JP2002523370A - アポモルヒネ副作用の改善 - Google Patents

アポモルヒネ副作用の改善

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Abstract

(57)【要約】 パーキンソン病および男性勃起機能不全(MED)の徴候はアポモルヒネの使用により改善できる。悪心、嘔吐、あくび、および心臓疾患といったアポモルヒネ投与の副作用は、段階的投与方法の適応により有意に軽減できる。アポモルヒネの初期量を患者に投与し、その後、所望の治療量よりも多い最終量が患者に受け入れられるまで増加させる。その後は、最終アポモルヒネ投与量より少ない治療量のアポモルヒネを、副作用が軽減した患者に投与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明はパーキンソン病、心因性男性勃起機能不全(MED)および女性性的
機能不全、あるいは同様な苦痛のためのアポモルヒネを服用した際にヒト患者に
引き起こされる悪心、あくび、嘔吐、および心臓疾患効果のような副作用の改善
に関する。
【0002】 発明の背景 アポモルヒネはパーキンソン症候群の患者に使用されてきた。たとえば、デフ
ォンドら、ジャーナルオブニューロロジー、ニューロサージェリー、およびサイ
カイアトリー 56:101−103(1993)およびデュリフら、クリニカ
ルニューロファーマコロジー16(2):157−166(1993)を参照の
こと。加えて、アポモルヒネはアルコール中毒、精神分裂病、変形性筋緊張性異
常、幻覚、偏頭痛、しゃっくり、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、お
よびごく最近では男性勃起機能不全の治療用とみなされてきた。
【0003】 ヒト、イヌなどの哺乳動物への大容量のアポモルヒネの投与は通常悪心および
嘔吐を生じさせ、哺乳類の中神経系の機構である延髄の化学受容体トリガーゾー
ン(CTZ)でのアポモルヒネの作用によるものであると考えられる。付加的な
化学受容体誘因性嘔吐は現在消化管内にもあると考えられる。
【0004】 インポテンスあるいは男性勃起機能不全は性交に十分な勃起を達成あるいは維
持することが不能であると定義付けられる。記述の症例のいずれにおいても、イ
ンポテンスは心理的障害(心因性)、一般的な生理学的異常(器質性)、神経学
的障害(神経性)、ホルモン障害(内分泌性)あるいは前述の組み合わせが原因
となる。
【0005】 しかしながら、この記述は正確ではない。目下のところ、標準化された診断あ
るいは治療の方法はない。ここに用いたように、心因性インポテンスは機能的イ
ンポテンスとして定義付けられ、明確な圧倒的組織基盤をもたない。それはある
刺激(例えば、マスターベーション、突発性夜間腫脹、突発性朝立ち、エロティ
ックビデオ、など)に応答して勃起を有するがその他では有さない(例えばパー
トナーあるいは結婚の関心)能力を特徴とする。
【0006】 心因性インポテンスに苦しむ男性患者の陰茎腫脹でのアポモルヒネの効果もま
た研究されている。これらの研究はアポモルヒネが確かに心因性男性患者におい
て勃起を誘発するが、有意な勃起応答を達成するために要求されるアポモルヒネ
の用量はたいてい悪心あるいはその他の深刻な望ましくない高血圧、紅潮および
発汗(汗かき)を含む副作用を伴うことを示す。しかしながら、ヒト患者におけ
る勃起応答を引き起こすためにアポモルヒネが作用することによる特異的なメカ
ニズムは未だ完全に分かっていない。
【0007】 さらに、アポモルヒネは経口生物学的利用能をほとんど有さないことが示され
ている。例えば、バレデッサリーニら、ゲッサら編集、アポモルヒネおよびその
他のドーパミノミメティックス、ベーシックファーマコロジー、第1巻、レイベ
ン出版、ニューヨーク(1981)、頁219−228を参照のこと。このよう
に調査は男性患者における心因性インポテンスの効果的な治療同様そのような患
者を同定できる診断的方法に対して継続している。
【0008】 アポモルヒネのための特定のデリバリーシステムは望ましくない副作用の類を
減らす一方で、実践的な治療および/又は診断的「窓口」を提供できることが現
在わかっている。
【0009】 アポモルヒネHClの急性および亜急性試験が下等脊椎動物(両生類および鳥
類)においてキログラムあたり300ミリグラム(mg/kg)以上および高等
哺乳類(霊長類)において10mg/kgでの範囲の毎日の投与による研究で報
告されている。哺乳類においては、アポモルヒネHClの投与は単回皮下注射で
約13mg/kgまで寛容であることが明らかである。この量であるいはこれ以
上の量での投与はマウスでは致命的であると報告されているが、50%致死量は
この種ではかなり高い(>50mg/kg)。アポモルヒネの継続的な注入は寛
容であり、14日間で420μg/kg/時間の投与量が報告されている。より
多い投与量(1,500μg/kg/時間が14日間の研究コースに及ぶ最小致
死であることが認められている)。霊長類においては、アポモルヒネHClの複
数回投与は重要な副作用もなく100−400μg/kgで4日間まで投与され
ている。
【0010】 しかしながら、1995年に、R.T.セグレイブス医学博士による「ヒト陰
茎勃起応答でのドーパミン作用およびその効果」と表題された頁225−229
の記事で、ザ ファーマコロジー オブ セクシュアルファンクション アンド
ディスファンクション(J.バンクロフト、編集者)はヒト男性における勃起
応答を誘発するためのドーパミン作用、特にアポモルヒネの使用に関する証拠を
要約した。記事は「明らかにアポモルヒネは治療有用性を有するにはあまりにも
副作用が多すぎる」と締めくくっている。
【0011】 セグレイブズの記事にもかかわらず、アポモルヒネ投与形態はパーキンソン病
の治療のみならず心因性勃起機能不全を患っている男性患者にも性交(例えば膣
挿入)に十分な勃起の誘発および維持のために有効であることが認められた。相
対的に低い投与量のアポモルヒネは悪心あるいはその他の望ましくない副作用な
くして投与されることが可能であるが、そのような副作用はそれ自体がアポモル
ヒネの投与を増加させるとして宣言している。
【0012】 アポモルヒネの血漿濃度がミリリットルあたりせいぜい約5.5ナノグラム(
ng/ml)で維持されるとき、副作用の発生率は最小である。そのようなモニ
タリングは、勿論、適切な用量規定を決定するため、血液分析のような侵襲性手
順あるいは尿検査を要する。
【0013】 本法は従来法の侵襲性なしにアポモルヒネの使用による副作用の改善を提供す
る。
【0014】 発明の概略 ヒト患者における悪心、嘔吐、あくび、心疾患作用などといったアポモルヒネ
の副作用は期間中にわたるアポモルヒネの段階的拡大用量の投与で最小化される
。方法はアポモルヒネの閾値あるいは初回用量の投与で始まり、次いでアポモル
ヒネの間欠的な増加用量は治療用量を越える最終用量まで投与される。アポモル
ヒネの治療用量はその後治療の目的で患者に投与される。
【0015】 心因性インポテンスを治療するための好ましい実施形態において、アポモルヒ
ネの舌下用量は間欠的に投与される。アポモルヒネの最終用量は好ましくは患者
に十分に堅い勃起を引き起こすために必要とされる量を越える。治療的舌下用量
はアポモルヒネの最終用量よりも少ないが、付随する実質的な副作用がなく、膣
挿入に対して十分な堅さの勃起を引き起こすにはなお十分である。好ましくは、
ヒト患者に対するアポモルヒネの舌下閾値用量は約2から約8ミリグラム(mg
)の範囲にすることができ、さらに好ましくは約4mgである。用量の増加は、
最終用量を与えた後で投与したアポモルヒネの治療用量と共に、好ましくは日に
約2mgの割合で3日以上に渡り行う。心因性勃起機能不全を患っているヒト患
者に投与されるアポモルヒネの最終用量は約8から10mgである。アポモルヒ
ネの舌下治療用量は好ましくは6mgであり、患者によって患者の体重キログラ
ムあたり約35から約74マイクログラム(μg/kg)の範囲で、さらに好ま
しくは体重のキログラムあたり約50から約74マイクログラム(μg/kg)
の範囲内で変更可能である。
【0016】 パーキンソン病の患者にとって、例えばパーキンソニズム徴候を改善するのに
十分な皮下治療用量は、通常投与あたり約3−5mgのところ、約8mgに高く
することが可能である。パーキンソニズム徴候の治療のための舌下治療用量は、
通常約20から約40mgのところ、60mg程度に高くできる。皮下閾値用量
は通常約3mgのところ約1.25から約5mgの範囲にすることが可能である
。投与形態にもかかわらず、アポモルヒネの血漿濃度はパーキンソニズム徴候の
治療に対しては好ましくはリットルあたり約3から約20ナノグラムの範囲で維
持される。
【0017】 女性性的機能不全の患者に対しては、女性へのアポモルヒネの投与は神経刺激
した陰核の内部海綿血流および膣壁血流の増加するために示され、そのそれぞれ
が女性の陰核勃起および膣充溢とそれぞれ関係している。
【0018】 舌下アポモルヒネ投与形態は、通常約2から約12mgのアポモルヒネを含ん
でおり、好ましくは約2から約8mgで、実質的な悪心あるいはその他の望まし
くない副作用を誘発せずにヒト女性における性的準備を作りだすのに効果的であ
る。舌下的に、投与は好ましくは性行為前約15から約20分に行われる。アポ
モルヒネの血漿濃度は性行為中の膣内拡大、それに関係する潤滑、および性交中
の陰核勃起を維持するのに十分なアポモルヒネの循環血清レベルおよび中脳組織
レベルを維持するため、わずか約5.5ng/mlで、好ましくは約0.3から
約4ng/mlで、さらに好ましくは約1から約2ng/mlで維持される。
【0019】 社会的恐怖症と診断された患者に対しては、アポモルヒネのようなドーパミネ
ルギック作用は社会的恐怖症を特徴とする社会相互活動に従事するための患者の
無能を軽減する。2つあるいはそれ以上の治療の慢性療法でのCmaxで約0.
5ng/mlから約10ng/mlの範囲でアポモルヒネの標的血漿濃度を達成
する治療法は、患者に社会的恐怖の改善を作り出す療法的に効果的な用量を提供
する。
【0020】 図面の簡単な説明 図1はイヌの0.05mg/kgのアポモルヒネ適応投与量での悪心/レッチ
ングおよび嘔吐期間に対する時間のプロットである。
【0021】 図2はイヌの0.4mg/kgのアポモルヒネ適応投与量での悪心/レッチン
グおよび嘔吐期間に対する時間のプロットである。
【0022】 図3は3つの異なる投与量でのアポモルヒネ投与後最初の5分間に嘔吐を経験
したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【0023】 図4はイヌkgあたり0.04mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐
を経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【0024】 図5はイヌkgあたり0.1mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐を
経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【0025】 図6はイヌkgあたり0.4mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐を
経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【0026】 図7は5ヶ月毎日アポモルヒネを投与した後に測定した3つの異なるアポモル
ヒネ投与量を受けているイヌの平均動脈圧に対する時間のプロットである。
【0027】 図8は5ヶ月毎日アポモルヒネを投与した後に測定した3つの異なるアポモル
ヒネ投与量を受けているイヌの心拍数に対する時間のプロットである。
【0028】 図9はkgあたりアポモルヒネ0.04mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【0029】 図10はkgあたりアポモルヒネ0.1mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【0030】 図11はkgあたりアポモルヒネ0.4mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【0031】 図12は投与した用量のパーセンテージとしてそれぞれの投与した用量でのヒ
トの悪心(有害事象)の発生率を表わす棒グラフである。
【0032】 図13は投与した用量のパーセンテージとしてそれぞれの投与した用量でのヒ
トの嘔吐(有害事象)の発生率を表わす棒グラフである。
【0033】 図14はヒト参加者のそれぞれの投与レベルでのそれぞれのビデオタイプ(例
えばエロティックおよび中性的)に対する平均RIGISCANTMスコアを表
わす折れ線グラフである。
【0034】 図15は男性患者のためのサンプル性的機能研究用自宅アンケートを表わし、
アポモルヒネの舌下投与後約12時間から約24時間以内に完成が要求される。
【0035】 図16は男性患者の女性パートナーためのサンプル性的機能研究用自宅アンケ
ートを表わし、アポモルヒネの舌下投与後約12時間から約24時間以内に完成
が要求される。
【0036】 図17は患者の満足のいく状態の感覚、鎮静、精神安定、不安、覚醒およびあ
くび動作におけるあらゆる変化のレベルを決定するために用いられるビジュアル
・アナログ・スケールアンケートのサンプルを表わす。
【0037】 好ましい実施形態の記載 本発明は多くの異なる形で実施できるが、本発明の好ましい実施の形態を以下
に詳述する。しかしながら、本開示は本発明の原理の一例としてみなされるもの
であり、例示した特定の実施例に本発明を限定するものではないことが理解され
るべきである。
【0038】 アポモルヒネは約5ミリグラム用量で皮下的に投与された場合、制吐剤として
使用を認められているドーパミンレセプター作用薬である。本発明の目的のため
に、アポモルヒネは患者の中脳組織レベルにおける刺激細胞に十分な量で投与さ
れる。この細胞刺激はセロトニンおよびオキシトシンと共に神経伝達を網羅する
刺激のカスケードの部分になると考えられる。
【0039】 患者の中脳組織にあるドーパミンレセプターはアポモルヒネの舌下投与によっ
て勃起を引き起こすのに十分な程度まで刺激されることが可能である。アポモル
ヒネはまた、化学名(R)−5,6,6a,7−テトラヒドロ−6−メチルー4
H−ジベンゾ−[de,q]キノリン−10,11−ジオールで知られており、
以下の化学構造を有する。
【0040】
【化1】 舌下投与は通常約2分から約10分の範囲あるいはそれよりも長い期間にわた
って行なわれる。この期間にわたって舌下的に投与したアポモルヒネの量は好ま
しくは患者の体重のキログラムあたり約35から約74マイクログラム(μg/
kg)の範囲であり、さらに好ましくは体重kgあたり約50から約74μgの
範囲である。
【0041】 アポモルヒネの慢性的な投与から起こる通常の副作用への適応は、血漿濃度あ
るいは周辺濃度薬剤がこれら効果を作り出しやすい血液レベルを経由する薬剤に
調整される療法および経路を用いて達成することができる。適応に対するアポモ
ルヒネの投与は投与の非経口、経口あるいは舌下経路の形をとることができる。
舌下経路は心因性勃起機の不全を患っている患者に好ましい。迅速な適応、習慣
化、応答療法が好ましい。治療用量は好ましくは患者が副作用を経験したアポモ
ルヒネの最小用量として同定される。閾値用量は受け入れがたい副作用が認めら
れなくなるまで繰り返される。繰り返されるアポモルヒネの投与の頻度は変化す
ることもあるが、好ましくは投与あたり約1日から約1週間である。
【0042】 次いで、アポモルヒネ投与量は再び副作用が認められるまで増加される。増加
した用量の投与は、そこで患者がもはや副作用を経験しなくなるまで繰り返され
る。間欠的用量の段階的拡大に対しては、事前に寛容な用量は好ましくは2倍で
ある。用量の段階的拡大はアポモルヒネの用量レベルが標的医学状態に対する治
療用量を越えるまで繰り返される。
【0043】 例示した適応計画を以下の表1aに表わす。
【0044】
【表1】 より好都合な分配および大量投与については、さらに構造化された適応療法が
好ましい。心因性インポテンスの治療に関する本発明の一実施形態では、アポモ
ルヒネの皮下投与は表1bに示した適応療法によって行われる。
【0045】
【表2】 第1週の間に要する2mg錠はほとんどのインポテンス患者に対して閾値用量
であることが認められている。治療舌下投与量は第4週でアポモルヒネの最終投
与量より少ないものの、膣挿入に困らない程度の堅さの勃起を引き起こすには依
然十分である。この拘束を侵害することなく、治療量は患者によって加減して構
わない。
【0046】 以下の表1cはパーキンソニズム症候群の治療に対する適応療法を示す。
【0047】
【表3】 第4週で要する治療舌下投与量はアポモルヒネ最終投与量よりも少ないものの
、パーキンソニズム症候群を実質的に軽減するには依然十分である。
【0048】 表1bおよび1cで提示した構造化した適応療法は患者許容性およびコンプラ
イアンスに対する利点を有する。必要とする舌下錠はカレンダーカード式錠剤デ
ィスペンサーで調整することができる。
【0049】 動物研究 本発明はさらに以下の実施例で例示される。
【0050】 実施例1 アポモルヒネHClの毎日の皮下投与に続いて起こるイヌの嘔吐およびレッチ
ング−投与後の嘔吐およびレッチング期間の測定 この用量決定の研究において、皮下アポモルヒネHClを0.05あるいは0
.4mg/kgで開始し、イヌに投与した。投与量は最終的に拡大した。悪心/
レッチングおよび嘔吐の期間を監視し、図1および図2に報告した。イヌはアポ
モルヒネ誘因性の嘔吐にヒトよりも5から10倍感受性であることが知られてい
る。
【0051】 低用量では、レッチングおよび嘔吐の発生率によって明らかにされるような動
物の適応は初回投与から3日以内に発生した。12日後、動物には自身の適応量
よりも100%多い量が授与された。嘔吐の期間の唯一わずかな増加が本研究の
終わりまでに正常化したことを示した。0.4mg/kg/日投与では、適応は
およそ10日後に顕著であった(図2参照)。0.4mg/kg/日投与での治
療に続く21日間は投与量が0.8mg/kg/日に拡大したが、嘔吐/レッチ
ング増加の徴候はなかった。
【0052】 28日目に投与量は1.2mg/kg/日に拡大した。この投与量により嘔吐
およびレッチング期間における控えめな増加が生じた。しかしながら、この投与
量はニグラ−線条体運動中枢で薬物効果による移行および調整における有意な障
害を生み出した。投与量は0.8mg/kg/日に減少したが、再び運動障害が
認められた。これは高等脳におけるドーパミンレセプター系のアップレギュレー
ションの結果であると思われ、また他の種においても観察された。ひとたびCN
Sに超高感受性が作り上げられると、ホメオスターシスの確立に4週から6週の
ウォッシュアウト期間を要する。
【0053】 この研究は嘔吐およびレッチングに有意な減少を作り出すためのアポモルヒネ
HClによる治療期間が投与量に依存することを示す。一般に、初回投与に続く
レッチング/嘔吐期間の平均期間は約30分であった。この期間は毎日の投与に
準じて約5分まで著しく減少した。さらにいったん適応量が確立されてしまえば
、適応の100%までの投与量の増加はレッチングおよび嘔吐期間に関係ない増
加を生み出した。
【0054】 実施例2 皮下アポモルヒネの毎日の投与での副作用に適応した動物の最大数による時間
の測定 アポモルヒネHClの皮下投与後の厳選された期間中にレッチングあるいは嘔
吐をした動物の数を記録した。特には、レッチングあるいは嘔吐の発生率をアポ
モルヒネ投与後:0から5分、5から30分、および30から60分の期間に対
して記録した。この研究は実施例1におけるデータ記録の異なる見解を提供する
。実施例1で研究したデータはレッチングおよび嘔吐の平均期間を明らかにし、
同時にこの実施例において影響を受けた動物の数を厳選された期間中に調査した
【0055】 0.04、0.1および0.4mg/kg/日の3つの異なる投与レベルにお
いて観察を行った。この研究では投与量の拡大は試みなかった。5匹のイヌのグ
ループをそれぞれの投与量レベルでの試験に用いた。それぞれの投与期間後に、
レッチングおよび嘔吐の症状の発現を伴うそれぞれの投与量レベルでのイヌの数
を、約180日間に渡る毎日の投与に対して記録した。10日平均を算出し、プ
ロットした(図3から図6参照)。
【0056】 最も高い0.4投与量レベルで、効果的な適応の80%レベルに到達するには
約3ヶ月間の日々の治療を要した。図3から図6に表示した結果は個々の変動は
相対的に不従順な被験者で生じ、適応は過度の投与量で繰り返される治療によっ
て作り上げられることを示す。適応への時間は与えられた投与量の機能であり、
個々の被験者の嘔吐の傾向である。
【0057】 既知の副作用の多くが周辺の血管を拡張する結果となるので、5ヶ月の慢性治
療後に投与後の血圧、および心拍数をそれぞれの投与量グループに対して測定し
た(約第150日)。未治療グループのイヌの血圧および心拍数を比較目的のた
めに評価した。結果を図7および図8にグラフで示す。血圧の実変化は対照と有
意に違わないが、投与後に時折頻脈が発生することが認められる。
【0058】 アポモルヒネの毎日の投与後、強心薬産出増加によって補われるべく周辺の血
管拡張が出現する。まず初めに、アポモルヒネHClに曝された何人かの被験者
でバディカルデイアが報告された。この効果は血圧を下げる原因となる心拍数の
増加を引き起こす代償信号を生成する迷走神経ドーパミンレセプターの適応で失
われる。
【0059】 副作用の減少が薬物動態学的応答の変化に起因すると考えられるか否かを評価
するために、それぞれの投与グループに対して第1日、第90日、第180日で
の血漿濃度プロファイル研究を実施した。特には、血漿アポモルヒネ濃度を投与
後8時間を超える期間毎に測定した。結果は図9から図11に報告する。
【0060】 第1日、第90日あるいは第180日測定に対する血漿濃度データ間のアポモ
ルヒネの曲線下面積(AUC)、分布および排出において、有意な変化の根拠は
みられなかった。したがって、観察されたアポモルヒネの副作用の減少は薬物動
態学における有意な変化の結果ではない。
【0061】 実施例3 イヌへのアポモルヒネHClの舌下、経口および皮下投与の比較 イヌをまず0.04mg/kgの皮下投与によって、その後3日間隔を開け、
次いで皮下投与によって0.2mg/kg、経口経路によって0.2mg/kg
のアポモルヒネHClの単回投与に曝した。嘔吐および/又はレッチングの発生
率の鎮化を以下の表2に報告する。
【0062】
【表4】 前述の結果は、約6回のアポモルヒネの皮下注射による治療において、生物学
的に利用可能な皮下投与量はこの後の投与量にイヌを適応させたこと示す。本デ
ータの薬物動態学的解析を以下の表3に示す。薬剤の生物学的利用能は皮下送達
経由で約13%であることが認められた。この値は事前に報告したヒトでの発見
と一致する。
【0063】
【表5】
【0064】 ヒト研究 実施例4 4mgおよび8mg皮下錠と1mgアポモルヒネHClの静脈注射の薬物動態
学的比較 この研究は続く4mgあるいは8mg錠剤の2種の皮下投与量と1mg1回静
注のアポモルヒネの血漿濃度を比較する。研究は7人の健常男性志願者で実施し
た。血漿を用意し、ビアンチ&ランディの手法(ジャーナルオブクロマトグラフ
ィー、1985年)で測定した。結果を以下の表4に示す。
【0065】
【表6】 約2.5ng/mlの薬剤血漿濃度はヒト男性被験者で典型的に生じる悪心の
ような副作用開始時点での閾値濃度(Cmax)とみなす。アポモルヒネをアポ
モルヒネヒドロクロライドとして非傾向的に投与するとき、閾値を容易に超える
。しかしながら、8mgのアポモルヒネクロライドと同量を含む錠剤の皮下投与
によって、薬剤血漿濃度はCmaxでよりいっそう容易に維持できる。
【0066】 実施例5 心因性男性勃起機能不全の治療に対するアポモルヒネHCl舌下錠段階的拡大
投与許容性の研究 実施例5−要約。この臨床研究は3つの相で実施した。第1相では、被験者を
完全な肉体的および精神的評価によってインポテンスを訴える患者の中から選出
した。例えば、評価過程の一段階は陰茎の堅さおよび周径のRigiscan測
定を行い、ついで単盲検様式でプラセボ錠を投与するための志願者を要した。第
2相は4人の来診者において、投与量段階的拡大(4、6および8mg錠)投与
からなった。外来患者相は第3相で実施された。患者は自宅で使用するためのア
ポモルヒネHClを与えられた。アポモルヒネHClが原因の有害事象(副作用
)が研究の全3相において報告された。
【0067】 以下の表4は外来患者相(第3相)と比較した段階的拡大相(第2相)の患者
数による副作用の頻度の要約である。投与量段階的拡大相の間に、副作用の頻度
が61.5%から105.8%に増加し、8mg錠については94.2%に減少
し始めていることが認められた。4mgおよび6mg投与量での副作用の頻度は
これら投与量に初めて曝された患者と比較するとそれぞれ約2分の1および3分
の1であった。適応証拠はここで全般的な副作用の減少に対して投与量の段階的
拡大有用性を証明する。この研究で報告された副作用は、悪心、疲労、めまい、
発汗、あくび、低血圧および嘔吐であった。
【0068】
【表7】 表4は段階的に拡大する毎週のアポモルヒネへの被曝が初めに適応に達するま
で副作用の増加によって結果として起こることを証明する。副作用の数および重
篤度は被験者によって報告され、その後減少した。
【0069】 実施例5−詳細な説明(臨床研究#94−03−01)。ヒト研究を3つの独
立した相で実施した。第1相は適切な被験者を選び、それぞれの被験者に対し性
行為におけるベースライン情報を得ることからなった。第2相は投与量の段階的
拡大で構成され、被験者は第4週期の間に用量が増加していくアポモルヒネを投
与された。最後に、第3相は第5週期の自宅服用治験で構成され、患者は性交前
に一定量のアポモルヒネを自分自身に投与した。
【0070】 第1相:被験者選定 参加している被験者は最初、インポテンスの不定愁訴があった者の中から選ば
れた。これら患者は完全な泌尿器科医による泌尿器学的評価および精神科医によ
る評価を受けた(以下の表6中の「ベースライン」項目参照)。
【0071】 勃起障害に関する診断試験は広範で、以下を含んだ。すなわち、生化学的プロ
ファイル、夜間陰茎腫脹(NPT)モニタリング、ドップラー流量研究、振動感
覚測定、3重療法の体内注射による身体校正試験、および動的海綿測定法である
。これら試験はインポテンスの動脈性、静脈性、あるいは周辺神経性の因果関係
全てを除外するために用いられた。これらいずれの3領域で異常をきたす患者は
すべて治験登録から除外された。
【0072】 その他の非心因性原因(例えば関係の不一致)、すべての内分泌性疾患(例え
ば糖尿病)の個人履歴、多発性硬化症、ガン、心疾患、過去12ヶ月以内の薬物
あるいはアルコール乱用、いずれの性機能低下歴あるいは高プロラクチン血症、
陰茎プロテアーゼの使用、およびその他の状況による勃起機能不全の形跡がある
被験者もまた除外された。以下の表6は本研究に対する適格/除外基準の非網羅
的なリストである。
【0073】
【表8】 全基準に合致する男性患者は、主として心因性由来のインポテンスとして診断
された。ドーパミン作用性薬剤を使用することを患者が知らされていなかった場
合、患者はAPO治験への登録の申し入れを受けた。
【0074】
【表9】 心因性男性勃起機能不全(MED)を有するとして診断された50人の男性が
以下の表7に示した異なる4治験施設から第3相治験に登録された。
【0075】
【表10】 調査は、施設#1で、医師ジェレミー・ヒートン、医学博士(キングストンジ
ェネラル病院、カナダ、オンタリオ州、キングストン)、施設#2で医師マグデ
ィM.ハッサウナ、医学博士(ロイヤルビクトリア病院、カナダ、ケベック州、
モントリオール)、施設#3で、医師リドワン・シャブサイ、医学博士(コロン
ビア長老教会メディカルセンター、ニューヨーク州、ニューヨーク)、および施
設#4で、医師エミール・タナゴ、医学博士(カリフォルニア大学サンフランシ
スコ校、カリフォルニア州、サンフランシスコ)によって実施された。
【0076】 選ばれた被験者のそれぞれの陰茎勃起反応(RIGISCANTM移動式腫脹
モニターで測定した)は以下の表9に列記したスコアリングシステムを用いて評
価した。
【0077】
【表11】 表9からのA、B、CおよびDのスコアの組み合わせはそれぞれの被験者に対
する総スコアを生み出した。いずれの個々の被験者に対しても16より少ない総
スコアは勃起機能不全を示す。
【0078】 この相を完了するため、それぞれの被験者は舌下投与用プラセボ錠を与えられ
、その後、10分の中性的なシーケンスで隔たれた10分のエロティックシーケ
ンス2本で構成される30分のビデオを見た。その後被験者は図17に示したよ
うな、気分および満足度に関するビジュアル・アナログ・スケール(VAS)ア
ンケートを完成させた。
【0079】 2つの相反する状態の間の水平線上のある点に短い垂直線を引いて13データ
カテゴリのそれぞれに印を付けた後、水平線の左端から印までの距離に基づいて
スコアを得た。スコアはそれぞれのカテゴリの右にある囲みに記入し、後で統計
解析に使用した。
【0080】 50人の被験者について集計したVASデータを以下の表10aから表10c
に示したベースライン情報の研究に使用した。表10aは上記表8に列記したそ
れぞれの個々の施設と同様、全施設合同の人口統計カテゴリに対する平均値、平
均値の標準誤差、中央値、範囲スコアを与える。表10bは被験者の最近および
全般的な性行為と勃起の満足度に対する全施設合同と、個々の施設に対する平均
値、平均値の標準誤差、中央値、範囲スコアを示す。表10cは被験者の勃起結
果および性交の頻度に関する全施設合同のとそれぞれの個々の施設の平均値、平
均値の標準誤差、中央値、範囲スコアを示す。
【0081】
【表12】
【0082】
【表13】
【0083】
【表14】
【0084】 第2相:段階的拡大投与量 臨床研究医によるプロトコルに関して指示を与え、インフォームド・コンセン
トを得た。患者には、罰則あるいは偏見をもつことなくいつでも治験からは外れ
てよいことを忠告した。来診から来診までが6日より少ない間隔(例えば1週間
に1回来診)で異なる4日に異なる量(プラセボおよび3種の投薬量)で被験者
を検査した。
【0085】 この相では、患者は快適ないすに座り、RIGISCANTM移動型腫脹モニ
タ(ダコムドコーポレーション、ミネソタ州、ミネアポリス)を患者に接続し、
コンピュータをリアルタイム監視モードにセットした。APOあるいはプラセボ
投与前と試験開始の終了時に血圧および心拍数を記録した。患者は投与前および
投与後(試験開始の終了時)のビジュアル・アナログ・スケール(VAS)を完
了させた。これらのスケールは、第1相の場合のように、患者の満足のいく状態
や鎮静、精神安定、不安覚醒のレベル、およびあくび動作の変化を反映した。
【0086】 単盲検様式で、それぞれ4回の来診の間アポモルヒネヒドロクロリド錠(4、
6又は8mg)あるいはプラセボを患者に舌下投与した。事前の投与がもたらす
この効果に対する悪心および寛容の可能性があるので、患者には来診者の1人に
無作為にが割り当てられるプラセボと共に、増加するアポモルヒネの投与量をそ
れぞれの試験で与えた。患者は薬剤を飲み込むのではなく、舌下で吸収されるよ
うにその場に留めておくよう指導を受けた。
【0087】 患者が自発的に申し出た徴候は臨床研修医によって記録された。患者が悪心あ
るいは気分がすぐれないと訴えた場合、いずれにせよ患者は治験を中断したいか
否かを尋ねられた。治験が中断された場合、患者はその時点でグラボル50mg
経口(制吐薬)を投与するか発生した有害事象を我慢するかの選択を与えられた
。どのような事象でも、患者は全ての副作用がおさまるまで臨床研究医に監視さ
れた。患者は次回の計画的投与のために次の週に戻るよう依頼された。
【0088】 APOあるいはプラセボ投与後15分以内に悪心あるいはその他のいかなる有
害事象効果も経験しなかった患者は性的刺激を得るために標準化されたエロティ
ックビデオの断片を見た。続いて連続のビデオを見た。10分のエロティックビ
デオ(エロティック#1)、期間中に5から10分間続く中性的なビデオ(中性
的)、および最後に別の10分のエロティックビデオ(エロティック#2)。そ
れぞれの投与量レベルに対する試験期間は45から60分続いた。患者に対する
最も効果的なアポモルヒネ投与量を決定した後、患者に研究の最終相のための投
与量でAPO錠を与えた。
【0089】 第3相:自宅服用 第5週の自宅服用相の間、患者は単回APO錠を服用後に性交を少なくとも週
に1回試みることになっていた。それぞれの試みの後、患者と患者のパートナー
は性的機能アンケート(図15および図16を参照)を完成させ、後に最終統計
解析のために評価され、使用された。患者はこの相の最後に最終評価を得た。
【0090】 結果 この研究の一目的はMED治療におけるAPOの安全性および寛容性を決定す
ることであった。ヒトにおけるAPOの投与と直結したいくつかの有害事象が予
測された。すなわち、あくび、悪心、嘔吐、および心血管効果である。しかし、
悪心はこの治験(APO6mgを受けた患者の46%が悪心を報告)において最
初の有害事象であったが、全投与量に対する全体の発生率は患者の13%未満で
あり、唯一2例が重篤とみなされた。図12は悪心の発生率をそれぞれのレベル
に対して投与した投与量のパーセンテージで表した折れ線グラフである。
【0091】 嘔吐の発生率は、図13に示すように、それぞれの投与量に対して3%未満で
あった。嘔吐の最大の発生率は、およそ2.5%であり、これもまた6mg投与
量時であった。
【0092】 徐脈、めまい、失神、蒼白に加えて、低血圧はこの研究において何人かの患者
で有害事象として報告された。低血圧および蒼白の単独事象だけがこの研究にお
いて重篤であると判断された。発汗の増加および疲労もまた報告された。発汗の
増加のうち1症例が重篤であるとみなされた。その他の重篤な有害事象(口腔水
腫、嚥下困難、上気道感染)は治療に関係ないと判断された。
【0093】 血清化学値における変化および生命徴候は有害事象報告と平行した。原因不明
の肝機能異常を有すると判定された1患者を除いては臨床学的に有意な変化はな
かった。薬剤による血液値および泌尿器学的値に有意な変化はなかった。患者5
0名が研究に登録したが、39名の患者のみが研究の全相を完了し、有用である
とみなされた。追加の4名の患者は薬剤治療を完了したものの、不完全情報ある
いは症例報告書を返却しなかったため有用であるとはみなされなかった。全体に
おいて、患者23名は研究の1あるいはそれ以上の相においてアポモルヒネに伴
う特異的な有害効果、ここでいう有害事象、を報告した。
【0094】 データは報告された有害事象、得られたアポモルヒネの投与量、例えば入院患
者(投与量段階的拡大)又は自宅服用(一定量)相の視診によって解析された。
以下の表11に示すような23名の患者それぞれによって報告された有害事象の
簡潔なデータ要約は一定投与量相で報告された有害事象(A.E.’s)数の減
少で投与量段階的拡大の効果をはっきりと示している。
【0095】
【表15】 投与量段階的拡大相の期間中、109件の薬剤関連の有害事象が報告され、平
均、患者1人あたり約4.74件の有害事象であった。一定投与量相に対する発
見は総計25件の報告された有害事象、すなわち患者一人あたり約1.1の有害
事象を明らかにする。
【0096】 全体では、上記表11で述べたように、2つの相の間に、例えば157錠の4
mg錠剤、176錠の6mg錠剤、および107錠の8mg錠剤を組み合わせて
、440錠を有害事象を示す23名の患者に投与した。これら錠剤の69錠を入
院患者相(それぞれの患者にそれぞれの投与量の1錠)を投与した。この残り3
71錠は自宅服用相の期間に投与した。2相間の1錠あたりの有害事象の数が以
下の表12に示すように比較されるとき、投与量段階的拡大データの著しさは強
調される。
【0097】
【表16】 自宅服用相期間中の1錠あたり0.07の有害事象は入院患者相全体で1錠あ
たりの有害事象において約95.6%の減少を表わす。この劇的な改善は投与量
段階的拡大の前治療に起因した。
【0098】 さらに、患者に与えられた付随的な薬剤の見直しは研究の投与量が拡大してい
る患者あるいは入院患者相(適応治療)がそのとき約35%制吐薬を要求したこ
とを示す(上記表11参照)。対照的に、一定投与量相(外来相)の期間中、患
者が制吐薬を要求したパーセンテージはおよそ9%にまで下落した(図12参照
)。この嘔吐に対する付随した薬剤の残りは投与量段階的拡大方法論によるアポ
モルヒネ副作用へのさらに患者の加速した適応を実証する。
【0099】 この研究の第2のねらいはさらにAPOの効能を試験することであった。この
ねらいは研究の第1回の2相の期間中に達成され、患者をRIGISCANTM モニタに取り付けた。患者を最初にプラセボで、ついで治療中に無作為に散在さ
せたプラセボ錠入りAPO4、6および8mg錠で治療した。
【0100】 以下の表13に示すように、エロティックおよび中性的な環境の双方における
陰茎機能へのこの薬剤の効果を示唆するため、プラセボ−第1相期間中に投与さ
れたプラセボ1および第2相期間中に無作為に投与されたプラセボ2−と比較す
ると、APO治療にはより高い有意な効果があった。
【0101】
【表17】 同様に、以下の表14a、表14bおよび図14を参照すると、APOの活性
投与量はそれぞれ4施設での中性的およびエロティックなシーケンスの双方にお
いて陰茎増加に対するRIGISCANTMスコアを有意に改善した−唯一の例
外は施設#1に対する4mgでのエロティック#1RIGISCANTMスコア
がわずかに低かった(施設#3でのエロティックビデオシーケンスに対する試験
結果はこれらシーケンスを患者に見せなかったため有効ではない)。
【0102】
【表18】
【0103】
【表19】 合計スコアはAPOの1あるいはそれ以上の3つの投与量で優位な治療効果を
示したが、効果は特に陰茎基部で行った測定で見られた。上記に言及した表およ
び図14は全体のRIGISCANTMスコア結果が最初のプラセボと比較する
と4、6および8mgの治療効果に対して有意に高かったことを示す。さらに、
治療効果の大部分が第2回目のプラセボと比較すると有意に高かった。最初のお
よび第2回目のプラセボは統計学的には異ならなかったが、第2回目における結
果は数字で表わすと高かった。
【0104】 エロティック相における結果は中性的な相よりも高く、エロティック1は数字
的にはエロティック2よりも高かった(図14参照)。より有意な治療効果は中
性的な相で見られたが、試験施設#3(コロンビア)がエロティックビデオを上
映しなかったので、この結果はこの相における患者のより多くの数を反映した。
APOの全投与量はエロティックな刺激の存在で勃起(RIGISCANTM
み取りが15より大きいか等しい)を引き起こすのに効果的であった。
【0105】 第3相に対しては、患者はベースライン、満足度、勃起、試みの回数、および
成功した成功をVASスケール(上記表10a−10c参照)で記録しなければ
ならなかった。表15a−15bに示すように、成功率はAPOのmg同様患者
(男性)の体重kgあたりmgの投与量に対して計算された。自宅服用での成功
を記録するために4つの基準があった。基準は、1)被験者は少なくとも2回に
1回の成功した性交の試みがなければならない(自宅服用アンケートでの患者の
回答に基づく)、2)被験者は自宅で少なくとも2回は薬物療法研究を試みなけ
ればならない、3)被験者は本来の自宅服用用量が鎮吐剤との併用で最適な結果
を作り出さなかった場合、低用量あるいは高用量を試みなければならない、4)
被験者[およびパートナー]は自宅服用アンケートに書き込み、返却しなければ
ならない。男性および女性のアンケートに対する治療の回答を含むいくつかのデ
ータ評価を行った(図15および図16を参照)。
【0106】
【表20】
【0107】
【表21】 研究の全体の成功率は上記表に示すようにAPO治療で70%であり、28%
のベースライン率よりも顕著であった。成功率は男性および女性参加者に対して
4mgから6mgへの数値増加を、しかし8mgではそれぞれのグループに対し
て減少を示した。最も高い成功率は、表9aによって表示されるように6mgで
男女共に73%であった。しかしながら、表15bに示されるように50から7
4μg/kgの投与量範囲は女性に82%、男性に73%の最高の成功率を与え
た。試験施設による成功率は以下の表16に示される。
【0108】
【表22】 以下の表17aから図17dは完了したアンケート(図15および図16参照
)から質問1および質問3に基づいて、それぞれ、RigiscanTM結果(
aおよびb)および性交の満足度(cおよびd)に関しての第3相の統計学的結
果を表わす。勃起の堅さ(質問1)に関するこれらスコアは男性で4mg、女性
で8mgのところで見られる最善の結果でベースラインからの数字で表わした改
善を示した。ベースラインからの最大の改善は男性で56%、女性で59%であ
った。改善の中間値は男性で29%、女性で34%であった。満足度(質問3)
に対するVASはどちらも8mgの時に女性で62%、男性で57%のベースラ
インからの最大改善と同様な結果を示した。中間値改善は女性で34%、男性で
45%であった。
【0109】
【表23】
【0110】
【表24】
【0111】
【表25】
【0112】
【表26】 前述の討議および添付の実施例は例示として示しているが、これに限定される
ものではない。本発明の精神および範囲におけるさらに別の変形は当業者に容易
に提案できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はイヌの0.05mg/kgのアポモルヒネ適応投与量での悪心/レッチ
ングおよび嘔吐期間に対する時間のプロットである。
【図2】 図2はイヌの0.4mg/kgのアポモルヒネ適応投与量での悪心/レッチン
グおよび嘔吐期間に対する時間のプロットである。
【図3】 図3は3つの異なる投与量でのアポモルヒネ投与後最初の5分間に嘔吐を経験
したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【図4】 図4はイヌkgあたり0.04mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐
を経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【図5】 図5はイヌkgあたり0.1mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐を
経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【図6】 図6はイヌkgあたり0.4mgのアポモルヒネ投与後3つの期間内に嘔吐を
経験したイヌの数の数日間にわたるプロットである。
【図7】 図7は5ヶ月毎日アポモルヒネを投与した後に測定した3つの異なるアポモル
ヒネ投与量を受けているイヌの平均動脈圧に対する時間のプロットである。
【図8】 図8は5ヶ月毎日アポモルヒネを投与した後に測定した3つの異なるアポモル
ヒネ投与量を受けているイヌの心拍数に対する時間のプロットである。
【図9】 図9はkgあたりアポモルヒネ0.04mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【図10】 図10はkgあたりアポモルヒネ0.1mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【図11】 図11はkgあたりアポモルヒネ0.4mgを受けているイヌのアポモルヒネ
の平均血漿濃度に対する時間のプロットである。
【図12】 図12は投与した用量のパーセンテージとしてそれぞれの投与した用量でのヒ
トの悪心(有害事象)の発生率を表わす棒グラフである。
【図13】 図13は投与した用量のパーセンテージとしてそれぞれの投与した用量でのヒ
トの嘔吐(有害事象)の発生率を表わす棒グラフである。
【図14】 図14はヒト参加者のそれぞれの投与レベルでのそれぞれのビデオタイプ(例
えばエロティックおよび中性的)に対する平均RIGISCANTMスコアを表
わす折れ線グラフである。
【図15】 図15は男性患者のためのサンプル性的機能研究を自宅アンケートを表わし、
アポモルヒネの舌下投与後約12時間から約24時間以内に完成が要求される。
【図16】 図16は男性患者の女性パートナーためのサンプル性的機能研究を自宅アンケ
ートを表わし、アポモルヒネの舌下投与後約12時間から約24時間以内に完成
が要求される。
【図17】 図17は患者の満足のいく状態の感覚、鎮静、精神安定、不安、覚醒およびあ
くび動作におけるあらゆる変化のレベルを決定するために用いられるビジュアル
・アナログ・スケールアンケートのサンプルを表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ロンセン,ブルース アメリカ合衆国、イリノイ・60305、リバ ー・フオレスト、キイストーン・アベニユ ー・1414 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC27 MA01 MA04 MA17 MA31 MA63 MA66 NA06 ZA02 ZA81

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)閾値用量のアポモルヒネをヒト患者に投与し、 (b)前記閾値用量よりも多い一連の間欠的な用量のアポモルヒネを治療用量
    が前記ヒト患者によって受け入れられるまで超過する最終アポモルヒネ用量まで
    前記ヒト患者に投与し、およびその後に (c)治療用量のアポモルヒネを前記ヒト患者に投与する、 ステップを含む、前記ヒト患者でのアポモルヒネの副作用を最小化する方法。
  2. 【請求項2】 一連の増加する用量を投与する前記ステップは少なくとも2
    日間1日あたり1用量の割合で発生する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記治療用量のアポモルヒネは膣挿入に十分な陰茎勃起を誘
    発するために十分な量である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記治療用量のアポモルヒネは女性患者の刺激で陰核勃起発
    生および膣充溢を誘発することによって前記女性患者の性的機能不全を改善する
    ために十分な量である請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記アポモルヒネは坐剤として投与される請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記アポモルヒネは経皮的に投与される請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記アポモルヒネは皮下注射によって投与される請求項1に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 (a)舌下閾値用量のアポモルヒネを前記男性患者に投与し
    、 (b)挿入に十分な陰茎勃起を引き起こすために必要とされる用量を超える最
    終舌下アポモルヒネ用量が男性患者に受け入れられるまで、前記男性患者に前記
    閾値用量よりも多い一連の増加する舌下用量のアポモルヒネを投与し、および (c)付随する実質的な副作用を伴わずに挿入に適切な勃起を作り出すために
    前記最終用量よりも少ないが十分な用量の舌下治療用量のアポモルヒネを、性行
    為に先立って、前記男性患者に投与する ステップを含む、男性患者のアポモルヒネの副作用を最小化する方法。
  9. 【請求項9】 前記一連の増加する用量を投与するステップは少なくとも3
    日間で1日あたり1用量の割合で発生する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 性行為期間中にミリットルあたり約0.3から約5.5ナ
    ノグラムの範囲内で前記男性患者の血漿中でアポモルヒネ濃度を維持する前記ス
    テップをさらに含む請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 性行為期間中に好ましくはミリットルあたり約0.3から
    約4ナノグラムの範囲内で前記男性患者の血漿中でアポモルヒネ濃度を維持する
    前記ステップをさらに含む請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 性行為期間中ミリットルあたり約1から約2ナノグラムの
    範囲内で前記男性患者の血漿中でアポモルヒネ濃度を維持する前記ステップをさ
    らに含む請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記舌下閾値用量のアポモルヒネは約2から約8mgの範
    囲である請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記舌下治療用量のアポモルヒネは患者の体重のkgあた
    り約35から約74マイクログラムの範囲である請求項8に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記最終舌下用量のアポモルヒネは約8から約10mgの
    範囲である請求項8に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記舌下治療用量は患者の体重kgあたり約50から約7
    4マイクログラムの範囲である請求項8に記載の方法。
  17. 【請求項17】 (a)ヒト患者に閾値用量のアポモルヒネを投与し、 (b)前記ヒト患者に前記閾値用量よりも多い一連の増加する付随する容量の
    アポモルヒネを治療用量のアポモルヒネを越える最終アポモルヒネ用量が前記ヒ
    ト患者に受け入れられるまで投与し、前記治療用量は社会的恐怖症の徴候を軽減
    するのに十分な量であり、およびその後に、 (c)前記ヒト患者に前記治療用量のアポモルヒネを投与する ステップを含む、前記ヒト患者の社会的恐怖症の改善のための方法。
  18. 【請求項18】 前記治療用量はミリリットルあたり約5から約8ナノグラ
    ムのアポモルヒネの患者の血漿濃度を提供するために投与される請求項17に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 (a)閾値用量のアポモルヒネをヒト患者に投与し、 (b)前記ヒト患者に前記閾値用量より多い一連の増加する用量のアポモルヒ
    ネをパーキンソニズム症候群を改善するために十分な用量を超える最終舌下アポ
    モルヒネ用量が前記ヒト患者によって受け入れられるまで投与し、およびその後
    に、 (c)付随する実質的な副作用を伴うことなく前記最終用量より少ないがパー
    キンソニズム症候群を改善するのには十分な前記治療用量のアポモルヒネをヒト
    患者に投与する ステップを含む、前記ヒト患者でのアポモルヒネの副作用を最小化する方法。
  20. 【請求項20】 前記治療用量のアポモルヒネは約3から約8ミリグラムの
    範囲で皮下的に投与される請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記治療用量のアポモルヒネは約10から約60ミリグラ
    ムの範囲でアポモルヒネを含む舌下投与の形態で投与される請求項19に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】 前記治療用量のアポモルヒネは約1から約5ミリグラムの
    範囲でアポモルヒネを含む投与の形で皮下的に投与される請求項19に記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 ミリリットルあたり約3から約20ナノグラムの範囲内で
    前記患者血漿中でアポモルヒネ濃度を維持するステップをさらに含む請求項19
    に記載の方法。
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