JP2002514930A - 選択的大動脈灌流システム - Google Patents

選択的大動脈灌流システム

Info

Publication number
JP2002514930A
JP2002514930A JP50547493A JP50547493A JP2002514930A JP 2002514930 A JP2002514930 A JP 2002514930A JP 50547493 A JP50547493 A JP 50547493A JP 50547493 A JP50547493 A JP 50547493A JP 2002514930 A JP2002514930 A JP 2002514930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
balloon
catheter
container
kit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50547493A
Other languages
English (en)
Inventor
エイ. パラダイス,ノーマン
Original Assignee
ニューヨーク ユニバーシティ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/756,693 external-priority patent/US5334142A/en
Application filed by ニューヨーク ユニバーシティ filed Critical ニューヨーク ユニバーシティ
Publication of JP2002514930A publication Critical patent/JP2002514930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 CPRを実施中に使用し、酸素運搬流体の注入とともに大動脈の閉塞を実施する方法と装置であって;特別構造のバルーンカテーテル(12)を使用し、そのカテーテルは膨張させると、大動脈を閉塞し、その結果カテーテルを通じて注入される酸素化された流体がバルーン閉塞部分の上方の大動脈の部分に限定される方法と装置を提供する。カテーテルの内部ルーメン(18)は、直径が少なくとも2mmでなければならない。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 選択的大動脈灌流システム技術分野 本発明は、一般に、心肺蘇生術(CPR)を行っている患者の治療に関し、及 びさらに詳しくはCPRを実施中に利用する、酸素運搬流体の注入とともに大動 脈の閉塞を行うための方法と装置に関する。背景技術 心肺蘇生術は当初の期待を満たしておらず、10分間以上心拍が停止したまま の患者の予後は欠陥が残っている(Becker A.B.,Ann Emerg Med,20巻、35 5頁、1991年)。実際、心肺蘇生術は、最近“壮大な失敗”と言われており 、ごく少数の患者だけが蘇生に成功しているに過ぎない(Barsan W.G.,JAMA, 265巻、3115〜3118頁、1991年)。標準の進歩した心臓生命維持 装置〔standard advanced cardiac life support(ACLS)〕は、その効力が心拍 が停止した最初の数分間に限定されている。動物モデルの研究によって、CPR 実施中、生命維持に必要な器官の血液流量つまり酸素供給量が劣っていることが 分かって いる(Ditchey,R.V.et al,Circ,66巻、297〜302頁、1982年;D itchey,R.V.et al,Cardiovasc Res,19巻、419〜425頁、1985年 ;及びTaylor,R.B.et al,Resuscitation,16巻、107〜118頁、19 88年)。実際に、CPRは一般に脳と心臓に対する正常な酸素供給量のごく少 量しか提供しておらず、他の器官に対しては、さらに少ない。最近のヒトによる 研究によって、灌流圧即ち器官血液流量の駆動力が、CPR実施中、ヒトにとっ て不充分であることが確認された(Paradis,N.A.et al,Circ,80巻、36 1〜368頁、1989年;Paradis,N.A.et al,JAMA,263巻、1106 〜1113頁、1990年;及びMartin,G.B.et al,Ann Emerg Med,15巻 、125〜130頁、1986年)。高投与量のエピネフリン、開胸(open che st)CPR法及び心肺バイパス法は灌流圧を増大する(Paradis,N.A.et al,J AMA,265巻、1139〜1144頁、1991年;Martin,G.B.et al,Ann Emerg Med,16巻、628〜636頁、1987年;及びHoward M.A.et al ,Ann Emerg Med,15巻、664〜665頁、1986年)。しかし、これら の方法は、すべての患者に有効ではなく、一般には入手できない大きな資力を必 要とする。 CPR実施中の灌流を改善するための簡単であって且つ有効な方法を見出そう として、多数の機械的脈管内治療法が研究されている。これらの研究の中に、動 脈と静脈のボリウム注入法と大動脈閉塞法がある(Gentile,N.T.et al,Crit Care Med,1990年、印刷中;Abu-Nema T.et al,Circ Shock,24巻、5 5〜62頁、1988年;Suzuki,A.et al,Jpn J Anesthesiol, 29巻、677〜682頁、1980年;Spence P.A.et al,J.Surg Res,4 9巻、217〜221頁、1990年;及びManning,J.E.et al,Ann Emerg M ed,19巻、212頁、1990年)。しかし、これらの方法は、改善された結 果が得られなかった。大動脈カウンターパルセーションは灌流を改善できるが( Emerman,C.L.et al,Am J Emerg Med,7巻、378〜383頁、1989年 )、複雑な装置を必要とし、その装置の使用が限定されているという欠点がある 。ボリュウム注入を行うか、または行わない簡単なバルーン閉塞法は有効でない ようである。 酸素が不足している脳組織に酸素を送るために酸素化されたフッ化炭化水素の エマルジョンを提供することは公知である(Long,Jr.の米国特許第4,927 ,623号参照)。心筋梗塞の患者を再灌流するため、蘇生流体として血液心臓 麻痺溶液を提供することも公知である(Buckbergの米国特許第4,988,51 5号参照)。 自然循環中に、血液を心臓へ導くバルーンカテーテルの装置と方法は公知であ る(例えば、Gordonの米国特許第4,531,936号;Karcher et al,の米 国特許第4,804,358号;Aillonの米国特許第4,601,706号;及 びPizon et al,の米国特許第4,459,977号参照)。発明の概略 本発明の主な目的は、心拍停止に対する治療として、心臓と脳に酸素運搬流体 を注入するとともに大動脈閉塞を実施する方法と 装置を提供することである。 本発明の他の目的は、心拍停止中、蘇生に成功できる時間を長くすることであ る。 上記の目的は、特別の構造を有するバルーンカテーテルを用いることによって 達成され、このバルーンカテーテルは膨張させると大動脈を閉塞し、そのためカ テーテルを通じて注入される流体はバルーンが閉塞する部分の上方の大動脈の部 分に制限される。酸素化された流体(例えば、酸素化されたフッ化炭化水素また は支質を含有していないポリヘモグロビン)は、予め酸素化された状態または酸 素化装置によって該流体を酸素化した後、注入流体として使用する。 酸素運搬流体を注入するとともに大動脈を閉塞すると、心臓と脳に対する短時 間での酸素供給量は著しく改善される。酸素運搬流体の注入は、心臓頂部に向か って、下行大動脈を通じて逆行して行われるので冠状動脈と頸動脈への注入が優 先される。心筋の灌流が改善された後、除細動を行うと、標準のCPRに比べて 自然循環へ戻る速度が著しく高くなる。 大腿動脈を通じて下行大動脈にバルーンカテーテルを配置することは容易であ り(Bregman,D.et al,Am J Cardiol,46巻、261〜264頁、1980 年)、入院前のセッティングでも達成することができる。 本発明に用いるカテーテルは、大きな注入口を具備するよう特別に設計されて いる。従来知られているバルーンカテーテルは、医薬もしくは少量の流体を送る ため、または血圧を測定するため比較的小さく設計された注入ルーメンを備えて いる。本発明のカ テーテルは、大量の灌流流体を流動させることができるよう設計しなければなら ない。 除細動によって自然循環に戻るのに成功することが、本発明の選択的大動脈灌 流法を行った後は大きく改善されるので、本発明の方法と装置はCPRに取って かわり、すべての救急部門及び他の重要な看護分野に用いられ、また、すべての 進歩した生命維持救急車にも用いうると考えられる。 本発明には、本発明の方法を実施するのに用いるキットが含まれる。このキッ トは、カテーテル、間質遊離のポリヘモグロビンの供給源(または他の酸素運搬 灌流流体)、及び任意に、カテーテルを通じて灌流を行う前に流体の酸素化を行 う酸素化装置を有している。本発明のキットは、本発明の方法を実施するのに用 いる他の装置をすべて備えていることが好ましい。図面の簡単な説明 上記及びその他の目的は、添付図面を参照して、好ましい実施態様の下記の詳 細な説明を読めばより詳細に分かるであろう。 図1は本発明によって用いることができるバルーンカテーテルの概略図である 。 図2は酸素化可能な流体を分配するのに用いる加圧可能なコンテナの概略断面 図である。 図3は本発明に用いる酸素化装置の概略断面図である。 図4は本発明のキットの線図である。及び 図5は使用中適切な位置にあるカテーテルを示す線図である。発明の詳細な説明 本発明の選択的大動脈灌流システムは三つの主要要素で構成されている。第一 の要素は図1に示す特別製のバルーンカテーテル12である。このカテーテルは 、大腿動脈を通じて挿入し、バルーン14が下行大動脈内に位置するまで大動脈 に送り込まれる。一般に、緊急時のセッティングに本発明を使用する医師または 医療補助者は、いつバルーンが適切な位置にあるかを、カテーテルの先端が大動 脈弓の頂部に当たって大動脈を通じてそれ以上容易に移動できなくなったときに 知る。しかし、カテーテル12はマーキング22,24を具備し、これらマーキ ングが当該マーキング位置からカテーテル12の先端20までの距離を示すこと が好ましい。例えば、二重マーク24は、上記遠位先端が70cm離れ、各単一 マークは2cm間隔で設けられていることを意味する。カテーテル12を挿入す る人は、カテーテルの近位末端におけるマーキングを考慮することによって大動 脈中のバルーン14の位置を知る。バルーン14は、正しい位置にあって膨張さ せると、横隔膜のレベルの上方で大動脈を閉塞する(図5参照)。従って、注入 される流体は、バルーン閉塞部分の上方の大動脈と関連動脈の容積にのみ制限さ れる。 カテーテル12は二つのルーメン16,18を具備するように作製される。小 さい方のルーメン16はバルーンを膨張させるのに使用する。このルーメン16 は、例えば、食塩水を満たした30ccの注射器(図示せず)に接続することが できる。まれに起こることであるがバルーンが破損した場合は、食塩水の流体だ け が大動脈中に放出される。大きい方のルーメン18は先端20でバルーン14に 対し遠位側に開口し且つ酸素を含有する流体を注入するシステムに連結している 。ルーメン16,18は並べてもよく、または同軸でもよい。 大きい方のルーメン18は、本発明のカテーテルを、従来のあらゆるバルーン ・カテーテルから区別する特徴がある。このルーメンの断面積は、心筋層と大脳 を酸素化するのに充分な酸素化された流体の注入を行えるよう充分大きくなけれ ばならない。心拍停止の8分間後に起こる酸素欠乏のすべてをその後に続く酸素 欠乏を含めて完全に回復させるためには、充分に酸素化された、間質遊離のポリ ヘモグロビンの合計4lを2分間で注入しなければならないことが算出された。 しかし酸素欠乏量の100%を注入する必要はない。従って、酸素欠乏量の50 %を回復すれば、即ち2lの酸素含有流体を2分間で注入すれば、標準のCPR 法より著しく優れた結果が得られ、しかも自然循環が回復するときに起こること がある容積過負荷が回避される。実際に、CPR法は、酸素供給量が有意に少な いにもかかわらず時々成功することがある。従って、充分に酸素化されたSFP Hを該流体として用いる場合、実際には約1〜3分間で0.25〜1.5l送れ ば恐らく充分であり、最高3lまでである。 特定の時間にこのような大量の注入を行うことができる適切なサイズのルーメ ンは、ポアズイユの法則のような標準の工学式及び/又は経験的実験を利用する ことによって設計することができる。最適の直径は、カテーテルを、大腿動脈を 通じて挿入できるよう全体として充分小さく維持しながら過剰の供給圧を使用す る ことなく注入を行えるように約2〜3mmのオーダーである。既存のバルーンカ テーテルで最大のものは内部ルーメンの直径が約1mmより小さいと考えられる 。小児科の用途のようないくつかの用途に対して直径は1.5mmほどの小さな ものでもよく、4mm程度に大きくしてもよい。この大きさが大きいカテーテル は、既存のガイドワイヤ/導入器シース法を用いて容易に配置することができる 。 酸素化された流体の最も重要な機能は、心筋層を灌流し、その結果、除細動を 行った後、自然循環に戻る可能性を大きく改善することができることである。心 拍停止の期間中、脳が損傷するのを防止するため脳を酸素化するのが第二の機能 である。しかし、心筋層の灌流と除細動を行った後、自然循環に迅速に戻ると、 本発明による酸素化された流体の灌流よりはるかに優れた脳の酸素化を行うのに 役立つ。心筋層と脳の灌流量を増大させるためには、酸素化された流体の灌流中 、適切な動脈に圧力を加えることによって、上方の末端に灌流流体が流入するの を実際に防止することが望ましい。さらに、本発明の方法を実施中を通じてCP R法を続けることは可能であるが、酸素化された流体を注入することによって起 こる灌流は、CPR法で起こる灌流よりはるかに大きいので、カテーテルを挿入 したならば、CPRを中止することができる。自然循環に戻った後、バルーンを 充分に、もしくは部分的に残すか又は部分的に膨張させて、脳と心臓に優先的に 灌流を続けることが望ましい。 本発明のシステムの第二の要素は酸素化された流体である。ヒト用の酸素を運 ぶのに用いる人工流体は、現在2種類ある。第一 の人工流体は酸素化されたフッ化炭化水素であり、第二の人工流体は間質遊離の ポリヘモグロビンである。フッ化炭化水素が運ぶことができる酸素の量は限定さ れている。というのは、血液に溶解しうるフッ化炭化水素の総量が限定されてい るからである。間質遊離のポリヘモグロビン(SFPH)は、はるかに大きな酸 素運搬容量をもっているので(Sehgal L.R.et al,Surgery,95巻、433〜 438頁、1984年)、この用途に対して好ましい。SFPHは、ヒトの予備 研究用に最近認可され、Biopure Company社から入手できる。 間質遊離のポリヘモグロビン溶液は、図2に示すような加圧することができる 特別なコンテナに充填することが好ましく、その結果、CPRの圧縮相中の圧力 を克服し且つ酸素化を行う流体の充分な流量を提供するのに必要な圧力で注入す ることができる。間質遊離のポリヘモグロビンは圧力バッグ32内に好ましくは 500cc以上の量で貯蔵する。このバッグはコンテナ30内に入れ、このコン テナはそれにシールされたふた31を備えている。該コンテナのふた31の入口 バルブ34は調整機構を有し(その詳細は公知なので図示していない)、この機 構によって、バルブ34の入口における該流体の圧力のいかんにかかわらず特定 の最大圧力で加圧流体を導入することができる。バルブ34は、すべての緊急で 且つ重要な看護のセッティングで入手できる規格化された加圧酸素の起源に接続 できる入口ノズル36を備えている。加圧酸素は、酸素化を行う流体の供給を駆 動するための加圧流体の好ましい起源であるが、加圧ガスもしくは加圧液体の他 の起源がこの目的に使用できることは理解できるはずである。 バッグ32の内部に接続されている出口管37はコンテナ30から延出し、カ テーテル12の酸素化を行う流体を供給するルーメン18に接続するためのコネ クタ38を備えている。 上記の特別のコネクタは間質遊離のポリヘモグロビンの溶液を分配する好まし い手段であるが、この特別の手段は、決定的なものではなく、所定の期間に所望 量の注入を行うのに充分な圧力下で酸素化された流体を供給するいずれの方式で も本発明の方法に使用できると解すべきである。 また、酸素化を行う溶液によって、心筋層と脳のアウトカム(outcome)を改善 する他の医薬もしくは試薬を同時に注入してもよい。静脈内に投与した場合に有 効であることを示す試薬は、本発明に従って心臓と脳に選択的に投与すると一層 有効である。特に組織サルベイジング試薬(tissue salvaging agent)は酸素化 された注入流体に含有させてもよい。本発明の酸素化された注入流体に含有させ ることができる試薬の例は、エピネフリンなどのアドレナリンアゴニストと昇圧 剤;酸化防止剤と、21−アミノステロイド類(lazaroids)のような遊離ラジカ ルスカベンジャー;ステロイド類と、イブプロフェンのような非ステロイドの抗 炎症剤を含む抗炎症剤;リドフラジン、ニモジピン、ニカルジピン、フルナリジ ンなどのようなカルシウムチャンネル遮断剤;MK801などのような刺激性神 経伝達物質遮断剤(NMDA受容体アゴニスト);ヘパリンのような抗凝固剤; デフェロキサミンのような鉄及び重金属のキレート剤;マンニトールのような浸 透剤;重炭酸塩もしくはジクロロ酢酸塩のような抗アシドーシス剤;インシュリ ン;抗好中球抗体のような抗体;及びアロプリノールで ある。このリストは例示を目的とするもので、限定するものではない。 本発明のシステムの第三の要素は、注入する前に間質遊離のポリヘモグリンを 酸素化する装置である。この要素は、SFPHがすでに酸素化されて供給するこ とができ、使用する準備ができているときは任意の要素である。しかし、SFP Hは貯蔵期間中にその酸素を失うので、該流体は灌流を行う直前に新たに酸素化 することが好ましい。前記溶液を、予め酸素化することなしに、循環の動脈側に 単に注入しても心筋層と脳への酸素の分配は改善されない。図3に示すように、 中空繊維41を備えている中空繊維膜酸素化器40は、システム中、入口42に 位置する間質遊離のポリヘモグロビンの加圧容器30及び出口44に位置するバ ルーンカテーテル12のルーメン18の間に配置することができる。これらのシ ステムでは、血液が多数の中空繊維41のまわりを流動し、その中空繊維は、ヘ モグロビンもしくは血液を漏洩することなしにガス相成分を拡散させるよう特別 に製造されている。酸素は入口46から圧入され、出口48から出る。酸素化の 機構は好ましくは向流であるが、向流によって酸素化すれば、間質遊離のポリヘ モグロビンなどの酸素化を行う流体はその最大飽和度まで酸素化される。また、 この装置は、標準酸素タンクなどの救急室の酸素供給源が酸素を供給するように 使用できるよう構築されている。同じ酸素は、圧力バッグを膨張させるのと、流 体を酸素化するのに使用するとき注入を駆動するのに使用できる。 本発明のこれらの要素は、医師及び医師補助者が使用するためキット形態で包 装することが好ましい。図4に示すように、これ らの要素は、キットの各種の要素を入れる区画を与えるよう成形された好ましく は硬質のプラスチック材料製のコンテナ50内に包装する。区画52はカテーテ ル12を収納し、区画54は間質遊離のポリヘモグロビンのサック32とともに コンテナ30を収納し(または区画54はコンテナを構成し、サック32だけを 収納する)、及び区画56は酸素化器40を収納している。そして本発明の方法 を実施するのに必要な他の装置の区画もある。例えば、区画58はバルーンを膨 張させるのに使用する注射器60を収納するためにあり、そして区画62はカテ ーテル挿入シース64を収納するためにある。酸素化用チューブ、ガイドワイヤ 、使用説明書などのような他の要素もある。 本発明に用いる好ましいキットの形態は、緊急状態(幾分混乱している場合が 多い)で使用するのに最も簡単で且つ最も容易な形態である。従って、酸素化器 と、間質遊離のヘモグロビンの起源との連結部は内蔵されているので、酸素化を 行う流体の起源と酸素化器はキットから取り出す必要は全くない。同様に、酸素 化装置の酸素出口と、酸素化を行う流体の圧力室との連結部は、バルーンの注射 器と、バルーンに至るカテーテルルーメンとの連結部及び酸素化器流体出口と、 酸素化された流体を供給するカテーテルルーメンとの連結部と同様にキット内に 内蔵されている。 例えば、図4に示すように、酸素化装置40はキット50内に密封され、適切 な酸素注入ノズル70だけがコンテナから延出している。ノズル70は、コンテ ナ50から延出しているが、標準の酸素タンクなどの救急室酸素供給源のような 加圧酸素の起源に接続するのに用いる標準のコネクタである。ノズル70は、チ ュ ーブ71によってコンテナ50内でY形連結部80に接続され、Y形連結部80 は酸素の注入をライン82と84に分割し、そのライン82は酸素化装置の酸素 入口46に至り、そしてライン84は圧縮式コンテナ30に至る。酸化装置の酸 素出口48は大気中に開口している。これらのラインはすべてコンテナ50内に 密封されている。また調整バルブ34も、酸素化を行う流体のサック32を加圧 するのに用いるコンテナ30に入る流体の最大圧力を調整するようコンテナ50 内に位置している。ゴムもしくはプラスチック製の圧力ブラダ(図示せず)を、 サック32が損傷する危険を減少させるためにサック32と圧力室30の間に配 置してある。第二の調整バルブ86も、酸素化器40に入る酸素の圧力を調整す るために、酸素化器40の酸素入口46の位置に内蔵されている。 酸素化を行う流体のサック32からの出力口37は、コンテナ50内に密封さ れたチューブ74によって酸素化装置40の酸素化を行う流体の入口42に直接 接続されている。コンテナ50の外側から使用できるバルブ76は、酸素化を行 う流体がサック32から酸素化装置の入力部42に入る入口を開閉するのに用い る。酸素化装置40から出口44を通る出力部はカテーテル12の流体入力カニ ューレ18に直接接続されている。従って、物理的接続は、酸素源をノズル70 に接続するのを除いて緊急要員が行う必要があるものはない。 使用時、カテーテル12は、キットの区画52から取り出す。ルーメン18は 、図4に図式的に示してあるのよりはるかに長いが、すでに酸素化装置の出口部 44に接続されている。またルー メン16もすでに注射針60に接続されている。注射器60は、バルーンを膨張 させるために正確に正しい量の流体が入っていて且つ1回だけ使用できるように 作製されていることが好ましい。このように、予め包装された注射器を使用する と、バルーンが膨張しすぎて破裂する可能性がなくなる。加圧酸素の起源はコン テナ50のノズル70に接続する。 大腿動脈90(図5参照)を、針によって穿刺して、大腿動脈90を通じてガ イドワイヤを下行大動脈92に前進させる。このガイドワイヤはいずれかの標準 の可撓性ガイドワイヤ、または下行大動脈まで容易に直接配置できるように特別 に設計された剛性を高めたガイドワイヤでもよい。導入器のシース64をコンテ ナ50の区画62から取り出し、次いでガイドワイヤ上を大腿動脈中に前進させ る。中心のトロカールとガイドワイヤを導入されたシースから取り出し、次いで カテーテル12の遠位端20を、該シースを通じて大腿動脈中に導入し、カテー テルのマーキング22と24または他の公知の手段によって決められた大動脈内 の適正な位置にバルーンが到達するまで送る。あるいは、ガイドワイヤは、カテ ーテル12の配置を容易にするため適正な位置に残してもよく、カテーテル12 を配置した後、取り出す。次にバルーン14を注射器60によって膨張させ、次 いで酸素化を行う流体を所定の流量で、酸素化器40を通過させてルーメン18 と大動脈への開口20に送れるようにバルブ76を開く。同時に酸素は酸素化を 行う流体の流れに対して向流で酸素化装置を通って圧力室30中に流入して、酸 素化を行う流体の流動を調節バルブ34で決定される所定の速度で駆動する。酸 素化装置からの酸素出力 部は、圧力室30を加圧する必要がないときでも酸素が酸素化装置を確実に流動 するように抽気バルブを備えている。 このシステムは心拍停止を治療するのに有効で、その潜在的な用途は全く広範 囲にわたっている。前述のように、心拍停止の標準の治療法は初期の数分間だけ に有用である。本発明の選択的大動脈灌流システムを迅速に使用すると、蘇生に 成功する期間が延長すると考えられる。本発明のシステムは有効であることを証 明するであろうし、救急部門及び他の重要な看護分野ならびに潜在的に、生命維 持救急車は、この特別の装置を容易に貯蔵して本発明のシステムを使用すること ができると考えられる。 特定の実施態様の前記説明によって、本発明の一般的性質は、充分明らかにな っているので、当業者は、現行の知識を用いて、一般概念から逸脱することなく 、かような特別の実施態様を容易に改変及び/又は各種の用途に適応させること ができる。従って、このような適応と改変は開示された実施態様の均等物の意味 と範囲内に含まれる。本願で用いられる表現法もしくは専門用語は説明すること を目的とするもので限定することを目的とするものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成5年9月20日(1993.9.20) 【補正内容】 請求の範囲の補正書請求の範囲 6.前記酸素化ステップが、流体を中空繊維膜酸化装置を通過させることによ って達成される請求項5に記載の方法。 7.心拍停止中に用いる大動脈灌流カテーテルであって; 第一と第二のルーメン及びバルーンを具備するバルーンカテーテルを備え、前 記バルーンカテーテルは、遠位端と近位端を具備し、遠位端は使用時、最初に人 体に入る末端であり、及び近位端は遠位端の反対側の末端であり、ならびに大腿 動脈を通じて配置可能でバルーンを下行大動脈内に位置させることができる大き さと寸法を有し、前記バルーンが使用時下行大動脈を閉塞する大きさと寸法を有 し; 前記第一ルーメンは使用時、カテーテルを通過してバルーンの遠位側の下行大 動脈内に開口し、且つ内径が少なくとも1.5mmであり; 前記第二ルーメンはバルーンを膨張させるのに使用するため、カテーテルの近 位端からバルーンの内部まで連通している; 大動脈灌流カテーテル。 8.前記第一ルーメンの内径が約3mmである請求項7に記載のカテーテル。 9.心拍が停止中、大動脈灌流に用いるキットであって; 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル; 酸素化可能な流体が入っているコンテナ;及び 前記カテーテルと前記流体コンテナを収納する包装手段; からなるキット。 10.さらに、前記酸素化可能な流体を酸素化する酸素化手段を備えている請 求項9に記載のキット。 11.前記酸素化手段が中空繊維膜酸素化装置からなる請求項10に記載のキ ット。 12.前記包装手段が、前記カテーテルを収納するカテーテル収納用区画と、 前記コンテナを収納するコンテナ収納用区画とを別個に備えている請求項9に記 載のキット。 13.前記包装手段がさらに加圧流量の起源に接続するための外部入口手段を 備え、前記入口手段が前記コンテナ区画と流体で連通し、前記コンテナ区画が実 質的に耐圧性で、前記入口手段によって加圧流体をコンテナ区画に供給するとコ ンテナ区画を加圧することができ、その結果、前記酸素化可能な流体のコンテナ に圧力を加えることができる請求項12に記載のキット。 14.さらに、前記入口手段における圧力に関係なく、加圧流体の最大圧力だ けを通過させることができる調整バルブ手段を、前記入口手段と前記コンテナ区 画との間に備えている請求項13 に記載のキット。 15.前記包装手段が、さらに外部出口手段を備え、前記酸素化された流体の コンテナと流体で連通し、前記カテーテルの前記第一ルーメンに接続可能である 請求項13に記載のキット。 16.さらに、前記酸素化可能な流体を酸素化する酸素化手段を備え、及び前 記包装手段がさらに前記酸素化手段を収納する別個の酸素化装置用区画を備えて いる請求項15に記載のキット。 17.前記酸素化手段が、酸素入口、酸素出口、酸素化可能な流体の入口及び 酸素化可能な流体の出口を備え、前記外部入口手段が前記酸素化手段の前記酸素 入口と直接に流体で連通している請求項16に記載のキット。 18.前記酸素化手段が、酸素入口、酸素出口、酸素化可能な流体の入口及び 酸素化可能な流体の出口を備え、前記外部出口手段が前記酸素化可能な流体の出 口と流体で直接連通し、ならびに前記酸素化可能な流体の入口が前記酸化可能な 流体のコンテナと流体で連通している請求項16に記載のキット。 19.前記外部出口手段が前記酸素化可能な流体の出口と流体で直接連通し、 及び前記酸素化可能な流体の入口が前記酸素化可能な流体のコンテナと流体で連 通している請求項17に記載のキット。 20.さらに、前記第二ルーメンを通じて注射したときに前記カテーテルのバ ルーンを過剰に膨張させずに満たすよう計算された量の流体を収納する一回使用 の注射器を備えている請求項9に記載のキット。 21.前記第一ルーメンが、少なくとも0.5lの充分に酸素化された、間質 遊離のポリヘモグロビンを2分間で注入できるよう充分に大きい断面積を有する 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル。 22.前記第一ルーメンが、少なくとも1.5lの充分に酸素化された、間質 遊離のポリヘモグロビンを2分間で注入できるよう充分に大きい断面積を有する 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル。 23.前記第一ルーメンが、少なくとも2.0lの充分に酸素化された、間質 遊離のポリヘモグロビンを2分間で注入できるよう充分に大きい断面積を有する 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル。 24.前記第一ルーメンが、少なくとも3.0lの充分に酸素化された、間質 遊離のポリヘモグロビンを2分間で注入できるよう充分に大きい断面積を有する 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル。 25.前記第一ルーメンが、少なくとも4.0lの充分に酸素化された、間質 遊離のポリヘモグロビンを2分間で注入できるよう充分に大きい断面積を有する 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.心肺蘇生術が成功裡に実施できる時間を改善し、延長する方法であって; 膨張可能なバルーンを具備するバルーンカテーテルを、心拍が停止している患 者の大腿動脈を通じて入れ、次いで前記バルーンが下行大動脈内に位置するまで 前記カテーテルを大腿動脈中に送り入れ; 前記バルーンを膨張させて下行大動脈を閉塞させ、注入する流体はバルーン閉 塞部の上方の下行大動脈の容積に制限し;次いで 酸素化された流体を、前記バルーンカテーテルのルーメンを通じて、前記バル ーンの遠位先端に注入する; ステップからなる方法。 2.前記バルーンカテーテルが二重ルーメンカテーテルであり、第一ルーメン は、バルーンの領域を越えて延出し、使用時、流体をバルーン閉塞部を通過させ て運び、及び第二ルーメンは、バルーンに接続し、流体を運んでバルーンを膨張 させる請求項1に記載の方法。 3.前記バルーンは前記第二ルーメンを通じて送られる食塩水によって膨張し 、そのため、バルーンの破裂がまれに起こっても食塩水しか下行大動脈に放出さ れない請求項2に記載の方法。 4.前記の酸素化された流体が、酸素化されたフッ化炭化水素 及び間質遊離のポリヘモグロビンからなる群から選択される請求項1に記載の方 法。 5.さらに、前記注入ステップの前に流体を酸素化するステップがある請求項 1に記載の方法。 6.前記酸素化ステップが、流体を中空繊維膜酸化装置を通過させることによ って達成される請求項5に記載の方法。 7.心拍が停止中に用いる大動脈灌流カテーテルであって; 第一と第二のルーメン及びバルーンを具備するバルーンカテーテルからなり、 前記バルーンカテーテルは遠位端と近位端を備えその遠位端は使用時に人体に最 初に入る末端であり、及び近位端は遠位端の反対側の末端であり、並びに大腿動 脈を通じて配置できる大きさと寸法を有し、バルーンを下行大動脈内に位置させ ; 前記第一ルーメンが、使用時、カテーテルを通過し、バルーンに対して遠位側 の下行大動脈中に開口し; 前記第二ルーメンが、バルーンを膨張させるのに使用するため、カテーテルの 近位端からバルーンの内部まで連通し; 前記第一ルーメンは内径が少なくとも約1.5mmである; 大動脈灌流カテーテル。 8.前記第一ルーメンの内径が約3mmである請求項7に記載のカテーテル。 9.心拍が停止中、大動脈灌流に用いるキットであって; 請求項7に記載の大動脈灌流カテーテル; 酸素化可能な流体が入っているコンテナ;及び 前記カテーテルと前記流体コンテナを収納する包装手段; からなるキット。 10.さらに、前記酸素化可能な流体を酸素化する酸素化手段を備えている請 求項9に記載のキット。 11.前記酸素化手段が中空繊維膜酸素化装置からなる請求項10に記載のキ ット。 12.前記包装手段が、前記カテーテルを収納するカテーテル収納用区画と、 前記コンテナを収納するコンテナ収納用区画とを別個に備えている請求項9に記 載のキット。 13.さらに、加圧流体の起源に接続するための外部入口手段を備え、前記入 口手段が前記コンテナ区画と流体で連通し、前記コンテナ区画が実質的に耐圧性 であり、前記入口手段によってコンテナ区画に加圧流体を供給したときコンテナ 区画を加圧することができ、その結果、前記の酸素化可能な流体のコンテナに圧 力が加えられる請求項12に記載のキット。 14.さらに、前記入口手段における圧力に関係なく、加圧流体の最大圧力だ けを通過させることができる調整バルブ手段を、 前記入口手段と前記コンテナ区画との間に備えている請求項13に記載のキット 。 15.さらに、前記カテーテルの前記第一ルーメンに接続可能な前記酸素化可 能な流体のコンテナと流体で連通している出口手段を備えている請求項13に記 載のキット。 16.さらに、前記酸素化可能な流体を酸素化する酸素化手段を備え、及び前 記包装手段がさらに前記酸素化手段を収納する別個の酸素化装置用区画を備えて いる請求項15に記載のキット。 17.前記酸素化手段が、酸素入口、酸素出口、酸素化可能な流体の入口及び 酸素化可能な流体の出口を備え、前記外部入口手段が前記酸素化手段の前記酸素 入口と直接に流体で連通している請求項16に記載のキット。 18.前記酸素化手段が、酸素入口、酸素出口、酸素化可能な流体の入口及び 酸素化可能な流体の出口を備え、前記出口手段が前記酸素化可能な流体の出口と 流体で直接連通し、及び前記酸素化可能な流体の入口が前記酸素化可能な流体の コンテナと流体で連通している請求項16に記載のキット。 19.前記出口手段が前記酸素化可能な流体の出口と流体で直接連通し、及び 前記酸素化可能な流体の入口が前記酸素化可能な流体のコンテナと流体で連通し ている請求項17に記載のキット 。 20.さらに、前記第二ルーメンを通じて注射したときに前記カテーテルのバ ルーンを過剰に膨張させずに満たすよう計算された量の流体を収納する一回使用 の注射器を備えている請求項9に記載のキット。
JP50547493A 1991-09-09 1992-09-09 選択的大動脈灌流システム Pending JP2002514930A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US756,693 1991-09-09
US07/756,693 US5334142A (en) 1991-09-09 1991-09-09 Selective aortic perfusion system
PCT/US1992/007605 WO1993004728A1 (en) 1991-09-09 1992-09-09 Selective aortic perfusion system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002514930A true JP2002514930A (ja) 2002-05-21

Family

ID=25044648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50547493A Pending JP2002514930A (ja) 1991-09-09 1992-09-09 選択的大動脈灌流システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2002514930A (ja)
AT (1) ATE182274T1 (ja)
DE (1) DE69229636D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021521932A (ja) * 2018-04-24 2021-08-30 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated カテーテル処置用パッケージおよびその方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021521932A (ja) * 2018-04-24 2021-08-30 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated カテーテル処置用パッケージおよびその方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69229636D1 (de) 1999-08-26
ATE182274T1 (de) 1999-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5334142A (en) Selective aortic perfusion system
US5413558A (en) Selective aortic perfusion system for use during CPR
EP3338826B1 (en) A device for providing cardiac output redistribution in emergency medical conditions
US20200390950A1 (en) Device for emergency treatment of cardiac arrest
CA2206091A1 (en) Cardioplegia catheter system
JPH03503966A (ja) 逆行静脈心停止法用カテーテル及びその使用製造方法
JPH0566824B2 (ja)
JP2002514930A (ja) 選択的大動脈灌流システム
AU696157B2 (en) Selective aortic perfusion system
Bregman Percutaneous Intraaortic Balloon Pumping: Four Years from Tiblisi
IT201800003071A1 (it) Nuovo sistema di perfusione distale in cardiochirurgia
Fujimoto et al. A technique for apex cannulation without extracorporeal circulation
JPH02286170A (ja) 体外循環装置
GB2421185A (en) T shaped tubing for use in anastomosis