JP2002515417A - 標的指向リポソーム薬剤送達システム - Google Patents

標的指向リポソーム薬剤送達システム

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JP2002515417A
JP2002515417A JP2000549210A JP2000549210A JP2002515417A JP 2002515417 A JP2002515417 A JP 2002515417A JP 2000549210 A JP2000549210 A JP 2000549210A JP 2000549210 A JP2000549210 A JP 2000549210A JP 2002515417 A JP2002515417 A JP 2002515417A
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ラウ、ジョン、アール
ジーホー、ダブリュ、ブレアー
スニドカー、ジョージ、エイチ
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エスディジー、インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、帯電したリポソーム構造体と会合する金属標的指向コンプレックスを提供する。この金属標的指向コンプレックスは、治療または診断用途で、温血動物対象の所望の受容部位へのリポソーム構造体の標的指向能力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、35USC119(e)(i)として、1998年5月19日付け
で出願された米国仮出願出願番号No.60/085,969に優先権を主張す
る出願である。 (発明の分野) 本発明は、金属コンプレックス(complex)、例えばクロミウムコンプ
レックスに関し、またこのようなコンプレックスを含有する標的指向(terg
eted)リポソーム薬剤送達システム、特に肝臓の肝細胞に薬剤を送達するの
に有用な標的指向リポソーム薬剤送達システムに関する。
【0002】 (発明の背景) 小胞としても知られているリポソームは一般に、リン脂質および別種の脂質成
分、例えばコレステロールから構成されている。これらは、薬剤が可溶化されて
いる水性コア内容物を包んでいる、すなわち封入している双極性脂質膜を、その
基本構造の特徴とする担体として機能することができる。リポソーム封入薬剤は
、疾病の処置に有用であることが証明されており、癌およびその他の悪性腫瘍の
初期検出用診断手段として実用されている。結果として、リポソームは、酵素置
換治療用酵素、ホルモン類、細胞改質剤および遺伝子材料を包含する種々の治療
剤のための部位−特異性担体システムとしての可能性が証明されている。インビ
ボで指定部位に送達された薬剤は、治療指数を改良することが証明されている。
従って、部位−特異性送達のためにリポソームを用いることによって、投与する
治療剤の総用量を少なくし、また有害な副作用を一般的に少なくする結果が得ら
れる。慣用の、または非部位−特異性手段により供給された薬剤はしばしば、指
定部位以外の部位にまで分散され、有害な副作用および望まれない薬理学的応答
を示す。
【0003】 種々の脂質製剤およびそれらの製造方法が、対象に対する医薬活性剤の送達用
に開示されている。 米国特許No.4,603,044において、ゲホー(Geho)およびロウ
(Lau)は、肝臓の肝胆管(hepatobiliary)受容部位に薬剤を
送達するための標的指向リポソーム送達システムを開示している。このシステム
は、小胞またはリポソームの形態の脂質膜構造内に封入されているか、このよう
な膜構造と会合した医薬または診断剤およびこの小胞壁に結合している脂肪置換
体および置換イミノ酢酸コンプレックスのような胆管誘引化学物質である標的置
換体を有する分子からなる。 米国特許No.4,761,287において、ゲホーは、肝細胞指向小胞(H
DV)(hepatocyte dircted vesicle)を用いる、
肝臓へのセロトニンの送達を開示している。 米国特許No.4,863,894において、ゲホーおよびロウは、遊離のイ
ンシュリンの同時送達と組合わせる、肝細胞指向小胞による封入インシュリンの
送達を開示している。
【0004】 これらは、標的指向送達システムの技術に若干の進歩をもたらしてが、これら
のシステムの多くは、当該担体システムが治療剤を作用指定部位に送達させるこ
とができるように、リポソーム外側表面に標的指向基を、順次的に付加すること
に頼るものである。本発明は、肝細胞特異性であるばかりでなく、またリポソー
ム担体内に配合することができることが見出されている特定の標的分子(tar
get molecules)を、製造時点における一工程付加方法で構築でき
るという点で、従来技術のシステムと区別することができる。 従って、本発明の目的は、リポソーム脂質マトリックスに溶解するものと見做
され、また治療または診断用添加物質と組合わせて、温血動物対象の肝臓の肝細
胞に送達させることができる、水−不溶性構造体、例えばクロミウムコンプレッ
クスおよび別種の水−不溶性無定形コンプレックスを提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、それ自体が、その親化合物の肝細胞を標的として
向かうことができる誘導体として存在する解離した分子を生成する、必須の標的
分子とリポソーム膜との相互反応生成物である、解離した形態の無定形水−不溶
性標的分子を提供することにある。
【0005】 本発明の目的はまた、水性媒質から無定形有機標的コンプレックスを合成する
化学的手段を開発することにある。 本発明のさらにもう一つの目的は、一工程製造法を用いて、リポソーム構造体
に肝細胞標的を指向する分子を配合することにある。 本発明のさらにもう一つの目的は、製造期間中、またはその後のどちらかで、
薬剤師による調合を容易にし、従って糖尿病患者による皮下注射によるインシュ
リンの投与を容易にする、注射可能な形態のホルモンインシュリンを製造するこ
とにある。 本発明のさらにもう一つの目的は、温血動物対象の肝臓および血液に良好なグ
ルコースホメオスタシスを得るための手段を提供するインシュリン代用治療用の
肝細胞指向リポソーム送達シテムを提供することにある。 本発明のこれらのおよびその他の目的および特徴は、下記の本発明の要旨およ
び説明から、ならびに特許請求の範囲から、明白であるものと見做される。
【0006】 (発明の要旨) 前記および関連目的に応じて、本発明は、有機溶剤に可溶性であるが、水性媒
質には実質的に不溶である、金属標的指向コンプレックス、例えばクロミウムま
たはその他の金属コンプレックスを用いるリポソーム送達システムに関する。 使用される特定の診断剤および治療剤は、重要ではなく、本発明の範囲に対し
ていずれか有意の制限を付与するものではない。リポソーム捕獲または会合を受
け入れることができ、またその送達が、このような会合によって有利になること
がある全部の薬剤が、有用であるものと見做される。このような薬剤の例には、
抗生物質、抗うつ剤、抗微生物剤、抗ウイルス剤、ホルモン類、造影剤、神経伝
達物質、刺激剤、生体性アミン類、診断剤などがある。
【0007】 (図面の簡単な説明) 下記の記述は、図面の簡単な説明であって、本発明を例示するものとして提供
されたものであり、本発明を制限するものではない。 図1は、クロミウム標的コンプレックスの吸収スペクトルを示す; 図2は、球状および棒状のクロミウム標的コンプレックスを示す; 図3は、1個のクロミウム標的コンプレックスを示す; 図4は、種々の形態のクロミウム標的コンプレックスを示す; 図5は、クロミウム標的コンプレックスの質量分光分析の結果を示すグラフで
ある; 図6は、マウスの種々の組織における肝臓送達小胞(HDV)の生体分布を示
す; 図7は、HDV−インシュリン処置を受けたイヌで得られた結果を示す;およ
び 図8は、マウスモデルにおける経過時間に対するHDVおよび対照リポソーム
の分布を示すグラフである。
【0008】 (発明の詳細な説明) 定義 本明細書で使用されているものとして、「低級」の用語は、炭素原子1〜6個
を有する基を意味する; 「アルキル」の用語は、不飽和を含有しておらず、また1個の置換部位を有す
る直鎖状または分枝鎖状炭化水素、例えばメチル(−CH)、エチル(−CH
CH)、イソプロピル[−CH(CH]、2−ブチル、ネオペンタル
[(CH)CCH−]、n−ヘキシルなどを意味する; 「アルキレン」の用語は、2個の置換部位を有する低級分枝鎖状または非分枝
【0009】 「アリール」の用語は、例#1の式で表わされる、飽和または不飽和であり、
例えばフェニル、m−メトキシフェニル、トリル、ステリルなどの基からなる1
個の置換部位を有する環状炭素環構造を表わす: (式中、Zは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、CF、CN
、NOおよびNHであり、およびpは1〜4の整数である)。 「アリール低級アルキル」の用語は、低級アルキレン置換部位の1個を経て低
級アルキレン基に結合しており、低級アルキレン基上に別種の置換基のための1
個の部位を残しており、また下記式を有する上記定義のとおりのアリール基を表
わす: (式中、Zおよびpは、上記定義のとおりである);
【0010】 「アルコキシ」の用語は、アルキル基およびその酸素上に1個の置換部位を有
し、また式 低級アルキル−O− を有するする置換基、例えばメトキシ(−OCH)、エトキシ−OCHCH
)、プロポキシ(−OCHCHCH)、ブトキシ(−OCHCH
CH)、ペントキシ(−OCHCHCHCHCH)などを意味
する; 「アシル」の用語は、カルボキシル炭素に1個の置換部位を有するカルボキシ
ル基に結合しており、また で示される式を有する置換基を表わす; 「ハロゲン」の用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなるハロゲン一
族の一員を表わす;
【0011】 「ヘテロ環状」の用語は、環構造を構成する炭素以外に、1個または2個以上
の原子を含有する環状構造の置換基、例えばピロール、イミダゾール、フタレイ
ン、ピリデニル、ピラニル、フラニル、チオフェン、オキサゾール、ピラゾール
、3−ピロリン、ピロリデン、ピリミジン、プリン、キノリン、イソキノリン、
カルバゾールなどを表わす; 「クロミウム標的分子コンプレックス」(chromium target
molecule complex)の用語は、水溶性である従来技術のクロミ
ウムコンプレックスとは異なり、水に不溶性であるが、有機溶剤に可溶性である
2分子のN−(2,6−ジイソプロピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ
酢酸などの多価分子により付与される6個までのリガンドを受容することができ
るクロミウム(Cr)原子から構成されているコンプレックスを表わす。このよ
うな原子は、そのリガンド会合により、六配位体または六座配位子として表わさ
れる。
【0012】 「リポソーム」の用語は、その各脂質分子が、共働的に相互作用して、これが
形成された媒質の一部分を包含し、分離している双極性脂質膜を形成する球状脂
質およびリン脂質粒子を表わす。 場合により、このリポソーム構造体はまた、当該リポソームを免疫反応性攻撃
、例えばマクロファージによる攻撃から防護する、そこに密に会合している遮蔽
剤(masking agent)を伴って提供される。 (用途) 適当な架橋剤または架橋性化合物を選択する。適当な架橋剤は、選択された金
属化合物、例えばクロミウム、ジルコニウム、バナジウム、モリブデニウム、マ
ンガン、鉄、イットリウム、またはニオビウムなどの塩であり、これは一般に、
遷移金属および内部遷移金属または一族に分割することができる元素から選択す
る。遷移金属の隣接元素もまた包含される。
【0013】 さらにまた、これらの遷移金属および元素は、満たされる内部エネルギー準レ
ベルが、dあるかまたはfであるかに応じて、2クラスに分割することができる
。電子が、多少とも一定に内部dエネルギー準レベルに付加されている一連の元
素は、単純に「遷移系」(transition series)と称される。
3種の完全遷移系およびアルミニウムのみが含有する第四の遷移系、Acが存在
する。電子が、内部fエネルギー準レベルに付加されている一連の元素は、「内
部遷移系」と称される。2種のこのような内部遷移系、ランタニドおよびアクチ
ニドが存在し、これらはそれぞれ、周期律表においてランタニウムおよびアクチ
ニウムに続いている。これらの遷移系の構成員は、表1に表形式で示されており
、下記のとおりである:
【0014】 スカンジウム族:Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、La(ランタ
ニウム)およびランタニド系、Ac(アクチニウム)およびアクチニド系; チタニウム族:Ti(チタニウム)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウ
ム); バナジウム族:V(バナジウム)、Nb(ニオビウム)、Ta(タンタリウム
) クロミウム族:Cr(クロミウム)、Mo(モリブデニウム)、W(タング
ステン); マンガン族:Mn(マンガネーゼ)、Tc(テクニチウム)、Re(レニウム
), 鉄族:Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル);
【0015】 プラチニウム族:Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム
)、Os(アスミウム)、Ir(イリジウム)、Pt(プラチニウム)。 遷移金属の隣接元素には、下記のものがある: 銅族:Cu(銅)、Ag(銀)、Au(金); アエン族:Zn(アエン)、Cd(カドミウム)、Hg(水銀); アルミニウム族:Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジウ
ム)、Tl(タリウム); ゲルマニウム族:Ge(ゲルマニウム)、Su(スズ)、Pb(鉛); アンチモニイ(Sb)およびビスマス(Bi)は、金属としての特徴を有する
が、窒素族に包含され、またポロニウム(Po)は、イオウ族に分類される。
【0016】
【0017】 適当なコンプレックス形成剤または化合物を選択する。適当なコンプレックス
形成剤は、金属架橋剤、例えばクロミウム、ジルコニウムなどの塩とコンプレッ
クスを形成するものであり、これらは、実質的に水不溶性であり、また有機溶剤
に可溶性である金属のコンプレックスを形成する。 「実質的に不溶性」の用語は、生成したクロミウム標的分子コンプレックスま
たはコンプレックス形成剤を用いて形成される組成物中で結晶または無定形であ
ることができる、その他の金属標的指向コンプレックスなどのコンプレックスが
、室温において水に不溶性である性質を示すことを意味する。このようなコンプ
レックスまたはその解離形態は、リポソーム脂質マトリックスと会合すると、治
療または診断物質、例えばインシュリン、セロトニン、抗生物質、診断剤、造影
剤などを、哺乳動物の所望の受容部位に、例えば温血動物対象の肝臓の肝細胞に
、運び、また送達する機能を果たす輸送剤を形成する。「……と会合」の用語は
、コンプレックスまたはその解離形態が、リポソーム脂質マトリックス中に、リ
ポソーム脂質マトリックス上に、またはリポソーム脂質マトリックスと一緒に配
合されていることを意味する。
【0018】 第一の適当なコンプレックス形成剤は、式(1)で表わされるイミノジ酢酸か
ら選択される: (式中、Rは、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキルおよびヘテロ
環状基である)。
【0019】 若干の適当な式(1)で表わされる化合物は、下記化合物を包含する: N−(2,6−ジイソプロピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2,6−ジエチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2,6−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(4−イソプロピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(4−ブチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2,3−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2,4−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2,5−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(3,4−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(3,5−ジメチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(3−ブチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2−ブチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(4−tert−ブチルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸;
【0020】 N−(3−ブトキシフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(2−ヘキシルオキシフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; N−(4−ヘキシルオキシフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸; アミノピロールイミノジ酢酸; N−(3−ブロモ−2,4,6−トリメチルフェニルカルバモイルメチル)イ
ミノジ酢酸; ベンズイミダゾールメチルイミノジ酢酸; N−(3−シアノ−4,5−ジメチル−2−ピリルカルバモイルメチル)イミ
ノジ酢酸; N−(3−シアノ−4−メチル−5−ベンジル−2−ピリルカルバモイルメチ
ル)イミノジ酢酸;および N−(3−シアノ−4−メチル−2−ピリルカルバモイルメチル)イミノジ酢
酸およびの式(2)で表わされるN−(3−シアノ−4−メチル−2−ピリルカ
ルバモイルメチル)イミノジ酢酸のその他の誘導体:
【0021】 式中、RおよびRは、下記のとおりである:
【0022】 第二の適当なコンプレックス形成剤は、一般式(3)で表わされるイミノジ酸
誘導体から選択される: (式中、R、RおよびRは、相互に独立して、水素、低級アルキル、アリ
ール、アリール低級アルキル、アルコキシ低級アルキル、およびヘテロ環である
ことができる)。 若干の適当な式(3)で表わされる化合物は、下記化合物を包含する: N′−(2−アセチルナフチル)イミノジ酢酸(NAIDA); N′−(2−ナフチルメチル)イミノジ酢酸(NMIDA); イミノジカルボキシメチル−2−ナフチルケトンフタレインコンプレキシオン
; 3β:7α:12α:トリヒドロキシ−24−ノルコラニル−23−イミノジ
酢酸; ベンズイミダゾールメチルイミノジ酢酸;および N−(5−プレグネン−3β−オール−2−オイルカルバモイルメチル)イミ
ノジ酢酸。
【0023】 第三の適当なコンプレックス形成剤は、一般式(4)で表わされるアミノ酸か
ら選択される: [式中、Rはアミノ酸側鎖であり、Rは低級アルキル、アリール、アリール
低級アルキルであり、またRはピリドキシリデン(これはピリドキサルホスフ
ェートのシッフ塩基誘導体である)である]。 このシッフ誘導体は、式(5)で示される:
【0024】 式(4)で表わされる若干の適当なアミノ酸化合物には、グリシン、アラニン
、バリン、ロイシン、イソロイシンを包含する脂肪族アミノ酸;セリンおよびス
レオニンを包含するヒドロキシアミノ酸;アスパラギン酸、アスパラギン、グル
タミン酸、グルタミンを包含するジカルボキシアミノ酸およびそれらのアミド;
リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニンを包含する塩基性官能基を
有するアミノ酸;フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシンを
包含する芳香族アミノ酸;システイン、メチオニンを包含する窒素含有アミノ酸
がある。
【0025】 生物学的に重要な、その他のアミノ酸および誘導体は、これらに制限されない
ものとして、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、O−ジアゾアセチルセリン(アザ
セリン)、ホモセリン、オルニチン、シトルリン、ペニシリンを包含する。 ピリドキシリデン群の構成員の例には、これらに制限されないものとして、下
記化合物が包含される: ピリドキシリデングルタメート; ピリドキシリデンイソロイシン; ピリドキシリデンフェニルアラニン; ピリドキシリデントリプトファン; ピリドキシリデン5−メチルトリプトファン; ピリドキシリデン5−ヒドロキシトリプトファン;および ピリドキシリデン5−ブチルトリプトファン。
【0026】 第四の適当なコンプレックス形成剤は、一般式(6)で表わされるジアミンか
ら選択される: (式中、R10は水素、低級アルキル、アリールであり;R11は低級アルキレ
ン、アリール低級アルキルであり;R12およびR13は、独立して、水素、低
級アルキル、アルキル、アリール、アリール低級アルキル、アシルヘテロ環、ト
ルエン、スルホニルまたはトスレートである)。 数種の適当な式(6)で表わされるジアミン化合物は、下記化合物を包含する
【0027】 エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸; エチレンジアミン−N,N−ビス(2−ヒドロキシ−5−ブロモフェニル)ア
セテート; N′−アセチルエチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−ベンゾイルエチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−(p−トルエンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−(p−t−ブチルベンゾイル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−(ベンゼンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−(p−クロロベンゼンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸
; N′−(p−エチルベンゼンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸
; N′−アシルおよびN′−スルホニルエチレンジアミン−N,N−ジ酢酸; N′−(p−n−プロピルベンゼンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−
ジ酢酸; N′−(ナフタレン−2−スルホニル)エチレンジアミン−N,N−ジ酢酸;
および N′−(2,5−ジメチルベンゼンスルホニル)エチレンジアミン−N,N−
ジ酢酸。
【0028】 その他の適当なコンプレックス形成化合物および形成剤は、下記化合物を包含
する: ペニシラミン; β−メルカプトイソブチル酸; ジヒドロチオクト酸; 6−メルカプトプリン; ケトキサル−ビス(チオセミカルバゾン); ヘパトビリアリイ アミン コンプレックス(Hepatpbiliary
Amine Complexes); 1−ヒドラジノフタラジン(ヒドララジン); スルホニル尿素; ヘパトビリアリイ アミノ酸シッフ塩基コンプレックス(Hepatpbil
iary Amino Acid Schiff Base Complexe
s); ピリドキシリデングルタメート; ピリドキシリデンイソロイシン; ピリドキシリデンフェニルアラニン;
【0029】 ピリドキシリデントリプトファン; ピリドキシリデン−5−メチルトリプトファン; ピリドキシリデン−5−ヒドロキシトリプトファン; ピリドキシリデン−5−ブチルトリプトファン; テトラサイクリン; 7−カルボキシ−β−ヒドロキシキノリン; フェノールフタレイン; エオシンIブルイッシュ(eosin I bluish); エオシンIイエローイッシュ(eosin I yellowish); ベログラフィン(verograffin); 3−ヒドロキシ−4−ホルミル−ピリデングルタミン酸;および アゾ置換イミノジ酢酸。
【0030】 下記の化合物もまた、包含される: ヘパトビリアリイ染料コンプレックス(hepatobiliary dye complexes)、例えば、 ローズベンガル(rose bengal); コンゴレッド(congo red); ブロモスルホフタレイン; ブロモフェノールブルー(bromophenol blue); トルイジンブルー(toluidine blue);および インドサイアニングリーン(indocyanine green); ヘパトビリアリイ造影剤(hepatobiliary contrast
agents)、例えば、 ヨウジパミド(iodipamide);および イオグリカミン酸(ioglycamic acid); 胆汁塩、例えば、 ビルビリン; コルギシリオドヒスタミン(cholgycylidohistamine
);および チロキシン(thyroxine);
【0031】 ヘパトビリアリイチオコンプレックス(hepatobiliary thi
o complexes)、例えば、 ペニシラミン; β−メルカプトイソブチル酸; ジヒドロチオサイト酸(dihydrothiocytic acid); 6−メルカプトプリン;および ケトキサル−ビス(チオセミカルバゾン); ヘパトビリアリイアミンコンプレックス(hepatobiliary am
ine complexes)、例えば、 1−ヒドラジノフタラジン(ヒドララジン);および スルホニル尿素; ヘパトビリアリイアミノ酸シッフ塩基コンプレックス(hepatobili
ary amino acid Schiff Base complexes
)、例えば、 ピリドキシリデン−5−ヒドロキシトリプタミン;および ピリドキシリデン−5−ブチルトリプタミン;を包含する;
【0032】 ヘパトビリアリイタンパク質コンプレックス(hepatobiliary
protein complexes)、例えば、 プロタミン; フェリチン;および アシアロ−オロソムコイド(asilo−orosomucoid);なら
びに、 アシアロコンプレックス、例えば、 ラクトサミン化アルブミン(lactosaminated albumi
n); 免疫グロブリン、G、IgG;および ヘモグロビン。 コンプレックス形成剤とコンプレックス形成させるための選択された架橋剤で
ある適当な金属化合物は、水に可溶性であって、また上記肝細胞指向分子と配位
コンプレックスを形成することができる化合物である。
【0033】 指定された架橋剤の数種の適当な金属化合物は、クロミウムの化合物、例えば
塩化クロミウム(III)六水化物、フッ化クロミウム(III)四水化物、臭
化クロミウム(III)六水化物;ジルコニウムの化合物、例えばジルコニウム
クエン酸塩アンモニウムコンプレックス;塩化ジルコニウム(IV)、フッ化ジ
ルコニウム(IV)一水化物、ヨウ化クロミウム(IV);モリブデニウムの化
合物、例えば臭化モリブデニウム(III)、塩化モリブデニウム(III)、
硫化モリブデニウム(IV);鉄の化合物、例えば鉄(III)水化物、鉄(I
II)リン酸塩四水化物および鉄(III)硫酸塩五水化物を包含する。 選択されたコンプレックス形成剤、例えばN−(2,6−ジイソプロピルフェ
ニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸などのイミノジ酢酸は、選択された金属
化合物、例えば塩化クロミウム(III)六水化物、ジルコニウムクエン酸塩ア
ンモニウムコンプレックスもしくはマンガンまたはモリブデニウム化合物と、コ
ンプレックス形成剤の分離可能な部分とコンプレックス形成するのに充分な量で
、金属を過剰にして反応させる。
【0034】 この反応は、20℃〜33℃の温度で24〜96時間行うか、または生成した
コンプレックスが水性緩衝媒質、例えば3.2〜3.3の最終pHで10mM酢
酸ナトリウム緩衝剤により緩衝された塩化クロミウム溶液から沈殿するまで行う
。生成した沈殿コンプレックスを次いで、予定されているとおりに、適当なリポ
ソームマトリックスまたはリポソーム膜中に配合する。 生成した金属コンプレックスのリポソーム膜、例えばジステアロイルレシチン
、コレステロール、ジセチルホスフェート中への、当該リポソーム膜上への、ま
たは当該リポソーム膜との予定の初期配合の後、その一部分は、4℃〜60℃の
温度で数分ないし数日間後に、例えば1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ
−3−ホスホコリン−Crまたはジセチルホスフェート−Crまたはその他の塩
などのの金属塩のような解離した部分またはその組合わせに変換される。別法と
して、リポソーム膜内における分子転位によって生成させることができる、その
場で生成される一般的構造体は、例えば1,2−ジステアロイル−sn−グリセ
ロ−3−ホスホコリン−Cr−解離した標的分子構成部分またはジセチルホスフ
ェートCr−解離した標的分子構成部分または単純に金属が存在していない解離
標的分子である。
【0035】 金属が存在する場合、この金属部分は、リン脂質部分と温血動物対象の細胞状
肝細胞上のへ胆汁受容体(hepatobiliary ewceptors)
に対して優先権を有する分子との間にイオン架橋を形成する。これらの化合物は
、温血動物、例えばヒト対象の身体の所望の受容部位に、診断剤または治療剤を
リポソーム形態で輸送するものと見做される輸送剤を形成する。従って、金属コ
ンプレックス、その解離した形態、またはリポソームマトリックス中で集合体と
して、または直列形態で、またはその生成する一般的混合物として機能すること
ができる解離部分の組合わせは、所望の作用部位(site−of−actio
n)に、指定の薬剤を選択的に輸送する作用を果たす輸送剤を構成する。 適当な脂質は、リポソームの形成に常習的に用いられている群の脂質から選択
する。適当な脂質または脂質分子がそれぞれ、または組合わされて機能する脂質
混合物は、生成した金属コンプレックスを溶解するものと見做され、また初めに
金属コンプレックスをそこに配合するリポソームを形成するものである。代表的
に、選択された脂質または脂質混合物は、水性媒質中に懸濁して維持し、リポソ
ーム担持系を形成する。
【0036】 数種の適当な脂質には、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホス
ホコリン(DSL)、1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロール−3−ホス
ホコリン(DPL)、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロール−3−ホス
ホコリン(DML)、コレステロール(CHOL)、コレステロールオレエート
、ジセチルホスフェート(DCP)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ
ール−3−ホスフェート、1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホス
フェート、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロール−3−ホスフェート、
および上記脂質のいずれかの混合物が包含される。好適脂質系は、DSL、CH
OLおよびDCPの混合物であり、この混合物は帯電したリポソーム構造体を形
成する。
【0037】 代表的に、生成した金属コンプレックスは、選択された脂質またはリポソーム
小胞と組合わせ、次いで混合し、次いで反応させる。この場合の小胞の濃度は、
そこに存在する金属コンプレックスの全部または一部のどちらかを、適度に溶解
し、混合するのに充分な濃度にする。この反応は代表的に、1,2−ジステアロ
イル−sn−グリセロール−3−ホスホコリン、高遷移温度脂質を用いる場合、
60℃〜80℃の温度で行う。金属コンプレックスおよびその付随する解離した
分子形態を完全に溶解し、またリポソームマトリックス中に配合して、輸送剤ま
たは標的送達分子を形成するのに要する時間は一般に、30分ないし2時間であ
る。リポソーム形成のために配合される選択された脂質の遷移温度に応じて、さ
らに低い温度を使用することもできる。代表的に、選択された金属化合物、例え
ば塩化クロミウム(III)六水化物は、先ず水性緩衝溶液中で、例えば10m
M酢酸ナトリウム−活性化緩衝液中で、pH6.0において、コンプレックス形
成剤と組合わせ、次いでpH4.0に平衡化し、その後金属化合物、例えば塩化
クロミウム(III)六水化物を添加し、次いでこのpHをpH3.2〜3.3
に調整する。次いでコンプレックス形成剤を分離し、次いで簡単な一工程法でリ
ポソーム構造体と組合わせる。
【0038】 治療剤または診断剤(薬剤)の付加は、適量の生成したリポソーム配合物およ
び付随する輸送剤を、水性媒質中に導入するか、または医薬または診断剤ととも
に懸濁して、薬剤送達システムまたはリポソーム送達システムを形成する時点で
開始される。代表的に、医薬薬剤は、リポソームマトリックスにより封入するか
、またはリポソームコア容積中に捕獲させる。一例として、適量のリポソーム配
合物を、インシュリン100国際単位/mlを含有するレギュラー ヒト イン
シュリン(Regular Human Insulin)のバイアル中に導入
し、インシュリン肝細胞特異性送達システムを調合する。このリポソーム送達シ
ステムは、架橋剤金属コンプレックスまたはその解離形態またはその混合物およ
びリポソーム、例えば最適には、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3
−ホスホコリン、コレステロールおよびジセチルホスフェートの混合物からなる
リポソームから構成されている帯電した、例えば負に帯電した担体構造体であり
、次いで肝臓および血漿における良好なグルコースホメオスタシスを維持する目
的で、温血動物対象の肝臓などの作用部位に、指定の薬剤、例えばインシュリン
を送達することができる。
【0039】 DSL、CHOLおよびDCPの混合物を使用する場合、肝細胞標的指向分子
またはシステムは代表的に、DSL約25.5ミクロモル/ml、CHOL約6
.85ミクロモル/mlおよび約9.4ミクロモル/mlとともに、クロミウム
コンプレックス0.465ミクロモル/mlを含有する。 輸送される代表的インシュリン誘導体は、1個のモノマー状インシュリンサブ
ユニットから9個の会合したモノマー状サブユニットの組成範囲にわたるモノマ
ー状インシュリンサブユニットの単一種またはその数種の組合わせ、もしくはそ
の組合わせからなる。好ましくは、少なくとも1種の誘導体をリポソームのコア
中に、または膜中に、または表面上に付加し、これにより当該誘導体を温血動物
対象の肝臓の肝細胞に送達させる。さらにまた、この好ましい付加方法は、経過
時間依存性であって、温度が4℃に維持されている場合、5日間の期間にわたり
増加する。
【0040】 本発明のリポソーム構造体は、対象に活性剤を投与するための医薬投与に有用
な製剤を提供する。従って、本発明の構造体は、医薬として許容される担体と組
合わせて、医薬組成物として有用である。本明細書に開示されている構造体の投
与は、投与することが望まれる生物学的に活性な物質を投与するために許容され
る方式のいずれかであることができる。これらの方法は、経口、非経口、眼、経
皮、鼻およびその他の全身方式またはエアゾル方式を包含する。 意図する投与方式に応じて、使用される組成物は、固形、半固形、または液体
投与剤型、例えば錠剤、座薬、丸剤、カプセル剤、粉末、液体、懸濁液などであ
ることができ、好ましくは正確な投与量を単次投与するのに適する単位用量剤型
であることができる。この医薬組成物は、前記のリポソーム構造体および医薬上
で許容される賦形剤を含有し、また任意に、別種の薬剤、医薬、担体、助剤など
を含有することができる。
【0041】 溶液製剤は、スプレイ容器に入れ、スプレイとして送達させることができる。
この種の医薬放出用具は、皮膚の広い領域に、高感受性の皮膚に、または鼻もし
くは口腔に投与するのに適している。 非経口投与は一般に、皮下、筋肉内または静脈のいずれかへの注射を特徴とす
る。注射可能な形態は、液体溶液または懸濁液として、投与に先立ち液体中に溶
解または懸濁するのに適する固形形態、またはエマルジョンとして、慣用の形態
に調製することができる。適当な賦形剤は、例えば水、塩類溶液、デキストロー
ス、グリセロール、エタノールなどである。さらに、所望により、投与される医
薬組成物はまた、少量の無毒性補助物質、例えば湿潤剤または乳化剤、pH緩衝
剤、安定性増強剤などを含有することができ、例えば酢酸ナトリウム、ソルビタ
ンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、シクロデキストリンなど
を含有することができる。
【0042】 投与される活性化合物の量が、処置される対象、障害の種類および重篤度、投
与方法および担当医師の判断に応じて変化することは勿論のことである。さらに
また、投与剤型が、持続放出効果を得ることを目的としている場合、与えられる
全用量を、持続放出デバイスの総時間にわたり一定であるようにすることによっ
て要求される適量を計算することができる。問題の特定の生物学的に活性な物質
の有効用量範囲は、種々の因子に依存するが、一般に当業者に知られており、数
種の用量指針が一般に規定されている。大部分の投与剤型の場合、脂質成分は、
一般に総製剤の4.0%(w/v)を越えない量で水性溶液中に懸濁する。製剤
中の医薬成分は、多くて総製剤の20%(w/v)よりも少なく、また一般に0
.01%(w/v)よりも多い。
【0043】 経口投与する場合、医薬として許容される無毒性組成物は、常用される賦形剤
、例えばマンニトール、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリ
ンナトリウム、タルク、セルロース、クロスカルメロースナトリウム、グルコー
ス、ゼラチン、ショ糖、炭酸マグネシウムなどのいずれかを配合することによっ
て形成する。このような組成物には、溶液、懸濁液、錠剤、分散性錠剤、丸剤、
カプセル剤、粉末、持続放出製剤などが包含される。 代表的に、経口投与の場合、組成物は、丸剤または錠剤の形態にする。従って
、この組成物は、活性成分とともに、乳糖、ショ糖、リン酸ジカルシウムなどの
稀釈剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑剤;およびアラビアゴム、ゼラチン
、ポリビニルピロリドン、セルロースおよびその誘導体などの結合剤;を含有す
る。
【0044】 液状薬剤投与組成物は、例えば上記定義のとおりの活性化合物および任意の調
剤用助剤を担体、例えば水、塩類溶液、水性デキストロース、グリセロール、グ
リコール、エタノールなどに溶解するか、分散するかなどし、これにより溶液ま
たは懸濁液を形成することによって調製することができる。所望により、投与す
る医薬組成物はまた、少量の無毒性補助物質、例えば湿潤剤、乳化剤、または可
溶化剤、pH緩衝剤などを含有することができ、このような物質の例には、アセ
テート、クエン酸ナトリウム、シクロデキストリン誘導体、ソルビタンモノラウ
レート、トリエタノールアミン、酢酸ナトリウム、トリエタノールアミンオレエ
ートなどがある。このような投与剤型の実際の製造方法は、公知であるか、また
は当業者にとって明らかであり、例えばRemington:Science
and Practice of Pharmacy,19版、1995(Ma
ck出版社、Easton,PA)を参照することができる。投与する組成物ま
たは製剤は、いずれにしても、処置される対象の障害または病気の効果的な処置
に充分な量で活性化合物を含有する。
【0045】 相応量の無毒性担体とともに0.005%〜5%の範囲で活性物質を含有する
投与剤型または組成物を製造することができる。これらの製剤の正確な組成は、
問題の医薬の特定の性質に応じて広く変えることができる。しかしながら、これ
らは一般に、高効力医薬の場合、0.001%〜5%、好ましくは0.05%〜
1%の量で、また中程度の効力の医薬の場合、2%〜4%の量で、活性成分を含
有する。 固形投与剤型の場合、例えば炭酸プロピレン、植物油またはトリグリセライド
中の溶液または懸濁液を、ゼラチンカプセル中に封入すると好ましい。このよう
な溶液、およびその製造およびカプセル封入は、米国特許第4,328,245
号;同4,409,239号および同4,410,545号に記載されている。
液状投与剤型の場合、例えばポリエチレングリコール中の溶液は、投与のために
容易に測定することができる充分な量の医薬上で許容される液状担体中の、例え
ば水により稀釈することができる。
【0046】 別法として、液状または半固形経口投与用製剤は、活性化合物または塩を植物
油、グリコール、トリグリセライド、プロピレングリコールエステル(例えば、
炭酸プロピレンエステル)などに溶解または分散し、これらの溶液または懸濁液
を硬質または軟質ゼラチンカプセル殻に封入することによって製造することがで
きる。 その他の有用な製剤には、米国特許第Re28,81号および米国特許第4,
358,603号に記載されている製剤が包含される。 非経口投与用の最近に案出された手段は、徐放性または持続放出性システムの
移植を使用しており、これらの場合、一定の用量レベルが維持される。例えば、
米国特許第3,710,795号を参照することができる。 このような非経口組成物に含有される活性化合物の割合は、その特定の性質、
ならびに化合物の活性および対象の必要性に大いに依存する。しかしながら、溶
液中で0.01〜5%の活性成分割合を使用することができ、また組成物が固形
であって、引き続いて上記割合に稀釈する場合、さらに高レベルであることもで
きる。好ましくは、この組成物は、溶液中に活性成分を0.2〜2%の割合で含
有する。
【0047】 リポソーム構造体単独または調剤上で許容される賦形剤との組合わせの鼻用溶
液をまた、投与することができる。 リポソーム構造体の製剤はまた、ネブライザー用溶液またはエアゾルとして、
もしくは吸入用に微粉砕した粉末として、単独でまたは乳糖などの不活性担体と
組合わせて、呼吸器官に投与することができる。このような場合、組成物の粒子
は、50ミクロンよりも小さい、好ましくは10ミクロンよりも小さい粒径を有
する。 治療剤を含有する製造されたリポソームからの漏出は、リポソーム構造体の意
図する送達経路に応じて、保存条件に近い制御保存環境および生理学的液体中の
両方で、慣用の安定性試験から測定することができる。
【0048】 特定の用途に応じて、脂質は、本明細書に記載の方法によって製造し、付加す
ることができ、これらの方法は、米国特許第4,946,787号、同第4,6
03,044号、および同第5,104,661号およびここで引用されている
刊行物に記載されている。代表的に、本発明の水性リポソーム製剤は、水性溶液
中に活性成分0.1重量%〜10重量%(すなわち、医薬100mg/ml)、
および脂質1重量%〜4重量%を含有し、また任意に、全量を100容積%にす
る量の塩類および緩衝剤を含有する。活性成分1重量%〜5重量%および4重量
%までの脂質成分を、全量を100容積%にするのに充分な量(適量)の水性溶
液に含有する製剤は、特に好適である。 クロミウムの場合、この肝細胞標的指向分子コンプレックスは、水性媒質中で
種々の金属の金属イオン封鎖またはキレート化現象を見出すことによって発見さ
れた。評価された金属は、クロミウム、カルシウム、鉄、マグネシウムおよびマ
ンガンを包含した。これらの金属は、それらのN−(2,6−ジイソプロピルフ
ェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸との反応性について評価された。
【0049】 驚くべきことに、溶液を数日間にわたり保存した場合、紫−青紫色成分が塩化
クロミウム六水化物とN−(2,6−ジイソプロピルフェニルカルバモイルメチ
ル)イミノジ酢酸との溶液から沈殿することが見出された。 クロミウム(Cr)は、24の原子価および約52の質量数を有し、また遷移
元素の第一列に属するという点で、他の金属から区別される。クロミウムは、周
期律表のサブグループVIBに存在し、また公知の生物学域機能の三元素により
取り囲まれている。これらには、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、および
モリブデニウム(Mo)が包含される。クロミウムは、−2〜+6の各酸化状態
で見出されるが、基底状態0、+2、+3および+6でのみがクロミウムの通常
の酸化状態である。 このクロミウム標的分子コンプレックスの性質は、塩化クロミウム(III)
をN−(2,6−ジイソプロビルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸と
反応させた場合に見出された。詳細には、N−(2,6−ジイソプロピルフェニ
ルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸を、10mM酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液
によりpH3.3に緩衝した水性媒質中に存在させる。
【0050】 このコンプレックスは、図1に示されているように、可視範囲にその吸収スペ
クトルを維持しながら、5250オングストロームで生じる最高吸光をもって、
紫−青紫色を誘発する。さらにまた、生成したコンプレックスは、クロロホルム
:メタノール(2:1v/v)などの有機溶剤に溶解するが、水性溶媒中では如
何なる認知できる溶解性に欠けている。 クロミウム標的分子コンプレックス物質はまた、1,2−ジステアロイル−s
n−グリセロール−3−ホスホコリン、ジセチルホスフェートおよびコレステロ
ールを含有する脂質混合物に溶解性であることが見出された。この発見は、当該
脂質をリポソーム構造体中に配合することによる輸送剤の形成を導いた。後刻、
動物モデルとして膵臓切除した蒙古犬を用いて、リポソーム形態中のコンプレッ
クスを試験した後、リポソーム担体に付随する生成したコンプレックスが、肝細
胞標的指向特異性を示す、すなわち細胞状肝細胞に対して特異性であり、これに
より当該構造体を温血動物対象の肝臓に標的を定めることができることが見出さ
れた。
【0051】 クロミウム標的コンプレックスの製造 下記の方法は、水溶性に欠けており、また種として有機金属である新規有機肝
細胞標的指向分子の製造にかかわる化学経路を例示するものである。 方法 ストックAの製造 a.100ml丸底フラスコ中に、N−(2,6−ジイソプロピルフェニルカ
ルバモイルメチル)イミノジ酢酸(Sigma)265mgを計量添加する; b.10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)50mlを添加し、渦巻状
に撹拌し、当該構造体を溶解させる; c.#4位置に設定したテクマー ソニック ディスラプター(Tekmar
Sonic Disrupter)型式TM375を用いて、溶液が均一に濁
るか、または清明になるまで、この溶液を60℃で音波処理する。この溶液のp
Hは、pH2.7〜3.0にすべきである; d.溶液が水様清明になるまで、0.1N水酸化ナトリウムを、混合しながら
滴下して添加する。この溶液のpHは、pH3.2〜3.3にすべきである;
【0052】 ストックBの製造 a.50mlビーカー中に、塩化クロミウム六水化物(CrCl・6H
)399mgを計量添加する; b.10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)25mlを添加し、CrC
・6HOが溶解するまで混合する。この溶液のpHは、pH4.0〜4.
4にすべきである。 ストックAの生成物とストックBの生成物との配合 a.ストックAの内容物を、100mlビーカーに移し、磁気撹拌棒を用いて
ゆっくりとした撹拌を開始する; b.ストックBの内容物を、ストックAの混合溶液中に移す。この溶液のpH
は、pH3.2〜3.3にすべきである。次いで、このビーカーをパラフィンで
覆う。この新しい溶液は、コンプレックスCである。
【0053】 合成 a.コンプレックスCを、最後の3日間、室温に維持する。この期間中、紫−
青紫色沈殿が形成され始める。 b.固形塊が形成された後、液体部分を、小型フリットガラスフィルターを通
して減圧で濾別する。 c.フィルターから固形物を取り出し、次いで50ml丸底フラスコに入れ、
次いで60℃で減圧下に、ボーチ ロトエバポレーター(Bochi Roto
evaporator)で乾燥させる。 d.この乾燥した固形物を、清潔で乾燥させたバイアル内に入れ室温で保存す
る。 リポソーム配合物の製造 本明細書に記載のイヌにおける試験(Dog Studies)で使用したリ
ポソーム配合物は、負に帯電したリポソームを含有し、また下記表IIに示され
ているリン脂質組成を有する。
【0054】 (試料は、脱イオン化し、濾過したMilliQ水で製造した)
【0055】 表IIIのデータは、リポソーム配合物の膜に、1,2−ジステアロイル−s
n−グリセロ−3−ホスホコリン(DSL)60.4分子;コレステロール(C
HOL)16.2分子;ジセチルホスフェート(DCP)22.3分子;クロミ
ウム標的分子コンプレックス1.1分子が存在することを示している。 このリポソームは、クロロホルム:メタノール(2:1v/v)約1.0ml
を含有する25ml丸底フラスコで脂質成分をクロミウム標的分子コンプレック
スとともに溶解することによって製造する。これらの構成成分のmg量は、14
Cコレステロールオレエート0.2μCiととも表IIに記載されている。この
14Cコレステロールオレエートは、丸底フラスコで薄膜に予め乾燥させたもの
であり、後続の脂質成分用の放射線化学トレーサーとして単純に使用した。
【0056】 脂質成分を含有する配合物を、コール−パルマー アスピレーター ポンプ(
Cole−Palmer Aspirator Pump)型式#7049−0
0を用いて評価し、62℃に維持されている水浴を備えたボーチ ロトエバボレ
ーター(Bochi Rotoevaporator)を用いてゆっくりと回転
させた。62℃で減圧下に2時間乾燥させた後、このフラスコに、0.2μ濾過
したミリQ(MilliQ)水2.0mlを添加した。この配合物を次いで、閉
鎖系で回転させながら、62℃で1時間、水化した。この水化の完了後、この配
合物を、丸底フラスコ中で窒素雰囲気下に1分間、62℃で平衡化されている温
度制御キャプホーン変換器(cuphon transducer)および#4
位置に設定したテクマー ソニック ディスラプタター(Tekmer Son
ic Disrupter)型式#TM375を用いて音波処理した。
【0057】 肝細胞標的指向リポソーム配合物の製造 生成したリポソーム配合物3.0mlを、16mm×112mmポリカーボネ
ート試験管に移し、温度を62℃に維持しながら、#4位置に設定したテクマー
ソニック ディスラプタターを用いて窒素雰囲気下に5分間以上、音波処理し
た。この配合物を次いで、室温まで冷却させ、次いで0.2μフィルターに通し
て殺菌濾過した。このリポソームのサイズは、コールター N4 プラス パー
ティクル サイズ アナライザー(Couler N4 Particle S
ize Analyzer)を用いて測定した。濾過した後、約600〜700
μlの配合物が残された。この配合物400μlを、インシュリン100国際単
位/1.0mlを含有するレギュラー ヒト インシュリンの新しい10.0m
lバイアルに添加した。添加後、肝細胞指向インシュリンを含有する新規生成物
を、4℃で保存した。この生成物にはインシュリンが付加されている。
【0058】 このインシュリンのバイアルへの400μl部分の添加は、その構成成分が表
Iに記載されている元のリポソーム原料の26倍稀釈に相当する。この部分添加
およびリポソーム稀釈後の注射可能なインシュリンバイアルの脂質対インシュリ
ンの比は、脂質11.330μg/インシュリン1000単位または脂質11.
33μg/インシュリン1単位である。この関連性を説明するもう一つの方法で
は、引き続く投与用に調製されている注射可能なバイアル中で、脂質11.33
0μg/総インシュリン38,500μgまたは脂質0.294μg/インシュ
リン1μgまたはインシュリン3.40μg/脂質1.0μgである。 肝細胞標的指向リポソームインシュリンを用いるイヌ投与試験 図6は、インシュリンなどのホルモン類の送達にとって重要である肝臓−特異
性を証明する、正常なマウスにおける生成した肝細胞標的指向リポソーム配合物
の肝細胞送達小胞(HDV)の代表的組織分布からのデータを示している。1時
間後、投与された放射標識したHDV担体の約80%が、肝臓で見出された。
【0059】 インシュリン依存性真性糖尿病(IDDM)の処置は、市販の通常のインシュ
リンにHDVを添加することによって増強される。IDDMイヌの群(全部が膵
臓切除されている)において、レギュラーインシュリンへのHDVの添加は、一
日平均血漿グルコース値を格別に低下させる結果をもたらした。これらのイヌに
は、一日一回9:30AMに標準イヌ飼料を与え、また3:00PMにスナック
を与えた。インシュリンは、8:30AM、11:00AM、2:00PMおよ
び6:00PMに与えた。全部で5回の数値を平均して、一日血漿グルコース平
均レベルを得た。図7は、これらの結果をまとめて示すものである。これに関連
して、図7は、HDVが、飼料摂取後の適当なグルコース貯蔵メカニズムを活性
化しながら、レギュラーインシュリンの約1%を肝臓に送達することを示してい
る。
【0060】 クロミウム標的コンプレックスの形状 図2〜4は、クロミウム標的分子コンプレックスの球状および棒状モデルであ
る。図3に示されている構造式では、クロミウムは、4個の酸素原子および2個
の窒素原子を備えた6個のリガンドを有する。このクロミウム原子の周囲に確立
されている形状は、クロミウムが中心に存在し、また種々のリガンドを有する配
位部位が八面体の頂点に存在する、ほぼ八面体形状である。この構造を単純に倍
増させた様相が図4に示されており、質量分析により作成された図5に示されて
いるデータにより支持されている。 図2は、各アセテート官能性基上の4個の単結合した酸素により付与されてい
る4個のリガンドを有するクロミウムを示している。このモデルでは、窒素原子
は、リガンド供与体としての役割は演じない。クロミウムは、そこに電子を供与
することができる余分のd軌道を有することから、この原子は、2個のヒドロキ
シル基を獲得することができ、またオレエート化クロミウム構造に一致する性質
を示す。
【0061】 この形態または構造は、図3に示されているような2個の窒素を用いる配位コ
ンプレックスとは類似していない様相で、溶液中に存在しているものと信じられ
る。しかしながら、オレエート化構造部分は、当該クロミウムコンプレックスに
固有の構成部分であることができる。このオレエート化構造部分は、供与リガン
ドの交換速度が水性環境で増加することから、可溶性相により取り囲まれている
場合、多分不安定である。 窒素原子が供与リガンドとして作用しない場合、クロミウム原子が或る程度の
正電荷を示すという妥当な可能性が存在する。また、ヒドロキシル基からの電子
がクロミウムの空の軌道を満たしている場合、このヒドロキシル−クロミウム−
ヒドロキシルコンプレックスは多分、オレエート化多核コンプレックスの或る種
の性質を示す。さらに、このコンプレックスは、塩様性質を有する。
【0062】 クロミウム標的コンプレックスの形成に用いられる遷移金属塩であるCrCl
・6HOは、溶液中の場合に分離したイオンに容易に解離するNaCTな
どの単純なアルカリ土類とは相違する性質を示すことに留意されるべきである。
これらの差異は、CrCl・6HO中の塩素(:Cl)基のうちの数個によ
り供与される電子が、クロミウムの変質した軌道に位置することができるために
生じる。従って、CrClは、その塩素がさらに堅く結合していることから、
水性媒質中で相違して動作することができる。これは、第二原子価のクロミウム
に由来する配位リガンドの結果である。 本発明を、好適態様について説明した。明白なように、前記詳細な説明を読取
り、理解する際に、修正および変更が、その他に生じることがある。本発明は、
その添付特許請求の範囲またはその同等範囲内にあるかぎり、このような変更お
び修正の全部を包含して構成されることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クロミウム標的コンプレックスの吸収スペクトルを示すグラフ。
【図2】 球状および棒状のクロミウム標的コンプレックスを示す。
【図3】 1個のクロミウム標的コンプレックスを示す。
【図4】 種々の形状のクロミウム標的コンプレックスを示す。
【図5】 クロミウム標的コンプレックスの質量分析結果を示すグラフ。
【図6】 マウスの種々の組織における肝細胞送達小胞(HDV)の生体分布を示す。
【図7】 HDV−インシュリン処置を受けたイヌで得られた結果を示すグラフ。
【図8】 マウスモデルにおける経過時間に対するHDVおよび対照リポソームの分布を
示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 スニドカー、ジョージ、エイチ アメリカ合衆国 オハイオ、ウースター、 ブレア ブールバード 1946 Fターム(参考) 4C076 AA19 AA20 AA95 CC01 CC16 CC21 DD15 DD21 DD52 DD70 GG10 GG37 GG50 4C084 AA03 DB34 MA24 MA66 NA13 ZC352 4C085 JJ05 KA08 KB07 LL05

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標的送達分子の製造方法であって、 (a)(a′)遷移元素、内部遷移元素、上記遷移元素に隣接する元素および
    これらの元素のいずれかの混合物からなる群から選択される架橋剤;および(b
    ′)コンプレックス形成剤を含有する標的分子コンプレックスを合成する、ただ
    し上記遷移元素がクロミウムである場合、クロミウム標的分子コンプレックスを
    合成する;次いで (b)上記標的分子を、リポソームマトリックス中に配合し、標的送達分子を
    形成する; ことを包含する、上記製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(a)および(b)を、その場で同時に行う、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記リポソームマトリックスが、帯電したリポソーム構造体
    を包含する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記クロミウム標的分子コンプレックスを、 (a)pH3.2〜3.3を有するN−(2,6−ジイソプロピルフェニルカ
    ルバモイルメチル)イミノジ酢酸の水性溶液を、pH4.0〜4.4を有するク
    ロミウム化合物の水性溶液と配合し、反応溶液を生成する; (b)この反応溶液を、pH3.2〜3.3に維持し、コンプレックス溶液を
    生成する;次いで (c)このコンプレックス溶液をインキュベートし、上記クロミウムコンプレ
    ックスを生成する; ことを包含する方法によって製造する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1によって製造される標的送達分子。
  6. 【請求項6】 薬剤を、標的送達分子と配合し、薬剤送達システムを形成す
    る工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法によって製造される標的送達分子。
  8. 【請求項8】 上記薬剤が、リポソームマトリックスにより包まれているか
    、またはリポソームコア容積内に捕獲されている、請求項7に記載の標的送達分
    子。
  9. 【請求項9】 上記薬剤が、インシュリンまたはその誘導体を包含する、請
    求項7に記載の標的送達分子。
  10. 【請求項10】 上記薬剤が、セラトニンを包含する、請求項7に記載の標
    的送達分子。
  11. 【請求項11】 上記リポソームマトリックスが、ジステアロイルレシチン
    、コレステロールおよびジセチルホスフェートを包含する、請求項7に記載の標
    的送達分子。
  12. 【請求項12】 上記薬剤が、インシュリン、インシュリン誘導体およびセ
    ラトニンから選択される、請求項11に記載の標的送達分子。
  13. 【請求項13】 肝細胞標的指向分子であって、 (a)リポソーム膜;および (b)(a′)架橋性元素またはその解離した部分、または多核コンプレック
    スまたは上記の混合物および(b′)コンプレックス形成剤を包含する標的コン
    プレックス;を包含し、上記解離した部分は、リポソーム膜に金属とともに、ま
    たは金属を伴うことなく存在しており、ただし上記架橋性元素がクロミウムであ
    る場合、図2に示されているクロミウム標的分子コンプレックスは、肝細胞標的
    指向分子に存在する、上記肝細胞標的指向分子。
  14. 【請求項14】 上記コンプレックス形成剤が、N−(2,6−ジイソプロ
    ピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸を包含する、請求項13に記載
    の肝細胞標的指向分子。
  15. 【請求項15】 上記リポソーム膜が、ジステアロイルレシチン、コレステ
    ロール、ジセチルホスフェートおよび上記脂質の混合物から選択される脂質を包
    含する、請求項13に記載の肝細胞標的指向分子。
  16. 【請求項16】 上記リポソーム膜が、ジステアロイルレシチン、コレステ
    ロールおよびジセチルホスフェートの混合物を包含する、請求項15に記載の肝
    細胞標的指向分子。
  17. 【請求項17】 クロミウムコンプレックス0.465ミクロモル/mlと
    ともに、上記ジステアロイルレシチンが約15.5ミクロモル/mlの量で存在
    し、上記コレステロールが約6.85ミクロモル/mlの量で存在し、また上記
    ジセチルホスフェートが約9.45ミクロモル/mlの量で存在する、請求項1
    6に記載の肝細胞標的指向分子。
  18. 【請求項18】 クロミウム標的分子コンプレックスまたはその解離した部
    分を包含する第一構成員を含む肝臓の肝細胞に薬剤をリポソーム形態で送達する
    ための製造物品であって、上記第一構成員は、薬剤を担持することができるリポ
    ソームを包含する第二構成員に可溶性であり、また上記第一構成員は、細胞状肝
    細胞に対して特異性であり、5250オングストロームで最大可視光吸収スペク
    トルを示し、有機溶媒中で溶解性であり、またクロミウムである第一構造成分お
    よび少なくとも1種のコンプレックス形成剤またはコンプレックス形成剤の混合
    物を包含する第二および第三構造成分を有する、上記物品。
  19. 【請求項19】 上記コンプレックス形成剤が、N−(2,6−ジイソプロ
    ピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸を包含する、請求項18に記載
    の製造物品。
  20. 【請求項20】 上記薬剤が、治療剤である、請求項18に記載の製造物品
  21. 【請求項21】 上記薬剤が、診断剤である、請求項18に記載の製造物品
  22. 【請求項22】 温血動物対象の肝細胞に向けられるリポソーム送達システ
    ムであって、リポソーム、水に不溶性であり、また上記リポソームに可溶性であ
    る少なくとも1種の架橋剤コンプレックスおよび上記リポソームによって担持さ
    れている肝細胞に送達されることが予定されている活性剤を包含する、上記リポ
    ソーム送達システム。
  23. 【請求項23】 上記活性剤が、治療剤である、請求項22に記載のシステ
    ム。
  24. 【請求項24】 上記活性剤が、診断剤である、請求項22に記載のシステ
    ム。
  25. 【請求項25】 上記架橋剤コンプレックスが、クロミウム標的分子コンプ
    レックスまたはその解離した形態を包含する、請求項22に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 上記クロミウム標的分子コンプレックスが、N−(2,6
    −ジイソプロピルフェニルカルバモイルメチル)イミノジ酢酸によりコンプレッ
    クス形成されている、請求項25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 上記活性剤が、インシュリンまたはその誘導体である、請
    求項22に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 上記活性剤が、インシュリン誘導体を包含し、この誘導体
    は、1個のモノマー状サブユニットから9個の会合したモノマー状サブユニット
    までの組成範囲にわたるモノマー状インシュリンサブユニットの単一種または数
    種の組合わせからなり、ここで上記誘導体の少なくとも1種は、温血動物対象の
    肝臓の肝細胞に送達させるリポソームのコア部分中に、または膜中に、または表
    面上に位置していると好ましい、請求項22に記載のシステム。
  29. 【請求項29】 肝細胞指向小胞の製造方法であって、 (a)クロミウムをN−(2,6−ジイソプロピルフェニルカルバモイルメチ
    ル)イミノジ酢酸と反応させ、クロミウム標的分子コンプレックスを生成させる
    工程;および (b)このクロミウム標的分子コンプレックスをリポソームに添加し、肝細胞
    指向小胞を生成させる工程; を包含する、上記製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の方法によって製造される肝細胞指向小
    胞。
  31. 【請求項31】 肝細胞指向小胞の製造方法であって、 (a)クロミウム以外の遷移金属、内部遷移金属、上記遷移金属の隣接金属お
    よび上記金属のいずれかの混合物から選択される適当な金属を、適当なコンプレ
    ックス形成剤と反応させ、標的分子コンプレックスを生成させる工程;および (b)このコンプレックスをリポソームに添加し、肝細胞指向小胞を生成させ
    る工程; を包含する、上記製造方法。
  32. 【請求項32】 哺乳動物の標的部位に活性剤を送達させるための組成物で
    あって、金属コンプレックス、その解離した形態または多核コンプレックスまた
    は上記のいずれかの混合物から選択される架橋剤を、そこに会合して有するリポ
    ソームを包含する輸送剤を包含し、上記解離した形態は、上記リポソームに存在
    する金属とともに、または金属を伴うことなく存在しており、ただし化合物クロ
    ミウムが使用される場合、これはクロミウム標的分子コンプレックスまたはその
    解離した形態として存在する、上記組成物。
  33. 【請求項33】 上記リポソームが、ジステアロイルレシチン、コレステロ
    ール、ジセチルホスフェートおよび上記脂質の混合物から選択される脂質を包含
    する、請求項32に記載の組成物。
  34. 【請求項34】 上記リポソームが、ジステアロイルレシチン、コレステロ
    ールおよびジセチルホスフェートの混合物を包含する、請求項33に記載の組成
    物。
  35. 【請求項35】 上記リポソームと会合した活性剤をさらに含有する、請求
    項33に記載の組成物。
  36. 【請求項36】 上記活性剤が、インシュリン、その誘導体またはセラトニ
    ンから選択される、請求項35に記載の組成物。
  37. 【請求項37】 クロミウムコンプレックスであって、 (a)pH3.2〜3.3を有するN−(2,6−ジイソプロピルフェニルカ
    ルバモイルメチル)イミノジ酢酸の水性溶液を、pH4.0〜4.4を有するク
    ロミウム化合物の水性溶液と配合し、反応溶液を生成する; (b)この反応溶液を、pH3.2〜3.3に維持し、コンプレックス溶液を
    生成する;次いで (c)このコンプレックス溶液をインキュベートし、上記クロミウムコンプレ
    ックスを生成する; ことを包含する方法によって製造されるクロミウムコンプレックス。
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