JP2002520405A - ジカルボアルコキシジオキソラン - Google Patents

ジカルボアルコキシジオキソラン

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JP2002520405A
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マルクス、ガウチイ
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ジボーダン ルール (アンテルナシヨナル)ソシエテ アノニム
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    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/52Adding ingredients
    • A23L2/56Flavouring or bittering agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
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Abstract

(57)【要約】 式Iのジカルボアルコキシジオキソランは酸性で水性のアルコール性又はノンアルコール性飲料中で安定である。したがって、それらは食品、特に飲料中で、これら製品のシトラールの特徴を、シトラールを長期にわたり放出することにより安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明はジカルボアルコキシジオキソラン及びこれらの化合物を含有するシト
ラール放出調製物に関する。
【0002】 (背景技術) アルデヒドはフレーバー化合物の重要な部類であって、天然の至るところに存
在する。この化合物の部類は付加的なフレーバー又は臭気を有する消費者製品を
提供するためにも、大きな価値がある。しかしながら、シトラール等のアルデヒ
ドは高い反応性があるため、最終的な製品における安定性に大きな問題を生じる
。アルデヒドの化学的特性及び求核試薬への反応性は、末端のカルボニル基によ
り特徴付けられている。アルデヒドは対応するアルコールへと容易に還元され、
カルボン酸へと容易に酸化され、さらにアルドール縮合等の付加反応を起こす。
共役二重結合のため、不飽和アルデヒドは、重合する傾向を強く有する。このよ
うな重合は長期の保存期間中にすでに生じ得る。さらに、不飽和アルデヒドは、
硫黄と1,4−付加反応を起こし、数多くの衝撃的なフレーバー化合物を生じる
(K.−H. エンゲル(Engel)、R. トレッスル(Tressl)著
、J.Agric.Food Chem.1991年、39、2249)。
【0003】 シトラス油は脂肪族C7−C12アルデヒドのような重要なアルデヒドの系列の
良い源であり、シトラール及びシトロネラールは幅広い応用において用いられて
いる。ゲラニアール及びネラールの混合物であるシトラールはシトラス油のキー
となる衝撃的な成分であり、例えばレモングラス等の天然の生原料から単離され
るか、又は例えばイソプレノールから出発する等して合成される。調和を理由に
よく好まれる天然のシトラールとは異なり、標準化された合成シトラールは一般
的に低コストの大量製品中で用いられる。合成シトラールは、米国で1985年
においては約100トン消費され、年の生産量が数千トンに及ぶフレーバー(「
香料及びフレーバー合成物(Perfumery and Flavoring
synthetics)」、アリュアード(Allured)出版、ウィートン
(Wheaton)(1986年)、第16−18頁中のP.Z.ベドウキアン
(Bedoukian))の重要な合成成分である。
【0004】 シトラールはまた、シトラスタイプのアルコール性飲料及びノンアルコール性
飲料の配合においても大きな役割を果たす。これらのシトラス飲料は典型的に、
2から4の範囲にある比較的低いpH値を有している。このような酸性条件下、
例えば水性レモン飲料、レモン油エマルジョン等中、でのシトラールの安定性は
よく研究されてきた(H.フリードリヒ(Friedrich、B.A.グブラ
ー(Gubler)著、Lebensm.−Wiss.u.Technol.1
987年、11、第215−218頁;ibid.1987年、11、第316
−318頁)。シトラールは一連の環化反応及び酸化反応により分解され、シト
ラス飲料中のオフフレーバーの原因である、p−シメン、p−クレゾール、カル
ボン及びp−メチルアセトフェノン等の様々な化合物を生じることがわかってい
る(K.キムラ、H.ニシムラ、I.イワタ、J.ミズタニ著、J.Agric
.Food Chem.1983年、31、第801−804頁;P.シーバー
ル(Schieberle)、W.グロシュ(Grosch)、Z.Leben
sm.Unters.Forsch.1989年、189、26;E.J.フリ
ーバーグ(Freeburg)、B.S.、G.A.レイネシウス(Reine
ccius)、J.サイレ(Scire)著「パフューマー&フレーバリスト(
Perfumer&Flavorist)」、1994年、19、7/8月、第
23−32頁)。
【0005】 現在の原則的な手法によれば、アルデヒドは需要者製品中で、製品が熱分解さ
れるか、加熱されるか、咀嚼されるか又は濡れるまで、アルデヒドの放出を遅く
又は防止するマトリックスと混合することにより安定化されている。代替として
、アルデヒドを補助的な成分に共有結合させ、揮発性の低いより高分子量の分子
を形成させることができる。それらのアルデヒドは、熱分解、加熱又はソルボリ
シスにより放出される。アセタールもまたアルデヒドフレーバー剤に共有結合す
るビヒクルとして使用されてきた。例えば、米国特許第4,296,137号は
1−エトキシ−1−エタノールアセタートの、幅広い消費材料のフレーバー又は
フラグランス促進剤としての使用を記載している。米国特許第4,280,01
1号は、食品についての応用におけるアセタールのアルデヒド発生剤(gene
rator)としての使用を記載している。米国特許第3,625,709号は
、炭水化物と組み合わせたアセトアルデヒドからなる食品フレーバー及び芳香促
進剤組成物を開示している。これらの組成物は、温水又は冷水と組み合わされて
アセトアルデヒドを放出する。欧州出願公開第0501645号は、喫煙条件下
で揮発性アルデヒド又はケトンフレーバーを煙り中に放出する、喫煙組成物のた
めのフレーバー放出添加物としてのタルトラートアセタール又はケタールの調製
を記載している。米国特許第5,144,048号は発臭分子を放出する前駆体
としてジカルボアルコキシジオキソラン誘導体を記載している。それらは、タバ
コ、調理された食品及びチューイングガムにおいて有用である。
【0006】 これらの不安定なアルデヒドを安定化するすべての方法は公知なので、シトラ
ールジメチルアセタール及びシトラールプロピレングリコールアセタールを、可
能性のあるシトラール前駆体としてテストすること(A.シャラマ(Sharama)、
S.ナガラジャン(Nagarajan)K.N.グルダット(Gurudutt)著、J.Agric.Food C
hem.1998年、46、第654−656頁)は自明に見える。しかしながら、これらの化
合物は水性溶液中並びに酸性で水性のアルコール性及びノンアルコール性飲料中
で速やかに加水分解される。これらの化合物は、半減期が短いため、消費者製品
中で使用するのに適していないと考えられており、かつ酸性の水性アルコール性
飲料及びノンアルコール飲料中でのシトラールの不安定さについては解決されて
いない。
【0007】 この問題は、式I:
【化2】 (式中、R1及びR2は同一であっても異なっていてもよく、H、直鎖若しくは枝
別れのアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、又はアラルキルを意
味する)のジカルボアルコキシジオキソラン誘導体を提供する本発明によって解
決される。
【0008】 驚くべきことに、式Iのジカルボアルコキシジオキソランが、シトラールジメ
チルアセタール及びシトラールプロピレングリコアセタールとは反対に(A.シ
ャラマ(Sharama)、S.ナガラジャン(Nagarajan)K.N.グルダット(Gurudutt
)著、J.Agric.Food Chem.1998年、46、第654−656頁)、酸性の水性アルコー
ル性及びノンアルコール性飲料中ではるかに長い半減期を有することがわかった
。シトラールジメチルアセタール及びシトラールプロピレングリコアセタールと
は反対に、式Iのジカルボアルコキシジオキソランの半減期は、消費者製品のた
めに有用な範囲内である。驚くべきことに、式Iのジカルボアルコキシジオキソ
ランは、シトラール(ゲラニアール及びネラール)をより長期にわたり放出する
。さらに驚くべきことに、エステル基R1及びR2を変えることにより、放出速度
が調節され得る。小さな基であるR1及びR2は短い半減期のもととなり、他方、
嵩がより大きい基及びより長いアルキル鎖は長い半減期を有する式Iのジカルボ
アルコキシジオキソランのもととなる。したがって、異なる放出プロファイルを
有するシトラール放出調製物をデザインすることができる。これは、異なる貯蔵
期間を有する酸性の水性アルコール性及びノンアルコール性飲料に特に有用であ
る。例えば、短い半減期を有するシトラール放出調製物はインスタント飲料に適
しており、他方長い半減期を有するシトラール放出調製物は一定の貯蔵期間を有
する、既製の飲料により適している。
【0009】 式Iの化合物は、いずれの特定の立体異性体にも限定されず、全ての可能な立
体異性体が本発明の範囲内に含まれる。
【0010】 式Iの化合物は、食品、特に、シトラスタイプの、水性のアルコール性及びノ
ンアルコール性飲料等の消費者製品において有用である。当該化合物は、シトラ
ールをより長期にわたり放出することにより、これらの製品のシトラールの特性
を安定させる。放出調製物は乾燥した飲料粉末を水と混ぜることにより調製され
るインスタント飲料のための使用に特に適している。
【0011】 シトラール放出調製物は、単一の式Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導
体又は幾つかの式Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導体の混合物を含有し
得る。本発明の調製物はまた、(付加的な)フレーバーを含んでもよい。乾燥調
製物は安定である。水との接触ののち、フレーバーは調製物から速やかに放出さ
れ、一方一般式Iの化合物はシトラールをゆっくりと放出する。これらの長く残
るシトラールの味のため、結果として得られる飲料はシトラール放出調製物を有
しない飲料より好まれる。
【0012】 本発明のシトラール放出調製物は、長期にわたりシトラールの特徴的な印象を
提供するために、消費者製品中で使用される。シトラール放出調製物はシトラー
ルと組み合わせて使用してもよく、それらはレモン/ライム又は他のフレーバリ
ング中に通常存在するシトラールを部分的に代替することができ、そしてそれら
はフレーバリング中のシトラールを完全に代替することができる。好ましくは放
出調製物はシトラールとの組み合わせで使用される。
【0013】 本発明の放出調製物は粉末でよく、当該技術分野において公知の方法により調
製され得る。粉末の形態の放出調製物は一般式Iの誘導体の一つ又はそれ以上を
含有するエマルジョンをスプレー乾燥することにより調製される。一般式Iの化
合物は、そのように乾燥させるためエマルジョンに加えることができ、又は親脂
性の食品グレードの溶媒中に溶解される。好ましくは、植物油等の作物油が使用
される。乳化剤及び乳化する性質を有する担体材料が、エマルジョンの調製のた
めに用いられる。エマルジョンのための担体材料はこれらの目的のために一般的
に用いられる材料から選択される。好ましくは、担体材料は炭水化物、修飾され
た澱粉、分解された澱粉(デキストリン、マルトーデキストリン)、天然の樹脂
、アラビアゴム等の浸出物、カラジーナン、アルジネート他等の植物抽出物、例
えば乳タンパク質若しくはゼラチン等のタンパク質、これらの組み合わせ、又は
他の一般的に使用される担体材料である。これらのエマルジョンのための溶媒と
して、例えば水は水/エタノール混合物が使用され得る。例えば、人工甘味料、
食品着色料、ビタミン、抗酸化剤、抗発泡剤、例えばクエン酸のような風味改変
剤、のような一般的に用いられる添加物もまたエマルジョンに添加され得る。式
Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導体と共に、フレーバー組成物をエマル
ジョンに加えてもよく、これによりフレーバーを含有する放出調製物が得られる
。次にエマルジョンは、一般的に1%から30%、好ましくは5%から20%の
式Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導体を含有する、粉末形態の放出調製
物を得るためスプレー乾燥される。
【0014】 顆粒の形態のシトラール放出調製物は国際公開第9716078号の記載に従
って調製され得る。それによると、液体化された核材料を、一又はそれ以上の式
Iのジカルボアルコキシジオキソランを含有するエマルジョンでスプレーし顆粒
化する。食品又は医薬品グレードの、0.02から3.0mm、好ましくは0.
2から1.5mmの直径を有する固体材料が、核材料として用いられる。好まし
い核材料は、スクロース、グルコース、サッカロース等の糖等の炭水化物、又は
例えば、果実粉末等の複雑な組成物を有する材料、加水分解された植物タンパク
質(HVP)、例えば塩化ナトリウム又はクエン酸塩等の無機塩である。スプレ
ーされるエマルジョンは、例えば、修飾された澱粉、分解された澱粉(デキスト
リン、マルトーデキストリン)、天然の樹脂、例えばアラビアゴム等の浸出物、
カラジーナン、アルジネート他等の植物抽出物、例えば乳タンパク質若しくはゼ
ラチン等のタンパク質、これらの材料の組み合わせ等の担体組成物を含有する。
これらのエマルジョンのための溶媒として、水又は水/エタノール混合物が使用
できる。エマルジョンはまた、例えば人口甘味料、食品着色料、ビタミン、抗酸
化剤、抗発泡剤、クエン酸等の風味改変剤等の広く用いられる添加物を含有し得
る。
【0015】 得られた顆粒は、例えば、脂肪、修飾されたセルロース、ゼラチン又は植物抽
出物等の、コートのために一般的に用いられている溶液又はエマルジョンでのス
プレーにより、付加的にコートされてもよい。
【0016】 代替的に、式Iのジカルボアルコキシジオキソランはまた、単独で又はフレー
バー組成物と共にカプセルに包まれていてもよい。それにより、一又はそれ以上
の式Iの化合物及びフレーバーを含有する、カプセルに包まれた放出調製物が得
られる。本発明のカプセルに包まれた放出調製物は通常1%から30%、好ましく
は5%から20%の式Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導体を含有する。
【0017】 使用されるシトラール放出調製物の量は、シトラールに典型的なフレッシュで
レモンのような特徴を食品に与えるのに充分であるべきで、それは最終製品に望
まれる正確な嗅覚特徴に依存する。完全なレモン/ライムフレーバーをフレーバ
ーのない材料に提供するにはより多くのシトラール放出調製物が必要が要求され
、すでにフレーバーのある材料のシトラールの特性を強調することを目的として
いる場合には要求される量はより少ないだろう。
【0018】 式Iのジカルボアルコキシジオキソラン誘導体は当業者にとって公知の方法に
より容易に調製できる(T.W.グリーン(Greene)、P.G.M.ウッツ(Wuts)著「有
機合成における保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」第2版、
ジョン・ウイリー&ソンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨーク 1991年)。
このタイプの化合物の通常の調製方法は、シトラールジメチルアセタールと低級
アルキルタルタラートとの酸触媒の存在下、不活性溶媒中での縮合を包含する。
縮合中、メタノールは共沸的に除去される。触媒的な量又は等モル量のいずれか
のプロトン性酸又はルイス酸が縮合のために用いられる。使用し得る酸には、p
−トルエンスルホン酸、硫酸、リン酸、塩酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸ピリジニウム、塩化第二鉄、酸性イオン交換樹脂、塩化亜鉛、四塩化
チタンがある。好ましい酸は、p−トルエンスルホン酸及びメタンスルホン酸で
ある。p−トルエンスルホン酸ピリジニウムが最も好ましい。
【0019】 メタノールを除去するには、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサン、キシレン
、へキサン、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミド及びメチルtert−ブチルエ
ーテルなどの、様々な溶媒を用いることができる。好ましい溶媒はシクロヘキサ
ン及びジメチルホルムアミドである。メチルtert−ブチルエーテルが最も好まし
い溶媒である。
【0020】 反応の間に生成されるメタノールは共沸蒸留、又はモレキュラーシーブでの捕
集により除去される。
【0021】 これらの方法により、本発明のジカルボアルコキシジオキソラン誘導体は安定
した、粘性のオイルとして得られる。粗生成物を高真空及び高い温度で乾燥する
ことにより、未反応の原料が除去され、式Iの化合物が高純度(>90%)で得ら
れる。これらはそのまま用いても、又はさらにフレッシュクロマトグラフィーに
より精製してもよい。
【0022】 本発明のシトラール放出調製物は最終製品中に感知できる量のシトラールを与
えるのに有効な量で、単独で用いられる。しかしながら、より一般的には、式I
の化合物は、食品に所望のフレーバーを与えるのに十分な量でフレーバー化合物
と混合される。所望の全体的な効果を形成するのに要求される量は、その放出調
製物の形態、それが使用される食品及び特定の所望の効果に依存して変わる。
【0023】 以下の例は、本発明を例証するものであり、制限するものではない。
【0024】 例1 (E/Z)-(4R,5R)-2-(2,6-ジメチル-ヘプタ-1,5-ジエニル)-[1,3]ジオキソラン-4,5
-ジカルボン酸ジイソプロピルエステル(1): 20.0g(85.5ミリモル)の(R,R)-ジイソプロピルタルトラート(diisopropyl
tartrate)、33.85g(170.9ミリモル)のシトラールジメチルアセタール及び0.
5gのp-トルエンスルホン酸ピリジニウムの350mlMTBE中の溶液を還流する温度(5
5℃)で5時間加熱した。透明な黄色い反応混合物を室温まで冷却し、そこに150m
lの飽和NaHCO3溶液を加えた。水層を分離し、150mlのMTBEで二度洗った。合わせ
た有機層を100mlのブラインで洗い、乾燥し(MgSO4により)、真空下で濃縮した
(回転式エバポレーターによる)。Buchi−Kugelrohrofenによりオイル状の残余
物(47.1g)を高真空(0.1torr)下、110℃で乾燥し、25.5g(81%)のシトラー
ルジイソプロピルタルトラート1を得た。1 H-NMR: 1.30 (d, CH3), 1.31 (d, CH3), 1.61 (s, CH3), 1.68 (s,CH3), 1.79
(d, CH3), 2.0-2.2 (m, 4H, CH2), 4.61 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 5.0-5.2 (m,
3H), 5.36 (m, 1H), 5.91 (dd, 1H); MS: 368 (3, M+), 281 (5), 245 (8), 69
(100), 41 (83).
【0025】 例2 (E/Z)-(4R,5R)-2-(2,6-ジメチル-ヘプタ-1,5-ジエニル)-[1,3]ジオキソラン-4,5
-ジカルボン酸ジブチルエステル(2): 例1のジイソプロピルタルトラートのために記載した方法に従い、シトラール
ジブチルタルトラート2を78%の収率で得た。1 H-NMR: 0.95 (m, 2 CH3), 1.41 (m, 4H, CH2), 1.55-1.75 (m, 4H, CH2), 1.60
(s, CH3), 1.68 (s, CH3), 1.80 (s, CH3), 2.0-2.2 (m, 4H, CH2), 4.22 (m,
4H, OCH2), 4.68 (m, 1H), 4.76 (m, 1H), 5.1 (m, 1H), 5.46 (m, 1H), 5.91 (
dd, 1H); MS: 396 (3, M+), 339 (7), 273 (11), 83 (32), 69 (93), 57 (38),
41 (100).
【0026】 例3 (E/Z)-(4R,5R)-2-(2,6-ジメチル-ヘプタ-1,5-ジエニル)-[1,3]ジオキソラン-4,5
-ジカルボン酸ジエチルエステル(3): 例1のジイソプロピルタルトラートのために記載した方法に従い、シトラール
ジエチルタルトラート3を80%の収率で得た。1 H-NMR: 1.32 (m, 2 CH3), 1.61 (s, CH3), 1.67 (s, CH3), 1,80 (d, CH3), 2.
0-2.2 (m, 4H, CH2), 4.28 (m, 4H, OCH2), 4.68 (m, 1H), 4.76 (m, 1H), 5.1
(m, 1H), 5.36 (m, 1H), 5.91 (dd, 1H); MS: 340 (3, M+), 267 (5), 217 (22)
, 69 (100), 41 (80).
【0027】 例4 (E/Z)-(4R,5R)-2-(2,6-ジメチル-ヘプタ-1,5-ジエニル)-[1,3]ジオキソラン-4,5
-ジカルボン酸ジメチルエステル(4): 例1のジイソプロピルタルトラートのために記載した方法に従い、シトラール
ジメチルタルトラート4を56%の収率で得た。1 H-NMR: 1.61 (s, CH3), 1.70 (s, CH3), 1.80 (t, CH3),), 2.0-2.2 (m, 4H, C
H2), 3.85 (t, CH3), 4.72 (m, 1H), 4.81 (m, 1H), 5.1 (m, 1H), 5.30 (m, 1H
), 5.90 (dd, 1H); MS: 312 (2, M+), 189 (17), 69 (100), 41 (97).
【0028】 例5 (E/Z)-(4R,5R)-2-(2,6-ジメチル-ヘプタ-1,5-ジエニル)-[1,3]ジオキソラン-4,5
-ジカルボン酸ジプロピルエステル(5): 例1のジイソプロピルタルトラートのために記載した方法に従い、シトラール
ジプロピルタルトラート5を74%の収率で得た。1 H-NMR: 0.96 (t, CH3), 1.60 (s, CH3), 1.70 (s, CH3), 1.80 (d, CH3), 1.60
-1.80 (m, 4H, CH2), 2.0-2.2 (m, 4H, CH2), 4.20 (t, 4H, OCH2), 4.70 (m, 1
H), 4.77 (m, 1H), 5.10 (m, 1H), 5.37 (m, 1H), 5.90 (dd, 1H); MS: 368 (1,
M+), 281 (3), 245 (13), 69 (100), 41 (82).
【0029】 例6 化合物1の安定性 例1の化合物1の安定性を、レモン/ライム−レモン飲料濃縮物(210g)を水
(835g)で1+5で希釈し調製した無炭酸レモン飲料中でテストした。使用され
たレモン/ライム−レモン飲料濃縮物の組成:
【表1】
【0030】 それぞれが化合物1を100ppmずつ含む三つの100mlの溶液を調製し、1の分解
を5日の期間にわたり、5mlの試験溶液サンプルを100ppmのミリスチル酸エチル
を加えたへキサンで抽出することにより測定した。抽出物をGC(ヒューレットパ
ッカード6890;カラム:DB-5、30m、0.32mm i.d.)により分析し、それぞれの
データの点において3つの測定値に基づく平均値を計算した。一次速度則、 c(t)=c(t0)・e-k(t-t0)に沿う分解であると仮定して、半減期t1/2=4日
が化合物1について算出された。
【0031】 例7 化合物5の安定性: 例5の化合物5の安定性を例6に化合物1について記載した通りに測定し、半
減期が11日であると算出した。
【0032】 例8 化合物3の安定性: 例3の化合物3の安定性を例6に化合物1について記載した通りに測定し、半
減期が21時間であると算出した。
【0033】 例9 化合物3を含有するシトラール放出調製物A)の調製 表2によるエマルジョンを国際公開第9716078号にしたがってスプレードライ
し、シトラールジエチルタルトラート3を1%の濃度で含有する粉末を得た。
【表2】
【0034】 例10 表3に挙げられた成分を2クォートの水に混合しテストの時まで冷蔵庫中に保
存した。調製から24時間及び72時間後に、飲料を専門とする食品技術士のグルー
プがサンプルのテストを行った。
【表3】 1)使用されたフレーバーはジボーダン ルール フレー バーズ(Givaudan Roure Flavors Ltd.)の商業的なレモ ンフレーバーである。
【0035】 パネリストは24時間後の時点では対照1よりもサンプル1をわずかに好ましい
と判断し、48時間及び72時間後の時点にはサンプル1をはるかに好ましいと判断
した。
【0036】 例11 表4に挙げられた成分を2クォートの水に混合し、テストの時まで冷蔵庫中で
保存した。サンプルはレモンの様々な特質を評価するように訓練されたパネリス
トにより評価された。
【表4】 1)使用されたフレーバーはジボーダン ルール フレー バーズ(Givaudan Roure Flavors Ltd.)の商業的なレモ ンフレーバーである。
【0037】 パネリストは放出調製物A)の使用が一定のレモンの望ましい特質を強めるこ
とを発見し、特にそれがサンプル1の濃度で用いられた時に特に強めることを発
見した。 サンプル1、24時間後:対照と比較し、強調された甘さを示した。 サンプル1、72時間後:より強いキャンディー、レモンピール様のノート(これ
らはレモンフレーバーの二つの重要で肯定的な特質である)を示した。 サンプル2、24時間後:対照と比較し、強められた甘さを示した。 サンプル2、72時間後:対照と比較し、より強いシトロネラールノート(レモン
の特徴)を示した。 サンプル2のレベルでは、幾つかにおいては、例えば苦い収斂味等の否定的な特
質の増加が見られた。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 (式中、R1及びR2は同一であっても異なっていてもよく、H、直鎖若しくは枝
    別れのアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、又はアラルキルを意
    味する)のジカルボアルコキシジオキソラン。
  2. 【請求項2】 R1及び/又はR2がC1〜C10アルキルである、請求項1に記
    載のジカルボアルコキシジオキソラン。
  3. 【請求項3】 R1及び/又はR2がエチル基である、前記請求項のいずれか
    一項に記載のジカルボアルコキシジオキソラン。
  4. 【請求項4】 前記請求項のいずれか一項に記載のジカルボアルコキシジオ
    キソラン及び固体担体を含有するシトラール放出調製物。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項に記載のジカルボアルコキシ
    ジオキソランの混合物を含有するシトラール放出調製物。
  6. 【請求項6】 固体担体を含有する請求項4又は5に記載のシトラール放出
    調製物。
  7. 【請求項7】 カプセル包み剤を含有する請求項4又は5に記載のシトラー
    ル放出調製物。
  8. 【請求項8】 フレーバー化合物を含有する請求項4から7のいずれか一項
    に記載のシトラール放出調製物。
  9. 【請求項9】 固体担体材料がマルトーデキストリンである、請求項4から
    8のいずれか一項に記載のシトラール放出調製物。
  10. 【請求項10】 固体担体材料が修飾された澱粉である、請求項4から9の
    いずれか一項に記載のシトラール放出調製物。
  11. 【請求項11】 固体担体材料がアラビアゴムである、請求項4から10の
    いずれか一項に記載のシトラール放出調製物。
  12. 【請求項12】 式Iのジカルボアルコキシジオキソランを顆粒化すること
    により、請求項5から11のいずれか一項に記載のフレーバー放出調製物を調製
    する方法であって、液化された核材料が式Iのジカルボアルコキシジオキソラン
    のエマルジョンでスプレーされる、上記調製方法。
  13. 【請求項13】 シトラスタイプの飲料において、そのシトラールの特徴を
    長引かせるための、請求項4から11のいずれか一項に記載のシトラール放出調
    製物の使用。
JP2000560115A 1998-07-17 1999-07-07 ジカルボアルコキシジオキソラン Pending JP2002520405A (ja)

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