JP2002513065A - アニオン性有機染料と第4級アンモニウム化合物の固体錯体および該錯体を用いた着色方法 - Google Patents

アニオン性有機染料と第4級アンモニウム化合物の固体錯体および該錯体を用いた着色方法

Info

Publication number
JP2002513065A
JP2002513065A JP2000545940A JP2000545940A JP2002513065A JP 2002513065 A JP2002513065 A JP 2002513065A JP 2000545940 A JP2000545940 A JP 2000545940A JP 2000545940 A JP2000545940 A JP 2000545940A JP 2002513065 A JP2002513065 A JP 2002513065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quaternary ammonium
ammonium compound
colorant
complex
colorant complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000545940A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャオ、シャオドン・エドワード
サデス、カイエ・キャノン
マハフィー、ロバート・エル・ジュニア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Milliken Research Corp
Original Assignee
Milliken Research Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Milliken Research Corp filed Critical Milliken Research Corp
Publication of JP2002513065A publication Critical patent/JP2002513065A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0096Purification; Precipitation; Filtration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/02Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes
    • C09B69/04Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes of anionic dyes with nitrogen containing compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、アニオン性有機染料と、約900以下の平均分子量を有する第4級アンモニウム化合物との固体錯体であって、不所望の塩を実質的に含まないものに関する。第4級アンモニウム化合物として特に関心のあるものは、アルコキシル化された部位を有するものである。そのような錯体は、両化合物間に形成されたイオン結合を介して生成する。ついで、本錯体は、染料のカチオンと第4級アンモニウム化合物の対イオンから生成するすべての結果する不所望の塩が除去されて、異なる媒体内に容易に分散し、非常に良好な非移行性および着色特性を有する固体状染色剤を得る。本発明は、また、上記の塩を含まない固体アニオン性染料/第4級アンモニウム化合物錯体を製造する方法に、並びに該錯体を熱可塑性、熱硬化およびワックス組成物を染色するために利用する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、アニオン性有機染料と、約900以下の平均分子量を有する第4級
アンモニウム化合物との固体錯体であって、不所望の塩を実質的に含まないもの
に関する。第4級アンモニウム化合物として特に関心のあるものは、アルコキシ
ル化された部位を有するものである。そのような錯体は、両化合物間に形成され
たイオン結合を介して生成する。ついで、本錯体は、染料のカチオンと第4級ア
ンモニウム化合物の対イオンから生成するすべての結果する不所望の塩が除去さ
れて、異なる媒体内に容易に分散し、非常に良好な非移行性および着色特性を有
する固体状染色剤を得る。本発明は、また、上記の塩を含まない固体アニオン性
染料/第4級アンモニウム化合物錯体を製造する方法に、並びに該錯体を熱可塑
性、熱硬化およびワックス組成物を染色するために利用する方法に関する。
【0002】 先行技術背景 本明細書を通じて引用されているすべての特許は、全体的に本明細書にその内
容が含まれる。
【0003】 第4級アンモニウム化合物は、アニオン性染料のためのよく知られた錯化剤で
ある。例えば、キングへの米国特許第5,059,224号は、アニオン性染料
とエトキシル化トリエタノールアミンの水溶液を開示している。この組成物は、
インク処方における成分として、また織物繊維を一時的に染色するための剤とし
て有用である。しかしながら、特許権者はどのような過剰の無機塩でも除去する
ことを教示もしくは正当に示唆するところはない。第4級アンモニウム化合物は
、繊維材料上の印刷用補助剤として有用であることが開示されている。例えば、
ヒルデブランドへの米国特許第3,785,767号は、アニオン性染料および
アミン塩を含有する処方を用いて繊維材料を連続的に染色し印刷するためのパッ
ド−スチーミング方法を開示している。他の関連する教示には、少なくとも1つ
のポリグリコールエーテル鎖が結合した少なくとも1つの塩基性窒素原子を含有
する第4級アンモニウム化合物を含有するアニオン性染料用染色補助組成物を開
示するトップルへの米国特許第4,935,033号;反応性染料と第4級アン
モニウム化合物を含有する染色補助剤とを用いて天然のポリアミド繊維を染色す
る方法を開示するモシマンらへの米国特許第4,935,033号;および酸性
染料による染色および印刷の前もしくはその間に織物を第4級アンモニウム化合
物の作用に供することを含む織物の印刷技術を開示するドヴォルスキーらへの米
国特許第4,369,041号がある。さらに、アストンらの米国特許第5,4
03,358号は、第4級アンモニウム化合物および反応性染料を含むインクジ
ェット用予備処理組成物を開示している。このようなアニオン性染料および第4
級アンモニウム化合物は、また、他の領域にも有用である。例えば、ヘリングら
への米国特許第4,459,130号は、酸性染料と第4級アンモニウムもしく
はホスホニウム基を含有する塩基性キャリヤーとからなる染料組成物を開示し、
オーテンらへの米国特許第5,266,077号は、染料錯化剤としての第4級
アンモニウム化合物の作用により親水性コンタクトレンズを染色する方法を開示
している。
【0004】 アニオン性染料、特に酸性染料(すなわち、スルホン酸もしくはカルボン酸部
位を有するもの)は、多くの異なる種類の基材に対し望ましくかつ有益な着色特
性を与える。しかしながら、そのような有益な染料を、許容し得る着色性能をも
って、ワックス、ポリオレフィン、ポリウレタン、炭化水素等のある種の媒体内
に含めることは非常に困難であることが立証されている。そのような酸性染料の
極性(親水性)は、長期にわたる染色をまたはそのような媒体内でいずれもの着
色をさえ防止するように十分に高い。より疎水性の油溶性染料(および他の酸基
を持たないより極性の低い染料)を熱可塑性材料等のための着色料として利用す
る試みがなされている。しかしながら、そのような手法も、油溶性染料は上記所
望の媒体内もしくはそれから外方へ容易に移行し得るので、あまりにも不利であ
ることが立証されている。そこで、ポリオレフィン等(上記の通り)の媒体と結
合し、その内部に留まるに効果的な親水性の所要の程度を有する酸性染料を製造
する必要性が存在する。
【0005】 第4級アンモニウム化合物によるアニオン性染料の錯化、およびそれに続く、
該反応中に生成する過剰の不所望の塩の実質的にすべてを除去することが、上に
述べたような高度に望ましく必要な特性を有する固体着色料錯体を生成させるこ
とが見いだされた。実質的に塩を含まないアニオン性染料/第4級アンモニウム
着色料錯体は、抽出について非常に低いポテンシャルをもって、多くの異なる媒
体内で高度の着色能力を有する着色料を提供することが見いだされた。錯化溶液
中に置かれたとき、アニオン性染料および第4級アンモニウムは、それぞれのカ
チオンおよび/または対イオンをもって解離したときに染料と第4級アンモニウ
ム化合物の錯化が遊離カチオンおよび対イオンからなる不所望の塩の生成を駆動
するように、互いに大きな親和性を示す。これらの不所望の塩が生成すると、そ
れらはろ過または抽出技術により容易に除去される。そのような塩の除去は、染
料と第4級アンモニウム化合物が、染料溶液内で解離したときに不所望の遊離カ
チオンおよび/または対イオンと潜在的に反応するというよりも、むしろ、それ
らがともに錯体に留まることを確保する。かくして、多量の染料/第4級アンモ
ニウム化合物錯体とはるかに低い量の不所望塩をもって、所望の性質が得られる
【0006】 多数の基材のための着色料または処理剤としてのアニオン性有機染料および/
または第4級アンモニウム化合物の領域内に多くの関心が論証されているが、非
常に良好なある種媒体内での非移行性並びに優れた着色特性等を提供する両化合
物の実質的に塩を含まない固体錯体であって、第4級アンモニウム化合物が約9
00以下の平均分子量を有するところのものは開示されていない。最も近接した
先行技術であり、アニオン性染料/ポリスチレンイオン交換体/可能な第4級ア
ンモニウム化合物着色料粒子を教示するポッダーへの米国特許第4,468,8
83号は、絶対最低レベルで1000の平均分子量を有する第4級アンモニウム
化合物を開示しており、特許権者は10000以上の平均分子量を有する第4級
アンモニウム化合物を好ましいものとしている。かくして、染料および/または
着色料の技術分野において、比較的安価な材料と併せたそのようなタイプの改良
と、本発明の着色料錯体により提供される方法についての大いなる要求が存在す
る。
【0007】 そこで、基本的に、本発明を実施するための最も簡単な方法は、第1に、色合
い、着色すべき対象の基材に関し、耐光性、熱安定性等について所望のアニオン
性染料を決定し、第2に、移行性、均一分散、溶解性、耐洗浄性等の必要的に要
求される特性に基づいて、対象の基材に関し、約900以下の分子量を有する適
切な第4級アンモニウム化合物を選定し、第3に、両化合物を一緒に反応させて
固体着色料を生成させ、最後に、染料のカチオンおよび第4級アンモニウム化合
物の対イオンから生成した不所望の塩を除去することである。
【0008】 発明の目的 従って、本発明の目的は、アニオン性染料と第4級アンモニウム化合物の実質
的に塩を含まない固体錯体であって、第4級アンモニウム化合物が900以下の
平均分子量を有するところのものを異なる基材および媒体のための着色料として
提供することにある。本発明のさらなる目的は、炭化水素、熱可塑性材料、熱硬
化材料およびワックスを染色する際に、並びにインクジェットおよび印刷インク
組成物および用途内に使用し得るポリマー状着色料を提供することにある。
【0009】 発明の概要 アニオン性染料染料と第4級アンモニウム化合物との間で錯体を生成させる技
術は、先行技術で知られている。しかしながら、固体で、塩を含まない精製され
たアニオン性染料/第4級アンモニウム着色料錯体であって、第4級アンモニウ
ム化合物が低平均分子量を有するところのもの、およびより重要なことには、そ
のような塩を含まない錯体の利点および用途は、従来、探査されていなかった。
用語「固体」は、粒子およびワックスの形態の本発明の錯体、特に周囲温度およ
び圧力(すなわち、25℃、1気圧)で固体である形態を意味することが意図さ
れている。本発明の着色料錯体は、可視スペクトルにおいて色を発生し、900
以下の、好ましくは500以下の、より好ましくは450以下の、最も好ましく
は300以下の平均分子量を有する第4級アンモニウム化合物を含む。第4級ア
ンモニウム化合物上のアルキル等の鎖が短いほど、アニオン性染料との錯体を生
成しやすくなる。それ故、テトラ(C2 〜C6 アルキル)第4級アンモニウム化
合物もの小さい第4級アンモニウム化合物は、本発明の範囲内にある。特に好ま
しい第4級アンモニウム化合物は、ジココジメチル(dicoco dimethyl)アンモ
ニウムクロライド(アドジェン(Adogen)(登録商標)462という商品名の下
で販売されている)を含む。
【0010】 本発明の着色料錯体は、可視スペクトル内で色を生じるものであり、従って特
には、白化剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤等を含まない。従来教示されたアニオ
ン性染料/第4級アンモニウム化合物錯体は、典型的に、精製されておらず、あ
る種の比較的多量(一般に、約1〜約50%)の不所望のカチオン/対イオン塩
を含有し得るものである。そのような塩は、厳密にその性質が無機のものである
か、有機カチオンもしくは有機対イオンも含み得るものである。いくつかの塩は
、典型的に、酸性染料組成物内に、製造プロセスからの副生成物として並びに色
の濃さを平均化する能力を提供する希釈剤として存在する。典型的な無機塩は、
硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムであるが、上記有機塩を含む多くの他の異
なる塩も存在し得る。以下に詳しく説明するように、そのような不所望の塩は、
また、アニオン性染料と第4級アンモニウム化合物との間の錯化からの副生成物
でもある。組成物中にそのような不所望の塩が存在すると、第4級アンモニウム
化合物または無機カチオンのいずれかが錯化アニオン性染料に対する対イオンと
して作用し得る。その結果、染料と第4級アンモニウム化合物成分との間の継続
する錯化の機会が、増大する量の無機塩の存在とともに、減少する。染料および
第4級アンモニウム化合物は溶液中で解離するので、いくつかの遊離の酸性染料
は、不可避的に遊離カチオンに結合し、いくつかの遊離の第4級アンモニウム化
合物は、不可避的に遊離対イオンと結合し、それにより染料/第4級アンモニウ
ム化合物錯体の全体的な着色および非移行性効果を低下させる。この悪影響は、
より多量の残存不所望塩に対してより顕著である。かくして、塩含有酸性染料/
第4級アンモニウム化合物錯体着色料システムは、不均一な溶解性と、プラスチ
ック、ワックス、塗装システムおよび有機溶媒のような異なる有機媒体において
乏しい分散性を示す。そのような錯体は、それ故、熱可塑性材料、熱硬化材料ま
たはワックスに対する染料もしくは着色料としても、インクジェットおよび印刷
用途および組成物における着色料としても好適でない。従って、本発明の文脈で
使用される用語「実質的に塩を含まない」は、これらの不所望のカチオン/対イ
オン塩を実質的に含まないことを意味することが意図されている。
【0011】 実質的に塩を含まない(無塩)固体アニオン性有機染料/第4級アンモニウム
錯体着色料であって、第4級アンモニウム化合物が比較的低い分子量を有すると
ころのものは、熱可塑性材料、熱硬化材料、およびワックス内において、また同
様に、インクジェットや印刷用途および組成物において、好適な非移行性および
着色特性を提供するものであることが見いだされた。不所望の塩類を除去するこ
とにより、錯体に対し改善された安定性が提供される。このような錯体は、プラ
スチック、水、有機溶媒、およびコーティングシステム内で優れた分散性と溶解
性をもつ。さらに、錯体の物理的な特性は、第4級アンモニウム化合物の構造を
変えることにより、任意の特定の要求に応じて調整可能である。例えば、より疎
水性の第4級アンモウム構造は、アニオン性染料との錯化と実質的に全ての生成
塩類を除去することにより、有機溶媒、ワックス類、およびポリオレフィン類、
ポリウレタン類、およびポリエステル類などのプラスチック内でより安定した着
色料を需要者に提供することを可能とする。このような本発明の固体無機無塩錯
体は、各種溶媒、希釈剤、および担体システム中に溶解できる。このような液体
溶解性により、大規模な工業設備での操作性、処理性、および製造性が容易とな
る。
【0012】 通常、プラスチックは、熱可塑性、熱硬化性の両方とも、顔料または染料を樹
脂に加えることにより染色される。顔料をプラスチック内に組み入れることは、
プラスチックの物理的な特性に悪い影響をあたえる。従来の染料を用いた場合、
耐水性、耐油性、および染料の拡散性がしばしば不十分で、不利益となる。プラ
スチックの着色についての一つの明確な改良は、バウムガートナーらへの米国特
許第4,640,690号、およびクルガーらへの米国特許4,507,407
号に開示されており、そこでは液体樹脂着色料は、化合物化しかつポリマー添加
反応させる前または反応中に樹脂に加えられる。これら公報例に開示された樹脂
着色料は、ポリアルキレンオキシ置換発色団群として広範に記述されている。こ
の一般的なクラスの着色料はよく知られ、クーハンへの米国特許3,156,6
63号中で唯一の実施例として不堅牢着色料として開示されている。この樹脂着
色料は、従来技術を超えて大きな改良を示すが、この技術に適用できる発色団の
実際の数は、適切な樹脂中間体が無いために限定されている。
【0013】 本発明の錯体は、多くの異なり、かつ、多種の媒体、熱可塑性錯体、熱硬化性
樹脂、およびワックス類に使用でき、印刷インキ処方内で適用できる。これらは
単に例示にすぎない。この本発明の錯体は、樹脂着色料の有利な特性、たとえば
高い色彩強度、好適な拡散特性、および樹脂の物理的特性に関して、その特性に
もたらす悪影響を最小限とする。さらに、実質的に全てのタイプおよびクラスの
発色団は、この発明を実施するのに適用できる。広範囲のアニオン性染料、例え
ば、酸性染料、直接染料、および特定の食品染料は、この本発明の塩を含まない
錯体内で有効である。しかし、このような発色団分子は、第4級アンモニウム化
合物と必要な錯体を形成するために、好ましくは、少なくとも一つの反応サイト
(例えば、スルホン酸又はカルボン酸官能基)をもつのがよい。カチオン性アン
モニア基は、このような酸(例えば、スルホン酸および/又はカルボン酸)基と
イオン結合により結合する。第4級アンモニウムのカチオン部分とアニオン性染
料のアニオン部分との間でどのように相互作用が達成されるかは十分には理解さ
れていない。しかし、上述の如く、第4級アンモニウム化合物は、そのような第
4級アンモニウム化合物が一般に結合されるアニオン対イオンに対してよりもア
ニオン性染料に対してより大きな親和力を有する。同じことがアニオン性染料に
対しても言え、アニオン性染料はカチオン対イオンに対してよりも、カチオン第
4級アンモニウム化合物に対してより大きな親和力を有する。次いで、錯化に際
し、両成分の遊離対イオンは、一緒に反応して先に述べた不所望の塩を形成する
ので、所望の上述した有効な特性を提供するために、この塩は得られた錯体から
(少なくとも実質量まで)除去することが要望される。本発明の錯体内における
残存塩の許容レベル、すなわち、本発明の実質的に塩を含まないの定義は、最大
でも、約5,000ppmである。理論的には、このような錯体から不所望の塩
をすべて除去することは不可能である。しかし、このような低く、許容でき、か
つ、達成可能なレベルの塩量では、所望の移行性と着色特性を得ることができる
。確かに、上記のように、全く塩の無いレベルはほとんど達成不可能であるが、
このレベルが最も好適である。
【0014】 広い範囲の第4級アンモニウム化合物は、発明を実施に有効であることが示さ
れた。この発明内での潜在的に有効な第4級アンモニウム化合物の広範なリスト
には、トリアルキル、ジアルキル、ジアルコキシアルキル、モノアルコキシ、モ
ノ−置換ポリアルコキシアルキル、ジ−置換ポリアルコキシアルキル、トリ−置
換ポリアルコキシアルキル、ベンジル、およびイミダゾリニウム第4級アンモニ
ウム化合物が含まれる。これは単に本発明の錯体と方法で有用であり得る第4級
アンモニウム化合物の異なるクラスの広範なリストにすぎないので、特に好適な
第4級アンモニウム化合物は、以下に述べられる。
【0015】 好ましい態様の説明 本発明の範囲を限定すること無く、本発明の好適な態様を以下に例示する。少
なくとも一つのスルホン酸またはカルボン酸官能基を含む発色団が好ましく、本
発明の範囲内で最も適切である。酸官能基は発色団に直接結合し、または発色団
の置換基と結合され得る。適切な発色団の例は、酸性染料と直接染料である。こ
れは例示によるものであり、これらに限定するものではないが、好適な染料のリ
ストを以下の表1に示す。
【0016】 表1 染料 クラス C.I.ナンバー アシッド イエロー11 アゾ 18820 アシッド イエロー17 アゾ 42650 アシッド イエロー23 アゾ 19140 アシッド イエロー25 アゾ 18835 アシッド イエロー40 アゾ 18950 アシッド イエロー3 キノリン 47005 ダイレクト イエロー4 ジアゾ 24890 ダイレクト イエロー11 スチルベン 40000 ダイレクト イエロー44 ジアゾ 29000 アシッド オレンジ7 アゾ 17925 アシッド オレンジ24 ジアゾ 20170 ダイレクト オレンジ15 スチルベン 40002 ダイレクト オレンジ39 スチルベン 40215 アシッド バイオレット7 アゾ 18055 アシッド バイオレット19 トリフェニルメタン 42685 アシッド バイオレット47 アントラキノン * ダイレクト バイオレット9 ジアゾ 27885 アシッド レッド1 アゾ 18050 アシッド レッド4 アゾ 14710 アシッド レッド52 キサンテン 45100 アシッド レッド87 キサンテン 45380 アシッド ブルー127 アントラキノン 62055 アシッド ブルー9 トリフェニルメタン 42090 アシッド ブラック1 ジアゾ 20470 アシッド ブラック2 アジン 50420 ダイレクト ブルー86 フタロシアニン 74180 ダイレクト ブルー80 トリアゾ 34200 ダイレクト ブルー199 フタロシアニン * ダイレクト ブラック22 ポリアゾ 35435 ダイレクト ブラック80 トリアゾ 31600 *これらは、これら染料に対する色指標(C.I.)ナンバーがない。
【0017】 各種タイプの第4級アンモニウム化合物は、ここに成功裏に本発明に適用でき
る。
【0018】 第4級アンモニウム化合物はアンモニア塩の類似物で、有機ラジカルが当初の
アンモニウムカチオンの四つの水素全てを置換している。置換基はアルキル、ア
リル、アラルキル、またはアルコキシル基、または窒素が環システムの一部であ
ってもよい。例示によるものであり、これらに限定するものではないが、好適な
第4級アンモニウム化合物のクラスおよび例を以下の表2に示す。
【0019】 表2 クラス 例(説明) トリアルキル第4級アンモニウム化合物 メチルトリ(水素添加タロウ) アンモニウムクロライド ジアルキル第4級アンモニウム化合物 ジココジメチルアンモニウムク ロライド ジアルコキシアルキル第4級アンモニウム化合物 メチルビス(ポリエトキシエ タノール)ココアンモニウム クロライド モノアルコキシ第4級アンモニウム化合物 メチル(ポリプロピレングリ コール)ジエチルアンモニウ ムクロライド ベンジル第4級アンモニウム化合物 ジメチルタロウベンジルアン モニウムクロライド イミダゾリニウム第4級アンモニウム化合物 メチルタロウアミド−2−タ ロウイミダゾリニウム メチルスルフェート。
【0020】 再び、上記した例は好ましい化合物を単に列挙したものであり、平均分子量が
約900以下で、アニオン性染料と錯化して固形化合物を生成するいかなる化合
物も本発明の範囲内に含まれる。残存無機塩の量は、一般に約50ppb〜50
00ppmの範囲である。典型的に、ナトリウム対イオン(故にナトリウム塩)
が、かかるアニオン性染料内での残存無機イオンおよび無機塩である。無機塩濃
度の測定においては、便利かつ容易に行われる組成物内のナトリウムイオン濃度
の測定を利用することができる。
【0021】 錯体から残存無機塩を実質的にすべて除去するために様々な精製技術を使用す
ることができる。かかる技術には、溶媒抽出、相分離、濾過法が含まれる(但し
、これらに限定されない)。着色料が固体であり、本発明の殆どの着色料錯体は
水によく溶解しないため、限外濾過法は所望されない塩を除去するために適当で
はない。カルボン酸アンモニウムを用いて濯ぐ手段(すなわち、錯体に対して重
量比で1:1の25%水性カルボン酸アンモニウムを使用して連続して3回洗浄
する)を利用した相分離、塩化メチレンを利用した溶媒抽出濾過が特に好ましい
。更には、得られた精製固形着色料錯体が水不溶性である場合には、簡単な水洗
浄により水可溶性の過剰無機塩を除去することもできる。過剰の無機塩を除去し
た後は、得られた溶液から更に過剰の水を除去することにより着色料錯体を精製
する。本発明の錯体は、精製時に常に(特に周囲の温度および圧力において)固
体を形成し得る。
【0022】 本発明は、以下に示す本発明の好ましい態様の限定されない実施例を参照する
ことにより詳細に理解され得る。
【0023】 本発明の錯体の製造 実施例1 8.9gのアシッドイエロー23を100mlの水に撹拌しながら溶解した。
この溶液に17.56gのジココジメチル塩化アンモニウム(0.683mol、
商品名アドゲン(Adogen、登録商標)462の下、シェレックス(Sherex)から
入手することができる)を添加した。次いでこの組成物を70℃で1時間撹拌し
た。撹拌を停止したとき、この溶液はくっきりとした2層を形成していた。その
後、これらを分離した。濃青色層は水不溶性であり、水を添加して簡単にゆすぐ
ことにより、過剰な水溶性無機塩を除去することができた。次いで、得られた生
成物から減圧下に水を除去し、鮮黄色のワックス着色料を製造した。
【0024】 実施例2 11.8gのダイレクトブルー86を100mlの水に溶解した。この溶液に
15.04gのアドゲン(登録商標)470(ジタロウジメチルアンモニウムク
ライド)を添加した。次いでこの組成物を50℃で1時間撹拌した。その後、こ
の混合物を2回塩化メチレンに抽出した。次いでこの二つの塩化メチレン溶液を
混合し、減圧下に除去することにより、濃藍色のワックス着色料を製造した。次
いでこのワックス着色料に30mLのソルビタンモノオレイン酸表面活性剤(商
品名スパン(Span)TM80の下、ICIから入手することができる)を添加し
、この溶液を80℃で1時間撹拌することにより、藍色の液体を製造した。
【0025】 実施例3 10.0gのアシッドレッド1を150mLの水に撹拌しながら溶解し、50
℃に加熱した。この撹拌された組成物に20.3gのアドゲン(登録商標)46
2(75%活性)の混合物を添加した後、この混合物を70℃に加熱し、さらに
30分間撹拌した。静止状態となったとき、この混合物ははっきりとした2層に
分離した。溶解した過剰の所望されないカチオン/対イオン塩を含有する水性層
を捨て、残った生成層をエバポレートして乾燥し、暗赤色の、固く、蝋状で、非
流状性の着色料を製造した。
【0026】 実施例4 錯体が形成される間に希釈剤を添加し、これにより希釈された液状の着色料錯
体を製造した以外は本質的に実施例3の着色料生成物と同じ着色料を製造した。
11.4gのアシッドレッド1を200mlの水に撹拌しながら溶解し、50℃
に加熱した。この撹拌された組成物に、23.0gのアドゲン(登録商標)46
2と67.0gのスパンTM80(表面活性剤)との混合物を添加した。次いで
、この混合物を50℃で30分間撹拌した。撹拌を停止したとき、この混合物は
はっきりとした2層を形成した。水性層を捨て、暗赤色の有機層に水を添加して
洗浄し、過剰の塩を塩化メチレンに抽出除去した。減圧下で加熱することにより
この生成物から残存水を取り除き、粘着性の赤色液体を得た。特記すべきは、最
初の錯体に、精製のために相分離を促進するソルビタンモノオレイン酸を添加し
たことである。かかる表面活性剤の添加は、この最初の反応段階で行ってもよい
し、錯体が形成された後に行ってもよい。その後の添加により、本発明の固形着
色料錯体の液体分散の取り扱い並びに処理が容易になる。
【0027】 本発明の錯体の応用 実施例5 実施例3の着色料を、溶融した40gのボティブキャンドルワックス(votive
candle wax)に添加し、90℃で30分間撹拌した。次いで、このワックス混
合物を型に注いで固めた。これにより、製造物全体にわたって色が不均一で、一
般にこの種のキャンドルが包装されるプラスチックうわ包みに移行する傾向のな
い暗赤色のキャンドルが製造された。
【0028】 実施例6 実施例2で製造した着色料1グラムを、1000gのフィナTM(FinaTM
7525ポリプロピレンランダム共重合体ペレットに添加した。次いで、この混
合物をさらに20分間転動させて混合することにより、ペレットの表面にわたり
確実に着色料を均一に分散させた。得られた染色ペレットを、次いで50ミルと
85ミルの二段の深さを有する3インチ×2インチのポリプロピレン(熱可塑性
)の額(plaque)に華氏425度で射出成形した。シアン染料/第4級アンモニ
ウム化合物錯体着色料はポリプロピレン額全体にわたり均一に分散し、変色は観
察されなかった。
【0029】 本発明の特徴を述べたが、変形は適宜なされ得、本発明の属する分野における
当業者であれば本発明の他の主たる態様は当然になし得るものであるから、本発
明はこれらの構成並びに実施の形態に限定されるものではないことはいうまでも
ない。従って、添付の特許請求の範囲は、該特許請求の範囲の真の意義、意図お
よび範囲内において、本発明の特徴を含むようなこの種のいかなる変形をもカバ
ーするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 サデス、カイエ・キャノン アメリカ合衆国、ノース・カロライナ州 28750 リーン、スキューカ・ロード(番 地なし) (72)発明者 マハフィー、ロバート・エル・ジュニア アメリカ合衆国、サウス・カロライナ州 29302 スパータンバーグ、ブルトン・プ レイス 204 Fターム(参考) 4H056 FA10 JA01 JB04 JC04 JE02 4J002 AA011 AE031 BB001 BB031 BB121 CF001 CK021 EN136 EU116 FD096 FD097 GC00 4J039 AB12 AD01 AE04 AE06 BB01 BC33 BC59 BE02 BE03 BE04 BE12 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン性染料化合物、および第4級アンモニウム化合物を
    含む着色料錯体であって、該着色料錯体は、不所望の塩を実質的に含まず、該着
    色料錯体は、可視スペクトルにおいて色を生成し、該第4級アンモニウム化合物
    は900までの平均分子量を有し、かつ該着色料錯体はその純粋で希釈されてい
    ない状態において固体であるところの着色料錯体。
  2. 【請求項2】 第4級アンモニウム化合物が、トリアルキル第4級アンモニ
    ウム化合物、ジアルキル第4級アンモニウム化合物、ジアルコキシアルキル第4
    級アンモニウム化合物、モノアルコキシ第4級アンモニウム化合物、モノ置換ポ
    リアルコキシアルキル、ジ置換ポリアルコキシアルキル、トリ置換ポリアルコキ
    シアルキル、ベンジル第4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム第4級アン
    モニウム化合物およびそれらのいずれかの混合物から実質的になる群から選ばれ
    る請求項1に記載の着色料錯体。
  3. 【請求項3】 第4級アンモニウム化合物が、メチルトリ(水素化タロウ)
    アンモニウムクロライド、ジココジメチルアンモニウムクロライド、メチルビス
    (ポリエトキシエタノール)ココアンモニウムクロライド、メチル(ポリプロピ
    レングリコール)ジエチルアンモニウムクロライド、ジメチルタロウベンジルア
    ンモニウムクロライド、メチルタロウアミド−2−タロウイミダゾリニウムメチ
    ルスルフェート、およびそれらのいずれかの混合物から実質的になる群から選ば
    れる請求項2に記載の着色料錯体。
  4. 【請求項4】 アニオン性染料化合物が、酸性染料、直接染料、食品染料お
    よびそれらのいずれかの混合物から実質的になる群から選ばれる請求項2に記載
    の着色料錯体。
  5. 【請求項5】 アニオン性染料が、酸性染料である請求項3に記載の着色料
    錯体。
  6. 【請求項6】 第4級アンモニウム化合物が、650までの平均分子量を有
    する請求項1に記載の着色料錯体。
  7. 【請求項7】 第4級アンモニウム化合物が、400までの平均分子量を有
    する請求項6に記載の着色料錯体。
  8. 【請求項8】 第4級アンモニウム化合物が、200までの平均分子量を有
    する請求項7に記載の着色料錯体。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の着色料錯体、および少なくとも1種の溶媒
    を含む着色料組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の着色料錯体を含む着色熱可塑性複合材料
  11. 【請求項11】 熱可塑性材料が、少なくとも1種のポリオレフィン、少な
    くとも1種のポリウレタン、少なくとも1種のポリエステルおよびそれらのいず
    れかの混合物から実質的になる群から選ばれる請求項10に記載の熱可塑性複合
    材料。
  12. 【請求項12】 熱可塑性材料が、少なくとも1種のポリオレフィンである
    請求項11に記載の熱可塑性複合材料。
  13. 【請求項13】 ポリオレフィンが、ポリプロピレン、ポリエチレン、およ
    びそれらのいずれかの混合物から実質的になる群から選ばれる請求項12に記載
    の熱可塑性複合材料。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の着色料錯体、および請求項1に記載の着
    色料錯体以外の少なくとも1種のワックスを含むワックス組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の着色料錯体、および少なくとも1種の希
    釈剤、溶媒もしくはキャリヤーを含むインク組成物。
  16. 【請求項16】 (a)アニオン性染料化合物と第4級アンモニウム化合物
    を反応容器中で一緒に反応させ、および (b)工程(a)における反応中に生成した実質的にすべての残存塩を除去す
    ること を包含する請求項1に記載の液体着色料錯体を製造するための方法。
  17. 【請求項17】 工程(b)が、ろ過手順を含む請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(b)が、抽出手順を含む請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(b)が、相分離手順である請求項14に記載の方法
JP2000545940A 1998-04-24 1999-04-14 アニオン性有機染料と第4級アンモニウム化合物の固体錯体および該錯体を用いた着色方法 Pending JP2002513065A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/065,620 1998-04-24
US09/065,620 US5938828A (en) 1998-04-24 1998-04-24 Solid complexes of anionic organic dyes and quaternary ammonium compounds and methods of coloring utilizing such complexes
PCT/US1999/008187 WO1999055787A1 (en) 1998-04-24 1999-04-14 Solid complexes of anionic organic dyes and quaternary ammonium compounds and methods of coloring utilizing such complexes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002513065A true JP2002513065A (ja) 2002-05-08

Family

ID=22063976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000545940A Pending JP2002513065A (ja) 1998-04-24 1999-04-14 アニオン性有機染料と第4級アンモニウム化合物の固体錯体および該錯体を用いた着色方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5938828A (ja)
EP (1) EP1088039A1 (ja)
JP (1) JP2002513065A (ja)
CN (1) CN1303418A (ja)
AU (1) AU3643699A (ja)
BR (1) BR9910143A (ja)
CA (1) CA2329917A1 (ja)
WO (1) WO1999055787A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348422A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd ポリプロピレン着色組成物
JP2004210938A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Canon Finetech Inc インクジェット記録用インク、これを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6106597A (en) * 1998-12-18 2000-08-22 Milliken & Company Wax compositions comprising fatty ester poly(oxyalkylenated) colorants
US6022402A (en) * 1998-12-18 2000-02-08 Stephenson; Eugene Kyle Wax compositions comprising alkenyl succinic anhydride-capped poly (oxyalkylenated) colorants
US6423764B1 (en) * 2000-08-24 2002-07-23 Milliken & Company Method of producing colored polyester thermoplastic materials through specific solid-state procedures
US20040091448A1 (en) * 2002-11-13 2004-05-13 Kross Robert D. Disinfecting dip compositions and related methods
EP1720163A1 (en) * 2005-05-05 2006-11-08 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Förderung Der Angewandten Forschung E.V. Film forming photosensitive materials for the light induced generation of optical anisotropy
US20070253909A1 (en) * 2006-05-01 2007-11-01 Medi-Flex, Inc. Aqueous Antiseptic Solution and Compatible Cationic Dye for Staining Skin
US20080108674A1 (en) * 2006-05-01 2008-05-08 Enturia, Inc. Cationic antiseptic and dye formulation
US20070254854A1 (en) * 2006-05-01 2007-11-01 Medi-Flex, Inc. Aqueous Antiseptic Solution and Compatible Anionic Dye for Staining Skin
WO2009012514A1 (en) * 2007-07-24 2009-01-29 Silverbrook Research Pty Ltd Phthalocyanine salts suitable for use in offset inks
EP2524944A1 (en) 2011-05-19 2012-11-21 Trading and Marketing Consultants Palmarole AG Colouring composition for thermoplastic polymers and process of preparing and using same
US9970155B2 (en) 2013-03-05 2018-05-15 Nike, Inc. Acid dyeing of polyurethane materials
US20140256468A1 (en) * 2013-03-05 2014-09-11 Nike, Inc. Method for dyeing golf balls and dyed golf balls
US9863089B2 (en) 2013-03-05 2018-01-09 Nike, Inc. Method for dyeing golf balls and dyed golf balls
US10689801B2 (en) 2014-04-22 2020-06-23 Millikan & Company Colored coatings and artificial leathers containing colorant complexes
US20150299468A1 (en) 2014-04-22 2015-10-22 Milliken & Company Organic Colorant Complexes from Reactive Dyes and Articles Containing the Same

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2482090A1 (fr) * 1980-05-12 1981-11-13 Vyzk Ustav Zuslechtovaci Compose ammonium quaternaire et procede pour son utilisation
DE3109931A1 (de) * 1981-03-14 1982-09-23 Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen Farbstoffzubereitung
EP0102926B1 (de) * 1982-09-03 1987-01-07 Ciba-Geigy Ag Färbereihilfsmittel und seine Verwendung beim Färben oder Bedrucken von synthetischen Polyamidfasermaterialien
US4507407A (en) * 1984-06-25 1985-03-26 Milliken Research Corporation Process for in situ coloration of thermosetting resins
US4648883A (en) * 1984-07-25 1987-03-10 Ciba-Geigy Corporation Process for the preparation of storage stable aqueous formulations of anionic dyes: amon exchange resin treatment
DE3521129A1 (de) * 1985-06-13 1986-12-18 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung konzentrierter loesungen von anionischen farbstoffen und farbstoffadditiven
US4640690A (en) * 1985-09-13 1987-02-03 Milliken Research Corporation Colored thermoplastic resin composition containing a colorant having an alkylenoxy-substituted chromophore group
US5096781A (en) * 1988-12-19 1992-03-17 Ciba-Geigy Corporation Water-soluble compounds as light stabilizers
DE3942467A1 (de) * 1989-12-22 1991-06-27 Bayer Ag Verfahren zur herstellung lagerstabiler farbstoffloesungen
US5059244A (en) * 1990-07-18 1991-10-22 Milliken Research Corporation Fugitive colorant and washable ink compositions
US5250107A (en) * 1991-07-31 1993-10-05 Hewlett-Packard Company Water-fast ink composition and method for making the same
GB9120227D0 (en) * 1991-09-23 1991-11-06 Ici Plc Printing process and pretreatment composition
AU662996B2 (en) * 1992-09-11 1995-09-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Reactive dye composition and method for dyeing or printing fiber materials using the same
US5266077A (en) * 1992-11-09 1993-11-30 Ciba-Geigy Corporation Method for tinting a hydrophilic contact lens
US5534192A (en) * 1993-11-18 1996-07-09 Henkel Corporation Composition and method for treating substrates to reduce electrostatic charge and resultant article
JPH0881611A (ja) * 1994-07-11 1996-03-26 Canon Inc 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置
US5835116A (en) * 1995-01-31 1998-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method employing ink-jet recording system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348422A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd ポリプロピレン着色組成物
JP4503880B2 (ja) * 2001-05-29 2010-07-14 大日精化工業株式会社 ポリプロピレン着色組成物
JP2004210938A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Canon Finetech Inc インクジェット記録用インク、これを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1303418A (zh) 2001-07-11
CA2329917A1 (en) 1999-11-04
AU3643699A (en) 1999-11-16
EP1088039A1 (en) 2001-04-04
BR9910143A (pt) 2002-03-05
US5938828A (en) 1999-08-17
WO1999055787A1 (en) 1999-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002513065A (ja) アニオン性有機染料と第4級アンモニウム化合物の固体錯体および該錯体を用いた着色方法
JP4489942B2 (ja) アニオン性有機染料及び四級アンモニウム化合物の均質な液状複合体並びに着色方法
CN102227253B (zh) 方法、分散体及用途
US6080516A (en) Fluorescent compositions and their use
US4705567A (en) Ink jet compositions with insoluble dye complexes
US4381185A (en) Water-fast printing with water-soluble dyes
US5690721A (en) Water-base ink for ink jet recording
KR100232328B1 (ko) 안료 제제
JP2002513069A (ja) 実質的に不所望の塩を含まない、水溶性光学的増白剤および第4級アンモニウム塩
EP2170915B1 (fr) Materiau a transition de spin.
DE4126461A1 (de) Farbstoffbeladenes anorganisches molekularsieb, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung als pigment oder material fuer die optische datenspeicherung
EP0742556B1 (de) Strukturierte Pigmentbeschichtung und deren Herstellung sowie Verwendung
JP4598341B2 (ja) 染料組成物、その製造及び使用
EP0169811B1 (de) Verfahren zur Herstellung lagerstabiler wässriger Präparate von anionischen Farbstoffen
DE10242875A1 (de) Verfahren zum Herstellen sulfonierter fester Teilchen
EP0803373A1 (de) Verwendung eines Polymerisats auf Basis von basischen Vinylheterozyklen zur Beschichtung von bedruckbaren Materialien
NL8101367A (nl) Werkwijze voor het bereiden van een gele kleurstof in de vorm van een geconcentreerde stabiele overgang.
JP2987072B2 (ja) 顔料組成物
MXPA00010399A (en) Solid complexes of anionic organic dyes and quaternary ammonium compounds and methods of coloring utilizing such complexes
JPS61115959A (ja) 黄色アゾー及びアゾキシースチルベン染料の濃縮した貯蔵安定な水溶液の製法
DE2016719A1 (ja)
JPH01297468A (ja) 水性液状組成物及びそれによる紙、パルプの染色法
MXPA00010401A (es) Complejos liquidos homogeneos de colorantes organicos anionicos y compuestos de amonio cuaternario y metodos de coloracion
JPH0457980A (ja) プラスチックレンズの染色方法
DE19626657A1 (de) Verfahren zur Abtrennung von anionischen Farbstoffen aus Abwasser