JP2002521888A - セルラー無線ネットワークにおける動的なチャンネル割り当て方法及びチャンネル割り当てシステム - Google Patents

セルラー無線ネットワークにおける動的なチャンネル割り当て方法及びチャンネル割り当てシステム

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JP2002521888A
JP2002521888A JP2000560749A JP2000560749A JP2002521888A JP 2002521888 A JP2002521888 A JP 2002521888A JP 2000560749 A JP2000560749 A JP 2000560749A JP 2000560749 A JP2000560749 A JP 2000560749A JP 2002521888 A JP2002521888 A JP 2002521888A
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ユッカ ペルトラ
ハルリ ポスティ
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ノキア ネットワークス オサケ ユキチュア
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/541Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using the level of interference

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  • Signal Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つのベーストランシーバステーション(100)と、両方向無線リンク(108)を経てこのベーストランシーバステーション(100)に接続された少なくとも1つの加入者ターミナル(104)とを備えたセルラー無線ネットワークにおいてチャンネル割り当てを行う方法及びシステムに係る。本発明は、セルラー無線ネットワークの干渉レベルに対する考えられるチャンネル割り当ての影響が、チャンネル割り当ての判断に考慮されることを特徴とする。この干渉制御方法は、セルラーネットワークの容量を増加しそしてそれをより効率的に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、少なくとも1つのベーストランシーバステーションと、両方向無線
リンクを経てこのベーストランシーバステーションに接続された少なくとも1つ
の加入者ターミナルとを備えたセルラー無線ネットワークにおけるチャンネル割
り当て方法に係る。 更に、本発明は、少なくとも1つのベーストランシーバステーションと、両方
向無線リンクを経てこのベーストランシーバステーションに接続された少なくと
も1つの加入者ターミナルと、サービスセルとを備えたセルラー無線ネットワー
クにおけるチャンネル割り当てシステムにも係る。
【0002】
【背景技術】
セルラー無線ネットワークを開発する際の重要な問題の1つは、使用できる無
線スペクトルの範囲が限定されていることである。従って、無線周波数の使用を
入念にプランニングすることにより同一チャンネル信号及び隣接チャンネル信号
により生じる干渉を最小にすることが目的となる。周波数は、無線リンクに生じ
る干渉を最小にし、ひいては、ネットワーク容量を最大にするという目的で、種
々の複雑なモデルに基づいて異なるセルへ分配される。セルの繰り返しパターン
において、同じチャンネル又は隣接チャンネルの周波数は、互いに近付き過ぎて
はならない。というのは、システムに著しい干渉を引き起こすからである。
【0003】 移動電話及び他の加入者ターミナルの利用が益々一般的となってきているが、
ネットワークの容量を常時増加しなければならない。これは、周波数プランニン
グ及び種々の測定という形態で高いコストを招く。 公知の動的なチャンネル割り当て方法では、チャンネル割り当ては、ある瞬間
における進行中コールの平均的クオリティをベースとし、即ち各セルのクオリテ
ィは、当該セルにおける全てのコールの平均に等しい。各セルのクオリティクラ
スは、既に接続されたコールのクオリティの平均に基づいて定義される。セルの
クオリティクラスは、コールを到達させる確率を決定する。チャンネル指定の各
確率値は、0と1との間である。チャンネルを指定する最終的な確率Pは、隣接
セル1、・・nの確率P(BTSn)=Pnの積であり、即ち全確率P∈[0、1]
は、次の通りである。 P=P(BTS1)*・・*P(BTSn) =P1*・・*Pn
【0004】 この公知方法の欠点は、実際に、チャンネル割り当てについての判断が過去の
状態に基づいて行なわれ、設定されるべきコールの、セルに対する実際の影響を
推定するように試みられないことである。コールがサービスベーストランシーバ
ステーションに非常に接近して開始されるか、又はサービスセルの縁で開始され
る場合には、サービスセルの全ての隣接セルは、それによって妨げられず、設定
されるべきコールに最も接近した隣接セルのみが妨げられる。公知技術によれば
、干渉の影響についての判断は、隣接セルにおける全ての進行中コールのクオリ
ティに基づいて行なわれる。これは、特に、コールがサービスベーストランシー
バステーションに非常に接近して開始されるか、又はサービスセルの縁で開始さ
れるときに、設定されるべきコールの干渉の影響を著しく強調する。しかしなが
ら、加入者ターミナルがサービスベーストランシーバステーションに非常に接近
している場合には、アップリンク及びダウンリンクの両方の送信電力が低いので
、コールが他のセルのコールのクオリティにおそらく影響しない。
【0005】
【発明の開示】
従って、本発明の目的は、上記問題を解消する方法、及びこの方法を実施する
システムを提供することである。これは、冒頭で述べた形式の方法において、チ
ャンネル割り当ての判断が、セルラー無線ネットワークの干渉レベルに対する考
えられるチャンネル割り当ての影響を考慮することを特徴とする方法と、サービ
スセルが、セルラー無線ネットワークの干渉レベルに対する考えられるチャンネ
ル割り当ての影響を推定することによりチャンネル割り当てを行うように構成さ
れたことを特徴とするチャンネル割り当てシステムとによって達成される。
【0006】 本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する。 チャンネル割り当て、即ちコールに対するチャンネルの割り当てに関する判断
が、少なくともサービスセルのすぐ周囲において、無線セルラーネットワークの
干渉レベルに対するコールの実際の影響の推定に少なくとも部分的に基づくとい
う考え方をベースとする。干渉レベルに対する各コールの実際の影響を推定する
ことにより、公知方法の問題を回避し、たとえコールが、例えば、無線環境にお
ける移動ステーションの位置のために、他のセルにおけるコールのクオリティを
おそらく全く低下しないとしても、サービスセルと同じ周波数を使用する他のセ
ルのコールが低いクオリティであるという理由だけでそのコールを拒絶すること
ができる。本発明の方法は、セルラーネットワークの全クオリティに対するコー
ルの実際の影響を推定するよう試みるので、設定されるべきコールの、干渉レベ
ル又はクオリティに対する推定影響が低い場合には、他のセルにおける現在のク
オリティ又は干渉レベルに関わりなく、コールを受け入れることができる。
【0007】 入呼びの干渉の影響は、おそらく干渉を受けるサービスベーストランシーバス
テーション及びセルに対して移動ステーションがどこにいるかに基づいて著しく
変化する。移動ステーションがサービスベーストランシーバステーションに接近
している場合には、おそらく、アップリンク及びダウンリンクの両方の送信電力
が低く、コールは、他のセルにおけるコールのクオリティに対して大きな影響を
及ぼさない。移動ステーションがサービスセルの縁の近くにいる場合には、おそ
らく、その側の隣接セルにおけるコールのクオリティに、サービスセルの他の側
の隣接セルより大きな影響を及ぼす。本発明の実施形態では、個々の隣接セルに
おけるコールの推定影響が、無線環境における移動ステーションの位置に基づい
て異なるやり方で重み付けされ、従って、受け入れ又は拒絶の確率に対する移動
ステーションの無線環境位置の影響が考慮される。従って、実際に、無線環境に
おける移動ステーションの位置は、異なるセルからの信号をいかに良好に受信す
るかを決定する。
【0008】 本発明の第1の好ましい実施形態では、サービスセル及びその隣接セルの両方
のダウンリンク受信信号強度を移動ステーションにおいて測定して検討すること
により、移動ステーションの無線環境位置がチャンネル割り当ての判断に考慮さ
れる。隣接セルから受信した信号の強度が高い場合には、当該隣接セルに対する
移動ステーションの送信の影響も高いと仮定することができ、隣接セルから受信
した信号のレベルが低い場合には、当該隣接セルに対する移動ステーションの干
渉の影響も低いと仮定することができる。従って、入呼びの干渉影響の推定値は
、隣接セルから受信した信号の強度が増加するときには、高くなるはずであり、
そして対応的に、信号強度が減少するときには、低くなるはずである。対応的に
、隣接セルに対する干渉影響の推定値は、サービスセルの信号強度が増加すると
きには、低くなるはずであり、そしてサービスセルの信号強度が減少するときに
は、高くなるはずである。個々の隣接セルに対する推定影響と、サービスセルに
基づいて推定された影響とを組み合わせることにより、全干渉レベル又はクオリ
ティに対する入呼びの推定影響が得られ、そしてそれに基づいて、チャンネルを
割り当てるか又はコールを拒絶するかの判断を行うことができる。 本発明の方法及びシステムは、多数の効果を発揮する。大きな効果は、チャン
ネルの効率的な選択により達成される周波数の効率的な再使用によりセルラーネ
ットワークの容量が増加することである。
【0009】 本発明の方法は、ネットワークがコールを受け入れるか拒絶するかの判断をな
す前に、ネットワークにアクセスする加入者ターミナルの無線環境における位置
を公知技術より良好に考慮する。これは、サービスセル及び隣接セルの受信信号
の強度を監視することにより行なわれる。本発明の方法では、干渉を受けている
実際のセル、及び設定されるべきコールにより生じる実際の干渉を見出すことが
できる。本発明の方法は、既に収集された情報を判断実行の基礎として効率的に
使用すると共に、新たなコールの影響についての推定も効率的に使用する。従っ
て、この進歩型の干渉制御方法は、セルラーネットワークの容量を良好に且つ効
率的に使用できるようにする。又、本発明の方法は、サービスを要求している加
入者ターミナルがサービスベーストランシーバステーションに接近しているとき
にクオリティの問題を低減する。これは、設定されるべきコールの隣接セルに対
する干渉の影響が低いと推定されるときに生じる。このような場合、隣接セルの
クオリティに関わりなく、コールをサービスセルに接続することができ、不必要
なコールの拒絶が回避される。 本発明のシステムは、方法について上述したのと同じ同じ効果を発揮する。好
ましい実施形態及び特定の実施形態を種々の組合せで結合して、所望の技術力を
発揮できることが明らかである。
【0010】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 図1は、一般的なセルラーネットワーク構造の一例を示す。ベーストランシー
バステーション100、102のサービスエリア即ちセルは、通常、六角形とし
てモデリングされる。ベーストランシーバステーション100、102は、おそ
らく、接続ライン112を経てベースステーションコントローラ114に接続さ
れる。ベースステーションコントローラ114の機能は、多数のベーストランシ
ーバステーション100、102の動作を制御することである。通常、ベースス
テーションコントローラ114は、移動交換センター116への接続を有し、こ
れは、公衆電話ネットワーク118に接続される。オフィスシステムでは、ベー
ストランシーバステーション100、ベースステーションコントローラ114、
及び移動交換センター116も、1つの装置に接続することができ、この1つの
装置が、次いで、公衆ネットワーク118、例えば、公衆ネットワーク118の
交換機に接続することができる。セル内の加入者ターミナル104、106は、
セルのベーストランシーバステーション100への両方向無線リンク108、1
10を有する。更に、セルラー無線ネットワークのネットワーク部分、即ち固定
部は、付加的なベーストランシーバステーション、ベースステーションコントロ
ーラ、送信システム、及び種々のレベルのネットワーク管理システムを含むこと
が出きる。又、当業者であれば、セルラー無線ネットワークは、ここに説明する
必要のない他の多数の構造体も含むことが明らかであろう。
【0011】 従って、本発明の基本的な考え方は、チャンネル割り当ての判断が、少なくと
もサービスセルのすぐ周囲において、セルラー無線ネットワークの全干渉レベル
に対するコールの実際の影響に関する推定に少なくとも部分的に基づくというも
のである。この場合に、この予想型チャンネル割り当て判断における基準として
次のパラメータが使用される。即ち、サービスセル及びその隣接セルの受信信号
強度、及び隣接セルのクオリティ。従って、公知技術とは異なる新規性は、RS
SI(受信信号強度指示子)値、即ち受信信号強度を用いて、干渉を予想するこ
とである。
【0012】 本発明の第1の好ましい実施形態では、各隣接セル及びサービスセルには、チ
ャンネルを指定する確率値が与えられ、この値は、セルから受信した信号の強度
に依存する。換言すれば、隣接セルの確率値Pnは、受信信号強度が増加すると
低くなり、そして受信信号強度が減少すると高くなる。従って、仮定した高い干
渉影響は、移動ステーションに対してチャンネルが割り当てられる確率を減少す
る。サービスセルの信号強度が増加すると、セルの確率値Psも高くなり、そし
て信号強度が減少すると、確率値Psも低くなる。従って、サービスベーストラ
ンシーバステーションからの距離が増加すると、チャンネル割り当ての確率が低
下する。これらの確率を組み合わせたときには、セルラーネットワークの全クオ
リティに対するコールの影響が考慮される判断実行に対して最終的な確率値が得
られる。
【0013】 本発明の実施形態では、受信電力レベルと確率との間の関係が、直線的関係で
示されるのが好ましい。本発明の更に別の実施形態では、クオリティクラス及び
それらの予め計算された確率値を含む明確な使い易いテーブルを使用して、チャ
ンネル割り当て確率Pnを定める上で助けとなるようにする。干渉を受ける各セ
ルに対して、平均的なクオリティを使用して、元の確率値Pを計算することがで
きる。このテーブルに基づくクオリティクラスのプリセットされた初期確率値は
、異なるクオリティクラスに対する公称確率を決定する。
【0014】 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は、公知のセルラー無線
ネットワーク構造の一例を示す。図2に示されたセル110、120、130、
140、150は、同じ周波数グループ、即ち同じ周波数を使用する。サービス
セル110にコールが接続される場合には、それが他の隣接セル120、130
、140、150のコールのクオリティに影響を及ぼす。隣接セル120、13
0、140、150のコールのクオリティ値に基づいて決定された確率Pni及び
サービスセルのチャンネルを指定する確率Psは、コールの接続確率Pを計算す
るのに使用される。各セルのクオリティクラスは、隣接セル120、130、1
40、150に既に接続されたコールの平均的クオリティに基づいて定められる
。チャンネルを指定する各部分確率値Pnは、0と1との間である。チャンネル
を指定する全確率Pは、隣接セル120、130、140、150に接続された
コールのクオリティの部分確率の積P(BTSn)=Pn∈[0、1]に、サービス
セルのチャンネルを指定する確率Psを乗算したものであり、即ち全確率Pは次
のようになる。 P=P(BTS1)*P(BTS2)*P(BTS3)*P(BTS4)*Ps =P1*P2*P3*P4*Ps =Pn*Ps
【0015】 その後、ランダム数L∈[0、1]がランダム数発生器で発生されるか、或いは
ユーザがスレッシュホールド値L’をプリセットする。ランダム数L又はプリセ
ットされたスレッシュホールド値L’が確率値Pより小さい場合には、コールが
受け入れられ、そして設定されるべきコールに対してトラフィックチャンネル(
TCH)が指定される。さもなくば、セル110へのコールの接続が阻止される
か、又はそれが干渉制限された周波数再使用グループへ異なるやり方で向けられ
る。スレッシュホールド値L’を予め定めると、システムは、常に、負荷を同じ
最大点まで受け入れる。
【0016】 公知の動的なチャンネル割り当て方法では、チャンネル割り当てが、そのとき
既に接続されたコールのクオリティの平均をベースとする。実際に、チャンネル
割り当ての判断は、過去の状態をベースとして行なわれ、設定されるべきコール
の影響を評価する試みは行なわれない。コールがサービスベーストランシーバス
テーションBTS1に非常に接近して開始される場合には、隣接セル120、1
30、140、150へ生じる干渉が最小となるか、又はゼロに近くなる。これ
は、アップリンク及びダウンリンクの両方の送信電力が低いことによる。又、コ
ールがサービスセル110の縁で開始される場合には、その開始コールに最も近
いもののみを除いて、全ての隣接セル120、130、140、150が干渉を
受けない。従って、設定されるべきコールの干渉の影響は、特に、コールがサー
ビスベーストランシーバステーションBTS1に非常に接近して開始されるか、
又はサービスセル110の縁において開始されるときに、著しく強調される。
【0017】 図3は、本発明の方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。この
図は、本発明の方法によるチャンネル割り当ての判断実行を示す。接続されるべ
きコールに対してチャンネルを許可するかどうかの判断を行うときには、先ず、
無線環境における加入者ターミナル104の位置が検討される。これは、サービ
スセル110及び隣接セル120、130、140、150の両方の受信信号強
度、即ちRSSI値を検討することにより行うのが最も好ましい。サービスセル
110により受信された信号の強度が充分に高い場合には、加入者ターミナル1
04がサービスベーストランシーバステーションBTS1に非常に接近している
と仮定することができる。このようなケースでは、たとえ隣接セル120、13
0、140、150が不充分なクオリティ値を与えても、他のセルのクオリティ
を著しく低下しないので、サービスセル110にコールを受け入れることができ
る。これは、加入者ターミナル104がサービスベーストランシーバステーショ
ンBTS1に接近しているときに、アップリンク及びダウンリンクの両方で送信
電力が低いために生じる。同様に、全確率Pを計算するときには、入呼びに最も
接近したセルが強調される。
【0018】 全干渉レベル及びクオリティに対する入呼びの影響は、RSSI値により推定
される。チャンネルを指定する確率を計算するときには、プリセットスレッシュ
ホールド値L’を越える場合には、コールが考えられる最良のチャンネルへ切り
換えられることに注意されたい。スレッシュホールド値L’を越えない場合には
、コールが阻止される。 図4は、確率計算に基づく受信電力レベルを示す。又、図4は、図5にも含ま
れる。本発明の解決策は、サービスセル110の受信電力レベルRxLevに基
づいて確率値Psを変化させることができる。最も好ましくは、線形関係が使用
され、この場合に、受信電力レベルRxLevと確率Psとの間の関係は、次の
式で表すことができる。 Ps(RxLev)=a*RxLev+b 但し、a=((Ps)max−(Ps)min)/(RxLevmax−RxLevmin)及び b=(Ps)min
【0019】 隣接セルの受信電力レベルRxLevと確率Pnとの間の関係の計算は、次の
ように行なわれる。受信信号強度の確率記述子のパラメータは、クオリティに依
存するのが最も好ましい。変数b、即ち適当なクオリティクラスを計算するのに
テーブルを使用するのが好ましく、そしてそれに対応する確率が選択されるか、
又は適当な、最も好ましくは線形の、変更が使用されて、基本的な確率をクオリ
ティから直接計算することができる。従って、1つの記述子が得られ、y軸に対
するその位置がクオリティに基づいて決定される。
【0020】 曲線の傾斜、即ち変数aも、クオリティに依存するのが最も好ましい。このと
き、ユーザは、多数の変数パラメータを手で入力する必要はなく、各クオリティ
クラスに対して変数a及びbのみを入力すればよい。従って、基本的な確率は、
常に、ある受信電力レベル以降からの1つであり、そして傾斜は、クオリティに
依存する。 次に、チャンネル割り当ての確率Pnが計算される。干渉を受ける各セル12
0、130、140、150に対し、平均クオリティを使用して、元の確率値P
を計算することができる。クオリティクラスのプリセットされた初期確率値は、
異なるクオリティクラスに対する公称確率を決定する。
【0021】 図5は、セル110への接続を確立しており、そして接続確率が計算されると
ころの3つの隣接セル120、130、140を有する加入者ターミナル104
の一例を示す。図5の曲線501は、平均的に良好なコールクオリティをもつ隣
接セルの確率曲線を表わし、曲線502は、クオリティクラスQ1における隣接
セルの確率曲線を表わし、曲線503は、クオリティクラスQ2における隣接セ
ルの確率曲線を表わし、曲線504は、クオリティクラスQ3における隣接セル
の確率曲線を表わし、そして曲線505は、平均的に不充分なコールクオリティ
をもつ隣接セルの確率曲線を表わす。これらの曲線とは逆であって図4にも示さ
れた曲線510は、サービスセルの確率曲線を表わす。ポイント530は、(P
1、Q1)であり、ポイント540は、(P2、Q2)であり、そしてポイント
550は、(P3、Q3)である。曲線520は、受信電力レベルの公称レベル
及び確率を表す。
【0022】 隣接セル120は、第1クオリティレベルQ2に平均クオリティを有し、これ
は、測定レポートにより与えられる受信電力レベルに基づいて確率P2を読み取
るのにQ2曲線が使用されることを意味する。他の隣接セル130、140も同
様に取り扱われる。このように、各隣接セル130、140に対して確率Pni
導出することができる。隣接セル120、130、140の全確率Pnは、隣接
セルにより受信される信号クオリティ及び信号強度に基づいて計算され、これは
、線形依存性を使用するときには、最も好ましくは次の式で計算される。 Pni=a(q)*RxLev(i)+b(q) 但し、iは、隣接セルインデックスであり、そしてqは、隣接セルiに対する平
均クオリティグループである。
【0023】 上記式において、変数a及びbは、次のように定義されるか、 a(q)=(Pmin(q)−Pmax(q))/(Rxlevmax(q)− Rxlevmin(q)) b=Pmax(q) 又は変数a及びbは、クオリティに依存する。従って、暫定的な結果PnがPn
ΠPniとして得られる。この方法では、干渉を受けていて、クオリティ値が低く
、加入者ターミナル104が非常に低い信号レベルでしか聞き取れないセル12
0、130、140に対しても正の確率を与えることができる。これは、この特
定のセル120、130、140に影響することのないコール、ひいては、不必
要なコール阻止を回避できるようにする。同様に、パラメータの適当な設定によ
り、隣接セル120、130、140が例外的に強い信号を受信する場合に良好
なクオリティ値をもちつつ確率Pが減少される。このような状態は、高いタワー
ビルディング又は同様の位置において生じる。
【0024】 加入者ターミナル104が実際に解釈できる隣接セル120、130、140
のみの信号が確率の計算に含まれるのが好ましい。干渉を受けているセルとして
定義されるが加入者ターミナル104が考慮に入れないセル120、130、1
40は、計算に含まれない。これは、これらのセル120、130、140に確
率値Pn=1を与えることに対応する。最終的な確率Pが計算されると、サービ
スセル110の受信電力レベルRxLevも考慮される。このように、サービス
ベーストランシーバステーションBTS1に接近した加入者ターミナル104に
は高い確率を許すことができ、従って、アップリンク及びダウンリンクの調整に
適したものとなる。
【0025】 必要なときには、最終的な確率Pが次のいずれかの式で得られる。 P=Ps*Pn∈[0、1]、又は P=Ps+Pn∈[−1、1] 積Pn=Pn1*Pn2*、・・*Pniは、隣接セル120、130、140、1
50のデータから計算された累積確率を含み、そしてPsは、サービスセル11
0の受信信号強度で得られた受信電力レベルの確立を表す。この変数Psは、[
0、1]間の値をとることができる。
【0026】 又、チャンネル割り当ての最終確率Pは、式P=Ps+Pnで計算することもで
き、但し、変数Psは、サービスセル110の受信電力レベルRxLevsに依存
し、そして変数Pnは、隣接セル120、130、140、150の受信電力レ
ベルRxLeviと、隣接セル120、130、140、150のクオリティR
xQualiとに依存する。ここで、確率は、上記と同じ値をとることができる
が、確率Psは、[−1、1]間の適当な正又は負の値をとることもでき、この
場合、最終確率Pは、所望の結果を形成する。ここで、充分に高い値の変数Ps
は、変数Pnの値に関わりなく、コールが受け入れられるように保証する。従っ
て、この方法では、確率Pに対するサービスセル110の受信電力レベルRxL
evsの影響を別々に制御することができる。 以上、添付図面の例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、上記説明及び請求の範囲に記載された本発明の考え方
の範囲内で種々の変更がなされ得ることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的なセルラー無線ネットワークを示す図である。
【図2】 本発明のセルラー無線ネットワークを示す図である。
【図3】 本発明の方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。
【図4】 確率計算に基づく受信電力レベルを示す図である。
【図5】 3セル例の確率テーブルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのベーストランシーバステーション(100)、
    及び両方向無線リンク(108)を経てこのベーストランシーバステーション(100)に
    接続された少なくとも1つの加入者ターミナル(104)を備えたセルラー無線ネッ
    トワークにおけるチャンネル割り当て方法において、 チャンネル割り当ての判断の際に、セルラー無線ネットワークの干渉レベルに
    対する考えられるチャンネル割り当ての影響を考慮することを特徴とするチャン
    ネル割り当て方法。
  2. 【請求項2】 セルラー無線ネットワークは、サービスセル(110)と、それ
    に隣接するセル(120,130,140,150)とを備え、そしてセルラー無線ネットワーク
    の干渉レベルに対する考えられるチャンネル割り当ての影響は、サービスセル(1
    10)の受信電力レベル(RxLevs)と、隣接セル(120,130,140,150)の受信電力レベル
    (RxLevi)と、隣接セル(120,130,140,150)の信号クオリティ(RxQuali)とに基づい
    て予想される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 チャンネル割り当てに対して確率P=Ps*Pnを計算し、こ
    こで、変数Psは、サービスセル(110)の受信電力レベル(RxLevs)に依存し、そし
    て変数Pnは、隣接セル(120,130,140,150)の受信電力レベル(RxLevi)と、隣接セ
    ル(120,130,140,150)の信号クオリティ(RxQuali)とに依存する請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 チャンネル割り当てに対して確率P=Ps+Pnを計算し、こ
    こで、変数Psは、サービスセル(110)の受信電力レベル(RxLevs)に依存し、そし
    て変数Pnは、隣接セル(120,130,140,150)の受信電力レベル(RxLevi)と、隣接セ
    ル(120,130,140,150)の信号クオリティ(RxQuali)とに依存する請求項2に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 確率Pが所定のスレッシュホールド値を越える場合、所望の
    周波数再使用グループにコールが受け入れられる請求項3又は4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 確率Pがランダムに選択されたスレッシュホールド値を越え
    る場合に、所望の周波数再使用グループにコールが受け入れられる請求項3又は
    4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記変数Psは、[0、1]間の値をとる請求項3に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 上記変数Psは、[−1、1]間の値をとる請求項4に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 上記変数Pnは、Pn=ΠPniであり、ここで、Pniは、ベー
    ストランシーバステーションiにおける確率を表し、そして変数Pniは、[0、
    1]間の値をとる請求項3に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記変数Pniは、式Pni=a*RxLevi+bに基づい
    て線形に計算される請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記変数bは、信号クオリティ(RxQuali)に依存する請求
    項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記変数aは、信号クオリティ(RxQuali)に依存する請求
    項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記変数Pniは、線形、対数、指数、多項式又はそれに対
    応する関係を用いて計算される請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つのベーストランシーバステーション(100)
    と、両方向無線リンクを経てこのベーストランシーバステーション(100)に接続
    された少なくとも1つの加入者ターミナル(104)と、サービスセル(110)とを備え
    たセルラー無線ネットワークにおけるチャンネル割り当てシステムにおいて、 上記サービスセル(100)は、セルラー無線ネットワークの干渉レベルに対する
    考えられるチャンネル割り当ての影響を予想することによりチャンネル割り当て
    を行うように構成されたことを特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 セルラー無線ネットワークは、サービスセル(110)と、そ
    れに隣接するセル(120,130,140,150)とを備え、そして上記システムは、セルラ
    ー無線ネットワークの干渉レベルに対するチャンネル割り当ての影響を、サービ
    スセル(110)の受信電力レベル(RxLevs)と、隣接セル(120,130,140,150)の受信電
    力レベル(RxLevi)と、隣接セル(120,130,140,150)の信号クオリティ(RxQuali)と
    に基づいて予想するように構成された請求項14に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 上記のシステムは、チャンネル割り当てに対して確率P=
    s*Pnを計算するように構成され、ここで、変数Psは、サービスセル(110)の
    受信電力レベル(RxLevs)に依存し、そして変数Pnは、隣接セル(120,130,140,15
    0)の受信電力レベル(RxLevi)と、隣接セル(120,130,140,150)の信号クオリティ(
    RxQuali)とに依存する請求項15に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 上記のシステムは、チャンネル割り当てに対して確率P=
    s+Pnを計算するように構成され、ここで、変数Psは、サービスセル(110)の
    受信電力レベル(RxLevs)に依存し、そして変数Pnは、隣接セル(120,130,140,15
    0)の受信電力レベル(RxLevi)と、隣接セル(120,130,140,150)の信号クオリティ(
    RxQuali)とに依存する請求項15に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 上記システムは、確率Pが所定のスレッシュホールド値を
    越える場合に、所望の周波数再使用グループにコールを受け入れるように構成さ
    れた請求項16又は17に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 上記システムは、確率Pがランダムに選択されたスレッシ
    ュホールド値を越える場合に、所望の周波数再使用グループにコールを受け入れ
    るように構成された請求項16又は17に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 上記変数Psの値は、[0、1]間にある請求項16に記
    載のシステム。
  21. 【請求項21】 上記変数Psの値は、[−1、1]間にある請求項17に
    記載のシステム。
  22. 【請求項22】 上記変数Pnは、Pn=ΠPniであり、ここで、Pniは、ベ
    ーストランシーバステーションiにおける確率を表し、そして変数Pniは、[0
    、1]間の値をとる請求項16に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 上記システムは、変数Pniを、式Pni=a*RxLevi
    +bに基づいて線形に計算するように構成される請求項21に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 上記変数bは、信号クオリティ(RxQuali)に依存する請求
    項22に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 上記変数aは、信号クオリティ(RxQuali)に依存する請求
    項22に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 上記システムは、変数Pniを、線形、対数、指数、多項式
    又はそれに対応する関係を用いて計算するように構成される請求項21に記載の
    システム。
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