JP2002515890A - 体臭および過剰湿分を減少させる組成物 - Google Patents

体臭および過剰湿分を減少させる組成物

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JP2002515890A JP52061298A JP52061298A JP2002515890A JP 2002515890 A JP2002515890 A JP 2002515890A JP 52061298 A JP52061298 A JP 52061298A JP 52061298 A JP52061298 A JP 52061298A JP 2002515890 A JP2002515890 A JP 2002515890A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は皮膚に安全に使用できる無香性粉末、または吸収組成物に関するものであり、その組成物は、組成物の約0.1ないし約25重量%の非錯化シクロデキストリン:および粉末担体を含んでなる。本発明はさらに、組成物の約5ないし約60重量%の高度に有効な湿分吸収剤を含む、粉末の臭気および湿分吸収組成物にも関係する。本発明の組成物は、ゼオライト類、活性炭、炭酸水素ナトリウム、抗菌剤、および制汗剤からなる群から選択される付加的臭気コントロール剤を含んでもよい。本発明は閉鎖皮膚部位の体臭および過剰湿分を減少させる前記組成物の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 体臭および過剰湿分を減少させる組成物 発明の背景 体臭は皮膚の脂肪酸および細菌性異臭によって生ずるのが最も普通である。ヒ ト皮膚は種々の皮膚分泌物質(エクリンおよびアポクリン汗、および皮脂)、皮 膚細胞屑、皮膚の分解産物および生体そのものから栄養を得ている多数の微生物 が自然に住み着いている。これらの不快な体臭は主として、異なる構造および官 能基を有する有機分子、例えばアミン、酸、アルコール、アルデヒド、ケトン、 フェノール、多環式化合物、インドール、芳香族類、多芳香環化合物などである 。それらは硫黄含有官能基、例えばチオール、メルカプタン、スルフィドおよび /またはジスルフィド基から構成されることもある。 体臭をコントロールまたは吸収する多くの試みがなされた。体臭の原因となる 微生物を、それら微生物の増殖に必要な水分/湿分に富む環境から除去する試み がなされている。このような試みには、粉末類および/または制汗剤の使用が含 まれる。従来技術のボディーパウダーおよび粉末基礎組成物は吸収能力が制限さ れている。制汗剤は体臭コントロール製品のなかでは必ずしも好ましくない、な ぜならば、からだ全体に使用するとき、それらは収斂性塩の作用によってからだ の熱制御プロセスを妨害するからである。よって、このような塩類は多くの使用 者においては刺激性であるかも知れない−これらを骨盤領域のような敏感な部分 に適用する場合は特にそうである。 皮膚分泌物と関係のある臭いを克服/制御する目的をもつ、化学−および化粧 品文献に報告されているその他の脱臭剤組成物としては、エマルションスティッ ク、懸濁質スティック、エアロゾル、ロールオン、パッド、ポンプスプレー、お よびソープバーさえある。これらの公知の脱臭剤は種々の手段で臭いをコントロ ールすることを試みている。例えば、1996年6月11日に発行されたベッツ (Betts)らの米国特許第5,525,331号 は、体分泌物中の微生物の増殖を阻止する組成物を開示している。脱臭剤は皮膚 に存在する細菌の破壊および細菌量のコントロールを助ける抗菌化合物も含むこ とができ、それによって皮膚分泌物の細菌による代謝によって発生する臭いを最 小にする。 ゼオライト類は公知の臭気吸収剤である。しかしこれら固体の臭気吸収剤は、 公知の活性炭素臭気吸収剤と同様に、濡れると機能を失う。そこで体液で濡れた り、水溶液に担持させたりするときは、これらの臭気吸収剤は好ましくない、な ぜならそれらの所望の臭気吸収特性を失うからである。さらにゼオライト類は、 あまりにも多くが皮膚に沈着した場合“ざらざら”した感じを起こすことがある 。 体臭のコントロールおよび/または吸収を目的とする上記の試みに加えて、そ の他の匂い或いは香水で体臭を隠蔽する多くの試みがなされてきた。しかし香水 は完全に体臭を隠すには不十分であることが多く、臭いをコントロールするため にそれだけを用いる場合、使用者に対して刺激性であるかも知れない。 このため、いまだに香水またはアストリンゼント制汗剤などの刺激性成分をほ とんど含まない、全身に安全かつ有効に使用できる改良された臭気および水分吸 収組成物が必要とされている。より詳細に述べるならば、皮膚上に残り、上記の 手段によって完全には抑制されない広域スペクトルの体臭および過剰水分を吸収 することができる便利な組成物が必要とされている。 このような高度の体臭−および湿分コントロールが、臭気吸収性の非錯化シク ロデキストリン;高度に有効な水分吸収成分;および粉末担体を組み込んだ、皮 膚上に残る組成物を適用することによって安全に実現することが発見された。本 発明の特別の利点として、非常に敏感な閉鎖領域、例えば骨盤領域、膣外領域、 パンティー領域、ブラジャーライン、および皮膚のひだなどに適用したときに好 都合な、非刺激性の、臭気−および湿分防御をもたらすことがわかった。その上 、上記の利点は粉末担体を用いても与えられ、その粉末担体は任意に、使用者に 皮膚保護および/または保湿などの皮膚保護効果を提供する。 本発明のこれらのおよびその他の目的は以下の詳細な説明から容易に明らかに なる。 本明細書、実施例、および請求中のすべてのパーセント、比率、および部分は 特に記載のない限り、重量であらわされる。ここに用いる用語“g”はグラムを 意味する。ここに用いる用語“ml”はミリリットルを意味する。 発明の概要 本発明は皮膚に安全に使用できる無香性、粉末状臭気吸収組成物に関するもの であり、その組成物は組成物の約0.1ないし約25重量%の非錯化シクロデキ ストリン;および粉末担体を含んでなる。本発明は、付加的に組成物の約5ない し約60重量%の高度に有効な水分吸収剤を含んでなる粉末臭気および水分吸収 性組成物にも関する。本発明の組成物は、その他に、ゼオライト、活性炭、炭酸 水素ナトリウム、抗菌剤、および制汗剤からなる群から選択される臭気コントロ ール剤を含むこともできる。 本発明は、閉鎖皮膚部位における体臭および過剰水分の減少の目的に上記の組 成物を使用することにも関係する。 発明の詳細な説明 本発明は無香性乾燥粉末状臭気吸収性−および任意に水分吸収性組成物に関係 する。本発明は閉鎖皮膚部位の体臭および過剰水分を減らす目的で上記粉末組成 物をその閉鎖皮膚に適用するという上記粉末組成物の使用にも関係する。その組 成物は閉鎖皮膚に直接スプレーし、ビンまたはキャニスターから振りかけてもよ いし、手で、または乾燥したふきとり物(wipe)を用いて適用してもよい。 本発明の組成物は、粒度約1ミクロンないし約100ミクロン;より好適には 約1ミクロンないし約60ミクロン;そしてより好適には約1ミクロンないし約 20ミクロンを有する乾燥成分を含んでなるのが好ましい。ここに用いる粒度と は、粒子の最大寸法を言い、また究極の(または一次)粒子を言う。 ここで用いる用語“閉鎖皮膚”とは、下着で覆われる人体領域、例えば骨盤領 域、パンティー領域、およびブラジャーライン;そして常時皮膚と皮膚 が接触している皮膚のひだとか間隙領域を指す。 ここに用いる用語“体液”とは、エクリン腺からの汗、アポクリン腺からの汗 、脂肪、経表皮的水分ロスによるかなりの湿分の蓄積、膣分泌物、尿、およびそ れらの混合物を含める。 ここで用いられる用語“過剰湿分”とは、ヒト皮膚に沈着する不都合なおよび /または不健康なレベルの体液を意味する。 ここに用いる用語“体臭”とは、人体の自然の機能の結果発生する臭いを意味 する。このような臭いには、ヒト皮膚の微生物によって生ずる臭い(すなわち皮 膚分泌物の細菌性分解)、尿、または膣分泌物、およびそれらの混合物がある、 だがこれらに制限されるものではない。 用語“全身(entire body)”とは、ヒトまたは哺乳動物皮膚の全 表面を意味する。 用語“膣臭”とは特に、女性の骨盤領域、特に膣およびパンティー部分から発 生する体臭を言う。 本発明の本質的および任意的成分の詳細な説明を以下に述べる。シクロデキストリン ここに用いる用語“シクロデキストリン”とは、6ないし 12個のグルコース単位を含む未置換シクロデキストリン類、特にアルファーシ クロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリン および/またはそれらの誘導体および/またはそれらの混合物のいずれかを含め る。 ここに用いる用語“非錯化シクロデキストリン”とは、本発明の組成物中のシ クロデキストリン内のキャビティーが、皮膚に適用する前には実質上満たされな いままになっており、この組成物を皮膚に適用したときにシクロデキストリンが 種々の臭気分子を吸収できることを意味する。 本発明に好適に使用できるシクロデキストリン類はアルファ−シクロデキスト リン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンおよび/また はそれらの誘導体類である。ベータシクロデキストリン、ヒドロキシプロピル アルファ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル ベータ−シクロデキスト リン、メチル化−アルファ−シクロデキストリンまたはメ チル化−ベータ−シクロデキストリンがより好ましい。ベータ−シクロデキスト リンが最も好ましい。 シクロデキストリン類の混合物の使用も好ましい。このような混合物は広範囲 の分子サイズをもった広範囲の臭い発生分子と錯化合物を形成することによって 体臭をより広く吸収する。シクロデキストリン濃度は組成物の約0.1ないし約 25重量%、好適には約1ないし約20重量%、より好適には約2ないし約15 重量%、最も好適には約3ないし約10重量%である。 シクロデキストリンと臭気分子との錯化合物形成は、体液で濡れたときに速や かに起きる。これは使用者にとって好都合である、なぜならばシクロデキストリ ン類は乾燥した皮膚ではそれらのキャビティーを他の環境臭気で満たさず、その 結果シクロデキストリンは体臭を効率的に吸収しないことになる。より詳細に述 べるならば、シクロデキストリンが体液によって溶解すると、個々のキャビティ ーが体臭分子と包含錯化合物を形成できるようになる。こうして結局は、溶解し た非錯化シクロデキストリンの使用可能性が、効果的および効率的臭気コントロ ール性能にとって重要なのである。 小さい粒度のシクロデキストリンは臭気吸収のために使用できるより大きいシ クロデキストリン表面積を提供するのに役立ち、したがってより好ましい。ここ に用いる粒度とは、粒子の最大寸法および究極の(または一次)粒子を指す。本 発明の小さい粒子のシクロデキストリンは、約12ミクロン未満の粒度、好適に は約10ミクロン未満、そしてより好適には約5ミクロン未満の粒度を有するも のである。本発明に有用なシクロデキストリン、シクロデキストリン誘導体、お よびシクロデキストリン粒度のより完全な説明は、1995年7月4日発行のト リン(Trinh)らの米国特許第5,429,628号、に見いだすことがで きる。これはそのまま参考として本明細書に組み入れられるものとする。粉末担体 本発明に有用なシクロデキストリンおよびその他の任意の成分を薬物 学的に容認される粉末担体に分散し、好都合に皮膚上に均質に適用、分布させな ければならない。ここに用いる用語“薬物学的に容認される”とは、皮膚に、不 当な毒性、刺激、アレルギー反応などをおこさずに適切に局所適 用できる粉末を意味する。粉末担体は溶解したシクロデキストリンが所望の皮膚 接触から洗い流されるのを阻止するのにも役立つ。本発明において有用な粉末担 体は当業者がヒト皮膚に対して安全であることを知っている粉末を含める。その ような粉末としては、ただし制限するものではないが、コーンスターチ(局所用 澱粉)、タルク、米澱粉、オートムギ澱粉、タピオカ澱粉、 粉オクテニルスクシネート(National Starch & Che よびそれらの混合物を含める。コーンスターチが好ましい。 本発明の粉末担体は組成物の約10ないし約95重量%、好適には約15ない し約80重量%、より好適には約25ないし約50重量%を含む。高度に有効な湿分吸収剤 高度に有効な湿分吸収剤が任意に本発明に含まれ、閉 鎖皮膚上の過剰水分の減少に役立つ。高度に有効な湿分吸収剤は本発明の組成物 の流動性(水分により固化することなく流動する性質)も高める。ここに用いる フレーズ“高度に有効な水分吸収剤”とは、シリカ類(二酸化珪素)、シリケー ト類またはカルボネート類を指す;ここでシリケート類およびカルボネート類は カルボネートまたはシリケートとアルカリ(IA)金属、アルカリ土類(IIA )金属、または遷移金属との反応によって形成される。好適な高度に有効な水分 吸収剤は珪酸カルシウム、非晶質シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、 または炭酸亜鉛、およびそれらの混合物である。本発明に有用なシリケート類お よびカルボネート類の幾つかの特殊な例は、ヴァン・ノストランド・ラインホル ド(Van Nostrand Reinhold)の化学百科事典(Ency clo edia of Chemistry) 第4版、155ページ、169 ページ、556ページ、および849ページ(1984)に、より詳細に説明さ れている。これは参考として本明細書に組み込まれる。 高度に有効な湿分吸収剤の合成変形物が好ましい。特にシリカおよびシリケー トでは結晶シリカに関する安全性のリスクのために、合成変形物が好ま しい。合成変形物は、これらの化合物の天然の採掘された変形物(これをその後 さらに精製する)でなく、むしろ製造過程におけるコントロールされた化学反応 によって形成されるものである。 本発明に有用な合成カルボネート類は種々の供給会社、例えばマリンクロット (Mallinckrodt)またはホィッタカー(Whittaker)、ク ラーク(Clark)、およびダニエルス(Daniels)などから得られる 。本発明において有用な合成珪酸カルシウムの例はジェイ・エム・ヒューバー( J.M.Huber)から入手できるヒューバーソルプ 高度に有効な水分吸収剤は、総組成物の約5ないし約60重量%;より好適に は約10ないし約50重量%;そして最も好適には約20ないし約40重量%で ある。補助的臭気コントロール剤 任意に、本発明の組成物は付加的体臭コントロール のためにゼイライト類、カーボン臭気コントロール剤、炭酸水素ナトリウム、抗 菌剤および/または制汗剤を含むことができる。 ここで用いる用語“ゼオライト”は非繊維質ゼオライトである。本発明に含ま れるとき、ゼイライトは組成物の約0.1ないし約25重量%、好適には約1な いし約15重量%存在する。本発明に有用なゼオライトの詳細な説明は1995 年7月4日発行のトリンらの米国特許第5,429,628号に見いだされる。 これはそのまま参考としてここに組み込まれる。 米国特許第5,429,628号に記載されているカーボン臭気コントロール 剤は組成物の約0.1ないし約25重量%の濃度で本発明に使用される。 炭酸水素ナトリウムは臭気吸収剤として使用されることが当業者には公知であ る。炭酸水素ナトリウム、および腋の下の脱臭剤としてのその使用の例は、19 83年5月3日発行のマーシュナー(Marschmer)の米国特許第4,3 82,079号に見いだされる。これはそのまま参考として本明細書に組み込ま れる。本発明に含まれるとき、炭酸水素ナトリウムは組成物の約0.1ないし約 50重量%が存在する。 本発明の抗菌剤は抗細菌剤、抗真菌剤、およびそれらの混合物からなる群 から選択される。抗菌剤は皮膚上に存在する細菌および/または真菌の量を分解 および/またはコントロールするのに役立つ。好適抗菌剤はフェノールスルフォ ン酸亜鉛、酸化亜鉛、トリクロサン、ドュポン社のゼレク(Zel 物である。フェノールスルフォン酸亜鉛、酸化亜鉛、およびトリクロサンがより 好ましい。トリクロサンはチバガイギー社からイルガサンDP−300として入 手できる。本発明に有用な抗菌剤の例は、Cosmetic Bench Re ference 、1994年版、10ページに見いだされる。これは参考として ここに組み込まれる。本発明に含まれる抗菌剤は約0.01%ないし約25%の 濃度である。本組成物の約0.1ないし約10重量%が好ましい。 腋の下に用いるとき、制汗剤を本発明に含んでもよい。当業者に公知の制汗剤 の例はCosmetic Bench Reference、1994年版、1 3ページに見いだされる。これは参考としてここに組み込まれる。本発明に含ま れるとき、制汗剤は組成物の約0.1ないし約25重量%存在する。スキンエイド 本発明の組成物は任意にスキンエイドも含む。ここに用いる用語 “スキンエイド”とは皮膚保護剤、皮膚軟化薬、および保湿剤を含む。 本発明に用いる皮膚保護剤はCosmetic Bench Referen ce 、1994年版、53ページ;およびオーバー・ザ・カウンターヒト使用の ための皮膚保護用薬品に関する論文(the Monograph on Sk in Protectant Drug Products for Over −the−Counter Human Use)、21CFR 347に見い だされる。好適皮膚保護剤はコーンスターチ、カオリン、鉱油、炭酸水素ナトリ ウム、ジメチコン、酸化亜鉛、コロイド状オートミール、およびこれらの混合物 である。存在するとき、皮膚保護剤は組成物の約0.1ないし約80重量%、好 適には約0.1ないし約30重量%、最も好適には約0.1ないし約10重量%で ある。 本発明において有用な皮膚軟化薬および保湿剤はCosmetic Be nch Reference 、1994年版、27−32ページおよび46−4 8ページに見いだすことができる。これは参考としてここに組み込まれる。好適 皮膚軟化薬および保湿剤はトコフェロール、トコフェリル アセテート、アロエ 、植物油、鉱油、ペトロラタム、ジョジョバ油、およびこれらの混合物である。 封入(encapsulated)−または噴霧/凍結乾燥皮膚軟化薬がより好 ましい。スプレー/凍結乾燥または封入皮膚軟化薬の使用は、それらが剪断(例 えば下着または衣類にこすれる、など)によって、または皮膚水分との接触によ って放出されるまで、粉末担体中に保護されたまま保たれる。本発明に有用な好 適市販の噴霧/凍結乾燥アロエの例はTerra−DryTM凍結乾燥アロエ、T erra−DryTM凍結または噴霧乾燥アロエ、およびTerra−SprayTM 噴霧乾燥アロエ、である。これらはすべてテリー・ラボラトリーズ(Terr y Laboratories)から入手できる。存在する場合、皮膚軟化薬/ 保湿剤は組成物の約0.1ないし約50重量%、好適には約0.1ないし約25 重量%、最も好適には約0.1ないし約10重量%である。滑り化合物類 本発明の組成物は任意に滑り化合物を含むことができる。ここに 用いる用語“滑り化合物”とは、粉末の滑り/潤滑特性を高め、間隙性皮膚部位 の皮膚間摩擦を減らす特異な構造を有する化合物類を意味する。 本発明の滑り化合物はポリエチレン;ナイロン;ポリテトラフルオロエチレン ;小球(microspheres)、楕円、円筒などの形状のシリカ;雲母、 シリコーン(例えばジメチコン)および金属ステアレート(例えばステアリン酸 亜鉛);およびそれらの混合物を含める。好適滑り化合物は、小球、楕円、円筒 型などの形のシリカである。本発明に有用なシリカ楕円は からMSS−500、MSS 500/3、MSS−500/3H、MSS−5 00/N、およびMSS−500/3Nとして入手できる。その他に、本発明の シリカの幾つかは、滑り特性を高め上に、粉末の流動性を高めるためのヒューム ドシリカであるのが好ましい。ヒュームドシリカはキャボットコーポレーション (Cabot Corporation)から(Cab− 本発明の組成物中に存在するとき、滑り化合物は組成物の約0.1ないし約3 5重量%、好適には約1ないし約10重量%である。結合剤 本発明は粉末および活性成分の皮膚への付着を促進するために、任意に 乾燥または湿潤結合剤を含んでもよい。本発明に有用な結合剤は、Cosmet ic Bench Reference 、1994年版、13−14ページに見 いだされる。それは参考としてここに組み込まれる。好適結合剤はステアリン酸 カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸マグ ネシウム、シリコーン、およびそれらの混合物である。ステアリン酸亜鉛、ジメ チコン、およびそれらの混合物がより好ましい。 この組成物に含まれるとき、結合剤は組成物の約0.1ないし約25重量%、 好適には約1ないし約15重量%の濃度である。抗掻痒薬 抗掻痒薬(当業者には公知のものなど)を本発明の組成物に含むこと ができる。本発明に有用な抗掻痒薬の例はマグネシウム−L−ラクテート、ヒド ロコーチゾン、酢酸ヒドロコーチゾンおよびコロイド状オートミールである。抗 掻痒薬の記載が非処方薬ハンドブック(Handbook of Non Pr escriptionDrugs) 、第10版、529ページ、1993、に見 いだされる;これは参考としてここに組み込まれる。組成物に含まれるとき、抗 掻痒薬は組成物の約0.1ないし約40重量%存在する。着色料 着色料および色素を任意に臭気吸収組成物に加え、目でアピールし、性 能を印象づけることができる。本発明に適切に使用できる着色料はCosmet ic Bench Reference 、1994版、21−22ページに見い だされる;これは参考としてここに組み込まれる。 組成物の製法 本発明の組成物は次のような段階によって作られる:粉末担体中のシクロデキ ストリン、高度に効果的な水分吸収剤(もし存在するならば)、および任意の諸 成分を市販のミキサー、例えばV−ブレンダー、ダブルコーンブレ ンダー、またはリボンブレンダーによって、均質になるまで混合して混合物を作 る;そして市場で入手できる粉砕技術、例えばハンマーミル粉砕、衝撃粉砕、ボ ールミル粉砕、または流体エネルギー粉砕などを用いて、所望粒度分布に達する まで粉砕して粉砕混合物を作る。 本発明の組成物は皮膚または毛髪に直接塗布するものであるから、閉鎖皮膚部 位にこの組成物を供給して臭気を最大にコントロールするために種々の適用法が 役立つ。例えば、組成物はビン、キャニスター、スプレーディスペンサー、手動 スプレーディスペンサーに、またはふきとり構造(これをその後皮膚と接触させ 、組成物を皮膚に移行させる)上に好適に保存される。 当業者には公知のビンおよびキャニスターが本発明の組成物の供給のために適 切に使用できる。ビンおよびキャニスターには組成物を便利に小出しするための 小さい孔を有する蓋があるのが好ましい。 本発明の組成物を懸濁溶液としてスプレーディスペンサーまたはビンから供給 し、その場合、皮膚に適用または噴霧された溶媒が直ちに乾燥/揮発して粉末フ ィルムを残すようにすることもできる。このような懸濁型の例はエアゾール、液 状粉末懸濁液、またはシリコーン懸濁物である。エアゾール組成物中に存在する とき、本発明の粉末は普通は組成物の約0.1ないし約15重量%の範囲で含ま れる。粉末のエアゾールへの挿入は1978年3月7日発行のポモト(Pomo t)らの米国特許第4,078,051号に比較的詳細に説明されている。これ はそのまま参考として本明細書に組み込まれる。しかしこの方法は、敏感な体領 域、例えばパンティー領域またはその他の閉鎖皮膚領域に使用するには好ましく ない、なぜならばエアゾール容器に一般に用いられる噴射剤により皮膚刺激が起 きるかも知れないからである。 噴射剤を使用せず、組成物を溶液型とせず、組成物を粉末として供給する手動 スプレーディスペンサーが好ましい。本発明に有用なスプレーディスペンサーは 1948年9月28日に発行されたローズ(Rose)の米国特許第2,450 ,205号;1958年6月24日に発行されたバッチ(Bach)の米国特許 ,2,840,277号に、より詳細に記載されている。両方ともそのまま参考 として本明細書に組み込まれる。 当業者には一般に公知であるふきとり構造および/またはふきとり構造の製法 を本発明に用いることができる。ふきとり物はフレキシブルな分配手段を含む。 ここに用いる用語“フレキシブルな分配手段”とは、紙、布、不織布、フィルム 、フォーム、スポンジ、ローラー、パッド、ティシュー、綿ボールなどである。 好適ふきとり物基質は、基質の孔に組成物を保持できる多孔質材料、例えば不織 基質、フォームまたはスポンジなどである。本発明において特に有用で経済的な セルロース不織布の例は、1980年3月4日発行のトロカン(Trokhan )の米国特許第4,191,609号に記載されている。これはそのまま参考と してここに組み込まれる。 ふきとり物基質と本発明の組成物との結合法は当業者にはよく知られている。 組成物をふきとり物基質に結合させる一般的方法の例は、ふきとり構造に本発明 の組成物をコーティング、浸漬、ディッピング、散水、または噴霧することなど である。本発明の組成物を、所望臭気コントロールおよび/または本発明のその 他の好ましい皮膚への効果を十分提供できる濃度でふきとり物基質に加える。 粉末組成物の使用 本発明は、ヒトの体臭および過剰水分の減少のために、閉鎖皮膚に本明細書に 記載の組成物を適用することを含める、本明細書に記載の組成物の使用をも包含 する。本発明はヒトの膣臭を減少させるために、本明細書に記載の組成物を骨盤 領域、膣外領域、および/またはパンティー領域に適用することを含む本明細書 に記載の組成物の使用をも包含する。しかし本発明の組成物は膣内に挿入したり 外陰部に塗布したりしてはいけない。 ここに用いる用語、本発明の組成物の“有効量”とは、ヒトの臭覚によっては 体臭は感じられず、過剰湿分が存在しない点まで体臭および/または過剰湿分を 十分吸収する量を意味する。 本発明の組成物は皮膚または毛髪に直接局所適用される。組成物を分配手段に 入れ、その組成物を所望皮膚表面に噴霧、散水、振とう、またはこすりつけるこ とによって有効量を適用するという方法で組成物を与えることができる。分配手 段はキャニスター、スプレービン、またはフレキシブル分配手 段を含む予備成形されたふきとり物であるのが好ましい。 或いは、使用者は本発明の組成物を、彼または彼女の選択したフレキシブル分 配手段を含むふきとり物上に塗り付けてもよい。これをするためには使用者は洗 面用タオルまたはパフなどのフレキシブル分配手段を選び;本発明の組成物をビ ンまたはその他の容器から、選んだフレキシブル分配手段に移し、その組成物を 所望の体部分に適用すればよい。ユーザーは自分の手を用いて本発明の組成物を 適用してもよい。ユーザーは本発明の組成物を、彼らが意図する使用および必要 な臭気および湿分コントロール程度に応じて、好きなだけ多量または少量を使用 することができる。 下記の非制限的例は本発明の処方および使用法を説明する。 例IおよびIIは着色料および/または抗掻痒剤、例えばマグネシウム−L−ラ クテートなども含むことができる。実施例IIIもゼオライトを含むことができる。 実施例VおよびVIは炭酸水素ナトリウムも含むことができる。実施例VIIおよびVIIIはマグネシウム−L−ラクテートのような抗掻痒剤 も含むことができる。 実施例IXおよびXはゼオライトおよび/または着色料も含むことができる。実施例XIIIおよびXIVは炭酸水素ナトリウムも含むことができる。 上記の実施例は次のような段階によって作られる:シクロデキストリン、高度 に有効な水分吸収剤、任意の乾燥成分、および粉末担体を市販のミキサー、例え ばV−ブレンダー、ダブルコーンブレンダー、またはリボンブレンダーなどで、 混合物が均質になるまで混合することによって混合物を作る;磨砕/粉砕技術、 例えばハンマーミル粉砕、衝撃粉砕、ボールミル粉砕または流体エネルギー粉砕 などを用いて混合物の粒度を下げる;そして液相軟化剤、保湿剤、および/また は皮膚保護剤を好適には混合しながら噴霧微粒化することによって混合物に加え 、より均質に分散させ、第二の混合物を形成する。第二の混合物はその後第二の 粉砕/磨砕段階を受け、所望ならば風力分級操作も受けることができる。皮膚に適用する準備 実施例から形成されるようなはふきとり物上に載せたり、噴霧装置またはキャニ スター中に保存することができる。組成物は直接皮膚に、または皮膚に都合よく 適用するために使用者が選択したフレキシブルな分配手段に適用してもよい。ワイプの準備 :組成物を乾燥したフレキシブルな分配手段に塗布、振りかけ、ま たは噴霧し、フレキシブルな分配手段上の組成物のコーティングまたは厚さを所 望レベルに達せしめる。噴霧の準備 :組成物を選択したスプレー包装中に保存する。その包装を閉め、使 用者が使用するまで保存する。加圧エアゾールスプレーを作るために、その組成 物を適切な容器に移す。噴射材料を注入した後、その容器に圧をかけ、密封する 。実施例XV ストレス性尿失禁のある女性は、この症状に関係する湿り気が膣臭 および不快感を生じていることがわかる。排尿後、その女性は膣外部および骨盤 領域を実施例VIの組成物を含むふきとり物でふき取る。その女性はこのふきと り物の使用後、臭いが少なくなったことに気づく。或いは、女性は実施例XIV の組成物を使用し、ふきとり物の使用後、臭いおよび湿分が減ったことを見いだ す。実施例XVI 胸の大きい女性は、運動したとき、乳房の下の発汗および皮 膚ずれを経験しがちである。運動の前後に、彼女は実施例IIIの組成物を手動 噴霧ビンにより適用する。彼女はその組成物を乳房の下に噴霧し、その粉末スプ レーの使用後、体臭が減り、前より気持ちが良くなったことを認めている。或い は女性は実施例XIVの組成物を使用し、ふきとり物の使用後、体臭の減少と湿 分の減少を認めている。実施例XVII 男性。化粧用脱臭剤および制汗剤に重度のアレルギーを示し、 そのような製品の使用ができない。この結果、過剰の水分生成による調節不可能 の、厄介な体臭が発生する。彼の医師は、実施例IまたはVIIIの軽い臭気− および湿分吸収性組成物の使用を示唆する。男性は毎朝シャワー後にスプレーに より全身に組成物を噴霧する。アレルギー反応はおきない。その男性は実施例I またはVIIIかどちらかの組成物を使用したときに体臭が少ないことに気付く 。そして実施例VIIIの組成物では湿度の著しい減少を認める。その男性は実 施例VIIIの組成物を含むふきとり物の袋を仕事中も携帯し、暑い、そしてじ めじめした日には特に、必要に応じて簡単に、その都度何度も使用できるように している。実施例XVIII 肥満女性に幾重もの大きい腹部皮膚ひだがあり、そこに過剰 の水分が溜まることがよくあり、体臭を生じる。彼女は体臭並びに過剰湿分を減 らしたいと思った。彼女は実施例IVの組成物を使用し、その組成物をビンから 自分の手のひらに振りかけ、彼女の皮膚ひだ間の間隙領域並びにその他の閉鎖皮 膚部位にその組成物をすりこんだ。女性は体臭の減少を認めた。或いは彼女は実 施例XIの組成物を使用し、ふきとり物使用後に体臭の減少および湿分の減少を 認める。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a.組成物の0.1ないし25重量%の非錯化シクロデキストリン;および b.粉末担体 を含み、皮膚に安全に使用できる臭気吸収組成物。 2.さらに滑り化合物を含む請求の範囲第1項に記載の組成物。 3.a.組成物の0.1ないし25重量%の非錯化シクロデキストリン; b.粉末担体;および c.組成物の5ないし60重量%の高度に有効な湿分吸収剤 を含み、皮膚に安全に使用できる臭気および湿分吸収組成物。 4.高度に有効な湿分吸収剤がシリケート類、シリカ類およびカーボネート類か らなる群から選択される請求の範囲第3項に記載の組成物。 5.高度に有効な湿分吸収剤が珪酸カルシウム、非晶質シリカ、炭酸カルシウム 、炭酸マグネシウム、および炭酸亜鉛からなる群から選択される請求の範囲第4 項に記載の組成物。 6.シクロデキストリンがベータ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキス トリン類誘導体、アルファ−シクロデキストリン、アルファ−シクロデキストリ ン誘導体、ガンマ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリン誘導体、 およびこれらの混合物からなる群から選択される請求の範囲第1項ないし第5項 のいずれか1項に記載の組成物。 7.粒度が1ミクロンないし100ミクロン、好適には1ないし60ミクロン、 最も好適には1ないし20ミクロンである請求の範囲第1項ないし第6 項のいずれか1項に記載の組成物。 8.シクロデキストリンの粒度が1ないし12ミクロン、最も好適には1ないし 5ミクロンである請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の組成物 。 9.さらに、ゼオライト、活性炭、炭酸水素ナトリウム、抗菌剤および制汗剤か らなる群から選択される補助的臭気コントロール剤を含む請求の範囲第1項ない し第8項のいずれか1項に記載の組成物。 10.さらに、皮膚保護剤、軟化薬、および保湿剤からなる群から選択される皮 膚エイドを含む請求の範囲第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の組成物。 11.請求の範囲第1項ないし第10項のいずれか1項に記載の組成物が、フレ キシブルな分配手段を含むふきとり物上に置かれる予備成形されたふきとり組成 物。 12.手動スプレーディスペンザーによって粉末として供給される請求の範囲第 1項ないし第11項のいずれか1項に記載の組成物。 13.体臭および/または膣臭の減少のための臭気吸収組成物の使用であって、 a.組成物の0.1ないし25重量%の非錯化シクロデキストリン;およ び b.粉末担体 を含む臭気吸収組成物を、 閉鎖皮膚、骨盤領域、膣外部、および/またはパンティー領域に適用する前記臭 気吸収組成物の使用。 14.体臭および/または膣臭および過剰湿分を減らすために、臭気および水分 吸収組成物の使用であって: a.組成物の0.1ないし25重量%の非錯化シクロデキストリン; b.組成物の5ないし60重量%の高度に有効な水分吸収剤;および c.粉末担体; を含む組成物を皮膚、骨盤領域、膣外部、および/またはパンティー領域に適用 する 前記臭気および水分吸収組成物の使用。
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