JP2002522763A - 繊維色格付けシステム - Google Patents

繊維色格付けシステム

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JP2002522763A
JP2002522763A JP2000564032A JP2000564032A JP2002522763A JP 2002522763 A JP2002522763 A JP 2002522763A JP 2000564032 A JP2000564032 A JP 2000564032A JP 2000564032 A JP2000564032 A JP 2000564032A JP 2002522763 A JP2002522763 A JP 2002522763A
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redness
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nanometers
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ルオ シエン,
グレン,イー・ アイリツク,
ユエ−ツイル チユー,
ホセイン,エム・ ゴーラシ,
ギヤリオン,マイケル,イー・
オーバーベイ,マーク,エー・
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ツエルヴエーゲル・ルーヴア・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/8914Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the material examined
    • G01N21/8915Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the material examined non-woven textile material

Abstract

(57)【要約】 繊維試料(12)を見るための試料窓(14)を有する繊維格付け装置(20)。光源(18)は、繊維試料に向かいそれに反射される(34)光(16)を生じる。光電検出器(10)は、反射光を受光するために配置されており、繊維試料の明度、赤色度および黄色度を検出する。処理手段(30)は、繊維試料の明度および黄色度に少なくともある程度もとづき繊維試料に予備等級を割り当てる。処理手段はまた、繊維試料の赤色度に少なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる。光電検出器は、分光計(28)、カメラ(38)または3個のホトダイオード(32,26,36)の集合のうちの1つ以上を有する。第1のホトダイオードは、繊維試料の明度に対応する約505ナノメートルないし約605ナノメートルの波長を有する光を検出する。第2のホトダイオードは、繊維試料の黄色度に対応する約430ナノメートルないし約530ナノメートルの波長を有する光を検出する。第3のホトダイオードは、繊維試料の赤色度に対応する約550ナノメートルないし約650ナノメートルの波長を有する光を検出する。処理手段は、繊維試料の平均赤色度、明度の分散、赤色度の分散、黄色度の分散、明度のコントラスト、イエロースポットの百分率および黄色度のコントラストを決定するために、光電検出器からの情報を分析する。予備等級からの最終等級への選択的適合は、これらのパラメータに少なくともある程度もとづく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は繊維の格付けに関する。詳細には、本発明は、光電式計測装置を用い
て繊維の視覚的特性を検出し、検出された視覚的特性を使用して繊維に等級を割
り当てることに関する。
【0002】 発明の背景 綿などの繊維を等級づけるために使用される特性の1つは、繊維の色である。
従来、繊維の格付けは主に、繊維試料を視覚的に検査しそれに応じて等級を割り
当てる、人間のクラッサーの感覚および判断に頼っている。
【0003】 人間のクラッサーに代わり大量計測装置を代用させようという誘因がある。例
えば、計測装置は一般に、それが取って代わる手作業よりも、高速で、信頼性が
高く、反復可能であり、それほど高価ではない傾向にある。しかし、並行試験に
おいて、従来技術の格付け計測装置は、被験繊維試料に対して、人間のクラッサ
ーよりも高い等級を割り当てがちである。それ故、そのような計測装置は、最終
的またはより重要な格付け段階では人間のクラッサーに取って代わってはいない
【0004】 従って、必要とされるものは、繊維試料の視覚的特性を検出し、繊維試料に等
級を割り当てるシステムであり、ここにおいて、システムが割り当てる等級間の
相関は、現在の繊維格付け装置よりも、人間のクラッサーが割り当てる等級とよ
り良好な相関を有する。
【0005】 発明の概要 上に述べた必要性、さらに他の必要性は、繊維試料を見るための試料窓を有す
る繊維格付け装置によって本発明において満たされる。光源は、繊維試料に向か
いそれに反射される光を与え、反射光を生じる。光電検出器は、反射光を受光し
、繊維試料の明度、赤色度および黄色度を検出するために配置されている。処理
手段は、繊維試料の明度および黄色度に少なくともある程度もとづき、繊維試料
に予備等級を割り当てる。処理手段はまた、繊維試料の赤色度に少なくともある
程度もとづき、予備等級を最終等級に選択的に適合させる。
【0006】 繊維試料の赤色度は、従来技術の計測装置が考慮しない繊維試料の特性である
。従って、繊維試料の赤色度に少なくともある程度もとづき予備等級を選択的に
適合することによって、本発明に従った格付け装置は、人間のクラッサーが割り
当てる等級とより良好に相関している等級を生じる。それ故、本発明に従った格
付け装置は人間のクラッサーに取って代わることができる。
【0007】 本発明の多様な好ましい実施態様において、光電検出器は、分光計、カメラま
たは3個のホトダイオードの集合のうちの1つ以上を含む。第1のホトダイオー
ドは、繊維試料の明度に対応する、約505ナノメートルないし約605ナノメ
ートルの波長を有する光を検出する。第2のホトダイオードは、繊維試料の黄色
度に対応する、約430ナノメートルないし約530ナノメートルの波長を有す
る光を検出する。第3のホトダイオードは、繊維試料の赤色度に対応する、約5
50ナノメートルないし約650ナノメートルの波長を有する光を検出する。本
書で説明するように、約505ナノメートル〜約605ナノメートル、430ナ
ノメートル〜約530ナノメートルおよび550ナノメートル〜約650ナノメ
ートルの3つの波長範囲は、それぞれ、緑色光、青色光および赤色光の範囲に概
ね対応している。しかし、用語「明度」、「黄色度」および「赤色度」はそれぞ
れ、本書ではそれら3つの波長範囲の一般的名称として使用し、波長範囲を検出
するセンサによって生成される信号のそれぞれが使用される一般的目的を指示す
る。
【0008】 処理手段は、繊維試料の平均赤色度、明度の分散、赤色度の分散、黄色度の分
散、明度のコントラスト、パーセントイエロースポットおよび黄色度のコントラ
ストを決定するために、光電検出器からの情報を分析する。予備等級からの最終
等級への選択的な適合は、これらのパラメータのうちの少なくとも1個に少なく
ともある程度もとづく。
【0009】 本発明に従って繊維試料を格付けする方法において、繊維試料は試料窓を通じ
て見られる。光源は、繊維試料に向かいそれに反射され、反射光を生じる光を発
生させるために励起される。反射光の第1の強度は第1の波長範囲内で検出され
、第1の強度に少なくともある程度もとづき明度値が生成される。反射光の第2
の強度は第2の波長範囲内で検出され、第2の強度に少なくともある程度もとづ
き黄色度値が生成される。反射光の第3の強度は第3の波長範囲内で検出され、
第3の強度に少なくともある程度もとづき赤色度値が生成される。
【0010】 明度値および黄色度値は複合値を生成するために分析され、複合値に少なくと
もある程度もとづき、繊維試料に予備等級が割り当てられる。好ましい実施態様
において、赤色度値は赤色度値の平均および分散を決定するために分析され、明
度値は、明度値の分散およびコントラストを決定するために分析され、黄色度値
は黄色度値の分散およびコントラストならびにイエロースポットの百分率を決定
するために分析される。予備等級は、繊維試料の赤色度値の平均、明度値の分散
、赤色度値の分散、黄色度値の分散、明度値のコントラスト、黄色度値のコント
ラストおよびイエロースポットの百分率に少なくともある程度もとづき、最終等
級に選択的に適合される。
【0011】 図面の簡単な説明 本発明のさらなる利益は、尺度通りではなく、類似参照番号は複数の図にわた
り類似要素を指示している、以下の図面に関して考慮した際の好ましい実施態様
の詳細な説明によって明白になるであろう。
【0012】 発明の詳細な説明 図1を参照すれば、本発明を包含するクラッサー20が例示されている。クラ
ッサー20は、綿を分類するために特に有用である。クラッサー20は、クラッ
サー20が試験所に存在し得る設備の分離品であるオフラインモードまたは、ク
ラッサー20が、綿繰り機または紡績工場に配置され得る加工設備と統合されて
いるオンラインモードのいずれかにおいて使用することができる。クラッサー2
0は、オンラインモードにおいて使用される場合、それが付属する設備の動作を
制御する制御システムの一部となり得る。
【0013】 繊維試料12に等級を割り当てるためにクラッサー20を使用するために、繊
維試料12は試料窓14の前に置かれる。試料窓14は、好ましくは、以下でさ
らに完全に説明する通り光の一定の波長に対して相対的に透明である材料により
形成される。例えば、試料窓14は、ガラス、石英、サファイアまたは適切な熱
可塑性樹脂により形成することができるが、好ましくは無色透明のパイレックス
(PYREX)により形成される。
【0014】 繊維試料12が試料窓14を通過する時、繊維試料12は、光16を生じるた
めに遮蔽電球18を励起するなどして照明が当てられる。電球18は、処理手段
30から線48で伝送される信号によって制御される。各種実施態様において、
電球18は、常時照射するか、あるいはまた、特定の頻度でまたは、繊維試料1
2が試料窓14の背後に存在する時に発光するようにしてよい。
【0015】 繊維試料12は光16を反射し、それにより反射光34を生じる。反射光34
は光電検出器10により受光される。電球18からの光16はシールド17で遮
蔽されているので、それにより検出器10を直接照射することはなく、検出器1
0は、反射光34の特性から少なくとも、繊維試料12のL*として指示される
明度、a*として指示される赤色度およびb*として指示される黄色度を検出す
る。この検出は、以下に説明する複数の異なる方法のいずれか1つ以上によって
行うことができよう。
【0016】 第1の好ましい実施態様では、光電検出器10は3個の光電ダイオードの集合
である。光電ダイオード32はフィルタ33を介して反射光34を受光し、第1
の波長範囲における、好ましくは約505ナノメートルないし約605ナノメー
トルの反射光34の強度を検出する。カリフォルニア州CamarilloのA
dvanced Photonix,Inc.が製造する青色強調シリコンダイ
オード型番SD290−12−22−241がダイオード32としての使用に適
しており、ニューハンプシャー州JaffreyのCheshire Coun
ty Opticalが適切なフィルタ33を製造している。光電ダイオード3
2は電圧信号を線40で処理手段30に送る。線40の電圧信号は、第1の波長
範囲内の反射光34の強度に比例している。第1の波長範囲内の反射光34の強
度は、繊維試料12の明度として指示される。従って、線40で伝送される信号
は、明度信号と称し、それを処理手段30は明度値に変換する。
【0017】 光電ダイオード36はフィルタ37を介して反射光34を受光し、第2の波長
範囲における、好ましくは約530ナノメートルないし約430ナノメートルの
反射光34の強度を検出する。カリフォルニア州CamarilloのAdva
nced Photonix,Inc.が製造する青色強調シリコンダイオード
型番SD290−12−22−241がダイオード36としての使用に適してお
り、ニューハンプシャー州JaffreyのCheshire County
Opticalが適切なフィルタ37を製造している。光電ダイオード36は電
圧信号を線46で処理手段30に送る。線46の電圧信号は、第2の波長範囲内
の反射光34の強度に比例している。第2の波長範囲内の反射光34の強度は、
繊維試料12の黄色度として指示される。従って、線46で伝送される信号は、
黄色度信号と称し、それを処理手段30は黄色度値に変換する。
【0018】 光電ダイオード26はフィルタ27を介して反射光34を受光し、第3の波長
範囲における、好ましくは約550ナノメートルないし約650ナノメートルの
反射光34の強度を検出する。カリフォルニア州CamarilloのAdva
nced Photonix,Inc.が製造する青色強調シリコンダイオード
型番SD290−12−22−241がダイオード26としての使用に適してお
り、ニューハンプシャー州JaffreyのCheshire County
Opticalが適切なフィルタ27を製造している。光電ダイオード26は電
圧信号を線22で処理手段30に送る。線22の電圧信号は、第3の波長範囲内
の反射光34の強度に比例している。第3の波長範囲内の反射光34の強度は、
繊維試料12の赤色度として指示される。従って、線22で伝送される信号は、
赤色度信号と称し、それを処理手段30は赤色度値に変換する。
【0019】 ダイオード32、36および26は単一点検出器であるので、各ダイオードは
一度に繊維試料12の1つの読みだけを得る。言い換えれば、ダイオード32、
36および26は、繊維試料12の異なる部分にわたる反射光34の強度の変化
を検出または報告できない。従って、ダイオード32、36および26は、繊維
試料12の特性の全体または平均測定値を付与する。
【0020】 第2の好ましい実施態様では、光電検出器10は電荷結合素子(CCD)とい
ったカメラ38である。カメラ38は繊維試料12の複数の同時的な読みを得る
。カメラ38のCCDアレイに反射光34の焦点を合わせるためにレンズ39を
使用することによって、アレイの個別センサのそれぞれは基本的に、繊維試料1
2の特定の部分から発する反射光34のその部分を測定する。従って、繊維試料
12全体の色の範囲に関する分布情報は、カメラ38を使用した場合保存される
。言い換えれば、ダイオード32、36および26の各々により行われるように
繊維試料12の単一の平均測定値を得る代わりに、カメラ38は、カメラ38の
アレイにおけるピクセル数に等しい数の読みを得る。これは、ダイオード32、
36および26によって得られる平均の読みが付与しないような、繊維試料12
内の色の範囲に関する情報を提供する。
【0021】 好ましくは、カメラ38は約512ピクセル×約480ピクセルのアレイサイ
ズを有する。カメラ38は、上述の第1、第2および第3の波長範囲より広い波
長範囲にわたる反射光34の強度を検出する。一般に、カメラ38は、全国テレ
ビジョン方式委員会(NTSC)などによって波長が規格化されている、赤、緑
および青(RGB)と相関する波長を検出するための素子を有する。カメラ38
からのこれらのRGB信号は、上述の明度および黄色度値を生じるために処理手
段30によって処理される。それらの操作については以下で十分に説明する。カ
メラ38の出力は信号線42で処理手段30へ送信され、上述の明度、黄色度お
よび赤色度の各値を生じる。
【0022】 ジョージア州AtlantaのPolaris Industriesが製造
する型番MB−950Cといった8ビットカメラ38を使用することもできるが
、12ビットカメラ38が好ましく、それにより、カメラ38は、色階調に対す
る十分な感度を有し、繊維試料12のより正確な格付けを可能にする。12ビッ
トカメラは比較的高価であるので、カメラ38は代替的に、ダイオード32、3
6および26による使用について上述の通り、フィルタ33、37および27を
各々備えた3個の8ビット単色カメラの集合とすることもできる。この機器構成
において、色階調感度および色分布情報の両方が光電検出器10によって付与さ
れる。
【0023】 第3の好ましい実施態様において、光電検出器10は分光計28であり、これ
は本質的に可視スペクトルの範囲全体におよぶ反射光34の強度を検出し、上述
の3つの比較的広い波長範囲内というよりも、使用する個々の装置の仕様に従っ
て、各波長における反射光34の強度に関する情報を提供する。フロリダ州Du
nedinのOcean Opticsが製造する型番S−1000は、この用
途に適する分光計である。分光計28の出力は信号線50で処理手段30に送信
され、上述の明度、黄色度および赤色度の各値を生成する。
【0024】 反射光34を検出する3つの方法は、それぞれ、相対的な利益と欠点とをもた
らす。ダイオード32、36および26は比較的安価であるが、分布情報を伴わ
ずバルク測定値を付与する。分光計28は、特定の波長で反射光34の強度を正
確に検出するが、相対的に高価である。カメラ38は分布情報を提供するが、よ
り高額な12ビットカメラを使用しない限り、全部の用途に要求される色階調感
度を付与できないであろう。従って、どの検出方法を使用するかについての決定
は、その用途が負担できるコストや用途に要求される正確さの程度といった要因
にもとづくことが好ましい。
【0025】 最も好ましい実施態様において、光電検出器10は、カメラ38ならびに3個
のダイオード32、36および26の集合を含む。この態様では、カメラ38は
分布情報を提供し、ダイオード32、36および26は第1、第2および第3の
波長範囲内の色深度情報を提供する。代替実施態様において、上述の各種光電検
出器10の3個全部は、光電検出器10に組み込まれる。
【0026】 光電検出器10によって繊維試料12から得られた測定値は、処理手段30に
よって分析される。処理手段30は、単純な専用マイクロプロセッサまたはコン
ピュータ全体としてよい。好ましくは、処理手段30は、電源、線22、40、
42、46、48および50で信号を送受信するための入出力、アナログ−デジ
タルコンバータ、データおよび処理命令を記憶するためのメモリ、および、デー
タおよび命令を処理するためのマイクロプロセッサを含む。ユーザインタフェー
スやディスプレイといった他の品目も処理手段30に含まれ得る。光電検出器の
出力を分析するために使用する処理手段30の高性能化は、実行する機能の複雑
さに応じる。
【0027】 処理手段30によって受信された電圧測定値は、人間のクラッサーが割り当て
る綿等級と同じ形式ではない。従って、クラッサー20の処理手段30は、光電
検出器10によって生成された信号を操作し、人間のクラッサーによって与えら
れるものと同じ形式となる等級を生成する。これは、好ましくは、上述の明度信
号および黄色度信号を、従来技術の大量計測装置により生成される出力信号と相
関させることによって実行される。従来技術の計測装置の出力信号はすでに、人
間のクラッサーが割り当てる綿等級と関係づけられている。しかし、従来技術の
計測装置と人間のクラッサーとの相関関係は、約50パーセントにすぎない傾向
にある。従って、本発明に従った大量計測装置によって供給される赤色度信号は
、より高度の相関を付与するために補助的に使用される。
【0028】 綿の明度は、反射率と称するRdとして周知の値に関して従来技術の計測装置
により測定される。通常、綿は約48ないし約82の間のRd値を有する。Rd
値が大きくなればなるほど、綿はより明るくなる。光電検出器10によって生成
された明度信号は、従来技術の計測装置により生成されたRd値と概ね相関関係
にある。
【0029】 綿の黄色度は、色合いと称する+bとして周知の値に関して従来技術の計測装
置により測定される。通常、綿は約5ないし約17の間の+b値を有する。+b
値が大きくなればなるほど、綿はより黄色になる。光電検出器10によって生成
された黄色度信号は一般に、従来技術の計測装置により生成された+bと同様に
概ね相関関係にある。
【0030】 Rdおよび+b値は、11から85までの範囲で変化する2桁の数として報告
される等級を決定するために操作され組み合わされる。等級の第1桁は明度、す
なわち綿のRd値から決定される反射率を表す。この第1桁は1から8までの値
で変化する。第1の位置における1は明るい綿試料を表し、7は暗い綿試料を示
す。8の値は下位等級の綿を表す。等級の第2桁が黄色度、すなわち綿の+b値
から決定される色合いを表している。第2桁は1から5までの値で変化する。第
2の位置における1はより白い綿試料を表し、4は黄色度の高い綿試料を示す。
5の値は下位等級の綿を表す。第3桁は、最初の2桁によって指定されたクラス
を、綿のごみ含有量および品質に従ってさらに下位クラスに分けるために使用さ
れ得る。
【0031】 計測装置によって決定された2桁等級は、各種等級を米国農務省により規定さ
れた公式カラーチャートにプロットすることによって人間のクラッサーが割り当
てる等級に変換される。米国では、綿の色合い等級は、「ホワイト」、「ライト
スポテッド」、「スポテッド」、「チンジド」および「イエローステンド」の5
つの色合いの群のいずれかに当てはまる。このチャートは図2に示されている。
図2に示されたチャートは、歴史的データによって、計測装置が割り当てる等級
と人間のクラッサーが割り当てる等級とを相関させるために経験的に作成されて
いる。
【0032】 例えば、ある綿試料は、Rd74および+b値10に対応する読みを生じるか
もしれない。これらの値を図2にグラフで描かれたチャートの内部解釈と比較す
ることによって、従来技術の計測装置は、その綿繊維試料について等級32を指
定し、ディスプレイなどにこの値を表示する。反射率の値3は、「ミドリング」
の綿と称される明るい等級の綿を表している。色合い値2は、その綿試料を「ラ
イトスポテッド」の綿としてさらに分類する。従って、綿試料は、従来技術の計
測装置によって「ライトスポテッド・ミドリング」の綿として格付けされる。
【0033】 前述のように、従来技術の計測装置が割り当てる等級と人間のクラッサーが割
り当てる等級の歴史的相関は、約50パーセントにすぎない。すなわち、従来技
術の計測装置が、Rd値および+b値を決定し、それらの値を図2のチャートで
プロットし、重なっている等級グリッドにもとづきその綿試料の等級がいずれで
あるかを決定した後、従来技術の計測装置により決定された等級は、人間のクラ
ッサーが割り当てる等級とわずか50パーセントしか一致しない。人間のクラッ
サーは常に正しいということが、当業における基本的前提である。
【0034】 本発明のクラッサー20は、明度L*を反射率Rdに、黄色度b*を色合い+
bに相関させることによって、従来技術の計測装置と同様にして予備等級を決定
する。しかし、クラッサー20はその後、予備等級を最終等級に選択的に適合さ
せるために他の情報を使用する。この他の情報には特に、赤色度信号の平均、明
度信号の分散、赤色度信号の分散、黄色度信号の分散、明度信号のコントラスト
および黄色度信号のコントラストが含まれる。処理手段30は、光電検出器10
によって供給される信号からこれらの値の全部を決定するために使用される。
【0035】 処理手段30が明度L*、赤色度a*および黄色度b*を計算する方法は、光
電装置10の性質に応じて異なる。例えば計算は、明度、赤色度および黄色度の
各信号が、ダイオード32、36および26によって、カメラ38によって、ま
たは分光計28によって供給されるかに応じて異なるであろう。明度、赤色度お
よび黄色度の値が生成される態様を、上述した代表的な形式の光電装置10のそ
れぞれについて以下に説明する。
【0036】 ダイオード32、36および26を使用する場合、明度、赤色度および黄色度
の値は、第1の波長範囲、第2の波長範囲および第3の波長範囲に選択された範
囲に依存する式にもとづき計算される。第1、第2および第3の範囲に選択され
る正確な範囲は、それらが既知であり、式が相応に調整される限り、ある程度重
要ではない。しかし、公知である範囲および式を使用することが好ましい。
【0037】 好ましくは、International Commission of I
lluminationとしても周知の国際照明委員会(CIE)によって規定
された色空間が使用される。上述の第1、第2および第3の波長範囲は、CIE
により規定された色空間と一致するように選択されている。CIE色空間のより
完全な説明は、BillmeyerおよびSaltzman著“Princip
les of Color Technology”(John Wiley&
Sons,1981)に記載されており、その開示全体は引用によりここに一体
となる。しかし、他の波長範囲および他の色空間を選択することも可能であるこ
とが理解されよう。
【0038】 第1、第2および第3の波長範囲内の反射光34の強度は、ダイオード32、
36および26によって測定され、図3に図示した2度視野CIE1931標準
観測者チャートに示された値と相関している。第1のダイオード32からの明度
信号は三刺激値Yを計算するために使用され、第3のダイオード26からの赤色
度信号および第2のダイオード36からの黄色度信号は三刺激値Xを計算するた
めに使用され、第2のダイオード36からの黄色度信号は三刺激値Zを計算する
ために使用される。各場合において、個々のダイオードからの電圧は既知の試料
に対して校正され、その後、ダイオードの電圧出力は繊維試料12の平均値とし
て処理される。
【0039】 赤色度信号は、第2のダイオード36および第3のダイオード26からの電圧
信号を加算することによって計算され、この時各電圧は加算に先立ち定数が乗じ
られる。これらの定数は、複数の等級づけられた繊維試料12を測定し、人間の
クラッサーが割り当てた等級と合致するように計測装置を調整する校正手順にお
いて、各計測装置に関して経験的に決定される。
【0040】 三刺激値は、以下に示す式によって、明度L*、赤色度a*および黄色度b*
の各値を計算するために使用される。 式中、Xn、YnおよびZnは規格表から得られる理想白色の三刺激値である。
【0041】 分光計を使用する場合、三刺激値は、以下の式に従って、波長の検出範囲にわ
たる、最も好ましくは約400ナノメートルから約700ナノメートルまでの、
反射光34の強度を合計することによって決定される。 式中、S(λ)=相対スペクトルパワー、通常はCIEの標準の光 R(λ)=指示波長で測定された反射率強度 λ=波長 x(λ)、y(λ)およびz(λ)は図3のチャートから読み取られる。
【0042】 S(λ)の値は、図示していないが、その開示全体が引用によりここに一体と
なる、1997年10月29日出願の出願番号08/962,973において記
載されたような第4のダイオードといったセンサによって検出され、このダイオ
ードは、反射光34の強度を検出することなく電球18により発せられた光16
の強度を検出する。
【0043】 上述の通り各々が1個のフィルタを備える3個の単色CCDカメラ38を使用
する場合、ダイオード32、36および26について上述した計算は、3個のア
レイの各々の内部の同じ相対位置から得られる3ピクセルの各組について実行さ
れる。
【0044】 カメラ38を使用する場合、RGB値出力は最初にX、YおよびZの三刺激値
に変換され、その後上記の式によってL*、a*およびb*の各値に変換される
。RGB値は以下の行列式を使って三刺激値に変換される。 上記の式によって、光電検出器10に使用された装置の形式を問わず、平均赤
色度値a*、平均明度値L*および平均黄色度値b*を計算できる。
【0045】 上述の通り、明度L*および黄色度b*は、反射率Rdおよび色合い+bと線
形に相関している。従って、明度L*および黄色度b*は、図2に示すような綿
カラーチャートによって繊維等級を決定するために使用できる。しかし、クラッ
サー20は、大量計測装置から従来入手できなかった広範な情報も提供する。繊
維試料12の測定された視覚的特性から抽出される付加的な情報は、クラッサー
20および人間のクラッサーが割り当てる等級間の相関関係を改善するために使
用される。
【0046】 クラッサー20により付与される付加的な情報は、処理手段30を訓練するこ
とによって最終等級を選択的に決定するために使用される。処理手段30を訓練
する1方法は、100個の試料といった任意の数の繊維試料12を測定し、個々
の繊維試料12について予備等級を決定することである。その後、クラッサー2
0によって予備的に割り当てられた等級は、人間のクラッサーが同一の繊維試料
12に割り当てた等級と比較される。クラッサー20によって提供された付加的
な情報は、クラッサー20が割り当てた最終等級と人間のクラッサーが割り当て
た等級との間に、所要の程度の相関が存在するまで、最終等級を決定するために
分析される。
【0047】 クラッサー20の最終等級と人間のクラッサーの等級との間に最大可能な程度
より低い相関関係を持たせる理由が存在するかもしれないことが認められよう。
例えば、生成される最終等級が、人間のクラッサーが割り当てるより低い等級を
割り当てる側に誤りがちになるように、クラッサー20を動作させることが望ま
しいこともあろう。この場合、クラッサー20が割り当てる最終等級は人間のク
ラッサーが割り当てる等級よりも高くないという高度の確実性がある。
【0048】 あるいはまた、生成される最終等級が、人間のクラッサーが割り当てるよりも
高い等級を割り当てる側に誤りがちになるように、クラッサー20を動作させる
ことが望ましいこともある。この場合、クラッサー20が割り当てる最終等級は
人間のクラッサーが割り当てる等級よりも低くはならないという高度の確実性が
存在する。さらに、生成される最終等級が、人間のクラッサーが割り当てる等級
と平均して可能な限り厳密に一致するように、クラッサー20を動作させること
が望ましいかもしれない。その場合、クラッサー20が割り当てる最終等級は人
間のクラッサーが割り当てる実際の等級と可能な限り近いという高度の確実性が
存在するが、その実際の等級はクラッサー20が割り当てる最終等級よりも高い
こともあれば低いこともある。
【0049】 具体的な例として、クラッサー20で実施した試験において、(明度および黄
色度にもとづく)予備等級を(明度、黄色度および赤色度にもとづく)最終等級
に選択的に適合させる際に平均赤色度値a*を使用することより、計測装置が割
り当てる等級と人間のクラッサーが割り当てる等級との間の相関は、約50パー
セントから約95パーセントへ改善した。平均赤色度値は好ましくは、平均赤色
度値があるしきい値よりも大きい場合にクラッサー20が割り当てる等級を低減
するために使用される。このしきい値は使用する特定の計測装置および測定する
繊維試料に応じて変化し得るが、約2.1のしきい値が、「ホワイト」から「ラ
イトスポテッド」へ綿を格下げするために使用した場合に高度の相関関係を与え
た。従って、この実施態様において、平均赤色度値は、次の2つの条件が存在す
る時に、予備等級を最終等級に適合させるためにだけ使用することが好ましい。
すなわち、第一にその綿が予備的に「ホワイト」として格付けされ、第二に平均
赤色度値が2.1より大きい場合である。
【0050】 ここで述べた判定基準は、予備等級の如何を問わず、予備等級を最終等級に選
択的に適合させるために使用できるが、好ましい実施態様において、選択的適合
はより高い、すなわち白色の等級の繊維に関して最も有意義である。例えば、「
ホワイト」から「ライトスポテッド」へ予備等級を格下げする、または、「ライ
トスポテッド」から「スポテッド」へ予備等級を格下げする場合である。
【0051】 別の具体的例として、明度、赤色度および黄色度の一部または全部の分散も、
予備等級を最終等級へ適合させるために使用できる。分散は、上述の通り、カメ
ラが繊維試料12において複数の同時測定値を得ることができるので、カメラ3
8から付与された情報にもとづき数学的に決定される。従って、繊維試料12に
関する分布情報は、数学的分散を計算するために使用される。
【0052】 明度、赤色度および黄色度の3つの値のそれぞれの分散は、カメラ38のCC
Dアレイ内の個々のピクセルエレメントまたはピクセルブロックのどちらかの間
における差にもとづき計算される。好ましい実施態様において、CCDアレイは
、4ピクセル、9ピクセル、16ピクセル等といった複数のピクセルの方形ブロ
ックに分割され、全部のピクセルブロックは同一サイズを有する。ピクセルブロ
ックのサイズは、CCDアレイのサイズ、撮像する繊維試料12の領域の大きさ
、検出する繊維試料12内の異物の大きさ、同時データ点の所望の数を含め、複
数の異なる判定基準の1つ以上にもとづいて選択される。平均値は各ブロックに
ついて計算され、分散は、各ブロックの平均値を用いて計算される。
【0053】 クラッサー20で実施した試験において、b*の分散が1.1より大きい場合
に予備等級を最終等級へ選択的に格下げすることにより、クラッサー20が割り
当てる等級と人間のクラッサーが割り当てる等級との間の相関は、約50パーセ
ントから約76パーセントに改善した。
【0054】 予備等級を最終等級に選択的に適合させるために使用できるクラッサー20に
より付与される情報における別のパラメータは、繊維試料12の明度、黄色度ま
たは赤色度のコントラストである。コントラストは、CCDアレイから報告され
る3つの値のそれぞれの最高値および最低値を求めることによって決定される。
その場合、最低値を最高値から減算し、コントラストを得る。値の範囲の幅を指
示する他の数学的手法も使用できよう。最も好ましい実施態様では、赤色度値が
一般に極めて狭い範囲内に見られることから、赤色度a*のコントラストは使用
しない。
【0055】 クラッサー20で実施した試験において、b*のコントラストがここで略述し
た通り決定されたあるしきい値より大きい場合に、予備等級を最終等級へ選択的
に格下げすることにより、クラッサー20が割り当てる等級と人間のクラッサー
が割り当てる等級との間の相関は、約50パーセントから約59パーセントに改
善した。
【0056】 別の実施態様では、予備等級を最終等級に選択的に適合させるために、ここで
略述した通り決定されたあるしきい値より大きい黄色度値b*を示す繊維試料1
2の領域の総数が使用される。ここではこれは、イエロースポットのパーセント
とも称する。この実施態様では、CCDアレイからの個々の黄色度値がしきい値
と比較される。黄色度値がしきい値より大きい場合、カウンタが増分される。そ
の後、カウンタにおいて表にされた合計数は、CCDアレイ内のエレメントの総
数で割られる。この比率が、実施した試験では約0.05に等しい第2のしきい
値より大きければ、繊維試料12の予備等級は最終等級に格下げされる。
【0057】 最終等級を選択的に決定するために処理手段30によって使用される上述の各
種パラメータの正確なしきい値は、複数の異なる因子に従って変化するはずであ
る。例えば、それらの因子には、電球18が生じる光16の特性、試料窓14に
使用される材料および厚さ、電球18と試料窓14との間の距離、試料窓14と
光電検出器10との間の距離、上述の通り光電検出器10内に使用されるエレメ
ントの形式および感度、および、繊維試料12の品質および密度が含まれよう。
【0058】 処理手段30の校正に影響し得る因子の数のために、人間のクラッサーが割り
当てた既知の等級12を有する繊維試料12を、校正が変動していないことを保
証するためにクラッサー20で定期的に試験することが好ましい。さらに、処理
手段30の校正に影響を及ぼす上記または他の変数のいずれか1個以上は変化す
るので、処理手段30は好ましくは、上述の通り、多数の試料を人間のクラッサ
ーが割り当てた等級と相関させることによって再訓練される。このようにして、
予備等級を最終等級に選択的に適合させるために使用される異なるパラメータに
関する各種しきい値は、クラッサー20が一連の繊維試料について人間のクラッ
サーが割り当てるものと同じ等級を生じるまで調整される。
【0059】 このようにして、本発明に従ったクラッサー20は、従来技術の大量計測装置
によって得られない綿試料12に関する情報を提供する。クラッサー20は、繊
維試料12に割り当てられた予備等級を最終等級に選択的に適合させるために、
繊維試料12からの付加的な情報を使用する。クラッサー20が割り当てる最終
等級は、従来技術の大量計測装置が割り当てる等級よりも、人間のクラッサーが
割り当てる等級とのより高度の相関を有する。
【0060】 本発明の特定の実施態様を以上詳細に説明したが、本発明は、添付請求項の精
神の範囲内において部分の再構成および代替を包含することが理解されるであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】 繊維格付け装置の機能ブロック図である。
【図2】 綿のカラーチャートを示す。
【図3】 2度視野CIE1931標準観測者チャートを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月7日(2000.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チユー, ユエ−ツイル アメリカ合衆国 テネシー−37922・ノツ クスヴイル・ハーパー・プレイス1228 (72)発明者 ゴーラシ, ホセイン,エム・ アメリカ合衆国 テネシー−37922・ノツ クスヴイル・オーガスタ・ナシヨナルウエ イ628 (72)発明者 ギヤリオン,マイケル,イー・ アメリカ合衆国 テネシー−37919・ノツ クスヴイル・ビレツジ・ドライブ7735 (72)発明者 オーバーベイ,マーク,エー・ アメリカ合衆国 テネシー−37922・ノツ クスヴイル・ウエルス・フアーゴ・ドライ ブ244 Fターム(参考) 2G020 AA08 DA02 DA04 DA12 DA22 DA31 DA34 DA36 DA52 2G051 AA44 AB20 BA01 BA04 BA08 CA03 CA04 CA07 CB01 CB05 EA17 EB01 EC03 2G059 AA05 BB15 EE02 EE13 HH02 HH06 KK01 KK04 MM01 MM03 MM05 PP10 3B154 AB01 BA53 BC42 BF21 CA13 CA23 CA27 DA13 【要約の続き】 する。処理手段は、繊維試料の平均赤色度、明度の分 散、赤色度の分散、黄色度の分散、明度のコントラス ト、イエロースポットの百分率および黄色度のコントラ ストを決定するために、光電検出器からの情報を分析す る。予備等級からの最終等級への選択的適合は、これら のパラメータに少なくともある程度もとづく。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維格付け装置であって、 繊維試料を見るための繊維窓と、 繊維試料に向かいそれに反射される光を与え、反射光を生じる光源と、 反射光を受光し、繊維試料の明度、赤色度および黄色度を検出するために配置
    された光電検出器と、 繊維試料の明度および黄色度に少なくともある程度もとづき、繊維試料に予備
    等級を割り当て、さらに、繊維試料の赤色度に少なくともある程度もとづき、予
    備等級を最終等級に選択的に適合させる処理手段とを含むことを特徴とする繊維
    格付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置であって、光電検出器が、 繊維試料の明度に対応する第1の波長範囲内の光の強度を検出する第1のホト
    ダイオードと、 繊維試料の黄色度に対応する第2の波長範囲内の光の強度を検出する第2のホ
    トダイオードと、 繊維試料の赤色度に対応する第3の波長範囲内の光の強度を検出する第3のホ
    トダイオードとを含むことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置であって、第1の波長範囲が約505ナ
    ノメートルないし約605ナノメートルの波長範囲をさらに含むことを特徴とす
    る装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置であって、第2の波長範囲が約430ナ
    ノメートルないし約530ナノメートルの波長範囲をさらに含むことを特徴とす
    る装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の装置であって、第3の波長範囲が約550ナ
    ノメートルないし約650ナノメートルの波長範囲をさらに含むことを特徴とす
    る装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の装置であって、光電検出器が分光計を含むこ
    とを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の装置であって、光電検出器がカメラを含むこ
    とを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の装置であって、光電検出器が、 繊維試料の明度に対応する、約505ナノメートルないし約605ナノメート
    ルの波長範囲内の光を検出する第1のホトダイオードと、 繊維試料の黄色度に対応する、約430ナノメートルないし約530ナノメー
    トルの波長範囲内の光を検出する第2のホトダイオードと、 繊維試料の赤色度に対応する、約550ナノメートルないし約650ナノメー
    トルの波長範囲内の光を検出する第3のホトダイオードと、 カメラとを含むことを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の装置であって、光電検出器が、 分光計と、 カメラとを含むことを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の装置であって、処理手段が、繊維試料の平
    均赤色度、明度の分散、赤色度の分散、黄色度の分散、明度のコントラスト、パ
    ーセント黄色度および黄色度のコントラストより成る群から選択される少なくと
    も1個のパラメータに少なくともある程度もとづき、予備等級を最終等級へ選択
    的に適合させることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 繊維格付け装置であって、 繊維試料を見るための繊維窓と、 繊維試料に向かいそれに反射される光を与え、反射光を生じる光源と、 反射光を受光し、繊維試料の明度、赤色度および黄色度を検出するために配置
    された光電検出器であり、前記光電検出器は、 繊維試料の平均明度に対応する、約505ナノメートルないし約605ナノメ
    ートルの波長範囲内の光を検出する第1のホトダイオードと、 繊維試料の平均黄色度に対応する、約430ナノメートルないし約530ナノ
    メートルの波長範囲内の光を検出する第2のホトダイオードと、 繊維試料の平均赤色度に対応する、約550ナノメートルないし約650ナノ
    メートルの波長範囲内の光を検出する第3のホトダイオードと、 繊維試料の明度の分散、赤色度の分散、黄色度の分散、明度のコントラスト、
    パーセント黄色度および黄色度のコントラストより成る群から選択される少なく
    とも1個のパラメータを検出するカメラとを有するものである、前記光電検出器
    と、 繊維試料の平均明度および平均黄色度に少なくともある程度もとづき繊維試料
    に予備等級を割り当て、さらに、繊維試料の平均赤色度に少なくともある程度も
    とづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる処理手段とを含むことを特徴と
    する繊維格付け装置。 繊維試料の明度および黄色度に少なくともある程度もとづき、繊維試料に予備
    等級を割り当て、さらに、繊維試料の赤色度に少なくともある程度もとづき、予
    備等級を最終等級に選択的に適合させる処理手段とを含むことを特徴とする繊維
    格付け装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の装置であって、処理手段が、繊維試料の
    明度の分散、赤色度の分散、黄色度の分散、明度のコントラスト、パーセント黄
    色度および黄色度のコントラストのうちの少なくとも1個に少なくともある程度
    付加的にもとづき、予備等級を最終等級へ選択的に適合させることを特徴とする
    装置。
  13. 【請求項13】 繊維試料の特性を決定する方法であって、 試料窓を通じて繊維試料を見ることと、 繊維試料に向かいそれに反射され、それにより反射光を生じる光を発生させる
    ために光源を励起することと、 第1の波長範囲内の反射光の第1の強度を検出することと、 第1の強度に少なくともある程度もとづき明度値を生成することと、 第2の波長範囲内の反射光の第2の強度を検出することと、 第2の強度に少なくともある程度もとづき黄色度値を生成することと、 第3の波長範囲内の反射光の第3の強度を検出することと、 第3の強度に少なくともある程度もとづき赤色度値を生成することと、 複合値を生成するために明度値および黄色度値を分析することと、 複合値に少なくともある程度もとづき繊維試料に予備等級を割り当てることと
    、 繊維試料の赤色度値に少なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択
    的に適合させることとを含むことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法であって、第1の波長範囲内の反射
    光の第1の強度を検出する工程が、約505ナノメートルないし約605ナノメ
    ートルの波長範囲内の反射光の第1の強度を検出することをさらに含むことを特
    徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法であって、第2の波長範囲内の反射
    光の第2の強度を検出する工程が、約430ナノメートルないし約530ナノメ
    ートルの波長範囲内の反射光の第2の強度を検出することをさらに含むことを特
    徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の方法であって、第3の波長範囲内の反射
    光の第3の強度を検出する工程が、約550ナノメートルないし約650ナノメ
    ートルの波長範囲内の反射光の第3の強度を検出することをさらに含むことを特
    徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項13記載の方法であって、繊維試料の赤色度値に少
    なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる工程が、 繊維試料の赤色度値の平均を決定するために赤色度値を分析することと、 繊維試料の赤色度値の平均に少なくともある程度もとづき予備等級を最終等級
    に選択的に適合させることとをさらに含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の方法であって、繊維試料の赤色度値に少
    なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる工程が、 繊維試料の明度値の分散を決定するために明度値を分析することと、 繊維試料の赤色度値の分散を決定するために赤色度値を分析することと、 繊維試料の黄色度値の分散を決定するために黄色度値を分析することと、 繊維試料の明度値の分散、繊維試料の赤色度値の分散および繊維試料の黄色度
    値の分散に少なくともある程度もとづき、予備等級を最終等級に選択的に適合さ
    せることとをさらに含むことを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の方法であって、繊維試料の赤色度値に少
    なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる工程が、 繊維試料の明度値のコントラストを決定するために明度値を分析することと、 繊維試料の黄色度値のコントラストを決定するために黄色度値を分析すること
    と、 繊維試料の明度値のコントラストおよび繊維試料の黄色度値のコントラストに
    少なくともある程度もとづき、予備等級を最終等級に選択的に適合させることと
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項13記載の方法であって、繊維試料の赤色度値に少
    なくともある程度もとづき予備等級を最終等級に選択的に適合させる工程が、 繊維試料の赤色度値の平均を決定するために赤色度値を分析することと、 繊維試料の明度値の分散を決定するために明度値を分析することと、 繊維試料の赤色度値の分散を決定するために赤色度値を分析することと、 繊維試料の黄色度値の分散を決定するために黄色度値を分析することと、 繊維試料の明度値のコントラストを決定するために明度値を分析することと、 繊維試料の黄色度値のコントラストを決定するために黄色度値を分析すること
    と、 繊維試料のイエロースポットの百分率を決定するために黄色度値を分析するこ
    とと、 繊維試料の赤色度値の平均、明度値の分散、赤色度値の分散、黄色度値の分散
    、明度値のコントラスト、黄色度値のコントラストおよびイエロースポットの百
    分率に少なくともある程度もとづき、予備等級を最終等級に選択的に適合させる
    こととをさらに含むことを特徴とする方法。
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