JP2002522826A - システムバックアップ及び復元 - Google Patents

システムバックアップ及び復元

Info

Publication number
JP2002522826A
JP2002522826A JP2000564129A JP2000564129A JP2002522826A JP 2002522826 A JP2002522826 A JP 2002522826A JP 2000564129 A JP2000564129 A JP 2000564129A JP 2000564129 A JP2000564129 A JP 2000564129A JP 2002522826 A JP2002522826 A JP 2002522826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
data
tape drive
computing device
bootable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000564129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4518672B2 (ja
JP2002522826A5 (ja
Inventor
ゴールド,ステファン
クライトン,イアン,ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JP2002522826A publication Critical patent/JP2002522826A/ja
Publication of JP2002522826A5 publication Critical patent/JP2002522826A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4518672B2 publication Critical patent/JP4518672B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1415Saving, restoring, recovering or retrying at system level
    • G06F11/1417Boot up procedures

Abstract

(57)【要約】 本発明の一実施形態は、PC(100)のフ゛ータフ゛ルテ゛ハ゛イスとして動作するテーフ゜ト゛ライフ゛(140)を提供する。このためテーフ゜ト゛ライフ゛(140)は2つの動作モート゛、即ち通常のテーフ゜ト゛ライフ゛(140)として動作する第1モート゛とCD-ROMト゛ライフ゛等のフ゛ータフ゛ルテ゛ハ゛イスをエミュレートする第2モート゛を有する。本発明はまたコンヒ゜ュータシステムテ゛ータのハ゛ックアッフ゜及び復元を行うアフ゜リケーションソフトウェアを提供する。アフ゜リケーションソフトウェアは、PC(100)にソフトウェアを実行させて、ハート゛テ゛ィスク障害又はシステム破壊等の災害の発生時にPC(100)を再構築するのに適したフ゛ータフ゛ルイメーシ゛(PC(100)のハート゛ウェア構成を含めたオヘ゜レーティンク゛システム及びテ゛ータ復元用アフ゜リケーションソフトウェアを収容する)を生成する。フ゛ータフ゛ルイメーシ゛は、実際のファイルシステムハ゛ックアッフ゜テ゛ータセットの前でテーフ゜に格納される。第2動作モート゛でテーフ゜ト゛ライフ゛(140)を使用してPC(100)をフ゛ートさせてオヘ゜レーティンク゛システム及びアフ゜リケーションソフトウェアを復元させることができる。アフ゜リケーションソフトウェアは、そのロート゛時にテーフ゜ト゛ライフ゛(140)を第1動作モート゛へ戻してPC(100)へファイルシステムハ゛ックアッフ゜テ゛ータセットを復元するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、具体的にはデータ処理システムにおけるデータのバックアップ及び
復元に関し、特に、磁気テープ系のデータバックアップ及びデータ復元に関する
(但しこれに限定されるものではない)。
【0002】
【従来の技術】
本書での説明の便宜上、用語「コンピュータシステム」(又はコンピューティ
ング装置)は、典型的にはMS-DOS、Windows(商標)NT又は95/98オペレーティ
ングシステム環境下で動作するインテル(商標)マイクロプロセッサ(又はその
等価物)系のコンピュータシステム、例えばペンティアム(商標)システムを意
味する。一般に、かかるコンピュータシステムはPCとして知られているが、本
書中の説明は、サーバ、ノートブック、又はラップトップコンピュータにも等し
く関係するものである。しかし、本書で開示する思想は、他の既存の、又は今後
開発されるタイプのコンピュータシステムにも等しく適用することができる。こ
のため、本発明は、PCタイプのシステムにのみ限定することを意図したもので
はない。
【0003】 全てのデータ又はデータの一部を復元できないように破壊してしまう可能性が
ある災害から保護するために、コンピュータシステムの主記憶装置(ハードディ
スク等)に格納されたデータをバックアップすることは周知である。災害は、例
えば、火事、洪水、コンピュータウイルス、又は単なる不慮のデータ消失などが
挙げられる。バックアップ記憶媒体として磁気テープを用いる主な理由の1つは
、磁気テープが、大量のバックアップデータを格納するための安定して信頼性が
あり比較的安価な選択肢を提供するものである、ということである。
【0004】 コンピュータシステム上で実行されるバックアップアプリケーションプログラ
ムは典型的には、かかるコンピュータシステムデータが、テープドライブによっ
て書き込み及び読み出しが行われるテープ媒体にバックアップされ、かつそのテ
ープ媒体から復元されるようにするための機能を提供する。周知のバックアップ
アプリケーションソフトウエアには、Stac社の「Replica(商標)」、Computer
Associates社の「ArcServe(商標)」、Veritas社の「BackupExec(商標)」、
及びHP社の「Omniback(商標)」などがある。周知のテープドライブには、とも
にHP社から市販されるDDS(商標)及びLTO(商標)準拠のテープドライブなどが
ある。
【0005】 一般に、バックアップアプリケーションソフトウエアは、コンピュータシステ
ム上のデータバックアップ及び復元動作を管理するための1つ又は複数のコンピ
ュータプログラムを含む。典型的には、そのソフトウエアはユーザインタフェイ
スを提供し、該ユーザインタフェイスは、ユーザがバックアップを望むデータ又
はファイルを選択する機会をユーザに提供する。ユーザはバックアップのために
、例えば、最後にバックアップが行われてから生成され又は修正された全ファイ
ル、特定の1つのディレクトリ(又は複数のディレクトリ)内の全ファイル、又
は単純に全ファイル(即ち全ハードディスクシステム)を選択することができる
。更にバックアップアプリケーションソフトウエアによって、ユーザは典型的に
は、バックアップ動作のスケジュールを決め、コンピュータシステムが使用され
ていないとき、例えば毎晩夜中にバックアップ動作を行わせるようにする。その
際、毎晩夜中にバックアップアプリケーションソフトウエアは、バックアップさ
れる必要がある全てのファイルを識別し、バックアップデータセットという形で
ファイルをテープ媒体に格納する。特に、バックアップアプリケーションソフト
ウエアは典型的には、バックアップデータセットをテープ上の個々のレコードへ
とフォーマットし、該データセットの前に何らかの所有権情報を付与することに
なる。該所有権情報は、例えば、使用されるバックアップアプリケーションソフ
トウエア、バックアップ日、及びバックアップ時刻等を識別する情報である。
【0006】 ハードディスク障害、又は更にシステム破壊のような災害が発生した場合には
典型的には、最優先に行われるのは、正常に動作するシステムをできる限り早急
に再構築することである。これは、コンピュータハードウエアを災害を受ける前
の状態に復元させることを必要とし、かかる作業には、ファイルシステムの復元
を除いたとしても、数時間から数日が必要となる。一般に、かかるプロセスを完
了させるためには膨大な数の人間がかかわる必要がある。
【0007】 災害後にコンピュータシステムを復元することに関する時間及び人手にかかる
経費を低減させるために、幾つかのバックアップアプリケーションソフトウエア
は、いわゆる災害復元(DR)ソリューションを提供し、これによりコンピュー
タシステムを災害発生前の状態に早急に復元させることが可能となる。かかる機
構は典型的には、少なくとも必要最小限のオペレーティングシステム、テープド
ライバ、及びバックアップアプリケーションソフトウエア(又はその必要不可欠
な部分)自体のインストール及び構成作業を伴うものである。
【0008】 既知のDRソリューションは典型的には、ユーザが一組のDRフロッピィディ
スクを作成することを必要とする。ハードディスクドライブからブートすること
ができず、テープ媒体からファイルシステムのバックアップコピーを復元するた
めのアプリケーションソフトウエアを実行する場合に、該DRフロッピィディス
クを使用してコンピュータシステムをブートさせることが可能となる。該DRフ
ロッピィディスクは典型的には、DR機能を含むアプリケーションソフトウエア
の構成要素と共に、必要最低限版のオペレーティングシステムをロードし実行す
ることにより、例えば、コンピュータが新しいディスクパーティションを構築し
、テープドライブにアクセスし、及びテープ媒体からデータを復元するだけの十
分な機能を提供するものである。
【0009】 DRオペレーティングシステムは、インストールされるべきコンピュータシス
テムの厳密なハードウエア構成を反映することを必要とし、さもないと、テープ
ドライブといった記憶装置と通信することができなくなる。
【0010】 このため、典型的には、DRフロッピィディスクは、システムハードウエア構
成が変更される場合、特に、SCSI(スモールコンピュータシステムインタフ
ェイス)構成が変更される場合には必ず、ユーザによって再作成される必要があ
る。例えば、新しいSCSIホストバスアダプタ(HBA)が、新しいデバイスド
ライバと共にサーバに追加される場合には、該デバイスドライバをDRフロッピ
ィディスクに追加して、コンピュータシステムの再構築時に該新しいSCSI
HBAが認識されるようにする必要がある。
【0011】 それゆえ、一般に、「現行の」DRフロッピィディスクを利用可能なものとす
るためには、ユーザに依存して、該フロッピィを作成し、更新し続け、及び災害
発生時にそれを探し出せることができるようにしなければならない。これは、場
合によっては、長期にわたりDRフロッピィディスクが全く作成されておらず、
ディスクが期限切れとなり、又はディスクを紛失する、といったことに通じるオ
ーバーヘッドである。
【0012】 DRフロッピィディスクが用いられる理由は、フロッピィディスクドライブが
、標準的な「初期プログラムロード装置」(IPLD)の1つであり、実際に全ての
PCがそこから「ブート」されるように構成されるためである。本書では、該IP
LDに用いたような用語「標準的な」とは、ブートのために装置を認識するように
PCが物理的にプログラムされていることを意味している。現在では、他の標準
的なIPLDは、BAIDS(BIOS Aware Initial ProgRAM Load Devices:BIOS認識
初期プログラムロード装置)としても知られるものであり、PC内の第1ハード
ディスクドライブを含み、またより最近ではPC内の第1CD−ROMドライブ
を含むものである。しかし、一般には、実際にPCオペレーティングシステムを
ロードし実行することができる任意の装置をIPLDとして用いることが可能である
【0013】 上述のように、IBM社及びPhoenix Technologies社が共同で作成した、1995年1
月25日付のEl Torito Bootable CD−ROM Format Specification, Version
1.0により拡張された、ISO9660 CD−ROM規格にCD−ROMが準拠する限
り、現在ではCD−ROMドライブからブートすることが可能である。同じよう
にCD−ROMからブートすることは、米国特許第5,727,213号においても詳細
に考察されている。同特許に記載されているように、CD−ROMからブートす
るために、PCのBIOS(basic input/output system)は、典型的にはCD−R
OMから、またフロッピィディスク又はハードディスクからのブートレコードデ
ータの読み出しをサポートしている必要がある。また米国特許第5,727,213号は
、PC BIOSがテープ媒体からブートレコードデータを検出して読み出すよう変更
されることを条件として、テープ媒体をブートソースとして機能させることがで
きることも提案している。しかし現在まで、PC BIOS規格は、テープ媒体からブ
ートできるようになっていない。
【0014】 CD−ROMからブートすることができるシステムにおいて、米国特許第5,72
7,213号は、CD−ROMからブートレコードデータを読み出すために、フロッ
ピィディスクドライブ向けの読出コマンドをブートプロセスのデータ読出部分で
CD−ROMドライブへとリダイレクトする必要があることを規定している。更
に、PCの変更されたSCSIドライバは、ハードディスク及びフロッピィディ
スクによって従来用いられている512バイトセクタを、CD−ROMドライブに
よって従来用いられている2Kバイトセクタへと変換することを必要とする。
【0015】 CD−ROMからブートすることが可能であることに鑑みれば、DRフロッピ
ィディスクの代わりに1つ又は2つ以上のDR CD−ROMを作成することも
可能であることは明らかであろう。しかし、このアプローチを採用する利点はほ
とんどなく、著しくコストが上昇するであろう。特に、DR CD−ROMを作
成し、保守し、安全に保管しなければならないことはユーザにとって依然として
負担のかかるものとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の1つの目的は、より便利なDRソリューションを提供することにある
【0017】
【課題を解決するための手段】
第1の態様によれば、本発明は、コンピューティング装置及びテープドライブ
装置を含むシステムにおいてアプリケーションソフトウエアを実行する方法を提
供するものとなる。ここで、該コンピューティング装置は、テープドライブ装置
でない初期プログラムロード装置の一種からブート可能なものであり、該方法は
、 前記の類の初期プログラムロード装置からの前記コンピューティング装置のブ
ート時に前記の類の初期プログラムロード装置が前記コンピューティング装置へ
提供することになるものに対応するアプリケーションソフトウエア及びブータブ
ル(即ちブート可能な)データの両方をテープ媒体に格納することによりブータ
ブルテープ媒体を作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に前記コンピューティング装置との相
互作用を行うよう前記の種の初期プログラムロード装置をエミュレートするよう
に前記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前
記コンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の類の初期
プログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の類の初期プ
ログラムロード装置として認識することに続き、前記ブータブルデータからブー
トを行い、及び前記アプリケーションソフトウエアを実行する、 という各ステップを含むものである。
【0018】 第2の態様によれば、本発明は、テープドライブ装置を提供し、該装置は、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 装填されたテープ媒体とテープドライブ装置との間でデータの転送を行う読出
/書込回路と、 テープドライブ装置の動作を制御するコントローラであって、装填されたテー
プ媒体をブータブルデータを含むものとして識別し、テープドライブ装置でない
前記初期プログラムロード装置の類を意図した信号を前記コンピューティング装
置から受信して処理し、及び前記コンピューティング装置が前記初期プログラム
ロード装置の類から期待することになる応答信号を生成する、コントローラと を備えたものである。
【0019】 上記方法及び装置により、テープドライブ装置からのブートをサポートしない
コンピュータシステムが、テープドライブ装置からブートして、アプリケーショ
ンソフトウエア(例えばDRアプリケーションソフトウエア)を実行することが
可能となる。
【0020】 第3の態様によれば、本発明は、テープドライブ装置でない初期プログラムロ
ード装置の類からブートすることが可能なコンピューティング装置とテープドラ
イブ装置とを備えたシステムにおいてデータ復元操作を実行する方法を提供し、
該方法は、 前記の類の初期プログラムロード装置からの前記コンピューティング装置のブ
ート時に該初期プログラムロード装置が前記コンピューティング装置へ提供する
ことになるものに対応するバックアップデータセット及びブータブルデータの両
方をテープ媒体に格納することにより復元用テープ媒体を作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に該コンピューティング装置との相互
作用を行うよう前記の種の初期プログラムロード装置をエミュレートするように
前記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前記
コンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の類の初期プ
ログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の類の初期プ
ログラムロード装置として認識することに続いて、前記ブータブルデータからブ
ートを行い、前記テープドライブ装置をテープドライブ装置として動作させて、
該テープドライブ装置から前記バックアップデータセットを復元させる、 という各ステップを含むものである。
【0021】 このようにして、本発明は、一片のテープ媒体上にDRのために必要とされる
全てのデータを格納し、及び(初期プログラムロード装置として再認識されない
場合であっても)初期プログラムロード装置のように動作するテープドライブを
提供することにより、DRフロッピィディスクを完全に不要とする。その結果と
して、DRを行うために必要とされる人の介在を最小限にすることが可能となる
【0022】 コンピューティング装置は、CD−ROM装置のためのISO9660フォーマット
及びEl Torito ブータブルCD−ROMフォーマット仕様に準拠するブータブル
データを生成するよう構成することが可能である。他の適当なフォーマットも将
来利用可能になるであろう。
【0023】 ブータブルデータは、その実行時に、コンピューティング装置がテープドライ
ブ装置にアクセスして該テープドライブ装置に装填された復元テープ媒体からバ
ックアップデータセットを復元することを可能にする、データ及び/又はファイ
ルを含む。
【0024】 ブータブルデータは、テープ媒体の開始位置からの所定のオフセットから開始
して復元テープ媒体に書き込まれることが好ましい。これにより、適切に構成さ
れたテープドライブ装置は、テープ媒体の読み出しを行ってブータブルデータを
探し出すことが可能となる。テープドライブ装置は、テープ媒体の論理的な開始
位置から始めて所定数のブロックだけ前方への読み出しを行うことによりテープ
媒体上のブータブルデータの開始位置を識別することが好ましい。
【0025】 好ましい実施形態では、ブータブルデータは、復元テープ媒体の論理的な開始
位置から21番目のブロックで開始して復元テープ媒体に書き込まれる。
【0026】 テープドライブ装置は、該テープドライブ装置に付随する初期化手段をユーザ
が操作することにより、初期プログラムロード装置をエミュレートするよう制御
することが可能なものである。
【0027】 好ましい実施形態では、初期化手段は、テープドライブ装置の電源が入ってい
る間に該テープドライブ装置のイジェクトボタンを操作することを含む。
【0028】 更に、テープドライブ装置は、コンピューティング装置から所定の信号を受信
したことに応じてテープドライブ装置としての動作に切り替わるように構成する
ことが好ましい。
【0029】 代替的には、テープドライブ装置は、コンピューティング装置から所定の信号
を受信したこと、並びに該コンピューティング装置により該テープドライブ装置
から読み出されたデータ量が所定のしきい値を超えたことに応じて、テープドラ
イブ装置としての動作に切り替わるよう構成することが可能である。
【0030】 前記の種の初期プログラムロード装置の探索を試行するコンピューティング装
置からの状態要求信号に応じて、テープドライブ装置は、媒体が存在しない場合
であっても媒体の装填プロセス中であることを示す信号を返し、これにより別の
初期プログラムロード装置との通信を試行する前に更に時間を延長してコンピュ
ーティング装置を待機させることが好ましい。
【0031】 テープドライブ装置の動作を顕著に改善するために、該テープドライブ装置は
、少なくとも幾つかのブータブルデータを復元テープ媒体から読み出して該テー
プドライブ装置の揮発性メモリ手段にキャッシュするように構成される。
【0032】 特に、該キャッシュされるブータブルデータは、ブータブルデータに含まれる
ファイルの構成を表すディレクトリデータを含む。これにより、テープドライブ
装置は、コンピューティング装置によるディレクトリデータの多数のアクセスに
応じてテープ媒体に一回アクセスするだけで済む。
【0033】 更に、又は代替的には、前記のキャッシュされるブータブルデータは、復元動
作中に2回以上アクセスされる必要があるブータブルデータ中の少なくとも幾つ
かのファイルを含むことが可能である。これにより、テープドライブ装置は、コ
ンピューティング装置による前記ファイルの多数回の読み出しに応じて該ファイ
ルを読み出すためにテープ媒体に一回だけアクセスするだけで良くなる。
【0034】 コンピューティング装置は、実質的に、後に復元動作のために復元テープ媒体
からコンピューティング装置により読み出されることが必要となる順序で、ファ
イルを並べることにより、複数のデータファイルを含むブータブルデータを生成
することが可能である。
【0035】 第4の態様によれば、本発明により提供されるテープドライブ装置は、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 該装填されたテープ媒体と該テープドライブ装置との間でデータ転送を行う読
出/書込回路と、 該テープドライブ装置の動作を制御するコントローラであって、該テープドラ
イブ装置の動作に2つの動作モードが存在し、該テープドライブ装置を選択的に
制御して前記2つの動作モードのうちの何れか一方で動作させるよう構成された
、コントローラとを備えており、 a)第1の動作モードでは、該テープドライブ装置は、装填されたデープ媒体
をブータブルデータを含むものとして識別し、テープドライブ装置でない類の初
期プログラムロード装置を意図した信号を、コンピューティング装置から受信し
処理して、該コンピューティング装置が前記の類の初期プログラムロード装置か
ら期待することになる応答信号を生成し、 b)第2の動作モードでは、該テープドライブ装置がテープドライブ装置動作
に従って動作する、というものとなる。
【0036】 前記コントローラは、前記第1の動作モードにおいて、コンピューティング装
置からの装置タイプ問合せ信号に応じて、前記の類の初期プログラムロード装置
としてテープドライブ装置を識別する応答を生成するように構成することが可能
である。
【0037】 好適には、前記コントローラは、前記第1の動作モードにおいて、復元テープ
媒体の開始位置からの所定のオフセットから開始して該テープ媒体データの読み
出しを行うことにより、装填されたテープ媒体をブータブルデータを含むものと
して識別するように構成される。
【0038】 好ましい実施形態では、前記所定のオフセットは、復元テープ媒体の論理的な
開始位置から21番目のブロックである。
【0039】 好ましい実施形態では、該装置は更に、ランダムアクセスメモリ手段を備えて
おり、この場合には、コントローラは、該ランダムアクセスメモリにブータブル
データの少なくとも幾つかを読み込むように構成され、これにより、後にコンピ
ューティング装置が該データにアクセスする際には、コントローラはテープ媒体
ではなくランダムアクセスメモリにアクセスすることになる。
【0040】 該装置は更に、ユーザによる操作に応じて該テープドライブ装置を第1の動作
モードで動作させるユーザ選択手段を備えることが好ましい。
【0041】 好ましい実施形態では、該ユーザ選択手段は、テープドライブ装置のイジェク
トボタンを含み、コントローラは、テープドライブ装置の電源投入又はリセット
操作時に該イジェクトボタンのユーザによる操作を検出するよう構成される。
【0042】 更に、コントローラは、コンピューティング装置からの特定の信号の受信に応
じて、第1の動作モードから第2の動作モードへとテープドライブ装置の動作を
切り替えることも可能である。
【0043】 一般に、初期プログラムロード装置はCD−ROMドライブである。
【0044】 本発明の他の実施形態及び態様については、以下の説明、特許請求の範囲、及
び図面から明らかとなろう。
【0045】 本発明を更に理解し、その効果が如何にしてもたらされるかを示すために、図
面に関連して本発明による特定の実施形態、方法、及びプロセスを説明するが、
それらは例示にずぎないものである。
【0046】
【発目の実施の形態】
ここで本発明を実施するために、本発明者により検討された最良の形態を説明
するが、それらは例示にずぎないものである。以下の説明においては、種々の特
定の細部が、本発明を完全に理解できるようにするために説明される。しかし、
これら特定の細部を用いることなく本発明を実施することも可能であることは、
当業者には明らかであろう。また、本発明を不要に曖昧にしないために、周知の
方法及び構造については詳細には説明しないこととする。
【0047】 既述のように、現在、PC BIOS規格は、フロッピィディスク、ハードディスク
、又はCD−ROM装置からブートすることを規定している。更に、該規格は例
えばプラグアンドプレイ(PnP)機能を用いた、ネットワークを介したリモート
ブートを可能としている(例えばCompaq Computer社、Phoenix社、及びIntel社
による「Plug and Play (PnP)BIOS Specification」Version 1.0Aを参照された
い)。現行のBIOS規格の詳細な説明については、例えばCompaq Computer社、Phoe
nix社、及びIntel社による1996年1月11日付けの「BIOS Boot Specification」Ve
rsion 1.01を参照されたい。
【0048】 現在のBIOS規格、及び最新のDRフロッピィディスクの作成及び維持を行う際
の本発明者が認識した問題に鑑み、本発明者は、改善されたDRソリューション
を開発した。該DRソリューションは、適当なアプリケーションソフトウエアと
、適当なテープドライブと、復元される必要があるPCのファイルシステムの最
近のバックアップとを使用して、DRを容易にするものである。重要なことは、
DRフロッピィディスク等の作成、更新、又は維持を行う必要がないことである
。また重要なことは、本書に記載のソリューションが、それを機能させるために
コンピュータハードウエア、BIOS、又はオペレーティングシステムに変更を加え
る必要のないものであることである。これらの特徴は、既存のバックアップソリ
ューションよりも著しく優れた利点を表すものである。
【0049】 将来的には、BIOS規格は、テープドライブからのブートが可能となるよう修正
され、これにより明らかに現在のDRソリューションが不要になるものと予想さ
れる。しかし、テープドライブからのブート処理は、新しいBISOが利用可能な新
しいコンピュータシステムによってしか利用できないであろう。それゆえ、BIOS
規格が修正された場合であっても、より古いBIOSを実行するコンピュータシステ
ムが現行のDRソリューションを動作できるようにするために本発明は重要なも
のであり続けるであろう。更に、本発明によるソリューションは、かかる新しい
BIOSを実行する新しいシステムにおいても動作し、このため該ソリューションは
普遍的に使用可能なものとなる。実際に、(テープドライブをIPLDとして認識し
ない)コンピュータシステムがテープドライブからブートする能力は、現在のD
Rソリューションにおいて幅広い用途を見出すものとなる。例えば、ブータブル
テープ媒体を有するという概念は、テープ媒体(又は異なるテープ媒体)に格納
された(DRアプリケーションのみならず)あらゆるアプリケーションと共に利
用することが可能である。
【0050】 次に本発明の一実施形態を動作させるのに適したハードウエアについて説明す
ることとする。
【0051】 図1は、標準的なテープドライブ140(以下で説明するように変更されたもの
)に接続されたPCを示すブロック図である。該ブロック図は、PC100及びテ
ープドライブ140の基本的な構成要素を示したものである。PC100は、MS-DOS系
マシン、又はWindows NT、又はWindows95/98マシンのいずれかである。
【0052】 テープドライブ140は、例えば、周知のDDS(デジタルデータ記憶)テープドラ
イブ、DLT(デジタルリニアテープ)テープドライブ、又は他のテープ媒体装置
である。
【0053】 図1に極めて簡素化して示すように、PC100は、CPU105(中央演算装置)
を備えており、該CPU105は、バス110を介して、ROM115(リードオンリー
メモリ)、RAM120(ランダムアクセスメモリ)、及びI/O(入力/出力)
サブシステム125と通信する。
【0054】 I/Oサブシステム125は、複数の記憶装置に(例えばフロッピィディスクド
ライブ135に、及びSCSI HBA128を介してハードディスクドライブ130及び
テープドライブ140に)PC100を接続する。ハードディスクドライブ130及びフ
ロッピィディスクドライブ135がPC100の内部装置として表されているのに対し
、テープドライブ140は本構成では外部装置として表されているが、代替的に内
部装置とすることも可能である。
【0055】 実際に、バス110は、多数のバス及びそのそれぞれのバスサブシステム(ホス
トバス、PCIバス、EISAバス、Xバス、Yバス等)を備えることが可能である
。しかし、これらは十分にドキュメント化されているものであり、説明を簡潔に
するために図示しないこととする。更に、典型的なPC内のI/Oサブシステム
は、1つ又は複数のシリアルポート、パラレルポート、ビデオポート、マウスポ
ート、及びそれぞれのサブシステム又はアダプタもまた一般に備えているが、そ
れらは簡略化のために図示していない。典型的なPCハードウエアアーキテクチ
ャに関する更に詳細な情報については、Addition-Wesley ISBN 0-201-40399-4に
よって出版されたHans-Peter Messmer著の「The Indispensable PC Hardware
Hnadbook」第3版を参照されたい。
【0056】 図1に示すように、典型的なテープドライブ140は、それ自体とPC100との間
でのデータ転送を制御するためのホストインタフェイス145を備えている。PC1
00から受信される制御信号がコントローラ150に送られて、該コントローラ150が
テープドライブ140の全ての構成要素の動作を制御する。該コントローラ150は、
典型的には、Motorola68000シリーズマイクロプロセッサといったマイクロプロ
セッサ、ROM185に格納されたファームウエアにより制御される(本実施形態
で示すような)マイクロコントローラ、又はASIC(特定用途向けIC)を備
えたものとなる。
【0057】 データバックアップ動作の場合、PCからのデータ書込信号をホストインタフ
ェイス145が受信したことに応じて、コントローラ150が、テープドライブ140を
制御してテープにデータを書き込ませる。これは、ホストインタフェイス145が
PC100からデータを受信して該データをフォーマッタ155へ送り、該フォーマッ
タ155が該データを例えばデータの圧縮及び誤り訂正コード及び検出コードの付
与を行うことによりフォーマットし、該フォーマットされたデータを例えば8M
バイトのRAMバンクを備えたバッファ160に格納し、適時(例えばバッファが
ほぼ一杯になったとき)に読出/書込ブロックがバッファ160から前記フォーマ
ットされたデータを読み出して、磁気読出/書込ヘッド170を駆動するのに適し
た電気信号へと前記データを変換し、該磁気読出/書込ヘッド170が既知の態様
で前記データをテープ媒体175に書き込む、という各ステップからなる。前記テ
ープ媒体175は、テープ機構180内に取り付けられ、該テープ機構180が、テープ
媒体175のロード及びイジェクトを行い、またデータの読み出し及び書き込みの
必要性に応じて前方又は後方へテープ媒体175を巻き取る。DDSテープドライブの
場合には、読出/書込ヘッド170がヘリカル走査ドラム上に搭載され、該ヘリカ
ル走査ドラムは、テープの移動方向に対して傾斜した方向の運動でヘッドをテー
プに対して掃引させるよう回転する。
【0058】 一方、データ復元動作の場合には、PC100からの読み出し信号をホストイン
タフェイス145が受信したことに応じて、コントローラ150が、テープドライブを
制御してPC100へデータを返させる。これは、ヘッド170がテープ媒体175から
データ信号を読み出し、読出/書込ブロック165が該データ信号をデジタルデー
タ表現へと変換してバッファ160に格納し、フォーマッタ155が該バッファ160か
ら前記データを読み出してその誤りを除去するよう処理を行うと共に該データを
解凍してホストインタフェイス145へ送り、該ホストインタフェイス145が該デー
タをPC100に返す、という各ステップからなる。
【0059】 ホストインタフェイス145、フォーマッタ155、及び読出/書込ブロックは典型
的には、それぞれ、1つ又は複数の適当にプログラミングされたASICを含むもの
である。
【0060】 本実施形態では、PC100は、SCSI2等の周知の標準的なSCSIプロト
コルの1つを使用してテープドライブ140との通信を行う。したがって、ホスト
インタフェイス145は適当なSCSIアダプタを含むものとなる。SCSIプロ
トコルは、周知のものであって本発明を理解するための周辺機器に過ぎないもの
であり、このためSCSIプロトコルの詳細な説明は本書には含めない。代替的
に、EIDE又はFibre Channel等の他のプロトコルを用いることが可能である
【0061】 一般に、上記のPC100及びテープドライブ140は標準的なものであって周知の
装置であるため、本発明を曖昧にしないよう詳細には説明しないこととする。
【0062】 本実施形態の目的のため、テープドライブ140は、その動作を制御するプログ
ラム即ちファームウエア185に関してのみ変更される。
【0063】 ファームウエア185は、標準的なファームウエア更新プロセスを使用して、既
存のROMに新規の命令セットを書き込むことにより変更することもできる(R
OMがEEPROMである場合)。これは周知のことであるため、ここでは説明
を省略する。代替的には、ROMは、新しい命令を含むROMと単に置換するこ
とが可能である。このように、標準的なテープドライブの140の動作の変更は比
較的単純なプロセスである。
【0064】 本実施形態によれば、テープドライブ140内のファームウエア185は、テープド
ライブ140がテープドライブ140として動作する「標準動作モード」と、テープド
ライブ140がCD−ROMドライブをエミュレートするよう構成される「DR動
作モード」との両方を提供するように変更される。CD−ROMドライブのエミ
ュレーションは、部分的には、PC100に対してCD−ROMドライブとして識
別されるようにテープドライブ140を構成し、及びCD−ROMドライブのSC
SIコマンドセットをエミュレートするようテープドライブ140内のSCSIコ
マンドセットを変更することにより達成される。変更されたSCSIコマンドセ
ットの特定の細部は、本書の最後の方で与えられる。CD−ROMドライブをエ
ミュレートする能力を使用して、テープドライブ140は、現存のPC BIOS規格、P
Cハードウエア、又はPCオペレーティングシステムを変更することを必要とせ
ず、IPLDとして動作することができる。
【0065】 本実施形態では、テープドライブ140が通常モードで動作するかDRモードで
動作するかは、ユーザの選択によって決定される。ユーザによるモード選択は、
テープドライブイジェクトボタンを用いることにより、追加のテープドライブハ
ードウエアを必要とすることなく実施することが可能である。イジェクトボタン
を押下した状態でテープドライブ140の電源を投入する場合にはDR動作モード
が選択され、そうでない場合には通常モードが選択される。この選択機能は、電
源投入時の自己検査シーケンス中にイジェクトボタンの状態を検査するようにテ
ープドライブのファームウエア185を変更することにより達成される。テープド
ライブ140の電源が既に入っている場合には、その動作が取出しであるかユーザ
選択によるDRモードであるかを判定するために、イジェクトボタンが押下され
た時間の長さを検査するようにファームウエア185を変更することによって、長
時間(例えば5秒間)にわたりイジェクトボタンを押下することによりDRモー
ドを選択することが可能となる。モードを選択するための他の様々な手段を使用
することが可能であり、例えば、テープドライブ140専用のDRボタン又はスイ
ッチを配設することが可能である。しかし、本実装形態は、テープドライブ140
にいかなる物理的な変更をも加える必要がないという利点を有するものである。
【0066】 本実施形態の動作を詳細に記載する前に、その技術的な背景としてPCの標準
的なブートプロセスの概要について説明する。
【0067】 任意のPC100を機能させるためには、PCはプログラム命令に従わなければ
ならない。典型的には、PC100上で実行される標準的なプログラムはハードデ
ィスクドライブ130上に格納されており、必要に応じてCPU105により処理され
るようRAM120にロードされる。RAM120から、CPU105は各プログラムの
命令を読み出し、それを実行することができる。
【0068】 しかし、電源投入時又はシステムリセット時にはPC内のRAM120は空であ
り、従うべきプログラム命令は存在しない。それゆえ、BIOSプログラムが与えら
れ、それがROM115に書き込まれてPC100の起動の役割を果たすものとなる。
【0069】 BIOSプログラムは、コンピュータ業界により作成された一定の規格に準拠し、
及び何年も要して開発されてきたものであり、準拠するCPUが常にROM内の
同じ場所(例えばFFFF0h)をアドレス指定してBIOSプログラムの開始位置を見つ
けることができるようになっている。CPUはこのROM位置からBIOSプログラ
ムの初期命令を読み出してその実行を開始する。
【0070】 BIOSプログラムは、その実行が開始されると、他のプログラムを呼び出すシス
テムブートシーケンスを開始して、オペレーティングシステムをロードし、PC
100の通常使用のための準備をする。
【0071】 最初のブートシーケンスタスクの1つは、電源投入時の自己検査(POST)であ
る。該POST後に、BIOSプログラムで制御されたPC100は、キーボード及びVD
Uといったブート装置を初期化する。これらの1つ又は複数のブート装置は、そ
れ専用のBIOSプログラムを有する場合もあり、かかる専用のBIOSプログラムは、
メインBIOSプログラムによりその位置が識別されて初期化される。典型的には、
ビデオドライバ及びSCSIアダプタは、各インタフェイスカード上のROM内
に保持された専用のBIOSプログラムを有する。次いでBIOSプログラムによって、
PC100は、LPT1及びCOM1といったシステムの論理デバイス並びにメモリ構成を
検査できるようになる。次いで、BIOSプログラムは、該BIOSプログラムがブータ
ブルデータ(通常はデータ又はオペレーティングシステムのファイルを含む)の
ロード及び実行を行うことが可能なIPLDを検査する。
【0072】 ブータブルデータは典型的には、通常ドライブ文字「C:」が割り当てられた
ハードディスクドライブ130上の所定の位置に存在する。したがって、通常は、
PCのオペレーティングシステムは、ハードディスクドライブ130からブートさ
れる。
【0073】 しかし、一般にBIOSプログラムは、ハードディスクドライブ130の前にドライ
ブ文字「A:」が割り当てられたフロッピィディスクドライブ135にアクセスして
該フロッピィディスクドライブ135にブータブルデータを含むフロッピィディス
クが装填されているか否かを判定するよう規定するものである(但し、これとは
異なる構成とすることも可能である)。このように、ハードディスクドライブ13
0がブータブルデータを含むかアクセス可能な状態にあるかに全くかかわらず、
PC100をフロッピィディスクからブートすることが可能である。これは、DR
フロッピィディスクがDR手順を開始するための標準的な手段とされてきた主な
理由である。
【0074】 BIOSは、ブータブルデータを含むIPLDの位置を探し出すと、実行可能プログラ
ムを含む1つ又は複数のファイルを探し出してRAMにロードし、該実行可能プ
ログラムを実行し、これによりPCの制御を該実行可能プログラムへと移す。該
プログラムは典型的には、例えばディスクドライブのパーティション化やデバイ
スドライバの構成等を行うことにより、オペレーティングシステムの残りの部分
をロードし初期化する。更に該プログラムは、(オペレーティングシステムの一
部ではない)アプリケーションプログラムをロードし、かつ実行するように構成
することが可能なものであり、これによりユーザの介在を必要とすることなく、
PCの制御を直接アプリケーションプログラムに渡すことができる。かかるプロ
グラムには、自動実行アプリケーションとして知られるものがある。原理的には
、かかるアプリケーションはメモリに直接ロードして実行することが可能である
。しかし実際には、かかるプログラムは、ハードディスク上にコピーされる傾向
にあり、必要に応じてハードディスクから実行されることになる。
【0075】 「通常モード」及びCD−ROMドライブエミュレーションを与える「DRモ
ード」の2つの動作モードを与えるようテープドライブ140内のファームウエア1
85を構成したら、テープドライブ140がDR動作中に使用するためのブータブル
CD−ROMイメージをテープ媒体175上に生成する必要がある。
【0076】 本実施形態によれば、ブータブルCD−ROMイメージ、即ちDR CD−R
OMイメージは、テープ媒体175上の所定の位置に格納される。該CD−ROM
イメージは、それを「ブータブルなもの」として識別するエントリを含む。該イ
メージ自体は、以下に一層詳細に説明するように、バックアップテープ媒体175
を当初に作成したバックアップアプリケーションソフトウエアによって作成され
る。
【0077】 図2は、El Torito仕様及びISO9660規格に準拠したブータブルCD−ROMイ
メージ200のフォーマットを示している。便宜上、そのフォーマット規格の基本
的な構成の概要を以下に記載する。ISOにより規定されるように、最初の16個の
CD−ROMセクタは、それぞれ2Kバイトセクタであり、システム領域205と呼
ばれる。該システム領域205は、独自の目的のために製造メーカによって所望の
ように用いられることができる。したがってこれは非規格領域であり、所望のよ
うに開発することができる。従来のCD−ROM開発システムでは、製造メーカ
は、この全領域に情報を与えることができることに特に留意されたい。本実施形
態によれば、システム領域205のセクタ15がブートカタログ210として用いられ
る。該ブートカタログ210は、ブータブルディスクイメージ240へのポインタを含
む。ISO規格によれば、セクタ16(17番目のセクタ)に、プライマリボリュー
ムディスクリプタブロック215と呼ばれるブロックが配置される。該プライマリ
ボリュームディスクリプタブロック215は、CD−ROM及び該CD−ROM上
のデータに関する情報を含む。プライマリボリュームディスクリプタブロック21
5の値は、特定のCD−ROMに含まれるプライマリボリューム空間の大きさを
示しており、これはボリュームサイズと呼ばれる。次のセクタ17(18番目のセ
クタ)は、ブートカタログ210へのポインタを含むEl Torito専用ブートレコー
ドボリューム220である。次のセクタは、セットターミネータボリューム225とし
て定義される。このセクタは、情報を提供するために用いられるボリュームディ
スクリプタセット内の他の様々なブロックが終了してプライマリボリューム空間
が開始することを示す一定の情報を提供する。セットターミネータボリューム22
5に続き、プライマリボリューム空間内には、ディレクトリパステーブル230及び
ディレクトリ構造235を含むセクタが存在する。次いでブートカタログ210によっ
て指定されるブータブルディスクイメージ240がくる。該ブータブルディスクイ
メージ240は実質的にコンピュータシステムが実際にブートすることができるデ
ータである。これは、フロッピィディスクイメージ、ハードディスクイメージ、
又は適当な生データ(非エミュレーションモードの場合)とすることが可能であ
る。最後に、CD−ROMボリュームコンテンツ245(例えばアプリケーション
ソフトウエアファイル)が位置する。
【0078】 ここで、ISO9660及びEl Torito仕様に準拠するCD−ROMイメージの内容に
ついて表1〜4を参照して以下で詳細に検討する。
【0079】 表1は、ブートレコードボリューム220の内容を示している。特に、表1に示
すように、ブートレコードボリューム220は、オフセットバイト7〜26に、ゼ
ロパディングしたテキスト「EL TORITO SPECIFICATION」を含む。以下で説明す
るように、CD−ROMイメージのこの部分は、これとの遭遇時にテープドライ
ブ140にテープ媒体が本実施形態によるDR媒体であることを示すものとなる。
【0080】
【表1】
【0081】 ブートカタログ210は、ブートレコードボリューム220のバイト47〜4A内のポイ
ンタによって示される位置におけるCD−ROMイメージの部分を形成する。ブ
ートカタログ210は最初に、ブートカタログが存在することを示す妥当性検査エ
ントリを含み、続いて、ブータブルイメージの形式を記述する初期/デフォルト
エントリがくる。既に説明したように、ブートカタログ210は、固定位置に存在
するこれまで未使用の単一のセクタ、即ちセクタ0x0F内に保持されるが、必要に
応じて任意の他の利用可能なセクタ内に置くことが可能である。妥当性検査エン
トリ及び初期/デフォルトエントリのフォーマットを、それぞれ表2及び表3に
示す。
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】 ブート媒体タイプのための設定された値に応じて、ブータブルディスクイメー
ジは、システムがエミュレートすることを意図するフロッピィディスク又はハー
ドディスクの厳密な複製からなる。該イメージは、複数のソース媒体を構成する
全てのブロックを連結して1つのファイルにすることにより作成される。ディス
ク構成(geometry)を再作成してその情報に正しくアクセスすることが、INT13(D
OS割込み13)の役割である。ブート媒体タイプに非エミュレーションを用いる場
合には、これは単なる「ローダ」又はスタンドアロンプログラムとなる。所定の
セグメント(通常は7C0)に所定数のセクタがロードされ、次いでそのロードア
ドレスへとBIOSがジャンプする。
【0085】 ブータブルディスクイメージファイル240は、CDボリュームのルートディレ
クトリ内の最初のファイルとしてISO-9660フォーマットで配置される。標準的な
ISO-9660ディレクトリパステーブル230及びディレクトリエントリテーブルは、
ボリューム内のこの特別なファイルを考慮するよう構築される。非エミュレーシ
ョンモードが使用され、及びブータブルディスクイメージのサイズが15セクタ以
下である場合には、該ブータブルディスクイメージをCDイメージの開始部分に
おける未使用のシステム領域内に置くことが可能であり、これによりCDボリュ
ーム内にファイルを作成する必要がなくなり、幾分かの空間が節約されることに
留意されたい。
【0086】 ISO9660データ構造は主に3つのカテゴリ、即ち、ボリュームディスクリプタ
、ディレクトリ構造、及びパステーブルに含まれる。ボリュームディスクリプタ
は、ディレクトリ構造235及びパステーブル230が配置される場所を示し、ディレ
クトリ構造235は実際のファイルが配置される場所を示し、パステーブル230は各
ディレクトリへのショートカットを提供する。CD−ROMイメージは、パステ
ーブル、ディレクトリ構造、及び(当然のことながら)実際のファイル(ブータ
ブルディスクイメージファイルを含む)から構成される。表4に示すように、プ
ライマリボリュームディスクリプタは、少なくとも以下の情報を含んでいなけれ
ばならない。
【0087】
【表4】
【0088】 ISO9660仕様は、プライマリ及びセットターミネータボリュームディスクリプ
タ、パステーブル、及びディレクトリ構造に関する完全な細部を含む。実際のフ
ァイルは、ディレクトリ構造において規定されるセクタ位置でCDイメージに書
き込まれる(各ファイルは新しいセクタで開始することに留意されたい)。
【0089】 本実施形態によれば、DR可能なテープ媒体を作成するために、バックアップ
アプリケーションソフトウエアは、テープドライブ140がDR可能なものである
場合に、テープ媒体175を上書きするバックアップ動作が行われる度に該テープ
媒体175上に(上述のような)CD−ROMイメージを加えるよう構成される。
これを達成するための1つの方法は、標準的なテープフォーマット動作の一部と
して所定の位置でテープ媒体175にCD−ROMイメージを書き込むことである
(これはテープ媒体を上書きするバックアップが行われる度に実行される)。
【0090】 更に、又は代替的に、テープドライブ140がDR可能なものでない場合であっ
ても、バックアップアプリケーションソフトウエアがCD−ROMイメージを加
えるためのユーザによる選択を提供し、これによりテープ媒体175を依然として
DR可能ドライブで使用可能なものとすることが有利であると考える。バックア
ップアプリケーションソフトウエアがテープドライブ140のDR能力を検出する
ための1つの方法は、DR制御のための新しいSCSIモードページの存在を検
査することであり、これについて以下で説明する。
【0091】 CD−ROMイメージは、インストールされたハードウエア装置(例えばSC
SI HBA128)に関連する現在のPC構成を反映する。換言すれば、最新
のDRフロッピィディスクセットと等価なものが、PC100がバックアップされ
る度に自動的に作成され、これは毎日という頻度で行うことが可能である。この
ため、DR媒体が遅れた状態で存在する可能性が極めて低減される。
【0092】 当初のDR CD−ROMイメージは、標準的なファイルとしてアプリケーシ
ョンソフトウエアにより作成されることが好ましい。このDR CD−ROMイ
メージファイルは、ISO9660仕様及びEl ToritoブータブルCD−ROM仕様に
準拠するブータブルCD−ROM媒体の精確なイメージを含むものである。
【0093】 ブータブルCD−ROMの内容は、必要最小限のオペレーティングシステムと
、必要最小限のバックアップアプリケーションソフトウエアとを含んでおり、こ
れにより、CD−ROMイメージからのブート後にバックアップテープからシス
テムデータを復元することが可能となる。本質的には、CD−ROMイメージは
、以下の変更点を除き、現行のフロッピィディスクベースのDRソフトウエアソ
リューションと同一の内容を含むものである。該変更点は次の通りである。 ・(多数のフロッピィディスクの代わりに)ブータブルCD−ROM構造から実
行できる点。 ・ハードウェアにより符号化されたデバイスタイプに対する依存性(hard-coded
device type dependency)(例えばフロッピィパス/CDパス)が完全に排除さ
れる点。 ・CD−ROMのランダムアクセス動作特性をテープドライブ上でのシーケンシ
ャルの使用に関して最適化して(但し、必ずしもそうする必要はない)、以下で
説明するようにファイルアクセス間の最大シーク時間を確実に10秒にすることが
できる点。
【0094】 図3aは、テープ媒体175の長さ300の開始部分におけるCD−ROMイメージ
305のための1つの考え得る位置を示している。該CD−ROMイメージ305に続
き、2つのファイルマーク310,315、特定のバックアップアプリケーションソフ
トウエアにより媒体が生成されたことを識別するアプリケーションソフトウエア
ベンダ(SV)ヘッダ320、及び最後にバックアップデータ325自体が位置する。
【0095】 しかし、既知のバックアップアプリケーションソフトウエアが一般にSVヘッダ
のためにテープ媒体175上の最初の数データブロックを使用することを考えると
、上記方式は、新しいDR可能バックアップテープ媒体175が以前のバージョン
のアプリケーションソフトウエアによって認識されないことになる、ということ
を意味するものとなる。このため、本発明者は、図3bに示す方式が、以前のバ
ージョンのバックアップアプリケーションソフトウエアとの後方互換性を提供す
るためより好ましいものとなると判断している。
【0096】 図3bでは、テープ媒体175の長さ330上の最初の数データブロックが標準的な
SVヘッダ335(アプリケーションソフトウエアサイズのブロックを有するもの)
であり、それに続き、アプリケーションヘッダ335をパディングして所定サイズ
の20ブロック(0〜19)にするための多数の空ブロック340(任意のブロックサイ
ズ)、CD−ROMイメージ345(2048バイトブロックサイズ)、ファイルマー
ク350、及び最後にバックアップデータセット355(アプリケーションソフトウエ
アブロックサイズ)が位置する。この構成は、CD−ROMイメージ345が常に
、LBOT(テープの論理的な開始位置)から21番目のブロックで開始することを規
定したものであり、このためテープドライブ140による探索が極めて容易となる
【0097】 ここで図4を参照して、図3bで示すフォーマットにおいて固定位置でDRイ
メージファイル全体をテープ媒体175に書き込む方法について説明する。
【0098】 ステップ400で、テープ媒体175がLBOTまで巻き戻される。その後ステップ405
で、通常のアプリケーションソフトウエアラベルブロック335が、標準的なアプ
リケーションソフトウエアブロックサイズでテープ媒体175に書き込まれる。ス
テップ410で、アプリケーションソフトウエアの通常の固定ブロックサイズがモ
ード検知コマンドを使用して読み出され、その値がセーブされる。次いでステッ
プ415で、モード選択コマンドを使用して固定ブロックサイズが2048バイトへと
変更される。ステップ420で、「N」個のヌルデータブロック340がCD−ROM
イメージの所定の開始位置まで固定ブロックモード書き込みを使用してテープ媒
体175に書き込まれる。ここで、 N=(20−アプリケーションラベルブロック数) である。
【0099】 次いでステップ425で、あらゆるハードウエア圧縮が、適当なSCSIモード
選択コマンドを使用してディセーブルされる(イメージは圧縮又は非圧縮データ
として書き込むことが可能であるため、これは随意選択事項である)。次いでス
テップ430で、CD−ROMイメージ345が、固定ブロックモード書き込みを使用
してテープ媒体175に書き込まれる。ステップ435で、現在の固定ブロックサイズ
が元のアプリケーションブロックサイズに戻され、ステップ440で、ハードウエ
ア圧縮(適用できるのであれば)が、適当なSCSIモード選択コマンドを使用
して再度イネーブルされる。最後にファイルマーク350がテープに書き込まれる
【0100】 その結果として得られるテープフォーマットは、以前のバージョンのアプリケ
ーションソフトウエアとのバックアップテープの後方互換性に干渉しないものと
なる。これは、アプリケーションラベル以降のCD−ROMイメージデータが、
以前のバージョンによりアクセスされることが決してないからである。
【0101】 現在のDRイメージファイルの更新を必要とするようなPC構成の変更があっ
た場合には、該DRイメージファイル全体の再作成を必要とすることなく該DR
イメージファイルの更新が適用されることが好ましい。かかる更新は、例えば、
ハードウエアの変更(例えば新しいSCSI HBAの追加)に起因し、又はオ
ペレーティングシステムのパーティション/ボリュームの変更に起因するもので
ある。次いで、DRイメージファイルに対する更新は、イメージファイルのうち
の古い部分のみを上書きすることによりテープに書き込まれる。
【0102】 DRイメージファイルが過去に更新されており、その後のバックアップ動作が
上書きではなくバックアップ媒体への追加である場合には、アプリケーションソ
フトウエアによって誤りメッセージを生成して、現在のバックアップ媒体が最新
のDR更新を含んでおらず上書きによる完全なバックアップが推奨されることを
ユーザに警告すべきである。
【0103】 ここで、図5のフローチャートを参照して、DR動作について更に詳細に説明
する。同図において、実線は主なプロセスフローを表し、破線はPC100とテー
プドライブ140との間の相互作用を表している。
【0104】 図5によれば、ステップ500で、電源投入時にイジェクトボタンを押下し続け
ることにより、ユーザはテープドライブ140のDRモードを開始させる。その結
果として、テープドライブ140は、テープドライブのフロントパネル(図示せず
)に適当な信号を表示し、例えば1つ又は複数のフロントパネルLEDを点灯させ
、又はLCDディスプレイ上にグラフィカルメッセージを生成する。次いでテープ
ドライブ140は下記のように処理を続行する。
【0105】 ステップ505で、テープドライブ140は、テープ媒体175が正常にテープドライ
ブ140内に存在するか否かを判定し、正常でない場合には、ステップ510で適当な
警告信号を生成する。媒体が装填されるのを待つ間、及びDR能力について媒体
を検査する間、テープドライブ140は、PC100からのテストユニットレディコマ
ンドに応じて検知キー「NOT READY」(0x02)及び拡張検知「LOADING」(0x0401
)を有する「CHECK CONDITION」を返すように構成される。これは実際には誤っ
た応答となる場合もあり、その誤った応答によって、BIOSが騙され、テープが装
填されるのを待ち(予め行われなかった場合)、電源投入時にテープドライブに
挿入した後に30秒を要する場合もある。ここで、テープの装填が完了する前に正
しい応答が返された場合には(正しい応答は拡張検知「MEDIA NOT LOADED」を含
む)、BIOSは、異なるIPLDの探索の試行時に該テープドライブからすぐに移動す
ることになる。換言すれば、DRは作動しなかったことになる。誤った応答によ
り、BIOSは、テープドライブ(CD−ROMドライブをエミュレートしているも
の)が最初のブロックを読み出すのを待った後にタイムアウトするまでに、少な
くとも60秒間待機するようになる。この時間は、テープ媒体が、挿入され、装填
され、及びDR能力が検査されるのに十分な時間である。誤った応答を生成する
能力は、テープドライブ140がPCの電源を共有する「内部」テープドライブで
ある場合に、テープドライブ動作の重要な要件となる。この機能が存在しない場
合には、「内部」テープドライブがDRモードを提供することができないことに
なる可能性が高い。明らかに、「外部」テープドライブを用いる機構にはかかる
問題はなく、外部テープドライブは専用の電源を有し、PCの電源を入れる前に
電源を入れて準備することができる。
【0106】 テープ媒体175がユーザによって装填される場合には、ステップ515で、ファー
ムウエア185がテープドライブ140を制御して、テープ媒体175が有効なDRテー
プ媒体であるかを見出すために検査を行う。これは、テープ媒体175をLBOTまで
再度巻き取り、該テープ媒体175の開始位置から読み出しを行い、CD−ROM
イメージのブートレコードボリュームディスクリプタにおける適当なブートシス
テム識別子エントリを探索することにより行われる。本実施形態の目的のために
、テープドライブがLOBTからブロック37までを探索し、バイト0x7〜0x26がゼロ
パディングされた「EL TORITO SPECIFICATION」でなければならない。更に、テ
ープドライブファームウエア185は、(LBOTから)ブロック20まで探索を行って2
048バイトを読み出すことにより、イメージが2048バイトブロックで書き込まれ
ているか否かを判定する。違法長さ指示子(ILI)が生成されない場合には、D
Rイメージは2048バイトブロックで書き込まれている。
【0107】 テープ媒体175がDR媒体であることが判明した場合には、ステップ525で、テ
ープドライブ140が、適当なCD−ROM SCSIコマンドセットをイネーブル
にしてフロントパネル上に適当なDRモード信号を表示することによりDRモー
ドに切り替わる。そうでない場合には、ステップ520で、テープドライブ140はテ
ープ媒体175を取り出し、ステップ510で別の適当な警告信号がフロントパネルデ
ィスプレイを介して提供される。
【0108】 次の条件のうちの1つが満たされるまでテープドライブ140は「DRモード」
のままとなる。 ・テープドライブ140の電源投入動作が繰り返される(power cycled)。 ・バックアップアプリケーションソフトウエアがDRモードページコマンドを送
出してDRモードをディセーブルする。 ・ユーザが装填されたDR可能媒体を手動でイジェクトする。 ・DRモード中に100個以上のCD−ROMブロックが読み出された後にテープ
ドライブ140がSCSIバスリセット休止信号を受信する。
【0109】 「DR」モードを抜ける際に、エミュレートされたCD−ROM SCSIコ
マンドがディセーブルされてテープドライブ140が通常モードに戻る。次いでテ
ープドライブ140が電源投入時と同じ状態になる。
【0110】 ステップ530で、PC100がブートされて、上記のようにBIOSプログラムにより
規定されるステップを実行する。特に、ステップ535で、PC100は、ブータブル
ファイルシステムを含むIPLDを探索する。典型的なBIOSブートシーケンスは次の
通りである。 1.ブータブルフロッピィディスクを含むフロッピィディスクドライブを探索し
、該ドライブの発見時に該ドライブからのブートを試行し、該ドライブが発見さ
れない場合には、 2.ブータブルCD−ROM媒体を含むCD−ROMドライブを探索し、該ドラ
イブの発見時に該ドライブからのブートを試行し、該ドライブが発見されない場
合には、 3.ハードディスクドライブからのブートを試行する。
【0111】 ブータブルデータを含む他のIPLDが発見されないものと仮定すると、ステップ
540で、PC100がテープドライブ140にアクセスし、SCSI「INQUIRY」コマン
ドを発行する。該コマンドに応じて、ステップ545で、DRモードで動作するテ
ープドライブ140が、標準問合せデータCDB(Control Data Block:制御データブ
ロック)を返す。該標準問合せデータCDBは、1(テープドライブ装置タイプ)
ではなく5(CD−ROM装置タイプ)の周辺装置タイプ値を有し、これはテー
プドライブ140をCD−ROMドライブとして識別するものである。更に、標準
問合せデータは、テープドライブがDR可能であることをアプリケーションソフ
トウエア(インストールされ実行されているとき)に指示し、及びどのバージョ
ンのDRファームウエアが存在するかも指示するシグネチャストリング(例えば
「DR-1.0」)を含む。次いでステップ550で、PC100がテープドライブ140から
CD−ROMイメージの開始部分を読み出して、ブータブルCD−ROMファイ
ルシステムを検査し、ステップ555で、テープドライブ140による返信時に、ステ
ップ560で、PC100がテープドライブ140をブートパスとして指定する。
【0112】 これは、システム内に他に実際のCD−ROMドライブ装置が存在する場合で
あっても(それがブータブルCD−ROMを含まない限り)、PC100は、テー
プドライブ140パス内のCD−ROMイメージからブートを行うことを意味して
いる。本DR動作が機能するための他の要件は、PC BIOS又はSCSIホスト
アダプタBIOSがブータブルCD−ROMドライブをサポートすることだけである
(全ての最近のSCSIホストアダプタカード又はマザーボードチップセットで
は該要件は一般に満たされている)。
【0113】 ステップ565で、PC100がCD−ROMイメージの読み出しを行い、ステップ
570でCD−ROMイメージがテープドライブ140により返される。テープドライ
ブ140にアクセスできることを含むようPCを構成するために、オペレーティン
グシステムファイルは、RAM120内に直接読み込まれて、CPU105により実行
される。バックアップアプリケーションソフトウエアファイルは、その読み出し
が行われてハードディスク上に格納され、該ハードディスク上から該ファイルを
実行することが可能となる。
【0114】 次にステップ575で、PC100は、DRのためのバックアップアプリケーション
ソフトウエアを実行し、テープドライブのDRモードページにアクセスするSC
SIモード選択コマンドを発行し、DRモードを終了させて通常モードを開始さ
せ、通常のテープドライブ動作へと続く。
【0115】 ステップ580で、テープドライブ140が通常モードに戻り、バッファ160がパー
ジされ、テープ媒体175が標準的なテープドライブコマンド(Locate、Space、Re
adなど)によって物理的にアクセスされることが可能となる。これにより、PC
があたかも最初にDRフロッピィディスクからブートされたように、PC復元を
進行させることが可能となる。
【0116】 最後にステップ585では、PC100は、そのファイルシステム全体がハードディ
スクドライブ130上に復元されるまで、テープドライブ140からテープ媒体175上
に格納されたバックアップデータセットを取り出し続ける。その後、再構築され
たPC100は、通常通りにハードディスクドライブ130からブートすることが可能
となる。
【0117】 DRモードで動作しているとき、テープドライブ140は、ランダムアクセスド
ライブであるCD−ROMドライブをエミュレートする必要がある。しかし、テ
ープドライブ140は、シーケンシャルアクセス装置である。このため、幾つかの
問題が生じる。例えば、テープドライブは典型的には、媒体上の異なる場所にあ
るデータチャンクをランダムアクセスドライブのように迅速に探し出すことはで
きない。また、テープドライブが特定のデータを探し出すためにテープの同じ部
分を繰返し読み出す場合には、テープの摩耗という問題が生じる可能性がある。
【0118】 本発明者は、2つの重要なステップを実施することにより、かかる問題に取り
組み、テープ摩耗及びデータ探索時間の両方の問題を低減させるものである。
【0119】 その第1のステップは、CD−ROMイメージからの特定のデータが最初にバ
ッファメモリ160内にキャッシュされることを必要とし、第2のステップは、C
D−ROMイメージを構成する複数のファイルが、テープドライブの性能を最適
化させるために可能な限りシーケンシャルにアクセスできるよう順序付けされる
ことを必要とする。
【0120】 キャッシュ処理に関しては、本発明者が知る最も大きい現在利用可能なブータ
ブルDRフロッピィディスクセットは、4枚のフロッピィディスクからなり、約
6Mバイトのデータを有するため、全CD−ROMイメージは8Mバイトのバッ
ファ内に適合するものとなる。しかし、多くのテープドライブは、8Mバイトの
バッファメモリを有しておらず(バッファメモリは通常は1〜2Mバイトのみ)
、また一般にバッファサイズはCD−ROMイメージのサイズよりも小さいもの
となる。それゆえ、かかる装置は、CD−ROMイメージアクセスコマンド(Se
ek、Read)に応じて2回以上テープ媒体にアクセスする必要がある、 しかし、本実施形態によれば、テープドライブは、媒体のDR能力が検査され
る際に少なくとも123ブロックのCD−ROMイメージの永久的な(即ち、少な
くともDRモード中には永久的な)キャッシュをメモリバッファ160内に読み込
むよう構成される。したがって、テープドライブは、DRモード中にテープ上の
該CD−ROMイメージの領域に再びアクセスする必要がない。これらの123ブ
ロックは、約6000ファイルのためのCD−ROMディレクトリエントリ領域を表
すものとなる。その結果として、各ファイルがPCにより読み出される際にテー
プドライブがそのテープからディレクトリに再アクセスする必要がなくなる。即
ち、テープドライブは、要求されたファイルが存在するテープ上の位置を見つけ
出すために、キャッシュからディレクトリを読み出すように構成される。
【0121】 更に、テープドライブにより2回以上アクセスされる必要のあるCD−ROM
イメージ中のできる限り多くのファイル(例えばSCSIドライバ)が永久的な
キャッシュに書き込まれる。明らかにその数は利用可能なキャッシュの大きさに
よって決まる。これを容易に達成するために、2回以上アクセスされる必要があ
るファイルは、アプリケーションソフトウエアにより、ディレクトリブロックの
直後であってCD−ROMイメージの前付近に格納されるよう配置される。
【0122】 典型的には、CD−ROMドライブでは、CD−ROM上の異なる位置にある
ファイルを探し出す動作は最小限のオーバーヘッドを生成するものであるため、
ファイルは任意の形態で(例えばアルファベット順に又はディレクトリ順に関連
して)順序付けすることが可能である。本発明者は、この任意の配置が、テープ
媒体上の同一ファイルを探し出すための不要なオーバーヘッドを生じさせるもの
であると理解している。
【0123】 このため、テープ上のファイルは、該ファイルが、できる限り、DR動作中に
アプリケーションソフトウエアによりアクセスされる必要がある順序で、アプリ
ケーションソフトウエアによって順序付けされる。これにより、テープ探索動作
のための要件が最小限になり、オーバーヘッドが可能な限り低減される。
【0124】 ここで、一例として、Windows NTオペレーティングシステムのためのCD−R
OMイメージ内のファイルの最適な配置について説明する。該例は、災害回復時
に用いられるTXTSETUP.SIFファイルについて以下の重要な仮定をするものである
【0125】 [SourceDisksFiles]セクション及び[SourceDisksFiles.x86]セクションは
、1つの[SourceDisksFiles]セクションへとマージされる。
【0126】 任意の付加的なSCSI HBAデバイスドライバ(例えば、RAID、U2Wなど)
は、標準的なセットの前にロードされる。
【0127】
【表5】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】 一般に、上記のようにキャッシュを使用してファイルを順序付けすることは、
ランダムアクセス読出コマンドに基づいてシーケンシャル記憶装置からデータを
復元することを必要とする任意のシステムにより用いることが可能である、とこ
とが理解されよう。
【0132】 全ての場合において、テープドライブ140は、CD−ROMドライブアクセス
コマンドの論理ブロックアドレスをテープ媒体上の物理的な位置へと変換するこ
とにより、テープ媒体上の正確なデータにアクセスする。特定のファイルのテー
プ上の位置は、該ファイルのためのキャッシュされたディレクトリエントリから
導出される。テープ上のファイルの位置は、固定の2Kバイトブロックサイズ(
即ち2048バイト)を用いて書き込まれているテープ媒体によって決まる。次いで
、CD−ROMドライブを意図したランダムアクセスコマンドのシーケンシャル
テープ媒体位置への変換は、テープドライブコマンドLOCATEを使用してX番目の
ブロックへテープ媒体を移動させることにより達成される。
【0133】 ここで、 X=(BOTからのCDイメージブロックオフセット) +(Seek/Readにおいて要求されるブロックアドレス) である。
【0134】 また、テープドライブ性能は、可能な限り多くのデータをテープから永久的な
キャッシュにより用いられないメモリバッファ160内の残りの空間内へ読み込み
、これにより後続のテープアクセスのための先読み(read ahead)キャッシュと
してメモリバッファを用いることによって改善される可能性がある。
【0135】 次いで、一般に、CD−ROM読み出しによって要求されるデータがバッファ
160内に予めキャッシュされていない場合には、そのデータは、標準的なテープ
ドライブのLOCATE及びREAD機能を用いることによりテープ媒体から読み出される
。LOCATEコマンドを使用して、テープ媒体を必要な開始読出ブロック位置へ移動
させ、次いで、固定ブロックモードでREADコマンドを使用して、要求されたブロ
ック数をテープからバッファに読み込む。
【0136】 本実施形態に従って動作するためにテープドライブ140によって必要とされる
新規のコマンド及び変更されたコマンドについてより詳細に説明する。テストユニットレディ(TUR) このコマンドは、通常モード中に全く同じCDBを用いるが、DRモード中には
異なる挙動をする。
【0137】 ドライブがDRモードで電源投入された際に媒体が未だ装填されていない場合
、第1の媒体が装填されるのを待機する間に、TURコマンドは、検知キーNOT REA
DY(0x02)及び拡張検知LOADING(0x0401)と共に「CHECK CONDITION」を返し、 装填された第1の媒体のDR能力を検査する間に、TURコマンドは、検知キーN
OT READY(0x02)及び拡張検知LOADING(0x0401)と共に「CHECK CONDITION」を
返す。問合せ 通常動作モード及びDR動作モードの両方において、標準的な問合せデータペ
ージは、シグネチャ及びバージョン番号、即ち「DR-1.0」を提供するための6つ
の特別なバイト43〜48を含む。その最初の3バイトは、DRが本実施形態による
DRをサポートしているか否かをアプリケーションソフトウエアが検査するため
の識別子として作用するシグネチャである。したがって、アプリケーションソフ
トウエアは、テープドライブの標準的な問合せデータ内のストリング「DR-1.0」
を検査するよう構成される。バージョン値は残りの3バイトである。バイト4付
加バイト長(byte 4 Additional Length)値もまた、追加の6バイトの問合せデー
タに適応させるよう変更される。
【0138】 DRモード中に、このコマンドは、サポートされる全ての問合せデータページ
における周辺装置タイプビットを除き、通常モード時と同じCDBを使用して全く
同じように挙動する。該周辺装置タイプは、各問合せデータページのバイト0、
即ちビット0〜4により設定され、値1(テープ装置タイプ)〜5(CD−RO
M装置タイプ)まで変更される。要求検知 このコマンドは通常モードと全く同じCDBを用いて全く同じように動作する。
開始/終了ユニット このコマンドは、標準的なテープドライブコマンド「LOAD/UNLOAD」と同じCD
Bを用いるが、Loadビットが無視され、及びコマンドが常に「GOOD」状態を返す
点で異なる。モード検知/選択 このコマンドは一般に、複数のモード検知ページ(各ページは特定のタイプの
構成データ/オプションを表すもの)を介してSCSI装置における任意の構成
オプションを読み出し又は設定するために用いられる。本実施形態によれば、新
しいモード検知ページは、テープドライブのオペレーティングモードを制御して
通常モードからDRモードへ又はその逆への切り替えを可能にするために必要と
される。これにより、バックアップアプリケーションソフトウエアが従来のバッ
クアップデータをテープドライブ140から読み出してPC100のハードディスクド
ライブ130に復元することを開始する準備ができた際に、該バックアップアプリ
ケーションソフトウエアがテープドライブ140のモード切り替えを行ってDRモ
ードから通常モードに戻すことが可能となる。
【0139】 「媒体タイプ」及び「密度コード」のためのモードページヘッダ値は、CD−
ROM媒体に準拠している必要があり、該ヘッダ値は、DRオペレーティングシ
ステムが、ブートシーケンスを続行させるためにCD−ROM装置からデータを
コピーする準備ができている際に存在するCD−ROM媒体のタイプを判定する
ために使用される。
【0140】 モード検知コマンド及びモード選択コマンドにより用いられるモードパラメー
タヘッダデータは、CD−ROM装置に固有のビットを含むよう変更される。
【0141】
【表6】
【0142】 モードブロックディスクリプタデータは、密度コードバイトが0x01に設定され
、及びブロック長が2048に設定されて変更できない点でのみ、テープ装置モード
と異なる。
【0143】 次に示すように、DRモード動作をトグルするための新しいモードページもま
た存在する。
【0144】
【表7】
【0145】 「DRモード」ビットは、テープドライブ140が動作している動作モードを制
御する。DRモードが0に設定されると、テープドライブ140はDRモードから
通常モードに切り替わる。DRモードが1に設定されると、テープドライブ140
は、あたかもユーザがフロントパネルの「イジェクト」ボタンによりDRシーケ
ンスを開始したかのようにDRモードの初期化を試行し、その成功時に「GOOD」
状態を返す。
【0146】 DRautoビットは、少なくとも100個のCD−ROMブロックが読み出された
後にSCSIバスリセット信号を受信した際にテープドライブをDRモードから
通常モードhw自動的に切り替えるか否かを制御する。DRautoが0(デフォル
ト)に設定されると自動切替がイネーブルされ、DRautoが0に設定されると自
動切替がディセーブルされる。読出(10)/読出(6) CD−ROM読出(6)コマンド及びCD−ROM読出(10)コマンドは、テープ
ドライブ140に、テープ上の現在の物理的な位置ではなく論理的な読出開始位置
を表す論理ブロックアドレス値から固定数のブロックを読み出させるものである
。該読出(6)及び読出(10)のCDBは以下の通りである。
【0147】
【表8】
【0148】
【表9】
【0149】 ディセーブルページアウト(DPO)及び強制ユニットアクセス(FUA)オプションは
サポートされない。これは、本実施形態では(前述のように)テープドライブキ
ャッシュ処理が必須だからである。論理ブロックアドレス値は、ブロックデバイ
ス(即ちエミュレートされたCD−ROM媒体)の開始位置におけるブロック0
に対する読出開始位置を示す。転送長は、テープドライブ140から読み出され及
び該テープドライブ140に返されるブロック数を示す。
【0150】 要求されたデータがキャッシュに未だ格納されていない場合には、該データは
、標準動作モードからLOCATE及びREAD機能を用いることにより、テープ媒体から
読み出すことができる。LOCATEコマンドは、要求された数のブロックをテープか
ら読み出すために固定ブロックモードで使用される。CD−ROMイメージ開始
位置及び固定ブロックフォーマットの細部は上記の通りである。
【0151】 LOCATEコマンドパラメータは、 BT=1、CP=0 ブロックアドレス=20+論理ブロックアドレス である。
【0152】 READコマンドパラメータは、 Fixed=1 転送長=Transfer Length である。シーク(SEEK) DRモードで、該コマンドは、テープドライブ140の論理的な位置を別のブロ
ック位置へ移動させ(明らかにこのコマンドは通常はハードディスクドライブ及
びCD−ROMドライブといったランダムアクセス装置でのみ有効なものである
)、標準的なテープドライブの「LOCATE」CDBを置換する。新しいCDBは次の通り
である。
【0153】
【表10】
【0154】 これにより、PC100は、後続のコマンドで特定のデータが要求されることの
事前通知を提供することが可能となる。しかし、DRモードでは、テープはこの
コマンドに対する動作を行わず、常に「GOOD STATUS」が返される。読出容量(READ CAPACITY) これは、媒体に含まれる論理ブロック数及び各ブロックのサイズを取得する、
CD−ROMドライブエミュレーションのための新しいCDBである。該新しいCDB
は次の通りである。
【0155】
【表11】
【0156】 RelAdr、論理ブロックアドレス、及びPMIフィールドは、値0のみをサポート
する。0以外のあらゆる値は無視される。
【0157】 以下の「READ CAPACITY」データが返されて、2048バイトブロックの最大数が
表される。
【0158】
【表12】
【0159】READ TOC これは、内容テーブル(TOC)からトラック数及びその位置を取得するための
手段を提供する、CD−ROMドライブエミュレーションのための新しいCDBで
ある。該新しいCDBは次の通りである。
【0160】
【表13】
【0161】 フォーマットフィールドは値0のみをサポートし、あらゆる非ゼロ値は、「Il
legal Request」に設定された検知キー及び「Illegal Parameter in CDB」に設
定された拡張検知と共に「CHECK CONDITION」を返すものになる。MSFビットは、
値0又は1をサポートするが、何れの値に対しても同一のTOC応答データブロッ
クが返される(下記参照)。
【0162】 トラック/セッション番号フィールドは、データが返されることになる開始ト
ラック番号を指定するものである。データCD−ROM媒体上では、1トラック
しか存在することができないため、0又は1以外の任意の値は、「Illegal Raqu
est」に設定された検知キー及び「Illegal Parameter in CDB」に設定された拡
張検知と共に「CHECK CONDITION」を返すものとなる。
【0163】 該コマンドは、以下に示すようにTOC応答データブロックを返す。これは、4
つのヘッダバイトと、それに次ぐトラック0x1(データトラック)及びトラック0
xAA(リードアウト(lead-out)領域)のためのディスクリプタブロックとを含む
。該応答データブロック中の値は固定である。
【0164】
【表14】
【0165】 MS-DOS系コンピュータシステム又はWindows NT又はWindows95/98コンピュー
タシステムといった歴史的にIBM-AT互換機としても知られるPCを特に参照して
本発明を説明してきたことが理解されよう。しかし、その概念は、標準的な環境
下でテープドライブ装置からのブートをサポートしていないがバックアップ動作
を行うためにテープドライブ装置と相互に作用することができる任意のコンピュ
ータシステムに同様に適用することが可能である。更に、テープ媒体からのブー
トの概念はDRのためだけでなく一層広範に適用可能なものであることが理解さ
れよう。例えば、DRアプリケーションの代わりに又はそれに加えて、任意の他
の適当なアプリケーションソフトウエアをブータブルテープ媒体上に格納するこ
とが可能である。このため、特許請求の範囲は、非PCシステム及びPCシステ
ム並びに非DRアプリケーション及びDRアプリケーションを含むものとして解
釈されるべきである。
【0166】 以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施
態様を示す。 1.コンピューティング装置とテープドライブ装置とを備えたシステムにおいて
アプリケーションソフトウエアを実行する方法であって、前記コンピューティン
グ装置が、テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置からブー
ト可能なものであり、該方法が、 前記の種類の初期プログラムロード装置からの前記コンピューティング装置の
ブート中に前記の種類の初期プログラムロード装置が前記コンピューティング装
置に提供することになるものに対応するアプリケーションソフトウエア及びブー
ト可能データの両方をテープ媒体に格納することによりブート可能テープ媒体を
作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に前記コンピューティング装置との相
互作用を行うよう前記種類の初期プログラムロード装置をエミュレートするよう
に前記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前
記コンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の種類の初
期プログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の種類の初期
プログラムロード装置として認識することに続いて、前記ブート可能データから
ブートを行い、及び前記アプリケーションソフトウエアを実行する、 という各ステップを有する方法。 2.テープドライブ装置であって、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 装填されたテープ媒体と該テープドライブ装置との間でデータの転送を行う読
出/書込回路と、 テープドライブ装置の動作を制御するコントローラであって、装填されたテー
プ媒体をブート可能データを含むものとして識別し、テープドライブ装置でない
前記の種類の初期プログラムロード装置を意図した信号を前記コンピューティン
グ装置から受信して処理し、及び該コンピューティング装置が前記の種類の初期
プログラムロード装置から期待することになる応答信号を生成する、コントロー
ラと を備えたテープドライブ装置。 3.コンピューティング装置とテープドライブ装置とを備えたシステムにおいて
データ復元操作を実行する方法であって、前記コンピューティング装置がテープ
ドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置からブートすることが可能
なものであり、該方法が、 前記の種類の初期プログラムロード装置からの前記コンピューティング装置の
ブート時に該初期プログラムロード装置が前記コンピューティング装置へ提供す
ることになるものに対応するバックアップデータセット及びブート可能データの
両方をテープ媒体に格納することにより復元用テープ媒体を作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に該コンピューティング装置との相互
動作するために、前記の種類の初期プログラムロード装置をエミュレートするよ
うに前記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、
前記コンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の種類の
初期プログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の種類の初期
プログラムロード装置として識別することに続いて、前記ブート可能データから
ブートを行い、前記テープドライブ装置をテープドライブ装置として動作させて
、該テープドライブ装置から前記バックアップデータを復元させる、 という各ステップを有する方法。 4.前記ブート可能データが、CD−ROM装置のためのISO9660フォーマット
及びEl Torito ブート可能CD−ROMフォーマット仕様に準拠する、前項3に
記載の方法。 5.前記ブート可能データが、その実行時に、コンピューティング装置がテープ
ドライブ装置にアクセスして該テープドライブ装置に装填された復元テープ媒体
からバックアップデータセットを復元することを可能にする、データ及び/又は
ファイルを含む、前項3または前項4に記載の方法。 6.前記ブート可能データが、前記テープ媒体の開始位置からの所定のオフセッ
トから開始して前記復元テープ媒体に書き込まれる、前項4または前項5に記載
の方法。 7.前記ブート可能データは、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックで開始して前記復元テープ媒体に書き込まれる、前項6に記載の方
法。 8.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体において前記バックアップデ
ータセットの前に配置される、前項3ないし前項7の何れか一項に記載の方法。
9.前記テープドライブ装置が、該テープドライブ装置に関連する初期化手段の
ユーザによる操作によって、前記の種類の初期プログラムロード装置をエミュレ
ートするよう制御される、前項3ないし前項8の何れか一項に記載の方法。 10.前記初期化手段が、前記テープドライブ装置の電源投入時に該テープドライ
ブ装置のイジェクトボタンを操作することを含む、前項9に記載の方法。 11.前記テープドライブ装置が、前記コンピューティング装置から所定の信号を
受信したことに応じてテープドライブ装置としての動作に切り替わるように構成
される、前項3ないし前項10の何れか一項に記載の方法。 12.前記テープドライブ装置は、前記テープドライブ装置から前記コンピューテ
ィング装置によって読み出されたデータ量が所定の閾値を超えるとともに、前記
コンピューティング装置から所定の信号を受信するのに応答して、テープドライ
ブ装置としての動作に切り替わるように構成される、前項3ないし前項10の何れ
か一項に記載の方法。 13.前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行する前記コンピューテ
ィング装置からの状態要求信号に応じて、前記テープドライブ装置が、媒体が存
在しない場合であっても媒体の装填プロセス中であることを示す信号を返すこと
により、別の初期プログラムロード装置との通信を試行する前に更に時間を延長
してコンピューティング装置を待機させる、前項3ないし前項10の何れか一項に
記載の方法。 14.前記テープドライブ装置が、少なくとも幾つかのブート可能データを前記復
元テープ媒体から読み出して該テープドライブ装置の揮発性メモリ手段にキャッ
シュするよう構成される、前項3ないし前項13の何れか一項に記載の装置。 15.前記キャッシュされたブート可能データが、前記ブート可能データに含まれ
るファイルの構成を表すディレクトリデータを含む、前項14に記載の方法。 16.前記キャッシュされたブート可能データが、復元動作中に2回以上アクセス
される必要のある前記ブート可能データ中の少なくとも幾つかのファイルを含む
、前項14または前項15に記載の方法。 17.前記テープドライブ装置が、前記復元テープ媒体の前記論理的な開始位置か
ら開始して前記所定のオフセットだけ前方に読み出すことにより、該復元テープ
媒体上の前記ブート可能データの開始位置を探し出す、前項6または前項7に記
載の方法。 18.前記コンピューティング装置が、実質的に、後に復元動作のために復元テー
プ媒体からコンピューティング装置により読み出されることが必要となる順序で
複数のデータファイルを並べることにより、該データファイルを含むブート可能
データを生成する、前項3ないし前項17の何れか一項に記載の方法。 19.前項1又は前項3ないし前項18の何れか一項に記載の方法で動作するよう構
成されたテープドライブ装置。 20.前項1又は前項3ないし前項18の何れか一項に従って使用するのに適した復
元テープ媒体を作成するよう構成されたコンピューティング装置。 21.前項1又は前項3ないし前項18の何れか一項に従って動作するよう構成され
たコンピューティング装置。 22.前項1又は前項3ないし前項18の何れか一項に記載の方法を実行するよう構
成されたコンピュータプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムであ
って前記コンピューティング装置上で実行されるコンピュータプログラム。 23.データバックアップ動作の一部として復元テープ媒体を作成するよう構成さ
れた、前項22に記載のコンピュータプログラム。 24.前項1又は前項3ないし前項18の何れか一項に記載の方法を実施するよう構
成されたシステム。 25.テープドライブ装置であって、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 該装填されたテープ媒体と該テープドライブ装置との間でデータ転送を行う読
出/書込回路と、 該テープドライブ装置の動作を制御するコントローラであって、該テープドラ
イブ装置の動作に2つの動作モードが存在する、コントローラとを備えており、 該コントローラが、該テープドライブ装置を選択的に制御して前記2つの動作
モードのうちの何れか一方で動作させるよう構成されており、 a)第1の動作モードでは、該テープドライブ装置が、装填されたデープ媒体
をブート可能データを含むものとして識別し、テープドライブ装置でない種類の
初期プログラムロード装置を意図した信号をコンピューティング装置から受信し
処理して、該コンピューティング装置が前記の種類の初期プログラムロード装置
から期待することになる応答信号を生成し、 b)第2の動作モードでは、該テープドライブ装置がテープドライブ装置動作
に従って動作する、 ということを特徴とする、テープドライブ装置。 26.前記第1の動作モードで、前記コントローラが、前記コンピューティング装
置からの装置タイプ問合せ信号に応じて、該テープドライブ装置を前記の種類の
初期プログラムロード装置として識別する応答を生成するよう構成される、前項
25に記載の装置 27.前記第1の動作モードで、前記コントローラが、前記復元テープ媒体の開始
位置からの所定のオフセットから開始してテープ媒体データからの読み出しを行
うことにより、前記装填された復元テープ媒体をブート可能データを含むものと
して識別するよう構成されている、前項25又は前項26に記載の装置。 28.前記所定のオフセットが、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックである、前項27に記載の装置。 29.ランダムアクセスメモリ手段を更に備えており、前記コントローラが該ラン
ダムアクセスメモリに前記ブート可能データの少なくとも幾つかを読み込むよう
構成され、後に前記コンピューティング装置が該データにアクセスする際に前記
コントローラが前記テープ媒体ではなく前記ランダムアクセスメモリにアクセス
するようになっている、前項25ないし前項28の何れか一項に記載の装置。 30.ユーザによる操作に応じて前記テープドライブ装置を前記第1の動作モード
で動作させるユーザ選択手段を更に備えている、前項25ないし前項29の何れか一
項に記載の装置。 31.前記ユーザ選択手段が、前記テープドライブ装置のイジェクトボタンを含み
、前記コントローラが、前記テープドライブ装置の電源投入又はリセット動作時
に前記イジェクトボタンのユーザによる操作を検出するよう構成される、前項30
に記載の装置。 32.前記コントローラが、前記コンピューティング装置からの特定の信号の受信
に応じて前記第1のモードから前記第2のモードへと前記テープドライブ装置の
動作を切り替える、前項25ないし前項31の何れか一項に記載の装置。 33.前記の種類の初期プログラムロード装置がCD−ROMドライブである、前
項1ないし前項32の何れか一項に記載の装置。 34.復元テープ媒体を作成する方法であって、 テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置がコンピューティ
ング装置のブート時に該コンピューティング装置に提供することになるものに対
応するブート可能データを生成し、 バックアップデータセットを生成し、 前記ブート可能データ及び前記バックアップデータセットを復元テープ媒体に
書き込む、 という各ステップを有する方法。 35.前記ブート可能データが、CD−ROM装置のためのISO9660フォーマット
及びEl ToritoブータブルCD−ROMフォーマット仕様に準拠するよう構成さ
れたデータを含む、前項34に記載の方法。 36.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体の開始位置からの所定のオフ
セットから開始して該復元テープ媒体に書き込まれる、前項34又は前項35に記載
の方法。 37.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックで開始して該復元テープ媒体に書き込まれる、前項36に記載の方法
。 38.シーケンシャルアクセスデータ記憶媒体に格納された特定のデータを読み出
す方法であって、 ランダムアクセスデータ記憶媒体から前記特定のデータを読み出すことを意図
したデータ読出信号を受信し、 該データ読出信号を、前記シーケンシャルアクセスデータ記憶媒体からの読み
出しを意図した信号として解釈し、 該解釈されたデータ読出信号に基づき前記シーケンシャルアクセスデータ記憶
媒体から前記特定のデータを読み出す、 という各ステップを有する方法。 39.前記シーケンシャルアクセスデータ記憶媒体からの少なくとも幾つかの前記
データをランダムアクセスメモリにキャッシュし、前記解釈された読出信号に基
づいて前記ランダムアクセスメモリから前記特定のデータを読み出すことにより
前記シーケンシャルアクセスデータ記憶媒体から前記特定のデータを間接的に読
み出す、という各ステップを更に有する、前項38に記載の方法。 40.実質的に前記特定のデータが前記ランダムアクセスデータ記憶媒体から読み
出されることになる順序で前記シーケンシャルアクセスデータ記憶媒体上に前記
データを配置する事前ステップを更に有する、前項38又は前項39に記載の方法。
41.前項38ないし前項40の何れか一項に従って動作するよう構成されたデバイス
又は装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンピュータ及びテープドライブを上位概念で示すブロック図である。
【図2】 CD−ROMファイルシステムを含むデータの論理構成を上位概念で示す説明
図である。
【図3a】 テープ上の典型的なDRデータフォーマットを上位概念で示す説明図である。
【図3b】 テープ上の典型的なDRデータフォーマットを上位概念で示す説明図である。
【図4】 テープ媒体に対するDRファイルシステムの書き込みに伴う各ステップを示す
フローチャートである。
【図5】 テープドライブを「DR」モードに設定して該テープドライブからコンピュー
タをブートすることに伴う各ステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 PC 105 CPU 110 バス 115 ROM 120 RAM 125 I/O(入力/出力)サブシステム 128 SCSI HBA 130 ハードディスクドライブ 135 フロッピィディスクドライブ 140 テープドライブ 145 ホストインタフェイス 150 コントローラ
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月22日(2001.3.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0166
【補正方法】変更
【補正内容】
【0166】 以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施
態様を示す。 1.コンピューティング装置とテープドライブ装置とを備えたシステムにおいて
データ復元操作を実行する方法であって、前記コンピューティング装置がテープ
ドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置からブートすることが可能
なものであり、該方法が、 バックアップデータセットと前記の種類の初期プログラムロード装置からの前
記コンピューティング装置のブート時に該初期プログラムロード装置が前記コン
ピューティング装置へ提供することになるブート可能データに対応するブート可
能データとの両方をテープ媒体に格納することにより復元用テープ媒体を作成し
、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に前記の種類の初期プログラムロード
装置をエミュレートして該コンピューティング装置との相互作用を行うように前
記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前記コ
ンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の種類の初期プ
ログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の種類の初期
プログラムロード装置として識別することに続いて、前記ブート可能データから
ブートを行い、前記テープドライブ装置をテープドライブ装置として動作させて
、該テープドライブ装置から前記バックアップデータを復元させる、 という各ステップを有する方法。 2.前記ブート可能データが、CD−ROM装置のためのISO9660フォーマット
及びEI Torito ブータブルCD−ROMフォーマット仕様に準拠する、前項1に
記載の方法。 3.前記ブート可能データが、データ及び/又はファイルであって、その実行時
に前記コンピューティング装置が前記テープドライブ装置にアクセスして該テー
プドライブ装置に装填された復元テープ媒体からバックアップデータセットを復
元することを可能にするデータ及び/又はファイルを含む、前項1または前項2
に記載の方法。 4.前記ブート可能データが、前記テープ媒体の開始位置からの所定のオフセッ
トから開始して前記復元テープ媒体に書き込まれる、前項2または前項3に記載
の方法。 5.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックで開始して前記復元テープ媒体に書き込まれる、前項4に記載の方
法。 6.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体において前記バックアップデ
ータセットの前に配置される、前項1ないし前項5の何れか一項に記載の方法。
7.前記テープドライブ装置が、該テープドライブ装置に関連する初期化手段の
ユーザによる操作によって、前記の種類の初期プログラムロード装置をエミュレ
ートするよう制御される、前項1ないし前項6の何れか一項に記載の方法。 8.前記初期化手段が、前記テープドライブ装置の電源投入時に該テープドライ
ブ装置のイジェクトボタンを操作することを含む、前項7に記載の方法。 9.前記テープドライブ装置が、前記コンピューティング装置から特定の信号を
受信したことに応じてテープドライブ装置としての動作に切り替わるように構成
される、前項1ないし前項8の何れか一項に記載の方法。 10.前記テープドライブ装置が、前記テープドライブ装置から前記コンピューテ
ィング装置によって読み出されたデータ量が所定の閾値を超えると共に、前記コ
ンピューティング装置から特定の信号を受信したことに応じて、テープドライブ
装置としての動作に切り替わるように構成される、前項1ないし前項8の何れか
一項に記載の方法。 11.前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行する前記コンピューテ
ィング装置からの状態要求信号に応じて、前記テープドライブ装置が、媒体が存
在しない場合であっても媒体の装填プロセス中であることを示す信号を返すこと
により、別の初期プログラムロード装置との通信を試行する前にコンピューティ
ング装置を待機させる時間を延長させる、前項1ないし前項8の何れか一項に記
載の方法。 12.前記テープドライブ装置が、ブート可能データのうちの少なくとも幾つかの
データを前記復元テープ媒体から読み出して該テープドライブ装置の揮発性メモ
リ手段にキャッシュするよう構成される、前項1ないし前項11の何れか一項に記
載の装置。 13.前記キャッシュされたブート可能データが、前記ブート可能データに含まれ
るファイルの構成を表すディレクトリデータを含む、前項12に記載の方法。 14.前記キャッシュされたブート可能データが、復元動作中に2回以上アクセス
される必要のある前記ブート可能データ中の少なくとも幾つかのファイルを含む
、前項12または前項13に記載の方法。 15.前記テープドライブ装置が、前記復元テープ媒体の前記論理的な開始位置か
ら開始して前記所定のオフセットだけ前方に読み出すことにより、該復元テープ
媒体上の前記ブート可能データの開始位置を探し出す、前項4または前項5に記
載の方法。 16.前記コンピューティング装置が、実質的に、後に復元動作のために復元テー
プ媒体からコンピューティング装置により読み出されることが必要となる順序で
複数のデータファイルを並べることにより、該データファイルを含むブート可能
データを生成する、前項1ないし前項15の何れか一項に記載の方法。 17.前項1ないし前項16の何れか一項に記載の方法で動作するよう構成されたテ
ープドライブ装置。 18.前項1ないし前項16の何れか一項に従って使用するのに適した復元テープ媒
体を作成するよう構成されたコンピューティング装置。 19.前項1ないし前項16の何れか一項に従って動作するよう構成されたコンピュ
ーティング装置。 20.前記コンピューティング装置上で実行される際に前項1ないし前項16の何れ
か一項に記載の方法を実施するよう構成されたコンピュータプログラムコード手
段を含むコンピュータプログラム。 21.データバックアップ動作の一部として復元テープ媒体を作成するよう構成さ
れた、前項20に記載のコンピュータプログラム。 22.前項1ないし前項16の何れか一項に記載の方法を実施するよう構成されたシ
ステム。 23.テープドライブ装置であって、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 該装填されたテープ媒体と該テープドライブ装置との間でデータ転送を行う読
出/書込回路と、 該テープドライブ装置の動作を制御するコントローラであって、該テープドラ
イブ装置の動作に2つの動作モードが存在する、コントローラとを備えており、 該コントローラが、該テープドライブ装置を選択的に制御して前記2つの動作
モードのうちの何れか一方で動作させるよう構成されており、 a)第1の動作モードでは、該テープドライブ装置が、装填されたデープ媒体
をブート可能データを含むものとして識別し、テープドライブ装置でない種類の
初期プログラムロード装置を意図した信号をコンピューティング装置から受信し
処理して、該コンピューティング装置が前記の種類の初期プログラムロード装置
から期待することになる応答信号を生成し、 b)第2の動作モードでは、該テープドライブ装置がテープドライブ装置動作
に従って動作する、 ということを特徴とする、テープドライブ装置。 24.前記第1の動作モードで、前記コントローラが、前記コンピューティング装
置からの装置タイプ問合せ信号に応じて、該テープドライブ装置を前記の種類の
初期プログラムロード装置として識別させる応答を生成するよう構成される、前
項23に記載の装置 25.前記第1の動作モードで、前記コントローラが、前記復元テープ媒体の開始
位置からの所定のオフセットから開始してテープ媒体データからの読み出しを行
うことにより、前記装填された復元テープ媒体をブート可能データを含むものと
して識別するよう構成されている、前項23又は前項24に記載の装置。 26.前記所定のオフセットが、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックである、前項25に記載の装置。 27.ランダムアクセスメモリ手段を更に備えており、前記コントローラが該ラン
ダムアクセスメモリに前記ブート可能データの少なくとも幾つかを読み込むよう
構成され、後に前記コンピューティング装置が該データにアクセスする際に前記
コントローラが前記テープ媒体ではなく前記ランダムアクセスメモリにアクセス
するようになっている、前項23ないし前項26の何れか一項に記載の装置。 28.ユーザによる操作に応じて前記テープドライブ装置を前記第1の動作モード
で動作させるユーザ選択手段を更に備えている、前項23ないし前項27の何れか一
項に記載の装置。 29.前記ユーザ選択手段が、前記テープドライブ装置のイジェクトボタンを含み
、前記コントローラが、前記テープドライブ装置の電源投入又はリセット動作時
に前記イジェクトボタンのユーザによる操作を検出するよう構成される、前項28
に記載の装置。 30.前記コントローラが、前記コンピューティング装置からの特定の信号の受信
に応じて前記第1のモードから前記第2のモードへと前記テープドライブ装置の
動作を切り替える、前項23ないし前項29の何れか一項に記載の装置。 31.前記の種類の初期プログラムロード装置がCD−ROMドライブである、前
項1ないし前項30の何れか一項に記載の装置。 32.復元テープ媒体を作成する方法であって、 テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置がコンピューティ
ング装置のブート時に該コンピューティング装置に提供することになるデータに
対応するブート可能データを生成し、 バックアップデータセットを生成し、 前記ブート可能データ及び前記バックアップデータセットを復元テープ媒体に
書き込む、 という各ステップを有する方法。 33.前記ブート可能データが、CD−ROM装置のためのISO9660フォーマット
及びEI ToritoブータブルCD−ROMフォーマット仕様に準拠するよう構成さ
れたデータを含む、前項32に記載の方法。 34.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体の開始位置からの所定のオフ
セットから開始して該復元テープ媒体に書き込まれる、前項32又は前項33に記載
の方法。 35.前記ブート可能データが、前記復元テープ媒体の論理的な開始位置から21番
目のブロックで開始して該復元テープ媒体に書き込まれる、前項34に記載の方法
。 36.コンピューティング装置とテープドライブ装置とを備えたシステムにおいて
アプリケーションソフトウエアを実行する方法であって、前記コンピューティン
グ装置が、テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置からブー
ト可能なものであり、該方法が、 アプリケーションソフトウエアと前記の種類の初期プログラムロード装置から
の前記コンピューティング装置のブート中に前記の種類の初期プログラムロード
装置が前記コンピューティング装置に提供することになるデータに対応するブー
ト可能データとの両方をテープ媒体に格納することによりブート可能テープ媒体
を作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
装置に前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に前記種類の初期プログラムロード装
置をエミュレートして前記コンピューティング装置との相互作用を行うよう前記
テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前記コン
ピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の種類の初期プロ
グラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の種類の初期
プログラムロード装置として認識することに続いて、前記ブート可能データから
ブートを行い、及び前記アプリケーションソフトウエアを実行する、 という各ステップを有する方法。 37.テープドライブ装置であって、 装填されたテープ媒体の位置及び動きを制御する機構と、 該装填されたテープ媒体と該テープドライブ装置との間でデータ転送を行う読
出/書込回路と、 該テープドライブ装置が、前記装填されたテープ媒体をブート可能データを含
むものとして識別し、テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装
置を意図した信号をコンピューティング装置から受信し処理して、該コンピュー
ティング装置が前記の種類の初期プログラムロード装置から期待することになる
応答信号を生成するように、該テープドライブ装置の動作を制御する、コントロ
ーラと を備えている、テープドライブ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライトン,イアン,ピーター イギリス国ブリストル・ビーエス8・4エ イエイチ,クリフトン,クリフトン・ダウ ン・ロード,アーバリー,ファースト・フ ロアー・フラット Fターム(参考) 5B018 GA04 HA04 KA22 MA12 MA13 MA16 5B076 AA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピューティング装置とテープドライブ装置とを備えたシステムにおいてア
    プリケーションソフトウエアを実行する方法であって、前記コンピューティング
    装置が、テープドライブ装置でない種類の初期プログラムロード装置からブート
    可能なものであり、該方法が、 前記の種類の初期プログラムロード装置からの前記コンピューティング装置の
    ブート中に前記の種類の初期プログラムロード装置が前記コンピューティング装
    置に提供することになるものに対応するアプリケーションソフトウエア及びブー
    ト可能データの両方をテープ媒体に格納することによりブート可能テープ媒体を
    作成し、 前記コンピューティング装置のブート処理を開始させて該コンピューティング
    装置に前記の種類の初期プログラムロード装置の探索を試行させ、 前記コンピューティング装置のブート中に前記コンピューティング装置との相
    互作用を行うよう前記種類の初期プログラムロード装置をエミュレートするよう
    に前記テープドライブ装置を制御することにより、該テープドライブ装置が、前
    記コンピューティング装置に対し、該テープドライブ装置自体を前記の種類の初
    期プログラムロード装置として識別させ、 前記コンピューティング装置が、前記テープドライブ装置を前記の種類の初期
    プログラムロード装置として認識することに続いて、前記ブート可能データから
    ブートを行い、及び前記アプリケーションソフトウエアを実行する、 という各ステップを有する方法。
JP2000564129A 1998-08-07 1999-08-06 システムバックアップ及び復元 Expired - Fee Related JP4518672B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP98306358A EP0978785A1 (en) 1998-08-07 1998-08-07 Data backup and recovery
EP98306358.7 1998-08-07
PCT/GB1999/002594 WO2000008561A1 (en) 1998-08-07 1999-08-06 System backup and recovery

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002522826A true JP2002522826A (ja) 2002-07-23
JP2002522826A5 JP2002522826A5 (ja) 2006-09-14
JP4518672B2 JP4518672B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=8234992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000564129A Expired - Fee Related JP4518672B2 (ja) 1998-08-07 1999-08-06 システムバックアップ及び復元

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6701450B1 (ja)
EP (2) EP0978785A1 (ja)
JP (1) JP4518672B2 (ja)
DE (1) DE69904725T2 (ja)
GB (1) GB2344441B (ja)
WO (1) WO2000008561A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510995A (ja) * 2002-12-17 2006-03-30 ヘンスレイ,ジョン,アラン コンピューター基本ソフトを保護媒体より起動し、そして実行するように変更する方法。
JP2009512033A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 ストレージ アプライアンス コーポレイション データ・バックアップ・アプリケーションのエミュレーションコンポーネント

Families Citing this family (64)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7137034B2 (en) 2000-05-19 2006-11-14 Vir2Us, Inc. Self repairing computer having user accessible switch for modifying bootable storage device configuration to initiate repair
US7100075B2 (en) 2000-05-19 2006-08-29 Sel Repairing Computers, Inc. Computer system having data store protected from internet contamination by virus or malicious code and method for protecting
US7096381B2 (en) 2001-05-21 2006-08-22 Self Repairing Computer, Inc. On-the-fly repair of a computer
US7111201B2 (en) 2000-05-19 2006-09-19 Self Repairing Computers, Inc. Self repairing computer detecting need for repair and having switched protected storage
JP2004508633A (ja) * 2000-05-19 2004-03-18 セルフ リペアリング コンピューターズ インコーポレイテッド 切り換え可能な構成要素を有するコンピュータ
EP1168174A1 (en) 2000-06-19 2002-01-02 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Automatic backup/recovery process
EP1174795A1 (en) * 2000-07-19 2002-01-23 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Multiplexing computing apparatus
US6681324B1 (en) * 2000-09-07 2004-01-20 Cisco Technology, Inc. Application appliance enabling operating system and applications to run from a CDROM by determining local configuration and license status
GB2367182B (en) * 2000-09-20 2004-05-26 Hewlett Packard Co Improvements in and relating to data protection
GB2367656A (en) 2000-10-06 2002-04-10 Hewlett Packard Co Self-repairing operating system for computer entities
EP1195679A1 (en) * 2000-10-06 2002-04-10 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Performing operating system recovery from external back-up media in a headless computer entity
GB2368412A (en) * 2000-10-26 2002-05-01 Hewlett Packard Co Managing disk drive replacements
US7089449B1 (en) * 2000-11-06 2006-08-08 Micron Technology, Inc. Recovering a system that has experienced a fault
US6718410B2 (en) 2001-01-18 2004-04-06 Hewlett-Packard Development Company, L.C. System for transferring data in a CD image format size of a host computer and storing the data to a tape medium in a format compatible with streaming
US20020163760A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-07 Lindsey Alan M. Disaster recovery tape drive
AU2002254149B2 (en) * 2001-05-17 2009-01-08 Vir2Us, Inc. A computer with fault-tolerant booting
US7392541B2 (en) 2001-05-17 2008-06-24 Vir2Us, Inc. Computer system architecture and method providing operating-system independent virus-, hacker-, and cyber-terror-immune processing environments
WO2002099642A1 (en) * 2001-05-17 2002-12-12 Self Repairing Computers, Inc. A computer with fault-tolerant booting
US7849360B2 (en) 2001-05-21 2010-12-07 Vir2Us, Inc. Computer system and method of controlling communication port to prevent computer contamination by virus or malicious code
GB2375847B (en) * 2001-05-22 2005-03-16 Hewlett Packard Co Protection and restoration of RAID configuration information in disaster recovery process
CN1205555C (zh) * 2001-11-12 2005-06-08 联想(北京)有限公司 硬盘数据备份与恢复方法
US7536598B2 (en) 2001-11-19 2009-05-19 Vir2Us, Inc. Computer system capable of supporting a plurality of independent computing environments
GB2382889A (en) * 2001-12-05 2003-06-11 Cambridge Consultants microprocessor design system
US7065563B2 (en) * 2001-12-12 2006-06-20 International Business Machines Corporation Visible multi-level online-offline configuration control
US7505889B2 (en) * 2002-02-25 2009-03-17 Zoran Corporation Transcoding media system
US7788699B2 (en) 2002-03-06 2010-08-31 Vir2Us, Inc. Computer and method for safe usage of documents, email attachments and other content that may contain virus, spy-ware, or malicious code
US7464403B2 (en) * 2002-07-23 2008-12-09 Hardman Jr Thomas James Secure mobile office wireless local-area network application integration package running from CD-ROM
US6937412B1 (en) * 2002-07-26 2005-08-30 Storage Technology Corporation Method and apparatus for creating a format identification block on a magnetic tape
US7103727B2 (en) * 2002-07-30 2006-09-05 Hitachi, Ltd. Storage system for multi-site remote copy
US20040039868A1 (en) * 2002-08-20 2004-02-26 Lush Jeffrey L. Facilitating restoration of a system configuration of a data processing system
US7505890B2 (en) * 2003-01-15 2009-03-17 Cox Communications, Inc. Hard disk drive emulator
WO2004068359A1 (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 I-O Data Device, Inc. 状態管理装置、状態管理システム、およびジョブ処理システム
GB2401237A (en) 2003-04-28 2004-11-03 Hewlett Packard Development Co Data transfer arrangement for disaster recovery
JP3900494B2 (ja) * 2003-05-16 2007-04-04 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 記憶装置、制御方法、プログラム、及び記録媒体
US7139846B1 (en) * 2003-09-30 2006-11-21 Veritas Operating Corporation Computer system and method for performing low impact backup operations
GB2407692A (en) * 2003-10-30 2005-05-04 Hewlett Packard Development Co A tape drive apparatus with optical storage device emulation
GB2407659A (en) * 2003-10-31 2005-05-04 Hewlett Packard Development Co Disaster recovery using multiple boot images held on a sequential storage device
GB2409328A (en) * 2003-12-20 2005-06-22 Hewlett Packard Development Co Boot indicator for sequential access storage device
US20060080507A1 (en) * 2004-05-18 2006-04-13 Tyndall John F System and method for unit attention handling
JP4498867B2 (ja) * 2004-09-16 2010-07-07 株式会社日立製作所 データ保存管理方法およびデータライフサイクルマネージメントシステム
US7415585B1 (en) 2004-11-18 2008-08-19 Symantec Operating Corporation Space-optimized backup repository grooming
US7941619B1 (en) 2004-11-18 2011-05-10 Symantec Operating Corporation Space-optimized backup set conversion
US20060150167A1 (en) * 2004-12-21 2006-07-06 Ziegler Jeremy R System and method for integrating non-native storage devices in an information handling system image
TW200625066A (en) * 2005-01-14 2006-07-16 Farstone Tech Inc Backup/recovery system and method thereof
US7117302B2 (en) * 2005-02-28 2006-10-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Boot techniques involving tape media
US20060224794A1 (en) * 2005-04-04 2006-10-05 Stevens Michael J Using USB memory device to recover operating system
WO2007048062A2 (en) * 2005-10-21 2007-04-26 Vir2Us, Inc. Computer security method having operating system virtualization allowing multiple operating system instances to securely share single machine resources
GB2431748B (en) 2005-10-31 2010-12-22 Hewlett Packard Development Co Data back-up and recovery
CN100401255C (zh) * 2005-12-05 2008-07-09 英业达股份有限公司 计算机平台嵌入式操作系统切换处理方法及系统
US20070174664A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-26 Ess Data Recovery, Inc. Data recovery application
CN100391167C (zh) * 2006-03-20 2008-05-28 华为技术有限公司 服务呼叫会话控制功能实体备份方法及其系统
US7624233B2 (en) 2006-08-22 2009-11-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Portable storage device
US8775369B2 (en) 2007-01-24 2014-07-08 Vir2Us, Inc. Computer system architecture and method having isolated file system management for secure and reliable data processing
US8595390B1 (en) * 2007-05-28 2013-11-26 Sandisk Il Ltd. Multiple session accessiblity via a CD-ROM interface
CA2593169A1 (en) * 2007-07-06 2009-01-06 Tugboat Enterprises Ltd. System and method for computer data recovery
US8065561B1 (en) * 2009-03-31 2011-11-22 Symantec Corporation Method and apparatus for automating device recovery using device configuration information
US9773059B2 (en) * 2010-11-09 2017-09-26 Storagedna, Inc. Tape data management
CN102880530B (zh) * 2012-09-25 2016-04-06 东莞宇龙通信科技有限公司 终端和终端备份及恢复方法
US9304783B2 (en) * 2013-05-09 2016-04-05 American Megatrends, Inc. Digital signage management and content delivery system and method thereof
CN103777906A (zh) * 2014-02-14 2014-05-07 罗冬林 基于手机通讯录及资料共享的设备及其工作方法
WO2015166510A1 (en) * 2014-04-30 2015-11-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. On demand remote diagnostics for hardware component failure and disk drive data recovery using embedded storage media
CN105242986B (zh) * 2015-09-11 2018-04-06 金步国 备份与还原Windows操作系统的方法
US20170097893A1 (en) * 2015-10-01 2017-04-06 Tridib Chakravarty Systems and methods for tape data access
CN105468573B (zh) * 2015-11-16 2018-06-26 中国电子科技集团公司第十研究所 可配置式图表应用系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03278126A (ja) * 1990-03-28 1991-12-09 Toshiba Corp 計算機システム立上げ方式
JPH06208467A (ja) * 1992-11-09 1994-07-26 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピュータ・システムおよびバックアップ記憶方法
US5418918A (en) * 1993-09-10 1995-05-23 Compaq Computer Corp. Scanning initial CD-ROM sectors for a boot record and executing said boot record to load and execute floppy disk image corresponding to the existing floppy drive

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5469573A (en) * 1993-02-26 1995-11-21 Sytron Corporation Disk operating system backup and recovery system
US5812748A (en) * 1993-06-23 1998-09-22 Vinca Corporation Method for improving recovery performance from hardware and software errors in a fault-tolerant computer system
US5907672A (en) * 1995-10-04 1999-05-25 Stac, Inc. System for backing up computer disk volumes with error remapping of flawed memory addresses
JP2730534B2 (ja) * 1995-12-18 1998-03-25 日本電気株式会社 データ通信網端末のデータバックアップ方法とその装置
US5930824A (en) * 1997-02-04 1999-07-27 International Business Machines Corporation System and method for demand-base data recovery
US6134673A (en) * 1997-05-13 2000-10-17 Micron Electronics, Inc. Method for clustering software applications
US6088815A (en) * 1998-02-23 2000-07-11 International Busines Machines Corporation Automatic data recovery for a duplex pair
US6154852A (en) * 1998-06-10 2000-11-28 International Business Machines Corporation Method and apparatus for data backup and recovery

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03278126A (ja) * 1990-03-28 1991-12-09 Toshiba Corp 計算機システム立上げ方式
JPH06208467A (ja) * 1992-11-09 1994-07-26 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピュータ・システムおよびバックアップ記憶方法
US5418918A (en) * 1993-09-10 1995-05-23 Compaq Computer Corp. Scanning initial CD-ROM sectors for a boot record and executing said boot record to load and execute floppy disk image corresponding to the existing floppy drive
US5727213A (en) * 1993-09-10 1998-03-10 Compaq Computer Corp. Computer system capable of booting from CD-ROM and tape

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510995A (ja) * 2002-12-17 2006-03-30 ヘンスレイ,ジョン,アラン コンピューター基本ソフトを保護媒体より起動し、そして実行するように変更する方法。
JP2009512033A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 ストレージ アプライアンス コーポレイション データ・バックアップ・アプリケーションのエミュレーションコンポーネント

Also Published As

Publication number Publication date
EP1101164B1 (en) 2003-01-02
WO2000008561A1 (en) 2000-02-17
GB0006902D0 (en) 2000-05-10
EP1101164A1 (en) 2001-05-23
GB2344441A (en) 2000-06-07
US6701450B1 (en) 2004-03-02
GB2344441B (en) 2003-04-30
GB2344441A8 (en) 2000-09-06
DE69904725T2 (de) 2003-11-06
JP4518672B2 (ja) 2010-08-04
EP0978785A1 (en) 2000-02-09
DE69904725D1 (de) 2003-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518672B2 (ja) システムバックアップ及び復元
US6772281B2 (en) Disk drive for selectively satisfying a read request from a host computer for a first valid data block with a second valid data block
US8862864B2 (en) Information device storing state restoration software
US6963951B2 (en) Partition recovery method
US20060224794A1 (en) Using USB memory device to recover operating system
US20060282653A1 (en) Method for updating frimware of memory card
US6665778B1 (en) System and method for storage of device performance data
US5907679A (en) Hard drive upgrade system
US6804689B1 (en) Method and apparatus for automatically synchronizing data to destination media
JP2001522088A (ja) 取り外し可能大容量媒体を使用したコンピュータ回復用システム
US6658563B1 (en) Virtual floppy diskette image within a primary partition in a hard disk drive and method for booting system with virtual diskette
WO1997044727A1 (en) Method for integrating a removable media disk drive into a computer system
WO2000019310A2 (en) Dual use master boot record
CN111258666B (zh) 计算机文件的读取方法、装置、计算机系统及存储介质
US20040044886A1 (en) Partition recovery method
US8914665B2 (en) Reading or storing boot data in auxiliary memory of a tape cartridge
EP1564636B1 (en) Tape drive apparatus for storing boot image data and for booting the system
US7415570B2 (en) Tape drive apparatus having a permanent optical storage device port
US20050114387A1 (en) Data backup and recovery
US7024493B1 (en) Bootable CD for transferring files independently of computer operating systems
JP3951808B2 (ja) ハードディスクドライブサブシステム
KR20050032902A (ko) 데이타 저장 및 복구 방법
JPH05127830A (ja) ハードデイスクの多重化制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20010322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100106

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371