JP2002512978A - ニコチン含有溶液 - Google Patents
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Abstract
Description
助として有用なニコチン含有溶液であって、使用者が飲む際、使用者にとって嗜
好的に満足でき、使用者の喫煙に対する欲求を減少させるために、十分な量のニ
コチンを血液に与える溶液に関する。そのニコチン溶液は、注意欠陥障害を処置
する際、およびアルツハイマー病を処置する際といったような、タバコ製品の喫
煙に対する嗜癖以外の医学的状態を処置する際にも有用である。
亡原因である。U.S.D.H.H.S.,“The Health Benefits of Smoking
Cessation”,A Report of the Surgeon General,Rockville,MD:Pu
blic Health Service(1990)を参照されたい。あいにく、ほぼ5000
万人の米国人が喫煙し続けている。“Cigarette Smoking Among Adults −
United States”,Centers for Disease Control and Prevention(19
92)、および“Changes in Definition of Smoking”,JAMA,第27
2巻,14−16頁(1994)を参照されたい。現在利用できる処置では、長
期の禁煙率は一般に30%未満である。Fiore,Smith,およびBaker,“The
Effectiveness of the Nicotine Patch in Smoking Cessation”,JAM
A,第271巻,1940−1947頁(1994)を参照されたい。
増大するにつれて、喫煙により得られる満足感を幾らか与えるための、あまり有
害ではない方法に益々焦点が絞って注目が増大しつつある。喫煙者に別のニコチ
ン源を一時的に与えることにより、喫煙の禁断症状を和らげて、禁煙を促進する
ことができる。別の源の幾つかは、ニコチンチューインガム、ニコチン皮膚パッ
チ、ニコチン鼻スプレー、またはニコチン蒸気吸入器によってのニコチン置換を
当てにする。Rose,J. E.,“Nicotine Addiction and Treatment”,An
n. Rev. Med.,第47巻,493−507頁(1996)を参照されたい。そ
してまた、アルカリ性のpHを有するニコチンロゼンジのバッカル投与は、19
96年8月27日に発行されたSantusの米国特許第5,549,906号に示さ
れている。
喫煙と関係のある疾患から生ずる危害を、完全に排除しないとしても、減少させ
得るが、この疾患は、疫学的および基礎生物学的研究により提唱されており、煙
中のニコチン以外の成分から生ずる。タバコの煙の「タール」画分は、ニトロソ
アミンおよび多環式芳香族炭化水素が含まれる多数の強力な発癌物質を含むだけ
でなく、タバコの煙の他の有毒な画分には、一酸化炭素、シアン化水素、および
アクロレインが含まれる。Hoffman,D.,およびHoffman,I.,“The Chan
ging Cigarette”,J. Toxicol. Environ. Health,第50巻,307−3
64頁(1997)を参照されたい。
ほとんどない。ニコチンの実質的なレベルを得るが、有意な量の煙は吸い込まな
い、無煙タバコの使用者並びにパイプおよびシガーの喫煙者に関する試験から得
られる疫学的証拠は、恐らく、ニコチン以外のタバコ成分から生ずる癌を除き、
罹患率および死亡率の増大をほとんど示さない。Wald,N. J.およびWatt,
H. C.,“Prospective Study of Effect of Switching from Cigarettes
to Pipes or Cigars on Mortality from Three Smoking Related Disea
ses”,Br. Med. J.,第314巻,1860−1863(1997)を参照
されたい。
ーキンソン病およびアルツハイマー病といったような神経変性障害において、治
療上の利点を与え得るという証拠が増大している。潰瘍性大腸炎を処置するため
のニコチンの静脈内投与を示している、Westman,E. C.,Levin,E. D.,
およびRose,J. E.,“Nicotine as a Therapeutic Drug”,N. C. Me
d. J.,第56巻,48−51頁(1995)を参照されたい。潰瘍性大腸炎を
処置するためのニコチンに関するより多くの研究は、Zins,Sandborn,Mays
,Lawson,McKinney,Tremainc,Mahoney,Zinsmeister,Hurt,Offord
,およびLipsky,“Pharmacokinetics of Nicotine Tartrate after Singl
e−Dose Liquid Enema,Oral,and Intravenous Administration”,第3
7巻,426−436頁(1997年5月)に報告されており、これは、体重1
kgあたり45μgのニコチンをもたらすために被験者が飲んだニコチン溶液(42
8頁を参照されたい)、さらにはまた、被験者が嚥下したニコチンカプセルを示
している。
前に肝臓を通過しなければならない。Benowitz,N. L.,Porchet,H.,お
よびJacob,P. I.,“Pharmacokinetics,Metabolism,and Pharmacodyna
mics of Nicotine”,Wonnacott,S.,Russell,M. A. H.,およびStol
erman I. P.(編),Nicotine Psychopharmacology(112−157頁),O
xford:Oxford University Press(1990)を参照されたい。肝臓は、こ
の最初の通過吸収の間にニコチンの多くを代謝するので、肝臓の門脈移行をバイ
パスするために、多量のニコチンを与えなければならず、また周知のように、ニ
コチンは、嫌に苦くてピリピリとした味であることから、溶液を飲むことにより
ニコチンを嚥下するのは、禁煙しようとしている喫煙者に対する扶助としてニコ
チンを投与するための有効な方法ではないと一般に考えられている。これは、ニ
コチン液溶体を飲むことの許容性を制限する。喫煙者は、肝臓による最初の通過
吸収の問題を回避するために飲む場合に足るだけ多量でのニコチンの味を好まな
いので、ニコチンを飲まないであろう。
,“Inhibition of Cigarette Smoking by Orally Administered Nicotin
e”,Clin. Pharmacol. Ther.,第11巻,574−576頁(1970)は
、カプセルで投与したニコチンが幾つかのニコチン吸収から恐らく生ずるであろ
う喫煙行動に対する効果を引き起こすことを示しており、またBenowitz,N.
L.,Jacob,P.,Denaro,C.,およびJenkins,R.,“Stable Isotope
Studies of Nicotine Kinetics and Bioavailability”,Clin, Pharmaco
l. Ther.,第49巻,270−277頁(1991)は、被験者がニコチンを
含むカプセルを嚥下した後、ニコチンガムを噛むことによりもたらされる全身レ
ベルと同様の全身レベルを報告しているが、それにもかかわらず、最初の通過に
よる肝臓の代謝効果を克服するのに必要とされる多量のニコチンは、耐え難い胃
腸刺激を引き起こすと感じられている。実際、“Pharmacokinetics,Metaboli
sm,and Pharmacodynamics of Nicotine”と題された上述のBenowitzらの研
究における被験者の1人は、ニコチン含有カプセルを嚥下した後に悪心および腹
部痙攣を訴えた。
と、長期持続においても役割を担うが、有意な欠点を有することから、喫煙の代
わりに便利に調剤されて十分許容されるニコチン製剤に対する必要性がある。例
えば、多くの喫煙者にとって、ニコチンチューインガムは、口における高い局所
濃度のニコチンから生ずる不味そうな味がするだけでなく、噛むのも困難である
。Rose,J. E.,“Nicotine Addiction and Treatment”,Ann. Rev.
Med.,第47巻,493−507頁(1996)を参照されたい。ニコチンパ
ッチは、幾人かの喫煙者が好むニコチンの迅速な吸収を与えず、幾人かの個体に
おいて皮膚刺激を引き起こし得て、経口喫煙行動の感覚的および儀式的態様に欠
ける。Westman,E. C.,Behm,F. M.,およびRose,J. E.,“Airway
Sensory Replacement as a Treatment for Smoking Cessation”,第38
巻,257−262頁(1996)を参照されたい。ニコチン鼻スプレーは、刺
激して、くしゃみおよび涙液という有害な反応を最初に引き起こすものとして認
められることが多い。Sutherland,G.,Stapleton,J. A.,Russell,M.
A. H.,Jarvis,M. J.,Hajek,P.,Belcher,M.,およびFeyeraben
d,C.,“Randomised Controlled Trial of Nasal Nicotine Spray in
Smoking Cessaiton”,Lancet,第340巻,324−329頁(1992)
を参照されたい。最後に、ニコチン蒸気吸入器は、口および喉の刺激を引き起こ
し得、多くの喫煙者を満足させるのに不適当であることが多い低用量のニコチン
を送達して、幾人かの喫煙者は、吸うという行動を、彼らが止めようと試みてい
る喫煙に似すぎていると考える。Schneiderら,“Efficacy of a Nicotine
Inhaler in Smoking Cessation:A Double−Blind,Placebo−Controll
ed Trial”,Addiction,第91巻,1293−1306頁(1996)を参
照されたい。このように、感覚的態様という面から許容され得るニコチン置換産
物には、継続する必要性が存在するが、それでも、満足できる味がして、自己投
与することができる、容易に調節されるニコチン用量を与える。
ンをヒトに与える方法を開示する。その方法は、選択された量のニコチンを含み
、酸性のpHを有して、ヒトの上部胃腸管への導入に適応する、嗜好的に満足で
きる溶液を与え、ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、その溶液をヒトの上
部胃腸管に投与し、そしてヒトの症状を軽減させるために、ニコチンがヒトにお
いてニコチンの選択された血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイパス
した後、選択された量のニコチンをヒトの代謝へ投与するために、その溶液の投
与を定期的に繰り返すことを含んでなる。好ましくは、その溶液は、ニコチン量
が治療上有効な量であり、ニコチンの十分な血中レベルに達して、症状を軽減さ
せることにより、ヒトにおける医学的状態の症状を軽減させる。より好ましくは
、その医学的状態は、喫煙に対する嗜癖、注意欠陥障害、アルツハイマー病、パ
ーキンソン病、体重を身長に対して適切なレベルに調節する能力の欠如、鬱病、
潰瘍性大腸炎、およびそれらの組み合わせよりなる群から選択される。
ト使用者における喫煙を減少させる方法を提供する。その方法は、治療上有効な
量のニコチンを含み、酸性のpHを有して、ヒトの上部胃腸管への導入に適応す
る、嗜好的に満足できる溶液を与えることを含んでなる。その溶液をヒトの上部
胃腸管に投与して、ニコチンをヒトの代謝へ導入し、そしてその投与を定期的に
繰り返して、ニコチンがヒトにおいてニコチンの十分な血中レベルに達するよう
、肝臓の門脈移行をバイパスした後、治療上有効な量のニコチンをヒトの代謝へ
投与して、喫煙に対するヒトの欲求を減少させる。別の態様において、その方法
は、上のパラグラフに記載したニコチン溶液を、注意欠陥障害またはアルツハイ
マー病を患うヒトに投与して、そのヒトの各々の注意欠陥障害の症状またはアル
ツハイマー病の症状を軽減するためのものであり得る。
リピリとした苦い味により飲むことが許容され得ないことを証明するものであっ
たが、本発明の1つの目的は、実際、ニコチンを、嗜好的に満足でき、肝臓をバ
イパスした後、静脈血中で測定されるニコチンの有意な全身レベルを引き起こす
形態での溶液にて、適当な濃度で有効に送達できるということである。
g Following Airway Anesthetization”,Addict. Behav.,第9巻,21
1−215頁(1984)により報告されている切望のような、タバコに対する
切望を減少させる際に重要となり得る、喉においてニコチンと関係のある感覚的
刺激の許容され得るレベルを与えることである。本発明のさらなる利点は、ニコ
チンと共に液体摂取量を確実なものとすることにより、上部胃腸管におけるニコ
チンの局所濃度を調節して、カプセルを嚥下することから起こるような、高い局
所濃度のニコチンによる痙攣の見込みを少なくし得ることである。
良く記載する添付の図面および研究実施例に関して考えると、記載を続けるにつ
れて明らかとなる。
ベルを示すグラフである。 図2は、1人の被験者が本発明による様々なニコチン溶液を飲んだ後の血漿レ
ベルを示すグラフである。
ため、注意欠陥障害の症状を処置および軽減するため、および/またはアルツハ
イマー病の症状を処置および軽減するためといったような、様々な医学的状態を
処置するためのニコチン含有溶液を送達することを目的とした、新たで驚くほど
有効な方法および製品を提供する。より詳しくは、ニコチンを、溶液、例えば、
水溶液に入れる。溶液とすべきニコチンの溶媒として水を使用することに加えて
、ヒト経口摂取に許容され得、またニコチンを溶解する限りは、他の溶媒を使用
してもよい。例えば、エチルアルコール(すなわち、ビール、ワイン、またはウ
イスキー)および/または牛乳を溶媒として使用してもよい。故に、ニコチン液
体を、ヒトの上部胃腸管への投与のために、例えば、喫煙する使用者が飲むため
に与える。ヒトが口を介して飲料を嚥下することによる投与に加えて、栄養管を
介するような、食道、胃、および/または十二指腸への投与も意図する。本発明
によるニコチンの投与は、とりわけ、錠剤および/またはカプセルを嚥下するこ
とによる、バッカルによる、そして舌下による投与を除外しようとするものであ
る。
少なくとも約0.5mgのニコチンとなるべきである。好ましくは、そのニコチン
の量は、ニコチン溶液300mlあたり約1〜約42mgのニコチン範囲にわたり、
より好ましくは、ニコチン溶液300mlあたり約1〜約36mgのニコチン範囲に
わたり、さらにより好ましくは、ニコチン溶液300mlあたり約2〜約26mgの
ニコチン範囲にわたり、最も好ましくは、ニコチン溶液300mlあたり約4〜約
12mgのニコチンである。
ンおよびデキストロニコチンの両方のラセミ混合物であるのがよい。周知のよう
に、(−)異性体は、天然に存在するニコチンであって、水溶液中、25℃で8.
0のpKaをもつ弱塩基である。タバコ植物は、この(−)異性体を有する。これま
た周知のように、シガレットのような製品におけるタバコの燃焼は、(−)ニコチ
ンの幾つかをニコチンの(±)異性体のラセミ混合物に変化させる。このように、
喫煙するヒトは、天然には存在しないニコチンの(±)異性体の幾つかも吸い込ん
でいる。Benowitzらによる上述の2つの論文に記してあるように、ヒト身体は
、(−)、(+)、または(±)混合物を本質的には同じ割合で代謝する。
味がする。本発明のニコチン溶液を嗜好的に満足できるようにするために、特に
、その溶液が口における味蕾に触れるように、その溶液が口を介して嚥下すべき
飲料である場合、pHを酸性に調節しなければならない。より具体的には、そのp
Hを約6.9未満、より好ましくは約5.5未満、最も好ましくは約2.0〜約4.
0の範囲に調節すべきである。様々な酸をpH調節のためのpH制御剤として使用
することができ、そのような酸には、限定されるものではないが、炭酸、クエン
酸、酢酸、酒石酸、マレイン酸、アスコルビン酸、アジピン酸、およびそれらの
組み合わせが含まれる。食物の酸が非常に適当である。
により口から飲まれるべきニコチン溶液での以前の試みと比べて、比較的多量の
ニコチンを含むようにする。本発明のニコチン溶液中の所望のニコチン量は、上
記の通りであるが、それとは関係なく、その量は、肝臓への最初の通過吸収の問
題を回避するのに十分であることから、喫煙者の喫煙に対する欲求を減少させる
ために、ヒトにおける注意欠陥障害の症状を処置および軽減するために、および
/またはヒトにおけるアルツハイマー病の症状を処置および軽減するために、ニ
コチンが使用者において十分な血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイ
パスした後、治療上有効な量のニコチンを使用者の代謝へ投与する。
る、ヒトの注意欠陥障害の症状を軽減する、および/またはヒトのアルツハイマ
ー病の症状を軽減するために、1日あたり少なくとも1用量(例えば、飲料)のニ
コチン溶液、好ましくは、ニコチン溶液を投薬するヒトが起きている時間の間、
1〜2時間毎に1用量(例えば、飲料)で、投薬を繰り返すべきである。好ましく
は、ニコチンの血中レベルが血液1mlあたり約35ngのニコチンに上昇せぬよう
、投薬の発生率およびニコチン溶液中のニコチン量を個々のヒトに関して調節す
るが、勿論、これは、喫煙に対する嗜癖、注意欠陥障害の症状、および/または
アルツハイマー病の症状により変動する。
約80分以内、より好ましくは約50分以内は、ヒトの血漿ニコチンレベルが血
液約1mlあたり少なくとも約1.5ngのニコチンとなるべきである。図1におい
て理解することができるように、1日あたり約1〜4mgのニコチンの1用量に関
しては、血液1mlあたり約2〜約7.5ngの血漿レベルが典型的であり、また図
2において理解することができるように、複数回の1日の投薬に関しては、全摂
取量が1日あたり約20〜40mgに達するために、約2.5〜30ngの血漿レベ
ルが典型的である。
とにより口から嚥下すべき場合には、場合により、そのニコチン溶液に香味料が
が含まれていてもよい。任意の香味料の量は重要ではなく、典型的には、ニコチ
ン含有溶液を飲むヒトの個人的な好みにより調節することができる。適当な香味
料には、限定されるものではないが、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイス
キー、フルーツジュース、牛乳、ソーダ等が含まれる。フルーツジュースの適当
な種類は、クランベリージュース、グレープフルーツジュース、ライムジュース
、およびオレンジジュースである。牛乳の適当な種類は、全乳、2% 牛乳、1
% 牛乳、およびチョコレートミルクである。ソーダの適当な種類は、湧水、セ
ルツア炭酸水、トニックウォーター、ルートビール、コーラ、ジンジャーエール
、スプライト(商標)およびドクターペッパー(商標)である。ニコチン溶液の嗜好
性をさらに向上させる他に、コーヒー、牛乳、および/またはフルーツジュース
といったような香味料は、ニコチン溶液のpHを酸性範囲に維持することにも寄
与する。
じたニコチン溶液に加えて、本発明は、別の態様において、適当な量のpH調節
剤を含む、一包のニコチン粉末を意図することから、使用者は、その包装を開い
て、その粉末を使用者の所望の飲料(例えば、グラス一杯の水)に注ぎ入れること
ができる。
の実験では、非喫煙者である2人の被験者に様々なニコチン溶液を飲ませた。図
1におけるグラフに示した各々の量のレボニコチン(Kodakから購入した)を水性
コーラ飲料(ダイエットコーク(商標))に加えて、各々の試料を合計300mlの溶
液とすることにより、各々の試料を調製した。
。具体的には、1日目に、各々の被験者は、ニコチン1mgを含む1飲料を飲み;
2日目に、各々の被験者は、ニコチン1.5mgを含む1飲料を飲み;3日目に、
各々の被験者は、ニコチン2mgを含む1飲料を飲み;4日目に、各々の被験者は
、ニコチン3mgを含む1飲料を飲み;そして5日目に、各々の被験者は、ニコチ
ン4mgを含む1飲料を飲んだ。
する炭酸によるものであった。2人の被験者の血漿レベルを、各々が以下の図1
におけるグラフに示した時点で飲んだ後、ニコチン含量に関して試験し、図1の
グラフにプロットすることで、血液1mlあたり約2〜約7ngのニコチン範囲にわ
たることを見出した。
1飲料)を飲み、各々の飲料は、全溶液300mlあたり10mgのニコチンを含む
溶液15mlであった。
1(スクラッチなし)〜7(最大のスクラッチ)のスケールで表の第2列目に示した
。このデータは、2番目に良い喉の感覚的効果が牛乳(2% 牛乳およびチョコレ
ートミルクの両方)中のニコチンの溶液から得られ、また最も良い喉の感覚的効
果がダイエットルートビールおよびコーヒー中のニコチンの溶液から得られたこ
とを実証する。
行い、この実験では、非喫煙者である1人の被験者に様々なニコチン溶液を5日
続けて飲ませた。レボニコチン(Kodakから購入した)5mgを水性コーラ飲料(ダ
イエットコーク(商標))に加えて、各々の試料を合計300mlの溶液とすること
により、各々の試料を調製した。
ンの1日の総摂取量に達するよう、各々の飲料を10分〜30分かけて飲み、被
験者が起きている時間ずっと、各々の飲料を異なった時間で飲んだ。具体的には
、1日目に、その被験者は、その日の総摂取量がニコチン20mgに達するよう、
4飲料を飲み;2日目に、その被験者は、その日の総摂取量がニコチン30mgに
達するよう、6飲料を飲み;3日目に、その被験者は、その日の総摂取量がニコ
チン30mgに達するよう、6飲料を飲み;4日目に、その被験者は、その日の総
摂取量がニコチン35mgに達するよう、7飲料を飲み;そして5日目に、その被
験者は、その日の総摂取量がニコチン40mgに達するよう、8飲料を飲んだ。
する炭酸によるものであった。その被験者の血漿レベルを、5日目には1回だけ
であることを除き、各日午後12:30および午後6:00の2回、ニコチン含
量に関して試験し、図2のグラフにプロットすることで、血液1mlあたり約2.
5〜約30ngのニコチン範囲にわたることを見出した。
、喫煙は許されず、またその被験者は、24時間禁煙した後(呼気の空気一酸化
炭素分析による確認)で研究室に到着する。
対する彼らの切望、および他の喫煙の禁断症状を評価するよう依頼する。両方の
被験者は、シガレットに対する切望、さらにはまた、禁断症状が軽減する傾向に
あることを報告すべきである。
験し、実施例1に報告された血漿レベルと同様になるべきである。
い。その試験の間、喫煙は許されず、またその被験者が喫煙者であるならば、タ
バコ製品を喫煙する際のニコチンによってではなく、溶液中のニコチンにより、
ニコチン効果を確実なものとするために、彼らは、24時間禁煙した後(呼気の
空気一酸化炭素分析による確認)で研究室に到着する。
陥障害の症状を評価するよう依頼する。両方の被験者は、その症状が軽減する傾
向にあることを報告すべきである。
験し、実施例1に報告された血漿レベルと同様になるべきである。
がよい。その試験の間、喫煙は許されず、またその被験者が喫煙者であるならば
、タバコ製品を喫煙する際のニコチンによってではなく、溶液中のニコチンによ
り、ニコチン効果を確実なものとするために、彼らは、24時間禁煙した後(呼
気の空気一酸化炭素分析による確認)で研究室に到着する。
ハイマー病の症状を評価するよう依頼する。両方の被験者は、その症状が軽減す
る傾向にあることを報告すべきである。
験し、実施例1に報告された血漿レベルと同様になるべきである。
減し、それによって、禁煙を促進する際に有用となり得るという出願人の確信を
支持する。
解される。さらにまた、先の記載は、説明のみを目的とするものであって、限定
を目的とするものではなく、本発明を請求の範囲により定義する。
だ後の血漿レベルを示すグラフである。
だ後の血漿レベルを示すグラフである。
Claims (96)
- 【請求項1】 上部胃腸管への選択された量のニコチンの投与により、ニコ
チンをヒトに与える方法であって、 (a)治療上有効な量のニコチンを含み、酸性のpHを有して、ヒトの上部胃腸
管への導入に適応する、嗜好的に満足できる溶液を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、そのニコチン溶液をヒトの上部
胃腸管に投与し;そして (c)ニコチンがヒトにおいてニコチンの選択された血中レベルに達するよう、
肝臓の門脈移行をバイパスした後、選択された量のニコチンをヒトの代謝へ投与
するために、(b)を定期的に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項2】 pHを約6.9未満に調節することにより、ニコチン溶液をヒ
トに対して嗜好的に満足できるようにする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 ニコチン溶液が約5.5未満のpHを有する、請求項2に記載
の方法。 - 【請求項4】 ニコチン溶液が約2.0〜約4.0のpHを有する、請求項3
に記載の方法。 - 【請求項5】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの量が、ニコチン溶液約3
00ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチンである、請求
項2に記載の方法。 - 【請求項6】 ニコチン溶液が、ニコチン溶液約300ミリリットルあたり
約1ミリグラム〜約42ミリグラムのニコチンを含む、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 ニコチンの血中レベルが、血液1ミリリットルあたり少なく
とも約1.5ナノグラムのニコチンである、請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 ニコチンの血中レベルが、血液約1ミリリットルあたり約2
ナノグラム〜約35ナノグラムのニコチンである、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、およびそ
れらのラセミ混合物よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項11】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 上部胃腸管への投与が、口、食道、胃、十二指腸、および
それらの組み合わせよりなる群から選択される、上部胃腸管の一部を経るもので
ある、請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 ニコチン溶液を与えると、ニコチン量が治療上有効な量で
あり、ニコチンの十分な血中レベルに達して、症状が軽減されることにより、ヒ
トにおける医学的状態の症状が軽減される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】 医学的状態が、喫煙に対する嗜癖、注意欠陥障害、アルツ
ハイマー病、パーキンソン病、体重を身長に対して適切なレベルに調節する能力
の欠如、鬱病、潰瘍性大腸炎、およびそれらの組み合わせよりなる群から選択さ
れる、請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 選択された量のニコチンを嚥下することより、ニコチンを
ヒトに与える方法であって、 (a)ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約0.5〜約42ミリグラムの
ニコチンを含んでいて、約6.9未満のpHを有する、嗜好的に満足できる水溶液
を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、その溶液を飲み;そして (c)肝臓の門脈移行をバイパスして、(b)の各々の繰り返しの約30〜約8
0分以内に、ヒトにおいて血液約1ミリリットルあたり少なくとも1.5ナノグ
ラムのニコチンの血中レベルに達するために、少なくとも1日1回は(b)を定
期的に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項16】 ニコチンをヒトに与えるための嗜好的に満足できる溶液で
あって、ヒトにおいてニコチンの選択された血中レベルに達するために、選択さ
れた量のニコチンを含む酸性溶液を含んでなる溶液。 - 【請求項17】 ニコチン溶液が約6.9未満のpHを有する、請求項16に
記載のニコチン溶液。 - 【請求項18】 pHが約5.5未満である、請求項17に記載のニコチン溶
液。 - 【請求項19】 pHが約2.0〜約4.0である、請求項18に記載のニコ
チン溶液。 - 【請求項20】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの量が、ニコチン溶液約
300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチンである、請
求項16に記載のニコチン溶液。 - 【請求項21】 ニコチンが、ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約
1〜約42ミリグラムのニコチンである、請求項20に記載のニコチン溶液。 - 【請求項22】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物から選択される、請求項16に記載のニコチン溶液。 - 【請求項23】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項16に記
載のニコチン溶液。 - 【請求項24】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項23に記載のニコチン溶液。 - 【請求項25】 ニコチンおよびpH調節剤を含んでなり、水に可溶性であ
って、酸性のpHを有する水性ニコチン溶液を形成する粉末組成物であって、そ
の粉末を水溶液に溶解すると、嗜好的に満足できる水溶液を与え、ヒトの上部胃
腸管に投与すると、ニコチンがヒトにおいてニコチンの選択された血中レベルに
達するよう、肝臓の門脈移行をバイパスした後、選択された量のニコチンをヒト
の代謝へ投与する粉末組成物。 - 【請求項26】 ニコチン溶液を投与すると、ニコチン量が治療上有効な量
であり、ニコチンの十分な血中レベルに達して、症状が軽減されることにより、
ヒトにおける医学的状態の症状が軽減される、請求項25に記載の組成物。 - 【請求項27】 医学的状態が、喫煙に対する嗜癖、注意欠陥障害、アルツ
ハイマー病、パーキンソン病、体重を身長に対して適切なレベルに調節する能力
の欠如、鬱病、潰瘍性大腸炎、およびそれらの組み合わせよりなる群から選択さ
れる、請求項26に記載の組成物。 - 【請求項28】 上部胃腸管への治療上有効な量のニコチンの投与により、
ヒト使用者における喫煙の発生率を減少させる方法であって、 (a)治療上有効な量のニコチンを含み、酸性のpHを有して、使用者の上部胃
腸管への導入に適応する、嗜好的に満足できる溶液を与え; (b)ニコチンを使用者の代謝へ導入するために、そのニコチン溶液を使用者に
投与し;そして (c)使用者の喫煙に対する欲求を減少させるために、ニコチンが使用者におい
てニコチンの十分な血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイパスした後
、治療上有効な量のニコチンを使用者の代謝へ投与するために、(b)を定期的
に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項29】 pHを約6.9未満に調節することにより、ニコチン溶液を
使用者に対して嗜好的に満足できるようにする、請求項28に記載の方法。 - 【請求項30】 ニコチン溶液が約5.5未満のpHを有する、請求項29に
記載の方法。 - 【請求項31】 ニコチン溶液が約2.0〜約4.0のpHを有する、請求項
30に記載の方法。 - 【請求項32】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項29に記載の方法。 - 【請求項33】 ニコチン溶液が、ニコチン溶液約300ミリリットルあた
り約1ミリグラム〜約42ミリグラムのニコチンを含む、請求項32に記載の方
法。 - 【請求項34】 ニコチンの血中レベルが、血液1ミリリットルあたり少な
くとも約1.5ナノグラムのニコチンである、請求項28に記載の方法。 - 【請求項35】 ニコチンの血中レベルが、血液約1ミリリットルあたり約
2ナノグラム〜約35ナノグラムのニコチンである、請求項34に記載の方法。 - 【請求項36】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物よりなる群から選択される、請求項28に記載の方法。 - 【請求項37】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項28に記
載の方法。 - 【請求項38】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項37に記載の方法。 - 【請求項39】 上部胃腸管への投与が、口、食道、胃、十二指腸、および
それらの組み合わせよりなる群から選択される、上部胃腸管の一部を経るもので
ある、請求項28に記載の方法。 - 【請求項40】 治療上有効な量のニコチンを嚥下することより、ヒト使用
者における喫煙の発生率を減少させる方法であって、 (a)ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約0.5〜約42ミリグラムの
ニコチンを含んでいて、約6.9未満のpHを有する、嗜好的に満足できる水溶液
を与え; (b)ニコチンを使用者の代謝へ導入するために、その溶液を飲み;そして (c)肝臓の門脈移行をバイパスして、(b)の各々の繰り返しの約30〜約8
0分以内に、使用者において血液約1ミリリットルあたり少なくとも約1.5ナ
ノグラムのニコチンの血中レベルに達するために、少なくとも1日1回は(b)
を定期的に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項41】 ヒト使用者における喫煙の発生率を減少させるための嗜好
的に満足できる溶液であって、ニコチンの十分な血中レベルに達して、使用者の
喫煙に対する欲求を減少させるために、治療上有効な量のニコチンを含む酸性溶
液を含んでなる溶液。 - 【請求項42】 ニコチン溶液が約6.9未満のpHを有する、請求項41に
記載のニコチン溶液。 - 【請求項43】 pHが約5.5未満である、請求項42に記載のニコチン溶
液。 - 【請求項44】 pHが約2.0〜約4.0である、請求項43に記載のニコ
チン溶液。 - 【請求項45】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項41に記載のニコチン溶液。 - 【請求項46】 ニコチンが、ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約
1〜約42ミリグラムのニコチンである、請求項45に記載のニコチン溶液。 - 【請求項47】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物から選択される、請求項41に記載のニコチン溶液。 - 【請求項48】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項41に記
載のニコチン溶液。 - 【請求項49】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項48に記載のニコチン溶液。 - 【請求項50】 ニコチンおよびpH調節剤を含んでなり、水に可溶性であ
って、酸性のpHを有する水性ニコチン溶液を形成する粉末組成物であって、そ
の粉末を水溶液に溶解すると、嗜好的に満足できる水溶液を与え、喫煙するヒト
使用者が飲むと、使用者の喫煙に対する欲求を減少させるために、ニコチンが使
用者においてニコチンの十分な血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイ
パスした後、治療上有効な量のニコチンを使用者の代謝へ投与する粉末組成物。 - 【請求項51】 上部胃腸管への治療上有効な量のニコチンの投与により、
ヒトにおける注意欠陥障害の症状を軽減させる方法であって、 (a)治療上有効な量のニコチンを含み、酸性のpHを有して、ヒトの上部胃腸
管への導入に適応する、嗜好的に満足できる溶液を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、そのニコチン溶液をヒトの上部
胃腸管に投与し;そして (c)ヒトの注意欠陥障害の症状を軽減させるために、ニコチンがヒトにおいて
ニコチンの十分な血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイパスした後、
治療上有効な量のニコチンをヒトの代謝へ投与するために、(b)を定期的に繰
り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項52】 pHを約6.9未満に調節することにより、ニコチン溶液を
ヒトに対して嗜好的に満足できるようにする、請求項51に記載の方法。 - 【請求項53】 ニコチン溶液が約5.5未満のpHを有する、請求項52に
記載の方法。 - 【請求項54】 ニコチン溶液が約2.0〜約4.0のpHを有する、請求項
53に記載の方法。 - 【請求項55】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項52に記載の方法。 - 【請求項56】 ニコチン溶液が、ニコチン溶液約300ミリリットルあた
り約1ミリグラム〜約42ミリグラムのニコチンを含む、請求項55に記載の方
法。 - 【請求項57】 ニコチンの血中レベルが、血液1ミリリットルあたり少な
くとも約1.5ナノグラムのニコチンである、請求項51に記載の方法。 - 【請求項58】 ニコチンの血中レベルが、血液約1ミリリットルあたり約
2ナノグラム〜約35ナノグラムのニコチンである、請求項57に記載の方法。 - 【請求項59】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物よりなる群から選択される、請求項51に記載の方法。 - 【請求項60】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項51に記
載の方法。 - 【請求項61】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項60に記載の方法。 - 【請求項62】 上部胃腸管への投与が、口、食道、胃、十二指腸、および
それらの組み合わせよりなる群から選択される、上部胃腸管の一部を経るもので
ある、請求項51に記載の方法。 - 【請求項63】 治療上有効な量のニコチンを嚥下することより、ヒトにお
ける注意欠陥障害の症状の発生率を減少させる方法であって、 (a)ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約0.5〜約42ミリグラムの
ニコチンを含んでいて、約6.9未満のpHを有する、嗜好的に満足できる水溶液
を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、その溶液を飲み;そして (c)肝臓の門脈移行をバイパスして、(b)の各々の繰り返しの約30〜約8
0分以内に、ヒトにおいて血液約1ミリリットルあたり少なくとも1.5ナノグ
ラムのニコチンの血中レベルに達するために、少なくとも1日1回は(b)を定
期的に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項64】 ヒトにおける注意欠陥障害の症状の発生率を減少させるた
めの嗜好的に満足できる溶液であって、ニコチンの十分な血中レベルに達して、
ヒトの注意欠陥障害の症状を軽減させるために、治療上有効な量のニコチンを含
む酸性溶液を含んでなる溶液。 - 【請求項65】 ニコチン溶液が約6.9未満のpHを有する、請求項64に
記載のニコチン溶液。 - 【請求項66】 pHが約5.5未満である、請求項65に記載のニコチン溶
液。 - 【請求項67】 pHが約2.0〜約4.0である、請求項66に記載のニコ
チン溶液。 - 【請求項68】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項64に記載のニコチン溶液。 - 【請求項69】 ニコチンが、ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約
1〜約42ミリグラムのニコチンである、請求項68に記載のニコチン溶液。 - 【請求項70】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物から選択される、請求項64に記載のニコチン溶液。 - 【請求項71】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項64に記
載のニコチン溶液。 - 【請求項72】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項71に記載のニコチン溶液。 - 【請求項73】 ニコチンおよびpH調節剤を含んでなり、水に可溶性であ
って、酸性のpHを有する水性ニコチン溶液を形成する粉末組成物であって、そ
の粉末を水溶液に溶解すると、嗜好的に満足できる水溶液を与え、注意欠陥障害
を患うヒトの上部胃腸管に投与すると、ヒトの注意欠陥障害の症状を軽減させる
ために、ニコチンがヒトにおいてニコチンの十分な血中レベルに達するよう、肝
臓の門脈移行をバイパスした後、治療上有効な量のニコチンをヒトの代謝へ投与
する粉末組成物。 - 【請求項74】 上部胃腸管への治療上有効な量のニコチンの投与により、
ヒトにおけるアルツハイマー病の症状を軽減させる方法であって、 (a)治療上有効な量のニコチンを含み、酸性のpHを有して、ヒトの上部胃腸
管への導入に適応する、嗜好的に満足できる溶液を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、そのニコチン溶液をヒトの上部
胃腸管に投与し;そして (c)ヒトのアルツハイマー病の症状を軽減させるために、ニコチンがヒトにお
いてニコチンの十分な血中レベルに達するよう、肝臓の門脈移行をバイパスした
後、治療上有効な量のニコチンをヒトの代謝へ投与するために、(b)を定期的
に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項75】 pHを約6.9未満に調節することにより、ニコチン溶液を
ヒトに対して嗜好的に満足できるようにする、請求項74に記載の方法。 - 【請求項76】 ニコチン溶液が約5.5未満のpHを有する、請求項75に
記載の方法。 - 【請求項77】 ニコチン溶液が約2.0〜約4.0のpHを有する、請求項
76に記載の方法。 - 【請求項78】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項75に記載の方法。 - 【請求項79】 ニコチン溶液が、ニコチン溶液約300ミリリットルあた
り約1ミリグラム〜約42ミリグラムのニコチンを含む、請求項78に記載の方
法。 - 【請求項80】 ニコチンの血中レベルが、血液1ミリリットルあたり少な
くとも約1.5ナノグラムのニコチンである、請求項74に記載の方法。 - 【請求項81】 ニコチンの血中レベルが、血液約1ミリリットルあたり約
2ナノグラム〜約35ナノグラムのニコチンである、請求項80に記載の方法。 - 【請求項82】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物よりなる群から選択される、請求項74に記載の方法。 - 【請求項83】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項74に記
載の方法。 - 【請求項84】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項83に記載の方法。 - 【請求項85】 上部胃腸管への投与が、口、食道、胃、十二指腸、および
それらの組み合わせよりなる群から選択される、上部胃腸管の一部を経るもので
ある、請求項74に記載の方法。 - 【請求項86】 治療上有効な量のニコチンを嚥下することより、ヒトにお
けるアルツハイマー病の症状の発生率を減少させる方法であって、 (a)ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約0.5〜約42ミリグラムの
ニコチンを含んでいて、約6.9未満のpHを有する、嗜好的に満足できる水溶液
を与え; (b)ニコチンをヒトの代謝へ導入するために、その溶液を飲み;そして (c)肝臓の門脈移行をバイパスして、(b)の各々の繰り返しの約30〜約8
0分以内に、ヒトにおいて血液約1ミリリットルあたり少なくとも1.5ナノグ
ラムのニコチンの血中レベルに達するために、少なくとも1日1回は(b)を定
期的に繰り返す; ことを含んでなる方法。 - 【請求項87】 ヒトにおけるアルツハイマー病の症状の発生率を減少させ
るための嗜好的に満足できる溶液であって、ニコチンの十分な血中レベルに達し
て、ヒトのアルツハイマー病の症状を軽減させるために、治療上有効な量のニコ
チンを含む酸性溶液を含んでなる溶液。 - 【請求項88】 ニコチン溶液が約6.9未満のpHを有する、請求項87に
記載のニコチン溶液。 - 【請求項89】 pHが約5.5未満である、請求項88に記載のニコチン溶
液。 - 【請求項90】 pHが約2.0〜約4.0である、請求項89に記載のニコ
チン溶液。 - 【請求項91】 ニコチン溶液に含まれるニコチンの治療上有効な量が、ニ
コチン溶液約300ミリリットルあたり少なくとも約0.5ミリグラムのニコチ
ンである、請求項87に記載のニコチン溶液。 - 【請求項92】 ニコチンが、ニコチン溶液約300ミリリットルあたり約
1〜約42ミリグラムのニコチンである、請求項91に記載のニコチン溶液。 - 【請求項93】 ニコチンが、レボニコチン、デキストロニコチン、および
それらのラセミ混合物から選択される、請求項87に記載のニコチン溶液。 - 【請求項94】 ニコチン溶液に香味料がさらに含まれる、請求項87に記
載のニコチン溶液。 - 【請求項95】 香味料が、砂糖、コーヒー、ビール、ワイン、ウイスキー
、フルーツジュース、牛乳、ソーダ、およびそれらの組み合わせよりなる群から
選択される、請求項94に記載のニコチン溶液。 - 【請求項96】 ニコチンおよびpH調節剤を含んでなり、水に可溶性であ
って、酸性のpHを有する水性ニコチン溶液を形成する粉末組成物であって、そ
の粉末を水溶液に溶解すると、嗜好的に満足できる水溶液を与え、アルツハイマ
ー病を患うヒトの上部胃腸管に投与すると、ヒトのアルツハイマー病の症状を軽
減させるために、ニコチンがヒトにおいてニコチンの十分な血中レベルに達する
よう、肝臓の門脈移行をバイパスした後、治療上有効な量のニコチンをヒトの代
謝へ投与する粉末組成物。
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