JP2002512376A - Epr応答データを使用した原油含有地下層の間隙率および透水係数の測定方法 - Google Patents

Epr応答データを使用した原油含有地下層の間隙率および透水係数の測定方法

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JP2002512376A JP2000545048A JP2000545048A JP2002512376A JP 2002512376 A JP2002512376 A JP 2002512376A JP 2000545048 A JP2000545048 A JP 2000545048A JP 2000545048 A JP2000545048 A JP 2000545048A JP 2002512376 A JP2002512376 A JP 2002512376A
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ジェームス ダーウィン キング
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サウスウエスト・リサーチ・インスティチュート
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Abstract

(57)【要約】 地下岩石層内の原油を探知し、その量を測定する方法および装置(100)。EPR測定は原油量を計算するために使用され、特定のタイプの原油を測定するために較正することができる。これらの測定をNMR測定と共に使用して、間隙サイズおよび透水係数の正確な推定値を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、原油の地下層の位置を突き止めることに関し、より具体的にはその
ような層の間隙率および透水係数パラメータを決定することに関する。
【0001】 (発明の背景) 原油探査の技術的進展により、以前は実行不可能または利益が少ないと考えら
れた場所から原油を取り出すことが可能になっている。例えば、核磁気共鳴(N
MR)技術が坑井ロギング適用例に使用され、試錐孔付近の土構造物内へ短い距
離に位置する水素含有物質が測定されてきた。NMRは、水中の水素、ならびに
、油および感度測定領域内に存在する可能性のある他の物質中の水素を同時に検
知することができ、それによりこれらの物質の存在と量を示すことができる。
【0002】 時に、NMR応答信号全体に寄与する水および油の成分が分析されることで、
それぞれの濃度の決定を可能にすることができる。他の場合では、NMR単独で
は油および水の分離測定が可能でないことがある。
【0003】 水素含有物質が地下岩石層内に含まれるとき、NMR技法を使用して、間隙サ
イズ分布、ならびに岩石の間隙率および透水係数を決定できる。この情報により
特定の岩石層が、試錐で利益が出るように回収可能な十分な量の流体を含むかど
うかを決定できる。しかし、NMRの間隙率および透水係数推定は、通常、流体
中の油と水の変動する割合の効果間の区別をしない。
【0004】 (発明の概要) 本発明では、磁気共鳴技術、具体的には、電子スピン共鳴(ESR)としても
知られている、電子常磁性共鳴(EPR)を使用して、地下層内に含まれる原油
および他のある種の炭化水素固体および液体を検出し、それらの濃度を測定する
。そのような検出と測定値は、地表から評価可能な地表下深さまでについて得る
ことができる。それらは、地表にある自然開口(洞窟、開断層、断崖、シンクホ
ール、山腹など)の壁に隣接した場所、あるいは人工的な土地の貫通部(トンネ
ル、井戸、溝または試錐孔)内の場所からも得ることができる。
【0005】 EPRデータを使用することは、EPR応答信号が、高分子量(MW)炭化水
素化合物、常磁性および強磁性物質、ならびにいくつかの金属中にある破壊され
た結合による不対電子からのみ発せられるという点で特に有利である。自然に存
在する物質では、破壊した結合および常磁性イオンは、多くの原油、アスファル
ト、および石炭中に普通に見出されるが、それらに限定されるものではない。地
中、または他の場所でのこれらの物質の存在を、本発明によって検出し、測定す
ることができる。
【0006】 本発明は、核磁気共鳴(NMR)など他の磁気共鳴法に比べてより迅速な検出
および測定を提供する。そのような電子を偏極し、測定するのに要する時間は、
一般に数マイクロ秒以下の程度にある。
【0007】 本発明は、EPRを核磁気共鳴(NMR)と共に使用することも含み、特に坑
井ロギング適用例で、さらなる利点を提供する。
【0008】 (発明の詳細な記述) 本明細書に記載する本発明は、地表下にある層および構造物に含まれる原油か
らEPR(電子常磁性共鳴)データを獲得し、これを解釈することを対象とする
。後述するように、ESRデータをNMR(核磁気共鳴)データが共に使用され
、間隙率および透水係数を決定できる。EPRは、電子スピン常磁性共鳴(ES
R)としても知られている。
【0009】 図1に、本発明によるEPR探知機100を示す。後述するように、図1は例
示的な実施形態であり、この実施形態の多くの変更例は本発明の範囲内にある。
基本的に探知機100はEPR応答信号を得るための磁場を発生し、EPR応答
信号を受信および解析して地下層の原油含有量を決定する。
【0010】 探知機100が行ったEPR解析を、やはり同じ探知機100を使用し、NM
R応答信号の獲得、受信、および解析に適した磁場を発生することによって、N
MR解析で補うことが可能である。以下の図1についての記述はEPR探知に関
するものであるが、探知機100はNMR検出にも使用できる。後述するように
、EPR応答信号とNMR応答信号の両方を使用することによって、原油含有量
のみならず、間隙サイズなどの地下層の特徴をも決定できる。
【0011】 磁石101は強度B0(ガウス)の磁場を感度領域に発生する。後述するよう
に、EPR信号は感度領域内の物質から検出できる。
【0012】 送信機102は、送受切換器103(またはサーキュレータまたはカプラ)を
介してアンテナ104に周波数f0の電力を供給する。その結果、感度領域に強
度B1(ガウス)の電磁場をもたらす。検波感度を最大にするため、B1場の平面
は、B0場の平面に対して直交する。探知機100の感度は、一般にsinθの
関数として変化し、ここでθはB1場ベクトルとB0場ベクトルの間の角度である
【0013】 電磁場の波を送信することに加えて、アンテナ104はEPR応答信号を感度
ゾーンの物質から受信する。入って来る信号は、送受切換器103およびフィル
タ105を通って高周波(RF)増幅器/検波器106に伝達される。
【0014】 図4と関連して後述するように、送信と受信の両方に同じアンテナ104を使
用することに対する代替形態として、第2の(受信)アンテナをEPR応答信号
の受信に使用できる。この受信アンテナは感度ゾーンを考慮して配置され、フィ
ルタ105を介してRF増幅器/検波器106に接続されている。受信アンテナ
は、送信アンテナ104からの送信信号を直接受信しないように、かつ感度ゾー
ンからのEPR応答信号の直交偏波成分を最大に受信できるように、配向させ位
置付けられ得る。分離受信アンテナを使用した場合、送受切換器103を必要と
せず、送信機102を送信アンテナ104に直接接続できる。
【0015】 「乱雑な」または「ノイズの多い」背景での検出などについて、一意の識別標
識を有するEPR応答信号を供給するために、探知機100は変調機能を組み込
むことができる。様々の異なる変調技法を、単独で、または組合せで使用するこ
とができる。コイル107がこの目的に使用され、交流回路で付勢される。
【0016】 一変調技法は磁場強度B0の変調をともなう。例として、共鳴によってB0がゆ
っくり掃引され、ピーク振幅の検波信号が検出され、記録される。特定の掃引範
囲での信号の存在が検出される。コイル107を使用する低周波場変調(すなわ
ち典型的には100MHz以下)と低速掃引を組み合わせると、安定性および使
用可能な検波感度が改善されると同時に、交流変調周波数でのEPR信号の同期
検波が可能になる。
【0017】 送信周波数f0上の電子磁気共鳴のための固定B0場は、周波数f1の高周波電
流によって、コイル107内で変調されることができる。その結果、感度領域に
ある物質からの任意のEPR応答は、f0ならびにf0±f1のスペクトル成分を
含むことになる。f1が通常のEPR信号の線幅よりも大きい場合、上側の(f0 +f1)側波帯または下側の(f0−f1)側波帯のみを通過させ、周波数f0の強
力な直接送信信号を排除するようにフィルタ105が設定され得る。側波帯信号
振幅は、感度領域中の不対電子に比例する。より感度のよい検波のために、直角
位相検波手段が使用され、f0を排除しながら上側側波帯と下側側波帯の両方を
同時に回復することができる。周波数制御器109は検出されたデータを使用し
て、送信機102の周波数をEPR周波数に保持する。
【0018】 他の変調方法では、送信機102使用して、EPR周波数f0のパルス化RF
信号を発生させる。パルスは、後述する緩和時間T2に比べて短い。例えば、パ
ルス持続時間はスペクトル線幅の逆数である。EPRについて、そのような条件
は通常、2〜10ナノ秒の範囲にある持続時間を有するパルスを必要とする。場
変調コイル107および場変調器108は、パルスモードでは必要でない。
【0019】 EPR応答信号は、増幅器/検出器106によって受信される。データプロセ
ッサ110は、後述する様々な計算を行うのに適したプログラミングを格納し、
これらを実行する。後述するように、プロセッサ110はEPR応答信号を解析
し、またNMR応答信号を解析することもできる。プロセッサ110は、プログ
ラミングを実行するための適切な実行メモリおよびプログラムメモリを有すると
想定されている。ユーザインタフェース111は、計算結果の表示および/また
はプリンタ出力を提供することができる。
【0020】 図2A〜2Kにアンテナ104の様々な実施形態を示す。以下の考察において
、異なるそれぞれのアンテナ104はアンテナ104[2X]として識別され、
2Xは関連する図番号2A〜2Kに対応する。
【0021】 図2Aはループアンテナ104(2A)を示す。ループ201はキャパシタ2
02によってESR周波数に同調される。ループ201は円形、正方形、長方形
、または任意の形状とすることができ、図示のように開状態または閉状態とする
ことができる。これは、単一巻きまたは複数巻きであってよく、インピーダンス
整合カプラを介し、または開状態の伝送線路セクションを介して給電され、遮蔽
されないループと共に高「Q」共振空洞を形成する。
【0022】 図2Bは容量性負荷ループアンテナ104(2B)を示す。これらは、リアク
タンス部分をチューンアウトするキャパシタ204によって分離された電線また
は金属ストリップのセグメント203から構成される。キャパシタンス204は
。これによって、広い領域が、キャパシタ204が無い場合よりも、高いEPR
周波数での共鳴を与えられることを可能にする。ループアンテナ104(2B)
は、アンテナ104(2B)と共に、高「Q」共振器としても作用するインピー
ダンス整合回路網を介して、探知機100に結合する。
【0023】 図2Cは半波長ダイポールアンテナ104(2C)を示し、これは、整合され
た伝送線路を介して探知機100に結合する。アンテナ104(2C)は金属板
の平面に近接してこれと平行に配置されて、指向性を改善し、Qを向上させる。
【0024】 図2Dは直交ダイポ−ルアンテナ104(2D)を示す。2つのダイポール2
05および206は互いに直交し、互いに90度で電気的に位相付けされて円偏
波を生成し、あるいは0または180度で位相付けされて直線偏波を生成する。
直交ダイポールアンテナ104(2D)を金属板207の平面に近接して配置し
、指向性を改善し、Qを改善できる。
【0025】 図2Eは、マイクロストリップ「パッチ」アンテナ104(2E)を示し、こ
れは、金属のバッキングプレート211から薄い低損失誘電体210によって分
離された金属導電層209を有する。層209は電気的にほぼ半波長の正方形で
あり、タップ点およびバッキングプレート211からインピーダンス整合同軸伝
送線路を介して給電されて、タップ点の位置により選択された、垂直H平面波、
水平H平面波、または円偏波を生成できる。層209は、円形、楕円形、または
長方形とすることができる。パッチアンテナ104(2E)は、その物理的サイ
ズ、絶縁層210の厚さ、絶縁層210の誘電率、およびバッキングプレート2
11のサイズによって制御される高Qおよび指向性を有する。複数のパッチアン
テナ104(2E)をアレイ状に使用し、適切に位相付けさせて、より高い指向
性、より大きい近接場感度領域、およびビーム幅の減少した遠位場を発生させる
ことができる。円形パイプまたはロッド部分の周りに取り付けることができるよ
うに、アンテナ104(2E)の層構造は湾曲され得る。
【0026】 図2Fは長方形パッチアンテナ104(2F)を示し、図2Gは湾曲したバッ
キングプレート上の長方形パッチアンテナ104(2G)を示す。金属導電層2
12は、長さが実質的に半波長であるf0で共鳴するが、幅が実質的に半波長未
満である。これらのアンテナを使用して、直接偏波を生成できるが、円偏波は生
成しない。
【0027】 図2Hは位相付きダイポールアレイアンテナ104(2H)を示し、金属チュ
ーブまたはロッド221の外周の周りに装着した位相付き垂直ダイポール220
を備える。ダイポール220は、物理的サイズ、インピーダンス、およびQの制
約に適合するように選択された寸法だけ、ロッド221から離隔される。アンテ
ナ104(2H)は、試錐孔の外側にある層の特性を決定するのに使用される。
ダイポール220は、給電線路網222によって、互いに対して90度で電気的
に位相付けされて、ロッド221を囲むH場と共にロッド221の周りに円パタ
ーンを生成する。ロッド221は軸方向に磁化されて、ロッドに平行なH場線を
発生する。これによって、感度ゾーンは、B場強度が送信周波数でのEPRまた
はNMRについて適切となる距離でロッド221を囲むようになる。ダイポール
220の追加の囲みアレイがロッド221の周りで使用され、ロッド221の軸
方向に対して同軸状でこれに沿った層内感度領域の軸方向長さを延ばすことがで
きる。
【0028】 図2Iは位相付きパッチアレイアンテナ104(2I)を示す。これは、パッ
チ型アンテナ223が位相付き囲みアレイとして使用されていることを除き、概
念的に図2Hのアンテナと同様のものである。アンテナ104(2I)は、それ
を金属バッキングプレートによるロッド224(または磁石)の輪郭部に直接取
り付けるように装着できるのでの特に有利である。囲みパッチ223は給電線路
網によって電気的に90度で位相付けされて、磁石に対し同軸的である円状感度
領域を生成する。給電点の選択により、パッチアレイからのH場は、様々な磁場
方向および形状の要件に合わせるように、垂直、水平、または円状に形成され得
る。パッチアレイは、感度領域を延長するために、ロッドに沿って垂直に積み重
ねられてもよい。
【0029】 図2Jは、ホーンアンテナ104(2J)を示し、これは、ESRセンサと物
質の感度領域の間にある有効領域を延長することができる指向性パターンおよび
場密度を提供する。B1場をB0場に対して垂直にするために必要であれば、B1
場のH成分は鉛直または水平にされ得る。
【0030】 図2Kは、ソレノイドコイルまたは螺旋アンテナ104(2K)を示す。螺旋
形状は直径がほぼ1波長である。感度領域はコイルの一端から軸に沿って延在す
る。指向性は巻き数とともに強まる。バッキングプレート(反射)が給電端で使
用される。
【0031】 図3A〜図3Gは磁石101の様々な実施形態を示す。これらの磁石101の
それぞれは、選択されたEPR周波数での共鳴を確立するのに必要なB0場を供
給する。以下の考察では、それぞれの異なる磁石101は、磁石101[3X]
として識別され、3Xは関連する図番号3A〜3Gに対応する。
【0032】 図3Aはループ型電磁石101(3A)であり、これは、電流を伝達し、ルー
プ面に直交して配向する磁場を発生する。電流は、静磁場、特に、ループ領域内
、およびループ領域の上下および周囲に延びる空間ボリューム内の地磁気強度に
対して加わる静磁場を供給する直流電流であってもよい。電流は、上述のように
磁場強度を変調する選択された周波数の交流電流であってもよい。ループは、円
形、正方形、長方形、三角形、または不定形形状を有することができる。そのサ
イズは、ループ領域の外側にある感度領域の所望の位置への最大距離と同等であ
る。ループを地表で動作させて、例えば、地表下にある物質からEPR信号を検
出する。電磁石101(3A)は、所望の空間領域で偏極B0場をもたらすよう
に配向することが可能である。2つのループアンテナ101(3A)を同一平面
上に並べて使用して、ループ間の空間内で、ループの上下両方において平面に対
して平行な磁場成分を発生できる。アンテナ104はこの領域で適切に偏極した
1場をもたらすように配向される。
【0033】 図3Bはロッド磁石101(3B)を示す。これは、軸に沿った場と、その長
さに沿った近接同軸B0場を供給する。B0場強度はロッドアンテナ101(3B
)から離れる距離に応じて減少するが、軸に直交する平面状では全角度で一定で
ある。所与の半径方向距離で、磁場は磁石101(3B)の中心の上下で対称に
変化する。磁場は、概ね軸に対して平行に配向するが、磁石101(3B)の端
部近傍で大きくずれている。磁石101(3B)を備えるアンテナ104は、B 0 場線に直交する平面に対して平行に配向するB1場を発生するはずである。すな
わち、B1は磁石101(3B)の軸に概ね直交する。最も高い感度領域は、B0 場とB1場が直交し、かつB0が所望周波数でEPR応答(使用されている場合は
、および/またはNMR応答)を生じさせる場所である。ロッド磁石101(3
B)は永久磁石またはソレノイド型電磁石であってよい。
【0034】 図3Cは、その開放面が極であるU形状磁石101(3C)を示す。対象とな
るB1場は垂直に配向する。感度領域は、極の物理的延長の外側にあり、ギャッ
プ空間に対応する垂直領域にある。場強度は概ね、極平面から離れる距離に応じ
て減少する。N極とS極の間の強磁性プレート31は、感度領域内の(極面の平
面からの)特定の距離領域にわたって、プレート31が無い場合よりもB0場が
均一となる空間領域をもたらす。アンテナ104は、極間のギャップ内に位置し
、水平平面内、すなわち極平面に直交するB1場を発生する。磁石101(3C
)の極を結ぶ軸に関するB0の角度カバー範囲は90度度以下の最大値である。
この角度範囲内で、この軸に対する一定強度線の位置は変化する。磁石101(
3C)は、図示のように正方形または長方形の断面を有してよく、または円形で
あってよい。
【0035】 図3Dは他のU形状磁石101(3D)を示し、これは、軸の周りで角度に応
じて、360度にわたり、均一磁場を供給する。極は、周囲全体にわたり均一磁
気強度であり、接続ロッド(またはチューブ)に対しラジカルに偏極し、さらな
る磁場または強磁性リターンパスをもたらす。B0場は極から極にむかって配向
して、極間ギャップの周りに磁石から半径方向に外側へ広がる。B0場は概ね半
径方向距離とともに減少する。しかし、選択された壁の厚さおよび直径(極のそ
れに近い)を有する、ある長さのチューブ形である分路をギャップ内で使用する
と、選択された半径方向の距離の範囲で勾配が低減された領域がもたらされる。
アンテナ104はギャップ内で極間に、かつ強磁性分路の外側に位置付けられ、
好ましくは軸周りの角度の関数として均一強度の、B0に直交するB1場を発生す
る。
【0036】 図2Bおよび図2Iのアンテナは、特に磁石101(3D)について有効であ
り、磁石101(3D)の周りの選択された距離で「ドーナツ型の」または円筒
形状の感度領域を生成する。B0場は、選択された送信周波数でのEPR(また
はNMR)に適している。
【0037】 図3Eは、磁石の頂部および底部から出る磁束損失を最小化するために上記の
磁石を強化することを示す。主磁石32を磁石101(4B)、101(3C)
、または101(3D)とすることができる。補助磁石33および34は、主磁
石の端部と同様に偏極し、より多くの束線を外側に半径方向に押しやり、B0
強度を高める。
【0038】 図3Fは、磁石101(3F)を示し、これは、軸に直交して偏極し、やはり
軸に直交して偏極したB0場を発生する。対象のB0場領域は極平面に直交し、磁
石101(3F)から離れる距離に応じて強度が減少する。B1場は軸平面に沿
って偏極する。感度ゾーンは極平面に直交し、軸に沿って中心線から選択された
距離にある。
【0039】 図3Gは磁石101(3G)を示し、これは、試錐孔によりよく適合するよう
に丸くなっていることを除き、磁石101(3F)と同様である。各側のスロッ
トは、アンテナ104が選択された全半径の内側にあることを可能にする。
【0040】 図4は、EPR応答信号を誘導および検知するために組み合わせた磁石101
およびアンテナ104の一例を示す。U形状磁石101(3C)は感度領域にB 0 場をもたらす。アンテナ104(2C)は、ギャップ内に取り付けられ、B1
をもたらす。図示のように、第1アンテナに直交して配向する第2アンテナ10
4(2C)が使用され得る。2つのアンテナ104(2C)は、可能な程度に互
いに遮蔽される。アンテナ104(2C)の一方はB1場を発生する送信アンテ
ナである。アンテナ104(2C)の他方は、測定対象の物質からのEPR応答
信号を捕らえる受信アンテナである。両方のアンテナは、感度領域に対して直接
的かつ非遮蔽の経路を有する。図3の構成は、図1の実施形態に対する代替例で
あり、単一アンテナ104(2C)が、B1場を発生することと、感度領域内物
質からのEPR応答信号を捕らえることの両方に機能する。
【0041】 (発明の実施) 本発明の方法は、地下岩石層からEPR応答データを獲得し、解析することを
含む。その結果、地下層内の原油濃度が決定される。NMR応答データは、その
間隙率や層内にある全炭化水素物質など、層特性についてのさらなる情報を提供
するために、獲得および解析され得る。
【0042】 NMRデータ獲得用装置は油探査の分野において知られている。EPR応答信
号を獲得するために、上述した同じ磁石101およびアンテナ104が使用され
得る。しかし、偏極時間、励起周波数、および応答信号感度が異なるので、NM
Rには異なる制御エレクトロニクスの方がより適切であろう。たとえば、NMR
偏極時間は一般に油に関して0.2〜0.8秒であり、水に関して2.0〜2.
5秒であるが、EPRの偏極時間はマイクロ秒の程度である。同一の静磁場では
、EPR周波数はNMR周波数よりも658倍高く、感度も比例してより高くな
る。
【0043】 NMRデータを得るために、評価すべき物質は静磁場B0内に配置される。過
渡NMRの場合、物質は好ましくは、やはり1つまたは複数の高周波(RF)場
1のパルスにさらされる。RF周波数ν0が、ラーモア式 ν0=γB0/2π (1) によってB0場と対応する場合、物質中の選択された原子核はB1場からエネルギ
ーを吸収し、検出可能な応答を発生することになる。上式で、γは特定の吸収原
子核の磁気回転比である。RFパルス(または複数のパルス)に従い、共鳴原子
核は場の中にて角運動量ω0で歳差運動し、隣接するセンサコイルに低い過渡信
号電圧を誘起する。これらのNMR信号は、磁化減衰信号である。この方法は一
般に時間領域NMRと称し、応答信号のピーク振幅は、物質の測定ボリューム内
の選択原子種(例えば水素)の濃度に比例する。
【0044】 原子核がエネルギーを吸収すると、熱平衡状態が擾乱され、吸収エネルギーが
指数関数的に周囲と交換される。これらの交換は、2つの予備的な時間定数、す
なわちスピン格子緩和時間(T1)と、スピン−スピン緩和時間または横緩和時
間(T2)とによって特徴付けられる。第1の時間定数T1は、測定にかけられた
物質内の原子核が磁場で偏極するのに必要な時間に関係する。T1はまた、NM
R測定の前に物質が磁場にさらされなければならない最低限の時間を示し、かつ
、それは同一標本に対してどの程度迅速にNMR測定を有利に繰り返せるかを決
定する。第2の時間定数T2は、完全磁場中においてNMR信号がどの程度迅速
に減衰するかを決定する。
【0045】 一般に、低場NMRは、3つの有効な変数、すなわち、合計信号振幅および流
体充填間隙率に比例する平衡核磁化Mnと、2つの緩和時間定数であるT1および
2を測定する。これらの変数は、間隙サイズ、産出可能液体、透水係数などの
石油物理特性と関連付けられ得る。
【0046】 流体飽和した多孔岩石では、流体は岩石表面と相互作用してNMR緩和を促進
する。その結果、間隙内の流体のT2値はバルク流体よりも短くなる可能性があ
る。急速拡散限界では、T2緩和速度1/T2は、次式のように間隙の表面対体積
比(S/V)に比例する。 1/T2=ρ(S/V)間隙 (2) 因子ρは表面緩和率であり、岩石表面が緩和速度を増速する能力の尺度である
。これは、堆積岩の広範な採取標本に関して適度に狭い範囲内に入り、通常1秒
あたり数マイクロメートルである。例えば、ρは炭酸塩に関して約0.0005
cm/秒であり、砂岩に関して約0.0015cm/秒である。体積Vは間隙の
サイズである。表面積Sは、間隙の形状および表面の粗さに応じて変動する。
【0047】 NMRを使用した透水係数推定は、透水係数が長さの2乗の次元を有するとい
う事実に基づいており、NMRデータから得られた間隙サイズを使用する。間隙
のS/Vが既知となることによって、多孔性媒質の透水係数が推定され得る。炭
酸塩について、透水係数kについての以下の推定が使用され得る。 k=Φ4(V/S)2 (3) ここで、Φは間隙率である。従って、透水係数は(1/T22に比例する。
【0048】 間隙率はNMR信号振幅からも測定され得る。NMR陽子磁化振幅は、流体充
填間隙率に直接比例する。スピンースピン緩和測定の励起シーケンス(90°−
t−180°−エコー−遅延)において、流体が単一間隙サイズに含まれると想
定される場合、磁化ベクトルの180°回転に従うエコーは、 M(t)=M0exp(−t/TI) (4) で与えられる。上式で、M0は平衡状態の磁化であり、M(t)は、可変遅延時
間tで90°測定パルスと180°測定パルスの間で観測された磁化である。多
孔性岩石について、観測された磁化は、全間隙の様々なT2変数に、すなわち様
々な間隙サイズに依存することになる。
【0049】 NMR緩和時間は間隙サイズに比例し、岩石が間隙サイズの広範な分布を有す
ることは知られているので、NMR横緩和(T2)データは、指数関数の総和と
して表現できる。 M(t)=ΣMiexp(−t/T2i) (5) 上式でMiは緩和時間定数T2iを有するスピン数に比例する。M(t)は流体飽
和した岩石の全NMR磁化減衰の総和である。
【0050】 M(t)についての先述の式は、T2緩和時間分布に変換され得る。従って、
磁化減衰からの単一緩和時間が推定されるのではなく、緩和時間M(T2i)のス
ペクトル(分布)が推定される。
【0051】 M(t)からT2スペクトルを計算することは、簡単でない。緩和時間T2は、
流体のタイプ、陽子周波数、温度、間隙表面化学作用、および間隙サイズの関数
である。多孔性岩石について、観測された磁化は、全間隙のT2(すなわち間隙
サイズ)に依存することになる。時間にともなう磁化変動は、全T2にわたって
総和することによって得ることができる。 M(t)=M0∫exp(−t/T2)f(T2)dT2 (6) ここで積分の境界T2minおよびT2maxは、特定の岩石について予測されるT2
最小値および最大値を表す。T2maxは、間隙を飽和させるのに使用するバルク流
体の値からとることができる。関数f(T2)は所望のT2分布であり、間隙体積
分布に関係する。観測磁化M(t)からf(T2)を抽出するには、先述の方程
式を解くことが必要である。
【0052】 水飽和岩石においては、バルク水緩和時間T2間隙が約2〜3秒であることか
ら、バルク水緩和速度(1/T2B)は無視されることが多い。しかし、間隙内の
水については、T2はたかだか数ミリ秒から数100ミリ秒であり、T2分布は、
上述のように、間隙の表面対体積比分布から生じる。T2は間隙サイズに線形的
に依存するので、T2分布は間隙サイズ分布に対応し、最大間隙は最長緩和時間
を有する。先述の方程式中のMiをT2iに対してプロットした場合、1/T2につ
いての上記の方程式に従って再スケールされることで間隙サイズ分布を得ること
が可能であると結論できる。このM対T2iのデータは、NMR緩和データを提示
するのに有効である。
【0053】 上述の計算は、岩石が所与の流体で充填されていることを想定している。しか
し、実際は、流体は水と油の両方から構成され、これらはNMRデータに異なっ
た影響を及ぼす。たとえば、油は、水よりもほぼ5〜15%高い陽子密度を有す
る。この理由、および他の理由のため、NMRデータ単独から正確な間隙率およ
び透水係数の推定値を得ることが常に可能とは限らない。この理由のため、EP
Rデータを得るために探知機100を使用が使用される。
【0054】 電子常磁性共鳴(EPR)は、原理においてNMRと類似しているが、その応
答は、原子核ではなく不対電子または遊離基に起因する。不対電子を有する標本
を強度B0の静磁場内に置いたとき、電子と磁場の間には相互作用がある。電子
の2つのスピン配向は、磁場がないときは縮退しているが、磁場内に置かれたと
きは分岐する。分岐する程度は、印加磁場強度に依存する。
【0055】 これらエネルギー準位間の遷移を起こすためには、共鳴条件を満足しなければ
ならない。数学的な表現は、 ω0=gβ00 (6) であり、ここでgはスペクトル分岐因子であり、β0は電子のボーア磁子である
。通常、遊離基(不対電子)について、研究所内での測定は、Xバンドで行われ
る。共鳴について、B0場は約3300ガウスであり、EPR周波数はほぼ9.
25GHz(公称)を中心とする。
【0056】 EPRは、静磁場1ガウス当たり2.8MHzの公称周波数で生じ、これは同
一磁場でのNMRの場合の約658倍の大きさである。そのため、大多数の研究
所のEPR作業は、マイクロ波周波数(GHz)で行われる。層へのよりよい(
より深い)浸透を求めて、試錐孔やその他の土地の測定に対するEPRでは、比
較的低い周波数および中程度の磁場が使用される。これらの範囲は、それぞれ2
8〜2800MHz、ならびに10〜1000ガウスである。
【0057】 図5A〜図5Dは、4つの異なる油田から得た原油に関するEPR信号を示す
。静磁場強度(ガウス)がEPR応答信号振幅に対してプロットされている。E
PR信号は水またはガスによっては生成されないが、全てではないにしても、多
くの原油により生成される。EPRを使用して流体岩石中の油を検知することに
よって、油の量が直接測定され得る。EPR信号振幅は、岩石内の油の量に比例
する。感度領域の既知の体積から、単位体積当たりの原油濃度が決定され得る。
所与の濃度に対して原油が全て同じ信号振幅を有するわけではないが、油の種類
毎に較正因子が容易に決定され、適用され得る。さらに、EPRスペクトルはい
くつかの油成分についての情報を提供する。図5Dでは、さらなる共鳴ピークが
あるが、これはおそらく、異種原子組成を有する2つ以上のラジカル種からの寄
与による。
【0058】 EPR測定とNMR測定の組合せを用いて、NMR信号の水成分と油成分を分
離できる。具体的には、水素含有物質全体の濃度から原油濃度を差し引くことに
よって、水濃度が知られ得る。
【0059】 いくつかの事実に基づいて、岩石標本中の水成分および油成分を、EPR測定
とNMR測定の組合せから正確に測定できる。これらの事実には、EPR応答信
号が水によってではなく、原油によって生成されること、油中の陽子密度は約5
〜15%であり体積測定ベースで水よりも高いこと、ならびに油の表面緩和率は
水の約3分の1であることが含まれる。上記に表現した間隙サイズおよびT2
和速度は、以下のように書き直すことができる。 I/T2=fρ(S/V)間隙+fρ(S/V)間隙 ここで、ρ、ρ、f、fは、それぞれ水、油の表面緩和率、分率重量で
ある。示されているように、緩和速度は2つの項、すなわち、原油の効果を表す
項と、水の効果を表す項との総和である。
【0060】 間隙内に油と水が共存しているとき、岩石表面と接触する流体の緩和速度(1
/T2)は、これらの表面によって増速される。水油混合物の油分率は、1/T2 計算の精度を高めるために使用できる。このことが、試錐孔付近または流体飽和
コア内の間隙サイズ分布および岩石層の推定精度を高めることになる。
【0061】 たとえば、油50%と水50%の混合物について、炭酸塩内であれば、ρ
0.0005cm/秒、ρは(1/3)0.0005cm/秒、T2は0.5
秒なので、上式より、計算された間隙直径は10ミクロンである。しかし、NM
R測定のみが用いられた場合、計算された間隙直径は15ミクロンとなる。10
ミクロン間隙サイズの場合の透水係数と、15ミクロン間隙サイズの場合の透水
係数は、それぞれ、0.04平方ミクロンと0.09平方ミクロンになり、約2
:1の差を生じることになる。
【0062】 (他の実施の形態) 本発明が詳細に記載されたが、様々な変更、代替、および改変が、添付の特許
請求の範囲に定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明
に対して行われ得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るNMR/ESR探知機を示す図である。
【図2A−2K】 図1のアンテナの様々な実施の形態を示す図である。
【図3A−3G】 図1の磁石の様々な実施の形態を示す図である。
【図4】 B1場の発生および応答信号の検出が2つの異なるアンテナによって行われる
ようになっている、図1の磁石およびアンテナ、ならびに第2のアンテナを示す
図である。
【図5A−5D】 4つの異なる原油田からのEPR信号をそれぞれ示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ドゥ ロス サントス アルマンド アメリカ合衆国 78229 テキサス サン アントニオ ライシアム 48 39

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体充填地下層の石油物理特性を探知するEPR探知機であ
    って、 前記地下層内の感度領域に静磁場を供給する磁石と、 EPR周波数で前記領域にRF磁場を供給し、前記原油からEPR応答信号を
    受信する少なくとも1つのアンテナと、 電力を前記EPR周波数で前記アンテナに供給するように動作可能な送信機と
    、 前記EPR応答信号を前記アンテナから受信する検波器と、 前記EPR応答信号の振幅を前記地下層内の推定原油量に関係付けることによ
    って、前記EPR応答信号を解析するように動作可能なプロセッサとを備えたE
    PR探知機。
  2. 【請求項2】 前記送信機はさらにNMR周波数で電力を供給するように動
    作可能であり、前記アンテナがさらに前記NMR周波数でRF磁場を供給し、か
    つNMR応答信号を受信するように動作可能であり、前記プロセッサはさらに、
    前記NMR応答信号の振幅を前記地下層内の水素含有流体の推定量に関係付ける
    ことによって、前記NMR応答信号を解析するようにプログラムされている請求
    項1に記載のEPR探知機。
  3. 【請求項3】 前記RF磁場を供給し、前記応答信号を受信するために、同
    一のアンテナが使用される請求項1に記載のEPR探知機。
  4. 【請求項4】 前記RF磁場を供給し、前記応答信号を受信するために、別
    々のアンテナが使用される請求項1に記載のEPR探知機。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサがさらに、EPR応答データを様々なタイプ
    の原油を表すデータと比較するように動作可能である請求項1に記載のEPR探
    知機。
  6. 【請求項6】 前記磁石が、その開放面が極であるU形状磁石である請求項
    1に記載のEPR探知機。
  7. 【請求項7】 前記磁石が、360度にわたって均一磁場を供給するU形状
    磁石である請求項1に記載のEPR探知機。
  8. 【請求項8】 前記磁石が形状として概ね円柱状であり、前記磁石の長手方
    向軸に直交して偏極したものである請求項1に記載のEPR探知機。
  9. 【請求項9】 前記アンテナが、90度で位相付けされたダイポールを有す
    る位相付きダイポールアレイアンテナである請求項1に記載のEPR探知機。
  10. 【請求項10】 前記アンテナが少なくとも1つの長方形パッチアンテナで
    ある請求項1に記載の探知機。
  11. 【請求項11】 流体充填地下層の石油物理特性を測定する、コンピュータ
    実施EPR方法であって、 前記地下層内の感度領域に静磁場を供給するステップと、 EPR周波数で前記領域にRF磁場を供給するステップと、 前記原油からEPR応答信号を受信するステップと、 前記EPR応答信号の振幅を前記地下層内の推定原油量に関係付けることによ
    って、前記EPR応答信号を解析するステップとを含むEPR方法。
  12. 【請求項12】 さらに、NMR周波数で前記領域にRF磁場を供給し、N
    MR応答信号を受信し、前記NMR応答信号の振幅を前記地下層内の水素含有流
    体の推定量に関係付けることによって、前記NMR応答信号を解析するステップ
    とを含む請求項11に記載のEPR方法。
  13. 【請求項13】 流体充填地下層の石油物理特性を探知するEPR/NMR
    探知機であって、 前記地下層内の感度領域に静磁場を供給する磁石と、 EPR周波数で前記領域にRF磁場を供給し、前記原油からEPR応答信号を
    受信する少なくとも1つのアンテナと、 電力を前記EPR周波数で供給するように動作可能な送信機と、 前記EPR応答信号を前記アンテナから受信する検波器と、 前記EPR応答信号の振幅を前記地下層内の推定原油量に関係付けることによ
    って、前記EPR応答信号を解析するように動作可能なプロセッサと、 NMR周波数で前記領域にRF磁場を供給し、NMR応答信号を受信する少な
    くとも1つのアンテナとを備え、前記プロセッサはさらに、前記NMR応答信号
    の振幅を前記地下層内の水素含有流体の推定量に関係付けることによって、前記
    NMR応答信号を解析するようにプログラムされ、EPR/NMR探知機はさら
    に、 電力を前記NMR周波数で前記アンテナに供給するように動作可能な送信機を
    備え、 前記プロセッサはさらに前記流体中の油と水の比率を計算するように動作可能
    であるEPR/NMR探知機。
  14. 【請求項14】 前記プロセッサはさらに、NMR緩和速度を決定し、前記
    地下層の間隙の間隙サイズ分布を前記緩和速度に基づいて計算するようにプログ
    ラムされている請求項13に記載のEPR/NMR探知機。
  15. 【請求項15】 前記プロセッサは、NMR応答データにより測定された単
    一流体に関して前記間隙サイズ分布を計算する請求項14に記載のEPR/NM
    R探知機。
  16. 【請求項16】 前記プロセッサは、前記原油と水の比率値を使用して前記
    間隙サイズ分布を計算する請求項14に記載のEPR/NMR探知機。
  17. 【請求項17】 前記プロセッサはさらに、前記間隙サイズ分布に基づいて
    前記地下層の透水係数を計算する請求項14に記載のEPR/NMR探知機。
  18. 【請求項18】 前記プロセッサはさらに、前記NMR応答信号の振幅に基
    づいて前記地下層の間隙サイズ分布を計算するようにプログラムされた請求項1
    3に記載のEPR/NMR探知機。
  19. 【請求項19】 前記プロセッサがさらに、応答信号の振幅および横緩和時
    間分布に基づいて前記地下層の間隙サイズ分布を計算するようにプログラムされ
    ている請求項13に記載のEPR/NMR探知機。
  20. 【請求項20】 同一の送信機はEPRとNMRの両方の周波数で電力を供
    給する請求項13に記載のEPR/NMR探知機。
  21. 【請求項21】 同一のアンテナはEPRとNMRの両方の応答信号のため
    のRF磁場を供給する請求項13に記載のEPR/NMR探知機。
  22. 【請求項22】 同一のアンテナはNMREPRの両方の応答信号を受信す
    る請求項13に記載のEPR/NMR探知機。
  23. 【請求項23】 流体充填地下層の石油物理特性を探知する、コンピュータ
    実施EPR/NMR方法であって、 前記地下層内の感度領域に静磁場を供給するステップと、 EPR周波数で前記領域にRF磁場を供給するステップと、 EPR応答信号を受信するステップと、 前記EPR応答信号の振幅を前記地下層内の推定原油量に関係付けることによ
    って、前記EPR応答信号を解析するステップと、 NMR周波数で前記領域内にRF磁場を供給するステップと、 NMR応答信号を受信するステップと、 前記NMR応答信号の振幅を前記地下層内の水素含有流体の推定量に関係付け
    ることによって、前記NMR応答信号を解析するステップと、 前記解析ステップ両方の結果を使用して、前記流体内の油と水の比率を計算す
    るステップとを含むEPR/NMR方法。
  24. 【請求項24】 NMR緩和速度を決定し、前記地下層の間隙の間隙サイズ
    分布を前記緩和速度に基づいて計算するステップをさらに含む請求項23に記載
    のEPR/NMR方法。
  25. 【請求項25】 前記間隙サイズ分布を、NMR応答データにより測定され
    た単一流体について計算する請求項24に記載のEPR/NMR方法。
  26. 【請求項26】 前記間隙サイズ分布を、前記原油と水の比率値から計算す
    る請求項24に記載のEPR/NMR方法。
  27. 【請求項27】 前記間隙サイズ分布に基づいて前記地下層の透水係数を計
    算するステップをさらに含む請求項23に記載のEPR/NMR方法。
  28. 【請求項28】 前記NMR応答信号の振幅に基づいて前記地下層の間隙サ
    イズ分布を計算するステップをさらに含む請求項23に記載のEPR/NMR方
    法。
  29. 【請求項29】 応答信号の振幅および横緩和時間分布に基づいて間隙サイ
    ズ分布を計算するステップをさらに含む請求項23に記載のEPR/NMR方法
JP2000545048A 1998-04-22 1999-04-22 Epr応答データを使用した原油含有地下層の間隙率および透水係数の測定方法 Pending JP2002512376A (ja)

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