JP2002511807A - 書類フォルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 表カバー(3a)と裏カバー(3b)及び背骨型折曲部(4)を備えたジャケット部材(2)を有した書類フォルダーが開示されている。このフォルダーはジャケット部材(2)に固定された少なくとも１枚のフラップ部材(6)をさらに有している。このフラップ部材(6)は、背骨型折曲部(4)に隣接した裏カバー(3b)及び表カバー(3a)のマージン部にアクセスさせる離れたポジションから、それらマージン部を遮蔽する遮蔽ポジションにまで可動である。接着層(10)が提供されており、フラップ部材(6)をその遮蔽ポジションで接着させる。

Description

【発明の詳細な説明】 書類フォルダー 本願発明は書類等のフォルダー（書類綴具）に関する。 書類等を綴じるための多様なフォルダー（書類カバー等とも呼称）が存在する 。 このようなフォルダーは一般的にはジャケット（典型的には表カバーと裏カバー とを含んでいる）を有しており、その中間部に書類等が綴じられる。書類等の固 定には典型的にはクリップ、リング、スライド体、プラスチック櫛体、あるいは 接着剤が利用されている。このような従来式の固定手段は一般的に外観的に好ま しくはなく、公式書類を提供するには不適であった。さらに、従来のフォルダー の固定手段は信頼性に欠ける場合があった。 ＵＳ・Ａ・5601312は複数枚のシートを綴じる２ピース型カバーを開示している 。この前面カバーと背面カバーは別々に提供されており、固定手段によってシー ト（書類）の束を前面カバーに固定することで組立てられる。背面カバーはシー ト束に接着する接着帯を含んでいる。背面カバーのフラップ部（翼部）は折り曲 げられ、その接着帯でフラップ部を前面カバーに固定しつつ固定手段を覆い隠す 。 従って、本願発明の１目的は改良型書類フォルダーの提供である。 本願発明の別目的は、フォルダーの前面と背面のマージン部（固定領域）にア クセスすることができるフラップ部材を有した改良型書類フォルダーの提供であ る。 本願発明のさらに別な目的は、フォルダーのマージン部に存在する固定手段を カバーする遮蔽ポジションに移動できるフラップ部材を有した書類フォルダーの 提供である。 本願発明によれば、以下の特徴を備えた書類フォルダーが提供される。すなわ ち、本願発明の書類フォルダーは、 (a)表カバーと裏カバーとを備えており、それらの略中央に位置する少なくと も１体の背骨型折曲部を有しているジャケット部材と、 (b)そのジャケット部材に固定された少なくとも１枚のフラップ部材であって 、ジャケットの表カバーと裏カバーの背骨型折曲部に沿って隣接したマージン部 にアクセスを提供しているフラップ開離位置から、そのマージン部を覆うように ジャケット方向に向かって可動であるフラップ部材と、 (c)そのマージン部でフラップ部材を固定する接着手段と、 を備えている。 好適には、そのマージン部は耐久性は有するがホッチキス等での固定を提供で きる材質（例えばプラスチック材料）で提供されている。 綴じる対象のフレキシブルな書類等は、その１縁部が前記の背骨型折曲部に沿 った状態でフォルダー内に挿入される。挿入された書類はジャケットの長形のマ ージン部に沿ってホッチキス等で固定される。その後にフラップ部材はマージン 部に移動してフォルダーカバーの少なくとも片面のマージン部を覆い、ホッチキ ス針等の固定具を遮蔽する。 本願発明のフォルダーの一部を提供するジャケット部材は好適には耐久性のあ る材料（適当なプラスチック材料等）の１枚材料で提供される。 本願発明の１実施例によれば、ジャケット部材は略中央部に提供された複数の 背骨型折曲部を備えており、表カバーと裏カバーとの間で背骨型補強ガセット（ 書類綴部）を提供している。このようなガセットは書類等の縁部を挟むスペース を提供する。この構造は１体の背骨型折曲部のものよりも多量の書類等を固定で きる。 本願発明の書類フォルダーは、そのような背骨型折曲部の幅に即したサイズ及 び形状で提供される。ホッチキス等の固定手段は挟む書類等の厚み等を考慮して 適宜選択される。 本願発明の好適実施例によれば、書類フォルダーは背骨型折曲部と平行に提供 される少なくとも１本の折り目を有している。好適にはこの折り目は表カバーに 提供される。典型的には、折り目は背骨型折曲部に隣接した表カバーのマージン 部の境界線を定義している。（換言すれば、フォルダーカバーの両側に１本づつ の折り目を提供することもできる。） 本願発明の書類フォルダーのフラップ部材は好適には長形材料で成り、好適に はジャケット部材と類似または同一材料製である。フラップ部材の少なくとも一 部はジャケット部材に固定される。フラップ部材は好適には不透明であり、その 遮蔽ポジションにあるとき、マージン部、背骨型折曲部及びマージン部に沿って 存在する固定手段を覆い隠す。 本願発明の１実施例においては、フラップ部材の一部は表カバーあるいは裏カ バーに永久固定されており、フラップ部材はマージン部から離れている第１長形 縁部と、フラップ部材をジャケット部材に接着する接着手段を備えた第２長形縁 部とを有している。 フラップ部材の第１長形縁部は好適には適当な接着手段等でジャケット部材に 永久的に固定される。一方、フラップ部材の第２長形縁部には永久的な接着手段 が提供される。あるいは、この接着手段は反復利用できる引剥可能なものでもよ い。 フラップ部材の第２長形縁部はそのような接着手段を覆う紙等の帯体を追加的 に有することができる。この帯体はフラップ部材をフラップ開離位置からマージ ン部に移動して接着する前に剥ぎ取られる。フラップ部材の第２長形縁部はカバ ーのマージン部に、あるいはマージン部から離れた個所に接着が可能である。 本願発明の別実施例においては、フラップ部材の第１長形縁部及び第２長形縁 部は適当な接着手段を有することができ、フラップ部材の中央部分をフラップ部 材の両縁部と平行にジャケット部材の背骨型折曲部に永久固定することができる 。 本願発明のさらに別の実施例においては、背骨型折曲部は２体のフラップ部材 を備えている。一方の第１長形縁部は表カバーに永久固定され、他方の第１長形 縁部は裏カバーに永久固定されている。各フラップ部材の第１長形縁部はそれぞ れのカバーに接着されるが、マージン部以外の部分で接着され、両マージン部へ のアクセスは確保される。各フラップ部材の第２長形縁部は典型的には適当な接 着手段を有している。 本願発明の書類フォルダーは固定手段としてホッチキスの代わりに紙バインダ ー、クリップ、スライド体等が利用可能である（好適にはそれら全てはマージン 部を貫通するものである）。紙バインダー、クリップあるいはスライド体はマー ジン部での固定後にフラップ部材で遮蔽される。 本願発明の書類フォルダーは表カバーと裏カバーの両マージン部に同時アクセ スを提供する。好適には１回の処理で、ホッチキス等によって綴じられる書類が マージン部に固定される。 本願発明の好適実施例においては、ジャケット部材とフラップ部材は典型的に は適当なプラスチック材料で提供される。表カバー及び/又は裏カバーは透明あ るいは半透明であることが望ましい。あるいは、その一部が透明（半透明）であ ってもよい。 本願発明を具体的に例示するために添付図面を利用して説明する。 図１は本願発明の書類フォルダーの１実施例であり、フラップ部材はジャケッ ト部材に永久固定されている。 図２は本願発明の書類フォルダーの別実施例であり、フラップ部材の中央部が ジャケット部材の背骨型折曲部に永久固定されている。 図３は本願発明の書類フォルダーの別実施例であり、２枚のフラップ部材がジ ャケット部材に永久固定されている。 図４は図１の書類フォルダーを示しており、フラップ部材はマージン部の遮蔽 ポジションに存在する。 図１には書類フォルダー１が図示されている。フォルダー１は、表カバー３a と裏カバー３bと、背骨型折曲部４とを有した一体式ジャケット部材２を備えて いる。表カバー３aは背骨型折曲部４に隣接したマージン部５を有している。裏 カバー３bも背骨型折曲部に隣接してマージン部を有している。長形フラップ部 材６の第１長形縁部７はマージン部５の境界とは離れた個所で裏カバー３bに永 久固定されている。 フラップ部材６の第２長形縁部８はフラップ部材６を表カバー３aの遮蔽ポジ ションに接着させる接着領域を有している。遮蔽ポジションにおいて、第２長形 縁部８はマージン部５内側に、あるいはマージン部５とは離れて接着され、表カ バー３aと裏カバー３bのマージン部が覆われる。第２長形縁部８は剥取式帯体１ ０で覆われた接着領域９を有している。フラップ部材６を表カバー３aに接着す る前に帯体１０は剥される。表カバー３aはマージン部の境界を定義する折り目 １１を有しており、表カバー３aを折り曲げて開かせ、フォルダー１の中身を露 出させる。 書類等がフォルダーに固定されるとき、書類の縁部領域は背骨型折曲部の内側 に沿って整合される。図示のごとく、フラップ部材６は開離位置にあり、表カバ ー３aと裏カバー３bの両マージン部に対するアクセスを提供しており、例えばホ ッチキスを使用して内側の書類をマージン部に固定させる。３本のホッチキス針 １２a、１２b、１２cが図示されており、書類をフォルダー１に固定している。 その後にフラップ部材６は遮蔽ポジョションで接着される。 図２は別実施例による書類フォルダー１を図示している。フラップ部材６の中 央部はジャケット部材２の背骨型折曲部４に永久固定されている。フラップ部材 ６の第１長形縁部７と第２長形縁部８は開離位置にあり、表カバー３aと裏カバ ー３bの両マージン部へのアクセスを提供している。第１長形縁部７と第２長形 縁部８は剥取式帯体１０で覆われた接着領域９を有しており、第１長形縁部７を 表カバー３aに接着させ、第２長形縁部８を裏カバー３bに接着させる。長形縁部 ７と８はカバー３aと３bのマージン部内に、あるいはそれらとは離れて接着され る。 図３は別実施例による書類フォルダー１を図示している。フォルダー１は２枚 のフラップ部材６aと６bを有している。フラップ部材６aは第１長形縁部７aに沿 って表カバー３aに永久接着されており、フラップ部材６bは第１長形縁部７bに 沿って裏カバー３bに永久接着されている。長形縁部７aと７bはマージン部から 離れている。フラップ部材６aと６bの第２長形縁部８aと８bは接着手段を備えて おり、フラップ部材６aと６bを背骨型折曲部４の領域に接着させる。 図４はフラップ部材６が表カバー３aと裏カバー３bのマージン部を覆い、ホッ チキスの針１２a、１２b、１２cを遮蔽しており、本願発明のフォルダーの製本 状態を図示している。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．書類フォルダーであって、 (a)表カバーと裏カバーとを備えており、それら両カバー間に少なくとも１ 体の背骨型折曲部を有したジャケット部材と、 (b)該ジャケット部材に固定された少なくとも１枚のフラップ部材であって 、該フラップ部材は、前記両カバーにそれぞれ提供された前記背骨型折曲部に隣 接するマージン部に対してアクセスを提供している開離位置から、少なくともそ れらマージン部を遮蔽する遮蔽ポジションにまで可動であるフラップ部材と、 (c)該少なくとも１枚のフラップ部材を前記遮蔽ポジションで接着させる接 着手段と、 を有していることを特徴とする書類フォルダー。 ２．前記カバーの少なくとも一方は前記背骨型折曲部から平行に離れた折り目 を有していることを特徴とする請求項１記載の書類フォルダー。 ３．前記ジャケット部材と前記フラップ部材はそれぞれプラスチック材料製で あることを特徴とする請求項１または２に記載の書類フォルダー。 ４．前記表カバーと裏カバーの少なくとも一部は透明あるいは半透明であるこ とを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の書類フォルダー。 ５．前記フラップ部材は不透明であることを特徴とする請求項１から４のいず れかに記載の書類フォルダー。 ６．前記フラップ部材は長形材料で提供されており、その少なくとも一部は前 記ジャケット部材に永久固定されており、少なくともその一方の縁部に沿って前 記接着手段が提供されていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載 の書類フォルダー。 ７．前記接着手段は前記フラップ部材を前記ジャケット部材に永久固定させる ものであることを特徴とする請求項６記載の書類フォルダー。 ８．前記接着手段は剥取式紙帯体で覆われていることを特徴とする請求項７記 載の書類フォルダー。 ９．配布用書類フォルダーの準備方法であって、 (a)請求項１から８のいずれかに記載の書類フォルダーを準備するステップ と、 (b)該書類フォルダー内に書類を挿入し、該書類の１縁部を前記背骨型折曲 部の内側に沿って整合させるステップと、 (c)該書類を固定手段にて前記マージン部に固定させるステップと、 (d)該マージン部を前記フラップ部材で覆うステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。 １０．前記固定手段は前記マージン部を貫通して固定させるホッチキス、紙バイ ンダー、クリップあるいはスライド体から選択された少なくとも１手段であるこ とを特徴とする請求項９記載の方法。