JP2002522782A - 発光ビームの波長を測定するための装置 - Google Patents

発光ビームの波長を測定するための装置

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JP2002522782A
JP2002522782A JP2000565373A JP2000565373A JP2002522782A JP 2002522782 A JP2002522782 A JP 2002522782A JP 2000565373 A JP2000565373 A JP 2000565373A JP 2000565373 A JP2000565373 A JP 2000565373A JP 2002522782 A JP2002522782 A JP 2002522782A
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fizeau
wedge
wavelength
emission
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JP2000565373A
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シャピュイ、クリスチャン
シュバリエ、ミシェル
コルモン、フィリップ
ビアラ、フランソワ
Original Assignee
コミツサリア タ レネルジー アトミーク
コンパニー ジェネラール デ マチエール ヌクレイル
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J9/00Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength
    • G01J9/02Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は光ビームの波長を測定するための装置に関し、該装置は、第1および第2のプレートによって境界が定められている少なくとも1つのフィゾーのくさび(18、20)と、前記プレートの内面上での光ビームの反射によって生じる干渉縞を高い分解能で検出するための手段(30、32)と、ビームの波長を計算するために前記検出手段によって発生される電気信号を処理するための手段(72、74、76)と、ビームを僅かに発散している球面光の波に変換するため、そして前記波によって前記フィゾーのくさびを照明するための手段とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (説明) (発明の分野) 本発明は、発光ビームの波長を測定するための装置に関する。
【0002】 本発明は、レーザ・ビーム、たとえば、分光器の使用(spectrosco
py)またはレーザ同位元素分離において使われるレーザ・ビームに関する。
【0003】 (技術の状況) 発光ビームの波長を測定するための装置はドキュメント(1)によって既に知
られている。このドキュメントについては後で引用される他のドキュメントと同
様に、この説明の終りにおいて言及される。
【0004】 ドキュメント(2)、(3)、および(4)は、側面が平行である入力プレー
ト(entry plate)の付いたフィゾーのくさび(Fizeau we
dge)を備えている既知の装置に関する情報を提供しており、このフィゾーの
くさびは反射のために使われている。この装置は、絶対測定の方法(absol
ute manner)で発光ビームの波長を測定し、ある程度の精度はあるが
、測定の信頼性に問題がある。
【0005】 ドキュメント(5)は、フィゾーのくさびの形状を変更することによって、ド
キュメント(2)〜(4)によって知られている装置の精度の改善を提案してい
る。
【0006】 ドキュメント(6)は、ドキュメント(2)〜(4)によって知られている装
置のフィゾーのくさび上での干渉反射(interfering reflec
tions)の問題の存在を開示し、そしてこれらの問題を解決するために、側
面が平行でない入力プレート付きのフィゾーのくさびの使用を提案している。
【0007】 (発明の概要) 本発明は、信頼性があって、ドキュメント(5)および(6)によって知られ
ている装置より製造するのが簡単である、発光ビームの波長を測定するための装
置に関する。干渉反射の問題については、ドキュメント(5)では説明されてい
ない。
【0008】 本発明の発明者は、ドキュメント(2)〜(4)によって知られている装置の
信頼性が不足している原因が、フィゾーのくさびの入力側における干渉反射にあ
ることを発見した。この信頼性の問題を解決するために、本発明は、ドキュメン
ト(2)〜(4)の中で記述されている構成に基づいて技術的な観点から使い易
い方法、すなわち、球面発光および僅かに発散している波によって、これらのド
キュメントに記載されているタイプの装置のフィゾーのくさびを照明する方法を
提案する。これは従来の技術に基づいていないことは明らかである。というのは
、フィゾーの干渉計の原理によると、フィゾーのくさびは平面波によって照明さ
れなければならず、そのような照明における違いがあると、収差(aber ra
tions)が発生するからである。
【0009】 正確には、本発明は、発光ビームの波長を測定するための装置に関し、この装
置が以下のものを含んでいる干渉計測定セット(interferometic
measurement set)を含む。
【0010】 ‐第1および第2の固定されたプレートによって境界が定められているフィゾ
ーのくさびであって、これらのプレートが透明で互いに関して僅かに傾斜してお
り、発光ビームが所定の長さの光学径路(optical path)に従って
フィゾーのくさびを通過し、そしてその第1のプレートによってこのフィゾーの
くさびを貫通し、この第1のプレートの外面には反射防止処理が施されている少
なくとも1つのフィゾーのくさび。
【0011】 ‐第1および第2のプレートのそれぞれの内面における発光ビームの反射から
生じる干渉縞を検出する高分解能手段であって、これらの干渉縞に対応している
電気信号をトリガするようになっている検出手段。
【0012】 また、上記装置は、これらの電気信号を処理する手段を含み、これらの処理手
段は、その電気信号の最大の位置からその発光ビームの波長を計算する機能を備
えている。上記装置は、また、その干渉計測定セットが発光ビームを僅かに発散
している球面発光波に変換しかつこの発光波でそのフィゾーのくさびを照明して
、第1のプレート上での干渉の反射から生じる測定の不確実性をなくするように
するための光学的変換手段を含むことを特徴とする。
【0013】 第1のプレートの外面の反射防止処理は、すべての波長に対する干渉反射を完
全には消去しない。これらの干渉反射に起因する測定の不確実性は、僅かに発散
している球面波によるフィゾーのくさびの照明によって大幅に減少する。この照
明によって、平面波(plane wave)での照明によって得られるものよ
りずっと大きい空間周波数(spatial frequency)における干
渉縞の振幅の変調が生じる。この周波数は、干渉縞のピッチの平均値がこの変調
によって影響されない程度に十分である。
【0014】 本発明の装置の1つの好適な実施形態によれば、光学的変換手段は、 ‐一点から発散しているビームを発光ビームから形成する手段と、 ‐一点から発散しているこのビームを受けて、それを僅かに発散している球面
発光波に変換するコリメーション手段とを含み、これらのコリメーション手段は
、前述の点から、与えられた距離だけ僅かに離れている焦点を有している。
【0015】 上記コリメーション手段は、コリメーション・レンズを含むことができるが、
好適には、それらは球面または放物面ミラーを含むことが好ましい。
【0016】 上記の点から発散しているビーム形成手段は、孔が開けられたマスクを含むこ
とができ、この孔は(波長が測定されるビームを受け取る)顕微鏡の対物レンズ
などの対物レンズの焦点に置かれているが、それらは発光ビームを搬送するため
の光ファイバを備えていることが好ましく、前述の点はこの光ファイバの一端側
に置かれている。
【0017】 フィゾーのくさびの上に入ってくる波面の収差による干渉縞のピッチにおける
変動の問題をなくすために、好適には、フィゾーのくさびに対応している「切断
面」または「剪断面」と呼ばれている特定の平面に検出手段が置かれることが好
ましい。この平面に関しては、ドキュメント(1)、(3)および(4)を参照
することができる。
【0018】 発光ビームの波長を、潜在的に6×10-8と等しい高い精度でかつ絶対的な手
段で測定するために、本発明の装置は、好適には、2つのフィゾーのくさびを含
むことが好ましく、それらは僅かに発散している球面発光波によって照明され、
検出手段が、これらの2つのフィゾーのくさびに対応している干渉縞を検出する
。6×10-8の精度は、レーザ同位元素分離または分光器の使用の場合にパルス
のレーザ光源の波長を測定するために必要である。
【0019】 また、上記の干渉計測定セットは、好適には、各フィゾーのくさびに対応して
いる第1プレートによって導入される可能性がある色彩(chromatics
)に対する補正手段も含むことが好ましい。
【0020】 また、検出手段は各フィゾーのくさびに対するフォトダイオードのバーを含む
ので有利である。
【0021】 空気の屈折率の変動を消去するために、好適には、各フィゾーのくさびは真空
中にあることが好ましい。この真空は各フィゾーのくさびに対応している2つの
プレート間の空間に作ることができる。
【0022】 干渉計測定セットがコンパクトである時に、特に価値がある1つの好適な実施
形態によれば、本発明の装置は、また、真空を作る手段が装備されていて、干渉
計測定セットを取り囲む気密のチャンバを含む。
【0023】 本発明の装置に長期的安定性を与えるために、好適には、その干渉計測定セッ
トを支持するベース、およびこのベースの機械的安定化手段を含む。
【0024】 長期の安定性を考慮して、本発明の装置は、また、好適には、その干渉計測定
セットを一定の温度に保つための手段を含む。
【0025】 (特定の実施形態の詳細な説明) 図1および図2に示されている本発明による装置は、レーザ4から放射される
発光ビーム2の波長を測定するために使われる。このビーム2の一部分6は、た
とえば、ビーム2から45°で置かれている半反射ミラー8によって引き出され
る。この一部分6から構成されている発光ビームが、その装置によってビーム2
の波長を測定するために使われる。
【0026】 このビーム6は、単独モード(single−mode)であることが好まし
い光ファイバ12の一端にレンズ10を経由して注入される。光ファイバ12の
他端は、フェルール(ferrule)14の中に取り付けられている。
【0027】 図1および図2の装置は、球面または放物面ミラー16と、2つの重畳された
フィゾーのくさび18および20と、2つのミラー22および24と、2つの重
畳された補正プレート26および28と、2つのフォトダイオード・バー30お
よび32とを含む。
【0028】 ミラー16、フィゾーのくさび18および20、ミラー22および24、補正
用プレート26および28、フォトダイオード・バー30および32は、ベース
34の上に置かれている。
【0029】 光ファイバ12に対するフェルール14が、互いに向き合っているV字型の溝
を有する下側のプレート38および上側のプレート40を含んでいるサポート3
6に取り付けられている。フェルールは、上側のプレート40が、たとえば、ね
じ41によって下側のプレート38に対して取り付けられる時に、これらの2つ
の溝の間に動かないように保持される。サポート36は、また、2つのプレート
38および40が取り付けられているベース42を含む。このベース42はミラ
ー16に向き合ってベース34上で3つの自由度で移動可能である。示されてい
る例においては、ベース34は、ミラー16のX軸に対して直角な溝44を含み
、ベース42は、(矢印f1に従って)この溝44の中でスライドすることがで
きる。また、ベース42の高さも、このベースと溝の底との間に置かれている薄
い可動ブロック46によってベース34に関して(矢印f2に従って)調整する
ことができる。この溝は、(矢印f3によって表されているように)溝44内部
でこのベース42の位置を変化させることができるように十分に広い。
【0030】 サポート36は、フェルール14に置かれたファイバの端のY軸がミラー16
のX軸と同じであるように、そしてそのY軸とこの端部の側面との交点がこのミ
ラー16の焦点Fから数百マイクロメータ、通常は、600μmだけ長手方向に
オフセットされるように調整することができる。この端部から入ってくる発散し
ている発光ビームは、次に、(この交点が正確に焦点Fにあった場合に正確にコ
リメートされるのではなく)僅かに発散しているビーム48を形成する球面発光
波の形状で、ミラー16によって反射される。
【0031】 2枚のプレート38および40は十分薄く(それぞれ厚さが、たとえば2mm
である)、したがって、それらはミラー16によって反射された僅かに発散して
いるビーム48の小部分を遮るだけである。
【0032】 フェルール14に置かれている光ファイバの端部は、図1で見ることができる
ように、ミラー16と、2つの重畳されたフィゾーのくさび18および20との
間にある。したがって、ミラー16によって反射された僅かに発散しているビー
ム48は、これらの2つのフィゾーのくさびに到達する。より正確には、このビ
ーム48の上の部分48s(および別々の下側の部分48i)が、平面ミラー2
4(別に22もある)に向かって上側のフィゾーのくさび(およびそれぞれ下側
の18)によって反射される。
【0033】 図2は、下側のフィゾーのくさび18を概略的に示しているが、この配置構成
は上側のフィゾーのくさび20に対しても有効である。各フィゾーのくさびは、
2つのシリカ・プレート49および50によって境界が定められていることが分
かる。プレート49は、フィゾーのくさびに対する入力プレートで、側面が平行
であり、厚さがたとえば10mmである。このプレート49の外側の側面、すな
わち、入力側52は、ミラー16によって反射されたビームを受け取る側であり
、図には示されていないが、反射防止の層でカバーされている。2つのプレート
49および50の内側の側面、それぞれ54および56は、その表面の平坦度が
λ/100ポイント・ツー・ポイント(λ/100 point−to−poi
nt)である。λは試験レーザ(633nm)の波長である。さらに、これらの
内面54および56は、代表値として2/1000ラジアンの小さい値の鋭角α
を形成する。ゼロデュア(zerodur)タイプのガラスのブロック58およ
び60がこの2枚のプレート49と50との間に挿入されており、その厚さは上
側のフィゾーのくさび20に対しては1mmの程度であり、下側のフィゾーのく
さび18に対しては20mm程度である。これらのブロック58および60は、
分子接着(molecular adherence)によってプレート49お
よび50に貼付されている。
【0034】 1つのくさびのブロック58および60は、その厚さが正確には同じでない。
というのは、角αが0でないからである。
【0035】 上側のフィゾーのくさび20は、それぞれのプレート50の分子接着によって
下側のフィゾーのくさび18に対して貼付されている。さらに、下側のフィゾー
のくさび18は対応しているプレート50の分子接着によってベース34に対し
て貼付されている。この2つのプレート50はかなり厚く、たとえば、25mm
の厚さにすることができる。
【0036】 くさび18(別に20もある)から入ってくる光、およびミラー22(別に2
4もある)によって反射された光は、補正用プレート26(別に28もある)を
通過する。これらの補正用プレートは、2つのフィゾーのくさびのプレート49
によって導入される色彩を補正する。この色彩補正は、装置全体に対する色彩係
数を導入することによって改善することができる。これらの係数はこの装置に対
する校正時期(calibration phase)の間に計算することがで
きる。
【0037】 各フィゾーのくさび18または20の内側の側面54および56によって反射
された発光波は、互いに干渉して、対応している補正用プレート26または28
を通過した後、フォトダイオードの対応しているバー30または32の上に干渉
縞を形成する。各フォトダイオード・バーは、対応しているフィゾーのくさびの
剪断面の中に置かれている(ドキュメント(1)、(3)および(4)参照。与
えられたフィゾーのくさびに対して、その剪断面は内部の側面54および65の
点の画像が、ビーム48が反射する場所と同じであり、たとえば、図2の点Aお
よびBである)。フィゾーのくさび、平面ミラー、補正用プレートおよび(それ
ぞれに対応するそれぞれの干渉縞を遮るための)フォトダイオード・バーの相対
的な向きおよび位置がこの目的のためにアレンジされている。
【0038】 ミラー22および24の相対的な高さおよびレイアウトは、2つのフィゾーの
くさびによって反射されるビームの下側48iおよび上側48sの部分が、ミラ
ー22を超えたビーム48を再構成するようにアレンジされている。次に、ビー
ム48の下側および上側の部分のそれぞれが、対応している補正用プレートを通
過し、そしてフォトダイオードの対応しているバーに到達する。
【0039】 図1に示されている例においては、バー30および32は、ブロック62上に
取り付けられ、その中を下側のスロット64が通り、その一端はビーム48の下
側の部分48iを受け取り、そしてその他端がフォトダイオード30の対応して
いるバーに向かい合っていて、スロット64を通じてビームの部分48iをそれ
に送る。このブロック62は、スロット64の上に配置されている別のスロット
66を有し、それはビーム48の上側の部分48sを受け取る。このスロット6
6は、ブロック60の中で、平面ミラー68から45°の方向に出て来る。また
、ミラー68はこの上側の部分を受け取り、それを、ブロック62の別のスロッ
ト70を通してフォトダイオード32の対応しているバーに向かって反射する。
【0040】 ミラー16、ミラー22、ミラー24および補正用プレート26は、シリカか
ら作られ、分子接着によってシリカベース34に対して貼付されている。プレー
ト28は、シリカから作られ、そして分子接着によってプレート26に対して貼
付されている。ベース34は、3つの衝撃吸収器の上に置かれている。衝撃吸収
器のうちの2つだけが図1に示されており、矢印Mによって記号化されている。
これらの衝撃吸収器は安定な「線、点、平面」の支持を提供する。3つの衝撃吸
収器は外部の振動を吸収し、機械的応力を解消する。これによって、ベース34
およびその上に置かれているコンポーネントの良好な機械的安定性が保証される
。ベース34に対する機械的安定性を提供するために、他のシステムを使うこと
もできる。
【0041】 純粋に示すだけであって、制限しているのではない1つの例において、フォト
ダイオード・バーは1024ピクセルのバーであり、そのセルはReticon
社によって販売されている。これらのバーのピクセルは高さが2.5mm、そし
て幅が25μmであり、フォーカシング・レンズを使う必要がないように十分な
安定性を提供する。
【0042】 フォトダイオード・バーによってそれぞれ供給される電気信号は、対応してい
る干渉縞の特性である。バー30(別に32もある)によって供給される電気信
号は、その信号を増幅するために電子回路ボード72(別に74もある)に対し
て送られる。その増幅された信号がコンピュータ76へ送られ、コンピュータ7
6は参照できるドキュメント(2)から(4)の中で記述されている装置に対す
るアルゴリズムを使って、レーザ4から発射される発光ビーム2の波長を計算す
る。このコンピュータには、その計算結果を表示するための手段78が備えられ
ている。
【0043】 2個のフィゾーのくさびを使うことによって、上部のフィゾーのくさびの2つ
のプレート間の間隔が下側のフィゾーのくさびの対応している間隔(記述されて
いる例においては約20倍大きい値)が与えられて、単独のフィゾーのくさびだ
けが使われた場合よりも波長をより正確に測定することができる。下側のフィゾ
ーのくさびは対応しているフォトダイオード・バーと一緒に作動して干渉縞のピ
ッチを測定し、したがって、レーザ4から発射されるビーム2の波長の概略値を
提供する。その干渉縞には、この概略の値を使って番号が付けられる。その番号
は断面の厚さによって変わる。精度が改善された波長の第2の評価値が得られる
。この第2の評価値によって、厚さがより厚い上部のフィゾーのくさびに対応し
ている干渉縞に番号を付けることができる。
【0044】 ベース34およびそのベース上のすべての要素は、真空を作るためにポンピン
グ82のための手段が装備されている気密のチャンバ80の中に置かれている。
このチャンバの中の圧力を測定するための手段84も含まれている。このチャン
バ80(図1の中の装置のコンパクトな配置によって使い易くなっている)は、
ポンピングのため、および圧力測定のため、光ファイバ12のため、フォトダイ
オード・バーをそれぞれの電子回路カードに対して接続するため、そして温度プ
ローブを以下のような調整(regulation)手段に対して接続するため
の気密の通路を備えている。
【0045】 チャンバ80の内部は、安定な温度(1/10度以内)に保たれている。この
温度はチャンバ80の中のベース34の上に置かれている温度センサ86によっ
て監視される。図には示されていない第2の温度調整チャンバの中に圧力を低く
したチャンバ80を置くことによって、温度の安定性が得られる。この温度調整
は、チャンバ80と温度調整チャンバとの間にある加熱用抵抗88および温度セ
ンサ86を使うことによって得られる。温度の指示値が電子回路レギュレータ9
0に対して与えられ、レギュレータ90はセンサ86によって測定された温度が
、指示された温度以下に下がると直ぐに加熱用抵抗器の機能をトリガする。「グ
ラデイタ(gradator)」と呼ばれる電子装置92がレギュレータ90と
、抵抗器88との間に接続され、それによってこれらの抵抗器を漸進的に活性化
することができる。
【0046】 図1および図2の中の装置の長期の安定性は、ベース34上に置かれているコ
ンポーネントの圧力を下げることによって提供される。安定性を提供するために
、電子増幅ボード72および74も、好適には、その圧力を低くしたチャンバ8
0の中に置かれることが好ましい。温度の調整および振動の吸収も長期の安定性
を改善する。この安定性は装置を頻繁に校正する必要がないことを意味する。装
置はスペクトル特性が知られているレーザ・ソースの放射に対する干渉縞を使っ
て校正される。
【0047】 波長の測定のため精度が6×10-8の精度より低くてもよい場合、たとえば、
3×10-6の精度に対して、その装置は、単独のフィゾーのくさびおよび平面ミ
ラー、このフィゾーのくさびに対応している補正用プレートおよびフォトダイオ
ード・バーを使うことによって単純化することができる。
【0048】 さらに、上記の温度安定化手段の代わりに、その装置を空調された部屋の中に
置き、その部屋の温度を測定し、その測定された温度の関数として波長の測定値
を補正することができる。
【0049】 本発明は、レーザ・ビームの波長の測定に対して限定されるものではない。そ
れは、必ずしも完全にコヒーレントではない発光ビームの波長の測定に対しても
適用される。本発明は完全に単色の発光ビームの長さの測定に限定されるもので
はない。それはそのアルゴリズムを適切に変更することによって、いくつかの光
線を有する発光源の測定にも適用される。
【0050】 波長が測定されるビームは、可視ビームまたは不可視ビーム(赤外線および紫
外線)であってよい。さらに、それは連続のビームまたはパルスのビームであっ
てよい。
【0051】 この説明の中で引用されたドキュメントは以下の通りである。 (1) J.J.シュナイダー(Snyder)、「Laser wavel
ength meter」(レーザ波長計)、Laser Focus、第18
巻、1982、55ページ。 (2) J.J.シュナイダー、「Apparatus and metho
d for determination of wavelength」(波
長を求めるための装置および方法):米国特許第4,173,442号。 (3) J.J.シュナイダー、「Algorithm for fast
digital analysis of interference fri
nges」(干渉縞の高速ディジタル解析のためのアルゴリズム)、Appli
ed Optics、第19巻、第8号、1980、1223ページ。 (4) M.B.モーリス(Morris)、T.J.メルラス(Mellr
ath)およびJ.J.シュナイダー、「Fizeau wavemeters
for pulsed laser wavelength measure
ments」(パルス型のレーザ波長測定のためのフィゾーの波長計)Appl
ied Optics、第23巻、21号、1984、3862ページ。 (5) R.P.ハッケル(Hackel)およびM.フェルドマン(Fel
dman)、「Wavelength meter having ellip
tical wedges」(楕円のくさびを備えている波長計):米国特許第
5,168,324号。 (6) R.SpolaczykおよびK.E.Elssner:特許DD2
90051
【図面の簡単な説明】
本発明は、以下の添付の図面を参照しながら、純粋に説明的であって限定する
ものではない実施形態の説明を読むことによって、よりよく理解されるだろう。
【図1】 本発明の波長測定装置の特定の実施形態の概略斜視図である。
【図2】 この装置の概略的な、そして上から見た部分図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュバリエ、ミシェル フランス国 ラ セル レ ボルド、 リ ュ ドュ ボワ ド ゴール、17 (72)発明者 コルモン、フィリップ フランス国 パリ、 リュ ド ラ グラ ンシエール、35 (72)発明者 ビアラ、フランソワ フランス国 パリ、 リュ ドュ フォー ブル サン アントワーヌ、295 Fターム(参考) 2F064 BB03 FF01 GG02 GG12 GG13 GG22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ビーム(2)の波長を測定するための装置であって、該
    装置が、干渉計測定セットを含み、該干渉計測定セットが、 ‐透明で互いに関して僅かに傾斜している第1および第2の固定されたプレー
    トによって境界が決められている少なくとも1つのフィゾーのくさび(18、2
    0)であって、前記発光ビームが所定の長さの光学径路に沿って前記フィゾーの
    くさびを通過し、前記第1のプレートを通って前記フィゾーのくさびを貫通し、
    前記第1のプレートの外面に反射防止処理が施されているフィゾーのくさびと、 ‐前記第1および第2のプレートのそれぞれの内側の側面上での発光ビームの
    反射から生じる干渉縞を高分解能で検出する手段(30、32)とを含み、これ
    らの検出手段が前記干渉縞に対応している電気信号をトリガするようになってい
    て、 前記装置が、少なくとも前記電気信号の処理のための手段(72、74、76
    )を含み、前記処理手段が、前記電気信号の最大の位置から前記発光ビームの波
    長を計算することができ、 前記装置は、また、前記干渉計測定セットが、前記発光ビームを僅かに発散す
    る球面発光波に変換し、かつ前記フィゾーのくさびをこの発光波によって照明し
    て、前記第1のプレートにおける干渉の反射から生じる測定の不確実性をなくす
    るようにするための光学的変換手段(12、16)を含むことを特徴とする装置
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記光学的変換手段が、 発光ビームから、一点から発散するビームを形成する手段(12)と、 一点から発散している前記ビームを受け取り、そしてそれを僅かに発散してい
    る球面発光波に変換するコリメーション手段(16)とを含み、該コリメーショ
    ン手段が前述の点から所定の短い距離にある焦点(F)を有している装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、前記コリメーション手段が
    球面または放物面ミラー(16)を含む装置。
  4. 【請求項4】 請求項2および請求項3の何れかに記載の装置において、前
    記形成手段が前記発光ビームを搬送するための光ファイバ(12)を含み、前述
    の点が前記光ファイバの一端にあるようになっている装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までの何れかに記載の装置において、
    前記検出手段(30、32)が前記フィゾーのくさび(18、20)に対応して
    いる剪断面の中に置かれている装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までの何れかに記載の装置において、
    2つのフィゾーのくさび(18、20)を含み、それらは僅かに発散している球
    面発光波によって照明され、前記検出手段(30、32)がこれらの2つのフィ
    ゾーのくさびに対応している干渉縞を検出するために提供されている装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までの何れかに記載の装置において、
    前記干渉計測定セットが、また、各フィゾーのくさび(18、20)に対応して
    いる第1のプレート(49)によって導入される可能性のある色彩に対して補正
    するための手段(26、28)を含む装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までの何れかに記載の装置において、
    前記検出手段が各フィゾーのくさび(18、20)に対するフォトダイオードの
    バー(30、32)を含む装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8までの何れかに記載の装置において、
    各フィゾーのくさび(18、20)が真空中にある装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置において、前記干渉計測定セットを
    圧力を下げて閉じ込めるための手段(82)が装備されている気密のチャンバ(
    80)も含む装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までの何れかに記載の装置におい
    て、前記干渉計測定セットを支持するためのベース(34)と、前記ベースの機
    械的安定化手段(M)とをさらに含む装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までの何れかに記載の装置におい
    て、前記干渉計測定セットを一定の温度に維持するための手段(86、88、9
    0、92)をさらに含む装置。
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