JP2002519230A - 完全なタイヤ・車輪組立体 - Google Patents

完全なタイヤ・車輪組立体

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JP2002519230A
JP2002519230A JP2000556933A JP2000556933A JP2002519230A JP 2002519230 A JP2002519230 A JP 2002519230A JP 2000556933 A JP2000556933 A JP 2000556933A JP 2000556933 A JP2000556933 A JP 2000556933A JP 2002519230 A JP2002519230 A JP 2002519230A
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フレデリック、 フォーブス、 ジュニア ヴァナン、
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Abstract

(57)【要約】 タイヤ(10)とリム(20)はタイヤ・リム組立体(1)を造り、これにより、タイヤ(10)がリム(20)上に組み立てられ、それから加硫され、完全なタイヤ・リム組立体(1)を造ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、タイヤの製造工程を容易にし、従来のタイヤビードを少なくとも1
個なくする、改良されたタイヤの設計および構造に関する。特に、本発明は、タ
イヤのゼロ膨張圧時においても乗り物の移動を可能にする、改良されたタイヤ・
リム組立体の設計に関する。
【0002】 (技術背景) 典型的なタイヤ100は、2個のスチールビード124と、1個以上のプライ
132と、2個のサイドウォール116,118と、2個のチェイファーまたは
トーガード160と、2個以上のベルト136と、1個のトレッド112とで設
計されている。
【0003】 ゼロ膨張圧力時でも動くよう設計された典型的なランフラットタイヤ200は
、一般に、典型的な空気タイヤに加えてサイドウォール領域116内の伝統的な
ゴム、織り物またはワイヤ補強材142内のすべての構成要素を有する。カーカ
ス構造と組み合わされるこれら追加のサイドウォール補強材は、一般に、タイヤ
の膨張圧力ゼロ時に圧縮状態で乗り物の荷重を受けるように設計されている。
【0004】 タイヤ100,200は、典型的には、道具を使ってタイヤのビード領域をリ
ムフランジ上に取り付けて車輪に搭載される。大抵のリムには安全瘤が設けられ
ていて、タイヤのビードをリム上にきちんと保っている。
【0005】 ランフラットタイヤ200は、ビード124を使って、通常ノンフラットタイ
ヤ100の場合よりもリムにきつく固定されるように設計されている。このきつ
く固定しているビード124は、ランフラット動作中でもビードをリム上にきち
んと据えられた状態を維持するように設計されている。
【0006】 当業界では多くのタイヤ製造方法が用いられている。大抵の方法は、組み立て
られたタイヤを組立て用ドラムから取り出すことを可能にするために、タイヤ組
立て後に壊すことが可能な、製造用ドラムまたはマンドレルを使うものである。
【0007】 或るタイヤは、分割コア上で組み立てられ、その分割コアが組立て終了後にモ
ールドを取り除くか、または、引き続いて加硫工程中も使用される。コアが加硫
工程中に使われるならば、タイヤの使用に供される前に取り外される必要がある
【0008】 タイヤの典型的な加硫工程は、未加硫タイヤの内側で膨らませるエラストマの
硬化用ブラダを伴う。通常、蒸気または温水が、ブラダー内に入れられ、未加硫
タイヤをモールドに圧着させ、硬化用ブラダがタイヤの外側形状を形成する。
【0009】 タイヤの加硫工程が終わると、加硫ブラダは崩され、完成タイヤから取り出
される。
【0010】 (発明の目的および概要) 本発明の目的は、膨張圧なしで動作が可能なタイヤと車輪との複合組立体1を
提供することにある。タイヤ10と車輪20は互いに一体化し付着されているこ
とが好ましいので、ランフラット時にタイヤビードが外れることはない。
【0011】 本発明の別の目的は、タイヤのランフラット走行を可能にするようにリム20
を設計することにある。これは、膨張圧力が抜けてもタイヤの変形が限度内で済
むよう、タイヤトレッド12の下部にある、リム20の中心部20Aの直径DR を大きくすることで達成される。膨張圧作動時における正常動作中は、トレッド
直下のタイヤクラウン部13と、リム20の中心部20Aとが接触を起こさない
分だけ、中心部のリムの直径DR は小さくなっている。これによって、タイヤ1
0のサイドウォール16,18に使われる使用材料分が少なくて済み、膨張タイ
ヤの乗り心地は改善され、ローリング抵抗およびコストが軽減されることができ
る。
【0012】 本発明の別の目的は、製造中にタイヤ10と車輪20とが一体に付着されてい
るので、車輪への従来のタイヤ100取付け工程を省くことにある。
【0013】 本発明の別の目的は、タイヤ10、車輪20間の空隙はなくなるか、かなり減
るので、タイヤ・車輪組立体1の場合の乗り心地と不均一性を改善することにあ
る。
【0014】 本発明のさらなる目的は、車輪、すなわちリム20が、タイヤ製造工程におい
て、組立て用のドラムに置き換わることである。この工程変化の1つの利点は、
組立て用のドラムまたはマンドレルがタイヤ製造工程から除去されることである
。この新設計リム20は、1つの部品として製作することができ、かつタイヤ1
0から取り外す必要がないので、タイヤ10がリム20上にモールドさせる時に
、新しい高水準の精密度が実現される。
【0015】 本発明のさらに別の目的は、リムが従来の加硫プレスの中心機構に置き換わり
、リム20に取り付けられているバルブ30のポート60を介して加硫媒体が導
入されることである。
【0016】 本発明のさらに別の目的は、本発明の少なくとも1つの実施形態例では、タイ
ヤ10のタイヤ・リム取付け端40が半径方向への伸び可能なことである。これ
によって、タイヤ10の製造はリム20から分離して行われることが可能になる
。この半径方向にリム取付け端40まで伸びの可能なタイヤは、リム中心部20
Aを越えて伸ばされ、正しい位置に固定されることが可能になる。この方法によ
り、タイヤの製法が従来の工程に比べて非常に簡単になり、その上リム20の拡
大された中心部20Aから得られるランフラット時の利点を提供する。
【0017】 上述の諸目的は、トレッド12から半径方向内側に少なくとも1層の補強プラ
イ32を有するエラストマ製トレッド12と、1対の半径方向内側タイヤ・リム
取付け端40とを有する空気タイヤ10により遂行される。補強プライ32は、
1つのリム取付け端40から反対側のリム取付け端40まで延びる2つの部分、
すなわち、タイヤ10のクラウン領域13で分割された2つの部分にして作るこ
とが可能である。タイヤ10は、少なくとも1つのリム取付け端40は、外周方
向および半径方向に伸ばし得る特徴を有する。半径方向に伸びの可能なリム取付
け端40の少なくとも1つは、ほぼエラストマ材で作られることが好ましい。少
なくとも1つのリム取付け端40は、無負荷、モールド済みの状態で最低外周長
さLを有する。この最低外周長さLは、リムの取付け端40に永久歪みを起こさ
ないで、この長さよりも少なくとも10%伸ばし得る長さである。
【0018】 リムにタイヤを取り付けてチューブレスタイヤ・リム組立体1が出来上がる。
この組立体1のリム20の半径方向外側の中心部20Aは、環状の製造用マンデ
レルとして働く。この中心部20Aは、所定の外周長さLR と、この外周長さL R に対するほぼ法線方向の輪郭幅WR とを持った、輪郭のある外表面21を有す
る。リム20は、環状中心部20Aを貫通する、液体または気体注入用のオリフ
ィスまたはホール60を有する。さらに、リム20は、半径方向内側のタイヤ取
付け部40を固定するための1対のリムフランジ42または44を有する。環状
中心部20Aは1対のタイヤ取り付け部40の半径方向上方に延びている。チュ
ーブレスタイヤ10に組み合わされて使われるときは、チューブレスタイヤ10
は、空気を遮断するライナ35と、コード31を有する少なくとも1層の補強プ
ライ32とを有し、この補強プライ32は2つの部分32A,32Bからなるこ
とが望ましい。各部分32A,32Bのコードの長さは、リム20の輪郭幅WR にほぼ等しいかそれよりも小さいことが望ましい。そしてタイヤ10は、補強層
の加硫前にリム20上に組み込まれる。上述のタイヤ・リム組立体1を製造する
ための、好ましい方法は、 タイヤ組立て用の環状マンデレル(以降これを“中心部”と呼ぶ)を有するリ
ム20と、所定の外周長さLR 所定の軸方向幅WR を持った輪郭の外表面21を
有する中心部20Aと、液体または気体注入用のオリフィス60と、を提供する
ステップと、 輪郭の外部表面21に隣接して空気を遮断するライナ35を使用することによ
り、タイヤ10のタイヤ副組立体10Aを、中心部20を越えて組立てるステッ
プと、 第1と第2の部分32A,32Bを有する少なくとも1層の分割補強層32を
、ライナー35と環状中心部20Aの上に適用するステップと、 少なくとも1対のベルト強化構造36を、少なくとも1層の分割補強層32の
上に適用するステップと、 トレッド12およびサイドウォールゴム17のような1個以上のエラストマ構
造要素を、タイヤ副組立体10Aに適用するステップと、 タイヤ副組立体10Aを、少なくとも1層の分割補強プライおよび隣接するラ
イナーの半径内側方向の取付け端40に沿って、リムの中心部20の半径方向内
側端42に位置決めするステップと、 タイヤ組立体1をモールド5に収容するステップと、 中心部20Aのオイフィス60を経由して、モールド5とタイヤ組立体1を加
熱、加圧し、タイヤ副組立体10Aを外側に膨張させてモールド5に接触させる
ステップと、 タイヤ副組立体10Aをリム20上で加硫するステップと、 タイヤとリムの組立体1をモールド5から取外すステップと、を有する。
【0019】 (定義) “ランフラット”は、少なくとも1本のタイヤの膨張空気圧力がゼロの状態で
、乗り物が運転される状態をいう。
【0020】 “組立てドラム”は、通常、金属、プラスチック、およびエラストマ要素から
成り、その上でタイヤを組み立てるマンデレルをいう。それは、必要に応じて、
広げたり、壊したりすることが可能である。
【0021】 “コア”は、タイヤの組立ておよび時には加硫に使用される、一般に、分割さ
れた堅いマンドレルをいう。
【0022】 “加硫”は、タイヤの加硫工程をいう。
【0023】 “加硫用ブラダー”は、加硫媒体とタイヤ内部とを分離するエラストマ膜をい
う。
【0024】 “タイヤの車輪への搭載”とは、タイヤを乗り物の車輪に装着する工程をいう
【0025】 “リム”は、タイヤが搭載される乗り物の車輪の外側部分をいう。
【0026】 “ビード”は、タイヤを車輪に固定させる目的の典型的なタイヤの構成要素で
ある。通常、ビードは、リムフランジの直径ぐらいの大きさの円形であって、ス
チール製である。
【0027】 “ビード領域”とは、ビードを含み、かつビードを直接に取り巻く 領域をいう。
【0028】 “ビード据え付け”は、タイヤのビード領域のタイヤのリム上の仮想的な位置
付けを指す。
【0029】 “リムフランジ”は、車輪の両側の部分であって、これにより膨張圧力でビー
ドが分割されるのを防ぐ部分である。
【0030】 “安全瘤”は、車輪の両側の部分であって、これによりタイヤのビードがタイ
ヤの中心線に向かって移動してビードが外れるのを防ぐ部分である。
【0031】 (好ましい実施形態例の詳細な説明) 図1を参照すれば、従来技術による比較的アスペクト比の低い、高性能タイヤ
100が示されている。アスペクト比は、タイヤの断面幅の断面高さに対する比
である。ラヂアルタイヤとして製造されると、これらのタイヤ100は、タイヤ
100の赤道面に対し約90°の角度を持った平行なコード133を有する少な
くとも1層のプライ132を有する。空気を遮断するインナライナー135はプ
ライ132の半径方向内側に置かれ、タイヤ100とリムの間にあって、空気を
保持する障壁の役割を演ずる。ラヂアルプライ132は一般に、非延伸性の環状
のビードコア124に引掛けられ、または付着され、次に半径方向外側にかつ反
対側の環状ビードコア124を回って延びる。ビドコア124の半径方向上部に
は、エラストマの挿入物148がある。トウガード162がプライのまわりを巻
き、硬質ゴム製のチェイファ160が施されている。ビード124の見える領域
では、硬質ゴムチェイファ160が、タイヤ100とリムとの間の摩滅に抵抗す
る材料を提供する。チェイファ160の半径方向外側には、タイヤ100のショ
ウルダ領域へと外へ延びるエラストマサイドウォール116,118がある。カ
ーカスプライ132の半径方向外側には、一般に18°ないし30°の角度で置
かれるコードを有するコード補強ベルト5の2以上の層151,152から一般
に成るベルト補強構造136がある。高性能タイヤ100において、ベルト構造
の半径方向外側は、図示のような織物の積層部138であってもよい。織物の積
層部の半径方向外側には、エラストマトレッド112がある。図示のようにベル
ト両端では、エラストマ楔139が、ベルト151,152を相対的に平坦に保
持するのを助けるのに使用されることができ、タイヤの追加振動防止を提供する
【0032】 図2に示されるように、タイヤ200は、ランフラット設計を除いてタイヤ1
00と構造がほぼ同じである。タイヤ200は、前述の構成要素のすべてを有す
ることの他に、さらに、図示のような少なくとも1層の部材132の半径方向内
側に1個以上のエラストマ挿入物142を有する。図示のタイヤ200は、タイ
ヤ200の各層132の半径方向内側と各サイドウォール116、118に1つ
の挿入物を持った2層のカーカスプライを有する。
【0033】 本発明のタイヤ・リム組立体1の第1,第2,第3の実施形態例の代表的な図
3、図4、図5の各々において、破線は、リムの中心部20A上に組み込まれる
時のタイヤ組立体を表わし、実線は、充分膨らまされた状態で示されるタイヤの
完成されたタイヤ・リム組立体を表わす。
【0034】 図3に示されるように、本発明のタイヤ10は車両・リム組立体1に取り付け
られている。未加硫状態のタイヤ10は、リム20の中心部20Aの輪郭を製造
用マンドレルとして用い、そこで、ライナ35が輪郭中心部20A上に置かれ、
1枚以上のプライ32がライナの半径方向上方に付着され、それから、コード補
強ベルト材料の2層51,52以上を有するベルト補強構造36が適用される。
タイヤが18°ないし27°の範囲にコードパンタグラフを膨らまされた時、ベ
ルト層のコードは隣接する反対方向の層に対し最初に約45°の方向を向いてい
るのが好ましい。それから、トレッド構成要素12がベルト構造上に適用され、
トレッド材料と層状に付着されたサイドウォール材料とからなるキャップが図示
のように組立体1上に適用される。さらに、図示のように、バルブステム30は
、中心部20Aの開口すなわち孔60を通して延びている。理想的には、層材料
32が、リム20上のフランジ42と、このフランジ42と重なっているキャッ
プサイドウォール材料17との間に挿入される。追加の層織物33はフランジ4
2の外側に使用され得る。
【0035】 図4に示されるように、タイヤ・リム組立体1は、組立体の上で生タイヤに取
付けられ、図示のように圧着フランジ42とリム20間にライナとプライを圧縮
する環状の圧着フランジ42を任意に、含むことができる。付属品のこの形状は
、タイヤのその部分を適当に確実にロックする。
【0036】 図示のように、フランジ42は、ゴムを流入し、タイヤ10をリム20に固定
するのを助ける孔の開口43を含むことができる。さらに、図4のフランジ42
は、断面で示された矢頭形状を有する突起45を含む。これは、また、タイヤ1
0をリム20に固定するのを助ける。
【0037】 図5に示すように、圧着環状リングの半径方向外側端には曲面を持った突起4
7を有する別のフランジ44が示されている。この突起は、材料が流れる時サイ
ドウォールに対し追加の付着表面を提供する。この結果、外見は従来のリムと非
常に似ている。
【0038】 さらに、図3と図4の各実施形態例に示されるように、小さい環状孔が、ゴム
をこれらの孔に流入させ、さらに付属品を助けることを容易にするように提供さ
れ得る。各組立体1に示されるように、タイヤサイドウォール16,18の内の
1つまたは両方がビードコア補強材を有しない。これは、製造工程の間にタイヤ
10のリム20への取付けを容易にする。タイヤ10の反対側は、従来の環状ビ
ードコア24を含むことができ、あるいは、タイヤ10は、ビードコア20を有
するサイドウォール16または18なしに対称的に製造されることができるが、
両方のサイドウォール16または18が図示のリムフランジ42,44に留めら
れる。
【0039】 図6に示されるように、タイヤ・リム組立体1は、モールド内に置かれて気体
で膨らまされると、タイヤを、トレッドパターンを有するモールド5内に伸ばし
、材料が温まりモールドまわりを流れ、トレッドパターンがタイヤ内に授けられ
る。タイヤが加硫されると、完成されたタイヤ車輪組立体は図5に示されるよう
な結果となる。
【0040】 このようなタイヤ10は、加硫されてから組立てられ、第2次の操作において
リム20上に留められる。この第2次の操作では、環状のフランジ42,44を
単純に取外し、可撓性のリム付属品端部40を中心部20A上で適当な組立体に
対して伸長し、それから図示の環状付属品フランジ42または44を圧着させる
。その代わりに、タイヤ車輪組立体1は重ねて付着され、タイヤ車輪組立体1の
完全な変更時にのみ取外されることが好ましい。換言すれば、乗り物用のタイヤ
・リム組立体はワンピース装置と考えられる。万一修繕の時には、タイヤとリム
を含む完全な組立体1を、人が簡単に新しいタイヤ・リム組立体1と交換する。
これらのリム20は再使用が可能であり、製造施設に送り戻され、そこで、環状
のフランジ42または44が組立体1から外され、タイヤ10がリム20から外
され、リム20が新タイヤ10をそこに取付けさせるのに有用である。リムは、
図3に示す特殊な乗り物への取り付けのためのボルト孔の型28を提供する取外
し可能な中央円板29を有することが好ましい。
【0041】 さらに、図3を参照すると、プライ32は、第1の部分32Aと第2の部分3
2Bとを有する分割プライで出来ていることが好ましい。この部分32Aと32
Bは、リムの中心部20Aに搭載された状態では破線で示されたように軸方向に
重なり合う。加硫中の膨張時に、この部分32Aと32Bは、互いに滑り合って
タイヤはモールド5の空洞形状を取るようになる。このモールド5は、図6に示
すように、トレッド形成部分5Aとサイドウォール形成部分5Bを有する。この
2つの部分のプライコードの長さは、その合計がタイヤの中心部で僅かに重なる
か、または僅かな間隙を残すようであるのが好ましい。図示のように、部分32
Aと32Bから半径方向内側の好ましい端の位置が示されている。
【0042】 好ましい製造方法では、インナーライナー35が組立て前に、部分的にまたは
完全に加硫されていてもよい。予め加硫されたインナーライナー35の利点は、
プライコードがインナーライナー35の中を引かれて動くことが有り得ないこと
である。第2の利点は、インナーライナー35を予め加硫して置くと、優れた寸
法均一性が得られることである。
【0043】 タイヤ10をリム20に適用する別の製造方法は、第1段階の組立体ではカー
カスをリム10上で組立てるだけとし、別の操作で組立体を膨張させてカーカス
をドーナツ状に形成してから、補強ベルト構造36とトレッドゴム12とを適用
する方法である。この別の組立体の製造方法では、ベルト層は、コード角を、初
めに大きい角度にしてパンタグラフする必要なく、コードは17°ないし27°
の範囲内にできる。これは、適正に膨らんだ直径でベルトが当てられるからであ
る。上述の方法に似たもう1つの組立て方法は、ベルト構造36とトレッド12
とを別の1個の副組立体として予め組み立て、次に、それを膨張させたカーカス
とリムの副組立体に取り付けることである。ベルト構造36とトレッド12の副
組立体の取付けは、タイヤモールド内で行なうことができ、そこでは、トレッド
とベルト構造体が、先ずモールド内に適用すなわち挿入され、次に、カーカスと
リムの副組立体が挿入され、膨らまされてベルトとトレッドの副組立体に接触さ
せる。トレッドとベルトのうちの少なくともいずれか一方が予め加硫されること
ができ、適用中のモールド5は、平滑にすなわちトレッドパターンの跡がないよ
うにできる可能性がある。
【0044】 分割プライ32Aと32Bの使用は、さらに、リムフランジに固定または締め
付けられていないプライ32Cの追加使用により補足される。膨らませられた状
態のプライ32C簡単に外側に移動してリムフランジから外れる。
【0045】 図8に示される一実施形態例において、タイヤ10はプライ32Cと組み合わ
せて使用される時、分割プライ32Aと32Bは折り返されるフリッパとして働
き、リムフランジにより留められる。一方、プライ32Cは、そのプライ32A
と32Bの間に挿入されることができ、そのプライ32Aと32Bのの半径方向
内側に置かれないようにされる。膨張時にプライ32Cは半径方向外側にスリッ
プし、タイヤがその膨脹直径に達する時、分割プライ32Aと32Bとの接触を
保持する。
【0046】 タイヤ10のプライ構成要素とベルト構造36のスリップを充分に制御可能に
するために、ステアリン酸のようなスリップ剤が多くの層の間の覆いとして仕様
されることを推奨する。
【0047】 プライの部分32A,32Bおよび32Cのコードは、一般にタイヤに使用さ
れる材料ならどんな材料を用いてもよく、ポリエステル,ナイロン,レイヨン,
」アラミドまたはスチールコードに限定されない。
【0048】 製造工程のこのタイプでは、リム20がタイヤ製造用マンドレルとなり、空気
タイヤ構造の製造工程を非常に単純にする。さらに、タイヤ10がどんな理由で
窄んでも、リム20はランフラット装置として役割をなし、タイヤ10をリム2
0上で走らせることが、容易に認識されよう。これは、図7に示され、タイヤが
窄んだ位置で操作されている。
【0049】 タイヤが、図2に示されるようなランフラットタイヤ200の正規の弱まりを
齎さない間に、運転者が修繕施設へ運転でき、その修繕施設でタイヤ・車輪組立
体1が簡単に取外され、新しいものと交換されることができる程の充分な安定性
と乗り心地が提供される。当業者は、タイヤがランフラット状態で走る時追加の
停止指示を与えそれによりこの状態に対する停止リングを提供するために、エラ
ストマ層へ泡材料を追加するというように、上述の発明の概念に対する様々な修
正が企図され得ることを認識するであろう。さらに、高速度性能のためにタイヤ
100に従来使用された積層材とその他の材料も採用されることができる。この
発明のタイヤ10について最も明白なことは、ランフラット性能タイヤ20に使
用されているサイドウォール16,18内の従来の重い挿入材42が、今や削除
され、その結果、エラストマタイヤ10が重量および材料の点において、高効率
の規格のものとなることである。
【0050】 本発明を説明する目的で或る幾つかの代表的実施形態例と詳細について示され
てきたが、種々の変形と修正が本発明の精神と範囲を逸脱することなくその中で
成されても良いことは、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 次の構成要素、インナーライナ135、ビードエイペクス124、プライ13
2、トウガード162、チェイファ160、サイドウォール116,118,ベ
ルト136,楔148およびトレッド112を備えた典型的な従来の高性能乗り
物用タイヤ100の断面図である。
【図2】 追加のサイドウォールランフラット用挿入物142を備えた典型的なランフラ
ット乗り物用タイヤ200の断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図6】 タイヤモールド内で加硫されているタイヤ・リム組立体1を示す、図5の組立
体である。
【図7】 ランフラット状態または非膨脹状態における運転が示された本発明のタイヤ・
リム組立体である。
【図8】 第3のプライ構成要素32Cの使用が示されている、タイヤ・リム組立体の別
の第4の実施形態例である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月15日(2000.6.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 完全なタイヤ・車輪組立体
【特許請求の範囲】
【請求項】 少なくとも1個のリム取付け端40は、ほぼエラストマー性
状を有する、請求項記載の空気タイヤ10。
【請求項】 成形条件下で無負荷時に、少なくとも1個のリムの取付け端
40が外周の最低長さLを有し、該最低長さLは、リムの取付け端40に永久歪
みを生ずることなしに、Lよりも少なくとも10%を超える伸びが可能である、
請求項記載の空気タイヤ10。
【請求項】 チューブレスタイヤ・リム組立体であって、 リム20であって、 所定の周方向長さLR を有する外周部と、該外周部LR に対するほぼ法線方
向の輪郭幅WR とを持った輪郭を有する外表面21と、 中心部20Aの中心部を貫通して液体または気体注入用のオリフィス60と
、 1対の半径方向インナーリムフランジ42と、を有し、 前記環状中心部20Aが、前記1対のリムフランジ42の半径方向上方に延
びる、前記リム20と、 チューブレスタイヤ10であって、空気を通さないライナー35と、少なくと
も1層の補強プライ32と、1対の半径方向内側リム取付け端40とを有し、前
記タイヤが加硫前に前記リムに組み込まれている前記タイヤと、 から構成される、チューブレスタイヤ・リム組立体1において、 少なくとも1個の補強プライ32は、第1の部分32Aと第2の部分32Bと
を有し、1つのタイヤ取付け端40から反対側のタイヤ取付け端40まで延びて
いる分割プライ32であり、前記2つの部分はタイヤのクラウン領域において分
割されており、前記部分32Aと32Bは、中心部20Aに積層されて搭載され
、加硫の間の膨脹時に前記部分32A,32Bが互いに滑り合い、タイヤに型の
形状を採らせることを特徴とする、 チューブレスタイヤ・リム組立体1。
【請求項】 タイヤ・リム組立体の製造方法であって、該方法は、 所定の周方向長さLR を有する外周部と、所定の軸方向および半径方向の輪郭
幅WR とを持った輪郭を有する外表面21と、液体または気体注入用のオリフィ
ス60とを有する、タイヤ組立て中心部20Aを有するリム20を供給するステ
ップと、 前記輪郭線を有する外表面21に隣接する、空気を通さないライナー35を使
用することにより、タイヤの副組立体を前記中心部20Aの上方で組立てるステ
ップと、 少なくとも1層の補強プライ32を、直線状および環状部中心部20Aの上方
に適用するステップと、 を有するタイヤ・リム組立体の製造方法において、 前記少なくとも1層の補強プライ32を適用する方法は、 少なくとも1個の補強プライは、第1の部分32Aと第2の部分32Bとを有
する分割プライ32であり、前記2つの部分はタイヤのクラウン領域において分
割されており、前記部分32Aと32Bは、軸方向に積層されて搭載され、加硫
の間の膨脹時に前記部分32A,32Bが互いに滑り合い、タイヤに型の形状を
採らせることを特徴とする、 タイヤ・リム組立体の製造方法。
【請求項】 さらに、 少なくとも1対のベルト補強構造36を、少なくとも1層の補強プライ32上
に適用するステップと、 1個以上のエラストマ構成要素をタイヤの副組立体10Aに適用するステップ
と、 該タイヤ副組立体10Aを、少なくとも1層の補強プライ32とライナー35
の半径方向内側部分に沿って、前記環状中心部に固定するステップと、 前記タイヤ・リム組立体1をモールド5内に置くステップと、 モールド5とタイヤ・リムの組立体1とに対し、該環状中心部20Aのオリフ
ィス60を通して熱と圧力を加え、前記タイヤ組立体10Aを外側に拡げ、該タ
イヤ組立体10Aをモールド5に押し当てるステップと、 前記タイヤ組立体10Aをリム20の上で加硫するステップと、 前記タイヤ・リム組立体1をモールド5から取外すステップと、 をも有する、請求項記載のタイヤ・リムと組立体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、タイヤの製造工程を容易にし、従来のタイヤビードを少なくとも1
個なくする、改良されたタイヤの設計および構造に関する。特に、本発明は、タ
イヤのゼロ膨張圧時においても乗り物の移動を可能にする、改良されたタイヤ・
リム組立体の設計に関する。
【0002】 (技術背景) 典型的なタイヤ100は、2個のスチールビード124と、1個以上のプライ
132と、2個のサイドウォール116,118と、2個のチェイファーまたは
トーガード160と、2個以上のベルト136と、1個のトレッド112とで設
計されている。
【0003】 ゼロ膨張圧力時でも動くよう設計された典型的なランフラットタイヤ200は
、一般に、典型的な空気タイヤに加えてサイドウォール領域116内の伝統的な
ゴム、織り物またはワイヤ補強材142内のすべての構成要素を有する。カーカ
ス構造と組み合わされるこれら追加のサイドウォール補強材は、一般に、タイヤ
の膨張圧力ゼロ時に圧縮状態で乗り物の荷重を受けるように設計されている。
【0004】 タイヤ100,200は、典型的には、道具を使ってタイヤのビード領域をリ
ムフランジ上に取り付けて車輪に搭載される。大抵のリムには安全瘤が設けられ
ていて、タイヤのビードをリム上にきちんと保っている。
【0005】 ランフラットタイヤ200は、ビード124を使って、通常ノンフラットタイ
ヤ100の場合よりもリムにきつく固定されるように設計されている。このきつ
く固定しているビード124は、ランフラット動作中でもビードをリム上にきち
んと据えられた状態を維持するように設計されている。
【0006】 当業界では多くのタイヤ製造方法が用いられている。大抵の方法は、組み立て
られたタイヤを組立て用ドラムから取り出すことを可能にするために、タイヤ組
立て後に壊すことが可能な、製造用ドラムまたはマンドレルを使うものである。
【0007】 或るタイヤは、分割コア上で組み立てられ、その分割コアが組立て終了後にモ
ールドを取り除くか、または、引き続いて加硫工程中も使用される。コアが加硫
工程中に使われるならば、タイヤの使用に供される前に取り外される必要がある
【0008】 タイヤの典型的な加硫工程は、未加硫タイヤの内側で膨らませるエラストマの
硬化用ブラダを伴う。通常、蒸気または温水が、ブラダー内に入れられ、未加硫
タイヤをモールドに圧着させ、硬化用ブラダがタイヤの外側形状を形成する。
【0009】 タイヤの加硫工程が終わると、加硫ブラダは崩され、完成タイヤから取り出
される。
【0010】 米国特許第4,892,129号の“タイヤ装置および該装置の製造方法”は
、請求項1および9の前提部に述べられている特徴を有する技術に最も関連する
ものと思われるが、特徴部分に述べられた技術的特徴は、本願の優れた特徴に関
連している。従属クレイムは本発明の好ましい実施形態例における特徴を述べて
いる。
【0011】 (発明の目的および概要) 本発明の目的は、膨張圧なしで動作が可能なタイヤと車輪との複合組立体1を
提供することにある。タイヤ10と車輪20は互いに一体化し付着されているこ
とが好ましいので、ランフラット時にタイヤビードが外れることはない。
【0012】 本発明の別の目的は、タイヤのランフラット走行を可能にするようにリム20
を設計することにある。これは、膨張圧力が抜けてもタイヤの変形が限度内で済
むよう、タイヤトレッド12の下部にある、リム20の中心部20Aの直径DR を大きくすることで達成される。膨張圧作動時における正常動作中は、トレッド
直下のタイヤクラウン部13と、リム20の中心部20Aとが接触を起こさない
分だけ、中心部のリムの直径DR は小さくなっている。これによって、タイヤ1
0のサイドウォール16,18に使われる使用材料分が少なくて済み、膨張タイ
ヤの乗り心地は改善され、ローリング抵抗およびコストが軽減されることができ
る。
【0013】 本発明の別の目的は、製造中にタイヤ10と車輪20とが一体に付着されてい
るので、車輪への従来のタイヤ100取付け工程を省くことにある。
【0014】 本発明の別の目的は、タイヤ10、車輪20間の空隙はなくなるか、かなり減
るので、タイヤ・車輪組立体1の場合の乗り心地と不均一性を改善することにあ
る。
【0015】 本発明のさらなる目的は、車輪、すなわちリム20が、タイヤ製造工程におい
て、組立て用のドラムに置き換わることである。この工程変化の1つの利点は、
組立て用のドラムまたはマンドレルがタイヤ製造工程から除去されることである
。この新設計リム20は、1つの部品として製作することができ、かつタイヤ1
0から取り外す必要がないので、タイヤ10がリム20上にモールドさせる時に
、新しい高水準の精密度が実現される。
【0016】 本発明のさらに別の目的は、リムが従来の加硫プレスの中心機構に置き換わり
、リム20に取り付けられているバルブ30のポート60を介して加硫媒体が導
入されることである。
【0017】 本発明のさらに別の目的は、本発明の少なくとも1つの実施形態例では、タイ
ヤ10のタイヤ・リム取付け端40が半径方向への伸び可能なことである。これ
によって、タイヤ10の製造はリム20から分離して行われることが可能になる
。この半径方向にリム取付け端40まで伸びの可能なタイヤは、リム中心部20
Aを越えて伸ばされ、正しい位置に固定されることが可能になる。この方法によ
り、タイヤの製法が従来の工程に比べて非常に簡単になり、その上リム20の拡
大された中心部20Aから得られるランフラット時の利点を提供する。
【0018】 上述の諸目的は、トレッド12から半径方向内側に少なくとも1層の補強プラ
イ32を有するエラストマ製トレッド12と、1対の半径方向内側タイヤ・リム
取付け端40とを有する空気タイヤ10により遂行される。補強プライ32は、
1つのリム取付け端40から反対側のリム取付け端40まで延びる2つの部分、
すなわち、タイヤ10のクラウン領域13で分割された2つの部分にして作るこ
とが可能である。タイヤ10は、少なくとも1つのリム取付け端40は、外周方
向および半径方向に伸ばし得る特徴を有する。半径方向に伸びの可能なリム取付
け端40の少なくとも1つは、ほぼエラストマ材で作られることが好ましい。少
なくとも1つのリム取付け端40は、無負荷、モールド済みの状態で最低外周長
さLを有する。この最低外周長さLは、リムの取付け端40に永久歪みを起こさ
ないで、この長さよりも少なくとも10%伸ばし得る長さである。
【0019】 リムにタイヤを取り付けてチューブレスタイヤ・リム組立体1が出来上がる。
この組立体1のリム20の半径方向外側の中心部20Aは、環状の製造用マンデ
レルとして働く。この中心部20Aは、所定の外周長さLR と、この外周長さL R に対するほぼ法線方向の輪郭幅WR とを持った、輪郭のある外表面21を有す
る。リム20は、環状中心部20Aを貫通する、液体または気体注入用のオリフ
ィスまたはホール60を有する。さらに、リム20は、半径方向内側のタイヤ取
付け部40を固定するための1対のリムフランジ42または44を有する。環状
中心部20Aは1対のタイヤ取り付け部40の半径方向上方に延びている。チュ
ーブレスタイヤ10に組み合わされて使われるときは、チューブレスタイヤ10
は、空気を遮断するライナ35と、コード31を有する少なくとも1層の補強プ
ライ32とを有し、この補強プライ32は2つの部分32A,32Bからなるこ
とが望ましい。各部分32A,32Bのコードの長さは、リム20の輪郭幅WR にほぼ等しいかそれよりも小さいことが望ましい。そしてタイヤ10は、補強層
の加硫前にリム20上に組み込まれる。上述のタイヤ・リム組立体1を製造する
ための、好ましい方法は、 タイヤ組立て用の環状マンデレル(以降これを“中心部”と呼ぶ)を有するリ
ム20と、所定の外周長さLR 所定の軸方向幅WR を持った輪郭の外表面21を
有する中心部20Aと、液体または気体注入用のオリフィス60と、を提供する
ステップと、 輪郭の外部表面21に隣接して空気を遮断するライナ35を使用することによ
り、タイヤ10のタイヤ副組立体10Aを、中心部20を越えて組立てるステッ
プと、 第1と第2の部分32A,32Bを有する少なくとも1層の分割補強層32を
、ライナー35と環状中心部20Aの上に適用するステップと、 少なくとも1対のベルト強化構造36を、少なくとも1層の分割補強層32の
上に適用するステップと、 トレッド12およびサイドウォールゴム17のような1個以上のエラストマ構
造要素を、タイヤ副組立体10Aに適用するステップと、 タイヤ副組立体10Aを、少なくとも1層の分割補強プライおよび隣接するラ
イナーの半径内側方向の取付け端40に沿って、リムの中心部20の半径方向内
側端42に位置決めするステップと、 タイヤ組立体1をモールド5に収容するステップと、 中心部20Aのオイフィス60を経由して、モールド5とタイヤ組立体1を加
熱、加圧し、タイヤ副組立体10Aを外側に膨張させてモールド5に接触させる
ステップと、 タイヤ副組立体10Aをリム20上で加硫するステップと、 タイヤとリムの組立体1をモールド5から取外すステップと、を有する。
【0020】 (定義) “ランフラット”は、少なくとも1本のタイヤの膨張空気圧力がゼロの状態で
、乗り物が運転される状態をいう。
【0021】 “組立てドラム”は、通常、金属、プラスチック、およびエラストマ要素から
成り、その上でタイヤを組み立てるマンデレルをいう。それは、必要に応じて、
広げたり、壊したりすることが可能である。
【0022】 “コア”は、タイヤの組立ておよび時には加硫に使用される、一般に、分割さ
れた堅いマンドレルをいう。
【0023】 “加硫”は、タイヤの加硫工程をいう。
【0024】 “加硫用ブラダー”は、加硫媒体とタイヤ内部とを分離するエラストマ膜をい
う。
【0025】 “タイヤの車輪への搭載”とは、タイヤを乗り物の車輪に装着する工程をいう
【0026】 “リム”は、タイヤが搭載される乗り物の車輪の外側部分をいう。
【0027】 “ビード”は、タイヤを車輪に固定させる目的の典型的なタイヤの構成要素で
ある。通常、ビードは、リムフランジの直径ぐらいの大きさの円形であって、ス
チール製である。
【0028】 “ビード領域”とは、ビードを含み、かつビードを直接に取り巻く 領域をいう。
【0029】 “ビード据え付け”は、タイヤのビード領域のタイヤのリム上の仮想的な位置
付けを指す。
【0030】 “リムフランジ”は、車輪の両側の部分であって、これにより膨張圧力でビー
ドが分割されるのを防ぐ部分である。
【0031】 “安全瘤”は、車輪の両側の部分であって、これによりタイヤのビードがタイ
ヤの中心線に向かって移動してビードが外れるのを防ぐ部分である。
【0032】 (好ましい実施形態例の詳細な説明) 図1を参照すれば、従来技術による比較的アスペクト比の低い、高性能タイヤ
100が示されている。アスペクト比は、タイヤの断面幅の断面高さに対する比
である。ラヂアルタイヤとして製造されると、これらのタイヤ100は、タイヤ
100の赤道面に対し約90°の角度を持った平行なコード133を有する少な
くとも1層のプライ132を有する。空気を遮断するインナライナー135はプ
ライ132の半径方向内側に置かれ、タイヤ100とリムの間にあって、空気を
保持する障壁の役割を演ずる。ラヂアルプライ132は一般に、非延伸性の環状
のビードコア124に引掛けられ、または付着され、次に半径方向外側にかつ反
対側の環状ビードコア124を回って延びる。ビドコア124の半径方向上部に
は、エラストマの挿入物148がある。トウガード162がプライのまわりを巻
き、硬質ゴム製のチェイファ160が施されている。ビード124の見える領域
では、硬質ゴムチェイファ160が、タイヤ100とリムとの間の摩滅に抵抗す
る材料を提供する。チェイファ160の半径方向外側には、タイヤ100のショ
ウルダ領域へと外へ延びるエラストマサイドウォール116,118がある。カ
ーカスプライ132の半径方向外側には、一般に18°ないし30°の角度で置
かれるコードを有するコード補強ベルト5の2以上の層151,152から一般
に成るベルト補強構造136がある。高性能タイヤ100において、ベルト構造
の半径方向外側は、図示のような織物の積層部138であってもよい。織物の積
層部の半径方向外側には、エラストマトレッド112がある。図示のようにベル
ト両端では、エラストマ楔139が、ベルト151,152を相対的に平坦に保
持するのを助けるのに使用されることができ、タイヤの追加振動防止を提供する
【0033】 図2に示されるように、タイヤ200は、ランフラット設計を除いてタイヤ1
00と構造がほぼ同じである。タイヤ200は、前述の構成要素のすべてを有す
ることの他に、さらに、図示のような少なくとも1層の部材132の半径方向内
側に1個以上のエラストマ挿入物142を有する。図示のタイヤ200は、タイ
ヤ200の各層132の半径方向内側と各サイドウォール116、118に1つ
の挿入物を持った2層のカーカスプライを有する。
【0034】 本発明のタイヤ・リム組立体1の第1,第2,第3の実施形態例の代表的な図
3、図4、図5の各々において、破線は、リムの中心部20A上に組み込まれる
時のタイヤ組立体を表わし、実線は、充分膨らまされた状態で示されるタイヤの
完成されたタイヤ・リム組立体を表わす。
【0035】 図3に示されるように、本発明のタイヤ10は車両・リム組立体1に取り付け
られている。未加硫状態のタイヤ10は、リム20の中心部20Aの輪郭を製造
用マンドレルとして用い、そこで、ライナ35が輪郭中心部20A上に置かれ、
1枚以上のプライ32がライナの半径方向上方に付着され、それから、コード補
強ベルト材料の2層51,52以上を有するベルト補強構造36が適用される。
タイヤが18°ないし27°の範囲にコードパンタグラフを膨らまされた時、ベ
ルト層のコードは隣接する反対方向の層に対し最初に約45°の方向を向いてい
るのが好ましい。それから、トレッド構成要素12がベルト構造上に適用され、
トレッド材料と層状に付着されたサイドウォール材料とからなるキャップが図示
のように組立体1上に適用される。さらに、図示のように、バルブステム30は
、中心部20Aの開口すなわち孔60を通して延びている。理想的には、層材料
32が、リム20上のフランジ42と、このフランジ42と重なっているキャッ
プサイドウォール材料17との間に挿入される。追加の層織物33はフランジ4
2の外側に使用され得る。
【0036】 図4に示されるように、タイヤ・リム組立体1は、組立体の上で生タイヤに取
付けられ、図示のように圧着フランジ42とリム20間にライナとプライを圧縮
する環状の圧着フランジ42を任意に、含むことができる。付属品のこの形状は
、タイヤのその部分を適当に確実にロックする。
【0037】 図示のように、フランジ42は、ゴムを流入し、タイヤ10をリム20に固定
するのを助ける孔の開口43を含むことができる。さらに、図4のフランジ42
は、断面で示された矢頭形状を有する突起45を含む。これは、また、タイヤ1
0をリム20に固定するのを助ける。
【0038】 図5に示すように、圧着環状リングの半径方向外側端には曲面を持った突起4
7を有する別のフランジ44が示されている。この突起は、材料が流れる時サイ
ドウォールに対し追加の付着表面を提供する。この結果、外見は従来のリムと非
常に似ている。
【0039】 さらに、図3と図4の各実施形態例に示されるように、小さい環状孔が、ゴム
をこれらの孔に流入させ、さらに付属品を助けることを容易にするように提供さ
れ得る。各組立体1に示されるように、タイヤサイドウォール16,18の内の
1つまたは両方がビードコア補強材を有しない。これは、製造工程の間にタイヤ
10のリム20への取付けを容易にする。タイヤ10の反対側は、従来の環状ビ
ードコア24を含むことができ、あるいは、タイヤ10は、ビードコア20を有
するサイドウォール16または18なしに対称的に製造されることができるが、
両方のサイドウォール16または18が図示のリムフランジ42,44に留めら
れる。
【0040】 図6に示されるように、タイヤ・リム組立体1は、モールド内に置かれて気体
で膨らまされると、タイヤを、トレッドパターンを有するモールド5内に伸ばし
、材料が温まりモールドまわりを流れ、トレッドパターンがタイヤ内に授けられ
る。タイヤが加硫されると、完成されたタイヤ車輪組立体は図5に示されるよう
な結果となる。
【0041】 このようなタイヤ10は、加硫されてから組立てられ、第2次の操作において
リム20上に留められる。この第2次の操作では、環状のフランジ42,44を
単純に取外し、可撓性のリム付属品端部40を中心部20A上で適当な組立体に
対して伸長し、それから図示の環状付属品フランジ42または44を圧着させる
。その代わりに、タイヤ車輪組立体1は重ねて付着され、タイヤ車輪組立体1の
完全な変更時にのみ取外されることが好ましい。換言すれば、乗り物用のタイヤ
・リム組立体はワンピース装置と考えられる。万一修繕の時には、タイヤとリム
を含む完全な組立体1を、人が簡単に新しいタイヤ・リム組立体1と交換する。
これらのリム20は再使用が可能であり、製造施設に送り戻され、そこで、環状
のフランジ42または44が組立体1から外され、タイヤ10がリム20から外
され、リム20が新タイヤ10をそこに取付けさせるのに有用である。リムは、
図3に示す特殊な乗り物への取り付けのためのボルト孔の型28を提供する取外
し可能な中央円板29を有することが好ましい。
【0042】 さらに、図3を参照すると、プライ32は、第1の部分32Aと第2の部分3
2Bとを有する分割プライで出来ていることが好ましい。この部分32Aと32
Bは、リムの中心部20Aに搭載された状態では破線で示されたように軸方向に
重なり合う。加硫中の膨張時に、この部分32Aと32Bは、互いに滑り合って
タイヤはモールド5の空洞形状を取るようになる。このモールド5は、図6に示
すように、トレッド形成部分5Aとサイドウォール形成部分5Bを有する。この
2つの部分のプライコードの長さは、その合計がタイヤの中心部で僅かに重なる
か、または僅かな間隙を残すようであるのが好ましい。図示のように、部分32
Aと32Bから半径方向内側の好ましい端の位置が示されている。
【0043】 好ましい製造方法では、インナーライナー35が組立て前に、部分的にまたは
完全に加硫されていてもよい。予め加硫されたインナーライナー35の利点は、
プライコードがインナーライナー35の中を引かれて動くことが有り得ないこと
である。第2の利点は、インナーライナー35を予め加硫して置くと、優れた寸
法均一性が得られることである。
【0044】 タイヤ10をリム20に適用する別の製造方法は、第1段階の組立体ではカー
カスをリム10上で組立てるだけとし、別の操作で組立体を膨張させてカーカス
をドーナツ状に形成してから、補強ベルト構造36とトレッドゴム12とを適用
する方法である。この別の組立体の製造方法では、ベルト層は、コード角を、初
めに大きい角度にしてパンタグラフする必要なく、コードは17°ないし27°
の範囲内にできる。これは、適正に膨らんだ直径でベルトが当てられるからであ
る。上述の方法に似たもう1つの組立て方法は、ベルト構造36とトレッド12
とを別の1個の副組立体として予め組み立て、次に、それを膨張させたカーカス
とリムの副組立体に取り付けることである。ベルト構造36とトレッド12の副
組立体の取付けは、タイヤモールド内で行なうことができ、そこでは、トレッド
とベルト構造体が、先ずモールド内に適用すなわち挿入され、次に、カーカスと
リムの副組立体が挿入され、膨らまされてベルトとトレッドの副組立体に接触さ
せる。トレッドとベルトのうちの少なくともいずれか一方が予め加硫されること
ができ、適用中のモールド5は、平滑にすなわちトレッドパターンの跡がないよ
うにできる可能性がある。
【0045】 分割プライ32Aと32Bの使用は、さらに、リムフランジに固定または締め
付けられていないプライ32Cの追加使用により補足される。膨らませられた状
態のプライ32C簡単に外側に移動してリムフランジから外れる。
【0046】 図8に示される一実施形態例において、タイヤ10はプライ32Cと組み合わ
せて使用される時、分割プライ32Aと32Bは折り返されるフリッパとして働
き、リムフランジにより留められる。一方、プライ32Cは、そのプライ32A
と32Bの間に挿入されることができ、そのプライ32Aと32Bのの半径方向
内側に置かれないようにされる。膨張時にプライ32Cは半径方向外側にスリッ
プし、タイヤがその膨脹直径に達する時、分割プライ32Aと32Bとの接触を
保持する。
【0047】 タイヤ10のプライ構成要素とベルト構造36のスリップを充分に制御可能に
するために、ステアリン酸のようなスリップ剤が多くの層の間の覆いとして仕様
されることを推奨する。
【0048】 プライの部分32A,32Bおよび32Cのコードは、一般にタイヤに使用さ
れる材料ならどんな材料を用いてもよく、ポリエステル,ナイロン,レイヨン,
」アラミドまたはスチールコードに限定されない。
【0049】 製造工程のこのタイプでは、リム20がタイヤ製造用マンドレルとなり、空気
タイヤ構造の製造工程を非常に単純にする。さらに、タイヤ10がどんな理由で
窄んでも、リム20はランフラット装置として役割をなし、タイヤ10をリム2
0上で走らせることが、容易に認識されよう。これは、図7に示され、タイヤが
窄んだ位置で操作されている。
【0050】 タイヤが、図2に示されるようなランフラットタイヤ200の正規の弱まりを
齎さない間に、運転者が修繕施設へ運転でき、その修繕施設でタイヤ・車輪組立
体1が簡単に取外され、新しいものと交換されることができる程の充分な安定性
と乗り心地が提供される。当業者は、タイヤがランフラット状態で走る時追加の
停止指示を与えそれによりこの状態に対する停止リングを提供するために、エラ
ストマ層へ泡材料を追加するというように、上述の発明の概念に対する様々な修
正が企図され得ることを認識するであろう。さらに、高速度性能のためにタイヤ
100に従来使用された積層材とその他の材料も採用されることができる。この
発明のタイヤ10について最も明白なことは、ランフラット性能タイヤ20に使
用されているサイドウォール16,18内の従来の重い挿入材42が、今や削除
され、その結果、エラストマタイヤ10が重量および材料の点において、高効率
の規格のものとなることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 次の構成要素、インナーライナ135、ビードエイペクス124、プライ13
2、トウガード162、チェイファ160、サイドウォール116,118,ベ
ルト136,楔148およびトレッド112を備えた典型的な従来の高性能乗り
物用タイヤ100の断面図である。
【図2】 追加のサイドウォールランフラット用挿入物142を備えた典型的なランフラ
ット乗り物用タイヤ200の断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態例のタイヤ・リム組立体1の断面図である。
【図6】 タイヤモールド内で加硫されているタイヤ・リム組立体1を示す、図5の組立
体である。
【図7】 ランフラット状態または非膨脹状態における運転が示された本発明のタイヤ・
リム組立体である。
【図8】 第3のプライ構成要素32Cの使用が示されている、タイヤ・リム組立体の別
の第4の実施形態例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 15/02 B60C 15/02 J 15/036 15/036 15/06 15/06 R (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (71)出願人 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. Fターム(参考) 4F212 AH20 VA02 VC03 VD10 VD12 VL27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマトレッド12と、該トレッド12から半径方向内
    側の少なくとも1個の補強プライ32と、半径方向内側の内部リムに連結する1
    対の環状取付け端40とを有し、前記少なくとも1個の補強プライ32が、1つ
    のリム取付け端40から、ほぼ、反対側のリム取付け端40に延びている、空気
    タイヤ10において、 少なくとも1個の補強プライは、第1の部分32Aと第2の部分32Bとを有
    し、該第1および該第2の部分が、反対側のリム取付け端から、半径方向外側に
    、反対側のリム取付け端までよりも短い距離だけ延びていることを特徴とする空
    気タイヤ10.
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1個の補強プライ32が、第3のプライ部分
    32Cを有し、該第3のプライ部分の長さは、リムの取付け端間隔よりも短い、
    請求項1記載の空気タイヤ10。
  3. 【請求項3】 さらに、前記少なくとも1個の補強プライに対し、半径方向
    内側で隣接するインナーライナーを有することを特徴とする、請求項1記載の空
    気タイヤ10。
  4. 【請求項4】 前記インナーライナーが予め加硫されている、請求項3記載
    の空気タイヤ10。
  5. 【請求項5】 エラストマトレッド12と、該トレッド12の半径方向内側
    の少なくとも1個の補強プライ32と、半径方向内側の内部リムに連結する1対
    の環状取付け端40とを有し、前記補強プライ32が1個のリム取付け端から、
    反対側の取付け端40に延びる、空気タイヤ10において、 少なくとも1個のリム取付け端40は、周方向および半径方向に伸びが可能で
    あることを特徴とする空気タイタ10。
  6. 【請求項6】 少なくとも1個のリムの取付け端40が、ほぼエラストマー
    性状を有する、請求項5記載の空気タイヤ10。
  7. 【請求項7】 成形条件下で無負荷時に、少なくとも1個のリムの取付け端
    40が外周の最低長さLを有し、該最低長さLは、リムの取付け端40に永久歪
    みを生ずることなしに、Lよりも少なくとも10%を超える伸びが可能である、
    請求項5記載の空気タイヤ10。
  8. 【請求項8】 チューブレスタイヤ・リム組立体であって、 リム20であって、 所定の周方向長さLR を有する外周部と、該外周部LR に対するほぼ法線方
    向の輪郭幅WR とを持った輪郭を有する外表面21と、 中心部20Aの中心部を貫通して液体または気体注入用のオリフィス60と
    、 1対の半径方向インナータイヤ取付け端部40と、を有し、 前記環状中心部20Aが、前記1対のタイヤ取付け端部40の半径方向上方
    に延びる、前記リム20と、 チューブレスタイヤ10であって、空気を通さないライナー35と、少なくと
    も1層の補強プライ32とを有し、前記タイヤが加硫前に前記リムに組み込まれ
    ている前記タイヤと、 から構成される、チューブレスタイヤ・リム組立体。
  9. 【請求項9】 タイヤ・リム組立体の製造方法であって、該方法は、 所定の周方向長さLR を有する外周部と、所定の軸方向および半径方向の輪郭
    幅WR とを持った輪郭を有する外表面21と、液体または気体注入用のオリフィ
    ス60とを有する、タイヤ組立て中心部20Aを有するリム20を供給するステ
    ップと、 前記輪郭線を有する外表面21に隣接する、空気を通さないライナー35を使
    用することにより、タイヤの副組立体を前記中心部20Aの上方で組立てるステ
    ップと、 少なくとも1層の補強プライ32を、直線状および環状部中心部20Aの上方
    に適用するステップと、 を有するタイヤ・リム組立体の製造方法。
  10. 【請求項10】 さらに、 少なくとも1対のベルト補強構造36を、少なくとも1層の補強プライ32上
    に適用するステップと、 1個以上のエラストマ構成要素をタイヤの副組立体10Aに適用するステップ
    と、 該タイヤ副組立体10Aを、少なくとも1層の補強プライ32とライナー35
    の半径方向内側部分に沿って、前記環状中心部に固定するステップと、 前記タイヤ・リム組立体1をモールド5内に置くステップと、 モールド5とタイヤ・リムの組立体1とに対し、該環状中心部20Aのオリフ
    ィス60を通して熱と圧力を加え、前記タイヤ組立体10Aを外側に拡げ、該タ
    イヤ組立体10Aをモールド5に押し当てるステップと、 前記タイヤ組立体10Aをリム20の上で加硫するステップと、 前記タイヤ・リム組立体1をモールド5から取外すステップと、 をも有する、請求項9記載のタイヤ・リムと組立体の製造方法。
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