JP2002512161A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飲料容器の開放直後に飲料容器内の主飲料液と混合させる添加物を受容するための二室容器であって、該二室容器の1つの室がその内部と二室容器の外部との間の圧力を単にゆっくりと均衡させる小オリフィスを備え、2つの室が該2つの室間で気体又は液体の交流をさせない内壁により分けられており、二室容器が包囲外側壁と内側壁を有し、そして基部部材及び頂部部材を備え、基部部材及び頂部部材の少なくとも1つが、
(a)頂部部材を基部部材に連結するときに該基部の内側部材と、包囲内側壁である内側壁と頂部の内側部材とにより規定される第1室と、基部の外側部材と内側壁と外側壁と頂部の外側部材とにより規定される第2室とが提供され、第2室の頂部及び/又は外側壁が少なくとも1つの小オリフィスを備えているか、若しくは、
(b)二室容器が略円筒形態を有し、包囲外側壁が円形であり、内側壁は直線的に延びて内部を各々が基本的に半円形状を有する2つの室に分割するように延びる側壁を有していることを特徴とする二室容器。
【請求項2】 包囲外側壁が、前記室の内側と二室容器の外側との間の急激な圧力差により開口若しくは破裂する閉鎖手段を介して対位する基部部材若しくは頂部部材に連結可能であり、内側壁は、前記部材の連結時に該内側壁が対位する基部部材又は頂部部材に対し密着嵌合するように延びている、請求項1記載の二室容器。
【請求項3】 頂部部材が側壁を有する、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項4】 閉鎖手段がスナップ嵌め、締まり嵌め若しくは膜体を備えている、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項5】 閉鎖手段が締まり嵌めを備え、内側壁は小さなオーバーラップ領域を有する締まり嵌めを介して対位する基部パ
ート又は頂部部材に密着嵌合している、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項6】 基部部材及び頂部部材がプラスチック、好ましくはポリアルキレンから選択されたプラスチックからなり、さらに好ましくはポリプロピレンからなる、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項7】 上壁領域に解放可能な封止体を有し、且つ、容器内の主飲料液と混合させるための添加物を受容するための請求項1から6までの何れかに記載の内部二室容器を収容する飲料容器であって、前記二室容器のパーツが互いに連結され、該二室容器の一方の室が添加物により満たされおり、該二室容器の他方又は第2の室が主として又は単に気体を収容している、飲料容器。
【請求項8】 二室容器が飲料容器の底に、好ましくは接着剤又は機械的嵌合により固着されている、請求項7記載の飲料容器。
【請求項9】 二室容器が飲料容器内で自由に浮遊し又は移動可能である、請求項7に記載の飲料容器。
【請求項10】 二室容器の基部部材及び頂部部材は、飲料容器が該飲料容器から飲料を供給するために開口された後にそれらが開口を介して逃げ出さない寸法となっている、請求項7から9までの何れかに記載の飲料容器。
【請求項11】 飲料缶である、請求項7から10までの何れかに記載の飲料容器。
【請求項12】 飲料が消費される直前に飲料容器内の主要な飲料内に添加物を混合させる方法であって、
(a)請求項1から6までの何れかに記載の二室容器の第1室を添加物で満たし、
(b)二室容器の第2室を任意に気体、好ましくは窒素で満たし、
(c)前記容器の両部材を閉鎖手段を介して封止し、
(d)(e)飲料容器内に二室容器を入れ、飲料容器を飲料液で満たす後又は前に任意に二室容器を飲料容器の底に固定し、
(f)飲料容器内に環境圧力より上の圧力を得るために飲料容器内の第1飲料液上の頭部空間を加圧しつつ、飲料容器を継ぎ合わせ、
(g)二室容器の第2室内部と飲料容器の最初の室との間にゆっくりとした圧力均衡を与え、
(h)解放可能な封止を解放することで飲料容器を開口し、これにより飲料容器内に大気圧への急激な減圧を誘発させ、
(i)二室容器内の第2室の内外の急激な圧力差を介して閉鎖手段を破壊し、これにより二室容器の頂部部材と基部部材を分離し、前記添加物を第1飲料液内に解放する工程からなる、混合方法。
【請求項1】 飲料容器の開放直後に飲料容器内の主飲料液と混合させる添加物を受容するための二室容器であって、該二室容器の1つの室がその内部と二室容器の外部との間の圧力を単にゆっくりと均衡させる小オリフィスを備え、2つの室が該2つの室間で気体又は液体の交流をさせない内壁により分けられており、二室容器が包囲外側壁と内側壁を有し、そして基部部材及び頂部部材を備え、基部部材及び頂部部材の少なくとも1つが、
(a)頂部部材を基部部材に連結するときに該基部の内側部材と、包囲内側壁である内側壁と頂部の内側部材とにより規定される第1室と、基部の外側部材と内側壁と外側壁と頂部の外側部材とにより規定される第2室とが提供され、第2室の頂部及び/又は外側壁が少なくとも1つの小オリフィスを備えているか、若しくは、
(b)二室容器が略円筒形態を有し、包囲外側壁が円形であり、内側壁は直線的に延びて内部を各々が基本的に半円形状を有する2つの室に分割するように延びる側壁を有していることを特徴とする二室容器。
【請求項2】 包囲外側壁が、前記室の内側と二室容器の外側との間の急激な圧力差により開口若しくは破裂する閉鎖手段を介して対位する基部部材若しくは頂部部材に連結可能であり、内側壁は、前記部材の連結時に該内側壁が対位する基部部材又は頂部部材に対し密着嵌合するように延びている、請求項1記載の二室容器。
【請求項3】 頂部部材が側壁を有する、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項4】 閉鎖手段がスナップ嵌め、締まり嵌め若しくは膜体を備えている、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項5】 閉鎖手段が締まり嵌めを備え、内側壁は小さなオーバーラップ領域を有する締まり嵌めを介して対位する基部パ
ート又は頂部部材に密着嵌合している、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項6】 基部部材及び頂部部材がプラスチック、好ましくはポリアルキレンから選択されたプラスチックからなり、さらに好ましくはポリプロピレンからなる、前記何れかの請求項に記載の二室容器。
【請求項7】 上壁領域に解放可能な封止体を有し、且つ、容器内の主飲料液と混合させるための添加物を受容するための請求項1から6までの何れかに記載の内部二室容器を収容する飲料容器であって、前記二室容器のパーツが互いに連結され、該二室容器の一方の室が添加物により満たされおり、該二室容器の他方又は第2の室が主として又は単に気体を収容している、飲料容器。
【請求項8】 二室容器が飲料容器の底に、好ましくは接着剤又は機械的嵌合により固着されている、請求項7記載の飲料容器。
【請求項9】 二室容器が飲料容器内で自由に浮遊し又は移動可能である、請求項7に記載の飲料容器。
【請求項10】 二室容器の基部部材及び頂部部材は、飲料容器が該飲料容器から飲料を供給するために開口された後にそれらが開口を介して逃げ出さない寸法となっている、請求項7から9までの何れかに記載の飲料容器。
【請求項11】 飲料缶である、請求項7から10までの何れかに記載の飲料容器。
【請求項12】 飲料が消費される直前に飲料容器内の主要な飲料内に添加物を混合させる方法であって、
(a)請求項1から6までの何れかに記載の二室容器の第1室を添加物で満たし、
(b)二室容器の第2室を任意に気体、好ましくは窒素で満たし、
(c)前記容器の両部材を閉鎖手段を介して封止し、
(d)(e)飲料容器内に二室容器を入れ、飲料容器を飲料液で満たす後又は前に任意に二室容器を飲料容器の底に固定し、
(f)飲料容器内に環境圧力より上の圧力を得るために飲料容器内の第1飲料液上の頭部空間を加圧しつつ、飲料容器を継ぎ合わせ、
(g)二室容器の第2室内部と飲料容器の最初の室との間にゆっくりとした圧力均衡を与え、
(h)解放可能な封止を解放することで飲料容器を開口し、これにより飲料容器内に大気圧への急激な減圧を誘発させ、
(i)二室容器内の第2室の内外の急激な圧力差を介して閉鎖手段を破壊し、これにより二室容器の頂部部材と基部部材を分離し、前記添加物を第1飲料液内に解放する工程からなる、混合方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、飲料用容器に用いられる双室容器又は二室容器に向けられるもので、顧客が二つの物質の混合物を消費することを望む瞬間まで該二つの物質を別々に存在させるものである。
【0002】
本発明は、混合物の新鮮さ、理想的な適飲状態を確実にするものである。二酸化炭素及び任意に窒素を含む飲料物において泡を作り始める為に小さなカプセル等を用いることは周知の技術である。特に、このようなカプセルは新たに注がれたビールにクリーム状の泡を与えるためのものである。泡は次のように発生され得る。即ち、飲料容器への充填過程で容器が直ちに閉じられる前に少量の液体窒素が容器に沈積される。液体窒素は蒸発し、存在する二酸化炭素と共に、例えば、該窒素により容器中に過度の圧力が発生する。容器の底に固定されるか若しくは容器に固定される容器内のカプセルは少なくとも一つの極めて小さい開口部を有している。容器の閉鎖後直ちに容器は上下逆さにされ、カプセルの小さな開口部が容器内の飲料上の頭部空間と連通するようにされると、カプセルの内側と飲料の頭部空間との間に圧力均衡が生じる。圧力下での気体は、内圧及び外圧が等しくなるまでカプセル内に入り込む。続いて、容器は「通常の」垂直位置に配置される。飲料の表面張力により、カプセル内には液体の進入はなくなるか、若しくは液体の進入を微量とすることができる。飲料容器を開けると直ぐに容器内の圧力が直ちに環境圧力に落ち、これによりカプセル内外の圧力差を誘発する。これにより、小さい開口部から小さな泡が放たれ、飲み物に所望の泡立てを形成する助けとなる。
【0003】
小オリフィスの代わりに、飲料容器の開放後直ちに上記の異なる圧力に呼応する異なるバルブ手段をカプセルに設けることもできる。このような場合は、容器の「上下」の位置付けは要求されないが、製造費が嵩む。さらには、これらのカプセルが気体を充填させなければならず、重圧下で閉じなければならない。
【0004】
WO91/07326には、このようなカプセルが開示されている。開示されるカプセルは(容器内への挿入用の)密閉された中空状の差込形状で、容器の開放に呼応する手段を備えるもので、容器の開放の際に差込部の内側と容器本体内の飲料との間を連通する。カプセルの壁のオリフィスはカプセルの下半分内にあり、相応しくはカプセルの最も下方のある点、若しくはカプセルの最も下方のある点の近くが相応しい。カプセルは閉鎖手段を備える。該手段は、例えば、破裂ディスクで、容器が開放する間に、若しくは開放した後にカプセル内部と容器内の気圧との間の圧力差に破裂ディスクを当てると、破裂ディスクは破裂してオリフィスを形成する。閉鎖手段はまた、容器の仕切に連結する手動開放可能なバルブ、若しくは破壊装置を備えることもできる。さらにまた、閉鎖手段は圧力呼応バルブからなることもできる。圧力呼応バルブは、開放後のカプセル内部と容器内の気圧との間の圧力差に曝された時に開く。該バルブはオリフィス内で成端する孔とカプセルの外側にあるクロックとからなることが相応しい。クロックは孔内に嵌合され、容器の開放の際に生じる圧力差に曝された時に孔の外に吹き飛ばされる。バルブの更なる実施形態も記載される。
【0005】
最近では、PCT/EP94/02491において、容器内の飲料が注ぎ出される直前若しくは消費される直前に飲料液と混ぜ合わされる第二の液体を受け入れるためのカプセルとして上記のような公知の差込部を用いることが示唆されている。同出願では、該カプセルを第二の液体で一部満たすことでこの液体上に第二の頭部空間を設けることが示唆されている。飲料容器が開放されて、飲料容器内の飲料液上の最初の頭部空間内の圧力が大気圧まで落ちたとき、第二の頭部空間と大気圧間の圧力差により圧力感応閉鎖手段がカプセルの壁内のオリフィスを開け、カプセルの壁内のオリフィスがカプセルの下半分内に位置し、そして第二の液体がカプセルから主たる液体へ噴射される。
【0006】
前記カプセルは大気より上の圧力を予め入れることが好ましい。この場合、カプセルは容器の中に差し込まれる一方、この圧力下でカプセルは保持されることができる。また、容器は最初の液体で充填される一方、容器全体及びカプセルは上記圧力下で保持されることができる。カプセルの内部に予め圧力を加える工程に抗するバルブの存在のために、このようなカプセルを設け費用は非常に高いものである。
【0007】
上記出願によると、カプセルに予め加圧しないことも可能である。この場合、例えば、カプセルの内部と第二の液体の漏れのような汚染を生じさせる液体容器内のカプセルの外部との間に連通がなければならない。若しくは、例えば、収縮、軟化等が生じるカプセル内における物理的変化の必要がなければならない。それ故に、このような追加の工程や有用な材料の選択もまた更に費用を生じさせる原因である。
【0008】
しかし、飲料容器は多数に製造されるため、そのようなカプセルの費用を下げる必要がある。
【0009】
したがって、本発明は、クレーム1による飲料容器開放直後に飲料容器内の第一の飲料液との混合用の添加物である風味料を受け入れる容器を提供するものである。それは飲料容器への挿入前の予加圧を必要としない二室容器である。2つの室のうちの1つ(「第1室」)は風味料で完全に充填されることが意図され、一方、他方の1つ(「第2室」)は気体のみで充填されることが意図される。風味料は第2の飲料液、シロップでもよいし、若しくは固体状、例えば、粉末や粒状物でもよい。気体を収容する室(第2室)は外部、即ち、飲料容器の所謂最初の室と連通している。この連通は少なくとも1つのオリフィスにより設けられている。オリフィスの形状はいかなるものでもよいが、一方で、かなりの期間のうちに、例えば、数秒から30分又は1時間の範囲内で飲料容器を閉鎖した後に気体流が室の内外の圧力差をゆっくりと釣り合わされるように気体流が十分に制限される形状のものとする。また、他方では,飲料容器の最初の室における急激な圧力減により(すなわち開放後)、飲料容器の開放の際に表れるような同じ規模の時間(即ち、約1/100秒から1/10秒の範囲内)で、気体は圧力減を均衡させるに十分な早さで逃げることはできない。
【0010】
二室容器のうちの風味料を収容する第1室と飲料容器の最初の室との間には連通はない。この第1室は完全に封止されている。第1室は第2の液、粉末、粒状物等で完全に満たすことが好ましい。
【0011】
本発明の一つの実施形態では、本発明の二室容器は頂部部材及び基部部材の少なくとも2つの部分からなり、そのうちの少なくとも1つは他の部分まで延びる側壁を有するので、両部分が連結されれば該二室が提供される。2つの異なる種類の側壁が存在する。
【0012】
二室容器の包囲外側壁は気体収容室(第2室)の外壁を部分的に形成し、閉鎖手段を介して対位する基部部材又は頂部部材に連結可能若しくは連結されている。この閉鎖手段は、飲料容器の封止が解かれ、容器に通気孔が開けられると直ぐに現れる急激な圧力差により開放若しくは破壊され、過剰圧が周囲圧へと減ずるようでなければならない。圧力をゆっくりと均衡させるために設けられた気体収容室のオリフィスは、急激な圧力減少の間に、圧力を均衡させるために気体がこのオリフィスを出ることができないように制限されている。したがって、飲料室が開放する際の圧力差は該閉鎖手段に充分に掛かる。圧力差により生ずる力に耐えられないので、閉鎖手段は開放若しくは破裂する。
【0013】
二室容器の内側の2つの異なる室を分ける内部の側壁は、二室容器に関する限り、対位する部材(基部部材又は頂部部材)に密着して嵌まり合う連続した壁である。このため、気体又は他の流体が該気体又は他の流体を収容する室から逃げて他の室に導入される可能性なく、二室は完全に分離されている。しかし、該内側の側壁と二室容器の各々の対位する部材との間には閉鎖手段はないか、あるとしても弱い閉鎖手段であるので、外側の側壁と対位する側にある基部部材又は頂部部材との間の連結を開放若しくは破裂すると、内側の側壁は最早該室の対位する部分に嵌合されることなく、該部材から解放される。結論として、風味は風味料を収容する室から自由に逃げることができる。
【0014】
二室容器の気体収容室の内側と外側との間の単なる緩やかな圧力の均衡用の少なくとも1つの小さなオリフィスは外壁の上部内又は最上部内に設けられた1つの上部限定的オリフィスであることができる。この限定的オリフィスは、容器内の液体に連通すると、液体が入らないか、入ったとしても極く僅かの液体しか入らないような寸法である。これは、表面張力により生じる「バブルポイント効果」によるものである。しかし、限定的オリフィスが、上述したように、内側と外側との間の圧力の緩やかな均衡を可能にする。「緩やかな均衡」は約数秒から30分又は1時間までの間の均衡を意味する。飲料容器の封止直前に加えられる一滴の液体窒素が約15秒の間に蒸発するものと推測される。例として、限定的オリフィスが飲料容器の気体が存在する頭部空間(例えば、二室容器がそこに封止された場合の飲料容器の逆さの位置で)と連通すると、圧力差を約80%に均衡させるために同じ時間が生じる。充分な均衡は、通常は「任意の」パスツリゼーションが終了した後(例えば、約0.5時間から1時間内)にほとんど若しくは完全に完了する。
【0015】
限定的オリフィスは二室容器の各々の部材の壁又は頂部を介して延びる小さな穴でもよい。また別に、限定的オリフィスは、例えば、次の要素からなってもよい、即ち、オリフィスの周りで、頂部部材表面がほぼ筒状の凹部を形成し、その凹部の基部から裁頭円錐形状のテーパ部分が頂部部材表面の高さに向かい或いは該高さに届くように上方に延びている。限定的オリフィスは該裁頭円錐形状のテーパ部の頂部に設けられている。他の実施形態において、頂部部材の内側には同じ材料からなる小さな筒体が設けられている。この筒体を貫通し、また、頂部部材を貫通して、小穴が頂部部材の表面でオリフィスを形成して延びている。
【0016】
包囲外壁の閉鎖手段は、例えば、スナップ嵌め連結、締まり嵌め連結若しくは膜体でよい。スナップ嵌めは密着嵌合でなければならないが、スナップ嵌めが解かれた時に打ち勝つ力(即ち、摩擦力及び変形力)が飲料容器を開放した時の圧力差により生じる力より小さくなるように十分に弱くなければならない。理想的には、二室容器は十分なたわみのある材料からなり、小さな変形力を与えるもの、例えば、ポリアルキレン、好ましくはポリプロピレンである。この材料は親水性があり、所望の表面張力特性を与えるので、完全な二室容器を製造するために用いると有益である。特定の実施形態では、スナップ嵌めを提供する二室容器のこれらの部材の表面は摩擦減少剤(減摩剤)や潤滑剤で被覆されている。もし閉鎖手段が締まり嵌めであれば、二室容器の基部部材は(一体的に若しくは一体不可分に設けられるか連結される)外側壁の下部を備え、二室容器の頂部部材は同様に外側壁の上部を備えている。嵌合は上部及び下部の側壁部分の重ね合わせで行われる。両側壁部分の間の締まり嵌めを解く力は十分に弱く、上記の飲料容器を開放する際の圧力差により生じる力より小でなければならない。締まり嵌めの封止は壁の重ね合わせの区域のみによって行うか、若しくはガスケットやパッキンリングを追加的に用いる。他の実施形態では、閉鎖手段は薄い膜体である。この膜体は、例えば、各々の外側端に弱く封止されてもよい二室容器の頂部部材又は基部部材を構成する。急激な圧力差により外壁端部への封止が破裂若しくは破壊した場合に内壁の嵌合もまた開放される程度に充分な強度を膜体は有するものでなければならない。
【0017】
二室容器の対位する部材に密着嵌合する内壁は閉鎖手段がなくてもかまわない。外側壁と対位する部材との間の連結を開放すると、液、粉末等が液、粉末等を充填する室から自由に出ることができることになる。本発明の更に他の実施形態では、閉鎖手段が密着嵌合を形成するために設けられている。しかし、これらの閉鎖手段は弱くなければならないし、外側壁の閉鎖手段の離脱とともに開放されなければならない。例えば、このような閉鎖手段は包囲外壁の部分間の締まりばめの重ね合わせ距離よりも少ない重ね合わせ距離の締まり嵌めでよい。飲料容器を開放した際の圧力差の力により外壁部分の締まり嵌めが開放されれば、内壁の締まり嵌めの下部長さが必ず下部壁の開放を行う。
【0018】
好ましい実施形態では、二室容器は頂部、内壁及び包囲外壁からなる頂部部材からなる。壁の下端部は基部部材に嵌まり合い、その包囲外壁は、二室容器の底部と同様に、スナップ嵌め手段を備える。このような容器を充填するために、上下逆さまの位置にされる。
【0019】
更に好ましい実施形態では、二室容器はほぼ円筒形で、底部は外側に延びる円盤状(又は半球状)の形状である。外壁及び底部(又は、他の実施例では頂部)には閉鎖手段が設けられおり、閉鎖手段は二室容器の底部を遠回りに延びている。添加物の充填が意図される二室容器の第1室は第2室の内側にあってもよい。この場合は、(矩形等の形状に構成された4つの壁からなっていてもよいが、好ましくは円形の)内壁が設けられる。このように第1室と第2室とを分離する内壁は外壁まで延びないので、気体の受け入れが意図される第2室は第1室を完全に囲んでいる。この後者の実施例は、特に、円形の内壁及び外壁からなる実施形態が好ましい。そのような容器は低い費用で製造されるので有益である。外室又は第2室が内壁と同じ高さを有する必要はない。外室又は第2室は低いほうが好ましい。この場合、2つの室の頂部は段部又は肩部により区分けされる。
【0020】
以下、付加的例示のみの為の図面を参照して本発明を記述する。
【0021】
図1aには、二室容器の基部部材(ベースパート)1が示され、基部部材は、頂部2,外壁3及び内壁4を有する二室容器の頂部部材10に連結されている。閉鎖手段5はスナップ嵌めの形態で提供されている。基部部材は各飲料容器の底部を嵌合するためにやや半球形である。壁4は風味料で満たされる内室若しくは第1室6を隔離している。ハッチングは該風味料を示す。第1室すなわち内室を包囲する第2室若しくは外室7は気体で満たされることが意図される。外室若しくは第2室の頂部を構成する頂部部材は限定的オリフィス8を備える。該限定的オリフィスを介して内部と外部との間に圧力均衡が生じる。9は折曲げ縁を表す。図1bでは、内壁4及び外壁3の円形形状が示される。外壁3は円形線としてのみ描かれている。
【0022】
図2は、飲料容器の封止の開放により飲料容器内に急激な圧力減少が生じた後の同じ二室容器を示す。壁3の端部(5a)と二室容器の基部部材に設けられた各部分(5b)との間でスナップ嵌め形態の閉鎖手段が開放されている。内壁4と基部部材1との間には封止又は閉鎖がないので、風味料は飲料域内に自由に逃げ込むことができる。
【0023】
図3aは、プラスチック、好ましくはポリプロピレンの2つの部材で作られた二室容器を示す。頂部部材(トップパート)10は、内側壁4と外側壁3の上部に一体に連結された頂部2からなる。基部部材1は、内(第1)壁の領域で厚みを増した直径を有し且つ各段13を提供する底部12と、下方の外側壁3’とからなる。包囲外側壁部分3及び3’の端部は、締まり嵌めを提供する箇所11でオーバーラップする。摩擦力はオーバーラップ領域の締まりを保つ唯一の力である。内側壁4は基部部材の段13とオーバーラップするので、内側壁は底部12に密着嵌合し、外壁部分のオーバーラップの約1/3の長さを有する締まり嵌めを提供する。したがって、もしも外壁部分3,3’間の締まり嵌めが開放されると、内室内部の風味料が自由に逃げ出すことができる。外壁3の上部内に、限定的オリフィス8が示される。
【0024】
図3bは、付加的なO-リング16が締まり嵌め内に設けられている点が図3aと異なる。このリングは、例えば、ゴム又はテフロンで作られる。
【0025】
図4aは、二室容器の頂部部材10が膜体からなる本発明の実施形態を示しており、この膜体は頂部2が裁頭円錐形状にテーパ化された形状を有するように内側壁3及び外側壁4の上端部に封止されている。この形状により、膜体は、どんな更なる封止がなくても内壁3の端部に密着嵌合される。膜体は、例えば、ガスケットを介して外側壁4に封止される。膜体は柔軟でもよいし、堅くてもよい。
【0026】
図4bは膜体を有する他の二室容器を示しており、ここでは側壁3及び側壁4の長さが等しい。シール14の破断が内室6の開放も提供するように、膜体は十分に堅くすべきである。膜体は両壁3及び4の端部に封止することが好ましい。
【0027】
図5は、図1のように、基部部材1及び頂部部材10からなる二室容器を示す。図1の容器に比べて、内室又は第1室6が大きくされ、第2室又は外室7が小さくされている。内室の側壁は部分的に二室を隔離する内側壁4であり、そして部分的に(その上部分で)外側壁3である。基部部材1は凹みを有する中間部分を有し、飲料容器13の底部への底部12の連結がその外部部材13により提供される。凹みにより提供される段14は内側壁4に封止され、締まり嵌めとなる。外側の締まり嵌め15は外壁3の下端部及び底部12上の各構造からなる。締まり嵌め15の締めの長さは、段14での嵌合の長さに比べて増えている。
【0028】
飲料が消費される直前に外液若しくは主液との混合が意図されるいかなる風味料も二室容器の内室の中に満たすことができる。主飲料はビール、二酸化炭素を含む水若しくは二酸化炭素を含まない水、付随的に炭酸ジュース等でもよい。好ましい実施形態では、主飲料はビール、例えば、ドイツの「バイスビール」であり、風味料は風味を加えたシロップ、例えば、クルバマソウ又はキイチゴで風味付けられたシロップである。このような場合、二室容器は、この風味料の普通量を収容するように設計されている。しかし、本発明はまた、例えば、濃縮フルーツジュース又は他の任意に強めの色付けをし、風味付けされたシロップを水の中に混ぜ合わせるのにも役立つ。これは、フルーツジュースの希釈シロップが安定でない場合に便利である。更に、透明な飲料容器が用いられる場合、両方の液体の混合が消費者により観察されることができ、その上に、2つの飲料液の安定した分離が評価され得る。混合の完全性は両液の粘度に依存する。しかし、完全な混合を提供しないほうが有利であろう。例えば、上記の「バイスビール」と風味料との組み合わせにおいて、得られる飲料は「ベルリネル バイゼ」と呼ばれるもので、他の部分はクルバマソウ又はキイチゴ風味により強力に甘味を付けられているが、飲料のその部分はほとんどビールだけのような味がしなければならないことを特徴とする。他の実施形態では、第1室が風味付けする粉末若しくは粒状物等で満たされる。
【0029】
本発明の操作方法は次の通りである。
【0030】
二室容器は通常2つの部材すなわち頂部部材及び基部部材に作られる。ある例では、これらの部材の1つのみが内壁及び外壁を有する(即ち、壁が一体に又は分離不可に部材に連結されるか、取付けられる)。代替的に、該部材の1つが外壁を有し、他の部材が内壁を有することも可能である。一般に、締まり嵌めについて特に上述したように、頂部部材は内側壁及び/又は外側壁のいずれか又は両方の上部分を有してもよいし、また、基部部材は補足的な下壁部分を有してもよい。各々に適した部材は風味料で満たされ、次いで閉鎖手段を介して両部材を連結する。これは窒素雰囲気中、又は、他の保護気体雰囲気中で行うことができ、該気体で満たされた第2又は外室を提供することができる。続いて、二室容器は飲料容器内に置くことができる。これは、容器が第1の飲料液で満たされる前に挿入され、また、例えば、該容器の底部の内側に接着されるか粘着される。粘着は、例えば、スナップ嵌めにより、飲料容器の底部及び二室容器の基部部材内で各構造を用いて行われ得る。続いて、容器は飲料で満たされる。代わりの実施形態では、先ず飲料容器が飲料液で満たされ、そしてその後、二室容器が導入される。この場合、二室容器は飲料の中で自由に浮遊又は移動し、そして、例えばその比重により沈むか遊泳する。
【0031】
その後に、飲料容器は閉じられる。これは、飲料容器内部の圧力を増すために液体窒素の滴下又は他の手段を提供した後に、例えば、二重継ぎ目を継ぎ合わせる公知の方法で行うことができる。継ぎ合わせ後に、二室容器の第2室若しくは外室は、例えば、二室容器が飲料容器の底部に固定されていれば、飲料容器を上下逆さまにして、飲料容器の気体を含む頭部空間と接触されなければならない。よって、頭部空間の気体は二室容器の前記第2室若しくは外室に移動する。気体は限定的オリフィスを経て導入される。上述のように限定的オリフィスにより内外の圧力均衡はゆっくりしたものである。しかし、表面張力及び限定的オリフィスの形状により、液はその少なくとも大部分が導入されることを阻止される。圧力均衡後に、二室容器の外室内部の圧力は周囲圧力の上となるであろう。このような方法で、容器は「詰められる」。これは泡の頭をビール容器に誘発するために気体室を満たすのに似ている。内壁は対位する基部部材若しくは頂部部材に密着嵌合しているため、内室及び外室は液又は気体を交換することなく完全に分離されており、それ故、容器内の物質からの風味料の分離を保っている。
【0032】
開放するとき、飲料容器は即座に通気され、容器内の圧力が急激に周囲圧力まで落ちるであろう。しかし、気体が限定的オリフィスから逃げ出そうと集中するので、二室容器内の圧力は開放前の容器の圧力若しくはその圧力近くになおとどまるであろう。この圧力は機械的な閉鎖、例えば、スナップ嵌め、締まり嵌め、膜体-壁-連結を破壊若しくは開放するのに十分な力を生み出すであろう。開放、破裂、破壊に際して、容器の2つの部材は分離される。内側壁と対位する頂部部材若しくは基部部材との間には閉鎖はなく、あるとしても弱い閉鎖のみであるので、風味料は各から自由に逃げ出し、第1の液体飲料に入るであろう。
【0033】
いずれも壁を備えている容器の基部及び頂部の両方は飲料容器の端部孔より大きくなければならないので、容器のどの部材も消費者に飲み込まれる恐れはない。
【0034】
二室容器が容器の基部又は側壁に固定される場合、その頂部部材は飲料容器の封止の開放に呼応する閉鎖の破壊又は開放の際にゆるくなる。これは、混ぜ合わせが十分であることを消費者に対して聞き取れる合図として用いることができる。
【0001】
本発明は、飲料用容器に用いられる双室容器又は二室容器に向けられるもので、顧客が二つの物質の混合物を消費することを望む瞬間まで該二つの物質を別々に存在させるものである。
【0002】
本発明は、混合物の新鮮さ、理想的な適飲状態を確実にするものである。二酸化炭素及び任意に窒素を含む飲料物において泡を作り始める為に小さなカプセル等を用いることは周知の技術である。特に、このようなカプセルは新たに注がれたビールにクリーム状の泡を与えるためのものである。泡は次のように発生され得る。即ち、飲料容器への充填過程で容器が直ちに閉じられる前に少量の液体窒素が容器に沈積される。液体窒素は蒸発し、存在する二酸化炭素と共に、例えば、該窒素により容器中に過度の圧力が発生する。容器の底に固定されるか若しくは容器に固定される容器内のカプセルは少なくとも一つの極めて小さい開口部を有している。容器の閉鎖後直ちに容器は上下逆さにされ、カプセルの小さな開口部が容器内の飲料上の頭部空間と連通するようにされると、カプセルの内側と飲料の頭部空間との間に圧力均衡が生じる。圧力下での気体は、内圧及び外圧が等しくなるまでカプセル内に入り込む。続いて、容器は「通常の」垂直位置に配置される。飲料の表面張力により、カプセル内には液体の進入はなくなるか、若しくは液体の進入を微量とすることができる。飲料容器を開けると直ぐに容器内の圧力が直ちに環境圧力に落ち、これによりカプセル内外の圧力差を誘発する。これにより、小さい開口部から小さな泡が放たれ、飲み物に所望の泡立てを形成する助けとなる。
【0003】
小オリフィスの代わりに、飲料容器の開放後直ちに上記の異なる圧力に呼応する異なるバルブ手段をカプセルに設けることもできる。このような場合は、容器の「上下」の位置付けは要求されないが、製造費が嵩む。さらには、これらのカプセルが気体を充填させなければならず、重圧下で閉じなければならない。
【0004】
WO91/07326には、このようなカプセルが開示されている。開示されるカプセルは(容器内への挿入用の)密閉された中空状の差込形状で、容器の開放に呼応する手段を備えるもので、容器の開放の際に差込部の内側と容器本体内の飲料との間を連通する。カプセルの壁のオリフィスはカプセルの下半分内にあり、相応しくはカプセルの最も下方のある点、若しくはカプセルの最も下方のある点の近くが相応しい。カプセルは閉鎖手段を備える。該手段は、例えば、破裂ディスクで、容器が開放する間に、若しくは開放した後にカプセル内部と容器内の気圧との間の圧力差に破裂ディスクを当てると、破裂ディスクは破裂してオリフィスを形成する。閉鎖手段はまた、容器の仕切に連結する手動開放可能なバルブ、若しくは破壊装置を備えることもできる。さらにまた、閉鎖手段は圧力呼応バルブからなることもできる。圧力呼応バルブは、開放後のカプセル内部と容器内の気圧との間の圧力差に曝された時に開く。該バルブはオリフィス内で成端する孔とカプセルの外側にあるクロックとからなることが相応しい。クロックは孔内に嵌合され、容器の開放の際に生じる圧力差に曝された時に孔の外に吹き飛ばされる。バルブの更なる実施形態も記載される。
【0005】
最近では、PCT/EP94/02491において、容器内の飲料が注ぎ出される直前若しくは消費される直前に飲料液と混ぜ合わされる第二の液体を受け入れるためのカプセルとして上記のような公知の差込部を用いることが示唆されている。同出願では、該カプセルを第二の液体で一部満たすことでこの液体上に第二の頭部空間を設けることが示唆されている。飲料容器が開放されて、飲料容器内の飲料液上の最初の頭部空間内の圧力が大気圧まで落ちたとき、第二の頭部空間と大気圧間の圧力差により圧力感応閉鎖手段がカプセルの壁内のオリフィスを開け、カプセルの壁内のオリフィスがカプセルの下半分内に位置し、そして第二の液体がカプセルから主たる液体へ噴射される。
【0006】
前記カプセルは大気より上の圧力を予め入れることが好ましい。この場合、カプセルは容器の中に差し込まれる一方、この圧力下でカプセルは保持されることができる。また、容器は最初の液体で充填される一方、容器全体及びカプセルは上記圧力下で保持されることができる。カプセルの内部に予め圧力を加える工程に抗するバルブの存在のために、このようなカプセルを設け費用は非常に高いものである。
【0007】
上記出願によると、カプセルに予め加圧しないことも可能である。この場合、例えば、カプセルの内部と第二の液体の漏れのような汚染を生じさせる液体容器内のカプセルの外部との間に連通がなければならない。若しくは、例えば、収縮、軟化等が生じるカプセル内における物理的変化の必要がなければならない。それ故に、このような追加の工程や有用な材料の選択もまた更に費用を生じさせる原因である。
【0008】
しかし、飲料容器は多数に製造されるため、そのようなカプセルの費用を下げる必要がある。
【0009】
したがって、本発明は、クレーム1による飲料容器開放直後に飲料容器内の第一の飲料液との混合用の添加物である風味料を受け入れる容器を提供するものである。それは飲料容器への挿入前の予加圧を必要としない二室容器である。2つの室のうちの1つ(「第1室」)は風味料で完全に充填されることが意図され、一方、他方の1つ(「第2室」)は気体のみで充填されることが意図される。風味料は第2の飲料液、シロップでもよいし、若しくは固体状、例えば、粉末や粒状物でもよい。気体を収容する室(第2室)は外部、即ち、飲料容器の所謂最初の室と連通している。この連通は少なくとも1つのオリフィスにより設けられている。オリフィスの形状はいかなるものでもよいが、一方で、かなりの期間のうちに、例えば、数秒から30分又は1時間の範囲内で飲料容器を閉鎖した後に気体流が室の内外の圧力差をゆっくりと釣り合わされるように気体流が十分に制限される形状のものとする。また、他方では,飲料容器の最初の室における急激な圧力減により(すなわち開放後)、飲料容器の開放の際に表れるような同じ規模の時間(即ち、約1/100秒から1/10秒の範囲内)で、気体は圧力減を均衡させるに十分な早さで逃げることはできない。
【0010】
二室容器のうちの風味料を収容する第1室と飲料容器の最初の室との間には連通はない。この第1室は完全に封止されている。第1室は第2の液、粉末、粒状物等で完全に満たすことが好ましい。
【0011】
本発明の一つの実施形態では、本発明の二室容器は頂部部材及び基部部材の少なくとも2つの部分からなり、そのうちの少なくとも1つは他の部分まで延びる側壁を有するので、両部分が連結されれば該二室が提供される。2つの異なる種類の側壁が存在する。
【0012】
二室容器の包囲外側壁は気体収容室(第2室)の外壁を部分的に形成し、閉鎖手段を介して対位する基部部材又は頂部部材に連結可能若しくは連結されている。この閉鎖手段は、飲料容器の封止が解かれ、容器に通気孔が開けられると直ぐに現れる急激な圧力差により開放若しくは破壊され、過剰圧が周囲圧へと減ずるようでなければならない。圧力をゆっくりと均衡させるために設けられた気体収容室のオリフィスは、急激な圧力減少の間に、圧力を均衡させるために気体がこのオリフィスを出ることができないように制限されている。したがって、飲料室が開放する際の圧力差は該閉鎖手段に充分に掛かる。圧力差により生ずる力に耐えられないので、閉鎖手段は開放若しくは破裂する。
【0013】
二室容器の内側の2つの異なる室を分ける内部の側壁は、二室容器に関する限り、対位する部材(基部部材又は頂部部材)に密着して嵌まり合う連続した壁である。このため、気体又は他の流体が該気体又は他の流体を収容する室から逃げて他の室に導入される可能性なく、二室は完全に分離されている。しかし、該内側の側壁と二室容器の各々の対位する部材との間には閉鎖手段はないか、あるとしても弱い閉鎖手段であるので、外側の側壁と対位する側にある基部部材又は頂部部材との間の連結を開放若しくは破裂すると、内側の側壁は最早該室の対位する部分に嵌合されることなく、該部材から解放される。結論として、風味は風味料を収容する室から自由に逃げることができる。
【0014】
二室容器の気体収容室の内側と外側との間の単なる緩やかな圧力の均衡用の少なくとも1つの小さなオリフィスは外壁の上部内又は最上部内に設けられた1つの上部限定的オリフィスであることができる。この限定的オリフィスは、容器内の液体に連通すると、液体が入らないか、入ったとしても極く僅かの液体しか入らないような寸法である。これは、表面張力により生じる「バブルポイント効果」によるものである。しかし、限定的オリフィスが、上述したように、内側と外側との間の圧力の緩やかな均衡を可能にする。「緩やかな均衡」は約数秒から30分又は1時間までの間の均衡を意味する。飲料容器の封止直前に加えられる一滴の液体窒素が約15秒の間に蒸発するものと推測される。例として、限定的オリフィスが飲料容器の気体が存在する頭部空間(例えば、二室容器がそこに封止された場合の飲料容器の逆さの位置で)と連通すると、圧力差を約80%に均衡させるために同じ時間が生じる。充分な均衡は、通常は「任意の」パスツリゼーションが終了した後(例えば、約0.5時間から1時間内)にほとんど若しくは完全に完了する。
【0015】
限定的オリフィスは二室容器の各々の部材の壁又は頂部を介して延びる小さな穴でもよい。また別に、限定的オリフィスは、例えば、次の要素からなってもよい、即ち、オリフィスの周りで、頂部部材表面がほぼ筒状の凹部を形成し、その凹部の基部から裁頭円錐形状のテーパ部分が頂部部材表面の高さに向かい或いは該高さに届くように上方に延びている。限定的オリフィスは該裁頭円錐形状のテーパ部の頂部に設けられている。他の実施形態において、頂部部材の内側には同じ材料からなる小さな筒体が設けられている。この筒体を貫通し、また、頂部部材を貫通して、小穴が頂部部材の表面でオリフィスを形成して延びている。
【0016】
包囲外壁の閉鎖手段は、例えば、スナップ嵌め連結、締まり嵌め連結若しくは膜体でよい。スナップ嵌めは密着嵌合でなければならないが、スナップ嵌めが解かれた時に打ち勝つ力(即ち、摩擦力及び変形力)が飲料容器を開放した時の圧力差により生じる力より小さくなるように十分に弱くなければならない。理想的には、二室容器は十分なたわみのある材料からなり、小さな変形力を与えるもの、例えば、ポリアルキレン、好ましくはポリプロピレンである。この材料は親水性があり、所望の表面張力特性を与えるので、完全な二室容器を製造するために用いると有益である。特定の実施形態では、スナップ嵌めを提供する二室容器のこれらの部材の表面は摩擦減少剤(減摩剤)や潤滑剤で被覆されている。もし閉鎖手段が締まり嵌めであれば、二室容器の基部部材は(一体的に若しくは一体不可分に設けられるか連結される)外側壁の下部を備え、二室容器の頂部部材は同様に外側壁の上部を備えている。嵌合は上部及び下部の側壁部分の重ね合わせで行われる。両側壁部分の間の締まり嵌めを解く力は十分に弱く、上記の飲料容器を開放する際の圧力差により生じる力より小でなければならない。締まり嵌めの封止は壁の重ね合わせの区域のみによって行うか、若しくはガスケットやパッキンリングを追加的に用いる。他の実施形態では、閉鎖手段は薄い膜体である。この膜体は、例えば、各々の外側端に弱く封止されてもよい二室容器の頂部部材又は基部部材を構成する。急激な圧力差により外壁端部への封止が破裂若しくは破壊した場合に内壁の嵌合もまた開放される程度に充分な強度を膜体は有するものでなければならない。
【0017】
二室容器の対位する部材に密着嵌合する内壁は閉鎖手段がなくてもかまわない。外側壁と対位する部材との間の連結を開放すると、液、粉末等が液、粉末等を充填する室から自由に出ることができることになる。本発明の更に他の実施形態では、閉鎖手段が密着嵌合を形成するために設けられている。しかし、これらの閉鎖手段は弱くなければならないし、外側壁の閉鎖手段の離脱とともに開放されなければならない。例えば、このような閉鎖手段は包囲外壁の部分間の締まりばめの重ね合わせ距離よりも少ない重ね合わせ距離の締まり嵌めでよい。飲料容器を開放した際の圧力差の力により外壁部分の締まり嵌めが開放されれば、内壁の締まり嵌めの下部長さが必ず下部壁の開放を行う。
【0018】
好ましい実施形態では、二室容器は頂部、内壁及び包囲外壁からなる頂部部材からなる。壁の下端部は基部部材に嵌まり合い、その包囲外壁は、二室容器の底部と同様に、スナップ嵌め手段を備える。このような容器を充填するために、上下逆さまの位置にされる。
【0019】
更に好ましい実施形態では、二室容器はほぼ円筒形で、底部は外側に延びる円盤状(又は半球状)の形状である。外壁及び底部(又は、他の実施例では頂部)には閉鎖手段が設けられおり、閉鎖手段は二室容器の底部を遠回りに延びている。添加物の充填が意図される二室容器の第1室は第2室の内側にあってもよい。この場合は、(矩形等の形状に構成された4つの壁からなっていてもよいが、好ましくは円形の)内壁が設けられる。このように第1室と第2室とを分離する内壁は外壁まで延びないので、気体の受け入れが意図される第2室は第1室を完全に囲んでいる。この後者の実施例は、特に、円形の内壁及び外壁からなる実施形態が好ましい。そのような容器は低い費用で製造されるので有益である。外室又は第2室が内壁と同じ高さを有する必要はない。外室又は第2室は低いほうが好ましい。この場合、2つの室の頂部は段部又は肩部により区分けされる。
【0020】
以下、付加的例示のみの為の図面を参照して本発明を記述する。
【0021】
図1aには、二室容器の基部部材(ベースパート)1が示され、基部部材は、頂部2,外壁3及び内壁4を有する二室容器の頂部部材10に連結されている。閉鎖手段5はスナップ嵌めの形態で提供されている。基部部材は各飲料容器の底部を嵌合するためにやや半球形である。壁4は風味料で満たされる内室若しくは第1室6を隔離している。ハッチングは該風味料を示す。第1室すなわち内室を包囲する第2室若しくは外室7は気体で満たされることが意図される。外室若しくは第2室の頂部を構成する頂部部材は限定的オリフィス8を備える。該限定的オリフィスを介して内部と外部との間に圧力均衡が生じる。9は折曲げ縁を表す。図1bでは、内壁4及び外壁3の円形形状が示される。外壁3は円形線としてのみ描かれている。
【0022】
図2は、飲料容器の封止の開放により飲料容器内に急激な圧力減少が生じた後の同じ二室容器を示す。壁3の端部(5a)と二室容器の基部部材に設けられた各部分(5b)との間でスナップ嵌め形態の閉鎖手段が開放されている。内壁4と基部部材1との間には封止又は閉鎖がないので、風味料は飲料域内に自由に逃げ込むことができる。
【0023】
図3aは、プラスチック、好ましくはポリプロピレンの2つの部材で作られた二室容器を示す。頂部部材(トップパート)10は、内側壁4と外側壁3の上部に一体に連結された頂部2からなる。基部部材1は、内(第1)壁の領域で厚みを増した直径を有し且つ各段13を提供する底部12と、下方の外側壁3’とからなる。包囲外側壁部分3及び3’の端部は、締まり嵌めを提供する箇所11でオーバーラップする。摩擦力はオーバーラップ領域の締まりを保つ唯一の力である。内側壁4は基部部材の段13とオーバーラップするので、内側壁は底部12に密着嵌合し、外壁部分のオーバーラップの約1/3の長さを有する締まり嵌めを提供する。したがって、もしも外壁部分3,3’間の締まり嵌めが開放されると、内室内部の風味料が自由に逃げ出すことができる。外壁3の上部内に、限定的オリフィス8が示される。
【0024】
図3bは、付加的なO-リング16が締まり嵌め内に設けられている点が図3aと異なる。このリングは、例えば、ゴム又はテフロンで作られる。
【0025】
図4aは、二室容器の頂部部材10が膜体からなる本発明の実施形態を示しており、この膜体は頂部2が裁頭円錐形状にテーパ化された形状を有するように内側壁3及び外側壁4の上端部に封止されている。この形状により、膜体は、どんな更なる封止がなくても内壁3の端部に密着嵌合される。膜体は、例えば、ガスケットを介して外側壁4に封止される。膜体は柔軟でもよいし、堅くてもよい。
【0026】
図4bは膜体を有する他の二室容器を示しており、ここでは側壁3及び側壁4の長さが等しい。シール14の破断が内室6の開放も提供するように、膜体は十分に堅くすべきである。膜体は両壁3及び4の端部に封止することが好ましい。
【0027】
図5は、図1のように、基部部材1及び頂部部材10からなる二室容器を示す。図1の容器に比べて、内室又は第1室6が大きくされ、第2室又は外室7が小さくされている。内室の側壁は部分的に二室を隔離する内側壁4であり、そして部分的に(その上部分で)外側壁3である。基部部材1は凹みを有する中間部分を有し、飲料容器13の底部への底部12の連結がその外部部材13により提供される。凹みにより提供される段14は内側壁4に封止され、締まり嵌めとなる。外側の締まり嵌め15は外壁3の下端部及び底部12上の各構造からなる。締まり嵌め15の締めの長さは、段14での嵌合の長さに比べて増えている。
【0028】
飲料が消費される直前に外液若しくは主液との混合が意図されるいかなる風味料も二室容器の内室の中に満たすことができる。主飲料はビール、二酸化炭素を含む水若しくは二酸化炭素を含まない水、付随的に炭酸ジュース等でもよい。好ましい実施形態では、主飲料はビール、例えば、ドイツの「バイスビール」であり、風味料は風味を加えたシロップ、例えば、クルバマソウ又はキイチゴで風味付けられたシロップである。このような場合、二室容器は、この風味料の普通量を収容するように設計されている。しかし、本発明はまた、例えば、濃縮フルーツジュース又は他の任意に強めの色付けをし、風味付けされたシロップを水の中に混ぜ合わせるのにも役立つ。これは、フルーツジュースの希釈シロップが安定でない場合に便利である。更に、透明な飲料容器が用いられる場合、両方の液体の混合が消費者により観察されることができ、その上に、2つの飲料液の安定した分離が評価され得る。混合の完全性は両液の粘度に依存する。しかし、完全な混合を提供しないほうが有利であろう。例えば、上記の「バイスビール」と風味料との組み合わせにおいて、得られる飲料は「ベルリネル バイゼ」と呼ばれるもので、他の部分はクルバマソウ又はキイチゴ風味により強力に甘味を付けられているが、飲料のその部分はほとんどビールだけのような味がしなければならないことを特徴とする。他の実施形態では、第1室が風味付けする粉末若しくは粒状物等で満たされる。
【0029】
本発明の操作方法は次の通りである。
【0030】
二室容器は通常2つの部材すなわち頂部部材及び基部部材に作られる。ある例では、これらの部材の1つのみが内壁及び外壁を有する(即ち、壁が一体に又は分離不可に部材に連結されるか、取付けられる)。代替的に、該部材の1つが外壁を有し、他の部材が内壁を有することも可能である。一般に、締まり嵌めについて特に上述したように、頂部部材は内側壁及び/又は外側壁のいずれか又は両方の上部分を有してもよいし、また、基部部材は補足的な下壁部分を有してもよい。各々に適した部材は風味料で満たされ、次いで閉鎖手段を介して両部材を連結する。これは窒素雰囲気中、又は、他の保護気体雰囲気中で行うことができ、該気体で満たされた第2又は外室を提供することができる。続いて、二室容器は飲料容器内に置くことができる。これは、容器が第1の飲料液で満たされる前に挿入され、また、例えば、該容器の底部の内側に接着されるか粘着される。粘着は、例えば、スナップ嵌めにより、飲料容器の底部及び二室容器の基部部材内で各構造を用いて行われ得る。続いて、容器は飲料で満たされる。代わりの実施形態では、先ず飲料容器が飲料液で満たされ、そしてその後、二室容器が導入される。この場合、二室容器は飲料の中で自由に浮遊又は移動し、そして、例えばその比重により沈むか遊泳する。
【0031】
その後に、飲料容器は閉じられる。これは、飲料容器内部の圧力を増すために液体窒素の滴下又は他の手段を提供した後に、例えば、二重継ぎ目を継ぎ合わせる公知の方法で行うことができる。継ぎ合わせ後に、二室容器の第2室若しくは外室は、例えば、二室容器が飲料容器の底部に固定されていれば、飲料容器を上下逆さまにして、飲料容器の気体を含む頭部空間と接触されなければならない。よって、頭部空間の気体は二室容器の前記第2室若しくは外室に移動する。気体は限定的オリフィスを経て導入される。上述のように限定的オリフィスにより内外の圧力均衡はゆっくりしたものである。しかし、表面張力及び限定的オリフィスの形状により、液はその少なくとも大部分が導入されることを阻止される。圧力均衡後に、二室容器の外室内部の圧力は周囲圧力の上となるであろう。このような方法で、容器は「詰められる」。これは泡の頭をビール容器に誘発するために気体室を満たすのに似ている。内壁は対位する基部部材若しくは頂部部材に密着嵌合しているため、内室及び外室は液又は気体を交換することなく完全に分離されており、それ故、容器内の物質からの風味料の分離を保っている。
【0032】
開放するとき、飲料容器は即座に通気され、容器内の圧力が急激に周囲圧力まで落ちるであろう。しかし、気体が限定的オリフィスから逃げ出そうと集中するので、二室容器内の圧力は開放前の容器の圧力若しくはその圧力近くになおとどまるであろう。この圧力は機械的な閉鎖、例えば、スナップ嵌め、締まり嵌め、膜体-壁-連結を破壊若しくは開放するのに十分な力を生み出すであろう。開放、破裂、破壊に際して、容器の2つの部材は分離される。内側壁と対位する頂部部材若しくは基部部材との間には閉鎖はなく、あるとしても弱い閉鎖のみであるので、風味料は各から自由に逃げ出し、第1の液体飲料に入るであろう。
【0033】
いずれも壁を備えている容器の基部及び頂部の両方は飲料容器の端部孔より大きくなければならないので、容器のどの部材も消費者に飲み込まれる恐れはない。
【0034】
二室容器が容器の基部又は側壁に固定される場合、その頂部部材は飲料容器の封止の開放に呼応する閉鎖の破壊又は開放の際にゆるくなる。これは、混ぜ合わせが十分であることを消費者に対して聞き取れる合図として用いることができる。
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