JP2002515117A - 容 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 注入可能な流体用ディスペンサーであって、流体用容器、容器のネック中に飲用コップ用のホルダー、流体を容器からネックに添ってホルダーを通って開口部へ流すネック中の最低１つの通路、ホルダー中に着脱可能に設置された、開口上面を有する飲用コップ、着脱可能な開口部についてのクロージャーを含んでなり、ディスペンサーの反転または攪拌により、流体が容器から通路を通って飲用コップ中に流入し、再反転または攪拌を停止し、直立方向にすると飲用コップ中に一定体積の流体が保持されるディスペンサー。

Description

【発明の詳細な説明】 容器 本発明は、流体、特に液体用ディスペンサーである新規装置に関する。 容器から、正確な単位体積の流体（本明細書で用いるこの用語は、高流動性液 体から粘性であるが注入可能な液体におよぶ液体を包含する）を計量分配する必 要がある場合がしばしばある。このような流体の例は、経口投与用医薬の溶液ま たは懸濁液などの医薬製剤を包含する。例えば、小児用経口製剤は、しばしばシ ロップの形態にされる。このような製剤の正確な体積服用量測定を達成し、確実 に投与される用量が有効であるのに少なすぎず、また安全用量よりも多すぎない ようにすることが特に重要である。 本発明の目的は、一貫して所定の体積を有する注入可能な流体の用量を正確に 計量分配できるディスペンサーを提供することである。本発明の他の目的および 利点は、以下の記載から明らかになるであろう。 本発明によると、注入可能な流体用ディスペンサーは： 上方向に伸びた、末端が開口部になっているネックを有する一定体積の流体用 容器を含み、 容器のネック中に、飲用コップのホルダーがあり、流体を容器からネックに沿 ってホルダーを通って開口部へ通過させるためのネック中に少なくとも１つの通 路があり、 ホルダー中に着脱可能に装備された、開口部と一般に同方向に面する開口上面 を有する飲用コップがあり、 開口部用の着脱可能な流体密封性クロージャーを含んでなり、 ディスペンサーの反転または攪拌により、流体が容器から通路を通って飲用コ ップの方向へ通過し、その中に流入し、再反転または攪拌を停止し、直立方向に 戻すと所定の体積の流体が飲用コップ中に保持される構造である。 流体は適当には、医薬の溶液または懸濁液などの経口投与医薬などの医薬製品 であるか、または洗口剤などであってもよい。流体は、水自体と同様の粘性およ び流動性を有する水性溶液または懸濁液であるか、またはシロップなどの粘性で あるが注入可能な流体であってもよい。 容器本体は、適当にはホルダー中の適当な体積の飲用コップにあうような適当 な幅、例えば直径のネックおよび開口部を有する瓶または広口瓶である。容器本 体は適当には例えばガラスまたはプラスチック材料などの当業界で通常の材料で できている。 ホルダーはプラスチック材料のフレームを含み、これはプラスチックの容器本 体と一体になっていてもよい。別法として、ホルダーはネックを横切る仕切り板 または隔壁を有してもよく、これもまた本体と一体になっていてもよい。別法と して、ホルダーは容器本体とは別個の部材であってもよく、例えば楔嵌合、摩擦 嵌合、スナップ嵌合またはねじ嵌合などによりネック中保持される。ホルダーは 適当にはネック中、開口部、またはその少し上部に位置する。 適当には、ホルダーは飲用コップをはめ込む容器を含む。このような容器は、 容器の外周辺部から容器本体のネックに向かって、例えば放射状に伸びるリブに より保持される。リブ間、および／または容器とネック間の空間は、適当には通 路を含む。別法として、容器は、流体を通過させる通路を含む仕切り板または隔 壁中に開きを有するように、前記仕切り板または隔壁と一体に形成される。別法 として、容器はネックの片側に設けられ、これにより容器ともう一方の側のネッ ク内壁間に通路ができる。 好ましい具体例において、容器はそれ自身コップ（本明細書では飲用コップと 区別するために「容器コップ」と称する）の形態であってもよく、この中に飲用 コップがはまる。例えば、容器コップは一般に形状において飲用コップの下部に 対応する。この例においては、飲用コップの上外部、例えば縁は、容器コップの 上部に好ましくは嵌合し、飲用コップおよび容器コップ間に実質的な流体を通さ ないシールが形成される。これにより、容器が使用中に反転したり攪拌された場 合（またはその他）、流体が容易に飲用コップと容器コップ間に侵入できず、こ れにより使用者が通常取り扱う飲用コップの外側が汚れない。たとえば小児用シ ロップ製剤は非常に粘着性であり得、飲用コップの外表面の汚れは使用者には不 愉快となる可能性がある。 飲用コップは少なくとも計量分配される所定の体積の流体を保持しなければな らない。飲用コップは好都合にはプラスチック材料でできていて、使用者が取り 扱うのに都合よい形状および大きさでなければらない。飲用コップはホルダー中 に単純に設置され、ホルダー中に着脱可能に滑り嵌められ、例えば前記容器コッ プについて実質的に流体を通さないシールを形成する。 流体密封クロージャーは、適当には開口部上にはまるキャップであり、通常の 摩擦、ねじ嵌合またはスナップ嵌合作用によりその上に着脱可能に保持される。 クロージャーは当業界で通常のプラスチック材料でできていてもよい。流体が容 器から通路を通って飲用コップの方向へ流れ、コップ内に流入するようにクロー ジャーと飲用コップ間には空間があるのが適当である。例えば、クロージャーは 開口部上にドーム様構造を形成してもよい。 好ましい具体例において、クロージャーが開口部上に位置する場合、ディスペ ンサーが前記のように反転または攪拌されている間にこれは飲用コップに圧力を 加えてホルダー中に保持する。クロージャーはしたがって、クロージャーがこれ を達成するような位置にある場合に飲用コップと接触するようになる１またはそ れ以上の部品を有する。 好ましい具体例において、クロージャーが適所にある場合に飲用コップと接触 するようになる前記の１またはそれ以上の部品は、クロージャーから飲用コップ 中に伸びて、飲用コップの内底部に接触するプランジャーを含む。この種のプラ ンジャーは、再反転または攪拌の中止の結果、飲用コップの縁までいっぱいにな った場合に、いっぱいになった飲用コップからクロージャーをはずすと、対応し てプランジャーが飲用コップから引き抜かれる利点をもたらす。これにより、流 体表面が排除された体積の結果降下して、飲用コップはもう縁までいっぱいでな く、こぼれる危険性は減少する。プランジャーは、例えば円筒形などで、クロー ジャーと一体であってもよい。 適当には、飲用コップは飲用コップをホルダーから押し出す弾性作用に逆らっ てホルダー中に嵌合し、前記の好ましい具体例においては、クロージャーはこの 弾性に対して飲用コップに圧力を加える。これはまた、クロージャーを外してデ ィスペンサーを開ける場合に、飲用コップが弾性作用で跳ねあがって飲用コップ が容器の開口部中に上昇し、使用者により届きやすくする利点をもたらす。例え ば、ホルダーが前記容器コップである場合、容器コップの底部に弾性部材、例え ば容器コップと一体になった１またはそれ以上のプラスチック材料バネ板がある 。 別の好ましい具体例において、ホルダーは、ホルダーが容器の直立方向につい て傾いた方向に飲用コップを保持するような構造になっていて、クロージャーを 外すと、飲用コップが直立方向になり、好ましくは前記の弾性作用により直立方 向になる。ディスペンサーが前記のように反転または攪拌されている間にクロー ジャーが飲用コップに圧力を加えて、これをホルダー中に保持する場合、これは 飲用コップ上によりかかり、飲用コップをこの傾いた方向にする。 例えば、保持された飲用コップの底部と開口上面間の軸は、容器の底と開口部 間の縦軸に対して１°と４５°の間の角度である。ホルダーはたとえば飲用コッ プとかみ合い、このような傾いた方向にする表面を含む。この例において、飲用 コップの傾いた方向は、飲用コップが完全に一杯にならないような位置にクロー ジャーがある場合、直立方向に戻した場合に流体があふれそうになるほど流体が 一杯にならないようにできる。これにより、使用中のこぼれる可能性が低減され る。 本発明を添付の図１、２、３および４（本発明のディスペンサーの一例のネッ クおよび開口部の断面図を示す）ならびに図５および６（他の例の断面図を示す ）を参照した非制限的例により記載する。図１ないし４に関して、本発明のディ スペンサーはその平らな底部（図示せず）で直立できる瓶の形態の容器１を含む 。容器１は上向きに伸びた、末端が開口部３になったネック２を有する。ネック ２中に、飲用コップ６に関する容器コップ５の形態のホルダー４（総称）がある 。容器コップ５は一般に飲用コップ６の下部と形態が対応し、飲用コップをしっ かりとであるが、一般に開口部３と同方向に面した飲用コップ６の上面の方向に 着脱可能に保持する。飲用コップ６の上外縁７は、対応する容器５の内縁部分に 支 えられて、飲用コップ７と容器コップ６間に実質的に流体を通さないシールを形 成する。 ネック２の壁に向かって容器コップ５から放射状に広がっているのはリブ８で 、これはネック２中に押し込まれた部品９で容器５と連結する。リブ８間の空間 と、容器コップ５とネック２間の空間１０により、使用中に容器１からネック２ に添って開口部３方向に流体を通過させる通路が決まる。 容器コップ５の下部にはバネ板１１があり、これは飲用コップ６に対して、弾 性作用を加えて、これを容器５から押し出す。 開口部３上には、着脱可能なクロージャー１２があり、これはねじ嵌合部材１ ３によりネック２上に保持される。クロージャー１２から下方向に伸びるプラン ジャー１４があり、これはクロージャー１２がネック２上の適所にある場合に飲 用コップ６の内底部と接触する。プランジャー１４は飲用コップ６をバネ１１の 弾性に対して容器中に下方向に押し込み、容器コップ５の対応する部分に対して 飲用コップ６の上外縁７を押し付ける。 ディスペンサーの一連の操作を図１ないし４により示す。図２に関して、図１ のディスペンサーを反転させる。流体１５が容器１から通路１０を通って開口部 ３に向かって流れ、クロージャー１２中に流入する。図３に示すようなディスペ ンサーの再反転により、流体１６が飲用コップ６を満たし、過剰の流体１７が容 器１中に通路１０を通って戻る。飲用コップ６の上外縁７と容器コップ５の対応 する部分間の接触により、流体１５が飲用コップ６の外表面と接触して、これが ぬれたりべとべとになるのを防ぐ実質的な流体を通さないシールを形成する。別 法として、過剰の流体を容器に戻すための排水口（図示せず）を容器５の底部に 設けてもよい。 図４に示すようにクロージャー１２を取り外す場合、飲用コップ６からプラン ジャー１４が外れることにより、飲用コップ６中の流体１８レベルが飲用コップ の縁７以下に降下し、また飲用コップ６が容器コップ５の少し外側にバネ１１の 弾性作用ではねあがり、使用者が飲用コップを握り、使用するために取り外すの がより容易になる。 使用後、飲用コップ６を容器コップ５中に戻し、クロージャー１２をネック上 の位置に戻して、図１に示す構造を復元し、ディスペンサーの前記のような手順 での使用が可能になる。 図５および６に関して、本発明のディスペンサーの第二例は、その平らな底部 （図示せず）で直立できる瓶の形態の容器２１を含む。容器２１は上向きに伸び た、末端が開口部２３になったネック２２を有する。ネック２２中に、飲用コッ プ２５に関する容器コップの形態のホルダー２４（総称）がある。容器コップ２ ４は一般に飲用コップ２５の下部と形態が対応し、飲用コップ２５をしっかりと であるが、飲用コップ２５の開口上面と飲用コップ２５の底間の軸Ａ−Ｂが容器 ２１の開口部２３と平らな底部（図示せず）間の軸Ａ−Ｃに対してαの角度で傾 いている方向に着脱可能に保持する。 ホルダー２４はネック２２中にはまっている。ホルダー２４とネック２２間の 空間２６により、使用中に容器２１からネック２２に添って開口部２３方向に流 体を通過させる通路が決まる。 ホルダー２４の下部にはバネ板２７があり、これは飲用コップ２５に対して弾 性作用を加えて、これをホルダー２４から押し出す。 開口部２３上には、着脱可能なクロージャー２８があり、これはねじ嵌合部材 ２９によりネック２３上に保持される。クロージャー２８から下方向に伸びる部 材３０があり、これはクロージャー２８がネック２２上の適所にある場合に飲用 コップ２５の上縁３１と接触する。部材３１は飲用コップ２５をバネ１１の弾性 に逆らってホルダー２４に対して下方向に押し込み、図５に示すように角度αの 傾いた方向にする。 ディスペンサーの一連の操作を図５および６に示し、これは図１ないし４のデ ィスペンサーの操作と類似している。図５のディスペンサーを反転させると、流 体３２が容器２１から通路２６を通って開口部２３に向かって流れ、クロージャ ー２８中に流入する。ディスペンサーの再反転により、流体３３が飲用コップ２ ５を部分的に満たし、過剰の流体３３が容器２１中に通路２６を通って戻る。 図６に示すようにクロージャー２８を取り外す場合、部材３０が外れることに より、飲用コップ２５がバネ２７の弾性作用ではねあがり、図６に示すような直 立方向になる。この方向の変化により、飲用コップ２５があふれないように流体 ３３のレベルが飲用コップ２５の縁以下に下がり、こぼれる危険性が減少する。 飲用コップ２５もまたホルダ−２４の少し外側に押し出され、飲用コップ２５が 使用者が握り、使用するために取り外すのがより容易になる。 使用後、飲用コップ２５をホルダー２４中に戻し、クロージャー２８をネック ２２上の定位置に戻して図５に示す構造を復元し、ディスペンサーが前記のよう な手順での使用が可能になる。 図１ないし６に示すディスペンサー全体は、洗口剤、経口医薬などの流体に関 するディスペンサーの製造業界で通常のプラスチック材料でできている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注入可能な流体用ディスペンサーであって、 末端が開口部（３）になった上方向に伸びるネック（２）を有する一定体積の 流体用容器（１）を含み、 容器（１）のネック（２）中には飲用コップ（６）についてのホルダー（４） があり、ネック（２）中には少なくとも１つの通路（１０）があり、流体を容器 （１）からネック（２）に沿ってホルダー（４）を通過させ、開口部（３）方向 に流し、 ホルダー（４）中に着脱可能に設置された、開口部（３）と略同じ方向に面し た開口上面を有する飲用コップ（６）があり、 開口部（３）に対する着脱可能な流体密封性クロージャー（１２）を含み、 ディスペンサーの反転または攪拌により、流体が容器（１）から通路（１０） を通って飲用コップ（６）中に流入し、再び反転させるかまたは攪拌を停止し、 直立方向に戻すと飲用コップ（６）中に所定の体積の流体が保持されるような構 造のディスペンサー。 ２．ホルダー（４）が、飲用コップ（６）が嵌合するコップ（本明細書におい ては飲用コップと区別するために「容器コップ」と称する）の形態の、飲用コッ プ（６）が嵌合しうる容器（５）を有してなることを特徴とする請求項１記載の ディスペンサー。 ３．飲用コップ（６）の上外部が容器コップ（５）の上部に嵌合し、飲用コッ プ（６）と容器コップ（５）の間に実質的に流体を通さないシールを形成するこ とを特徴とする請求項２記載のディスペンサー。 ４．クロージャー（１２）が開口部（３）上の適所にある場合に、飲用コップ （６）に圧力を加えて、ディスペンサーが反転または攪拌された場合にこれをホ ルダー（４）中に保持することを特徴とする請求項１、２または３記載のディス ペンサー。 ５．クロージャー（１２）が適所にあり、飲用コップ（６）をホルダー（４） 中に保持する場合に、クロージャー（１２）が飲用コップ（６）と接触するよう になる１またはそれ以上の部材（１４）を有することを特徴とする請求項４記載 のディスペンサー。 ６．クロージャー（１２）が適所にある場合に飲用コップ（６）と接触するよ うになる１またはそれ以上の部材（１４）が、クロージャー（１２）から飲用コ ップ（６）中に伸びて、飲用コップ（６）の内底部に接触するプランジャー（１ ４）を有することを特徴とする請求項５記載のディスペンサー。 ７．飲用コップ（６）をホルダー（４）の外に押しやる弾性作用に逆らって飲 用コップ（６）がホルダー（４）中に嵌合することを特徴とする前記した請求項 のいずれか１つに記載の方法。 ８．ホルダー（４）が容器コップ（５）であり、容器コップ（５）の底部に弾 性部材（１１）があることを特徴とする請求項７記載のディスペンサー。 ９．飲用コップ（２５）がホルダー（２４）により、容器の直立方向に対して 傾いた方向に保持され、クロージャー（２８）を外すと、飲用コップ（２５）が 直立方向になることを特徴とする前記した請求項のいずれか１つに記載のディス ペンサー。