JP2002513170A - 臨場体験型映画劇場およびその方法 - Google Patents

臨場体験型映画劇場およびその方法

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JP2002513170A JP2000546275A JP2000546275A JP2002513170A JP 2002513170 A JP2002513170 A JP 2002513170A JP 2000546275 A JP2000546275 A JP 2000546275A JP 2000546275 A JP2000546275 A JP 2000546275A JP 2002513170 A JP2002513170 A JP 2002513170A
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ジャック,エリック
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 「没入型体験」映画劇場は「この目的のためにつくられた」構造物として、または既存のドーム劇場を「改造した」構造物として提供される。本発明の劇場は部分円筒形のスクリーン(22)へ向かって下方へ傾斜している客席の座席デッキ(20)を備える。スクリーンは上方へ傾斜して座席デッキの上側に延びかつその両側に巻き付けられる。座席デッキ(20)内に設けられた映写機(26)は映像の中心部分の歪曲を最小にする直交魚眼レンズを通して、上方を向いた投影軸線を中心に、映像をスクリーン(22)に投影する。このようにして、ドームスクリーンで上映するために撮影された映画を本発明のカーブしたスクリーン(22)にうまく投影することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は劇場内で観客に映画を見せる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる「臨場体験(immersive experience)」型の映画劇場は、映写された
映像内に「漬かり込む」ような感覚を観客に与えようとするものである。 このような劇場は一般に狭く、親近感のある劇場環境を提供するように設計さ
れており、しばしば3-D映画が上映される。ドームスクリーンに表示されること
もある。特に、ドームスクリーンの場合には投影された映像が表す環境の「中に
いる」感覚を観客に与える。リアルな臨場体験を劇場で提供するには大型ドーム
スクリーン用3-D映像、例えばIMAX SOLIDO(登録商標)劇場で上映されている映
像を用いるのが特に効果的である。 ドームに完全な3-Dの映像を投影することができる映画の製作には特殊な技術
が必要であり、従って、製作費が高くなる。この高い製作費と、数の少ないドー
ム劇場でしか上映できないことから、上映可能な映画の選択肢はかなり制限され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は臨場体験を与えることができる映画劇場の構造物および映像表
示方法と提供することにある。 特に、本発明の劇場構造物および映画方法ではフラットスクリーン用に製作さ
れた3-D映画を新規な臨場体験型環境で上映できるようになる。換言すれば、本
発明の目的はフラットスクリーン用に撮影された映画を用いてドーム型の臨場体
験を実現することにある。
【0004】
【課題を解決する手段】
本発明の1つの観点から、スクリーンと、スクリーンへ向かって下方へ傾斜し
た観客座席デッキと、水平軸線に対して上方へ角度を付けた投影光学軸線を中心
として映像をスクリーン上に投影するための座席デッキ内に配置された少なくと
も1台の映写機とを有する映画劇場構造物が提供される。スクリーンは円弧状で
あり、この円弧状スクリーンは座席デッキの両側を取り巻くように投影光学軸線
に対して対称に配置されている。このスクリーンはさらに座席デッキの上側へ向
かって上方へ傾斜して延びていて、観客にはスクリーンに投影された映像の中に
入った感覚が与えられる。映写機は視界中心歪みの少ない広角レンズを有し、投
影された映像でスクリーンをほぼ満たし且つ臨場体験型映像を与えるように設計
することができる。
【0005】 本発明の別の観点から、下記(1)〜(3)の段階を含む映画映像を観客に見せる方
法が提供される: (1) 円弧状のスクリーンと、スクリーンへ向かって下方へ傾斜した観客用座席
デッキと、水平軸線に対して上向き角度を有する投影光学軸線を中心として映像
をスクリーン上に投影するように座席デッキ内に設けられた少なくとも1台の映
写機とを位置決めし、 (2) スクリーンを(a)座席デッキの両側を取り巻くように投影光学軸線に対して
対称に配置し且つ(b)座席デッキの上側へ向かって上方へ傾斜して延ばして、観
客にスクリーンに投影された映像の中に入った感覚を与え、 (3) 投影された映像でスクリーンをほぼ満たし且つ視界中心歪みの少ない広角
レンズを有する少なくとも1台の映写機から映像をスクリーンに投影して臨場体
験を与える。
【0006】 要約すると、本発明はドームスクリーンとほぼ同じように観客の視界をほぼ満
たすようにスクリーンが座席デッキを取り巻き、座席デッキの上側に延びる、し
かし、観客の後方にはスクリーンが延びていない臨場体験型劇場を提供する。そ
れと同時に、直交魚眼レンズのようなレンズを映写機に使用してして映像の中心
部分の歪みを映像の周辺部へ「押し出し」て最小にし、観客にほとんど気になら
なくする(特に3-Dの上映)。
【0007】 本発明の劇場は新たに建設する「臨場体験型」劇場にするか、既存のドーム劇
場を「変更、改造」した劇場にする場合の設計で用いることができる。いずれの
場合でも、できあがった劇場ではドーム劇場用に撮影されたものでも、フラット
スクリーン劇場用に撮影されたものでも上映できる。例えば、本発明によるIMAX
(登録商標)劇場は「通常」IMAX劇場用またはIMAX SOLIDO(登録商標)劇場用
に撮影されたIMAX 3-Dフィルムでも、2-Dまたは3-Dフォーマットのフィルムで
も、全ての種類を上映することができる。 本発明は添付図面を参照した、一例としての好ましい実施例を示す以下の説明
からより良く理解できよう。
【0008】
【実施例】
先ず最初に図1を参照する。図1は劇場の座席デッキ20の後部片側かつ上方か
ら湾曲した映写スクリーン22を眺めた時の劇場内部を表している。24はスクリー
ン22上に投影された映像を表し、この映像24は座席デッキ20に配置された映写機
26から投影される。28は劇場の外壁である。 図2、図3は外壁28、座席デッキ20、スクリーン22および映写機26を備えた劇場
の全体形状を概念的に示したものである。これらの図では図のように劇場を「設
計した」ものとして示してあるが、本発明の劇場構造物は3-Dドーム劇場のよう
な既存の劇場を変更または「改造」して実現できるということは理解できよう。
その場合には既存の建物にスクリーン22を取付けることになろう。
【0009】 図3から分かるように、座席デッキ20はスクリーン22へ向かって下向きに傾斜
しており、映写機26は水平軸線32に対して上方へ一定角度を成した光学投影軸線
30を中心にしてスクリーン22上に映像を投影する。実際には映写機26は上側の座
席列の中心の座席デッキに組込まれた映写室34内に配置される(図3参照)。映
像は映写室34の窓36を通して投影される。
【0010】 図1から最もよく分かるように、スクリーン22は平面から見て円弧状である(
図2参照)。図3に記載の投影軸線30は図2にも示されている。スクリーン22は平
面から見て座席デッキ20の両側を「取り巻く」ように投影軸線30に対して対称に
配置されている。これらの図から分かるように、スクリーンは座席デッキへの上
側へ向かって延びるように上側が傾斜している。要するに、スクリーンは座席デ
ッキの横方向を取り巻き且つ座席デッキの上側へ延びている。この構造によって
スクリーンに投影された映像の中に没入した感覚が観客に与えられる。
【0011】 図示した実施例では、所望の取り巻き臨場環境が得られるように、スクリーン
22は座席デッキへ向かって傾き且つスクリーンの上端に向ってテーパーした円錐
の一部の形をしている。反射光特性を最適化するために、スクリーンの傾斜角は
、投影光学軸線30がスクリーンCの垂直中心線上でスクリーンと直角(±10°)
に接するように選択される(図2)。この場合、傾斜角(図3のα)は垂直軸線に
対して約15°である。
【0012】 スクリーン22の垂直方向高さ(実施例では60フィート)は投影された映像の垂
直方向寸法として映写機26の投影レンズLの特性に合うように選択する。 同様に、スクリーン22の横方向の寸法(図2参照)は投影された映像の水平方
向の寸法に合うように選択され、実施例では約150°である。完全ドームスクリ
ーンの場合の理論角度180°に比べると、投影された映像はの一部が失われてい
るが、失われるのは観客の視野の外周部分のみであるので、これで失われる量は
観客の体験にはあまり影響がないと考えられる。
【0013】 映写機28の投影レンズ(図2,図3のL)は直交魚眼(orthographic fisheye)
レンズである。図4はこのレンズで撮った写真を表したもので、従来の魚眼レン
ズに比べて映像の中心部分の歪みを大幅に小さくし、実際には歪みを映像の周辺
部分へ向かって「押し出した」ことを表している。すなわち、図4から分かるよ
うに、建物の端縁の輪郭線は映像の中心部分では直線であるが、映像の周辺へ向
って次第に大きく湾曲している。このことは、本発明に適用した場合、投影され
た映像は視聴者の正面では正しく見え、歪みは視聴者の視野の周辺で起こり、視
聴者にはあまり気にならないということを意味する。直交魚眼レンズは当業者に
周知で、ニコンのNIKKOR(登録商標)が入手可能である。直交魚眼レンズの特性
はシドニー(Sydney)F.Rayの「応用写真光学」(第1版1988年 、Focal出版、ロ
ンドン、ボストン)に記載されている。Rayに記載の通り、直交魚眼レンズは下
記の式で定義される: y=2f sin(θ/2) または y=f sin(θ/2) (ここで、fは焦点距離、yは映像の高さ、θはオブジェクト空間内のセミオブジ
ェクト視界角(rad)である)
【0014】 図4は直交魚眼レンズの単なる例で、本発明方法に使用される最適な魚眼レン
ズの実際の特性を示しているものではないことは理解できよう。
【0015】 既に述べたように、本発明の方法および劇場構造物は2-Dおよび3-Dの両方の映
画に適用可能である。3-D映画を投影する場合には「左目」用映像と「右目」用
映像の各セットを投影し、光学的にコード化しなければならない。そのためには
例えば各映像を相互に消す偏向子を用いるか、映像を交互に投影する。観客は映
像をデコードするための眼鏡をかけ、左目が左目用映像のみを見、右目が右目用
映像のみを見るようにしなければならない。このようなコード化およびデコード
化用の偏向子や「交互に見せる(alternate eye)」方法は当業者に周知である。
本発明方法では「交互に見せる」方法を用いるのが好ましい。
【0016】 2台の映写機を使用することもできるが、1台の映写機を用いて両セットの映像
を投影するのが好ましい。例えば、米国特許第4,966,454号に記載の回転ループ
映写機(Toporkiewics)を使用することができる。この特許の記載内容は本明細
書の一部を成す。この映写機は基本的に互いに重ね合わされた2つの回転ループ
機構からなり、その一方の回転ループ機構が左目用映像を投影し、他方が右目用
映像を投影する。各セットの映像は一般に図5に示すような互いに重ね合わされ
たレンズを通して投影される。この図では2つの回転ループ機構は46、48で示さ
れ、2つの機構と組合された各レンズは50、52で示されている。
【0017】 米国特許第4,997,270号(Shaw)(この特許の内容も本明細書の一部を成す)に
はプリント(このプリントから映像が投影される)の異常を修正するためのプログ
ラムされた「レンズシフト」を行う機構が開示されている。本発明方法でも投影
された映像の表示を最適化するためにこれと同様な方法を用いることができる。
すなわち、本来フラットスクリーン上に投影するように撮影されたフィルムを補
償するためにこれと同様な方法を用いることができる。この場合、典型的なフラ
ットスクリーンの幾何形状を考慮して、映像の問題の中心位置を選択することに
なる。一般に、映像のこの中心はフラット映写スクリーンの垂直中間点の近くに
現れる。臨場型劇場では、このような映像は前列に座っている観客にとってスク
リーン上の高過ぎる所に現れる。従って、投影した時の映像の垂直方向位置を変
えて、スクリーン上の最良の表示点に合うように中心を移動させる。そのために
は2枚のレンズ50、52を一緒に同じ増加量だけ上下に動かす。この運動は投影さ
れたフィルムのシーンに対応するようリアルタイムでプログラムしなければなら
ない。これらは全て上記のShaw特許に記載されている。
【0018】 レンズ50、52は同様にして映像の「視差(parallax)」を変えるようにプログラ
ムすることができる。すなわち、レンズを内側または外側へ相対移動させること
によって映像を観客へ近づけたり、観客から遠避けることができる。両レンズを
移動(両方を内側または両方を外側に移動)したり、一方のレンズのみを移動し
、他方のレンズは静止したままにすることもできる。また、リアルタイムでフィ
ルム上の映像に従うようにこのレンズ移動はプログラムされる。図5では、投影
された映像の所定の問題の中心を変えるための両レンズの垂直方向移動が54で表
されており、映像視差を調整するための水平方向移動が下側レンズ52の移動とし
て56で表されている。
【0019】 レンズを移動させる実際の機構は上記のShaw特許に従って設計することができ
る。その一つの実施例では2枚のレンズを共通キャリッジ58に支持し、このキャ
リッジを回転式アクチュエータ60によってレンズマウントMに対して垂直方向に
動かす。それと同時に、レンズ52をキャリッジ58に支持させ、回転式アクチュエ
ータ60の制御下で水平方向に動かす。2つのアクチュエータ60、62は制御装置64
によって制御される。この制御装置64はリーダー66を介して2枚のフィルムの一
方に付けた「参照(witness)」マークに応答する。
【0020】 要約すると、本発明の方法および構造物は従来のドーム劇場より安いコストで
それに極めて類似した臨場体験型映画にすることができる。既存のドーム劇場を
改造する場合にはスクリーン22のような湾曲したスクリーンを取付け、上記の直
交魚眼レンズを有する映写機を設けることによってかなり安いコストで改造でき
る。そうして得られた劇場はドームスクリーン用に撮影された映画でも、フラッ
トスクリーン用に撮影された映画でもその完全なレンジを表示することができる
【0021】 上記の好ましい実施例の図は本発明を単に概念的に示すもので、本発明の詳細
は広範囲に変更できるということは理解できよう。例えば、図2、3には劇場構
造物自身を極めて概念的にしか示しておらず、劇場の設計者の好みや環境に応じ
て種々変えることができる。スクリーン22は上記のように円錐の一部にするのが
好ましいが、変形例では円筒形の一部にすることもできる。スクリーン構造物は
高反射塗料を塗布したビニルスクリーン材料を支持する空間骨組にするのが好ま
しい。これらは全て当業者に周知なものである。しかし、他のスクリーン形状、
例えば断片化された剛体のスクリーンを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施例の劇場構造物の投影図。
【図2】 図1の劇場構造物の平面図。
【図3】 図1の劇場構造物の側面図。
【図4】 直交魚眼レンズの特徴を示すための、直交魚眼レンズで撮った写真
の概念図。
【図5】 本発明の劇場構造物で使用する映写機の概念的正面図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ジャック,エリック カナダ国 エル0アール 1ケイ0 オン タリオ フリールトン ピー.オー.ボッ クス 115 ピーブル ドライブ 29 (72)発明者 マクスウェル,イアン カナダ国 エル6エル 3ケイ9 オンタ リオ オークヴィル ヴァンス ドライブ 233 Fターム(参考) 2H021 BA01 2H059 AA35 AA38 BA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンと、スクリーンへ向かって下方へ傾斜した観客座席
    デッキと、水平軸線に対して上方へ角度を付けた投影光学軸線を中心として映像
    をスクリーン上に投影するための座席デッキ内に配置された少なくとも1台の映
    写機とを有する映画劇場構造物において、 スクリーンが円弧状であり、(a)この円弧状スクリーンは座席デッキの両側を
    取り巻くように投影光学軸線に対して対称に配置され且つ(b)座席デッキの上側
    へ向かって上方へ傾斜して延びていて、観客にはスクリーンに投影された映像の
    中に入った感覚が与えられ、 映写機が、投影された映像でスクリーンをほぼ満たし且つ臨場体験型映像を与
    える視界中心歪みの少ない広角レンズを有している、 ことを特徴とする映画劇場構造物。
  2. 【請求項2】 スクリーンが、スクリーン上端へ向ってテーパーした円錐の一
    部の形をしている請求項1に記載の映画劇場構造物。
  3. 【請求項3】 映写機の投影光学軸線がスクリーンの垂直中心線上でスクリー
    ンとほぼ直角になるように選択された角度にスクリーンが傾斜している請求項1
    に記載の映画劇場構造物。
  4. 【請求項4】 スクリーンの傾斜角が約15°である請求項3に記載の映画劇場
    構造物。
  5. 【請求項5】 1台の映写機が用いて3-D映画用の左目用映像と右目用映像の
    各セットを投影レンズを通して投影し、映写機はスクリーン上の映像の表示を最
    適化するために少なくとも一方のレンズを他方のレンズに対して移動させる手段
    を有する請求項1に記載の映画劇場構造物。
  6. 【請求項6】 下記(1)〜(3)の段階を含む映画映像を観客に表示する方法: (1) 円弧状のスクリーンと、スクリーンへ向かって下方へ傾斜した観客用座席
    デッキと、水平軸線に対して上向き角度を有する投影光学軸線を中心として映像
    をスクリーン上に投影するように座席デッキ内に設けられた少なくとも1台の映
    写機とを位置決めし、 (2) スクリーンを(a)座席デッキの両側を取り巻くように投影光学軸線に対して
    対称に配置し且つ(b)座席デッキの上側へ向かって上方へ傾斜して延ばして、観
    客にスクリーンに投影された映像の中に入った感覚を与え、 (3) 投影された映像でスクリーンをほぼ満たし且つ視界中心歪みの少ない広角
    レンズを有する少なくとも1台の映写機から映像をスクリーンに投影する。
  7. 【請求項7】 スクリーンが、スクリーン上端へ向ってテーパーした円錐の一
    部の形をしており、スクリーンの位置決め段階が、映写機の投影光学軸線がスク
    リーンの中心線上でスクリーンと直角になるように選択された角度に垂直軸線に
    対してスクリーンを配置することを含む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 スクリーンの傾斜角を約15°にする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 1台の映写機が用い、スクリーンに映像を投影する段階が左目
    用映像と右目用映像の各セットを対応するレンズを通して投影する3-D映画の上
    映である請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 1台の映写機によって左目用映像と右目用映像の各セットを
    各レンズを通って投影する3-D映画の映像を観客に見せる方法において、 映像の表示を最適化するために、スクリーンに投影された映像に関連させたプ
    ログラムされた関係で少なくとも一方のレンズを他方のレンズに対してリアルタ
    イムで移動させることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 レンズ移動が下記(a)または(b)のいずれか一方または両方で
    行なわれる請求項10に記載の方法: (a)スクリーン上の垂直方向の所定中心の表示を変えるために2つのレンズを一
    緒に上下に移動させ、 (b)投影された映像の視差を変えるためにレンズの一方または両方を横方向に移
    動させる。
JP2000546275A 1998-04-27 1999-04-21 臨場体験型映画劇場およびその方法 Pending JP2002513170A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US6700098A 1998-04-27 1998-04-27
US09/067,000 1998-04-27
PCT/CA1999/000343 WO1999056173A2 (en) 1998-04-27 1999-04-21 Immersive experience motion picture theatre and method

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