JP2002513479A - ノイズを含む音声信号内のノイズモデルを探索する方法 - Google Patents

ノイズを含む音声信号内のノイズモデルを探索する方法

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Abstract

(57)【要約】 この発明は、主に、ノイズを含む環境、例えば、飛行機のパイロットのコックピットまたは他の車両内の音声信号におけるノイズ低減に関し、さらに詳細には、音声信号内のノイズモデルの探索に関するものである。この方法は、入力信号をディジタル化し、これらの信号をノイズモデルによって、該モデルに対応するノイズを可能な限り消滅させるために処理するものである。入力信号は、それぞれ、P個のサンプルの連続したパターンに分割され、予期した特徴のノイズを有するN個(Nは最小値N1と最大値N2との間に配される)の連続したパターンを探索するノイズモデルの反復した探索が、入力信号のノイズ低減処理に有用なノイズモデルを構成するために、N×P個の対応するサンプルを記憶し、新たなノイズモデルを発見するための探索を繰り返し、新旧2つのモデルのそれぞれの特徴によって、前のモデルを新たなモデルに置き換えて記憶し、または、前のモデルを維持することにより、入力信号自体において永久的に実行される。モデルは、エネルギ成分が相互に近似する(エネルギ成分の比が値S〜1/Sの範囲に配される)N個のパターンを発見することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 ノイズを含む音声信号内のノイズモデルを探索する方法 この発明は、ノイズの存在する音声通信の明瞭さを改善する技術に関するもの である。この発明は、さらに詳細には、電話または無線電話通信または他の電子 手段による通信に関し、音声を拾う環境が、ノイズの多い環境であり、伝達され る音声の知覚または認識を損なうことがある全ての場合の音声認識等に適用され るが、これらに限定されるものではない。 この発明が適用される場合としては、飛行機または騒音の多い自動車内におけ る音声通信を、例に挙げることができる。飛行機の場合には、ノイズは、エンジ ン、空調、機内装置のための換気および空力的ノイズに起因する。これらのノイ ズは全て、パイロットや乗務員が使用するマイクロフォンによって拾われる。 この発明は、特に、ノイズ低減処理に有用なノイズモデルを探索する処理を提 案している。発見されたノイズモデルに基づく音声低減処理は、伝送される信号 の信号/ノイズ比(S/N比)を向上することができ、信号の明瞭さの損失を最 小限に抑えることを1つの目標としている。この特許出願では、信号内に存在す るノイズ成分を除去しまたは低減することを目的とした操作を言うときに、「ノ イズ除去」または「デノイズ」という新造語を使用することにする。 ノイズ除去は、以下に述べるように、環境ノイズモデルの連続的な探索、この ノイズのディジタルスペクトル解析、および、モデル化されたノイズを可能な限 り除去する有用な信号のディジタル的な再構成に基づいている。 ノイズモデルは、ノイズを含む信号それ自体において探索され、それらしいノ イズモデルが発見されたときはいつでも、このノイズモデルを使用できるように 記憶する。その後、より好適な、または、単に、最新のモデルを見つけるために 、新たな探索が開始される。 さらに詳細には、この発明は、入力信号をディジタル化し、これらの信号を、 発見されたモデルに基づいて(例えば、モデルに一致するノイズを可能な限り除 去するという観点から)処理することを含む、ノイズを含む音声入力信号におけ るノイズモデルの自動探索方法であって、入力信号を、各々P個のサンプルから なる連続したフレームに切断し、予期したノイズ特性を有するN個の連続したフ レームを探索し、入力信号のノイズ除去処理に有用なノイズモデルを構築するよ うにN×P個の対応するサンプルを記憶し、新たなノイズモデルを発見し、新旧 のモデルの特徴に従って、旧モデルを新モデルに置き換え、または、旧モデルを 維持するように、探索を反復して繰り返すことにより、入力信号自体におけるノ イズモデルの繰り返し探索を連続して行うことを特徴とする方法を提案する。 したがって、特に、ノイズ除去に有用なノイズモデルは、所定の既知モデル、 または、複数の所定のモデルから選択されたモデルではなく、ノイズを含む信号 自体の中から見つけたモデルであり、これにより、現実に有害なノイズに対して ノイズ除去を適応させることができるのみならず、このノイズが変化してもノイ ズ除去を適応させることができる。 このノイズモデルは、ノイズを示す一定期間にわたって、そのエネルギが安定 (かつ、好ましくは、以下に述べるように、そのエネルギが最小)である信号に 注目することにより得られ、したがって、ノイズモデルの探索は、そのエネルギ が相互に近いN個の連続したフレーム(ここで、Nは最小値N1と最大値N2と の間の値である)を探索し、N個の連続したフレームの平均エネルギを計算し、 この平均エネルギと以前に記憶されたアクティブモデルのフレームの平均エネル ギとの比が所定の置換しきい値より小さい場合に、N×P個のサンプルを新たな アクティブモデルとして記憶することを含んでいる。 したがって、N個の連続したフレームの探索は、少なくとも以下の反復ステッ プを含んでいる。すなわち、n−1個の連続したフレームを既に含む定式化モデ ルに追加することができるn番目の最新フレームのエネルギの計算と、このエネ ルギと、n−1番目のフレームのエネルギ(好ましくは1〜n−1番目間の他の フレームのエネルギ)との比の計算と、この比と、1より小さい下側しきい値お よび1より大きい上側しきい値との比較と、n番目のフレームを定式化モデルに 組み込めるか否かの判断とを含み、比が2つのしきい値の間にない場合には、こ のフレームはモデル内に組み込まれず、比がこれら2つのしきい値の間にある場 合には、モデルに組み込まれることになる。この処理は、入力信号の次の最新の フレームに対して、nを漸増させて、モデルの定式化が停止するまで反復して繰 り返される。 モデルの定式化は、nが最高値N2に達するか、計算されたエネルギの比が規 定した範囲から外れたために、n番目のフレームがモデルに組み込まれないかの いずれかの場合に停止される。ノイズモデルは、少なくともN1個のフレームに わたってほぼ安定したエネルギを有することが原則であるので、後者の場合には 、n−1が既に最小値N1以上でない限り、定式化されたモデルをアクティブモ デルとして考慮することはできない。 好ましくは、定式化されたモデルは、そのフレームごとの平均エネルギ間の比 および旧モデルの平均エネルギが所定の置換しきい値を超えない限り、旧モデル の代わりにアクティブモデルになることはない。 全ての場合において、新モデルの探索は、旧モデルの定式化が中断され次第、 即座に再開される。 結局、ノイズを含む信号内に会話が検出され次第、旧モデルの新モデルによる 置き換えが行われることが好ましい。会話の存在は、実際には、(会話認識に使 用される処理のような)ディジタル信号処理により検出することができる。 この発明の他の特徴および効果は、以下に、添付図面を参照して行う詳細な説 明により明らかになる。 図1は、この発明の処理を用いた、ノイズ低減処理の概略のフローチャートを 示している。 図2は、ノイズを含む音声信号の典型例を示している。 図3は、入力信号におけるノイズモデルの探索ステップのフローチャートを示 している。 図4は、この発明に係る処理を用いたノイズ除去操作を実行するための電子回 路の構成例を示している。 会話解析においては、通常、10〜20ミリ秒間にわたる定常的な音声生成時 間を考慮する。 ノイズ除去を可能とする信号解析は、持続時間Dの時間間隔内の信号のスペク トル解析によるものであり、この信号は、以下「フレーム」と呼ばれ、ほぼこの 持続時間を有する。 各フレームは、P=2p個のディジタル化された信号のサンプルを含んでおり 、数Pは、処理された信号のサンプリング周波数に依存しており、このため、フ レームは、サンプリング周波数Fe=1/Teに関わらず、10〜20ms程度 の持続時間を有する。例えば、10kHzのサンプリング周波数に対して、フレ ームは、P=128個のサンプル(p=7)を含み、持続時間12.8msにわ たって持続する。 図1は、ノイズ除去処理の一般原理を説明するフローチャートである。 例えば、マイクロフォンから発せられた、処理されるべき入力信号は、u(t )で示され、有用な部分s(t)と望ましくないノイズb(t)とを有し、u( t)=s(t)+b(t)であり、信号は、アナログ/ディジタル変換器でディ ジタル化される前にサンプリングされるので、時間tは離散的(t=kTe)で あると仮定される。 以下において、入力信号の処理は、この発明の主な適用例を示す実施形態によ って、発見されたノイズモデルに基づくノイズ除去処理であるが、他の適用例( 例えば、歯擦音または口蓋歯茎音的摩擦音の探索)も考慮することができる。 ノイズ除去処理の一般原理は、入力信号をデノイズするために、該入力信号の 処理に有用なノイズモデルを連続的にかつ自動的に探索するものである。この探 索は、バッファ入力メモリ内に記憶された、ディジタル化された信号サンプルu (t)に対して実行される。このメモリは、入力信号の複数のフレーム(例えば 、少なくとも2フレーム)のサンプル全てを同時に記憶することができる。 探索したノイズモデルは、そのエネルギ安定性および相対エネルギレベルから 、音声信号または他の擾乱ノイズよりもむしろ環境ノイズが含まれていると考え られる複数の連続したフレームからなっている。この自動探索の実施方法につい ては、後述する。 ノイズモデルが発見されたとき、このノイズモデルを表すN個の連続したフレ ームのサンプル全てがメモリ内に保持され、それによって、このノイズのスペク トルを解析することができ、かつ、ノイズ除去のために利用することができる。 しかしながら、環境ノイズをより良好に表していること、または、環境ノイズが 変化したことのいずれかの理由から、より好適な最新のモデルを発見できるよう に、ノイズの自動探索が入力信号u(t)に基づいて継続される。より新しいノ イズモデルは、前のモデルとの比較の結果、前のモデルの代わりにメモリ内に入 力される。 入力信号u(t)のノイズ除去は、メモリ内のノイズモデルに基づいて、さら に詳細には、このモデルのスペクトル特性に基づいて行われる。その後、フーリ エ変換および平均スペクトルノイズ密度推定が、記憶されているノイズモデルに 基づいて遂行される。ノイズ除去操作は、以下に詳細に説明するウィーンディジ タルフィルタによって行うことが好ましい。ヴィーナーフィルタは、記録された ノイズモデルのスペクトル特性およびノイズ除去される信号u(t)のスペクト ル特性を用いてパラメータで表される。したがって、ディジタル化された入力信 号は、フーリエ変換およびスペクトル密度推定にかけられる。フーリエ変換のデ ィジタル値、すなわち、その周波数成分で表された入力信号は、ヴィーナーフィ ルタによって処理され、該ヴィーナーフィルタからの出力は、周波数空間におい て、ノイズ除去されたディジタル信号、すなわち、記録されたモデル内に存在す るノイズを可能な限り除去したディジタル信号を表す。 フィルタにかけられたディジタル信号は、環境ノイズが部分的に消滅させられ た音声信号の再構築または音声認識のいずれかにおいて有用である。 ノイズモデルの自動探索およびこのモデルの連続的な更新の段階は、処理の重 要なステップであり、さらに詳細には、この発明の主題を形成している。 ノイズモデルの自動定式化の開始条件は以下の通りである。すなわち、 − 消滅させたいノイズが環境背景騒音であり; − 該環境ノイズが、短期間において比較的安定なエネルギを有し; − 環境ノイズと混同されるべきでないパイロットによる気息音ノイズが、通 常は会話に先行するが、この気息音ノイズが、最初の音声そのものの伝達前に数 百ミリ秒で消え、そのために、環境ノイズのみが会話の伝達の直前に入り; − 最後に、異なるノイズおよび会話が、信号エネルギによって重ね合わせら れ、それによって、会話、または、マイクへの気息音を含む擾乱ノイズを含む信 号が、必然的に、環境ノイズ信号よりも大きなエネルギを含むことである。 この結果、以下の簡単な仮説が構成される:環境ノイズは最小短期安定エネル ギを示す信号である。「短期」とは、数フレームを意味し、以下に説明される実 際の実施形態では、ノイズの安定性を評価するために予定されるフレームの数は 、5〜20である。エネルギは、複数フレームにわたって安定でなければならず 、そうでない場合には、信号が実際に会話または環境ノイズ以外の何らかの他の ノイズを含むと仮定されなければならない。また、エネルギは最小でなければな らず、そうでない場合には、信号は、環境ノイズに重ね合わせられた気息音また は音声会話成分類似のノイズを含むものと考えられる。 図2は、会話の伝達開始の瞬間におけるマイクロフォンのエネルギの時間変化 の典型的な形態を示しており、環境ノイズのみに置き換わるように数十〜数百ミ リ秒で消滅する気息音ノイズ段階と、その後の、会話の存在を示す上昇したエネ ルギレベルの段階と、最後に環境ノイズに戻る段階とを有している。 したがって、環境ノイズの自動探索は、エネルギが相互に近似した、すなわち 、フレーム内に含まれている信号のエネルギと、前のフレーム、または、好まし くは、複数の前のフレーム内に含まれている信号のエネルギとの比が、所定の値 の範囲(例えば、1/3〜3)である、少なくともN1個(例えば、N1=5) の連続したフレームを発見することである。比較的安定したエネルギを有するそ のような連続したフレームが発見されたときには、これらN個のフレームの全て のサンプルのディジタル値が記憶される。このN×P個のサンプルの組が、最新 のノイズモデルを構成する。このノイズモデルは、ノイズ除去に使用される。そ して、次のフレームの解析が続けられる。同じエネルギ安定条件(所定範囲内の フレームのエネルギの比)の他の少なくともN1個の連続したフレームが発見さ れた場合には、この新たな連続したフレームの平均エネルギが、記憶されている モデルの平均エネルギと比較され、新たな連続フレームの平均エネルギと記憶さ れているモデルの平均エネルギとの比が、所定の置換しきい値、例えば、1.5 、より小さい場合には、記憶されているモデルが新たな連続フレームによって置 き換えられる。 ノイズモデルを、より低いエネルギまたはあまり高くないエネルギを有する、 より最新のモデルに置き換えることにより、ノイズモデルは、全体として、連続 した環境ノイズに固定されることになる。気息音が前置される会話を拾う前にお いてさえも、環境ノイズのみが、アクティブノイズモデルとして考慮に入れるこ とができる十分な持続時間にわたって存在する段階が存在する。この気息音後の 環境ノイズのみの段階は短く、フレームの数N1は比較的小さく選択され、その ために、気息音段階後に、環境ノイズにノイズモデルを再調節するために、時間 を利用することができる。 環境ノイズがゆっくりと変化する場合には、記憶されているモデルとの比較の ためのしきい値が1より大きいために、その変化も考慮されることになる。環境 ノイズが増加方向に迅速に変化する場合には、その変化は考慮されず、そのため に、ノイズモデルの探索の再初期化を時々行うことが好ましい。例えば、地上に 静止している飛行機では、環境ノイズは比較的小さく、離陸中の段階では、ノイ ズモデルが、より低いエネルギまたはあまり高くないエネルギを有するモデルに よってのみ置き換えられるので、ノイズモデルを、静止していたときのノイズモ デルに凍結して維持する必要はない。考え得る再初期化方法については、後述す る。 図3は、環境ノイズモデルの自動探索のための操作のフローチャートを示して いる。 周波数Fe=1/Teにおいてサンプリングされ、アナログ/ディジタル変換 器によりディジタル化された入力信号u(t)は、少なくとも2フレームの全て のサンプルを記憶することができるバッファメモリ内に記憶される。 ノイズモデル探索操作における最新のフレームの数は、nによって指定され、 探索の進行中にカウンタにより計数される。探索を初期化すると、nは1に設定 される。この数nは、複数の連続したフレームのモデルの定式化が進行するにつ れて漸増される。最新のフレームnが解析されるときには、モデルは、モデルを 構成するために課される条件に合致するn−1個の連続フレームを、既に具備し ていると仮定する。 まず第1に、最初のモデル定式化に関し、他の前のモデルは構成されていない と考える。次の定式化に関して生じる事項についてはその後に述べる。 フレームの信号エネルギは、フレームのサンプルの数値の二乗を合計すること により計算される。その結果は、メモリ内に記憶される。 n=2番目の次のフレームが、その後、読みとられ、そのエネルギが同様にし て計算される。これも同様に、メモリ内に記憶される。 2つのフレームのエネルギの比が計算される。この比が、一方が1より大きく 、他方が1より小さい2つのしきい値S,S’間にある場合には、2つのフレー ムのエネルギは近似していると考えられ、かつ、2つのフレームは、ノイズモデ ルの一部を構成することができるものと考えられる。しきい値S,S’は、他方 を得るために一方を定義すれば十分であるように、相互に逆数の関係(S’=1 /S)であることが好ましい。例えば、典型的な値はS=3、S’=1/3であ る。これらのフレームが同じノイズモデルの部分を構成することができる場合に は、それらが構成するサンプルは、モデルの構築を開始するために記憶され、n を1ずつ漸増させながら、探索が反復により継続される。 最初の2つのフレームのエネルギの比が、与えられた間隔より隔たっている場 合には、それらのフレームは、不適当であると判断され、探索は再初期化され、 nが1に再設定される。 探索が継続する場合には、最新のフレームのn番目は漸増され、反復ループに おいて、次のフレームのエネルギの計算および前の1のフレームまたは前の複数 のフレームのエネルギとの比較が、しきい値S,S’を使用して行われる。 この点に関しては、既にエネルギ的に同質のものと考えられているn−1個の 前のフレームにフレームを追加するために、2つの形式の比較が可能であること を特筆しておく。第1の比較形式は、フレームnのエネルギとフレームn−1の エネルギとのみを比較するものである。第2の比較形式は、フレームnのエネル ギとフレーム1〜n−1の各エネルギとを比較するものである。第2の方法は、 モデルのより高い同質性を達成するが、ノイズレベルが急激に増加または減少す る場合を十分に考慮に入れることができないという欠点を有する。 このように、n番目のフレームのエネルギが、n−1番目のフレームのエネル ギと比較され、あるいは、他の前のフレーム(必ずしも全てではないが)のエネ ルギと比較される。 エネルギの比が1/SとSとの間になく、比較が、前のフレームとの同質性が ないと示す場合としては、次の2つの場合が考えられる。すなわち、 − 同質性の持続時間が非常に短く、例えば、N1=5であるために、nが、 モデルを環境ノイズにおいて重要であると考えることができない最小数N1以下 である場合であって、この場合には定式化モデルが廃棄され、探索が、nを1に 再設定することにより開始時に再初期化される場合、または、 − nが最小数N1より大きい場合のいずれかである。 この場合には、同質性がないことがわかったので、均質なノイズ段階後の会話 の開始段階であると考えられ、均質でないフレームに先行するn−1個の均質な ノイズフレームのサンプル全てが、ノイズモデルとして維持される。このモデル は、環境ノイズを表すと考えられる、より新しいモデルが発見されるまで、記憶 された状態に維持される。探索は、少なくともnを1に再設定することにより再 初期化される。 しかしながら、フレームnと前のフレームとの比較は、前の、一または複数の フレームとエネルギ的に同質なフレームを登録することにより達成できる。この 場合には、nが、ノイズモデルの望ましい長さの最大値を示す第2の数N2(例 えば、N2=20)より小さいか、または、nがこの数N2と等しくなったかの いずれかである。数N2は、スペクトルノイズ密度を推定する後続の操作におけ る計算時間を制限する等の方法により選択される。 nがN2より小さい場合には、ノイズモデルの構築を補助するように、同質の フレームが前のフレームに追加され、nが漸増され、次のフレームが解析される 。 nがN2に等しい場合には、フレームは、n−1個の前の同質のフレームに追 加され、n個の同質のフレームからなるモデルが、ノイズの推定に利用するため に記憶される。モデルの探索は、さらに、nを1に再設定することにより再初期 化される。 前のステップは、最初のモデル探索に関連する。しかしながら、モデルは一旦 記憶されても、より新しいモデルによっていつでも置き換えることができる。 置換条件は、これもエネルギ条件であるが、この場合には、各フレームのエネ ルギよりもむしろモデルの平均エネルギに属している。 したがって、N個(N1<N<N2)のフレームを有するモデルが発見された 場合には、このモデルの平均エネルギが、N個のフレームのエネルギを合計して Nで除算することにより計算され、前に記憶されているモデルのN’個のフレー ムの平均エネルギと比較される。 新たなモデルの平均エネルギと、現在有効なモデルの平均エネルギとの比が、 置換しきい値SRより小さい場合には、新たなモデルがより良好であると考えら れ、旧モデルの代わりに記憶される。そうでない場合には、新たなモデルは拒絶 され、旧モデルが有効な状態に維持される。 しきい値SRは、1より若干大きいことが好ましい。 しきい値SRが1以下である場合には、最小エネルギを有する同質のフレーム が、毎回記憶され、このことは、環境ノイズが、決してそれ以下に落ちることの ないエネルギレベルとして考慮されるという事実に良く一致している。しかしな がら、モデルの変更は、環境ノイズが増加し始めた場合には行われない。 しきい値SRが、1よりもずっと大きい場合には、環境ノイズおよび他の擾乱 ノイズ(気息音)、または、一定のノイズに似た現象(例えば、歯擦音または摩擦 により生ずる日蓋歯茎音)を十分に区別することができない。したがって、気息 音、歯擦音または摩擦により生ずる口蓋歯茎音に固定されたノイズモデルに基づ いてノイズを消滅させることは、デノイズされた信号を不明瞭にすることになる 。 好ましい実施形態においては、しきい値SRは約1.5である。このしきい値 を超えると、旧モデルが維持され、このしきい値を下回ると、新たなモデルによ って置き換えられる。いずれの場合においても、探索は、入力信号u(t)の最 初のフレームの読込みを再開し、かつ、nを1に設定することにより、再初期化 される。 ノイズモデルの定式化をより信頼性の高いものにするために、有効な信号内に 会話の伝達が検出された場合には、無効にされるモデルの探索が行われる。会話 検出に一般に使用されるディジタル信号処理は、一定の現象、特に、母音または 有声音に一致する現象の特徴的な周期性スペクトルに基づいて、会話の存在を識 別することができる。 この無効化の目的は、有効な現象である一定の音が、ノイズとして捉えられる こと防止し、これらの音に基づくノイズモデルが記憶されることを防止し、かつ 、 モデルの定式化後にノイズを抑制することが、その後に同様の音の全てを抑制す る傾向になることを防止することである。 さらに、モデルの再更新を可能とするように、モデルの探索の再初期化を時々 行うことが望ましい一方、環境ノイズの増加は、SRが1よりあまり大きくない ために考慮されない。 環境ノイズは、実際には、例えば、飛行機または他の飛行体、地上または水上 の乗り物のエンジンの加速中に、大幅かつ迅速に増大することがある。しかしな がら、しきい値SRにより、平均ノイズエネルギが非常に迅速に増大したときに は、前のノイズモデルが維持される。 この状況を解消することが望まれる場合には、種々の方法を行うことが可能で あるが、最も簡易な方法は、新たなモデルを探索し、かつ、このモデルを、該モ デルと前に記憶されているモデルとの間の比較とは無関係に、アクティブモデル となるようにすることにより、周期的に再初期化することである。この周期性は 、想定した適用例における発声の平均存続時間に基づいて定めることができ、例 えば、発声の持続時間は、飛行機の搭乗員の場合は平均して数秒であり、再初期 化は、数秒の周期で行うことができる。 記憶されたノイズモデルに基づいて行われるノイズ除去処理は、以下の方法で 、入力信号のフーリエ変換を行うことにより遂行される。 入力信号のフーリエ変換は、フレームごとに行われ、各フレームごとに、周波 数空間内のP個のサンプルであって、各々が1〜Pまで変化するiによって周波 数Fe/iに一致するサンプルを提供する。これらのP個のサンプルは、ヴィー ナーフィルタで処理されることが好ましい。ヴィーナーフィルタは、各々が周波 数空間の周波数Fe/iの内の1つに対応するP個の係数を有するディジタルフ ィルタである。周波数空間における入力信号の各サンプルに、フィルタの各係数 Wiが乗じられる。このように処理されたP個のサンプルの組は、周波数空間内 において、デノイズされた信号フレームを構成する。音声認識アプリケーション のために、これらの周波数空間内のデノイズされたフレームを直接使用すること ができる。デノイズされた現実の音声信号を再構成することを望むアプリケーシ ョンに対しては、各フレームに対する逆フーリエ変換、ディジタル/アナログ変 換およびスムージングが連続して行われる。 ヴィーナーフィルタの係数Wiは、ノイズを含む入力信号のスペクトル密度お よび記憶されているノイズモデルのスペクトルノイズ密度から計算される。 入力信号のフレームのスペクトル密度は、ノイズを含む入力信号をフーリエ変 換することにより得られる。各周波数に対して、各周波数Fe/iごとの値DS iを得るために、フーリエ変換により供給されるサンプルの二乗係数を得る。 ノイズモデルのスペクトル密度に対して、P個のサンプルの二乗係数が、各フ レームに対して計算され、全く同じ周波数Fe/iに対応するN個の二乗係数が ノイズモデルのN個のフレームにわたって平均される。ノイズ密度のP個の値D Biが得られる。 したがって、周波数Fe/iに対するヴィーナーフィルタの係数Wiは、Wi =1−DBi/DSiである。 入力信号フレームのフーリエ変換のランクiのサンプルにWiが乗じられ、こ のようにして、P個のヴィーナーフィルタの係数を乗じられた連続したP個のサ ンプルがデノイズされた入力フレームを構成する。 この発明に係る処理は、必要な計算プログラムを含みかつアナログ/ディジタ ル変換器により供給されるディジタル化された信号サンプルを受信する、一般的 なコンピュータを用いて実行することができる。 また、この処理は、ディジタル信号プロセッサに基づく特殊なコンピュータを 用いても実行することができ、それによって、より多くのディジタル信号をより 迅速に処理することができる。 図4は、デノイズされる音声信号を受信し、デノイズされた音声信号を実時間 で供給する特殊なコンピュータの概略の構造例を示している。 コンピュータは、2つのディジタル信号プロセッサDSP1,DSP2と、こ れらのプロセッサに接続された作業メモリを具備している。 ノイズを含む音声信号は、アナログ/ディジタル変換器A/DCを通って、(「 ファーストイン・ファーストアウト」形式の)2つのバッファメモリFIFO1 ,FIFO2内に並列に記憶される。これらのメモリの一方は、プロセッサDS P1に接続され、他方はプロセッサDSP2に接続されている。 プロセッサDSP1は、マスタープロセッサであり、本質的にノイズモデルを 探索するために演算を行う。したがって、プロセッサDSP1は、少なくとも以 下の演算を実行するようにプログラムされている。すなわち、フレームのエネル ギの計算、エネルギの平均の計算、しきい値との比較、N1,N2番目のフレー ムの比較等である。また、DSP1は、ノイズモデルに対するスペクトルエネル ギ密度をも計算する。このプロセッサDSP1は、計算中の現在のフレームサン プル、現在のフレームのエネルギ、1または複数の前のフレームのエネルギ、ノ イズモデルのフーリエ変換サンプルを記憶する動的作業メモリDRAM1に結合 されている。また、プロセッサDSP1は、フーリエ変換に使用されるテーブル および比較しきい値S,SRを記憶する静的作業メモリにも接続されている。 プロセッサDSP2は、本質的に、デノイズされる信号のフーリエ変換の計算 、この信号のスペクトル密度の計算、ウィーン係数の計算、ヴィーナーフィルタ リングおよび必要がある場合には逆フーリエ変換を行う。プロセッサDSP2は 、動的作業メモリDRAM2および静的作業メモリSRAM2に接続されている 。メモリDRAM2は、現在のフレームサンプル、フーリエ変換の計算結果、信 号のスペクトルエネルギ密度の計算結果、計算されたウィーン係数等を記憶する 。メモリSRAM2は、特に、フーリエ変換の計算に用いられるテーブルを記憶 する。 プロセッサDSP2により計算された、デノイズされた音声信号サンプルは、 循環バッファメモリFIFO3を介して、ディジタル/アナログ変換器D/AC に伝達され、かつ、アナログ形態でデノイズされた音声信号を再構成するスムー ジング回路に伝達される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年7月26日(1999.7.26) 【補正内容】 請求の範囲 1. ノイズを含む音声入力信号内のノイズモデルを自動的に探索する処理方法 であって、入力信号をディジタル化し、これらの信号を、発見されたモデルに基 づいて処理する方法において、入力信号を、それぞれ、P個のサンプルからなる 連続したフレームに切断し、予期した特徴のノイズを有するN個の連続したフレ ームを探索し、入力信号のノイズ除去処理に有用なノイズモデルを構築するため に、N×P個の対応するサンプルを記憶し、かつ、新たなノイズモデルを発見す るために探索を反復して繰り返し、新旧2つのモデルのそれぞれの特徴に従って 、旧モデルの代わりに新たなモデルを記憶するか、または、旧モデルを維持する かのいずれかにより、入力信号自体の中のノイズモデルの探索を繰り返し、ノイ ズモデルの探索が、相互に近似するエネルギを有し、最小値N1と最大値N2と の間に配されるN個の連続したフレームを探索し、発見したN個の連続したフレ ームの平均エネルギを計算し、この平均エネルギと前に記憶されているアクティ ブモデルのフレームの平均エネルギとの比が、所定の置換しきい値よりも小さい 場合に、新たなアクティブモデルとして、N×P個のサンプルを記憶することか らなることを特徴とする処理方法。 2. N個の連続したフレームの探索が、少なくとも、n−1個の連続したフレ ームを既に具備する定式化モデルに追加することができる最新のn番目のフレー ムのエネルギを計算するステップと、このエネルギと、前のn−1番目のフレー ムのエネルギとの比を計算するステップと、これらの比を1より小さい下位しき い値および1より大きい上位しきい値と比較するステップと、比較の結果によっ て該n番目のフレームを定式化モデルに組み込むことができるか否かを判断する ステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の処理方法。 3. 前記N個の連続したフレームの探索が、最新のフレームのエネルギと1以 上の他の前のフレームのエネルギとの比を計算し、しきい値と比較し、比較の結 果に依存して定式化モデル内にそのフレームを組み入れることをも含むことを特 徴とする請求項2記載の処理方法。 4. n番目のフレームがモデル内に組み込まれる場合には、nがN2より小さ い場合に、モデルの定式化を続けるように、nが1だけ漸増され、反対の場合に は、モデルの定式化が中止され、n個のフレームの平均エネルギが計算され、前 記比の値に従って、前のモデルが維持され、または、定式化モデルにより置き換 えられ、新たなモデルの繰り返し探索が再開されることを特徴とする請求項2ま たは請求項3記載の処理方法。 5. 前記n番目の最新フレームが、定式化モデルに組み込まれない場合に、 − n−1個のフレームからなるモデルの定式化が中止され、 − nがN1より大きい場合には、定式化モデルのフレームの平均エネルギと 、前に記憶されているモデルのフレームの平均エネルギとの比が計算され、その 比の値に従って、前のモデルが維持され、または、新たなモデルによって置き換 えられ、 − 新たなモデルの繰り返し探索が再開されることを特徴とする請求項2また は請求項3記載の処理方法。 6. 入力信号内の会話の存在が探索され、会話の存在が検出された場合には、 新たなモデルの探索が無効にされることを特徴とする請求項1から請求項5のい ずれかに記載の処理方法。 7. 新たなモデルおよび前のモデルのそれぞれの特徴に関わりなく、新たなモ デルを強制的に採用することにより、前記探索が定期的に再初期化されることを 特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の処理方法。 8. 前記ノイズを含む信号を、発見されたモデルに基づいて、該モデルに対応 するノイズを可能な限り消滅させる観点から、スペクトルフィルタリングにより 処理することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の処理方法。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 のパターンを発見することにより得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ノイズを含む音声入力信号内のノイズモデルを自動的に探索する処理方法 であって、入力信号をディジタル化し、これらの信号を、発見されたモデルに基 づいて処理する方法において、入力信号を、それぞれ、P個のサンプルからなる 連続したフレームに切断し、予期した特徴のノイズを有するN個の連続したフレ ームを探索し、入力信号のノイズ除去処理に有用なノイズモデルを構築するよう に、N×P個の対応するサンプルを記憶し、かつ、新たなノイズモデルを発見す るように探索を反復して繰り返し、新旧2つのモデルのそれぞれの特徴に従って 、前のモデルの代わりに新たなモデルを記憶するか、または、前のモデルを維持 するかのいずれかにより、入力信号自体の中のノイズモデルの探索を繰り返すこ とを特徴とする処理方法。 2. ノイズモデルの探索が、相互に近似するエネルギを有し、最小値N1と最 大値N2との間に配されるN個の連続したフレームを探索し、発見したN個の連 続したフレームの平均エネルギを計算し、この平均エネルギと前に記憶されてい るアクティブモデルのフレームの平均エネルギとの比が、所定の置換しきい値よ りも小さい場合に、新たなアクティブモデルの形態で、N×P個のサンプルを記 憶することからなることを特徴とする請求項1記載の処理方法。 3. N個の連続したフレームの探索が、少なくとも、n−1個の連続したフレ ームを既に具備する定式化モデルに追加することができる最新のn番目のフレー ムのエネルギを計算するステップと、このエネルギと、前のn−1番目のフレー ムのエネルギとの比を計算するステップと、これらの比を1より小さい下位しき い値および1より大きい上位しきい値と比較するステップと、比較の結果によっ て該n番目のフレームを定式化モデルに組み込むことができるか否かを判断する ステップとを含むことを特徴とする請求項2記載の処理方法。 4. 前記N個の連続したフレームの探索が、最新のフレームのエネルギと1以 上の他の前のフレームのエネルギとの比を計算し、しきい値と比較し、比較の結 果に依存して定式化モデル内にそのフレームを組み入れることをも含むことを特 徴とする請求項3記載の処理方法。 5. n番目のフレームがモデル内に組み込まれる場合には、nがN2より小さ い場合に、モデルの定式化を続けるように、nが1だけ漸増され、反対の場合に は、モデルの定式化が中止され、n個のフレームの平均エネルギが計算され、前 記比の値に従って、前のモデルが維持され、または、定式化モデルにより置き換 えられ、新たなモデルの繰り返し探索が再開されることを特徴とする請求項3ま たは請求項4記載の処理方法。 6. 前記n番目の最新フレームが、定式化モデルに組み込まれない場合に、 − n−1個のフレームからなるモデルの定式化が中止され、 − nがN1より大きい場合には、定式化モデルのフレームの平均エネルギと 、前に記憶されているモデルのフレームの平均エネルギとの比が計算され、その 比の値に従って、前のモデルが維持され、または、新たなモデルによって置き換 えられ、 − 新たなモデルの繰り返し探索が再開されることを特徴とする請求項3また は請求項4記載の処理方法。 7. 入力信号内の会話の存在が探索され、会話の存在が検出された場合には、 新たなモデルの探索が無効にされることを特徴とする請求項1から請求項6のい ずれかに記載の処理方法。 8. 新たなモデルおよび前のモデルのそれぞれの特徴に関わりなく、新たなモ デルを強制的に採用することにより、前記探索が定期的に再初期化されることを 特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の処理方法。 9. 前記ノイズを含む信号を、発見されたモデルに基づいて、該モデルに対応 するノイズを可能な限り消滅させる観点から、スペクトルフィルタリングにより 処理することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の処理方法。
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