすることができる。 定常電気アークへの直流エネルギーの供給を保証するために、変圧器は一次コ
イルと二次コイルの間に接続がある単巻変圧器として開発されることが望ましい
。二次コイルの自由端はこの場合アーク・ギャップの1つの極に接続され、他方
の極はフレーム電位に接続される。このアーク・ギャップは燃焼エンジンのスパ
ーク・プラグであることが望ましい。
【0031】 次にパイロット/トリガ可能スイッチング素子のうち1つまたはいくつかが、
単巻変圧器の一次コイルを通じて第一の充電エネルギー・アキュムレータとさら
なるエネルギー・アキュムレータのうち1つとの間で電荷移動が行われるように
切り換えられる場合、二次側に高電圧パルスを発生するだけでなく、同時に一次
コイルと二次コイルの間の接続を通じてスパーク・プラグに対して電圧特に直流
電圧が加えられることになる。この電圧は、直流電圧エネルギー源および充電エ
ネルギー・アキュムレータの適切な開発により、電気アークが発火後定常を維持
する程度に高くすることができる。
【0032】 電気アークの点火電圧は数キロボルトであるが、1mm未満のギャップの場合
電気アークは数百ボルト特に200−400ボルト程度しか必要としない。 このようにして発生し維持される電気アークは定常でありつづけるので、エネ
ルギー源(直流電圧源)の接地導線を同様にパイロット/トリガ可能なスイッチ
ング素子により車両接地から切り離せれば有利である。この接続を切り離すと、
スパーク・プラグにおける電位の決定は自動的に取り消されるので、電気アーク
は消滅する。
【0033】 このような場合、パイロット/トリガ可能スイッチング素子を使って、エネル
ギー・アキュムレータの充電プロセス中に電気アークを発生させ、このアークを
維持することが可能である。例えば瞬間エンジン作動データから決定できる所望
のスパーク持続時間に応じて、電気アークを消滅させ、その後、例えばエンジン
1回転後エネルギー・アキュムレータの放電プロセス中に次の点火スパークを発
火できる。
【0034】 この種の構造においては、上に述べたとおり、上に説明したエネルギー・アキ
ュムレータのスウィッチオーバー従って充電エネルギー・アキュムレータに対し
て相対的な電荷の極性のスウィッチオーバーによりパルス電圧を増大させること
もできる。 別の望ましい実施形態においては、例えば燃焼エンジンの燃焼室において2つ
のスパーク・プラグを同時に発火できるように、変圧器は、いくつかのできれば
2つの二次コイルを有することができる。このようにして、燃焼も最適化するこ
とができる。
【0035】 本発明による回路構成の別の有利な実施形態においては、エネルギー・アキュ
ムレータのうち1つの充電電流をブロックする開閉素子特にダイオードは、変圧
器の一次巻線及び/又は充電エネルギー・アキュムレータに並列に接続できる。 ダイオードが一次巻線に並列に接続される場合、一次巻線に存在する相互イン
ダクタンス電圧が短絡して、エネルギーが二次側に送られる。前記のダイオード
が充電エネルギー・アキュムレータに並列に接続される場合、さらなるエネルギ
ー・アキュムレータの充電およびスパークの発火後電気振動を安定させることが
でき、前記の電気振動のプラスの半波形も二次側に伝送可能である。従って、充
電されたさらなるエネルギー・アキュムレータの電荷が別の新しいスパークを発
火するために使用されない回路配列においては、さらなるなスイッチング素子な
しにこの電荷を変圧器の二次側に供給することができる。
【0036】 ただし、一次コイルと二次コイルの間の接続があるため、エネルギー源が電気
アークのアーク電圧より高い電圧を供給しない限り、さらなるエネルギー・アキ
ュムレータの電荷は、さらなるエネルギー・アキュムレータの電圧がアーク・ギ
ャップでのアーク電圧より下に下がるまで定常電気アークに持続的に供給される
ことを覚えておかなければならない。
【0037】 この場合、さらなるエネルギー・アキュムレータには残留電圧があり、これが
充電エネルギー・アキュムレータとさらなるエネルギー・アキュムレータの間の
電圧差を減少するが、上に説明した方法でさらなるエネルギー・アキュムレータ
をスイッチオーバーすることにより電圧差を増すためにこれを利用できる。 ダイオードを使用する代わりに、パイロット/トリガ可能開閉素子をブロッキ
ングスイッチング素子として使用することもできる。
【0038】 一般的に言って、電流、電圧によりまたは誘導的、容量的、磁気的または光学
的により制御される全ての素子はパイロット/トリガ可能スイッチング素子とし
て使用できる。従って、半導体例えばトランジスタ、その他の開閉可能な導電部
品を採用でき、プログラム可能な超小型電気機械スイッチさえも採用可能である
。ヒューズから分かるとおり導電性プラスティックで作られるスイッチも使用で
きる。この種のパイロット/トリガ可能スイッチを採用することにより、例えば
マイクロプロセッサを使って本発明による回路配列全体をプログラム可能にする
ことができるので、例えば電気アーク持続時間および供給されるエネルギーをエ
ンジン条件の関数として別個の電気エンジン制御システムにより調節できる。
【0039】 別の応用においては、例えば光放射素子をパルス操作の装置として採用するこ
とができる。特に、本発明による回路構成によりパルス・モードで操作されるレ
ーザー・ダイオードの使用が考えられるかも知れない。燃焼エンジンの点火シス
テムにおいては、1つの回路が使用されるだけでなく、例えば各シリンダごとに
別個の回路を使用することができることに言及しておかなければならない。さら
に、エネルギー源の極性は希望通りに選択できる。この場合、使用されるダイオ
ードが使用される極性に対応する正しいブロッキング方向で操作されるように気
をつけなければならない。
【0040】 従って、特定の実施形態においては、点火スパークを供給する回路構成をパル
ス・モードでレーザー・ダイオードをパイロットする別の回路と結合することも
可能である。放射される光が燃焼気体混合中の分子を例えばレーザー・ビームの
焦点においてイオン化することができるようにまたは高い励起状態にすることが
できるようにパイロットされるレーザー・ダイオードのスペクトル範囲が選択さ
れる場合、1つの配列においては、レーザー・ダイオードの脈動光をアーク・ギ
ャップに通すことができるので、前記イオン化/励起によって、供給される点火
エネルギーを大幅に減少できる。
【0041】 この種の回路配列はより良くよりクリーンな燃焼を可能にし、また電力消費を
削減することができるので、より高速のエンジンを実現できるようにする。 上に述べたとおり、別の応用においては、リラクタンス・モーターまたは他の
モーターをパルス操作の装置として使用することができる。例えばこの種のモー
ターにおいては、さらなるエネルギー・アキュムレータの充電プロセス中電流は
第一のモーター・コイルを通り、このエネルギー・アキュムレータの放電プロセ
ス中付加的モーター・コイルを通る。 〔発明の実施の形態〕 本発明の望ましい実施態様の例は、以下に図面を参照して説明する。
【0042】 図1Aは、直流電圧エネルギー源1、該直流電圧源の極2および3に距離を置
いて接続される第一のコンデンサの形態の充電エネルギー・アキュムレータ4、
パイロット/トリガ可能スイッチング素子5、および一次コイルおよび二次コイ
ル14を有し2つのコイルが相互に接続され、発生したパルスにより操作される
単巻変圧器6を備える、燃焼エンジンにおいて点火スパークを発火するために電
流/電圧パルスを発生するための本発明に従った電気回路構成を示している。
【0043】 前記の回路構成は、この場合第二のコンデンサとして開発されるさらなるエネ
ルギー・アキュムレータ7も有し、この第二のコンデンサ7はパイロット/トリ
ガ可能スイッチング素子5および単巻変圧器6の一次巻線13と直列に接続され
るので、スイッチング素子5を通じて充電エネルギー・アキュムレータ4の極2
’および3’と接続されるか接続可能であり、従って、コンデンサ7の充電プロ
セスおよび放電プロセスの両方において電力を単巻変圧器に伝送することができ
る。
【0044】 図1に示される充電コンデンサ4は、それぞれ極2と2’および3と3‘の間
の接続経路を通じて直流電圧源1により放電プロセスに比べてほぼ連続的に充電
される。充電コンデンサ4の充電プロセス中短い時定数は二次的役割しか果たさ
ないので、それぞれ極2と2’および3と3’の間の距離は、その後のパルス発
生に悪影響を及ぼす導体の長さによるインダクタンスおよび抵抗を生じることな
く非常に大きくすることができる。従って、本発明に従った電子回路構成の一部
を図1に示される境界線Tの右側の燃焼エンジンまたは単巻変圧器の付近に配置
し、回路構成にエネルギーを供給する例えばバッテリーなど直流電圧源1を例え
ば自動車内の所望の場所に配置することができる。
【0045】 この場合には例えばさらなる電子エンジン制御システム(図示なし)−これに
ついてはこれ以上本文書において論じない−により決定される所望の点火時点に
、パイロット/トリガ可能スイッチング素子5は閉じられる。このパイロット/
トリガ可能スイッチング素子5はごく単純なケースでは普通の半導体コンポーネ
ント、または超小型電気機械スイッチのようなその他のパイロット/トリガ可能
スイッチング素子とすることができる。スイッチング素子の作動により電気回路
は充電コンデンサ4とコンデンサ7の間で閉じられるので、充電コンデンサ4に
蓄積された電荷がパルスとして単巻変圧器の一次コイル13を通じてコンデンサ
7に伝送される。
【0046】 単巻変圧器の一次コイル13と二次コイル14の間の伝送比により、一次コイ
ルを通る電圧パルスは数百ボルトから数キロボルト、例えば30−50kVの高
電圧に変換されるので、燃焼エンジンの燃焼室においてスパーク・プラグの極1
5および16の間のアーク・ギャップにスパークがアークを形成する。 単巻変圧器の一次コイル13と二次コイル14の間の接続により、コンデンサ
7に存在する電圧は同時にアーク・ギャップの極15に伝送されるので、この極
15は接地された極16に比べて数百ボルトの電位に昇圧される。すなわち、エ
ネルギーはコイル接続を通じて定常電気アークに持続的に供給され、スイッチ5
が閉じた状態の時このエネルギーはエネルギー源1またはコンデンサ4から引き
出される。
【0047】 スイッチ5を開くと、コンデンサ4または直流電圧源1はアーク・ギャップ1
5−16から減結合されるので、電圧がアーク・ギャップのために必要なアーク
電圧より下に下がる程度にコンデンサ7の電荷が減少するまで、それ後のエネル
ギーはコンデンサ7から供給される。電圧が必要なアーク電圧より下に下がった
時点で電気アークは消滅する。
【0048】 同時に、これは、コンデンサ7のパルス状充電プロセスおよびこのコンデンサ
から電気アークへの電荷の伝送後、ほぼ電気アークのアーク電圧の下限に一致す
る未定義の残留電圧がコンデンサ7に残ることを意味する。通常、約200から
300ボルトの電圧が、電気アーク消滅後にコンデンサ7に存在する。従って、
適正な点火スパークを発生するためには、充電コンデンサ4は、約400から8
00ボルトの適切な差動電圧で適切な点火パルスを発生するために、コンデンサ
7の残留電圧に比べてずっと高い充電電圧を持たなければならず、これは約60
0から1000ボルトとなる。
【0049】 一方、変圧器6の一次コイルに並列に接続されるダイオード24は、望ましく
ない発振を防ぎ、相互インダクタンス電圧を短絡して、スイッチング素子5が開
かれると、コンデンサ7に存在する電荷を二次側に送る。 当然、充電回路において充電コンデンサ4とコンデンサ7の間の所望の任意の
位置にパイロット/トリガ可能スイッチング素子5を配列することができる。さ
らに、一般的に、極15がアーク・ギャップの接地極に対してプラスかマイナス
の電位を持てるようにするために、本発明に従った回路配列を所望の極性で作動
させることができる。極性が変えられる場合、必要なのは、ダイオード24の向
きを変えられるようにすることだけである。また、変圧器の一次コイル13と二
次コイル14の間の接続を、図に示されるようにコイルの上端ではなくコイルの
下端に配置することも可能である。
【0050】 図1Bに示される実施形態において、上記回路構成は、接続極7aおよび7b
を有するコンデンサ7の配置が図示される回路構成の電流の流れの方向に切り換
えられるように拡張される。 この回路構成により、次の点火スパークを発生するために充電されたコンデン
サ7をまず放電する必要をなくすことができる。上記の放電は、いずれにしても
、図1Aに示される実施形態に従えば残留電圧までしか可能でない。
【0051】 この実施形態に従って、コンデンサ7に蓄積される電荷は、回路構成における
コンデンサ7の極性を切り換えることにより、コンデンサ4と7の間の電位差を
増大するために利用することができる。 パルスが発生すると、コンデンサ4の電荷はスイッチ5aおよび5bが閉じる
ことによりまず一次コイル13を通ってコンデンサ7に伝送される。このように
して電位が等化されると、コンデンサ7の電圧は本質的にコンデンサ4の電圧と
一致する。
【0052】 上の実施形態に従えば不可避的な残留電圧が残ることになる、次のパルス発生
のためにコンデンサ7を放電する必要性は、この実施形態の場合、スイッチ5a
および5bを開き、その後スウィッチ5cおよび5dを閉じることによりコンデ
ンサ7を電気的に転換させることにより、すなわち回路構成内でその極性を反転
させることにより排除することができる。
【0053】 従って、回路構成内での電流の流れの方向におけるコンデンサの極7aおよび
7bの順番は、このスイッチオーバーにより逆転し、それによりコンデンサ4と
7の間の電圧差が増大する。 コンデンサ7の反転前に、本質的に等しくプラスに帯電した2つの極、コンデ
ンサ4の極2’とコンデンサ7の極7bが接続される。同じことがマイナスに帯
電した2つの極3’および7aにも当てはまる。
【0054】 しかし、反転後、プラスの極2’はマイナスの極7aと接続され、マイナスの
極3’はプラスの極7bと接続されるので、コンデンサには本質的に等しい電圧
の和が存在する結果になる。 この場合コンデンサ4と7の間に明確に大きな電圧差があるので−理想的なケ
ースにおいてこれはコンデンサ4の作動電圧の2倍である−、コンデンサ間のパ
ルス状の電荷移動により等電位化が更新され、これにより点火スパークが発生す
る。コンデンサはこのようにパルス発生のために反復的に切り換えることができ
る。
【0055】 コンデンサ7の極性を電気的に反転させるための回路配列は、図1Aに示され
る実施形態においても使用できる。コンデンサ4の電圧が例えば約300Vであ
り、コンデンサ7に約200Vの残留電圧がある場合、100Vの差は点火スパ
ークを発生するのに充分ではないかも知れない。しかし、コンデンサ極性の反転
後、電圧差は400Vに上昇し、充分な電圧となる。
【0056】 この回路構成の変形を図1Aにおいて示される実施形態において使用すれば、
一方でコンデンサ7の残留電荷を利用することができ、他方で、コンデンサ4と
7の間の電圧差を、理想的なケースにおいてはコンデンサ4に存在する電圧値の
2倍に上げることができるので、図1Bに従った回路構成の作動電圧を減少する
ことができる。
【0057】 図1Aのさらなる拡張として、図1Bにおいて示される実施形態において、接
地の決定をスイッチング素子17により切り換えることができる。これにより、
エア・ギャップ15−16を直流電圧源の電圧まで目標を定めて上げることが可
能になるので有利である。これについては、図2に示される同様の実施形態を使
って説明する。
【0058】 図1Cは、充電コンデンサ4およびコンデンサ7の両方を回路構成において相
互に対して相対的に極性を反転できる回路構成の変形を示している。 これにより、相互インダクタンス電圧が生じる時点で、発生したパルスの電流
/電圧最大値の通過後の一次コイル13における磁界の崩壊により、最大加算的
直列のコイル13およびコンデンサ4、7の全ての部分電圧を切り換えることが
できる。
【0059】 この相互インダクタンス電圧は前の実施形態においてはダイオードにより制限
されていたが、この場合には、共鳴装置の代替電圧パルス操作のために利用され
る。 この回路配列の機能原理について、下に詳しく説明する。 コンデンサ4および7の両方が同じレベルまで充電される状況において、コン
デンサ7は、図1Bにおいて示される前の実施形態と同様スイッチ5により反転
される。電圧差が生じるため、電荷はコンデンサ4からコンデンサ7に流れるの
で、電流/電圧パルスが一次コイル13に発生し、さらに極性が反転したコンデ
ンサ7は反対方向に充電されるので、その極性は再び開始時の状況に戻る。
【0060】 パルス最大値後の一次コイル13における減少する磁界により、相互インダク
タンス電圧が発生し、これがコイル13の極性を変化させる。相互誘導電圧が生
じる時点で、反対方向に充電されたコンデンサ7は、スイッチオーバーされるの
で、パルスのマイナスの半波形において、コンデンサおよび一次コイルに生じる
全ての電圧は加算的直列であり、これにより、コンデンサ7は再び反対方向に充
電され、その極性は再び開始時の状況に戻る。
【0061】 パルスのマイナスの半波形の最大値に達すると、磁界の減少は、再び、一次コ
イルでの電圧条件を変化させる相互インダクタンス電圧を生じる。この相互イン
ダクタンス電圧はこの時点ではコンデンサ7の電圧と最大加算的直列であるが、
コンデンサ4の電圧とは最大加算的直列ではない。 コンデンサ4、7およびコイル13に存在する全ての電圧を最大加算的直列に
するためには、コンデンサ4をスイッチオーバーしなければならない。これが行
われると、電荷は再びコンデンサ7に移送される。ただしこの時点では開始時の
状況と反対の極性である。
【0062】 従って、2つのコンデンサ4、7のうち一方の極性を反転するプロセスは、一
次コイルの電流/電圧パルスがそのマイナスまたはプラスの最大値を通過するた
びに反復される。最大値になると、その後の磁界の減少により、励起電圧に反す
る誘導電圧がコイルに生じる。 回路構成から最大エネルギー利得を引き出し、共鳴作動が可能となるように、
反転は、2つのコンデンサのうち一方の反転後、コンデンサおよびコイルに存在
する全ての部分電圧が最大限加算されるように設計されなければならない。
【0063】 図1と比較して、図2に示される本発明に従った回路配列は、コンデンサ7の
充電および放電のために各々電気回路を有する点で相違する。図に示される回路
構成において、コンデンサ7および単巻変圧器6の両方が、それぞれ、両方の電
気回路の一部を構成する電気回路部分に配置される。 これにより、電荷は、コンデンサ7の充電および放電プロセスの両方において
単巻変圧器6をパルスとして通ることができる。これにより、コンデンサ7の充
電および放電の完全な1サイクル中、2つの点火パルスを発生することができ、
この点で、本発明による回路構成は、コンデンサの放電中だけ1つの点火パルス
を発生できる既知の回路構成と異なる。さらに、図2に示される回路構成により
、発生した電気アークに2つの異なる方法でエネルギーを持続的に供給すること
もできる。2つの方法は、直流かあるいは交流エネルギーの持続的供給であり、
交流エネルギーの継続供給により、必要なエネルギー量を燃焼室において支配的
な条件に有利に適合させることができる。このことは、希薄混合を点火しなけれ
ばならない場合、またはエンジンの様々な負荷モードにおいて燃焼室に乱れが生
じる場合に特にプラスの効果を持つ。このようなケースにおいて、持続的エネル
ギー供給が不十分であれば電気アークが断続されることになる。
【0064】 図2に示される通りの本発明に従った回路配列は、各電気回路に2つのスイッ
チング素子を配列するようにして実現されるいくつもの作動モードで利用でき、
本実施形態においては2つのスイッチング素子のうち1つはそれぞれの場合にパ
イロット/トリガ可能である。 こうして、パイロット/トリガ可能スイッチング素子5が閉じられた後、コン
デンサ4の電荷が変圧器6の一次コイル13および非パイロット可能スイッチン
グ素子としてのダイオード9を通じてコンデンサ7にパルス状に伝送されるとい
う充電電気回路が与えられる。他方、スイッチ5が開かれた後パイロット/トリ
ガ可能スイッチ8が閉じられるのでコンデンサの電荷はダイオード10、一次コ
イル13および閉スイッチ8を通じてパルス状に短絡されるという放電電気回路
が与えられる。
【0065】 この場合、この回路構成により、パイロット/トリガ可能スイッチング素子5
および8を使って本発明に従った回路構成をコンデンサ7のパルス状充電と放電
の間で交互に切り換えることができる。充電電気回路および放電電気回路の両方
に配置されるダイオード9および10は、電流が常に同じ方向に変圧器6の一次
コイルを流れるようにする。
【0066】 可能ないくつかの作動モードについて下に説明する: 1.例えば電子エンジン制御システムによりパイロットできるパイロット/ト
リガ可能スイッチ17の作動により、回路配列全体の大地電位が決定される。そ
の結果として、変圧器6の一次コイルと二次コイルの間の接続を通じて、アーク
・ギャップの極15は極16に対して数百ボルトの電圧に昇圧される。パイロッ
ト/トリガ可能スイッチ5が閉じた後、コンデンサ4の電荷は、ダイオード9に
よって制御されて矢印11の方向に一次コイル13を通じてコンデンサ7にパル
ス状に移送される。一次コイル13をパルス状に電荷が通過するため、変換され
た数キロボルトの高電圧が二次コイル14に発生し、これによりスパークはアー
ク・ギャップの極15と16の間でアークを形成する。このスパークは約100
から300μ秒の持続時間を持つ。
【0067】 図1において説明した通り、アーク・ギャップの極15と16の間の数百ボル
トの一貫して支配的な高電圧は、この高電圧が電気アークのアーク電圧より上で
ある限りエネルギーを電気アークに持続的に供給できるようにする。電気アーク
は、パイロット/トリガ可能スイッチ17が開かれて大地電位の決定が失われる
と、ただちに消滅するようにすることができる。したがって、この回路配列は、
電気アークのスパーク持続時間を可変的に調節できるので、エンジンの条件に適
合できるという利点を有する。発生したスパーク・ヘッド電流は非常に大きい可
能性があるが、スパーク・テイル電流は加えられる直流電圧および干渉抑制抵抗
器並びに設置される点火スパーク・ディストリビュータにおける直列スパーク経
路に依存する。
【0068】 2.電気アークが消滅した後、再びスイッチ17を閉じると同時にスウィッチ
8を閉じることにより電気アークを再び発生させることができる。コンデンサ7
の電荷は変圧器6の一次巻線をパルス状に11の方向に通るようにダイオード1
0によって短絡されるので、数キロボルト(30−60kV)の高電圧パルスが
コイルの二次側14に発生し、これがスパーク・プラグのアーク・ギャップの極
15と16の間の気体混合物にブレークダウンを生じる。スウィッチ17が閉じ
られている限りエネルギーは電気アークに持続的に供給される。
【0069】 従って、本発明に従った回路構成を使用して、エンジン速度を上げるために、
コンデンサ7の充電および放電プロセスの両方において点火スパークを発生する
ことができる。 既知の回路配列と異なり、本発明による回路配列は、さらに、パイロット/ト
リガ可能開閉素子17を作動することにより電気アーク持続時間を変動させるこ
とができる。
【0070】 3.スイッチ17を作動することにより供給される直流エネルギーは、電気ア
ークのアーク電圧が希薄混合において大きく変動する場合充分とは見なされない
かも知れない。または燃焼室に強い乱れがある場合、その結果として、アーク・
ギャップの極15と16の間に存在する直流電圧が電気アークを維持するのに充
分でないかも知れない。従って、スパーク・テイルにも高い電流強度が要求され
る。
【0071】 この場合、スウィッチ17およびスウィッチ5が閉じたら、まずコンデンサ7
の充電プロセスにおいて点火スパークを発生することができ、その後、点火され
た定常電気アークにより、スウィッチ5および8を複数回交互に開閉することに
よりコンデンサの放電と充電を交互に行うことができるので、電圧パルスがその
たびに変換されて、それによってエネルギーは定常電気アークに持続的に供給さ
れる。
【0072】 この原理は、図3に示されている。点火時点T1で、コンデンサ4から一次コ
イル13およびダイオード9を通じてコンデンサ7への電荷移動は、コンデンサ
7の電圧をU0からU2に上げる。この電圧パルスは、点火スパーク12により
極15と16の間のスパーキング・ギャップの混合物を点火することができる。
コンデンサ7は、その後、スイッチ5が開きスイッチ8が閉じるため放電プロセ
スにスイッチオーバーして定常電気アークに短絡するので、コンデンサ7におい
て電圧U1に達するまで、電荷は再びダイオード10および一次コイル13を通
じて11の方向に流れる。U1とU2の間の差に一致するこの電圧パルスは、一
次コイル13と二次コイル14の間の伝送比によっても昇圧するので、エネルギ
ーを定常電気アークに供給することができる。この後、スイッチ8は再び開かれ
、スイッチ5は閉じられるので、コンデンサ7は再び電圧レベルU2まで充電さ
れる。この交互サイクルは、エネルギーが定常電気アークに供給される限り反復
される。この点に関して、供給されるエネルギーの量が可変的なので、エンジン
条件に適合できることが、特に有利である。この可変性は、電圧レベルU1とU
2の間の電圧差が調節可能であることにより与えられる。充電および放電時定数
は回路構成において事前に決定されるので、この差は、主に、スイッチ5とスイ
ッチ8の作動の間のスイッチオーバーの持続時間によって決定される。
【0073】 電気アークが切断されるエネルギー供給段階の終了に近づくと、コンデンサ7
を完全に充電するか完全に放電することができる。しかし、電気アークをはっき
りと消滅させるためには、スウィッチ17が開かれる。 図3に示される時間グラフにおいて、電気アークの合計スパーク持続時間はT
1からT2までのタイム・スパンで示されており、ここで、電気アーク点火後、
コンデンサ7の充電および放電プロセスにおいて電圧レベルU1とU2の間に複
数回の交番がある。スパーク持続時間の終了に近づくと、コンデンサ7は、この
例においては時間T2で完全に充電されるので、次の点火サイクルにおいて、コ
ンデンサに蓄積されている電荷は、再び電気アークを発生させるために使用する
ことができる。その後、再び、パイロット/トリガ可能スイッチング素子5およ
び8を交互に開閉することにより、さらにエネルギーを定常電気アークに供給す
ることができる。交互の開閉は、作動中でも、例えばセンサ監視付き又はなしの
電子エンジン制御システムのソフトウェアにより制御することができる。
【0074】 図2に比べて、図4は、電流の流れの方向を決定するダイオード9および10
がパイロット/トリガ可能スイッチング素子20および19に取り替えられてい
る点で異なる。従って、コンデンサ7の充電プロセスについては、大地電位を決
定するためにスイッチ17を閉じた後まずスイッチ5を、次にスイッチ20を閉
じ、コンデンサ7の放電プロセス後、後者のスイッチ2つを開いてスイッチ8お
よび19を再び閉じる。
【0075】 図4に示される回路構成により、図2に従った回路構成の場合と同様、スイッ
チ5と20並びに8と19の交互の開閉により、発生した電気アークにエネルギ
を持続的に供給すること、またはスイッチ17の中間開放後、コンデンサ7の充
電および放電プロセスの両方において点火スパークを発生することが可能である
【0076】 図5は、変圧器6の二次側に2つの二次コイル14および18が備えられる点
で、図4に比べてさらに発展している。2つの二次コイルの各々で、それぞれ極
15と16および15’と16’の間のアーク・ギャップが接続されるので、こ
れらのアーク・ギャップとして、例えばシリンダの燃焼室における2つのスパー
ク・プラグが考えられる。その結果、点火スパークの数を増加することにより混
合気体をより良く点火することができる。当然、二次側にさらにコイルおよびス
パーク・プラグを配置することができる。しかし、充分なエネルギーが各点火ス
パークに供給されるための高いパワーを持つように回路配列全体を設計すること
に留意しなければならない。
【0077】 図6は、図2に従った回路配列の代替実施形態を示しており、ダイオード9、
10、22および23から成る整流器配列がコンデンサ7と直列に配置され、こ
の整流器の直流電圧源タッピング点の間に一次コイル13および二次コイル14
から成る単巻変圧器6が配列される。 コンデンサ7のパルス状充電用の電気回路は、パイロット/トリガ可能スイッ
チ5が閉じられパイロット/トリガ可能スイッチ8が開かれる場合にのみ与えら
れるので、電荷はダイオード9、一次コイル13およびダイオード22を通じて
コンデンサ7に移送される。充電プロセスを開始するために、スウィッチ5は開
かれスウィッチ8は閉じられるので、コンデンサの電荷はダイオード10、一次
コイル13およびダイオード23を通じて流れ出る。スウィッチ5および8のパ
イロットに応じて、いずれの場合にも充電および放電の間新しい点火スパークを
発生するか、定常電気アークにエネルギーを送ることができる。
【0078】 図7は、パルス操作の装置として単巻変圧器の代わりにレーザー・ダイオード
6’が整流器配列の直流電圧タッピング点の間に挿入されている点だけを除いて
、図6の配列に等しい配列を示している。その結果、スイッチ5および8を交互
に開閉することにより、パルス・モードでレーザー・ダイオード6’を操作する
ことができる。レーザー・ダイオード6’の代わりに、パルス操作の装置は他の
どのような光放射素子でもよい。同様に図7に対応するさらに別の代替実施形態
においては、レーザー・ダイオード22’、23’、10’および9’として整
流ダイオードを開発することができる。この場合、例えば相互に適切に接続され
る5つのダイオードから成るレーザー・ダイオード配列を回路配列に接続するこ
とができる。また個々の用途に応じて、充電回路および放電回路において異なる
スペクトル範囲で作動するレーザー・ダイオードを使用することもできる。
【0079】 図8は、パルス操作の装置6が充電回路に配置されさらなる装置6”が放電回
路に配置される、本発明に従った回路構成の実施形態を示している。さらに、こ
の回路配列においては、1つのエネルギー・アキュムレータだけでなくコンデン
サ7および21により示される2つのエネルギー・アキュムレータが使用される
。コンデンサ21は、この場合、パイロット/トリガ可能開閉素子5’により交
互に順番を定めることができる。コンデンサ配列全体の容量は、コンデンサ7と
21が並列接続されるために増大する。
【0080】 パルス操作の装置の作動電圧に応じて、コンデンサをゴールドカップ・コンデ
ンサなど数千ファラドの容量を持つエネルギー・アキュムレータとして使用する
ことができる。 図8に示される装置は、特に、電流がパルス状に励起コイル6および6”を順
次流れるリラクタンス・モーターをパイロットする場合に使用することができる
【0081】 図8に従った例において、コンデンサ7は、パイロット/トリガ可能スイッチ
ング素子5が閉じられているときコンデンサ4の電荷で充電される。この場合、
電荷は、コイル6をパルス状に流れる。スイッチ5’が閉じた後、コイル6を通
じて別の電荷を送ることができる。その代わりに、最初の充電プロセスの段階で
、スイッチ5’を閉じたままにして容量全体を上げることができる。
【0082】 充電プロセス後、スイッチ5は開かれスイッチ8は閉じられるので、コンデン
サ7(それぞれコンデンサ7および21)を放電するとき流れはリラクタンス・
モーターのコイル6”を通る。 2つのコンデンサ7および21を使用することにより、コンデンサ21はスイ
ッチング素子5’を通じてコンデンサ7と並列に交互に開閉でき、容量の変化は
パルスの大きさにも影響を与えるので、様々なパルス条件を実現できる。
【0083】 図9は、本発明による2つの回路構成が使用される回路配列を示しており、下
の回路構成Bは、極15と16の間のアーク・ギャップに点火スパークを発生さ
せる役割を果たし、上の回路構成Aはレーザー・ダイオード6’をパルス・パイ
ロットするためのものである。レーザー・ダイオードの脈動する放射光はアーク
・ギャップに放射される。レーザー・ダイオードを適切に選択することにより、
アーク・ギャップの極15と16の間に位置する混合気体を前記イオン化する光
の波長を放射することができる。レーザー・ダイオードの光線の焦点をアーク・
ギャップのレンズを使って合わせれば、この前期イオン化を増大することができ
る。混合気体の前期イオン化が発生しない場合またはこれが望まれない場合でも
、レーザー光線パルスの助けを借りて気体分子を励起することができるので、気
体混合を点火するために必要な全体的点火電圧が低くなり、その結果、燃焼が改
善される。混合気体の励起または前記イオン化のために、できる限り短い光の波
長が使用されると有利である。
【0084】 図9に示される回路構成は、上の回路Aの場合すでに説明した図2の回路に対
応し、単にパイロットされる変圧器6が電流制限抵抗器Rと直列に接続されるレ
ーザー・ダイオード6’に取り替えられているだけである。回路配列Bは図4に
すでに示されている回路構成に対応する。 図9の例に示される回路構成AおよびBは、電子モーター制御システム(図示
なし)により、相互に同期化される。
【0085】 一般的に言って、全てのパイロット/トリガ可能素子、特に上に論じられる図
の素子5、8、17、19および20は、電流、電圧、誘導、容量、磁気または
光学によりパイロットできることに再び言及しておかなければならない。従って
、半導体素子、集積回路およびその他の導電性の開閉可能コンポーネントなど全
ての既知の開閉素子を採用することができる。また、超小型電気機械スウィッチ
(MEMS技術)を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明による電子回路構成を示しており、この回路構成において、2つのエネ
ルギー蓄積コンデンサの間での電荷の交換中、発生した電圧パルスは変圧器を通
り、電気アークを発生するために高電圧に変換される。
【図1B】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、エネルギー蓄積
コンデンサの極性は充電コンデンサに対して相対的に切換え可能である。
【図1C】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、両方のエネルギ
ー蓄積コンデンサの極性は回路構成内において相互に対して相対的に切換え可能
である。
【図2】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、ダイオードによ
って方向が決定されるパルス状の充電電流および放電電流の両方が変圧器の一次
巻線を流れる。
【図3】 発生した電気アークに交流としてさらなるエネルギーを供給する可能性を示す
図である。
【図4】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、流れの方向を決
定する図2に示されるダイオードはパイロット/トリガ可能スイッチング素子に
取り替えられている。
【図5】 図4に示される回路構成を示し、この回路構成において、変圧器の二次側は2
つのコイルを備える。
【図6】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、変圧器の一次コ
イルを流れる電流の流れの方向は整流器配列により決定される。
【図7】 図6に対応する回路構成を示しており、この回路構成において、パルス操作の
変圧器はパルス操作のレーザー・ダイオードに取り替えられ、整流器ダイオード
もレーザー・ダイオードとすることができる。
【図8】 本発明による回路構成を示しており、この回路構成において、コンデンサの電
荷は1つまたは2つのさらなるコンデンサに移送され、リラクタンス・モーター
の第一巻線が上記のコンデンサの充電電気回路に配置されリラクタンス・モータ
ーの第二巻線が放電電気回路に配置される。
【図9】 本発明による2つの電子回路構成を持つ配列を示しており、この配列において
、点火スパーク発生のための回路およびレーザー光線パルス発生のための別の回
路が使用され、アーク・ギャップにおいて点火される気体混合を前記イオン化ま
たは励起する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月19日(2000.10.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項41】 点火スパーク(12)を発生するための回路構成(B)お
よびレーザー・ダイオード(6’)をパイロットするための回路(A)が使用さ
れ、前記ダイオードの光線(L)が点火スパーク・ギャップ(15−16)に放
射されることを特徴とする、請求項33から40のいずれか1項に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月10日(2001.4.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧源(1)、特にバッテリーと、 前記直流電圧源(1)の極(2、3)に、特に離れて接続される少なくとも1
    つの充電エネルギー・アキュムレータ(4)、特にコンデンサ(4)と、 少なくとも1つのパイロット/トリガ可能スイッチング素子(5)と 発生するパルスで操作される少なくとも1つの装置(6)と、を備え、 少なくとも1つのスイッチング素子(5)、特に、パイロット/トリガ可能ス
    イッチング素子(5)、及び前記パルスで操作される装置(6)が直列に接続さ
    れ、従って少なくともひとつのスイッチング素子を通じて前記充電エネルギー・
    アキュムレータ(4)の極(2、3)に接続可能な、特に第2のコンデンサ(7
    )として開発された少なくとも1つのさらなるエネルギー・アキュムレータ(7
    )を有し、それにより前記さらなるエネルギー・アキュムレータ(7)のうち少
    なくとも1つの充電/放電プロセスにおいて、前記装置(6)に電力を供給する
    ことができることを特徴とする、 電流/電圧パルス発生用、特に燃焼エンジンにおいて点火スパークを発生するた
    めの電子回路構成。
  2. 【請求項2】 前記回路構成内において、1つまたは複数のエネルギー・ア
    キュムレータ(4、7)の極性が反転可能であることを特徴とする、請求項1に
    記載の回路構成。
  3. 【請求項3】 前記回路構成の電気回路内において、1つまたは複数のエネ
    ルギー・アキュムレータ(4、7)の接続極の順番が、電流の流れの方向におい
    て逆転可能であることを特徴とする、請求項2に記載の回路構成。
  4. 【請求項4】 エネルギー・アキュムレータ(4、7)が、特にコンデンサ
    として開発された複数のアキュムレータ素子の、特に直列及び/又は並列接続さ
    れた配列を備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の回
    路構成。
  5. 【請求項5】 前記回路構成が、各エネルギー・アキュムレータ(7、21
    )を充電および放電するために各々の場合に1つの電気回路を有することを特徴
    とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の回路構成。
  6. 【請求項6】 各エネルギー・アキュムレータ(7、21)が両方の電気回
    路の一部を構成する電気回路の部分に配列されることを特徴とする、請求項1か
    ら5のいずれか1項に記載の回路構成。
  7. 【請求項7】 パルス操作される装置(6)が両方の電気回路の一部を構成
    する電気回路の部分に配列されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか
    1項に記載の回路構成。
  8. 【請求項8】 1つのパルス操作される装置(6)が充電回路に配置され、
    1つ(6”)が放電回路に配置されることを特徴とする、請求項1から7のいず
    れか1項に記載の回路構成。
  9. 【請求項9】 各電気回路が少なくとも1つの(それぞれ5および8)、で
    きれば2つのスイッチング素子(それぞれ5、9および8、10)を有すること
    を特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の回路構成。
  10. 【請求項10】 前記回路構成が前記パイロット/トリガ可能スイッチング
    素子(5、8、19、20)により各エネルギー・アキュムレータ(7、21)
    のパルス状充電と放電を交互に切り換えることができることを特徴とする、請求
    項9に記載の回路構成。
  11. 【請求項11】 電流が前記エネルギー・アキュムレータ(7)の充電およ
    び放電中に同じ方向(11)に前記パルス操作される装置(6)を流れることを
    特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の回路構成。
  12. 【請求項12】 各電気回路における電荷の流れの経路がダイオード(9、
    10、22、23)によって決定されることを特徴とする、請求項11に記載の
    回路構成。
  13. 【請求項13】 その直流電圧タッピング点の間にパルス操作される装置(
    6)が配列される整流器配列(9、10、22、23)が、エネルギー・アキュ
    ムレータ(7)と直列に接続されることを特徴とする、請求項12に記載の回路
    構成。
  14. 【請求項14】 前記ダイオードがレーザー・ダイオード(9’、10’、
    22’、23’)であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に
    記載の回路構成。
  15. 【請求項15】 各電気回路における充電の流れの経路がパイロット/トリ
    ガ可能スイッチング素子(5、8、19、20)によって規定されることを特徴
    とする、請求項11に記載の回路構成。
  16. 【請求項16】 パルスによって操作される前記装置が変圧器(6)である
    ことを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の回路構成。
  17. 【請求項17】 前記変圧器(6)を使って電気アーク(12)発生のため
    又は蛍光/ネオン管のスパークのために高電圧パルスを発生できることを特徴と
    する、請求項16に記載の回路構成。
  18. 【請求項18】 直流及び/又は交流エネルギーを持続的に定常電気アーク
    (12)に送ることができることを特徴とする、請求項1から17のいずれか1
    項に記載の回路構成。
  19. 【請求項19】 前記変圧器(6)が一次コイル(13)と二次コイル(1
    4)の間に接続を持つ単巻変圧器であり、特に前記二次コイル(14)の自由端
    がアーク・ギャップ、できればスパーク・プラグの1つの極(15)に通じ、そ
    の他方の極がフレーム電位に接続されることを特徴とする、請求項1から18の
    いずれか1項に記載の回路構成。
  20. 【請求項20】 前記エネルギー源(1)の接地導線がパイロット/トリガ
    可能スイッチング素子(17)により車両接地から切り離し可能であることを特
    徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の回路構成。
  21. 【請求項21】 前記変圧器(6)が複数のできれば2つの二次コイル(1
    4、18)を有することを特徴とする、請求項1から20のいずれか1項に記載
    の回路構成。
  22. 【請求項22】 エネルギー・アキュムレータ(7、21)の充電電流をブ
    ロックするスイッチング素子(24)、特にダイオードが、前記変圧器(6)の
    一次コイル(13)及び/又は前記充電エネルギー・アキュムレータ(4)に並
    列に接続されることを特徴とする、請求項1から21のいずれか1項に記載の回
    路構成。
  23. 【請求項23】 前記ブロッキングスイッチング素子(24)がパイロット
    /トリガ可能スイッチング素子であることを特徴とする、請求項16に記載の回
    路構成。
  24. 【請求項24】 前記パイロット/トリガ可能スイッチング素子(5、8、
    17、19、20)が電流、電圧、誘導的、容量的、磁気的または光学的にパイ
    ロットできることを特徴とする、請求項1から23のいずれか1項に記載の回路
    構成。
  25. 【請求項25】 前記パルス操作される装置が光放射素子(6’)、特にレ
    ーザーダイオードであることを特徴とする、請求項1から24のいずれか1項に
    記載の回路構成。
  26. 【請求項26】 前記パルス操作される装置(6)がリラクタンス・モータ
    ー(6、6”)であることを特徴とする、請求項1から25のいずれか1項に記
    載の回路構成。
  27. 【請求項27】 パルス操作される装置(6、6’、6”)を通じて少なく
    とも1つの充電エネルギー・アキュムレータ(4)、特に第1のコンデンサから
    少なくとも1つの他のエネルギー・アキュムレータ(7)、特にさらなるコンデ
    ンサ(7、21)へのパルス状の電荷移動により、少なくとも1つのスイッチン
    グ素子(5)のパイロット後パルスを発生することを特徴とする、前記装置(6
    、6’、6”)のパイロットのために請求項1から26のいずれか1項の電気回
    路構成において電流/電圧パルスを発生するための方法。
  28. 【請求項28】 少なくとも2つのエネルギー・アキュムレータ(4、7)
    の間の電位差を増大するために、前記エネルギー・アキュムレータ(4、7)の
    うち1つの極性が他のエネルギー・アキュムレータ(7、4)に対して相対的に
    反転されることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記装置に相互インダクタンス電圧が生じると、エネルギ
    ー・アキュムレータ(4、7)のうち少なくとも1つが前記装置(6)およびエ
    ネルギー・アキュムレータ(4、7)に存在する全ての電圧が最大加算的直列と
    なるように交互に切り換えられることを特徴とする、インダクタンスを有する装
    置を操作する請求項27又は28のいずれかに記載の方法。
  30. 【請求項30】 電荷が前記エネルギー・アキュムレータ(4、7)の充電
    および放電の両方において同じ方向(11)にパルス操作される装置(6)をパ
    ルス状に流れることを特徴とする、請求項27から29のいずれか1項に記載の
    方法。
  31. 【請求項31】 エネルギーが定常電気アーク(12)に持続的に送られる
    ことを特徴とする、燃焼エンジンの点火システム用に高電圧点火スパークを発生
    するための請求項27から30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 【請求項32】 それぞれ充電(UL)および放電(U0)限界に達する前に
    エネルギー・アキュムレータの充電(U2)と放電(U1)を交互に切り換えるこ
    とによりエネルギーが電気アーク(12)に送られることを特徴とする、請求項
    27から31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 【請求項33】 供給されるエネルギーが前記電気アークの条件に適合され
    る、特にエンジンの燃焼室のタービュランスに適合されることを特徴とする、請
    求項27から32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 【請求項34】 点火スパーク(12)を発生するための回路構成(B)お
    よびレーザー・ダイオード(6’)をパイロットするための回路(A)が使用さ
    れ、前記ダイオードの光線(L)が点火スパーク・ギャップ(15−16)に放
    射されることを特徴とする、請求項27から33のいずれか1項に記載の方法。
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