【発明の詳細な説明】
環式CRFアゴニスト
本発明は一般には、ペプチドと、このようなペプチドを用いた哺乳類の薬剤治
療とに関する。本発明はより具体的には、CRFの薬理学特性に類似し、少なく
ともある面ではそれよりも優れているヘンテトラコンタペプチド(hentet
racontapeputide)CRF環式アゴニストと、このような環式C
RFアゴニストを含む医薬組成物と、このような環式CRFアゴニストを用いた
哺乳類の治療方法と、このようなペプチドを用いる新たな薬物のスクリーング方
法に関する。
生理学的な副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)は最初、1981年にヒ
ツジ種(oCRF)から特性決定された。米国特許第4,415,558号で開
示されている通り、oCRF(配列番号:1)は、抹消的に注射したときに哺乳
類での血圧を下げ、かつACTHおよびβ−エンドルフィンの分泌を刺激する4
1残基のアミド化ペプチドであることが判明した。
1981年頃には、40残基のアミド化ペプチドが、南アメリカガエル・フィ
ロメデューサ・サウバゲイ(Phyllomedusa sauvagei)の
皮膚から単離され、サウバジン(sauvagine)と呼ばれた。サウバジン
(sauvagine)(配列番号:3)は、ヒツジCRFと相同なアミノ酸配列
を有しており、Erspamerらによって特性決定がなされ、Regulat
ory Peptides,第2巻,1〜13頁(1981年)に記述されてい
る。静脈内(i.v.)投与したとき、サウバジン(sauvagine)とo
CRFは、腸間膜動脈の血管拡張を引き起こして哺乳類の血圧を下げ、さらにA
CTHおよびβ−エンドルフィンの分泌を刺激する。しかしながら、脳室内(i
cv)投与したときには、交感神経系の活性化に従属的して、心拍数および平均
動脈血圧が上昇する。
ラットCRF(rCRF)(配列番号:2)がその後、単離され、精製され、特
性決定されたが、米国特許第4,489,163号に記載されている通り、この
ラットCRFは、oCRFと7つのアミノ酸が異なり、相同であると判明した。
ヒトCRFのアミノ酸配列は、rCRFのアミノ酸配列と同じであると決定され
た。rCRFおよびhCRFは互換的に用いられるが、しばしばr/hCRFと
いう表示が用いられる。
概ねoCRFと相同なペプチド、すなわち約54%の相同性を有するペプチド
が、いくつかの異なる種の魚の尾部下垂体から単離され、ウロテンシンI(UI
)と命名されている。あるものは、コバンザメ(sf)ウロテンシンと呼ばれ、
Lederisら,Science,第218巻,4568号,162〜164
頁(1982年10月8日)による論文に記述されている。ホモログであるコイ
ウロテンシンは、米国特許第4,533,654号に記述されている。
その後、別のウロテンシンがコチ科(マギー)ウシノシタ(Flathead
(Maggy)Sole)の尾部下垂体から単離された。このウロテンシンは、
マギー(Maggy)ウロテンシンと呼ばれることがあり、米国特許第4,90
8,352号に記述されている。合成したUIも、ACTHおよびβ−エンドル
フィンの活性を刺激することが判明している。
哺乳類中のCRFおよび魚中のウロテンシンの最初の発見以来、今やCRFは
その他の動物種に存在していることが示されている。例えば、魚CRFは、r/
hCRFと相同性が高い、41個の残基のペプチドであることが判明しており、
Fish Physiology(Farrell編),Academic Pr
ess社,サンディエゴ,1994年の67〜100頁に示されるLederi
sらの論文に記述されている。合成した魚CRF(fCRF)は、in vit
oおよびin vivoでACTHおよびβ−エンドルフィンの活性を刺激し、
哺乳類のCRFと類似した生物学的な活性を有する。これらの種々のCRFおよ
びウロテンシンは、サウバジン(sauvagine)ともに、CRF様ペプチ
ドおよびアナログのより大きなファミリーを形成していると考えられる。
高アルファヘリックス形成能を有するCRFアナログが1984年始め頃に開
発された。この41残基のアミド化ペプチドは、AHC(アルファ−ヘリックス
CRF)(配列番号:4)と呼ばれ、米国特許第4,594,329号に記述され
ている。D−異性体のα−アミノ酸を含むその他のCRFアナログが開発され、
米国特許第5,278,146号などに記述されている。合成したr/hCRF
、
oCRF、およびAHCはすべて、in vitoおよびin vivoでAC
THおよびβ−エンドルフィン様活性物質(β−END−Li)を刺激し、抹消
的に投与したときには著しく血圧を下げる。生物学的効力のある(biopot
ent)環式CRFアナログは、米国特許第5,493,006号(1996年
2月20日)と、30位と33位の残基の側鎖間でアミド結合を形成することに
より分子を環化することを開示しているWO96/18649に開示されている
。改善されたCRFアナログを探している際に、もとのCRF分子のN−末端に
おける最初の3つの残基、すなわちN−末端に位置するPro−Proジペプチ
ド残基を、CRFアゴニストとしての分子の効力を有意に変化させることなく欠
失させることができると判断された。このようなアナログは一般に、略記の命名
を用いてCRF(4〜41)と呼ばれる。それ以後、このようなN−末端が短く
なったアナログはしばしば、実験室合成を短縮するために用いられた。さらに、
上記の米国特許第4,594,329号には、このようなアナログは、たとえプ
ロリン残基の1つまたは双方をも欠失したとしても、CRFアゴニストとしての
実質的な生物学的効力を保持することが示されているが、比較されるCRF(4
〜41)アナログの該効力が有意に減少することとなろう。同じ頃に、米国特許
第4,605,642号において、N−末端の最初の8つまたは9つの残基を欠
失することより効力のあるCRFアンタゴニストすなわちCRF(9〜41)お
よびCRF(10〜41)が生成し、さらにN−末端の最初の7つの残基のみが
欠失したときに生じるCRF(8〜41)があるアンタゴニスト活性を示すこと
も開示されている。
本出願の全体にわたって用いられる各残基の番号付けは、もとのペプチドの構
造に基づいている(問題とする化合物はこのペプチドのアナログである)。例えば
41残基のペプチドであるラット/ヒトCRFのアナログに関しては、もとのペ
プチド内の特定のアミノ酸残基の番号は、たとえCRFアナログのN−末端があ
る残基配列を取り除くにより短くなったとしても、保持される。
前述の発見以来、改善したCRFアゴニストの探索が続いている。
より持続しかつ改善した生物学的活性を示す本CRFペプチドファミリー環式
アナログが今や発見されている。CRF様ペプチドのファミリーの構成員はいず
れも、既知のCRF受容体に強く結合してCRF受容体を活性化する生物学的効
力の高いCRFアゴニストを生ずるように、改変することができる。CRFファ
ミリーは、CRF受容体に結合するペプチドであって、単離されて特性決定され
た最初の哺乳類CRFであるヒツジCRFと少なくとも約45%アミノ酸構造上
の相同性を有するペプチドを包含すると考えられている。CRFファミリーには
、以下の既知のペプチド:ヒツジCRF(配列番号:1)、ラット/ヒトCRF(
配列番号:2)、ブタCRF(配列番号:5)、ウシCRF(配列番号:6)、魚C
RF(配列番号:3)、α−ヘックスCRF(AHC)(配列番号:4)、コイウロ
テンシン(配列番号:8)、サッカーウロテンシン(配列番号:9)、マギ(mag
gy)ウロテンシン(配列番号:10)、フラウンダーウロテンシン(配列番号:
11)、およびサウバジン(sauvagine)(配列番号:4)が含まれるが
、これらに限られない。好ましくはラクタムである環化結合を導入してC末端の
残基から8番目と11番目の残基として位置する残基の側鎖を結合してこれらの
分子を改変したもの、例えば(シクロ30〜33)[Glu30,Lys33]r/h
CRFや、好ましくは塩基性アミノ酸残基または芳香族アミノ酸残基のD−異性
体をC末端残基から9番目の残基としてさらに任意選択で導入してこれらの分子
を改変したもの、例えば(シクロ30〜33)[Glu30,D−His32,Ly
s33]−r/hCRFでは、生物学的効力が増加することが知られている。
今驚くべきことに、CRFファミリーのそれぞれの構成員と比較して最初の6
つの残基だけ少ない、N−末端が短くなった形のそのような環式CRFアナログ
(またはその等価体)を合成すると、すなわちCRF(7〜41)分子などを生
成すると、このような短くなったN−末端をN−アシル化したときに、予期しな
い効力を有するCRFアンタゴニストが生ずることが判明した。驚くべきことに
、ほとんどのCRFファミリー構成員の7位の残基が占めるそのような短縮され
たN−末端におけるα−アミノ基のこのようなアシル化により、30位と33位
の残基の側鎖間の環化結合と組み合わせて、予期しない生物学的効力のあるCR
Fアゴニストが生じ、該CRFアゴニストは比較される41残基の環式アナログ
よりもより効力を有する。このことは、単に非常に効力の弱いアゴニストである
比較される直鎖CRF(6〜41)アナログ、および効力の弱いアンタゴニスト
で
ある比較される直鎖CRF(8〜41)アナログとは極めて対照的である。
基本的には、1つの好ましい分類のCRFアゴニストペプチドは、次の一般式
:Y1−Y2−A−D−Xaa−B−Xaac−Xaaa−Xaab−Xaac−C−
NH2により同定される。上式で、Y1は15以下の炭素を有するアシル基であり
;Y2はTyr、D−Tyr、IleまたはdesY2であり、AはSer−Le
u−Asp−Leu−ThrまたはSer−Ile−Asp−Leu−Serま
たはSer−Ile−Asp−Leu−Thrであり;D−XaaはD−Phe
、D−2NalまたはD−Leuであり;Bはr/hCRFの12位のPheお
よび30位のGlnの間に見られる17個のアミノ酸残基の配列、または別のC
RFファミリーペプチドの対応する配列であり;Xaacは側鎖が環化結合で結
合している1組のアミノ酸残基を表し;XaaaはCys以外の天然α−アミノ
酸残基であり;Xaabは(a)Cys以外の天然のD−異性体α−アミノ酸と、
非天然の芳香族D−異性体アミノ酸とから成る群に由来するD−異性体アミノ酸
、または(b)天然のL−異性体アミノ酸のいずれかの残基であり;そしてCは
CRFファミリーペプチドのC−末端部分の最後の8個のアミノ酸残基の配列で
ある。ただし、B中およびC中のMetをNleまたはLeuに置換してもよい
。CRFアゴニストの技術分野で現在周知である別の置換、例えばNleまたは
LeuによるMetの置換を、これらの改変した環式ペプチドに施してもよい。
これらのCRFアゴニストは、30位と33位の残基の間に環化結合を有し、
20位と23位の残基の間に別のこのような結合を任意選択で有していてもよい
。これらの結合はそれぞれ、側鎖のカルボンキシル基とアミノ基との間のアミド
結合(すなわち、ラクタム架橋)であることが好ましい。30位の残基(好まし
くはGlu)上の側鎖カルボキシル基と、33位の残基(好ましくはLysまた
はOrn)上の側鎖アミノ基との間にラクタム架橋があることが最も好ましい。
32位にD−異性体が存在していてもよいが、CRF様ファミリーの天然に存在
する残基の1つ、すなわちHis、Gly、Leu、GlnおよびAlaも、そ
の位置(CRFの32位に対応する位置)に存在していてもよい。さらに、いず
れのα−アミノ酸もここでは許容される。このラクタム架橋により結合された残
基間領域中にあるこの位置での塩基性および/または芳香族のD−異性体残基ま
た
はその等価体は、例えば、D−His、D−Arg、D−Tyr、D−Nal、
D−Pal、D−Aph、D−Agl(Nic)、D−Orn、D−Dbu、D−
Dpr、D−Orn(Nic)またはimBz1D−Hisであることが好まし
い。(上で言及したものに加えて)適切な残基の具体例には、D−Ala、D−
Glu、D−Asn、Aib、Asn、Pal、Nal、PheおよびTyrが
含まれる。ある場合では、32位において、D−His、D−Arg、D−Pa
l、D−Aph、またはD−2Nalのいずれかであることが特に好ましい。別
の環化結合オプションが導入される場合、20位のGluと23位のLysとの
間でのラクタム架橋が最も好ましく、さらにD−異性体が22位に任意選択で含
まれていてもよい。別のラクタム架橋を含まない場合、D−Gluが20位で置
換されていてもよい。
これらのCRFアゴニストは、12位にD−Phe、D−2NalもしくはD
−Leu、または等価なD−異性体、例えばD−Cpa、D−Tyr、またはD
−3Palを有していることが好ましく、天然に存在する任意のMetを例えば
21位や38位においてノルロイシンまたはLeuに置換することが好ましい。
Ac−Tyr、Ac−D−TyrまたはIleがN−末端で付加されていてもよ
い。チロシンの存在により、放射性ヨウ素化(radioiodination
)による標識が容易になる。放射性ヨウ素化が完了したとき、His32またはD
−His32のいずれかをAsn、D−AsnまたはD−Alaに置換することが
好ましく、そしてLys36をArgに置換することが好ましい。それらは一般的
に、より安定なものとすることができる構造的な等価体と考えられている。その
他の任意選択による置換を前述の分子全体に行ってもよく、その置換により本明
細書で後述する特異的なペプチドの機能的な等価体を生ずると考えられる。
環式アゴニストの1つの好ましい下位類(subgenus)において、27
位のLeu残基をそのα一炭素原子上でメチル基に、すなわちCMLで置換する
。好ましいCML27に加え、例えば、10位、14位、15位、17位、18位
、19位、21位、24位、36位、37位、38位、40位および41位の1
つまたは複数の位置で、少なくとも1つの他のCML残基もCRFアナログに含
まれていることが好ましい。これらのうちCML14、CML18、CML37および
CML40がより好ましく、CML27、40を有するアゴニストが最も好ましい。他
に代替される下位類では、CML27に加えて、Aibが22位、24位、28位
、29位、31位、32位、34位、39位、40位、および41位の少なくと
も1つに含まれていることが好ましい。このような他の置換は、生物学的効力を
さらに高めおよび/または作用の持続時間を増加させることができるが、それら
の効果は、30〜33位の側鎖架橋と、41残基のペプチドのうちの最初の6つ
の残基の欠失およびN−末端のアセチル化との組み合わせの効果より少ない。
本発明の医薬組成物には、このようなCRFアゴニスト、または薬剤学的に許
容可能な液体または固体の担体中に分散された無毒性のその付加塩が含まれる。
本発明のこのようなペプチドまたは薬剤学的に許容可能なその付加塩を哺乳類、
特にヒトへ投与することは、ACTH、β−エンドルフィン、β−リポトロピン
、コルチコステロン、その他のプロオピオメラノコルチン(POMC)遺伝子産
物、およびコルチコステロンの分泌制御のため、および/または血圧の低下また
は冠状流の増加のため、および/または腫脹および炎症の軽減のため、および/
または学習、気分、行動、食欲、胃腸と腸の機能、および自律神経系の活性に作
用をもたらすために行われる。
本ペプチドは、CRF受容体に結合してこれを活性化するさらにより効力のあ
るCRFアンタゴニストのドラッグスクリーニングにも用いることができる。
本ペプチドを定義するために用いる命名法は、Schroder&Lubke
、「The peputides」、Academic Press社(1965
年)により詳述されている命名法であり、ここでは、慣用的な表示に従って、ア
ミノ酸基が左に、カルボキシル基が右に現れる。標準的な3文字略記を用いてア
ルファ−アミノ酸残基を同定し、アミノ酸残基が異性体を有する場合には、他に
特に示されない限りL体のアミノ酸を表し、例えばSer=L−セリンとなる。
さらに、以下の略記を用いる:Orn=オルニチン、Nle=ノルロイシン、N
va=ノルバリン、Agl=アミノグリシン、Abu=2−アミノ酪酸、Dbu
=2、4−ジアミノ酪酸、Dpr=2、3−ジアミノプロパン酸、Hly=ホモ
リシン、Har=ホモアルギニン、CML=CαCH3−ロイシン;Aib=Cα
CH3−L−アラニンまたは2−アミノ酪酸;Nal=L−β−(1−または
2−ナフチル)
アラニン;Pal=L−β−(2−、3−または4−ピリジル)アラニン;Cp
a=L−(2−、3−、または4−クロロ)フエニルアラニン;Aph=L−(
2−、3−または4−アミノ)フェニルアラニン;Amp=(2−、3−または
4−アミノメチル)フェニルアラニン;Iamp=イソプロピルAmp;imB
zlHis=イミダゾールベンジルヒスチジン;Nic=3−カルボキシピリジ
ニル(またはニコチニル);Me=メチル;Et=エチル;Ipr=イソプロピル
;Nph=ナフトイル、およびFlu=フルオレノイル。
1つの広範な群のCRFアゴニストは、以下のアミノ酸配列(この群は、等価
な無毒性のその塩を含むと理解する)により定義され、CRFの生物学的効力を
減じることなくCRFファミリー配列中に許容されることが示されている特定の
位置における残基の置換に基づいている:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−R10−R11−D−Ph
e−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−R21−R22−R23−
R24−R25−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34−Ar
g−R36−R37−R38−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は、15以下の
炭素原子を有するアシル基であり;Y2は、Tyr、D−Tyr、Ileまたは
desY2であり;R8は、LeuまたはIleであり;R10は、LeuまたはC
MLであり;R11は、ThrまたはSerであり;R13は、His、Tyrまた
はGluであり;R14は、CMLまたはLeuであり;R15は、CMLまたはL
euであり;R17は、Glu、CML、AsnまたはLysであり;R18は、V
al、CML、NleまたはMetであり;R19は、CMLLeuまたはIle
であり;R20は、Glu、D−Glu、CysまたはHisであり;R21は、N
le、Leu、CMLまたはMetであり;R22は、Ala、D−Ala、Ai
b、Thr、AspまたはGluであり;R23は、Arg、Cys、Ornまた
はLysであり;R24は、Ala、Gln、Ile、Asn、CMLまたはAi
bであり;R25は、AspまたはGluであり;R26は、Gln、Asnまたは
Lysであり;R27は、CML、Glu、GlnまたはLeuであり;R28は、
Ala、Lys、ArgまたはAibであり;R29は、Gln、AibまたはG
luであり;R31は、AibまたはCys以外の天然のL−異性体α−
アミノ酸であり;R32は、His、D−His、AibまたはCys以外の天然
のL−異性体またはD−異性体α−アミノ酸であり;R33は、LysまたはOr
nであり;R34は、AsnまたはAibであり;R36はLys、Orn、Arg
、Har、CMLまたはLeuであり;R37は、CML、Leu、Nleまたは
Tyrであり;R38は、Nle、Met、CMLまたはLeuであり;R39は、
Glu、AibまたはAspであり;R40はIle、Aib、CML、Thr、
Glu、Ala、Val、Leu、Nle、Phe、Nva、GlyまたはGl
nであり;およびR41は、Ala、Aib、Ile、CML、Gly、Val、
Leu、Nle、Phe、NvaまたはGlnである。上式で、D−Pheは、
Phe、Leu、Tyr、D−Leu、D−Tyr、D−Cpa、D−Trp、
D−Nal、D−Palまたは別のD−異性体α−アミノ酸により置換されてい
てもよい。ただし、R20およびR23の間に別の環化結合が存在していてもよい。
N−末端におけるアシル化の代わりに、スルホンアミドが形成されていてもよい
し、あるいは糖または脂質を付加して作用および可溶性の保持時間を調節するこ
とができる。より前に示した通り、32位の残基の選択の許容度は広く、R32に
適当な別の残基の具体例には、Asn、Har、Arg、Nal、imBzlH
is、Tyr、Ala、Leu、Val、Ser、Thr、Cpa、Pal、L
ys、PheおよびGlnのD−異性体およびL−異性体と、Aib、Gly、
D−Aph、D−Agl(Nic)、D−Orn、D−Dbu、D−Dprおよび
D−Orn(Nic)とが含まれる。
別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴニスト
(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−
Phe−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle
−R22−R23−Ala−R25−Gln−Leu−Ala−R29−Glu−Ala
−R32−R33−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2
。上式で、Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;Y2はTyr、D−
Tyr、IleまたはdeSY2;R8はLeuまたはIleであり;R11はTh
rまたはSerであり;R14はLeuまたはCMLであり;R18はVal、
Nle、CMLまたはMetであり;R20はGluまたはD−Gluであり;R22
はAlaまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R25はAs
pまたはGluであり;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、Ai
b、Ala、D−His、D−Arg、D−2Nal、D−Glu、D−Ala
またはD−Cys以外の天然のD−異性体アミノ酸であり;R33はLysまたは
Ornであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLysまたはLeuで
あり;R37はLeuまたはCMLであり;R39はGluまたはAspであり;R40
はIle、CMLまたはGluであり;そしてR41はIle、AibまたはA
laである。上式で、D−PheをPheに置換してもよい。
さらなる態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴニ
スト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−
Phe−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle
−R22−R23−Ala−R25−Gln−Leu−Ala−R29−Glu−Ala
−R32−R33−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2
。上式で、Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;YはTyr、D−
Tyr、IleまたはdesY2であり;R8はLeuまたはIleであり;R11
はThrまたはSerであり;R14はLeuまたはCMLであり;R18はVal
、Nle、CMLまたはMetであり;R20はGluまたはD−Gluであり;
R22はAlaまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R25はA
spまたはGluであり;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、A
la、D−His、D−Arg、D−2Nal、D−Glu、D−Alaまたは
D−Cys以外の天然のD−異性体アミノ酸であり;R33はLysまたはOrn
であり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLysまたはLeuであり;
R37はLeuまたはCMLであり;R39はGluまたはAspであり;R40はI
le、CMLまたはGluであり;そしてR41はIle、AibまたはAlaで
ある。上式で、D−PheをPheに置換してもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−N
Ie−Ala−Arg−Asn−Glu−Asn−Gln−Arg−Glu−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Leu
−Asp−Glu−Val−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Ser−Leu
−Glu−Leu−Leu−Arg−Lys−Nle−Ile−Glu−Ile
−Glu−Lys−Gln−Glu−Lys−Glu−Lys−Gln−Glu
−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−A
sp−Thr−Ile−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Nle−Leu−Glu−N
le−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−Glu−Ala−Glu−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu
−Glu−Glu−Ala−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle
−Glu−Ile−Ile−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ile−Glu−Asn−Glu−Arg−Glu−
Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Le
u−Asp−Glu−Val−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Thr−Lys−Ala−Asp−Gln−Leu−Ala−Gln−
Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nl
e
−Asp−Ile−Ala−NH2。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D
−Phe−R13−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−Nle−
R22−R23−R24−R25−Gln−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33
−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、
Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基;Y2はTyr、D−Tyr、Ileま
たはdesY2であり;R13はHisまたはTyrであり;R14はLeuまたは
CMLであり;R17はGluまたはCMLであり;R18はVal、CML、Nl
eまたはMetであり;R19はLeuまたはCMLであり;R22はAla、Ai
bまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R24はAlaまたは
Aibであり;R25はAspまたはGluであり;R27はLeu、CMLまたは
Gluであり;R28はAlaまたはAibであり;R29はGln、Aibまたは
Gluであり;R31はAlaまたはAibであり;R32はHis、Ala、Ai
b、D−HisまたはD−異性体またはL−異性体のα−アミノ酸であり;R33
はLysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys
、CMLまたはLeuであり;R37はCMLまたはLeuであり;R39はGlu
、AibまたはAspであり;R40はIle、Aib、CMLまたはGluであ
り;そしてR41はAla、Aib、CMLまたはIleである。上式で、D−P
heは、Phe、D−Tyr、D−Cpa、D−NalまたはD−Palにより
置換されてもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−R23−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−G
lu−Ala−R32−R33−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu
−Ile−Ile−NH2。上式で、Y1は15以下の炭素原子を有するアシル
基であり;R23はArgまたはLysであり;R32はHis、Aib、D−Hi
s、D−Arg、D−Pal、D−NalまたはCys以外の別の天然のD−異
性体またはL−異性体アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnである。上式
で、D−PheをD−LeuまたはD−2Nalに置換してもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D
−Phe−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nl
e−R22−R23−Ala−R25−Gln−R27−Ala−R29−Glu−Ala
−R32−R33−R34−Arg−R36−R37Leu−Nle−R39−R40−R41−
NH2。上式で、Y2はTyr、D−Tyr、IleまたはdesY2であり;R1 4
はLeuまたはCMLであり;R18はVal、Nle、CMLまたはMetで
あり;R20はGluまたはD−Gluであり;R22はAla、AibまたはTh
rであり;R23はArgまたはLysであり;R25はAspまたはGluであり
;R27はLeuまたはCMLであり;R29はGlnまたはGluであり;R32は
HisまたはAlaであり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnま
たはAibであり;R36はLys、CMLまたはLeuであり;R37はCMLま
たはLeuであり;R39はGluまたはAspであり;R40はIle、CMLま
たはGluであり;およびR41はIle、CML、AibまたはAlaである。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−Leu−R11−R12−
R13−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−R21−R22−R23−
R24−Glu−R26−R27−R28−R29−Glu−Ala−R32−Lys−As
n−Arg−R36−R37−R38−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は7以
下の炭素原子を有するアシル基であり;Y2はTyr、D−Tyr、Ileまた
はdesY2であり;R8はLeuまたはIleであり;R11はThrまたはSe
rであり;R12はD−PheまたはD−Leuであり;R13はHis
またはGluであり;R14はLeuまたはCMLであり;R17はGlu、Lys
またはAsnであり;R18はVal、CMLまたはNleであり;R19はLeu
またはIleであり;R21はNleまたはIleであり;R22はAlaまたはG
luであり;R23はArgまたはLysであり;R24はAla、Asn、Gln
またはIleであり;R26はGln、AsnまたはLysであり;R27はLeu
、CML、GluまたはGlnであり;R28はAla、ArgまたはLysであ
り;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、Gly、Aib、Ala
D−Ala、D−Hisまたは別の芳香族D−異性体α−アミノ酸であり;R36
はLys、Arg、CMLまたはLeuであり;R37はLeu、CMLまたはT
yrであり;R38はNleまたはLeuであり;R39はGluまたはAspであ
り;R40はIle、Thr、CMLまたはGluであり;およびR41はAla、
Ile、CMLまたはValである。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−R18−R19−R20−R21−R22
−R23−R24−R25−Gln−R27−R28−Gln−Glu−R31−His−
R33−R34−Arg−Lys−Leu−Nle−R39−Ile−R41−NH2。
上式で、R18はValまたはNleであり;R19はCML、LeuまたはIle
であり;R20はGlu、D−GluまたはCysであり;R21はNleまたはM
etであり;R22はAla、AibまたはThrであり;R23はArg、Cys
、OrnまたはLysであり;R24はAlaまたはAibであり;R25はAsp
またはGluであり;R27はLeuまたはCMLであり;R28はAlaまたはA
ibであり;R31はAlaまたはAibであり;R33はLysまたはOrnであ
り;R34はAibまたはAsnであり;R39はGluまたはAspであり;およ
びR41はAlaまたはIleである。ただし、R20およびR23の間に別の環化結
合が存在していてもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−P
he−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−R23
−R24−R25−R26−CML−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34
−Arg−R36−CML−Nle−R39−R40−R41−NH2゜上式で、Y1は7
以下の炭素原子を有するアシル基であり;上式で、Y2はTyr、D−Tyr、
IleまたはdesY2であり;R8はLeuまたはIleであり;R11はThr
またはSerであり;R13はHis、TyrまたはGluであり;R14はLeu
またはCMLであり;R15はLeuまたはCMLであり;R17はGluまたはC
MLであり;R18はVal、CML、NleまたはMetであり;R19はLeu
またはCMLであり;R20はD−GluまたはGluであり;R22はAlaD−
Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArgまたはLy
sであり;R24はAla、CMLまたはAibであり;R25はAspまたはGl
uであり;R26はGln、AsnまたはLysであり;R28はAlaまたはAi
bであり;R29はGln、AibまたはGluであり;R31はAlaまたはAi
bであり;R32はHis、D−His、Aibまたは別のL−異性体またはD−
異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnま
たはAibであり;R36はLys、Orn、Arg、Har、CMLまたはLe
uであり;R37はCMLLeuまたはTyrであり;R39はGlu、Aibまた
はAspであり;R40はIle、CML、Aib、Thr、Glu、Ala、V
al、Leu、Nle、Phe、Nva、GlyまたはGlnであり;およびR41
はAla、Aib、Ile、CML、Gly、Val、Leu、Nle、Ph
e、NvaまたはGlnである。上式で、D−PheをD−Leu、Pheまた
はLeuに置換してもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−R23−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−Gl
u−Ala−His−R33−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu
−Ile−Ile−NH2。上式で、Y1は最高で7の炭素原子を有するアシル基
であり;R23はArgまたはLysであり;R33はLysまたはOrnである。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−
Phe−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−
R23−R24−R25−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34
−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は7以
下の炭素原子を有するアシル基であり;上式で、Y2はTyr、D−Tyr、I
leまたはdesY2であり;R8はLeuまたはIleであり;R11はThrま
たはSerであり;R13はHis、TyrまたはGluであり;R14はLeuま
たはCMLであり;R15はLeuまたはCMLであり;R17はGluまたはCM
Lであり;R18はVal、CML、NleまたはMetであり;R19はLeuま
たはCMLであり;R20はD−GluまたはGluであり;R22はAla、D−
Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArgまたはLy
sであり;R24はAlaまたはAibであり;R25はAspまたはGluであり
;R26はGln、AsnまたはLysであり;R27はLeuまたはCMLであり
;R28はAlaまたはAibであり;R29はGln、AibまたはGluであり
;R31はAlaまたはAibであり;R32はHis,D−His、Aib、D−
Arg、D−2NaLD−3Pal、Gly、Tyr、D−Tyr、Ala、D
−Alaまたは別の芳香族D−異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたは
Ornであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys、Orn、Ar
g、Har、CMLまたはLeuであり;R37はCMLLeuまたはTyrであ
り;R39はGlu、AibまたはAspであり;R40はIle、CML、Aib
、Thr、Glu、Ala、Val、Leu、Nle、Phe、Nva、Gly
またはGlnであり;およびR41はAla、Aib、Ile、CML、Gly、
VaLLeu、Nle、Phe、NvaまたはGlnである。D−PheをD−
Leu、PheまたはLeuに置換してもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Y2−Pro−Pro−Ile−Ser−Leu−
Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Gl
u−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−R23−Ala−Glu−Gln
−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−His−R33−Asn−Arg−
Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2。上式で、Y1はAc
であり;Y2はTyr、D−Tyr、IleまたはdesY2であり;R23はAr
gまたはLysであり;R33はLysまたはOrnであり;上式で、His32は
任意選択で、D−His、D−Arg、D−Tyr、D−Nal、D−Pa1、
D−Asn、D−Lys、D−Aph、D−Phe、D−Cpa、D−Agl(
Nic)、imBzlD−His、D−Orn、D−Dbu、D−Dprまたは
D−Orn(Nic)により置換されてもよく、これらにより置換されているこ
とが好ましい。ただし、別の環化結合がGlu20およびR23の間に存在していて
もよい。血圧を低下させるという観点から特に生物学的効力があると考えられる
この群の特異的なアナログは、
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu3 0
,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,またはn33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−D−Tyr6,D−Phe12,Nle21,38,Gl
u30,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);および
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−2Nal32,またはn33]r/hCRF(7〜41)である。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−R14−R15−Arg−R17−Val−R19−Glu−Nle−
Ala−R23−Ala−Glu−Gln−R27−Ala−Gln−Glu−Al
a−R32−R33−Asn−Arg−Lys−R37−Nle−Glu−Ile−I
le−NH2。上式で、R14、R15、R19、R27およびR37は独立して、Leu
またはCMLであり;R17はGluまたはCMLであり;R23はArgまたはL
ysであり;R32はD−His、D−Amp、D−Iamp、D−Arg、D−
Asn、D−Tyr、D−Pal、D−Nalまたは別のD−異性体の塩基性お
よび/または芳香族α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;上
式で、R14、R15、R17、R19、R27およひR37の少なくとも1つはCMLであ
る。血圧を低下させるという観点から特に生物学的効力があると考えられるこの
群の特異的なアナログは、
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML15,Nle21,38
,Glu30,D−Pal32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML15,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML14,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−His32,Lys33,CML37]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML17,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);および
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Pro5,D−Phe12,CML19
,Nle21,38,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41)
である。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Ac−Y2−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr
−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−G
lu−Nle−Ala−R23−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gl
n−Glu−Ala−His−R33−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle
−Glu−Ile−Ile−NH2。上式で、Y2はTyr、D−Tyr、Ile
またはdesY2であり;R23はArgまたはLysであり;R33はLysまた
はOrnであり;上式で、D−PheはPheにより置換されてもよく、そして
上式でHis32は任意選択でD−His、D−Amp、D−Iamp、D−Ar
g、D−Pal、D−NalまたはCys以外の別のD−異性体天然アミノ酸に
より置換されてもよく、これらで置換されることが好ましい。血圧を低下させる
という観点から特に生物学的効力があると考えられるこの群の特異的なアナログ
は、シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Gl
u30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−His32,Orn33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−2Nal32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Tyr6,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);および
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−3Pal32,Lys33]r/hCRF(7〜41)である。
TyrまたはD−Tyrを延長したN−末端に付加する場合、該ペプチドを、12 5
Iを用いて好都合に放射性標識することができるし、あるいは当該技術分野で
周知であるような別のやり方で標識することができる。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニストを提供する:
(シクロ30〜33)Y1−R7−R8−Asp−R10−R11−D−Phe−R13
−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−R21−R22−R23−R24−R25
−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34−Arg−R36
−R37−R38−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は最高で15の炭素原子
を有するアシル基であるが最高で7の炭素原子を有するアシル基であることが好
ましく、例えばAc、Fr、Acr、Bz、NphまたはFluであり;R7は
Ser(Z1)、Ala、Agl(Z2)(Z3)、またはMeAgl(Z2)(Z3)
であり;Z1はHまたはOCH3であり;Z2はHまたは低級アルキルであり;Z3
はHまたは最高で7の炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはI
leであり;R10はLeuまたはCMLであり;R11はThrまたはSerであ
り;R13はHis、TyrまたはGluであり;R14はCMLまたはLeuであ
り;R15はCMLまたはLeuであり;R17はGlu、CML.AsnまたはL
ysであり;R18はVal、Nle、CMLまたはMetであり;R19はCML
、LeuまたはIleであり;R20はGlu、D−Glu、CysまたはHis
であり;R21はNle、Ile、CMLまたはMetであり;R22はAla、D
−Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArg、Cys
、OrnまたはLysであり;R24はAla、Gln、Ile、Asn、CML
またはAibであり;R25はAspまたはGluであり;R26はGln、Asn
またはLysであり;R27はCML.Glu、GlnまたはLeuであり;
R28はAla、Lys、ArgまたはAibであり;R29はGln.Aibまた
はGluであり;R31はAibまたはCys以外の天然のL−異性体α−アミノ
酸であり;R32はHis、D−His、Aibまたは以下に説明するL−異性体
またはD−異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34
はAsnまたはAibであり;R36はLys、Orn、Arg、Har、CML
またはLeuであり;R37はCML、Leu、NleまたはTyrであり;R38
はNle、Met、CMLまたはLeuであり;R39はGlu、AibまたはA
spであり;R40はIle、CML、Aib、Thr、Glu、Ala、Val
、Leu、Nle、Phe、Nva、GlyまたはGlnであり;そしてR41は
Ala、Aib、Ile、CML、Gly、Val、Leu、Nle、Phe、
NvaまたはGlnであり;上式で、Ac−Tyr、Ac−D−TyrまたはA
c−Ileは、N−末端でY1の代わりに任意選択で含まれていてもよく;そし
て上式で、D−Pheは、D−Leu、D−Tyr、D−Cpa、D−Trp、
D−Nal、またはD−Palなどの別のD−異性体α−アミノ酸により、ある
いはPhe、LeuまたはTyrにより置換されてもよい。ただし、R20および
R23の間に別の環化結合が存在していてもよい。N−末端でのアセチル化の代わ
りに、スルホンアミドが形成されていてもよいし、あるいは糖または脂質を付加
して作用および可溶性の保持時間を調節することができる。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−R7−R8−Asp−Leu−R11−D−Phe−H
iS−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle−R22−R23
−Ala−R25−Gln−Leu−Ala−R29−Glu−Ala−R32−R33
−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、
7以下の炭素ア原子を有するアシル基であり;R7はSer(Z1)、Ala、Ag
l(Z2)(Z3)、またはMeAgl(Z2)(Z3)であり;Z1はHまたはOCH3
であり;Z2はHまたは低級アルキルであり;Z3はHまたは最高で7の炭素原子
を有するアシル基であり;R8はLeuまたはIleであり;R11はThrまた
はSerであり;R14はLeuまたはCMLであり;R18はVal、Nle、C
M
LまたはMetであり;R20はGluまたはD−Gluであり;R22はAlaま
たはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R25はAspまたはG1
uであり;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、Aib、D−Hi
s、D−Arg、D−2Nal、D−Glu、D−Ala、等価な他のD−アミ
ノ酸またはAlaであり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnまた
はAibであり;R36はLysまたはLeuであり;R37はLeuまたはCML
であり;R39はGluまたはAspであり;R40はIle、CMLまたはGlu
であり;そしてR41はIle、AibまたはAlaである。上式で、D−Phe
をPheに置換してもよい。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−R13−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−Nle−R22
−R23−R24−R25−Gln−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−
R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は
7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R13はHisまたはTyrであり;
R14はLeuまたはCMLであり;R17はGluまたはCMLであり;R18はV
al、CML、NleまたはMetであり;R19はLeuまたはCMLであり;
R22はAla、AibまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;
R24はAlaまたはAibであり;R25はAspまたはGluであり;R27はL
eu、CMLまたはGluであり;R28はAlaまたはAibであり;R29はG
ln、AibまたはGluであり;R31はAlaまたはAibであり;R32はH
is、Ala,Aib、D−HisまたはD−異性体またはL−異性体α−アミ
ノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであ
り;R36はLys、CMLまたはLeuであり;R37はCMLまたはLeuであ
り;R39はGlu、AibまたはAspであり;R40はIle、Aib、CML
またはGluであり;およびR41はAla、Aib、CMLまたはIleであり
;そして上式で、D−Pheは、Phe、D−Tyr、D−Cpa、D−Nal
またはD−Palにより置換されてもよい。
さらに別の1つの態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCR
Fアゴニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−R23−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−Gl
u−Ala−R32−R33−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−
Ile−Ile−NH2。上式で、Y1は15以下の炭素原子を有するアシル基で
あり;R23はArgまたはLysであり;R32はHis、D−His、D−Ar
g、D−Pal、D−NalまたはCys以外の別の天然のD−異性体またはL
−異性体アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;上式で、D−Ph
eをD−LeuまたはD−2Nalに置換してもよい。
さらに1つの別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCR
Fアゴニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle
−R22−R23−Ala−R25−Gln−R27−Ala−R29−Glu−Ala−
R32−R33−R34−Arg−R36−R37Leu−Nle−R39−R40−R41−N
H2。上式で、R14はLeuまたはCMLであり;R18はVal、Nle、CM
LまたはMetであり;R20はGluまたはD−Gluであり;R22はAla、
AibまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R25はAspま
たはGluであり;R27はLeuまたはCMLであり;R29はGlnまたはGl
uであり;R32はHisまたはAlaであり;R33はLysまたはOrnであり
;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys、CMLまたはLeuであり
;R37はCMLまたはLeuであり;R39はGluまたはAspであり;R40は
Ile、CMLまたはGluであり;およびR41はIle、CML、Aibまた
はAlaである。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−Phe−
R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−R23−R24
−R25−R26−CML−R28−R29−R31−R32−R33−R34−Arg−R36
−CML−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は7以下の炭素原子
を有するアシル基であり;上式で、R8はLeuまたはIleであり;R11はT
hrまたはSerであり;R13はHis、TyrまたはGluであり;R14はL
euまたはCMLであり;R15はLeuまたはCMLであり;R17はGluまた
はCMLであり;R18はVal、CML、NleまたはMetであり;R19はL
euまたはCMLであり;R20はD−GluまたはGluであり;R22はAla
、D−Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArgまた
はLysであり;R24はAla、CMLまたはAibであり;R25はAspまた
はGluであり;R26はGln、AsnまたはLysであり;R28はAlaまた
はAibであり;R29はGln、AibまたはGluであり;R31はAlaまた
はAibであり;R32はHis、D−His、Aibまたは別のL−異性体また
はD−異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34はA
snまたはAibであり;R36はLys、Orn、Arg、Har、CMLまた
はLeuであり;R37はCML、LeuまたはTyrであり;R39はGlu、A
ibまたはAspであり;R40はIle、CML、Aib、Thr、Glu、A
la、Val、Leu、Nle、Phe、Nva、GlyまたはGlnであり;
そしてR41はAla、Aib、Ile、CMLGly、Val、Leu、Nle
、Phe、NvaまたはGlnであり;上式で、D−PheをD−Leu、Ph
eまたはLeuに置換してもよい。CML27に加え、R14、R18、R37、および
R40の少なくとも1つがCMLであることが好ましい。血圧を低下させるという
観点から特に生物学的効力があると考えられるこの群の特異的なアナログは、シ
クロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML18,27,Nle21,38
,Glu30,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML14,27,Nle21, 38
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML14,27,Nle21, 38
,Glu30,Aib32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27, 37
,Glu30,Aib32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27, 40
,Glu30,D−His32,Lys33]r/hCRF(7〜41);
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27, 40
,Glu30,Lys33]r/hCRF(7〜41);および
シクロ(30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27, 40
,Glu30,Aib32,Lys33]r/hCRF(7〜41)である。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−R12−R13
−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−R21−R22−R23−R24
−Glu−R26−R27−R28−R29−Glu−Ala−R32−Lys−Asn−
Arg−R36−R37−R38−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は7以下の
炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはIleであり;R11はT
hrまたはSerであり;R12はD−PheまたはD−Leuであり;R13はH
isまたはGluであり;R14はLeuまたはCMLであり;R17はGlu、L
ysまたはAsnであり;R18はVal、CMLまたはNleであり;R19はL
euまたはIleであり;R21はNleまたはIleであり;R22はAlaまた
はGluであり;R23はArgまたはLysであり;R24はAla、Asn、G
lnまたはIleであり;R26はGln,AsnまたはLysであり;R27はL
eu、CMLGluまたはGlnであり;R28はAla、ArgまたはL
ysであり;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、Gly、Aib
、Ala、D−Ala、D−Hisまたは別のD−異性体α−アミノ酸であり;
R36はLys、Arg、CMLまたはLeuであり;R37はLeu、CMLまた
はTyrであり;R38はNleまたはLeuであり;R39はGluまたはAsp
であり;R40isIle、Thr、CMLまたはGluであり;およびR41はA
la、Ile、CMLまたはValである。
さらに別の態様において、本発明は、以下のアミノ酸配列を有するCRFアゴ
ニスト(無毒性のその塩を含む)を提供する:
(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−Phe
−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−R23−
R24−R25−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34−Ar
g−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2。上式で、Y1は7以下の炭
素原子を有するアシル基であり;上式で、R8はLeuまたはIleであり;R1 1
はThrまたはSerであり;R13はHis、TyrまたはGluであり;R1 4
はLeuまたはCMLであり;R15はLeuまたはCMLであり;R17はGl
uまたはCMLであり;R18はVal、CML、NleまたはMetであり;R19
はLeuまたはCMLであり;R20はD−GluまたはGluであり;R22は
Ala、D−Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はAr
gまたはLysであり;R24はAlaまたはAibであり;R25はAspまたは
Gluであり;R26はGln、AsnまたはLysであり;R27はLeuまたは
CMLであり;R28はAlaまたはAibであり;R29はGln、Aibまたは
Gluであり;R31はAlaまたはAibであり;R32はHis、D−His、
Aib、D−Arg、D−2Nal、D−3Pal、Gly、Tyr、D−Ty
r、Ala、D−Alaまたは別の芳香族D−異性体α−アミノ酸であり;R33
はLysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys
、Orn、Arg、Har、CMLまたはLeuであり;R37はCML、Leu
またはTyrであり;R39はGlu、AibまたはAspであり;R40はIle
、CML.Aib、Thr、Glu、Ala、Val、Leu、Nle、Phe
、Nva、GlyまたはGlnであり;そしてR41はAla、Ai
b、Ile、CML、Gly、Val、Leu、Nle、Phe、Nvaまたは
Glnであり;上式で、D−PheをD−Leu、PheまたはLeuに置換し
てもよい。
本ペプチドを、排他的(exclusively)固相技術、部分的(par
tial)固相技術、フラグメント縮合、または慣用的な溶液付加(solut
ion addition)によるなどして、適当な方法で合成する。
適当な保護基を有する種々のアミノ酸部分の不安定な側鎖基の保護は、ペプチ
ドの化学合成には一般的であり、該保護基は、この基が取り除かれるまで、その
部位で化学反応が起こらないようにする。アミノ酸またはフラグメント上のアル
ファ−アミノ基の保護も通常は一般的である一方、その実体はカルボキシル基で
反応し、続いてアルファ−アミノ保護基を取り除いて次の反応がその位置で起こ
るようにする。したがって、合成での工程として、側鎖保護基を有する種々のこ
れらの残基がペプチド鎖中の所望の配列に位置する各アミノ酸残基を含む中間体
化合物を形成するのが一般的である。
例えば、1つの好ましい群に由来するペプチドアナログの化学合成には、以下
のアミノ酸配列で表される中間体を最初に形成することが含まれる:
X1−Ser(X2)−R8−Asp(X5)−Leu−R11(X2)−D−Phe
−R13(X7またはX5)−Leu−Leu−Arg(X3)−R17(X5)−R18
−Leu−R20(X5またはX8)−Nle−R22(X2またはX5)−R23(X3
、X6またはX8)−R24−R25(X5)−R26(X4またはX6)−Leu−R28
−R29(X4またはX5)−R30(X5またはX8)−R31−R32(X3またはX7)
−R33(X6またはX8)−R34(X4)−Arg(X3)−R36(X3またはX6)
−R37(X7)−Nle−R39(X5)−R40(X2、X4またはX5)−R41(X4
)−X9。式中、R基は、前述の定義通りである。
X1は、水素またはアルファ−アミノ保護基のいずれかである。X1により企図
されるアルファ−アミノ保護基は、ポリペプチドの逐次合成における技術分野で
有用であると知られているアルファ−アミノ保護基である。X1により包含され
るアルファ−アミノ保護基の分類には、(1)、N−末端でのみ用いられることが
好ましいホルミル(Fr)、アクリリル(Acr)、ベンゾイル(Bz)、およびア
セチル(Ac)などのアシル型保護基;(2)ベンジルオキシカルボニル(Z)、な
らびにp−クロロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、およびp−メトキシベンジルオキ
シカルボニルなどの置換されたZなどの芳香族ウレタン型保護基;(3)t−ブチ
ルオキシカルボニル(BOC)、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピ
ルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニルなど
の脂肪族ウレタン保護基;(4)フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)
、シクロペンチルオキシ−カルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、および
シクロヘキシルオキシ−カルボニルなどのシクロアルキルウレタン型保護基;そ
して(5)フェニルチオカルボニルなどのチオウレタン型保護基がある。2つの
好ましいアルファ−アミノ保護基は、BOCとFmocである。
X2は、ThrおよびSerのヒドロキシル基用の保護基であり、アセチル(A
c)、ベンゾイル(Bz)、tert−ブチル、トリフェニルメチル(トリチル)、
テトラヒドロピラニル、ベンジルエーテル(Bzl)、および2、6−ジクロロベ
ンジル(DCB)から成る分類から選択されることが好ましい。最も好ましい保
護基はBzlである。X2は水素であってもよく、このことはヒドロキシル基上
に保護基がないことを意味している。
X3は、ニトロ、p−トルエンスルホニル(Tos)、Z、アダマンチルオキシ
カルボニル、およびBOCから成る分類から選択されることが好ましいArgま
たはHarのグアニジノ用の保護基であるか、水素である。Tosが最も好まし
い。
X4は、水素であるか、好ましくはキサンチル(Xan)であるAsnまたは
Glnのアミド基用の保護基である。AsnまたはGlnはしばしば、ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下で側鎖を保護せずにカップリングさ
れる。
X5は、水素であるか、シクロヘキシル(OChx)、ベンジル(OBzl)、2
,6−ジクロロベンジル、メチル、エチル、およびt−ブチル(ot−Bu)の
エステルから選択されるのが好ましい、AspまたはGluのβ−またはγ−カ
ルボキシル基用のエステル形成保護基である。OChxがBOCストラテジーに
好ましい。
X6は、水素であるか、LysまたはOrnの側鎖アミノ置換基用の保護基で
ある。適当な側鎖アミノ保護基の具体例は、Z、2−クロロベンジルオキシカル
ボニル(2Cl−Z)、Tos、t−アミルオキシカルボニル(Aoc)、BOC、
および上で詳述した芳香族または脂肪族ウレタン型保護基である。2Cl−Zが
BOCストラテジーに好ましい。
Hisが存在する場合、X7は水素であるか、Tosまたは2、4−ジニトロ
フェニル(DNP)などのイミダゾール窒素用の保護基であり、Tyrが存在す
る場合、X7は水素であるか、DCBなどのヒドロキシル基の保護基である。M
etが存在する場合、所望するならば硫黄を酸素で保護してもよい。
X8は、好ましくはp−メトキシベンジル(MeOBzl)、p−メチルベンジ
ル、アセトアミドメチル、トリチルまたはBzlである、Cysのスルフヒドリ
ル基用の保護基であるか;保護基X6を同時に除去せずに除去可能なアミノ酸側
鎖用の適当な保護基、例えばFmocなどの塩基に不安定な基であるか;保護基
X5を同時に除去せずに除去可能なカルボキシル側鎖用の適当な不安定な保護基
、例えばOFm(フルオレニルメチルエステル)などの塩基に不安定な基である
。
側鎖アミノ保護基の選択は、該保護基が合成の際のアルファ−アミノ基の脱保
護中に除去されないものでなければならないことを除いて、厳密ではない。した
がって、アルファ−アミノ保護基および側鎖アミノ保護基は同じものにはならな
い。
X9は、NH2であるか、固体樹脂支持体への結合のために固相合成で用いられ
るエステル結合または固着(anchoring)結合などの保護基であり、好
ましくは次の−NH−ベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂支持体、および−N
H−パラメチルベンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂支持体の1つである。B
HA樹脂またはMBHA樹脂から開裂することにより、CRFアナログアミドが
直接得られる。このような樹脂のメチル誘導体を用いることにより、その等価体
であると考えられるメチル置換アミドを生成することができる。
中間体のアミノ酸配列において、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7および
X8の少なくとも1つが保護基であるか、あるいはX9に樹脂支持体が含まれる。
それぞれのR基に対して選ばれた特定のアミノ酸によって、前で詳述したおよび
当該技術分野で一般的に知られている保護基を付加することが必要かどうかが決
定される。
ペプチドの合成で使用するための特定の側鎖保護基の選択では、以下の規則に
従う:(a)保護基は、試薬に安定であって、かつ合成の各工程においてアルファ
−アミノ保護基を除去するために選択される反応条件下で安定でなくてはならな
い、(b)保護基は、保護の特性を保持し、カップリング条件下で分離されては
ならない、および(c)側鎖保護基は、所望のアミノ酸配列を含む合成の終了の
際に、ペプチド鎖を変化させない反応条件下で、除去可能でなければならない。
N−末端に修飾を施すならば、Y1で表されるようなアシル基が存在している
ことが好ましく、アセチル(Ac)、ホルミル(Fr)、アクリリル(Acr)、およ
びベンゾイル(Bz)が好ましいアシル基であり、NphおよびFluを代替し
てもよい。ペプチドを標識することを所望するならば、4−ヒドロキシフェニル
プロパン酸(desNH2−Tyr)または4−ヒドロキシフェニル酢酸などの
ヒドロキシアリール部分を含むアシル化剤を用いることができる。あるいはY1
は、適当な糖または脂質であってもよく、これらは親水性を調節するために用い
ることができる等価体であると一般的に考えられている。
したがって、さらに別の態様において、化合物の製造手順も提供し、該手順は
、(a)少なくとも1つの保護基を有する上記で定義したペプチド中間体を形成
すること(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7およびX8はそれぞれ、水
素または保護基であり、X9は保護基または樹脂支持体もしくはNH2への固着結
合のいずれかである)(b)特にまだ形成されてないならば、環化結合を形成する
こと、(c)1つもしくは複数の保護基または固着結合を上記のペプチド中間体
から分離すること、(d)このとき環化結合を任意選択で形成すること、および
(e)所望ならば、生じたペプチドを無毒性のその付加塩に変換することとから成
る。
本発明のペプチドは、古典的なペプチド溶液合成により合成してもよく、この
ような合成は、大量用に好ましい。制限的な量(例えば1kgより少ない量)を
得るためには、Merrifield、J.Am.Chem.Soc.、85巻
、2149頁(1964年)により示された固相合成などの固相合成を用いて本
発明のペプチドを調製することが好ましく、これにより面倒でない様式でCRF
アゴニストペプチドを容易に調製し、次いで素早く検査して生物学的効力を容易
に測定することができる。これにより、CRFアゴニストペプチドの迅速な調製
および評価が容易になる。
CRFペプチドアナログ用の環化工程は、正確な結合タイプに当然に依存し、
この結合タイプは、30位と33位の残基の間であることが望ましい。アミド環
化結合(ラクタム架橋)を形成するために、米国特許第5、064、939号お
よび5、043、322号に記載されているようにして、部分的に保護されたペ
プチドを樹脂に結合したまま環化を行うことができる。ペプチド中間体中のAs
p、Gluおよび/またはLysなどの他の残基はその側鎖の保護を保持したま
ま、この手順により2つの望ましい側鎖間でアミド環化結合が効果的に生成され
る。
30位の残基の側鎖カルボキシル基と33位の残基の側鎖アミノ基との間のア
ミド結合を介して環化する場合、あるいは等価な結合であると一般的に考えられ
るその逆の結合を介して環化する場合、保護されたペプチドをMBHA樹脂上ま
たはBHA樹脂上で合成し、かつ特定のカルボン酸側鎖のベンジルエステルをヒ
ドラジドに変性させることが好ましく、この間、ペプチドは樹脂になおも結合さ
れており、次いでそれと選択的に脱保護されたアミノ側鎖とを反応させるが、米
国特許番号第5,043,322号に説明されている通りである。塩基に不安定
な保護基、例えばOFmをアミド結合架橋に関与する残基のカルボキシル側鎖に
最初に結合し、関与することとなる他の残基上のアミノ側鎖にFmocを結合す
るストラテジーを用いて、環化を行うことが好ましい。1位の残基上のα−アミ
ノ保護基がアシル化されているか否かに関わらず、他の側鎖保護基はその位置で
残留する一方で、塩基に不安定な2つの基をピペリジンなどを用いて取り除く。
この選択的な除去の後、BOPで処理することにより環化を完了する反応を行い
、これによりアミド結合が実質的に完全に生成する。2つのラクタム架橋が分子
中に導入される場合、23位の残基を結合する前に合成のある時点で30〜33
を
架橋することが好ましく、あるいは米国特許番号第5,064,939号に述べ
られている合成プロトコールを用いる。環化の後、ペプチドを完全に脱保護し、
HFなどの試薬を用いて樹脂から該ペプチドを開裂する。任意選択で、TFAを
用いてN−末端からBOC保護基を最初に除去してもよく、任意選択でアシル化
を行ってもよい。
単一層培養基中のラット下垂体前葉細胞を用いて簡便なアッセイを行い、候補
のペプチドがどのようなCRF活性を示すかを測定することができる。この方法
は、Endocrinology,91巻,562頁(1972年)に概要が説
明されている。この細胞上のCRF受容体を活性化してACTHの分泌を刺激す
ることにより、候補のペプチドがCRFアゴニストとしてのある活性を示すかど
うかを見るためにこのアッセイを用いる。このペプチドのアンタゴニスト特性は
、この目的のための実験室「標準」として用いられる対応する用量のoCRFか
ら得られる結果と比較することにより決められる。
候補のCRFアゴニストペプチドを、既知のCRF受容体を用いた結合アッセ
イ、例えばPerrin,M.ら.,Endocrinology,118巻,
1171〜1179頁(1986年)に記述されているアッセイで容易に評価す
ることもできる。CRF−RA受容体を利用した代表的な結合アッセイは、Ch
enら、P.N.A.S.,90巻,8967〜8971頁(1993年10月
)に記述されている。これらの環式ペプチド、特に32位にD−アミノ酸残基を
有する環式ペプチドは、CRF−RAなどのCRF受容体に高い結合親和性を示
す。このように、標識した環式CRFアゴニストを用いることにより、さらに親
和性の高い潜在的なCRFアゴニストをスクリーニングするために、それらを用
いることができる。
前述の通り、6残基の配列の欠失によりN−末端が短くしたこのようなCRF
ファミリーアナログのN−末端アシル化により、30〜33のラクタム架橋と組
み合わせることで、特に生物学的効力のあるCRFアゴニストが生成し、このC
RFアゴニストは32位にD−異性体アミノ酸の置換を含んでいてもよい。以下
の実施例は、固相技術によるCRFアゴニストの好ましい合成方法を説明したも
のである。実施例1
置換範囲が樹脂グラムあたり約0.1から0.5mmolesであるBach
e社などから入手可能な約3グラムのMBHA塩化水素樹脂上で、アミノ酸配列
:Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Le
u−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Ar
g−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−Hi
s−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Il
e−NH2を有する(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nl
e21,38,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を逐次方法で
行う。適当な実行計画を用いて、好ましくは以下のようにして、Beckman
990Bペプチド自動合成装置で合成を行う。BOC−Ileのカップリングでは、樹脂グラムあたり約0.35mmolのI
leの置換となる。
脱保護および中和の後、ペプチド鎖を樹脂上で逐次的に形成する。一般に、樹
脂グラムあたり、塩化メチレン中のBOC保護アミノ酸1/2mmol(例えば
2〜5倍の過剰量、樹脂の置換に依存する)と、塩化メチレン中の1当量の2モ
ルDCCとを2時間用いる。BOC−Arg(Tos)をカップリングする場合
、DMFと塩化メチレンの50%混合物を用いる。SerおよびThrのヒドロ
キシル側鎖の保護基としてBzlを用いる。P−ニトロフェニルエステル(ON
p)を用いてAsnまたはGlnのカルボキシル末端を活性化することができ、
例えば、DMFと塩化メチレンの50%混合物中で1当量のHOBtを用いて、
一晩でBOC−Asn(ONp)をカップリングすることができる。Dccカッ
プリングを活性なエステル法の代わりに用いる場合、AsnまたはGlnのアミ
ド基をXanによって保護する。Fmocが用いられる場合のラクタム架橋にL
ys残基が携わらない限り、Lys側鎖の保護基として2−Cl−Zを用いる。
Argのグアジニノ基およびHisのイミダゾール基を保護するためにTosを
用い、OFmにより保護されるGlu30を除いて、GluまたはAspの側鎖カ
ルボキシル基をOBzlにより保護する。合成の終了の際に、以下の組成物が得
られる:BOC−Ser(Bzl)−Leu−Asp(OBzl)−Leu−T
hr(Bz1)−D−Phe−His(Tos)−Leu−Leu−Arg(T
os)−Glu(OBzl)−Val−Leu−Glu(OBz1)−Nle−
Ala−Arg(Tos)−Ala−Glu(OBzl)−Gln(Xan)−
Leu−Ala−Gln(Xan)−Glu(OFm)−Ala−His(To
s)−Lys(Fmoc)−Asn(Xan)−Arg(Tos)−Lys(2
Cl−Z)−Leu−Nle−Glu(OBzl)−Ile−Ile−樹脂支持
体。アルファ−アミノ保護基を脱保護するのに用いられるTFAの処理により、
部分的にまたは完全にXanを除去することができる。
次に、前で言及した方法およびより充分に記述した以下の方法により、30位
と33位の残基の環化(ラクタム化)を行う。ジクロロメタン(DCM)(2×)
およびジメチルホルムアミド(DMF)(2×)で洗浄した後、Glu30および
Lys33のOFm/Fmoc基をそれぞれDMF中の20%ピペリジンにより除
去し(1×1分および2×10分)、続いてDMF(2×)、CH2Cl2中のET3
N(1×)、メタノール(MeOH)(2×)、およびDCM(2×)で洗浄する。
例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)中の過剰なジイソプロピルエチルアミ
ン(DIEA)の存在下で、3倍過剰のベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ
−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP
)と室温で4時間反応させることにより、適当なカップリング試薬を用いてペプ
チド一樹脂を環化する。その他の適当な試薬も周知であり、それらを用いること
ができる。洗浄後、所望ならば完了を確実にするために環化を繰り返してもよい
。周知であるカイザーニンヒドリン試験により、反応が完了したのを確認する。
環化に続いて、ペプチド−樹脂をTFAで処理してN−末端におけるBOC保
護基を除去する。次いで、これを酢酸無水物と反応させてプロリン残基をアセチ
ル化する。ペプチド−樹脂グラムあたりアニソール1.5ml、メチルエチルス
ルフィド0.5ml、およびフッ化水素(HF)15mlでまず−20℃で20
分、次いで0℃で30分処理することにより、生じたペプチド残基を切断し脱保
護する。高真空下でHFを除去した後、樹脂−ペプチドを乾燥ジエチルエーテル
およびクロロホルムで交互して洗浄し、次いで該ペプチドを脱気した2Nの酢酸
水溶液で抽出し、濾過により樹脂から分離させる。
Markiら,J.Am.Chem.Soc.,103巻,3178頁(198
1年);Rivierら,J.Chromatography,288巻,30
3〜328頁(1984年);およびHoegerら,BioChromatog
raphy,2巻,3号,134〜142頁(1987年)に記載されている通
り、このペプチドをゲル透過により精製し、続いて分取HPLCを行う。クロマ
トグラフィー画分を注意深くHPLCによりモニターし、実質的に純粋であるこ
とを示す画分のみをプールする。
正しい配列が得られたかどうかを確認するため、一定で沸騰したHCl、チオ
グリコール3μl/ml、およびlnmolのNle(内標準として)を含む密
閉した排気試験管中で140℃において9時間、r/hCRFアナログを加水分
解する。Beckman121MBアミノ酸分析装置を用いた加水分解物のアミ
ノ酸分析により、35残基のペプチド構造が得られたことを確証するアミノ酸比
が示される。
逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を用いて、該ペプチドが
均一であると判断する。細孔サイズ30nmの5μmC18シリカおよび異なるp
HのTEAPバッファーがパッケージされている0.46×25cmカラムを備
えるウォーターHPLCシステムを用いて特にRP−HPLCを行う。溶液10
00mlあたりTFA1.0mlからなる0.1%トリフルオロ酢酸水溶液であ
るバッファーAと、100%アセトニトリルであるバッファーBとを用いて、精
製ペプチドの脱塩を行う。キャピラリーゾーン電気泳動(CZE)により測定す
ると、その純度は約98%である。液体二次イオン質量分析計(LSIMS)に
よる質量スペクトルを、Cs+銃を備えるJEOLモデルJMS−HX1102
重焦点質量分析計で測定する。10kVの加速電圧と、25kVおよび30kV
間のCs+銃電圧とを用いた。LSIMSを用いて得られた測定値4133.4
4は、計算値4133.34と合致している。
合成を2回繰り返すが、1つは32位にHisの代わりにD−Hisを有する
環式ペプチドを生成し、もう1つは環化反応を省くことによってHis32を有す
る比較される直鎖ペプチドを形成する。
in vitroさらにin vivoでのATCHおよびβ−エンドルフィ
ンの分泌への効果について、該環式CRFアゴニストを調べる。培養されたラッ
ト下垂体細胞によるATCHおよびβ−エンドルフィンの分泌を刺激するin
vitroでの効力を、Endocrinology,91巻,562頁(19
72年)で概述された方法を用いて測定し、実験室標準である合成したoCRF
、またはr/hCRF(代替可能な標準)のいずれかと比較する。C.Rivi
erら,Science,218巻,377頁(1982年)で説明されている
一般方法を用いてIn vitro試験を行う。環式His32ペプチドのIn
vitro試験では、標準(oCRF)の効力の5.52倍(1.44〜21.
69)の効力が示される一方、この直鎖ペプチドは標準の効力の約1%の効力し
か
ない。D−His32アナログは、環式His32アナログとほぼ同様である。環式
ペプチドでは、抹消的に投与した場合に血圧が有意に低下することが示される。
比較される実施例A
N−末端をアセチル化せずに実施例1の合成を繰り返すことにより、以下のペ
プチドを生成する:(シクロ30〜33)[D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,Lys33]−r/hCRF(7〜41)。このペプチドは、アミノ酸配列:(シ
クロ30〜33)H−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−
His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−
Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−Glu−
Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−
Ile−Ile−NH2を有する。
この環式ペプチドでは、LSIMSにより測定した場合の値が4091.36
であり、この値は計算値4091.32と合致する。In vitro試験では
、ACTHおよびβ−END−LIの分泌の刺激において標準の1.35倍(0
.74〜2.59)の効力しか示さないが、同じペプチドアナログをアセチル化
した形のものではrCRF標準の5.5倍を上回るの効力を示す。
実施例1A
N−末端が1残基延長されていることを除き、実施例1の記述に従い、(シク
ロ30〜33)[Ac−Ile6,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,Ly
s33]−r/hCRF(6〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列
:(シクロ30〜33)Ac−Ile−Ser−Leu−Asp−Leu−Th
r−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−
Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−
Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−
Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチドはCZEによ
る測定では純度が約98%であり、LSIMS値4246.44は計算値424
6.42に合致する。このペプチドのIn vitro試験では、ACTHおよ
びβ−END−LIの分泌を刺激することにおいて、もとのrCRF標準の効力
の約7.24倍(1.93〜24.32)の効力を示す。実施例1B
33位の残基がLysの代わりにOrnであることを除き、実施例1の記述に
従い、(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,G
lu30,D−His32,Orn33]−r/hCRF(7〜41)を合成する。こ
のペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−As
p−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−
Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−
Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Orn−Asn−Ar
g−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。この
ペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激される。
実施例1C
N−末端における単なるアセチルの代わりにAc−D−Tyrを付加して実施
例1Bの合成を繰り返すことにより、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[A
c−D−Tyr6,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,Aib32,Orn33
]−r/hCRF(6〜41)を生成する。このペプチドは、アミノ酸配列:(
シクロ30〜33)Ac−D−Tyr−Ser−Leu−Asp−Leu−Th
r−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−
Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−
Gln−Glu−Ala−Aib−Orn−Asn−Arg−Lys−Leu−
Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。
このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され
る。次いで、このペプチドの一部を125Iでヨウ素化し、競合ドラッグスクリー
ニングアッセイで使用するリガンドを得る。
実施例2
32位のHisをAlaに置換して再度実施例1の合成を繰り返し、以下のペ
プチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,G
lu30,Ala32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)を生成する。このペ
プチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−
Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−
Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−
Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−Ala−Lys−Asn−Arg−
Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。
32位にAlaを有する直鎖ペプチドを生成するために、環化の前に、ペプチ
ド−樹脂の一部を取り除く。
このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され
る。In vitro試験では、同様にAla32が置換されている比較される直
鎖ペプチドが、該環式化合物よりも著しく低い、アゴニストとしてのin vi
troでの生物学的効力を有することが示される。
実施例3
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D−His32,Lys33]−o
CRF(7〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−Ser
−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−A
rg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Thr−Lys−Ala−A
sp−Gln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys
−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Asp−Ile−Ala−NH2
を有する。環化前にペプチド一樹脂の一部を取り除き、これを切断して脱保護す
ることにより対応する直鎖ペプチドを得る。この環式ペプチドはACTHおよび
β−END−LIの分泌を強力に刺激し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に
有意に低下させる。直鎖ペプチドの生物学的効力は非常に有意により低い。
実施例3A
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle18,21,Glu30,D−Ala32,Lys33]−A
HC(7〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−Ser−
Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Ar
g−Glu−Nle−Leu−Glu−Nle−Ala−Lys−Ala−Gl
u−Gln−Glu−Ala−Glu−Glu−Ala−D−Ala−Lys−
Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−Glu−Glu−Ala−NH2を
有する。ペプチド−樹脂の一部を環化前に除去し、これを切断して脱保護するこ
とにより対応する直鎖ペプチドを得る。この環式ペプチドはACTHおよびβ−
END−LIの分泌を強力に刺激し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に有意
に低下させる。直鎖ペプチドの生物学的効力は非常に有意により低い。
上記の合成を2回繰り返して、32位にD−His有する環式ペプチドとAl
aを有する環式ペプチドを生成する。このD−His32環式アナログとAla32
環式アナログも、標準ペプチドよりも大きな生物学的効力を示す。
実施例3B
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle18,21,Glu30,Lys33]−サッカーウロテン
シン(7〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−Ser−
Ile−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Ar
g−Asn−Nle−Ile−Glu−Nle−Ala−Arg−Ile−Gl
u−Asn−Glu−Arg−Glu−Glu−Ala−Gly−Lys−As
n−Arg−Lys−Tyr−Leu−Asp−Glu−Val−NH2を有す
る。
合成を2回繰り返して、32位にそれぞれD−Hisを有する環式ペプチドと
Alaを有する環式ペプチドを生成する。
3つの環式ペプチドはすべて、ACTHおよびβ−END−LIの分泌を刺激
し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に有意に低下させる。
実施例3C
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ29〜32)[Ac−S
er6,D−Leu11,Nle17,Glu29,Lys32]−サウバジン(sauv
agine)(6〜40)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−S
er−Ile−Asp−Leu−Ser−D−Leu−Glu−Leu−Leu
−Arg−Lys−Nle−Ile−Glu−Ile−Glu−Lys−Gln
−Glu−Lys−Glu−Lys−Gln−Glu−Ala−Ala−Lys
−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−Asp−Thr−Ile−NH2
を有する。ペプチド一樹脂の一部を環化前に除去し、これを切断して脱保護する
ことにより対応する直鎖ペプチドを得る。
この環式ペプチドはACTHおよびβ−END−LIの分泌を刺激し、抹消的
に投与した場合に血圧を非常に有意に低下させる。直鎖ペプチドのアゴニストと
しての生物学的効力は非常に有意により低い。
この合成を繰り返して、31位にD−Alaを有する環式ペプチドを生成する
。D−Ala31で置換された環式ペプチドは生物学的効力を示す。
実施例3D
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle21,37,38,Glu30,Lys33]−魚CRF(7〜
41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−Ser−Leu−A
sp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu
−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln
−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg
−Lys−Nle−Nle−Glu−Ile−Phe−NH2を有する。この合
成を繰り返して、32位にD−Hisを有する環式ペプチドを生成する。双方の
ペプチドは、ACTHおよびβ−END−LIの分泌を刺激し、抹消的に投与し
た場合に血圧を非常に有意に低下させる。
実施例3E
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle14,18,24,Glu30,D−Leu32,Lys33]−
マギ(maggy)ウロテンシン(7〜41)を合成する。このペプチドは、ア
ミノ酸配列:Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−Phe−H
is−Nle−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−His−Arg−A
la−Lys−Nle−Glu−Gly−Glu−Arg−Glu−Glu−A
la−D−Leu−Lys−Asn−Arg−Asn−Leu−Leu−Asp
−Glu−Val−NH2を有する。この合成を繰り返して、32位にD−Hi
sを有する環式ペプチドを生成する。双方のペプチドは、ACTHおよびβ−
END−LIの分泌を刺激し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に有意に低下
させる。
実施例3F
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle18,21,Glu30,D−Ala32,Lys33]−c
arpウロテンシン(7〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:
Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu
−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−Nle−Ala−Arg
−Asn−Glu−Asn−Gln−Arg−Glu−Glu−Ala−D−A
la−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Leu−Asp−Glu−V
al−NH2を有する。この合成を繰り返して、32位にD−Hisを有する比
較される環式ペプチドを生成する。双方のペプチドは、ACTHおよびβ−EN
D−LIの分泌を刺激し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に有意に低下させ
る。
実施例3G
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle14,18,24,Glu30,D−Gln32,Lys33]−
フラウンダーウロテンシン(7〜41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸
配列:Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−
Nle−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−is−Arg−Ala−L
ys−Nle−Glu−Gly−Glu−Arg−Glu−Glu−Ala−D
−Gln−Lys−Asn−Arg−Asn−Leu−Leu−Asp−Glu
−Val−NH2を有する。この合成を繰り返して、32位にD−Hisを有す
る比較される環式ペプチドを生成する。双方のペプチドは、ACTHおよびβ−
END−LIの分泌を刺激し、抹消的に投与した場合に血圧を非常に有意に低下
させる。
実施例3H
実施例1で概説した方法を用いて、ペプチド(シクロ30〜33)[Ac−S
er7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,Lys33]−ブタCRF(7〜
41)を合成する。このペプチドは、アミノ酸配列:Ac−Ser−Leu−A
sp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu
−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln
−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg
−Lys−Leu−Nle−Glu−Asn−Phe−NH2を有する。この合
成を繰り返して、32位にD−Hisを有する環式ペプチドを生成する。双方の
ペプチドは、ACTHおよびβ−END−LIの分泌を刺激し、抹消的に投与し
た場合に血圧を非常に有意に低下させる。実施例4
30位と33位の残基の間のラクタム架橋を完了した後に23位の残基をペプ
チド−樹脂に結合することを除き、上記実施例1の概説に従い、(ビシクロ20
〜23,30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Lys23, 33
,Glu30,D−His32]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。この
ペプチドは、アミノ酸配列:(ビシクロ20〜23,30〜33)Ac−Ser−
Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Ar
g−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Lys−Ala−Gl
u−Gln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−
Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を
有する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺
激され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例5
20位のGluをD−Gluに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチ
ド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,D−Glu20,Nl
e21,38,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。こ
のペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−As
p−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−
Val−Leu−D−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gl
n−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Ar
g−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。
この環式ペプチドでは、LSIMSにより測定した場合の値が4133.38
であり、この値は計算値4133.33と合致する。ACTHおよびβ−END
−LIの分泌の刺激に対するこの環式ペプチドのIn vitro試験では、C
RF標準の効力の約5.49倍(3.29〜9.43)の効力を示す。比較され
る直鎖ペプチドは、標準の約1%の生物学的効力しか有しない。
実施例5A
N−末端におけるSerをD−Serに置換して実施例1の合成を行い、以下
のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−D−Ser7,D−Phe12,Nle2 1,38
,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペ
プチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−D−Ser−Leu−As
p−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−
Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−
Leu−Ala−Gln−G1u−Ala−His−Lys−Asn−Arg−
Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。
この環式ペプチドでは、LSIMSにより測定した場合の値が4133.4で
あり、この値は計算値4133.34と合致する。ACTH分泌の刺激に対する
In vitro試験では、標準と比較して3.08倍(1.85〜5.17)
の効力を示す。この環式ペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LI
の分泌が刺激される。
実施例5B
N−末端におけるSerをAlaに置換して実施例1の合成を行い、以下のペ
プチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ala7,D−Phe12,Nle21,38,G
1u30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペプチドは
、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ala−Leu−Asp−Leu−
Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Le
u−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Al
a−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Le
u−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。
この環式ペプチドでは、LSIMSにより測定した場合の値が4117.3で
あり、この値は計算値4117.34と合致する。この環式ペプチドを投与する
とACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、In vitro試験で
は標準の分泌の約4.3倍(2.069〜9.516)のACTH分泌が示され
る。
実施例6A
32位のHisをAibに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド:
(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,Aib32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペプチ
ドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Le
u−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−
Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−
Ala−Gln−Glu−Ala−Aib−Lys−Asn−Arg−Lys−
Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチドを投
与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、抹消的に投与によ
り血圧が有意に低下する。
実施例6B
His32をD−Lysに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド:(
シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Lys32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペプチ
ドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Le
u−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−
Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−
Ala−Gln−Glu−Ala−D−Lys−Lys−Asn−Arg−Ly
s−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチド
を投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈内注射に
より血圧が低下する。
実施例6C
His32をD−2Nalに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド:
(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−2Nal32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。この
ペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp
−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−V
al−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−L
eu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−2Nal−Lys−Asn−Ar
g−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。この
ペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈
内注射により血圧が低下する。
実施例7
上述の実施例4の概説に従い、(ビシクロ20〜23,30〜33)[Ac−
Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Lys23,33,Glu30]−r/hCRF
(7〜41)の合成を行う。このペプチドは、アミノ酸配列:(ビシクロ20−
23,30−33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Ph
e−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−Nl
e−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−Gl
u−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Gl
u−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチドを投与するとACTHおよ
びβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例8
Leu15をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML15,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行
う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu
−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−CML−Arg−G
lu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−G
ln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn
−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有
する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例8A
Leu14をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML14,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行
う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu
−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−CML−Leu−Arg−G
lu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−G
ln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn
−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する
。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され
、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例8B
Leu19をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:シクロ30〜33)[Ac−Ser7,CML19,Nle21,38,Glu30,D−
His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペプチド
は、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu
−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−C
ML−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−A
la−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys
−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチドを
投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈内注射によ
り血圧が低下する。
実施例8C
Leu27をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行
う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−
Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Ar
g−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Gl
u−Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−
Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を
有する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺
激され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例8D
Leu37をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30
,D−His32,Lys33,CML37]−r/hCRF(7〜41)の合成を行
う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu
−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−G
lu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−G
ln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn
−Arg−Lys−CML−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する
。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され
、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例8E
Glu17をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML17,Nle21,38
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行
う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu
−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−C
ML−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−G
ln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn
−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する
。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され
、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例9A
Leu27をCαMeLeuに置換して実施例1の合成を行い、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27
,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。このペプチ
ドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Le
u−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−
Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−
Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−
Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペプチドを投
与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈内注射により
血圧が低下する。
実施例9B
実施例9Aの合成を繰り返すが、このときLeu14をCαMeLeuに置換し
て、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,C
ML14,27,Nle21,38,Glu33,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の
合成を行う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser
−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−CML−Leu−A
rg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−G
lu−Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−A
sn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有
する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例9C
実施例9Aの合成を繰り返すが、このときVal18をCαMeLeuに置換し
て、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,C
ML18,27,Nle21,38,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の
合成を行う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser
−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−A
rg−Glu−CML−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−G
lu−Gln−Leu−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−
Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を
有する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺
激され、静脈内注射により血圧が低下する。実施例9D
Lys36をCαMeLeuにさらに置換して実施例9Aの合成をもう1回繰り
返して以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,N
le21,38,CML27,36,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の
合成を行う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser
−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−A
rg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−G
lu−Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−A
sn−Arg−CML−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有
する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
His32をD−Hisに置換して上記の合成を概して繰り返し以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27 ,36
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成
を行う。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−L
eu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg
−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu
−Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−D−His−Lys−A
sn−Arg−CML−Leu−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有
する。このペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例9E
Leu37をCαMeLeuに置換して実施例9Aの合成を繰り返し、以下のペ
プチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,C
ML27,37,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)の合成を行う。
このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−A
sp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu
−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln
−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg
−Lys−CML−Nle−Glu−Ile−Ile−NH2を有する。このペ
プチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激され、静脈内
注射により血圧が低下する。
実施例9F
実施例9Aの合成を繰り返すがこのときIle40をCαMeLeuに置換して
、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nl
e21,38,CML27,40,Glu30,Lys33]−r/hCRF7〜41)を生成
する。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Le
u−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−
Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−
Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−
Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−CML−Ile−NH2を有する。
上記の合成を2回繰り返すが、1つはHis32をD−Hisに置換し、もう1つ
はHis32をAibに置換して、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−
Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,40,Glu30,Aib32,L
ys33]−r/hCRF(7〜41)を生成する。
これらのペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例9G
実施例9Aの合成を再度繰り返すがこのときIle41をCαMeLeuに置換
して、以下のペプチド:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,
Nle21,38,CML27,41,Glu30,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
を生成する。このペプチドは、アミノ酸配列:(シクロ30〜33)Ac−Ser
−Leu−Asp−Leu−Thr−D−Phe−His−Leu−Leu−A
rg−Glu−Val−Leu−Glu−Nle−Ala−Arg−Ala−G
lu−Gln−CML−Ala−Gln−Glu−Ala−His−Lys−A
sn−Arg−Lys−Leu−Nle−Glu−Ile−CML−NH2を有
する。His32をD−Hisに置換して上記の合成を繰り返し、以下のペプチド
:(シクロ30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27 ,41
,Glu30,D−His32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)を生成
する。
これらのペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例9H
実施例9Aの合成を数多く繰り返し、それぞれの場合、異なる残基をAibに
さらに置換する。結果として、以下の(30〜33)環式ペプチドを生成する:
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib22,CML27,Glu30
,Lys33]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib24,CML27,Glu30
,Lys33]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Aib28,Glu30
,Lys33]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Aib29,Glu30
,Lys33]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Aib31
,Lys33]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Lys33
,Aib34]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Lys33
,Aib39]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Lys33
,Aib40]−r/hCRF(7〜41);
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Lys33
,Aib41]−r/hCRF(7〜41);および
[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,CML27,Glu30,Aib32
,Lys33]−r/hCRF(7〜41)。
これらのペプチドを投与するとACTHおよびβ−END−LIの分泌が刺激
され、静脈内注射により血圧が低下する。
実施例10
実施例1で概説した方法を用いてさらに、以下のCRFアゴニストペプチドを
調製する:
(c30〜33)[Ac−Ser7,Glu30,D−His32,Lys33]−AH
C(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,CML17,Glu30,D−Ala32,Lys33
]−oCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,CML14,D−Glu20,Nle21,38,G
lu30,D−Tyr32,Lys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−2Nal12,CML14,Glu30,D−
2Nal32,Lys33]−oCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,CML17,Nle18,21,Glu30,D−A
rg32,Lys33]−AHC(7〜41)
(c30−33)[Ac−Ile6,D−Glu20,Glu30,D−Leu32,L
ys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML17,37,Nle21,G
lu30,Tyr32,Lys33,Aib41]−oCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−4Cpa12,Glu30,Arg32,Ly
s33]−AHC(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Tyr12,CML15,Nle21,38,G
lu30,D−Val32,Lys33,Aib40]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Glu20,Nle21,38,Glu30,D
−Ser32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Leu12,CML17,37,Nle21,38,
Glu30,D−Asn32,Lys33,Aib39]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,Nle18,21,Glu30,D−4Cpa32,
Lys33,Aib34,40]−AHC(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,CML17,D−Glu20,Glu30,D−3
Pal32,Lys33,Aib34]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,CML17,37,Nle21,38,Glu30,Ai
b32,Lys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,CML19,Glu30,2Na
l32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Pal12,Nle21,Aib22,CML2 7,37
,Glu30,D−Phe32,Lys33]−oCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Glu20,CML27,Glu30,D−G
ln32,Lys33,Aib41]−AHC(7〜41)
(c30〜33)[Acr−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,
Ala32,Lys33,Aib39]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Orn32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Orn(Nic)32,Lys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Dbu32,Lys33,Aib40]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Lys32,Lys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib28,G
lu30,D−Aph32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,A
ib31,D−lNal32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Nph−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,
D−Dpr32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib29,G
lu30,Phe32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Phe12,Nle21,38,Aib22,G
lu30,D−Tyr32,Lys33]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Glu30,D
−Agl(Nic)32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib24,G
lu30,D−Aph(methyl)32,Lys33]−r/hCRF(7〜41
)
(c30〜33)[Flu−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib28,
Glu30,D−Glu32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7,D−Phe12,Nle21,38,Aib24,G
lu30,Asn32,Lys33,CML37]−r/hCRF(7〜41)
(c30〜33)[Ac−Ile6,D−Phe12,Nle21,38,Aib22,G
lu30,3Pal32,Lys33,CML40]−r/hCRF(6〜41)
(c30〜33)[Ac−Ser7−D−Phe12,Nle21,38,Aib24,C
ML27,Glu30,D−Thr32,Lys33]−r/hCRF(7〜41)
これらのペプチドは、ACTHおよびβ−END−LIの分泌を刺激し、静脈
内注射した場合に全身の血圧を低下させる生物学的効力を有する。
CRFは下垂体−副腎皮質軸を大いに刺激し、脳内で広範なストレス応答を仲
介する働きをする。CRFアゴニストは、内因性グルココルチコイド産生が低い
ある種の患者において、この軸の機能を刺激するのに有用であるだろう。例えば
、CRFアゴニストは、下垂体−副腎皮質機能が抑制された状態のままの外因性
グルココルチコイド治療を受けている患者で、下垂体−副腎機能を回復するのに
有用であろう。
本発明のCRFアゴニストペプチドはさらに、非常に種々の血管床、特に所望
の組織および器官での血流を調節するのに治療上有用である。CRFアナログは
、腸間膜の血管床を拡張させることが示されていることから、動物、特にヒトお
よびその他の哺乳類の胃腸管への血流を増加するのに有用である。CRFは、血
管透過性を調節することが示されており(Wei E.T.ら,「副腎皮質刺激
ホルモン放出因子の末梢性抗炎症作用」(“Peripheral anti−
inflammatory actions of corticotropi
n−releasing factor”),258〜276頁,Cortic
otropin−Releasing Factor(Ciba Founda
tion Symposium 172)John Wiley&Sons,1
993年)、これらのCRFアゴニストはさらに、血管の漏出を低下させ、傷害
で誘導されるまたは手術で誘導される組織腫脹および炎症に有益な効果を与える
であろう。したがって、CRFアゴニストを非経口的に投与して、炎症、腫脹、
および水腫を軽減させ、熱傷害に伴う体液の損失を減少させることができる。
oCRF、r/hCRF、ウロテンシンIおよびサウバジン(sauvagi
ne)は、胃酸の産生を阻害することが示されており、本発明のCRFアゴニス
トは、哺乳類での胃酸の産生を減少させおよび/またはある胃腸の機能を阻害す
ることにより、胃潰瘍の治療に有効でもあると考えられる。CRFアゴニストは
、腸内移動速度を増加させるのに有効であり、急性の便秘の治療に有用であろう
。
本発明のCRFアゴニストペプチドは、過敏性腸症候群などの腸障害および胃腸
障害の治療にも有効であると考えられる。
これらのCRFアゴニストは、適当な投与を行い続いて身体機能をモニターす
ることにより、疑いのある内分泌神経系または中枢神経系の病理学を用いて、哺
乳類での視床下部の下垂体副腎機能を評価するのに用いることもできる。例えば
、クッシング病や、憂鬱病などの感情障害を評価する診断ツールとして投与を用
いることができる。
CRFアゴニストまたは無毒性のその付加塩を薬剤学的または獣医学的に許容
される担体と併用して、ヒトを含む哺乳類に、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投
与、肺内投与、経皮投与、鼻内投与、脳室内投与、または経口投与することがで
きる。ペプチドは少なくとも約90%の純度であるべきで、少なくとも約98%
の純度であることが好ましい。必要とされる用量は、治療する特定の状態、その
状態の重度、および所望する治療の保持時間により変動するものであり、1日に
多数回薬投与してもよい。親投与では、ラッカセイ油中、プロピレングリコール
水溶液中、または無菌水溶液中の液剤を用いることができる。適当にバッファー
調節されたこのような水性液剤は、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与(s.c
.)および腹膜内投与に特に適している。無菌水性媒体は容易に入手でき、s.
c.投与にはコーン油または3〜6%マンニトール溶液が好ましい。このような
ペプチドは、酸付加塩または金属錯体などの薬剤学的に許容可能な無毒性の塩の
形態で投与することができる。トリフルオロ酢酸およびパム酸(pamoic
acid)の塩が好ましいであろう。
医者の指示に従って本ペプチドを1回で投与してもよいし多数回で投与しても
よく、医薬組成物には通常、慣用的な薬剤学的に許容可能な担体と組み合わせて
本ペプチドが含まれる。有効な用量は一般に、意図される投与経路と、患者の年
齢および体重などの医者に一般的に知られているその他の要因とに依存し、さら
に治療する病気にも依存する。通常、薬用量は、1日につき宿主の体重キログラ
ムあたり本ペプチドが約0.01ミリグラムから約10ミリグラムである。ある
適応症の治療には、1日に最高で約100mg/kgの用量を用いてもよい。1
日の用量を1回の投与で与えてもよいし、最高で3回の投与に分けて与えてもよ
い。
前述した通り、CRF受容体は今やクローニングされており、WO96/18
649に記載されている通り、このようなペプチドが有効なCRFアゴニストで
あるかどうかを測定するために、最初に同定されたペプチドまたは合成されたペ
プチドを用いて、CRF受容体を利用した結合親和性試験および結合アッセイを
容易に行う。このような受容体アッセイは、CRFおよび/またはCRF受容体
と相互作用する潜在的な薬物のスクリーニングに用いることができる。
本明細書中で用いる温度はすべて℃であり、比はすべて体積によるものである
。液体材料の百分率も体積によるものである。
本発明は、現在発明者の知る最良の形態を構成する本発明の好ましい実施態様
を記述したものであるが、本明細書に付属する請求の範囲において説明される本
発明の範囲から逸脱することなく、当業者には明らかであろう種々の変更や改変
をしてもよいことを理解しておくべきである。CRFアゴニストの効力を減じる
ことなくCRFペプチド鎖中の他の位置で既知の置換および改変をさらにするこ
とができ、たとえ多数のこのような置換が導入されたとしても、30〜33ラク
タム結合を有するr/hCRFアゴニストは改善された生物学的効力を保持して
いることが本日時までの開発で示されている。例えば、もとの配列の生物学的効
力を非常に上回る生物学的効力を保持しながら、Ala31の代わりにD−Ala31
に置換することでき、したがってD−Ala31は等価体であると考えられる。
12位のD−Pheの代わりに、L−Phe、または前で言及したD−異性体と
一般に類似している別の適当なD−異性体、例えばD−Cpaが存在していても
よい。これらは等価であると考えられるが、D−異性体が好ましい。等価なCRF
アゴニストを生成する目的のために、r/hCRF(7〜41)のN−末端をI
le、Ty、またはD−Tyrで延長することができ、15以下の炭素原子好ま
しくは7以下の炭素原子を有するアシル基、例えばアセチルでアシル化すること
ができ、あるものはスクリーニングアッセイにおける放射性ヨウ素化および使用
に適している。さらに、C−末端における単なるアミドの代わりに、低級(例え
ば、1〜4の炭素原子)アルキル置換アミド、すなわちメチルアミドやエチル
アミドなどを導入することができる。反応して30〜33ラクタム環化結合を形
成するアミノ基、または30位から33位までの残基のうちの1つのα−アミノ
基を、メチル基を付加するなどしてアルキル化してもよく、このような変更は、
等価な環式ペプチドを生ずると考えられる。前述した通り、30位と33位の残
基の側鎖間でのラクタム結合が好ましい。しかしながら、分子のこの同じ領域に
における代替的な環化結合により生物学的効力も増加するが、その程度はいくら
か低くなる。例えば、Glu28またはGlu29の側鎖をそれぞれLys31または
Lys32に結合することができるし、その代わりにそれぞれLys32またはLy
s33に結合することができる。いくらか生物学的効力のより低いこれらの代替物
は、30〜33環化結合に対し等価であると考えられる。同様に、Aph、Ly
s.Orn、Dbu、Dpr、Arg、またはAglのD−異性体またはL−異
性体が32位に存在する場合、その側鎖アミノ基をメチルまたはエチルにより任
意選択でアルキル化してもよい。このような前述の等価体はすべて、本発明の範
囲内にあると考える。
配列リストの概要
配列番号:1は、C−末端がアミド化している場合、ヒツジCRFのアミノ酸
配列である。
配列番号:2は、C−末端がアミド化している場合、ラット/ヒトCRFのア
ミノ酸配列である。
配列番号:3は、pGluがN−末端であってC−末端がアミド化している場
合、カエルサウバジン(sauvagine)のアミノ酸配列である。
配列番号:4は、C−末端がアミド化している場合、「AHC」と称するα−
ヘリックスCRFのアミノ酸配列である。
配列番号:5は、C−末端がアミド化している場合、ブタCRFのアミノ酸配
列である。
配列番号:6は、C−末端がアミド化している場合、ウシ CRFのアミノ酸
配列である。
配列番号:7は、C−末端がアミド化している場合、魚CRFのアミノ酸配列
である。
配列番号:8は、C−末端がアミド化している場合、コイウロテンシンのアミ
ノ酸配列である。
配列番号:9は、C−末端がアミド化している場合、コバンザメウロテンシン
のアミノ酸配列である。
配列番号:10は、C−末端がアミド化している場合、コチ科(マギー)ウシ
ノシタウロテンシンのアミノ酸配列である。
配列番号:11は、C−末端がアミド化している場合、フラウンダーウロテン
シンのアミノ酸配列である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成11年5月25日(1999.5.25)
【補正内容】
請求の範囲
1.r/hCRFの親和力よりも大きな親和力でCRF受容体と結合する35残
基の環式CRFアゴニストペプチドであって、式Y1−A−D−Xaa−B−X
aac−Xaaa−Xaab−Xaac−C−NH2(上式で、Y1は15以下の炭素
原子を有するアシル基であり;AはSer−Leu−Asp−Leu−Thr、
Ser−Ile−Asp−Leu−SerまたはSer−Ile−Asp−Le
u−Thrであり;D−XaaはD−Phe、D−2NalまたはD−Leuで
あり;Bはr/hCRFの12位のPheおよび30位のGlnの間に見られる
17個のアミノ酸残基の配列、または別のCRFファミリーペプチドの対応する
配列であり;Xaacは側鎖がアミド環化結合で結合している1組のアミノ酸残
基を表し;XaaaはCys以外の天然α−アミノ酸残基であり;Xaabは(a)
Cys以外の天然のD−異性体α−アミノ酸と、非天然の芳香族D−異性体アミ
ノ酸とから成る群に由来するD−異性体アミノ酸、または(b)天然のL−異性
体アミノ酸のいずれかの残基であり;そしてCはCRFファミリーペプチドのC
−末端部分の最後の8個のアミノ酸残基の配列である。ただし、BおよびCにお
いてMetをNleまたはLeuに置換してもよい。)を有することを特徴とす
るペプチド。
2.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−R10−R11−D−Ph
e−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−R21−R22−R23−
R24−R25−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34−Ar
g−R36−R37−R38−R39−R40−R41−NH2(上式で、Y1は15以下の炭
素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはIleであり;R10はLe
uまたはCMLであり;R11はThrまたはSerであり;R13はHis、Ty
rまたはGluであり;R14はCMLまたはLeuであり;R15はCMLまたは
Leuであり;R17はGlu、CMLAsnまたはLysであり;R18はVal
、CML、NleまたはMetであり;R19はCML、LeuまたはIleであ
り;R20はGlu、D−Glu、CysまたはHisであり;
R21はNle、Leu、CMLまたはMetであり;R22はAla、D−Ala
、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArg、Cys、Orn
またはLysであり;R24はAla、Gln、Ile、Asn、CMLまたはA
ibであり;R25はAspまたはGluであり;R26はGln,AsnまたはL
ysであり;R27はCMLGlu、GlnまたはLeuであり;R28はAla、
Lys、ArgまたはAibであり;R29はGln、AibまたはGluであり
;R31はAibまたはCys以外の天然のL−異性体α−アミノ酸であり;R32
はHis、D−His、AibまたはCys以外の天然のL−異性体またはD−
異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnま
たはAibであり;R36はLys,Orn、Arg、Har、CMLまたはLe
uであり;R37はCML、Leu、NleまたはTyrであり;R38はNle、
Met、CMLまたはLeuであり;R39はGlu、AibまたはAspであり
;R40はIle、Aib、CML、Thr、Glu、Ala、Val、Leu、
Nle、Phe、Nva、GlyまたはGlnであり;そしてR41はAla、A
ib、Ile、CML、Gly、Val、Leu、Nle、Phe、Nvaまた
はGlnである。上式で、D−PheはPhe、Leu、Tyr、D−Leu、
D−Tyr、D−Cpa、D−Trp、D−Nal、D−Palまたは別のD−
異性体α−アミノ酸により置換されていてもよい。ただし、R20およびR23の間
に別の環化結合が存在していてもよい。)を有することを特徴とするCRFアゴ
ニストペプチド。
3.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−P
he−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle−
R22−R23−Ala−R25−Gln−Leu−Ala−R29−Glu−Ala−
R32−R33−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2(上
式で、Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはIl
eであり;R11はThrまたはSerであり;R14はLeuまたはCMLであり
;R18はVal、Nle、CMLまたはMetであり;R20はGluまたはD−
Gluであり;R22はAlaまたはThrであり;R23はArgま
たはLysであり;R25はAspまたはGluであり;R29はGlnまたはGl
uであり;R32はHis、Aib、Ala、D−His、D−Arg、D−2N
al、D−Glu、D−AlaまたはCys以外の天然のD−異性体アミノ酸で
あり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであり;R36
はLysまたはLeuであり;R37はLeuまたはCMLであり;R39はGl
uまたはAspであり;R40はIle、CMLまたはGluであり;そしてR41
はIle、AibまたはAlaである。上式で、D−PheをPheに置換して
もよい。)を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチ
ド。
4.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−
D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Gl
u−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gl
n−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nl
e−Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle
−Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−D−Glu
−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln
−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle
−Glu−Ile−Ile−NH2;または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−A1a−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−G
lu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2
を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチド。
5.式:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−
D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Nle−Leu−Gl
u−Nle−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−Glu−Ala−Gl
u−Glu−Ala−D−Ala−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−
Leu−Glu−Glu−Ala−NH2;または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ile−Glu−Asn−Glu−Arg−Glu−
Glu−Ala−Gly−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Leu−
Asp−Glu−Val−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Ser−D−
Leu−Glu−Leu−Leu−Arg−Lys−Nle−Ile−Glu−
Ile−Glu−Lys−Gln−Glu−Lys−Glu−Lys−Gln−
Glu−Ala−D−Ala−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Le
u−Asp−Thr−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Nle−Leu−Glu−N
le−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−Glu−Ala−Glu−G
lu−Ala−Ala−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−G
lu−Glu−Ala−NH2;
(シクロ30〜33)Ac-Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−
Nle−Ala−Arg−Asn−Glu−Asn−Gln−Arg−Glu−
Glu−Ala−Gly−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Leu−
Asp−Glu−Val−NH2;または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Ser−D−L
eu−Glu−Leu−Leu−Arg−Lys−Nle−Ile−Glu−I
le−Glu−Lys−Gln−Glu−Lys−Glu−Lys−Gln−G
lu−Ala−Ala−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−A
sp−Thr−Ile−NH2
を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチド。
6.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−P
he−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−Nle−
R22−R23−Ala−R25−Gln−Leu−Ala−R29−Glu−Ala−
R32−R33−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2(
上式で、Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはI
leであり;R11はThrまたはSerであり;R14はLeuまたはCMLであ
り;R18はVal、Nle、CMLまたはMetであり;R20はGluまたはD
−Gluであり;R22はAlaまたはThrであり;R23はArgまたはLys
であり;R25はAspまたはGluであり;R29はGlnまたはGluであり;
R32はHis、Ala、D−His、D−Arg、D−2Nal、D−Glu、
D−AlaまたはCys以外の天然のD−異性体α−アミノ酸であり;R33はL
ysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLysまた
はLeuであり;R37はLeuまたはCMLであり;R39はGluまたはAsp
であり;R40はIle、CMLまたはGluであり;そしてR41はIle、Ai
bまたはAlaである。上式で、D−PheをPheに置換してもよい。)
を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチド。
7.式中、R18はValであり、R22はAlaであり、R23はArgであり、R24
はAlaであり、R25はGluであり、R28はAlaであり、R39はGluで
あり、そしてR41はIleであることを特徴とする、請求項2に記載のCRFア
ゴニストペプチド。
8.式:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−
D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Gl
u−Nle−Ala−Arg−Asn−Glu−Asn−Gln−Arg−Gl
u−Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−
Leu−Asp−Glu−Val−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Ser−Leu
−Glu−Leu−Leu−Arg−Lys−Nle−Ile−Glu−Ile
−Glu−Lys−Gln−Glu−Lys−Glu−Lys−Gln−Glu
−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu−A
sp−Thr−Ile−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Nle−Leu−Glu−N
le−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−Glu−Ala−Glu−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Leu−Leu−Leu
−Glu−Glu−Ala−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gln−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle
−Glu−Ile−Ile−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Ile−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Asn−Nle−Ile−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ile−Glu−Asn−Glu−Arg−Glu−
Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Tyr−Le
u−Asp−Glu−Val−NH2、または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Thr−Lys−Ala−Asp−Gln−Leu−Ala−Gln−
Glu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nl
e
−Asp−Ile−Ala−NH2
を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチド。
9.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−
D−Phe−R13−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−Nle
−R22−R23−R24−R25−Gln−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−
R33−R34−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2(上式で、
Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R13はHisまたはTyrで
あり;R14はLeuまたはCMLであり;R17はGluまたはCMLであり;R18
はVal、CML、NleまたはMetであり;R19はLeuまたはCMLで
あり;R22はAla、AibまたはThrであり;R23はArgまたはLysで
あり;R24はAlaまたはAibであり;R25はAspまたはGluであり;R27
はLeu、CMLまたはGluであり;R28はAlaまたはAibであり;R29
はGln、AibまたはGluであり;R31はAlaまたはAibであり;R32
はHis、Ala、Aib、D−HisまたはD−異性体またはL−異性体の
α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrnであり;R34はAsnまたはA
ibであり;R36はLys、CMLまたはLeuであり;R37はCMLまたはL
euであり;R39はGlu、AibまたはAspであり;R40はIle、Aib
、CMLまたはGluであり;そしてR41はAla、Aib、CMLまたはIl
eである。上式で、D−PheはPhe、D−Tyr、D−Cpa、D−Nal
またはD−Palにより置換されていてもよい。)を有することを特徴とする請
求項2に記載のCRFアゴニストペプチド。
10.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr
−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−G
lu−Nle−Ala−R23−Ala−Glu−Gln−Leu−Ala−Gl
n−Glu−Ala−R32−R33−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2(上式で、Y1は15以下の炭素原子を有するア
シル基であり;R23はArgまたはLysであり;R32はHis、Aib、
D−His、D−Arg、D−PaLD−Nal、またはCys以外の別の天然
のD−異性体またはL−異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたはOrn
である。上式で、D−PheをD−LeuまたはD−2Nalに置換してもよい
。)を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチドまた
は無毒性のその塩。
11.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr
−D−Phe−His−R14−Leu−Arg−Glu−R18−Leu−R20−
Nle−R22−R23−Ala−R25−Gln−R27−Ala−R29−Glu−A
la−R32−R33−R34−Arg−R36−R37Leu−Nle−R39−R40−R41
−NH2(上式で、R14はLeuまたはCMLであり;R18はVa1、Nle、
CMLまたはMetであり;R20はGluまたはD−Gluであり;R22はAl
a、AibまたはThrであり;R23はArgまたはLysであり;R25はAs
pまたはGluであり;R27はLeuまたはCMLであり;R29はGlnまたは
Gluであり;R32はHisまたはAlaであり;R33はLysまたはOrnで
あり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys、CMLまたはLeuで
あり;R37はCMLまたはLeuであり;R39はGluまたはAspであり;R40
はIle、CMLまたはGluであり;そしてR41はIle、CML、Aib
またはAlaである。)を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴ
ニストペプチドまたは無毒性のその塩。
12.式中、R33はLysであり、式中、R32はHis、Ala、Gly、D−
His、D−Tyr、D−Arg、D−Ala、D−3PalまたはD−2Na
lであることを特徴とする、請求項2、請求項3、請求項6、請求項9、請求項
10または請求項11のいずれか1項に記載のCRFアゴニストペプチド。
13.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−R1 2
−R13−R14−Leu−Arg−R17−R18−R19−Glu−R21−R22−R2 3
−R24−Glu−R26−R27−R28−R29−Glu−Ala−R32−
LyS−Asn−Arg−R36−R37−R38−R39−R40−R41−NH2(上式
で、Y1は7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R。はLeuまたは11e
であり;R11はThrまたはSerであり;R12はD−PheまたはD−Leu
であり;R13はHisまたはGluであり;R14はLeuまたはCMLであり;
R17はGlu、LysまたはAsnであり;R18はVal、CMLまたはNle
であり;R19はLeuまたはIleであり;R21はNleまたはIleであり;
R22はAlaまたはGluであり;R23はArgまたはLysであり;R24はA
la、Asn、GlnまたはIleであり;R26はGln、AsnまたはLys
であり;R27はLeu、CML、GluまたはGlnであり;R28はAla、A
rgまたはLysであり;R29はGlnまたはGluであり;R32はHis、G
ly、Aib、Ala、D−Ala、D−Hisまたは別の芳香族D−異性体α
−アミノ酸であり;R36はLys、Arg、CMLまたはLeuであり;R37は
Leu、CMLまたはTyrであり:R38はNleまたはLeuであり;R39は
GluまたはAspであり;R40はIle、Thr、CMLまたはGluであり
;そしてR41はAla、Ile、CMLまたはValである。)を有することを
特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチドまたは無毒性のその塩。
14.請求項2〜13のいずれか1項に記載の有効量のペプチドまたは無毒性の
その付加塩と、それらのための薬剤学的または獣医学的に許容される液体または
固体の担体とを含むことを特徴とする、哺乳類でのACTHおよびβ−END−
LIの分泌を刺激するための組成物。
15.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−
Phe−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−
R23−R24−R25−R26−CML−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34
−Arg−R36−CML−Nle−R39−R40−R41−NH2(上式で、Y1は
7以下の炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたはIleであり;
R11はThrまたはSerであり;R13はHis、Tyrまたは
Gluであり;R14はLeuまたはCMLであり:R15はLeuまたはCMLで
あり;R17はGluまたはCMLであり;R18はVal、CML、Nleまたは
Metであり;R19はLeuまたはCMLであり;R20はD−GluまたはGl
uであり;R22はAla、D−Ala、Aib、Thr、AspまたはGluで
あり;R23はArgまたはLysであり;R24はAla、CMLまたはAibで
あり;R25はAspまたはGluであり;R26はGln、AsnまたはLysで
あり;R28はAlaまたはAibであり;R29はGln、AibまたはGluで
あり;R31はAlaまたはAibであり;R32はHis、D−His、Aibま
たは別のL−異性体またはD−異性体α−アミノ酸であり;R33はLysまたは
Ornであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys、Orn、Ar
g、Har、CMLまたはLeuであり:R37はCML、LeuまたはTyrで
あり;R39はGlu、AibまたはAspであり;R40はIle、CML、Ai
b、Thr、Glu、Ala、Val、Leu、Nle、Phe、Nva、Gl
yまたはGlnであり;そしてR41はAla、Aib、Ile、CML、Gly
、Val、Leu、Nle、Phe、NvaまたはGlnである。上式で、D−
PheをD−Leu、PheまたはLeuに置換してもよい。)を有することを
特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニストペプチドまたは無毒性のその塩。
16.式中、R33はLysであり、式中、R14、R18、R37、およびR40の少な
くとも1つがCMLであることを特徴とする、請求項15に記載のCRFアゴニ
ストペプチド。
17.式:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr
−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−G
lu−Nle−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−G
ln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−N
le−Glu−Ile−Ile−NH2または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Lys−A1a−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Ala−D−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−N1e
−Glu−Ile−Ile−NH2または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Lys−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Ala−Aib−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2
を有することを特徴とする請求項15に記載のCRFアゴニストペプチド。
18.式:(シクロ30〜33)Y1−Ser−R8−Asp−Leu−R11−D−
Phe−R13−R14−R15−Arg−R17−R18−R19−R20−Nle−R22−
R23−R24−R25−R26−R27−R28−R29−Glu−R31−R32−R33−R34
−Arg−R36−R37−Nle−R39−R40−R41−NH2(上式で、Y1は7以
下の炭素原子を有するアシル基であり;R8はLeuまたは11eであり:R11
はThrまたはSerであり;R13はHis、TyrまたはGluであり;R14
はLeuまたはCMLであり;R15はLeuまたはCMLであり;R17はGlu
またはCMLであり;R18はVal、CML、NleまたはMetであり;R19
はLeuまたはCMLであり;R20はD−GluまたはGluであり;R22はA
la、D−Ala、Aib、Thr、AspまたはGluであり;R23はArg
またはLysであり;R24はAlaまたはAibであり;R25はAspまたはG
luであり;R26はGln、AsnまたはLysであり;R27はLeuまたはC
MLであり;R28はAlaまたはAibであり;R29はGln、AibまたはG
luであり;R31はAlaまたはAibであり;R32はHis、D−His、A
ib、D−Arg、D−2Nal、D−3Pal、Gly、Tyr、D−Tyr
、Ala、D−Alaまたは別の芳香族D−異性体α−アミノ酸であり;R33は
LysまたはOrnであり;R34はAsnまたはAibであり;R36はLys、
Orn、Arg、Har、CMLまたはLeuであり;R37はCMLLeuまた
はTyrであり;R39はGlu、AibまたはAspで
あり;R40はIle、CML、Aib、Thr、Glu、Ala、Val、Le
u、Nle、Phe、Nva、GlyまたはGlnであり;そしてR41はAla
、Aib、Ile、CML、Gly、Val、Leu、Nle、Phe、Nva
またはGlnである。上式で、D−PheをD−Leu、PheまたはLeuに
置換してもよい。)を有することを特徴とする請求項2に記載のCRFアゴニス
トペプチド。
19.式:(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr
−D−Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−G
lu−Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−G
ln−Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−N
le−Glu−CML−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−CML−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−CML−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−CML−Leu−Glu−
Nle-Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−CML−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−CML−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Aib−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Aib−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−Aib−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Aib−Gln−G
lu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Aib−G
lu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Aib−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Ala−His−Lys−Aib−Arg−Lys−Leu−Nle−G
lu−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−P
he−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−N
le−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−G
lu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−A
ib−Ile−Ile−NH2;
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−Ala−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−His−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Aib−Ile−NH2;または
(シクロ30〜33)Ac−Ser−Leu−Asp−Leu−Thr−D−
Phe−His−Leu−Leu−Arg−Glu−Val−Leu−Glu−
Nle−Ala−Arg−A1a−Glu−Gln−CML−Ala−Gln−
Glu−Ala−Aib−Lys−Asn−Arg−Lys−Leu−Nle−
Glu−Ile−Ile−NH2
を有することを特徴とする請求項18に記載のCRFアゴニストペプチド。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 9/12 A61P 25/24
25/24 29/00
29/00 A61K 37/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,
NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L
S,MW,SD,SZ,UG,ZW),AL,AM,A
T,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA
,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,
FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID,I
L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC
,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,
MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ
,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,
YU,ZW