JP2002521471A - 酸化硫化ジスタマイシン誘導体、それの製造方法、ならびにそれの抗腫瘍薬としての使用 - Google Patents

酸化硫化ジスタマイシン誘導体、それの製造方法、ならびにそれの抗腫瘍薬としての使用

Info

Publication number
JP2002521471A
JP2002521471A JP2000562349A JP2000562349A JP2002521471A JP 2002521471 A JP2002521471 A JP 2002521471A JP 2000562349 A JP2000562349 A JP 2000562349A JP 2000562349 A JP2000562349 A JP 2000562349A JP 2002521471 A JP2002521471 A JP 2002521471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carboxamide
methyl
pyrrole
compound
chloroethylsulfinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000562349A
Other languages
English (en)
Inventor
コツツイ,パオロ
カルダレツリ,マリーナ
ベリア,イタロ
ジエローニ,マリア・クリスチーナ
カポロンゴ,ローラ
Original Assignee
フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー filed Critical フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
Publication of JP2002521471A publication Critical patent/JP2002521471A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D207/30Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D207/34Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 nが2、3または4であり;cが1または2であり;Aが結合、C〜CアルキレンもしくはC〜Cアルケニレン基であり;RおよびRが同一でも異なっていても良く、水素、1以上のフッ素原子によって置換されていても良いC〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシから選択され;Xがハロゲン原子であり;Bが式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)から選択され;R、R、R、R、R、R、RおよびR10は同一でも異なっていても良く、水素またはC 〜Cアルキルから選択され;R11は水素、C〜Cアルキルまたは水酸基であり;mは0、1または2である式(I)の酸化硫化ジスタマイシン誘導体である化合物、あるいはその化合物の医薬的に許容される塩は抗腫瘍薬として有用である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、ジスタマイシンAに類似の新たなアルキル化抗腫瘍薬、それの製造
方法、それを含む医薬組成物、ならびにそれの治療薬としての使用に関する。
【0002】 (背景技術) 構造式が
【0003】
【化19】 であると報告されているジスタマイシンAは、ピロールアミジン系抗生物質類に
属し、DNA−AT配列と可逆的かつ選択的に相互作用することから、複製およ
び転写の両方を妨害すると報告されている(参考文献としては、Nature, 203, 1
064 (1964); FEBS Letters, 7 (1970) 90; Prog. Nucleic Acids Res. Mol. Bio
l., 15, 285 (1975)参照)。
【0004】 当業界では、ジスタマイシンの類縁体がいくつか知られている。
【0005】 DE−A−1795539には、ホルミル基が水素原子またはC〜C脂肪
族酸もしくはシクロペンチルプロピオン酸のカルボン酸残基によって置き換わっ
ているジスタマイシン類縁体が開示されている。
【0006】 EP−A−246868には、ジスタマイシンのホルミル基がアルキル化基を
有する芳香族部分、脂環式部分または複素環部分によって置換されているジスタ
マイシン類縁体が記載されている。
【0007】 WO97/28123およびWO97/43258には、アミジノ基が別の含
窒素末端基に置き換わっており、ジスタマイシンホルミル基がそれぞれ芳香族部
分もしくはシンナモイル部分によって置換されているジスタマイシン類縁体が記
載されている。
【0008】 本発明者らは、ジスタマイシンのホルミル基が、アルキル化部分としてのハロ
エチル−スルフィニル基またはハロエチル−スルホニル基を有するフェニルカル
ボニル基、フェニルアルキルカルボニル基またはフェニルアルケニルカルボニル
基によって置換されており、アミジノ基が各種含窒素末端基によって置き換わっ
ていても良い以下で定義される新たな種類のジスタマイシン誘導体が貴重な生理
的特性を示すことを見出した。
【0009】 (発明の開示) 従って本発明は、下記式の酸化硫化ジスタマイシン誘導体である化合物または
それの医薬的に許容される塩を提供するものである。
【0010】
【化20】 式中、 nは2、3または4であり; cは1または2であり; Aは、結合、C〜Cアルキレン基またはC〜Cアルケニレン基であり
; RおよびRは同一でも異なっていても良く、水素、1個以上のフッ素原子
によって置換されていても良いC〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキ
シから選択され; Xはハロゲン原子であり; Bは
【0011】
【化21】 から選択され; R、R、R、R、R、R、RおよびR10は同一でも異なって
いても良く、水素またはC〜Cアルキルから選択され;R11は水素、C 〜Cアルキルまたは水酸基であり;mは0、1または2である。
【0012】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明はその範囲内に、式(I)の化合物によって網羅される可能な全ての個
々の異性体およびその混合物、ならびに式(I)の化合物の代謝物および医薬的
に許容される生理的前駆体(別名プロドラッグとも称される)を包含するもので
ある。
【0013】 本明細書の記載において、別段の断りがない限り、アルキルおよびアルコキシ
という用語はいずれも、直鎖もしくは分岐であるC〜Cのアルキル基および
アルコキシ基を含むものであり、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ
、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシなどがある。
【0014】 好ましいC〜Cアルキル基もしくはアルコキシ基はメチル、エチル、メト
キシおよびエトキシ基である。
【0015】 1以上のフッ素原子によって置換されている場合、C〜Cアルキル基は好
ましくは、C〜Cパーフルオロアルキル基、例えばトリフルオロメチル基で
ある。
【0016】 アルキレンおよびアルケニレンという用語はいずれも、それぞれ相当するC 〜C飽和またはC〜C不飽和の炭化水素の二価の基としてのC〜C
ルキレン基またはC〜Cアルケニレン基を指す。
【0017】 本発明によれば、好ましいアルキレン基またはアルケニレン基は、メチレン基
、エチレン基またはビニレン基である。
【0018】 ハロゲン原子という用語には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素があり、好ま
しくは塩素および臭素である。
【0019】 式(I)の化合物の範囲では、ハロエチル−スルフィニルもしくはスルホニル
基およびA基は、互いに対してオルト、メタまたはパラ位にある。好ましくはそ
れらはメタ位またはパラ位にある。
【0020】 式(I)の化合物の医薬的に許容される塩は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸
、硝酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マロン酸、クエン酸、酒石酸、メタン
スルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの医薬的に許容される無機もしく
は有機酸との塩である。
【0021】 本発明の化合物の好ましい種類のものは、式(I)において、 nが3であり; cが1であり; Aが結合またはビニレンであり; RおよびRが同一でも異なっていても良く、水素、メチル、メトキシまた
はトリフルオロメチルから選択され; Xが塩素または臭素であり; Bが
【0022】
【化22】 から選択され; R、R、R、R、R、R、R10およびR11が同一でも異なっ
ていても良く、水素またはメチルから選択され;Rが水素であり;mが0また
は1であるもの、あるいはそれの医薬的に許容される塩である。
【0023】 本発明による具体的な化合物、特には好ましくは塩酸との塩の形での例には、 1)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミジン; 2)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−メチルアミジン; 3)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 4)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N′,N′−トリメチルアミジン; 5)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−シアナミジン; 6)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミドキシム; 7)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミド; 8)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−メチルアミド; 9)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ク
ロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオニトリル; 10)2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カ
ルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド
]エチルグアニジン; 11)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カ
ルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド
]プロピオン−N,N−ジメチルアミン; 12)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
ブロモエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カ
ルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド
]プロピオンアミジン; 13)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[3−メチル
−4−(2−クロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロ
ール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カ
ルボキサミド]プロピオンアミジン; 14)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオンアミジン; 15)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオン−N−メチルアミジン; 16)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 17)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオン−N,N−ジメチルアミジン; 18)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオン−N−シアナミジン; 19)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオンアミドキシム; 20)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオンアミド; 21)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオンアミド; 22)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオニトリル; 23)2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]エチルグアニジン; 24)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2
−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]プロピオン−N,N,N′−トリメチルアミジン; 25)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミジン; 26)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−メチルアミジン; 27)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 28)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−シアナミジン; 29)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミドキシム; 30)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミド; 31)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオニトリル; 32)2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
エチルグアニジン; 33)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオンアミジン; 34)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオン−N−メチルアミジン; 35)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 36)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオン−N−シアナミジン; 37)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオンアミドキシム; 38)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオンアミド; 39)3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]プロピオニトリル; 40)2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−
クロロエチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−
カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミ
ド]エチルグアニジンがある。
【0024】 本発明のさらに別の目的は、式(I)の化合物およびそれの医薬的に許容され
る塩の製造方法において、 (a)Bが
【0025】
【化23】 以外である場合に、下記式の化合物
【0026】
【化24】 を下記式の化合物
【0027】
【化25】 (式中、n、c、R、R、XおよびAは上記で定義した通りであり、Yは水
酸基もしくは好適な脱離基である)と反応させて下記式の化合物
【0028】
【化26】 を得て、次に適宜に、式(Ia)の化合物を (i)HN−(CH−NH(rは2または3である)と反応させて
、Bが
【0029】
【化27】 である式(I)の化合物を得る、 (ii)HN−CH−CHOと反応させて、Bが
【0030】
【化28】 である式(I)の化合物を得る、 (iii)HN−CNと反応させて、Bが
【0031】
【化29】 である式(I)の化合物を得る、 (iv)HN−ORと反応させて、Bが
【0032】
【化30】 である式(I)の化合物を得る、 (v)HN−NHと反応させて、Bが
【0033】
【化31】 である式(I)の化合物を得る、 (vi)HNRと反応させて、Bが
【0034】
【化32】 である式(I)の化合物を得て、次いで、適宜にHNRと反応させて、Bが
【0035】
【化33】 である式(I)の化合物を得る、 (vii)無水コハク酸と反応させて、Bが−C≡Nである式(I)の化合物
を得る、 (viii)アルカリ性媒体中で水と反応させて、Bが−CONR10
およびR10はいずれも水素原子である)である式(I)の化合物を得る、
または (ix)HNR10と反応させて、Bが
【0036】
【化34】 である式(I)の化合物を得て、次いで、アルカリ性媒体中で水と反応させて、
Bが−CONR10(RおよびR10はそれぞれ独立に水素またはC
アルキルである)である式(I)の化合物を得る段階;あるいは (b)Bが
【0037】
【化35】 以外である場合には、下記式の化合物
【0038】
【化36】 を下記式の化合物
【0039】
【化37】 (式中、n、c、B、R、R、X、YおよびAは上記で定義した通りである
)と反応させて相当する式(I)の化合物を得る段階;および 所望に応じて、その式(I)の化合物をそれの医薬的に許容される塩に変換す
る段階 を有することを特徴とする方法である。
【0040】 式(III)において、Yは水酸基であるか、または例えば塩素、2,4,5
−トリクロロフェノキシ基、2,4−ジニトロ−フェノキシ基、スクシンイミド
−N−オキシ基、イミダゾリル基などから選択される脱離基である。
【0041】 方法(a)および(b)で前述した縮合反応は、例えば前述のEP−A−24
6868に記載のものなどの公知の方法に従って行われる。
【0042】 式(II)または(IV)の化合物と式(III)の化合物の間の反応は好ま
しくは(II):(III)または(IV):(III)のモル比1:1〜1:
2で行う。
【0043】 Yが水酸基である式(III)の化合物の範囲内ではその反応は、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミンまたは炭酸もしくは重炭酸ナトリウムもし
くはカリウムなどの有機もしくは無機塩基ならびにN−エチル−N′−(3−ジ
メチルアミノ−プロピル)−カルボジイミド、N,N′−ジシクロヘキシル−カ
ルボジイミドまたは1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール水和物などの縮合剤の
存在下、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミド、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミド、エタノール、フェニルまたはピリジンなど
の有機溶媒中で行う。
【0044】 反応温度は約−10℃〜約100℃であり得、反応時間は約1時間〜約24時
間であり得る。
【0045】 Yが上記のような脱離基である式(III)の化合物の範囲内では上記の縮合
反応は、約0℃〜約100℃の温度で、約2時間〜約48時間の時間、適宜にN
,N′−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、重炭酸ナトリウムも
しくはカリウムなどの有機もしくは無機塩基の存在下にて、例えばジメチルホル
ムアミド、ジオキサン、ピリジン、テトラヒドロフランまたはそれらと水の混合
物のような有機溶媒中で行うことができる。
【0046】 方法(a)による式(Ia)の化合物と項目(i)〜(vi)もしくは(ix
)で前述した反応物のいずれかとの間の反応は、各種文献(例えば米国特許47
66142号;WO97/28123;Chem. Revs. 1961, 155;J. Med. Chem.
1984, 27, 849-857;Chem. Revs. 1970, 151および"The Chemistry of Amidine
s and Imidates ", ed., by Patai, John Wiley & Sons, N.Y. (1975))に報告
の方法などの公知の方法に従って行うことができる。
【0047】 上記の項目(vii)で定義された式(Ia)の化合物と無水コハク酸との反
応は好ましくは、例えばジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミドなど
の有機溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウ
ムもしくはカリウムなどの有機もしくは無機塩基存在下に、(Ia):無水コハ
ク酸のモル比1:1〜1:3で行う。反応温度は、約25℃〜約100℃で変化
させることができ、反応時間は約1時間〜約12時間で変化させることができる
【0048】 上記の項目(viii)および(ix)で定義のアルカリ性媒体中での水との
反応は、アルカリ加水分解で通常用いられる公知の方法に従って、水中または水
と例えばジオキサン、テトラヒドロフランもしくはアセトニトリルなどの有機溶
媒との混合物中、約50℃〜約100℃の温度で、約2時間〜約48時間にわた
り、過剰量の水酸化ナトリウムもしくはカリウムで対象物を処理することで行う
ことができる。
【0049】 式(II)の化合物は公知であるか、あるいは公知の方法に従って製造するこ
とができる(例えば、Arcamone et al., Gazzetta Chim. Ital. 97, 1097 (1967
)参照)。
【0050】 式(III)の化合物も公知であるか、あるいは公知の方法に従って製造する
ことができる(例えば、J. Org. Chem. 1993, 58, 4506-450; Helvetica Chimic
a Acta, Vol. 67, (1984), 1316-1327; Tetrahedron Letters 35, 3457-3460, 1
994; J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 2961, 1991に記載の手順によって)。
【0051】 式(IV)の化合物もやはり公知であり、例えば上記のWO97/28123
に報告されている。上記の報告内容によれば、上記の式(I)の化合物を製造す
る際に、適宜に存在するアミノ基(すなわち式(IV)の化合物のRおよび/
またはRが水素である)を従来の方法に従って適切に保護して望ましくない副
反応を回避する必要があることは、当業者には明らかである。
【0052】 同様に、前記保護アミノ基の遊離アミンへの変換は、公知の手順に従って行う
ことができる(一般的な文献については、J. Org. Chem. 43, 2285, (1978); J.
Org. Chem. 44, 811 (1979); J. Am. Chem. Soc. 78, 1359 (1956); Ber. 65,
1192 (1932); and J. Am. Chem. Soc. 80, 1154 (1958)参照)。
【0053】 式(I)の化合物の塩化ならびに塩を原料とする遊離化合物の製造は公知の標
準的方法によって行うことができる。
【0054】 例えば分別結晶またはクロマトグラフィーなどの公知の手順を行って、式(I
)の異性体混合物を単独の異性体に分離することもできる。
【0055】 式(I)の化合物は、例えばシリカゲルもしくはアルミナカラムクロマトグラ
フィーなどの従来の方法によって、および/または例えばメチル、エチルもしく
はイソプロピルアルコールのような低級脂肪族アルコールまたはジメチルホルム
アミドなどの有機溶媒からの再結晶によって精製することができる。
【0056】 薬理 本発明による式(I)の化合物は抗新生物薬として有用である。
【0057】 詳細には、これら分子(低酸素症選択的細胞毒性薬)の開発における興味は、
固形腫瘍において非常に低い酸素濃度で成長し、従来の化学療法ではその効力に
限界があるように思われる腫瘍細胞群に対するそれらの効果に関係するものであ
る。
【0058】 これら化合物の抗新生物活性について進行ヒト乳癌異種移植片(MX−1)に
対してin vivoで評価を行って、非常に良好な抗腫瘍活性が示された。
【0059】 MX−1ヒト乳癌(最初にNCI, NHI, Bethesda, MDから入手したもの)は、腫
瘍ブライ15〜20mgを用いて無胸腺マウスにs.c.移植した。その腫瘍モ
デルは、成体の雌Hsd:無胸腺ヌードマウスでin vivoで維持した。
【0060】 ヌードマウスは4〜6週齢であり、体重は20〜25gであって、濾紙カバー
を設けたケージ内で飼育した。飼料および床敷きは滅菌し、飲料水は酸性とした
(pH2.5〜3)。いずれの動物もハーランノッサン(Harlan Nossan, Italy
)が供給したものである。
【0061】 マウスコロニーについて月1回、常法によって試験を行って、マウス肝炎、セ
ンダイウィルスおよびマイコプラズマ−プルモニスなどの病原体パネル(panel
)に対する抗体がないことを調べた。薬剤活性は、進行固形腫瘍(腫瘍質量が>
500mgの場合)について測定した。腫瘍成長はキャリパ測定によって評価し
、腫瘍重量はゲラン(Geran)に従って推算した。
【0062】 抗腫瘍効果は、所定日における投与群にける腫瘍重量と対照群における腫瘍重
量を比較することで求めた。腫瘍成長阻害のパーセント(%T.I.)は、最終
投与から7日後に以下の式に従って計算した。
【0063】 100−(投与群の腫瘍重量中位値/対照群の腫瘍重量中位値)×100。
【0064】 腫瘍埋め込みから90日後に腫瘍がないマウスを治癒マウスと見なす。
【0065】 毒性は、体重減少と主として脾臓および肝臓の大きさ低減に関しての肉眼での
剖検所見に基づいて評価した。
【0066】 いずれの薬剤溶液も使用直前に調製した。
【0067】 投与は10mL/kg体重の容量で静注によって行った(q4d×4)。
【0068】 本発明の化合物は、非経口投与のような通常の経路、例えば静脈注射または注
入、筋肉投与、皮下投与、局所投与または経口投与によってヒトなどの哺乳動物
に投与することができる。用量は、患者の年齢、体重および状態、ならびに投与
経路によって決まる。例えば、成人への投与に好適な用量は、1日1〜4回の投
与にて、1回用量として約0.1〜約150〜200mgの範囲とすることがで
きる。
【0069】 本発明のさらに別の目的は、活性成分としての式(I)の化合物を、1以上の
医薬的に許容される担体および/または希釈剤とともに含む医薬組成物である。
本発明の医薬組成物は通常、従来法に従って製造され、医薬的に好適な形態で投
与される。例えば、静脈注射または注入用の液剤は、例えば無菌水を担体として
含有することができるか、あるいは好ましくは無菌の等張性生理食塩水溶液の形
態であることができる。
【0070】 筋肉注射用の懸濁液または液剤は、活性化合物とともに、無菌水、オリーブ油
、オレイン酸エチル、グリコール類(例:プロピレングリコール)などの医薬的
に許容される担体および所望に応じて好適な量の塩酸リドカインを含むことがで
きる。
【0071】 皮膚科処理で使用するためのクリーム、ローションまたはペーストのような局
所投与用の形態では、有効成分を従来の油系もしくは乳化賦形剤と混合すること
ができる。
【0072】 錠剤およびカプセルなどの固体経口製剤は、活性化合物とともに、乳糖、ブド
ウ糖、ショ糖、セルロース、コーンスターチおよびジャガイモデンプンなどの希
釈剤;シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムもしくはカル
シウムおよび/またはポリエチレングリコール類などの潤滑剤;デンプン類、ア
ラビアガム類、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドンなどの結合剤;デンプン、海藻酸、アルギン酸塩、デンプン
グリコール酸ナトリウムなどの崩壊剤;飽和剤;染料;甘味剤;レシチン、ポリ
ソルベート類、ラウリル硫酸塩などの湿展剤;ならびに医薬製剤で使用される無
毒性で薬理的に不活性な物質を含むことができる。前記医薬製剤は、公知の方法
、例えば混和、造粒、打錠、糖衣またはフィルムコーティング法によって製造す
ることができる。
【0073】 本発明のさらに別の目的は、療法によってヒトまたは動物の身体を治療する方
法で使用するための式(I)の化合物である。
【0074】 さらに本発明は、処置を必要とする患者における腫瘍の治療方法であって、そ
の患者に本発明の組成物を投与する段階を有する方法を提供する。
【0075】 本発明のさらに別の目的は、癌を患っているヒトなどの哺乳動物の癌治療また
は状態緩解のための併用療法であって、式(I)の化合物もしくはそれの医薬的
に許容される塩と別の抗腫瘍薬を、治療上有用な効果を得ることができるだけの
近い時間内に、それができるだけの量で投与する段階を有する方法である。
【0076】 本発明はさらに、抗癌療法での同時、別個または連続使用するための併用製剤
としての、式(I)の化合物もしくはそれの医薬的に許容される塩および別の抗
腫瘍薬を含む製剤をも提供するものである。
【0077】 「抗腫瘍薬」という用語は、単独の抗腫瘍剤ならびに「カクテル」、すなわち
臨床上の実務に従ったそのような薬剤の混合物の両方を含むものである。式(I
)の化合物とともに製剤することができる、あるいは併用療法で投与することが
できる抗腫瘍薬の例としては、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン
、イダルビシン、エトポシド、フルオロウラシル、メルファラン、シクロホスフ
ァミド、4−デメトキシダウノルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチンおよ
びマイトマイシンあるいはこれらの混合物などがある。
【0078】 以下の実施例は本発明をさらに詳細に説明するためのものであり、本発明自体
の範囲を限定するものではない。
【0079】 実施例1 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオンアミジン。
【0080】 段階I:中間体4−(2−ヒドロキシエチル)チオ安息香酸 4−チオ安息香酸400mgの2N NaOH(2.85mL)溶液に2−ク
ロロエタノール0.160mLを加えた。溶液を1時間還流させ、2N塩酸2.
85mLを滴下し、沈殿物を濾過し、乾燥して、白色固体370mgを得た。
【0081】 FAB−MS:m/z220、(60、[M+H]); PMR(CDCl)d:7.61(d、J=15.7Hz、1H)、7.3
3(m、2H)、6.55(m、2H)、6.21(d、J=15.7Hz、1
H)、4.22(q、J=7.1Hz、2H)、3.9(bs、1H)、3.1
9(q、J=7.1Hz、2H)、1.25(t、J=7.1Hz、3H)、1
.28(t、J=7.1Hz、3H)。
【0082】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の中間体化合物を得るこ
とができる。
【0083】 3−メチル−4(2−ヒドロキシエチル)チオ安息香酸; 4−(2−ヒドロキシエチル)チオケイ皮酸。
【0084】 FAB−MS:m/z224; PMR(DMSO−d)d:7.59(m、2H)、7.52(d、J=1
6.0Hz、1H)、7.31(m、2H)、6.46(d、J=16.0Hz
、1H)、4.9(bs、1H)、3.57(t、J=6.8Hz、2H)、3
.08(t、J=6.8Hz、2H)。
【0085】 段階II:中間体4−(2−クロロエチル)チオ安息香酸 段階Iで製造した中間体400mgおよび塩化チオニル1.18mLのトルエ
ン(15mL)溶液を4時間還流し、溶媒を減圧下に留去した。粗残留物をアセ
トニトリル/水(1/1)20mLに溶かし、40℃で1時間加熱した。溶媒を
留去して乾固させることで白色固体430mgを得て、それをそれ以上精製せず
に使用した。
【0086】 FAB−MS:m/z216; PMR(CDCl)d:8.01(m、2H)、7.38(m、2H)、3
.67(d、J=7.0Hz、2H)、3.35(d、J=7.0Hz、2H)
【0087】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の化合物を得ることがで
きる。
【0088】 3−メチル−4−(2−クロロエチル)チオ安息香酸。
【0089】 段階III:中間体4−(2−クロロエチル)スルフィニル安息香酸 段階IIから得た中間体430mgの溶液を、NaIO468mgの水溶液
(水4.3mL)に滴下した。混合物を室温で1日間撹拌し、次に80℃で5時
間撹拌し、次に真空乾燥し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン:8/2)によって精製して、標題の中間体320mgを白色固体として得
た。
【0090】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の化合物を得ることがで
きる。
【0091】 3−メチル−4−(2−クロロエチル)スルフィニル安息香酸; 3−メチル−4−(2−ブロモエチル)スルフィニル安息香酸; 4−(2−クロロエチル)スルフィニルケイ皮酸。
【0092】 段階IV:標題化合物 段階IIIから得られた中間体106mgのDMF(4mL)溶液にDCC8
6mgを加え、冷却して0℃とした。溶液を0℃で30分間撹拌し、3−[1−
メチル−4−[1−メチル−4−[1−メチル−4−アミノピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミジン・2塩酸塩(J. Med. Chem. 32, 774-778, 1989に報告の方
法に従って製造)200mgおよび重炭酸カリウム45mgを加えた。溶液を室
温で3時間撹拌し、2N塩酸を酸性pHとなるまで加えた。
【0093】 溶媒を減圧下に除去し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール=85/15)によって精製して、標題化合物150mgを白
色固体として得た。
【0094】 FAB−MS:m/z668、(100、[M+H]); PMR(DMSO−d)d:10.56(s、1H)、10.00(s、1
H)、9.92(s、1H)、9.0(bs、2H)、8.6(bs、2H)、
8.21(t、J=5.6Hz、1H)、8.14(m、2H)、7.83(m
、2H)、7.35(d、J=1.7Hz、1H)、7.24(d、J=1.7
Hz、1H)、7.18(d、J=1.7Hz、1H)、7.12(d、J=1
.7Hz、1H)、7.06(d、J=1.7Hz、1H)、6.94(d、J
=1.7Hz、1H)、4.0〜3.8(m、2H)、3.87(s、3H)、
3.84(s、3H)、3.80(s、3H)、3.49(m、2H)、3.4
6(m、2H)、3.26(m、2H)、2.61(t、J=6.6Hz、2H
)。
【0095】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の化合物を得ることがで
きる。
【0096】 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N,N′,N′−トリメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N−メチルアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エチ
ルグアニジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオン−N,N−ジメチルアミン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ブロモ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[3−メチル−4−
(2−クロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−
2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]プロピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
オニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エチル
グアニジン。
【0097】 実施例2 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミジン。
【0098】 段階I:中間体4−(2−クロロエチル)チオケイ皮酸 4−(2−ヒドロキシエチル)チオケイ皮酸(実施例1段階Iに報告の方法に
従って製造)150mgのピリジン(3mL)溶液に、塩化メシル0.105m
Lを加え、溶液を80℃で2時間加熱した。溶液を冷却して室温とし、37%塩
酸をゆっくり加えてpH=1とした。得られた沈殿を濾過し、水洗し、乾燥する
ことで、橙赤色固体100mgを得た。
【0099】 FAB−MS:m/z242; PMR(DMSO−d)d:12.3(bs、1H)、7.63(m、2H
)、7.54(d、J=15.9Hz、1H)、7.34(m、2H)、6.4
8(d、J=15.9Hz、1H)、3.76(t、J=7.1Hz、2H)、
3.40(t、J=7.1Hz、2H)。
【0100】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の化合物を得ることがで
きる。
【0101】 4−(2−クロロエチル)チオ安息香酸; 4−(2−ブロモエチル)チオ安息香酸; 3−メチル−4−(2−クロロエチル)チオ安息香酸。
【0102】 段階II:中間体4−(2−クロロエチル)スルフィニルケイ皮酸 NaIO88mgの水溶液(水0.8mL)に段階Iから得た中間体90m
gのMeOH(8mL)溶液を加えた。溶液を80℃で5時間加熱し、溶媒を減
圧下に留去した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン:7/3)によって精製して、白色固体45mgを得た。
【0103】 段階II:標題化合物 4−(2−クロロエチル)スルフィニルケイ皮酸(段階IIに記載の方法に従
って製造)45mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド35mgおよび1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール水和物のDMF(3mL)溶液を80℃で4時間撹拌
し、冷却して室温とし、3−[1−メチル−4−[1−メチル−4−[1−メチ
ル−4−アミノピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド
]ピロール−2−カルボキサミド]プロピオンアミジン・2塩酸塩(J. Med. Ch
em. 32, 774-778, 1989に報告の方法に従って製造)90mgおよび重炭酸カリ
ウム17mgを加えた。
【0104】 混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を減圧下に留去し、粗残留物をフラッシュ
クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール:8/2)によって精製して、
標題化合物100mgを黄色固体として得た。
【0105】 FAB−MS:m/z694、(100、[M+H]); PMR(DMSO−d)d:10.38(s、1H)、9.98(s、1H
)、9.92(s、1H)、8.8(bs、4H)、8.22(t、J=6.0
Hz、1H)、7.80(m、2H)、7.74(m、2H)、7.55(d、
J=15.6Hz、1H)、7.32(d、J=1.7Hz、1H)、7.24
(d、J=1.7Hz、1H)、7.18(d、J=1.7Hz、1H)、7.
06(d、J=1.7Hz、1H)、6.98(d、J=1.7Hz、1H)、
6.94(d、J=1.7Hz、1H)、6.93(d、J=15.6Hz、1
H)、3.86(s、3H)、3.83(s、3H)、3.80(s、3H)、
3.76〜3.96(m、2H)、3.48(m、2H)、3.2〜3.45(
m、2H)、2.61(t、J=6.5Hz、2H)。
【0106】 同様の手順により、適切な原料を用いることで、以下の生成物を得ることがで
きる。
【0107】 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
エチルグアニジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
プロピオン−N,N,N′−トリメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
ロピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エ
チルグアニジン。
【0108】 実施例3 各錠0.250gの重量であって、活性物質50mgを含む錠剤を以下のよう
に製造することができる。
【0109】
【表1】
【0110】 活性物質、乳糖およびコーンスターチの半量を混合した。混合物をメッシュサ
イズ0.5mmの篩に通した。
【0111】 コーンスターチ(10g)を温水(90mL)に懸濁させ、得られたペースト
を用いて粉末を造粒した。顆粒を乾燥し、メッシュサイズ1.4mmの篩で粉砕
し、残りの量のコーンスターチ、タルクおよびステアリン酸マグネシウムを加え
、注意深く混合し、打錠した。
【0112】 実施例4 それぞれの内容量が0.200gであって、活性物質20mgを含むカプセル
を以下のようにして製造することができる。
【0113】
【表2】
【0114】 この製剤を2個の硬ゼラチンカプセルに封入し、各カプセルに0.200gが
入るようにすることができる。
【0115】 実施例5 筋肉注射25mg/mL 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
ピオンアミジン塩酸塩25gを無菌プロピレングリコール(1000mL)に溶
かし、1〜5mLのアンプルを封止することで、注射用医薬組成物を製造するこ
とができる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年7月6日(2000.7.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】 以下の実施例は本発明をさらに詳細に説明するためのものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベリア,イタロ イタリー国、イ−45030・ビツラマルツア ーナ、ビア・ジ・マツテオツテイ、39 (72)発明者 ジエローニ,マリア・クリスチーナ イタリー国、イ−20149・ミラン、ビア・ コレツジヨ、48 (72)発明者 カポロンゴ,ローラ イタリー国、イ−20147・ミラン、ビア・ ピ・レンブラント、11 Fターム(参考) 4C069 AC08 BC24 BD06 CC19 CC20 4C086 AA01 AA03 AA04 BC05 GA07 MA01 MA04 NA14 ZB26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の酸化硫化ジスタマイシン誘導体である化合物または
    該化合物の医薬的に許容される塩。 【化1】 [式中、 nは2、3または4であり; cは1または2であり; Aは、結合、C〜Cアルキレン基またはC〜Cアルケニレン基であり
    ; RおよびRは同一でも異なっていても良く、水素、1個以上のフッ素原子
    によって置換されていても良いC〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキ
    シから選択され; Xはハロゲン原子であり; Bは 【化2】 から選択され; R、R、R、R、R、R、RおよびR10は同一でも異なって
    いても良く、水素またはC〜Cアルキルから選択され;R11は水素、C 〜Cアルキルまたは水酸基であり;mは0、1または2である。]
  2. 【請求項2】 R、R、R、R、R、R、R、R10および
    11が互いに独立に水素、メチルまたはエチルである請求項1に記載の化合物
  3. 【請求項3】 nが3であり; cが1であり; Aが結合またはビニレンであり; RおよびRが同一でも異なっていても良く、水素、メチル、メトキシまた
    はトリフルオロメチルから選択され; Xが塩素または臭素であり; Bが 【化3】 から選択され; R、R、R、R、R、R、R10およびR11が同一でも異なっ
    ていても良く、水素またはメチルから選択され;Rが水素であり;mが0また
    は1である請求項1または2に記載の化合物あるいは該化合物の医薬的に許容さ
    れる塩。
  4. 【請求項4】 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N,N′,N′−トリメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N−メチルアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エチ
    ルグアニジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオン−N,N−ジメチルアミン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−ブロモ
    エチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロ
    ピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[3−メチル−4−
    (2−クロロエチルスルフィニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−
    2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキ
    サミド]プロピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオン−N,N−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    エチルグアニジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルフィニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カル
    ボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]
    プロピオン−N,N,N′−トリメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プロピ
    オニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)フェニル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサ
    ミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エチル
    グアニジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオンアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオン−N−メチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオン−N,N′−ジメチルアミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオン−N−シアナミジン; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオンアミドキシム; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオンアミド; 3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]プ
    ロピオニトリル; 2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[4−(2−クロロ
    エチルスルホニル)シンナモイル−1−カルボキサミド]ピロール−2−カルボ
    キサミド]ピロール−2−カルボキサミド]ピロール−2−カルボキサミド]エ
    チルグアニジン および上記化合物の医薬的に許容される塩からなる群から選択される化合物。
  5. 【請求項5】 式(I)の化合物ならびに該化合物の医薬的に許容される塩
    の製造方法であって、 (a)Bが 【化4】 以外である場合に、下記式の化合物 【化5】 を下記式の化合物 【化6】 (式中、n、c、R、R、XおよびAは請求項1で定義した通りであり、Y
    は水酸基もしくは好適な脱離基である)と反応させて下記式の化合物 【化7】 を得て、次に適宜に、式(Ia)の化合物を (i)HN−(CH−NH(rは2または3である)と反応させて
    、Bが 【化8】 である式(I)の化合物を得る、 (ii)HN−CH−CHOと反応させて、Bが 【化9】 である式(I)の化合物を得る、 (iii)HN−CNと反応させて、Bが 【化10】 である式(I)の化合物を得る、 (iv)HN−ORと反応させて、Bが 【化11】 である式(I)の化合物を得る、 (v)HN−NHと反応させて、Bが 【化12】 である式(I)の化合物を得る、 (vi)HNRと反応させて、Bが 【化13】 である式(I)の化合物を得て、次いで、適宜にHNRと反応させて、Bが 【化14】 である式(I)の化合物を得る、 (vii)無水コハク酸と反応させて、Bが−C≡Nである式(I)の化合物
    を得る、 (viii)アルカリ性媒体中で水と反応させて、Bが−CONR10
    およびR10はいずれも水素原子である)である式(I)の化合物を得る、
    または (ix)HNR10と反応させて、Bが 【化15】 である式(I)の化合物を得て、次いで、アルカリ性媒体中で水と反応させて、
    Bが−CONR10(RおよびR10は請求項1に記載の通りである)で
    ある式(I)の化合物を得る段階;あるいは (b)Bが 【化16】 以外である場合には、下記式の化合物 【化17】 を下記式の化合物 【化18】 (式中、n、c、B、R、R、X、YおよびAは上記で定義した通りである
    )と反応させて相当する式(I)の化合物を得る段階;および 所望に応じて、その式(I)の化合物をそれの医薬的に許容される塩に変換す
    る段階 を有することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 式(III)の化合物において、Yが水酸基であるか、また
    は塩素、2,4,5−トリクロロフェノキシ基、2,4−ジニトロ−フェノキシ
    基、スクシンイミド−N−オキシ基およびイミダゾリル基から選択される基であ
    る請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 1以上の医薬的に許容される担体および/または希釈剤なら
    びに活性成分として請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  8. 【請求項8】 療法によるヒトまたは動物の身体の治療方法で使用される請
    求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 抗腫瘍薬として使用される請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 抗腫瘍薬として使用される医薬品の製造における請求項1
    に記載の化合物の使用。
JP2000562349A 1998-07-30 1999-07-21 酸化硫化ジスタマイシン誘導体、それの製造方法、ならびにそれの抗腫瘍薬としての使用 Withdrawn JP2002521471A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9816653.1A GB9816653D0 (en) 1998-07-30 1998-07-30 Oxidised sulfurated distamycin derivatives process for preparing them and their use as antitumor agents
GB9816653.1 1998-07-30
PCT/EP1999/005349 WO2000006542A1 (en) 1998-07-30 1999-07-21 Oxidised sulfurated distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002521471A true JP2002521471A (ja) 2002-07-16

Family

ID=10836465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000562349A Withdrawn JP2002521471A (ja) 1998-07-30 1999-07-21 酸化硫化ジスタマイシン誘導体、それの製造方法、ならびにそれの抗腫瘍薬としての使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1100778B1 (ja)
JP (1) JP2002521471A (ja)
DE (1) DE69922378T2 (ja)
GB (1) GB9816653D0 (ja)
WO (1) WO2000006542A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0011059D0 (en) 2000-05-08 2000-06-28 Pharmacia & Upjohn Spa Use of substituted acryloyl distamycin derivatives in the treatment of tumours associated with high levels of glutathione
GB0015447D0 (en) 2000-06-23 2000-08-16 Pharmacia & Upjohn Spa Combined therapy against tumors comprising substituted acryloyl derivates and alkylating agents
GB0015446D0 (en) 2000-06-23 2000-08-16 Pharmacia & Upjohn Spa Combined therapy against tumors comprising substituted acryloyl distamycin derivates,taxanes and/or antimetabolites
GB0016447D0 (en) 2000-07-04 2000-08-23 Pharmacia & Upjohn Spa Process for preparing distamycin derivatives
GB0029004D0 (en) 2000-11-28 2001-01-10 Pharmacia & Upjohn Spa Process for preparing distamycin derivatives
US20030236198A1 (en) 2001-06-13 2003-12-25 Genesoft, Inc. Antipathogenic benzamide compounds
US6969592B2 (en) 2001-09-26 2005-11-29 Pharmacia Italia S.P.A. Method for predicting the sensitivity to chemotherapy
US7498349B2 (en) 2002-08-02 2009-03-03 Genesoft Pharmaceuticals, Inc. Biaryl compounds having anti-infective activity
CA2503119A1 (en) 2002-10-25 2004-05-13 Genesoft Pharmaceuticals, Inc. Anti-infective biaryl compounds
WO2004052304A2 (en) 2002-12-10 2004-06-24 Oscient Pharmaceuticals Corporation Antibacterial compounds having a (pyrrole carboxamide)-(benzamide)-(imidazole carboxamide) motif

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8612218D0 (en) * 1986-05-20 1986-06-25 Erba Farmitalia Site specific alkylating agents
WO1997028123A1 (en) * 1996-02-02 1997-08-07 Pharmacia & Upjohn S.P.A. Distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor and antiviral agents
GB9610079D0 (en) * 1996-05-14 1996-07-17 Pharmacia Spa Distamycin deriratives process for preparing them and their use as antitumor and antiviral agents

Also Published As

Publication number Publication date
DE69922378T2 (de) 2005-12-22
DE69922378D1 (de) 2005-01-05
GB9816653D0 (en) 1998-09-30
EP1100778A1 (en) 2001-05-23
EP1100778B1 (en) 2004-12-01
WO2000006542A1 (en) 2000-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6153642A (en) Benzoheterocyclic distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor and antiviral agents
RU2094430C1 (ru) Акрилоилзамещенные производные пиррола и их фармацевтически приемлемые кислотно-аддитивные соли, фармацевтическая композиция на их основе и способ их получения
EP1064281B1 (en) Benzoheterocyclic distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor agents
US6165980A (en) Distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor and antiviral agents
AU724511B2 (en) Acryloyl substituted distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor and antiviral agents
EP0912509B1 (en) Distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor and antiviral agents
JP2002521471A (ja) 酸化硫化ジスタマイシン誘導体、それの製造方法、ならびにそれの抗腫瘍薬としての使用
EP1100777B1 (en) Sulfurated distamycin derivatives, process for preparing them, and their use as antitumor agents
WO1999050265A1 (en) Acryloyl derivatives analogous to distamycin, process for preparing them, and their use as antitumor agents
MXPA97001949A (en) Derivatives of distamycine substituted with bis- (2-haloethyl) aminophenylene as anatomy agents yantivira
KR20210134306A (ko) 아크릴-함유 핵 수출 조절제들 및 이들의 용도들
EP1084120B1 (en) Cinnamoyl distamycin analogous derivatives, process for their preparation, and their use as antitumor agents
KR100469778B1 (ko) 디스타마이신유도체,이의제조방법,및항종양성및항바이러스성제제로서의이들의용도

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003