JP2002512068A - 吸引器 - Google Patents

吸引器

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JP2002512068A
JP2002512068A JP2000544248A JP2000544248A JP2002512068A JP 2002512068 A JP2002512068 A JP 2002512068A JP 2000544248 A JP2000544248 A JP 2000544248A JP 2000544248 A JP2000544248 A JP 2000544248A JP 2002512068 A JP2002512068 A JP 2002512068A
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JP2000544248A
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シュルツ,レナード・エス
ドローグ,ジェフリー・ケイ
グレイシー,ケビン・ダブリュー
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ジェイエルジェイ・メディカル・ディバイシーズ・インターナショナル・エルエルシー
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    • A61M1/84Drainage tubes; Aspiration tips
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 改良型の煙吸引システム(10)並びに外科手術によって生じるガス状の副産物や化学製品から生じる有害な蒸気を除去する方法を提供する。煙及び蒸気吸引システムは手術場所に配置又はワークステーションに組み込まれる真空ヘッド(18)を備える。真空ヘッドは、プレナム(28)と、プレナム内が減圧された又は低圧となった時にプレナムが陥没するのを阻止するプレナム支持体とを有し、手術場所における様々な外科手術や、ワークステーションにおける種々の工業的処置において、システムの利便性を高めるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1998年4月17日付けで出願された米国仮特許出願第60/0
82,125号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】 背景 本発明は、ガス状及び/又は実質的にガス状の材料を除去するための装置、シ
ステム及び方法に関する。かかる材料は、切除、加熱又は焼灼を伴なう処置方法
を含む外科手術方法における、エアロゾル副産物を含むが、これにのみ限定され
るものではない。より具体的には、本発明は、外科手術箇所にて化学物質により
発生し又はレーザ、超音波切除及び/又は焼灼により発生された煙、蒸気又は雲
状の煙を効果的に除去する吸引器システム用の吸引器又は真空ヘッドに関するも
のである。
【0003】 外科手術中に組織を加熱し且つ/又は焼灼することは一般的なこととなってい
る。しかしながら、かかる加熱及び/又は焼灼の不要な副産物は、これにより発
生された煙である。かかる雲状の煙は、外科医による視界を不鮮明にし、また、
発生された臭いは、その外科チームの者及び患者(目覚めているならば)にとっ
て不快で且ついらつくものである。更に、雲状の煙は、手術室内の人々にとって
危険となり、また、手術領域内に残留する汚染物を生じる感染症の媒体を含む可
能性がある。同様に、化学的蒸気(例えば、コンピュータ部品の洗浄により発生
されるようなもの)は、同様に、それを吸引する者の気管を刺激し、また、発ガ
ン性である場合がある。
【0004】 手術箇所から雲状の煙を除去し且つ作業環境から化学的蒸気を除去するための
煙の吸引及びろ過装置が開発されている。かかる装置は、典型的には、真空源す
なわち真空発生器に接続されたホースと、該ホースに接続された吸引棒とを備え
ている。臭い及び感染症の媒体を除去するため、かかる真空発生器と共に色々な
ろ過装置が使用されている。典型的には、公知の吸引及びろ過装置の吸引棒及び
ホースは、その吸引棒又はホースのノズルを外科手術箇所の近くに保持するため
、治療者が不断に注意し且つ操作することを必要としている。別の問題点は、ホ
ースノズル及び吸引モータを通る空気の流れが手術室内又は倉庫内にて過剰で且
つ望ましくない雑音の発生源となることである。
【0005】 もっと最近になると、吸引棒に伴う問題点に対して少なくとも部分的に対処す
るため、煙吸引器システムは、看護人又は他の治療者が不断に注意することなく
、外科手術箇所の所定位置に保持可能性である端部作用部を備えるようになった
。かかる吸引器システム及び端部作用部の少なくとも1つが、米国特許第4,9
21,492号(シュルツ(Schultz)及びその他の者)に開示されてい
る。その開示内容は、本願において参考として引用し、本明細書に含めることと
する。シュルツ及びその他の者は、レーザ外科手術におけるガス状の副産物を外
科手術箇所から除去するための端部作用部を開示している。この端部作用部は、
可撓性のホースと、外科手術箇所の付近にて気密の関係に接着剤により取り付け
ることのできる撓み可能な真空ヘッドとを備えている。この真空ヘッドは、約3
60°の円弧の周りにて外科手術箇所から雲状の煙を吸引する、全体として環状
のプレナムを有している。有孔のプレナム支持体は、可撓性のプレナムが真空圧
の存在下にて潰れるのを防止し、また、真空圧をプレナムの全周の周りにて拡散
させる。
【0006】 米国特許第5,015,243号(シィファノ(Schifano))には、
煙が発生されるとき、煙及び空気を手術箇所の周りから吸引すべく手術箇所を取
り巻く可撓性の吸引ヘッドを有する別の煙吸引器システムが開示されている。1
つの実施の形態において、吸引ヘッドは、円環状の形状の管状部材であり、この
管状部材は、手術箇所に面する管状部材の内面に形成された複数の半径方向開口
部を有している。シィファノは、管状リング部材は円形又は楕円形とすることが
できること、空気が実質的に、取り巻く関係にて吸引される限り、手術箇所を完
全に取り巻く必要がないことを教示している。
【0007】 シュルツ及びシィファノの型式の煙吸引器システム及び端部作用部は、その所
期の目的に良く適しているが、改良の余地がある。例えば、この端部作用部は、
その端部作用部が取り付けられる面に順応し得るように撓み可能すなわち可撓性
であるが、その何れも、適合した形状を保つため、骨格状の補強構造体又はフレ
ームを開示していない。かかる骨格構造体又はフレームは、例えば、耳、鼻、口
、又は関節領域内のような不規則な身体特徴部分付近にて使用すべく煙を排除す
るように端部作用部又は真空ヘッドを適応させる上で価値がある。また、かかる
端部作用部の全体として中央にある、手術箇所へのアクセス開孔部が切開の異な
る寸法及び異なる方法に対応し得るように、寸法が変更可能であり、また、色々
な位置に吸引開口部又は開口部を有する端部作用部が利用可能であり、行なうべ
き手術の方法に対応して、1つの特別な端部作用部が選択され得ることは、有利
なことであろう。また、ユーザによって、選択された形態に曲げ可能な、全体と
して細長い管状の形状にて端部作用部が利用可能であり、また、所要形状又は曲
げた端部作用部が選択された形態に留まり勝ちであるならば、有利なことであろ
う。また、端部作用部又は真空ヘッドを、広く使用されている一般的な外科用ド
レープ又はドレープ材料と一体化し、又は有害な化学的ヒュームを含む作業ステ
ーション内に組み込むことができるならば、有利なことであろう。
【0008】 概要 本発明は、煙、化学的蒸気、エアロゾル、ガス状又は全体としてガス状材料、
及び粒子又はその他の材料を取り込んだ流体を含む流体を除去し又は吸引するの
に良好に適した吸引器を提供するものである。この装置は、外科手術箇所、作業
ステーション及び製造アセンブリ又は加工箇所からかかる物質を除去すべく使用
するのに良好に適している。
【0009】 上記に概説した必要性は、大部分、本発明に従い、吸引器を含む、煙吸引器シ
ステム及び方法により解決される。本明細書に記載した実施の形態は、外科的方
法の間に発生された煙又は生物エアロゾルを含む、煙又はその他のエアロゾルを
効率良く且つ迅速に除去する設計とされており、外科医又は治療者による不断の
注意又は操作を必要とせずに外科手術箇所にて使用することができる。これら装
置は、また、作業箇所から蒸気を除去することもできる。
【0010】 本発明により、外科的又は商業的方法のガス状の副産物を除去する改良された
煙吸引器システム及び方法が提供される。該煙吸引器システムは、外科手術箇所
又はその他の作業箇所に位置決め可能な真空ヘッドを備えている。該真空ヘッド
は、プレナムと、真空又は低圧が内部にて画定されたとき、プレナムが潰れるの
を防止するプレナム支持体とを備えており、また、多岐に亙る外科手術方法の多
岐に亙る外科手術箇所にてこの装置を使用することを容易にし得るようにされて
いる。
【0011】 本発明の1つの実施例は、煙、微粒子、空気等のガス状の副産物を、外科施術
室や商業施設から全体的に吸引する真空源に連結するための煙真空吸引ヘッドを
含む。煙真空吸引ヘッドは、概略曲げやすい可撓性材料で作られプレナムを画成
する。プレナム内にプレナム支持体が担持され、プレナムの支持体を提供し、真
空又は比較的低圧の領域がプレナム内に生成されるときプレナムの崩壊を防止す
る。煙真空吸引ヘッドは、開口取入面すなわち取入用の開口を含み、外科手術部
位に隣接又は外科手術部位内に位置される。接着剤が該ヘッドに担持され、ヘッ
ドを手術部位に相対的に決められた位置又は配置位置に維持する。
【0012】 1つの実施例において、煙真空吸引ヘッドは少なくとも1つのアクセス開孔を
含み、アクセス開孔は、寸法を選択的に拡張され得る。典型的には、アクセス開
孔は、煙真空吸引ヘッド内のほぼ中心に配置され、最初の周縁を有する。最初の
周縁は、ほぼ開孔のまわりへ伸長する1つ以上の取外し可能な概略同心の周囲部
分を選択的に取外すことにより、ほぼ同心的に外方へ移動され得る。また、典型
的には、開孔は、最初の寸法であろうと拡張された寸方であろうと、取外し可能
なフィルムにより使用前に覆われるか密封される。
【0013】 他の実施例において、煙真空吸引ヘッドは、骨組のような強化用の部材又は位
置決め枠を含み、それにより、ヘッドは、選択された形状をとるか、選択された
形状に留まる傾向にある。骨組構造は、適当な材料から成る単一の可撓性の細長
い部材を含み得る。適当な材料は、曲げること及びねじることが可能であるが、
選択された曲げ又はねじりを維持するに十分な剛性を有する。骨組構造は、内在
的又は外在的であり、そして単一の細長い部材、単一の環状部材、複数の軸方向
に整合した部材、多数の平行な若しくは分岐した部材、又はそれらの結合を含み
得る。この実施例は、関節、耳、鼻、口のような不規則な面を有する身体部位に
使用するのに良好に適合される。
【0014】 他の実施例において、真空吸引器は、2つの端部を有するほぼ管体を含んでい
る。管状体を真空源へ結合するため、管体の端部の1つは、他の真空吸引ヘッド
、又はホースのようなカップリングに連結される。他方の端部は、自由にされる
。管状体は、真空又は低圧が環状体に生じるとき、煙等を入れるための開口又は
開口面を含む1つ以上の領域を有する。この実施例において、管状体は、剛性要
素又は骨組構造を有し、異なる状況で使用するため、管状体が容易に曲げられ特
定の形状を維持することを可能にする。この真空ヘッドの実施例は、外科手術の
間に深い切り口若しくは傷において、補助的に又は単独で使用するに良く適合す
る。
【0015】 また別の実施形態において、煙吸引ヘッドは、煙またはエアロゾルの生成部に
ほぼ隣接して位置づけられている、実質的に開放されている開口部分を含むプレ
ナムを形成する。プレナムが、ほぼ環状であり、また、頂部の外方向に面する壁
を有しており、さらに、ほぼ中心にあるアクセス開孔であって該開孔の周辺が内
壁によって形成されているようなアクセス開孔を含んでいる、一実施形態におい
ては、上記開口部分は、例えば傾斜壁及び/または頂部壁の一部を含む内壁に、
及び/または、該内壁に隣接して、形成されてもよい。この実施形態は、外科手
術中に皮膚や生体組織の垂下部または隆起部が、例えば切開部の周囲に、切開の
結果として形成されるであろう外科手術において使用するに良好に適する。かよ
うな処置は、例えば、形成外科処置や乳房切除を含み、特に、皮膚または組織の
垂下部がまっすぐに保持される場合に、プレナムに誘発される真空が皮膚または
組織の垂下部を吸引する傾向にある。
【0016】 別の実施形態において、本発明の吸引システムは、真空発生器すなわち真空源
を取り外し可能に連結する吸引ホース及び外科処置部をほぼ取り囲む真空ヘッド
を備える。真空ヘッドは、柔軟な材料すなわち可撓性材料から実質的に作られ、
ほぼ中心にある開孔を有するプレナムを画成する。多孔性プレナム支持材料は、
プレナム内に置かれ、プレナムにある程度の剛性を与え、真空領域すなわち比較
的低い圧力領域が確立される際に、プレナムが破壊されないようにする。プレナ
ムは、中心の開孔に隣接する、開口領域を含む。外科処置部における所定位置に
真空ヘッドを維持するために、真空ヘッドの皮膚接触壁に、接着剤を用いてもよ
い。
【0017】 本発明の実施形態及び特徴は、外科処置用滅菌布に組み込まれているか又は一
体化されていて、断面領域が選択可能な泡沫支持チャネルにある。ここで、チャ
ネルは、煙を搬送し及び/または他のエアロゾル粉塵を外科処置部から離隔する
ために用いられてもよい。
【0018】 本願に記載されている煙吸引システムまたは真空ヘッドの実施形態はいずれも
、滅菌形態で且つ手術室環境に受け入れられ得る彩色が施されて、提供されても
よい。
【0019】 一実施形態において、本発明の煙吸引システムは、ほぼ同心のミシン目によっ
て形成されているかまたは分離されていて、切開すなわち処置領域の必要な長さ
に応じて選択的に除去され得、楕円形であってもよいがほぼ連続的で同心の複数
の領域を含む真空ヘッド端部作用部(エフェクター)を備える。
【0020】 一実施形態において、本発明による端部作用部は、特定の所定寸法の予め設け
られているほぼ中心にある楕円形の切り欠き部を有するものでもよい。切り欠き
部の目的は、一次作業領域すなわち初期作業領域を形成し、外科医または看護婦
がより容易に周囲の楕円形区域を取り除いて、元の開口を拡幅しやすくすること
にある。
【0021】 一実施形態において、各真空ヘッドの除去可能な区域は、区域の一表面上に、
紙で裏打ちされた接着ランニングを設けてもよい。裏打ち紙は、作業フィールド
または作業領域の寸法が決定されると、取り除かれる。こうして、真空ヘッドの
残りの部分及び/または滅菌布を患者の外科処置準備済みの皮膚または外科処置
を施すべき場所を覆う医療用布に固着させることができるようになる。
【0022】 いくつかの実施形態において、1以上のマニフォルド様の連結ハンドルまたは
チューブが、発泡体充填チャネルまたは真空ヘッドから延びて、煙及び蒸気の混
合物を処置部から導管内に搬送し、次いで収集濾過及び/または消臭装置まで搬
送する。ここで、上記混合物は処理されてもよく、空気が室内に戻されてもよい
【0023】 いくつかの実施例では、ドレープの皮部は端部作用部、マニホルド及びドレー
プを連続して覆っていてもよい。これらの及び他の実施例においては、マニホル
ドは8つの直線状の、すなわち、平行な且つ/または湾曲した延長リップ、また
は壁部のいずれかを含むように設けられていてよい。該リップまたは壁部はプレ
ナム支持部の内部または両側に延びていて、プレナム支持部はプレナムまたは吸
引器用バキュームヘッドの外壁を支持する。これらリップまたは壁部の目的は、
プレナム支持部/マニホルド接合部の覆い用のドレープの皮部による、ねじれ(
kinking)、狭窄、他の形態の閉塞の可能性を妨げることにあろう。この
閉塞は、通常手術室の床に垂れ下がる取り付けチューブによってマニホルドにか
かる下向きの力により起こりうる。延長リップが適所になく、吸引圧または減圧
がかかる場合、皮部がマニホルドの入り口側オリフィスに陥入してこれを覆う場
合がある。
【0024】 別の実施例は、吸引された煙が発泡体充填チャンネル(foam−fille
d channel)またはプレナムからマニホルドまたは接続ノズルの出口箇
所に向かう際の、吸引された煙のためのチャンバまたは収集箇所を含む。チャン
バは、一端部で(前のパラグラフで述べた)延長リップまたは壁部に取り付けら
れて形成されるか、または、他方の端部の出口側ポートに取り付けられる。チャ
ンバ及び/または出口側ポートは、断面積が減少する領域を含むことにより流速
を増大するように構成されていてもよい。煙の混合物が煙吸引器から出ていくた
めに通る出口側ポートは、通常の導管またはホースに連結されていてもよい。
【0025】 本明細書に記載される実施例のどれもが壁部または皮部により形成されていて
よく、該壁部または皮部は外科用ドレープの材料と同じ材料でできていてよい。
皮部は、通常は難燃性であり、どの実施例においても、好ましくは生体適合性材
料からなり、そのような材料は通常廃棄されることから、廃棄可能であってよい
【0026】 本発明の実施例のいずれの特徴も煙真空吸引ヘッドを種々の状況や外科工程に
適用させるように、選択的に組み合わされることが好ましい。 本発明の煙吸引器及び方法の他の特徴や有利な点は、以下の説明、添付図面及
び請求項に参照して、より明らかに理解されるであろう。
【0027】 添付図面およびこの記載は、煙吸引器の真空ヘッド、ならびにその特徴および
要素を含む本発明の吸引器システムおよび方法の実施例を表している。ここで用
いられるように、用語「吸引器」、「煙吸引器」、「端部作用部」、「真空ヘッ
ド」等の用語は、これらの構造体が低圧または真空に連通され、且つ、エアロゾ
ル、煙、気体または気体状材料を製造する箇所にほぼ隣接して配置されたとき、
エアロゾル、煙、または蒸気のような気体または気体状材料が引き出されるよう
な構造体を包含することを意図されている。ここで用いられるように、「手術場
所」なる用語は、切開が皮膚になされる場所、または外科手術もしくは施術がな
される場所を包含することを意図されている。特に他に記載しない限り、装置お
よびシステムを全体として形成するように、本発明の要素を締め付け、装着し、
取り付け、または接続する手段に関して、このような手段は、機械ねじ、ナット
・ボルト・コネクタ、機械ねじ切りコネクタ、スナップ・リング、ねじクランプ
等のようなホース・クランプ、リベット、ボルト、トッグル、ピン等のような慣
用の締結具を包含するように意図されている。要素は、また接着剤、膠、溶接、
超音波溶接、摩擦嵌合または変形によって適当に接続される。とくに他に記載ま
たは示唆しない限り、本発明の要素をつくる材料は、金属、合金等の材料、天然
および人造繊維、ビニール、プラスチック等の適当な材料から選ばれ、また、鋳
造、押出、モールディング、機械加工を含む適当な製造方法が用いられてもよい
【0028】 前後、左右、上下についての引用は、慣用の記載であり、本発明をまたはその
要素を任意の位置または空間の向きに限定されない。 図1、2において、上述したシュルツ(Schultz)等の特許にもとづく
排煙装置10が示されている。本装置は、適当な真空発生器および濾過組立体1
4に着脱自在に接続された端部作用部12を含む。一実施例においては、端部作
用部12は、ほぼ管状のマニホルド・ハンドル20によって真空ヘッド18に連
結された可撓ホース16を含んでいてもよい。一実施例においては、真空ヘッド
18は、頂壁24と、底壁26と、頂壁24と底壁26との間に延びる外側側壁
27を有するほぼ平らな本体22を含む。本体22は、それが外科箇所を包囲す
る表面に整合するように、無孔柔軟合成樹脂からできていることが好ましい。頂
壁24、底壁26、外側壁27は共に、ほぼ環状の中実部28を画定する。それ
らの壁は中実部28の外皮を形成し、医療用等級の柔軟で無孔の材料から構成さ
れてもよい。材料の選択は、合成でもよく、または、繊維材料のような天然材料
(現在外科用ドレープおよび/またはタオルに用いられているような例えば、セ
ルロース、綿繊維系材料)でもよい。材料の選択は、遅炎(flame−ret
ardant)特性があってもなくてもよい。好ましい合成材料は、開放セル発
泡体、ウレタン・フィルム、スパン・レース・ポリエステル、不織ポリウレタン
・テープ等から選ばれてもよい。
【0029】 頂壁24はアクセス開孔32を備え、底壁26は典型的に頂壁のアクセス開孔
32と整合するか又はそれと略一致するアクセス開孔34を備えている。一つの
層状体又は接着剤36が頂壁24により坦持され、クリアフィルム38が接着剤
36により頂壁のアクセス開孔32を覆って適所で取り外し可能に坦持されてい
ることが好ましい。底壁26は第1の接着剤層40と、第1の接着剤層40によ
り取り外し可能に坦持されたクリアフィルム42とを備えていることが好ましい
。中に埋設されている消毒剤を有することが可能な第2の接着剤層44が底壁の
クリアフィルム42により坦持されている。殺菌処理した剥皮シールド46が消
毒剤の第2の接着剤層44により坦持されている。
【0030】 本体22に吸引力を付与するとき、頂壁24及び底壁26を共に押圧すること
により、プレナム28の容積を低減することは評価されるであろう。従って、図
1及び2に表された端部作用部18及びここに記載された発明の実施形態におい
て、発泡体(フォーム)ウレタン、他の適当な網状の開放セル発泡体(フォーム
)材料、支持基質等のような多孔性の材料から形成された内側コアプレナム支持
体48がプレナム28内で坦持されて、本体22に吸引ヘッド18の可撓性を実
質的に減ずることなく幾らかの剛性を与える。内側コア48は内側プレナム支持
構造体48を備えており、この内側プレナム支持構造体48は、組織又は外科用
材料のような、より大きな材料の進入を阻止しながら、空気及び煙がプレナム2
8内に流れるのを許容する。内側コア支持体48は、手術場所にしばしば存在す
る流体の吸収に抗するように、剛性材料又は疎水性の天然材料で作られることが
望ましい。25.4mm(1インチ)当たり5穴と25穴の間の大きさ(ppi)
の網状になった開放セル発泡体(フォーム)が内側コアに良好に適合する。他の
実施形態において、プレナム支持コア48は成形されるか又は外皮に接触するよ
うに形成されてもよく、複数の若しくはマトリックス化した空気流路用シャフト
若しくはチャンネルが設けられてもうよい。吸引ヘッド18の形状が略円筒形、
長円形又はそれとは異なった形状であっても、プレナム28は略360°の円弧
の周りでガス状物質の排出を行う。
【0031】 図3及び4は、本発明の煙吸引器18の実施形態を示している。中央のアクセ
ス開孔32は、膨張可能であり、従って最初に設けられたアクセス開孔32の周
りから吸引器の吸引ヘッド18の周辺部分52を取り除くことにより、大きい寸
法の孔又は開口50を形成する。頂壁24、底壁26及びプレナム支持部材8は
、スコア部、切断又は部分的に切断された1本の弱いライン部を備えていて、取
り外しを容易にするようにしてもよい。選択された数の略同心状の取り外し部分
が設けられてもよい。弱いライン部、スコア部、切断又は目打ち部56は、略同
心状でありかつ最初のアクセス開孔32に一致してもよく、又は選択された方向
に若しくは選択された形状に最初のアクセス開孔を膨張するようにしてもよい。
即ち、アクセス開孔の周辺で開始しかつそこで終了する一つ又はそれ以上の弱い
円弧部を備えてもよい(例えば、図6に示された弱いラインa及びbを参照)。
(本実施形態及び他の実施形態において、図1及び2に示された端部作用部に共
通する特徴、並びに本発明の他の実施形態に共通する特徴は、共通して引用する
)。
【0032】 図5、6及び12は、本発明の煙吸引真空ヘッド18の他の実施例を示し、真
空ヘッドは大きさ可変のアクセス開孔が設けられ、かつ比較的大きな可撓性の全
体として布状のシート材料から成る外科用ドレープ(drape)60と一体的
に形成されている。このようなドレープは、手術場所を開設するのに広く使用さ
れ、概して透明であり、かつPVC材料又はその他によってつくられてもよい。
これらは患者の皮膚に接合するための接着剤が、典型的には周囲を画成するよう
に四つの小板状の接着剤が、表面に付着されている。ドレープの一方の表面は真
空ヘッドの端部作用部(end effector)18に取り付けるために接
着剤を有している。本発明の真空ヘッド端部作用部18の一体化は、開口を有す
るドレープ又はドレープ材料片を提供し、端部作用部18を開口の上に置き、か
つ端部作用部18の縁をドレープ(図6)に取り付け或いはシールすることによ
って、達成される。端部作用部18の底壁は省略されてもよく、その場合、上又
は外側側壁24はドレープに接合され、それによって、ドレープはプレナム28
を完成しかつ開口セルを取り囲んでいる、プレナム支持体48を形成する網状の
泡状体である底壁を形成する。使用に際し、一体化されたドレープ及び端部作用
部18は、アクセス開孔を切開場所と整合させて、その意図される切開場所の上
に置かれる。タブ64は把持されかつ引かれて切開場所への接近(アクセス)を
許容する。最初に大きな切開場所の開口が必要な場合、又は切開場所が広げられ
る必要がある場合、他のタブ66が把持されて周辺部分52を取り除くように引
かれ、それによって開口を拡大し、特に長くしてもよい。図12に示されるよう
に、プレカット(pre−cut)アクセス開孔用の被いは、容易に把持し且つ
引っ張って被いを端部作用部18から離すのに都合がよいように多く設けられて
いる。一つのタブを引くと、予め穴開けされた被い用皮膚が開放され、プレカッ
ト発泡体48が取り除かれる。
【0033】 図7(及び、図15及び16を含むその他)は、ワイヤ状の骨格部材70が設
けられた本発明の他の実施例を示している。骨格部材70は、操作され、所望の
形状に曲がり或いはねじれる程度に可撓性を有しかつ屈曲可能であるが、曲がっ
た或いはよじれた形を保持できるのに十分に可撓性を有し或いは硬い。骨格部材
は示されるようにプレナム28内に配置され、或いは端部作用部18の外部に取
り付けられるのが適当である。
【0034】 図7及び図8ないし10は、本発明の他の実施例を示し、その実施例において
は、アクセス開孔又はアクセス開孔を画成するプレナム28の壁が開口74とな
っており、かつ、この開口(open facing)74は、プレナム28の
上壁24に伸びている。図7及び図8に示されるように、アクセス開孔壁は、ほ
ぼ完全に開口74となっており、その開口は、上壁にある角度で或いは傾斜して
上方に伸びている。上壁へのかたより又は傾斜角度は10ないし60度であり、
45度が多くの場合に適している。図9a及び図9bは、二つの傾斜していない
実施例を示し、図10はプレナム28の内側壁がほぼ連続し傾斜部76のみがプ
レナム28の開口部分を有する。これらの実施例は、組織のフラップ(flap
)又は隆起部(ridge)を伴う外科処置に使用するのに適しており、もし上
壁又はその部分がガス状物質の取り入れ口を提供するのに適していない場合、そ
のフラップは開口を塞ぎ、ガス状物質がプレナム28に流れるのを阻止し或いは
少なくともそれに干渉する。図10に示される実施例は、プレナム28の内側リ
ム又は壁29に接着剤のようなシール(封止)手段を提供することによって胸部
を含む処置のような外科処置に特に適しており、胸部にアクセス開孔を通して伸
びる胸部の一部を適所に接着しまたシール(封止)する。
【0035】 図11は本発明のドレープ/煙吸引器の実施例を示し、そこにおいて、二つの
真空連結装置ハンドルが設けられている。このような実施例は、脊髄処置、開胸
術、大動脈瘤切開等のような大きな切開を必要とする処置に適している。一つの
実施例において、図11の吸引装置の実施例は、図11に示されるように、ドレ
ープなしの独立型の装置として使用されるのに適している。
【0036】 図13及び図14には、プレナム28が強固な連続した壁によって形成された
本発明にかかる煙吸引器の他の実施例を示している。このプレナム28は、一体
成形された材料であってもよいし、あるいは、上面と下面と2つの側面とが接合
されて形成されていてもよい。
【0037】 この実施例においては、真空ヘッド18とプレナム28は、ほぼ筒状であって
直線状であり、二つの自由端を有する長い形状をしている。二つの自由端のうち
、一端80は閉じていてもよく、他端(以下「先端」という)82は、図14に
示すように、本発明の端部作用部18の他の実施例に結合可能にしてもよい。
【0038】 図14に示すように、結合可能な先端82は、先端が尖ったカニューラ状部材
84を備えていて、このカニューラ状部材84は、プレナム28の壁を貫いてい
る。
【0039】 先端82は平らによいし、そうでなければ、吸入管または上述の手段に同様に
取り付けられた構成にしてもよい。 他の実施例(図示せず)においては、カニューラ状部材84は、図13に示す
ように先端が尖っていない。
【0040】 さらに他の実施例(図示せず)においては、本発明の実施例を、ホースまたは
別の部材を直線状に結合された構成にしてもよいし、ホースまたは別の部材を結
合させるために、マニホルドあるいは図1に示すものとだいたい似たハンドル2
0を有していてもよいし、取り付けてもよい。
【0041】 なお、図14には、その可能な位置のうちの2カ所に示された強化用骨格部材
70を示していて、この強化用骨格部材70は、当該実施例のほぼ筒状の煙吸引
器18あるいはその一部分を、比較的深い切開または切り口で形成あるいは配置
するのに用いてもよい。
【0042】 図15は、比較的に長い切開が行われる可能性のある脊髄手術や他の方法で適
用可能な本願発明の煙吸引器の実施例を図示している。プレナム28が、ほぼ平
行な2つの管状の部材88、90の形状に形成されている。管状の部材88、9
0は、実質的に連続的な頂部、底部、外側端壁、及び開口表面仕上げ部74を備
えた内側壁を有している。本願発明の各実施例は、マニホールドポートすなわち
ハンドル20に隣接する全体的に拡大された内部プレナムスペースを含んでもよ
い。図15の吸引器において、例えば、頂部壁24と底部壁26を伸長して、マ
ニホールドポートすなわちハンドル20に隣接する拡大されたプレナムスペース
100が形成されている。それによって、マニホールドポートすなわちハンドル
20で発生した吸引力が、プレナム全体に亘って且つ開口表面仕上げ部74に沿
ってより一様に分散される。そのような特徴部分は、本願明細書に記載した本願
発明のどの実施例にも含めることができる。なお、本願明細書に記載した全ての
実施例において、ニチノールや同様な「記憶」材料から形成することができる展
性を有する骨格状の補強用部材70を組み込んで、この実施例の、例えば、仮想
線で示した形状へ再形成を容易にしてもよい。真空引き用のヘッド18の実施例
は、図示するように、単一の接続マニホールドすなわちノズル20を有してもよ
い。あるいは、単一の7/8インチ真空引き用のホース(例えば、図11参照)
内に流れ込むことができるような回路アダプターを備えた2つのマニホールドを
備えるように構成してもよい。そのような回路アダプターは、呼吸療法及び麻酔
用の標準の類別品目として容易に利用できる。
【0043】 図16は、歯科医師、例えば、「咬合ブロック(bite−block)」の
使用に対して十分に適合した煙吸引器18の一実施例を図示している。煙吸引器
18は、口内であるいは口の周囲での使用に適合する任意の形状で設けてもよく
、この実施例を形成する皮膚あるいは壁の実質的に全体を非吸収性にすることが
好ましいということを理解すべきである。
【0044】 図17及び18は、概して管状の真空ヘッド18が、マニホルドポート又はハ
ンドル20に隣接した内側プレナム領域と2つのプレナムアーム90、92とを
含む実施形態を示している。図17及び18におけるように2つの自由アームと
することができる2つのプレナムアームは、手術場所(部位)を実質的に包囲す
るためにカールさせるか又は湾曲させてもよい。この実施形態の利点は、プレナ
ムアーム90、92がその自由端部が可撓性であり、それによって、真空ヘッド
18がより可撓性になってより容易にその下方に横たわる組織の形状に沿い且つ
同組織の形状に合致することができるということである。アーム90、92及び
真空ヘッド18は、隣接する組織の配置に従って種々の方向に移動することがで
きる。一つの実施形態においては、図17及び18の真空ヘッド18の一つの面
がドレープに取り付けるために付着された接着剤を有するかも知れないので、頂
部から見たときに端部90、92が一つの方向に面する一つの実施形態及び端部
90、92が他の方向に面するもう一つ別の実施形態を有することが望ましいか
も知れない。これらの実施形態は、左右相称で鏡像の構造又は組織を含む種々の
外科処置に必要な可撓性を提供することができる。
【0045】 使用時には、本明細書に開示されている全ての実施形態の作動はほぼ類似して
いることが理解されるべきである。真空ヘッド18又は真空ヘッド18が一体化
されたドレープ60は、滅菌剥離シールド45を剥がし取り且つ本体22の底壁
26によって担持されている接着剤層44を皮膚に押し付けることによって、外
科部位の周りの皮膚に取り外し可能に固定される。可撓性の真空ヘッド18が皮
膚又は(透明なドレープのような)皮膚の覆いに対する底壁26の完全な気密シ
ールを許容することが理解されるであろう。頂壁及び底壁24、26によって各
々担持されているフィルム24、26は、完全に取り外すことができる。真空源
14が作動せしめられると、空気がプレナム28内へと抜き取られ且つ可撓性の
ホース16を介して真空源14内のフィルタ(図示せず)内へと運ばれる。プレ
ナム28内に担持されている多孔質のプレナム支持部材48は、プレナム28が
真空作用により潰れるのを防止する。プレナム支持部材48はまた、プレナム2
8の周囲又は内部の真空を拡散させる作用を高め、それによって、ハンドル20
の近辺のみではなく周囲全体又は周りでのプレナム28内への引き入れ空気を高
めるために適用しても良い。更に、プレナム28によって提供されるより大きな
開口部を介して空気を引き入れることによって、ホース16内への空気の流れに
よって生じる騒音を減らすことができる。これによって、外科部位において生成
される気体又は煙霧質物質は、プレナム28内へ引き入れられ且つ可撓性のホー
ス16を介して抜かれる。プレナム支持部材48はまた、その多孔質性により、
蒸気が抜き取られる際のフィルタの役目をも果たす。
【0046】 再び図1を参照すると、外科器具は透明フィルム38内の開裂線T及び/又は
アクセス孔32を介して操作することができる。別の方法として、透明フィルム
38を完全に除去することもできる。プレナム28によって提供される外科部位
への真空及び抜き取り作用は、透明フィルム38を定位置に残したままとするこ
とによって増大させることができることが分かるであろう。
【0047】 本発明の端部作用部18は、一部品材料、例えば、本体22、管状ハンドル2
0、可撓性ホース16によって押し出し成形して作ってもよく、いくつかの実施
形態においては、フィルタ及びコネクタを合成樹脂又はこれと同様の押し出し成
形可能な材料の単一部品から形成してもよい。本発明の端部作用部18は、汚染
された材料を処理する必要なく一回の使用の後に廃棄してもよく、これは便利で
衛生的である。
【0048】 本発明のもう一つ別の使用方法においては、真空ヘッド18の実施形態を、蒸
発気又は蒸気を除去するために、ワークステーション等又は汚染された容器の上
若しくは中において使用しても良い。このようなワークステーション及び容器は
、例えば、コンピュータ産業における構成部品を洗浄するために又は有害な蒸発
気が放出される実験又は作業を実施するために使用しても良い。図19はこのよ
うな使用方法を示している。ワークステーション110は、技術者又はユーザー
が自分の手袋をはめた又ははめていない手を通すことができる手用の穴112(
適当な密封カラー113又は備え付け手袋(図示せず)が設けられているか又は
設けられていない)を有しても良い。真空ヘッド18は、ワークステーション1
10に隣接して又はワークステーション上に配置することができ、例えば、図示
されているように、ワークステーションを画成している壁に設けられた開口部に
隣接したワークステーション包囲体の外側面に結合させてもよい。真空ヘッド1
8は、内側面に結合させても良い。真空ヘッド18に吸引力がかけられると、真
空ヘッド18は、ワークステーションの内側からの蒸発気又は蒸気を受け取る。
一つの実施形態においては、蒸気、煙霧又は気体物質を真空ヘッド18に向けて
付勢するのを助けるために、ホース114によってワークステーション110内
へ空気を圧送して供給しても良い。このような空気の供給は、いかなる所与の速
度で提供されてもよく、典型的なサイズのワークステーションのためのこのよう
な速度の一つは、分当たり2.79平方メートル(30平方フィート)とするこ
とができる。
【0049】 本発明は、本発明の本質的な精神又は特徴から逸脱することなく他の特定の形
態で実施態様化してもよい。従って、上記した実施形態は、全ての点において図
示のためのものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、バキュームヘッド端部作用部を有する、煙吸引器システムの
部分斜視図である。
【図2】 図2は、わかりやすくするため部分を破断した、図1に示す端部作用
部の正面図である。
【図3】 図3は、本発明による端部作用部真空ヘッドの一実施例の上部斜視図
である。
【図4】 図4は、図3の端部作用部真空ヘッドの側面図である。
【図5】 図5は、本発明のもう一つの実施例の分解斜視図である。
【図6】 図6は、図5に示す実施例の斜視図である。
【図7】 図7は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図8】 図8は、本発明のもう一つの実施例の部分斜視図である。
【図9】 図9aは、本発明のもう一つの実施例の部分斜視図である。図9bは
、本発明のもう一つの実施例の部分斜視図である。
【図10】 図10は、本発明のもう一つの実施例の部分斜視図である。
【図11】 図11は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図12】 図12は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図13】 図13は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図14】 図14は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図15】 図15は、本発明の、組み合わせて用いてもよい二つの実施例の斜
視図である。
【図16】 図16は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図17】 図17は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図18】 図18は、本発明のもう一つの実施例の斜視図である。
【図19】 図19は、ワークステーションで用いられる発明の一実施例の斜視
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ドローグ,ジェフリー・ケイ アメリカ合衆国ミネソタ州55410,ミネア ポリス,ウォシュバーン・アベニュー・サ ウス 5117 (72)発明者 グレイシー,ケビン・ダブリュー アメリカ合衆国ミネソタ州55404,ミネア ポリス,イースト・トゥエンティーフィフ ス・ストリート 314,アパートメント ディー−4 Fターム(参考) 4C077 AA30 CC01 DD11 EE06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術や工業的処置によって発生する煙、空気中の微粒子、ガ
    ス等の副産物を除去する装置であって、 頂壁と、底壁と、該頂壁と該底壁の間に延在すると共に外周を形成する第一側
    壁と、該頂壁と該底壁の間に延在すると共に内周を形成する第二側壁と、該内周
    の近傍に開口を画成する構造体とを有し、前記側壁が該開口に連通する内部プレ
    ナムチャンバを画成するプレナムと、 前記プレナムに作用的に連結されると共に該プレナムチャンバ内を減圧して、
    前記副産物を前記開口を介して引き出す真空手段と、 前記プレナムチャンバ内に設けられて前記頂壁と底壁とを離間状態に維持する
    と共に前記減圧状態を前記プレナムの前記開口に沿って広め、もって、前記副産
    物を前記手術場所から前記開口を介して除去する装置。
  2. 【請求項2】 前記開口は前記頂壁と前記内壁との境界に画成された請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記開口は前記境界の傾斜部に画成された請求項2に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 前記開口は前記頂壁に画成された請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記開口の大きさは変えることができる請求項1に記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 一つの織物状シート部材を更に含んで成り、前記装置は該一
    つのシート部材に連結された請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記プレナムに作用的に連結された一つの可鍛性部材を更に
    含んで成る請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記底壁は、前記真空ヘッドを手術場所の周囲に接着させる
    接着層を有する請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記プレナムは略々環状で、前記内周は、前記手術場所への
    アクセスを提供するアクセス開孔を画成する請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記頂壁に着脱自在に取り付けられると共に前記アクセス
    開孔を超えて延在する略々透明のフィルムを更に含んで成る請求項9に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記プレナムは、前記アクセス開孔の近傍に取り外し可能
    な部分を更に有し、もって、アクセス開孔を拡開可能とした請求項10に記載の
    装置。
  12. 【請求項12】 前記プレナムの自由端は、装置の使用に際し順応性を高め
    る請求項1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記プレナムは密封容器の内部に取り付けられて、ガスを
    除去する請求項1に記載の装置。
  14. 【請求項14】 手術による発生するガス状の副産物や化学製品から発生す
    る有毒な蒸気を除去する煙吸引システムであって、 真空源に作用的に連結されると共に手術場所に配置可能で、プレナムを画成す
    る真空ヘッドと、 前記プレナムが負圧又は低圧となった際に該プレナムが陥没するのを阻止する
    プレナム支持体とを備え、 前記真空ヘッドは、アクセス開孔と、該アクセス開孔の周縁近傍に設けられた
    少なくとも一つの取り外し可能な部分とを有する煙吸引システム。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つの取り外し可能な部分は、前記周縁の
    近傍に形成された少なくとも一つの破断線によって形成された請求項14に記載
    の装置。
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