JP2002514409A - 遺伝的に改変された繊維芽細胞及びその使用 - Google Patents

遺伝的に改変された繊維芽細胞及びその使用

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JP2002514409A JP2000548438A JP2000548438A JP2002514409A JP 2002514409 A JP2002514409 A JP 2002514409A JP 2000548438 A JP2000548438 A JP 2000548438A JP 2000548438 A JP2000548438 A JP 2000548438A JP 2002514409 A JP2002514409 A JP 2002514409A
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Abstract

(57)【要約】 筋肉系統拘束遺伝子を発現する遺伝的に改変された繊維芽細胞を調製する方法、及び遺伝的欠損の処置のためのか又は治療的タンパク質の発現のためのその使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、原発性単一遺伝子性筋障害のような筋肉系先天的欠損症の矯正、又
は治療的タンパク質の製造における使用のための、遺伝的に改変された繊維芽細
胞のエキソビボ筋原性転換方法に関する。更に、本発明は、遺伝的病因学におけ
る筋肉病理処置のための細胞インプラント用組成物調製のためか、又は治療的に
重要なリコンビナントタンパク質のインビボでの分泌のための遺伝的に改変され
た繊維芽細胞の使用に関する。特に、本発明は、筋ジストロフィー、すなわち、
膜結合タンパク質ジストロフィン、又は筋繊維細胞骨格と細胞外マトリックスと
を結合するジストロフィン結合タンパク質複合体の他のメンバーをコードする遺
伝子の突然変異によって生じた、筋肉の重篤な変性疾患の不均質群の処置ために
有益である。
【0002】 今日まで、筋肉又は他の組織の幹細胞の移植に基づく遺伝子治療を用いて筋ジ
ストロフィーを矯正しようとする試みは、適切数の遺伝的に改変すべき筋細胞の
単離における多くの問題点、又は表現型の転換の不十分な収率によって阻まれて
いる。例としては、遺伝的に改変すべき衛星細胞の妥当数を得ることの困難さが
、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者又はベッカー筋ジストロフィー患者の遺
伝子治療を制限している(Salvatori, G., et al., 1993; Webster, C. et al.,
1990)。ジストロフィー患者における遺伝的に改変された細胞の移植に関する
更なる問題は、ウイルスベクターの免疫原性、効果的投与経路開発の困難さ及び
注入細胞の不十分な生存である。更に、ジストロフィンの発現それ自体が、ジス
トロフィン欠乏患者での細胞性及び/又は体液性免疫応答を誘導することが報告
されている(New England J. of Medicine 333, 732-733, 1995)。
【0003】 MyoD及び塩基性ヘリックス−ループ−ヘリックス転写因子の筋原性ファミ
リー関連メンバーの強制的発現が非筋肉細胞での筋形成を活性化することがここ
しばらくの間で知られてきた(Davis, R.L., et al., 1987; Cossu, G., et al.
, 1996; Cossu, G., 1997)。他の細胞タイプとではなく、筋原性細胞系又は初
代細胞と共培養した場合には、繊維芽細胞が筋原性分化を起こすことを、出願人
自身が最近報告した(Breton, M. et al., 1995; Gibson, A.J., et al., 1995;
Salvatori, G. et al., 1995)。WO95/12979は、細胞内へのMyoD、ミオゲ
ニン、Myf−5及びMRF4のような因子の遺伝子配列を挿入することによっ
て新規表現型、例えば、筋原性表現型への細胞分化を誘導するための一般的方法
を開示する。同文献は、遺伝的に改変された細胞を、遺伝的治療のためにそれら
を適合させるために筋原性表現型へ転換させるいかなる可能性をも考慮せず、ま
た“エキソビボ”筋原性転換を実施する可能性を予見もしていない。
【0004】 GB2293604は、筋肉の病状の処置における繊維芽細胞の使用を開示し
、ここで、筋原性因子による分化を誘導する可能性は考慮されていないが、繊維
芽細胞それ自体を、治療的に有効な遺伝子、例えばジストロフィン遺伝子で形質
転換することができる。
【0005】 上記を考慮すれば、糖尿病、血友病、下垂体性小人病の場合のような、筋ジス
トロフィーのような遺伝的欠損、又は、例えば、タンパク質か血漿因子若しくは
他の分泌か循環タンパク質の産生不足又は誤った産生に関連するあらゆる他の機
能不全を矯正するために、エクソビボで遺伝的に改変した後に、多数の細胞を筋
原性表現型に転換することを可能にする方法によることが著しく好都合であると
思われる。
【0006】 治療的タンパク質、又は遺伝的欠損、特に筋ジストロフィーを矯正することが
できるタンパク質を効率的に産生するために、高効率の方法で遺伝的に改変され
た繊維芽細胞を筋原性表現型に転換することが可能であることが今見出された。
【0007】 第1の側面によれば、本発明は、筋肉系統拘束遺伝子を発現する遺伝的に改変
された繊維芽細胞を調製するための高効率な方法であって、 a)治療的遺伝子又は遺伝的欠損を矯正することのできる遺伝子を用いる繊維芽
細胞のエクソビボでの形質導入、 b)高効率DNA導入方法、好ましくはウイルスベクター、より好ましくはバキ
ュロウイルス、アデノ随伴ウイルス、そして最も好ましくはアデノウイルス、又
はリポソーム、核タンパク質のような他の高効率DNA導入方法を用いる細胞の
形質転換による、要点a)のように形質導入された繊維芽細胞の筋肉系統拘束遺
伝子の一過的発現(ここで、該筋肉系統拘束遺伝子は強力なプロモーター、好ま
しくはウイルスプロモーターの制御下にある)を含む方法を提供する。
【0008】 “筋肉系統拘束遺伝子”とは、繊維芽細胞を筋原性表現型に転換させることが
可能なあらゆる遺伝子、特にMyF−5、MRF4、ミオゲニン、及び、好まし
くはMyoD遺伝子をいう。
【0009】 筋原性転換の前に繊維芽細胞内に導入することができる治療的遺伝子は、例え
ば、サルコグリカン、エメリン及び好ましくはジストロフィン遺伝子のような筋
ジストロフィーの種々のタイプ、又は凝固因子若しくはインスリンのような循環
血漿タンパク質をコードする遺伝子、成長ホルモンのようなホルモンをコードす
る遺伝子、又は、ヒポキサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ
、アデノシンデアミナーゼ、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、グルコセレブ
ロシダーゼ、低密度リポタンパク質レセプター、フェニルアラニンヒドロキシラ
ーゼ、アルギニンスクシナート及びアリールスルファターゼ等のような遺伝子で
ある。
【0010】 本発明の第2の側面は、本発明の方法によって得られた、筋肉系拘束の遺伝子
、好ましくはMyoDを一過的に発現する遺伝的に改変された繊維芽細胞に関す
る。
【0011】 筋肉系統拘束遺伝子の一過的発現による筋原性表現型への繊維芽細胞の転換は
、驚くべきことに他の選択的技術に比べてより効率的であることが分かった。実
際に、繊維芽細胞と衛星細胞との共培養、デキサメタゾンを用いる処理、及びリ
ン酸カルシウム、リポフェクトアミン若しくはMyoDを発現する同じプラスミ
ドのエレクトロポレーションを用いる形質移入は、リコンビナントアデノウイル
スベクターを用いる感染の場合の70%より高い値と比べると、1%〜14%の
範囲の百分率で筋原性転換を誘導する。更に、最大m.o.i.(“感染多重度”)値
での細胞毒性が許容し得る限度内であるのに、転換効率は、直線的に500〜2
000m.o.i.値増加した。同様の結果が、ヒト又はマウス繊維芽細胞で得られた
が、組織の繊維芽細胞に関する限り、皮膚繊維芽細胞がより効果的な結果を与え
た。本発明の方法の1つの主要な利点は、外来性筋肉系統拘束遺伝子の一過的な
発現によって、対応する内在性遺伝子が活性化され、その結果、細胞が筋形成へ
と不可逆的に拘束され、こうして不必要な導入遺伝子が構成的に発現されること
である。実際に、外来性MyoDを一過的に発現させる繊維芽細胞の筋形成転換
を、免疫組織化学、電子顕微鏡及びミオシン軽鎖と重鎖、アセチルコリンレセプ
ターαサブユニット、Mクレアチンキナーゼ、ミオゲニン及びMyoDのような
種々の筋肉特異的マーカー遺伝子発現分析によって確認した。
【0012】 この方法の高い効率は、筋原性表現型に安定的に転換することができる、治療
的遺伝子、又は筋肉内に遺伝的欠損を矯正する遺伝子が挿入された、遺伝的に改
変された繊維芽細胞の調製を可能にする。実際に、筋繊維の使用に基づく筋原性
表現型への転換は細胞複製を阻止しそして安定なインプラントを提供する。
【0013】 更に、この方法の効率性、同じく得られる産生物の安定性が、遺伝的治療(こ
こで、適切なエクソビボ処置後、筋肉系統拘束遺伝子を発現する遺伝的に改変さ
れた繊維芽細胞を、筋繊維を再生することが可能であり、そして遺伝子を矯正す
ることができる部位の筋肉組織内に注入する)を首尾良く実施することを可能に
する。
【0014】 ここで開示するようなエクソビボで処置された繊維芽細胞が、長期持続効果を
有する始原筋原(衛星)細胞が起源である識別不能なマウスの筋肉繊維を再生す
ることができることを、多くの証拠が証明している。更に、処置後、アデノウイ
ルス感染繊維芽細胞のタンパク質に対する免疫応答を介在する抗体だけが検出さ
れた。改変繊維芽細胞の注入部位では、細胞性免疫応答は全く観察されなかった
。アデノウイルスベクターのインビボでの使用に付随する主要な問題の1つが、
ウイルス及び遺伝子組換えタンパク質の両者に対する有意なT細胞性免疫応答の
誘導であることから、これは、遺伝子治療で有意義な利点である。
【0015】 更なる側面によると、本発明は上記方法で得られた繊維芽細胞の、“エクソビ
ボ”遺伝子治療のための使用、又は筋繊維に基づく安定的細胞インプラント用の
組成物の調製のための使用に関する。
【0016】 エクソビボ遺伝子治療の代表的な適用は、例えば、ジストロフィーのような筋
肉構造又は機能性を変化させる遺伝的疾患を患う患者から皮膚繊維芽細胞を単離
すること、培養細胞を膨張させること、矯正遺伝子を含有するレトロウイルスベ
クターを用いてエクソビボで細胞を形質導入すること、そして筋肉系拘束遺伝子
を含有するアデノウイルスベクター又は上記のようなベクター等での感染によっ
て筋形成を誘導すること、及び筋肉組織内に改変細胞を再移植することを含む。
【0017】 筋繊維を基礎とする細胞インプラントを調製するための別の代表的な手段は、
例えば、血漿タンパク質の欠損を特徴とする疾患(糖尿病、下垂体性小人病、血
友病)を患う患者からの皮膚繊維芽細胞を単離すること、培養細胞を膨張させる
こと、矯正遺伝子を含有するレトロウイルスベクターを用いてエクソビボで細胞
を形質導入すること、及び、筋肉系統拘束遺伝子を含有するアデノウイルスベク
ター又は上記のようなベクター等での感染によって筋形成を誘導すること、最も
適切な移植マトリックス内に改変細胞をカプセル化すること、並びに適切な身体
部位に調製物を移植することを含む。この特定の適用においては、筋形成の誘導
及び続く筋肉組織への分化は、筋肉機能性の回復を目的としないが、細胞分裂の
停止によるインプラントの安定性を目的とする。
【0018】 本発明の更なる適用については、ここで開示された方法を用いてエクソビボで
処理され、次いで動物中に再移植された細胞によるホルモン又はあらゆる他の物
質の産生によって、動物に特定の特徴、例えば体重の増加を誘導するための畜産
技術分野でのその使用、あるいは本発明の方法が行われるべき新規治療方法研究
のためのヒト病状の動物モデルの創出又は使用を考えることができる。
【0019】 以下の実施例は、本発明をより詳細に説明する。
【0020】 実施例1 MyoD発現遺伝的に改変された繊維芽細胞の調製 Salvatori et al., Human Gene Ther., 1992, 4:713-723に記載されていると
おりに、C3Hマウス胚又は合法的に中絶したヒト胎児の皮膚及び骨格筋から胎
児繊維芽細胞を単離するか、又はヒト皮膚細胞若しくは筋肉繊維芽細胞を外傷後
手術を受けている患者の組織から得た。この場合、組織をハサミで細かく刻み、
2mg/mLジスパーゼ、0.1mg/mLコラゲナーゼを含むリン酸緩衝生理食塩液(
PBS)で、37℃で45分間消化し、RPMI培地で洗浄し、そしてピペッテ
ィングして単一細胞懸濁液を得た。
【0021】 核に局在するlacZ遺伝子の遺伝子組換えマウス骨髄繊維芽細胞を、8〜1
0週齢のMLC3F/nlacZマウスの長骨から流出させた細胞を再懸濁し、
そしてプレーティングすることによって得た。非付着細胞の除去後、ヒト骨髄繊
維芽細胞を健常ドナーから得た。全ての細胞を15%ウシ胎児血清(FCS)、
1%ゲンタマイシン及び0.3mMβメルカプトエタノールを添加したRPMI(
増殖培地)で増殖させた。ヒト骨髄繊維芽細胞には2ng/mLbFGFを添加した
【0022】 筋原性分化を、2%ウマ血清を添加したRPMI(分化培地)に細胞を移すこ
とによって誘導した。繊維芽細胞を増殖培地中の継代によって精製した(少なく
とも2回転)。筋原細胞の除去を分化培地中で5日間継代した細胞アリコートの
免疫細胞化学的染色によって日常的に確認した。
【0023】 形質移入のために、繊維芽細胞(継代3回目〜10回目)を、Salvatori, G.,
et al., 1993に記載されているように、LTRプロモーター下の細胞質のβガ
ラクトシダーゼ遺伝子を発現する複製欠損レトロウイルスベクターで感染させた
【0024】 続く工程のために、細胞をラウス肉腫ウイルス(RSV)LTRの転写制御下
の完全長マウスMyoD cDNAを発現するAd5由来E1A欠失アデノウイ
ルスベクターで処理した(Murry, C. E., et al., 1996)。いくつかのコントロ
ール実験において、CMVプロモーターの制御下のMyoD cDNAを含有す
るPMC11プラスミド10μgを、リン酸カルシウム又はリポフェクトアミン
(Dotap)を用いる標準沈降技術によって細胞に感染させた。
【0025】 別の方法としては、細胞を、増殖培地中で同じプラスミド6μgを用いて12
0V、960mFでエレクトロポレーションした。形質移入後、細胞を増殖培地中
で24時間増殖させ、次に3〜4日間種々の培地に移すか、又はインビボで注入
した。
【0026】 いくつかの実験では、細胞を24時間〔14C〕チミジン(Amersham)0.5
mCi/mLで前標識し、次いでMyoD発現アデノウイルスベクターに暴露させ、
そして取り込まれた残留cpmをカウントすることによって生存を測定した。
【0027】 実施例2 マウス筋肉へのMyoD転換繊維芽細胞の移植 MyoDの一過的発現によって転換した、形質移入された(又は形質導入され
た)ヒト又はマウス繊維芽細胞1×106又は2×106をトリプシン処理し、P
BS20〜50μLに再懸濁させ、そして48時間前に10-5Mカルジオトキシン
(Latoxan)30μLを投与した、同質遺伝子的マウス(C3H)又は免疫不全マ
ウス(scid/bg)のいずれかの再生する前脛骨筋の単一部位に注入した。
【0028】 いくつかの実験では、インビボでの注入1時間までに、筋原的転換マウス繊維
芽細胞を、DiI色素(0.5%DiI無水エタノール溶液を0.3Mショ糖で
最終濃度0.05%になるまで使用直前に希釈した)でラベルした。
【0029】 マウスを種々の期間後に屠殺し、そして筋肉を凍結切片し、次いでβガラクト
シダーゼ活性のため染色するか、又は免疫組織化学的に処理した。屠殺時に、血
清をC3Hマウスから収集し、そしてアデノ感染又はコントロール細胞と種々の
希釈度で反応させ、続いてフルオレセイン結合IgG2次抗体と反応させた。
【0030】 実施例3 免疫細胞化学、電子顕微鏡及びRNA分析技術。 免疫蛍光分析を、下記抗体、すなわち、全ての腹節ミオシンを認識するモノク
ローナル抗体であるMF20(Bader, D., et al., 1982)、腹節タンパク質に
対するウサギ抗血清(Tajbakhrsh, S., et al., 1994)、抗MyoDポリクロー
ナル抗体(Hasty, P., et al., 1993)、遅いミオシン重鎖を認識するモノクロ
ーナル抗体(Yasin, R., et al., 1977)、ヒト胎児ミオシンに対するウサギポ
リクローナル抗体(Edom, F., et al., 1994)、抗ブロモデオキシウリジン(B
rdU)モノクローナル抗体、抗leu、抗CD4及び抗Mac3ラット抗マウ
ス白血球抗原抗体を用いて記載されるように(Cusella-De Angelis, M. G., et
al., 1994)行った。概略すると、細胞培養物又は凍結切片を4%パラホルムア
ルデヒドを用いて、4℃で10分間固定し、3×PBSで洗浄し、そして1次抗
原を含むPBS+1%ウシ血清アルブミン(BSA)と4℃でインキュベートし
た。BrdUラベル細胞培養を2MHClと室温で10分間処理し、そして抗B
rdU抗体でのインキューベーション前にPBSで3回洗浄した。
【0031】 最初のインキュベーション後に、細胞又は切片をPBS+1%BSAで3回洗
浄し、そしてローダミン結合ヤギ抗マウスIg又はフルオレセイン結合ヤギ抗ウ
サギIg(1:100希釈)と一緒に室温で1時間インキュベートした。
【0032】 次に、培養物又は切片を洗浄し、75%グリセロール/PBS(pH7.5)中
でマウントし、そしてZeiss Axiophot epifluorescence microscope下で観察し
た。
【0033】 電子顕微鏡鏡検のために、細胞をPBSで洗浄し、2%グルタルアルデヒドを
含む0.1Mミロニグバッファー(pH7.4)で4℃で1時間固定し、1%緩衝
4酸化オスミウム及び脱水等級アルコールで1時間、後固定した。細胞を酸化プ
ロピレンで処理し、Epon812に包埋し、そして超薄切片に切り出した。超薄切片
を酢酸ウラニル及びクエン酸鉛で染色し、そしてZeiss 109 electron microscop
eで検鏡した。
【0034】 RNA分析については、RNAをChomczynski et al.(Chomczynski et al.,
1987)の方法によって抽出し、アリコート15μgを1%アガロース/ホルムア
ルデヒドゲルで泳動し、そしてナイロンメンブラン(Amersham Hybond-N)に、
ノーザンブロットによって移した。フィルターを、真空下80℃で2時間、クロ
スリンクさせ、そして標準条件下(26)で、MyoD及びミオゲニン(Bober,
E., et al., 1991)、MlC1F及びMCK(Lyons, G. E., et al., 1991)
、及びAch−レセプターαサブユニット(25)の〔32P〕ラベルプローブ
にハイブリダイズさせた。
【0035】 実施例4 筋原性表現型を発現するインビトロ転換繊維芽細胞の分析 アデノMyoD誘導表現型と始原筋原細胞のそれとを比べるため、免疫細胞化
学、電子顕微鏡及び遺伝子発現分析によって、ヒト及びマウス転換皮膚繊維芽細
胞の筋肉特異的マーカーの数、及び似た年齢の、分化する衛星細胞の数を分析し
た。
【0036】 転換マウス新生皮膚繊維芽細胞の融合に由来する全ての分化筋管は、速い胚性
ミオシン重鎖を発現し、同時に、またその画分は遅いミオシン重鎖を発現もし、
またその画分は、衛星細胞に由来する筋管に見られるように、遅いミオシン重鎖
を発現もする。
【0037】 同様に、ヒト胎児皮膚繊維芽細胞由来の筋管は、インビトロで決して筋繊維誘
発を完了しない始原筋原細胞由来筋管について報告されるように、整列した腹節
及びZ縞線模様を有するよく配列された初期筋繊維分節誘発を示した。
【0038】 始原繊維芽細胞のMyoDの導入が、膜及び代謝性筋肉特異的機能の遺伝子応
答性転写を活性化するかどうかをも確認するために、出願人はアセチルコリン(
ACh)レセプターαサブユニット、Mクレアチンキナーゼ(MCK)、同じく
MyoD、ミオゲニン及び陽性コントロールとして選択した速いミオシン軽鎖1
(MLC1F)のような筋肉特異的タンパク質をコードするRNAの発現をノー
ザンブロッティングによって測定した。
【0039】 あらゆるこれらのメッセージの検出可能レベルは、決して非転換繊維芽細胞で
検出されないが、一方では、これらのmRNAは転換繊維芽細胞に由来する筋管
内において、また相当する年齢の衛星細胞に由来する筋管において匹敵するレベ
ルで発現した。
【0040】 このように、インビトロで分析した全てのパラメーターの下では、転換繊維芽
細胞に起源する筋管は始原筋原細胞に由来するそれらと識別することができなか
った。
【0041】 後に、出願人は、MyoD過発現が抗増殖効果を有していることから、Myo
Dアデノウイルスベクターに暴露させた繊維芽細胞が、分裂する能力をまだ維持
しているかどうかを調べた。マウス及びヒト胚性皮膚繊維芽細胞を無血清培地中
で、2,000m.o.i.で3時間MyoDアデノウイルスベクターで感染させ、1
0mMBrdUを含有する増殖培地で12時間培養し、感染後12、24、48及
び72時間固定し、そして抗MyoD及び抗BrdU抗体で2重染色した。
【0042】 アデノウイルスベクターへの暴露24時間後に、MyoDを発現する少量の細
胞はBrdUを取り込んでいたが、48及び72時間では、非2重陽性細胞が全
く検出されなかった。したがって、MyoDの発現は、転換繊維芽細胞での細胞
分裂を遮断する。
【0043】 実施例5 種々の起源の、ヒト及びマウスの筋原性転換効率 繊維芽細胞を単離し、伸展させ、2,000m.o.i.で3時間MyoDアデノウ
イルスベクターで感染させ、更に24時間培養し、次に記載したように分化を誘
導した。表1は転換%値を示す。
【0044】 転換効率を抗ミオシン抗体での染色によって示されるように、腹節ミオシン重
鎖を発現する細胞の百分率として測定した。(MF20)。示された値は、それ
ぞれトリプリケートで行った、2つの別個の実験の平均を示す。
【0045】 表1 ―――――――――――――――――――――――――――――― マウス ヒト 胎児 成体 胎児 成体 ―――――――――――――――――――――――――――――― 真皮 70 56 65 42 筋肉 43 44 40 32 骨髄 ND 6 ND 6 ―――――――――――――――――――――――――――――― ND:実施せず
【0046】 実施例6 SCID/bgマウスの再生する前脛骨筋(TA)への注入後の(MLC3F
/LacZマウスの)MyoD転換繊維芽細胞及び衛星細胞の生存
【0047】 1×106細胞を含有する20μLをSCID/bgマウスの再生するTAの単
一部位内に注入した。
【0048】 表示された時間で、マウスを屠殺し、そして連続する15μm凍結切片をTA
筋から調製した。5スライド毎の1スライドをX−gal染色した。核をヘキス
トで対比染色した。X−gal染色した切片のβ−gal+の数をスコアし、そ
して得られた値を5倍した(全核数)。更に200μ2領域のβ−gal+/全核
を計数した。結果を表2に示した。β−gal+/全核比率の増加は、筋肉再生
(融合)間に次第に生じる単核細胞の減少のためであることに注意すること。
【0049】
【表1】
【0050】 実施例7 MyoDを発現する遺伝的に改変された繊維芽細胞による筋肉再生 ヒト胎児皮膚から単離した繊維芽細胞を伸展させ、そして細胞質形態のβガラ
クトシダーゼをコードするlacZ遺伝子を有するレトロウイルスベクターLB
SNの高力価ストックを用いてインビトロで形質導入した(Salvatori, G., et
al., 1993)。
【0051】 培養物のβgal染色細胞の数によって推定した形質導入効率は、40〜70
%の範囲であり、さらなる形質導入細胞(例えば、G418耐性)の選択を不要
にする。形質導入繊維芽細胞を2,000m.o.i.でアデノMyoDベクターに暴
露させ、次にscid/bgマウスの再生するTA筋肉内に注入した(1回注入
で106細胞/筋肉)。
【0052】 形質導入した繊維芽細胞の筋原性転換効率を、細胞培養の一部をインビトロで
分化することができるようにして調べた。平均で、これらの条件で、約70%の
繊維芽細胞が筋原性転換を起こし、そして大部分の筋管(>90%)が細胞質β
gal発現について陽性と記録された。1、2及び4週間後、マウスを屠殺し、
そしてTAを連続的に切片化し、そして前脛骨筋を切断し、そしてβgal活性
について染色した。
【0053】 注入2週間後、βgal+繊維を注入筋肉8個中の7個について観察した。よ
り高倍率によって繊維が種々のレベルでレポーター遺伝子産物を蓄積すること、
βgal+繊維における注入細胞/ホスト細胞の比率の変動性を示唆することが
明らかに示された。 新規に形成された繊維でのヒト細胞の存在及び寄与を、再生領域内のヒト筋肉
特異的タンパク質の強い発現のパッチを示す、ヒトを認識するがマウス胎児ミオ
シン重鎖を認識しない抗体を用いる免疫細胞化学的分析によって確認した。
【0054】 一般に、ヒト転換繊維芽細胞の注入によって得られた筋肉当たりのβgal+
繊維の平均数は、マウス繊維芽細胞の注入後に観察されたそれに比べて低いが、
lacZ形質導入ヒト衛星細胞を用いた実験で観察された陽性細胞の数に匹敵す
る。これは、期待したように、ヒト細胞がマウス筋肉をコロニー化することにお
いてマウス細胞に比べて低い効率であることを示す。
【0055】 しかし、そしてより重要には、ヒト転換繊維芽細胞は、新規形成繊維の数及び
サイズの両者に関して、インビボで始原筋原性細胞のようにふるまう。
【0056】 マウス筋肉での筋原性転換繊維芽細胞の生存のより良い定量化のために、出願
人は、以前に記載したように、Aluプローブを用いるドットブロットサザン分
析も行った(Salvatori, G., et al., 1993)。
【0057】 ドットブロットの結果は、転換繊維芽細胞を注入したTAからのDNA抽出の
約0.1%がヒト起源であり、一方この値は、ヒト衛星細胞を注入したサンプル
の場合では0.3%まで上昇したことを示した。
【0058】 組織化学的分析が、実質的に全部のβガラクトシダーゼ染色が筋肉繊維の内側
であることを明らかにしていることから、我々は、観察された値は再生された筋
繊維内に取り込まれたヒト核の百分率を精確に反映することを結論することがで
きる。
【0059】 実施例8 アデノウイルスベクターへのエクソビボで暴露された細胞に対する免疫応答 免疫適格性レシピエントでのアデノウイルスベクターのインビボでの使用に関
連する主要問題の一つは、ウイルスタンパク質及び導入遺伝子産物の両者に対す
る有意なT細胞介在免疫応答の誘導である。ここで記載しているモデルでは、少
しのウイルス粒子もインビボに注入しない。しかし、注入された細胞は投与直前
にインビトロでアデノウイルスベクターに暴露させた。
【0060】 複製欠損アデノウイルスDNAは、急速に希釈され、そして活発な細胞分裂に
ある細胞で最終的に無くなることが期待される。しかし、MyoD導入遺伝子の
発現は、転換繊維芽細胞の細胞分裂をほとんど直ぐにブロックし、このようにし
て連続培養によるアデノウイルスベクター希釈の可能性を妨げる。
【0061】 免疫応答がインビボで欠損アデノウイルスゲノムを発現する細胞によって高め
ることができるかどうかをテストするため、出願人は、アデノMyoDベクター
への暴露によって筋原性に転換したC3Hマウス皮膚繊維芽細胞2×106細胞
を同系マウスの再生する筋肉内に注入した。
【0062】 注入前に細胞をDiIでラベルしたが、βガラクトシダーゼタンパク質に対す
る起こり得る免疫反応を避けるためにlacZ導入遺伝子でラベルしなかった。
動物を注入後7、14及び21日目に屠殺し、そして筋肉をマウス白血球及びマ
クロファージの表面マーカーに対する抗体を用いる免疫蛍光法によって免疫浸潤
の存在について分析した。
【0063】 この時間までに全ての処理マウスが、アデノ感染繊維芽細胞を認識するがコン
トロールC3H繊維芽細胞を認識しない、Ad5タンパク質に対する抗体を生じ
たにもかかわらず、ラベル細胞周囲に注入後3週間まで、有意な免疫浸潤は全く
検出されなかった。
【0064】 これらの実験は、アデノMyoDへの暴露によってインビトロで転換された繊
維芽細胞、及び筋肉内注入によってインビボで投与された繊維芽細胞は、細胞介
在細胞毒性免疫応答を誘導せず、そしてそれゆえにそれによって除去されそうに
ないことを示す。
【0065】 対照的に、再生する筋肉へのアデノウイルスベクターの直接注入は、すでに報
告されているように、強い免疫浸潤を誘導する(Yang, Y., et al., 1996)。
【0066】 参考文献 Salvatori, G., G.Ferrari, A. Mezzogiorno, S. Serivdei, M. Coletta, P.
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【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月10日(2000.5.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筋肉系統拘束遺伝子を発現する遺伝的に改変された繊維芽細
    胞を調製するための方法であって、 a)治療的遺伝子又は遺伝的欠損を矯正することができる遺伝子での繊維芽細胞
    のエクソビボでの形質導入、 b)高効率DNA導入方法での細胞の形質転換による、要点a)のように形質導
    入された繊維芽細胞内の筋肉系拘束遺伝子の一過的発現(ここで、該筋肉系拘束
    遺伝子は、強力なプロモーターの制御下にある)を含む方法。
  2. 【請求項2】 治療的遺伝子がジストロフィン遺伝子である、請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 高効率DNA導入手段がウイルスベクターである、請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 該ウイルスベクターが、バキュロウイルス、アデノ関連ウイ
    ルス、アデノウイルスから選択される、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ベクターがアデノウイルスである、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 筋肉系拘束遺伝子が、MyoD、Myf−5、MRF4及び
    ミオゲニンから選択される、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 該遺伝子がMyoDである、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 筋肉系拘束遺伝子がウイルスプロモーターの制御下にある、
    請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 筋肉系統拘束遺伝子を一過的に発現する、遺伝的に改変され
    た繊維芽細胞。
  10. 【請求項10】 筋肉系統拘束遺伝子がMyoDである、請求項9記載の繊
    維芽細胞。
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