JP2002515448A - 食道逆流病の処置法 - Google Patents

食道逆流病の処置法

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グライムズ,ステイーブン
カー,ステイーブン
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Abstract

(57)【要約】 抗-ガストリン免疫原組成物を用いた能動免疫感作と、胃酸ポンプ活性を遮断または阻害する拮抗剤とを組み合わせるか、あるいは精製したガストリン抗体と胃酸生成酵素系のH2拮抗剤またはプロトンポンプインヒビターとを組み合わせることを含んで成る食道逆流病の処置法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、食道逆流病の処置のための免疫学的、抗ホルモン的、そして酵素阻
害法の組み合わせに関する。
【0002】 発明の背景 食道逆流病(“GERD")は長期の、さらには終生の治療を必要とするよくある慢
性疾患である。GERDは通常、胸やけとして知られ、そして胸骨後が焼ける感覚お
よび胃内容物の逆流が特徴である。米国では約40%の成人がこの疾患の発症を経
験し、そして約10%は毎日の症状に問題をかかえている。
【0003】 GERDは食道の粘膜と逆流物との間の異常に長時間の接触がある時に起こり、こ
れは主に胃酸によると考えられている(Devault,et al.,Mayo Clinic Proc.69:8
67-876,1994およびRedmond,et al.「食道逆流病(Gastroesophageal Reflux Dis
ease)」、Ronald Hinder編集、R.G.Landes社、第1章、第1〜6頁、1993で)。
胃内容物および十二指腸液の逆流は、胃と小腸の間の胃内容物の移動時間に、役
にたたない下部食道括約筋またはより多くは不適切な括約筋の弛緩によると考え
られている。生じる胃からの酸および他の物質の逆流は、痛みまたは食道粘膜の
傷害を誘導し得る。この食道粘膜への傷害は、疾患の重篤度に依存して食道粘膜
の炎症、出血、細胞学的変化、消化性食道狭窄、食道潰瘍およびBarrett化生を
特徴とする食道炎を導き得る。
【0004】 胃酸は、アセチルコリン、ヒスタミンおよびガストリンが細胞表面上の特異的
レセプターとの結合後に、これらの化合物による刺激で胃の壁の細胞により生成
される。ペプチドホルモンであるガストリンは、胃内の粘膜細胞により生成され
る。ガストリンは血中に分泌され、そして壁細胞による酸分泌の最も強力な刺激
物である。ガストリンは2つの分子形態、ヘプタデカガストリン(G17)および
テトラトリアコンタガストリン(G34)で存在する。G17は食事誘導型の胃酸分泌の
主要刺激物であり、そしてヒスタミンよりも1500倍強力であり、ガストリンが媒
介する酸放出の60%を占める。異常な括約筋を持つGERD患者では、食後のガスト
リンレベルは正常な人の2倍であり、そして食後3時間以上も高いままである(
Wetscher et al.食道逆流病(Gastroesophageal Reflux Disease)」、R.A.Heind
er編集、R.G.Landes社、第2章、第7〜29頁、1993で)。
【0005】 正常な食道のpHはpH4より高い。胃からの酸の逆流は食道のpH値を4未
満に下げ、これにより食道粘膜に傷害を与え、そしてGERDを発症させる。正常な
個体では、酸性の逆流物(refluxzate)は食道の蠕動による逆流物の排除により
、および粘膜下食道腺により生成される重炭酸塩での酸の中和により清浄化され
、そして重炭酸塩は飲み込んだ唾液に存在する。GERD患者では正常な個体よりも
胃内容物の逆流がより頻繁に、しかも長時間起こるので、このような酸の中和メ
カニズムは正常な食道のpH値を回復し、そして粘膜の傷害を防止するには十分
ではない(Booth,et al.Arch.Surg.96:731-734,1986およびDemeester,at al.,An
n.Surg.184:459-470,1976)。食道の酸の中和メカニズムを改変することは医学的
に実際的ではないので、GERD治療は胃内容物のpHを上げることに向けられてい
る。
【0006】 現在、GERDを処置するために種々の治療を利用することができる。歴史的には
GERDの医学的処置は疾患の急な発生を緩和するために、酸中和剤または抗−逆流
物としてアルギン酸塩のような制酸剤を使用することから成る。しかしこのよう
な処置は慢性および重度のGERD症状には有効ではない。GERDを処置するために現
在使用されている全身性の薬物療法は、ヒスタミンレセプター拮抗剤、シメチジ
ンおよびラニチジンを含み、これらは4つのヒスタミン2型(“H2")レセプタ
ーの阻害に向けられた酸-抑制剤である。このような薬剤はヒスタミンの正常な
結合を防止し、これにより壁細胞が胃酸を分泌することを防止し、そしてこのよ
うにしてそれらは胃内容物のpHを上げる。最も広く使用されているヒスタミン
2-拮抗剤は、塩酸シメチジン(Tagamet(商標)、スミスクライン ビーチャム
ファーマシューティカルズ(SmithKline Beecham Pharmaceuticals))、塩酸ラニ
チジン(Zantac(商標)、グラクソ ファーマシューティカルズ(Glaxo Pharmaceut
icals))、フォマチジン(Pepcid(商標)、メルク アンド社(Merk & Co))である。
このようなH2拮抗剤の使用は、より過激な取り組みである手術が通常は禁忌で
あるので、GERDを含む酸が引き起こす消化性疾患の標準的な処置である。
【0007】 広く受け入れられているヒスタミンH2レセプターブロッカーにもかかわらず
、このような酸抑制化合物で処置したGERD患者に関する管理された試験では、食
道炎の治癒に関してはまちまちの結果を、そして胃内では酸の生成が続くような
持続した症状の反応をもたらした。シメチジンおよびラニチジンをGERD患者に使
用した試験で、消化性潰瘍の治癒において有効であることが示された用量および
期間では、GERDに効果がなかった(Sabesin et al.Arch.Intern.Med.151:2394,1
991)。より高い用量および期間のH2-拮抗剤療法で(シメチジンおよびラニチジ
ンについてそれぞれ1日に2回、400〜800mgおよび150mg〜300mg)、約50〜70%
(平均61%)の患者がGERDの症状の軽減を示し、そして0〜82%(平均48%)が
内視鏡で測定した時に彼らの食道炎に治癒が示された(DeVault,et al.同上:Ko
elz,H.R.Scand.J.Gastroenterol.24:25-26,1989およびFennerty and Sampliner, Arch.Intern.Med. 151:2365-2366,1991)。
【0008】 潰瘍を起こした、または糜爛した食道粘膜の治癒には、他の胃腸潰瘍の処置に
必要とされるよりも長期で、しかも深い酸の抑制が必要である。ヒスタミンブロ
ッカーを用いた有効な処置後にGERDの症状が消えた患者では、処置を中断した直
後に疾患の症状が再発した(Antonson,et al.,Gastroenterology 98:A16,1990お
よびBardhan et al.,Gastroenterology 98:A18,1990)。
【0009】 多くの重篤なGERDの患者は胃酸を過剰分泌し、そしてH2拮抗剤の高い投薬を
必要とするかもしれないが、これはこのような薬剤に対する患者のコンプライア
ンスおよび長期使用という点では問題になる。高用量のH2ブロッカーは患者に
長期間与えられた時、血圧および心臓の問題のような望ましくない副作用を引き
起こすかもしれない。GERD症状の軽減を生じるために必要な有効投与量の増加は
、治療に大変な経費をもたらす。食道炎の処置は疾患の重篤度に依存して大変広
く変動するが、疾患がより重症で高度の種類ならば標準的な用量のヒスタミンブ
ロッカーには十分に反応しない。およそ50%以上のGERD患者は、ヒスタミンH2
拮抗剤療法には反応せず、そしてさらに別の処置形態を必要とする。加えて有効
なGERDの処置は、ヒスタミンブロッカーまたはGERDの処置に有効であると判明し
た水素ポンプインヒビターの濃度の増加に依存するだけでなく、化合物は患者内
に一過性で限られた時間で存在し、そして状況によっては1日に4回与えなけれ
ばならない場合もあるので、有効な投薬が頻繁に行なわれなければならない。有
意な数の症例では、患者はH2ブロッカーに反応しない。
【0010】 胃内の酸の分泌を、壁細胞内の塩酸の生産についてプロトン(ヒドロニウムイ
オン)ポンプメカニズムを抑制することにより抑制するプロトンポンプインヒビ
ターであるオメプラゾール(アストラ社(Astra AB))、または抗-H+/K+-ATP
ase酵素阻害化合物ならびにその同族体、ランソプラゾール(タケダ ケミカルズ
(Takeda Chemicals))またはパントプラゾール(ビック グルデン(Byk Gulden)
)は、GERD食道炎の症状の緩和においてヒスタミンH2ブロッカーよりも有効で
あることが見いだされた。オメプラゾールにより誘導されるpHの上昇は、症状
の緩解ではおよそ62〜94%(平均83%)を導き、そしてGERDについて4〜8週間
処置した患者の71〜96%(平均78%)に食道炎の治癒が起こり、これはラニチジ
ンのおよそ2倍である(DeVault,et al.同上、Zeitoun,P.Scand.J.Gastroentero
logy 166(Suppl):83,1989)。ヒスタミンブロッカーの場合と同様にオメプラゾー
ル、ランソプラゾールまたはパントプラゾールを使用することの欠点は、化合物
が胃および十二指腸潰瘍を処置するために必要な用量(1日1回、20mg)より高
い用量(20mgを1日に2回、または40mgを1日に1回)で、しかもGERDを有効に
処置するために長期間投与されなければならない点にある。
【0011】 さらにGERDを処置するためにヒスタミンブロッカーまたはオメプラゾールを長
期間使用することは、血清中のガストリンレベルの上昇をもたらす(基底比の2
〜4倍)。ガストリンレベルの上昇はヒトの胃粘膜に及ぼす危険な栄養効果のよ
うな望ましくない副作用を導き得る(Festen,et al.Gastroenterology 87:1030-
1034,1984:Jansen,et al.Gastroenterology 99:621-628,1990およびSontag,et a
l.Gastroenterology 102-109,1992)。
【0012】 同時に与えられた米国特許第5,023,077号および同第5,609,870号明細書は、抗
-ガストリン抗体を生成することにより、患者内のガストリンレベルを制御する
ために有用な免疫原組成物を開示する。このように米国特許第5,023,077号およ
び同第5,609,870号明細書は、免疫原組成物が胃および十二指腸潰瘍およびガス
トリンが誘導する、またはそれに反応性の癌の処置に有用であることを開示し、
そしてこの開示は引用により全部、本明細書に編入する。
【0013】 当該技術分野にはGERDの成功裏の治療のためのさらなる方法および組成物の必
要性が存在する。
【0014】 発明の要約 本発明は、胃酸生成または胃酸の分泌の原因である酵素を阻害することにより
胃内の胃酸を減少する方法と、循環しているガストリンの上昇を下げるか、また
は防止するための免疫方法とを組み合わせる。本発明の目的は、循環している血
中ガストリンホルモンレベルの上昇を防ぎながら、実質的に胃のpHが上がるよ
うに、GERDの治療において抗-ガストリン免疫原組成物を有効用量のプロトンポ
ンプインヒビターまたはH2拮抗剤の投与と組み合わせて使用することである。
【0015】 本発明は、外来の特異的抗体の投与またはガストリンに対する免疫原組成物に
よるその場のいずれかによりヘプタデカガストリンG17またはテトラトリアコン
タガストリンG34、またはG17およびG34の両方の中和による循環しているガスト
リンホルモンの免疫学的減少と一緒に、プロトンポンプインヒビターまたはH2
ブロッカーの投与により胃酸抑制によるGERDの処置を対象とする。
【0016】 有効な投薬用量の抗ガストリンG17抗体を用いて、有効なオメプラゾール投薬
用量を投与することにより、GERD患者を処置することが本発明の好適な態様であ
る。
【0017】 GERD患者への抗ガストリン免疫原の非経口投与の頻度は、単回の有効用量であ
るか、少なくともそれらのわずか数回の用量に維持することがより好適である。
【0018】 さらに別の好適な本発明の方法は、GERD患者をガストリン免疫原または抗-G17
抗体を用いて、胃酸生成酵素インヒビター(すなわちプロトンポンプインヒビタ
ー)を投与する前に前−処置する。
【0019】 1つの態様では本発明は、H2拮抗剤またはプロトンポンプインヒビターに関
してそれぞれ当該技術分野で記載されている標準的な投薬を使用して、ラニチジ
ン、シメチジン、フォマチジンもしくはニザチジンのようなヒスタミン H2拮抗剤、またはオメプラゾールもしくはランソプラゾールのようなプロトン
ポンプインヒビターを用いた併用療法に関する。好適な併用療法では、患者はガ
ストリン17(1-9)-h(G17)ser9-ジフテリア トキシンを含んで成る免疫原組成物を
用いて能動的に免疫感作される(米国特許第5,023,077号および同第5,468,494号
明細書(同時に与えられた)を参照にされたい)。患者はいったん免疫感作される
と、ヒスタミンH2拮抗剤またはプロトンポンプインヒビター療法が2〜12週間
、または所望する血清抗-ガストリン17抗体力価に達するまで投与される。この
新規な併用療法は、この疾患のより重篤な場合を含め、GERDを処置するためのよ
り有効方法をもたらす2つの独立したメカニズムにより酸の生成がこのように制
御されるので、胃による酸の放出のより有効な制御法を提供する。さらにこの療
法は、GERDを処置するためにより経費が低く、長期の標準的な療法に付随する患
者のコンプライアンスに問題がない。さらに、特にオメプラゾールを用いた標準
的な療法に付随する高いガストリンレベルが中和され、そしてこのように望まし
くない副作用が減少する。
【0020】 本発明のGERDを処置するための方法は、酸生成レベルならびに酸生成刺激レベ
ル(ガストリン)の両方で、酸を減少する薬剤の投薬用量を減らすことを可能と
する。この投薬用量の減少は、通常は長期化する処置において望ましい。
【0021】 発明の詳細な説明 本発明は、食道逆流病を処置法するための方法の新規な組み合わせに関する。
この組み合わせた方法は、一方ではホルモンガストリン17のその生理学的レセプ
ターへの正常な結合を、患者の(彼または彼女自身の)ガストリン17ホルモンに
対して能動的に患者を免疫感作することにより阻害することを含んで成る。ある
いはまたはさらにホルモンガストリン34は、G34またはC-末端G17ペプチドフラグ
メントを用いた能動的または受動的免疫感作により中和され得る。他方では、こ
の方法はプロトンポンプインヒビターまたはH2レセプター遮断のいずれかによ
る胃酸生成の抑制を提供する。
【0022】 本発明は、患者内のガストリン17またはガストリン34のその生理学的レセプタ
ーへの結合に影響を及ぼし、そして胃内のpHを上げるように、十分なガストリ
ン17またはガストリン34抗体レベルを患者内で生じるペプチド免疫原を使用した
食道逆流病を処置する新規な免疫的方法を提供する。胃内の胃酸の分泌は、この
ように制御することができる。胃内容物のpHは同時に十分なpHレベル、例え
ばpH3より高く長期間、そしてGERDの症状を緩和するのに十分な期間上がり、
そして酸が誘発する食道炎を治癒する。本発明に従い、免疫原キャリアーに結合
したG17免疫原を含んで成るペプチド免疫原を用いた能動免疫感作により抗-G17
抗体を患者内でに誘導する。この免疫原により患者に生じた抗体は、選択的かつ
特異的にガストリンホルモンG17もしくはG34または両方に結合し、そしてガスト
リンG17もしくはG34または両方の壁細胞内のそのレセプターへの結合を別個に、
または一緒に中和そして阻害し、これにより胃内の酸の放出を制御し、そして逆
流中に胃酸による食道粘膜の傷害を防止する。
【0023】 本方法の好適な態様は活性ガストリン17またはG34免疫原の単回投与を提供し
、これは患者のコンプライアンスおよび治療の結果として望ましくない副作用の
問題が排除される点で、GERDを処置するための当該技術分野の標準的な療法に優
る幾つかの利点を有する。GERDを処置する免疫法を使用する他の利点は、投与回
数が限定されている使用を含む。適切な間隔をあけた追加免疫を含む単回の1次
投与は、およそ6カ月から1年間持続し得る。別の利点はH2拮抗剤またはプロ
トンポンプインヒビターとの併用療法において、有効な抗-ガストリン17抗体力
価は随時の追加免疫投与により維持することができ、この間、胃酸インヒビター
の投薬用量を減らすか、または中断する。本発明の別の利点は、抗ガストリン抗
体力価の維持により、そうしなければプロトンポンプインヒビターまたはH2
ロッカーの投与からもたらされる過剰なレベルの低ガストリン血症(hypogastri
nemia)を減らすかまたは防止する点である。免疫原組成物の追加免疫で、抗-ガ
ストリン17免疫および胃酸抑制を延長させる。本方法のさらに別の利点は、免疫
感作により食道炎を完全に治癒する十分な期間が可能となることである。加えて
外科医術を必要としない。さらに別の利点は、過剰な血清ガストリン17ペプチド
が生理学的に中和されるので、望ましくない副作用を生じることなく併用療法は
重篤なGERD症例の処置にはより有用である。GERDの症状が緩和された患者では、
追加免疫投与の中断で正常なガストリンレベルに回復することができる。
【0024】 本発明の方法に従い、免疫原はガストリン17またはガストリン34のアミノ末端
を模するペプチドまたは化学構造を使用して調製する。本発明の免疫原および免
疫原組成物は、米国特許第5,023,077号、同第5,469,494号および同第5,609,870
号明細書に記載されているものである。このように発効された特許の開示は全部
、引用により本明細書に編入する。米国特許第5,023,077号、同第5,469,494号お
よび同第5,609,870号明細書は、抗-ガストリン17免疫原ならびに抗-ガストリン3
4免疫原を含有する組成物、およびこのような組成物を使用して胃および十二指
腸潰瘍およびガストリン反応性癌を処置する方法を開示する。
【0025】 本発明ではGERDの処置に、有効な投薬用量は1日あたり0.1mg〜5mgの範囲の
免疫原組成物を10〜80mgのオメプラゾールと組み合わせて投与する。免疫原組成
物の有効投薬用量で患者に免疫反応を誘導し、そしてヒトガストリン17に対する
抗体力価を免疫感作から1〜3カ月後に誘導することができる。
【0026】 本方法によるGERDの有効処置により、胃内容物のpHはpH3または4より高
く、しかもH2拮抗剤治療よりも長期間維持される。pH2.0未満の逆流物質がタ
ンパク質の変性および細胞の傷害により食道炎を引き起こし、そして2.5未満の
pH値で患者に痛みの症状を誘発するので、GERDの処置においては胃のpHを3
または4より高く維持することは必須である。pHが2.5より高く維持される時
、痛みの感覚はほとんどなくなり(Smith,et al.Gastroenterology 96:683-689,
1989)、そして食道壁への傷害も最小になる。
【0027】 本発明の免疫原および免疫原組成物は、典型的には単回投与後に特異的抗体反
応を誘導する。しかし抗体力価がGERDの処置に有効な望ましいレベルに上がるま
で、数週間から数カ月かかるかもしれない。
【0028】 ラニチジン、シメチジン、フォマチジンおよびナザチジンのようなヒスタミン
2拮抗剤、あるいはオメプラゾールまたはランソプラゾールのようなプロトン
ポンプインヒビターとの併用療法は、GERD患者を本発明の免疫原組成物で免疫感
作し、そしてH2拮抗剤の投与は少なくとも処置から最初の2〜12週間あるいは
所望の血清レべルの抗-ガストリン17抗体が得られるまでは1日に1回、毎日の
基準で提供するように設計する。
【0029】 所望の抗-ガストリン17血清レベルは、10〜300pmole/mlの範囲である。いった
んELISAまたはRIAにより測定される所望の血清レベルの抗-ガストリン17抗体力
価が得られたら、併用療法の非-免疫的胃酸抑制薬剤を減らすか、または中断し
てよい。
【0030】 以下の実施例では、抗G17免疫原組成物、150mgのラニチジンおよび60mgのオメ
プラゾールをブタに投与し、そして処置前および後で胃内容物のpHに生じた変
化を測定した。具体的には各ブタの未処置対照状態で胃のpH測定を行った後、
同じブタの胃のpHを動物をラニチジンまたはヒトガストリン17(1-9)-h(G17)se
r9-ジフテリア トキソイド(ガストリムン(Gastrimmune))の組成物のいずれか
で処置した後、あるいはオメプラゾールを4匹の動物(ブタ)のそれぞれに個別
に、異なる時期に投与した後に測定した。
【0031】
【実施例】
実施例1 ガストリンの中和は、免疫原キャリアーとして作用するジフテリアトキソイド
にアミノ酸またはペプチドスペーサーを介して連結されたガストリン-17のアミ
ノ酸末端ドメインから成る免疫原組成物であるガストリムンを使用することによ
り行った。抗体は、ガストリンの2つの既知の増殖形(proliferative form)であ
るアミド化およびグリシン-延長化ガストリン-17の両方と交差反応する免疫原を
設計することにより生成した。
【0032】 血清抗体力価は最初の免疫感作から2週間以内に、>10-9Mの抗原結合能力を
持つレベルまで上昇した。ガストリムンを免疫感作したマウスの血清中の抗-ガ
ストリン抗体の存在は、ELISAを使用することにより確認した。予想どおり、対
照免疫原で免疫感作した動物に検出される結合したガストリンレベルは無かった
【0033】 実施例2 図1および図2から分かるように、胃内容物のpHは抗-ガストリン17で免疫
感作したブタでpH3または4より高く、ラニチジンで処置したブタよりも長期
間留まった。オメプラゾールで処置したブタでは、胃のpHはpH3または4よ
り高く、ラニチジンで処置したブタおよび抗-G17免疫感作したブタより長期間維
持された。
【0034】 加えて図3は、ラニチジン、抗-G17免疫感作およびオメプラゾール処置と比較
した時、対照のブタの胃内容物により現されるpH中央値を示す。このデータは
、胃のpHがラニチジンまたは抗-G17免疫感作療法で処置したブタよりも高いレ
ベルに維持されていることを示している。抗-G17で免疫感作したブタは、ラニチ
ジンで処置したブタよりも高いpH中央値を有した。
【0035】 ラニチジンを用いたブタの処置は、胃から酸の放出を防止する効果が低かった
。オメプラゾール処置は酸の放出を高度に防止した。抗-ガストリン17免疫感作
の単回投与は、効果がラニチジンとオメプラゾールとの間のレベルで胃酸の放出
を防止し、そして有効なGERD処置のために十分に胃酸の放出レベルを下げ、しか
も胃のpHを上昇させた。
【0036】 胃酸の分泌を、プロトンポンプインヒビターまたはH2ヒスタミンブロッカー
と例えばガストリムンによる新規な免疫感作と組み合わせる処置は、このように
胃内での好ましく上昇したpHを維持させることができる。さらに随時に、抗ガ
ストリン免疫原組成物の有効な追加免疫を用いた処置により、最終的に恐らく数
カ月内に、例えばオメプラゾールまたはラニチジンのような制酸分泌薬を用いた
さらなる処置を不要にすることができる。
【0037】 抗ガストリン免疫原を用いた免疫感作後に、プロトンポンプインヒビターまた
はH2ブロッカー投与の可能な利点の1つは、記載するように胃酸の分泌の低下
、または胃のpHを3〜4に上げることに有効な、より低量のプロトンポンプイ
ンヒビターまたはH2ブロッカーの使用にある。
【0038】 実施例3 GERDに罹患しているヒト患者を、200μg〜400μgのG17(1-9)Ser(DT免疫原組
成物)の1次i.v.接種を用いて免疫感作した。2週間後、100〜200μgのG17(1-9
)Ser(DT組成物)の追加免疫を同様に投与した。抗-G17力価が、血清ガストリン
レベルを正常付近に下げると同時に、胃酸の分泌を下げるために十分な約10〜30
0pmole/mlに達した時、約10〜20mgの経口オメプラゾール調製物を毎日投与して
、GERDの症状を本質的に排除するか、または実質的に緩和するレベルまで胃酸の
分泌をさらに下げるか、または安定させる。
【0039】 実施例4 G17またはG34のいずれかに対する特異的免疫反応を誘導することができる免疫
原は、標準的な固相合成法により調製した。各ペプチドは、アミノ酸含量および
純度について特性決定した。
【0040】 以下のアミノ酸配列を持つペプチドを合成した: ペプチド 1-ヒト G17(1-6)(“hG17(6)"):pGlu-Gly-Pro-Trp-Leu-Glu-Arg-Pro- Pro-Pro-Pro-Cys ペプチド 2-ヒト G17(1-5)(“hG17(5)"):pGlu-Gly-Pro-Trp-Leu-Arg-Pro-Pro- Pro-Pro-Cys ペプチド 3-ヒト G17(1-4)(“hG17(4)"):pGlu-Gly-Pro-Trp-Arg-Pro-Pro-Pro- Pro-Cys ペプチド 4-ラット G17(1-6)(“rG17(6)"):pGlu-Arg-Pro-Pro-Leu-Glu-Arg- Pro-Pro-Pro-Pro-Cys ペプチド 5-ヒト G34(1-6)(“hG34(6)"):pGlu-Leu-Gly-Pro-Gln-Gly-Arg-Pro- Pro-Pro-Pro-Cys ペプチド 6-ヒト G34(13-22)(“hG34/G17組み合わせ"):Asp-Pro-Ser-Lys-Lys- Gln-Gly-Pro-Trp-Leu-Pro-Pro-Pro-Pro-Cys このような各ペプチドは、連結剤の1つの末端にスクシンイミジルエステルお
よびもう1つの末端にマレイミドを含有するヘテロ官能性連結剤を使用して、末
端ペプチドシステイン残基を介してジフテリアトキソイド(“DT")のようなキャ
リアー上に存在するアミノ基に結合した。
【0041】 上記ペプチド1−6とキャリアーとの間の連結を行うために、乾燥ペプチドを
0.1Mのリン酸ナトリウムバッファー、pH8.0に30モル過剰のジシオスレイトール(
“DTT")を用いて溶解した。溶液は窒素ガス雰囲気下で飽和した水で4時間撹拌
した。還元したシステインを含有するペプチドは、0.2M 酢酸で平衡化したG10 S
ephadexカラムでクロマトグラフィーにより他の成分から分離した。ペプチドは
凍結乾燥し、そして使用するまで真空下に保存した。キャリアーは、キャリアー
105モル重量あたり約25個の遊離アミノ基の活性化を達成するために十分な比率
でヘテロ官能性連結剤、例えばEpsilon-マレイミドカプロン酸 N-ヒドロキシス
クシンイミドエステル(“EMCS")を用いた処理により活性化した。ジフテリア
トキソイドの具体的な場合では、この量は各20mgのジフテリアトキソイドに対し
て6.18mgのEMCS(純度75%)の量の添加となった。
【0042】 ジフテリアトキソイドの活性化は、1mlの0.2M リン酸ナトリウムバッファー
、pH6.45に各20mgのジフテリアトキソイドのアリコートを溶解することにより行
った。6.18mgのEMCSのアリコートを、0.2mlのジメチルホルムアミド(“DMF")に
溶解した。暗中の条件下で、EMCSを50マイクロリットル(“ul")の量までDTに撹
拌しながら滴下した。暗中で2時間インキューベーションした後、混合物は0.1m
M EDTAを含有するクエン酸ナトリウムバッファー、pH6.0で平衡化したG50 Sepha
dexカラムでクロマトグラフィーを行った。
【0043】 EMCSで活性化したジフテリアトキソイドを含有する画分を、暗中の条件下でPM
10限外濾過膜で濃縮した。濃縮物のタンパク質含量は、LowryまたはBradford法
により測定した。キャリアーのEMCS含量は、活性化したキャリアーをシステイン
-HClとインキューベーションし、続いて10mMのElman試薬である5,5'-ジチオ-ビ
ス(2-ニトロ安息香酸)10mMと反応させることにより測定した。システイン-HClを
含有するブランク管とシステイン-HClおよびキャリアーを含有するサンプル管と
の間の光学密度の差異は、5-チオ-2-ニトロ安息香酸について412nmのモル吸光係
数を使用することによりEMCS基含量に変換した。
【0044】 ペプチドの還元したシステイン含量(-SH)も、Elman試薬を使用して測定した
。約1mgのペプチドを1mlの窒素ガスを飽和した水に溶解し、そして0.1mlのこ
の溶液のアリコートをElman試薬と反応させた。5-チオ-2-ニトロ安息香酸(13.6
×103)のモル吸光係数を使用して、遊離のシステイン-SHを算出した。キャリア
ー上の25個のEMCs活性化アミノ基と反応させるために、十分な遊離-SHを含量す
るペプチド量を、0.1mM EDTAを含有する0.1M クエン酸ナトリウムバッファー、p
H6.0に溶解し、そして暗中の条件下でEMCS活性化キャリアーに滴下した。すべて
のペプチド溶液をキャリアーに加えた後、混合物は暗中、水を飽和した窒素ガス
雰囲気下で一晩インキューベーションした。
【0045】 EMCSを介してキャリアーに連結したペプチドの結合物は、0.2M 重炭酸アンモ
ニウムで平衡化したG50 Sephadexカラムでカラムクロマトグラフィーにより混合
物の他の成分から分離した。カラムの排除容積に溶出した結合物を凍結乾燥し、
そして使用するまで20℃に乾燥保存した。
【0046】 結合物はペプチド含量について、重量増加、アミノ酸分析等を含め当業者に既
知の多数の方法により特性決定することができる。このような方法により生成さ
れたペプチドおよびジフテリアトキソイドの結合物は、105MWのキャリアーあた
り20〜25モルのペプチドを有すると決定され、そしてすべてが試験動物の免疫感
作に免疫原として適当であると考えられた。
【0047】 実施例5 ペプチドhG17(1-9)-Ser9は、標準的な固相合成法により調製した。そのペプチ
ドはhG17のアミノ末端免疫模造物(immunomimic)、次にカルボキシ末端スペーサ
ーを含む。このペプチドはhG17(pGlu-Gly-Pro-Trp-Leu-Glu-Glu-Glu-Glu-)の9
個のアミノ酸の免疫模造物に続いて“Ser"スペーサー(-Ser-Ser-Pro-Pro-Pro-Pr
o-Cys)がhG17免疫模造物のアミノ酸9についている。
【0048】 このペプチドをジフテリアトキソイド(“DT")免疫原性カーダー(carder)
上に存在するアミノ基に、末端ペプチドシステイン残基を介して、連結剤の1つ
の末端にスクシンイミジルエステルおよびもう1つの末端にマレイミドを含有す
るヘテロ官能性連結剤を使用して本質的に実施例4に記載したように結合した。
【0049】 本発明の免疫原性構造物は、ペプチドスペーサーを介して免疫原性キャリアー
に結合したアミノ末端(1-9)G17ペプチドまたはアミノ末端(1-6)G34ペプチドを
含む。好適なG17配列はpyro-Glu-Gly-Pro-Trp-Leu-Glu-Glu-Glu-Gluであり、そ
して好適なG34配列はpGlu-Leu-Gly-Pro-Gln-Gly-Arg-Pro-Pro-Pro-Pro-Cysであ
る。両構造物に好適なスペーサーはSer-ペプチド(Ser-Ser-Pro-Pro-Pro-Pro-Cys
)である。好適な免疫原性キャリアーはジフテリアトキソイド、破傷風トキソイ
ド、キーリムペット(keylimpet)ヘモシアニンおよびウシ血清アルブミン(BSA)
である。ガストリン免疫原はpGlu-Gly-Pro-Trp-Leu-Glu-Glu-Glu-Gluペプチド配
列の結合物と定められ、免疫原キャリアーに連結したアミノ酸スペーサーを含む
。好適なガストリン免疫原は、ペプチドスペーサーによりジフテリアトキソイド
に連結した(1-9)アミノ末端(pGlu-Gly-Pro-Trp-Leu-Glu-Glu-Glu-Glu)ペプチド
の結合物と定められる。
【0050】 本発明の多数の修飾および変更は上記の明細書に含まれ、そして当業者には明
らかであるものと思われる。本発明の組成物および方法に対するそのような修飾
および変更は、本明細書の冒頭に記載する特許請求の範囲に包含されると考える
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、6匹(6)の対照動物と比較してラニチジン(4動物)、オメプラゾ
ール(5動物)およびhG17(109)(4動物)で処置したブタの異なる群において
、胃内容物がpH3より高く維持される時間の割合に関する実験データを説明す
る。
【図2】 図2は、図1に記載するように未処置(対照)のブタ(5)群およびヒトガス
トリン17(1-9)Ser9-ジフテリア トキソイド(4動物)、ラニチジン(4動物)
およびオメプラゾール(5動物)で処置したブタの群において、胃内容物がpH
4より高く維持される時間の割合を説明する。
【図3】 図3は、図1に記載するように6匹(6)未処置(対照)のブタ群およびヒト
G17(1-9)Ser9-ジフテリア トキソイドで処置した4匹(4)のブタ、ラニチジン
で処置した3匹(3)のブタおよびオメプラゾールで処置した5匹(5)のブタ
群の、胃内容物のベースラインpHの中央値を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/00 A61K 39/00 Z 39/00 39/385 39/385 45/00 45/00 A61P 1/00 A61P 1/00 43/00 43/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 カー,ステイーブン アメリカ合衆国カリフオルニア州95616デ イビス・ハルセイサークル2265 (72)発明者 ミカエリ,ドブ アメリカ合衆国カリフオルニア州94939ラ ークスパー・マリナビスタアベニユー21 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 AA20 BA01 BA02 BA08 BA18 BA23 BA41 CA18 DA33 DB79 NA05 NA14 ZA661 ZC441 ZC751 4C085 AA13 BA43 CC03 EE03 GG02 4C086 BA03 BC38 BC39 BC82 GA07 GA08 NA05 NA14 ZA66 ZC44 ZC75

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者においてガストリンに結合する抗-ガストリン抗体を生
    成する免疫原組成物の有効量を患者に投与し、そして該患者に有効量のヒスタミ
    ンH2拮抗剤またはプロトンポンプインヒビターを投与することを含んで成る、
    食道逆流病の処置法。
  2. 【請求項2】 免疫原組成物がG17(1-9)Ser9-ジフテリア トキソイドおよび
    医薬的に許容できるキャリアーである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ヒスタミンH2拮抗剤を、抗体力価が10〜300pmol/mlになる
    まで患者に投与する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ヒスタミンH2拮抗剤がラニチジンである、請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 ヒスタミンH2拮抗剤がシメチジンである、請求項1に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 ヒスタミンH2拮抗剤がフォマチジンである、請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 プロトンポンプインヒビターを、患者の血清抗-G17抗体力価
    が10-9Mになるまで患者に投与する、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 プロトンポンプインヒビターがオメプラゾールである、請求
    項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 プロトンポンプインヒビターがランソプラゾールである、請
    求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 プロトンポンプインヒビターがパントプラゾールである、
    請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 抗−ガストリン免疫が抗−ガストリン免疫原組成物の周期
    的追加免疫により維持される、請求項1または7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 周期的追加免疫を約1年間投与する、請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 食道逆流病の処置のための2成分組成物の調製において、
    患者におけるガストリンに結合する抗−ガストリン抗体を生成する免疫原組成物
    の有効量およびH2拮抗剤またはプロトンポンプインヒビターの有効量の使用で
    あって、ここで該処置が該免疫原組成物および該ヒスタミン拮抗剤またはプロト
    ンポンプインヒビターを患者に投与することを含んで成る上記使用。
  14. 【請求項14】 免疫原組成物がG17(1-9)Ser9-ジフテリア トキソイドおよ
    び医薬的に許容できるキャリアーである、請求項13に記載の使用。
  15. 【請求項15】 ヒスタミンH2拮抗剤を、抗体力価が10〜300pmol/mlにな
    るまで患者に投与する、請求項13に記載の使用。
  16. 【請求項16】 ヒスタミンH2拮抗剤がラニチジンである、請求項13に
    記載の使用。
  17. 【請求項17】 ヒスタミンH2拮抗剤がシメチジンである、請求項13に
    記載の使用。
  18. 【請求項18】 ヒスタミンH2拮抗剤がフォマチジンである、請求項13
    に記載の使用。
  19. 【請求項19】 プロトンポンプインヒビターを、患者の血清抗-G17抗体力
    価が10-9Mになるまで患者に投与する、請求項13に記載の使用。
  20. 【請求項20】 プロトンポンプインヒビターがオメプラゾールである、請
    求項13に記載の使用。
  21. 【請求項21】 プロトンポンプインヒビターがランソプラゾールである、
    請求項13に記載の使用。
  22. 【請求項22】 プロトンポンプインヒビターがパントプラゾールである、
    請求項13に記載の使用。
  23. 【請求項23】 抗−ガストリン免疫が抗−ガストリン免疫原組成物の周期
    的追加免疫により維持される、請求項13または19に記載の使用。
  24. 【請求項24】 周期的追加免疫を約1年間投与する、請求項23に記載の
    使用。
  25. 【請求項25】 患者にガストリンに結合する精製した抗−ガストリン抗体
    の有効量を投与し、そして該患者にヒスタミンH2拮抗剤またはプロトンポンプ
    インヒビターの有効量を投与することを含んで成る、食道逆流病の処置法。
  26. 【請求項26】 食道逆流病の処置のための薬剤の調製において、ガストリ
    ンに結合する精製した抗−ガストリン抗体の有効量およびヒスタミンH2拮抗剤
    またはプロトンポンプインヒビターの有効量の使用。
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